JP2012139558A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示部や表示部の前方で演出動作を行う可動演出装置の前方をカバーすることができる遊技機を提供する。
【解決手段】前面構成部材18の内底部には、上面に遊技球を転動可能なステージ部28を設け、裏面構成部材19の凹室の奥部には、表示装置7の表示部7aを前方へ臨ませるための表示開口窓45を形成し、表示開口窓45の周縁部には、表示装置7の表示部7aの前方で演出動作を行うことが可能な可動演出装置48を配設し、ステージ部28と可動演出装置48との間には、表示装置7の表示部7a及び可動演出装置48を透視可能とする透明なカバーパネル部32を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技領域が区画形成された遊技盤と、遊技領域に配置され、遊技球の内部への流入を規制する壁が設けられた枠体状の前面構成部材と、遊技盤の裏面に配置され、前面構成部材の後方に前面側が開口する凹室を形成する裏面構成部材と、前記裏面構成部材の後方に配置される表示装置とを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、遊技盤の表面に遊技領域を区画形成し、該遊技領域内には、変動表示ゲームが表示される表示装置の表示部を臨ませた包囲枠体(所謂センターケース)や、変動表示ゲームを開始するための始動入賞口等を配置している。また、遊技に関わる演出効果を向上させるために、包囲枠体の左右両側に可動演出装置を配置し、変動表示ゲームの進行に伴って可動演出装置を作動するものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
そして、近年では、演出効果の更なる向上、および既存のパチンコ遊技機との差別化を図るために、例えば、包囲枠体の左右両側から可動演出装置の演出部材を移動し、2つの演出部材を1つの装飾体に見えるように当接することが考えられている。また、演出部材の移動範囲を広く設定して、動的な演出効果を十分に得ようとすることが考えられている。
特開2007−098168号公報
ところが、表示部や表示部の前方で演出動作を行う可動演出装置の前方がカバーされていないという問題があった。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示部や表示部の前方で演出動作を行う可動演出装置の前方をカバーすることができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技領域が区画形成された遊技盤と、遊技領域に配置され、遊技球の内部への流入を規制する壁が設けられた枠体状の前面構成部材と、遊技盤の裏面に配置され、前記前面構成部材の後方に前面側が開口する凹室を形成する裏面構成部材と、前記裏面構成部材の後方に配置される表示装置と、を備えた遊技機において、
前記前面構成部材の内底部には、上面に遊技球を転動可能なステージ部を設け、
前記裏面構成部材の凹室の奥部には、前記表示装置の表示部を前方へ臨ませるための表示開口窓を形成し、
前記表示開口窓の周縁部には、前記表示装置の表示部の前方で演出動作を行うことが可能な可動演出装置を配設し、
前記ステージ部と前記可動演出装置との間には、前記表示装置の表示部及び前記可動演出装置を透視可能とする透明なカバーパネル部を備えたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記可動演出装置は、
第1演出部材を前記表示部の中央寄りに位置させた第1演出実行状態と、第1演出部材を前記表示部の一側寄りに位置させた第1演出停止状態とに変換可能な第1演出ユニットと、
第2演出部材を前記表示部の中央寄りに位置させた第2演出実行状態と、第2演出部材を前記表示部の他側寄りに位置させた第2演出停止状態とに変換可能な第2演出ユニットと、を備え、
前記第1演出部材は、前記第2演出実行状態に変換された前記第2演出部材に当接可能な第1当接部を備え、該第1当接部に第1磁性体を配置し、
前記第2演出部材は、前記第1演出実行状態に変換された前記第1演出部材に当接可能な第2当接部を備え、該第2当接部に第2磁性体を配置し、
前記第1演出ユニットを前記第1演出実行状態へ変換するとともに、前記第2演出ユニットを前記第2演出実行状態へ変換すると、前記第1磁性体と前記第2磁性体とが吸引されて前記第1当接部と前記第2当接部とが当接することを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
本発明によれば、表示部や表示部の前方で演出動作を行う可動演出装置の前方をカバーすることができる。
遊技盤の正面図である。 包囲枠体の分解斜視図である。 包囲枠体の断面図である。 可動演出装置の状態図であり、(a)は第1ユニットを第1演出停止状態に設定するとともに第2ユニットを第2演出停止状態に設定した状態図、(a)は第1ユニットを第1演出実行状態に設定するとともに第2ユニットを第2演出実行状態に設定した状態図である。 可動演出装置の後方から見た斜視図である。 ストッパ部による第1副腕部材の支持状態を示す説明図である。 第1演出部材の分解斜視図である。 第2演出部材の分解斜視図である。 当接状態の第1演出部材および第2演出部材の断面図である。 ケース側磁石を収納する構成を示す説明図であり、(a)は分解斜視図、(b)は第2演出部材を当接した状態の断面図である。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
パチンコ遊技機の遊技盤1は、図1に示すように、合板やプラスチックなどで形成された矩形状の遊技盤本体2を備え、該遊技盤本体2の表面にガイドレールやサイドケース等の区画部材3を止着して略円形状の遊技領域4を区画形成し、該遊技領域4内の略中央に包囲枠体(センターケース)5を配置し、包囲枠体5の後方には、表示部7aに複数の識別情報を変動表示して変動表示ゲームを行う表示装置(変動表示装置)7を備えている。また、遊技領域4のうち包囲枠体5の下方には、遊技球を受入可能(入賞可能)な変動表示ゲーム始動用の始動入賞口8を配置し、包囲枠体5の側方(右側方)には普図始動ゲート9を配置し、包囲枠体5の左下方および右下方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ11を配置し、該サイドランプ11に一般入賞口12を備えている。さらに、始動入賞口8の下方には大入賞口13を配置し、該大入賞口13の下方であって遊技領域4の下縁部には、入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口14を開設し、包囲枠体5や始動入賞口8等の取付部分を除いた遊技領域4内に障害釘(図示せず)を植設してある。そして、包囲枠体5と、該包囲枠体5を挟んで普図始動ゲート9とは反対側(図1中、右側)に位置する区画部材3との間を離間して、縦長な円弧状の遊技球通路15を形成してある。
次に、包囲枠体5について説明する。
包囲枠体5は、図2および図3に示すように、遊技盤本体2(遊技盤1)の表面側に前面構成部として配置される装飾枠部18と、遊技盤本体2の裏面側に裏面構成部として配置される枠体基部19(本発明における裏面構成部材に相当)とを前後に重合して構成されている。装飾枠部18は、遊技盤本体2の表面に止着される環状の装飾ベース21を備え、該装飾ベース21の裏面側には、装飾ベース21(本発明における前面構成部材に相当)と略同じ大きさで円形状に形成された装飾パネルユニット22を備え、装飾ベース21と装飾パネルユニット22とを前後に重合して構成されている。
装飾ベース21は、当該装飾ベース21の上部に庇状の鎧部24を左右両側方へ向けて下り傾斜した状態で備えるとともに、装飾ベース21よりも前方へ突出した状態に設定している。また、鎧部24の左右両側の傾斜下端から縦長な側辺部26を装飾ベース21よりも前方へ突出した状態で備え、鎧部24と側辺部26とで倒コ字状の壁を形成して遊技球(詳しくは遊技領域4内を包囲枠体5の上方から流下してくる遊技球)が鎧部24や側辺部26に当接可能とし、遊技球が包囲枠体5の内部へ入ることを規制している。さらに、装飾ベース21の下部には、上面に遊技球を横方向(前後方向および左右方向)へ転動可能なベース側ステージ部28(本発明におけるステージ部に相当)を横長に形成して配置し、該ベース側ステージ部28と遊技球通路15との間にはベース側装飾ランプ29を配置している(図1参照)。そして、ベース側ステージ部28を挟んでベース側装飾ランプ29とは反対側には、遊技球が流下可能な球導入路(ワープ流路)30を設け、球導入路30の入口30aを装飾ベース21の外方(詳しくは遊技領域4の普図始動ゲート9側(図1中、左側))へ向けて開放した状態で開設し、球導入路30の出口30bを後述する装飾パネルユニット22の裏側へ連通している。
装飾パネルユニット22は、略円形状の透明樹脂板で形成されたカバーパネル部32を備え、該カバーパネル部32の前面側の周縁に複数の装飾具(ユニット側装飾ランプ33、装飾部材34、装飾ブロック35)を配置している。具体的には、カバーパネル部32の上縁部には横長なユニット側装飾ランプ33を配置し、カバーパネル部32のうちベース側装飾ランプ29寄りの側縁部(図2中、右側縁部)には、複数の歯車の形状を模した装飾部材34を回動可能な状態で備え、カバーパネル部32のうちユニット側装飾ランプ33を挟んで装飾部材34とは反対側の側縁部(図2中、左側縁部)には、縦長な円弧状の装飾ブロック35を備えている。そして、装飾パネルユニット22と装飾枠部18とを重合すると、ユニット側装飾ランプ33、装飾部材34、装飾ブロック35が装飾ベース21の内周縁に沿って配置されるように設定されている(図1参照)。また、カバーパネル部32の裏面側の下部には、上面に遊技球を横方向(前後方向および左右方向)へ転動可能なユニット側ステージ部36を横長な透明部材で形成して配置し、該ユニット側ステージ部36が装飾ベース21のベース側ステージ部28よりも上方に位置するように設定している(図3参照)。
さらに、図2に示すように、カバーパネル部32の下側の中央部には、遊技球が通過可能な略矩形状の球導出開口38を開設してベース側ステージ部28の中央部とユニット側ステージ部36の中央部とを連通し、ユニット側ステージ部36上を転動した遊技球がベース側ステージ部28へ流下できるように構成されている。そして、カバーパネル部32のうち球導入路30の出口30bに重合する箇所には球流入口39を開設し、該球流入口39を介して球導入路30とユニット側ステージ部36とを連通している。したがって、遊技領域4を流下する遊技球、詳しくは遊技領域4のうち普図始動ゲート9の周辺を流下する遊技球が球導入路30へ流入すると、球導入路30がこの遊技球をユニット側ステージ部36上へ導入できるように構成されている。なお、カバーパネル部32のうち球導出開口38の左右両側方には、遊技球の直径よりも上下幅が狭い清掃用開口40を複数開設し、包囲枠体5の前方から清掃用開口40へ清掃用具(例えば綿棒)を通してユニット側ステージ部36を清掃できるように構成されている。
枠体基部19は、図3に示すように、遊技盤1の裏面側に止着される額縁状の基部ケース43を前側が開放した状態で備え、該基部ケース43の内側(言い換えると包囲枠体5の内部)に、開口部44aが前面側に設けられた凹室44を形成している。また、基部ケース43のうち凹室44の後方には矩形状の表示開口窓45を前後方向へ貫通して開設し、基部ケース43の後方から表示装置7を装着して、表示装置7の表示部7aを表示開口窓45および凹室44を通して包囲枠体5の前方へ臨ませている。さらに、表示開口窓45の上縁部の前側には、複数の装飾ピース46を上下動可能な状態で配置し、表示開口窓45の左右両側の周縁には、表示部7aの前方へ移動して演出動作を行う可動演出装置48を備え、表示開口窓45の下縁部の前側には、透明部材で形成された横長な棚部50をユニット側ステージ部36よりも高くなる状態で配置している。また、該棚部50の下方にはステージ用照明部材51を備え、該ステージ用照明部材51の前側部をユニット側ステージ部36の下方に収容可能とし、ステージ用照明部材51からの光をユニット側ステージ部36および棚部50へ照射し、さらにはユニット側ステージ部36および棚部50へ透過させて、ユニット側ステージ部36上を転動する遊技球や、表示部7aの前方へ移動してきた可動演出装置48の一部へ照射できるように構成されている。そして、枠体基部19の前方に装飾枠部18を重合すると、凹室44の開口部44aおよび表示開口窓45をカバーパネル部32で前方から被覆し、表示装置7の表示部7aを装飾枠部18の内側(カバーパネル部32が露出した箇所)から包囲枠体5の前方へ臨ませるように構成されている。
次に、可動演出装置48について説明する。
可動演出装置48は、図4および図5に示すように、第1演出ユニット56と第2演出ユニット57とを互いに離間した位置に備えて構成されている。具体的には、包囲枠体5の一側、詳しくは基部ケース43のうち表示開口窓45の周縁の一側(図4(a)中、左側)に第1演出ユニット56を配置し、包囲枠体5の他側、詳しくは基部ケース43のうち表示開口窓45の周縁の他側(図4(a)中、右側)に第2演出ユニット57を配置し、包囲枠体5の前方から見て第1演出ユニット56と第2演出ユニット57との間に凹室44および表示開口窓45を臨ませることができるように設定されている。
第1演出ユニット56は、表示部7aの前方へ移動可能な第1演出部材60と、該第1演出部材60の駆動力を発生する第1演出駆動源としての第1演出モータ61と、第1演出モータ61から発生した駆動力(回動力)を第1演出部材60へ伝達する第1演出伝達機構(第1主腕部材63および第1副腕部材64)とを備えて構成されている。詳しく説明すると、基部ケース43の一側(図4(a)中、左側)の下部のうち棚部50よりも上方の位置に止着される第1ユニットベース65を備え、該第1ユニットベース65に第1演出モータ61を出力軸(第1出力軸)61aが包囲枠体5の前後方向に沿って延在する姿勢、且つ第1ユニットベース65の前方へ向けて突出する状態で止着し、第1出力軸61aには第1駆動ギア66を共回り可能な状態で軸着している。
また、第1ユニットベース65のうち第1駆動ギア66の上方には長尺な第1主腕部材63のモータ側端部(図4(b)中、左端部)を軸着し、この軸着部、言い換えると第1主腕部材63と第1演出モータ61との間には、第1主腕側回動軸68を第1出力軸61aと平行な状態で設定し、第1主腕部材63のモータ側端部の周縁には第1主腕ギア69を形成し、該第1主腕ギア69を第1駆動ギア66へ噛合している。さらに、第1ユニットベース65のうち第1駆動ギア66の下方には、長尺な第1副腕部材64のモータ側端部(図4(b)中、左端部)を軸着し、この軸着部、言い換えると第1副腕部材64と第1演出モータ61との間には、第1副腕側回動軸70を第1出力軸61aおよび第1主腕側回動軸68と平行な状態で設定し、第1副腕部材64のモータ側端部の周縁には第1副腕ギア71を形成し、該第1副腕ギア71を第1駆動ギア66へ噛合している。なお、第1副腕部材64のモータ側端部には第1副腕部材64の前方へ屈曲した第1屈曲部72を設け(図6参照)、該第1屈曲部72の前端部に第1副腕側回動軸70および第1副腕ギア71を設定している。そして、第1副腕部材64のうち第1屈曲部72を挟んで第1副腕ギア71とは反対側(図4(b)中、右側)の部分が第1主腕部材63よりも後方の表示開口窓45寄り、且つ棚部50の直上に位置するように構成されている。
さらに、第1主腕部材63のうち第1主腕側回動軸68側とは反対側、言い換えると第1演出部材60側(図4(b)中、右側)の端部(演出側端部)63aと、第1副腕部材64のうち第1副腕側回動軸70側とは反対側、言い換えると第1演出部材60側(図4(b)中、右側)の端部(演出側端部)64aとを、互いに異なる位置で第1演出部材60へ軸着し、第1主腕部材63および第1副腕部材64により第1演出部材60を支持している。詳しくは、第1主腕部材63の演出側端部63aを第1演出部材60の上部の前側へ軸着するとともに、第1副腕部材64の演出側端部64aを第1演出部材60の下部の後側へ軸着している。なお、第1演出部材60の構造については、後で詳細に説明する。
このような構成を備えた第1演出ユニット56は、第1演出モータ61を駆動して第1駆動ギア66を包囲枠体5の正面から見て時計方向へ回動すると、第1演出モータ61の駆動力(回動力)を第1駆動ギア66および第1主腕ギア69を介して第1主腕部材63へ伝達し、この駆動力により第1主腕部材63が第1主腕側回動軸68の周りに包囲枠体5の正面から見て反時計方向へ回動する。また、第1演出モータ61の駆動力を第1駆動ギア66および第1副腕ギア71を介して第1副腕部材64へ伝達し、この駆動力により第1副腕部材64が第1副腕側回動軸70の周りに第1主腕部材63と同じ反時計方向へ回動する。この結果、第1演出部材60が第1主腕部材63および第1副腕部材64に支持された状態で上昇する。そして、第1演出モータ61の駆動力により第1主腕部材63および第1副腕部材64を第1ユニットベース65から上方へ延出して縦向き姿勢に設定すると、図4(a)に示すように、第1演出部材60を表示部7aの前方から外れて位置させた第1演出停止状態となり、第1演出部材60が第1ユニットベース65の上方、且つ表示開口窓45の側方に位置して、装飾枠部18の後方および遊技盤本体2の後方に隠れる(図1参照)。
一方、第1演出停止状態から第1演出モータ61を駆動して第1駆動ギア66を包囲枠体5の正面から見て反時計方向へ回動すると、第1演出モータ61の駆動力(回動力)を第1駆動ギア66および第1主腕ギア69を介して第1主腕部材63へ伝達し、この駆動力により第1主腕部材63が第1主腕側回動軸68の周りに包囲枠体5の正面から見て時計方向へ回動する。また、第1演出モータ61の駆動力を第1駆動ギア66および第1副腕ギア71を介して第1副腕部材64へ伝達し、この駆動力により第1副腕部材64が第1副腕側回動軸70の周りに第1主腕部材63と同じ時計方向へ回動する。この結果、第1演出部材60が第1主腕部材63および第1副腕部材64に支持された状態で下降する。そして、第1演出モータ61の駆動力により第1主腕部材63および第1副腕部材64を第1ユニットベース65から表示部7aの前方へ延出して横向き姿勢に設定すると、図4(b)に示すように、第1演出部材60を表示部7aの前方へ位置させた第1演出実行状態となり、第1演出部材60が表示部7aとカバーパネル部32との間の空間部のうち表示部7aの中央部分の前方に位置する。なお、棚部50の第1演出ユニット56側にはストッパ部75を棚部50の上方へ突出して設け、第1演出実行状態における第1副腕部材64をストッパ部75により下方から支持して、第1演出部材60が第1演出実行状態における位置から下方へ移動することを規制するように構成されている(図4(b)および図6参照)。
第2演出ユニット57は、表示部7aの前方へ移動可能な第2演出部材80と、該第2演出部材80の駆動力を発生する第2演出駆動源としての第2演出モータ81と、第2演出モータ81から発生した駆動力(回動力)を第2演出部材80へ伝達する第2演出伝達機構(第2主腕部材83および第2副腕部材84)とを備えて構成されている。詳しく説明すると、基部ケース43の他側(図4(a)中、右側)の上部に止着される第2ユニットベース85を備え、該第2ユニットベース85に第2演出モータ81を出力軸(第2出力軸)81aが包囲枠体5の前後方向に沿って延在する姿勢、且つ第2ユニットベース85の前方へ向けて突出する状態で止着し、第2出力軸81aには第2駆動ギア86を共回り可能な状態で軸着している。
また、第2ユニットベース85のうち第2駆動ギア86よりも第1演出ユニット56寄り(図4(b)中、左寄り)の位置には長尺な第2主腕部材83のモータ側端部(図4(b)中、右端部)を軸着し、この軸着部、言い換えると第2主腕部材83と第2演出モータ81との間には、第2主腕側回動軸88を第2出力軸81aと平行な状態で設定し、第2主腕部材83のモータ側端部の周縁には第2主腕ギア89を形成し、該第2主腕ギア89を第2駆動ギア86へ噛合している。さらに、第2ユニットベース85のうち第2駆動ギア86の下方には、長尺な第2副腕部材84のモータ側端部(図4(b)中、右端部)を軸着し、この軸着部、言い換えると第2副腕部材84と第2演出モータ81との間には、第2副腕側回動軸90を第2出力軸81aおよび第2主腕側回動軸88と平行な状態で設定し、第2副腕部材84のモータ側端部の周縁には第2副腕ギア91を形成し、該第2副腕ギア91を第2駆動ギア86へ噛合している。なお、第2副腕部材84のモータ側端部には第2副腕部材84の前方へ屈曲した第2屈曲部92を設け、該第2屈曲部92の前端部に第2副腕側回動軸90および第2副腕ギア91を設定している。そして、第2副腕部材84のうち第2屈曲部92を挟んで第2副腕ギア91とは反対側(図4(b)中、左側)の部分が第2主腕部材83よりも後方の表示開口窓45寄りに位置するように構成されている。
さらに、第2主腕部材83のうち第2主腕側回動軸88側とは反対側、言い換えると第2演出部材80側(図4(b)中、左側)の端部(演出側端部)83aと、第2副腕部材84のうち第2副腕側回動軸90側とは反対側、言い換えると第2演出部材80側(図4(b)中、左側)の端部(演出側端部)84aとを、互いに異なる位置で第2演出部材80へ軸着し、第2主腕部材83および第2副腕部材84により第2演出部材80を支持している。詳しくは、第2主腕部材83の演出側端部83aを第2演出部材80の上部の前側へ軸着するとともに、第2副腕部材84の演出側端部84aを第2演出部材80の下部の後側へ軸着している。なお、第2演出部材80の構造については、後で詳細に説明する。
このような構成を備えた第2演出ユニット57は、第2演出モータ81を駆動して第2駆動ギア86を包囲枠体5の正面から見て時計方向へ回動すると、第2演出モータ81の駆動力(回動力)を第2駆動ギア86および第2主腕ギア89を介して第2主腕部材83へ伝達し、この駆動力により第2主腕部材83が第2主腕側回動軸88の周りに包囲枠体5の正面から見て反時計方向へ回動する。また、第2演出モータ81の駆動力を第2駆動ギア86および第2副腕ギア91を介して第2副腕部材84へ伝達し、この駆動力により第2副腕部材84が第2副腕側回動軸90の周りに第2主腕部材83と同じ反時計方向へ回動する。この結果、第2演出部材80が第2主腕部材83および第2副腕部材84に支持された状態で下降する。そして、第2演出モータ81の駆動力により第2主腕部材83および第2副腕部材84を回動して第2演出部材80を下死点へ到達させ、引き続き第2主腕部材83および第2副腕部材84を回動して第2ユニットベース85から斜め下方へ延出して縦向き姿勢(詳しくは基部ケース43の第2演出ユニット57側の側壁部(図4(a)中、右側壁部)43aへ向けて下り傾斜した姿勢)に設定し、第2演出部材80を下死点から僅かに上昇させると、図4(a)に示すように、第2演出部材80を表示部7aの前方から外れて位置させた第2演出停止状態となり、第2演出部材80が第2ユニットベース85の下方、且つ表示開口窓45の側方に位置して、装飾枠部18の後方および遊技盤本体2の後方に隠れる(図1参照)。
一方、第2演出停止状態から第2演出モータ81を駆動して第2駆動ギア86を包囲枠体5の正面から見て反時計方向へ回動すると、第2演出モータ81の駆動力(回動力)を第2駆動ギア86および第2主腕ギア89を介して第2主腕部材83へ伝達し、この駆動力により第2主腕部材83が第2主腕側回動軸88の周りに包囲枠体5の正面から見て時計方向へ回動する。また、第2演出モータ81の駆動力を第2駆動ギア86および第2副腕ギア91を介して第2副腕部材84へ伝達し、この駆動力により第2副腕部材84が第2副腕側回動軸90の周りに第2主腕部材83と同じ時計方向へ回動する。この結果、第2演出部材80が第2主腕部材83および第2副腕部材84に支持された状態で上昇する。そして、第2演出モータ81の駆動力により第2主腕部材83および第2副腕部材84を第2ユニットベース85から表示部7aの前方へ延出して横向き姿勢に設定すると、図4(b)に示すように、第2演出部材80を表示部7aの前方へ位置させた第2演出実行状態となり、第2演出部材80が表示部7aとカバーパネル部32との間の空間部のうち表示部7aの中央部分の前方に位置する。
次に、第1演出部材60および第2演出部材80について説明する。
第1演出部材60は、包囲枠体5の正面から見て略半円形状の部材であり、第1演出ユニット56側(図4(b)中、右側)に円弧面を配置した姿勢に設定されている。また、図7に示すように、当該第1演出部材60の基部となる第1演出ベース100を透明な樹脂で形成して備え、該第1演出ベース100の上部には、第1主腕部材63を第1演出ベース100の前方から軸着する第1主腕軸着部101を形成し、第1演出ベース100の下部には、第1副腕部材64を第1演出ベース100の後方から軸着する第1副腕軸着部102を形成している。さらに、第1演出ベース100の前面には、光を拡散しながら透過可能な第1光拡散シート103を重合し、該第1光拡散シート103の前面に透明な第1保護パネル104を重合して、第1光拡散シート103が第1演出部材60から脱落することを阻止している。また、第1演出ベース100の後部を前方へ窪ませて第1基板収納空間部105を形成し、該第1基板収納空間部105にLEDなどの発光体が実装された第1発光基板106を収納し、この状態で第1基板収納空間部105を第1ベース蓋部107で閉塞して、第1発光基板106が第1演出部材60から脱落することを阻止している。そして、第1発光基板106の発光体から光を発生すると、この光が第1演出ベース100、第1光拡散シート103、第1保護パネル104を透過して包囲枠体5の前方へ照射されるように構成されている。
第2演出部材80は、包囲枠体5の正面から見て上部に切欠部分がある略平行四辺形状を呈しており、第2演出停止状態においては当該第2演出部材80の上下両側面を第2演出ユニット57側から第1演出ユニット56側へ向けて下り傾斜させ(図4(a)参照)、第2演出実行状態においては当該第2演出部材80の左右両側面を第2演出ユニット57側から第1演出ユニット56側へ向けて下り傾斜させる姿勢に設定されている(図4(b)参照)。また、図8に示すように、当該第2演出部材80の基部となる第2演出ベース110を透明な樹脂で形成して備え、該第2演出ベース110の上部には、第2主腕部材83を第2演出ベース110の前方から軸着する第2主腕軸着部111を形成し、第2演出ベース110の下部には、第2副腕部材84を第2演出ベース110の後方から軸着する第2副腕軸着部112を形成している。さらに、第2演出ベース110の前面には、光を拡散しながら透過可能な第2光拡散シート113を重合し、該第2光拡散シート113の前面に透明な第2保護パネル114を重合して、第2光拡散シート113が第2演出部材80から脱落することを阻止している。また、第2演出ベース110の後部を前方へ窪ませて第2基板収納空間部115を形成し、該第2基板収納空間部115にLEDなどの発光体が実装された第2発光基板116を収納し、この状態で第2基板収納空間部115を第2ベース蓋部117で閉塞して、第2発光基板116が第2演出部材80から脱落することを阻止している。そして、第2発光基板116の発光体から光を発生すると、この光が第2演出ベース110、第2光拡散シート113、第2保護パネル114を透過して包囲枠体5の前方へ照射されるように構成されている。
さらに、可動演出装置48は、第1演出部材60に第1当接部121を備えるとともに、第2演出部材80に第2当接部122を備え、第1演出ユニット56を第1演出実行状態へ変換するとともに、第2演出ユニット57を第2演出実行状態へ変換すると、第1当接部121と第2当接部122とを当接して第1演出部材60と第2演出部材80とで1つの装飾体を形成し、この装飾体を表示部7aの中央部の前方に位置させるように構成されている。
具体的には、第1演出部材60のうち第2演出ユニット57側に臨ませた平面状の側面部(図4(a)中、右側面部)を第1当接部121として第2演出部材80の第2当接部122へ当接可能とし、第2演出部材80のうち第1演出ユニット56側に臨ませた平面状の側面部(図4(a)中、左側面部)を第2当接部122として第1演出部材60の第1当接部121へ当接可能としている。また、図7に示すように、第1当接部121の第1基板収納空間部105側には、後部が開放された第1演出磁石ホルダ124を窪ませて形成し、該第1演出磁石ホルダ124にボタン形状の永久磁石からなる第1磁石125を磁極が第2演出部材80側へ向いた姿勢で収納し、第1ベース蓋部107に突設された第1演出係止片126を第1磁石125へ後方から係止して、第1磁石125が第1当接部121(第1演出磁石ホルダ124)から脱落することを阻止している。さらに、図8に示すように、第2当接部122の第2基板収納空間部115側には、後部が開放された第2演出磁石ホルダ128を窪ませて形成し、該第2演出磁石ホルダ128にボタン形状の永久磁石からなる第2磁石129を、互いに当接した状態の第1当接部121および第2当接部122を挟んで第1磁石125とは対称となる位置に収納するとともに、第2磁石129の磁極が第1演出部材60側へ向いた姿勢、且つ第1磁石125に近づけると吸引力を発生する姿勢に設定している(図9参照)。また、第2ベース蓋部117に突設された第2演出係止片130を第2磁石129へ後方から係止して、第2磁石129が第2当接部122から脱落することを阻止している。
そして、包囲枠体5は、第2演出停止状態において下死点から上昇した位置に設定される第2演出部材80を基部ケース43へ吸着する機能を備えている。詳しくは、第2演出ベース110のうち第2基板収納空間部115を挟んで第2当接部122とは反対側(図8中、左側)には、前部が開放された第2停止用磁石ホルダ133を突設して、基部ケース43の側壁部43aの内壁面に当接可能とし、第2停止用磁石ホルダ133にボタン形状の永久磁石からなる第2停止保持用磁石134を磁極が基部ケース43の側壁部43a側(図10(b)中、右側)へ向いた姿勢で収納している。さらに、第2保護パネル114の側部(図8中、左側部)に突設された係止ピン135を第2停止保持用磁石134へ前方から係止して、第2停止保持用磁石134が第2演出部材80から脱落することを阻止している。
また、図10(a)に示すように、基部ケース43の側壁部(右側壁部)43aの外側には、浅い溝状のケース側ホルダ137を形成し、該ケース側ホルダ137にボタン形状の永久磁石からなるケース側磁石138を、互いに当接した状態の側壁部43aおよび第2停止用磁石ホルダ133を挟んで第2停止保持用磁石134とは対称となる位置に収納するとともに、ケース側磁石138の磁極が第2演出部材80側へ向いた姿勢、且つ第2停止保持用磁石134に近づけると吸引力を発生する姿勢に設定している(図10(b)参照)。さらに、ケース側磁石138を収納した状態のケース側ホルダ137をケース側カバー139で被覆して、ケース側磁石138が基部ケース43から脱落することを阻止している。そして、第2演出部材80を基部ケース43の側壁部43aへ近づけて第2停止保持用磁石134とケース側磁石138との間に吸引力(磁力)を発生させ、この吸引力により第2演出停止状態における第2演出部材80が不用意に移動することを阻止可能としている。
次に、可動演出装置48の作用について説明する。なお、可動演出装置48は、予め第1演出ユニット56を第1演出停止状態に設定し、第2演出ユニット57を第2演出停止状態に設定しているものとする(図1および図4(a)参照)。
上記のような構成の包囲枠体5を遊技盤1に備え、遊技領域4を流下する遊技球が始動入賞口8に入賞すると、表示装置7の表示部7aにおいて変動表示ゲームが行われる。この変動表示ゲームの最中に、表示部7aにおける表示内容が予め定められた状態(例えば、大当たり状態や、大当たり状態が決定する前に表示されるリーチ状態)になると、可動演出装置48は、第1演出モータ61を駆動して第1演出部材60を下降させ、第1演出ユニット56を第1演出停止状態から第1演出実行状態へ変換する。さらに、第2演出モータ81を駆動し第2演出部材80を上昇させ、第2演出ユニット57を第2演出停止状態から第2演出実行状態へ変換する。
このとき、第1演出ユニット56は、第1主腕側回動軸68と第1副腕側回動軸70とを平行な状態に設定し、第1主腕部材63の第1演出部材60側の端部と、第1副腕部材64の第1演出部材60側の端部とを、互いに異なる位置で第1演出部材60へ軸着する一方、第2演出ユニット57は、第2主腕側回動軸88と第2副腕側回動軸90とを平行な状態に設定し、第2主腕部材83の第2演出部材80側の端部と、第2副腕部材84の第2演出部材80側の端部とを、互いに異なる位置で第2演出部材80へ軸着しているので、演出動作中に各演出部材60,80が移動方向とは異なる方向、具体的には、第1主腕側回動軸68の軸方向および第2主腕側回動軸88の軸方向へぐらつく不都合を抑えることができ、可動演出装置48に安定した演出動作を行わせることができる。
第1演出ユニット56が第1演出実行状態へ変換するとともに、第2演出ユニット57が第2演出実行状態へ変換すると、第1主腕部材63が第1演出部材60の上部を第2演出ユニット57側へ押し出すとともに、第1副腕部材64が第1演出部材60の下部を第1演出ユニット56側へ引き寄せる一方、第2主腕部材83が第2演出部材80の上部を第2演出ユニット57側へ引き寄せるとともに、第2副腕部材84が第2演出部材80の下部を第1演出ユニット56側へ押し出す。この結果、第1当接部121および第2当接部122が第1演出ユニット56側(図4(b)中、左側)へ向けて下り傾斜した姿勢、且つ第1当接部121が第2当接部122に上方から重合する姿勢となり、この状態で第1当接部121と第2当接部122とが当接するとともに第1磁石125と第2磁石129とが互いに吸引して、第1演出部材60と第2演出部材80とが横に並んだ状態でくっついて位置決めされる(図4(b)参照)。したがって、第1演出部材60および第2演出部材80の支持が安定し難い場合であったとしても、第1演出部材60と第2演出部材80とをずらさずに当接して設定どおりの装飾体を形成することができる。これにより、迫力のある演出動作を支障なく行わせることができ、可動演出装置48による視覚的な演出効果が損なわれる不都合を抑制することができる。
また、第1演出実行状態においては、第1副腕部材64がストッパ部75に下方から支持され、第1演出部材60が第1演出実行状態における位置から下方へ移動することを規制する。さらに、移動を規制された第1演出部材60内の第1磁石125と第2演出部材80内の第2磁石129との間の吸引力(磁力)が第2演出部材80に掛かる重力に抗して作用する。この結果、第1演出部材60と第2演出部材80とが当接した状態で各演出モータ61,81を停止したとしても、第1演出部材60および第2演出部材80が自重で下降することを避けることができる。したがって、各演出モータ61,81に負荷を掛けずに、第1演出ユニット56を第1演出実行状態に維持することができるとともに、第2演出ユニット57を第2演出実行状態に維持することができる。
さらに、仮に第1演出実行状態および第2演出実行状態へ変換する直前に第1演出モータ61および第2演出モータ81が停止したとしても、第1磁石125と第2磁石129との間の吸引力により第1当接部121と第2当接部122とを吸引して当接させ、第1演出部材60と第2演出部材80とで1つの装飾体を形成することができる。また、第1演出部材60と第2演出部材80とが近づくにつれて、第1磁石125と第2磁石129との間の吸引力が増大し、この吸引力により第1演出部材60と第2演出部材80とを次第に加速させてから当接することができる。したがって、従来とは異なる斬新な演出動作を簡単な構成で実現することができる。
第1演出実行状態および第2演出実行状態へ変換してから、予め設定された演出時間が経過すると、可動演出装置48は、第1演出モータ61を駆動して第1演出部材60を上昇させ、第1演出ユニット56を第1演出実行状態から第1演出停止状態へ変換する。さらに、第2演出モータ81を駆動し第2演出部材80を下降させ、第2演出ユニット57を第2演出実行状態から第2演出停止状態へ変換する。このとき、第1主腕部材63が第1演出部材60の上部を第1演出ユニット56側へ引き寄せるとともに、第1副腕部材64が第1演出部材60の下部を第2演出ユニット57側へ押し出す一方、第2主腕部材83が第2演出部材80の上部を第1演出ユニット56側へ押し出すとともに、第2副腕部材84が第2演出部材80の下部を第2演出ユニット57側へ引き寄せる。すると、第1当接部121が傾斜状態から起立しながら上昇するとともに、第2当接部122が傾斜状態から起立しながら下降して、第1演出部材60および第2演出部材80を、第1磁石125と第2磁石129との間に生じる吸引力の方向とは異なる方向に沿って移動する。また、図4(b)において二点鎖線で示すように、第1演出部材60と第2演出部材80とが第1当接部121および第2当接部122の傾斜方向に沿って上下にずれながら離間する。このことから、磁力により当接状態を維持している第1演出部材60および第2演出部材80を容易に離間させることができ、第1演出ユニット56の第1演出停止状態への変換、および第2演出ユニット57の第2演出停止状態への変換をスムーズに行うことができる。
そして、第1演出停止状態へ変換した第1演出ユニット56は、第1演出部材60の直下に第1主腕部材63および第1副腕部材64を配置して第1演出部材60を安定した状態で支持する。また、第2演出停止状態へ変換した第2演出ユニット57は、第2演出部材80を基部ケース43の側壁部43aへ当接する。この結果、第2停止保持用磁石134とケース側磁石138との間に吸引力が発生し、この吸引力により第2演出部材80が不用意に第2演出部材80の下死点へ移動して垂れ下がる不都合を未然に防ぐことができる。
ところで、前述の特許文献1に記載の遊技機のように、演出部材の移動範囲を広くすると、演出部材の支持が安定し難くなりがちであり、不安定な支持状態では、複数の演出部材同士を当接して装飾体を構成しようとしても、この装飾体が設定どおりに形成されない場合があり、却って演出効果を損なう虞がある。
本発明の他の目的は、移動可能な演出部材毎の支持が安定し難い場合であったとしても、演出部材同士を当接して設定どおりの装飾体を形成することができる遊技機を提供しようとするものである。
そして、上記の課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技領域が区画形成された遊技盤と、遊技領域に配置され、遊技球の内部への流入を規制する壁が枠状に設けられた包囲枠体と、該包囲枠体の後方に配置された表示装置と、を備えた遊技機において、
前記包囲枠体の内部には、開口部が前面側に設けられた凹室を備え、包囲枠体のうち凹室の後方には表示開口窓を開設し、表示装置の表示部を表示開口窓および凹室を通して包囲枠体の前方へ臨ませ、表示開口窓の周縁には、表示装置の表示部の前方へ移動して演出動作を行う可動演出装置を備え、
該可動演出装置は、第1演出ユニットと第2演出ユニットとを互いに離間した位置に備えて構成され、
前記第1演出ユニットは、前記表示部の前方へ移動可能な第1演出部材と、該第1演出部材の駆動力を発生する第1演出駆動源と、該第1演出駆動源から発生した駆動力を第1演出部材へ伝達する第1演出伝達機構と、を備え、第1演出駆動源を駆動して、第1演出部材を前記表示部の前方へ位置させた第1演出実行状態と、第1演出部材を前記表示部の前方から外れて位置させた第1演出停止状態と、に変換可能とし、
前記第2演出ユニットは、前記表示部の前方へ移動可能な第2演出部材と、該第2演出部材の駆動力を発生する第2演出駆動源と、該第2演出駆動源から発生した駆動力を第2演出部材へ伝達する第2演出伝達機構と、を備え、第2演出駆動源を駆動して、第2演出部材を前記表示部の前方へ位置させた第2演出実行状態と、第2演出部材を前記表示部の前方から外れて位置させた第2演出停止状態と、に変換可能とし、
前記第1演出部材には、第2演出部材に当接可能な第1当接部を備え、該第1当接部に第1磁石を配置し、
前記第2演出部材には、第1演出部材に当接可能な第2当接部を備え、該第2当接部に第2磁石を配置し、
前記第1演出ユニットを第1演出実行状態へ変換するとともに、第2演出ユニットを第2演出実行状態へ変換すると、第1当接部と第2当接部とを当接させるとともに第1磁石と第2磁石とを互いに吸引させて、第1演出部材と第2演出部材とを位置決めすることを特徴とした発明が含まれる。
この発明によれば、移動可能な演出部材毎の支持が安定し難い場合であったとしても、演出部材同士をずらさずに当接して設定どおりの装飾体を形成することができる。したがって、迫力のある演出動作を支障なく行わせることができ、可動演出装置による視覚的な演出効果が損なわれる不都合を抑制することができる。
また、上記構成において、前記第1演出伝達機構は、
前記第1演出部材を支持する第1主腕部材および第1副腕部材を備え、第1主腕部材と第1駆動源との間には第1主腕側回動軸を設定し、第1副腕部材と第1駆動源との間には第1副腕側回動軸を第1主腕側回動軸と平行な状態で設定し、
前記第1主腕部材を第1駆動源の駆動力により第1主腕側回動軸の周りに回動可能とし、第1副腕部材を第1駆動源の駆動力により第1副腕側回動軸の周りに回動可能とし、
前記第2演出伝達機構は、
前記第2演出部材を支持する第2主腕部材および第2副腕部材を備え、第2主腕部材と第2駆動源との間には第2主腕側回動軸を設定し、第2副腕部材と第2駆動源との間には第2副腕側回動軸を第2主腕側回動軸と平行な状態で設定し、
前記第2主腕部材を第2駆動源の駆動力により第2主腕側回動軸の周りに回動可能とし、第2副腕部材を第2駆動源の駆動力により第1副腕側回動軸の周りに回動可能とし、
前記第1主腕部材の第1演出部材側の端部と、第1副腕部材の第1演出部材側の端部とを、互いに異なる位置で第1演出部材へ軸着し、
前記第2主腕部材の第2演出部材側の端部と、第2副腕部材の第2演出部材側の端部とを、互いに異なる位置で第2演出部材へ軸着したことを特徴とする。
この構成によれば、磁力により当接状態を維持している演出部材同士を容易に離間させることができ、第1演出ユニットの第1演出停止状態への変換、および第2演出ユニットの第2演出停止状態への変換をスムーズに行うことができる。
さらに、上記各構成において、前記第1演出伝達機構は、第1磁石と第2磁石との間に生じる吸引力の方向とは異なる方向に沿って第1演出部材を移動可能とし、
前記第2演出伝達機構は、第1磁石と第2磁石との間に生じる吸引力の方向とは異なる方向に沿って第2演出部材を移動可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、磁力により当接状態を維持している演出部材同士を容易に離間させることができ、第1演出ユニットの第1演出停止状態への変換、および第2演出ユニットの第2演出停止状態への変換をスムーズに行うことができる。
加えて、上記各構成において、前記第1演出ユニットは、第1演出伝達機構により第1演出部材を下降させて第1演出停止状態から第1演出実行状態へ変換可能とし、
前記第2演出ユニットは、第2演出伝達機構により第2演出部材を上昇させて第2演出停止状態から第2演出実行状態へ変換可能とし、
前記包囲枠体は、第1演出実行状態の第1演出部材または第1演出実行状態の第1演出伝達機構の少なくともいずれかを支持するストッパ部を備え、該ストッパ部により第1演出部材が第1演出実行状態における位置から下方へ移動することを規制することを特徴とする。
この構成によれば、演出部材同士が当接した状態で各演出駆動源を停止したとしても、各演出部材が自重で下降することを避けることができる。したがって、各演出駆動源に負荷を掛けずに、第1演出ユニットを第1演出実行状態に維持することができるとともに、第2演出ユニットを第2演出実行状態に維持することができる。
ところで、上記実施形態では、凹室44を間に挟む状態で第1演出ユニット56と第2演出ユニット57を離間して備えたが、本発明はこれに限定されない。要は、第1演出ユニットと第2演出ユニットとを互いに離間した位置に配置していればよい。例えば、第1演出ユニットと第2演出ユニットとを上下に離した状態で配置してもよいし、前後に離した状態で配置してもよい。また、第1磁石125、第2磁石129、第2停止保持用磁石134、ケース側磁石138として永久磁石を採用したが、本発明はこれに限定されず、任意のタイミングで励磁または消磁可能な電磁石を採用してもよい。
さらに、上記実施形態において、ストッパ部75は、第1演出実行状態における第1副腕部材64を支持したが、本発明はこれに限定されない。要は、ストッパ部により第1演出実行状態における第1演出部材60の位置を維持できれば、どのような構成であってもよい。例えば、第1演出部材60のみを直接支持したり、第1主腕部材63のみを支持したり、あるいは、第1演出部材60、第1主腕部材63、第1副腕部材64を全て支持したりすることができるストッパ部を構成してもよい。言い換えると、包囲枠体5は、第1演出実行状態の第1演出部材60または第1演出実行状態の第1演出伝達機構(第1主腕部材63、第1副腕部材64)の少なくともいずれかを支持するストッパ部を備えていればよい。
また、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技領域が区画形成された遊技盤と、遊技領域に配置され、遊技球の内部への流入を規制する壁が枠状に設けられた包囲枠体と、該包囲枠体の後方に配置された表示装置とを備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 遊技盤
4 遊技領域
5 包囲枠体
7 表示装置
7a 表示部
18 装飾枠部
19 枠体基部
32 カバーパネル部
43 基部ケース
43a 側壁部
44 凹室
45 表示開口窓
48 可動演出装置
50 棚部
56 第1演出ユニット
57 第2演出ユニット
60 第1演出部材
61 第1演出モータ
63 第1主腕部材
64 第1副腕部材
66 第1駆動ギア
68 第1主腕側回動軸
69 第1主腕ギア
70 第1副腕側回動軸
71 第1副腕ギア
75 ストッパ部
80 第2演出部材
81 第2演出モータ
83 第2主腕部材
84 第2副腕部材
85 第2ユニットベース
86 第2駆動ギア
88 第2主腕側回動軸
89 第2主腕ギア
90 第2副腕側回動軸
91 第2副腕ギア
101 第1主腕軸着部
102 第1副腕軸着部
111 第2主腕軸着部
112 第2副腕軸着部
121 第1当接部
122 第2当接部
124 第1演出磁石ホルダ
125 第1磁石
128 第2演出磁石ホルダ
129 第2磁石
133 第2停止用磁石ホルダ
134 第2停止保持用磁石
137 ケース側ホルダ
138 ケース側磁石

Claims (2)

  1. 遊技領域が区画形成された遊技盤と、遊技領域に配置され、遊技球の内部への流入を規制する壁が設けられた枠体状の前面構成部材と、遊技盤の裏面に配置され、前記前面構成部材の後方に前面側が開口する凹室を形成する裏面構成部材と、前記裏面構成部材の後方に配置される表示装置と、を備えた遊技機において、
    前記前面構成部材の内底部には、上面に遊技球を転動可能なステージ部を設け、
    前記裏面構成部材の凹室の奥部には、前記表示装置の表示部を前方へ臨ませるための表示開口窓を形成し、
    前記表示開口窓の周縁部には、前記表示装置の表示部の前方で演出動作を行うことが可能な可動演出装置を配設し、
    前記ステージ部と前記可動演出装置との間には、前記表示装置の表示部及び前記可動演出装置を透視可能とする透明なカバーパネル部を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動演出装置は、
    第1演出部材を前記表示部の中央寄りに位置させた第1演出実行状態と、第1演出部材を前記表示部の一側寄りに位置させた第1演出停止状態とに変換可能な第1演出ユニットと、
    第2演出部材を前記表示部の中央寄りに位置させた第2演出実行状態と、第2演出部材を前記表示部の他側寄りに位置させた第2演出停止状態とに変換可能な第2演出ユニットと、を備え、
    前記第1演出部材は、前記第2演出実行状態に変換された前記第2演出部材に当接可能な第1当接部を備え、該第1当接部に第1磁性体を配置し、
    前記第2演出部材は、前記第1演出実行状態に変換された前記第1演出部材に当接可能な第2当接部を備え、該第2当接部に第2磁性体を配置し、
    前記第1演出ユニットを前記第1演出実行状態へ変換するとともに、前記第2演出ユニットを前記第2演出実行状態へ変換すると、前記第1磁性体と前記第2磁性体とが吸引されて前記第1当接部と前記第2当接部とが当接することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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