JP4457244B2 - 画像形成装置及びカウント方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録シートに画像形成を行う画像形成装置に関する。特に、本発明は、メンテナンスのタイミングを検出するためのカウンタを備える画像形成装置に関する。また、本発明は、メンテナンスのタイミングを検出するために画像形成装置に設けられるカウンタのカウント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、例えば記録紙に画像形成するときには、記録紙が搬送ローラ、感光体、定着ローラ等の装置部品と接触することなどによって、記録紙から原料繊維、填料等が脱落して、紙粉が発生する。記録紙が接触する装置部品には、記録紙から発生した紙粉の一部が転移し、堆積する。その装置部品に付着した紙粉の量が多くなると、シート搬送不良、現像不良、転写不良、定着不良等の不具合が生じるので、そうなる前に紙粉を除去するなどのためのメンテナンスが行われる。例えば、紙粉が付着した装置部品を人の手によって清掃するメンテナンスが行われる。例えば、その装置部品の清掃を行うために設けられたクリーニング装置で自動的に清掃するメンテナンスが行われる。例えば、その装置部品を交換するメンテナンスが行われる。
【0003】
画像形成装置においては、このようなメンテナンスを行う時期は、通常、画像形成した記録シートの枚数に基づき管理されており、画像形成枚数が所定値(メンテナンス値)を超えたときに、メンテンナンスが行われている。画像形成枚数が所定値を超えたときには、例えば、表示パネル等にその旨表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、画像形成枚数に基づき単純にメンテナンス時期を管理する手法には次の問題がある。
記録シートのうちの記録紙を例にとると、従来は画像形成に用いる記録紙はその大部分がバージンパルプからなるバージンパルプ紙であったが、近年、森林環境保全等の観点などから、再生紙や、ケナフパルプ等の非木材パルプを用いた非木材紙が用いられる機会も多くなっている。ユーザーによっては、一つの画像形成装置において、目的に応じてバージンパルプ紙と、再生紙や非木材紙とを使い分けている。そのため、一つの画像形成装置において、バージンパルプ紙、再生紙、非木材紙などの様々な種類の記録紙が混合して用いられることがある。バージンパルプ紙、再生紙、非木材紙では、それぞれ紙粉の発生量が異なり、これら様々な種類の記録紙が一つの画像形成装置において混合して用いられると次の不具合が生じる。
【0005】
例えば、前述のメンテナンスを行うタイミングを示す画像形成枚数(メンテナンス値)が、従来多く使用されていたバージンパルプ紙の1枚当たりの紙粉発生量に基づき定められた値であると次の不具合が発生する。この画像形成装置において、紙粉の発生量がバージンパルプ紙に比べ多い再生紙、非木材紙が画像形成に多く使用されたときには、画像形成装置内における紙粉の発生量は比較的多くなる。そのため、画像形成枚数がメンテンス値に達したときには、既にメンテナンスを行うべきであったタイミングは過ぎている。このような場合、メンテナンスを行うべきであったタイミングからメンテナンス値に達するまで画像形成している間に、画像形成不良、シート搬送不良等の不具合が生じやすい。
【0006】
そうかといって、このような不具合を抑制するために、メンテナンス値を紙粉発生量が比較的多い再生紙や非木材紙の1枚当たりの紙粉発生量に基づき定めると、別の問題が発生する。すなわち、かかる画像形成装置において、紙粉発生量が比較的少ないバージンパルプ紙が画像形成に多く使用されたときには、画像形成装置内における紙粉の発生量は比較的少なくなる。そのため、画像形成枚数がメンテナンス値に達したときでも、本当にメンテナンスを行うべきタイミングにはまだ達していないことがある。このような場合でも、画像形成枚数がメンテナンス値に達したとき、メンテナンスをすべきと信じて部品交換等のメンテナンスを行うと、部品の使用効率が悪くなり、ランニングコストが高くなる。メンテナンスサイクルが必要以上に短くなる。
【0007】
そこで本発明は、原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成する画像形成装置であって、様々な種類の記録シートが混合して用いられるときでも、適切なメンテナンスタイミングを検出することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成する画像形成装置において、メンテナンスのタイミングを検出するために設けられるメンテナンスカウンタのカウント方法であって、様々な種類の記録シートが混合して用いられるときでも、適切なメンテナンスタイミングを検出することができるカウント方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)前記課題を解決するために本発明は、
原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成するための画像形成装置であって、
画像形成する記録シートの情報であって、当該記録シートからの粉体発生量に対応する情報を検出するためのシート情報検出装置と、
画像形成装置の状態を検出する状態検出装置と、
メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品に対して設けられ、記録シートへの画像形成に対応して該画像形成ごとに動作するメンテナンスカウンタと、
記録シートへの画像形成に対応して前記カウンタのカウント値に所定加算値を加算する加算装置とを備えており、
前記加算装置は、記録シートに画像形成するごとに前記シート情報検出装置が検出する記録シート情報及び前記状態検出装置による検出に基づく画像形成装置の使用履歴に応じた加算値を前記カウンタのカウント値に加算する画像形成装置を提供する。
【0009】
本発明の画像形成装置は、原稿画像に基づく画像を記録紙、OHP用シート等の記録シートに形成するためのものである。記録シート上に形成する画像は、例えばトナー画像、インク画像である。本発明の画像形成装置は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等である。
本発明の画像形成装置は、シート情報検出装置、メンテナンスカウンタ及び加算装置を備えている。さらに画像形成装置の状態を検出する状態検出装置も備えている。
【0010】
メンテナンスカウンタは、メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品に対して設けられている。カウンタのカウント値が所定値に達したときに、その所定部品についてメンテナンスすべき時期であると判断する。
加算装置は、記録シートに画像形成したときなど記録シートへの画像形成に対応してカウンタのカウント値に所定加算値を加算する。換言すれば、加算装置は、記録シートに画像形成する度に加算動作を行う。画像形成動作を開始する前、画像形成動作中、画像形成動作終了後のいずれのときに、加算装置は加算動作を行ってもよい。加算装置が加算動作を行ったときには、カウンタの新たなカウント値は、(元のカウント値+加算値)となる。
【0011】
加算装置がカウンタのカウント値に加算する加算値は、正負いずれの値であってもよい。すなわち、カウンタのカウント値はカウントアップしていってもよく、カウントダウンしていってもよい。
本発明の画像形成装置においては、画像形成する度に加算装置がカウンタのカウント値に加算する加算値は、常に1であるわけではない。加算装置は、シート情報検出装置が検出する記録シート情報及び前記状態検出装置による検出に基づく画像形成装置の使用履歴に応じた加算値をカウンタのカウント値に加算する。加算値は、シート情報検出装置が検出する記録シート情報及び前記状態検出装置による検出に基づく画像形成装置の使用履歴に応じて変えられる。加算装置は、シート情報検出装置が検出する記録シート情報及び前記状態検出装置による検出に基づく画像形成装置の使用履歴に基づき加算値を決定し、その加算値をカウンタのカウント値に加算する。
【0012】
シート情報検出装置が検出する記録シート情報は、画像形成する記録シートの情報である。記録シート情報は、代表的には、画像形成する記録シート1枚当たりから発生する紙粉等の粉体の量を推定するための情報である。
記録シート情報は、例えば、記録シートの材質(OHP用シートか記録紙か、記録紙を使用するときはいかなる紙質か等)、坪量、白色度、パルプ組成などの記録シート属性、含水率、転写回数、通紙回数などである。これらをまとめて、以降の説明では、記録シート状態ということがある。これらのうちの予め定めた1又は2以上をシート情報検出装置は検出すればよい。加算装置はシート情報検出装置が検出する記録シート状態に応じた加算値をカウンタのカウント値に加算する。
【0013】
記録シート情報に関して言えば、加算装置は、代表的には、シート情報検出装置が検出する記録シート情報に基づき、画像形成する記録シートから発生する紙粉等の粉体の量を推定し、画像形成する記録シートから発生する粉体量に応じた加算値をカウンタのカウント値に加算すればよい。このような加算値を画像形成の度にカウンタのカウント値に加算することで、カウンタのカウント値は画像形成装置内で発生した粉体積算量にほぼ比例した値になる。したがって、このようなカウント値に基づき、画像形成装置の所定部品のメンテナンス時期を定めれば、画像形成装置内で発生した粉体総量に応じた適切な時期にメンテナンスを行うことができる。また、そのメンテナンスを行うべき所定部品に付着した粉体総量に応じた適切な時期にメンテナンスを行うことができる。画像形成に再生紙、標準紙等の様々な種類の記録紙が混合して用いられても、カウンタのカウント値は画像形成装置内で発生した粉体総量に応じた値になるので、このような場合でもカウンタのカウント値から適切なメンテナンス時期を検出することができる。
(2) 画像形成する記録シートから発生する紙粉等の粉体の量に応じた加算値をカウンタのカウント値に加算する場合、加算値はシート情報検出装置が検出する記録シート情報に応じて例えば次のように定めればよい。
【0014】
加算値は、例えば、画像形成する記録シートの材質によって次のように変えればよい。画像形成する記録シートが記録紙であるときにはOHPシートであるときよりも、加算値(加算値の絶対値)は大きくすればよい。
加算値は、例えば、画像形成する記録紙の紙質に応じて次のように変えてもよい。再生紙は標準紙よりも紙粉が発生しやすく、紙粉発生量は多くなる。したがって、画像形成する記録紙が再生紙のときは標準紙であるときよりも加算値は大きくすればよい。また、非木材紙は標準紙よりも紙粉が発生しやく、紙粉発生量は多くなる。したがって、画像形成する記録紙が非木材紙のときは標準紙であるときよりも加算値は大きくすればよい。
【0015】
加算値は、例えば、画像形成する記録紙の坪量に応じて次のように変えてもよい。画像形成する記録紙の坪量が大きいときには小さいときよりも紙粉は発生しにくい。したがって、画像形成する記録紙の坪量が大きいときには小さいときよりも、加算値は小さくすればよい。
加算値は、例えば、画像形成する記録紙の白色度に応じて次のように変えてもよい。記録紙の白色度の違いによって、例えば、その記録紙がバージンパルプ紙であるか、再生紙であるかを判別できる。白色度が比較的高いのがバージンパルプ紙であり、比較的低いのが再生紙である。再生紙はバージンパルプ紙に比べて、紙粉が発生しやすく、紙粉発生量が多くなる。したがって、画像形成する記録紙の白色度が比較的低いときには比較的高いときよりも(例えば、画像形成する記録紙が再生紙であるときにはバージンパルプ紙であるときよりも)、加算値は大きくすればよい。
【0016】
加算値は、例えば、画像形成する記録紙のパルプ組成に応じて次のように変えてもよい。パルプ組成は、例えば、再生パルプ含有率、バージンパルプ含有率、非木材パルプ含有率、木材パルプ含有率などを示すものである。例えば、記録紙の再生パルプ含有率が高いときは、低いときよりも、紙粉が発生しやすく、紙粉発生量が多くなる。したがって、記録紙の再生パルプ含有率が高いときには、低いときよりも、加算値は大きくすればよい。また、例えば、記録紙のバージンパルプ含有率が低いときには、高いときよりも、紙粉は発生しやすく、紙粉発生量は多くなる。したがって、画像形成する記録紙のバージンパルプ含有率が低いときには、高いときよりも、加算値は大きくすればよい。
【0017】
加算値は、例えば、画像形成する記録紙の含水率(水分率)に応じて次のように変えてもよい。画像形成する記録紙の含水率が大きいときには、小さいときよりも紙粉は発生しやすい。したがって、画像形成する記録紙の含水率が大きいときには小さいときよりも加算値を大きくすればよい。
加算値は、例えば、画像形成する記録紙の通紙回数に応じて次のように変えてもよい。記録紙の両面に画像形成する場合には、1回目の画像形成のときと、2回目の画像形成のときでは、その記録紙から発生する紙粉量は違う。2回目の画像形成のときの方が1回目よりも、換言すれば、2回目の通紙時のときの方が1回目の通紙時よりも紙粉発生量は少ない。また、記録紙の一方の面に複数の原稿画像を合成して画像形成する場合も同様であり、通紙回数が多くなるほどその記録紙から発生する紙粉量は少なくなる。したがって、画像形成する記録紙の通紙回数が多くなるほど、加算値は小さくすればよい。
【0018】
加算値は、例えば、画像形成する記録紙の転写回数に応じて次のように変えてもよい。転写回数とは、例えば、記録紙に複数の所定色のトナー像を順に重ねて転写して、カラー画像を形成するときにおける転写の回数である。転写回数が多くなるほど、その記録紙から発生する紙粉量は少なくなる。したがって、画像形成する記録紙の転写回数が多くなるほど、加算値は小さくすればよい。
(3) このように加算値を決める紙質等の記録シート情報(記録シート状態)は、前述のようにシート情報検出装置によって検出される。シート情報検出装置は、例えば、次のようにして記録シート情報を検出すればよい。
【0019】
例えば、画像形成装置に記録シートの材質等の記録シート情報を入力するための入力装置を設けておき、その入力装置から入力される記録シート情報に基づき、シート情報検出装置は記録シート情報を検出すればよい。
画像形成装置が画像形成する記録シートを収納するためのシートトレイを複数備えているときには、記録シート情報は次のようにして検出することもできる。各シートトレイとそのシートトレイ上に収納する記録シートの紙質等のシート情報を予め対応させておく。また、画像形成装置に複数のシートトレイのうちのどのシートトレイに収納された記録シート上に画像形成するかを選択するための入力装置を設けておく。これらにより、その入力装置から入力される選択されたシートトレイと、シートトレイと記録シートの紙質等との対応から、画像形成する記録シートの材質等の情報を検出することができる。画像形成装置が画像形成する記録シートを収納するためのシートトレイを一つしか備えていないときも、そのトレイに収納して使用する記録シートの情報を入力するための入力装置を設けておくことで、記録シート情報を検出することができる。
【0020】
画像形成装置がコンピュータ等のホスト機器に接続され、利用される場合(例えば、画像形成装置がプリンタである場合)には、そのホスト機器から画像形成する記録シート情報を入力すれば、シート情報検出装置はその入力情報から記録シート情報を検出することができる。
(4) 画像形成する記録シートから発生する紙粉等の粉体の量は、前述のように記録シート属性等の記録シート状態によって変わる。記録シートから発生する粉体量は、記録シート状態だけでなく、画像形成装置の状態によっても変わる。
【0021】
さらに詳しく言うと、画像形成する記録シートから発生する粉体量は、画像形成時に記録シートと接触する画像形成装置部品の状態(例えば、摩耗度合い、傷つき度合い、粉体付着量等)によっても変わる。画像形成装置の使用履歴(例えば、画像形成枚数)によって、画像形成装置部品の状態は違うので、画像形成する記録シートから発生する紙粉等の粉体量は、画像形成装置の使用履歴によっても変わる。
【0022】
また、画像形成装置内の環境(例えば、温度、湿度等)によって記録シート(特に記録紙)のいわゆる腰の強さが変動するので、そして記録シートの腰の強さによって記録シートから発生する粉体量が違うので、画像形成する記録シートから発生する粉体量は、画像形成装置内の環境によっても変わる。
そこで、本発明では、加算値は、画像形成する記録シートの状態及び画像形成装置の状態に基づく画像形成装置の使用履歴に応じた値とする。
このようにすれば、カウンタのカウント値がさらに精度よく画像形成装置内で発生した紙粉等の粉体の総量に比例した値になる。それだけ、さらに適切なメンテナンスタイミングをカウンタのカウント値から検出することができる。
【0023】
このために、既述のとおり、画像形成装置の状態を検出するための状態検出装置を設けてある。
(5) 加算値は、画像形成装置の状態に応じて例えば次のように定めればよい。
加算値は、例えば、画像形成枚数(さらに言えば、例えば、ユーザーにおける画像形成装置の使用開始当初前の出荷時等の初期メンテナンス後や、その後のメンテナンス後の画像形成枚数)に応じて次のように変えればよい。画像形成枚数が多いときは少ないときよりも、シート搬送ローラ等の装置部品に紙粉等が多く付着しているため、その装置部品が記録シートに与えるストレスは小さく、記録シートから発生する紙粉等の粉体の量は少なくなる。したがって、画像形成枚数が多いときには、少ないときよりも加算値は小さくすればよい。画像形成枚数に応じて加算値を変えるときには、画像形成枚数を検出するために、例えば画像形成枚数カウンタを設けておけばよい。この画像形成枚数カウンタは、例えば画像形成する度に1ずつ加算していけばよい。
【0024】
加算値は、例えば、メンテナンス回数に応じて次のように変えてもよい。メンテナンス回数が多いほど、例えばシート搬送ローラについてみると、その使用積算時間が増していて、それだけローラ表面荒れが増していることで、これと接触する記録シートから発生する粉体量は多くなる。したがって、メンテナンス回数が多いときには、少ないときよりも、加算値は大きくすればよい。メンテナンス回数に応じて加算値を変えるときには、メンテナンス回数を検出するために、例えばメンテナンス回数カウンタを設けておけばよい。このメンテナンス回数カウンタは、例えばメンテナンスする度に1ずつ加算していけばよい。メンテナンスする度に、前記メンテナンスカウンタのカウント値をリセットするときには、そのリセット回数をカウントしても、メンテナンス回数を検出できる。
【0025】
加算値は、例えば、ジャム発生回数に応じて次のように変えてもよい。ジャム発生回数が多いということは、円滑な記録シートの搬送が妨げられやすくなっていることであり、それだけ記録シート搬送時の記録シートの負荷が大きくなっていて、紙粉等が発生しやすいことを意味している。したがって、ジャム発生回数が多いときには、少ないときよりも、加算値は大きくすればよい。ジャム発生回数に応じて加算値を変えるときには、ジャム発生回数を検出するために、例えば、ジャム発生回数カウンタを設けておけばよい。このジャム発生回数カウンタは、例えばジャムが発生する度に1ずつ加算していけばよい。
【0026】
画像形成装置が、記録シートに起因する粉体の除去装置を備えている場合には、加算値は、粉体除去装置が除去した粉体量に応じて次のように変えてもよい。粉体除去装置が除去した粉体量が多いときには、少ないときよりも、加算値は大きくすればよい。粉体除去装置は、例えば、記録シートの搬送路に臨み、搬送される記録シートに接触させる粉体除去部材を有するものである。例えば、粉体除去部材を粉体の帯電極性と逆極性に帯電させることで、粉体除去部材は粉体を吸着することができ、粉体を記録シートから除去することができる。粉体除去部材は、例えば帯電部材との摩擦によって、摩擦帯電させればよい。粉体除去部材に粉体の帯電極性と逆極性の電圧を印加しても、粉体除去部材は粉体を吸着することができ、粉体を記録シートから除去することができる。粉体除去部材は、例えばローラ形状のものである。粉体除去装置が除去した紙粉等の粉体の量、換言すれば、粉体除去部材に付着した粉体量は、例えば、次のようにして検出すればよい。例えば、粉体除去部材をローラ形状とし、その粉体除去ローラに従動して回転する従動ローラを設け、従動ローラの回転トルクを検出することで、除去粉体量を検出することができる。除去粉体量が多く、粉体除去ローラに付着している粉体量が多いときには、従動ローラがスリップしやすくなり、その回転トルクが小さくなるため、従動ローラの回転トルクから除去粉体量を検出することができる。また、粉体除去部材に付着した粉体を粉体除去部材から掻き落とすクリーニング部材を設けておき、その掻き落とされた粉体重量を測定しても、除去粉体量を検出することができる。
【0027】
加算値は、例えば、記録シートを搬送するためのシート搬送ローラ(例えばピックアップローラ、それと連動する給紙ローラその他のシート搬送ローラ)のスリップ量に応じて次のように変えてもよい。記録シートから紙粉等の粉体が多く発生し、シート搬送ローラに粉体が多く付着しているときには、スリップ量は大きくなる。したがって、シート搬送ローラのスリップ量が大きいときには小さいときよりも、加算値は大きくすればよい。シート搬送ローラのスリップ量は、例えば次のようして検出すればよい。例えば、シート搬送ローラの周速度及びそのシート搬送ローラで搬送されている記録シートの搬送速度を検出すれば、これら周速度と搬送速度の比からスリップ量を検出できる。(周速度/搬送速度)が1よりも大きいほどスリップ量は大きく、(周速度/搬送速度)が1に近いほどスリップ量は小さい。
【0028】
加算値は、例えば、記録シートを搬送するときにその記録シートと接触する回転部材の傷量に応じて次のように変えてもよい。記録シートを搬送するときに、その記録シートと接触する回転部材は、例えば、シート搬送ローラ、感光体、転写ローラ、定着ローラなどである。記録シートから多く紙粉等の粉体が発生すると、回転部材の傷量(傷つき度合い)は大きくなる。したがって、回転部材の傷量が大きいときには、小さいときよりも、加算値を大きくすればよい。回転部材の傷量は、例えば次のようにして検出することができる。例えば、回転部材に臨む光センサで、回転部材からの反射光量を検出すれば、回転部材の傷量を検出できる。回転部材の傷量が大きいときには、乱反射が大きくなるため光センサが検出する反射光量が小さくなる。
(6) 画像形成装置には、メンテナンスカウンタのカウント値を送信するための通信装置をさらに設けてもよい。このような通信装置を設けておけば、例えば、メンテナンス会社のホストコンピュータにメンテナンスカウンタのカウント値を送信することができる。メンテナンス会社においては、送信されたカウント値から画像形成装置のメンテナンスの必要性等を遠隔地において判断できる。通信装置は、例えば電話回線を介してカウント値を送信できるものとすればよい。
(7) 本発明は、原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成するための画像形成装置に設けられるメンテナンスカウンタのカウント方法も提供する。
【0029】
すなわち、本発明は、
原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成するための画像形成装置においてメンテナンスすべき画像形成装置の所定部品に対して設けられ、記録シートへの画像形成に対応して該画像形成ごとに動作するメンテナンスカウンタによるカウント方法であって、
画像形成する記録シートの情報であって、当該記録シートからの粉体発生量に対応する情報を検出するステップと、
画像形成装置の状態を検出するステップと、
検出した記録シート情報及び検出した画像形成装置の状態に基づく画像形成装置の使用履歴に基づく加算値を前記カウンタのカウント値に加算するステップと
を含んでいるカウント方法を提供する。
【0030】
かかるメンテナンスカウンタは、画像形成装置のメンテナンスすべき所定部品に対して設けられるものである。
このカウント方法は、前記本発明の画像形成装置においてなされているものである。前記本発明の画像形成装置の説明の中で述べたことは、本発明のカウント方法においても同様のことが言える。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(1) 図1に本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図を示す。また、この画像形成装置の概略ブロック図を図2に示す。図2には、後述するメンテナンスカウンタのカウント動作に関連する機器が主に示されている。なお、図1においては、カウンタ等は図示が省略されている。
【0033】
図1に示す画像形成装置A1は、電子写真方式のアナログ複写機である。
画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上に載置された原稿の画像を記録シート上にモノクロコピーすることができる。原稿台ガラスGLに対して開閉自在に配置されたカバーCVを開けることで、原稿を原稿台ガラスGL上に載置することができる。
【0034】
画像形成装置A1の上部には、操作入力パネルOPが配置されており、この操作パネルOPからユーザーはコピー開始指示、コピー枚数の設定などを行うことができる。
画像形成装置A1は、原稿台ガラスGL上に載置される原稿の画像を読み取るための画像読み取り装置(イメージリーダ)IRと、画像読み取り装置IRによって読み取られた原稿画像に基づき、電子写真法によって記録シート上に原稿画像に対応するトナー像を形成することができる作像装置FDとを備えている。
【0035】
画像読み取り装置IRは、原稿台ガラスGL上に載置された原稿に向けて光を照射するためのランプLP、原稿画像光を作像装置FDの感光体91に導くためのミラーM1、M2、M3及びM4、並びに原稿画像光を感光体91上に結像するためのレンズLSを有している。
ランプLP及びミラーM1は、スライダSL1上に配置されている。ミラーM2及びM3は、スライダSL2上に配置されている。これらスライダSL1、SL2は、スキャンモータを含む駆動装置(図示省略)によって、原稿台ガラスGLと平行に往復移動させることができる。
【0036】
画像読み取り装置IRは、次のように原稿台ガラスGL上に載置された原稿の画像を光学的に走査することで、原稿画像を読み取る。原稿画像を読み取るときには、スライダSL1、SL2は、原稿台ガラスGLと平行にそれぞれ所定速度で駆動される。この間、ランプLPは点灯され、原稿からの反射光は、ミラーM1〜M4によって感光体91へ導かれる。
【0037】
作像装置FDは、感光体91に導かれた原稿画像光を利用して、電子写真法で転写領域Rtに供給される記録シート上に原稿画像に基づくトナー像を形成する。
トナー像を形成する記録シートは、シートトレイTR1又はTR2から転写領域Rtに供給される。シートトレイTR1、TR2は、いずれも記録シートを複数枚積層収納することができる。シートトレイTR1、TR2には、本例では、それぞれ再生紙、標準紙が収納されている。トレイTR1、TR2には、本例では、いずれもA4サイズの記録紙が縦向きに収納されている。
【0038】
トレイTR1、TR2のうちいずれのトレイから記録シートを供給するかは、操作パネルOPを介して選択することができる。
各シートトレイは、転写領域Rtにつづくシート搬送路P1に臨んでいる。
シートトレイTR1の上方には、トレイ上に載置された複数の記録シートから1枚の記録シートをピックアップして、シート搬送路P1に送り出すためのピックアップローラ111が設けられている。また、ピックアップローラ111の下流側には、シート搬送ローラ対112、113が配置されている。ピックアップローラ111とシート搬送ローラ112にはベルト114が巻き掛けられており、これらローラは連動して回転する。ピックアップローラ111を図1中反時計回りに回転駆動することで、トレイTR1上の記録シート(本例では、再生紙)をシート搬送路P1に送り出すことができる。ピックアップローラ111と記録紙の間の摩擦抵抗力と、記録紙間の摩擦抵抗力の差を利用することで、トレイTR1上の記録紙1枚だけをシート搬送ローラ対112、113の方へ送り出すことができる。ピックアップローラ111によってピックアップされた記録紙は、シート搬送ローラ対112、113によってシート搬送路P1に送り出される。
【0039】
シートトレイTR2上の記録シート(本例では、標準紙)も、シートトレイTR1上の記録シートをシート搬送路に送り出すときと同様にして、トレイTR2の上方に配置されたピックアップローラ121及びシート搬送ローラ対122、123によって、シート搬送路P1に送り出すことができる。
シート搬送路P1には、所定間隔でシート搬送ローラ対131〜134が臨んでいる。これら搬送ローラを図示を省略した駆動装置で所定方向に回転駆動することで、記録シートを転写領域Rtまで搬送することができる。
【0040】
転写領域Rtに供給された記録シートに画像形成するために、感光体91の周囲にはイレーサーランプ92、帯電チャージャー93、現像装置94、転写チャージャー95、分離チャージャー96、クリーニング装置97が配置されている。前記転写領域Rtは、転写チャージャー95が感光体91に臨む領域である。
作像装置FDは、次のようにして原稿画像に対応するトナー像を記録シート上に形成することができる。画像形成時には、感光体91は図1中時計回りに回転駆動される。はじめにイレーサーランプ92からの照射光で感光体91を除電する。次いで、帯電チャージャー93で感光体91表面を一様に帯電する。画像読み取り装置IRによって読み取られた原稿画像光は、帯電チャージャー93と現像装置94の間の感光体表面に導かれる。帯電した感光体91表面に、画像読み取り装置IRからの原稿画像光を照射することで、感光体91上に原稿画像に対応する静電潜像が形成される。感光体91上の静電潜像は、現像装置94によってトナーを含む現像剤を用いて現像される。これにより、感光体91上には原稿画像に対応するトナー像が形成される。感光体91上のトナー像は、転写領域Rtに供給される記録シート上に転写チャージャー95によって静電転写される。
【0041】
記録シートに転写されずに感光体91上に残留したトナーは、クリーニング装置97のクリーニングブレード971によって、感光体91から掻き落とされる。
トナー像が転写された記録シートは、分離チャージャー96によって感光体91から分離された後、シート搬送ベルト14で定着装置98に搬送される。
【0042】
定着装置98は、互いに対向する二つの定着ローラ981、982を有している。定着ローラ981は図示を省略した加熱装置によって所定定着温度にまで加熱されている。また、定着ローラ982は、所定押圧力で定着ローラ981に圧接されている。定着ローラ981と982の間に記録シートを通すことで、記録シート上のトナー像には熱が加わるとともに、圧力が加わり、該トナー像は記録シートに定着する。トナー像の記録シートへの定着が行われた後、記録シートはトレイTR3上に排出される。
【0043】
画像形成装置A1は、前記画像読み取り装置IRや、作像装置FD等を制御するための制御装置2を備えており(図2参照)、制御装置2がこれらの動作を制御することで前述のように画像形成がなされる。制御装置2は、図示を省略したコンピュータを含んでいる。
本発明の画像形成装置A1は、記録紙に画像形成するときに記録紙から発生する紙粉が装置部品(例えば、ピックアップローラ111、121、シート搬送ローラ対112、113、122、123、131〜134、感光体91、定着ローラ981、982)に多量に付着するなどして不具合(例えば、ピックアップ不良、シート搬送不良、現像不良、転写不良、定着不良)が発生する前に、その装置部品の清掃、交換等のメンテナンス作業が行えるように、メンテナンスタイミングを検出するためのメンテナンスカウンタ31を備えている(図2参照)。カウンタ31は、本例では、バッテリーバックアップされたSRAMにより提供されている。
【0044】
カウンタ31のカウント値は、画像形成したときにカウントアップされる。カウンタ31のカウント動作は、さらに詳しく言うと、本例では次のときに行われる。本例では、記録シート上への画像形成が正常に終了して、排出トレイTR3の上流側に配置されたセンサSE6が記録シートのトレイTR3への排出を検出したときに、カウンタ31のカウントアップ動作が行われる。センサSE6が、記録シートの後端を検出したときが、トレイTR3上に記録シートが排出されたときである。また、本例では、記録シートの搬送経路に臨む位置に配置されたセンサSE1〜SE6によって、ジャム(ピックアップ不良、シート詰まり)が検出され、画像形成が正常に終了しなかったときにもカウンタ31のカウントアップ動作は行われる。
【0045】
記録シートに画像形成したときには、カウンタ31のカウント値には所定加算値が制御装置2によって加算される。前述のようにカウンタ31は本例ではSRAMにより提供されており、制御装置2は次のようにしてカウンタ31のカウント値をカウントアップする。制御装置2は、カウンタ31から現在のカウント値Coを読み込み、そのカウント値Coに所定加算値Axを加算して、その和(Co+Ax)をカウンタ31に書き込む。これにより、カウンタ31の新たなカウント値Cnは、(元のカウント値Co+所定加算値Ax)となる。
【0046】
制御装置2は、画像形成した記録紙の紙質に応じた加算値Axをカウンタ31のカウント値に加算する。加算値Axは、記録紙の紙質に応じて予め定められている。記録紙の紙質に応じた1枚当たりの紙粉発生量(紙粉の発生しやすさ)に基づき、加算値Axは予め定められている。加算値Axは、画像形成した記録紙の紙質に応じて変わる。
【0047】
画像形成装置A1においては、前述のようにトレイTR1に収納された再生紙又はトレイTR2に収納された標準紙が画像形成に用いられる。制御装置2は、画像形成する記録紙の紙質によって、換言すれば、画像形成する記録紙が再生紙か、標準紙かによって、加算値Axを変える。再生紙の1枚当たりの紙粉発生量は、標準紙の1枚当たりの紙粉発生量よりも多いので、再生紙に画像形成したときの加算値は、標準紙に画像形成したときの加算値よりも大きくする。再生紙と標準紙の1枚当たりの紙粉発生量の比が例えば2:1であるときには、例えば再生紙に画像形成したときの加算値を2とし、標準紙に画像形成したときの加算値を1とすればよい。再生紙に画像形成したときの加算値を1として、標準紙に画像形成したときの加算値を0.5としてもよい。カウンタ31のカウント値には、従来のように常に「1」加算されるのではなく、画像形成した記録シートの紙質に応じた加算値が加算される。
制御装置2は、本例では、次のようにして画像形成する記録紙の紙質を検出する。前述のように操作パネルOPを介して選択されたシートトレイTR1又はTR2から供給される記録紙に画像形成はなされる。シートトレイTR1、TR2内の記録紙の紙質は、次に述べるように操作パネルOPを介してそれぞれ予め設定されている。したがって、制御装置2は、設定されたトレイTR1、TR2に収納されている記録紙の紙質と、選択されたトレイに基づき、画像形成する記録紙の紙質を検出することができる。
【0048】
トレイTR1、TR2に収納されている記録紙の紙質は、次のようにして操作パネルOPを介して予め設定しておくことができる。
操作パネルOPは、図3に示すように、コピー開始を指示するためのコピー開始ボタン81、コピー枚数などを設定するためのテンキー82、液晶タッチパネル83を有している。
【0049】
タッチパネル83からコピー濃度の設定、コピー倍率の設定、コピーする記録シートのサイズの設定などを行うことができる。図3には、タッチパネル83の基本画面W1が示されている。
基本画面W1には、メッセージ表示エリアW11、設定コピー濃度表示エリアW12、設定倍率表示エリアW13、設定記録シート表示エリアW14が設けられている。メッセージ表示エリアW11には、画像形成装置A1の状態、設定コピー枚数等が表示される。また、基本画面W1には、タッチキーK12、K13、K14が設けられている。キーK12に触れることで、画面はコピー濃度設定画面(図示省略)に切り替わり、その画面内のタッチキーを介してコピー濃度を設定することができる。キーK13に触れることで、画面はコピー倍率設定画面(図示省略)に切り替わり、その画面内のタッチキーやテンキー52を介してコピー倍率を設定することができる。キーK14に触れることで、画面はコピーする記録シートを設定するための記録シート設定画面(図示省略)に切り替わり、その画面内のタッチキーを介してコピーする記録シートを設定することができる。記録シート設定画面においては、画像形成を行う記録シートとして、シートトレイTR1、TR2のうちいずれのトレイから転写領域Rtへ記録シートを供給するかを選択することができる。
【0050】
基本画面W1においてタッチキーK15に触ると、画面は図4に示す初期設定画面W2に切り替わる。初期設定画面W2において、タッチキーK21に触ると画面はデフォルト設定画面(図示省略)に切り替わり、その画面内のタッチキーを介してコピー濃度設定、コピー倍率設定、用紙選択設定が行われなかったときのデフォルト値を設定することができる。
【0051】
初期設定画面W2において、タッチキーK22に触ると、画面は図5に示す紙質設定画面W3に切り替わる。紙質設定画面W3において、上段トレイTR1、下段トレイTR2に収納されている記録紙の紙質を設定することができる。上段トレイTR1内の記録紙の紙質はタッチキーK31〜K33に触れることで選択することができる。選択されている上段トレイTR1内の記録紙の紙質は、エリアW31に表示される。下段トレイTR2内の記録紙の紙質も同様にタッチキーK34〜K36を介して選択することができ、選択されている紙質はエリアW32に表示される。このように紙質設定画面W3を介して各トレイ内の記録紙の紙質は、予め設定しておくことができる。
【0052】
画像形成したときには、制御装置2は画像形成した記録紙の紙質を前述のようにして検出し、その紙質に応じた加算値Axをカウンタ31のカウント値に加算する。
このように画像形成する記録紙の紙質に応じて、カウンタ31のカウント値をカウントアップすることで、カウンタ31のカウント値は画像形成装置内で発生した積算紙粉量にほぼ比例する。画像形成に再生紙と、標準紙が混合して用いられても、カウンタ31のカウント値は、画像形成装置内で発生した積算紙粉量にほぼ比例する。したがって、カウンタ31のカウント値に基づき画像形成装置各部品のメンテナンス時期を定めれば、その部品に付着した紙粉量に応じた適切な時期にメンテナンスを行うことができる。例えば、カウンタ31のカウント値が所定のメンテナンス値に達したときをメンテナンスを行うべき時期とすればよい。メンテナンスを行うべき時期がきたときには、その旨操作パネルOPに表示される。
【0053】
カウンタ31のカウント値は、操作パネルOPを介して0にリセットすることができる。制御装置2は、操作パネルOPを介してカウント値をリセットするよう指示があったときには、カウンタ31のカウント値を0にリセットする。例えば、メンテナンスが行われたときには、操作パネルOPを介してカウンタ31のカウント値を0にリセットすればよい。これにより、再びカウンタ31のカウント値がメンテナンス値に達したとき、メンテナンスを行うべき時期であることがわかる。
(2) なお、特開平9−204127号公報も、本発明の画像形成装置と同様にメンテナンスカウンタを有する画像形成装置を提案している。しかし、特開平9−204127号公報が教える画像形成装置においては、画像形成する度にカウンタのカウント値は「1」ずつ加算される。この従来画像形成装置においては、加算値は画像形成する記録紙の紙質によらず、常に一定である。この画像形成装置においては、カウンタのカウント値が画像形成する記録紙の紙質に応じた所定メンテナンス値に達したときに、メンテナンス(クリーニングブレードの清掃)が行われる。この従来画像形成装置においては、紙質によって変わるのは、メンテナンスをすべきタイミングを定めるメンテナンス値である。この従来手法では、同じ紙質の記録紙に連続して画像形成しなければ、適切なタイミングでメンテナンスを行うことができない。
【0054】
これに対して、上記述べた画像形成する記録紙の紙質に応じて加算値を変える本発明のカウント手法を採用すれば、紙質が違う記録紙が混合して画像形成に用いられても、遅くも早くもない適切なメンテナンス時期を、カウンタ31のカウント値から検出することができる。
(3) 画像形成装置A1は、図2に示すように通信装置41を備えている。通信装置41で、例えばメンテナンス会社のホストコンピュータ42と通信を行うことができる。通信装置41は、本例ではモデムを含んでおり、電話回線を介してコンピュータ42と通信を行うことができる。コンピュータ42側もモデムを含む通信装置43を備えている。この通信装置41を利用して、例えば画像形成装置A1の遠隔診断を次のように行うことができる。例えば、コンピュータ42が定期的に通信装置41を介して、画像形成装置A1の制御装置2にメンテナンスカウンタ31のカウント値を送信するように要求する。その要求に応えて、制御装置2がメンテナンスカウンタ31のカウント値を読み出し、そのカウント値をコンピュータ42へ送信すれば、メンテナンス会社のコンピュータ42は遠隔地においても画像形成装置A1にメンテナンス作業が必要か否か等がわかる。
【0055】
画像形成装置A1が定期的にメンテナンスカウンタ31のカウント値をメンテナンス会社のコンピュータ42へ送信してもよい。画像形成装置A1は、メンテナンスカウンタ31のカウント値がメンテナンスをすべき所定値に達したときにその旨コンピュータ42に送信してもよい。画像形成装置A1は、メンテナンスカウンタ31のカウント値から、メンテナンスすべき時期が近づいたことが検出されたときに、その旨コンピュータ42に送信してもよい。
(4)画像形成する記録紙の紙質は、次のように白色度センサを用いて検出してもよい。図6を参照して説明する。
【0056】
白色度センサ51は、シートトレイTR1に収納された記録紙に臨む位置に配置されている。白色度センサ51は、光源511、青色フィルタ512及びCCD513を有している。記録紙の紙質を検出するときには、光源511は記録紙に光照射する。光源511と記録紙の間に配置された青色フィルタ512によって、波長領域400nm〜700nmの光だけが記録紙に照射される。記録紙からの反射光はCCD513に入射する。CCD513で入射する光の光量を検出することで、記録紙がバージン紙(例えば、標準紙)であるか、再生紙であるかを検出することができる。トレイTR1上の記録紙がバージン紙であるときには、CCD513に入射する光の光量は比較的大きくなる。また、トレイTR1上の記録紙が再生紙であるときには、CCD513に入射する光の光量は比較的小さくなる。したがって、CCD513が検出する光量に基づき、トレイTR1に収納されている記録紙がバージン紙及び再生紙のうちのいずれであるかを検出することができる。
【0057】
シートトレイTR2の上方にも、白色度センサを設けておけば、トレイTR2上の記録紙がバージン紙及び再生紙のうちのいずれであるかを同様にして検出することができる。
(5) 画像形成装置内における紙粉発生量は、画像形成する記録紙の紙質だけでなく、次に述べるように画像形成装置の使用履歴や、環境条件によっても変わる。
(5−1) 例えば、記録紙とシート搬送ローラとの接触により発生する紙粉量は、シート搬送ローラの表面状態によって変化する。清掃や、部品交換された直後のシート搬送ローラを用いて記録紙の搬送を行うときには、そのシート搬送ローラ表面には紙粉等が付着していないため、そのシート搬送ローラと記録紙の間に生じる摩擦力は比較的大きく、記録紙が受けるストレスは比較的大きくなる。したがって、ユーザーにおける画像形成装置使用開始前の画像形成装置メーカーからの出荷時等における初期メンテナンス後や、その後の清掃や、部品交換された直後のシート搬送ローラによって発生する紙粉量は比較的多くなる。これに対して、ある程度記録紙の搬送に使用したシート搬送ローラには、紙粉が転移して付着しているため、そのシート搬送ローラは記録紙上ですべりやすくなっており、そのシート搬送ローラが記録紙に与えるストレスは比較的小さい。したがって、ある程度記録紙の搬送に使用したシート搬送ローラによって発生する紙粉量は、比較的少なくなる。これらは、比較的紙粉が発生しやすい再生紙、非木材紙等を使用したときに特に顕著になる。
【0058】
そこで、図7に示すようにメンテナンス後の画像形枚数と、画像形成した記録紙の紙質に応じて、カウンタ31に加算する加算値Axを変えてもよい。
標準紙に画像形成した場合、メンテナンス後の画像形成枚数が例えば0〜(N1 −1)枚の範囲にあるときには、カウンタ31に加算する加算値をA1 とする。同様に、メンテナンス後の画像形成枚数がN1 〜(N2 −1)枚、N2 〜(N3 −1)枚、N3 〜(N4 −1)枚の範囲にあるときには、それぞれ加算値をA2 、A3 、A4 とする。これら加算値A1 〜A4 は、A1 >A2 >A3 >A4 の関係にある。メンテナンス後の画像形成枚数が多いときには少ないときよりも、加算値を小さくする。メンテナンス後の画像形成枚数がN4 より大きいときにも、上記と同様に加算値を定めればよい。
【0059】
再生紙に画像形成した場合、メンテナンス後の画像形成枚数が例えば0〜(N1 −1)枚の範囲にあるときには、加算値はA1 ではなく、A1 より大きいA5 とする。同様に、メンテナンス後の画像形成枚数がN1 〜(N2 −1)枚、N2 〜(N3 −1)枚、N3 〜(N4 −1)枚の範囲にあるときには、それぞれ加算値をA6 、A7 、A8 とする。これら加算値A5 〜A8 は、A5 >A6 >A7 >A8 の関係にある。標準紙に画像形成したときと同様に、メンテナンス後の画像形成枚数が多いときには、少ないときよりも、加算値を小さくする。また、A1 <A5 、A2 <A6 、A3 <A7 、A4 <A8 の関係にあり、再生紙に画像形成したときの加算値は、標準紙に画像形成したときの加算値よりも大きくする。
【0060】
このようにメンテナンス後の画像形成枚数及び紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
このようにメンテナンス後の画像形成枚数及び紙質に応じた加算値をカウンタ31のカウント値に加算するときには、図8に示すように、画像形成枚数をカウントするためのカウンタ32を設けておけばよい。この画像形成枚数カウンタ32も、本例では、メンテナンスカウンタ31と同様にバッテリーバックアップされたSRAMにより提供されている。画像形成枚数カウンタ32のカウント値には、メンテナンスカウンタ31と同様に、制御装置2によって画像形成したときに所定加算値が加算される。画像形成枚数カウンタ32は、画像形成枚数をカウントするためのものであるので、画像形成した記録紙の紙質等によらず、画像形成したときには常に1を加算する。
【0061】
画像形成枚数カウンタ32のカウント値は、本例では、操作パネルOPを介してメンテナンスを行った後には0にリセットする。これにより、カウンタ32のカウント値は、メンテナンス後の画像形成枚数を示す。画像形成枚数カウンタ32のカウント値は、メンテナンスを行った後に0にリセットしなくてもよい。メンテナンスを行ったときのカウント値Cmを別途記憶しておけば、メンテナンス後の画像形成枚数を検出することができる。カウンタ32の画像形成したときのカウント値がCxであるとき、メンテナンス後の画像形成枚数は(Cx−Cm)である。
【0062】
本例では、メンテナンスカウンタ31に加算する加算値Axは、メンテナンス後の画像形成枚数が多くなるにしたがい図7に示すように段階的に小さくしたが、図9に示すようにメンテナンス後の画像形成枚数に応じてリニアに加算値Axを小さくしてもよい。
(5−2) 図10に示すようにメンテナンス回数と、画像形成した記録紙の紙質に応じて、カウンタ31に加算する加算値Axを変えてもよい。
【0063】
例えばシート搬送ローラについてみると、メンテナンス回数が多いほど、使用積算時間が長いので、それだけローラ表面荒れが増している。そのため、メンテナンス回数が多いほど、シート搬送ローラと接触する記録紙から発生する紙粉量は多くなる。したがって、図10に示すように、メンテナンス回数が多いときには、少ないときよりも加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。
【0064】
このようにメンテナンス回数及び紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
メンテナンス回数に応じて加算値を変えるときには、メンテナンス回数を検出するために、例えば、メンテナンス回数カウンタを設けておけばよい。メンテナンスを行う度に、メンテナンス回数カウンタのカウント値は、1ずつ大きくすればよい。
(5−3) 前記(5−1)及び(5−2)で述べたことは組み合わせてもよい。すなわち、図11に示すようにメンテナンス回数、メンテナンス後の画像形成枚数及び画像形成した記録紙の紙質に応じて、カウンタ31に加算する加算値Axを変えてもよい。
【0065】
このようにメンテナンス回数、メンテナンス後の画像形成枚数及び紙質に応じて加算値を変えることで、紙質及びメンテナンス後の画像形成枚数に応じて加算値を変えるときよりも、また、紙質及びメンテナンス回数に応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
(5−4) 図12に示すように画像形成した記録紙の紙質と、ジャム発生回数に応じて、カウンタ31に加算する加算値Axを変えてもよい。
【0066】
ジャム発生回数が多いということは、円滑な記録紙の搬送が妨げられやすくなっていることであり、それだけ記録紙搬送時の記録紙の負荷が大きくなっていて、紙粉が発生しやすい。したがって、図12に示すように、ジャム発生回数が多いときには、少ないときよりも加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。さらに、画像形成枚数も加算値決定の条件に加えてもよい。
【0067】
このようにジャム発生回数及び紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
ジャム発生回数に応じて加算値を変えるときには、ジャム発生回数を検出するために、例えば、ジャム発生回数カウンタを設けておけばよい。センサSE1〜SE6などによってジャム発生が検出される度に、ジャム発生回数カウンタのカウント値は、1ずつ大きくすればよい。
(5−5) 図13に示すように画像形成した記録紙の紙質と、画像形成装置内の温度に応じて、カウンタ31に加算する加算値Axを変えてもよい。
【0068】
画像形成装置内の温度が高いほど、記録紙のこしが弱いため、その記録紙から発生する紙粉量は多くなる。したがって、図13に示すように、画像形成装置内の温度が高いときは低いときよりも加算値を大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。さらに、画像形成枚数も考慮して加算値を決定してもよい。
【0069】
このように画像形成装置内の温度及び画像形成した記録紙の紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
【0070】
このように画像形成装置内の温度に応じて加算値を変えるときには、温度検出のための温度センサを装置内に配置しておけばよい。
以上説明したメンテナンスカウンタ31は、画像形成装置に一つ設けてあり、そのカウント値からメンテナンスすべき部品のメンテナンス時期を知ることができるが、メンテナンス対象部品のそれぞれについて、或いは、所定のグループごとに同様のメンテナンスカウンタを設けてもよい。
(5−6) 図14に示す紙粉除去装置を画像形成装置A1に設けて、カウンタ31に加算する加算値Axは次のように変えてもよい。
【0071】
図14に示す紙粉除去装置52は、二つの紙粉除去ローラ521、522を有している。紙粉除去ローラ521、522は、画像形成装置A1において例えば、転写領域Rtの上流側のシート搬送経路に臨む位置に配置すればよい。紙粉除去ローラ521、522は、例えばシート搬送ローラ対133と134の間に配置すればよい。なお、シート搬送ローラ対133は、タイミングローラ対である。
【0072】
紙粉除去ローラ521、522をそれぞれ所定方向に回転駆動して、これらローラのニップ部分に記録紙Sを通すことで、その記録紙から発生する紙粉を次のように除去することができる。
紙粉除去ローラ521には、その表面を所定極性に帯電させるための帯電部材523が当接している。帯電部材523は、本例では、PETからなる。紙粉除去ローラ521表面は本例ではシリコーンゴムからなり、紙粉除去ローラ521が回転すると、帯電部材523との摩擦によってローラ521表面は負極性に帯電する。紙粉除去ローラ522には帯電部材524が当接しており、紙粉除去ローラ522が回転すると、紙粉除去ローラ521と同様にして、ローラ522表面は負極性に帯電する。
【0073】
紙粉は通常正極性に帯電しているので、負極性に帯電した紙粉除去ローラ521、522の間に記録紙を通すと、その記録紙から発生する紙粉はローラ521、522に静電吸着し、記録紙から紙粉を除去することができる。
紙粉除去ローラ521にはトルク検出ローラ531が接触しており、このローラ531は紙粉除去ローラ521の回転に従動して回転する。トルク検出装置532は、トルク検出ローラ531の回転トルクを検出することができる。トルク検出装置532としては、従来より知られたものを採用できる。紙粉除去ローラ521に付着した紙粉量が少ないときには、ローラ521表面の摩擦係数は比較的大きく、検出装置532が検出する回転トルクは比較的大きくなる。また、紙粉除去ローラ521に付着した紙粉量が多いときには、ローラ521表面の摩擦係数が比較的小さくなり、検出装置532が検出する回転トルクは比較的小さくなる。したがって、検出装置532が検出する回転トルクに基づき、紙粉除去ローラ521に付着した紙粉量を検出することができる。(1/回転トルク)は、紙粉除去ローラ521に付着している紙粉量にほぼ比例する。
【0074】
カウンタ31に加算する加算値Axは、例えば、図15に示すように、検出装置532が検出する回転トルク及び画像形成した記録紙の紙質に応じて変えればよい。回転トルクが小さいときは大きいときよりも、換言すれば、(1/回転トルク)が大きいときは小さいときよりも、加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。
【0075】
このカウンタ31は、紙粉除去装置52のメンテナンス時期を検出するためのカウンタとして利用できる。
このように回転トルク及び画像形成した記録紙の紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
(5−7) 図16に示す紙粉除去装置を画像形成装置A1に設けて、カウンタ31に加算する加算値Axは次のように変えてもよい。
【0076】
図16に示す紙粉除去装置54は、二つの紙粉除去ローラ541、542を有している。紙粉除去ローラ541、542は、画像形成装置A1において例えば、転写領域Rtの上流側のシート搬送経路に臨む位置に配置すればよい。
紙粉除去ローラ541、542をそれぞれ所定方向に回転駆動して、これらローラのニップ部分に記録紙Sを通すことで、その記録紙から発生する紙粉を次のように除去することができる。
【0077】
紙粉除去ローラ541には、その表面を所定極性に帯電させるための帯電部材543が当接している。帯電部材543は、本例では、発泡ウレタンからなる。紙粉除去ローラ541は、本例では塩化ビニルチューブで被覆されており、紙粉除去ローラ541が回転すると、帯電部材543との摩擦によってローラ541表面は負極性に帯電する。
【0078】
紙粉は通常正極性に帯電しているので、負極性に帯電した紙粉除去ローラ541と、紙粉除去ローラ542の間に記録紙を通すと、その記録紙から発生する紙粉はローラ541に静電吸着し、記録紙から紙粉を除去することができる。
紙粉除去ローラ541に当接する帯電部材543は、ローラ541に付着した紙粉を除去するためのクリーニング部材を兼ねており、ローラ541に付着した紙粉は帯電部材543によって掻き落とされる。
【0079】
クリーニング部材を兼ねる帯電部材543の下方には、フィルム状の圧電素子551が配置されており、帯電部材543によって掻き落とされた紙粉は、圧電素子551上に堆積する。紙粉重量測定装置552は、圧電素子551の出力信号に基づき、圧電素子551上の紙粉重量を測定することができる。記録紙に画像形成した後(記録紙が紙粉除去ローラ間を通過した後)に測定装置552によって検出された紙粉重量と、その画像形成前に測定装置552によって既に検出されていた紙粉重量の差から、その記録紙から発生した紙粉の重量を検出することができる。すなわち、記録紙に画像形成したときにおける圧電素子551上の紙粉の増加重量から、その記録紙から発生した紙粉の重量を検出することができる。
【0080】
カウンタ31に加算する加算値Axは、例えば、図17に示すように、記録紙から発生した紙粉の重量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて変えればよい。発生紙粉重量が大きいときは小さいときよりも、換言すれば、紙粉発生量が多いときは少ないときよりも、加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。
【0081】
このカウンタ31は、紙粉除去装置54のメンテナンス時期を検出するためのカウンタとして利用できる。
このように発生紙粉重量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
(5−8) 図18に示すように、シート搬送ローラのスリップ量(スリップ度合い)を検出するためのスリップ量検出装置を設けて、カウンタ31に加算する加算値Axは次のように変えてもよい。
【0082】
本例では、ピックアップローラ111の下流側に配置されたシート搬送ローラ112のスリップ量を検出するためにスリップ量検出装置56が設けられている。
スリップ量検出装置56は、シート搬送ローラ112の回転周速度と、シート搬送ローラ112により搬送される記録紙の搬送速度との比に基づき、シート搬送ローラ112のスリップ量を検出する。
【0083】
図18(B)に示すように、シート搬送ローラ112の周速度を検出するために、ローラ112の外周面には所定等間隔で低反射率面と高反射率面が交互に並ぶようにマーク568が形成されている。また、シート搬送ローラ112のマーク568に臨む位置には、レーザーセンサ561、562が所定距離離して配置されている。センサ561、562は、それぞれマーク568に向けて光照射して、マーク568の低反射率面又は高反射率面によって反射された光の光量に応じた信号をシート搬送ローラ112の周速度検出装置563に出力する。検出装置563においては、センサ561、562がマーク568の同じ高反射率面(又は低反射率面)を検出したときの時間差と、センサ561と562の間隔に基づき、シート搬送ローラ112の周速度を検出する。検出されたシート搬送ローラ112の周速度は、比較装置567へ入力される。
【0084】
記録シートの搬送速度は、レーザーセンサ564、565及び記録シート搬送速度検出装置566によって検出される。センサ564、565は、シート搬送ローラ112の下流側に配置されており、ローラ112などによって搬送される記録シートはこれらセンサに臨む位置を通過する。センサ564、565は、シート搬送方向に所定間隔離して配置されている。検出装置566は、センサ564、565がそれぞれ搬送される記録シートの上流端を検出したときの時間差と、センサ564と565の間隔に基づき、記録シートの搬送速度を検出する。検出された記録シートの搬送速度は、比較装置567に入力される。
【0085】
比較装置567においては、入力されたシート搬送ローラ112の周速度と、記録シート搬送速度の比から、シート搬送ローラ112のスリップ量を検出する。(周速度/搬送速度)が1より大きいほど、スリップ量は大きい。また、(周速度/搬送速度)が1に近いほど、スリップ量は小さい。シート搬送ローラ112に付着している紙粉量が多いほど、ローラ112は記録シート上でスリップしやすいため、ローラ112のスリップ量は大きくなる。
【0086】
そこで、カウンタ31に加算する加算値Axは、例えば、図19に示すように、シート搬送ローラ112のスリップ量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて変えればよい。スリップ量が大きいときは小さいときよりも、加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。
【0087】
このカウンタ31は、シート搬送ローラ112のメンテナンス時期を検出するためのカウンタとして利用できる。
このようにシート搬送ローラ112のスリップ量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
(5−9) 図20に示すように、感光体外周面911の傷量を検出するための傷検出装置を設けて、カウンタ31に加算する加算値Axは次のように変えてもよい。
【0088】
傷検出装置57は、感光体外周面911に臨むレーザーセンサ571を有している。センサ571は、イレーサーランプ92と帯電チャージャー93の間に配置されている。センサ571は感光体外周面911へ光を照射し、反射した光の光量に応じた信号を演算装置572に出力する。使用開始当初の感光体外周面911は平滑で光沢があるため、センサ571に入射する光の光量は比較的大きくなる。画像形成時に画像形成する記録紙と接触する感光体外周面911が、記録紙から発生する紙粉等によって傷つくと、感光体外周面911はざらついて、光沢が減少するので、センサ571に入射する光の光量は比較的小さくなる。したがって、演算装置572は、センサ571から入力される反射光量に応じた信号に基づき、感光体外周面911の傷量を検出することができる。画像形成したときに発生した紙粉量が多いほど、感光体外周面911の傷量は大きくなる。
【0089】
そこで、カウンタ31に加算する加算値Axは、例えば、図21に示すように、感光体の傷量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて変えればよい。感光体の傷量が大きいときは小さいときよりも、加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。
【0090】
このカウンタ31は、感光体91のメンテナンス時期を検出するためのカウンタとして利用できる。
このように感光体91の傷量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
(5−10) 図22に示すように、定着ローラの傷量を検出するための傷検出装置を設けて、カウンタ31に加算する加算値Axは次のように変えてもよい。
【0091】
定着ローラ981の傷量を検出するための傷検出装置58は、図20に示す感光体91の傷量を検出するための前記傷検出装置57と同様のものであり、センサ581と演算装置582を有している。センサ581は定着ローラ981に臨んでいる。この傷検出装置58も、傷検出装置57と同様にして、定着ローラ981の傷量を検出することができる。画像形成したときに発生した紙粉量が多いほど、定着ローラ981の傷量は大きくなる。
【0092】
そこで、カウンタ31に加算する加算値Axは、例えば、図23に示すように、定着ローラ981の傷量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて変えればよい。定着ローラ981の傷量が大きいときは小さいときよりも、加算値は大きくすればよい。また、前述のように標準紙に画像形成したときよりも再生紙に画像形成したときの加算値は大きくすればよい。
【0093】
このカウンタ31は、定着ローラ981のメンテナンス時期を検出するためのカウンタとして利用できる。
このように定着ローラ981の傷量及び画像形成した記録紙の紙質に応じて加算値を変えることで、紙質だけに応じて加算値を変えるときよりも、カウンタ31のカウント値はより精度よく紙粉発生量に応じた値になる。したがって、それだけ精度よく適切なメンテナンス時期をカウンタ31のカウント値から検出することができる。
【0094】
【発明の効果】
本発明は、原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成する画像形成装置であって、様々な種類の記録シートが混合して用いられるときでも、適切なメンテナ
ンスタイミングを検出することができる画像形成装置を提供することができる。
また、本発明は、原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成する画像形成装置において、メンテナンスのタイミングを検出するために設けられるメンテナンスカウンタのカウント方法であって、様々な種類の記録シートが混合して用いられるときでも、適切なメンテナンスタイミングを検出することができるカウント方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の概略ブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置が備える操作パネルの概略平面図である。
【図4】操作パネルが有するタッチパネルの初期設定画面を示す図である。
【図5】操作パネルが有するタッチパネルの紙質設定画面を示す図である。
【図6】シートトレイ内の記録紙の紙質を検出するための白色度センサを示す図である。
【図7】メンテナンス後の画像形成枚数と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略ブロックである。
【図9】メンテナンス後の画像形成枚数と、加算値の関係の他の例を示す図である。
【図10】メンテナンス回数と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図11】メンテナンス回数及びメンテナンス後の画像形成枚数と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図12】ジャム発生回数と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図13】画像形成装置内の温度と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図14】紙粉除去装置の一例を示す概略構成図である。
【図15】回転トルクと、加算値の関係の一例を示す図である。
【図16】紙粉除去装置の他の例を示す概略構成図である。
【図17】発生紙粉重量と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図18】図18(A)はシート搬送ローラと、シート搬送ローラのスリップ量を検出するためのスリップ量検出装置の一例を示す図であり、図18(B)はシート搬送ローラの概略斜視図である。
【図19】シート搬送ローラのスリップ量と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図20】感光体の傷量を検出するための傷量検出装置を示す図である。
【図21】感光体の傷量と、加算値の関係の一例を示す図である。
【図22】定着ローラの傷量を検出するための傷量検出装置を示す図である。
【図23】定着ローラの傷量と、加算値の関係の一例を示す図である。
【符号の説明】
A1 画像形成装置
IR 画像読み取り装置
SL1、SL2 スライダ
LP ランプ
M1〜M4 ミラー
LS レンズ
FD 作像装置
91 感光体
911 感光体外周面
92 イレーサーランプ
93 帯電チャージャー
94 現像装置
95 転写チャージャー
96 分離チャージャー
97 クリーニング装置
971 クリーニングブレード
98 定着装置
981、982 定着ローラ
TR1、TR2 シートトレイ
TR3 排出トレイ
111、121 ピックアップローラ
112、113、122、123、131〜134 シート搬送ローラ
114 ベルト
SE1〜SE6 シート検出センサ
P1 シート搬送路
Rt 転写領域
2 制御装置
31 メンテナンスカウンタ
32 画像形成枚数カウンタ
41 通信装置
OP 操作パネル
51 白色度センサ
511 光源
512 青色フィルタ
513 CCD
52、54 紙粉除去装置
521、522、541、542 紙粉除去ローラ
523、524、543 帯電部材
531 トルク検出ローラ
532 トルク検出装置
551 圧電素子
552 紙粉重量測定装置
56 シート搬送ローラスリップ量検出装置
561、562、564、565 レーザーセンサ
563 シート搬送ローラ周速度検出装置
566 記録シート搬送速度検出装置
567 比較装置
57、58 傷量検出装置
571、581 レーザーセンサ
582、582 演算装置
GL 原稿台ガラス
CV カバー

Claims (5)

  1. 原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成するための画像形成装置であって、
    画像形成する記録シートの情報であって、当該記録シートからの粉体発生量に対応する情報を検出するためのシート情報検出装置と、
    画像形成装置の状態を検出する状態検出装置と、
    メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品に対して設けられ、記録シートへの画像形成に対応して該画像形成ごとに動作するメンテナンスカウンタと、
    記録シートへの画像形成に対応して前記カウンタのカウント値に所定加算値を加算する加算装置とを備えており、
    前記加算装置は、記録シートに画像形成するごとに前記シート情報検出装置が検出する記録シート情報及び前記状態検出装置による検出に基づく画像形成装置の使用履歴に応じた加算値を前記カウンタのカウント値に加算するものであり、
    前記状態検出装置による検出に基づく画像形成装置の使用履歴は、前記メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品のメンテナンス回数、メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品のメンテナンス後の画像形成枚数、粉体除去装置が除去した粉体量及び記録シートを搬送するときに該記録シートに接触する回転部材の傷量のうち1又は2以上であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート情報検出装置が検出する記録シート情報は、記録シートの材質、坪量、白色度、パルプ組成、含水率、転写回数、通紙回数のうちの少なくとも一つである請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記カウンタのカウント値を送信するための通信装置をさらに備えている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 原稿画像に基づく画像を記録シート上に形成するための画像形成装置においてメンテナンスすべき画像形成装置の所定部品に対して設けられ、記録シートへの画像形成に対応して該画像形成ごとに動作するメンテナンスカウンタによるカウント方法であって、
    画像形成する記録シートの情報であって、当該記録シートからの粉体発生量に対応する情報を検出するステップと、
    画像形成装置の状態を検出するステップと、
    検出した記録シート情報及び検出した画像形成装置の状態に基づく画像形成装置の使用履歴に基づく加算値を前記カウンタのカウント値に加算するステップと
    を含んでおり、
    前記画像形成装置の状態に基づく画像形成装置の使用履歴は、前記メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品のメンテナンス回数、メンテナンスすべき画像形成装置の所定部品のメンテナンス後の画像形成枚数、粉体除去装置が除去した粉体量及び記録シートを搬送するときに該記録シートに接触する回転部材の傷量のうち1又は2以上であることを特徴とするカウント方法。
  5. 前記記録シート情報を検出するステップにおいては、記録シートの材質、坪量、白色度、パルプ組成、含水率、転写回数、通紙回数のうちの少なくとも一つを検出する請求項4記載のカウント方法。
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