JPH11236636A - 熱伝導率可変材料 - Google Patents

熱伝導率可変材料

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JPH11236636A
JPH11236636A JP10056012A JP5601298A JPH11236636A JP H11236636 A JPH11236636 A JP H11236636A JP 10056012 A JP10056012 A JP 10056012A JP 5601298 A JP5601298 A JP 5601298A JP H11236636 A JPH11236636 A JP H11236636A
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JP
Japan
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thermal conductivity
dispersed particles
pores
temperature
phase
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Pending
Application number
JP10056012A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hojo
浩 北條
Katsunori Yamada
勝則 山田
Kiyomi Nakakita
清己 中北
Nobuo Kamiya
信雄 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化に応じて熱伝導率が自動的に変化す
る熱伝導率可変材料を提供すること。 【解決手段】 第1相である母相1の中に、温度変化に
伴い母相1に対して相対的に膨張又は収縮もしくは溶融
・固化する分散粒子2、例えば、母相1より熱膨張係数
の大きい分散粒子2、を、第2相として分散させると共
に、第3相である気孔3を母相1中、分散粒子2中、母
相1と分散粒子2の界面、の少なくとも一つに配し、温
度変化に伴い母相1又は分散粒子2を相対的に体積変化
もしくは変形させることにより、気孔3を生成・閉塞、
もしくは気孔3の分散形態を変化させ、これにより、熱
伝導率を可逆的に変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱伝導率可変材料
に関し、さらに詳しくは、ディーゼルエンジンやガソリ
ンエンジンに用いられるピストン、熱交換器、エキゾー
ストマニホールド、エキゾーストバルブ、ディーゼルパ
ティキュレートフィルタ、マフラー、ボイラー等に好適
な熱伝導率可変材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に用いられている材料は、それ
ぞれ固有の熱伝導率を有しており、その熱伝導率の値に
応じて材料の使い分けがなされている。例えば、自動車
部品を例にとると、ピストンには、軽量で熱伝導率の高
いAl合金等が用いられる。高熱伝導率が必要とされる
理由は、エンジン内の温度が高くなりすぎると、ピスト
ンの強度が低下するため、エンジン内で発生した熱を効
率よく放散させる必要があるからである。
【0003】また、ディーゼルエンジンから排出される
微粒子を捕集するためのディーゼルパティキュレートフ
ィルタには、熱伝導率の低いコージェライト等が用いら
れる。熱伝導率が低い材料、すなわち高い断熱性を有す
る材料を用いると、排ガスの熱が貯えられ、フィルタが
高温に保たれるので、捕集した微粒子を効率よく燃焼除
去することができるからである。
【0004】これに対し、各種の部品に用いられる材料
の中には、単に熱伝導率の大小のみならず、強度、耐熱
性、耐食性等、他の特性と両立することが要求されるも
のがある。材料の熱伝導率は、材料の微構造や、材料中
に含まれる不純物元素、気孔、結晶粒界等の格子不完全
性の影響を受けることから、このような場合には、材料
の気孔率の制御や、材料の純度の制御等により、熱伝導
率と他の特性との両立を図るのが一般的である。
【0005】また、特開平3−13331号公報には、
厚み方向に多数の貫通孔を有する低熱膨張金属板と高熱
膨張金属板とを圧接一体化し、前記貫通孔から高熱膨張
金属を低熱膨張金属板表面に露出させ、これらの金属板
の厚さ比や、主面におけるこれらの金属板の露出面積を
適宜選定することにより、熱膨張係数及び熱伝導率の異
なる材料を得る方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、温度が変動
する条件下で使用される部品の中には、温度によって熱
伝導率の値が変わった方が望ましい場合がある。例え
ば、ディーゼルエンジンの場合、エンジン始動時の低負
荷下においては、エンジン燃焼室の壁面の温度が低いた
めに、すすが発生しやすいという問題がある。低負荷下
において発生するすすを低減するためには、エンジン燃
焼室の壁面を遮熱し、エンジン燃焼室の壁面の温度をで
きるだけ速く、すすの発生しにくい温度まで昇温させる
必要がある。
【0007】そのため、ピストンは、上述したように、
通常運転時においては、熱伝導率の高い材料であること
が望ましいが、エンジン燃焼室の壁面の温度がすすの発
生しにくい温度に達するまでは、その熱伝導率は、でき
るだけ低い方が望ましい。
【0008】一方、エンジン始動時の低負荷下において
発生した多量のすすは、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタにより捕集されることになる。しかしながら、エ
ンジン始動直後は、フィルタの温度が低いために、多量
に発生したすすを捕集することはできても燃焼させるこ
とができず、エンジン始動直後に大きな圧力損失が生ず
るという問題がある。大きな圧力損失を避けるために
は、排ガスの熱をフィルタ全体に伝え、フィルタの温度
をできるだけ速く、すすの燃焼温度まで昇温させる必要
がある。
【0009】そのため、ディーゼルパティキュレートフ
ィルタは、上述したように、通常運転時においては、熱
伝導率の低い材料であることが望ましいが、フィルタの
温度がすすの燃焼に適した温度に達するまでは、その熱
伝導率は、できるだけ高い方が望ましい。
【0010】しかしながら、低温時には熱伝導率が低
く、高温時には熱伝導率が高くなる材料、または、その
逆に、低温時には熱伝導率が高く、高温時には熱伝導率
が低くなるような材料、すなわち、温度に応じて熱伝導
率が自動的に、かつ可逆的に変化する材料は、これまで
開発されていなかった。
【0011】本発明が解決しようとする課題は、任意の
温度を境として、それより低温域では高い断熱特性を有
し、それより高温域では高い熱伝導特性を有する熱伝導
率可変材料、あるいはその逆に、任意の温度を境とし
て、それより低温域では高い熱伝導特性を有し、それよ
り高温域では高い断熱特性を有する熱伝導率可変材料を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る熱伝導率可変材料は、3つの相からな
り、第1相である母相の中に第2相である分散粒子を分
散させ、第3相である気孔を母相中、分散粒子中、母相
と分散粒子の界面、の少なくとも一つに配し、温度変化
に伴って気孔の大きさが変化するよう、母相又は分散粒
子が相対的に体積変化することを要旨とするものであ
る。
【0013】例えば、気孔を母相中に配した場合には、
気孔をできるだけ扁平な形状とし、分散粒子の熱膨張率
を母相のそれより大きく、かつ、母相の剛性(弾性率)
を小さくすることが好ましい。これにより、低温時には
気孔により熱伝導率を低く、また、高温時には分散粒子
の熱膨張により母相が弾性変形して気孔を閉塞させるこ
とにより、熱伝導率を高くすることができる。
【0014】また、気孔を分散粒子中に配した例では、
気孔をできるだけ扁平な形状とし、分散粒子の熱膨張率
を母相のそれより大きくすることが好ましい。これによ
り、低温時には気孔により熱伝導率を低く、また、高温
時には分散粒子の膨張により気孔を閉塞させることによ
り、熱伝導率を高くすることができる。
【0015】さらに、気孔を母相と分散粒子の界面に配
した例では、分散粒子に隣接する気孔をできるだけ扁平
な形状とし、分散粒子の熱膨張率を母相のそれより大き
く、かつ、母相又は分散粒子のいずれか一方の剛性(弾
性率)を他方より小さくすればよい。これにより、低温
時には母相と分散粒子との界面には気孔が形成されるの
で熱伝導率を低く、また、高温時には母相又は分散粒子
が弾性変形して気孔を閉塞させることにより、熱伝導率
を高くすることができる。
【0016】逆に、温度上昇に伴い母相に対して収縮す
る分散粒子を分散させた場合には、高温時には気孔が形
成されるので熱伝導率を低く、また、低温時には母相又
は分散粒子が弾性変形し、母相中、分散粒子中又は母相
と分散粒子の界面のいずれかに配した気孔を閉塞させる
ことにより熱伝導率を高くすることができる。
【0017】また、母相に比べて融点が低い分散粒子を
用いた場合には、気孔の形状は、扁平な形状に限らなく
てもよい。さらに、気孔の体積率が変化しない場合で
も、気孔が変形し、その分散形態が変化することによ
り、熱伝導率を可変することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
熱伝導率可変材料の概略構成図、及び低温時には熱伝導
率が低く、高温時には熱伝導率が高くなる特性(以下、
「逆温度特性」という)を発現させる方法を模式的に示
したものである。
【0019】図1において、熱伝導率可変材料4は、第
1相である母相1と、第2相である分散粒子2と、第3
相である気孔3とからなっている。母相1は、熱伝導率
可変材料4を構成する主たる材料であり、熱伝導率可変
用の分散粒子2と気孔3以外の部分を意味する。母相1
としては、単一相から成る材料のみならず、2種以上の
相又は材料が混在している材料や、大きな結晶粒が微量
の粒界相によって結合している材料等を用いてもよく、
熱伝導率可変材料4に要求される特性を考慮して種々の
材料を選択することができる。
【0020】分散粒子2は、温度変化に応じて、母相1
に対して相対的に膨張もしくは収縮するもの、又は大変
形するものであれば良く、特に限定されるものではない
が、図1の場合、分散粒子2として、母相1の熱膨張係
数αm より大きい熱膨張係数αd を有する材料が用いら
れている。
【0021】また、この場合、母相1又は分散粒子2の
いずれか一方の弾性率が他方の弾性率より小さくなるよ
うに母相1及び分散粒子2の材質を選択すると良い。こ
のような条件を満たす材質の組み合わせを選択をする
と、高温時に分散粒子2が膨張して母相1と分散粒子2
とが密着する際に、弾性率の小さい方がより大きく弾性
変形し、気孔3の閉塞が容易化するからである。
【0022】また、温度によって軟化する第2の分散材
料を予め混合しておいてもよい。これによって、母相1
と分散粒子2の弾性率差が小さくても気孔を閉塞させる
ことが可能となる。
【0023】分散粒子2は、熱伝導率可変材料4の主要
部分を構成する母相1の粒界に沿って3次元ネットワー
ク状に分散しており、分散粒子2と母相1との界面に
は、三日月型の気孔3が隣接して形成されている。換言
すれば、図1に示す熱伝導率可変材料4は、母相1中に
3次元ネットワーク状に分散している球形の気孔3の内
部に、気孔3より径の小さい球形の分散粒子2が入った
状態になっているものである。
【0024】なお、図2(a)に示すように、気孔3が
母相1中に均一に分散している場合と、図2(b)に示
すように、気孔3を不連続な3次元ネットワーク状に分
散させた場合とを比較すると、気孔率が同一の条件下で
は、後者の熱伝導率の方がはるかに低くなることが本願
発明者らによって見出されている。そのため、図1に示
すように、母相1中に分散粒子2を3次元ネットワーク
状に分散させ、母相1と分散粒子2の界面に気孔3を配
したような微構造にすれば、温度変化に伴う熱伝導率変
化巾の大きい熱伝導率可変材料4を得ることができると
いう利点がある。
【0025】また、図1では、球形の分散粒子2に隣接
して三日月型の気孔3が形成されている構造になってい
るが、分散粒子2の形状は、球形に限られるものではな
く、扁平な形状を有する分散粒子2に、扁平な形状を有
する気孔3が隣接して形成されていても良い。要は、温
度変化に応じて、気孔3が形成・閉塞可能なものであれ
ば、分散粒子2及び気孔3の形状は特に限定されるもの
ではない。
【0026】次に、図1を参照しながら、逆温度特性が
発現する過程について説明する。まず、低温時において
は、母相1の粒界に沿って分散している分散粒子2と母
相1との界面には、三日月型の気孔3が形成された状態
にある。気孔3内部は、真空又は焼結時のガス等で満た
されていると考えられるが、真空中又は気体の熱伝導率
は、固体である母相1又は分散粒子2と比べて、著しく
低い。そのため、低温時における材料全体の熱伝導率
は、極めて低いものとなる。
【0027】気孔3の内部は、低熱伝導性の発現のため
には、真空であることが好ましいが、焼結時のガス等で
満たされていてもよい。この場合は、ガスの存在により
気孔を完全に閉塞させることはできないが、固体や液体
に比べ収縮が容易である。
【0028】しかし、温度を上昇させていくと、分散粒
子2の熱膨張係数αd は、母相1の熱膨張係数αm より
大きいので、分散粒子2が母相1に対して膨張し、母相
1と分散粒子2の界面に形成された気孔3が次第に小さ
くなる。さらに温度を上げると、ついには、母相1と分
散粒子2が密着し、気孔3が閉塞する。これにより、高
温時においては、気孔3より熱伝導率の高い分散粒子2
を経由して熱が伝達されるので、気孔3が閉塞する温度
を境として、熱伝導率可変材料4全体の熱伝導率が急激
に大きくなるものである。
【0029】なお、さらに温度を上げていくと、分散粒
子2はさらに膨張しようとするが、母相1により拘束さ
れているため、それ以上膨張することができず、分散粒
子2は、母相1に密着したまま、母相1から圧縮応力を
受けることになる。
【0030】一方、高温状態から低温状態へ温度を下げ
る場合には、上述の場合とは逆に、高温時には分散粒子
2は、母相1に密着しているために熱伝導率は高い値を
示す。また、分散粒子2は、母相1から圧縮応力を受け
た状態にある。
【0031】しかし、分散粒子2の熱膨張係数αdは、
母相1の熱膨張係数αmより大きいために、温度を低下
させていくと、分散粒子2が母相1から受ける圧縮応力
は次第に低下し、ついには、分散粒子2と母相1との界
面に気孔3が形成される。その結果、気孔3が形成され
る温度を境として、熱伝導率可変材料4全体の熱伝導率
が急激に低下するものである。実際に使用される部品に
おいては、温度変化に伴い、このような熱伝導率変化が
可逆的に繰り返されることになる。
【0032】これに対し、低温時には熱伝導率が高く、
高温時には熱伝導率が低くなる特性(以下、「正温度特
性」という)を発現させる場合は、逆温度特性を有する
熱伝導率可変材料の場合とは逆に、分散粒子2の熱膨張
係数αd を、母相1の熱膨張係数αm より小さくすれば
よい。これにより、分散粒子2は、低温時には、母相1
に密着しているが、温度の上昇に伴い、母相1と分散粒
子2との界面に気孔3が形成されるので、低温時には熱
伝導率を高く、高温時には熱伝導率を低くすることが可
能となる。
【0033】以上の他、温度変化に応じて、母相1に対
して膨張又は収縮する分散粒子2の具体例としては、相
変態の際に、体積変化を伴う材料が挙げられる。例え
ば、形状記憶合金の一種であるTiNi合金は、低温相
から中間相に変態する際に体積収縮を伴うので、これを
分散粒子2として用いれば、変態点以下の温度では熱伝
導率が高くなり、変態点以上の温度では熱伝導率が低く
なる正温度特性を有する熱伝導率可変材料を得ることが
できる。
【0034】また、分散粒子2として通常の材料を用
い、母相1として形状記憶合金を用いてもよい。変態点
を境にして実際に収縮又は膨張するのは母相1である
が、母相1の内部にある分散粒子2から見れば、相対的
には母相1に対して分散粒子2が膨張又は収縮すること
になるからである。そのため、この場合には、変態点以
下の温度では熱伝導率が低くなり、変態点以上の温度で
は熱伝導率が高くなる逆温度特性を有する熱伝導率可変
材料を得ることができる。
【0035】また、分散粒子2は、母相1より融点が低
く、かつ、固液変態の際に体積変化を伴う材料でも良
い。例えば、Naは、融点が98℃であり、固体から液
体に状態変化する際、体積膨張を伴うので、これを分散
粒子2として用いれば、融点以下の温度では熱伝導率が
低く、融点以上の温度では熱伝導率が高くなる逆温度特
性を有する熱伝導率可変材料を得ることができる。
【0036】さらに、分散粒子2は、インバー効果を呈
する材料でも良い。例えば、インバー合金(Ni36%
−Fe64%)は、キュリー点以下の温度では、熱膨張
と自発体積磁歪とが相殺され、熱膨張率がほぼ0である
のに対し、キュリー点以上の温度では、体積磁歪が消失
し、熱膨張を生ずる。そのため、これを分散粒子2とし
て用いれば、分散粒子2は、キュリー点を境として母相
1に対して膨張又は収縮することになるので、キュリー
点以下の温度では熱伝導率が低くなり、キュリー点以上
の温度では熱伝導率が高くなる逆温度特性を有する熱伝
導率可変材料を得ることができる。
【0037】また、分散粒子2として通常の材料を用
い、母相1としてインバー合金を用いても良い。キュリ
ー点を境として、実際に膨張又は収縮するのは母相1で
あるが、母相1の内部にある分散粒子2から見れば、相
対的には母相1に対して分散粒子2が膨張又は収縮する
ことになるからである。そのため、キュリー点以下の温
度では熱伝導率が高くなり、キュリー点以上の温度では
熱伝導率が低くなる正温度特性を有する熱伝導率可変材
料を得ることができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態に係る逆
温度特性を有する熱伝導率可変材料の構成及び動作原理
について、図3を参照しながら説明する。図3におい
て、熱伝導率可変材料4は、図1に示す熱伝導率可変材
料と同様、母相1と、分散粒子2と、気孔3a、3b、
…とからなっている。
【0039】本実施の形態の場合、母相1には、分散粒
子2より剛性(弾性率)の小さい材料が用いられ、分散
粒子2には、母相1より熱膨張係数の大きな材料が用い
られている。また、分散粒子2は、母相1の内部に均一
に分散している状態にある。さらに、気孔3a、3b、
…は、母相1と分散粒子2の界面ではなく、母相1の内
部に均一に分散している状態にある。
【0040】なお、この場合、気孔3a、3b、…は、
できるだけ扁平な形状とした方がよい。扁平な形状の方
が、気孔3a、3b、…の生成・閉塞が容易になるから
である。また、気孔3a、3b、…は、分散粒子2から
離れた位置に存在していればよく、母相1中であれば特
に限定されるものではない。例えば、母相1を構成する
結晶粒の内部に孤立して存在していてもよく、あるい
は、母相1の結晶粒界や粒界相の内部に存在していても
良い。
【0041】このような構成を有する熱伝導率可変材料
4は、図3(a)に示しように、低温時には、母相1中
に多数の気孔3a、3b、…を配した状態にあるため
に、熱伝導率は低い値を示す。しかし、温度を上昇させ
ていくと、分散粒子2の熱膨張係数αdは、母相1の熱
膨張係数αmより大きいので、分散粒子2が母相1に対
して膨張し、母相1内部に圧縮応力を発生させるように
なる。
【0042】この時、母相1の弾性率は、分散粒子2の
弾性率より小さいので、分散粒子2の膨張によって発生
した圧縮応力により、母相1の方が大きく弾性変形す
る。そのため、図3(b)に示すように、母相1中に分
散している気孔3a、3b、…の内、気孔3aのように
分散粒子2から孤立しているものは、そのまま閉塞しき
れずに残るが、気孔3bのように分散粒子2間に存在し
ているものは、母相1の弾性変形により閉塞することに
なる。その結果、気孔3bが閉塞する温度を境にして、
熱伝導率は急増する。
【0043】一方、高温状態から低温状態へ温度を下げ
る場合には、上述とは逆に、高温時には分散粒子2が膨
張して母相1を弾性変形させ、気孔3bが閉塞した状態
にあるために、熱伝導率は高い値を示す。しかし、温度
を下げるに伴い、分散粒子2は収縮し、やがて母相1中
に気孔3bが形成されると、熱伝導率は急激に低下す
る。その結果として、低温時には、熱伝導率が低く、高
温時には熱伝導率が高くなる逆温度特性を発現するもの
である。
【0044】なお、分散粒子2として、母相1より熱膨
張係数が小さく、かつ、母相1より弾性率の大きな材料
を用いれば、低温時には熱伝導率が高く、高温時には熱
伝導率が低くなる正温度特性を有する熱伝導率可変材料
を得ることができる点は、図1に示す熱伝導率可変材料
と同様である。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態に係る逆
温度特性を有する熱伝導率可変材料の構成及び動作原理
について、図4を参照しながら説明する。図4におい
て、熱伝導率可変材料4は、図1に示す熱伝導率可変材
料と同様、母相1と、分散粒子2と、気孔3c、3d、
…とからなっている。
【0046】本実施の形態の場合、分散粒子2には、母
相1より熱膨張係数が大きい材料が用いられる。また、
気孔3c、3d、…は、母相1と分散粒子2の界面及び
母相1中には存在せず、分散粒子2中に配した状態にあ
る。
【0047】なお、気孔3c、3d、…は、扁平な形状
が望ましい点は、図3の熱伝導率可変材料4と同様であ
る。また、気孔3c、3d、…は、分散粒子2中に配し
た状態、すなわち分散粒子2で囲まれた状態にあればよ
い。例えば、単結晶からなる分散粒子2の内部に気孔3
c、3d、…が孤立して存在している状態でも良く、数
個の分散粒子2からなる2次粒子の内部に気孔3c、3
d、…が存在している状態でも良い。
【0048】このように構成された熱伝導率可変材料4
は、低温時には、図4(a)に示すように、分散粒子2
内に多数の気孔3c、3d、…を配した状態にあるため
に、熱伝導率は低い値を示す。しかし、温度を上昇させ
ていくと、分散粒子2の熱膨張係数αdは、母相1の熱
膨張係数αmより大きいので、分散粒子2が母相1に対
して膨張しようとする。
【0049】この時、図4(b)に示すように、分散粒
子2内部に存在している気孔3c、3d、…の内、気孔
3cのように比較的大きなものは、そのまま閉塞しきれ
ずに残るが、気孔3dのように比較的小さなものは、分
散粒子2が大きく膨張することにより閉塞する。その結
果、気孔3dが閉塞する温度を境に、熱伝導率は急増す
る。
【0050】一方、高温状態から低温状態へ温度を下げ
る場合には、上述とは逆に、高温時には分散粒子2の膨
張が母相1により拘束されているために、気孔3dは閉
塞し、熱伝導率は高い値を示す。しかし、温度を下げる
に伴い、分散粒子2は収縮し、やがて分散粒子2内に気
孔3dが形成されると、熱伝導率は急激に低下する。そ
の結果として、低温時には、熱伝導率が低く、高温時に
は熱伝導率が高くなる逆温度特性を発現するものであ
る。
【0051】なお、分散粒子2として、母相1より熱膨
張率が小さい材料を用いれば、低温時には熱伝導率が高
く、高温時には熱伝導率が低くなる正温度特性を有する
熱伝導率可変材料を得ることができる点は、図1に示す
熱伝導率可変材料と同様である。
【0052】さらに、図5は、本発明の第4の実施の形
態に係る熱伝導率可変材料の概略構成図を示したもので
ある。図5に示す熱伝導率可変材料4は、図1に示す熱
伝導率可変材料4と同様、母相1内部に分散粒子3を分
散させると共に、母相1と分散粒子2の界面に気孔3を
配したものであるが、分散粒子2を3次元ネットワーク
状に分散させず、均一分散させた点が異なるものであ
る。
【0053】そして、図5に示す熱伝導率可変材料によ
れば、第1の実施の形態と同様、分散粒子2として、温
度上昇に伴い母相1に対して膨張するものを用いれば逆
温度特性を発現させることができ、また、温度上昇に伴
い母相1に対して収縮するものを用いれば、正温度特性
を発現させることが可能となる。なお、図1に示すよう
に、分散粒子2及び気孔3を3次元ネットワーク状に分
散させた場合に比べて、熱伝導率変化が小さくなる点
は、上述したとおりである。
【0054】次に、本発明に係る熱伝導率可変材料の製
造方法について説明する。本発明に係る熱伝導率可変材
料の製造方法は、原料粉末調製工程と、成形工程と、加
熱工程とからなっている。
【0055】まず、原料粉末調整工程においては、第1
相となる母相1粒子と、母相1に対して相対的に膨張又
は収縮する分散粒子2と、必要に応じて添加されるその
他の添加物とを均一に混合することが行われる。母相1
粉末は、熱伝導率可変材料4の主要部分を構成するもの
であり、要求される特性に応じて、単一組成からなる合
金粉や、2種以上の相を含む単一粉末、あるいは組成の
異なる2種以上の混合粉末が用いられる。
【0056】分散粒子2は、温度変化に伴い母相1に対
して相対的に膨張又は収縮することにより熱伝導率可変
特性を発現させるものであり、その発現機構に応じて種
々の粉末が用いられる。例えば、熱膨張係数差を利用し
て逆温度特性を発現させたい場合には、分散粒子2とし
て、母相1より熱膨張係数の大きな材質からなる粉末を
用いればよい。また、分散粒子2内部に配された扁平な
気孔3の生成・閉塞により熱伝導率可変特性を発現させ
たい場合には、内部に扁平な気孔3を備えた分散粒子2
粉末を予め作製し、これを母相1粉末と混合すればよ
い。
【0057】母相1に対する分散粒子2の配合比は、任
意であり、要求される熱伝導率可変特性や、機械的性質
などのその他の要求特性を考慮して、適宜最適な値を選
択すればよい。また、分散粒子2の粒径は、分散粒子2
を均一分散させる場合には、特に考慮する必要はなく、
要求特性に応じて任意に選択すればよい。
【0058】しかしながら、分散粒子2を母相1中に3
次元ネットワーク状に分散させる場合には、分散粒子2
の粒径は、母相1粉末の粒径の1/5以下とすることが
望ましい。分散粒子2の粒径が母相1粉末の径の1/5
を越えると、断熱状態における熱伝導率が均一分散させ
た場合と同等になり、3次元ネットワーク分散の効果が
認められなくなるからである。
【0059】その他の添加物は、焼結時に母相1の粒成
長を抑制したり、あるいは母相1と分散粒子2との反応
を抑制する必要がある場合等、必要に応じて適宜添加す
るものである。例えば、母相1と同一組成で粒径の小さ
い粒子、あるいは、母相1よりも高融点で粒径の小さい
粒子等を添加すると、分散粒子2を3次元ネットワーク
状に分散させやすくなる場合がある。
【0060】また、扁平な気孔3を母相1中に分散させ
たい場合には、加熱・焼成時に揮発・燃焼除去される物
質、例えば、樹脂、黒鉛などで扁平な形状のものを添加
物として原料粉末中に添加すればよい。
【0061】さらに、分散粒子2が凝集しやすい性質を
有する場合には、凝集しにくい性質を有する添加物を原
料粉末に加えると、分散粒子2の凝集が抑制されるので
効果的である。
【0062】混合方法は、原料粉末を均一に混合できる
ものであれば良く、特に限定されるものではない。しか
しながら、母相1中に分散粒子を3次元ネットワーク状
に分散させるには、粒径の大きい母相1粉末表面に、母
相1粉末より粒径の小さい分散粒子2を連続的又は不連
続的に存在させたような原料粉末を調整する必要があ
る。この場合には、混合方法としては、母相1粉末表面
に分散粒子2をまぶす方法、あるいは、ボールミルや旋
回流体中で混合する方法が特に好適である。
【0063】次に、成形工程においては、上述した原料
粉末調製工程において得られた原料粉末を、所定形状に
成形することが行われる。成型方法としては、種々の方
法が用いられるが、一軸プレス成形、又はCIPが好ま
しい。成形圧力は、原料粉末の組成、流動性、粒径等に
より最適値が異なるので、原料粉末に応じて、適宜、調
製すればよい。
【0064】最後に、加熱工程においては、上述した成
形工程において得られた成形体を、所定温度に加熱する
ことが行われる。焼結方法は特に限定されるものではな
く、常圧焼結法、真空焼結法、ガス圧焼結法等の各種の
方法を用いることができる。そして、焼結温度、保持時
間、焼結雰囲気等の加熱条件を最適化すれば、母相1粉
末同士が焼結すると共に、母相1中、分散粒子2内部、
あるいは母相1と分散粒子2との界面の少なくとも一つ
に気孔3が形成され、所望の熱伝導率可変特性を備えた
熱伝導率可変材料が得られるものである。
【0065】(実施例1)本実施例は、母相1として平
均熱膨張係数が23.2x10-6/Kであるアルミニウ
ムを、又、分散粒子2として平均熱膨張係数が34x1
-6/Kである塩化ナトリウムを用い、母相1中に分散
粒子2を3次元ネットワーク状に分散させると共に、母
相1と分散粒子2の界面に気孔3を配した熱伝導率可変
材料の熱伝導率変化を検討した例である。
【0066】母相1原料には、アルミニウム粉末(福田
金属箔粉工業;粒径65〜100μm、以下、これを
「粉末A」とする)を用いた。また、分散粒子2には、
塩化ナトリウム粉末(高純度化学製;粒径5μmに粉砕
したもの)を用い、さらに、その他の添加物として、ア
ルミニウム粉末及び鉄粉末(いずれも高純度化学製;粒
径5μm)の混合粉末を用いた。
【0067】初めに、粒径5μmのアルミニウム粉末及
び鉄粉末、並びに塩化ナトリウム粉末からなる原料粉末
をボールミルで均一に乾式混合した(以下、これを「粉
末B」とする)。次いで、粉末Aに対して粉末Bを20
vol%加え、さらにボールミルで乾式混合することに
より、粉末Aの表面に粉末Bが均一に被覆された状態の
粉末を調製した。得られた粉末を一軸プレス成型法によ
り成形体とし、真空加熱炉(真空理工製高温真空min
ivac−II)を用いて、真空中(1μTorr)、
560℃で30min焼成することにより、熱伝導率可
変材料を得た。
【0068】得られた熱伝導率可変材料の焼結密度ρ、
比熱C、熱拡散率κを測定した。焼結密度は、アルキメ
デス法により測定し、比熱及び熱拡散率は、レーザーフ
ラッシュ法熱定数測定装置(真空理工製ULVAC T
C−3000H−NC)を用いて測定した。測定温度
は、室温、100℃、200℃、300℃、400℃及
び500℃とした。また、測定した焼結密度ρ、比熱
C、熱拡散率κを用いて、熱伝導率λを次式により求め
た。 λ=ρCκ
【0069】作製した熱伝導率可変材料の熱伝導率λの
温度依存性を図6に示す。200℃以下の低温では、分
散粒子2が3次元ネットワーク状に分散し、かつ、母相
1と分散粒子2の界面に気孔3が生成しているために、
熱伝導率可変材料4の熱伝導率は、母相1の熱伝導率
(240W/(m・K))の約1/5に相当する50W
/(m・K)前後の低い値を示した。
【0070】一方、測定温度が200℃を越えると、温
度の上昇に伴い、熱伝導率は次第に大きくなり、400
℃以上の高温では、熱伝導率可変材料4の熱伝導率は、
母相1の熱伝導率に近い200W/(m・K)に達し
た。図6より、アルミニウム中に3次元ネットワーク状
に分散している塩化ナトリウム粒子とアルミニウムの界
面に生成した気孔3は、約200℃から閉塞が始まり、
約400℃でほぼ完全に閉塞することがわかる。
【0071】以上の結果から、母相1内部に母相1より
熱膨張係数の大きな分散粒子2を3次元ネットワーク状
に分散させると共に、母相1と分散粒子2の界面に気孔
3を生成させると、低温時には熱伝導率が低く、高温時
には熱伝導率が高くなる逆温度特性を有する熱伝導率可
変材料が得られることがわかった。
【0072】以上、本発明の実施の形態について詳細に
説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改変が可能である。例えば、上記実施例では、分散粒
子2として母相1より熱膨張係数の大きな材料を用いた
が、分散粒子2として母相1より熱膨張係数の小さな材
料を用いれば、上記実施例とは逆に、低温時には熱伝導
率が高く、高温時には熱伝導率が低くなる正温度特性を
有する熱伝導率可変材料を得ることができる。
【0073】また、上記実施例では、母相1に対して分
散粒子2を膨張又は収縮させる手段として、母相1より
熱膨張率の大きな材料を分散粒子2として用いている
が、それ以外にも、相変態の際に体積変化を伴う材料
や、インバー効果を呈する材料等を用いても良い。
【0074】さらに、第3相である気孔3は、母相1
中、分散粒子2中、又は母相1と分散粒子2の界面の少
なくとも一つに配していれば良いが、母相1と分散粒子
2との組み合わせが適切であれば、気孔3は、母相1
中、分散粒子2中及び母相1と分散粒子2の界面の内の
いずれか2つ以上の位置に同時に配していても良く、こ
れにより上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明に係る熱伝導率可変
材料によれば、第1相である母相の中に第2相である分
散粒子を分散させ、第3相である気孔を母相中、分散粒
子中、母相と分散粒子の界面、の少なくとも一つに配
し、温度変化に伴い母相又は分散粒子を相対的に体積変
化させるようにしたので、温度変化に応じて気孔が生成
・閉塞、又は分散形態が変化し、熱伝導率を可逆的に変
化させることができるという効果がある。そのため、こ
れを例えば自動車部品に応用すれば、排ガスの浄化や燃
費の向上等に寄与するものであり、産業上、その効果の
極めて大きな発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る熱伝導率可変
材料の概略構成図、及び熱伝導率可変特性が発現する機
構の模式図である。
【図2】図2(a)は、母相中に気孔が均一に分散して
いる状態を示し、図2(b)は、母相中に気孔が3次元
ネットワーク状に分散している状態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る熱伝導率可変
材料の概略構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る熱伝導率可変
材料の概略構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る熱伝導率可変
材料の概略構成図である。
【図6】アルミニウム中に塩化ナトリウムを3次元ネッ
トワーク状に分散させた場合の温度と熱伝導率との関係
を示す図である。
【符号の説明】
1 第1相(母相) 2 第2相(分散粒子) 3 第3相(気孔) 4 熱伝導率可変材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F01N 3/02 301 F01N 3/02 301Z 7/16 7/16 (72)発明者 中北 清己 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 神谷 信雄 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1相である母相の中に第2相である分
    散粒子を分散させ、第3相である気孔を母相中、分散粒
    子中、母相と分散粒子の界面、の少なくとも一つに配
    し、温度変化に伴って気孔の大きさが変化するよう、母
    相又は分散粒子が相対的に体積変化することを特徴とす
    る熱伝導率可変材料。
JP10056012A 1998-02-20 1998-02-20 熱伝導率可変材料 Pending JPH11236636A (ja)

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