JP2012130833A - フッ素含有排水の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のフッ素含有排水の処理方法は、フッ素含有排水に第1の塩化カルシウムを添加してフッ化カルシウムを生成させる工程と、前記フッ化カルシウムを沈殿除去した処理水中のカルシウムイオンを陽イオンとイオン交換するカルシウム回収工程と、からなり、前記イオン交換の再生処理で生成した第2の塩化カルシウムを前記フッ素含有排水に添加することを特徴としている。
【選択図】図1
Description
消石灰とフッ素との反応性が緩慢であるため、カルシウムとフッ素の反応当量の3倍以上に相当する消石灰を注入しなければならない。一般に、消石灰は水に溶けにくい。従って沈殿槽ではフッ化カルシウムの沈殿物に加えて未反応の消石灰も排出されることになり、処理しなければならない汚泥量が増加する。汚泥の処理は、濃縮後、加熱乾燥して脱水しているため、エネルギーコストが高くなる。
また、消石灰は強アルカリ性であるため、後処理で中性付近にするpH調整の薬品が必要となる。
また取り扱う消石灰の形態は粉末状であるため、空気中に飛散し易く作業環境が劣悪となる。
また前記イオン交換した後、被処理水を膜ろ過処理するとよい。
また前記カルシウム回収工程は、並列に配置された複数のイオン交換樹脂塔でイオン交換処理を交互に行うとよい。
また再生排液中の塩化カルシウムを効率よく回収するため、後段の膜ろ過に対するスケーリングを防止できる付随的な効果もある。
このとき第1の塩化カルシウムの添加手段12は反応槽10に新規に塩化カルシウムを添加している。
ここで反応槽10によりフッ化カルシウムを生成し、フッ化カルシウムを沈殿分離した後のフッ素含有濃度を15mg/L以下とするためには、反応液中に溶存しているカルシウム量を数百mg/Lに保持する必要がある。この溶存カルシウム量を保持するためにはフッ素イオンに対してカルシウムイオンが2.1〜2.3当量必要となる。
なおフッ素含有排水は、通常、酸性溶液(pHが2〜3)であるため、消石灰を添加してpHが7〜8となる中性にする作業を行うようにしている。
フッ素含有排水が反応槽10に導入されると、第1の塩化カルシウム添加手段12により1.1〜1.3当量の第1の塩化カルシウムが添加12される。また第2の塩化カルシウム添加手段14により、後段のカルシウム回収塔40の再生処理によって生成した第2の塩化カルシウムが添加される。
反応槽10で生成されたフッ化カルシウムは、凝集槽20へ導入されて凝集剤添加手段22により高分子凝集剤などのポリマが添加されてフロック化する。
変形例のフッ素含有排水の処理方法は、沈殿槽30と高度処理手段50の間に、複数のカルシウム回収塔40a,40bを並列に配置した構成としている。具体的に図6に示す処理方法は、2基の陽イオン交換樹脂塔を並列に配置している。その他の構成は図1に示す処理方法と同様であり、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。このような構成により、一方の陽イオン交換樹脂塔では、通常のナトリウムイオンとカルシウムイオンとの置換が行われ、処理水中のカルシウムイオンを回収している。他方のイオン交換樹脂塔では、カルシウムイオンの回収作業を中止して待機又は再生処理を行っている。具体的には水抜き、逆洗、沈静、水張りなどの再生準備を行う。そして薬品となる塩化ナトリウム水溶液を樹脂塔の下流側から注入する。所定時間、所定量の薬品を注入して樹脂塔内で捕集されたカルシウムイオンとナトリウムイオンの置換を行う。次に水洗作業を行い、樹脂塔内の塩化ナトリウムの薬品を外部へ排出させる。
変形例のフッ素含有排水の処理方法は、沈殿槽30と高度処理手段50の間に、複数のカルシウム回収塔40a,40bを並列に配置した構成としている。具体的に図6に示す処理方法は、2基の陽イオン交換樹脂塔を並列に配置している。その他の構成は図1に示す処理方法と同様であり、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。このような構成により、一方の陽イオン交換樹脂塔では、通常のナトリウムイオンとカルシウムイオンとの置換が行われ、処理水中のカルシウムイオンを回収している。他方の陽イオン交換樹脂塔では、カルシウムイオンの回収作業を中止して待機又は再生処理を行っている。具体的には水抜き、逆洗、沈静、水張りなどの再生準備を行う。そして薬品となる塩化ナトリウム水溶液を樹脂塔の下流側から注入する。所定時間、所定量の薬品を注入して樹脂塔内で捕集されたカルシウムイオンとナトリウムイオンの置換を行う。次に水洗作業を行い、樹脂塔内の塩化ナトリウムの薬品を外部へ排出させる。
Claims (7)
- フッ素含有排水に第1の塩化カルシウムを添加してフッ化カルシウムを生成させる工程と、
前記フッ化カルシウムを沈殿除去した被処理水中のカルシウムイオンを陽イオンとイオン交換するカルシウム回収工程と、
からなり、
前記イオン交換の再生処理で生成した第2の塩化カルシウムを前記フッ素含有排水に添加することを特徴とするフッ素含有排水の処理方法。 - 前記第2の塩化カルシウムは、イオン交換樹脂の薬品再生排液を濃度検出し、前記フッ化カルシウムを生成させるのに必要な反応当量以上のカルシウムを前記薬品再生排液から回収して使用することを特徴とする請求項1に記載のフッ素含有排水の処理方法。
- 前記イオン交換した後、被処理水を膜ろ過処理することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフッ素含有排水の処理方法。
- フッ素含有排水に第1の塩化カルシウムを添加してフッ化カルシウムを生成させる工程と、
前記フッ化カルシウムに凝集剤を添加して凝集させる工程と、
前記フッ化カルシウムを沈殿させて分離除去する工程と、
前記分離除去する工程の被処理水中のカルシウムイオンを陽イオンとイオン交換する工程と、
イオン交換した被処理水を膜ろ過処理する工程と、
前記イオン交換の薬品再生排液から第2の塩化カルシウムを分取する工程と、
からなり、
前記イオン交換の再生処理で生成した前記第2の塩化カルシウムを前記フッ素含有排水に添加することを特徴とするフッ素含有排水の処理方法。 - 前記第2の塩化カルシウムは、イオン交換樹脂の薬品再生排液をカルシウムイオンモニタで濃度検出し、少なくとも前記フッ化カルシウムを生成させるのに必要な反応当量以上のカルシウムを前記薬品再生排液から回収して使用することを特徴とする請求項4に記載のフッ素含有排水の処理方法。
- 前記第1の塩化カルシウムの添加量は1.1〜1.3当量であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のフッ素含有排水の処理方法。
- 前記カルシウム回収工程は、並列に配置された複数のイオン交換樹脂塔でイオン交換処理を交互に行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のフッ素含有排水の処理方法。
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