JP2012144929A - アンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法 - Google Patents

アンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンカーボルトに対する装置の位置調整が短時間に、安価に行え、しかも耐破壊性・防盗性の劣化を招かないアンカー用装置固定位置調整構造の提供。
【解決手段】アンカーボルトに挿通される複数の長穴a1,・・・・b6が設けられたアンカー固定用ブラケット1と、アンカーボルトに挿通される複数の丸穴c1,・・・・d6が長穴a1,・・・・b6に対応する位置にそれぞれ設けられた補助プレート2とを有する。互いに対応する各長穴および丸穴の位置合わせをし、これら互いに対応する各長穴および丸穴を共通のアンカーボルトにそれぞれ挿通し、アンカーボルトに螺合されるナット等の固定手段によりアンカー固定用ブラケット1を補助プレート2に固定することにより、アンカー固定用ブラケット1に固定されたATM等の装置をアンカーボルトに位置調整可能に固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基礎コンクリートに立設されたアンカーボルトにATM(現金自動預け払い機)等の装置を固定する構造に関し、特にアンカーボルトの再施工を要することなく、装置の設置位置の調整を可能にするアンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法に関する。
ATM、キオスク端末など現金が内部に保管される装置は、装置自体の盗難や転倒を防ぐためにアンカーボルトに固定されるのが一般的である。アンカーボルトは、基礎コンクリートに堅固に固定され、立設される。アンカーボルトと基礎コンクリートとの固定は、例えば次のような手段で行われる。第1は、アンカーボルトの下部を基礎コンクリートに埋め込む埋め込み型固定構造である。第2は、アンカーボルトの下部に雄ネジを設けておき、その雄ネジを基礎コンクリートに開けられた雌ネジ付き縦穴に螺合したり、或いは、アンカーボルトの下部に雌ネジを設けておき、その雌ネジを基礎コンクリートに立設された雄ネジに螺合するねじ込み型固定構造である。第3は、アンカーボルトの下部を基礎コンクリートに開けられた縦穴に差し込み、その下部と縦穴との隙間に化学固定剤を充填する化学固定構造である。
1つの装置は、複数(例えば4本)のアンカーボルトで固定される。装置とアンカーボルトとの固定のために、アンカー固定用ブラケットが装置とアンカーボルトとの間に介在させる。アンカー固定用ブラケットは、丸穴が開けられた矩形状の平板部と、平板部の左右両端から立ち上がる側板とを有する。アンカーボルトをその丸穴に挿通し、アンカーボルト上端部に設けられた雄ネジ(又は雌ネジ)にナット(又は頭部付きボルト)を螺合し、アンカー固定用ブラケットをアンカーボルトに固定する。ATM等の装置はアンカー固定用ブラケットにおける左右の側板の間に置かれる。アンカー固定用ブラケットの側板には複数の穴が設けてあり、この穴に雄ネジを挿通し、この雄ネジを装置側の雌ネジに螺合することにより、アンカー固定用ブラケットに装置を固定する。
実開平07−025033号公報
複数のアンカーボルト(6)を基礎コンクリート(10)に埋め込んで立設するに当たって、複数のアンカーボルト(6)相互の間隔(ピッチ)が一定になるようにアンカーボルト(6)の位置を決める位置決めプレート(3)を備えたアンカーボルト固定装置(2)が、特許文献1に開示されている(図1、段落0006−0008)。この位置決めプレート(3)には長円形差し込み穴(11)が設けてある。位置決めプレート(3)には、円形差し込み穴(13a,13b)を有する補助プレート5a又は円形差し込み穴(13c)を有する補助プレート5bが、長円形差し込み穴(11)を覆うように固定される。補助プレート5aおよび5bは同じ外縁を有するが、円形差し込み穴(13a,13b)と円形差し込み穴(13c)とは、補助プレートの外縁に関する位置を互いに異にしている。アンカーボルト(6)は円形差し込み穴13a,13b又は13cに挿通される。このような補助プレート5a又は5bを位置決めプレート(3)に固定することにより、決める位置決めプレート(3)の中心に関しアンカーボルト(6)が所定の位置に立設させるようにする。
ATM等の装置は、例えば前後方向の寸法が大きくなったものに更新されることがある。前後方向の寸法が伸びた装置を従来の固定方法でアンカーボルトに固定すると、装置の前面が従来の装置の前面位置より前に張り出してしまうことがある。このようなときには、アンカーボルトに対する装置の位置を後方に移動するという要請が生じる。
ところが、上述の特許文献1の技術では、アンカーボルトを基礎コンクリートに一定のピッチに揃えて立設できるとしても、アンカーボルトが基礎コンクリートに埋設され、基礎コンクリートに固定された後には、アンカーボルトに固定された装置を前後方向又は左右方向に僅かに移動する必要が生じたとき、基礎コンクリートを一旦破壊して、特許文献1の技術によりアンカーボルトの位置を調整し、アンカーボルトを再び基礎コンクリートで埋め込むという作業が必要となる。装置の移動は僅かであっても、基礎コンクリートの破壊と再度の打ち込みを要する上記の装置固定位置調整方法は、長い作業時間と、高価な費用とを要する。
そこで、本発明は、アンカーボルトに対する装置の位置調整が短時間に、安価に行え、しかも耐破壊性・防盗性の劣化を招かないアンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明によるアンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明によるアンカー用装置固定位置調整構造は、基礎コンクリートに立設されたアンカーボルトに挿通される複数の長穴が設けられた第1の板状部を有するアンカー固定用ブラケットと、該アンカーボルトに挿通される複数の丸穴が該長穴に対応する位置にそれぞれ設けられた第2の板状部を有する補助プレートとを含んでなり、
前記第1及び第2の板状部を密着させて、互いに対応する各前記長穴および前記丸穴の位置合わせをし、これら互いに対応する各該長穴および該丸穴を共通の前記アンカーボルトにそれぞれ挿通し、該アンカーボルトに螺合されるナット等の固定手段により前記アンカー固定用ブラケットを前記補助プレートに固定することにより、該アンカー固定用ブラケットに固定された装置を該アンカーボルトに位置調整可能に固定する
ことを特徴とする。
(2)また、本発明によるおよびアンカー用装置固定位置調整方法は、基礎コンクリートに立設されたアンカーボルトに挿通される複数の長穴が設けられた第1の板状部を有するアンカー固定用ブラケットと、該アンカーボルトに挿通される複数の丸穴が該長穴に対応する位置にそれぞれ設けられた第2の板状部を有する補助プレートとを用い、
前記第1及び第2の板状部を密着させて、互いに対応する各前記長穴および前記丸穴の位置合わせをし、これら互いに対応する各該長穴および該丸穴を共通の前記アンカーボルトにそれぞれ挿通し、該アンカーボルトに螺合されるナット等の固定手段により前記アンカー固定用ブラケットを前記補助プレートに固定することにより、該アンカー固定用ブラケットに固定された装置を該アンカーボルトに位置調整可能に固定しておき、該固定手段による前記アンカー固定用ブラケットと前記補助プレートとの固定を緩めることにより、該アンカーボルトに対する該装置の相対位置を調整し、再び該固定手段により前記アンカー固定用ブラケットと前記補助プレートとを固定する
ことを特徴とする。
本発明のアンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法によれば、アンカーボルトに対する装置の位置調整が短時間に、安価に行え、しかも耐破壊性・防盗性の劣化を招かないアンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法を提供できる。
本発明の実施の形態であるアンカー用装置固定位置調整構造の構成を示す分解斜視図である。 図1に示したアンカー用装置固定位置調整構造において、アンカー固定用ブラケットの奥側端面を補助プレートの奥側端面に揃えた状態(位置調整前の状態)を示す平面図(A)と、アンカー固定用ブラケットの奥側端面を補助プレートの奥側端面より奥に移動させた状態(位置調整後の状態)を示す平面図(B)とである。
以下、本発明によるアンカー用装置固定位置調整構造およびアンカー用装置固定位置調整方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、アンカー固定用ブラケットと補助プレートとを用いる。アンカー固定用ブラケットは、基礎コンクリートに立設されたアンカーボルトに挿通される複数の長穴が設けられた第1の板状部を有する。また、補助プレートは、アンカーボルトに挿通される複数の丸穴が長穴に対応する位置にそれぞれ設けられた第2の板状部を有する。そして、第1及び第2の板状部を密着させて、互いに対応する各長穴および丸穴の位置合わせをし、これら互いに対応する各長穴および丸穴を共通のアンカーボルトにそれぞれ挿通し、アンカーボルトに螺合されるナット等の固定手段によりアンカー固定用ブラケットを補助プレートに固定することにより、アンカー固定用ブラケットに固定された装置をアンカーボルトに位置調整可能に固定しておく。もし装置の設置位置の調整を要するときには、固定手段によるアンカー固定用ブラケットと補助プレートとの固定を緩めることにより、アンカーボルトに対する装置の相対位置を調整し、再び固定手段によりアンカー固定用ブラケットと補助プレートとを固定する。この方法により、耐破壊性・防盗性の劣化を招くことなく、アンカーボルトに対する装置の位置調整が短時間に、安価に行える。
(本発明の実施形態の構成例)
次に、本発明によるアンカー用装置固定位置調整構造の実施形態の構成について、図1及び図2を参照して説明するとともの、併せてアンカー用装置固定位置調整方法の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態であるアンカー用装置固定位置調整構造を示す分解斜視図である。また、図2は、図1に示したアンカー用装置固定位置調整構造において、アンカー固定用ブラケットの奥側端面を補助プレートの奥側端面に揃えた状態(位置調整前の状態)を示す平面図(A)と、アンカー固定用ブラケットの奥側端面を補助プレートの奥側端面より奥に移動させた状態(位置調整後の状態)を示す平面図(B)とである。
図1のアンカー用装置固定位置調整構造は、アンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2を有してなる。アンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2は、固定されるATM等の装置を短時間の破壊工作により持ち去るのが実際上困難になる程度に耐破壊性を保持させるだけの厚さを有する。例えば、アンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2は、それぞれ3.2mm及び4.5mm厚の鉄板製である。アンカー固定用ブラケット1は、平板部10、側板11及び12、前面板13および背面板14でなる。平板部10には、同じ短径の長穴a1,a2・・・a6並びにb1,b2・・・b6が開けてある(長穴a6は図には表れていない。)。長穴a1の長径は他の長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6の長径より長いが、長穴a1の短径はこれら他の長穴の短径に同じである。長穴a1の長径を他の長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6の長径より長くしてあるのは、それら他の長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6に対応するアンカーボルトの配置とは別のアンカーボルトの配置にも、このアンカー固定用ブラケット1で以って対応できるようにするためである。側板11には、装置固定用の雄ネジが挿通されるネジ挿通穴111,112,113が開けてある。他方の側板12には、装置固定用の雄ネジが挿通されるネジ挿通穴121,122,123が開けてある。張出し板131は、前面板13に固定してある。張出し板131を前面板13に固定することにより、アンカー固定用ブラケット1前部の機械的強度を増している。
補助プレート2には、同じ径の丸穴c1,c2・・・c6並びにd1,d2・・・d6が開けてある。これらの丸穴c1,c2・・・c6並びにd1,d2・・・d6の径は、長穴a1,a2・・・a6並びにb1,b2・・・b6の短径に同じである。
補助プレート2は、アンカー固定用ブラケット1における左側の側板11及び右側の側板12の間に嵌められる。左側の側板11の内壁110と右側の側板12の内壁120の距離は補助プレート2の左右方向の幅に等しい。補助プレート2の左右の縁はアンカー固定用ブラケット1における左側の側板11及び右側の側板12に接触する程度に、隙間なく側板11及び側板12の間に嵌められる。このとき、長穴a1,a2・・・a6,b1,b2・・・b6の長手軸の位置は、丸穴c1,c2・・・c6,d1,d2・・・d6の中心に位置する。このように、丸穴c1,c2・・・c6,d1,d2・・・d6は、長穴a1,a2・・・a6,b1,b2・・・b6にそれぞれ対応するように、位置決めして設けられている。なお、この実施の形態では、補助プレート2の左右の幅は、側板11及び側板12に接触する程度に、側板11及び側板12の内側壁間隔に揃えてあるが、必ずしもその必要はなく、側板11及び側板12の内側壁間隔より小さくしても、本発明は実施できる。
次に図1および図2に示すアンカー用装置固定位置調整構造により、ATM等の装置をアンカーボルトに固定する方法を説明する。いま仮に、アンカー用装置固定位置調整構造を介して、装置を4本のアンカーボルトに固定するものとする。
アンカーボルトは、下端部に雄ネジを有し、基礎コンクリートに設けられた縦穴にその下端部の雄ネジをねじ込まれ、その下端部と縦穴の隙間に化学固定材が流し込まれて、基礎コンクリートに縦穴に固定されているものとする。その基礎コンクリートに設けられた縦穴には、雌ネジ溝は設けてないが、アンカーボルト下端部の雄ネジの外径をその縦穴の内径をより僅かに大きくすることにより、アンカーボルト下端部の雄ネジを基礎コンクリートに縦穴に堅固にねじ込むことができる。また、アンカーボルトの上端部には雄ネジが設けてあるものとする。なお、アンカーボルトと基礎コンクリートとの固定手段は、前述の埋め込み型固定構造、ねじ込み型固定構造または化学固定構造のいずれかであっても差し支えない。
本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造を介して、ATM等の装置を4本のアンカーボルトに固定するために、まず、アンカー固定用ブラケット1の長穴にそれらの4本のアンカーボルトを挿通し、平板部10の上側に突き出たアンカーボルトの上端部の雄ネジに丸穴を合わせて、補助プレート2をアンカー固定用ブラケット1上に載置する。このとき、アンカー固定用ブラケット1の平板部10の上面と補助プレート2の平板部20の下面とは密着する。
この状態で、平板部20の上側に突き出たアンカーボルトの上端部の雄ネジにナットを螺合し、アンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2をアンカーボルトに固定する。また、平板部20の上側に突き出たアンカーボルトの上端部の雄ネジにナットを螺合する前に、ワッシャをそのアンカーボルトの上端部の雄ネジに嵌め、然る後にナットを螺合すれば、アンカーボルトとアンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2との結合を一層堅固にすることができる。図2(A)及び(B)には、アンカーボルトが挿通される丸穴にワッシャW1,W2,W3及びW4を載置した状態が示してある。
上述のとおり、アンカー固定用ブラケット1の側板11には、装置固定用の雄ネジが挿通されるネジ挿通穴111,112,113が開けてあり、他方の側板12には、装置固定用の雄ネジが挿通されるネジ挿通穴121,122,123が開けてある。装置の左側面には対応する位置に雌ネジがそれぞれ切ってあり、装置の右側面にはネジ挿通穴121,122,123に対応する位置に雌ネジがそれぞれ切ってある。そこで、装置をアンカー固定用ブラケット1の平板部10に載せ、装置の左側面における雌ネジをネジ挿通穴111,112,113に位置合わせし、装置の右側面における雌ネジをネジ挿通穴121,122,123に位置合わせし、側板11および12の外側から雄ネジをこれらのネジ挿通穴に挿入し、それら雄ネジを装置の雌ネジに螺合することにより、アンカー固定用ブラケット1に装置が固定される。このとき、装置は、アンカー固定用ブラケット1および補助プレート2を介して、アンカーボルトに固定される。
本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造を用いて、ATM等の装置をアンカーボルトに固定する方法を上に説明したが、アンカーボルトに対する装置の前後方向の位置は、アンカー固定用ブラケット1に対する補助プレート2の前後方向位置を調整することにより、アンカー固定用ブラケット1の長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6の長手軸の長手軸方向の長さ分だけ調整できる。長穴a1は他の長穴より長いが、その前後方向の位置調整ができる長さは、アンカーボルトが挿通される長穴のうちで最も短いものの長手軸の長さが限界となる。前述のとおり、長穴a1の長径を他の長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6の長径より長くしてあるのは、それら他の長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6に対応するアンカーボルトの配置とは別のアンカーボルトの配置にも、このアンカー固定用ブラケット1で以って対応できるようにするためである。
図2(A)に示すように、アンカー固定用ブラケット1の背面板14の内壁面に補助プレート2の奥端を当接させているとき、装置は最も前に出た位置に設置される。逆に、図2(B)に示すように、アンカー固定用ブラケット1の前面板13の内壁面に補助プレート2の前端を当接させているとき、装置は最も後ろに下がった位置に設置される。なお、本実施の形態では、図2(A)に示されているように、アンカー固定用ブラケット1の背面板14の内壁面に補助プレート2の奥端を当接させているとき、装置は最も前に出た位置で設置されることになるが、アンカー固定用ブラケット1における背面板14と長穴b1,b2・・・b6の奥端との距離をこの実施の形態よりやや長く取ることにより、長穴b1,b2・・・b6の奥端にアンカーボルトが当接したときに、装置が最も前に出た位置で設置されるようにすることもできる。このように、背面板14と長穴b1,b2・・・b6の奥端との距離を長く取ることにより、装置の調整範囲は、アンカーボルトが挿通されれている長穴の長手軸方向の長さに一致させることができる。
したがって、本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造を用いて、ATM等の装置を最初に図2(A)の状態で設置したが、装置を更新するに当たって、更新される装置の奥行きが長くなったというような事情で、装置の前面は更新前と同じ位置に揃えたままにし、奥行きが長くなった分(その寸法をΔdとする。)だけ装置を奥に寄せて設置するという要請があったときは、旧装置を取り外した際に、アンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2をアンカーボルトに固定するナット等の固定手段を一旦緩めて、そのΔdだけアンカー固定用ブラケット1を奥側に寄せ、然る後にナット等の固定手段を再び締めて、アンカー固定用ブラケット1及び補助プレート2をアンカーボルトに固定する。図2(B)はそのようにして、Δdを長穴a2・・・a6,b1,b2・・・b6の長手軸の長手軸方向の長さとしたときの位置調整後における本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造を示している。
本実施の形態では、アンカー固定用ブラケット1におけるアンカーボルト挿通穴を長穴とし、装置設置位置の調整を可能にしている。そして、アンカー固定用ブラケット1におけるアンカーボルト挿通穴を長穴とすることにより、アンカーボルトに固定される部分のアンカー固定用ブラケット1が丸穴に比べて脆弱になるので、その部分の脆弱性を補うために、長穴の位置に合わせられた丸穴を設けた補助プレート2をアンカー固定用ブラケット1に重ねている。アンカー固定用ブラケット1と補助プレート2とは、平面部10および20で互いに密着した状態でナット等の固定手段で互いに押し付けられてアンカーボルトに固定されるので、アンカーボルトとの結合部の強度は、アンカー固定用ブラケット1におけるアンカーボルト挿通穴が丸穴であるときと同様に、高くなる。
本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造におけるアンカー固定用ブラケット1は、アンカーボルトが挿入される4つの長穴の他に、前面側および奥側にそれぞれ4個ずつの長穴が設けてある。補助プレート2においても同様である。そこで、装置を左右方向に移動させるという要請があれば、その長穴および丸穴の左右方向の間隔(ピッチ)ずつ、アンカー固定用ブラケット1をずらせてアンカーボルトに長穴および丸穴を挿通することにより、装置の設置位置を左右にも調整できる。但し、このように左右に調整するときには、調整間隔は連続的ではなく、長穴および丸穴の左右方向の間隔(ピッチ)ずつの間欠的となる。
以上に説明した本発明の実施の形態では、長穴は前後方向に長手軸を有していたが、左右方向に長手軸を有する長穴をアンカー固定用ブラケット1に設けることにより、左右方向にも連続的に位置調整が可能となる。但し、このときは、左右の側板11及び12の間隔は位置調整を可能にする寸法だけ補助プレート2の幅より広くする必要がある。
また、アンカー固定用ブラケット1に設ける長穴の平面形を十字形にすることにより、装置の設置位置を前後左右に調整可能とすることも可能である。
以上に、詳しく説明したように、本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造によれば、基礎コンクリートを破壊してアンカーボルトの位置を改めるというかなり大掛かりな工事を要することなく、アンカーボルトに対する装置の設置位置の調整が簡易に行え、装置の設置位置調整のための作業時間が短縮されるので、装置を停止させる時間も短時間で済む。また、作業時間が短い上に、その作業は少ない人員で、格別な材料を要することなく行えるので、装置の設置位置調整の費用が格段に低減できる。しかも、本実施の形態のアンカー用装置固定位置調整構造によれば、アンカー固定用ブラケットにおけるアンカーボルト挿通穴を長穴とすることによる耐破壊性の脆弱性を、アンカーボルト挿通用丸穴付きの補助プレートを設けることにより、解消しているので、破壊行為によりアンカーボルトから装置を取り外すことによる装置または装置内の現金等の貴重品を窃取することを事実上困難にし、耐破壊性・防盗性の劣化を招かないという優れた効果を得ることができる。。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、アンカー固定用ブラケットや補助プレートの形、寸法、穴の位置等は必要に応じて任意に設計できる。
1 アンカー固定用ブラケット
2 補助プレート
10 平板部
11,12 側板
13 前面板
14 背面板
110 側板11の内壁
111,112,113 ネジ挿通穴
120 側板12の内壁
121,122,123 ネジ挿通穴
131 張出し板
a1,a2・・・a6,b1,b2・・・b6 長穴
c1,c2・・・c6,d1,d2・・・d6 丸穴

Claims (10)

  1. 基礎コンクリートに立設されたアンカーボルトに挿通される複数の長穴が設けられた第1の板状部を有するアンカー固定用ブラケットと、該アンカーボルトに挿通される複数の丸穴が該長穴に対応する位置にそれぞれ設けられた第2の板状部を有する補助プレートとを含んでなり、
    前記第1及び第2の板状部を密着させて、互いに対応する各前記長穴および前記丸穴の位置合わせをし、これら互いに対応する各該長穴および該丸穴を共通の前記アンカーボルトにそれぞれ挿通し、該アンカーボルトに螺合されるナット等の固定手段により前記アンカー固定用ブラケットを前記補助プレートに固定することにより、該アンカー固定用ブラケットに固定された装置を該アンカーボルトに位置調整可能に固定するアンカー用装置固定位置調整構造。
  2. 前記長穴の短径および前記丸穴の径は、互いにほぼ同一の寸法であって、前記アンカーボルトの径に等しいか、又は該アンカーボルトの径より僅かに大きい請求項1に記載のアンカー用装置固定位置調整構造。
  3. 前記アンカー固定用ブラケットは、前記長穴の長手軸に平行な両端面からそれぞれ立ち上がった2つの側板を有し、
    前記固定手段による前記アンカー固定用ブラケットと前記補助プレートとの固定を緩めたとき、前記補助プレートは、前記2つの側板の内壁に案内されて、該アンカー固定用ブラケットに対し前記長手軸方向に位置が調整される請求項1または2の何れかに記載のアンカー用装置固定位置調整構造。
  4. 前記長穴および丸穴は、前記アンカー固定用ブラケットおよび前記補助プレートにおける長手軸に直交する互いに平行な2本の線を中心線とする位置に配置され、
    前記2本の線は、前記アンカー固定用ブラケットおよび前記補助プレートにおける前記長手軸に関し、両端に偏った位置にそれぞれあり、
    前記2本の線それぞれに関する前記長穴および丸穴は3又は3以上である
    請求項1ないし3の何れかに記載のアンカー用装置固定位置調整構造。
  5. 前記装置を前記アンカー固定用ブラケットに固定するための装置固定手段が該アンカー固定用ブラケットに設けてある請求項1ないし4の何れかに記載のアンカー用装置固定位置調整構造。
  6. 前記長穴に代えて、複数の丸穴を位置調整方向に配列してなる請求項1ないし5の何れかに記載のアンカー用装置固定位置調整構造。
  7. 前記長穴が互いに直交する2つの方向に長い十字型をなしている請求項1ないし6の何れかに記載のアンカー用装置固定位置調整構造。
  8. 基礎コンクリートに立設されたアンカーボルトに挿通される複数の長穴が設けられた第1の板状部を有するアンカー固定用ブラケットと、該アンカーボルトに挿通される複数の丸穴が該長穴に対応する位置にそれぞれ設けられた第2の板状部を有する補助プレートとを用い、
    前記第1及び第2の板状部を密着させて、互いに対応する各前記長穴および前記丸穴の位置合わせをし、これら互いに対応する各該長穴および該丸穴を共通の前記アンカーボルトにそれぞれ挿通し、該アンカーボルトに螺合されるナット等の固定手段により前記アンカー固定用ブラケットを前記補助プレートに固定することにより、該アンカー固定用ブラケットに固定された装置を該アンカーボルトに位置調整可能に固定しておき、該固定手段による前記アンカー固定用ブラケットと前記補助プレートとの固定を緩めることにより、該アンカーボルトに対する該装置の相対位置を調整し、再び該固定手段により前記アンカー固定用ブラケットと前記補助プレートとを固定するアンカー用装置固定位置調整方法。
  9. 前記長穴の短径および前記丸穴の径を、互いにほぼ同一の寸法であって、前記アンカーボルトの径に等しいか、又は該アンカーボルトの径より僅かに大きくすることにより、該アンカーボルトに対する前記装置の位置の調整があって、しかも該アンカーボルトに対する前記装置の固定を強固にする請求項8に記載のアンカー用装置固定位置調整方法。
  10. 前記アンカー固定用ブラケットに、前記長穴の長手軸に平行な両端面からそれぞれ立ち上がった2つの側板を設け、
    前記固定手段による前記アンカー固定用ブラケットと前記補助プレートとの固定を緩めたとき、前記補助プレートが、前記2つの側板の内壁に案内されて、該アンカー固定用ブラケットに対し前記長手軸方向に位置が調整されるようにする請求項8または9の何れかに記載のアンカー用装置固定位置調整方法。

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