JP2012131557A - 合成樹脂製管状体の二次加工方法及びチューブ容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の二次加工方法に係る主たる解決手段は、合成樹脂製管状体の内側に挿入したコア部材で内側から周壁を支持し、この周壁の外側から、凹部を刻印した版部を加熱した状態でプレス状に押圧するエンボス加工により周壁に凸状模様を形成する二次加工方法において、コア部材の前記凹部に対向する位置に凸部を、この凹部に嵌入可能に形成し、コア部材を介して周壁を内側からも加熱し、凹部と凸部で周壁を挟持するように変形させて周壁に凸状模様を形成するようにする、と云うものである。
【選択図】 図1
Description
また数種の合成樹脂層を積層した積層の管状体、さらにはアルミニューム(以下、単にアルミと略記する。)層を合成樹脂層でサンドイッチ状に積層した、所謂、アルミラミネートシートを筒状に巻回した管状体も使用されている。
この点、特許文献2には表面上にエンボス加工により多数の凸部を形成したチューブ容器が記載されている。
上記課題を解決するための手段の中、本発明の加工方法の主たる構成は、
合成樹脂製管状体の内側に挿入したコア部材で内側から周壁を支持し、この周壁の外側から、凹部を刻印した版部を加熱した状態でプレス状に押圧するエンボス加工により周壁に凸状模様を形成する二次加工方法において、
コア部材の前記凹部に対向する位置に凸部を、この凹部に嵌入可能に形成し、
コア部材を介して周壁を内側からも加熱し、
凹部と凸部で周壁を挟持するように変形させて周壁に凸状模様を形成するようにする、と云うものである。
また、アルミラミネートシートを使用した管状体においても凸状模様の突出高さが0.2〜1mm程度までであれば、エッジ部でのアルミ層の切断や割れを効果的に抑制することが可能となった。
なお、周壁の外側に位置する版部の加熱は通常、熱盤の下面に版部を組付け固定して実施することができる。
そして、上記構成は温度の上昇によるPE樹脂の軟化の程度を考慮したものであり、版部の加熱温度を70〜100℃の温度範囲、コア部材の加熱温度を50〜80℃の温度範囲とすることにより、周壁を全厚さ範囲に亘って十分に軟化して周壁の変形をスムーズに進行させることができ、
また、版部の加熱温度に比較してコア部材の加熱温度を低くすることにより、凸状模様のエッジ部をよりシャープに形成することが可能となる。
また、アルミ層により凸状模様のエッジ部をよりシャープに現出させることが可能となる。
本発明の二次加工方法によれば、コア部材を介して周壁を内側からも加熱することにより、周壁の外側からだけでなく内側からも軟化させて凹部と凸部で形成される間隙に沿って、スムーズに周壁の変形を進行させることができ、周壁に形成される凸状模様のエッジ部における薄肉化を抑制しながら高品位に、従来、高々0.1mm程度が限界であった凸状模様の突出高さを0.2〜1mm程度の高さにまで高くすることができるようになった。
また、アルミラミネートシートを使用した管状体においても凸状模様の突出高さが0.2〜1mm程度までであれば、エッジ部でのアルミ層の切断や割れを効果的に抑制することができるようなった。
図1〜3は本発明のチューブ容器の一実施例を説明するもので、図1は正面図、図2は図1のチューブ容器1の胴部7を形成する管状体2の周壁3の凸状模様9近傍の平断面図、図3は管状体2を形成するアルミラミネートシート31の層構成を示す断面図である。
なお、図1では端部をシールをしていない状態を実線で示し、底部シール部8を形成した状態を二点鎖線で表している。
また本実施例では外側樹脂層31aと内側樹脂層31dは低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂製である。
また、予め加飾層33を積層した管状体2に凸状模様9を形成することにより、凸状模様9のエッジ部9eも含めた屈曲形状に沿って加飾層33を積層することもでき(図2中の加飾層33a参照)、凸状模様9をさらに立体的に現出させることが可能となる。
勿論、加飾層33による加飾態様は図2に示した例に限定されるものではなく、加飾目的に応じて、加飾層33を凸状模様9のみに積層する、さらには凸状模様9を囲む周壁3のみに積層する等、さまざまな態様とすることができる。
また、凸状模様9のエッジ部9eでの、周壁3の顕著な薄肉化はなく、またアルミ層31cの切断やひび割れの発生は見られない。
なお、本発明において、凸状模様9は本実施例のように図案化した文字に限定されるものではなく、例えば絵模様等、さまざまな態様のものを加飾目的に合せて選択することができる。
勿論、凸状模様9を複数形成することもでき、また一つ凸状模様9について、全体としては周壁3を凸状とする中で、部分的に凹凸状にすることもできる。
図4は使用する装置の概略説明図で、図4(a)は管状体2の軸方向に沿った断面図、図4(b)は(a)中のA−A線に沿って示す断面図である。
この装置は、可動部M1と支持部M2から構成されている。
可動部M1は熱盤11の下面側に版部12を組付け固定したものであり、銅や真鍮製の版部12の円弧状の下面に凹部13が刻設されおり、版部12は熱盤11により加熱される。
コア部材21の内部には軸方向に沿って円柱状のシーズヒーター25が挿入されており、またコア部材21の上部の一部は、埋込み状に配設される、銅、あるいは真鍮製の内側版部22で構成されており、この内側版部22の表面に凸部23が形成されている。そして、内側版部22はヒーター25により加熱される。
(1)図4(a)中、白抜き矢印で示されるようにチューブ容器1を移動し、管状体2をコア部材21に外嵌状に積載し、可動部M1を下降させる(図4(a)中の黒矢印参照)。
(2)図5に示されるように、加熱された版部12の凹部13と、これも加熱された内側版部22の凸部23で、管状体2の周壁3を鋏み込むように、凸部23が凹部13に嵌入するまで可動部M1によりプレス加工状に押圧する。
(3)その後、図6に示されるように可動部M1を上昇変位させてチューブ容器1を抜き取る。
本実施例では、管状体2が前述したように外側樹脂を31aと内側樹脂層31dをPE樹脂製としたアルミラミネートシート製で、PE樹脂を主体としたものであることを考慮し、さらに上記したように凸状模様9の突出高さ、突出面積、模様の細かさを考慮し、版部12の加熱温度は70〜100℃の温度範囲から、またコア部材21の加熱温度を50〜80℃の温度範囲から、エッジ部9eでの薄肉化やアルミ層31cの切断やひび割れの発生の有無、エッジ部9eのシャープさ等を確認しながら最適な温度を、あるいは版部12の加熱温度とコア部材21の加熱温度の組み合わせを適宜選択して二次加工を実施した。
従来のように上部の版部12だけを加熱する場合、特にエッジ部9eでは周壁3に大きな剪断応力が作用し、エッジ部9eで周壁3が薄肉化したり、本実施例のようにアルミラミネートシート製の管状体2の場合は、アルミ層31c(図3参照)が切断したり、ひび割れが発生したりするので、凸状模様9の突出高さは0.1mm程度が限度であった。
凹部13と凸部23で形成される間隙に沿って、スムーズに周壁3の変形を進行させることができ、エッジ部9eにおける薄肉化を抑制しながら高品位に、凸状模様9の突出高さを0.2〜1mm程度の高さにまですることができるようになった。
また、本実施例のようにアルミラミネートシート製の管状体2の場合は、アルミ層31cによって、図6に示される抜き取り後の戻り変形が抑制され、合成樹脂だけの管状体2に比較してエッジ部9eをよりシャープに形成することができる。
たとえば、本発明の管状体への二次加工方法は、上記実施例で説明したチューブ容器に限定されるものでなく、管状体を胴部に用いた容器に一般的に適用できるものであり、たとえば管状体の一端に底部を熱溶着してコーヒー飲料用等に用いられるカップ状の容器においても本発明の凸状模様の加工方法により今までにない装飾性、外観性、あるいは機能性に優れた容器を提供することができる。
また、凸状模様は加飾の目的だけではなく、たとえば滑り止めのような機能性を付与することもできる。
2 ;管状体
3 ;周壁
4 ;ヘッド部
5 ;口部
6 ;肩部
7 :胴部
8 ;底シール部
9 ;凸状模様
9e;エッジ部
M1;可動部
11;熱盤
12;版部
13;凹部
M2;支持部
21;コア部材
22;内側版部
23;凸部
25;ヒーター
26;支持体
31;アルミラミネートシート
31a;外側樹脂層
31b;接着樹脂層
31c;アルミ層
31d;内側樹脂層
33、33a;加飾層
h ;突出高さ
Claims (5)
- 合成樹脂製管状体(2)の内側に挿入したコア部材(21)で内側から周壁(3)を支持し、該周壁(3)の外側から、凹部(13)を刻設した版部(12)を加熱した状態で押圧するエンボス加工により前記周壁(3)に凸状模様(9)形成する方法であって、コア部材(21)の前記版部(12)の凹部(13)に対向する位置に凸部(23)を、該凹部(13)に嵌入可能に形成し、前記コア部材(21)を介して周壁(3)を内側からも加熱し、前記凹部(13)と凸部(23)で周壁(3)を挟持するように変形させて該周壁(3)に凸状模様(9)を形成するようにした合成樹脂製管状体の二次加工方法。
- コア部材(21)内にシーズヒーター(25)を配設して該コア部材(21)を加熱するようにした請求項1記載の合成樹脂製管状体の二次加工方法。
- 管状体(2)を、ポリエチレン樹脂を主体として形成されるものとし、コア部材(21)の加熱温度を版部(12)の加熱温度以下の温度とし、
版部(12)の加熱温度を70〜100℃の温度範囲、コア部材(21)の加熱温度を50〜80℃の温度範囲とした請求項1または2記載の合成樹脂製管状体の二次加工方法。 - 請求項1、2または3の二次加工方法により胴部(7)を形成する管状体(2)の周壁(3)に凸状模様(9)を形成し、該凸状模様(9)の突出高さを0.2〜1mmの範囲としたチューブ容器。
- 管状体(2)をアルミラミネートシート(31)で形成したものとした請求項4記載のチューブ容器。
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