JP2012147988A - 昇降収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納棚の収納スペースを効率的に大きくし得る昇降収納装置を提供する。
【解決手段】昇降収納装置1は、下面側に開口部17を有した外箱10と、前記外箱内に収納された位置と該外箱の開口部から下方に向けて突出した位置との間を昇降自在とされた収納棚20と、前記収納棚を前記外箱に対して吊り下げる吊下機構部30とを備え、前記吊下機構部は、前記収納棚に連結された紐状部材47と、この紐状部材を巻装した巻取ドラム41と、この巻取ドラムを少なくとも巻取方向に回転させるモーター35と、前記巻取ドラムを巻取方向に付勢する付勢部材46とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇降する収納棚を備えた昇降収納装置に関する。
従来よりキッチンスペース等の高所に取り付けられる外箱と、この外箱内に収納させた位置と該外箱の下面側の開口から下方に突出させた位置との間を昇降自在とされた収納棚とを備えた昇降収納装置が知られている。
このような昇降収納装置としては、収納棚を電動で昇降させる手段を設けた電動式の昇降収納装置が知られている。
例えば、下記特許文献1では、外箱に対して収納体を吊り下げるワイヤーを巻き取るモーターを、外箱内の上部空間に設けた電動式の昇降収納装置が提案されている。
特開平10−262755号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたようなモーターを設けた昇降収納装置では、収納体(収納棚)の積載重量の変動(最大積載量)に対応可能とするために比較的に出力の大きいモーターを採用する必要があり、モーターが大型化するという問題があった。このため、外箱内に大型のモーターを配設するスペースが必要となり、収納棚の収納スペースが小さくなるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、収納棚の収納スペースを効率的に大きくし得る昇降収納装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る昇降収納装置は、下面側に開口部を有した外箱と、前記外箱内に収納された位置と該外箱の開口部から下方に向けて突出した位置との間を昇降自在とされた収納棚と、前記収納棚を前記外箱に対して吊り下げる吊下機構部とを備え、前記吊下機構部は、前記収納棚に連結された紐状部材と、この紐状部材を巻装した巻取ドラムと、この巻取ドラムを少なくとも巻取方向に回転させるモーターと、前記巻取ドラムを巻取方向に付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とする。
本発明においては、前記モーターの回転軸に、前記巻取ドラムに同心状に固定的に設けられた歯車に噛み合う歯車を設けてもよい。
また、本発明においては、前記付勢部材を、前記巻取ドラム内において、該巻取ドラムの回転軸廻りに配設された渦巻きばねとしてもよい。
また、本発明においては、前記外箱の両内側部に、前記収納棚の昇降を案内する一対のガイドレールを上下方向に沿ってそれぞれ設け、前記吊下機構部を、前記外箱の両内側部のそれぞれに対状に設けてもよい。
また、本発明においては、前記一対の吊下機構部が備えるそれぞれの巻取ドラムの回転軸を、前記外箱の内側面に対して軸方向が垂直となるように配設してもよい。
本発明に係る昇降収納装置は、上述のような構成としたことで、収納棚の収納スペースを効率的に大きくすることができる。
本発明の一実施形態に係る昇降収納装置の一例を模式的に示し、図3(a)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部省略概略縦断面図である。 同昇降収納装置を模式的に示し、図3(b)におけるX2−X2線矢視に対応させた一部省略概略縦断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同昇降収納装置を模式的に示す一部省略概略正面図である。 (a)は、同昇降収納装置が備える吊下機構部の一例を模式的に示す概略分解斜視図、(b)は、図1におけるY−Y線矢視に対応させた概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、図1及び図2では、吊下機構部の一部の図示を省略し、図3では、前板の図示を省略している。
本実施形態に係る昇降収納装置1は、図3に示すように、例えばキッチンスペース等の天井際等の高所に取り付けられる外箱10と、食器や調理器具等の収納物が収納される収納棚20とを備えている。
外箱10は、図1〜図3に示すように、天板11と左右の側板12,12と背板13と前板14とによって箱形状とされ、下面側に下向きに開口した開口部17を有している。
前板14の下端には、左右の側板12,12の手前下端部間に架け渡されるように設けられた幕板状部材15が設けられ、この幕板状部材15には、図3に示すように、操作部16が設けられている。この操作部16は、後記する吊下機構ユニット30に設けられたモーター35に信号線等を介して接続されている。
なお、前板14を、例えば、一方の側板12若しくは天板11に蝶番等の連結部材によって回動自在に連結された開閉扉としてもよい。または、回動自在とされた開閉扉に代えて、引き違いの引戸等を開閉扉として設けるようにしてもよい。
また、幕板状部材15に照明器具等を埋め込むようにして設けるようにしてもよい。
収納棚20は、図3に示すように、天板21と左右の側板22,22と背板23と底板24とによって前面側に開口する箱形状とされている。この収納棚20は、図1及び図3(a)に示すように、外箱10内に収納された位置(収納位置)と、図2及び図3(b)に示すように、外箱10の開口部17から下方に向けて突出した位置(下降位置)との間を昇降自在とされている。この収納棚20の昇降は、上記した操作部16に設けられた上昇キー、下降キー等を押下げることで、後記する吊下機構ユニット30によってなされる。
なお、収納棚20としては、更に棚板を内部に設けたものとしてもよく、図例のような板状部材によって箱形状とされたものに限られず、網状乃至は線状部材からなるラック状のものとしてもよい。
この収納棚20は、図3(a)に示すように、外箱10内に収納された状態において、全体が外箱10内に収納される(図1も参照)。また、収納棚20は、図3(b)に示すように、外箱10の開口部17から下方に向けて突出した状態において、上端部を除く略全体が外箱10外に位置する(図2も参照)。
この収納棚20の高さ寸法は、図1及び図3(a)に示すように、外箱10内に収容された状態において、外箱10の内側空間の高さ方向の略全体に亘って納まるよう該内側空間の高さ寸法よりも僅かに小さい寸法とされている。また、この収納棚20の奥行寸法(前後方向の寸法)は、外箱10の背板13及び幕板状部材15によって区画された開口部17の前後方向の寸法よりも僅かに小さい寸法とされている。また、この収納棚20の幅寸法(左右方向の寸法)は、図3(a)に示すように、外箱10の左右の側板12,12の内側のそれぞれに設置された吊下機構ユニット30,30間に納まるような寸法とされている(図4(b)も参照)。
吊下機構ユニット30,30は、収納棚20を外箱10に対して吊り下げ、上下方向に昇降させる吊下機構部として機能する。これら吊下機構ユニット30,30は、図3に示すように、収納棚20が収納された状態における収納棚20の両外側部となる左右の側板22,22と外箱10の両内側部となる左右の側板12,12との間の空間にそれぞれ配設されている。これら吊下機構ユニット30,30は、左右一対とされ、略同様の構成とされている。
また、本実施形態では、これら吊下機構ユニット30,30に、収納棚20の昇降を案内する昇降案内部としてのガイドレール50をそれぞれに設けている。
ガイドレール50は、図1、図2及び図3(b)に示すように、外箱10の左右の内側部のそれぞれに上下方向に沿って設けられている。これらガイドレール50,50は、外箱10の各内側部において、前後及び上下で同位置となるように設けられている。
このガイドレール50は、図1、図2及び図4(a)に示すように、複数のスライド部材からなり、図例では、外箱10側に固定される外箱側レール51と収納棚20側に固定される収納棚側レール52とこれら各レールにスライド自在に係合した中間レール53とからなる。図例では、外箱10側に固定されるレール取付ベースを含んで外箱側レール51を図示し、収納棚20側に固定されるレール取付ベースを含んで収納棚側レール52を図示している。これら各レール取付ベースに、各レール51,52としてのアウターメンバーが固定され、これら各レール51,52にスライド自在に係合する中間レール53としてのインナーメンバーを設けた例を示している。なお、これらアウターメンバーとインナーメンバーとは互いにスライド自在に係合し、リテーナ(保持器)やこれに回転自在に保持されるボール等がこれらの間に設けられている。
このガイドレール50は、図4(a)に示すように、本実施形態では、外箱側レール51のレール取付ベースが、外箱10の内側面に取り付けられる吊下機構ユニット30の取付プレート31にボルトやねじ等の止具によって組み付けられ、ユニット化されている。
また、このガイドレール50は、収納位置と下降位置との間を昇降する収納棚20を案内し得るように形成されている。
なお、このガイドレール50としては、図例のものに限られず、外箱10の左右の内側部に上下方向に沿ってそれぞれ設けられ、収納棚20の昇降を案内する一対のガイドレールであればどのようなものでもよい。
吊下機構ユニット30は、収納棚20に連結された紐状部材としての吊下ベルト47と、この吊下ベルト47を巻装した巻取ドラム41を含むドラムユニット40と、巻取ドラム41を巻取方向(図1及び図2における時計廻り)及び繰出方向(反巻取方向)に回転させるモーター35とを備えている。また、本実施形態では、ドラムユニット40は、巻取ドラム41を巻取方向に付勢する(反巻取方向に回転される巻取ドラム41の抵抗となる)付勢部材46を備えている。
上述のように、これら巻取ドラム41、モーター35及び付勢部材46を備えた吊下機構ユニット30を、収納棚20が収納された状態における収納棚20の左右の側板22,22と外箱10の左右の側板12,12との間の空間にそれぞれ配設している。このような構成とすることで、収納棚20の収納スペースを効率的に大きくすることができる。つまり、外箱10の上方空間にこれら巻取ドラム41、モーター35及び付勢部材46を配設するためのスペースが不要となり、収納棚20の高さ方向の収納スペースを大きくすることができる。また、外箱10の左右の内側部のそれぞれに設けられた一対のガイドレール50を設けるためのスペースを、これらを配設するためのスペースとして利用できるため、収納棚20の両側方向の収納スペースを然程小さくすることなく、効率的に大きくすることができる。
ドラムユニット40の巻取ドラム41は、図1に示すように、ドラムユニット固定軸39に回転自在に支持されている。このドラムユニット固定軸39は、図4に示すように、取付プレート31とこの取付プレート31の内方側(外箱10の幅方向中心側)に対向配置されたカバープレート34とに架け渡されるように支持されている。つまり、このドラムユニット固定軸39は、外箱10の側板12の内側面に対して軸方向が垂直となるように配設されている。このような構成とすることで、外箱10の両内側面と平行な垂直面域でこれら一対の巻取ドラム41が回転するように配設されることとなる。従って、例えば、水平面域や外箱10の両内側面と直交する垂直面域で回転するようなものと比べて、巻取ドラム41の配設スペースを効率的に小さくすることができる。この結果、収納棚20の両側方向の収納スペースをより効率的に大きくすることができる。
また、本実施形態では、外箱10の各内側部にそれぞれ設けられたドラムユニット固定軸39,39同士が同軸状となるように、これらを外箱10の各内側部において、前後及び上下で同位置となるように設けている。つまり、左右の巻取ドラム41,41同士を互いに対向させるように外箱10の各内側部に設けている。このような構成とすることで、左右の吊下ベルト47をそれぞれの巻取ドラム41,41によって安定して巻き取り、また、繰り出すことができ、収納棚20の昇降動作がスムーズになされる。
なお、この巻取ドラム41には、図1及び図2に示すように、後記する付勢部材46を収容する収容部が設けられており、該収容部は、図4(a)に示すように、蓋部材42によって閉塞される。
巻取ドラム41の外周部には、ベルトガイド溝43が設けられており、このベルトガイド溝43に沿って吊下ベルト47が巻装されている(図4も参照)。
巻取ドラム41から繰り出された吊下ベルト47は、取付プレート31とカバープレート34との間に回転自在に支持されたガイドローラー(プーリー)32に架け渡され、その一端(先端)47bが収納棚20に連結されている。図例では、巻取ドラム41の上方側かつ前方側で吊下ベルト47とガイドレール50とが干渉しない位置にガイドローラー32を設けた例を示している。また、吊下ベルト47の先端47bが収納棚取付ブラケット33に連結固定され、この収納棚取付ブラケット33が収納棚20の側板22の外側面にボルトやねじ等の止具によって固定された例を示している(図3(b)も参照)。
吊下ベルト47の他端(基端)47aは、巻取ドラム41内に収容された後記する付勢部材46の外周側に設けられたピン状の係止部45に係止固定されている。
この巻取ドラム41の外方側(外箱10の側板12側)には、図4に示すように、巻取ドラム41の回転方向と同方向に回転するように固定的にドラム歯車48が設けられている。つまり、巻取ドラム41に同心状に固定的にドラム歯車48が設けられている。このドラム歯車48は、巻取ドラム41と同様、ドラムユニット固定軸39に回転自在に支持されている。
このドラム歯車48には、モーター35のモーター回転軸35aに設けられたモーター歯車36が噛み合い、モーター35の回転駆動を伴い、巻取ドラム41が回転する。このような構成とすることで、例えば、ベルトとプーリーや、アイドラギア等を介して巻取ドラム41をモーター35によって回転駆動するようなものと比べて省スペース化が図れ、収納棚20の収納スペースを効率的に大きくすることができる。
なお、各図においては、ドラム歯車48及びモーター歯車36を、これらの歯形の図示を省略して模式的に図示している。
モーター35は、取付プレート31に取付ブラケット等を介して固定されており、図4(b)に示すように、そのモーター回転軸35aがドラムユニット固定軸39と平行となるように配設されている。図例では、巻取ドラム41の上方側にモーター35を配設した例を示している。
このモーター35のモーター回転軸35aに固定的にモーター歯車36が設けられている。
また、本実施形態では、このモーター35は、正逆回転可能とされ、上記した操作部16に設けられた上昇キー等を押下げることで一方向へ回転駆動し、これにより、巻取ドラム41が吊下ベルト47を巻き取る方向へ回転する。また、これにより、下降位置とされた収納棚20が上昇し、収納位置となる。一方、操作部16に設けられた下降キー等を押下げることで他方向へ回転駆動し、これにより、巻取ドラム41が吊下ベルト47を繰り出す方向へ回転する。また、これにより、収納位置とされた収納棚20が下降し、下降位置となる。
このモーター35の停止制御は、図1及び図2に示すように、外箱10の側板12や取付プレート31等に設けられたリミットスイッチ等のセンサー37,38からの信号を受信してなされる態様としてもよい。例えば、上限センサー37及び下限センサー38をオンオフする操作片等を収納棚20に設けておき、この収納棚20の昇降を伴い、操作片によって各センサー37,38のオンオフがなされ、モーター35の停止制御がなされるような態様としてもよい。このようなモーター35の停止制御としては種々の態様の採用が可能である。
なお、本実施形態では、モーター35を備える吊下機構ユニット30を対状に左右に設けているので、左右の各モーター35は、同期的に回転駆動し、停止する態様となっている。
上記のように本実施形態に係る昇降収納装置1は、モーター35の駆動により、収納棚20を昇降させる電動昇降式とされているが、本実施形態では、このモーター35を補助するために、巻取ドラム41を巻取方向へ付勢する付勢部材46を備えている。
付勢部材46は、本実施形態では、巻取ドラム41内において、この巻取ドラム41の回転軸としてのドラムユニット固定軸39廻りに配設された渦巻きばねとされている。このような構成とすることで、巻取ドラム41を巻取方向に付勢する付勢部材46を巻取ドラム41とは別に配設するスペースが不要となり、省スペース化を図ることができる。また、吊下ベルト47を巻装した巻取ドラム41内に渦巻きばねからなる付勢部材46を設けることで、ユニット化が図れ、組み付け作業を容易に行うことができる。
この渦巻きばね46の中心側端部46aは、ドラムユニット固定軸39に形成された割溝に挿入されて固定され、渦巻きばね46の外周側端部46bは、巻取ドラム41のばね収容部内周側部に形成されたピン状の係止部44に係止固定されている。また、この渦巻きばね46は、巻取ドラム41を巻取方向に常時付勢するように設けられている。
このような付勢部材46を設けることで、収納棚20を電動にて昇降させるモーター35の必要出力を小さくでき、モーター35の小型化を図ることができる。従って、モーター35の設置スペースを小さくでき、収納棚20の収納スペースを効率的に大きくすることができる。つまり、従来の電動昇降式の昇降収納装置では、収納棚の最大積載量等を考慮して、比較的に大きなモーターを設ける必要がある。一方、本実施形態によれば、巻取ドラム41を巻取方向に付勢する付勢部材46の付勢力によってモーター35を補助することができるため、モーター単独で巻取ドラム41を巻取方向に回転させるようなものと比べて、モーター35の必要出力を小さくでき、小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、モーター35を備える吊下機構ユニット30を、外箱10内の左右に対状に設けているので、これら左右の吊下機構ユニット30,30の各モーター35,35によって収納棚20の昇降がなされる。従って、各モーター35,35をより小型化することができる。
なお、上記のような付勢部材46の付勢力(弾性復元力)は、収納棚20が収納位置から下降位置に下降するに従って徐々に大きくなる一方、下降位置から収納位置に向けて上昇するに従って徐々に付勢力が小さくなる傾向がある。これに伴い、モーター35への負荷が変動することも考えられる。そこで、本実施形態では、収納棚20の昇降に伴う付勢部材46の付勢力の変動を緩和する手段(付勢力変動緩和手段)を設けている。
本実施形態では、付勢力変動緩和手段として、上記した吊下ベルト47を巻装する巻取ドラム41のベルトガイド溝43を、吊下ベルト47の巻き付け面となるその溝底周面を当該巻取ドラム41の回転中心から一定の距離となるように形成せずに、異径状に形成している。本実施形態では、巻取ドラム41は、このベルトガイド溝43の吊下ベルト47の巻き付け始端43a部位から巻き付け終端43b側に向けて巻き付け半径(巻取ドラム41の回転中心から巻き付け面までの距離)が連続的に小さくなるように形成されている。つまり、収納棚20が収納位置とされて吊下ベルト47が最大限巻き取られた状態におけるベルトガイド溝43の巻き付け終端43bにおける巻き付け半径(終端半径)d1(図1参照)が、収納棚20が下降位置とされて吊下ベルト47が最大限繰り出された状態におけるベルトガイド溝43の巻き付け始端43aにおける巻き付け半径(始端半径)d2(図2参照)よりも小さい。そしてこのように終端半径d1が始端半径d2よりも小さくなるように、ベルトガイド溝43の溝底周面と当該巻取ドラム41の回転中心との距離が連続的に小さくなるように当該巻取ドラム41を形成している。
また、本実施形態では、巻取ドラム41は、収納棚20の昇降時における最大回転角が360度未満とされ、当該巻取ドラム41の回転軸となるドラムユニット固定軸39の軸方向に沿って同位置に吊下ベルト47を巻装している。つまり、収納棚20の昇降に伴ってドラムユニット固定軸39を回転中心として回転する巻取ドラム41の最大回転角が360度未満とされている。この巻取ドラム41の最大回転角は、当該巻取ドラム41を効率的に小径化する観点や上記のように異径状とされた巻き付け面に吊下ベルト47を軸方向同位置に効率的に巻装する観点等から300度〜330度程度としてもよい。図例では、図1に示す収納棚20が収納位置とされた状態から吊下ベルト47が繰り出されて図2に示す収納棚20が下降位置とされるまでに巻取ドラム41が315度程度回転する構成とされている。
巻取ドラム41のベルトガイド溝43は、上記のように吊下ベルト47を軸方向に沿って同位置に巻装し得るようにその溝幅寸法が吊下ベルト47の幅寸法と略同寸法若しくは僅かに大きく形成されている。
このベルトガイド溝43の巻き付け方向に沿う寸法(溝底外周寸法)は、収納棚20の昇降ストローク(収納位置と下降位置との間の変位量)に応じて巻取ドラム41の最大回転角が360度未満となるように形成するようにすればよい。
上記のような構成とすることで、巻取ドラム41の構造を複雑化させることなく収納棚20の昇降時における付勢部材46の付勢力の変動を緩和させることができる。つまり、収納棚20が収納位置から下降位置に下降するに従って吊下ベルト47を繰り出す巻取ドラム41のトルクが徐々に大きくなるため、徐々に大きくなる傾向のある付勢部材46の付勢力(弾性復元力)の変動を緩和させることができる。従って、収納棚20を下降させる際の終期におけるモーター35への負荷を軽減することができる。一方、下降位置から収納位置に向けて上昇するに従って吊下ベルト47を巻き取る巻取ドラム41のトルクが徐々に小さくなるため、徐々に小さくなる傾向のある付勢部材46の付勢力の変動を緩和させることができる。従って、収納棚20を上昇させる際の終期におけるモーター35への負荷を軽減することができる。
また、巻取ドラム41は、収納棚20の昇降時における最大回転角を360度未満とし、当該巻取ドラム41の回転軸方向に沿って同位置に吊下ベルト47を巻装する構成としているので、吊下ベルト47が巻き付けられる外周郭形状を簡易な構造とできる。つまり、上記のように巻き付け半径が連続的に小さくなるように吊下ベルト47を巻き回すために、巻取ドラムに渦巻き状の段差等を形成することも考えられるが、このような段差を形成する必要がなく、簡易な構造とできる。また、巻取ドラム41を回転軸方向に沿って比較的に薄く形成することも可能となる。
さらに、巻取ドラム41の回転軸方向に沿って同位置から吊下ベルト47が繰り出され、また、同位置で巻き取られるため、これに吊り下げられた収納棚20の昇降がスムーズになされる。
また、収納棚20の昇降に伴って変動する付勢部材46の付勢力を考慮して、巻取ドラム41の始端半径d2と終端半径d1との径差を調整することで、巻取ドラム41のトルクを調整することができ、付勢部材46の付勢力を略一定に近づけることもできる。
さらに、本実施形態では、巻取ドラム41に巻装される紐状部材として帯状の吊下ベルト47を採用しているので、収納棚20をより安定してスムーズに昇降させることができる。また、上記のように付勢部材46の付勢力の変動を緩和させ、モーター35への負荷を軽減し、かつ、巻取ドラム41の回転軸方向に沿う薄型化を図りながらも収納棚20を吊り下げる手段としての吊下ベルト47の強度を効率的に向上させることができる。つまり、ワイヤー状の紐状部材等よりも比較的に幅広の吊下ベルト47を採用することも可能となる。
なお、付勢部材46の付勢力の変動を緩和させる手段としては、上記のような例に限られず、他の手段を採用するようにしてもよい。また、このような付勢力変動緩和手段を設けないようにしてもよい。この場合は、巻き付け半径が巻き付け始端側から巻き付け終端側に至るまで同径とされた巻取ドラム41を採用するようにしてもよい。または、常時略一定の付勢力となる定荷重ばね等を付勢部材として採用するようにしてもよい。
また、上記した例では、ドラムユニット40、モーター35及びガイドレール50をユニット化して吊下機構ユニット30とした例を示しているが、それぞれを別部材として組み付けるものとしてもよい。
さらに、上記した例では、モーター35を正逆回転可能な態様とし、このモーター35によって巻取ドラム41を巻取方向及び繰出方向に回転させる態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。巻取ドラム41を巻取方向へのみ回転させるモーター35を採用するようにしてもよい。つまり、収納棚20の上昇のみを電動にて行う態様としてもよい。この場合において、収納棚20を下降させる際には、手動操作にて行うようにしてもよく、また、この場合には、適宜、操作バー等を収納棚20に設けるようにしてもよい。また、この場合には、下限センサー38に代えて、収納棚20の下降位置から下方への移動を抑制乃至は防止するクッション部材やストッパー部材を設けるようにしてもよい。
また、上記した例では、モーター回転軸35aとドラムユニット固定軸39とを平行軸とし、各歯車36,48を平歯車とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、ドラムユニット固定軸39に対してモーター回転軸35aが直交するようにモーター35を配設し、各歯車36,48を、互いに噛み合うかさ歯車としてもよい。このような態様によっても上記同様、省スペース化を図ることができる。
さらに、これらモーター35のモーター歯車36と巻取ドラム41のドラム歯車48とを直接的に噛み合わせる態様に限られない。例えば、これらの間にアイドラギア等を設けたり、または、モーター35の駆動力を巻取ドラム41に伝達するためのベルトとプーリー等の駆動力伝達機構を設けたりする態様としてもよい。
さらにまた、上記した例では、付勢部材46を巻取ドラム41内に設けた渦巻きばねとした例を示しているが、渦巻きばねを巻取ドラム41外に設けるようにしてもよい。また、付勢部材46としては、巻取ドラム41を巻取方向に付勢するものであればどのようなものでもよい。例えば、コイルスプリングやトーションばね、竹の子ばね等を採用するようにしてもよい。
また、上記した例では、収納棚20を外箱10に対して吊り下げる紐状部材として帯状の吊下ベルト47を例示しているが、このような帯状部材に代えて、ワイヤー等の紐状の部材としてもよい。
さらに、上記した例では、巻取ドラム41の回転軸39を外箱10の側板12の内側面に対して軸方向が垂直となるように配設した例を示しているが、例えば、水平面域や外箱10の両内側面と直交する垂直面域で回転するように回転軸を配設するようにしてもよい。この場合は、モーター35の回転軸35aもこれに平行となるように配設するようにしてもよく、または、巻取ドラム41の回転軸39に対して直交するように配設するようにしてもよい。
さらにまた、上記した例では、一対の巻取ドラム41、一対のモーター35及び一対の付勢部材46を外箱10の左右両内側部に設けた例を示しているが、一対のモーター35に代えて、単一のモーター35によって一対の巻取ドラム41を回転駆動する態様としてもよい。この場合は、例えば、単一のモーター35を、外箱10の天板11と収納棚20の天板21との間や、外箱10の背板13と収納棚20の背板23との間に配設するようにしてもよい。また、この場合は、このモーター35の駆動力を一対の巻取ドラム41,41に伝達するためのベルトとプーリー等の駆動力伝達機構を適宜箇所に設けるようにしてもよい。このようなものでも、一対の巻取ドラム41,41を巻取方向に付勢する付勢部材46をそれぞれに設けているので、モーターの小型化を図ることは可能である。さらには、単一の巻取ドラム、単一のモーター及び単一の付勢部材によって吊下機構部を構成するようにしてもよい。
また、上記した例では、収納棚20の昇降を案内するガイドレール50を収納棚20の左右両側に設けた例を示しているが、これらを外箱10の背板13と収納棚20の背板23との間に配設するようにしてもよい。さらには、このようなガイドレール50を設けないようにしてもよい。この場合は、収納棚及び外箱に互いに上下方向に沿ってスライド自在に係合する係合部等を設けて収納棚の昇降を案内する態様としてもよい。
1 昇降収納装置
10 外箱
17 開口部
20 収納棚
30 吊下機構ユニット(吊下機構部)
35 モーター
35a モーター回転軸
36 モーター歯車
39 ドラムユニット固定軸(巻取ドラムの回転軸)
41 巻取ドラム
46 渦巻きばね(付勢部材)
47 吊下ベルト(紐状部材)
48 ドラム歯車
50 ガイドレール

Claims (5)

  1. 下面側に開口部を有した外箱と、
    前記外箱内に収納された位置と該外箱の開口部から下方に向けて突出した位置との間を昇降自在とされた収納棚と、
    前記収納棚を前記外箱に対して吊り下げる吊下機構部とを備え、
    前記吊下機構部は、前記収納棚に連結された紐状部材と、この紐状部材を巻装した巻取ドラムと、この巻取ドラムを少なくとも巻取方向に回転させるモーターと、前記巻取ドラムを巻取方向に付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とする昇降収納装置。
  2. 請求項1において、
    前記モーターの回転軸には、前記巻取ドラムに同心状に固定的に設けられた歯車に噛み合う歯車が設けられていることを特徴とする昇降収納装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記付勢部材は、前記巻取ドラム内において、該巻取ドラムの回転軸廻りに配設された渦巻きばねであることを特徴とする昇降収納装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    前記外箱の両内側部には、前記収納棚の昇降を案内する一対のガイドレールが上下方向に沿ってそれぞれ設けられており、
    前記吊下機構部は、前記外箱の両内側部のそれぞれに対状に設けられていることを特徴とする昇降収納装置。
  5. 請求項4において、
    前記一対の吊下機構部が備えるそれぞれの巻取ドラムの回転軸は、前記外箱の内側面に対して軸方向が垂直となるように配設されていることを特徴とする昇降収納装置。
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KR20200043078A (ko) * 2018-10-17 2020-04-27 김쾌만 초음파 식기 세척장치
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