JP5909982B2 - 用紙排出装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
従来より、用紙がこれらの用紙載置台に排出されるとき、用紙載置台の直前の用紙搬送ローラーから離れて用紙載置台に自重で落下して積載されるまでの間に積載位置がずれ、用紙載置台上に用紙の端部が揃った状態で積載されないという問題があった。
この問題は、用紙載置台の載置面が水平の構成であっても傾斜した構成であっても発生し、特に、用紙搬送速度が高速である場合や、環境条件が厳しい高温多湿や低温低湿の場合に発生しやすい。
請求項1に記載の発明は、用紙排出装置において、
排出手段により排出される用紙を積載する昇降可能な用紙積載部と、
前記用紙積載部に積載される用紙の用紙排出方向の後端を突き当てる突き当て部と、
前記排出手段により排出される用紙の上部において、用紙の幅方向に平行な回転軸回りに揺動可能に保持された押さえ部材と、
前記排出手段により用紙が複数枚重ねられた用紙束で排出される場合、前記用紙積載部を下降させるとともに、前記用紙積載部に向かって落下中の前記用紙束の後端部を叩くように前記押さえ部材の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記押さえ部材を複数回動作させることを特徴とする。
排出手段により排出される用紙を積載する昇降可能な用紙積載部と、
前記用紙積載部に積載される用紙の用紙排出方向の後端を突き当てる突き当て部と、
前記排出手段により排出される用紙の上部において、用紙の幅方向に平行な回転軸回りに揺動可能に保持された押さえ部材と、
前記排出手段により用紙が複数枚重ねられた用紙束で排出される場合、前記用紙積載部を下降させるとともに、前記用紙積載部に向かって落下中の前記用紙束の後端部を叩くように前記押さえ部材の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、排出される用紙束を構成する用紙の枚数に応じて、前記押さえ部材の動作回数を設定することを特徴とする。
前記制御部は、
排出される用紙束を構成する用紙の枚数に応じて、前記用紙積載部の下降量を設定することを特徴とする。
用紙に画像を形成する画像形成装置と、
請求項1〜3の何れか一項に記載の用紙排出装置と、を備えることを特徴とする。
このため、用紙積載部上に排紙された用紙束に対して、上部から適切な力を加えることができ、用紙端部の紙揃え状態を向上させることができる。
図1〜7に示すように、本実施形態における画像形成システム1000は、大容量給紙装置Aと、画像形成装置Bと、後処理装置Cと、を備えて構成されている。また、画像形成装置Bには、画像形成システム1000全体を統括制御する制御部100が備えられている。
大容量給紙装置Aは、複数の用紙収納部7A・・・、第1給紙部7B等を備えている。
各用紙収納部7Aは、例えば、用紙の種類(紙種、坪量、サイズ)毎に予め識別された用紙Sを大量に格納している。用紙収納部7Aに格納されている用紙Sは、第1給紙部7Bにより、連続して画像形成装置Bに送り込まれる。なお、各用紙収納部7Aに格納された用紙Sの種類は、各用紙収納部7Aの設定として制御部100によって認識されている。
画像形成装置Bは、画像読取部1、画像書込部3、画像形成部4、給紙搬送部5、定着部6、自動原稿搬送部B1、操作表示部B2等を備えている。
画像形成部4においては、感光体ドラム4A上に形成された静電潜像に対して、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。
給紙カセット5Aには、用紙の種類(紙種、坪量、サイズ)毎に予め識別された用紙Sが格納されており、用紙Sは、第1給紙部5Bによって、最上部から一枚ずつ第2給紙部5Cに向けて搬送されていく。なお、各給紙カセット5Aに格納された用紙Sの種類は、各給紙カセット5Aの設定として制御部100によって認識されている。
第2給紙部5Cは、給紙トレイから搬送された用紙Sを画像形成部4の転写部4Dへと搬送する。転写部4Dにより画像が転写された用紙Sは、搬送部5Dによって定着部6に搬送される。
また、用紙Sの両面に画像を形成する場合は、用紙Sが定着後に自動両面コピー給紙装置5Fにて表裏が反転され、再び画像形成部4に送られて画像が形成され、その後で後処理装置Cに送り込まれる。
タッチパネルディスプレイは、LCDの表示画面上を、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルにて被覆して構成されており、手指やタッチペン等で押下された位置座標を電圧値にて検出する。
操作表示部B2は、検出された位置信号を操作信号として制御部100に出力する。
ユーザーは、操作表示部B2を操作することにより、後処理の種類(例えば、綴じ処理など)や給紙カセット5Aに収納させる用紙の種類等を設定することができる。
また、ユーザーは、操作表示部B2を操作することにより、後処理装置Cから用紙Sが排出される際の、用紙整合機構部90(後述)の駆動に関する設定を行うことができる。
後処理装置Cは、用紙Sの重ね合わせを行う中間搬送ユニットC1と、綴じ処理等の後処理を行う後処理ユニットC2と、を備えて構成されている。
なお、本実施形態においては、中間搬送ユニットC1と後処理ユニットC2とは、独立した筐体となっているが、中間搬送ユニットC1と後処理ユニットC2とを同一の筐体としても良い。
図2に示すように、中間搬送ユニットC1は、用紙搬入部11、集積部12、用紙搬出部13、バイパス搬送部14等を備えている。
また、綴じ処理などを実行する特定のジョブに対しては、集積部12において2枚の用紙Sが重ねられた後、重ね合わされた状態で上方に排出される。
また、集積部12の上部には、集積部12への用紙Sの導入と、集積部12からの用紙Sの排出とを切り換える搬送路切換部G1が備えられている。
搬送路切換部G1、G2は、それぞれソレノイドに接続して駆動される。
また、綴じ処理等の後処理不要な用紙Sは、集積部12を経由せずにバイパス搬送部14及び後処理ユニットC2の排紙搬送部30を経由して搬送され、排紙ローラー80aを経由して昇降式排紙皿80bに排出される。
この結果、画像形成装置Bから高速で出力される用紙の生産性の低下を防止することが可能となる。
後処理ユニットC2には、図1に示すように、入口搬送部20、排紙搬送部30、連結搬送部40、差込紙給紙部50、綴じ処理部60、スタック部65、折り部70、排紙機構部80、及び用紙整合機構部90等が配置されている。
綴じ処理における打針が用紙束の片側になされる片側綴じの場合、冊子は昇降式排紙皿80bへ排出され、綴じ処理における打針が用紙束の中央部になされる中綴じの場合、冊子は折り部70にて中折りされ、排紙皿82へ排出される。
また、排紙ローラー80aの用紙排出方向上流側には、用紙位置検知センサーPSが配設されている。そして、用紙位置検知センサーPSにより用紙Sの到達を検知した後、タイミングを合わせて排紙ローラー80aの回転速度が減速されるようになっている。
排紙ローラー80aの回転速度を減速することにより、用紙整合機構部90の用紙整合動作をより確実なものとすることができる。
昇降式排紙皿80bは、用紙位置検知センサーPSにより用紙Sの到達が検知された後、下降を開始し、用紙Sが排紙ローラー80aから離れて自重で落下して積載面に積載されるまでの間に、重ねて排出される用紙Sの枚数に応じて予め設定された所定の高さとなる。
なお、昇降式排紙皿80bを所定の高さまで下降させた後、排紙ローラー80aから用紙Sが排出されるようにしても良い。
突き当て部80cは、用紙Sを昇降式排紙皿80bに積載する際、用紙Sの後端を揃えるための基準となる。
4つの押さえ部材91は、用紙Sの幅方向中央を挟んで左部及び右部に2つずつ対応するよう配置され、4つ全てが同時に同一な動作を行うように制御部100により制御される。
押さえ部材91は、図5、6に示すように、アーム状に形成され、その先端部にはゴム等の軟質部材91aが備えられている。そして、この軟質部材91aが積載面上に排出された用紙Sの後端部に当接するようになっている。
また、押さえ部材91の中央部に回転軸91bが固定され、押さえ部材91の後方には支持部材92が立設されている。
支持部材92の先端部には、押さえ部材91の後端部に当接する突出部92aが形成されており、支持部材92が上下動した際に、押さえ部材91の後端部が突出部92aに追従して上下動し、このため押さえ部材91が回転軸91b回りに揺動することとなる。
また、押さえ部材91は、図示しないばね部材により反時計回りに付勢されており、押さえ部材91が揺動した際には、積載面上に先端の軟質部材91aが当接したところで止まる。
押さえ部材駆動モーターM2がアーム93を反時計回りに半回転させると、支持部材92が上方に移動し、これに伴って押さえ部材91が反時計回りに回転する(図6参照)。
また、押さえ部材駆動モーターM2がアーム93を時計回りに逆半回転させると、支持部材92が下方に移動し、これに伴って押さえ部材91が時計回りに回転し、元の位置に戻る(図5参照)。
一対の整合部材97、98は、図3等に示すように、用紙排出方向の下流側であって、昇降式排紙皿80bの上方に配設されている。
一対の整合部材97、98は、用紙幅方向に所定の間隙を有して対向するよう設置されており、図示しない回転軸を中心に昇降式排紙皿80bに対して接離する方向に回転可能となっている。
図7に示すように、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等により構成されている。
制御部100のROM102には、上記各部を制御するための制御プログラム及び各種処理プログラムが記録されており、RAM103にはCPU101による作業領域が備えられている。
CPU101は、この制御プログラム及び各種処理プログラムとの協働により画像形成システム1000の各部の動作を統括的に制御する。
また、制御部100は、当該用紙位置検知センサーPSによる用紙Sの検知から所定時間経過した後、押圧規制部材駆動モーターM2を駆動させ、アーム93を回転させることで、押さえ部材91を動作させる。
ここで、所定時間とは、排紙ローラー80aより排出される用紙束を構成する用紙Sの枚数によって設定される。このため、用紙束の厚さ(用紙束を構成する用紙Sの枚数)に関わらず、略同一の力で用紙束に押さえ部材91を作用させることができる。
例えば、用紙束を構成する用紙Sの枚数が2〜49枚の場合、押さえ部材91の動作回数を2回と設定し、用紙束を構成する用紙Sの枚数が50枚以上の場合、押さえ部材91の動作回数を3回と設定する。また、1枚ずつ用紙Sが排出される場合には、押さえ部材91の動作回数を一回と設定する。
なお、上記の動作回数は、適宜変更可能である。ユーザーが、操作表示部B2を操作することにより、任意に設定することもできる。
また、制御部100は、用紙束を構成する用紙Sの枚数を、ジョブの設定(何枚毎に綴じ処理を行うか等)に応じて判断することができる。
このように、用紙束を構成する用紙Sの枚数に応じて押さえ部材91の動作回数が設定されることにより、昇降式排紙皿80bに積載された用紙Sに対して、上部から適度な力を加えることができ、用紙Sの後端を突き当て部80cに当接させることができる。
例えば、用紙束を構成する用紙Sが、所定値以下の坪量の場合や、所定のサイズ以上の場合などには、坪量が所定値の用紙や所定サイズの用紙の場合と比較して、押さえ部材91の動作回数を多くする。これは、用紙Sが所定より薄い場合や、所定より大きいサイズの場合などには、後端部が揃いづらいためである。
制御部100は、用紙位置検知センサーPSの検知から所定時間経過後、即ち、用紙Sが排紙ローラー80aのニップ部から離れて積載面に積載されるまでの間の所定のタイミングで、昇降式排紙皿80bが、所定の高さに達するように制御している。
また、制御部100は、用紙位置検知センサーPSによる用紙Sの検知から所定時間経過した後、アーム93を回転させる。
これに伴って押さえ部材91は揺動し、昇降式排紙皿80bの積載面に向かって落下中又は積載面上に落下して積載された用紙Sの後端部は、軟質部材91aにより叩かれることになる(図9参照)。
例えば、排紙ローラー80aによりA4サイズの用紙Sが2枚毎に排出される場合、押さえ部材91の揺動動作は2回である。また、排紙ローラー80aによりA4サイズの用紙Sが1枚毎に排出される場合、押さえ部材91の揺動動作は1回である。
用紙Sは、後端部が叩かれることにより上部から適度な押圧が加えられるため、昇降式排紙皿80bの積載面において用紙排出方向の上流側に移動し、後端が突き当て部80cに突き当たって、昇降式排紙皿80b上に後端の揃った状態で積載される。
また、全ての用紙Sの束の排出が終了すると、昇降式排紙皿80b上に積載された用紙束の最上面の高さが適正な位置となるよう調整され、整合部材97、98により、当該用紙束の幅方向の端部が揃えられる。
次いで、ステップS2において、制御部100は、用紙位置検知センサーPSにより用紙Sが排紙ローラー80aの上流側に到達したのを検知し、排紙ローラー80aの回転速度を減速させるとともに、昇降式排紙皿80bの下降を開始する。
一方、用紙位置検知センサーPSによる検知から所定時間経過した場合(ステップS3:YES)、続くステップS4において、制御部100は、アーム93を上記ステップS1にて設定した回数だけ回転させることにより、押さえ部材91をその設定した回数だけ動作させる。
次いで、ステップS6において、制御部100は、ジョブの全ての用紙Sの排出が終了したか否かを判断し、ジョブの全ての用紙Sの排出が終了していない場合(ステップS6:NO)、上記ステップS2に戻って以降の処理を繰り返す。
一方、ジョブの全ての用紙Sの排出が終了した場合(ステップS6:YES)、続くステップ7において、制御部100は、整合部材97、98を動作させ、昇降式排紙皿80b上に積載された用紙Sの幅方向の端部を揃え、本処理を終了する。
このため、昇降式排紙皿80b上に排紙された用紙束に対して、上部から力を加えることができ、端部の紙揃え状態を向上させることができる。
このため、用紙束の枚数に応じた適切な力を上部から加えることができ、端部の紙揃え状態を向上させることができる。
このため、用紙束の枚数(用紙束の厚み)に因らず、適切な力を上部から加えることができ、端部の紙揃え状態を向上させることができる。
この場合、後処理装置Cの制御部により、押さえ部材91の駆動制御を行うこととしても良い。
A 大容量給紙装置
B 画像形成装置
B2 操作表示部
C 後処理装置
C1 中間搬送ユニット
C2 後処理ユニット
80 排紙機構部(用紙排出装置)
80a 排紙ローラー(排出手段)
80b 昇降式排紙皿(用紙積載部)
80c 突き当て部
90 用紙整合機構部(用紙排出装置)
91 押さえ部材
91a 軟質部材
91b 回転軸
92 支持部材
93 アーム
94 プーリー
97、98 整合部材
100 制御部(用紙排出装置)
Claims (4)
- 排出手段により排出される用紙を積載する昇降可能な用紙積載部と、
前記用紙積載部に積載される用紙の用紙排出方向の後端を突き当てる突き当て部と、
前記排出手段により排出される用紙の上部において、用紙の幅方向に平行な回転軸回りに揺動可能に保持された押さえ部材と、
前記排出手段により用紙が複数枚重ねられた用紙束で排出される場合、前記用紙積載部を下降させるとともに、前記用紙積載部に向かって落下中の前記用紙束の後端部を叩くように前記押さえ部材の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記押さえ部材を複数回動作させることを特徴とする用紙排出装置。 - 排出手段により排出される用紙を積載する昇降可能な用紙積載部と、
前記用紙積載部に積載される用紙の用紙排出方向の後端を突き当てる突き当て部と、
前記排出手段により排出される用紙の上部において、用紙の幅方向に平行な回転軸回りに揺動可能に保持された押さえ部材と、
前記排出手段により用紙が複数枚重ねられた用紙束で排出される場合、前記用紙積載部を下降させるとともに、前記用紙積載部に向かって落下中の前記用紙束の後端部を叩くように前記押さえ部材の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、排出される用紙束を構成する用紙の枚数に応じて、前記押さえ部材の動作回数を設定することを特徴とする用紙排出装置。 - 前記制御部は、
排出される用紙束を構成する用紙の枚数に応じて、前記用紙積載部の下降量を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙排出装置。 - 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
請求項1〜3の何れか一項に記載の用紙排出装置と、を備えることを特徴とする画像形成システム。
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