JP2012148751A - パラレル式ハイブリッド車両走行制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン回転速度が回生下限値以上回生上限値未満で、かつ、ドライバ要求トルクと回生可能トルク最大値の加算値が好適熱効率トルク下限値を超えているとき、前記加算値がエンジン熱効率最大のトルク上限値を超えていれば、トルク上限値をエンジン目標トルクとして設定し、前記加算値がエンジン熱効率最大のトルク上限値以下であれば、前記加算値をエンジン目標トルクとして設定し、そのときのエンジン発生トルクからモータ回生トルクを取り出してバッテリ4を充電しつつ走行する充電走行を行うエネルギマネジメント部5を備える。
【選択図】図1
Description
走行トルク=エンジン発生トルク−モータ回生トルク
となる。このため、従来の充電走行を行わないHEVにおけるエンジン制御ロジックをそのまま変更せずに利用して充電走行を行おうとすると、エンジン発生トルクからモータ回生トルクが奪われた分だけ、走行トルクが減少することになる。このことは、例えば、ドライバはアクセルペダルを踏んでおり、車速が維持されることを望んでいるのに反し、走行トルクが不足して車速が低下するという現象を招き、ドライバは違和感を感じる。このようなドライバの違和感を回避するように、取り出すモータ回生トルクが制限される。しかし、エンジンの熱効率が走行充電に最適であるようなエンジン状態であるのに、モータ回生トルクが制限されたのでは、充電走行の利点が効率的に発揮されず、燃費向上の効果があまり得られない。
エネルギマネジメント部5は、エンジン熱効率が高い状態となるエンジン目標トルクを設定するように、モータ回生トルクとエンジン発生トルクを協調制御して充電走行を行う。具体的には、以下の充電走行AND条件が満たされるとき、充電走行を行う。すなわち、
充電走行AND条件
エンジン回転速度>回生下限値
エンジン回転速度<回生上限値
ドライバ要求トルク+回生可能トルク最大値>好適熱効率トルク下限値
SOC<充電好適上限値
である。
エンジン発生トルク=エンジン目標トルク
モータ回生トルク=(エンジン目標トルク−ドライバ要求トルク)
となるよう、エンジン2に対してエンジン目標トルクを設定することになる。
ここでは、エンジン熱効率が低くなる低負荷(軽負荷)時にモータ走行を行う。具体的には、以下のモータ走行AND条件が満たされるとき、モータ走行を行う。すなわち、
モータ走行AND条件
ドライバ要求トルクとエンジン回転速度で参照されるエンジン熱効率
<モータ走行閾値
SOC>放電好適下限値
操作アクセル開度差分値<加速要求判定値
エンジン熱効率は、図3の熱効率分布に準じるマップを参照して得る。モータ走行しきい線32に相当するモータ走行閾値は、それ未満ではエンジン発生トルクで走行することが不適となるエンジン熱効率を示しており、例えば、20%である。
モータ発生トルク=ドライバ要求トルク
エンジン発生トルク=0(アイドル状態、またはエンジン停止)
となるようモータ3を制御する。このとき、エンジン発生トルクは不要であるので、クラッチを断にしエンジン2をアイドル状態、または、エンジン停止状態にしてモータ走行するとよい。
ここでは、車両発進時や低速からの加速のようにエンジン発生トルクが小さく、かつ、エンジン回転速度が低いときに、エンジン発生トルクにモータ発生トルクを加え、アシスト走行を行う。エネルギマネジメント部5は、
モータ発生トルク=ドライバ要求トルク−エンジン発生トルク
となるよう、モータ3を制御する。これにより、車両にはドライバ要求トルクに相応した走行トルクが得られ、ドライバの違和感が全く生じない。このとき消費される電力は、充電走行時にエンジン熱効率が高い条件下で充電された電力であるので、燃費向上に寄与する。
2 エンジン
3 モータ
4 バッテリ
5 エネルギマネジメント部
Claims (6)
- エンジンとモータとバッテリを搭載したパラレル式ハイブリッド車両の走行制御装置において、
エンジン回転速度が回生下限値以上回生上限値未満(ただし、回生下限値<回生上限値)であって、かつ、ドライバ要求トルクと回生可能な最大のモータ回生トルクとを加えた加算値が、当該エンジン回転速度にて好適なエンジン熱効率が得られるトルクである好適熱効率トルク下限値を超えているとき、
前記加算値が、当該エンジン回転速度にてエンジン熱効率が最大となるトルク上限値を超えていれば、トルク上限値を前記エンジンに対してエンジン目標トルクとして設定し、 前記加算値が、当該エンジン回転速度にてエンジン熱効率が最大となるトルク上限値以下であれば、前記加算値を前記エンジンに対してエンジン目標トルクとして設定し、
そのときのエンジン発生トルクからモータ回生トルクを取り出してバッテリを充電しつつ走行する充電走行を行い、
エンジン回転速度が回生下限値未満、又は、エンジン回転速度が回生上限値以上、又は前記加算値が好適熱効率トルク下限値以下であるとき、充電走行を行わないエネルギマネジメント部を備えたことを特徴とするパラレル式ハイブリッド車両走行制御装置。 - 前記エネルギマネジメント部は、バッテリの残存容量が充電好適上限値未満のときのみ充電走行を行うことを特徴とする請求項1記載のパラレル式ハイブリッド車両走行制御装置。
- 前記エネルギマネジメント部は、ドライバ要求トルクとエンジン回転速度で参照されるエンジン熱効率がモータ走行閾値未満となるとき、モータ発生トルクのみによるモータ走行を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のパラレル式ハイブリッド車両走行制御装置。
- 前記エネルギマネジメント部は、バッテリの残存容量が放電好適下限値以上のときのみモータ走行を行うことを特徴とする請求項3記載のパラレル式ハイブリッド車両走行制御装置。
- 前記エネルギマネジメント部は、操作アクセル開度の時間的変化が加速要求判定値未満のときのみモータ走行を行うことを特徴とする請求項3又は4記載のパラレル式ハイブリッド車両走行制御装置。
- 前記エネルギマネジメント部は、エンジン回転速度がアシスト必要上限値未満(ただし、アシスト必要上限値≦回生下限値)であるとき、エンジン発生トルクにモータ発生トルクを加えて走行するアシスト走行を行うことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載のパラレル式ハイブリッド車両走行制御装置。
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JP2011010995A JP5764934B2 (ja) | 2011-01-21 | 2011-01-21 | パラレル式ハイブリッド車両走行制御装置 |
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US11097720B2 (en) | 2018-05-17 | 2021-08-24 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device for hybrid vehicle |
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---|---|---|---|---|
JP2008168701A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド車両のモータ/ジェネレータ制御装置 |
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