JP2012133149A - 画像形成システムおよび画像形成システムのメンテナンス方法 - Google Patents

画像形成システムおよび画像形成システムのメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】直列タンデム型の画像形成システムを構成する個々の画像形成装置について、それぞれのメンテナンス時期を適切に判断可能とする。
【解決手段】メイン制御部21は、用紙Pへのトナー画像の形成に対応して、前段カウンタCF1〜CFNのカウント値を前段カウント指定値だけ増加させるとともに、後段カウンタCF1〜CFNのカウント値を後段カウント指定値だけ増加させる。この場合、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードに基づいて、前段カウント指定値および後段カウント指定値のそれぞれを個別的に設定している。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成システムおよびそのメンテナンス方法に関する。
近年、複数台の画像形成装置を直列に接続して両面印刷等を行う直列タンデム型の画像形成システムが実用化されている。例えば、2台の画像形成装置を接続した直列タンデム型の画像形成システムでは、前段の画像形成装置(前段機)で用紙の表面にトナー画像を形成し、後段の画像形成装置(後段機)により用紙の裏面にトナー画像を形成する。これにより、1台の画像形成装置で両面印刷を行う場合と比較して、印刷スピードの向上を図ることができる。
ところで、例えば特許文献1には、メンテナンス対象部品のメンテナンス時期を判定するためのメンテナンスカウンタを備える画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、用紙へのトナー画像の形成に対応して、メンテナンスカウンタのカウント値に所定の加算値が加算される。この場合、加算値は、トナー画像を形成する用紙から発生する紙粉量に応じた値に設定されており、発生紙粉量が多いときには、加算値は大きく設定される。
また、例えば特許文献2には、画像が予め形成された用紙(追い刷り紙)にトナー画像を形成する追い刷りを行う画像形成装置が開示されている。かかる開示によれば、予め形成されている画像から発生する蒸気やこの画像を形成している組成物が、装置内の各部に付着し、汚染となり、良好な画像を形成する上で妨げとなるとしている。
特開2001−56627号公報 特開2008−83302号公報
ところで、直列タンデム型の画像形成システムでは、単一の用紙へのトナー画像の形成に対応して個々の画像形成装置がそれぞれ動作した場合であっても、同一のメンテナンス対象部品に関するメンテナンス周期が装置毎に相違する可能性がある。例えば、追い刷り紙を用いる画像形成システムの動作モードでは、装置毎に追い刷り紙による汚染度合いが異なるため、このような可能性が特に考えられる。そのため、直列タンデム型の画像形成システムでは、メンテナンス時期を適切に判断することができないことが考えられる。この場合、画像形成の性能が低下したり、不要なメンテナンスに伴うダウンタイムが発生したりするという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、直列タンデム型の画像形成システムを構成する個々の画像形成装置について、それぞれのメンテナンス時期を適切に判断可能とすることである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である前段機と、当該前段機の下流側に接続されて前段機から排紙された用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である後段機と、を有する画像形成システムを提供する。この画像形成システムは、前段機におけるメンテナンス対象部品と関連付けられた第1メンテナンスカウンタと、第1メンテナンスカウンタと対応して、後段機における当該メンテナンス対象部品と関連付けられた第2メンテナンスカウンタと、用紙へのトナー画像の形成に対応して、第1メンテナンスカウンタのカウント値を第1指定値だけ増加させるとともに、第2メンテナンスカウンタのカウント値を第2指定値だけ増加させるカウンタ制御部と、画像形成システムの動作モードに基づいて、第1指定値および第2指定値のそれぞれを個別的に設定する設定部と、を有する。
ここで、第1の発明において、第1メンテナンスカウンタおよび第2メンテナンスカウンタは、画像形成装置を構成する個別のメンテナンス対象部品毎にそれぞれ用意されていることが好ましい。
また、第1の発明において、設定部は、画像形成システムの動作モードに基づいてメンテナンス周期と相関を有する要因であるメンテナンス要因を特定し、当該特定したメンテナンス要因に応じた前段機と後段機とに対する重み付けに基づいて、第1指定値と第2指定値とをそれぞれ設定することが好ましい。
また、第1の発明において、メンテナンス要因は、トナー画像の形成対象となる用紙に予め形成された画像の印刷に用いられる追い刷りインクであり、メンテナンス対象部品は、用紙の給紙または搬送に供する部材、および感光体を帯電させる電極ワイヤの少なくとも一つを含むことが好ましい。
また、第1の発明において、メンテナンス要因は、追い刷りインクにより積層された用紙同士が張り付くことを抑制するための打ち粉であり、メンテナンス対象部品は、用紙の給紙または搬送に供する部材、当該部材の清掃部材、機内の雰囲気を排気するフィルタ、および用紙の搬送経路に設けられる検出手段の少なくとも一つを含むことが好ましい。
また、第1の発明において、メンテナンス要因は、紙の繊維がとれて粉状になった紙粉であり、メンテナンス対象部品は、用紙の給紙または搬送に供する部材、当該部材の清掃部材、機内の雰囲気を排気するフィルタ、および用紙の搬送経路に設けられる検出手段の少なくとも一つを含むことが好ましい。
ここで、第1の発明において、設定部は、後段機側のメンテナンス周期よりも前段機側のメンテナンス周期を短くすることを重み付けの要素として、第1指定値を第2指定値よりも大きな値に設定することが好ましい。
また、第1の発明において、設定部は、第1指定値を、メンテナンス要因である追い刷りインク、打ち粉、紙粉の順番で個々の値が相対的に小さくなる関係に設定することが好ましい。
また、第1の発明において、メンテナンス要因は、用紙の片面に形成されるトナー画像の印字率であり、メンテナンス対象部品は、感光体の表面を削ることにより残留トナーを除去するブレードを含むことが好ましい。
さらに、第1の発明において、設定部は、前段機においてトナー画像を形成する用紙面の印字率が低いことを判断した場合には、標準的な印字率の場合と比較して第1指定値を大きな値に設定し、後段機においてトナー画像を形成する用紙面の印字率が低いことを判断した場合には、標準的な印字率の場合と比較して第2指定値を大きな値に設定することが好ましい。
また、第2の発明は、用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である前段機と、当該前段機の下流側に接続されて前段機から排紙された用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である後段機と、を有する画像形成システムのメンテナンス方法を提供する。このメンテナンス方法は、前段機におけるメンテナンス対象部品と関連付けられた第1メンテナンスカウンタであって、当該第1メンテナンスカウンタに使用される第1指定値を画像形成システムの動作モードに基づいて設定するステップと、第1メンテナンスカウンタと対応して後段機における当該メンテナンス対象部品と関連付けられている第2メンテナンスカウンタであって、当該第2メンテナンスカウンタに使用される第2指定値を画像形成システムの動作モードに基づいて設定するステップと、用紙へのトナー画像の形成に対応して、第1メンテナンスカウンタのカウント値を第1指定値だけ増加させるとともに、第2メンテナンスカウンタのカウント値を第2指定値だけ増加させステップと、を有する。
ここで、第2の発明は、第1メンテナンスカウンタのカウント値および第2メンテナンスカウンタのカウント値と、予め設定された設定値とを比較することにより、メンテナンス対象部品に対するメンテナンス時期を判断するステップと、をさらに有することが好ましい。
本発明によれば、画像形成システムの動作モードに応じて第1指定値および第2指定値のそれぞれを個別的に設定することができる。そのため、メンテナンス対象部品に関するメンテナンス時期を前段機と後段機とでそれぞれ適切に判断することができる。これにより、画像形成の性能が低下したり、不要なメンテナンスに伴うダウンタイムが発生したりするという問題を解決することができる。
画像形成システムを模式的に示す構成図 画像形成システムの制御系を示すブロック図 操作部50による動作モードの入力手法の一例を示す説明図 メンテナンスカウンタ22とメンテナンス対象部品との対応関係を示す説明図 メンテナンスカウンタ22の説明図 画像形成システムの一連の動作を示すフローチャート カウントアップ処理の詳細を示すフローチャート 第4の実施形態にかかる画像形成システムを模式的に示す構成図
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかる画像形成システムを模式的に示す構成図である。画像形成システムは、大容量給紙装置100と、前段機200と、後段機300と、後処理装置400とを備えている。前段機200と後段機300とのそれぞれは、例えば複写機といった電子写真方式の画像形成装置であり、この画像形成システムは、2台の画像形成装置を直列に接続した直列タンデム型の構成となっている。画像形成システムでは、例えば、一方の画像形成装置(例えば前段機200)で用紙Pの表面にトナー画像を形成し、他方の画像形成装置(例えば後段機300)で用紙Pの裏面にトナー画像を形成することにより、印刷の高速化を図ることができるようになっている。
大容量給紙装置100は、用紙Pを大量に蓄積収容し、画像形成装置に用紙Pを給紙するための装置である。この大容量給紙装置100は、前段機200または後段機300に対して用紙Pを給紙可能とするために、用紙搬送方向において前段機200の前段側に直列に接続されている。大容量給紙装置100は、給紙部110を主体に構成されている。この給紙部110は、複数の給紙トレイ(例えば3つの給紙トレイ111〜113)から構成され、個々の給紙トレイは、例えばそれぞれ異なるサイズの用紙Pを収容している。
前段機200は、用紙Pに所定のトナー画像を転写し、定着処理を施すことにより、用紙Pにトナー画像を形成し、この用紙Pを後段機300に排紙する。前段機200は、自動原稿搬送装置210と、画像読取部220(図2参照)と、画像形成部230と、定着部240と、給紙部250と、搬送部260とを主体に構成されている。
自動原稿搬送装置210は、原稿台上に載置された原稿を搬送機構により画像読取部220に搬送する。画像読取部220は、原稿の片面または両面の画像を走査露光して原稿の画像を読み込み、これを画像データとして生成する。そして、画像読取部220は、画像データにシェーディング補正、画像圧縮処理等の処理を施し、その後、後述する前段機制御部20(図2参照)に対して画像データを出力する。
画像形成部230は、感光体ドラム231と、現像ユニット232とを有している。現像ユニット232は、例えば帯電部と、露光部と、現像部と、ドラムクリーニング部234(図2参照)を主体に構成されている。帯電部は、感光体ドラム231の周面を一様に帯電させる。露光部は、感光体ドラム231にレーザ光を照射してその表面に静電潜像を形成する。現像部は、感光体ドラム231の表面に形成した潜像画像をトナー画像として顕在化する。ドラムクリーニング部234は、トナー画像の転写を終えた感光体ドラム231の表面に残留するトナーを除去する。なお、本実施形態では、電子写真プロセスにより感光体ドラム231上にトナー画像を形成しているが、画像形成装置としてはこれに限定されることはない。
給紙部250は、複数の給紙トレイから構成されている。各給紙トレイには、異なる種類やサイズの用紙Pが収容されている。この給紙部250は、給紙トレイに収容されている用紙Pを一枚ずつ搬送部260に供給する。
ユーザによって選択された用紙Pは、大容量給紙装置100から前段機200の内部へと導入された後、あるいは、給紙部250から供給された後、レジストローラ261を含む搬送部260によって搬送される。搬送された用紙Pは、レジストローラ261によってトナー画像との同期がとられた状態で画像形成部230へと搬送され、これにより、用紙Pの表面にトナー画像が転写される。トナー画像が転写された用紙Pは、定着部240に搬送される。
定着部240は、加熱ローラと加圧ローラとから構成されている。加熱ローラには熱源(図示せず)が内蔵されており、この熱源により加熱ローラが一定の温度に制御される。用紙Pの搬送過程において加熱ローラと加圧ローラとの圧接部であるニップ部に用紙Pが通過することにより、用紙Pの表面に転写されたトナー画像が加熱・加圧され、これにより、トナー画像が用紙Pに定着される。
定着部240により定着処理が施された用紙Pは、搬送部260を構成する排紙ローラ262により隣接する後段機300に排出される。また、用紙Pを表裏反転して排出する場合、搬送部260は、ガイド部材(図示しない)により用紙Pを一旦下方に導く。その後、搬送部260は、この用紙Pを反転搬送し、排紙ローラ262へ導くことで後段機300に排出する。
また、この前段機200には、装置筐体内の雰囲気を外部に排気するための排気ファン270が設けられている。
後段機300は、用紙Pに所定のトナー画像を転写し、定着処理を施すことにより、用紙Pにトナー画像を形成し、この用紙Pを後処理装置400に排紙する。後段機300は、前段機200の構成と基本的に同様であり、自動原稿搬送装置310と、画像読取部320(図2参照)と、画像形成部330と、定着部340と、給紙部350と、搬送部360とを備えている。なお、自動原稿搬送装置310と、画像読取部320と、画像形成部330と、定着部340と、給紙部350と、搬送部360との構成は、前段機200における自動原稿搬送装置210と、画像読取部220と、画像形成部230と、定着部240と、給紙部250と、搬送部260との構成にそれぞれ対応するため、その説明は省略する。
後処理装置400は、前段機200または後段機300から搬送された用紙Pを対象として後処理を行う装置であり、用紙搬送方向において後段機300の後段側に直列に接続されている。後処理としては、ステイプル、パンチ穴空け、用紙折り、用紙挿入、簡易製本、断裁などの各種処理が挙げられるが、本実施形態の後処理装置400は、ステイプル処理を行う装置である。この後処理装置400は、中間スタッカ410と、ステイプラ420と、昇降排紙トレイ430と、固定排紙トレイ440と、搬送部450とを主体に構成されている。
機内へと導入された用紙Pは、搬送部450を構成する切替ゲート(図示せず)の切り替えに応じて、下側搬送路452または上側搬送路451に搬送される。
下側搬送路452を搬送された用紙Pは、中間スタッカ410に一旦排紙されるか、あるいは、中間スタッカ410を通過して昇降排紙トレイ430に排出される。中間スタッカ410に搬送された用紙Pは、当該中間スタッカ410に複数枚集積され、ステイプラ420によりステイプル処理が行われた後、昇降排紙トレイ430に排出される。昇降排紙トレイ430は、機外中段部に配置されており、大量排紙を可能にするために積載方向に移動(昇降)することができるように構成されている。
上側搬送路451を搬送された用紙Pは、固定排紙トレイ440に排紙される。固定排紙トレイ440は、用紙Pの積載容量が小さいことから、主として少量排紙としての利用性が高いハガキや厚紙などの特殊な用紙Pを排出する際に利用される。
図2は、本実施形態にかかる画像形成システムの制御系を示すブロック図である。この画像形成システムの制御系は、給紙制御部10と、前段機制御部20と、後段機制御部30と、後処理制御部40とを主体に構成されている。これらの各制御部10〜40は、互いに通信可能に構成されている。
給紙制御部10は、大容量給紙装置100を統合的に制御する機能を担っている。給紙制御部10は、ユーザが選択する用紙Pに基づいて、前段機200に用紙Pを一枚ずつ搬送する。給紙制御部10としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。
前段機制御部20は、前段機200である画像形成装置を統合的に制御する機能を担っているとともに、各制御部10,30,40を統合的に制御する機能を担っている。前段機制御部20としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。この前段機制御部20には、前述の画像読取部220に加え、操作部50、用紙センサ23から出力される各種の情報が入力されている。
操作部50は、例えば前段機200の本体上部に設けられており、ユーザにより入力される各種の情報を取得する。操作部としては、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルを用いることができる。ユーザは、この操作部50を通じて、画像形成システムの動作モード、具体的には、画像形成条件、用紙条件、後処理条件などといった画像形成システムの種々の動作条件を規定するモードを前段機制御部20に対して指示することができる。ここで、画像形成条件は、例えば片面・両面の印刷種別、画像の濃度や倍率、印刷部数などであり、用紙条件は、メーカー種類、サイズ、普通紙・厚紙・追い刷り紙といった用紙の種類や斤量などである。また、後処理条件は、後処理の有無や、後処理の種類である。
例えば、図3(a)に示すように、表示画面51に表示される情報を参照することで、ユーザは、操作部50を通じて、片面印刷あるいは両面印刷といった印刷種別を指示することができる。また、例えば、図3(b)に示すように、表示画面51に表示される情報を参照することで、ユーザは、操作部50を通じて、用紙Pが収納されているトレイを選択することにより、用紙条件を指示することができる。また、予めトレイに収容される用紙Pと、用紙Pのメーカー種類や斤量とを対応付けておくことで、このトレイの選択を通じて、用紙Pの種別を細かく指示することができる。なお、前段機制御部20に対する画像形成システムの動作モードの指示は、操作部50を通じて行う以外にも、パーソナルコンピュータや他の画像形成装置を通じて行ってもよい。
用紙センサ23は、用紙Pの搬送位置のずれを検出するセンサや、用紙搬送路において用紙Pの到達タイミングを検出する各種のセンサを含む。この用紙センサ23としては、複数の受光素子を直線状に配列したリニアイメージセンサ(例えばCCDラインセンサ等)や、発光素子および受光素子からなるフォトセンサなどを用いることができる。
前段機制御部20は、これを機能的に捉えた場合、メイン制御部21と、メンテナンスカウンタ22とを有している。
メイン制御部12は、画像読取部220を介して画像データを取得することができ、また、この画像データに基づいて、用紙Pの表面および裏面に関する印字率を演算することができる。印字率の演算方法としては、厳密な値として演算する以外にも、標準的な印字率、低い印字率といったように大まかな単位で演算を行ってもよい。メイン制御部12は、かかる演算を通じて、画像形成システムの動作モード(画像形成条件)の一つである印字率を認識することができる。また、操作部50を介してユーザが指定する画像形成システムの動作モードを取得することができる。さらに、メイン制御部12は、用紙センサ23の検出結果を読み込むことにより、用紙Pの搬送位置や到達タイミングを認識することができる。
また、メイン制御部21は、前段機200の各部(画像形成部230、定着部240、給紙部250および搬送部260)を制御することにより、以下に示す一連のプロセスを実行する。これにより、用紙Pの表面にトナー画像が形成される。
(1)帯電部により感光体ドラム231を帯電させる
(2)露光部により感光体ドラム231上に静電潜像を形成する
(3)現像部により形成された静電潜像にトナーを付着させる
(4)感光体ドラム231上のトナー画像を用紙Pに転写させる
(6)トナー画像が転写された用紙Pに定着処理を施す
(5)用紙Pを搬送する
本実施形態との関係において、メイン制御部21は、メンテナンス時期を判断するためのメンテナンスカウンタ22を制御する機能を備えている。ここで、メンテナンスとは、画像形成装置の性能を維持するために必要な保守作業を意味し、システムが自立的に行う保守作業や、人手によって実施される保守作業の双方を含むものである。
メンテナンスカウンタ22は、複数のカウンタCF1〜CFN,CB1〜CBN(N:1以上の自然数)を備えている。カウンタCF1〜CFNは、前段機200に対して設けられるカウンタ群であり、個々のカウンタCF1〜CFNは、前段機200においてメンテナンス対象となる部品(メンテナンス対象部品)のそれぞれと相互に関連付けられている(以下「前段カウンタCF1〜CFN」という)。一方、カウンタCB1〜CBNは、後段機300に対して設けられるカウンタ群であり、個々のカウンタCF1〜CFNは、後段機300におけるメンテナンス対象部品のそれぞれと相互に関連付けられている(以下「後段カウンタCB1〜CBN」という)。
図4に示すように、前段機200および後段機300においてメンテナンス対象部品としては、例えば、排気ファンフィルタ(図示せず)、搬送系ローラ(図示せず)、ローラ用ブラシ263,363、用紙センサ23,33、ワイヤ電極233,333およびドラムクリーニング部234,334が挙げられる。この場合、前段機200および後段機300において同一のメンテナンス対象部品には、互いに対応する前段カウンタCF1〜CFNおよび後段カウンタCB1〜CBNが関連付けられている。例えば、前段カウンタCF1は、前段機200における排気ファンフィルタと関連付けられており、後段カウンタCB1は、その前段カウンタCF1と対応して、後段機300における当該メンテナンス対象部品、すなわち、後段機300の排気ファンフィルタと関連付けられているといる。
排気ファンフィルタは、排気ファン270,370にそれぞれ設けられており、粉塵等を除去するためのフィルタである。搬送系ローラは、給紙部250,350および搬送部260,360を構成する個々のローラである。なお、用紙Pの搬送経路によってローラの使用頻度もことなるため、個々のローラを複数のグループに分割し、これらのグルーブ毎にカウンタをそれぞれ関連付けてもよい。ローラ用ブラシ263,363は、搬送系ローラに付着する粉塵(後述する紙粉や打ち粉など)を除去するためのブラシである。また、ワイヤ電極233,333は、画像形成部230としてのワイヤ電極方式の帯電部を構成する部材である。また、ドラムクリーニング部234,334は、トナーが用紙P上へ転写された後の感光体ドラム231,331の表面に残留しているトナーを削る部材であり、例えばブレードなどで構成されている。
メイン制御部21は、図5に示すように、用紙Pへのトナー画像の形成に対応して、前段カウンタCF1〜CFNのカウント値を前段カウント指定値だけ増加させるとともに、後段カウンタCB1〜CBNのカウント値を後段カウント指定値だけ増加させる(カウンタ制御部)。
また、メイン制御部21は、メンテナンス対象部品毎に、画像形成システムの動作モードに応じて、前段カウント指定値および後段カウント指定値のそれぞれを個別的に設定する(設定部)。個々のカウント値は、A4サイズの普通紙といった標準的な用紙(以下「標準紙」)を基準にベースとなる値(標準値(例えば「1.0」))が予め決定されている。メイン制御部21は、標準値をベースに、画像形成システムの動作モードに応じて、前段カウント指定値および後段カウント指定値のそれぞれを個別的に設定する。例えば、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードと、前段カウント指定値および後段カウント指定値との関係を規定したテーブルを予め保持しており、このテーブルを参照した上で、画像形成システムの動作モードに基づいて前段カウント指定値および後段カウント指定値をそれぞれ設定する。
また、メイン制御部21は、前段カウンタCF1〜CFNおよび後段カウンタCB1〜CBNのカウント値に基づいて、メンテナンス時期に到達したか否かを判断する。メンテナンス時期に到達している場合には、メイン制御部21は、メンテナンス要求を行う。
再び図2を参照するに、後段機制御部30は、後段機300である画像形成装置を統合的に制御する機能を担っている。後段機制御部30としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。この後段機制御部30には、前述の画像読取部320に加え、用紙センサ33から出力される各種の情報が入力されている。
用紙センサ33は、用紙Pの搬送位置のずれを検出するセンサや、用紙搬送路において用紙Pの到達タイミングを検出する各種のセンサを含む。この用紙センサ23としては、複数の受光素子を直線状に配列したリニアイメージセンサ(例えばCCDラインセンサ等)や、発光素子および受光素子からなるフォトセンサなどを用いることができる。
後段機制御部30は、後段機300の各部(画像形成部330、定着部340、給紙部350および搬送部360)を制御することにより、以下に示す一連のプロセスを実行する。これにより、用紙Pの表面にトナー画像が形成される。
(1)帯電部により感光体ドラム331を帯電させる
(2)露光部により感光体ドラム331上に静電潜像を形成する
(3)現像部により形成された静電潜像にトナーを付着させる
(4)感光体ドラム331上のトナー画像を用紙Pに転写させる
(6)トナー画像が転写された用紙Pに定着処理を施す
(5)用紙Pを搬送する
また、後段機制御部30は、前段機制御部20からメンテナンスの実行を指示された場合には、該当するメンテナンス対象部品に関するメンテナンスの実行を指示する。
後処理制御部40は、後処理装置400を統合的に制御する機能を担っている。後処理制御部40は、後段機300から導入される用紙Pをそのまま昇降排紙トレイ430(または固定排紙トレイ440)に排紙したり、中間スタッカ410に集積し、ステイプル処理を行った上で昇降排紙トレイ430に排紙したりする。後処理制御部40としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。
図6は、本実施形態にかかる画像形成システムの一連の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、前段機200のメイン制御部21によって実行される。
まず、ステップ10(S10)において、メイン制御部21は、操作部50を介して入力されるユーザ指示情報および画像データを参照し、画像形成システムの動作モードを設定する。また、メイン制御部21は、これらの情報を各制御部10,30,40に対して出力し、画像形成システムの動作モードの設定を指示する。この設定にともない、各制御部10〜20は、画像形成システムの動作モードに従って画像形成システムが動作するように、個々の装置100〜400をそれぞれ制御する。以下の説明において、「両面印刷」、「表面および裏面ともに標準的な印字率」、「A4」および「追い刷り紙」が画像形成システムの動作モードとして設定されているとする。
ステップ11(S11)において、メイン制御部21は、印刷スタートであるか否かを判断する。印刷スタートの判断は、操作部50のスタートボタンをユーザが操作したか否か、あるいは、画像形成システムに接続するコンピュータから印刷スタートが指令されたか否かにより、行うことができる。ステップ11において肯定判定された場合、すなわち、印刷スタートである場合には、ステップ12(S12)に進む。一方、ステップ11において否定判定された場合、すなわち、印刷スタートではない場合には、ステップ11の処理を再度行う。
ステップ12において、メイン制御部21は、カウントアップ処理を行う。ここで、図7は、カウントアップ処理の詳細を示すフローチャートである。まず、ステップ20(S20)において、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードを診断する(モード診断)。このモード診断により、画像形成条件、用紙条件などが診断される。
ステップ21(S21)において、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードに基づいて、前段カウント指定値と後段カウント指定値とをそれぞれ設定する。メンテナンス対象部品に関するメンテナンス要因(メンテナンス周期と相関を有する要因)は、前段機200および後段機300において相違し、また、画像形成装置を構成する部品毎に相違する。一方で、このメンテナンス要因は、画像形成システムの動作モードを通じて特定可能となる。そこで、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードに基づいてメンテナンス要因を特定し、この特定したメンテナンス要因に応じた前段機200と後段機300とに対する重み付けに基づいて、前段カウント指定値と後段メンテナンス指定値とをそれぞれ設定する
本実施形態において例示する画像形成システムの動作モード(「両面印刷」、「表面および裏面ともに標準的な印字率」、「A4」および「追い刷り紙」)では、以下の要因が、代表的なメンテナンス要因として挙げられる。具体的には、(1)追い刷りインク、(2)打ち粉、(3)紙粉である。
(1)追い刷りインク
追い刷り紙は、一般に、インクを用いた製版印刷による画像が用紙に予め形成されており、追い刷りインクとは、予め形成される画像の印刷に用いられるインクをいう。追い刷り紙を用いた場合、前段機200内および後段機300内の搬送にともない、インク自体、あるいは、インクが気化することによりガス化しこのガス化したインクが装置を構成する部品に付着することが考えられる。例えば、ワイヤ電極233,333は、ガス化したインクが多量に付着することにより、感光体ドラムに対する帯電性能が低下する虞がある。また、搬送系ローラは、インクが多量に付着することにより、あるいはガス化したインクが多量に付着することにより、用紙Pの搬送不良を引き起こす虞がある。
ここで、インク気化ガスは、特に、定着部240,340の通過時といった高温環境において発生する。また、追い刷り紙に対する定着処理の実行回数が多くなる程、インク気化ガスの発生量は減少する。したがって、各メンテナンス対象部品に対するガス化したインクの付着は、前段機200よりも後段機300の方が少なくなる傾向がある。
このような観点から、メイン制御部21は、搬送系ローラに関連付けられた前段カウンタCF2および後段カウンタCB2と、ワイヤ電極233,333に関連付けられた前段カウンタCF5および後段カウンタCB5とに関するカウント指定値をそれぞれ設定する。以下、設定例を示す。
(1−a)搬送系ローラに関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF2および後段カウンタCB2)
前段カウンタCF2に対する前段カウント指定値を、後段カウンタCB2に対する後段カウント指定値よりも大きく設定する。この場合、個々のカウント指定値は、標準値よりも大きく設定する(例えば、前段カウント指定値=1.5,後段カウント指定値=1.1)。
(1−b)ワイヤ電極233,333に関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF5および後段カウンタCB5)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、(1−a)と同様とする。
なお、これらのカウント指定値は例示である。当然、追い刷り紙におけるインク面積や、インク種類に応じてインク気化ガスの影響は異なるため、メイン制御部21は、これらのパラメータをさらに考慮してカウント指定値を設定することもできる。この場合、操作部50を介して用紙Pの種別をより詳細に設定させることにより、画像形成システムの動作モードから、かかる情報をカウント指定値に反映することができる。
(2)打ち粉
打ち粉は、追い刷り紙を積載収容する場合に、追い刷りインクにより積層された用紙同士が張り付くことを抑制するために用紙間に蒔く粉をいう。そのため、画像形成の実行回数が増加するに従い、打ち粉が機内に堆積することとなる。例えば、排気ファンフィルタは、機内の打ち粉が排気ファン270,370によって吸い込まれることにより目詰まりを起こし、これが悪化した場合には、排気効率を低下させる可能性がある。また、搬送系ローラは、追い刷り紙の搬送に伴いローラ表面に打ち粉が溜まり、これが堆積することにより搬送不良を引き起こす虞がある。また、ローラ用ブラシは、搬送系ローラに堆積する打ち粉を除去するが、これがブラシに蓄積することで打ち粉の除去性能が低下する虞がある。また、用紙センサ23,33は、追い刷り紙の搬送に伴い打ち粉が飛散し、これが大量に堆積すると用紙Pの検出不良に繋がる。
ここで、打ち粉は搬送に伴い追い刷り紙から篩い落とされるため、搬送距離が長い程、打ち粉による影響は低減される。したがって、各メンテナンス対象部品に対する打ち粉による影響は、前段機200よりも後段機300の方が少なくなる傾向がある。
このような観点から、メイン制御部21は、排気ファンフィルタに関連付けた前段カウンタCF1および後段カウンタCB1と、搬送系ローラに関連付けられた前段カウンタCF2および後段カウンタCB2と、ローラ用ブラシに関連付けられた前段カウンタCF3および後段カウンタCB3と、用紙センサ23,33に関連付けられた前段カウンタCF4および後段カウンタCB4とに関するカウント指定値をそれぞれ設定する。以下、設定例を示す。
(2−a)排気ファンフィルタに関連付けたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF1および後段カウンタCB1)
前段カウンタCF1に対する前段カウント指定値を、後段カウンタCB1に対する後段カウント指定値よりも大きく設定する。この場合、後段カウント指定値は標準値とし、後段カウント指定値は標準値よりも大きく設定する(例えば、前段カウント指定値=1.3,後段カウント指定値=1.0)。
(2−b)搬送系ローラに関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF2および後段カウンタCB2)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、前述の(2−a)と同様とする。
(2−c)ローラ用ブラシに関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF3および後段カウンタCB3)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、前述の(2−a)と同様とする。
(2−d)用紙センサ23,33に関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF4および後段カウンタCB4)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、前述の(2−a)と同様とする。
なお、これらのカウント指定値は例示である。当然、打ち粉の種類や、単位面積当たりの量、用紙サイズに応じて打ち粉の影響は異なるため、メイン制御部21は、これらのパラメータをさらに考慮してカウント指定値を設定することもできる。この場合、操作部50を介して用紙Pの種別をより詳細に設定させることにより、画像形成システムの動作モードから、かかる情報をカウント指定値に反映することができる。
(3)紙粉
紙粉は、紙の繊維がとれて粉状になったものをいう。そのため、画像形成の実行回数が増加するに従い、紙粉が機内および搬送路に堆積することとなる。例えば、メンテナンス対象部品である排気ファンフィルタは、機内の紙粉が排気ファン270,370によって吸い込まれることにより目詰まりを起こし、これが悪化した場合には、排気効率を低下させる可能性がある。また、メンテナンス対象部品である搬送系ローラは、用紙Pの搬送に伴いローラ表面に紙粉が溜まり、これが堆積することにより搬送不良を引き起こす虞がある。また、メンテナンス対象部品であるローラ用ブラシは、搬送系ローラに堆積する紙粉を除去するが、これが蓄積することで紙粉の除去性能が低下する虞がある。また、メンテナンス対象部品である用紙センサ23,33は、用紙Pの搬送に伴い紙粉が飛散し、これが大量に堆積すると用紙Pの検出不良に繋がる。
また、紙粉は搬送に伴い用紙Pから篩い落とされるため、搬送距離が長い程、紙粉による影響は低減される。したがって、各メンテナンス対象部品に対する紙粉による影響は、前段機200よりも後段機300の方が少なくなる傾向がある。
このような観点から、メイン制御部21は、排気ファンフィルタに関連付けた前段カウンタCF1および後段カウンタCB1と、搬送系ローラに関連付けられた前段カウンタCF2および後段カウンタCB2と、ローラ用ブラシに関連付けられた前段カウンタCF3および後段カウンタCB3と、用紙センサ23,33に関連付けられた前段カウンタCF4および後段カウンタCB4とに関するカウント指定値をそれぞれ設定する。以下、設定例を示す。
(3−a)排気ファンフィルタに関連付けたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF1および後段カウンタCB1)
前段カウンタCF1に対する前段カウント指定値を、後段カウンタCB1に対する後段カウント指定値よりも大きく設定する。この場合、後段カウント指定値は標準値とし、後段カウント指定値は標準値よりも大きく設定する(例えば、前段カウント指定値=1.1,後段カウント指定値=1.0)。ここで、打ち粉は紙粉と比較して粒径が小さいため、メンテナンス対象部品に堆積し易いという傾向がある。そこで、紙粉に設定される前段カウント値は、打ち粉に設定される値よりも小さい値が採用されている。
(3−b)搬送系ローラに関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF2および後段カウンタCB2)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、前述の(3−a)と同様とする。
(3−c)ローラ用ブラシに関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF3および後段カウンタCB3)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、前述の(3−a)と同様とする。
(3−d)用紙センサ23,33に関連付けられたメンテナンスカウンタ22(前段カウンタCF4および後段カウンタCB4)
前段カウント指定値および後段カウント指定値は、前述の(3−a)と同様とする。
なお、これらのカウント指定値は例示である。当然、用紙Pの種類やメーカー、サイズに応じて紙粉の影響は異なるため、メイン制御部21は、これらのパラメータをさらに考慮してカウント指定値を設定することもできる。この場合、操作部50を介して用紙Pの種別をより詳細に設定させることにより、画像形成性システムの動作モードから、かかる情報をカウント指定値に反映することができる。
このような要因を考慮して、メイン制御部21は、個々のメンテナンス対象部品毎に、当該部品に関連付けられた前段カウンタCF1〜CFNの前段カウント指定値と、後段カウンタCB1〜CBNの前段カウント指定値とをそれぞれ設定する。この場合、追い刷りインク、打ち粉および紙粉といったように、複数の要素が関連する場合には、個々のカウント指定値の代表値(たとえば最大値)を最終的なカウント指定値に設定してもよいし、個々のカウント指定値の単純平均または過重平均を最終的なカウント指定値に設定してもよい。
ステップ22(S22)において、メイン制御部21は、メンテナンスカウンタ22を構成する個々の前段カウンタCF1〜CFNおよび個々の後段カウンタCB1〜CBNを対象として、カウントアップを実行する。すなわち、メイン制御部21は、用紙Pへのトナー画像の形成に対応して、前段カウンタCF1〜CFNのカウント値を前段カウント指定値だけ増加させるとともに、後段カウンタCB1〜CBNのカウント値を後段カウント指定値だけ増加させる。
再び図6を参照するに、ステップ13(S13)において、メイン制御部21は、個々のメンテナンス対象部品毎に、当該部品に関連付けられた前段カウンタCF1〜CFNおよび後段カウンタCB1〜CFNのカウント値が設定値以上であるか否かを判断する。この設定値は、メンテナンス対象部品がメンテナンス時期に到達したか否かを判断するための値であり、実験やシミュレーションを通じて最適値が予め設定されている。このステップ13において肯定判定された場合、カウント値が設定値以上である場合には、ステップ14(S14)に進む。一方、ステップ13において否定判定された場合、カウント値が設定値よりも小さい場合には、ステップ15(S15)に進む。
ステップ14において、メイン制御部21は、カウント値が設定値を超えたカウンタCF1〜CFN,CB1〜CBNに関連付けられたメンテナンス対象部品を特定し、当該特定した部品に関するメンテナンス要求を行う。例えば、ワイヤ電極のワイヤ清掃といったように、メンテナンス対象部品に対するメンテナンスを自動で実行することが可能な場合、メイン制御部21は、メンテナンスの実行を指令する。なお、メンテナンス時期に到達しているメンテナンス対象部品が後段機300を構成する部品である場合、メイン制御部21は、当該部品に対するメンテナンスの実行を後段機制御部30に対して指示する。一方、排気ファンフィルタの交換といったように、メンテナンス対象部品に対するメンテナンスを手動で実行する必要がある場合、メイン制御部21は、操作部50の表示画面51等を通じて当該部品に対してメンテナンスが必要である旨の通知を行う。
ステップ15において、メイン制御部21は、印刷終了であるか否かを判断する。具体的には、メイン制御部21は、用紙Pへのトナー画像の形成が終了し、かつ、当該用紙Pが最終の用紙であるか否かを判断する。このステップ15において肯定判定された場合、すなわち、印刷終了の場合には、本処理を終了する。一方、ステップ15において否定判定された場合、すなわち、印刷終了でない場合には、再度ステップ12の処理に進む。このステップ15の判断により、単一のジョブとして複数枚の用紙Pに印刷を行う場合には、最終紙に至るまでの間において個々の用紙毎にカウントアップ処理(ステップ12)が行われる。
このように本実施形態において、メイン制御部21は、用紙Pへのトナー画像の形成に対応して、前段カウンタCF1〜CFN(第1メンテナンスカウンタ)のカウント値を前段カウント指定値(第1指定値)だけ増加させるとともに、後段カウンタCF1〜CFN(第2メンテナンスカウンタ)のカウント値を後段カウント指定値(第2指定値)だけ増加させる。この場合、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードに基づいて、前段カウント指定値および後段カウント指定値のそれぞれを個別的に設定している。
かかる構成によれば、画像形成システムの動作モードに応じて前段カウント指定値および後段カウント指定値のそれぞれを個別的に設定することができる。そのため、同一のメンテナンス対象部品に関するメンテナンス時期を前段機200と後段機300とでそれぞれ適切に判断することができる。これにより、画像形成の性能が低下したり、不要なメンテナンスに伴うダウンタイムが発生したりするという問題を解決することができる。
また、本実施形態において、前段カウンタCF1〜CFNおよび後段カウンタCB1〜CBNは、画像形成装置を構成する個別のメンテナンス対象部品毎にそれぞれ用意されている。
かかる構成によれば、個々のメンテナンス対象部品毎に、前段カウント指定値および後段カウント指定値のそれぞれを設定することができるので、個々の部品に関するメンテナンス時期を前段機200および後段機300についてそれぞれ適切に判断することができる。
また、本実施形態において、メイン制御部21は、画像形成システムの動作モードに基づいてメンテナンス周期と相関を有する要因であるメンテナンス要因を特定し、この特定したメンテナンス要因に応じた前段機200と後段機300とに対する重み付けに基づいて、前段メンテナンス指定値と後段メンテナンス指定値とをそれぞれ設定している。
かかる構成によれば、メンテナンス周期の長短を左右する要因に応じた重み付けを行うことで、前段メンテナンス指定値と後段メンテナンス指定値とをそれぞれ適切に設定することができる。これにより、メンテナンス時期をそれぞれ適切に判断することができる。
また、本実施形態において、メンテナンス要因は、追い刷りインク、打ち粉、紙粉の少なくとも一つを含んでいる。この場合、メイン制御部21は、後段機300側のメンテナンス周期よりも前段機200側のメンテナンス周期を短くすることを重み付けの要素として、前段メンテナンス指定値を後段メンテナンス指定値よりも大きな値に設定する。
かかる構成によれば、追い刷り紙を用いる印刷モードでは、前段機200と後段機300とで機内の汚染の状況が大きく異なることとなる。しかしながら、本実施形態によれば、前段機200および後段機300の各メンテナンス対象部品のメンテナンス時期をそれぞれ適切に判断することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態にかかる画像形成システムについて説明する。この第2の実施形態にかかる画像形成システムが、第1の実施形態のそれと相違する点は、前段メンテナンス指定値および後段メンテナンス指定値の設定方法である。具体的には、前述の実施形態では、メンテナンス要因として、追い刷りインク、打ち粉および紙粉を挙げたが、これ以外にも、種々のメンテナンス要因が挙げられる。本実施形態では、メンテナンス要因としての印字率について説明する。
本実施形態の説明にあたり、「両面印刷」、「表面および裏面ともに低い印字率」、「A4」および「普通紙」が画像形成システムの動作モードとして設定されているとする。なお、「低い印字率」は、実験やシミュレーションを通じて、後述するようなブレードの削れが生じる印字率を基準印字率として予め設定しておくことにより、当該基準印字率との比較において、標準以上の印字率であるのか、それとも低い印字率(標準よりも低い印字率)であるのかを特定することができる。
この動作モードでは、(1)紙粉、(2)印字率が、メンテナンス要因として挙げられる。ここで、(1)紙粉に関する内容については、第1の実施形態と同様であるため、本実施形態での説明は省略する。
(2)印字率
ドラムクリーニング部234,334としてブレードを用いる方式の場合、このブレードは、感光体ドラム231,331の表面を削ることにより残留トナーを除去する。かかる構成では、印字率が低い場合、潤滑剤としての役割を果たすトナーの量が少ないため、ブレードの先端部が削れやすくなる。ブレードの削れ量が大きくなると、感光体ドラム231,331の表面のクリーニング能力が低下し、画像形成性能を低下させる虞がある。
このような観点から、メイン制御部21は、ドラムクリーニング部234,334に関連付けられた前段カウンタCFNおよび後段カウンタCBNに関するカウント指定値をそれぞれ設定する。具体的には、前段カウント指定値および後段カウント指定値をそれぞれ同一の値とし、かつ、個々のカウント指定値を標準値よりも大きい値に設定する(例えば、前段カウント指定値=1.1,後段カウント指定値=1.1)。
なお、例示した印字率は両面とも低い状態を想定しているため、前段カウント指定値および後段カウント指定値が同一の値に設定している。しかしながら、例えば、表面が標準的な印字率で、裏面が低い印字率である場合には、前段カウント指定値を標準値とし、後段カウント指定値のみを標準値よりも大きい値に設定してもよい(例えば、前段カウント指定値=1.0,後段カウント指定値=1.1)。一方、表面が低い印字率で、裏面が標準的な印字率である場合には、前段カウント指定値のみを標準値よりも大きな値とし、後段カウント指定値を標準値に設定してもよい(例えば、前段カウント指定値=1.1,後段カウント指定値=1.0)。
このように本実施形態によれば、同一のメンテナンス対象部品に関するメンテナンス時期を前段機200と後段機300とでそれぞれ適切に判断することができる。これにより、画像形成の性能が低下したり、不要なメンテナンスに伴うダウンタイムが発生したりするという問題を解決することができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態にかかる画像形成システムについて説明する。この第3の実施形態にかかる画像形成システムが、第1または第2の実施形態のそれと相違する点は、前段メンテナンス指定値および後段メンテナンス指定値の設定方法である。具体的には、前述の実施形態では、両面印刷を前提として説明を行ったが、本実施形態では、片面印刷に関して説明を行う。
画像形成装置を直列させた直列タンデム型の構成において、表面のみに印刷を行う場合には、前段機200のみにより画像形成が行われ、一方、裏面のみに印刷を行う場合には、後段機300のみにより画像形成が行われる。以下、個々のケースに関する、前段カウント指定値および後段カウント指定値の設定方法について説明する。
まず、表面のみに印刷を行う場合について説明する。前段カウント指定値については、第1または第2の実施形態に示す前段機200に関する前段カウント指定値と同様に設定することができる。表面のみに印刷を行う場合であっても、前段機200の動作は、両面に印刷を行う場合と同じだからである。
これに対して、後段カウント指定値については、第1または第2の実施形態に示す後段機300に関する後段カウント指定値と異なる基準で設定される。なぜならば、後段機300による画像形成が行われないからであり、メンテナンス要因を同一に論じることができないからである。
(1)追い刷りインク・打ち粉・紙粉
これらをメンテナンス要因とする各メンテナンス対象部品に関連付けられた後段カウント指定値については、第1または第2の実施形態に示す後段機300に関する後段カウント指定値と同様に設定することができる。これらのメンテナンス要因は、後段機300による画像形成の有無に拘わらず、前段機200の影響が支配的だからである。
(2)印字率
後段機300で画像形成を行わない場合、印字率についてはこれを考慮する必要性は低い。そこで、ドラムクリーニング部334に関連付けられた後段カウント指定値は、例えば「0.0」と設定する。
つぎに、裏面のみに印刷を行う場合について説明する。この場合、後段機300において裏面にトナー画像を形成する用紙Pには、前段機200を経由せずに後段機300の給紙部350から給紙する手法と、大容量給紙装置100の給紙部110から前段機200内を搬送して給紙する手法とがある。
前者の給紙手法の場合、用紙Pに画像形成を行う場合であっても、前段機200は動作に寄与しない。そこで、個々の前段メンテナンス指定値は、例えば「0.0」として設定することができる。
一方、後段メンテナンス指定値は、第1の実施形態に示す両面印刷の後段メンテナンス指定値の設定例と比較して大きな値に設定することができる。例えば、第1の実施形態に示す前段メンテナンス指定値として例示した値を代用するといった如くである。これは、前段機200を通過しない場合には、追い刷りインク、打ち粉、紙粉の影響が、後段機300に直接的に現れるからである。
これに対して、後者の給紙手法の場合、前段メンテナンス指定値は、つぎの観点から設定することができる。例えば、紙粉・打ち粉がメンテナンス要因となるメンテナンス対象部品については、第1の実施形態に示す両面印刷のシーンと同様の観点で、前段メンテナンス指令値を設定することができる。また、追い刷りインクがメンテナンス要因となるメンテナンス対象部品については、両面印刷のシーンと比較して小さな値を設定することができる。さらに、印字率がメンテナンス要因となるメンテナンス対象部品については、例えば「0.0」を設定することができる。
一方、後段メンテナンス指定値は、つぎの観点から設定することができる。例えば、紙粉・打ち粉がメンテナンス要因となるメンテナンス対象部品については、第1の実施形態に示す両面印刷のシーンと同様の観点で、後段メンテナンス指令値を設定することができる。また、追い刷りインクがメンテナンス要因となるメンテナンス対象部品については、両面印刷の場合と比較して大きな値を設定することができる。これは、後段機300の定着部340を初めて通過することにより、インク気化ガスの影響が顕著に表れるからである。さらに、印字率がメンテナンス要因となるメンテナンス対象部品については、両面印刷の場合と同様の観点、後段メンテナンス指令値を設定することができる。
このように本実施形態によれば、同一のメンテナンス対象部品に関するメンテナンス時期を前段機200と後段機300とでそれぞれ適切に判断することができる。これにより、画像形成の性能が低下したり、不要なメンテナンスに伴うダウンタイムが発生したりするという問題を解決することができる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態にかかる画像形成システムを模式的に示す構成図である。本実施形態にかかる画像形成システムが、前述の実施形態のそれと相違する点は、メンテナンスカウンタの構成である。
具体的には、前段機制御部20は、メイン制御部21と、メンテナンスカウンタ22とを有している。前述した実施形態において、メンテナンスカウンタ22は、前段機200および後段機300のメンテナンス対象部品に関連付けられたカウンタCF1〜CFN,CB1〜CBNを備えているが、本実施形態のメンテナンスカウンタ22は、前段機200に含まれるメンテナンス対象部品に関連付けられたカウンタCF1〜CFNのみを備えている。
一方、後段機制御部30は、メイン制御部31と、メンテナンスカウンタ32とを有している。メイン制御部31は、後段機300を統合的に制御する機能を担っている。また、メンテナンスカウンタ32は、後段機300に含まれるメンテナンス対象部品に関連付けられたカウンタCB1〜CBNのみを備えている。
このような構成において、各カウント指定値の設定およびカウントアップ処理は、前述の実施形態において示すメイン制御部21によって実行されるのと同様に、メイン制御部21,31のそれぞれによって協働して実行される。
かかる構成によれば、画像形成装置を前段機200または後段機300として専用化する必要がないので、汎用性を確保することができる。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成システムおよびそのメンテナンス方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。例えば、本発明は、画像形成装置を2機直列した構成のみならず、画像形成装置を3機以上直列的に接続してなる直列タンデム型の画像形成システムについても適用可能である。この場合、用紙の搬送方向にかけて、ある位置に配置された画像形成装置とそれよりも下流側に配置された画像形成装置とをそれぞれ前段機と後段機として捉えることにより、前述の思想を適用することができる。
10 給紙制御部
20 前段機制御部
30 後段機制御部
40 後処理制御部
50 操作部
100 大容量給紙装置
110 給紙部
111 給紙トレイ
112 給紙トレイ
113 給紙トレイ
200 前段機
210 自動原稿搬送装置
220 画像読取部
230 画像形成部
240 定着部
250 給紙部
260 搬送部
300 後段機
310 自動原稿搬送装置
320 画像読取部
330 画像形成部
340 定着部
350 給紙部
360 搬送部
400 後処理装置

Claims (12)

  1. 用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である前段機と、当該前段機の下流側に接続されて前記前段機から排紙された用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である後段機と、を有する画像形成システムにおいて、
    前記前段機におけるメンテナンス対象部品と関連付けられた第1メンテナンスカウンタと、
    前記第1メンテナンスカウンタと対応して、前記後段機における当該メンテナンス対象部品と関連付けられた第2メンテナンスカウンタと、
    用紙へのトナー画像の形成に対応して、前記第1メンテナンスカウンタのカウント値を第1指定値だけ増加させるとともに、前記第2メンテナンスカウンタのカウント値を第2指定値だけ増加させるカウンタ制御部と、
    画像形成システムの動作モードに基づいて、前記第1指定値および前記第2指定値のそれぞれを個別的に設定する設定部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記第1メンテナンスカウンタおよび前記第2メンテナンスカウンタは、前記画像形成装置を構成する個別のメンテナンス対象部品毎にそれぞれ用意されていることを特徴とする請求項1に記載された画像形成システム。
  3. 前記設定部は、画像形成システムの動作モードに基づいてメンテナンス周期と相関を有する要因であるメンテナンス要因を特定し、当該特定したメンテナンス要因に応じた前記前段機と前記後段機とに対する重み付けに基づいて、前記第1指定値と前記第2指定値とをそれぞれ設定することを特徴とする請求項1または2に記載された画像形成システム。
  4. 前記メンテナンス要因は、トナー画像の形成対象となる用紙に予め形成された画像の印刷に用いられる追い刷りインクであり、
    前記メンテナンス対象部品は、用紙の給紙または搬送に供する部材、および感光体を帯電させる電極ワイヤの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載された画像形成システム。
  5. 前記メンテナンス要因は、追い刷りインクにより積層された用紙同士が張り付くことを抑制するための打ち粉であり、
    前記メンテナンス対象部品は、用紙の給紙または搬送に供する部材、当該部材の清掃部材、機内の雰囲気を排気するフィルタ、および用紙の搬送経路に設けられる検出手段の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載された画像形成システム。
  6. 前記メンテナンス要因は、紙の繊維がとれて粉状になった紙粉であり、
    前記メンテナンス対象部品は、用紙の給紙または搬送に供する部材、当該部材の清掃部材、機内の雰囲気を排気するフィルタ、および用紙の搬送経路に設けられる検出手段の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項3に記載された画像形成システム。
  7. 前記設定部は、前記後段機側のメンテナンス周期よりも前記前段機側のメンテナンス周期を短くすることを重み付けの要素として、前記第1指定値を前記第2指定値よりも大きな値に設定することを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載された画像形成システム。
  8. 前記設定部は、前記第1指定値を、前記メンテナンス要因である追い刷りインク、打ち粉、紙粉の順番で個々の値が相対的に小さくなる関係に設定することを特徴とする請求項7に記載された画像形成システム。
  9. 前記メンテナンス要因は、用紙の片面に形成されるトナー画像の印字率であり、
    前記メンテナンス対象部品は、感光体の表面を削ることにより残留トナーを除去するブレードを含むことを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載された画像形成システム。
  10. 前記設定部は、前記前段機においてトナー画像を形成する用紙面の印字率が低いことを判断した場合には、標準的な印字率の場合と比較して前記第1指定値を大きな値に設定し、前記後段機においてトナー画像を形成する用紙面の印字率が低いことを判断した場合には、標準的な印字率の場合と比較して前記第2指定値を大きな値に設定することを特徴とする請求項9に記載された画像形成システム。
  11. 用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である前段機と、当該前段機の下流側に接続されて前記前段機から排紙された用紙にトナー画像を形成する画像形成装置である後段機と、を有する画像形成システムのメンテナンス方法において、
    前記前段機におけるメンテナンス対象部品と関連付けられた第1メンテナンスカウンタであって、当該第1メンテナンスカウンタに使用される第1指定値を画像形成システムの動作モードに基づいて設定するステップと、
    前記第1メンテナンスカウンタと対応して前記後段機における当該メンテナンス対象部品と関連付けられている第2メンテナンスカウンタであって、当該第2メンテナンスカウンタに使用される第2指定値を画像形成システムの動作モードに基づいて設定するステップと、
    用紙へのトナー画像の形成に対応して、前記第1メンテナンスカウンタのカウント値を前記第1指定値だけ増加させるとともに、前記第2メンテナンスカウンタのカウント値を前記第2指定値だけ増加させステップと、
    を有する
    ことを特徴とする画像形成システムのメンテナンス方法。
  12. 前記第1メンテナンスカウンタのカウント値および前記第2メンテナンスカウンタのカウント値と、予め設定された設定値とを比較することにより、前記メンテナンス対象部品に対するメンテナンス時期を判断するステップと、
    をさらに有することを特徴とする請求項11に記載された画像形成システムのメンテナンス方法。
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