JP2012144338A - 乗客コンベア - Google Patents

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Yuji Nanto
裕司 南都
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Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

【課題】ボルト締結化することにより、安定した品質を確保でき、技能習得も容易であり、製作工数も低減される乗客コンベアを提供する。
【解決手段】トラス30とトラス30に接続されるトラス接続部材20とにおいて、トラス接続部材20にガセットプレート10を取り付け、トラス接続部材20を取り付けたガセットプレート10とトラス30とを締結具40にて締結してトラス30にトラス接続部材20を固定することにより、トラス30の少なくとも一部を形成する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアに関する。
エスカレータ等の乗客コンベアにおけるトラス製作に際しては、トラスにトラス接続部用梁を接合することが一般に行われている。そして、従来は、トラスとなるアングル材に対してトラス接続部用梁となるアングル材を直接溶接することにより、トラスにトラス接続部用梁を接合してトラスを形成していた。
しかしながら、従来より行われてきたトラスとトラス接続部用梁との溶接接合によるトラスの形成方法においては、溶接の熱によるトラス歪みが発生するおそれがある。また溶接時に粉塵や紫外線が発生するため環境や人体に悪影響を及ぼす可能性がある。しかも溶接による接合は安定した品質を維持するのに熟練した技能が必要であり、製作工数も多い。また、トラス解体時に溶断する必要があり、種々の問題が発生する可能性がある。
本発明の実施態様は、ボルト締結化することにより、安定した品質を確保でき、技能習得も容易であり、製作工数も低減される乗客コンベアを提供することにある。
本発明の実施形態に係る乗客コンベアは、トラスとトラスに接続されるトラス接続部材とにおいて、トラス接続部材にガセットプレートを取り付け、トラス接続部材を取り付けたガセットプレートとトラスとを締結具にて締結してトラスにトラス接続部材を固定することにより、トラスの少なくとも一部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る実施例1であって、ガセットプレートをトラス接続部用梁に接合しようとする状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例1であって、ガセットプレートをトラス接続部用梁に接合した状態を示す一部拡大正面図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結しようとする状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態を示す一部拡大正面図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態を示す一部拡大右側面図である。
以下、本発明の実施例に係るエスカレータについて、図面を参照して説明する。
図1において、10はガセットプレートであり、20はトラス接続部材の一種であるトラス接続部用梁である。このガセットプレート10は、図2に示すように、トラス接続部用梁20に溶接により接合固定されている。このトラス接続部用梁20にガセットプレート10を取り付ける溶接作業は、製造工場において行うことができるので、エスカレータ設置現場では行う必要はない。
前記ガセットプレート10には、後述するトラス30とガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを締結する際に使用する締結用穴11が形成されている。また、トラス接続部用梁20にもトラスとガセットプレートとトラス接続部用梁とを締結する際に使用する締結用穴21が形成されている。したがって、ガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを溶接する際に、ガセットプレート10における締結用穴11とトラス接続部用梁20における締結用穴21とを一致させておく。さらに、ガセットプレート10には、トラス30とガセットプレート10とを締結する際に使用する締結用穴12が形成されている。
図3において、30は一部のトラスであり、トラス30には、トラス30とガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを締結する際に使用する締結用穴31が形成されている。また、トラス30には、トラス30とガセットプレート10とを締結する際に使用する締結用穴32が形成されている。
そして、エスカレータ設置現場におけるトラス形成時において、締結用穴11、21、31を一致させ、この締結穴にハックボルト40(HUCK BOLT 商品名)(ファスニングシステム)を通して締結する。また、締結用穴12、32を一致させ、この締結穴にハックボルト40(HUCK BOLT 商品名)を通して締結する。そうすると、トラス30とトラス接続部用梁20とがガセットプレート10を介してハックボルト40(HUCK BOLT 商品名)により締結固定される。
以上のように構成したことにより、エスカレータ設置現場におけるトラス30とトラス接続部用梁20との接合工数が大幅に短縮される。また、従来、エスカレータ設置現場において行われていた溶接とは異なり、作業習熟が容易である。さらに、エスカレータ設置現場において溶接をしないので、人体に有害な粉塵(ヒューム)や、紫外線が一切発生しない。
本実施例では、トラス接続部用梁のみとなっているが、エスカレータトラスの他の部分にガセットプレートを介してハックボルト(HUCK BOLT 商品名)により締結固定する方法を採用しても同等の効果が得られる。また、本実施例では、ハックボルト(HUCK BOLT 商品名)を使用しているが、緩むことのない、例えばロックボルト等の締結具を使用してもよい。さらに、本実施例では、締結用穴を形成して締結する方法を説明したが、締結用穴を形成せず、挟み込みにより締結してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10・・ガセットプレート
11・・締結用穴
12・・締結用穴
20・・トラス接続部用梁
21・・締結用穴
30・・トラス
31・・締結用穴
32・・締結用穴
40・・ハックボルト
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関する。
エスカレータ等の乗客コンベアにおけるトラス製作に際しては、設置現場にてトラスにトラス接続部用梁を直接溶接することで接合している。
しかしながら、従来より行われてきたトラスとトラス接続部用梁との溶接接合によるトラスの形成方法においては、溶接の熱によりトラス歪みが発生するおそれがある。また溶接時に粉塵や紫外線が発生するため環境や人体に悪影響を及ぼす可能性がある。しかも溶接による接合は安定した品質を維持するために熟練した技能が必要であり、製作工数も多い。また、トラス解体時に溶断する必要があり、種々の問題が発生する可能性がある。
本発明の実施態様は、ボルトによる締結を採用することにより、安定した品質を確保でき、技能習得も容易であり、製作工数も低減されるトラスを備えた乗客コンベアを提供することにある。
本発明の実施形態に係る乗客コンベアは、トラスと前記トラスに接続されトラス接続部材とを具備する乗客コンベアにおいて、前記トラス接続部材に取り付けられたガセットプレート前記ガセットプレートと前記トラスとを締結する締結具とを具備することを特徴とする。
本発明に係る実施例1であって、ガセットプレートをトラス接続部用梁に接合しようとする状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例1であって、ガセットプレートをトラス接続部用梁に接合した状態を示す一部拡大正面図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結しようとする状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態を示す一部拡大正面図である。 本発明に係る実施例1であって、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態を示す一部拡大右側面図である。
以下、本発明の実施例に係るエスカレータについて、図面を参照して説明する。
図1において、10はガセットプレートであり、20はトラス接続部材の一種であるトラス接続部用梁である。図2に示すように、ガセットプレート10はトラス接続部用梁20に、例えば溶接により接合固定されている。このトラス接続部用梁20にガセットプレート10を取り付ける溶接作業は、製造工場において行うことができるので、エスカレータ設置現場では行う必要はない。
ガセットプレート10には、後述するトラス30とガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを締結する際に使用する締結用穴11が形成されている。また、トラス接続部用梁20にもトラス30とガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを締結する際に使用する締結用穴21が形成されている。したがって、ガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを、例えば溶接する際に、ガセットプレート10における締結用穴11とトラス接続部用梁20における締結用穴21とを一致させておく。さらに、ガセットプレート10には、トラス30とガセットプレート10とを締結する際に使用する締結用穴12が形成されている。
図3において、30はトラスの一部であり、トラス30には、トラス30とガセットプレート10とトラス接続部用梁20とを締結する際に使用する締結用穴31が形成されている。また、トラス30には、トラス30とガセットプレート10とを締結する際に使用する締結用穴32が形成されている。
そして、エスカレータ設置現場にて、締結用穴11(21)、31を一致させ、これら締結11(21)、31にハックボルト40(HUCK BOLT 商品名)(ファスニングシステム)を通して締結する。また、締結用穴12、32を一致させ、これらの締結12、32にハックボルト40(HUCK BOLT 商品名)を通して締結する。そうすると、図4に示すように、トラス30とトラス接続部用梁20とがガセットプレート10を介してハックボルト40(HUCK BOLT 商品名)により締結固定される。図5に、トラス30にトラス接続部用梁20を締結した状態の一部拡大正面図を示す。また、図6に、トラスにトラス接続部用梁を締結した状態の一部拡大右側面図を示す。
以上のように構成したことにより、エスカレータ設置現場におけるトラス30とトラス接続部用梁20との接合工数が大幅に短縮される。また、従来、エスカレータ設置現場において行われていた溶接とは異なり、作業習熟が容易である。さらに、エスカレータ設置現場において溶接をしないので、人体に有害な粉塵(ヒューム)や、紫外線が一切発生しない。
本実施例では、トラス接続部用梁のみとなっているが、エスカレータトラスの他の部分にガセットプレートを介してハックボルト(HUCK BOLT 商品名)により締結固定する方法を採用しても同等の効果が得られる。また、本実施例では、ハックボルト(HUCK BOLT 商品名)を使用しているが、緩むことのない、例えばロックボルト等の締結具を使用してもよい。さらに、本実施例では、締結用穴を形成して締結する方法を説明したが、締結用穴を形成せず、挟み込みにより締結してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10・・ガセットプレート
11・・締結用穴
12・・締結用穴
20・・トラス接続部用梁
21・・締結用穴
30・・トラス
31・・締結用穴
32・・締結用穴
40・・ハックボルト

Claims (5)

  1. トラスとトラスに接続されるトラス接続部材とにおいて、トラス接続部材にガセットプレートを取り付け、トラス接続部材を取り付けたガセットプレートとトラスとを締結具にて締結してトラスにトラス接続部材を固定することにより、トラスの少なくとも一部が形成されていることを特徴とする乗客コンベア。
  2. ガセットプレートとトラスとにそれぞれ対応する締結用穴を形成し、締結用穴を介してガセットプレートとトラスとを締結具にて締結することを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 締結具がロックボルトであることをことを特徴とする請求項1又は2に記載の乗客コンベア。
  4. ロックボルトがハックボルトであることをことを特徴とする請求項3に記載の乗客コンベア。
  5. トラス接続部材がトラス接続部用梁であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
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