JP2012144076A - ステアリングホイール用オーナメント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステアリングホイール用オーナメントは、左右一対の第1及び第2オーナメント10,10の対向端面部にスライド挿入可能な第3オーナメント20を備えている。第3オーナメント20の上下方向位置を規定する第1取付部14,23と、第3オーナメント20の左右方向位置を規定する第2取付部16,24とが、第1及び第2オーナメント10の対向端面部の間において交差して設けられている。一対の第1オーナメン10及び第3オーナメント20の間に隙間Gを形成する対向端面が、ステアリング本体の正面を向いた運転者の視線に対して交差して斜めに配置された傾斜面としている。
【選択図】図3
Description
図1において、全体を示す符号1は、この実施の形態に係る典型的なオーナメントを備えた自動車用のステアリングホイール本体を例示している。このステアリングホイール本体1は、ステアリングシャフトの先端に嵌着固定される中央の円筒状のハブと、このハブの上部に取り付けられるパッド部2と、リム芯金を被包する円環状のリム部3と、このリム部3のリム芯金及びハブを互いに連結する3本のスポーク芯金の一部を被包するスポーク部4,4,4とを備えている。ハブの下部には、ハブ及びステアリングシャフトの先端を挿通する開口を有する合成樹脂製の下部カバーが取り付けられる。パッド部2の外周部と、リム部3の外周部と、スポーク部4の一部の外周部とには、軟質の発砲ウレタン等からなる表皮部が被覆されている。
このパッド部2の外周域には、図1に示すように、ステアリングホイール本体1の外観意匠性を向上させる装飾部材となるオーナメント5が3本のスポーク部4に跨って取り付けられている。このオーナメント5は、中間部側の2本のスポーク部4に対応する左右一対の中間部側オーナメント(第1及び第2オーナメント)10,10と、後部側の1本のスポーク部4に対応する後部側オーナメント(第3オーナメント)20とを有する3つの内装部品からなり、合成樹脂材料を射出成形することで別体に形成されている。
従って、一対の中間部側オーナメント10及び後部側オーナメント20の間に見切りの隙間Gを形成する傾斜段差面15と傾斜面25とが、ステアリング本体1の正面を向いた運転者の視線に対して交差して斜めに配置されることになる。
この実施の形態に係るステアリングホイール用オーナメント5によれば、上記効果に加えて、以下の効果が得られる。
(1)中間部側オーナメント10の取付板部21及び案内リブ16、後部側オーナメント20の取付凹部23及び案内凹部24も全て挿入方向前後端部の圧入面同士の固定であるため、オーナメント5の曲げ方向やねじり方向などの外力に対して剛性などを高めることができる。
(2)オーナメント5の挿入方向前後端部の圧入面同士を圧入するという固定手段により、挿入方向の長さ寸法を長くすることなく、中間部側オーナメント10と後部側オーナメント20との接合面積を大きく設定することができるとともに、中間部側オーナメント10と後部側オーナメント20との相対位置関係を保持することができるようになり、取付強度などを高めることができる。
(3)後部側オーナメント20の端面部における傾斜面25が、中間部側オーナメント10の傾斜段差面15と同じ方向に傾斜する傾斜面に形成されているので、中間部側オーナメント10のそれぞれの対向端面部と後部側オーナメント20の両側端面部との間の隙間Gの偏差を少なくすることが可能になる。
(4)後部側オーナメント20の傾斜面25と中間部側オーナメント10の傾斜段差面15とによる傾斜面同士を対向させることにより、両者間の隙間Gが小さくなり、外観の見栄えを向上させることができるとともに、最終製品として商品価値を高めた良好なステアリングホイール本体が得られる。
本発明にあっては、例えば次に示すような他の変形例も可能である。
(1)図示例では、中間部側オーナメント10の取付板部14に後部側オーナメント20の取付凹部23をスライド挿入して嵌合するとともに、中間部側オーナメント10の案内リブ16に後部側オーナメント20の案内凹部24をスライド挿入して嵌合するスライド構造を例示したが、図示例に限定されるものではない。このスライド構造の他の一例としては、中間部側オーナメント10に形成した取付凹部及び案内凹部に対して、後部側オーナメント20に形成した取付板部及び案内リブをスライド挿入して嵌合するスライド構造であっても、上記実施の形態の初期の目的を達成することができる。
(2)圧入用端部17,18と圧入段部26,27とからなる固定手段としては、図示例に限定されるものではなく、雄部材と雌部材とによる嵌脱自在の固定手段を用いることもできるが、例えば圧入用端部17,18と圧入段部26,27との圧入面を前端部側から後端部側に向かって漸次拡がったテーパ傾斜面に形成することで、相対する中間部側オーナメント10の対向端面部の間に後部側オーナメント20を固定してもよい。この構成を採用することで、一定の挿入範囲で中間部側オーナメント10と後部側オーナメント20との間に傾斜面による楔作用を発生させ、中間部側オーナメント10に対する後部側オーナメント20の位置ずれを吸収した位置合わせが可能となる。
(3)図示例では、一対の中間部側オーナメント10における取付板部14の傾斜段差面15は、取付板部14の前部側から後部側に向けて徐々に狭める斜め方向に形成されていたが、図示例に限定されるものではなく、例えば中間部側オーナメント10の傾斜段差面15を挿入方向に平行に形成してもよい。この場合は、後部側オーナメント20は平面直方形状に形成される。
Claims (4)
- 中央のハブと、環状のリムと、前記ハブ及び前記リムを連結する複数本のスポーク芯金とを有するステアリング本体に、前記複数本のスポーク芯金に対応して取り付けられる複数のオーナメントを備え、
前記複数のオーナメントは、左右一対の第1及び第2オーナメントと、前記第1及び第2オーナメントの対向端面部にスライド挿入可能な第3オーナメントとからなり、
前記第1オーナメント及び前記第3オーナメントの間に隙間を形成する対向端面と、前記第2オーナメント及び第3オーナメントの間に隙間を形成する対向端面とが、前記ステアリング本体の正面を向いた運転者の視線に対して交差して斜めに配置された傾斜面とされてなることを特徴とするステアリングホイール用オーナメント。 - 中央のハブと、環状のリムと、前記ハブ及び前記リムを連結する複数本のスポーク芯金とを有するステアリング本体に、前記複数本のスポーク芯金に対応して取り付けられる複数のオーナメントを備え、
前記複数のオーナメントは、左右一対の第1及び第2オーナメントと、前記第1及び第2オーナメントの対向端面部にスライド挿入可能な第3オーナメントとからなり、
前記第1オーナメント及び前記第3オーナメントの見切り面と、前記第2オーナメント及び第3オーナメントの見切り面とが、傾斜して設定されてなることを特徴とするステアリングホイール用オーナメント。 - 前記第3オーナメントの上下方向位置を規定する第1取付部と、前記第3オーナメントの左右方向位置を規定する第2取付部とが、前記第1及び第2オーナメントの対向端面部の間において交差して設けられ、
前記第1取付部は、前記第1及び第2オーナメントの対向端面部に設けた取付板部又は取付凹部と、前記第3オーナメントの両端面部に設けた取付凹部又は取付板部とであり、
前記第2取付部は、前記第1及び第2オーナメントの対向端面部に前記取付板部と交差して設けた案内リブ、又は前記取付凹部と交差して設けた案内凹部と、前記第3オーナメントの両端面部に前記取付凹部と交差して設けた案内凹部、又は前記取付板部と交差して設けた案内リブとであることを特徴とする請求項1又は2記載のステアリングホイール用オーナメント。 - 前記第1取付部及び前記第2取付部は、前記第1及び第2オーナメントの対向端面部に前記第3オーナメントをスライド挿入したとき、所定の挿入範囲で圧入された構成を有してなることを特徴とする請求項3記載のステアリングホイール用オーナメント。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005212697A (ja) * | 2004-01-30 | 2005-08-11 | Toyoda Gosei Co Ltd | ステアリングホイール |
JP2006096126A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Toyoda Gosei Co Ltd | ステアリングホイール |
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