JP2012142445A - プラズマcvd装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス導入孔の粗密パターンにより成膜の膜厚の均一性をより確保する。
【解決手段】成膜ガスの多数のガス導入孔13aを有するシャワープレート13に対向する基板ホルダ2上の基板5の中央部から基板5の外周側の径方向に、成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、基板5の中央部から外周側の径方向に成膜ガスの供給量を、基板5の中央部と基板5の外周端部の間の外周途中で膜ガスの供給量を減らすように制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウエハなどの基板上に薄膜を均一に形成するのに用いられるプラズマCVD装置に関する。
この種のプラズマCVD装置は、薄膜形成工程に用いられ、処理面積の大型化と面内膜厚の均一性が重要な課題とされている。
基板上に堆積される薄膜としては、アモルファスシリコン(a−Si)、窒化珪素(SiNx)、酸化珪素(SiOx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)、nドープアモルファスシリコン(n+a−Si)などがある。これらの薄膜を基板上に形成する場合に、プラズマCVD装置において、高周波電力を用いて成膜ガスをプラズマ化して基板上に成膜される。
図8は、特許文献1に開示されている従来のプラズマCVD装置の要部構成を模式的に示す縦断面図である。
図8に示すように、従来のプラズマCVD装置100において、真空槽101の内部にはアノードとして機能する基板ホルダ102およびカソードとして機能する電極103が互いに対向して配置されている。基板ホルダ102は真空槽101の底壁に取り付けられ、内部にヒータ104を備え、基板ホルダ102の上面に基板105が載置されるようになっている。
電極103は絶縁部材106を介して真空槽101の天井壁に取り付けられている。電極103の基板ホルダ102に対向した面は連続した凹面状に中央部部が凹んで形成されている。また、電極103の外寸は、基板ホルダ102に載置される基板105の外寸よりも大きく構成されている。
電極103の各部位には、二つの高周波電源107からそれぞれ整合器108および給電部材109を介して高周波電力が印加される。給電部材109は絶縁部材110により真空槽101から絶縁されている。真空槽101および基板ホルダ102は接地電位に接続されている。
真空槽101には、外部の成膜ガス供給源から、電極103を構成するシャワープレートを介して真空槽101内へ成膜ガスを導入する成膜ガス導入系や、真空槽101内の真空排気および成膜ガスの排気を行なう真空排気系が設けられている。
上記構成により、二つの高周波電源107からそれぞれ整合器108および給電部材109を介して高周波電力が電極103の二つの部位に印加されると、外部の成膜ガス供給源から真空槽101内へシャワープレートを介して導入された成膜ガスは、基板ホルダ102をアノード、電極103をカソードとした容量結合型グロー放電により、真空槽101内の基板105の上方でプラズマ化される。このとき、基板105は、基板ホルダ102に内蔵されたヒータ104によって予め所定の基板温度に加熱されている。それでプラズマ化した成膜ガスによる反応生成物は基板105の表面に到達し、良好な膜厚分布を持つ所望の薄膜を基板105上に形成する。
特開2006−128446号公報
特許文献1に開示されている上記従来の平行平板型のプラズマCVD装置100では、成膜ガスの導入口として、シャワープレートの全面に均等に多数の孔が開いており、多数の孔から成膜ガスが基板105側に上から流れるようになっている。この場合、基板ホルダ102上の基板105に対向する電極103を構成するシャワープレートの形状を凹状にして電解強度分布を均一にすることにより反応生成物の膜厚の均一化を図っているものの、10パーセント程度の改善に留まっている。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、ガス導入孔の粗密パターンにより成膜の膜厚の均一性をより確保することができるプラズマCVD装置を提供することを目的とする。
本発明のプラズマCVD装置は、成膜ガスの多数のガス導入孔を有するシャワープレートに対向する基板ホルダ上の基板中央部から基板外周端部側の径方向に、該成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、該基板中央部から基板外周端部側の径方向に該成膜ガスの供給量が制御されるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における前記基板中央部と基板外周端部の間の途中で前記膜ガスの供給量を減らすように制御される。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置におけるシャワープレートの多数のガス導入孔の粗密パターンが円周方向または径方向に一または複数設けられている。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における粗密パターンのうちの粗パターンの領域は、前記基板中央部を除いて均等に配置された2〜10の外周側ほど太い放射状扇形領域で構成されている。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における粗密パターンのうちの粗パターンの領域は、前記基板中央部と前記基板外周端部の間の途中に一または複数の所定幅の同心円状の粗パターンの領域で構成されている。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における粗パターンの領域は、前記ガス放出孔が形成されていないかまたは、該ガス放出孔を塞いでいる。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における粗密パターンの領域は、前記多数のガス放出孔の径が徐々に大きくなった後に徐々に小さくなる密パターンの後に、該多数のガス放出孔の径が更に徐々に小さくなって無くなった後に徐々に大きくなる粗パターンのように、円周方向または径方向に一または複数の粗密パターンの周期を構成している。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における基板中央部は、前記多数のガス放出孔が形成された密パターンの領域であり、直径の1〜30パーセントの中心領域である。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置における基板外周端部は、多数のガス放出孔が形成された密パターンの領域であり、直径の1〜30パーセントの外周端領域である。
さらに、好ましくは、本発明のプラズマCVD装置において、前記基板ホルダと該基板ホルダに対向する前記シャワープレートとの距離が中央部から周辺部へ向って連続的に変化するような凹面形状または平面状に該シャワープレートを形成し、該シャワープレートを含む電極の部位と該基板ホルダとの間に高周波電力を印加するように構成されている。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、成膜ガスの多数のガス導入孔を有するシャワープレートに対向する基板ホルダ上の基板中央部から基板外周側の径方向に、成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、基板中央部から基板外周側の径方向に成膜ガスの供給量が制御される。これは、基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で膜ガスの供給量を減らすように制御される。
これによって、ウエハなどの基板上に薄膜を均一に形成するのに用いられるプラズマCVD装置の分野において、多数のガス放出孔が形成された基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で成膜ガスの供給量を減らすように、多数のガス放出孔の粗密パターンを制御して成膜ガスの流れを制御することにより、成膜の膜厚の均一性をより確実に確保することが可能となる。
以上により、本発明によれば、ウエハなどの基板上に薄膜を均一に形成するのに用いられるプラズマCVD装置の分野において、多数のガス放出孔が形成された基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で成膜ガスの供給量を減らすように、多数のガス放出孔の粗密パターンを制御して成膜ガスの流れを制御することにより、成膜の膜厚の均一性をより確実に確保することができる。
本発明の実施形態におけるプラズマCVD装置の要部構成例を示す縦断面図である。 基板中心から径方向外周側の測定座標位置(単位mm)に対する薄膜の膜厚分布図である。 図1のシャワープレートの多数のガス放出孔の粗密パターンの一例を模式的に示す下面図である。 図3の矢印で示す円周方向に対する粗密パターンを示す図である。 図1のシャワープレートの多数のガス放出孔の粗密パターンの別の一例を模式的に示す下面図である。 図5の矢印で示す径方向に対する粗密パターンを示す図である。 (a)は、図3のガス放出孔の粗密パターンのうちの粗パターンの領域から外周部を縮小した場合を示す図、(b)は、図5のガス放出孔の粗密パターンのうちの粗パターンの領域から外周部を縮小した場合を示す図である。 特許文献1に開示されている従来のプラズマCVD装置の要部構成を模式的に示す縦断面図である。
以下に、本発明のプラズマCVD装置の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態におけるプラズマCVD装置の要部構成例を示す縦断面図である。
図1において、本実施形態のプラズマCVD装置20は、真空槽1の内部にはアノードとして機能する基板ホルダ2およびカソードとして機能する電極3が互いに上下に対向して配置されている。基板ホルダ2は真空槽1の底壁に取り付けられ、内部にヒータ4を備え、基板ホルダ2の上面にウエハなどの基板5が載置される。
電極3は絶縁部材6を介して真空槽1の天井壁に取り付けられている。電極3の基板ホルダ2に対向した面は連続した凹面状または平面状に形成されている。また、電極3の外寸は、基板ホルダ2に載置される基板5の外寸よりも大きく構成されている。
電極3の各部位には、二つの高周波電源7からそれぞれ整合器8および給電部材9を介して高周波電力が印加される。給電部材9は絶縁部材10により真空槽1から絶縁されている。真空槽1および基板ホルダ2は接地電位に接続されている。
電極3は、シャワーヘッド12とシャワープレート13で構成されている。シャワーヘッド12は成膜ガス供給口11を介して図示していない外部の成膜ガス供給源に接続されている。シャワーヘッド12の内側には複数枚の拡散プレート14が互いに間隔を空けて配置され、各拡散プレート14には多数の貫通孔14aが設けられている。
シャワープレート13は多数のガス放出孔13aを備え、シャワープレート13の基板ホルダー2に対向した面は連続した凹面状または平面状に形成されている。これにより、外部の成膜ガス供給源から成膜ガス供給口11を介してシャワーヘッド12の内側に供給された成膜ガスは、シャワーヘッド12の内側に配置した複数枚の拡散プレート14における多数の貫通孔14aおよび拡散プレート14間の隙間を通って拡散、混合され、シャワープレート13における多数のガス放出孔13aから基板ホルダー2上の基板5に向って供給される。また、真空槽1の基板ホルダ2の周辺下部には、図示していないが、真空槽1内の真空排気および成膜ガスの排気を行なう真空排気系が設けられる。
このように、真空槽1には、外部の成膜ガス供給源から、電極3を構成するシャワープレート13を介して真空槽1内の基板5に向けて成膜ガスを導入する成膜ガス導入系や、真空槽1内の真空排気および成膜ガスの排気を行なう真空排気系が真空槽1の基板ホルダ2の周辺下部分に設けられている。
基板5上での成膜ガスの密度または濃度により、成膜される薄膜の膜厚が決定される。平面視円形の基板5上で、中心から外周側の径方向での成膜ガスの密度または濃度を均等にすることが、均一な膜厚で薄膜を成膜するために必要である。
図2は、基板中心から径方向外周側の測定座標位置(単位mm)に対する薄膜の膜厚分布図である。
図2に示すように、多数のガス放出孔13aに、後述する本実施形態の粗密パターンがない場合であって、シャワープレート13の全面に多数のガス放出孔13aが空いている場合には、菱形点(Intial)に示すように、平面視円形の基板5上の中心座標0から外周側の径方向での成膜ガスの密度または濃度による薄膜の膜厚分布は均等にはならず、中心座標0の周辺部では成膜ガスの密度または濃度が小さく、このときの薄膜の膜厚を「1」とした場合に、中心座標0の周辺部の「1」から外周側に行くほど成膜ガスの密度または濃度による薄膜の膜厚が厚くなって、さらに外周端部側で成膜ガスの密度または濃度による薄膜の膜厚が急激に落ちて小さくなっていることが分かる。中心座標0の周辺部と外周端部で薄膜の膜厚が薄くなって、中心座標0の周辺部と外周端部の間の外周部で薄膜の膜厚が厚くなっている。成膜ガスは上から均等に降りてきて、基板ホルダー2の更に外周側の排気口から排気されるので、成膜ガスは、中心座標0の周辺部と外周端部の間の外周部途中で溜まって、中心座標0の周辺部と外周端部で成膜ガスの密度または濃度が薄くなっているものと考えられる。したがって、中心座標0から外周側の径方向に、成膜ガスの密度または濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、成膜ガスの供給量を制御する必要がある。即ち、中心座標0の周辺部(中央部)と外周端部の間の外周部途中で膜ガスの供給量を減らすように制御する。この場合の具体例を図2および図3に模式的に示している。
図3は、図1のシャワープレート13の多数のガス放出孔13aの粗密パターンの一例を模式的に示す下面図である。
図3において、外形が円形状のシャワープレート13Aには多数のガス放出孔13aが形成されているが、直径1mm以下の多数のガス放出孔13aに粗密パターンが形成されている。黒領域で示す粗パターン15は、中央部を除いて均等に配置された4つの放射状扇形領域で構成されている。粗パターン15には、ガス放出孔13aが形成されていないかまたは、ガス放出孔13aを塞いでいる。粗パターン15以外の白部分が密パターンでここに多数のガス放出孔13aが形成されている。基板5上での成膜ガスの密度または濃度により成膜の膜厚が決定される。平面視円形の基板5上での円周方向および径方向での成膜ガスの密度または濃度を均等にすることが、均一な成膜の膜厚にするための必要条件である。
即ち、粗密パターンのうちの粗パターンの領域は、基板中央部を除いて均等に配置された2〜10(ここでは4つ)の外周側ほど太い放射状扇形領域で構成されている。この場合の粗パターンの領域は、ガス放出孔が形成されていないかまたは、ガス放出孔を塞いでいる。基板中央部は、多数のガス放出孔が形成された、粗密パターンのうちの密パターンの領域であり、直径の1〜30パーセントの中心領域である。また、基板外周端部は、多数のガス放出孔が形成された、粗密パターンのうちの密パターンの領域であり、直径の1〜30パーセントの外周端領域である。ここでは、基板外周端部の領域を増やすように、黒領域で示す粗パターン15である放射状扇形領域の外周円弧を均等な二つの弦で切り取った形状としている。
ここで、図2の正方形点と三角形点の各曲線について説明する。
図3の粗パターン15間の密パターンの領域を直径方向に切った薄膜の膜厚分布を図2の正方形点(方向1)で示している。また、図3の粗パターン15の領域を含むように直径方向に切った薄膜の膜厚分布を図2の三角形点(方向2)で示している。図2の正方形点(方向1)と三角形点(方向2)との各曲線を比較すると、多数のガス放出孔13aが形成されている密パターンの領域の正方形点(方向1)の方が若干、薄膜の膜厚の安定性がよいものの、図2の正方形点(方向1)と三角形点(方向2)との各曲線で大きな差異はなく、図3に示すように粗パターン15として4つの放射状扇形領域を形成してこの領域だけ成膜ガスを出さないようにしても、粗パターン15と密パターンとの差による模様の影響は殆ど無いものと考えられる。このように、基板中央部から基板外周側の径方向に、成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、基板中央部から基板外周側の径方向に成膜ガスの供給量が制御可能となる。この場合、4つの放射状扇形領域の粗パターン15の領域によって、基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で膜ガスの供給量を減らすように制御が為されている。
図4は、図3の矢印で示す円周方向に対する粗密パターンを示す図である。
図4において、図3の円形状のシャワープレート13Aの粗密パターンでは、多数のガス放出孔13aのある領域(密パターン)と多数のガス放出孔13aがない領域(粗パターン15)とにはっきりと区分けされているため、破線で示す矩形波形状となる。一方、図3の矢印で示す円周方向に対して、多数のガス放出孔13aの径が徐々に大きくなったり徐々に小さくなって無くなったりすることにより、シャワープレート13Aの粗密パターンを構成することもできる。この場合には、図2の矢印で示す円周方向に対して、疎と密の領域が交互に連続して現れて、角が取れた三角関数波形のような連続した波形になっている。即ち、粗密パターンの領域は、多数のガス放出孔13aの径が徐々に大きくなった後に徐々に小さくなる密パターンの後に、多数のガス放出孔13aの径が更に徐々に小さくなって無くなった後に徐々に大きくなる粗パターンのように、円周方向に一または複数の粗密パターンの周期を構成している。
上記構成により、以下、その動作について説明する。
二つの高周波電源7からそれぞれ整合器8および給電部材9を介して高周波電力が電極3の各部位に印加されると、外部の成膜ガス供給源から成膜ガス供給口11を介してシャワーヘッド12の内側の拡散プレート14における多数の貫通孔14aおよび隙間、さらにシャワープレート13における多数のガス放出孔12aを通って真空槽1内の基板ホルダ2上の基板5に導入された成膜ガスは、基板ホルダ2をアノード、電極3をカソードとした容量結合型グロー放電により、真空槽1内の基板ホルダ2上の基板5上でプラズマ化される。このとき、基板5は、基板ホルダ2に内蔵されたヒータ4によって予め所定の基板温度に加熱されている。それでプラズマ化した成膜ガスによる反応生成物は基板5の表面に到達し、良好な膜厚分布をもつ所望の薄膜を基板5上に形成する。
このとき、成膜ガスの流れは、4つの放射状扇形領域の粗パターン15の領域(多数のガス放出孔13aがない領域)によって、多数のガス放出孔13aが形成された基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で成膜ガスの供給量を減らすように成膜ガスの供給量が制御されて、基板中央部から基板外周側の径方向に、成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚を均一にすることができる。
以上により、本実施形態によれば、成膜ガスの多数のガス導入孔13aを有するシャワープレート13に対向する基板ホルダ2上の基板5の中央部から基板5の外周側の径方向に、成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、基板5の中央部から外周側の径方向に成膜ガスの供給量を、基板5の中央部と基板5の外周端部の間の外周途中で膜ガスの供給量を減らすように制御される。
これによって、多数のガス放出孔13aが形成された基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で成膜ガスの供給量を減らすように、多数のガス放出孔13aの粗密パターンを制御して成膜ガスの流れを制御することにより、成膜の膜厚の均一性をより確保することができる。
なお、上記実施形態では、多数のガス放出孔13aが形成された基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で成膜ガスの供給量を減らすのに、図3に示すように、4つの放射状扇形領域の粗パターン15の領域(多数のガス放出孔13aがない領域)を、多数のガス放出孔13aが形成された密パターンの領域中に均等に設けたが、これに限らず、図5に示すように、基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中に一または複数(ここでは二つ)の異なる所定幅の同心円状の粗パターン16a,16bの各領域(多数のガス放出孔13aがない領域)を設けてもよい。即ち、粗密パターンのうちの粗パターンの領域は、多数のガス放出孔13aが形成されていない基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中に一または複数の所定幅の同心円状の粗パターンの領域で構成されている。この場合にも、図2の正方形点と三角形点の各曲線と同様の試験結果となり、成膜の膜厚の均一性をより確実に確保することができる。
この場合も、図6に示すように、図5の円形状のシャワープレート13Bの粗密パターンでは、多数のガス放出孔13aのある領域(密パターン)と多数のガス放出孔13aがない領域(粗パターン16a,16b)とにはっきりと区分けされているため、径方向に対して破線で示す矩形波形状となる。一方、図5の矢印で示す直径方向に対して、多数のガス放出孔13aの径が徐々に大きくなったり徐々に小さくなって無くなったりすることにより、シャワープレート13Bの粗密パターンを構成することもできる。この場合には、図5の矢印で示す直径方向に対して、疎と密の領域が交互に連続して現れて、角が取れた三角関数波形のような連続した波形になっている。要するに、シャワープレート13A、13Bの多数のガス導入孔の各粗密パターンのように、粗密パターンが円周方向または径方向に一または複数設けられていればよい。
なお、上記実施形態では、図3の円形状のシャワープレート13Aの粗密パターンでは、図2の正方形点の曲線のように、基板中央部から基板外周側の径方向に、成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で膜ガスの供給量を減らすように制御が為されているものの、基板外周端部側で薄膜の膜厚が急激に落ちている。これを解決するためには、基板5を搭載する基板ホルダ2の外形を大きくして、基板5上の外周端部における成膜ガスの流れを緩和することも考えられるが、これに加えてまたはこれとは別に、4つの放射状扇形領域の粗パターン15(または図5の粗パターン16a)の領域(多数のガス放出孔13aがない領域)の外周側領域を縮小(図7(a)の粗パターン15a(または図7(b)の粗パターン16c))して、密パターンの領域を増やすことにより、基板5上の外周端部での成膜ガスの供給量を増やすことにより、基板外周端部側での薄膜の膜厚の急激に薄くなるのを防止することができる。
なお、本実施形態では、特に詳細には説明しなかったが、基板ホルダ2に対向する対向電極3を、電極3と基板ホルダ2との距離が中央部から周辺部へ向って連続的に変化するような凹面形状に形成し、電極3の複数の部位に高周波電力を印加するように構成されている。これによっても、大面積の基板5に均一な膜厚および膜質分布で成膜することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、ウエハなどの基板上に薄膜を均一に形成するのに用いられるプラズマCVD装置の分野において、多数のガス放出孔が形成された基板中央部と基板外周端部の間の外周部途中で成膜ガスの供給量を減らすように、多数のガス放出孔の粗密パターンを制御して成膜ガスの流れを制御することにより、成膜の膜厚の均一性をより確保することができる。
1 真空槽
2 基板ホルダ
3 電極
4 ヒータ
5 基板
6 絶縁部材
7 高周波電源
8 整合器
9 給電部材
10 絶縁部材
11 成膜ガス供給口
12 シャワーヘッド
13,13A、13B シャワープレート
13a ガス放出孔
14 拡散プレート
14a 貫通孔
15,15a,16a〜16c 粗パターン
20 プラズマCVD装置

Claims (10)

  1. 成膜ガスの多数のガス導入孔を有するシャワープレートに対向する基板ホルダ上の基板中央部から基板外周端部側の径方向に、該成膜ガスの濃度による薄膜の膜厚が均一になるように、該基板中央部から該基板外周端部側の径方向に該成膜ガスの供給量が制御されるプラズマCVD装置。
  2. 前記基板中央部と前記基板外周端部の間の途中で前記膜ガスの供給量を減らすように制御される請求項1に記載のプラズマCVD装置。
  3. 前記シャワープレートの多数のガス導入孔の粗密パターンが円周方向または径方向に一または複数設けられている請求項2に記載のプラズマCVD装置。
  4. 前記粗密パターンのうちの粗パターンの領域は、前記基板中央部を除いて均等に配置された2〜10の外周側ほど太い放射状扇形領域で構成されている請求項3に記載のプラズマCVD装置。
  5. 前記粗密パターンのうちの粗パターンの領域は、前記基板中央部と前記基板外周端部の間の途中に一または複数の所定幅の同心円状の粗パターンの領域で構成されている請求項3に記載のプラズマCVD装置。
  6. 前記粗パターンの領域は、前記ガス放出孔が形成されていないかまたは、該ガス放出孔を塞いでいる請求項4または5に記載のプラズマCVD装置。
  7. 前記粗密パターンの領域は、前記多数のガス放出孔の径が徐々に大きくなった後に徐々に小さくなる密パターンの後に、該多数のガス放出孔の径が更に徐々に小さくなって無くなった後に徐々に大きくなる粗パターンのように、円周方向または径方向に一または複数の粗密パターンの周期を構成している請求項3に記載のプラズマCVD装置。
  8. 前記基板中央部は、前記多数のガス放出孔が形成された密パターンの領域であり、直径の1〜30パーセントの中心領域である請求項1に記載のプラズマCVD装置。
  9. 前記基板外周端部は、多数のガス放出孔が形成された密パターンの領域であり、直径の1〜30パーセントの外周端領域である請求項1に記載のプラズマCVD装置。
  10. 前記基板ホルダと該基板ホルダに対向する前記シャワープレートとの距離が中央部から周辺部へ向って連続的に変化するような凹面形状または平面状に該シャワープレートを形成し、該シャワープレートを含む電極の部位と該基板ホルダとの間に高周波電力を印加するように構成されている請求項1に記載のプラズマCVD装置。
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