JP2012131739A - 粉末バブルバス組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】バブルバスとしての良好な使用感を保持しながら、優れた洗浄能と肌への良好なうるおい感の付与との両立を図ることのできる粉末バブルバス組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)起泡性界面活性剤、有機酸及び水溶性高分子を含む造粒物
(B)炭酸ジアルカリ金属塩を75〜100質量%含む炭酸塩
を含有する粉末バブルバス組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、「浴水面での界面活性剤による泡」を楽しむバブルバスタイプの入浴剤に関する。
従来より、炭酸塩と有機酸とを含有する入浴剤は、浴水中で「炭酸ガスの泡」を発生し、この炭酸ガスによって血行促進効果が得られることから、優れた入浴剤として広く知られている。一方、炭酸塩と有機酸とを含有する入浴剤にさらに界面活性剤を含有させることにより「浴水面での界面活性剤による泡」を楽しむことが可能なバブルバスタイプの入浴剤も知られている。
例えば、炭酸塩と有機酸に加え、特定の界面活性剤及び特定の油性成分等を含有する固形状バブルバス組成物(特許文献1参照)や、特定界面活性剤及び吸湿剤等を含有する炭酸足浴剤(特許文献2参照)が知られており、これらは浴水面の泡の感触と浴後の肌のしっとり感を向上させたり、高濃度の溶存二酸化炭素濃度が得られることを特徴とするものである。
また、特許文献3には、炭酸ガス発生成分と共に特定の界面活性剤を特定の量で含有させることにより、高い耐硬水性や泡持続性等を発揮する発泡性入浴剤が開示されている。
特開平09−12443号公報 特開2005−200350号公報 特開2006−219417号公報
しかしながら、一般に、炭酸塩と有機酸と共に界面活性剤を配合してなるバブルバスタイプの入浴剤は、炭酸ガスを充分に発生させるため浴水が酸性となるよう調整されているが、浴水が酸性条件であると、界面活性剤の洗浄能が充分に発揮されにくい。その一方、洗浄能を充分に発揮させるために界面活性剤を多量に配合すると、出浴後の肌が過乾燥になりがちである。このように、界面活性剤の洗浄能を低下させることなく、出浴後の肌に良好なうるおい感を付与するバブルバスタイプの入浴剤を実現するには、非常に困難を伴うのが実情であり、上記いずれの入浴剤もこの点で検討の余地があった。
従って、本発明の課題は、バブルバスとしての良好な使用感を保持しながら、優れた洗浄能と肌への良好なうるおい感の付与との両立を図ることのできる粉末バブルバス組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく種々検討した結果、炭酸ガス発生源の一成分である有機酸は、起泡性界面活性剤と共に造粒物にして入浴剤に含有させ、炭酸ガス発生源のもう一つの成分である炭酸塩は、特定の炭酸塩を独立の粒子状態で造粒物とは別に入浴剤に含有させることにより、発生する炭酸ガスの泡が非常に細かくなり、浴水面での界面活性剤による泡持続性が非常に高く、バブルバスとしての良好な使用感を発揮しながら洗浄能をも向上させることができ、さらに出浴後の肌の乾燥をも有効に防止できる入浴剤を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)起泡性界面活性剤、有機酸及び水溶性高分子を含む造粒物
(B)炭酸ジアルカリ金属塩を75〜100質量%含む炭酸塩
を含有する粉末バブルバス組成物を提供するものである。
本発明の粉末バブルバス組成物によれば、極めて微細な炭酸ガスの泡を発生させることができるので、浴水面での泡持続性が非常に高く、バブルバスとしての良好な使用感をもたらすことが可能である。また、優れた洗浄能を発揮しながらも、出浴後の肌の乾燥を有効に抑制して、肌に良好なうるおい感をもたらすことができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の粉末バブルバス組成物に含まれる成分(A)は、(a1)起泡性界面活性剤、(a2)有機酸及び(a3)水溶性高分子を含有する造粒物である。
(a1)起泡性界面活性剤を(a2)有機酸及び(a3)水溶性高分子と共に、予め造粒して(A)造粒物に含ませることにより、きわめて微細な炭酸ガスの泡を発生させることが可能であり、その結果、浴水面での泡持続性が非常に高く、バブルバスとしての良好な使用感を発揮させることができる。かかる(a1)起泡性界面活性剤としては、充分な発泡性を発揮する点から、(a1−1)HLB10以上の非イオン界面活性剤、(a1−2)アニオン界面活性剤、(a1−3)両性界面活性剤が好ましい。
上記(a1−1)HLB10以上の非イオン界面活性剤としては、極めて微細な炭酸ガスの泡により、浴水面での界面活性剤による泡持続性が非常に高くなる点や、優れた洗浄能を発揮しながら肌の過乾燥を有効に防止し、出浴後の肌に良好なうるおい感を付与することができる点から、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリエチレングリコール型界面活性剤;プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド等のポリオール型界面活性剤;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルケニルエーテル等のブロックポリマー型界面活性剤が挙げられる。
上記(a1−1)非イオン界面活性剤のHLBは10以上であるが、極めて微細な炭酸ガスの泡により浴水面での界面活性剤による泡持続性が非常に高くなる点や、優れた洗浄能を発揮しながら肌の過乾燥を有効に防止し、出浴後の肌に良好なうるおい感を付与することができる点から、好ましくはHLBが10以上20以下であり、より好ましくはHLBが14以上HLB19以下である。ここで、HLBはGriffinの式により求められるものである。
なかでも、出浴後の肌の乾燥を有効に抑制する点から、ポリエチレングリコール型界面活性剤、ポリオール型界面活性剤が好ましく、特にポリオール型界面活性剤がより好ましく、具体的には、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシドがより好ましく、ショ糖脂肪酸エステルが最も好ましい。
上記(a1−2)アニオン界面活性剤としては、極めて微細な炭酸ガスの泡により浴水面での界面活性剤による泡持続性が非常に高くなる点や、優れた洗浄能を発揮しながら肌の過乾燥を有効に防止し、出浴後の肌に良好なうるおい感を付与することができる点から、脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アルケニルコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ロジン酸塩、ナフテン酸塩等のカルボン酸塩;アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化モノグリセライド、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化オレフィン等の硫酸エステル塩;アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、アシルイセチオン酸塩、N−アシル−N−メチルタウリン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩が挙げられる。
なかでも、洗浄能とバブルバスとしての良好な起泡性を発揮する点から、硫酸エステル塩が好ましく、特にアルキルエーテル硫酸エステル塩がより好ましい。
上記(a1−3)両性界面活性剤としては、極めて微細な炭酸ガスの泡により浴水面での界面活性剤による泡持続性が非常に高くなる点や、優れた洗浄能を発揮しながら肌の過乾燥を有効に防止し、出浴後の肌に良好なうるおい感を付与することができる点から、アルキルアミノ酢酸塩、アルキルイミノジ酢酸塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノ酸型界面活性剤;アルキルカルボキシベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン等のベタイン型界面活性剤;2−アルキルイミダゾリン誘導体等のイミダゾリン型界面活性剤;アルキルジアミノエチルグリシン塩等のアルキルポリアミノ酸型界面活性剤が挙げられる。
なかでも、起泡性および泡持続性の点から、ベタイン型界面活性剤が好ましい。
上記(a1)起泡性界面活性剤には、常温(25℃)で固体のものと液体のものとがあるが、微細発泡させるためには、造粒物中に起泡性界面活性剤を均一分散させることが好ましいことから、また製造時におけるハンドリング性の点から、常温(25℃)で液体のものが好ましい。一方、上記(a1)起泡性界面活性剤が固体の場合には、加熱溶融して用いればよい。
これら(a1)起泡性界面活性剤のなかでも、出浴後の肌の乾燥を有効に抑制する点から、特にショ糖脂肪酸エステルが最も好ましい。かかるショ糖脂肪酸エステルとしては、優れた起泡性、泡の持続性に加え、泡膜の薄化を遅らせることが容易となり泡の持続性が向上する点から、炭素数8〜14の脂肪酸で構成されるものが好ましい。
上記ショ糖脂肪酸エステルを構成する炭素数8〜14の脂肪酸としては、飽和の脂肪酸であっても不飽和の脂肪酸であってもよく、また、直鎖の脂肪酸であっても分岐鎖の脂肪酸であってもよく、例えば、カプリル酸(オクタン酸)、2−エチルヘキサン酸、カプリン酸(デカン酸)、ラウリン酸、イソトリデカン酸、ミリスチン酸等の飽和脂肪酸、カプロオレイン酸、ラウロイン酸、ミリストレイン酸等の不飽和脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等の混合脂肪酸等が挙げられる。なかでも、炭素数10〜14の脂肪酸が好ましく、炭素数12〜14の脂肪酸がより好ましい。
さらに、上記(a1)起泡性界面活性剤全量100質量%中、上記ショ糖脂肪酸エステルを好ましくは40質量%以上、より好ましくは45〜95質量%、最も好ましくは50〜90質量%含むのがよい。起泡性界面活性剤中に上記範囲内の量でショ糖脂肪酸エステルを含むと、より優れた起泡性と泡の持続性を発揮することができる。
(A)造粒物中の(a1)起泡性界面活性剤の含有量は、合計量で3〜20質量%が好ましく、5〜15質量%がより好ましい。上記範囲内の含有量であると、優れた造粒性や整粒性が得られると同時に起泡性及び洗浄能を充分に発揮することができる。
(A)造粒物に含まれる(a2)有機酸は、後述する(B)炭酸塩と反応して炭酸ガスを発生させるために用いるものであり、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、フマル酸、グルタル酸、アジピン酸及びサリチル酸等の室温(25℃)で固体の有機酸が好ましい。これらの有機酸のうち、フマル酸、リンゴ酸及び酒石酸が好ましく、これらを1種又は2種以上組み合せてもよい。中でもフマル酸が特に好ましい。(a2)有機酸を上記(a1)起泡性界面活性剤と共に予め造粒して(A)造粒物に含ませることにより、適度な溶解性を保持しながら極めて微細な泡の発生を可能とする。微細な泡の発生は、泡持続性と洗浄能の向上にも寄与し得るものと推測される。
(A)造粒物中の(a2)有機酸の含有量は、40〜80質量%が好ましく、50〜70質量%がより好ましい。上記範囲内の含有量であると、良好な発泡性と泡の微細化が容易となる。
(A)造粒物に含まれる(a3)水溶性高分子は、上記(a1)起泡性界面活性剤や(a2)有機酸と共に用いることで、(A)造粒物の溶解性を適度に制御して泡の微細化や発泡性に有効に作用しつつ、(A)造粒物の強度も高める。すなわち、(A)造粒物は、(a1)起泡性界面活性剤及び(a2)有機酸が(a3)水溶性高分子によって被覆されてなるので、極めて効果的に微細な泡の発生を可能としつつ、良好な泡持続性と洗浄能を保持し、しかも肌の過乾燥をも有効に抑制することができる。また、保存中における(A)造粒物外の(B)炭酸塩との接触に起因する反応を抑制して、保存安定性の向上も図ることができる。
上記(a3)水溶性高分子としては、熱可塑性のものが望ましく、このような熱可塑性の(a3)水溶性バインダーとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェノールエーテル、が好ましく、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールがより好ましい。
また、(a3)水溶性高分子の数平均分子量は、粉末化を行う際の粘度調整とハンドリング性の観点から、ポリスチレンを標準としたGPC法で、4,000〜20,000が好ましく、6,000〜13,000がより好ましく、7,000〜9,000がさらに好ましい。ここで、水溶性バインダーとして、ポリエチレングリコールの分子量を測定する場合には、溶媒として水/エタノールを用いた。なお、これら(a3)水溶性高分子として、数平均分子量の異なるものを2種以上組み合わせて用いてもよい。
(A)造粒物中の(a3)水溶性高分子の含有量は、2〜30質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましい。上記範囲内の含有量であると、造粒した際に高い粒子強度を保持して製造時における輸送過程で(A)造粒物の崩壊を有効に防止できるとともに、湯浴中での(A)造粒物の適度な溶解性を保持することが可能となり、泡の微細化をより有効に実現して、良好な洗浄能と肌にうるおい感を付与する性能とを両立させることができる。
(A)造粒物中には、さらに、(a4)崩壊助剤を配合することにより、炭酸ガスの泡径が非常に細かくなり、洗浄率が極めて良好となる。崩壊助剤としては、常温(20℃)で固体の糖類や無機塩が好ましい。
糖類としては、ブドウ糖、果糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、デキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン、マルトース、フルクトース、トレハロースが挙げられる。
無機塩としては、ケイ酸カルシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、酸化マグネシウム、ポリ燐酸ナトリウム、燐酸ナトリウムが挙げられる。特に、ケイ酸カルシウム等の無機塩を用いることで、炭酸ガスの泡径が非常に細かくなり、その結果、洗浄率が極めて良好となる。
(A)造粒物中の(a4)崩壊助剤の含有量は、泡の微細化の観点から、0.1質量%〜15量%が好ましく、1質量%〜10質量%がより好ましい。
さらに、(A)造粒物の平均粒径は、粉立ち、溶解性及び沈降性の観点から、100〜1500μmが好ましく、400〜1200μmが好ましく、600〜900μmが好ましい。なお、この(A)造粒物の平均粒径は、後述する実施例に記載の方法で測定する。
本発明の粉末バブルバス組成物中の(A)造粒物の含有量は、炭酸ガスの浴水への溶解量、炭酸ガスの発生量及び微細な炭酸ガスの泡を得る点から35〜95質量%が好ましく、さらに40〜90質量%、特に45〜85質量%が好ましい。
本発明の粉末バブルバス組成物に含まれる成分(B)は、炭酸ジアルカリ金属塩を75〜100質量%含む炭酸塩である。炭酸ジアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリウムや炭酸カリウム等が挙げられ、炭酸ジアルカリ金属塩以外の炭酸塩としては、炭酸水素塩である炭酸水素ナトリウム等;二価以上の金属の炭酸塩である炭酸カルシウム等が挙げられる。洗浄能力を向上させる点で、炭酸ジアルカリ金属塩としては、炭酸ナトリウムが特に好ましく、炭酸水素塩としては、炭酸水素ナトリウムが特に好ましい。
成分(B)の炭酸塩中の炭酸ジアルカリ金属塩の含有量は、75〜100質量%であり、さらに80〜100質量%が好ましく、特に85〜100質量%であることが好ましい。炭酸ジアルカリ金属塩がかかる量で含まれることにより、微細な炭酸ガスの泡を発生させることが可能となる。更に微細な炭酸ガスの泡を発生させる点から、炭酸水素塩を50質量%以下含有する炭酸塩が好ましい。なお、成分(B)の炭酸塩中の炭酸水素塩の含有量は、より好ましくは0〜50質量%であり、さらに好ましくは0.01〜25質量%である。
成分(B)の炭酸塩の平均粒径は、泡の微細化、泡の持続時間、沈降性等の点から、100〜750μmが好ましく、さらに200〜500μm、特に250〜400μmであるのが好ましい。なお、この炭酸塩の平均粒径は、後述する実施例に記載の方法で測定する。
本発明の粉末バブルバス組成物中の成分(B)炭酸塩の含有量は、有効な炭酸ガス発生量及び微細な炭酸ガスの泡を得る点から、10〜65質量%が好ましく、さらに15〜60質量%、特に20〜50質量%が好ましい。
本発明においては、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常入浴剤に用いられている成分を添加することができる。
本発明の粉末バブルバス組成物は、通常の造粒手段、すなわち、(A)造粒物に用いる各成分を適宜混合した後に、押出造粒機や転動造粒機にて造粒することにより(A)造粒物を予め製造し、さらに、(B)炭酸塩及び必要に応じてその他の粉末バブルバス組成物原料を混合することにより製造できる。
本発明の粉末バブルバス組成物においては、(A)造粒物及び(B)炭酸塩がそれぞれ独立の粒子状態で存在するものである。ここで「独立の粒子状態で存在する」とは、それぞれ独立した別個の粒子状態の(A)造粒物及び(B)炭酸塩が混在した状態で存在することを意味するものであり、粉末バブルバス組成物中では、(A)造粒物及び(B)炭酸塩が混在しており、一般的に粉末状と呼ばれるものである。
本発明の粉末バブルバス組成物は、浴水中に溶解した際に微細な炭酸ガスの泡が大量に発生する。微細な泡の発生は、浴水150リットル中に100gの本発明の粉末バブルバス組成物を溶解した際に、発生した炭酸ガスの泡により、浴水が速やかに白濁することから確認できる。この微細発泡の程度は、後述する実施例に記載の方法で測定する。
本発明の粉末バブルバス組成物は、浴水に溶解し、炭酸ガスの泡を発生させて使用する。特に、炭酸ガスの泡が生じているうちに入浴するのが好ましい。なお、本発明の粉末バブルバス組成物は風呂等の全身浴はもちろん、足浴、腕浴等の部分浴としても使用できる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例で得られた各試料等について、以下に示す方法に従って各測定及び評価を行った。
[平均粒径]
平均粒径については、以下の方法により測定した。
(1)造粒物(A)及び炭酸ジアルカリ金属塩の平均粒径は、JIS K 8801の標準篩(目開き2000〜125μm)を用いて5分間振動させた後、篩目のサイズによる重量分率からメジアン径を算出した。
より詳細には、目開き125μm、180μm、250μm、355μm、500μm、710μm、1000μm、1400μm、2000μmの9段の篩と受け皿を用いて、受け皿上に目開きの小さな篩から順に積み重ね、最上部の2000μmの篩の上から100gの粒子を添加し、蓋をしてロータップ型ふるい振とう機(HEIKO製作所製、タッピング156回/分、ローリング:290回/分)に取り付け、5分間振動させたあと、それぞれの篩及び受け皿上に残留した該粒子の質量を測定し、各篩上の該粒子の質量割合(%)を算出した。
[浴水中の炭酸ガスの泡径の測定]
各入浴剤100gを40℃150Lのお湯に入れ、浴槽底から発泡する泡を採取し、対流のない大きさのガラスセル(1mm×5mm×10mm)に閉じ込め、ランダムに20個の泡を抽出し、光学顕微鏡(NIKON ECLIPSE LV100POL、(株)ニコン社製)で泡径を測定してそれらの平均値を算出した。
なお、泡径の値が30〜50μmであると発生した泡は充分に微細であり、30μm未満であると極めて微細であると判断される。
[浴水面の泡持続性]
各入浴剤100gを40℃150Lのお湯に入れ、30分後の泡の状態を観察し、以下の基準に従って評価した。
◎:浴水面の80%以上を泡が覆っている。
○:浴水面の60%以上80%未満を泡が覆っている。
×:浴水面の60%未満を泡が覆っている。
[洗浄率の測定]
予め、被験者の前腕内側部(手首から10cm)の箇所に3cmΦのサイズでマーキングして被験部位とし、分光測色計(CM−700d、コニカミノルタ製)を用いて被験部位のL*値、a*値及びb*値を測定し、下記式(I)に従って素肌の色差を算出した。
次に、被験部位にカーボンブラックを含んだ表面皮脂20μLを均一になるように塗布し、40℃のシャワーで余分な皮脂を落とした。その後ティッシュで軽く余分な水分を除去し、分光測色計を用いた測定により、上記と同様にして入浴前の肌の色差を算出した。
その後、各入浴剤100gを40℃150Lのお湯に入れ、入浴中、被験者が被験部位に触れないようにして10分間入浴させた。出浴後、ティッシュで軽く余分な水分を除去し、上記と同様にして入浴後の肌の色差を算出した。
得られた各色差の値より、下記式(II)に従って洗浄率(%)を求め、3人の被験者から得られた値の平均値を採用した。
肌の色差=(L*2+a*2+b*21/2 ・・・(I)
洗浄率(%)={(入浴前の肌の色差−入浴後の肌の色差)/(入浴前の肌の色差−素肌の色差)}×100 ・・・(II)
なお、洗浄率の値が15%超であると極めて優れた洗浄能を有し、10〜15%であると良好な洗浄能を有し、10%未満では不十分であると判断される。
[出浴後の肌のうるおい度]
予め、被験者の前腕内側部(手首から15cm)の箇所に3cmΦのサイズでマーキングして被験部位とし、水分計コルネオメーター(CM825、Courage + Khazaka社製)を用いて被験部位の入浴前角層水分量を測定した。
次いで、各入浴剤100gを40℃150Lのお湯に入れ、入浴中、被験者が被験部位に触れないようにして10分間入浴させた。出浴後、ティッシュで軽く余分な水分を除去し、出浴後20分経過した後に角層水分量を測定した。
得られた値より、下記式(III)に従って、出浴後の肌のうるおい度(%)を算出し、3人の被験者から得られた値の平均値を採用した。
出浴後の肌のうるおい度(%)=[出浴後20分経過後の角層水分量/入浴前の角層水分量]×100 ・・・(III)
得られた値より、以下の基準に従って評価した。
◎:95%超
○:80〜95%
×:80%未満
[実施例1〜2]
表1に示す処方にしたがって、有機酸と崩壊助剤とを充分に混合した後、起泡性界面活性剤を添加してさらに混合した。次いで、ここに高温(60〜65℃)で溶融させた水溶性高分子を入れて混合し、卓上型造粒機ドームグラン(Fuji Paudal(株)製)を用いて押出し径7mmで造粒した。得られた(A−1)造粒物を整粒し、平均粒径717μmの造粒物を得た後、(B−1)平均粒径290μmの炭酸塩を添加して混合し、入浴剤を得た。
[実施例3]
崩壊助剤を配合しなかった以外、実施例1と同様の方法に従って入浴剤を得た。
[比較例1]
(A−1)造粒物を得る代わりに、実施例1の有機酸を炭酸塩に代えて同様の方法にて(A−2)造粒物を得て整粒し、平均粒径739μmの造粒物を得た後、有機酸を添加して混合し、入浴剤を得た。
[比較例2]
表1に示す処方にしたがって、全成分を充分に混合し、入浴剤を得た。
[比較例3]
(B−1)炭酸塩の代わりに(B−2)炭酸塩を用いた以外、実施例1と同様の方法に従って入浴剤を得た。
結果を表1に示す。
Figure 2012131739
表1の結果より、特定の造粒物と特定の炭酸塩とを配合した実施例1〜3の入浴剤は、非常に微細な泡が発生しながら泡の持続性にも優れ、洗浄能効果と肌へうるおいをもたらす効果とを非常にバランスよく発揮できることがわかる。なお、比較例2の入浴剤は、湯浴面での表面発泡が著しい状態であった。
[実施例4]
表2に示す処方にしたがって、崩壊助剤を配合しなかった以外、実施例1と同様の方法に従って入浴剤を得た。
[比較例4]
表2に示す処方にしたがって、全成分を充分に混合し、入浴剤を得た。
結果を表2に示す。
Figure 2012131739
表2の結果より、崩壊助剤を配合しない場合にも、比較例4に比べ、非常に微細な泡を発現しながらその持続性にも優れ、良好な洗浄効果を発揮することがわかる。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)起泡性界面活性剤、有機酸及び水溶性高分子を含む造粒物
    (B)炭酸ジアルカリ金属塩を75〜100質量%含む炭酸塩
    を含有する粉末バブルバス組成物。
  2. 成分(A)が、さらに崩壊助剤を含む請求項1に記載の粉末バブルバス組成物。
  3. 起泡性界面活性剤が、HLB10以上の非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種又は2種以上である請求項1又は2に記載の粉末バブルバス組成物。
  4. HLB10以上の非イオン界面活性剤が、ポリエチレングリコール型界面活性剤及び/又はポリオール型界面活性剤である請求項3に記載の粉末バブルバス組成物。
  5. アニオン界面活性剤が、硫酸エステル塩である請求項3に記載の粉末バブルバス組成物。
  6. ポリオール型界面活性剤が、炭素数8〜14の脂肪酸で構成されるショ糖脂肪酸エスエルであり、かつ
    起泡性界面活性剤全量100質量%中、ショ糖脂肪酸エステルを50質量%以上含む請求項4に記載の粉末バブルバス組成物。
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