JP2012137530A - 焦点調節装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像手段を備えた撮像装置において、点光源被写体の様にAF評価値が合焦点で小さくなるために適切に合焦させることが困難な被写体であっても、好適に合焦できる技術を提供すること。
【解決手段】被写体を撮像する撮像手段102を備えた撮像装置の焦点調節装置は、撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出して焦点信号を生成する手段113と、撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する手段123を有する。ピークホールド手段114が、設定された領域内の焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドしてラインピーク値を抽出する。第1の評価値生成手段121、122が、設定された領域内の水平走査ラインのうち所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する。制御手段125が、積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いて好適な映像信号を得ることを可能にする焦点調節装置及び方法に関する。
ビデオカメラ等の映像機器に用いられる自動焦点調節(AF)装置は、CMOS等の撮像手段で得られる映像信号中の高周波成分を焦点信号として抽出し、焦点信号が大きくなる様にフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う所謂TV―AF方式が知られている。この焦点信号の大きさは、AF評価値という指標で表され、従来提案されているTV−AF方式のAF評価値として、焦点信号を水平ライン毎にピークホールドして得たラインピーク値を垂直方向に積分して積分評価値を算出する技術がある(特許文献1参照)。積分評価値は、積分の効果によりノイズの少ない安定した評価値であるので、瞬時のノイズの影響を受けにくく、少しの焦点移動で信号が変化するという敏感度の高さから、合焦方向の判定に適している。
また、TV−AF方式で点光源被写体に合焦できないという問題に関して、次の提案がある。即ち、点光源被写体があると判断した場合に、合焦近傍の時点で、TV−AF方式の制御に使用する積分評価値を、積分評価値が取り得る最大値から現在の積分評価値を引いた値に切り替える手段を用いる技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平7−298120号公報 特開2006−189634号公報
しかしながら、特許文献1における前記積分評価値は、点光源被写体を撮影した場合は、値の大きなレンズ位置が必ずしも合焦点とならないことがある。通常の被写体については、図2の様に積分評価値が最大となる点が合焦点となる。一方、点光源被写体を撮影した場合、次の様なことになる。図3(a)の様に、合焦時は、焦点信号のラインピーク値は大きいが、被写体が掛かる走査水平ライン数が少ないので、積分評価値があまり増加しない。これに対して、図3(b)の様に、非合焦時は、それぞれの焦点信号のラインピーク値は小さくなるが、被写体が掛かる走査水平ライン数が増えるため、積分評価値が増加する。このため、図3(c)の様に積分評価値の最大となる点が合焦点とならない。従って、積分評価値が大きくなる様に焦点調節を行うと、非合焦点を合焦点と間違えてしまい、好適に合焦できないということがあった。
この様な問題に対して、特許文献2の技術が提案されている。しかし、この技術は、図3(c)における合焦点である極小値を見つけ出すというものであるため、積分評価値の最大点を合焦点とするTV−AF方式とは異なる特殊な制御を強いられてしまう。更に、点光源被写体の撮影状況によっては、合焦点である極小点がはっきり現れず、この様に極小点が見つけにくい場合には、点光源被写体に合焦させることが容易とは言えなかった。
上記課題に鑑み、本発明に係る第1の発明は、フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、次の手段を有する。前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段。前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段。前記領域設定手段によって設定された領域内の前記焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドしてラインピーク値を抽出するピークホールド手段。前記領域設定手段によって設定された領域内の前記水平走査ラインのうち所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第1の評価値生成手段。前記第1の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段。
また、本発明に係る第2の発明は、前記領域設定手段によって設定された領域内の前記水平走査ラインのうち全水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第2の評価値生成手段を更に有する。そして、制御手段は、前記第1及び第2の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値のうちの少なくとも一方に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う。
また、本発明に係る第3の発明は、フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、次の手段を有する。前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段。前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段。前記領域設定手段によって設定された領域内における前記焦点信号の最大値をピークホールドして領域ピーク値を抽出するピークホールド手段。前記領域設定手段によって設定された領域のうち所定領域数の領域の前記領域ピーク値を積分して積分評価値を生成する第3の評価値生成手段。前記第3の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段。
また、本発明に係る第4の発明は、フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、次の手段を有する。前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段。前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段。前記領域設定手段によって設定された領域内における前記焦点信号の最大値をピークホールドして領域ピーク値を抽出するピークホールド手段。前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断手段。前記点光源判断手段により点光源被写体があると判断された領域を選択する選択手段。前記選択手段によって選択された領域の前記領域ピーク値を積分し、該積分された領域ピーク値が所定の領域数相当になるように正規化する第4の評価値生成手段。前記第4の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段。
本発明に依れば、焦点信号を抽出する領域から、焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドして生成したラインピーク値を所定の走査ライン数で積分した積分評価値によるAF評価値を焦点調節制御に使用する。或いは、設定された領域内における焦点信号の最大値をピークホールドして生成した領域ピーク値を所定領域数の領域について加算ないし積分した積分評価値によるAF評価値を焦点調節制御に使用する。このことで、点光源被写体の撮影時にもAF評価値が合焦点で大きくなる様にできて、TV−AF方式で好適に合焦させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態の焦点調節装置の構成を示すブロック図。 通常被写体撮影時のフォーカスレンズ位置と積分評価値の関係を示すグラフ。 点光源撮影時の各ラインのピーク値、合焦時・非合焦時の積分評価値の関係、点光源撮影時の全ライン積分評価値とフォーカスレンズ位置の関係を示す図。 点光源撮影時の全ライン積分評価値と所定ライン積分評価値、所定ライン積分評価値とフォーカスレンズ位置の関係を示す図。 メインのAF処理を示すフローチャート。 AF処理における微小駆動動作を示すフローチャート。 AF処理における微小駆動動作の、時間経過ごとのレンズ動作を示す図。 AF処理における山登り駆動動作のフローチャート、その動作を示す図。 第1の実施形態のAF処理でのAF評価値取得処理を示すフローチャート。 点光源判断処理を示すフローチャート。 所定走査ラインのラインピーク値を抽出する具体例を示す図。 本発明の第2の実施形態の焦点調節装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態のAF処理でのAF評価値取得処理を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態の焦点調節装置における画像内のAF枠を示す図。 第3の実施形態のAF処理でのAF評価値取得処理を示すフローチャート。 第3の実施形態のAF処理における複数AF枠からのAF評価値生成処理を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態の焦点調節装置の構成を示すブロック図。 本発明の第4の実施形態のAF処理における複数AF枠からのAF評価値生成処理を示すフローチャート。
本発明の特徴は、設定された領域から、焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドして生成したラインピーク値を所定の走査ライン数について積分した積分評価値によるAF評価値を焦点調節制御に使用することにある。或いは、設定された領域内における焦点信号の最大値をピークホールドして生成した領域ピーク値を所定領域数の領域について加算ないし積分した積分評価値によるAF評価値を焦点調節制御に使用することにある。この考え方に基づいて、本発明の焦点調節装置及び方法は、上述の課題を解決するための手段のところで述べた様な基本的な構成を有する。
典型的には、上記所定の走査ライン数について積分した積分評価値は、そのままAF評価値として用いられるが、積分評価値に何らかの処理を施してAF評価値を作成してもよい。また、典型的には、上記所定の走査ライン数について積分して生成した積分評価値によるAF評価値は、上記設定領域内に点光源被写体があると判断されたときに、フォーカスレンズを駆動する焦点調節制御のために用いられる。しかし、場合によっては、被写体がどの様なものであっても、上記所定の走査ライン数について積分して生成した積分評価値によるAF評価値を焦点調節制御のために用いてもよい。上記第3の評価値生成手段により生成された積分評価値についても、そのままAF評価値として用いてもよいし、積分評価値に何らかの処理を施してAF評価値を作成してもよい。後述する様に、この積分評価値は、被写体の様々な状態に応じて種々の方法で作成されて焦点調節制御のために用いられる。
以下、図を参照し、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1は、焦点調節装置の第1の実施形態を搭載したビデオカメラ等の撮像装置の構成を示す。同図において、101は、被写体からの光が通る光学系におけるフォーカスレンズであり、これを光軸方向に移動させることでピント面を変えることができる。このレンズ101を通った光は、撮像手段であるCMOS102の撮像面上に結像され、電気信号に光電変換される。この光電変換された信号は読み出され、相関二重サンプリング/ゲイン制御回路(CDS/AGC)103でサンプルホールドされると同時に最適なゲインで増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器104でデジタル信号に変換される。カメラ信号処理回路105では、A/D変換器で変換されたデジタル信号がテレビジョン(TV)信号のフォーマットに信号処理され、AF評価値生成のために輝度信号Yを出力される。この輝度信号Yはガンマ補正回路106に入力され、低輝度成分を強調して高輝度成分を抑圧する様にガンマ補正される。
次に、各評価値について説明する。なお、領域設定手段である領域設定回路123で設定した焦点信号を抽出する領域を、以降はAF枠と定義する。
『Yピーク評価値』
前記ガンマ補正回路106でガンマ補正された輝度信号Yは、水平ライン毎のラインピーク値を検出するためのラインピーク検出回路107へ入力される。この回路によって、領域設定回路123によって設定されたAF枠内で水平ライン毎のYラインピーク値が求められる。更に、ラインピーク検出回路107の出力は垂直ピーク検出回路108に入力される。この回路によって、領域設定回路123によって設定されたAF枠内で垂直方向にピークホールドが行われ、Yピーク評価値が生成される。Yピーク評価値は、高輝度被写体や低照度被写体の判定に有効である。
『Y積分評価値』
前記ガンマ補正回路106でガンマ補正された輝度信号Yは、水平ライン毎の積分値を検出するための水平積分回路109へ入力される。この回路によって、領域設定回路123によって設定されたAF枠内で水平ライン毎のYの積分値が求められる。更に、水平成分回路109の出力は垂直積分回路110に入力される。この回路によって、領域設定回路123によって設定されたAF枠内で垂直方向に積分が行われ、Y積分評価値を生成される。Y積分評価値は、AF枠内全体の明るさを判断することができる。
『Max−Min評価値』
前述した様に、ガンマ補正回路106でガンマ補正された輝度信号Yは、ラインピーク検出回路107に入力され、AF枠内で水平ライン毎のYラインピーク値が求められる。また、前記ガンマ補正回路106でガンマ補正された輝度信号Yは、ライン最小値検出回路111に入力される。この回路によって、輝度信号YのAF枠内で水平ライン毎のYの最小値が検出される。検出された水平ライン毎のYのラインピーク値及び最小値は減算器に入力され、(ラインピーク値−最小値)を計算した上で垂直ピーク検出回路112に入力される。この回路によって、AF枠内で垂直方向にピークホールドが行われ、Max−Min評価値が生成される。Max−Min評価値は、低コントラスト・高コントラストの判定に有効である。
『領域ピーク評価値、全ライン積分評価値、全ライン積分評価値Hi、所定ライン積分評価値』
前記ガンマ補正回路106でガンマ補正された輝度信号Yは、BPF113に通すことによって特定の周波数成分が抽出され焦点信号が生成される。この焦点信号は、水平ライン毎のラインピーク値を検出するためのピークホールド手段であるラインピーク検出回路114へ入力される。ラインピーク検出回路114は、AF枠内で水平ライン毎のラインピーク値を求める。求めたラインピーク値は、垂直ピーク検出回路115によってAF枠内でピークホールドされ、領域ピーク評価値が生成される。領域ピーク評価値は、AF枠内で被写体が移動しても変化が少ないので、合焦状態から再度合焦点を探す処理に移行するための再起動判定に有効である。
次は本実施形態の特徴とする部分である。制御手段である後述する制御マイコン125内にある点光源判断部126の出力結果によって切替スイッチ116を制御することで、次の決定をする。ラインピーク検出回路114で生成したラインピーク値を、第2の評価値生成手段をなす垂直積分回路118及び切替スイッチ119に入力するか、第1の評価値生成手段である所定ライン抽出回路121及び切替スイッチ119に入力するかを決定する。点光源判断部がAF枠内に点光源があると判断した場合のみ、所定ライン抽出回路121に入力する様に、切替スイッチ116が制御される。後述する点光源判断部がAF枠内に点光源がないと判断した場合は、切替スイッチ116の切替によって、ラインピーク値を垂直積分回路118に入力し、AF枠内で垂直方向に全水平走査ライン数について積分して全ライン積分評価値を生成する。全ライン積分評価値は、積分の効果でダイナミックレンジが広く、感度が高いので、合焦動作を行うためのAFのメインの評価値として有効である。
また、水平ライン毎のYピーク値は、制御マイコン125によって所定の閾値を設定した比較器117に入力され、切替スイッチ119を制御する。これにより、Yピーク値が所定閾値より大きいラインのピーク値のみ、垂直積分回路120で加算され、全ライン積分評価値Hiが生成される。全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiを比較することで、積分評価値は高輝度のラインによる成分が大きいのか、それ以外の成分が大きいのかが判別できる。
次も本実施形態の特徴とする部分である。点光源判断部がAF枠内に点光源があると判断した場合は、切替スイッチ116の切替によってラインピーク値を所定ライン抽出回路121及び切替スイッチ119に入力する。所定ライン抽出回路121では、図11の様に、ラインピーク値が大きなものから順に、制御マイコン125によって所定ライン数設定回路124に設定した所定ライン数だけラインピーク値を抽出する。具体的には、所定ライン抽出回路121内に、入力されたラインピーク値を大きな順に保持するバッファを用意し、所定ライン数設定回路124に設定されている数だけバッファにデータを保持する様にする。そして、入力されたラインピーク値と、バッファに保持しているデータを比較することで、大きい値のみをバッファに残す様にする。こうしてバッファに抽出したデータを出力し、第1の評価値生成手段をなす垂直積分回路122に入力して積分することで、所定ライン積分評価値を生成する。また、切替スイッチ119に入力されたラインピーク値からは、上述した様に全ライン積分評価値Hiを生成する。更に、上述した様に、所定ライン数設定回路124は、制御マイコン125によって設定した、ラインピークを抽出する所定ライン数を、所定ラインピーク抽出回路121に入力する。
本発明に至る課題を、図3を参照して前述した。ここでは、図3(c)の様に積分評価値が最大になる点が合焦点とならず、少し焦点がずれた点で積分評価値が最大になるため、積分評価値が大きくなる様に焦点調節を行うと、好適に合焦できないということを述べた。この問題を解決する本実施形態では、図4の様に、積分する走査ライン数を、合焦時の点光源被写体が存在する走査ライン数以下で固定し、ラインピーク値が大きなライン順に所定水平走査ライン数のピーク値を積分して積分評価値を生成する。これは、全ライン積分評価値は非合焦時より合焦時の方が小さいものの、ラインピーク値は非合焦時より合焦時の方が大きいので、ラインピーク値が大きなものだけを一定数積分すれば、合焦時のほうの積分評価値が大きくなるという考えに基づく。また、ラインピーク値が大きなものから順にと言うことに関しては、次の点を考慮したためである。即ち、点光源が存在する走査ラインのラインピーク値を正確に選び出して積分することや、複数の点光源が存在する場合でもエッジ成分が大きく現れている点光源のラインピーク値を選び出すことで、合焦時に最大になる積分評価値を精度良く生成するためである。例えば、もしラインピーク値の最大値の近傍の走査ラインを使用するといった処理にすると、点光源の存在しない走査ラインを選び出してしまうことがあり、合焦時に最大になる積分評価値が生成できない可能性があるためである。ただし、ラインピーク値を一定数積分する態様としては、大きなものから順に一定数のラインピーク値を積分する態様のみに限られるものではない。例えば、大きなものから順にそれぞれ両隣の走査ラインのラインピーク値も含めて一定数のラインピーク値を積分するといった様な態様も可能である。
以上の様にして、点光源撮影時にも、所定走査ラインを積分して積分評価値を生成すれば図4(c)の様に合焦時に積分評価値が最大となる。つまり、積分評価値が大きくなる様に焦点調節を行うTV−AF方式によって、点光源被写体でも好適に合焦させることができる。また、所定ライン数設定回路124に設定する所定ライン数は、値が大きすぎると合焦点で積分評価値が最大にならず合焦点を間違えてしまうという問題が改善できない恐れがある。また、値が小さすぎると積分評価値のノイズが大きくなってしまうために、フォーカスレンズを駆動する方向を間違えてしまったり、不安定なAF制御になってしまったりする可能性がある。よって、設定する所定ライン数としては、合焦点で積分評価値が最大になる限界のライン数か、それより少し小さい値が望ましい。点光源の大きさにも依存するが、10ライン前後が妥当であると考えられる。
また、上記所定ライン数設定回路124において、撮影状態に応じて上述した所定ライン数を変更した方が良い場合がある。具体的な例としては、焦点距離の変化に応じて変更することが挙げられる。点光源被写体を撮影しているときにズーム動作を行うと、同じ点光源でも、広角側では小さく望遠側では大きい映像になる。つまり、広角側では点光源に掛かる走査ライン数が少なく、望遠側では点光源に掛かる走査ライン数が多くなる。よって、焦点距離に応じて、広角側では所定ライン数を少なくすることで合焦時に積分評価値が下がらない様にする。一方、望遠側では所定ライン数を多くすることでノイズが少ない積分評価値を生成する様にする。
領域設定回路123は、制御マイコン125によって設定した撮像画面内の所定の位置に少なくとも1つのAF枠用のゲート信号を生成し、AF枠の領域に対応する焦点信号のみを抽出する。ゲート信号は、上述したラインピーク検出、水平積分、ライン最小値検出、垂直ピーク検出、垂直積分、所定ライン抽出の各回路に入力され、各AF評価値がAF枠内のY信号で生成される様にタイミング信号を入力する。AF枠を複数設定する場合は、それぞれの枠毎の各AF評価値を得る必要があるため、本システム構成において次の様にする。領域設定回路123から最初にゲート信号が入力される回路である、ラインピーク検出回路107、水平積分回路109、ライン最小値検出回路111、ラインピーク検出回路114の出力以降のデータバスの数を必要なAF枠の数だけ用意する。そして、制御マイコン125は、領域設定回路123に撮像画面内の所定の位置に少なくとも1つのAF枠用のゲートを設定すると共に、所定ライン数設定回路124に、ラインピーク値を抽出する所定ライン数を設定する。また、点光源判断部126を有し、各AF評価値から点光源被写体の有無を判断し、切替スイッチ116を制御する。更にAF制御部127を有し、各AF評価値を取り込み、モータドライバ128を通じてモータ129を制御し、フォーカスレンズ101を光軸方向に移動させてAF制御を行う。
次に、制御マイコン125で行われるAF制御について図5〜図10を用いて詳しく説明する。なお、以下において、積分評価値及び所定ライン積分評価値をAF評価値とする。図5でメインのAF処理を説明する。step701はAF制御の開始を示している。step702で微小駆動動作を行い、合焦か、合焦でないならどちらの方向に合焦点があるかを判別する。微小駆動動作の詳細な説明は後述する。step703においては、step702で合焦と判定された場合はstep709へ行き合焦時の処理を行い、step702で合焦と判定されなかった場合はstep704へ行く。step704においては、step702で合焦方向の判別ができている場合はstep705へ行き山登り駆動動作を行い、step702で合焦方向の判別ができていない場合はstep702へ戻り微小駆動動作を継続する。step705では、AF評価値が大きくなる方向へ高速でレンズを山登り駆動する。山登り駆動動作の詳細な説明は後述する。step706においては、step705でAF評価値のピークを越えたと判別された場合はstep707へ行き、step705でAF評価値のピークを越えたと判別されない場合はstep705へ戻り山登り駆動を継続する。step707では、山登り駆動中のAF評価値がピークのレンズ位置にレンズを戻す。step708においては、step707でピークのレンズ位置に戻った場合はstep702へ戻り再び微小駆動動作を行い、step707でピークのレンズ位置に戻っていない場合はstep707へ戻りピークに戻す動作を継続する。
次に、step709からの合焦時の再起動判定処理について説明する。step709ではAF評価値を保持する。step710では、最新の各種AF評価値を取得する。step711では、step709で保持したAF評価値とstep710で新たに取得したAF評価値とを比較し所定レベル以上差があれば再起動と判定し、step702へ行き微小駆動動作を再開する。step711で再起動と判定されていなければstep712へ行く。step712では、レンズを停止しstep710へ戻り再起動判定を継続する。
次に、微小駆動動作について図6で説明する。step801は処理の開始を示している。step802では、フォーカスレンズを至近方向に駆動する。そしてstep803で、step802で至近方向にフォーカスレンズを動かした地点の最新の各種AF評価値を取得する。更に、step804では、step802とは逆方向の無限遠方向にフォーカスレンズを駆動する。そしてstep805で、step804で無限遠方向にフォーカスレンズを動かした地点の最新の各種AF評価値を取得する。step806においては、至近方向で取得したstep803のAF評価値と無限遠方向で取得したstep805のF評価値を比較する。そして、至近方向で取得したAF評価値の方が大きければstep807へ、無限遠方向で取得したAF評価値の方が大きければstep808へ進む。step807では、至近方向の方のAF評価値が高く、合焦方向が至近方向にあることが分かったので、フォーカスレンズの駆動を行う中心位置を至近方向に移行し、step809の処理に移る。step808では無限遠方向の方のAF評価値が高く、合焦方向が無限遠方向にあることが分かったので、フォーカスレンズの駆動を行う中心位置を無限遠方向に移行し、step809の処理に移る。step809においては、所定回数連続して合焦方向と判断される方向が同一であればstep813へ進み、所定回数連続して同一方向に進んでいなければstep810へ進む。step810においては、所定回数フォーカスレンズが所定範囲で往復を繰り返していればstep812へ進み、所定時間フォーカスレンズが所定範囲にいなければstep811で処理を終了し、再びstep802の処理に戻り微小駆動動作を行う。step813では方向判別できたとして、step811で微小駆動動作を終了し、山登り駆動へ移行する。step812では合焦判別できたとしてstep811で微小駆動動作を終了し、再起動判定ルーチンへ移行する。
上記レンズ動作の時間経過を示したのが図7である。最初に、フォーカスレンズがAの位置にある。まず、フォーカスレンズを至近方向であるBの位置へ駆動し、CMOSに蓄積された電荷に対する評価値BがTで取り込まれる。次に、フォーカスレンズを無限遠方向であるCの位置へ駆動し、CMOSに蓄積された電荷に対する評価値CがTで取り込まれる。なお、評価値B、Cは、中心位置「中心Start」から至近、無限遠方向にそれぞれ同じだけフォーカスレンズを動かしたときのAF評価値である。更に、Tで評価値B、Cを比較し、B>Cであれば、フォーカスレンズを駆動する中心位置を「中心Start」から「中心near」に移行する。それによって、フォーカスレンズを、「中心near」から至近方向であるD_near、無限遠方向であるE_nearにそれぞれ駆動し、D_nearとE_nearのAF評価値を比較することで、再びレンズを駆動する中心位置を変更していく。一方、B<Cであれば、フォーカスレンズを駆動する中心位置を「中心Start」から「中心far」に移行する。それによって、フォーカスレンズを、「中心far」から至近方向であるD_far、無限遠方向であるE_farにそれぞれ駆動し、D_farとE_farのAF評価値を比較することで、再びレンズを駆動する中心位置を変更していく。ここで、レンズの駆動量としては、一回の移動でフォーカスの動きが撮像信号をTV画面等で見て分からない様な量を、焦点深度を基に決定する。
次に、山登り駆動動作について図8(a)を用いて説明する。step1001は処理の開始を示している。step1002では、最新の各種AF評価値を取得する。step1003においては、step1002で取得したAF評価値が、前回取得したAF評価値より大きければstep1004へ進み、前回取得したAF評価値より小さければstep1006へ進む。step1004では前回と同じ方向に所定の速度でフォーカスレンズを駆動し、step1005で処理を終了し、再びstep1002へ戻る。一方、step1006においては、AF評価値がピークを越えて減っていなければstep1007へ進み、AF評価値がピークを越えて減っていればstep1008へ進みピークを越えたと判定し、処理を終了する。step1007では、前回と逆方向に所定の速度でフォーカスレンズを駆動して処理を終了し、再びstep1002へ戻る。
上記レンズ動作を説明したのが図8(b)である。最初に、山登り駆動動作の開始位置を図中のstartとする。まず、startから実線で結んだAの地点まで山登り駆動したとすると、A地点はピークを越えて減少しているので、今まで駆動したところにピークがあるとして山登り駆動動作を終了し、レンズ位置をピーク付近まで戻し、微小駆動動作に移行する。一方、startから一点鎖線で結んだBの地点まで山登り駆動したとすると、B地点はピークが無く減少しているので方向を間違えたものとして反転し、再び山登り動作を続ける。なお、一定時間あたりの移動量は前記微小駆動の場合よりも大きな移動量となる。
次に、図5のstep710、図6のstep803、step805、図8のstep1002のAF評価値取得処理について、図9を用いて説明する。step1201は処理の開始を示している。step1202では、図1の切替スイッチ116の状態を確認して、所定ライン積分評価値を取得する状態ならstep1203に進み、所定ライン積分評価値を取得する状態でないならstep1204に進む。step1203では、所定ライン積分評価値を含む各AF評価値、すなわち全ライン積分評価値以外のAF評価値が生成されているので、これらのAF評価値を取得する。step1204では、全ライン積分評価値を含む各AF評価値、すなわち所定ライン積分評価値以外のAF評価値が生成されているので、これらのAF評価値を取得する。step1205では、図1における点光源判断部125で点光源判断処理を行う。step1206では、step1205によって点光源があると判断した場合はstep1207へ進み、点光源がないと判断した場合はstep1209へ進む。step1207では、現在の合焦度合いを調べて、著しく非合焦でない場合はstep1208へ進み、著しく非合焦である場合はstep1209へ進む。step1208では、点光源があり所定ライン積分評価値を用いる必要があると判断したため、所定ラインを積分した積分評価値を生成する状態にする。そのために、図1における切替スイッチ116を制御し、図1における所定ライン抽出回路121に入力する様にする。そして、step1210でAF評価値取得処理を終了する。一方、step1209では、点光源がなく所定ライン積分評価値を用いる必要がないと判断したため、全ラインを積分した積分評価値を生成する状態にする。そのために、図1における切替スイッチ116を制御し、図1における所定ライン抽出回路121に入力しない様にする。そして、step1210でAF評価値取得処理を終了する。この様に、点光源の有無を判断し、点光源がない場合には敏感度が高くノイズが小さい全ライン積分評価値を使用し、点光源がある場合には、TV−AF方式で点光源に合焦させるために所定ライン積分評価値を使用する。また、著しく非合焦である場合は、合焦近傍においてAF評価値が下がってしまうという点光源の問題の影響がまだ現れていないため、ノイズが少なく安定している全ライン積分評価値を使用する。以上によって、点光源被写体のあるシーンでも、点光源被写体のないシーンでも好適に合焦させることができる。
次に、図9のstep1203の点光源判断処理について図10を用いて説明する。step1301は処理の開始を示している。step1302ではAF評価値の高輝度のラインの比率が大きいかどうか判断し、大きい場合はstep1303へ進み、小さい場合はstep1307へ進む。AF評価値の高輝度のラインの比率は、積分評価値と積分評価値Hiを比較して求める。積分評価値が積分評価値Hiに近ければ、積分評価値は高輝度のラインピーク値が占める割合が多いことが分かる。点光源被写体がある場合、積分評価値は高輝度のラインピーク値が占める割合が多くなるので、これによって点光源被写体を判断する要因の一つとすることができる。なお、所定ライン積分評価値を使用している場合は、全ライン積分評価値Hiは生成しているものの全ライン積分評価値を生成していないので、全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiを比較することはできない。従って、最初に全ライン積分評価値から所定ライン積分評価値を使用する様に切替スイッチを切り替えた際に、その時点の全ライン積分評価値Hiを保持しておく。この保持した値と、新しく取得した全ライン積分評価値Hiを比較し、新しく取得した全ライン積分評価値Hiの減少量が大きければ、AF評価値の高輝度ラインの比率が大きくないと見なして制御を行う。
step1303では、点光源被写体がある場合はYピーク評価値が大きくなるので、Yピーク評価値が所定値より大きいかどうかを判断し、大きい場合はstep1304へ進み、小さい場合はstep1307へ進む。step1304では、点光源被写体がある場合は点光源のあるラインにおける輝度の最大と最小の差が大きくなるので、Max−Min評価値が所定値より大きいかを判断し、大きい場合はstep1305へ進み、小さい場合はstep1307へ進む。step1305では、点光源被写体撮影時は画面全体が暗いのでY積分評価値が小さいか判断し、小さい場合はstep1306へ進み、大きい場合はstep1307へ進む。以上の処理を踏まえて、step1306では点光源があると判断し、step1308で処理を終えると共に、所定ライン積分評価値をAF評価値として使用する様にする。一方、step1307では点光源がないと判断し、step1308で処理を終えると共に、全ライン積分評価値をAF評価値として使用する様にする。
以上説明した様に、制御手段である制御マイコン126は、再起動判定→微小駆動→山登り駆動→微小駆動→再起動判定を繰り返しながらフォーカスレンズを移動させAF評価値を大きくする様に制御している。その際、点光源判断部は、入力されたAF評価値を基に点光源の有無を判断し、切替スイッチ116を選択的に切り替えることで、全ライン積分評価値を生成するか、所定ライン積分評価値を生成するかを選択する。
この様に、点光源被写体を撮影した際に所定ライン積分評価値を使用すれば、従来は図3(c)の様に合焦点のAF評価値が最大にならなかったものが、図4(c)の様にAF評価値が合焦時に最大になる。これによって、合焦点の極小点を見つけ出すという従来手法では合焦させることが充分できなかった点光源被写体にも、好適に合焦させることができる。また、全ライン積分評価値と所定ライン積分評価値を切り替えることで、点光源の有無に関わらずAF評価値が大きくなる様にフォーカスレンズを制御すればよいので、安定したTV−AF動作を行うことができる。また、切替スイッチによって、使用する積分評価値を切り替える構成なので、データバス数等が削減でき、ハードウェア規模を抑えられると共にコストの削減が期待できる。
以上に説明した制御において、複数のAF枠が設定された場合は、各種のアルゴリズムの焦点調節制御があり得る。例えば、何れか1つのAF枠(最至近側、中間位置などにあるAF枠)のみに注目し、それに対して上記の如き制御を行う。また、点光源被写体のあるAF枠或いは点光源被写体のないAF枠のみに注目し、それらのAF枠の積分評価値(所定ライン積分評価値または全ライン積分評価値)を用いた計算値(平均値など)のAF評価値に基づいて上記の如き制御を行うこともできる。また、複数のAF枠が存在する場合に、1つのAF枠において所定ライン積分評価値を生成し、各AF枠によって生成された所定ライン積分評価値を更に加算することで、最終的なAF評価値を生成しても構わない。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。まず、本実施形態と第1の実施形態の違いについて述べる。第1の実施形態では、点光源の有無によって、所定ライン積分評価値を生成するか全ライン積分評価値を生成するかを、切替スイッチというハードウェアによって決定していた。これに対して、第2の実施形態では、所定ライン積分評価値及び全ライン積分評価値をそれぞれ常に生成しておき、点光源の有無によって、使用する積分評価値をソフトウェアで切り替える様にする。これにより、第1の実施形態と比べてハード規模は大きくなるデメリットがあるが、常に全ライン積分評価値及び所定ライン積分評価値を生成している。よって、双方の積分評価値を組み合わせてAF評価値を作成し、AF制御に用いる等の自由度の高いアルゴリズムが実現できるメリットがある。
図12は、焦点調節装置の第2の実施形態を搭載したビデオカメラ等の撮像装置の構成を示す。本実施形態のビデオカメラ構成は、第1の実施形態である図1のビデオカメラ構成と重複する点があり、生成する各種AF評価値の種類は同様のものである。また、図12におけるフォーカスレンズ201〜ラインピーク検出回路214と図1におけるフォーカスレンズ101〜ラインピーク検出回路114は同様の処理を行っている。よって、図12におけるラインピーク検出回路214の出力信号をどの様に扱うかというプロセスから説明する。ラインピーク検出回路214では、入力された焦点信号から、設定されたAF枠内で水平ライン毎のラインピーク値を求める。求めたラインピーク値は、垂直ピーク検出回路215によってAF枠内でピークホールドされ、領域ピーク評価値が生成される。
次は本実施形態の特徴とする部分である。ラインピーク検出回路214から出力されたラインピーク値は、垂直積分回路217及び切替スイッチ218に加えられ、所定ラインピーク抽出回路220にも入力される。まず、垂直積分回路217では、ラインピーク値を垂直方向に積分することで、全ライン積分評価値が生成される。また、切替スイッチ218にラインピーク値が入力されると共に、ラインピーク検出回路207の出力であるYピーク値が、後述する制御マイコン226によって所定の閾値が設定された比較器216に入力される。そして、Yピーク値が所定閾値より大きいラインのピーク値のみを通す様に切替スイッチ218が制御される。こうして、Yピーク値が所定閾値より大きいラインのピーク値のみ、垂直積分回路219で積分され、全ライン積分評価値Hiが生成される。全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiを比較することで、積分評価値は高輝度のラインによる成分が大きいのかそれ以外の成分が大きいのかが判別できる。
一方、所定ライン抽出回路220に入力されたラインピーク値は、図11の様に、ラインピーク値が大きなものから順に、制御マイコン224によって、ライン数設定手段である所定ライン数設定回路223に設定された所定ライン数だけ抽出される。具体的な抽出方法は、第1の実施形態において、図1の所定ライン抽出回路121のところで説明した内容と同様である。そして、所定ライン抽出回路220によって抽出したラインピーク値が出力され、垂直積分回路221で積分することで所定ライン積分評価値が生成される。第1の実施形態では、全ライン積分評価値と所定ライン積分評価値のどちらか一方を、切替スイッチの切替によって生成していたが、本実施形態では、全ライン積分評価値と所定ライン積分評価値を同時に生成し、制御マイコン224に入力している。領域設定回路222及び所定ライン数設定回路223は、第1の実施形態における図1の領域設定回路123及び所定ライン数設定回路125と同様の役割を担う。制御マイコン224は、領域設定回路222に、画面内の所定の位置に少なくとも1つのAF枠用のゲートを設定すると共に、所定ライン数設定回路223に、抽出する所定ライン数を設定する。この点は第1の実施形態と同様である。
次が第2の実施形態の特徴とする部分である。制御マイコン224は点光源判断部225を有しており、Yピーク評価値、Y積分評価値、Max−Min評価値、全ライン積分評価値、全ライン積分評価値Hiから点光源の有無を判断する。判断の結果に応じて、切替部226において、使用するAF評価値の切替をソフト的に行う。このことで、AF制御部227において、全ライン積分評価値を使用するか、所定ライン積分評価値を使用するかが決められる。制御マイコン224は、AF制御部227によって、決められたAF評価値を基に、モータドライバ228を通じてモータ229を制御し、フォーカスレンズ201を光軸方向に移動させてAF制御を行う。
第1の実施形態では、図1の点光源判断部126の判断結果によって切替スイッチ116を切り替えることで、全ライン積分評価値を使用するか、所定ライン積分評価値を使用するかをハード的に切替て決めていた。一方、本実施形態では、図12の点光源判断部225の判断結果に応じて、切替部226によって、全ライン積分評価値を使用するか、所定ライン積分評価値を使用するかをソフト的に切り替えるという処理を行っている。
次に、制御マイコン224で行われるAF制御について説明する。本実施形態のAF制御は、第1の実施形態と重複している点があり、図5〜図8を用いて第1の実施形態で説明したAF制御と本実施形態のAF制御は同様のものとする。本実施形態では、まず図5のstep710、図6のstep803、step805、図8(a)のstep1002のAF評価値取得処理について、図13を用いて説明する。そして、step1603の点光源判断処理について、再び図10を用いて説明する。
まず、図13のAF評価値取得処理について説明する。step1601は処理の開始を示している。step1602では、AF評価値生成回路によって生成された、全ライン積分評価値及び所定ライン積分評価値の両方を含む各AF評価値を取得する。step1603では、図12における点光源判断部225で点光源判断処理を行う。step1604では、step1603によって点光源があると判断された場合はstep1605へ進み、点光源がないと判断された場合はstep1607へ進む。step1605では、現在の合焦度合いを調べて、著しく非合焦でない場合はstep1606へ進み、著しく非合焦である場合はstep1607へ進む。step1606では、点光源があるので、使用するAF評価値として所定ライン積分評価値を採用し、step1608でAF評価値取得処理を終了する。一方、step1607では、点光源がないので、使用するAF評価値として全ライン積分評価値を採用し、step1608でAF評価値取得処理を終了する。この様に、第1の実施形態と同様に、点光源被写体のあるシーンでも、点光源被写体のないシーンでも好適に合焦させることができる。
図13のstep1603にある点光源判断処理について、図10を用いて説明する。なお、図10の点光源判断処理において、第1の実施形態と異なる点は、step1302だけなので、この部分のみを説明する。step1302では、AF評価値の高輝度のラインの比率が大きいかどうか判断し、大きい場合はstep1303へ進み、小さい場合はstep1307へ進む。AF評価値の高輝度のラインの比率について、積分評価値と積分評価値Hiを比較して求めるというのは、第1の実施形態で説明した内容と同じである。以降が第1の実施形態と異なる部分で、第2の実施形態では、所定ライン積分評価値を使用している場合でも、全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiの両方を生成しているので、これらを用いて高輝度ラインの比率を判断できる。第1の実施形態は、使用する評価値を全ライン積分評価値から所定ライン積分評価値に切り替えた際に、その時点の全ライン積分評価値Hiを保持しておいて、その値を利用して高輝度ラインの比率を判断していた。しかし、これは、常に全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiを比較するよりも精度が低い可能性がある。一方、本実施形態では、常に全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiを比較できるため、一般に、点光源の判断の精度が高い。
本実施形態では、第1の実施形態と同様、所定ライン積分評価値によって点光源被写体にも好適に合焦させることができる。また、全ライン積分評価値と所定ライン積分評価値を切り替えることで、点光源の有無に関わらずAF評価値が大きくなる様にフォーカスレンズを制御すればよいので、安定したTV−AF動作を行うことができる。更に、本実施形態では常に全ライン積分評価値及び所定ライン積分評価値の両方を生成しているので、前述した様に、双方の積分評価値を組み合わせるなどの自由度の高いアルゴリズムが実現できる。つまり、全ライン積分評価値と所定ライン積分評価値の間の単純な切替に限らず、例えば、点光源存否の判断に応じて、それぞれ、或る比率で双方の積分評価値を加算してAF評価値を作成し、そのAF評価値に基づいてAF制御する様なこともできる。典型的には、点光源がある時は、所定ライン積分評価値を優先した(即ち、この評価値により大きい重みを付けて計算された)AF評価値に基づいて焦点調節が行われ、点光源がない時は、全ライン積分評価値を優先したAF評価値に基づいて焦点調節が行われる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態ついて説明する。本実施形態は、第1及び第2の実施形態で実現した結果と等価な結果を、より簡易な回路構成で実現するものである。具体的に述べると、本実施形態では、第1の実施形態における図1の121や第2の実施形態における図12の220の様な所定ライン抽出を行える回路がないとする。その様な、所定ライン積分評価値を生成できないシステムにおいても、第3の実施形態では、複数の領域であるAF枠を設定し、これらを走査ラインの様に見立てることで、第1及び第2の実施形態の様に点光源に好適に合焦させることを可能とする。本実施形態では、複数のAF枠として図14の様な3×15の領域を画像面内に設定する。なお、第1及び第2の実施形態では積分と述べた表現を、本実施形態においては、意味合いがやや異なることによる混同を防ぐために加算とも表現する。
図17は、焦点調節装置の第3の実施形態を搭載したビデオカメラ等の撮像装置の構成を示す。本実施形態のカメラ構成は、第1の実施形態である図1のカメラ構成と重複する点がある。図17におけるフォーカスレンズ301〜ラインピーク検出回路314と図1におけるフォーカスレンズ101〜ラインピーク検出回路114は同様の処理を行っている。よって、図17におけるラインピーク検出回路314の出力信号をどの様に扱うかというプロセスから説明を行う。
まず、ラインピーク検出回路314は、生成手段であるBPF313によって入力された焦点信号から、AF枠内で水平ライン毎のラインピーク値を求める。次が本実施形態の特徴とする部分であり、求めたラインピーク値を、垂直積分回路316、切替スイッチ317、ピークホールド手段である垂直ピーク検出回路319にそれぞれ入力する。つまり、第1及び第2の実施形態と比べると、所定ライン積分評価値を生成する回路がない。ラインピーク値からは、垂直積分回路316によって全ライン積分評価値が生成される。また、切替スイッチ317にラインピーク値を入力すると共に、ラインピーク検出回路307の出力であるYピーク値を、制御マイコン321によって所定の閾値を設定した比較器315に入力する。そして、Yピークが所定閾値より大きいラインのピーク値のみを通す様に切替スイッチ317を制御する。こうして、Yピークが所定閾値より大きいラインのピーク値のみ、垂直積分回路318で積分され、全ライン積分評価値Hiが生成される。全ライン積分評価値と全ライン積分評価値Hiを比較することで、積分評価値は、高輝度のラインによる成分が大きいのかそれ以外の成分が大きいのかが判別できる。また、ラインピーク値を垂直ピーク検出回路319に入力することで、各領域であるAF枠の領域ピーク評価値が生成される。
以上により、本実施形態では、走査ラインの様に見立てられた各AF枠について、各所定ライン積分評価値を除いた、全ライン積分評価値、全ライン積分評価値Hi、領域ピーク評価値のみを生成し、制御マイコン321に入力している。領域設定回路320は、第1の実施形態における図1の領域設定回路123と同様の役割を有する。制御マイコン321は、領域設定回路320に、画面内の所定の位置に少なくとも1つのAF枠用のゲートを設定するという点については、第1及び第2の実施形態と同様である。
次は第3の実施形態の特徴とする部分である。制御マイコン321は点光源判断部322を有しており、Yピーク評価値、Y積分評価値、Max−Min評価値、全ライン積分評価値、全ライン積分評価値Hiから、それぞれのAF枠における点光源の有無を判断する。判断の結果に応じて、選択手段であるAF評価値使用領域決定部323において、AF評価値として使用する領域(AF枠)及び使用するAF評価値を決定する。これに基づき、第3の評価値生成手段を含む制御マイコン321は、点光源被写体に合焦させる場合は、点光源が存在するAF枠において、領域ピーク評価値が大きいAF枠から順に、領域ピーク評価値を所定領域数積分することでAF評価値を生成する。これにより、第1及び第2の実施形態でラインピーク値が大きなライン順に所定ライン数だけ垂直方向に積分した所定ライン積分評価値と同様に、点光源被写体に対しても合焦時に最大になるAF評価値を生成することができる。
以上から、所定ライン積分評価値が生成できないシステムでも、点光源があるAF枠を特定し、そのAF枠の領域ピーク評価値が大きな順に所定領域数加算したAF評価値を使用すれば、点光源被写体に好適に合焦させることができる。なお、ここでは、点光源以外の被写体に合焦させる場合は、全ライン積分評価値を使用する。AF評価値使用領域決定部323の詳しい処理については、図16を用いて後述する。制御マイコン321は、AF制御部324によって、生成された各種AF評価値と決定部323で決定されたAF枠の位置及び数を基に、モータドライバ325を通じてモータ326を制御し、フォーカスレンズ301を光軸方向に移動させてAF制御を行う。
続いて、本実施形態における、図17の制御マイコン321で行われるAF制御について説明する。本実施形態におけるAF制御は第2の実施形態と重複している点があり、図5〜図8、図10を用いて第2の実施形態で説明したAF制御と本実施形態のAF制御は同様のものとする。
以上を踏まえて、図5のstep710、図6のstep803、step805、図8(a)のstep1002のAF評価値取得処理について、図15を用いて説明する。step1801は処理の開始を示している。step1802ではAF評価値生成回路によって生成された各AF評価値を取得する。step1803では、図17における点光源判断部322で点光源判断処理を行う。step1804では、step1802で得たAF評価値及びstep1803で得た点光源判断結果を基に、図14の様な複数AF枠から、使用するAF評価値及びAF枠を決定する。そしてstep1805で処理を終了する。
本実施形態の特徴とする部分であるstep1804のAF評価値及びAF枠決定処理について、図16を用いて説明する。step1901は処理の開始を示している。step1902では、1〜45枠のいずれかのAF枠に点光源があるかどうかを判定し、いずれかのAF枠に点光源があればstep1903へ進み、どこのAF枠にも点光源が無ければstep1919へ進む。これは、点光源がなければ、所定ライン積分評価値に相当する評価値を使用する必要がないからである。step1903では著しく非合焦でないかどうかを判定し、著しく非合焦でなければstep1904へ進み、著しく非合焦であればstep1919へ進む。これは、著しく非合焦な場合は全ライン積分評価値はまだ点光源の影響を受けていないため、ノイズが少なく安定した全ライン積分評価値を使うためである。step1919では、図14における1〜45枠において全ライン積分評価値を使用するよう決定し、step1920で処理を終える。
次に、1〜45枠のいずれかの枠に点光源があり、著しく非合焦でないと判断された際に進むstep1904では、画面の中央に位置するAF枠である20〜27枠のいずれかに点光源があるかどうかを判断する。20〜27枠のいずれかに点光源がある場合はstep1905に進み、20〜27枠のどこにも点光源がない場合はstep1909へ進む。これは、画面の中央に被写体があるという考えから、画面中央に位置するAF枠である20〜27に点光源があれば点光源を被写体としていると判断するためである。
次も本実施形態の特徴とする部分である。step1905では、1〜45枠の中で点光源がある枠から領域ピーク評価値を抽出し、step1906へ進む。step1906では、点光源がある枠が、設定していた所定数より多いか少ないかを判定し、多い場合はstep1907へ進み、少ない場合はstep1908へ進む。step1907では、step1905で抽出した各AF枠の領域ピーク値を大きな順に所定数加算してAF評価値を生成し、step1920で処理を終了する。また、step1908では、点光源がある枠が設定した所定数より少ないので、所定数加算することができない。よって、点光源がある枠から抽出した領域ピーク値を加算する数を、点光源がある枠の数に変更して加算し、この加算値に「設定した所定数/点光源がある枠の数」を掛けることで所定領域数相当になる様に正規化し、これを使用AF評価値とする。最後にstep1920で処理を終了する。
以上のプロセスによって、領域ピーク評価値しか生成できない様なシステム構成であっても、各AF枠を走査ラインに見立てて領域ピーク値を所定数加算することで、第1及び第2の実施形態における所定ライン積分評価値と同様の評価値を生成できる。なお、加算する数に所定数を設定しているのは、点光源の出入りによって評価値が増減してしまうことを防ぐと共に、点光源の数に左右されることなく安定した評価値を生成するためである。また、点光源があるAF枠の数が、設定していた所定数より少ない場合は、領域ピーク値を加算する数を一度少なくして、その後で正規化することでレベルを調節する。このことで、こうした場合も、点光源数の減少による評価値の減少を防ぐことができる。
次に、20〜27枠のいずれにも点光源がないと判断した場合に進むstep1909では、20〜27枠のいずれかの全ライン積分評価値が十分に高いかどうかを判断する。そして、十分に高い場合はstep1910へ進み、十分に高くない場合はstep1912へ進む。step1910では、1〜45枠において点光源がない枠の全ライン積分評価値を抽出しstep1911に進む。step1911では、抽出した積分評価値を積分し、その値を、設定した所定数で正規化する。最後にstep1920で処理を終了する。これは、中央に点光源がないので被写体は点光源でないと判断し、更に中央の枠の全ライン積分評価値が十分に高いため被写体は点光源以外のものであると判断して、点光源以外の被写体に合焦させるために全ライン積分評価値を適用するためである。そして、点光源がある枠を除いたAF枠のみを使用することで、安定した積分評価値を生成すると共に、正規化することで点光源数の増減によって評価値が増減してしまうことを防ぐという考えである。
次に、20〜27枠のいずれにも点光源がなく、更に20〜27枠のいずれも全ライン積分評価値が十分に高くないと判断した際に進むstep1912では、1〜45枠で点光源がある枠の方が多いかどうかを判断する。そして、点光源の枠が多い場合はstep1913へ進み、点光源の枠の方が少ない場合はstep1914へ進む。step1913では、1〜45枠の中で点光源がある枠から、領域ピーク値を抽出し、step1914へ進む。更にstep1914では、点光源がある枠が、設定していた所定数より多いか少ないかを判定し、多い場合はstep1915へ進み、少ない場合はstep1916へ進む。step1915では、step1913で抽出した各AF枠の領域ピーク値を大きな順に所定数加算してAF評価値を生成し、step1920で処理を終了する。また、step1916では、点光源がある枠が、設定した所定数より少ないので、所定数加算することができない。よって、点光源がある枠から抽出した領域ピーク値を加算する数を、点光源がある枠の数に変更して加算し、この加算値に「設定した所定数/点光源がある枠の数」をかけることで正規化し、これを使用AF評価値とする。最後にstep1920で処理を終了する。これは、中央の枠に点光源がなく、更に全ライン積分評価値が十分に高くないため、まず中央に被写体がないと判断する。そして、点光源のあるAF枠の方が多いため、画面中央以外にある点光源を撮影していると判断し、画面中央以外の点光源に合焦させようとする考えである。なお、加算する所定数を設定する理由や、点光源がある枠の数と設定した所定数を比較する理由や、正規化する理由は、step1905〜step1908の説明で述べた通りである。
最後に、20〜27枠に点光源がなく、更に20〜27枠の全ライン積分評価値が十分に高くないと判断し、かつ点光源があるAF枠の割合が少ないと判断したときに進むstep1917では、次の様にする。即ち、1〜45枠において点光源がない枠の全ライン積分評価値を使用する様に決定して、step1918へ進む。step1918では、抽出した積分評価値を積分し、その値を、設定した所定数で正規化する。最後にstep1920で処理を終了する。これは、中央の枠に点光源がなく、更に全ライン積分評価値が十分に高くないため、まず中央に被写体がないと判断する。そして、点光源のあるAF枠の方が少ないため、画面中央以外にある点光源以外の被写体を撮影していると判断し、そこに合焦させようという考えである。正規化する理由は、step1911の説明で述べた通りである。
本実施形態では、この様に、複数のAF枠を設定できる場合に、所定ライン積分評価値が生成できず領域ピーク評価値しか生成できない様なシステムでも、AF枠を走査ラインの様に見立てる。このことで、所定ライン積分評価値と同様の評価値を生成することが可能となり、これを以って点光源被写体に好適に合焦させることが可能となる。所定ライン積分評価値を生成するための、第1の実施形態の図1の121や第2の実施形態の図12の220の様な所定ライン抽出を行う複雑な回路が必要ないので、第3の実施形態は比較的簡易なハード構成で実現することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態ついて説明する。本実施形態は、第3の実施形態に類似するものであり、所定ライン積分評価値を生成できないシステムでも、複数のAF枠を設定し、これらを走査ラインの様に見立てることで、第1及び第2の実施形態の様に点光源に好適に合焦させることを可能とする。本実施形態では、加算する所定領域数を設定せず、点光源がある領域(AF枠)の数に応じて加算する領域数を自動的に変更し、それを領域数相当になる様に正規化するといった処理を行う。このことで、第3の実施形態より、更に簡易なアルゴリズムでAF評価値を生成することが可能となる。本実施形態でも、第1及び第2の実施形態では積分と述べた表現を、意味合いがやや異なることによる混同を防ぐために加算とも表現する。
本実施形態におけるカメラ構成は、第3の実施形態の説明で用いた図17のカメラ構成と同様とする。続いて、本実施形態のAF制御について説明する。本実施形態のAF制御は第3の実施形態と同様に図17の制御マイコン321で行われる。本実施形態では、制御マイコン321は第4の評価値生成手段を含んでいる。更に、本実施形態のAF制御は第3の実施形態と重複している制御があり、図7〜図8、図10、図15を用いて、第3の実施形態で説明したAF制御と本実施形態のAF制御は同様のものとする。
以下に、本実施形態の特徴とする部分である、図15のstep1804のAF評価値及びAF枠決定処理について、図18を用いて説明する。処理の開始を表しているstep2101及び条件分岐を表しているstep2102、2103、2104、2107、2110は第3の実施形態で図16を用いて説明したものと同様である。また、step2102において1〜45枠のいずれの枠にも点光源がないと判断された場合、若しくはstep2103において著しく非合焦であると判断された場合に進むstep2115も、第3の実施形態で図16を用いて説明したものと同様である。よって、第3の実施形態と異なる部分であるstep2105、2106、2108、2109、2111、2112、2113、2114の処理について順を追って説明する。なお、これらのstepは全て1〜45枠のいずれかの枠に点光源があり、かつ著しく非合焦でない時に行う処理である。
本実施形態の特徴とする部分であるstep2105及び2106について説明する。まずstep2105は、画面の中央に位置するAF枠である20〜27枠のいずれかに点光源があるかどうかを判断して、点光源がある場合に進む処理である。これは、画面の中央に被写体があるという考えから、画面中央に位置するAF枠である20〜27枠に点光源があれば点光源を被写体としていると判断するためである。step2105では、1〜45枠の中で点光源がある枠から領域ピーク評価値を抽出し、これらを全て加算してstep2106へ進む。step2106では、step2105で加算した値を、点光源がある枠の数で割ることで正規化し、これを使用AF評価値とする。最後にstep2116で処理を終了する。
以上のプロセスによって、領域ピーク評価値しか生成できない様なシステム構成であっても、複数のAF枠を走査ラインに見立てて領域ピーク値を加算し正規化することで、第1及び第2の実施形態における所定ライン積分評価値と同様の評価値を生成できる。点光源がある枠の領域ピーク評価値を全て加算し、その点光源がある枠の領域数で正規化しているのは、点光源の減少などの条件によって処理を分けることなく、簡単な処理でAF評価値生成を実現するためである。正規化によってAF評価値のダイナミックレンジが狭くなるものの、加算する所定領域数の設定を行う必要がなく、点光源の枠の数に応じて加算する領域数を自動的に変更するので、点光源の枠の数に左右されない評価値を簡単に生成することができる。
次に、20〜27枠のいずれにも点光源がなく、20〜27枠のいずれかの全ライン積分評価値が十分に高い場合に進むstep2108では、1〜45枠において点光源がない枠の全ライン積分評価値を抽出して、それらを全て加算してstep2109に進む。step2109では、step2108で加算した値を、点光源がない枠の領域数で割ることで正規化し、これを使用AF評価値とする。最後にstep2116で処理を終了する。これは、中央に点光源がないので被写体は点光源でないと判断し、更に中央の枠の全ライン積分評価値が十分に高いため被写体は点光源以外のものであると判断して、点光源以外の被写体に合焦させるために全ライン積分評価値を適用するためである。そして、点光源がある枠を除いた枠のみを使用することで、安定したAF評価値を生成すると共に、正規化することで、点光源数の増減によって加算枠数が増減し、その結果AF評価値が変動してしまうことを防ぐという考えである。
次に、20〜27枠のいずれにも点光源がなく、更に20〜27枠のいずれも全ライン積分評価値が十分に高くないと判断して、更に1〜45枠において点光源がある枠の方が多いと判断した場合に進むstep2111の処理について説明する。step2111では、1〜45枠の中で点光源がある枠から領域ピーク評価値を抽出し、これらを全て加算してstep2112へ進む。step2112では、step2111で加算した値を、点光源がある枠の領域数で割ることで正規化し、これを使用AF評価値とする。最後にstep2116で処理を終了する。これは、中央の枠に点光源がなく、更に全ライン積分評価値が十分に高くないため、まず中央に被写体がないと判断する。そして、点光源のあるAF枠の方が多いため、画面中央以外にある点光源を撮影していると判断し、画面中央以外の点光源に合焦させようとする考えである。正規化する理由は、step2105、2106の説明で述べた通りである。
最後に、20〜27枠に点光源がなく、更に20〜27枠の全ライン積分評価値が十分に高くないと判断し、かつ点光源があるAF枠の割合が少ないと判断したときに進むstep2113の処理について説明する。step2113では、1〜45枠において点光源がない枠の全ライン積分評価値を抽出して、それらを全て加算してstep2114に進む。step2114では、step2113で加算した値を、点光源がない枠の領域数で割ることで正規化し、これを使用AF評価値とする。最後にstep2116で処理を終了する。これは、中央の枠に点光源がなく、更に全ライン積分評価値が十分に高くないため、まず中央に被写体がないと判断する。そして、点光源のあるAF枠の方が少ないため、画面中央以外にある点光源以外の被写体を撮影していると判断し、そこに合焦させようという考えである。正規化する理由は、step2108、2109の説明で述べた通りである。
本実施形態では、以上の様に、AF枠を走査ラインの様に見立てることで、第1及び第2の実施形態における所定ライン積分評価値と同様の評価値を生成することができ、これにより点光源被写体に好適に合焦させることが可能となる。また、点光源がある枠の領域ピーク評価値を全て加算して、それを点光源がある領域数で正規化することで、第3の実施形態に比べてより簡単なアルゴリズムでAF評価値を生成することができる。AF評価値のダイナミックレンジは減少するが、加算する所定領域数を設定しなくても、点光源が存在する領域数に応じて自動的に加算する領域数を変更した上で正規化するので、点光源の領域数の増減によるAF評価値の変動も少ない。
以上、本発明を幾つかの実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。各実施形態におけるシステム構成としてビデオカメラを挙げたが、デジタルスチルカメラや、一眼レフカメラ等、発明の要旨を逸脱しない範囲であればどの様な構成にでも本発明は適用できる。撮影モードが動画でなく静止画でも良いのは言うまでもない。上述の点光源判断部において、Yピーク評価値、Y積分評価値、Max−Min評価値、全ライン積分評価値Hiの状態に応じて点光源被写体の有無を判断したが、点光源被写体が判断できる手段であれば異なるアルゴリズムや評価値等を基に判断しても構わない。
また、第1及び第2の実施形態で述べた所定ライン数設定回路に設定されるライン数は、焦点深度の条件だけでなく、AF枠のサイズや画面に占める点光源の数等を判別して変更しても構わない。また、複数のBPFを設けることで、全ライン積分評価値や所定ライン積分評価値を、異なる周波数ごとに複数生成しても構わない。また、第3及び第4の実施形態において、積分という表現を加算という表現を用いて記載したが、積分フィルタを活用した手法によって加算を実現しても構わない。
101‥‥フォーカスレンズ、102‥‥CMOS(撮像手段)、113‥‥BPF(生成手段)、114‥‥ラインピーク検出回路(ピークホールド手段)、118‥‥垂直積分回路(第2の評価値生成手段)、122‥‥垂直積分回路(第1の評価値生成手段)、123‥‥領域設定回路(領域設定手段)、125‥‥制御マイコン(制御手段)、126‥‥点光源判断部(点光源判断手段)

Claims (22)

  1. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段と、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内の前記焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドしてラインピーク値を抽出するピークホールド手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内の前記水平走査ラインのうち所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第1の評価値生成手段と、
    前記第1の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内の前記水平走査ラインのうち全水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第2の評価値生成手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記点光源判断手段が前記領域内に点光源被写体があると判断したときは、前記第1の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行い、
    前記点光源判断手段が前記領域内に点光源被写体がないと判断したときは、前記第2の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記点光源判断手段の出力結果に応じて、前記第1または第2の評価値生成手段を選択的に切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項2に記載の焦点調節装置。
  4. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段と、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内の前記焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドしてラインピーク値を抽出するピークホールド手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内の前記水平走査ラインのうち所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第1の評価値生成手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内の前記水平走査ラインのうち全水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第2の評価値生成手段と、
    前記第1及び第2の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値のうちの少なくとも一方に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする焦点調節装置。
  5. 前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記点光源判断手段が前記領域内に点光源被写体があると判断したときは、前記第1の評価値生成手段により生成された積分評価値を優先したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行い、
    前記点光源判断手段が前記領域内に点光源被写体がないと判断したときは、前記第2の評価値生成手段により生成された積分評価値を優先したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行うことを特徴とする請求項4に記載の焦点調節装置。
  6. 前記点光源判断手段の出力結果に応じて、前記2つのAF評価値より、前記制御手段が焦点調節制御に用いるAF評価値を選択的に切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項5に記載の焦点調節装置。
  7. 前記第1の評価値生成手段は、
    前記ラインピーク値が大きな順に所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成することを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の焦点調節装置。
  8. 前記第1の評価値生成手段がラインピーク値を積分する前記所定水平走査ライン数を設定するライン数設定手段を有することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の焦点調節装置。
  9. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段と、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内における前記焦点信号の最大値をピークホールドして領域ピーク値を抽出するピークホールド手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域のうち所定領域数の領域の前記領域ピーク値を積分して積分評価値を生成する第3の評価値生成手段と、
    前記第3の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする焦点調節装置。
  10. 前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断手段と、
    前記点光源判断手段の出力結果に応じて、前記第3の評価値生成手段が前記領域ピーク値を積分する領域を選択する選択手段と、
    を有することを特徴とする請求項9に記載の焦点調節装置。
  11. 点光源被写体を撮像すると判断されたとき、
    前記選択手段は、点光源被写体があると判断された領域から、前記第3の評価値生成手段が前記領域ピーク値を積分する領域を選択することを特徴とする請求項10に記載の焦点調節装置。
  12. 前記第3の評価値生成手段は、
    前記領域ピーク値が大きな順に所定領域数の領域ピーク値を積分して積分評価値を生成することを特徴とする請求項9から11の何れか1項に記載の焦点調節装置。
  13. 前記選択手段によって選択された領域数が所定領域数より少ない場合に、所定領域数相当になる様に前記積分された領域ピーク値を正規化する正規化手段を有することを特徴とする請求項10から12の何れか1項に記載の焦点調節装置。
  14. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節装置であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成手段と、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段によって設定された領域内における前記焦点信号の最大値をピークホールドして領域ピーク値を抽出するピークホールド手段と、
    前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断手段と、
    前記点光源判断手段により点光源被写体があると判断された領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された領域の前記領域ピーク値を積分し、該積分された領域ピーク値が所定の領域数相当になるように正規化する第4の評価値生成手段と、
    前記第4の評価値生成手段により生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする焦点調節装置。
  15. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節方法であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成ステップと、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定ステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内の前記焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドしてラインピーク値を抽出するピークホールドステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内の前記水平走査ラインのうち所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第1の評価値生成ステップと、
    前記第1の評価値生成ステップで生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする焦点調節方法。
  16. 前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断ステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内の前記水平走査ラインのうち全水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第2の評価値生成ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、
    前記点光源判断ステップで前記領域内に点光源被写体があると判断されたときは、前記第1の評価値生成ステップで生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行い、
    前記点光源判断ステップで前記領域内に点光源被写体がないと判断されたときは、前記第2の評価値生成ステップで生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行うことを特徴とする請求項15に記載の焦点調節方法。
  17. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節方法であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成ステップと、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定ステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内の前記焦点信号を水平走査ライン毎にピークホールドしてラインピーク値を抽出するピークホールドステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内の前記水平走査ラインのうち所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第1の評価値生成ステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内の前記水平走査ラインのうち全水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成する第2の評価値生成ステップと、
    前記第1及び第2の評価値生成ステップで生成された積分評価値によるAF評価値のうちの少なくとも一方に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする焦点調節方法。
  18. 前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断ステップを有し、
    前記制御ステップでは、
    前記点光源判断ステップで前記領域内に点光源被写体があると判断されたときは、前記第1の評価値生成ステップで生成された積分評価値を優先したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行い、
    前記点光源判断ステップで前記領域内に点光源被写体がないと判断されたときは、前記第2の評価値生成ステップで生成された積分評価値を優先したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行うことを特徴とする請求項17に記載の焦点調節方法。
  19. 前記第1の評価値生成ステップでは、
    前記ラインピーク値が大きな順に所定水平走査ライン数のラインピーク値を積分して積分評価値を生成することを特徴とする請求項15から18の何れか1項に記載の焦点調節方法。
  20. フォーカスレンズを含む光学系を介して被写体を撮像する撮像手段を備えた撮像装置における焦点調節方法であって、
    前記撮像手段により出力された撮像信号より水平走査ライン毎に特定の周波数成分を取り出すことで焦点信号を生成する生成ステップと、
    前記撮像信号から焦点信号を抽出する領域を設定する領域設定ステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域内における前記焦点信号の最大値をピークホールドして領域ピーク値を抽出するピークホールドステップと、
    前記領域設定ステップで設定された領域のうち所定領域数の領域の前記領域ピーク値を積分して積分評価値を生成する第3の評価値生成ステップと、
    前記第3の評価値生成ステップで生成された積分評価値によるAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする焦点調節方法。
  21. 前記領域内における点光源被写体の有無を判断する点光源判断ステップと、
    前記点光源判断ステップの判断結果に応じて、前記第3の評価値生成ステップで前記領域ピーク値を積分する領域を選択する選択ステップと、
    を有することを特徴とする請求項20に記載の焦点調節方法。
  22. 前記第3の評価値生成ステップでは、
    前記領域ピーク値が大きな順に所定領域数の領域ピーク値を積分して積分評価値を生成することを特徴とする請求項20または21に記載の焦点調節方法。
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