JP2012138271A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの増大を抑制しながら、高いエネルギ効率を有する電池パックを提供する。
【解決手段】平板状のクラッド板101は、封口板10aの主面の一部領域に接合されている。PTC素子21の一方の素子リード板は、素子本体からY軸方向外側に延設されている。この一方の素子リード板は、先端部分がクラッド板101に接合されている。PTC素子21および回路基板22を、X軸方向外側から見るとき、PTC素子21の上記一方の素子リード板とクラッド板101との接合箇所が、基板本体220から外れた位置に配置されており、PTC素子21における上記一方の素子リード板と封口板10aとは、クラッド板101をその厚み方向に挟持した状態で接合されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池パックに関し、特に感熱素子および回路基板を備える電池パックに関する。
携帯電話機などのモバイル機器の普及に伴って、それらの電源としての電池パックも広く普及している。従来技術に係る電池パックの要部について、図16を用い説明する。
図16に示すように、電池パックにおける素電池90は、扁平角型の二次電池であり、外装缶の開口を塞ぐ封口板90aを備える。そして、封口板90aに対しては、そのY軸方向の略中央部分において、封口板90aの外表面よりもX軸方向上向きに突出する負極端子90bが形成されている。負極端子90bは、封口板90aとは、電気的に絶縁されており、封口板90aは、正極となっている。
負極端子90bの頂部分には、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子921の一方の素子リード板9212が、その先端部分で接続されている。PTC素子921は、感知した温度により電気抵抗の値が変化する素子本体9210と、これを厚み方向に挟み込むように接合された素子リード板9211,9212とから構成されている。なお、封口板90aとPTC素子921との間には、相互間における絶縁性を確保するための絶縁板925が介挿されている。
PTC素子921における素子リード板9211は、その先端部分がコの字状に曲折され、当該曲折された先端部分で回路基板922の基板本体9220の下側主面に設けられた導電ランド(図示を省略。)に接続されている。
一方、封口板90aにおけるPTC素子921が配された側とは反対側の箇所には、クラッド板901が接合され、当該クラッド板901には、クランク状に曲折されたリード板924が接合されている。リード板924の先端部分は、回路基板922における基板本体9220の下側主面に設けられた導電ランド(図示を省略。)に接合されている。回路基板922の基板本体9220には、電子部品9223が実装されている。
なお、電池パックでは、回路基板922を覆うように、キャップが被せられ、素電池90における外装缶の外周には外装ラベルが被着される。また、素電池90のボトム部分には、樹脂製のボトムカバーが取り付けられる。
電池パックの製造におけるPTC素子921および回路基板922の取り付けについては、例えば、回路基板922にPTC素子921を予め取り付けておき、PTC素子921の素子リード板9212を負極端子90bに接合した後、素子リード板9211をコの字状に曲折加工する。そして、回路基板922に予め取り付けられたリード板924をクラッド板901に接合することによりなされる。
特開2010−3433号公報 特開2000−243362号公報 特開2002−298809号公報
しかしながら、上記従来技術に係る電池パックでは、PTC素子921の素子リード板9212を素電池90の負極端子90bの頂部分に接合し、また、コの字状に曲折加工された素子リード板9211の先端部分で回路基板922に接続しているので、素電池90の封口板90aと回路基板922との間に、PTC素子921を配するための高さが必要となる。よって、上記従来技術に係る電池パックでは、素電池90以外の部分の占有空間が大きくならざるを得ず、更なるエネルギ効率の向上が求められる現状において問題となる。
また、上記従来技術に係る電池パックでは、図16に示すように、基板本体9220が素子リード板9212と負極端子90bとの接合箇所を覆う構成を採用しているので、その製造においては、素子リード板9212を負極端子90bに接合した後に、基板本体9220の導電ランドに予め接合された素子リード板9211を曲折加工する必要があり、製造時における煩雑な作業が必要となる。このような煩雑な作業は、製造コストの増大を招く原因となる。
本発明は、上記問題の解決を図るべくなされたものであって、製造コストの増大を抑制しながら、高いエネルギ効率を有する電池パックを提供することを目的とする。
そこで、本発明に係る電池パックは、次の特徴を有する。
本発明に係る電池パックは、素電池と、クラッド板と、感熱素子と、回路基板とを備える。
(a1) 素電池;有底筒状の外装体と、当該外装体の開口を塞ぐ封口板とで外装が構成され、封口板に対して電気的に絶縁され、且つ、封口板の外表面よりも外向きに突出してなる端子を有し、突出されてなる端子が第1の極であり、封口板が第2の極である。
(b1) クラッド板;平板状であって、封口板に接合されている。
(c1) 感熱素子;感知した熱により特性が変化する素子本体と、当該素子本体を厚み方向に挟み込む状態で接合された2枚の素子リード板とからなり、2枚の素子リード板の内の一方がクラッド板を介して封口板に接合されている。
(d1) 回路基板;短冊状の基板本体と、当該基板本体に対して実装された電子部品とを有し、素電池の端子および感熱素子における2枚の素子リード板の内の他方の素子リード板と電気的に接続されている。
本発明に係る電池パックは、上記において、感熱素子における上記一方の素子リード板が、感熱素子における素子本体から外側に延出されており、感熱素子および回路基板を、封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、感熱素子における上記一方の素子リード板とクラッド板との接合箇所が、回路基板における基板本体から外れた位置に配置されている。
また、本発明に係る電池パックでは、感熱素子における上記一方の素子リード板と、封口板とが、クラッド板をその厚み方向に挟持した状態で接合されていることを特徴とする。
あるいは、本発明に係る電池パックは、次の特徴を有する。
本発明に係る電池パックは、素電池と、感熱素子と、回路基板とを備える。
(a2) 素電池;有底筒状の外装体と、当該外装体の開口を塞ぐ封口板とで外装が構成され、封口板に対して電気的に絶縁され、且つ、封口板の外表面よりも外向きに突出してなる端子を有し、突出されてなる端子が第1の極であり、封口板が第2の極である。
(b2) 感熱素子;感知した熱により特性が変化する素子本体と、当該素子本体を厚み方向に挟み込む状態で接合された2枚の素子リード板とからなり、2枚の素子リード板の内の一方が封口板に直に接合されている。
(c2) 回路基板;短冊状の基板本体と、当該基板本体に対して実装された電子部品とを有し、素電池の端子および感熱素子における2枚の素子リード板の内の他方の素子リード板と電気的に接続されている。
本発明に係る電池パックは、上記において、感熱素子における上記一方の素子リード板が、感熱素子における素子本体から外側に延出されており、感熱素子および回路基板を、封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、感熱素子における上記一方の素子リード板と封口板との接合箇所が、回路基板における基板本体から外れた位置に配置されている。
本発明に係る電池パックでは、感熱素子および回路基板を、封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、感熱素子における上記一方の素子リード板とクラッド板との接合箇所が基板本体から外れた位置に配置されている。このため、本発明に係る電池パックでは、感熱素子の上記一方の素子リード板を基板本体が覆っていないので、製造過程における感熱素子の接合に際して、感熱素子の上記一方の素子リード板をクラッド板に接合した後に、当該上記他方の素子リード板を曲折加工するという煩雑な作業が必要ない。よって、本発明に係る電池パックでは、その製造に係るコストの増大を抑制することができる。
また、本発明に係る電池パックでは、感熱素子における上記一方の素子リード板が、クラッド板を介した状態で封口板に接合されている。このため、図16に示す従来技術に係る電池パックのように、感熱素子(PTC素子921)の素子リード板9212を素電池90の負極端子90bの頂部分に接合する場合に比べて、感熱素子と封口板の主面との間に無駄な隙間を生じることがない。よって、本発明に係る電池パックでは、封口板と回路基板との間隔も狭くすることが可能であって、高いエネルギ効率を実現することができる。
また、本発明に係る電池パックでは、感熱素子における上記一方の素子リード板と、封口板とが、間に平板状のクラッド板を介して接合されており、クラッド板と感熱素子の一方の素子リード板との間に、コの字状などに曲折加工したリード板を介挿しないので、発電に寄与しない無駄なスペースを排することができる。
従って、本発明に係る電池パックでは、製造コストの増大を抑制しながら、高いエネルギ効率を有する。
なお、上記において、封口板がアルミニウムまたはその合金材料から構成されており、感熱素子における上記一方の素子リード板が、少なくともその表面がニッケルからなり、クラッド板が、封口板との接合面側がアルミニウムまたはアルミニウム合金であり、感熱素子における上記一方の素子リード板との接合面側がニッケルであるという具体的構成を採用することができる。
また、本発明に係る電池パックでは、感熱素子の上記一方の素子リード板と封口板とを直荷接合する形態を採用する場合においても、感熱素子および回路基板を、封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、感熱素子における上記一方の素子リード板と封口板との接合箇所が基板本体から外れた位置に配置されている。このため、本発明に係る電池パックでは、感熱素子の上記一方の素子リード板を基板本体が覆っていないので、製造過程における感熱素子の接合に際して、感熱素子の上記一方の素子リード板を封口板に接合した後に、当該上記他方の素子リード板を曲折加工するという煩雑な作業が必要ない。よって、本発明に係る電池パックでは、その製造に係るコストの増大を抑制することができる。
また、感熱素子の上記一方の素子リード板を直に封口板に接合する形態を採用する場合には、図16に示す従来技術に係る電池パックのように、感熱素子(PTC素子921)の素子リード板9212を素電池90の負極端子90bの頂部分に接合する場合に比べて、感熱素子と封口板の主面との間に無駄な隙間を生じることがない。よって、本発明に係る電池パックでは、封口板と回路基板との間隔も狭くすることが可能であって、高いエネルギ効率を実現することができる。
また、感熱素子の上記一方の素子リード板を直に封口板に接合する形態を採用する場合には、感熱素子の一方の素子リード板と封口板との間に、コの字状などに曲折加工したリード板を介挿しないので、発電に寄与しない無駄なスペースを排することができる。
従って、本発明に係る電池パックでは、感熱素子の上記一方の素子リード板を直に封口板に接合する形態を採用する場合においても、製造コストの増大を抑制しながら、高いエネルギ効率を有する。
本発明に係る電池パックでは、例えば、次のようなバリエーションの構成を採用することができる。
本発明に係る電池パックでは、回路基板の基板本体における封口板側の主面に基板リード板が接続されており、当該基板リード板が基板本体の端部から延出されており、基板リード板の先端部が感熱素子における他方の素子リード板と接合されることにより、感熱素子と前記回路基板とが電気的に接続されており、感熱素子および回路基板を、封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、基板リード板と他方の素子リード板との接合箇所も、回路基板における基板本体から外れた位置に配置されているという構成を採用することができる。このような構成を採用する場合には、基板リード板と他方の素子リード板とをスポット溶接などにより接合することにより、感熱素子を予め回路基板に接合しておく必要が無くなり、製造時における自由度を高くすることができる。このため、製造コストの低減を図る上で有用である。
また、本発明に係る電池パックでは、回路基板における基板本体の長手方向中央領域において、その封口板側の主面に、第2の基板リード板が接続されており、第2の基板リード板の先端部が素電池における端子の頂部分に接合されており、基板本体における第2の基板リード板と素電池における端子の頂部分との接合部分に相当する箇所が開口されているという構成を採用することができる。このような構成を採用する場合には、基板本体に開けられた開口を用いて、第2の基板リード板と素電池の端子の頂部分とをスポット溶接することができる。よって、製造工程における煩雑な作業を排することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、本発明に係る電池パックでは、基板本体と封口板との間に、封口板に対する基板本体の位置規制のための基板ホルダーが介挿されており、基板ホルダーにおいて、回路基板における第2の基板リード板と素電池における端子との接合に係る部分が開口されているとともに、感熱素子における上記一方の素子リード板と封口板との接合に係る部分(間にクラッド板が介挿される場合においては、上記一方の素子リード板とクラッド板との接合に係る部分)を回避した形状を有するという構成を採用することができる。このような構成を採用する場合には、基板ホルダーの介挿より、素電池(封口板)に対する回路基板の位置を確実に規制することができ、安全性の確保という観点から有効である。また、基板ホルダーにおいては、回路基板における第2の基板リード板と素電池における端子との接合箇所が開口されており、感熱素子における上記一方の素子リード板と封口板との接合箇所を回避しているので、これら相互間をスポット溶接する際に、基板ホルダーが障害になることがない。よって、このような構成を採用する場合には、製造工程における煩雑な作業を排することができ、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、本発明に係る電池パックでは、素電池において、第1極が負極であり、第2極が正極であるとすることができる。
本発明の実施の形態1に係る電池パック1の外観構成を示す模式斜視図である。 電池パック1の内部構成を示す模式展開斜視図である。 PTC素子21を予め取り付けた状態の回路基板22を示す模式斜視図である。 (a)は、素電池10に対してPTC素子21と回路基板22とを取り付けた状態を示す模式斜視図であり、(b)は、その模式側面図である。 本発明の実施の形態2に係る電池パック2の要部構成を示す模式展開斜視図である。 電池パック2における、素電池40に対するPTC素子51と回路基板52との取り付け状態を示す模式側面図である。 変形例1に係る回路基板72の構成を示す模式斜視図である。 変形例2に係る回路基板73の構成を示す模式斜視図である。 変形例3に係る回路基板74の構成を示す模式斜視図である。 変形例4に係る電池パック3の要部構成を示す模式展開斜視図である。 (a)は、参考例1に係る回路基板75の構成を示す模式平面図であり、(b)は、素電池80に対して回路基板75を取り付けた状態を示す模式斜視図である。 (a)は、参考例2に係る回路基板76の構成を示す模式平面図であり、(b)は、素電池80に対して回路基板76を取り付けた状態を示す模式斜視図である。 (a)は、参考例3に係る回路基板77の構成を示す模式平面図であり、(b)は、素電池80に対して回路基板77を取り付けた状態を示す模式斜視図である。 (a)は、参考例4に係る回路基板78の構成を示す模式平面図であり、(b)は、素電池80に対して回路基板78を取り付けた状態を示す模式斜視図である。 (a)は、比較例に係る回路基板79の構成を示す模式平面図であり、(b)は、素電池80に対して回路基板79を取り付けた状態を示す模式斜視図である。 従来技術に係る電池パックの要部構成を示す展開斜視図である。
以下では、本発明を実施するための形態について、図面を用い説明する。
なお、以下の説明で用いる実施の形態は、本発明の構成および作用・効果を分かりやすく説明するために用いる例であって、本発明は、その本質的な部分以外に何ら以下の形態に限定を受けるものではない。
[実施の形態1]
1.外観構成
本発明の実施の形態1に係る電池パック1の外観構成について、図1を用い説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る電池パック1では、扁平角形の素電池を備え、その外周部に外装ラベル30が貼着されている。素電池のトップ側は、キャップ23で覆われており、キャップ23には、3つの窓部23aが設けられている。3つの窓部23aのそれぞれからは、外部接続端子221が露出している。
キャップ23には、また、水没判定ラベル31が貼着されている。
2.内部構成
電池パック1の内部構成について、図2を用い説明する。
図2に示すように、素電池10は、扁平角形の有底筒状の外装缶と、その開口を塞ぐ封口板10aを以って外装が構成されている。封口板10aに対しては、その外表面よりもX軸方向左側に向けて突出した負極端子10bが設けられている。封口板10aと負極端子10bとは、互いに電気的に絶縁されており、封口板10aが正極となっている。そして、封口板10aの外面の一部には、クラッド板101が接合されている。クラッド板101は、一方の主面がアルミニウムまたはその合金材料からなり、他方の主面がニッケルからなる。封口板10aは、アルミニウムまたはその合金材料からなり、クラッド板101のアルミニウムまたはその合金材料からなる主面とが密着するように接合されている。
封口板10aに対しては、基板ホルダー20を介して、回路基板22が取り付けられ、また、回路基板22と封口板10aとの間には、感熱素子としてのPTC素子21が挿設されている。PTC素子21の一方の素子リード板とクラッド板101とは、スポット溶接により接合されている。ここで、基板ホルダー20は、負極端子10bおよびクラッド板101が接合された領域を覆わない形状を有している。
回路基板22は、短冊平板上の基板本体220を有し、基板本体220のX軸方向左側主面に外部接続端子221およびテストポイント222が形成されている。これらは、基板本体220の主面に形成された金属膜である。
キャップ23は、封口板10a、基板ホルダー20、PTC素子21、および回路基板22を覆うように配され、素電池10の外装缶の縁部に対して接合される。キャップ23には、外部接続端子221用の窓部23aとテストポイント222用の窓部23bが設けられているが、窓部23bには、出荷前の検査の後、水没判定ラベル31が貼着され、テストポイント222が露出しないようになっている。
一方、素電池10のボトム側の端面には、ボトムカバー25が両面粘着テープ24により貼着されている。そして、上述のように、素電池10の外周面には、外装ラベル30が貼着されている。
3.回路基板22とPTC素子21
回路基板22とPTC素子21とについて、図3を用い説明する。
図3に示すように、回路基板22の基板本体220には、その封口板10a側の主面220bに回路を構成する電子部品223が実装されている。また、基板本体220には、その長手方向(Z軸方向)の中央部に孔220aが開けられており、孔220aの縁には導電ランドが設けられている(図示を省略)。そして、孔220aの縁の導電ランドには、素電池10の負極端子10bとの接続のためのリード板224が接合されている。
さらに、基板本体220のY軸方向左端部分にも、図示を省略する導電ランドが設けられており、当該導電ランドには、PTC素子21の素子リード板211が接合されている。なお、基板本体220の導電ランドへの素子リード板211の接合は、例えば、リフロー法を用いなされている。
PTC素子21では、素子本体210と素子リード板211,212とが半田付けにより接合されており、側面部分がコーティングされている。PTC素子21におけるX軸方向下側の素子リード板212は、基板本体220に対して、Y軸方向左側に突出した状態となっている。即ち、素子リード板212は、X軸方向の上側から基板本体220を介して見たときに、基板本体220の端辺よりもY軸方向の左側に延出された状態となっている。
ここで、PTC素子21における素子リード板211は、コの字状に曲折加工されている。これは、寸法公差を当該コの字状に曲折加工した部分で吸収させるためである。
4.優位性
本実施の形態に係る電池パック1の優位性について、図4を用い説明する。図4(a)は、電池パック1の一部構成を抜き出して示す模式斜視図であり、図4(b)は、その側面図である。
図4(a)に示すように、本実施の形態に係る電池パック1では、PTC素子21および回路基板22を、封口板10aの主面に対して直交する方向の外側(X軸方向上側)から見るとき、PTC素子21における素子リード板212とクラッド板101(図4(a)では図示を省略。)との接合箇所が回路基板22における基板本体220からY軸方向左側に外れた位置に配置されている。このため、図4(b)に示すように、電池パック1では、製造過程におけるPTC素子21における素子リード板212とクラッド板101との接合に際して、PTC素子21の素子リード板212を基板本体220が覆っていないので、予め回路基板に接合した状態でPTC素子の素子リード板を接合した後に、当該素子リード板を曲折加工するという煩雑な作業が必要ない。よって、電池パック1では、その製造に係るコストの増大を抑制することができる。
また、図4(b)に示すように、電池パック1では、PTC素子21における素子リード板212が、クラッド板101を介した状態で素電池10の封口板10aに接合されている。このため、図16に示す従来技術に係る電池パックのように、PTC素子921の素子リード板9212を素電池90の負極端子90bの頂部分に接合する場合に比べて、PTC素子21と封口板10aの主面との間に無駄な隙間を生じることがない。よって、電池パック1では、封口板10aと回路基板22との間隔も狭くすることが可能であって、高いエネルギ効率を実現することができる。
また、本実施の形態に係る電池パック1では、PTC素子21における素子リード板212と、素電池10の封口板10aとが、間に平板状のクラッド板101を介して接合されており、クラッド板101とPTC素子21の素子リード板212との間に、コの字状などに曲折加工したリード板を介挿しないので、発電に寄与しない無駄なスペースを排することができる。
従って、電池パック1では、製造コストの増大を抑制しながら、高いエネルギ効率を有する。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係る電池パック2の構成について、図5および図6を用い説明する。なお、図5および図6では、電池パック2の要部だけを抜き出して示しており、特に図示をしない部分については、上記実施の形態1に係る電池パック1と同様である。
素電池40は、上記実施の形態1に係る電池パック1の素電池10と同じ構成を有し、封口板40aに対して電気的に絶縁され、且つ、その外表面よりも外向きに突設された負極端子40bを有する。封口板40aのY軸方向左端部分には、クラッド板401が接合されている。
クラッド板401には、PTC素子51の素子リード板512が接合されている。PTC素子51では、素子本体510をその厚み方向に挟んで素子リード板511,512が接合されている点は、上記実施の形態1と同様であるが、本実施の形態では、素子本体510に対してX軸方向上側に接合された素子リード板511が、素子本体510の上面と略同等のサイズを以って構成されている。
また、封口板40aに対しては、負極端子40bに相当する部分が開口された基板ホルダー50が取り付けられている。基板ホルダー50の上には、回路基板52が載置されている。回路基板52の基板本体520には、電子部品523が実装されているとともに、その長手方向(Y軸方向)の左側部分に孔520aが開けられている。基板本体520のX軸方向上側の主面には、外部接続端子521が設けられており、反対側の主面には、リード板524,525が取り付けられている。
リード板524は、上記実施の形態1のリード板224と同様に、孔520aの縁に設けられた導電ランド(図示を省略。)に接合されており、孔520aの下に回り込むように、クランク状に曲折加工されている。他方のリード板525は、基板本体520の左端からY軸方向左側に延出されている。回路基板52を取り付けた際には、リード板525の先端部分は、PTC素子51の素子リード板511の上に覆いかぶさるように配され、当該部分でスポット溶接により、互いの間が接合されている。
回路基板52の上には、キャップ53が被せられ、キャップ53のオモテ面には、水没判定ラベル61が貼着されている。また、キャップ53には、回路基板52の外部接続端子521に対応する箇所に窓部53aが開けられており、当該窓部53aからは、外部接続端子521が露出するようになっている。なお、キャップ53の両側壁には、各々2箇所の嵌合孔53bが開けられている(図5では、図示の都合上、手前側の側壁における嵌合孔53bのみを図示)。そして、この嵌合孔53bに対しては、基板ホルダー50の対応箇所に各々設けられた嵌合爪50bが嵌合する。これにより、キャップ53が係止されることになる。
図6に示すように、本実施の形態に係る電池パック2では、回路基板52とPTC素子51とを、X軸方向上側から見るとき、基板本体520が、PTC素子51の全体を外すように設けられている。換言すると、基板本体520の左端は、PTC素子51における素子リード板511が配された箇所よりもY軸方向右側にあり、素子リード板511とリード板525との接合箇所については、その上を基板本体520が覆わない状態となっている。
また、図6に示すように、基板本体520に開けられた孔520aは、負極端子40bの頂部分とリード板524との接合箇所の直上にあり、当該孔520aを通してスポット溶接用の溶接電極を侵入させることができるようになっている。
なお、図6では、図示を都合上、基板ホルダー50の図示を省略しているが、図5に示すように、基板ホルダー50にも、素電池40の負極端子40bに相当する箇所に孔が開けられているので、溶接電極の侵入が可能である。
本実施の形態に係る電池パック2の製造では、素電池40の封口板40aにクラッド板401を接合し、その上にPTC素子51の素子リード板512をスポット溶接にて接合する。次に、封口板40aの上に基板ホルダー50を載置し、その上から回路基板52を載置する。そして、リード板524を負極端子40bの頂部分にスポット溶接し、リード板525をPTC素子51の素子リード板511とスポット溶接する。なお、溶接に際しては、基板ホルダー50および回路基板52などの位置を規定するために、溶接用の治工具を装着する(図示を省略)。
この後、キャップ53を取り付け、また、ボトムカバーを取り付け、さらに素電池40の外周に外装ラベルなどを貼着することで電池パック2が完成する。
本実施の形態に係る電池パック2では、図5および図6に示すように、PTC素子51および回路基板52を、封口板40aの主面に対して直交する方向の外側(X軸方向の上側)から見るとき、リード板525とPTC素子51の素子リード板511との接合箇所も、回路基板52における基板本体520の左端から外れた位置に配置されているという構成を採用している。このため、封口板40aに対してPTC素子51を先に接合し、その後に回路基板52を接合することができるので、予め回路基板52にPTC素子51を接合しておく必要が無くなり、製造工程における自由度を高くすることができ、また、工数の低減を図ることができる。よって、本実施の形態に係る電池パック2の構成では、上記実施の形態1に係る電池パック1の構成する場合に得られる効果に加えて、さらに製造コストの低減を図る上で有用である。
[変形例1]
変形例1に係る回路基板72の構成について、図7を用い説明する。
図7に示すように、回路基板72では、基板本体720におけるY軸方向の左側部分に、両側辺から2箇所の切り欠き部720aが設けられている。図7の二点鎖線で囲んだ部分に示すように、切り欠き部720aは、基板本体720のX軸方向裏側の主面に取り付けられたリード板724に対応して設けられており、リード板724を素電池の負極端子の頂部分にスポット溶接する際に溶接電極を通すためのものである。2箇所の切り欠き部720aは、基板本体720の長手方向の中心を軸として線対称の関係にある。
なお、PTC素子との接続に供されるリード板725は、基板本体720の左端から延出されている点は、上記実施の形態2と同様である。また、本変形例に係る回路基板72を用いた電池パックの製造についても、上記実施の形態2と同様の工程を経てなされる。
[変形例2]
変形例2に係る回路基板73の構成について、図8を用い説明する。
図8に示すように、回路基板73では、基板本体730におけるY軸方向の左側部分に、一方の側辺に切り欠き部730aが設けられている。図8の二点鎖線で囲んだ部分に示すように、切り欠き部730aは、基板本体730のX軸方向裏側の主面に取り付けられたリード板734に対応して設けられており、リード板734を素電池の負極端子の頂部分にスポット溶接する際に溶接電極を通すためのものである。本変形例では、切り欠き部730aを一箇所設けることで、リード板734と負極端子の頂部分との接合作業を容易なものとすることができ、基板本体730の加工という観点から、上記変形例1よりも優れている。
本変形例においても、PTC素子との接続に供されるリード板735は、基板本体730の左端から延出されている点は、上記実施の形態2と同様である。また、本変形例に係る回路基板73を用いた電池パックの製造についても、上記実施の形態2と同様の工程を経てなされる。
[変形例3]
変形例3に係る回路基板74の構成について、図9を用い説明する。
図9に示すように、回路基板74では、基板本体740におけるY軸方向の左側部分に、両側辺から2箇所の切り欠き部740aが設けられている。図9の二点鎖線で囲んだ部分に示すように、切り欠き部740aは、上記変形例1と同様に、基板本体740のX軸方向裏側の主面に取り付けられたリード板744に対応して設けられており、リード板744を素電池の負極端子の頂部分にスポット溶接する際に溶接電極を通すためのものである。本変形例が上記変形例1と異なる点は、2箇所の切り欠き部740aが、基板本体740の長手方向の中心を軸として線対称の関係にはなく、互いにY軸方向にずれた状態にあるところである。このように構成することにより、リード板744と負極端子の頂部分との接合箇所が、Y軸方向に分散させることができ、機械的強度という観点から有効である。具体的には、接合強度の向上を図ることができる。
なお、PTC素子との接続に供されるリード板745は、基板本体740の左端から延出されている点は、上記実施の形態2および変形例1,2などと同様である。また、本変形例に係る回路基板74を用いた電池パックの製造についても、上記実施の形態2と同様の工程を経てなされる。
[変形例4]
変形例4に係る電池パック3の構成について、図10を用い、その要部を説明する。なお、図10に示す電池パック3の要部構成は、上記実施の形態2に係る電池パック2の構成と類似している。このため、図10では、図5に示す上記実施の形態2に係る電池パック2と同一の構成要素については、同一の符号を付し、以下での詳しい説明を省略する。
図10に示すように、本変形例4に係る電池パック3が有する、上記実施の形態2に係る電池パック2と構成上の差異は、素電池80における封口板80aに対して、PTC素子51の素子リード板512が直に接合されている点にある。即ち、本変形例4に係る電池パック3では、素電池80の封口板80aとPTC素子51の素子リード板512との接合を、上記のようなスポット溶接ではなく、レーザービーム溶接で行う。このため、本変形例4に係る電池パック3では、封口板80aと素子リード板512との接合において、上記実施の形態2のように、間にクラッド板を介挿させる必要がなく、更に無駄なスペースの排除をなすことができる。
素電池80において、負極端子80bについては、上記実施の形態2と同様に、封口板80aに対して電気的に絶縁され、且つ、封口板80aの外表面よりもX軸方向上方に突出している。
なお、本変形例4においても、キャップ53の両側壁には、各々2箇所の嵌合孔53bが開けられている(図10では、図示の都合上、手前側の側壁における嵌合孔53bのみを図示)。そして、この嵌合孔53bに対しては、基板ホルダー50の対応箇所に各々設けられた嵌合爪50bが嵌合する。これにより、キャップ53が係止されることになる。
本変形例4に係る電池パック3でも、上記実施の形態2と同様に、PTC素子51および回路基板52を、封口板80aの主面に対して直交する方向の外側(X軸方向の上側)から見るとき、リード板525とPTC素子51の素子リード板511との接合箇所も、回路基板52における基板本体520の左端から外れた位置に配置されているという構成を採用している。このため、封口板80aに対してPTC素子51の素子リード板512を先に直に接合し、その後に回路基板52を接合することができるので、予め回路基板52にPTC素子51を接合しておく必要が無くなり、製造工程における自由度を高くすることができ、また、工数の低減を図ることができる。よって、本変形例4に係る電池パック3の構成においても、上記実施の形態1,2に係る電池パック1,2の構成する場合に得られる効果に加えて、さらに製造コストの低減を図る上で有用であり、クラッド板を省略できる分だけコスト面およびサイズ面で更に優位である。
[参考例1]
参考例1に係る回路基板75の構成、および素電池80への回路基板75の取り付け形態について、図11を用い説明する。
図11(a)に示すように、本参考例に係る回路基板75においては、基板本体750の形状が上記実施の形態2に係る回路基板52の基板本体520と類似している。具体的には、図11(a)に示すように、基板本体750は、細長い短冊状をしており、その長軸方向の中程部分に孔750aが開けられている。そして、孔750aを通し、その下に配された素子リード板542が見える構成となっている。
図11(b)に示すように、本参考例に係る回路基板75では、基板本体750の長手方向の中程部分にPTC素子54が接合されており、上記孔750aからPTC素子54の素子リード板542が見える構成となっている。PTC素子54のもう一方の素子リード板541は、基板本体750の裏側主面の導電ランド(図示を省略)に接合されており、素子本体540は基板本体750と封口板80aとの間に挟まれた状態となっている。そして、素子リード板542は、負極端子80bに対してレーザ溶接により接合されている。
一方、図11(a)および図11(b)に示すように、回路基板75における基板本体750の一端側からはリード板755が延出されており、クランク状に曲折加工されている。そして、図11(b)に示すように、リード板755は、レーザ溶接により封口板80aに接合されている。
ここで、素子リード板542と負極端子80bとの接合に際してのレーザは、孔750aを通して照射することができ、また、リード板755と封口板80aとの接合に際してのレーザは、基板本体750が接合部の上方を覆っていないので問題なく照射することができる。
[参考例2]
参考例2に係る回路基板76の構成、および素電池80への回路基板76の取り付け形態について、図12を用い説明する。
図12(a)に示すように、本参考例に係る回路基板76においては、基板本体760の形状が上記変形例1に係る回路基板72の基板本体720と類似している。具体的には、図12(a)に示すように、基板本体760は、細長い短冊状をしており、その長軸方向の中程部分において、幅方向両側に切り欠き部760aが設けられている。そして、切り欠き部760aを通し、その下に配された素子リード板542が見える構成となっている。
図12(b)に示すように、本参考例に係る回路基板76では、基板本体760の長手方向の中程部分にPTC素子54が接合されており、上記切り欠き部760aからPTC素子54の素子リード板542が見える構成となっている。PTC素子54のもう一方の素子リード板541は、基板本体760の裏側主面の導電ランド(図示を省略)に接合されており、素子本体540は基板本体760と封口板80aとの間に挟まれた状態となっている。そして、素子リード板542は、負極端子80bに対してレーザ溶接により接合されている。
一方、図12(a)および図12(b)に示すように、回路基板76における基板本体760の一端側からはリード板765が延出されており、クランク状に曲折加工されている。そして、図12(b)に示すように、リード板765は、レーザ溶接により封口板80aに接合されている。これについては、上記参考例1と同様である。
ここで、素子リード板542と負極端子80bとの接合に際してのレーザについても、上記参考例1と同様に、切り欠き部760aを通して照射することができる。
[参考例3]
参考例3に係る回路基板77の構成、および素電池80への回路基板77の取り付け形態について、図13を用い説明する。
図13(a)に示すように、本参考例に係る回路基板77においては、基板本体770の形状が上記変形例2に係る回路基板73の基板本体730と類似している。具体的には、図13(a)に示すように、基板本体770は、細長い短冊状をしており、その長軸方向の中程部分において、一方の側辺に切り欠き部770aが設けられている。そして、切り欠き部770aを通し、その下に配された素子リード板542が見える構成となっている。
図13(b)に示すように、本参考例に係る回路基板77では、基板本体770の長手方向の中程部分にPTC素子54が接合されており、上記切り欠き部770aからPTC素子54の素子リード板542が見える構成となっている。PTC素子54のもう一方の素子リード板541は、基板本体770の裏側主面の導電ランド(図示を省略)に接合されており、素子本体540は基板本体770と封口板80aとの間に挟まれた状態となっている。そして、素子リード板542は、負極端子80bに対してレーザ溶接により接合されている。
一方、図13(a)および図13(b)に示すように、回路基板77における基板本体770の一端側からはリード板775が延出されており、クランク状に曲折加工されている。そして、図13(b)に示すように、リード板775は、レーザ溶接により封口板80aに接合されている。これについては、上記参考例1,2と同様である。
ここで、素子リード板542と負極端子80bとの接合に際してのレーザについても、上記参考例1,2と同様に、切り欠き部770aを通して照射することができる。
[参考例4]
参考例4に係る回路基板78の構成、および素電池80への回路基板78の取り付け形態について、図14を用い説明する。
図14(a)に示すように、本参考例に係る回路基板78においては、基板本体780の形状が上記変形例3に係る回路基板74の基板本体740と類似している。具体的には、図14(a)に示すように、基板本体780は、細長い短冊状をしており、その長軸方向の中程部分において、一方の側辺に切り欠き部780aが設けられている。そして、切り欠き部780aを通し、その下に配された素子リード板542が見える構成となっている。2つの切り欠き部780aは、上記変形例3と同様に、基板本体780の長手方向にズレた位置に設けられている。
図14(b)に示すように、本参考例に係る回路基板78では、基板本体780の長手方向の中程部分にPTC素子54が接合されており、上記切り欠き部780aからPTC素子54の素子リード板542が見える構成となっている。PTC素子54のもう一方の素子リード板541は、基板本体780の裏側主面の導電ランド(図示を省略)に接合されており、素子本体540は基板本体780と封口板80aとの間に挟まれた状態となっている。そして、素子リード板542は、負極端子80bに対してレーザ溶接により接合されている。
一方、図14(a)および図14(b)に示すように、回路基板78における基板本体780の一端側からはリード板785が延出されており、クランク状に曲折加工されている。そして、図14(b)に示すように、リード板785は、レーザ溶接により封口板80aに接合されている。これについては、上記参考例1,2,3と同様である。
ここで、素子リード板542と負極端子80bとの接合に際してのレーザについても、上記参考例1,2,3と同様に、切り欠き部780aを通して照射することができる。
[比較例]
上記参考例1,2,3,4に対する比較例について、図15を用い説明する。
図15(a)に示すように、比較例に係る回路基板79の基板本体790は、細長い短冊状をしており、その長手方向の両端部分のそれぞれに導電ランド790a,790bが設けられている。各導電ランド790a,790bの中央部分には、基板本体790のオモテ裏を挿通する孔が開けられている。
図15(b)に示すように、回路基板79の基板本体790は、素電池80における封口板80aと同等のサイズを有し、封口板80aの上方の略全体を覆っている。封口板80aと回路基板79の基板本体790との間には、PTC素子55が配されており、素子本体550の両側から延出する素子リード板551,552の一方の素子リード板552が、負極端子80bにスポット溶接により接合されている。そして、PTC素子55におけるもう一方の素子リード板551は、曲折加工され、先端が基板本体790の一方の端部分に開けられた孔に挿入され、導電ランド790bに対してハンダにより接合されている。
他方、封口板80aの端部には、L字状に曲折加工されたリード板795がスポット溶接により接合されており、他方の先端が、基板本体790のもう一方の端部分に開けられた孔に挿入され、導電ランド790aに対してハンダにより接合されている。
比較例に係る構成では、封口板80aにリード板795をスポット溶接により接合し、また、負極端子80bの頂部分に素子リード板552をスポット溶接により接合した後に、回路基板79を載置し、そしてハンダにより、各リード板795,552を導電ランド790a,790bに接合することが必要である。このため、製造時における煩雑な作業を伴い、生産性という観点で問題を有している。
一方、上記参考例1〜4に係る各構成では、先に回路基板75〜78に対してPTC素子54およびリード板755,765,775,785を接合しておき、回路基板75〜78を封口板80a上に載置した後にレーザ溶接により接合することができ、製造時における工数の低減を図るのに有効な構成となっている。
比較例に係る構成では、封口板80aにリード板795をスポット溶接により接合し、また、負極端子80bの頂部分に素子リード板552をスポット溶接により接合した後、回路基板79を載置し、そしてハンダにより、各リード板795,552を導電ランド790a,790bに接合することが必要である。このため、製造時における煩雑な作業を伴い、生産性という観点で問題を有している。
一方、上記参考例1〜4に係る各構成では、先に回路基板75〜78に対してPTC素子54およびリード板755,765,775,785を接合しておき、回路基板75〜78を封口板80a上に載置した後にレーザ溶接またはスポット溶接により接合することができ、製造時における工数の低減を図るのに有効な構成となっている。
[その他の事項]
上記実施の形態1,2および変形例4および参考例1〜4では、素電池として扁平角形の二次電池を採用したが、必ずしも扁平形のものである必要はなく、角形の二次電池や円筒形の二次電池なども採用することが可能である。
また、上記実施の形態1,2および参考例1〜4では、感熱素子の一例としてPTC素子21,51を採用したが、この他にNTC(Negative Temperature Coefficient)素子やバイメタルを備えるブレーカ素子などを採用することもできる。
また、各リード板の接合に際しては、スポット溶接以外にも、レーザ溶接を用いることもでき、リフロー接合をすることもできる。
また、上記実施の形態1,2および変形例4および参考例1〜4では、素電池10,40,80において、負極端子10b,40b,80bが封口板10a,40a,80aの外表面よりも突設されてなる構成を採用したが、逆に、正極端子が突設され、封口板および外装缶が負極となる構成を採用することもできる。
本発明は、携帯電話機などのモバイル機器の電源として、高いエネルギ密度を有する電池パックを実現するのに有用である。
1,2,3.電池パック
10,40,80.素電池
20,50.基板ホルダー
21,51,54,55.PTC素子
22,52,72,73,74,75,76,77,78,79.回路基板
23,53.キャップ
24.両面粘着テープ
25.ボトムカバー
30.外装ラベル
31,61.水没判定ラベル
101,401.クラッド板
210,510,540,550.素子本体
211,212,511,512、541,542,551,552.素子リード板
220,520,720,730,740,750,760,770,780,790.基板本体
221,521.外部接続端子
222.テストポイント
223,523.電子部品
224,524,525,724,725,734,735,744,745,755,765,775,785,795.リード板

Claims (6)

  1. 有底筒状の外装体と、当該外装体の開口を塞ぐ封口板とで外装が構成され、前記封口板に対して電気的に絶縁され、且つ、前記封口板の外表面よりも外向きに突出してなる端子を有し、前記端子が第1の極であり、前記封口板が第2の極である素電池と、
    平板状であって、前記封口板に接合されたクラッド板と、
    感知した熱により特性が変化する素子本体と、当該素子本体を厚み方向に挟み込む状態で接合された2枚の素子リード板とからなり、前記2枚の素子リード板の内の一方が前記クラッド板を介して前記封口板に接合された感熱素子と、
    短冊状の基板本体と、当該基板本体に対して実装された電子部品とを有し、前記端子および前記感熱素子における前記2枚の素子リード板の内の他方の素子リード板と電気的に接続された回路基板と、
    を備え、
    前記感熱素子における前記一方の素子リード板は、前記素子本体から外側に延設されており、
    前記感熱素子および前記回路基板を、前記封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、前記感熱素子における前記一方の素子リード板と前記クラッド板との接合箇所は、前記回路基板における前記基板本体から外れた位置に配置されており、
    前記感熱素子における前記一方の素子リード板と、前記封口板とは、前記クラッド板をその厚み方向に挟持した状態で接合されている
    ことを特徴とする電池パック。
  2. 有底筒状の外装体と、当該外装体の開口を塞ぐ封口板とで外装が構成され、前記封口板に対して電気的に絶縁され、且つ、前記封口板の外表面よりも外向きに突出してなる端子を有し、前記端子が第1の極であり、前記封口板が第2の極である素電池と、
    感知した熱により特性が変化する素子本体と、当該素子本体を厚み方向に挟み込む状態で接合された2枚の素子リード板とからなり、前記2枚の素子リード板の内の一方が前記封口板に直に接合された感熱素子と、
    短冊状の基板本体と、当該基板本体に対して実装された電子部品とを有し、前記端子および前記感熱素子における前記2枚の素子リード板の内の他方の素子リード板と電気的に接続された回路基板と、
    を備え、
    前記感熱素子における前記一方の素子リード板は、前記素子本体から外側に延設されており、
    前記感熱素子および前記回路基板を、前記封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、前記感熱素子における前記一方の素子リード板と前記封口板との接合箇所は、前記回路基板における前記基板本体から外れた位置に配置されている
    ことを特徴とする電池パック。
  3. 前記回路基板では、前記基板本体における前記封口板側の主面に基板リード板が接続されており、当該基板リード板が、前記基板本体の端部から延出されており、
    前記基板リード板の先端部が、前記他方の素子リード板と接合されることにより、前記感熱素子と前記回路基板とが電気的に接続されており、
    前記感熱素子および前記回路基板を、前記封口板の主面に対して直交する方向の外側から見るとき、前記基板リード板と前記他方の素子リード板との接合箇所は、前記回路基板における前記基板本体から外れた位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記回路基板では、前記基板本体の長手方向中央領域における前記封口板側の主面に、第2の基板リード板が接続されており、
    前記第2の基板リード板の先端部が、前記素電池における前記端子の頂部分に接合されており、
    前記基板本体では、前記第2の基板リード板と前記端子の頂部分との接合部分に相当する箇所が開口されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の電池パック。
  5. 前記基板本体と前記封口板との間には、前記封口板に対する前記基板本体の位置規制のための基板ホルダーが介挿されており、
    前記基板ホルダーでは、前記第2の基板リード板と前記素電池における前記端子との接合に係る部分が開口されているとともに、前記感熱素子における前記一方の素子リード板と前記封口板との接合に係る部分を回避した形状を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記素電池では、前記第1極が負極であり、前記第2極が正極である
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の電池パック。
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