JP2012137052A - 排気通路 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒の暖機を促進させることができ、排気の温度が高温になった場合に触媒が過度に加熱されることを抑制できる排気通路を提供する。
【解決手段】排気通路(20)は、内燃機関(10)の排気ポート(16)と内燃機関の排気を浄化するための触媒(40)とを繋ぐ排気通路の内壁面の少なくとも一部に多孔質部材(30)を備え、排気の温度が排気の熱の排気通路の外部への放出が要求される高温の場合における多孔質部材の熱伝導率が、排気の温度が触媒の暖機が要求される低温の場合における熱伝導率の10倍以上であることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は排気通路、特に内燃機関の排気通路に関する。
従来、内燃機関の排気通路には排気浄化のための触媒が配置されている。この触媒は活性化温度以上にならないと触媒機能を十分に発揮しない。そこで、排気の熱で触媒を活性化温度以上になるまで暖める暖機が行われている。この暖機は、排気通路の熱損失を低減して排気温度を上昇させることで促進される。例えば特許文献1には、排気通路を2重管構造とすることで排気通路の内管を流れる排気の熱が外部へ放出されるのを抑制して排気温度の上昇を図る技術が開示されている。
特開2003−286841号公報
特許文献1の技術では、暖機終了後において排気温度が十分高い状態になった場合、排気の熱によって触媒が過度に加熱されるおそれがある。この場合、触媒の性能が低下するおそれがある。
本発明は、触媒の暖機を促進させることができ、排気の温度が高温になった場合に触媒が過度に加熱されることを抑制できる排気通路を提供することを目的とする。
本発明に係る排気通路は、内燃機関の排気ポートと前記内燃機関の排気を浄化するための触媒とを繋ぐ排気通路の内壁面の少なくとも一部に多孔質部材を備え、前記排気の温度が前記排気の熱の前記排気通路の外部への放出が要求される高温の場合における前記多孔質部材の熱伝導率が、前記排気の温度が前記触媒の暖機が要求される低温の場合における前記熱伝導率の10倍以上であることを特徴とする。
本発明に係る排気通路によれば、排気の温度が低温の場合において多孔質部材が熱伝導抑制機能を発揮することで、排気通路内の排気の熱が排気通路の外部に放出されることを抑制できる。その結果、触媒の暖機を促進することができる。また、排気の温度が高温の場合には、多孔質部材が熱伝導促進機能を発揮することで、触媒が過度に加熱されることを抑制できる。
上記構成において、前記多孔質部材の空孔率が所定の値に設定されることで、前記高温の場合における前記多孔質部材の前記熱伝導率が前記低温の場合における前記熱伝導率の10倍以上になっていてもよい。この構成によれば、多孔質部材の空孔率以外の要素を調整することで多孔質部材の熱伝導率を調整する場合に比較して、高温の場合における多孔質部材の熱伝導率を低温の場合における熱伝導率の10倍以上に調整することが容易になる。
上記構成は、前記排気通路の壁部のうち前記多孔質部材が配置されている部分を冷却する冷却手段をさらに備えていてもよい。この構成によれば、排気の温度が高温の場合において多孔質部材が熱伝導促進機能を発揮した場合、多孔質部材と、冷却手段によって冷却された排気通路の壁部と、によって排気通路内の排気の熱を奪うことができる。それにより、触媒が過度に加熱されることをより効果的に抑制できる。また、排気の温度が低温の場合において多孔質部材は熱伝導抑制機能を発揮していることから、冷却手段が排気通路の壁部を冷却した場合でも、多孔質部材によって排気の熱の外部への放出が抑制されている。それにより、暖機の促進が阻害されることが抑制されている。
上記構成は、前記壁部の温度に基づいて前記冷却手段を制御する制御手段をさらに備えていてもよい。この構成によれば、壁部の温度を精度よく調整することができる。上記構成において前記制御手段は、前記壁部の温度が前記触媒の活性化温度以下になるように前記冷却手段を制御してもよい。
本発明によれば、触媒の暖機を促進させることができ、排気の温度が高温になった場合に触媒が過度に加熱されることを抑制できる排気通路を提供することができる。
図1は実施例1に係る内燃機関システムの模式図である。 図2は実施例1に係る排気通路の一部を模式的に示す断面図である。 図3(a)は、内燃機関の運転状態と排気の温度との関係を示す図である。図3(b)は多孔質部材の熱伝導特性を説明するための図である。 図4は実施例2に係る排気通路の一部を模式的に示す断面図である。 図5(a)〜図5(d)は実施例2に係る排気通路の作用効果を説明するための図である。 図6は実施例2の変形例1に係る排気通路の一部を模式的に示す断面図である。 図7は実施例3に係る排気通路の一部を模式的に示す断面図である。 図8は実施例3に係る制御装置の制御に用いられる閾値のマップの一例を示す図である。 図9は実施例3に係る制御装置のフローチャートの一例を示す図である。 図10(a)は空気の熱伝導率の温度による変化を示す図である。図10(b)は、空気と空気の平均自由行程との関係を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の実施例1に係る排気通路について説明する。まず、排気通路が用いられる内燃機関システム5の一例について説明し、次いで排気通路について説明する。図1は内燃機関システム5の模式図である。内燃機関システム5は、内燃機関10と、内燃機関10に接続された排気通路20と、内燃機関10の排気を浄化するための触媒40とを備えている。
内燃機関10の種類は特に限定されるものではなく、例えばガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等を用いることができる。内燃機関10は、シリンダブロック11と、シリンダブロック11上に配置されたシリンダヘッド12と、シリンダブロック11内に配置されたピストン13とを備えている。内燃機関10には、シリンダブロック11、シリンダヘッド12およびピストン13に囲まれた空間として燃焼室14が形成されている。シリンダブロック11には、燃焼室14に吸気を導くための吸気ポート15および燃焼室14から排気を排出するための排気ポート16が形成されている。
排気通路20は、内燃機関10の排気を内燃機関システム5の外部へ排出するための通路である。排気通路20は、その上流端が内燃機関10の排気ポート16に接続されている。排気通路20として、例えば金属製の管を用いることができる。排気通路20は、排気ポート16と触媒40とを繋ぐ部分に、多孔質部材30を有している。多孔質部材30は、複数の空孔を有する部材である。多孔質部材30の材質は特に限定されるものではないが、本実施例では一例として、アモルファスシリカを主成分とする材質を用いる。多孔質部材30のより詳細な説明は後述する。
本実施例における排気通路20は、第1排気通路21と第2排気通路22とが接続された構成を有している。第1排気通路21の上流端は排気ポート16に接続している。第2排気通路22の上流端は第1排気通路21の下流端に接続している。多孔質部材30は第1排気通路21の内部に配置されており、触媒40は第2排気通路22の内部に配置されている。
この場合、例えば多孔質部材30を第1排気通路21内に配置し、触媒40を第2排気通路22内に配置した後に、第1排気通路21および第2排気通路22を接続することで、排気通路20を製造することができる。このように排気通路20が第1排気通路21と第2排気通路22とが接続した構成を有することによって、多孔質部材30および触媒40が内部に配置された排気通路20を容易に製造することができる。
なお、第1排気通路21と第2排気通路22との接続態様は特に限定されるものではない。第1排気通路21および第2排気通路22は、例えばフランジ継手、溶接継手等、2つの通路を接続できる公知の継手方式で接続することができる。また、排気通路20の構成は、第1排気通路21と第2排気通路22とが接続した構成に限られるものではない。例えば排気通路20は、1本の排気通路であってもよい。
触媒40は、排気を浄化できる触媒であれば特に限定されるものではない。触媒40として例えば三元触媒等を用いることができる。触媒40の配置態様は特に限定されるものではない。本実施例において触媒40は、一例として第2排気通路22の内部の中央部(第2排気通路22の軸線を中心とする所定範囲内の領域)に配置されている。
図2は排気通路20の一部を模式的に示す断面図である。本実施例において、多孔質部材30は第1排気通路21の内壁面の一部に配置されている。具体的には、多孔質部材30は、第1排気通路21の下流端から第1排気通路21の屈曲部(図2において90°に屈曲している部分)に至るまでの範囲全体に被膜状に配置されている。但し、多孔質部材30の配置態様はこれに限られるものではない。例えば多孔質部材30は排気通路20の内壁面の全部に配置されていてもよい。すなわち、多孔質部材30は、排気通路20の内壁面の少なくとも一部に配置されていればよい。
なお、図2において、多孔質部材30は第1排気通路21の中央部を空けるようにして、内壁面に沿って配置されている。但し、多孔質部材30の配置態様はこれに限られるものではない。例えば多孔質部材30は、さらに第1排気通路21の中央部にも配置されていてもよい。この場合、多孔質部材30は、第1排気通路21の下流端から屈曲部に至る範囲を埋めるように配置される。しかしながら図2に示すように多孔質部材30を排気通路20の中央部を空けて排気通路20の内壁面に沿って配置することで、排気ポート16から触媒40に到達するまでの排気の流れが多孔質部材30によって阻害されることを抑制できる。
続いて多孔質部材30の詳細な構成について説明するが、その前に排気通路20が多孔質部材30を備えている背景について詳細に説明する。まず、触媒40は、活性化温度以上にならないと活性化しない。触媒40が活性化しないと触媒40の排気浄化機能が十分に発揮されないことから、エミッションの悪化のおそれが生じる。そこで、触媒40を活性化温度以上になるまで暖める処理(すなわち暖機)が必要となる。暖機は、排気の熱によって触媒40を暖めることによって行われる。
一方、触媒40は、所定の温度(以下、この温度を上限温度と称する)以上にまで加熱された場合、その性能が低下してしまう。したがって、暖機終了後に排気の温度が高温になった場合には、触媒40が排気の熱によって上限温度以上になるまで加熱されることを抑制するために、排気の熱を排気通路20の外部へ積極的に放出させることで排気の温度の上昇を抑制することが望まれる。
図3(a)は、内燃機関10の運転状態と排気の温度との関係を示す図である。横軸は内燃機関10の回転数を示し、縦軸は内燃機関10の負荷を示している。図3(a)には、排気の温度の等高線として、曲線100および曲線101が示されている。曲線100は触媒40の活性化温度である。活性化温度としては、例えば400℃以上の温度を用いることができる。曲線101は触媒40の上限温度である。上限温度としては例えば900℃以上の温度を用いることができる。
図3(a)においては、排気の温度を内燃機関10の運転状態に応じて低温領域、中温領域および高温領域の3つの領域に分けている。排気の温度が曲線100の温度より低い領域が低温領域であり、曲線101より高い領域が高温領域であり、曲線100以上曲線101以下までの領域が中温領域である。
低温領域は、触媒40の暖機が要求される領域である。この領域においては、排気の熱が排気通路20の外部に放出されることを抑制することで、暖機を促進することができる。すなわち、低温領域は、排気の熱が排気通路20の外部へ放出されることの抑制が要求される領域でもある。高温領域は、排気の熱の排気通路20の外部への放出が要求される領域である。この領域においては、排気の熱の外部への放出が積極的にされることで、触媒40が上限温度以上に加熱されることが抑制され、触媒40の性能低下が抑制される。
しかしながら、この排気の温度が低温の場合における触媒40の暖機の促進と排気の温度が高温の場合における触媒40の過度の加熱の抑制とを両立させることは、容易でない。例えば排気通路20に断熱部材を配置した場合、低温時における暖機の促進を図ることは可能である。しかしながら、この場合、暖機終了後において排気の温度が上限温度以上になり易くなってしまう。その結果、触媒40が上限温度以上に加熱され易くなってしまい、触媒40の性能低下が生じ易くなってしまう。そこで、この低温時における触媒40の暖機の促進と高温時における触媒40の過度の加熱の抑制とを両立させるために、本実施例に係る排気通路20は多孔質部材30を備えている。
続いて多孔質部材30の熱伝導特性について説明する。図3(b)は多孔質部材30の熱伝導特性を説明するための図である。横軸は空孔率(%)を示し、縦軸は熱伝導率(W/mK)を示している。なお、空孔率とは、多孔質部材30における空孔の占める割り合いをいう。直線110は、多孔質部材30の素材の熱伝導率(例えば多孔質部材30がアモルファスシリカの場合には、アモルファスシリカの熱伝導率)である。曲線102および曲線103は、多孔質部材30の熱伝導率である。曲線102は排気が高温の場合における多孔質部材30の熱伝導率であり、曲線103は排気が低温の場合における多孔質部材30の熱伝導率である。
具体的には、曲線102および曲線103は、下記式(1)および下記式(2)に示すWilliamsの式に基づいて算出したものである。
λ=(1−Φ)×λ+Φ×λ+(1−Φ)−1×λ・・・・(1)
λ=16σ×T/(3K)・・・(2)
式(1)および式(2)において、λは多孔質部材30の熱伝導率である。λは素材の熱伝導率であり、図3(b)では一例として0.5を採用している。したがって、直線110は0.5の値を有している。λは内部気体の熱伝導率であり、λは輻射の熱伝導率であり、Φは多孔質部材30の空孔率であり、σはステファンボルツマン定数であり、Kは輻射吸収係数であり、Tは温度である。温度Tの一例として、曲線102では1200Kを用い、曲線103では400Kを用いた。
図3(b)から、多孔質部材30の熱伝導率は、高温の場合(曲線102)には素材の熱伝導率(直線110)よりも高くなり、低温の場合(曲線103)には素材の熱伝導率よりも低くなっていることが分る。これは、高温時においては輻射の熱伝導の影響が強くなり、低温時においては多孔質部材30の空孔における気体の熱伝導の影響が強くなることによるものと考えられる。
すなわち、多孔質部材30の熱伝導率と素材の熱伝導率とを比較した場合、排気の温度が低温の場合には多孔質部材30の方が素材よりも熱伝導率が低くなり、排気の温度が高温の場合には多孔質部材30の方が素材よりも熱伝導率が高くなる。したがって、多孔質部材30を排気通路20の内壁面に配置することで、排気の温度が低温の場合には多孔質部材30を熱伝導を抑制する部材として機能させ、排気の温度が高温の場合には多孔質部材30を熱伝導を促進させる部材として機能させることができる。
続いて多孔質部材30の熱伝導率について説明する。具体的には、低温時における触媒40の暖機の促進と高温時における触媒40の過度の加熱の抑制とを両立させるために好適な多孔質部材30の熱伝導率について説明する。
まず、排気の温度と、排気通路20内の排気から排気通路20の壁部への熱流束との関係について説明する。表1は排気の温度と熱流束との関係を説明するための表である。表1において、温度の単位は℃であり、熱伝達率の単位はW/mKであり、熱流束の単位はkW/mである。表1において低温領域の場合の熱流束は、排気の温度として触媒40の活性化温度の一例である400℃を用い、排気通路20の壁部の温度の一例として100℃を用い、排気の熱伝達率の一例として50W/mKを用いて計算されたものである。表1において高温領域の場合の熱流束は、排気の温度として触媒40の上限温度の一例である900℃を用い、排気通路20の壁部の温度の一例として100℃を用い、排気の熱伝達率の一例として250W/mKを用いて計算されたものである。
Figure 2012137052
表1から、排気の温度が高温領域の場合における熱流束(200kW/m)は排気の温度が低温領域の場合における熱流束(15kW/m)の10倍以上の値となっていることが分る。このことから、排気の温度が高温になった場合において触媒40の温度を上限温度より下に保つためには、排気の温度が高温になった場合における多孔質部材30が、排気の温度が低温の場合の10倍以上の熱流束を伝熱するのに十分な熱伝導率を有することが好ましいことが分る。
そこで、本実施例に係る多孔質部材30の熱伝導率は、排気の温度が高温の場合における多孔質部材30の熱伝導率が排気の温度が低温の場合における熱伝導率の10倍以上になるように設定されている。それにより、多孔質部材30が暖機終了後の高温時において熱伝導促進機能を発揮することで、排気の温度が触媒40の上限温度以上になることを抑制できる。その結果、触媒40が上限温度以上になることを抑制できる。一方、排気の温度が低温の場合には、多孔質部材30が熱伝導抑制機能を発揮することで、触媒40の温度を活性化温度以上に早期に上昇させることができる。
続いて、多孔質部材30の熱伝導率の設定手法について説明する。図3(b)を参照して、多孔質部材30の熱伝導率は、空孔率によって大きく変化することが分る。具体的には曲線102は、空孔率が約60%を超えた辺りから急激に上昇している。その結果、空孔率が約85%以上の場合には、曲線103の値に対する曲線102の値の比率は約10倍以上になっていることが分る。このことから、多孔質部材30の空孔率を所定の値に設定することで、高温時における多孔質部材30の熱伝導率を低温時における多孔質部材30の熱伝導率の10倍以上に設定できることが分る。
この多孔質部材30の空孔率の所定の値は、正確には、上述した式(1)および式(2)を用いて算出することができる。低温の一例として400Kを用い、高温の一例として1200Kを用いて、式(1)および式(2)を用いた空孔率の算出方法を説明する。まず、低温の場合(T=400K)の熱伝導率λは、式(1)および式(2)から、下記式(3)のようになる。
λ=λ×(1−Φ)+19/((1−Φ)×K)・・・(3)
高温の場合(T=1200K)の熱伝導率λは、下記式(4)のようになる。
λ=λ×(1−Φ)+420/((1−Φ)×K)・・・(4)
熱伝導率λを熱伝導率λの10倍以上にするためには、下記式(5)を満たす必要がある。
λ/λ=(λ×(1−Φ)+420/K)/(λ×(1−Φ)+19/K)≧10・・・(5)
式(5)を満たす空孔率Φは、下記式(6)を満たせばよい。
Φ≧1−(25/(λ×K))1/2・・・(6)
したがって、式(6)に基づいて空孔率Φを計算することで、高温時における多孔質部材30の熱伝導率が低温時における多孔質部材30の熱伝導率の10倍以上となる空孔率を算出することができる。一例として、多孔質部材30の材質がアモルファスシリカを主成分とする場合、λ=1.38W/mKであり、K=2100m−1であることから、式(6)からΦ≧0.9が得られる。すなわち、多孔質部材30の材質がアモルファスシリカを主成分とする場合、多孔質部材30の空孔率を90%以上にすることで、高温時における多孔質部材30の熱伝導率を低温時における多孔質部材30の熱伝導率の10倍以上にすることができる。
以上のように、本実施例に係る排気通路20によれば、内燃機関10の排気ポート16と触媒40とを繋ぐ排気通路20の内壁面の少なくとも一部に多孔質部材30を備え、排気の温度が高温の場合における多孔質部材30の熱伝導率が低温の場合における熱伝導率の10倍以上となっている。それにより、排気の温度が低温の場合において多孔質部材30が熱伝導抑制機能を発揮することで、排気通路20内の排気の熱が排気通路20の外部に放出することを抑制できる。その結果、触媒40の暖機を促進することができる。また、排気の温度が高温の場合には、多孔質部材30が熱伝導促進機能を発揮することで、触媒40が過度に加熱されることを抑制できる。より具体的には、排気の温度が高温の場合における多孔質部材30の熱伝導率が低温の場合における熱伝導率の10倍以上であることから、排気の温度が触媒40の上限温度以上になることを抑制できる。その結果、触媒40が上限温度以上になることを抑制できる。それにより、触媒40の性能低下が抑制できる。
また、排気通路20によれば、多孔質部材30の空孔率が所定の値に設定されることで、高温の場合における多孔質部材30の熱伝導率が低温の場合における熱伝導率の10倍以上になっている。それにより、多孔質部材30の空孔率以外の要素を調整することで多孔質部材30の熱伝導率を調整する場合に比較して、高温の場合における多孔質部材30の熱伝導率を低温の場合における熱伝導率の10倍以上に調整することが容易になる。
続いて本発明の実施例2に係る排気通路20aについて説明する。図4は排気通路20aの一部を模式的に示す断面図である。排気通路20aは、排気通路20aの壁部のうち、多孔質部材30が配置されている部分を冷却する冷却装置50をさらに備えている点において、実施例1の排気通路20と異なっている。排気通路20aのその他の構成は実施例1の排気通路20と同様のため説明を省略する。なお、本実施例以降において、排気通路20aの壁部のうち多孔質部材30が配置されている部分を壁部23と称する。
冷却装置50は、壁部23を冷却できる装置であれば特に限定されるものではない。例えば冷却装置50は、水冷式の冷却装置であってもよく、空冷式の冷却装置であってもよく、水冷式の冷却装置および空冷式の冷却装置が組み合わさった冷却装置であってもよい。
図4の冷却装置50は水冷式の冷却装置である。この場合、冷却装置50は、冷却水が通過するための冷却水用通路51を壁部23の周囲に有している。具体的には、冷却水用通路51は、壁部23の周囲に円筒状に設けられた管である。冷却水用通路51内を冷却水が通過することで、壁部23を冷却することができる。すなわち、冷却水用通路51および冷却水は、壁部23を冷却する冷却手段としての機能を有している。冷却水は、例えばポンプ等の冷却水送付手段によって冷却水用通路51に送付される。
図5(a)〜図5(d)は排気通路20aの作用効果を説明するための図である。図5(a)は、比較例として、多孔質部材を備えずかつ冷却装置も備えていない排気通路(以下、比較例に係る排気通路と称する)について、排気の温度が低温の場合における排気通路内の温度と排気通路の壁部の温度とを示している。図5(b)は、排気通路20aについて、排気の温度が低温の場合における排気通路20a内の温度と多孔質部材30の温度と壁部23の温度とを示している。温度T1〜T3は、T1>T2>T3の関係を満たしている。
図5(c)は、比較例に係る排気通路について、排気の温度が高温の場合における排気通路内の温度と排気通路の壁部の温度とを示している。図5(d)は、排気通路20aについて、排気の温度が高温の場合における排気通路20a内の温度と多孔質部材30の温度と壁部23の温度とを示している。温度T4、T1およびT3は、T4>T1>T3の関係を満たしている。
図5(d)と図5(c)とを比較した場合、排気通路20aの壁部23の温度(T3)の方が比較例に係る壁部の温度(T1)に比較して、低くなっている。これは、排気通路20aが冷却装置50および多孔質部材30を備えていることから、排気通路20a内の排気の熱を、多孔質部材30と冷却装置50によって冷却された壁部23とによって効率的に奪っていることに起因するものである。この結果、図5(c)の比較例に係る排気通路内の排気の放熱量(△T)に比較して、図5(d)に示す排気通路20a内の排気の放熱量(△T)は、大きくなっている。このように、排気通路20aによれば、多孔質部材30および冷却装置50を備えることで高温時における触媒40の過度の加熱をより効果的に抑制している。
図5(b)と図5(a)とを比較した場合、排気通路20aの壁部23の温度(T3)の方が比較例に係る壁部の温度(T2)に比較して低くなっている。しかしながら、排気通路20aは多孔質部材30を備えていることから、冷却装置50によって壁部23が冷却されても、多孔質部材30が低温時において熱伝導抑制機能を発揮することで、排気通路20a内の排気の熱が壁部23に奪われることが抑制されている。その結果、図5(a)の比較例に係る排気通路内の排気の放熱量(△T)に比較して、図5(b)に示す排気通路20a内の排気の放熱量(△T)は、小さくなっている。このように、排気通路20aによれば、低温時において冷却装置50が壁部23を冷却しても、多孔質部材30が排気の熱の放熱を抑制することで、暖機の促進が阻害されることが抑制されている。
以上のように本実施例に係る排気通路20aによれば、多孔質部材30および冷却装置50を備えることで、低温時における暖機の促進を図りつつ高温時における触媒40の過度の加熱をより効果的に抑制することができる。
(変形例1)
図6は実施例2の変形例1に係る排気通路20aの一部を模式的に示す断面図である。本変形例に係る排気通路20aは、水冷式の冷却装置50に代えて空冷式の冷却装置50aを備えている点において、図4の排気通路20aと異なっている。その他の構成は図4と同様のため説明を省略する。
冷却装置50aは、ファン52およびフィン53を備えている。ファン52は、壁部23に向かって風を送る。ファン52が送風することで、壁部23を冷却することができる。なお、ファン52の数は特に限定されるものではないが、本変形例に係る冷却装置50aはファン52を2つ備えている。第1のファン52は排気通路20aの一方の側に向けて送風し、第2のファン52は排気通路20aの他方の側に向けて送風している。
フィン53は、排気通路20aの壁部23の外壁面に配置されている。フィン53は壁部23からの放熱を促進させる。このように排気通路20aがファン52およびフィン53を備えることで、いずれか一方のみ備える場合よりも壁部23の冷却効果を高めることができる。
本変形例に係る排気通路20aにおいても、排気通路20aが多孔質部材30および冷却装置50aを備えることで、低温時における暖機の促進を図りつつ高温時における触媒40の過度の加熱を効果的に抑制することができる。
続いて本発明の実施例3に係る排気通路20bについて説明する。図7は排気通路20bの一部を模式的に示す断面図である。排気通路20bは、冷却装置を制御する制御装置60をさらに備えている点において実施例2に係る排気通路20bと異なっている。なお、図7においては冷却装置の一例として、冷却装置50aが示されている。その他の構成は、実施例2と同様のため説明を省略する。
制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62およびRAM(Random Access Memory)63を備えるマイクロコンピュータである。制御装置60は、ROM62に記憶されているプログラム、マップ等に基づいてRAM63を一時記憶メモリとして用いながらCPU61が動作することで、冷却装置50を制御する制御手段としての機能を有している。
具体的には、制御装置60は、壁部23の温度を取得し、この取得された壁部23の温度に基づいて冷却装置50を制御する。この制御装置60による壁部23の温度の取得手法は、特に限定されるものではない。壁部23の温度は排気の温度と相関関係を有し、排気の温度は内燃機関10の運転状態と相関関係を有することから、制御装置60は、例えば内燃機関10の運転状態に基づいて壁部23の温度を取得することができる。あるいは壁部23の温度は、壁部23の温度を検出する温度センサの検出結果に基づいて取得されてもよい。
本実施例における制御装置60は、一例として内燃機関10の運転状態に基づいて壁部23の温度を取得する。具体的には制御装置60は、内燃機関10の負荷および回転数に基づいて壁部23の温度を取得する。この場合、制御装置60には、内燃機関10の負荷を検出する負荷検出部70からの検出結果と、内燃機関10の回転数を検出する回転数検出部71からの検出結果とが伝えられる。
内燃機関10の負荷は、アクセル開度、燃料噴射量等に基づいて算出することができる。したがって、負荷検出部70として、例えばアクセル開度および燃料噴射量の少なくとも一つに基づいて負荷を算出するECU(Electronic Control Unit)を用いることができる。回転数は、内燃機関10のクランク角度に基づいて算出することができる。したがって、回転数検出部71として、例えばクランク角度に基づいて回転数を算出するECUを用いることができる。
制御装置60は、壁部23の温度が内燃機関10の負荷および回転数に関連付けて定められたマップを、例えばROM62に記憶しておく。制御装置60は、負荷検出部70および回転数検出部71からの検出結果に基づいてマップから壁部23の温度を表引き演算することで、壁部23の温度を取得する。
壁部23の温度を取得した制御装置60は、取得された壁部23の温度に基づいて冷却装置50aを制御する。本実施例に係る制御装置60は、壁部23の温度が所定の温度になるように冷却装置50aを制御する。具体的には、制御装置60は、壁部23の温度が触媒40の活性化温度以下になるように冷却装置50aの風量を制御する。
より具体的には制御装置60は、冷却装置50aのファン52を作動させるか否かの判定基準となる壁部23の温度の閾値(Tc)を、内燃機関10の運転状態に関連付けて記憶しておく。制御装置60は、内燃機関10の運転状態に基づいて壁部23の温度および閾値(Tc)を取得し、壁部23の温度が閾値より大きい場合、冷却装置50のファン52を作動させることで、壁部23の温度を触媒40の活性化温度以下に制御する。一方、制御装置60は、壁部23の温度が閾値以下の場合、冷却装置50のファン52を停止させる。
閾値としては、例えば壁部23の温度が閾値になったときに冷却装置50のファン52が作動することで、触媒40の温度を活性化温度以下に保つことができるような値を用いることができる。閾値は、予め実験、シミュレーション等によって求めておき、例えばROM62に記憶させておけばよい。
図8は制御装置60の制御に用いられる閾値のマップの一例を示す図である。横軸は内燃機関10の回転数を示し、縦軸は内燃機関10の負荷を示している。図8には、閾値(Tc)の等高線である曲線104、曲線105および曲線106が図示されている。曲線106の温度より曲線105の温度の方が高く、曲線105の温度より曲線104の温度の方が高い。制御装置60は、負荷検出部70の検出結果に基づいて取得した負荷および回転数検出部71の検出結果に基づいて取得した回転数に対応する閾値を図8のマップから表引き演算することで、閾値を取得する。
図9は制御装置60のフローチャートの一例を示す図である。制御装置60は図9のフローチャートを所定の周期で繰り返し実行する。まず、制御装置60は内燃機関10の運転状態に基づいて、壁部23の温度(T)および閾値(Tc)を取得する(ステップS1)。具体的には制御装置60は、負荷検出部70の検出結果に基づいて取得した内燃機関10の負荷および回転数検出部71の検出結果に基づいて取得した内燃機関10の回転数に基づいて、壁部23の温度に関するマップを参照することで、壁部23の温度を取得する。また制御装置60は、負荷および回転数に基づいて、図8で説明した閾値に関するマップを参照することで、閾値を取得する。
次いで制御装置60は、壁部23の温度が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において壁部23の温度が閾値より大きいと判定された場合、制御装置60は冷却装置50のファン52を作動させる(ステップS3)。なお、この場合、制御装置60は、ファン52の回転数を内燃機関10の運転状態に応じて調整することで、風量を制御してもよい。例えば制御装置60は、内燃機関10の負荷が所定値より高くかつ回転数が所定値より高い場合には、そうでない場合に比較して風量が強くなるようにファン52の回転数を高くしてもよい。制御装置60はステップS3の後において、ステップS1を再度実行する。
ステップS2において壁部23の温度が閾値より大きいと判定されなかった場合、制御装置60は冷却装置50のファン52を停止させる(ステップS4)。次いで制御装置60は、フローチャートの実行を終了する。
本実施例に係る排気通路20bによれば、多孔質部材30、冷却装置50aおよび制御装置60を備えることで、実施例1および実施例2の効果に加えて、壁部23の温度を精度よく調整することができるという効果を奏することができる。具体的には、排気通路20bによれば、壁部23の温度を触媒40の活性化温度以下にすることができる。この場合、触媒40の温度も活性化温度に近付けることができる。
なお、本実施例において冷却装置として空冷式の冷却装置50aを用いたが、冷却装置の種類はこれに限られるものではない。冷却装置として空冷式の冷却装置50を用いてもよい。この場合、制御装置60は、例えば冷却装置50の冷却水を供給するポンプ、冷却水の水量を制御する流量制御弁等を制御することで、壁部23の温度を制御してもよい。具体的には、制御装置60は、図9のステップS2において壁部23の温度が閾値より大きいと判定された場合には、ステップS3において冷却水用通路51内の冷却水の流動が開始するようにポンプ、流量制御弁等を制御し、ステップS2において壁部23の温度が閾値より大きいと判定されなかった場合には、ステップS4において冷却水用通路51内の冷却水の流動が停止するようにポンプ、流量制御弁等を制御してもよい。
続いて本発明の実施例4に係る排気通路(以下、本実施例に係る排気通路を排気通路20cと称する)について説明する。本実施例に係る排気通路20cは、多孔質部材30の空孔の平気的な大きさが空気の平均自由行程以下である点において、実施例1〜実施例3に係る排気通路と異なっている。その他の構成は実施例1〜実施例3に係る排気通路と同様のため、説明を省略する。
図10(a)は空気の熱伝導率の温度による変化を示す図である。横軸は空気の温度(℃)を示し、縦軸は圧力が0.1MPaにおける空気の熱伝導率(W/mK)を示している。図10(a)から、空気の温度が上昇すると空気の熱伝導率も上昇することが分る。これは、熱の移動は空気の分子同士の衝突によっても生じ、空気の温度が上昇すると空気の分子同士の衝突が活発化するため、空気の温度上昇とともに空気の熱伝導率が上昇したものと考えられる。
図10(b)は、空気と空気の平均自由行程との関係を説明するための図である。図10(b)においては、高温側の分子80が低温側の分子80に衝突する様子が図示されている。多孔質部材30の空孔の平均的な大きさ(d)が空気の平均自由行程(L)より大きい場合、空気の分子80同士の衝突による熱伝導が生じ易くなる。したがって、多孔質部材30の空孔の平均的な大きさが空気の平均自由行程より大きい場合、排気の温度が高温になった場合に多孔質部材30の空孔に含まれる空気の熱伝導率が大きくなり、その結果、多孔質部材30の熱伝導率が想定以上に大きくなるおそれがある。具体的には、多孔質部材30の熱伝導率の一例として0.1W/mk以下を想定していたとする。この場合、排気が高温になったときの多孔質部材30の熱伝導率が、空気の熱伝導率以上になってしまい、その結果0.1W/mkを超えるおそれがある。
これに対して、本実施例に係る排気通路20cによれば、多孔質部材30の空孔の平均的な大きさが空気の平均自由行程以下であることから、多孔質部材30の空孔内における空気の分子80同士の衝突による熱伝導を抑制することができる。それにより、実施例1〜3に係る効果に加えて、多孔質部材30の熱伝導率が想定以上に大きくなることを抑制できるという効果を奏することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
5 内燃機関システム
10 内燃機関
16 排気ポート
20 排気通路
21 第1排気通路
22 第2排気通路
23 壁部
30 多孔質部材
40 触媒
50 冷却装置
51 冷却水用通路
52 ファン
53 フィン
60 制御装置

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気ポートと前記内燃機関の排気を浄化するための触媒とを繋ぐ排気通路の内壁面の少なくとも一部に多孔質部材を備え、
    前記排気の温度が前記排気の熱の前記排気通路の外部への放出が要求される高温の場合における前記多孔質部材の熱伝導率が、前記排気の温度が前記触媒の暖機が要求される低温の場合における前記熱伝導率の10倍以上であることを特徴とする排気通路。
  2. 前記多孔質部材の空孔率が所定の値に設定されることで、前記高温の場合における前記多孔質部材の前記熱伝導率が前記低温の場合における前記熱伝導率の10倍以上になっている請求項1記載の排気通路。
  3. 前記排気通路の壁部のうち前記多孔質部材が配置されている部分を冷却する冷却手段をさらに備える請求項1または2に記載の排気通路。
  4. 前記壁部の温度に基づいて前記冷却手段を制御する制御手段をさらに備える請求項3記載の排気通路。
  5. 前記制御手段は、前記壁部の温度が前記触媒の活性化温度以下になるように前記冷却手段を制御する請求項4記載の排気通路。
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