JP2012142761A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像を表すデータに基づき、前記画像を色特性に関して分類して画像出力モードを選択する技術であって、画像の誤分類を容易に防止し得るものを提供する。
【解決手段】画像の各画素を、対応する画素データに基づき、モノクロ画素(白画素と黒画素)とカラー画素とを含む複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類し、前記画像を、複数のブロックに分割し、各ブロックを、各ブロックに属する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、モノクロブロック(白ブロックWと黒ブロックB)とカラーブロックCとを含む複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類し、前記複数のブロックのそれぞれのブロックカテゴリーに基づき、前記画像の前記画像出力モードを複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像を表す画像データに基づき、前記画像を色特性に関して分類して画像出力モードを選択する技術に関するものであり、特に、画像の誤分類を防止する技術に関するものである。
プリンタやディスプレイの分野においては、画像(テキスト、写真、グラフィックなど)を印刷媒体上に印刷して出力したり、画像を画面上に表示して出力することが行われる。出力対象である画像(以下、「対象画像」という。)は、色特性に関して多様であり、モノクロ画像である場合もあればカラー画像である場合もある。
なお、「画像」なる用語の定義について付言するに、この用語は、本明細書の全体を通じて、1ページ分の原稿をオブジェクト(テキスト、写真、グラフィックなど)の部分と背景の部分(地色の部分)とに分割した場合の、そのオブジェクトの部分のみを意味する用語として解釈すべきではなく、背景の部分をも含む原稿全体を意味する用語として解釈すべきである。この定義によれば、「1ページ分の画像」なる用語は、「1ページ分の原稿全体に表示されている画像」を意味することになる。
ところで、プリンタやディスプレイの分野においては、対象画像(原稿)が実際にモノクロ画像である場合には、その対象画像を、モノクロ画像として識別したうえで、モノクロ出力モードで出力することが理想的であり、同様に、対象画像が実際にカラー画像である場合には、その対象画像を、カラー画像として識別したうえで、カラー出力モードで出力することが理想的である。
そのため、画像を出力する分野においては、1ページ分の画像を表す画像データに基づき、ページごとに、前記画像を出力すべき画像出力モードを、モノクロ出力モードとカラー出力モードとを含む複数の出力モードのうちのいずれかとして選択することが既に行われている。
特許文献1に開示されている技術によれば、対象画像を表す画像データに基づき、その対象画像を構成する複数の画素の中からカラー画素が抽出されてカウントされ、そのカウント数が閾値より多ければ、対象画像はカラー画像として識別される。さらに、1ページ分の対象画像が複数のブロックに分割され、それらブロックの中から、カラー画素を含むブロックが抽出され、その抽出されたブロック内のカラー画素の数が前記カラー画素数としてカウントされる。
特許文献2に開示されている技術によれば、原稿を読み取った画像データが複数のブロックに分割され、各ブロックがカラーブロックであるか白黒ブロックであるかが判定される。カラーブロックの数がカウントされ、そのカウント数が閾値より多ければ、原稿の画像をカラー画像であると判定され、一方、カウント数が閾値以下であれば、原稿の画像が白黒画像であると判定される。
特開2007−251740号公報 特開2003−116011号公報
本発明者は、画像を表す画像データに基づき、前記画像を出力すべき画像出力モードを、モノクロ出力モードとカラー出力モードとを含む複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する画像処理方法につき、種々の研究を行い、その結果、後に詳述するが、次のような知見を得た。
読み取るべき原稿上にカラーの部分が存在しているのであれば、その原稿の読取結果がカラー画素を含むのは当然であるが、読み取るべき原稿がカラーの部分を有していなくても、画像読取りの際の色ずれ(後に詳述する)という現象により、その原稿の読取結果がカラー画素を有してしまう。
色ずれが発生すると、原稿が、本来であれば、モノクロ画像に分類されて、モノクロ出力モードが選択されるべきであるにもかかわらず、カラー画像に誤って分類されて、カラー出力モードが誤って選択されてしまう可能性がある。このような対象画像の誤分類、およびそれに起因した画像出力モードの誤選択を防止することが、画像処理を行う際に重要である。
ここで、対象画像、すなわち、1ページ分の原稿を構成する複数の画素のうち、カラー画素の数の、原稿を構成する全画素の数に対する比率が閾値より高いと、原稿をカラー画像に分類する場合を考える。
この場合、原稿の分類結果は、カラー画素数の、全画素数に対する比率であるカラー画素数比率に依存する。一方、原稿上にカラーのオブジェクト(テキスト、写真、グラフィックなど)が存在する場合、そのカラーのオブジェクトが原稿上に大きく表示されている場合には、前記カラー画素数比率が大きいのに対し、同じカラーのオブジェクトが縮小されて同じ大きさの原稿上に表示されるというように、カラーのオブジェクトが原稿上に小さく表示されている場合には、前記カラー画素数比率が小さくなる。
それら2つの原稿はいずれも、カラーのオブジェクトを有するから、本来であれば、いずれの原稿も、カラー画像に分類されるべきである。しかし、場合によっては、カラーのオブジェクトが原稿上に大きく表示されている場合には、その原稿がカラー画像に分類されるが、カラーのオブジェクトが原稿上に小さく表示されている場合には、前記カラー画素数比率が減少する傾向があることが原因で、その原稿がカラー画像以外の画像、例えば、モノクロ画像に誤って分類されて、カラー出力モード以外の出力モードが誤って選択されてしまう可能性がある。このような対象画像の誤分類、およびそれに起因した画像出力モードの誤選択を防止することも、画像処理を行う際に重要である。
以上説明した知見に基づき、本発明は、画像を表す画像データに基づき、前記画像を色特性に関して分類して画像出力モードを選択する技術であって、画像の色特性の誤分類を容易に防止し得るものを提供することを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載するが、このように、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することにより、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能となる。
(1) 取得した画像のデータに基づいて、前記画像を出力すべき画像出力モードを複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する画像処理装置であって、
前記画像の各画素を、対応する画素データに基づき、複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類する画素分類部と、
前記画像を、各々、互いに連続した複数の画素を含む複数のブロックに分割する画像分割部と、
各ブロックを、各ブロックに属する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類するブロック分類部と、
前記複数のブロックのうち、各ブロックカテゴリーに分類されたブロックである該当ブロック数の基準ブロック数に対する比率に基づき、前記画像出力モードを前記複数の出力モードのうちのいずれかとして選択するか否かを判定することを、それら出力モードに予め割り当てられた順序である出力モード順に従って順次行い、それにより、前記画像出力モードを選択する出力モード選択部と
を含み、
前記基準ブロック数は、前記出力モード選択部の、前記出力モード順における1回目の判定においては、前記複数のブロックの総数に等しく、前記出力モード順における2回目以後の各々の判定においては、前回の基準ブロック数から、前回の該当ブロック数を減算した値に等しいことを特徴とする画像処理装置。
(2) 前記ブロック分類部は、前記複数の画素のうち、各画素カテゴリーに分類された画素である該当画素数の基準画素数に対する比率に基づき、各ブロックを前記複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類するか否かを判定することを、それらブロックカテゴリーに予め割り当てられた順序であるブロックカテゴリー順に従って順次行い、それにより、各ブロックを前記複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類し、
前記基準画素数は、前記ブロック分類部の、前記ブロックカテゴリー順における1回目の判定においては、前記複数の画素の総数に等しく、前記ブロックカテゴリー順における2回目以後の各々の判定においては、前回の基準画素数から、前回の該当画素数を減算した値に等しいことを特徴とする(1)項に記載の画像処理装置。
(3) 前記画像分割部は、前記画像データの解像度が高いほど大きいサイズを各ブロックが有するように、前記画像を前記複数のブロックに分割することを特徴とする(1)または(2)項に記載の画像処理装置。
(4) 前記複数の画素を、前記画像データの解像度が高いほど低くなる間引き率で間引きし、それにより、前記複数の画素から、前記画素分類部の実行対象となる複数の有効画素を抽出する間引き部を含むことを特徴とする(1)ないし(3)項のいずれかに記載の画像処理装置。
本項において「間引き率」なる用語は、後に上述するが、間引き前の対象画像の画素数に対する間引き後の対象画像の画素数の比率を意味する。間引き率が低いほど、画素の数が削減されて、画像データも減少させられることになる。
(5) 取得した画像のデータに基づいて、前記画像を出力すべき画像出力モードを複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する画像処理方法であって、
前記画像の各画素を、対応する画素データに基づき、複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類する画素分類工程と、
前記画像を、各々、互いに連続した複数の画素を含む複数のブロックに分割する画像分割工程と、
各ブロックを、各ブロックに属する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類するブロック分類工程と、
前記複数のブロックのうち、各ブロックカテゴリーに分類されたブロックである該当ブロック数の基準ブロック数に対する比率に基づき、前記画像出力モードを前記複数の出力モードのうちのいずれかとして選択するか否かを判定することを、それら出力モードに予め割り当てられた順序である出力モード順に従って順次行い、それにより、前記画像出力モードを選択する出力モード選択工程と
を含み、
前記基準ブロック数は、前記出力モード選択工程の、前記出力モード順における1回目の判定においては、前記複数のブロックの総数に等しく、前記出力モード順における2回目以後の各々の判定においては、前回の基準ブロック数から、前回の該当ブロック数を減算した値に等しいことを特徴とする画像処理方法。
(6) (5)項に記載の画像処理方法を実行するためにコンピュータによって実行されるプログラム。
本項に係るプログラムは、例えば、それの機能を果たすためにコンピュータにより実行される指令の組合せを意味するように解釈したり、それら指令の組合せのみならず、各指令に従って処理されるファイルやデータをも含むように解釈することが可能であるが、それらに限定されない。
また、このプログラムは、それ単独でコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとしたり、他のプログラムと共にコンピュータにより実行されることにより、所期の目的を達するものとすることができるが、それらに限定されない。後者の場合、本項に係るプログラムは、データを主体とするものとすることができるが、それに限定されない。
(7) (6)項に記載のプログラムをコンピュータ読取り可能に記録した記録媒体。
この記録媒体は種々な形式を採用可能であり、例えば、フレキシブル・ディスク等の磁気記録媒体、CD、CD−ROM等の光記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、ROM等のアンリムーバブル・ストレージ等のいずれかを採用し得るが、それらに限定されない。
本発明によれば、対象画像につき、まず、画素単位での分類が行われ、次に、その分類結果に基づき、複数の画素を含むブロック単位での分類が行われ、最後に、対象画像の分類が行われる。よって、後に詳述する理由により、画像読取りの際の色ずれなどが原因で、画像が、実際にはカラー画素を有しないにもかかわらず、カラー画像に誤って分類されてしまう可能性が軽減される。
さらに、本発明によれば、2回目以後の各回の画像出力モード判定において使用される基準ブロック数が、前回の判定において注目されたブロックの数(すなわち、前回の該当ブロック数)を含まないように設定される可変値となるため、前回の該当ブロック数を含むように設定される固定値である場合より小さい値となり、その結果、今回の判定において計算される前記比率が、予定外に小さい値にならずに済み、よって、対象画像につき、予定外の画像出力モードが誤って選択されてしまう可能性も軽減される。
本発明の一実施形態に従う画像読取装置を示す側面断面図である。 図1に示す画像読取装置の電子回路の構成を示すブロック図である。 本発明に先立って本発明者が提案した画像処理方法において改善すべき点を説明するための図である。 図1に示す画像読取装置において実施される画像処理方法の作用効果を説明するための図である。 上記画像処理方法の作用効果を説明するための別の図である。 本発明に先立って本発明者が提案した画像処理方法において改善すべき別の点を説明するための図である。 図1に示す画像読取装置において実施される画像処理方法の作用効果を説明するための図である。 図2に示す制御回路部のコンピュータによって実行される画像処理プログラムを概念的に表すフローチャートである。 図8におけるステップS1の詳細を概念的に表すフローチャートである。 図8におけるステップS2の詳細を概念的に表すフローチャートである。 図8におけるステップS5の詳細を概念的に表すフローチャートである。 図8におけるステップS8の詳細を概念的に表すフローチャートである。 図8におけるステップS11の詳細を概念的に表すフローチャートである。
以下、本発明のさらに具体的でかつ例示的な一実施形態に従う画像読取装置10を図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、画像読取装置10のハードウエア構成が断面図で示されている。この画像読取装置10は、読み取るべき画像(例えば、テキスト、写真、グラフィック)が表示された原稿すなわちシートPを副走査方向(図1において紙面に沿った方向)に搬送しつつ、シートPの上面上に表示された画像と、下面上に表示された画像とのうちの少なくとも一方を主走査方向(図1において紙面に直角な方向)に走査して読み取る。それにより、この画像読取装置10は、画像を2次元的に読み取って、画像データを生成する。
この画像読取装置10は、そのようにして生成された画像データに基づいて画像を印刷するプリンタ(図示しない)、またはプリンタとして機能する部分を有する複合機(図示しない)に組み込むかまたは外付けして使用することが可能である。
この画像読取装置10は、さらに、画像データに基づき、対応する画像を、プリンタ(図示しない)の印刷媒体上に出力するかまたはディスプレイ(図示しない)の画面上に出力すべきモードを、モノクロ出力モードとカラー出力モードとを含む複数の出力モードのうちのいずれかとして自動的に、すなわち、ユーザの介入なしで選択する出力モード機能を有する。
本項において、「モノクロ出力モード」なる用は、全体が地色を有する(有彩色であるか無彩色であるかを問わず、着色された画素を一切含まない)ように画像を出力するモードと、黒画素を有するように画像を出力するモードとのうちの少なくとも後者を含むように解釈すべきである。また、「モノクロ画素」なる用語は、白画素(地色を有する画素)と黒画素とのうちの少なくとも黒画素を含むように解釈すべきである。また、「モノクロブロック」なる用語は、白ブロック(全体が地色を有するブロック)と、黒画素を有する黒ブロックとのうちの少なくとも黒ブロックを含むように解釈すべきである。
上述の出力モード機能は、画像データによって表される画像(以下、「対象画像」という。)を、それが使用する色の種類および数(色特性)に関し、モノクロ画像とカラー画像とを含む複数の画像カテゴリーのうちのいずれかとして分類ないしは識別する機能と等価である。
この出力モード選択機能(画像カテゴリー識別機能)によれば、読み取られた画像が実際にはモノクロ画像であるにもかかわらず、その画像に対し、カラー画像の出力のための処理(例えば、カラートナーの消費)が無駄に行われてしまうことや、読み取られた画像が実際にはカラー画像であるにもかかわらず、その画像がモノクロ画像として出力されてしまい、もとの画像が正しく再現されないことが防止される。
図1に示すように、画像読取装置10は、シートPの搬送路12の上流側(図1において右側)から下流側(図1において左側)に向かって、給紙口14と、シートP上の画像を光学的に読み取る画像読取部16と、排紙口18とを備えている。給紙口14には、その給紙口14への供給に先立って待機している複数枚のシートPを積層状態で収容することが可能な給紙トレイ20が装着されている。一方、排紙口18には、その排紙口18から排出された複数枚のシートPを積層状態で収容することが可能な排紙トレイ22が装着されている。
画像読取装置10は、さらに、上側フレーム30と下側フレーム32とを、搬送路12を隔てて備えている。それら上側フレーム30および下側フレーム32は、一軸線(図1の紙面に直角な方向に延びる図示しない軸線)まわりの回動により、使用位置(図示)と展開位置(図示しない)とに切り換え可能であるように、互いに連結されている。上側フレーム30が下側フレーム32に対して最も接近している位置にあるか離隔している位置にあるかを検出するために、カバースイッチ36(図2参照)が設置されている。
画像読取装置10は、画像読取部16において、上側ラインセンサ40と、下側ラインセンサ42とを備えている。上側ラインセンサ40は、上側フレーム30に装着され、所定の画像読取位置に位置するシートPの上面(表面)上の画像を光学的に読み取るセンサである。これに対し、下側ラインセンサ42は、下側フレーム32に装着され、画像読取位置に位置するシートPの下面(裏面)上の画像を光学的に読み取るセンサである。
それら上側ラインセンサ40および下側ラインセンサ42はいずれも、図示しない光学ユニット(例えば、光源、レンズおよび受光素子(例えば、CCD(Charge-Coupled Device))を含む)を備えて、それぞれのコンタクトガラス44,46を隔ててシートPに密着している。
各ラインセンサ40,42においては、前記光源が光を出射し、その光が、対応するコンタクトガラス44,46を通過してシートPを照射し、そのシートPからの反射光が前記レンズにより集光されて前記受光素子に入射する。その受光素子は、その受光素子への入射光を赤色成分光(R)と緑色成分光(G)と青色成分光(B)とに分光して赤色信号(R)と緑色信号(G)と青色信号(B)とに変換する。それら3つの色信号をRGB信号と総称する。
それら3つの色信号は、各画素ごとに、その画素のR値(赤色輝度値)とG値(緑色輝度値)とB値(青色輝度値)とを表す画素データに変換される。画素データは、各RGB値ごとに8ビットを有する2値のデジタルデータである。各RGB値は、0から255までの、256レベルの輝度値を表す。RGB値は、(0,0,0)で黒色を表し、(255,255,255)で白色を表す。
図1に示すように、画像読取装置10は、シートPを搬送路12に沿って搬送するために、少なくとも1つの搬送具として、第1搬送ローラ50と、第2搬送ローラ52と、第3搬送ローラ54と、排紙ローラ56とを副走査方向に並んで備えている。それら第1、第2および第3搬送ローラ50,52,54の近傍位置にはそれぞれ、シートPの有無を検出する第1、第2および第3シートセンサ60,62,64(図2参照)が設置されている。
画像読取装置10は、第1、第2および第3搬送ローラ50,52,54と排紙ローラ56とをそれぞれ回転させるために、それら第1、第2および第3搬送ローラ50,52,54と排紙ローラ56とに共通の用紙送りモータ68を備えている。第1搬送ローラ50を回転状態と停止状態とに切り換えるために、第1キープソレノイド70(図2参照)が設置されている。第2搬送ローラ52を回転状態と停止状態とに切り換えるために、第2キープソレノイド72(図2参照)が設置されている。
図2には、画像読取装置10の電子回路の構成がブロック図で示されている。画像読取装置10は、それの全体の制御を行う制御回路部80と、その制御回路部80に電気的に接続される入出力インタフェース82と、その入出力インタフェース82に電気的に接続されるモータ駆動回路84、ラインセンサ駆動回路86およびソレノイド駆動回路88とを備えている。
モータ駆動回路84には、前述の用紙送りモータ68が電気的に接続され、ラインセンサ駆動回路86には、前述の上側および下側ラインセンサ40,42が電気的に接続され、ソレノイド駆動回路88には、前述の第1および第2キープソレノイド70,72が電気的に接続されている。
入出力インタフェース82には、さらに、画像読取装置10を起動または停止させるために操作されるスタートスイッチ90と、画像読取装置10の異常を警告するために点灯させられるエラーランプ92と、前述の第1、第2および第3シートセンサ60,62,64と、前述のカバースイッチ36とがそれぞれ電気的に接続されている。
制御回路部80は、コンピュータを主体として構成されており、具体的には、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)94と、メモリとしてのROM(Read Only Memory)96、フラッシュROM98およびRAM(Random Access Memory)100と、通信I/F(Interface)102とがバス104によって互いに接続されることによって構成されている。通信I/F102には、無線または有線にて外部装置としてのPC(Personal Computer)110が接続される。
ROM96は、画像読取装置10の制御に必要な制御パラメータや、シートPの搬送制御のためにCPU94によって実行されるプログラム(図示しない)などを予め記憶するための記録媒体である。このROM96には、後述の、複数の閾値、複数のカウンタおよび複数の基準値(基準画素数および基準ブロック数を含む)も予め記憶されている。
RAM100は、CPU94の演算結果や、上側ラインセンサ40によって読み取られた、シートPの上面上の画像を表す画像データ、下側ラインセンサ42によって読み取られた、シートPの下面上の画像を表す画像データなどを一時的に記憶するための記録媒体である。画像データは、ページ単位で、RAM100に一時的に記憶される。
フラッシュROM98は、シートPのページごとに、画像出力モードを、前記複数の出力モードのうちのいずれかとして選択するためにCPU94によって実行される画像処理プログラム(図8参照)を記憶している。
本実施形態においては、制御回路部80のうち、その画像処理プログラムを実行する部分が、前記(1)項に係る「画像処理装置」の一例を構成しているが、前記(1)項に係る「画像処理装置」の別の例は、前述のプリンタまたは複合機に組み込まれる。
制御回路部80は、前記画像処理プログラムを実行することにより、後述の画像処理方法を実施する。この画像処理方法は、前記(5)項に係る「画像処理方法」の一例であり、前記画像処理プログラムは、前記(6)項に係る「プログラム」の一例であり、また、前記画像処理プログラムを記憶しているフラッシュROM98は、前記(7)項に係る「記録媒体」の一例である。
ところで、本発明者は、本発明に先立ち、次のような画像処理方法を提案した。それは、1ページ分の画像が分割された複数の画素の色をそれぞれ表す複数の画素データの集まりである画像データに基づき、ページごとに、前記画像(以下、「対象画像」という。)を出力すべき画像出力モードを、モノクロ出力モードとカラー出力モードとを含む複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する方法である。
この提案された画像処理方法(以下、単に「提案方法」という。)は、画素分類工程と、出力モード選択工程とを含んでいる。画素分類工程は、対象画像を構成する各画素を、対応する画素データに基づき、モノクロ画素とカラー画素とを含む複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類する。出力モード選択工程は、対象画像を構成する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、対象画像についての画像出力モードを、前記複数の出力モードのうちのいずれかとして選択することを、それら出力モードに予め割り当てられた順序である出力モード順に従って順次行う。
ここに、「対象画像についていずれかの出力モードを選択すること」は、対象画像を、モノクロ画像とカラー画像とを含む複数の画像カテゴリーのうちのいずれかとして識別すなわち分類することと等価である。
具体的には、上述の出力モード選択工程は、次のように実施される。
i(i:1以上の整数)回目の選択においては、対象画像を構成する複数の画素のうち、前記画素カテゴリー順におけるi番目の画素カテゴリーに分類されたものの数であるi回目の該当画素数NPiの、基準画素数に対する比率である画素数比率RPiが閾値THPiより高い場合に、前記画像出力モードを、前記出力モード順におけるi番目の出力モードに選択する。この提案方法においては、前記基準画素数が、対象画像に属する画素の総数すなわち全画素数に固定的に設定される。
しかし、本発明者の研究により、この提案方法には、改善すべき点がいくつかあることが判明した。以下、説明する。
この提案方法によれば、上述のように、対象画像についての画像出力モードが、対象画像のうち、画像カテゴリーごとの該当画素数の、全画素数に対する比率である画素数比率に応じて選択される。具体的には、例えば、対象画像において、カラー画素数の、全画素数に対する比率であるカラー画素数比率が閾値より高い場合に、その対象画素についてカラー出力モードが選択される。
ところで、対象画像が実際にカラー画像である場合には、その対象画像に当然にカラー画素が存在するから、そのときのカラー画素数比率が閾値を超えるようにその閾値を設定しておけば、実際にカラー画像である対象画像について予定通り、カラー出力モードが選択されることになる。
しかし、対象画像が実際にはモノクロ画像であっても、その対象画像にカラー画素が存在し、それのカラー画素数比率が閾値を超えてしまい、その結果、実際にはモノクロ画像である対象画像について誤ってカラー出力モードとして選択されてしまう可能性がある。
例えば、実際にモノクロ画像である対象画像のうちの各画素の色を、スキャナにより、複数の色成分(例えば、R成分と、B成分と、G成分)に分解して読み取る場合がある。この例においては、読取対象となる画素が黒画素であれば、その黒画素については、本来、複数の色成分が、それら色成分を合成すると黒色となるように、読み取られるはずである。しかし、色ずれという問題が発生すると、黒画素につき、複数の色成分のうちのいずれかが残りの色成分より強く読み取られてしまい、その結果、実際には黒画素である画素がカラー画素に誤って分類されてしまう。
このように誤ってカラー画素に分類された画素が多数発生し、その結果、カラー画素数比率が閾値を超えてしまうと、実際にはモノクロ画像である対象画像についてカラー出力モードが誤って選択されてしまう。以下、このことをいくつかの具体的な画像例を用いて具体的に説明する。
図3(a)に示す第1の画像例においては、1ページ分のシートP(読み取られるべき画像が表示された原稿であり、以下、単に「原稿」ともいう。)のうち、狭い領域(1行分の領域)内に、同じ文字が複数個、横一列に並んでいる。それら文字のうち、最初の2文字は、赤色であるのに対し、残りの文字は、黒色である。これに対し、図3(b)に示す第2の画像例においては、原稿のほぼ全域にわたり、第1の画像例より多数の同じ文字が縦横に並んでおり、それら文字はすべて、黒色である。
図3(c)には、1ページ分の対象画像(原稿上の画像)を白画像(地色のみの画像であって、ブランクページ)、カラー画像、グレー画像およびモノクロ画像(地色の背景と黒画素から成る画像)のうちのいずれかに分類するために用いられる閾値が示されている。
ただし、いずれの画像例についても、黒色の文字を読み取る際に、図3(b)において最も左側に示すように、上述の色ずれが発生し、そのため、本来であれば黒画素のみで構成されるべき黒色の各文字が、黒画素のみならずカラー画素も有するように(図3(b)に示す例においては、文字の各部位について読み取られた色が、その部位における両縁部と中央部との間で互いに異なり、その読取結果が縞模様を形成している)、読み取られたと仮定する。第2の画像例は、第1の画像例より、黒色の文字の合計数が多いため、色ずれに起因する予定外のカラー画素(本来であれば黒画素として読み取られるべき画素)の総数が多い。
本来であれば、第1の画像例は、カラー画像に分類されるのに対し、第2の画像例は、モノクロ画像に分類されるべきである。そして、第1の画像例については、図3(a)において最も右側に示す読取結果から明らかなように、カラー画素数比率が1.00%となり、これは、図3(c)に示す閾値である1%以上であるため、第1の画像例は、予定通りカラー画像に分類される。
しかし、第2の画像例は、図3(b)において最も右側に示す読取結果から明らかなように、黒色の文字しか有しないにもかかわらず、カラー画素数比率が1.00%となってしまう。そのため、この第2の画像例については、カラー画素数比率が、図3(c)に示す閾値である1%以上であるため、予定に反し、カラー画像に分類されてしまう。
このように、この提案方法については、画像読取りの際における色ずれに起因してカラー画素が発生すると、それが原因で、本来であればモノクロ画像に分類されるべき対象画像がカラー画像に誤って分類されてしまう可能性がある。
このような画像の誤分類を防止するために、本発明者は、次のいくつかの工程を実施する画像処理方法を開発した。
1.画像分割工程
この工程においては、シートPの1ページ分の画像(以下、「対象画像」という。)が、各々、互いに連続した複数の画素を含む複数のブロックに分割される。この際、対象画像が複数のブロックに、対応する画像データの解像度が高いほど大きくなるサイズを各ブロックが有するように分割される。
2.画素分類工程
この工程においては、各画素を、対応する画素データに基づき、白画素とカラー画素とグレー画素と黒画素とを含む複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類することが、それら画素カテゴリーに予め割り当てられた順序である画素カテゴリー順(本実施形態においては、白画素、カラー画素、黒画素およびグレー画素の順)に従って順次行われる。
3.ブロック分類工程
この工程においては、対象画像が分割された各ブロックを、各ブロックに属する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、白ブロックとカラーブロックとグレーブロックと黒ブロックとを含む複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類することが、それらブロックカテゴリーに予め割り当てられた順序であるブロックカテゴリー順(本実施形態においては、白ブロック、カラーブロック、グレーブロックおよび黒ブロックの順)に従って順次行われる。
具体的には、このブロック分類工程は、次のようにして実施される。
j(j:1以上の整数)回目の分類においては、各ブロックに属する複数の画素のうち、前記画素カテゴリー順におけるj番目の画素カテゴリーに分類されたものの数であるj回目の該当画素数NPjの、j回目の基準画素数REFPjに対する比率である画素数比率RPjが閾値THPjより高い場合に、各ブロックが、前記ブロックカテゴリー順におけるj番目のブロックカテゴリーに分類される。
4.出力モード選択工程
この工程においては、対象画像が分割された複数のブロックのそれぞれのブロックカテゴリーに基づき、対象画像についての画像出力モードが、白出力モードと、カラー出力モードと、グレー出力モードと、モノクロ出力モードを含む複数の出力モードのうちのいずれかとして選択することが、それら出力モードに予め割り当てられた順序である出力モード順(本実施形態においては、白出力モード(ブランクページ・モード)、カラー出力モード、グレー出力モードおよびモノクロ出力モードの順)に従って順次行われる。
具体的には、この出力モード選択工程は、次のようにして実施される。
i(i:1以上の整数)回目の選択においては、対象画像が分割された複数のブロックのうち、前記ブロックカテゴリー順におけるi番目のブロックカテゴリーに分類されたものの数であるi回目の該当ブロック数NBiの、i回目の基準ブロック数REFBiに対する比率であるブロック数比率RBiが閾値THBiより高い場合に、対象画像についての画像出力モードが、前記出力モード順におけるi番目の出力モードに選択される。
このように開発された画像処理方法(以下、「開発方法」という。)の効果を、前述の第1および第2の画像例を参照することにより、具体的に説明する。
図4には、上記ブロック分類工程を、図3(a)に示す第1の画像例に対して実施することによって取得された結果が示されている。具体的には、図4(a)には、第1の画像例につき、対象画像が複数のブロックに分割されている様子と、それらブロックのうち、1番目のブロックにつき、画素カテゴリーごとに、ブロック内該当画素数と、ブロック内画素数比率とが取得される様子とが示されている。1番目のブロック内には、赤色の文字が少なくとも1文字分、存在する。
図4(b)には、6番目のブロックにつき、画素カテゴリーごとに、ブロック内該当画素数と、ブロック内画素数比率とが取得される様子とが示されている。6番目のブロック内には、黒色の文字が約1.5文字分、存在する。図4(c)には、各ブロックを白ブロック、カラーブロック、グレーブロックおよび黒ブロックのうちのいずれかに分類するために用いられる閾値が示されている。
図4(a)において最も右側に示すように、1番目のブロックについては、カラー画素についての画素数比率が閾値より高いため、1番目のブロックは、カラーブロックに分類される。これに対し、6番目のブロックについては、白画素、カラー画素およびグレー画素についてのそれぞれ画素数比率が、それぞれに対応する閾値以下であるため、このブロックは、黒ブロックに分類される。
図5(a)には、左側においては、第1の画像例につき、対象画像が複数のブロックに分割されている様子が示され、一方、右側においては、それらブロックの全部につき、上記ブロック分類工程が実施された結果が示されている。図5(a)のうちの右側において、「C」という記号は、その記号が付されたブロックがカラーブロックに分類されたことを示し、「B」という記号は、その記号が付されたブロックが黒ブロックに分類されたことを示し、「W」という記号は、その記号が付されたブロックが白ブロックに分類されたことを示している。
図5(a)に示すように、1ページのうちの最初の行のみに複数の文字が並んで存在するテキストである第1の画像例については、共に赤色に着色された1番目の文字と2番目の文字とがそれぞれ存在する1番目のブロックと2番目のブロックとが、いずれも、カラーブロックに分類された。同じ行に属する他のブロックであって黒色の文字が存在するものがいずれも、黒ブロックに分類された。残りのブロックであって地色を有するものがいずれも、白ブロックに分類された。
同様にして、図5(b)には、左側においては、図3(b)に示す第2の画像例(色ずれに起因するカラー画素を画像データが有する例)につき、対象画像が複数のブロックに分割されている様子が示され、一方、右側においては、それらブロックの全部につき、上記ブロック分類工程が実施された結果が示されている。
図5(b)に示すように、1ページ全体に複数の文字が存在するテキストである第2の画像例については、原稿上は黒色であるすべての文字についての画像データに色ずれが発生していると仮定すると、各ブロックには少なくとも1個の文字が存在するから、すべてのブロックに、予定外のカラー画素が存在する。テキスト全体として見ると、予定外のカラー画素の合計数が閾値を超えてしまう場合であっても、ブロックごとに見ると、各ブロックに存在する文字について発生しているカラー画素は、第1の画像例と比較すると、小数であるから、閾値を超えずに済む。したがって、第2の画像例については、すべてのブロックが、黒ブロックに分類された。
ここで、図5(a)および(b)に示す分類結果を分析するに、第1の画像例のように、対象画像内のオブジェクトがテキストである場合、そのテキストを構成する複数の文字のうちの一部が、強調のため、着色されることがある。このとき、着色された各文字は、1文字全体が着色されるのが普通であるため、あるブロック内にそのようなカラー文字が少なくとも1文字でも存在する場合、そのブロックには、カラー画素が集中して発生する傾向がある。したがって、カラー文字が存在するブロックについては、カラー画素数が増加し易い。よって、図5(a)に示すように、カラー文字が存在するブロックは、カラーブロックに分類される傾向が強い。
これに対し、第2の画像例のように、対象画像内のオブジェクトがテキストである場合、そのテキストを構成する複数の文字はいずれも黒色であって、強調のために別の色の着色されていないが、画像読取時に、上述の色ずれが発生することがある。一般に、色ずれは、そのテキストにローカルに発生するのではなく、全体的に発生する傾向が強いし、さらに、色ずれは、各文字の全体に発生するのではなく、各文字のアウトラインの周辺にのみに部分的に発生する傾向が強い。
そうすると、色ずれが発生したテキストを読み取った画像データについては、予定外のカラー画素の数が、文字単位では、上述の強調文字の場合より少ないが、予定外のカラー画素が、テキスト全体に分散しているために、その数は、テキスト全体としては、上述の強調文字の場合と同程度ないしはそれ以上に存在する可能性がある。すなわち、予定外のカラー画素は、ローカルで見ると、少数であるが、全体として見ると、色ずれが発生した文字の数が多い場合には、上述の強調文字の場合と同程度ないしはそれ以上に存在する可能性があるのである。
しかしながら、ブロック単位で見ると、各ブロック内に存在する文字の数が少なくとも一文字程度というように、少数であるため、予定外のカラー画素の数も少数で済み、カラー画素数比率が閾値を超えずに済む。
ところで、第1の画像例はカラー画像に、第2の画像例はモノクロ画像にそれぞれ正しく分類されるようにするために、原稿全体のカラー画素数比率と比較されるべき閾値を高めに設定し、それにより、画像データがカラー画素を予定通り有する原稿と、画像データがカラー画素を予定外に有してしまう原稿との間で、原稿の分類結果が互いに異なるようにする対策が考えられる。
しかし、この対策を講じると、画像データがカラー画素を予定通り有する原稿であっても、場合によっては、カラー画素数比率が、そのように高めに設定された閾値を超えることができず、その原稿がカラー画像に分類されないという不都合が発生する可能性がある。
これに対し、前記開発方法によれば、ブロック単位でカラー画素数比率を算出することにより、色ずれに起因したカラー画素数比率の上昇を抑制し、それにより、閾値を高めに設定することなく、画像データがカラー画素を予定通り有するブロックはカラーブロックに分類され、画像データがカラー画素を予定外に有してしまうブロックはモノクロブロックに分類される。
すなわち、本実施形態によれば、色ずれに起因する予定外のカラー画素は画像データ(原稿)上に低密度で分散して存在する傾向があるという事実に着目し、対象画像につき、まず、画素単位での分類が行われ、次に、その分類結果に基づき、複数の画素を含むブロック単位での分類が行われ、その結果、カラー画素数を、画像データに予定通りカラー画素が存在する場合と、予定外にカラー画素が存在する場合とを互い区別することが可能となるのである。
図5(c)には、前記出力モード選択工程を、第1の画像例に対して実施することによって取得された結果が示され、図5(d)には、前記出力モード選択工程を、第2の画像例に対して実施することによって取得された結果が示されている。図5(e)には、対象画像を白画像、カラー画像、グレー画像およびモノクロ画像のうちのいずれかに分類するために用いられる閾値が示されている。
図5(c)に示すように、第1の画像例については、カラーブロックについてのブロック数比率が閾値以上であるため、予定通り、カラー画像に分類される。これに対し、第2の画像例については、白画像、カラー画像およびグレー画像についてのそれぞれブロック数比率が、それぞれに対応する閾値より低いため、この対象画像は、予定通り、モノクロ画像に分類される。
ところで、本発明者は、前記提案方法には、改善すべき別の点があることに気が付いた。以下、説明する。
1ページ分のシートP(以下、「原稿」という。)内に1つのオブジェクトがカラー表示されている場合について考えると、同じオブジェクトが原稿上に大きく表示されている場合と、同じオブジェクトが原稿上に小さく表示されている場合とが考えられる。後者のオブジェクトは、例えば、前者のオブジェクトを縮小することによって取得され、逆に、前者のオブジェクトは、例えば、後者のオブジェクトを拡大することによって取得される。
理想的には、上述のいずれの原稿も、カラー画像に分類され、カラー出力モードが選択されるべきである。しかし、オブジェクトが小さく表示された原稿については、オブジェクトが大きく表示された原稿より、原稿全体に占めるカラー画素の数が少ないため、カラー画素についての画素数比率が、オブジェクトが大きく表示された原稿より小さくなってしまう。
そのため、オブジェクトが小さく表示された原稿については、本来であれば、カラー画像に分類されるべきであるにもかかわらず、カラー画素についての画素数比率がオブジェクトが大きく表示された原稿より小さいため、前記閾値を超えることができず、カラー画像ではない画像、例えば、モノクロ画像に分類され、モノクロ出力モードが選択されてしまう可能性がある。
すなわち、この提案方法では、カラー画素についての画素数比率が、原稿のうち、カラーのオブジェクトが表示されていない部分、すなわち、余白ないしは背景の部分の大きさに依存する傾向が強いため、画像の色特性を正しく識別できず、誤った画像出力モードが選択されてしまう可能性があるのである。以下、このことをいくつかの具体的な画像例を用いて具体的に説明する。
図6(a)に示す第3の画像例においては、原稿のうち、やや大きい領域内に、カラーのオブジェクトが表示されている。これに対し、図6(b)に示す第4の画像例においては、原稿のうち、小さい領域内に、第3の画像例におけるオブジェクトが縮小されたカラーのオブジェクトが表示されている。図6(c)には、1ページ分の対象画像(原稿上の画像)を白画像、カラー画像、グレー画像およびモノクロ画像のうちのいずれかに分類するために用いられる閾値が示されている。
本来であれば、第3の画像例も第4の画像例も、カラー画像に分類されるべきである。そして、第3の画像例については、図6(a)において最も右側に示す読取結果から明らかなように、カラー画素数比率が15%となり、これは、図6(c)に示す閾値である2%以上であるため、第3の画像例は、予定通りカラー画像に分類される。
しかし、第4の画像例は、図6(b)において最も右側に示す読取結果から明らかなように、カラー画素数比率が1.5%となってしまう。そのため、この第4の画像例については、カラー画素数比率が、図6(c)に示す閾値である2%より低いため、この第4の画像例は、予定に反し、モノクロ画像として分類されてしまう。
このように、この提案方法は、原稿のうち、カラーのオブジェクトが表示されていない部分、すなわち、余白ないしは背景の部分の面積が大きいと、それが原因で、画像の色特性を正しく識別できず、誤った画像出力モードが選択されてしまうことがある点を改善すべきである。
これに対し、本発明者は、この提案方法を、前記基準画素数が、全画素数に固定されるのではなく、画素分類工程が画素カテゴリー順に進行するにつれて減少する可変値であるように改良した。この改良された提案方法(以下、「改良方法」という。)によれば、前記出力モード選択工程が、前記画素カテゴリー順に従って順次、次のようにして実施される。
(1)1回目の選択においては、対象画像を構成する複数の画素のうち、前記画素カテゴリー順における1番目の画素カテゴリーに分類されたものの数である1回目の該当画素数NP1の、1回目の基準画素数REFP1に対する比率である画素数比率RP1が閾値THP1より高い場合に、対象画像についての画像出力モードを、前記出力モード順における1番目の出力モードに選択する。ここに、「1回目の基準画素数REFP1」は、対象画像に属する画素の総数(全画素数)に等しい。
(2)i(i:2以上の整数)回目の選択においては、対象画像を構成する複数の画素のうち、前記画素カテゴリー順におけるi番目の画素カテゴリーに分類されたものの数であるi回目の該当画素数NPiの、i回目の基準画素数REFPiに対する比率である画素数比率RPiが閾値THPiより高い場合に、前記画像出力モードを、前記出力モード順におけるi番目の出力モードに選択する。
ここに、「i回目の基準画素数REFPi」は、(i−1)回目の基準画素数REFPi−1から、(i−1)回目の該当画素数NPi−1を減算した値に等しい。
例えば、2回目の基準画素数は、全画素数から、白画素数を減算した値に等しい。この基準画素数は、原稿を構成する全画素のうち、その原稿の全体領域から白色の部分(通常は、余白の部分)を除いた部分(例えば、オブジェクトの部分)を構成する画素の数に近似する。よって、2回目の画素数比率が、その余白の部分の影響をできる限り受けないように算出され、その結果、2回目の画素数比率が、原稿内におけるオブジェクトの、その原稿サイズに対する比率の影響をできる限り受けないようになる。
この改良方法の効果を、前述の第3および第4の画像例を参照することにより、具体的に説明する。
第3の画像例については、図7(a)に示すように、カラー画素数比率が50%となり、これは、図6(c)に示す閾値である2%以上であるため、第3の画像例は、予定通りカラー画像に分類される。また、第4の画像例は、図7(b)に示すように、カラー画素数比率が、第3の画像例と同様に、50%となる。そのため、この第4の画像例については、カラー画素数比率が、図6(c)に示す閾値である2%より高いため、この第4の画像例も、予定通り、カラー画像に分類される。これにより、原稿内のオブジェクトのサイズの如何に起因した対象画像の誤分類が防止される。
本発明者は、対象画像が複数の画素によって構成されるという事実と、対象画像が複数のブロックによって構成されるという事実とが、対象画像が複数の部分画像によって構成される点で互いに共通することに着目し、基準画素数を可変値とするという上述の思想を、前記開発方法における出力モード選択工程における「基準ブロック数」に適用し、それにより、その出力モード選択工程について、基準ブロック数を可変値として設定した。その結果、本実施形態における画像処理方法における出力モード選択工程は、具体的に、次のようにして実施される。
(1)1回目の選択
1回目の選択においては、対象画像が分割された複数のブロックのうち、前記ブロックカテゴリー順における1番目のブロックカテゴリー(本実施形態においては、白ブロック)に分類されたものの数である1回目の該当ブロック数NB1の、1回目の基準ブロック数REFB1に対する比率であるブロック数比率RB1が閾値THB1より高い場合に、対象画像ついての画像出力モードが、前記出力モード順における1番目の出力モード(本実施形態においては、白出力モード)に選択される。ここに、「1回目の基準ブロック数REFB1」は、対象画像に属するブロックの総数(全ブロック数)に等しい。
(2)i(i:2以上の整数)回目の選択(2回目以後の各回の選択)
i(i:2以上の整数)回目の選択においては、対象画像が分割された複数のブロックのうち、前記ブロックカテゴリー順におけるi番目のブロックカテゴリーに分類されたものの数であるi回目の該当ブロック数NBiの、i回目の基準ブロック数REFBiに対する比率であるブロック数比率RBiが閾値THBiより高い場合に、対象画像についての画像出力モードが、前記出力モード順におけるi番目の出力モードに選択される。ここに、「i回目の基準ブロック数REFBi」は、(i−1)回目の基準ブロック数REFBi−1から、(i−1)回目の該当ブロック数NBi−1を減算した値に等しい。
すなわち、本実施形態によれば、前記基準ブロック数は、すべての回の選択において変化しないのではなく、1回目の選択においては、前記複数のブロックの総数に等しいが、2回目以後の各々の選択においては、前回の基準ブロック数から、前回の該当ブロック数を減算した値に等しいというように、選択の回数が増加するにつれて減少する。したがって、2回目以後の各回の選択において使用される基準ブロック数が、前回の選択において注目されたブロック(すなわち、使用済みのブロック)の数(すなわち、前回の該当ブロック数)が除外されるように定義される。よって、今回の基準ブロック数が、今回の選択以前に存在する使用済のブロックの数をも含むために、大きい値となり、その結果、今回の選択において計算される前記画素数比率が、予定外に小さい値となって、前記画像につき、予定外の画像出力モードが誤って選択されてしまうことが防止される。
さらに、本発明者は、対象画像が複数の画素によって構成されるという事実と、各ブロックが複数の画素によって構成されるという事実とが、画像領域が複数の画素によって構成される点で互いに共通することに着目し、基準画素数を可変値とするという上述の思想を、前記開発方法におけるブロック分類工程における「基準画素数」に適用し、それにより、そのブロック選択工程について、基準画素数を可変値として設定した。その結果、本実施形態における画像処理方法におけるブロック分類工程は、具体的に、次のようにして実施される。
(1)1回目の分類
1回目の分類においては、各ブロックに属する複数の画素(すなわち、前記抽出された複数の画素)のうち、前記画素カテゴリー順における1番目の画素カテゴリー(本実施形態においては、白画素)に分類されたものの数である1回目の該当画素数NP1の、1回目の基準画素数REFP1に対する比率である画素数比率RP1が閾値THP1より高い場合に、各ブロックが、前記ブロックカテゴリー順における1番目のブロックカテゴリー(本実施形態においては、白ブロック)に分類される。ここに、「1回目の基準画素数REFP1」は、各ブロックに属する画素の総数(全画素数)に等しい。
(2)j(j:2以上の整数)回目の分類(2回目以後の各回の分類)
j回目の分類においては、各ブロックに属する複数の画素のうち、前記画素カテゴリー順におけるj番目の画素カテゴリーに分類されたものの数であるj回目の該当画素数NPjの、j回目の基準画素数REFPjに対する比率である画素数比率RPjが閾値THPjより高い場合に、各ブロックが、前記ブロックカテゴリー順におけるj番目のブロックカテゴリーに分類される。ここに、「j回目の基準画素数REFPj」は、(j−1)回目の基準画素数REFPj−1から、(j−1)回目の該当画素数NPj−1を減算した値に等しい。
なお付言するに、本実施形態においては、基準画素数を可変値とするという上述の思想が、ブロック選択工程における基準画素数と、出力モード選択工程における基準ブロック数とのいずれにも適用されているが、少なくとも基準ブロック数に適用するようにして本発明を実施することが可能である。また、基準画素数を可変値とするという上述の思想は、少なくとも基準画素数に適用してもよい。
以上、概略的に説明した本実施形態における画像処理方法を実施するために、図8に示す画像処理プログラムが実行される。
この画像処理プログラムが実行されると、まず、ステップS1において、RAM100に記憶されている1ページ分の画像データによって表される画像(以下、「対象画像」という。)が、各々、複数の連続画素を含む複数のブロックに分割される。このステップS1の詳細が、画像分割ルーチンとして、図9にフローチャートで概念的に表されている。
この画像分割ルーチンにおいては、まず、ステップS31において、RAM100から、対象画像を表す画像データの解像度Rが読み込まれる。解像度Rを表すデータは、今回の画像データに含まれるかまたは関連付られている。
次に、ステップS32ないしS36において、対象画像が分割されるべき複数のブロックのそれぞれの目標サイズが、その読み込まれた解像度Rが高いほど大きくなるように、設定される。
具体的には、ステップS32において、解像度Rが最小の閾値R0(例えば、300[dpi])以下であるか否かが判定される。この判定は、例えば、対象画像の大きさがA4サイズであるか否かの判定に相当する。今回は、解像度Rが閾値R0以下であると仮定すると、ステップS33において、1つのブロックの目標サイズが、ブロック幅WがW0(例えば、16[pixel])であり、かつ、ブロック高さHがH0(例えば、16[pixel])であるように、設定される。
これに対し、解像度Rが閾値R0より高い場合には、ステップS34において、解像度Rが、閾値R0より大きい閾値R1以下であるか否かが判定される。この判定は、例えば、対象画像の大きさがBサイズであるか否かの判定に相当する。今回は、解像度Rが閾値R1以下であると仮定すると、ステップS35において、1つのブロックの目標サイズが、ブロック幅WがW1(>W0)であり、かつ、ブロック高さHがH1(>H0)であるように、設定される。
これに対し、解像度Rが閾値R1より高い場合には、ステップS36において、1つのブロックの目標サイズが、ブロック幅WがW2(>W1)であり、かつ、ブロック高さHがH2(>H1)であるように、設定される。
いすれの場合にも、その後、ステップS37において、対象画像の画像データ(元画像データ)に基づき、対象画像が複数のブロックに、各ブロックが、解像度Rに応じて増加する目標サイズを有するように、分割される。それにより、それらブロックを表す複数のブロックデータの集まりが分割後画像データとして生成される。この分割後画像データは、RAM100に保存される。以上で、この画像分割ルーチンの実行が終了し、図8のステップS2に戻る。
このステップS2においては、画素の間引きが行われる。このステップS2の詳細が、画素間引きルーチンとして、図10にフローチャートで概念的に表されている。
この画素間引きルーチンにおいては、まず、ステップS51において、RAM100から、対象画像を表す画像データの解像度Rが読み込まれる。次に、ステップS52ないしS59において、画素の間引き率が、その読み込まれた解像度Rが高いほど低くなるように、設定される。
本項において「間引き率」なる用語は、前述のように、間引き前の対象画像の画素数に対する間引き後の対象画像の画素数の比率を意味する。間引き率を「1/k(k:1以上の整数)」で表現すれば、これは、k個の画素に対して1個の画素を有効画素として抽出する一方で、それらk個の画素のうち、(k−1)個の画素を読み飛ばすことを意味する。間引き率が低いほど、対象画像にそもそも属する複数の画素のうち、読み飛ばされる画素の数が増加する。
具体的には、ステップS52において、解像度Rが最小の閾値R10以下であるか否かが判定される。今回は、解像度Rが閾値R10以下であると仮定すると、ステップS53において、間引き率が1/1に設定される。間引き数が1/1であることは、対象画像に対して間引きを行うことなく、対象画像をそもそも構成する複数の画素をすべて有効画素として抽出することを意味する。
これに対し、解像度Rが閾値R10より高い場合には、ステップS54において、解像度Rが、閾値R10より大きい閾値R11以下であるか否かが判定される。今回は、解像度Rが閾値R11以下であると仮定すると、ステップS55において、間引き率が1/2に設定される。間引き率が1/2であることは、対象画像を構成する複数の画素において、2画素に対して1画素を抽出し、残りの1画素を読み飛ばすことを意味する。
これに対し、解像度Rが閾値R11より高い場合には、ステップS56において、解像度Rが、閾値R11より大きい閾値R12以下であるか否かが判定される。今回は、解像度Rが閾値R12以下であると仮定すると、ステップS57において、間引き率が1/4に設定される。間引き率が1/4であることは、対象画像を構成する複数の画素において、4画素に対して1画素を抽出し、残りの3画素を読み飛ばすことを意味する。
これに対し、解像度Rが閾値R12より高い場合には、ステップS58において、間引き率が1/8に設定される。間引き率が1/8であることは、対象画像を構成する複数の画素において、8画素に対して1画素を抽出し、残りの1画素を読み飛ばすことを意味する。
いすれの場合にも、その後、ステップS59において、対象画像の画像データを構成する複数の画素データが、解像度Rに応じて低くなる間引き率で間引きされることにより、複数の有効画素データが抽出される。それら有効画素データは、RAM100に保存される。これにより、対象画像が複数のブロックに、各ブロックが複数の有効画素のみを有するように、分割されることになる。以上で、この画素間引きルーチンの実行が終了し、図8のステップS3に戻る。
このステップS3においては、対象画像に属する複数のブロックを一列に展開することを想定した場合に、先頭に位置するブロックが対象ブロックとして選択される。続いて、ステップS4において、対象ブロックに属する複数の画素(それら画素は、ステップS2の間引きによって抽出された複数の有効画素であるが、それぞれを、以下、単に「画素」という。)を一列に展開することを想定した場合に、先頭に位置する画素が対象画素として選択される。
その後、ステップS5において、対象画素が、白画素、カラー画素、グレー画素および黒画素のうちのいずれかに分類される。このステップS5の詳細が、画素分類ルーチンとして、図11にフローチャートで概念的に表されている。
この画素分類ルーチンにおいては、まず、ステップS101において、対象画素につき、R値とG値とB値とのいずれも、対象画素を白画素に分類するための閾値である白閾値(例えば、「240」)以上であるか否かが判定される。対象画素につき、RGB値のすべてが白閾値以上であると仮定すると、対象画素が白画素に分類され、その後、ステップS102において、対象ブロックにつき、その対象ブロック内に存在する白画素の数をカウントするためのブロック内白画素カウンタが1だけインクリメントされる。以上で、この画素分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS6に戻る。
これに対し、対象画素につき、RGB値のうちの少なくとも一つが白閾値より小さいと仮定すると、ステップS103において、対象画素につき、赤−緑間輝度差|R−G|(R輝度値とG輝度値との差の絶対値)と、緑−青間輝度差|G−B|(G輝度値とB輝度値との差の絶対値)と、青−赤間輝度差|B−R|(B輝度値とR輝度値との差の絶対値)とが計算される。
続いて、ステップS104において、対象画素につき、それら3つの輝度差のうち少なくとも一つが、対象画素をカラー画素に分類するための閾値であるカラー閾値(例えば、「10」)以上であるか否かが判定される。対象画素につき、少なくとも一つの輝度差がカラー閾値以上であると仮定すると、対象画素がカラー画素に分類され、その後、ステップS105において、対象ブロックにつき、その対象ブロック内に存在するカラー画素の数をカウントするためのブロック内カラー画素カウンタが1だけインクリメントされる。以上で、この画素分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS6に戻る。
これに対し、対象画素につき、いずれの輝度差もカラー閾値より小さいと仮定すると、対象画素につき、R値とG値とB値とのいずれも、対象画素を黒画素に分類するための閾値である黒閾値(例えば、「50」)以下であるか否かが判定される。対象画素につき、RGB値のすべてが黒閾値以下であると仮定すると、対象画素が黒画素に分類され、その後、ステップS107において、対象ブロックにつき、その対象ブロック内に存在する黒画素の数をカウントするためのブロック内黒画素カウンタが1だけインクリメントされる。以上で、この画素分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS6に戻る。
これに対し、対象画素につき、RGB値のうちの少なくとも一つが黒閾値より大きいと仮定すると、対象画素がグレー画素に分類され、その後、ステップS108において、対象ブロックにつき、その対象ブロック内に存在するグレー画素の数をカウントするためのブロック内グレー画素カウンタが1だけインクリメントされる。以上で、この画素分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS6に戻る。
図8のステップS6においては、ステップS5の実行が、対象ブロックに属するすべての画素について終了したか否かが判定される。今回は、未だ終了していないと仮定すると、ステップS7において、対象画素が、今回の画素に後続する画素に移動させられる。続いて、ステップS5に戻り、そのステップS5が次の画素について実行される。これに対し、今回は、ステップS5の実行が、対象ブロックに属するすべての画素について終了したと仮定すると、ステップS8に移行する。
このステップS8においては、対象ブロックが、白ブロック、カラーブロック、グレーブロックおよび黒ブロックのうちのいずれかに分類される。このステップS8の詳細が、ブロック分類ルーチンとして、図12にフローチャートで概念的に表されている。
このブロック分類ルーチンにおいては、まず、ステップS201において、対象ブロックにつき、前述の4種類の画素カウンタの値を合計することにより、その対象ブロックに属する白画素の数(=前述のブロック内白画素カウンタの値)と、カラー画素の数(=前述のブロック内カラー画素カウンタの値)と、黒画素の数(=前述のブロック内黒画素カウンタの値)と、グレー画素の数(=前述のブロック内グレー画素カウンタの値)との総和が、対象ブロックについての全画素数として算出される。
続いて、ステップS202において、対象ブロックにつき、白画素数を1回目の基準画素数で割算することにより、白画素数比率が計算される。1回目の基準画素数は、前記算出された全画素数に等しい。
その後、ステップS203において、その計算された白画素数比率が、対象ブロックを白ブロックに分類するための白ブロック用閾値より高いか否かが判定される。対象ブロックにつき、白画素数比率が白ブロック用閾値より高いと仮定すると、対象ブロックが白ブロックに分類され、その後、ステップS204において、対象画像につき、その対象画像内に存在する白ブロックの数をカウントするための白ブロックカウンタが1だけインクリメントされる。以上で、このブロック分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS9に戻る。
これに対し、対象ブロックにつき、白画素数比率が白ブロック用閾値以下であると仮定すると、ステップS205において、対象ブロックにつき、カラー画素数を2回目の基準画素数で割算することにより、カラー画素数比率が計算される。2回目の基準画素数は、1回目の基準画素数(=全画素数)から白画素数を減算した値に等しい。
その後、ステップS206において、その計算されたカラー画素数比率が、対象ブロックをカラーブロックに分類するためのカラーブロック用閾値より高いか否かが判定される。対象ブロックにつき、カラー画素数比率がカラーブロック用閾値より高いと仮定すると、対象ブロックがカラーブロックに分類され、その後、ステップS207において、対象画像につき、その対象画像内に存在するカラーブロックの数をカウントするためのカラーブロックカウンタが1だけインクリメントされる。以上で、このブロック分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS9に戻る。
これに対し、対象ブロックにつき、カラー画素数比率がカラーブロック用閾値以下であると仮定すると、ステップS208において、対象ブロックにつき、グレー画素数を3回目の基準画素数で割算することにより、グレー画素数比率が計算される。3回目の基準画素数は、2回目の基準画素数からカラー画素数を減算した値に等しく、これは、1回目の基準画素数(=全画素数)から、白画素数とカラー画素数とを減算した値に等しい。
その後、ステップS209において、その計算されたグレー画素数比率が、対象ブロックをグレーブロックに分類するためのグレーブロック用閾値より高いか否かが判定される。対象ブロックにつき、グレー画素数比率がグレーブロック用閾値より高いと仮定すると、対象ブロックがグレーブロックに分類され、その後、ステップS210において、対象画像につき、その対象画像内に存在するグレーブロックの数をカウントするためのグレーブロックカウンタが1だけインクリメントされる。以上で、このブロック分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS9に戻る。
これに対し、対象ブロックにつき、グレー画素数比率がグレーブロック用閾値以下であると仮定すると、対象ブロックが黒ブロックに分類され、その後、ステップS211において、対象画像につき、その対象画像内に存在する黒ブロックの数をカウントするための黒ブロックカウンタが1だけインクリメントされる。以上で、このブロック分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS9に戻る。
図8のステップS9においては、ステップS8の実行が、対象画像に属するすべてのブロックについて終了したか否かが判定される。今回は、未だ終了していないと仮定すると、ステップS10において、対象ブロックが、今回のブロックに後続するブロックに移動させられる。続いて、ステップS4に戻り、そのステップS4が次のブロックについて実行される。これに対し、今回は、ステップS8の実行が、対象画像に属するすべてのブロックについて終了したと仮定すると、ステップS11に移行する。
このステップS11においては、対象画像が、白画像(ブランクページ)、カラー画像、グレー画像およびモノクロ画像のうちのいずれかに分類される。このステップS11の詳細が、画像分類ルーチンとして、図13にフローチャートで概念的に表されている。
この画像分類ルーチンにおいては、まず、ステップS301において、対象画像につき、前述の4種類のブロックカウンタの値を合計することにより、その対象画像に属する白ブロックの数(=前述の白ブロックカウンタの値)と、カラーブロックの数(=前述のカラーブロックカウンタの値)と、黒ブロックの数(=前述の黒ブロックカウンタの値)と、グレーブロックの数(=前述のグレーブロックカウンタの値)との総和が、対象画像についての全ブロック数として算出される。
続いて、ステップS302において、対象画像につき、白ブロック数を1回目の基準ブロック数で割算することにより、白ブロック数比率が計算される。1回目の基準ブロック数は、前記算出された全ブロック数に等しい。
その後、ステップS303において、その計算された白ブロック数比率が、対象画像をブランクページ(全体が地色であるページ)に分類するためのブランクページ用閾値より高いか否かが判定される。対象画像につき、白ブロック数比率がブランクページ用閾値より高いと仮定すると、ステップS304において、対象画像がブランクページに分類される。
その後、ステップS305において、対象画像を表す画像データがモノクロ変換される。具体的には、すべての画素につき、各RGB値がいずれも「255」を表すように、画像データが変換される。変換された画像データは、対象画像がブランクページであることを表す情報がその画像データのヘッダに付加された後に、RAM100に記憶される。以上で、この画像分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS12に戻る。
これに対し、対象画像につき、白ブロック数比率がブランクページ用閾値以下であると仮定すると、ステップS306において、対象画像につき、カラーブロック数を2回目の基準ブロック数で割算することにより、カラーブロック数比率が計算される。2回目の基準ブロック数は、1回目の基準ブロック数(=全ブロック数)から白ブロック数を減算した値に等しい。
その後、ステップS307において、その計算されたカラーブロック数比率が、対象画像をカラー画像に分類するためのカラー画像用閾値より高いか否かが判定される。対象画像につき、カラーブロック数比率がカラー画像用閾値より高いと仮定すると、ステップS308において、対象画像がカラー画像に分類される。対象画像の画像データは、対象画像がカラー画像であることを表す情報がその画像データのヘッダに付加された後に、RAM100に記憶される。以上で、この画像分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS12に戻る。
これに対し、対象画像につき、カラーブロック数比率がカラー画像用閾値以下であると仮定すると、ステップS309において、対象画像につき、グレーブロック数を3回目の基準ブロック数で割算することにより、グレーブロック数比率が計算される。3回目の基準ブロック数は、2回目の基準ブロック数からカラーブロック数を減算した値に等しく、これは、1回目の基準ブロック数(=全ブロック数)から、白ブロック数とカラーブロック数とを減算した値に等しい。
その後、ステップS310において、その計算されたグレーブロック数比率が、対象画像をグレー画像に分類するためのグレー画像用閾値より高いか否かが判定される。対象画像につき、グレーブロック数比率がグレー画像用閾値より高いと仮定すると、ステップS311において、対象画像がグレー画像に分類される。
その後、ステップS312において、対象画像を表す画像データがグレー変換される。具体的には、例えば、すべての画素につき、各RGB値に基づき、所定階調数(例えば、256階調)の階調変換が行われ、それにより、変換前の画像データが、階調画像を表す画像データに変換される。変換された画像データは、対象画像がグレー画像であることを表す情報がその画像データのヘッダに付加された後に、RAM100に記憶される。以上で、この画像分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS12に戻る。
これに対し、対象画像につき、グレーブロック数比率がグレー画像用閾値以下であると仮定すると、ステップS313において、対象画像がモノクロ画像に分類される。
その後、ステップS314において、対象画像を表す画像データがモノクロ変換される。具体的には、例えば、すべての画素につき、R値とB値とG値との平均値が算出され、その平均値に基づき、変換前の画像データが、2値を表す画像データに変換される。変換された画像データは、対象画像がモノクロ画像であることを表す情報がその画像データのヘッダに付加された後に、RAM100に記憶される。以上で、この画像分類ルーチンの一回の実行が終了し、図8のステップS12に戻る。
このステップS12においては、対象画像について処理された画像データが、RAM100から、通信I/F102を介してPC110に出力される。以上で、この画像処理プログラムの実行が終了する。画像データを受信したPC110は、必要に応じて、その受信した画像データに基づき、かつ、その画像データのヘッダに付加された出力モードに従い、対象画像の印刷または表示を行う。
なお付言するに、本実施形態に対して種々の変更を施すことによって本発明を実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、対象画像が分割されるべきブロックの目標サイズが、対象画像の画像データの解像度に応じて設定されるが、その目標サイズは、他のパラメータに応じて設定してもよい。
例えば、対象画像がテキストを主体とする場合に、各ブロック内に少なくとも1文字が存在するように、文字のフォントデータ、文字間スペースデータ等に基づき、ブロックの目標サイズを設定してもよい。
また、本実施形態においては、対象画像がブランクページに分類されると、変換前の画像データが、画像全体が地色(白色)であることを表す画像データに変換されるが、このようなデータ変換を行うことなく、対象画像、すなわち、今回の1ページ分の画像データを、画像処理対象(例えば、PC110へ送信すべきデータ)から削除してもよい。今回の対象画像は白紙であるから、その後に印刷する必要も表示する必要もないからである。
また、本実施形態においては、画素分類(画素の色特性の識別)工程が、白画素判定、カラー画素判定および黒・グレー画素判定という順に行われ、また、ブロック分類(ブロックの色特性の識別)工程が、白ブロック判定、カラーブロック判定およびグレー・モノクロブロック判定という順に行われ、また、画像分類(1ページ分の画像または原稿の色特性の識別)工程が、ブランクページ判定、カラー画像判定およびグレー・モノクロ画像判定という順に行われるが、いずれの分類工程についても、判定の順序は変更することが可能である。
また、それら3種類の分類工程間に、判定の順序に関する拘束はないから、各分類工程における判定の順序を互いに独立して決定してもよい。
また、本実施形態においては、画像読取装置10によって読み込まれた画像は、画像読取装置10のCPU94によって処理が行われていたが、その処理が行われる部位をそれに限定することなく、本発明を実施することが可能である。例えば、その処理は、通信/F102を介して画像読取装置10と接続されるPC等、外部装置によって行っても良い。この場合、PCは、画像読取装置10がシートPから読み取った画像のデータを取得し、そのデータに対して必要な画像処理を行うことになる。
また、本実施形態においては、本発明に係る画像処理装置の一例として、画像読取装置10であって、シートPを搬送しながら画像を読み取るいわゆるシートフィードスキャン方式に分類されるものが採用されているが、本発明に係る画像処理装置は、これに限らず、例えば、フラットベッド式のスキャナ、ファクシミリ装置、複合機などでもよい。
また、本実施形態においては、1ページ分の画像データに基づき、対応する画像を出力すべき画像出力モードが選択される態様で本発明が実施されているが、これに限らず、例えば、複数ページ分の画像データに基づき、対応する複数の画像を出力すべき画像出力モードが、それら画像に共通に、かつ、一括して選択される態様で本発明を実施することも可能である。
また、本実施形態においては、各画素が、白画素、カラー画素、黒画素およびグレー画素を含む複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類される態様で本発明が実施されているが、これに限らず、例えば、各画素が、上記の態様における画素カテゴリー数より少数の画素カテゴリー、例えば、白画素と黒画素のみを含む2種類の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類される態様や、カラー画素がR画素、G画素およびB画素に細分化され、それにより、カラー画素が、それらR画素、G画素およびB画素のうちのいずれかに分類される態様で本発明を実施することも可能である。
以上、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、前記[発明の概要]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

Claims (6)

  1. 取得した画像のデータに基づいて、前記画像を出力すべき画像出力モードを複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する画像処理装置であって、
    前記画像の各画素を、対応する画素データに基づき、複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類する画素分類部と、
    前記画像を、各々、互いに連続した複数の画素を含む複数のブロックに分割する画像分割部と、
    各ブロックを、各ブロックに属する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類するブロック分類部と、
    前記複数のブロックのうち、各ブロックカテゴリーに分類されたブロックである該当ブロック数の基準ブロック数に対する比率に基づき、前記画像出力モードを前記複数の出力モードのうちのいずれかとして選択するか否かを判定することを、それら出力モードに予め割り当てられた順序である出力モード順に従って順次行い、それにより、前記画像出力モードを選択する出力モード選択部と
    を含み、
    前記基準ブロック数は、前記出力モード選択部の、前記出力モード順における1回目の判定においては、前記複数のブロックの総数に等しく、前記出力モード順における2回目以後の各々の判定においては、前回の基準ブロック数から、前回の該当ブロック数を減算した値に等しいことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ブロック分類部は、前記複数の画素のうち、各画素カテゴリーに分類された画素である該当画素数の基準画素数に対する比率に基づき、各ブロックを前記複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類するか否かを判定することを、それらブロックカテゴリーに予め割り当てられた順序であるブロックカテゴリー順に従って順次行い、それにより、各ブロックを前記複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類し、
    前記基準画素数は、前記ブロック分類部の、前記ブロックカテゴリー順における1回目の判定においては、前記複数の画素の総数に等しく、前記ブロックカテゴリー順における2回目以後の各々の判定においては、前回の基準画素数から、前回の該当画素数を減算した値に等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像分割部は、前記画像のデータの解像度が高いほど大きいサイズを各ブロックが有するように、前記画像を前記複数のブロックに分割することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数の画素を、前記の画像データの解像度が高いほど低くなる間引き率で間引きし、それにより、前記複数の画素から、前記画素分類部の実行対象となる複数の有効画素を抽出する間引き部を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 取得した画像のデータに基づいて、前記画像を出力すべき画像出力モードを複数の出力モードのうちのいずれかとして選択する画像処理方法であって、
    前記画像の各画素を、対応する画素データに基づき、複数の画素カテゴリーのうちのいずれかに分類する画素分類工程と、
    前記画像を、各々、互いに連続した複数の画素を含む複数のブロックに分割する画像分割工程と、
    各ブロックを、各ブロックに属する複数の画素のそれぞれの画素カテゴリーに基づき、複数のブロックカテゴリーのうちのいずれかに分類するブロック分類工程と、
    前記複数のブロックのうち、各ブロックカテゴリーに分類されたブロックである該当ブロック数の基準ブロック数に対する比率に基づき、前記画像出力モードを前記複数の出力モードのうちのいずれかとして選択するか否かを判定することを、それら出力モードに予め割り当てられた順序である出力モード順に従って順次行い、それにより、前記画像出力モードを選択する出力モード選択工程と
    を含み、
    前記基準ブロック数は、前記出力モード選択工程の、前記出力モード順における1回目の判定においては、前記複数のブロックの総数に等しく、前記出力モード順における2回目以後の各々の判定においては、前回の基準ブロック数から、前回の該当ブロック数を減算した値に等しいことを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項5に記載の画像処理方法を実行するためにコンピュータによって実行されるプログラム。
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