JP2012129337A - 記憶装置、集積回路装置、及び電子機器 - Google Patents

記憶装置、集積回路装置、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2012129337A
JP2012129337A JP2010278926A JP2010278926A JP2012129337A JP 2012129337 A JP2012129337 A JP 2012129337A JP 2010278926 A JP2010278926 A JP 2010278926A JP 2010278926 A JP2010278926 A JP 2010278926A JP 2012129337 A JP2012129337 A JP 2012129337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bit line
word line
line
complementary
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010278926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5648460B2 (ja
JP2012129337A5 (ja
Inventor
Takashi Hasegawa
崇 長谷川
Yosuke Katsuki
洋介 香月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010278926A priority Critical patent/JP5648460B2/ja
Publication of JP2012129337A publication Critical patent/JP2012129337A/ja
Publication of JP2012129337A5 publication Critical patent/JP2012129337A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5648460B2 publication Critical patent/JP5648460B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】マルチポートメモリーとして機能する場合に、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置等を提供する。
【解決手段】メモリーセルアレイ10を有する半導体記憶装置100は、第1の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第1のワードラインと、第2の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第2のワードラインと、第1のワードラインによって選択されたメモリーセルに接続される一対の第1のビットライン及び第1の相補ビットラインと、前記第2のワードラインによって選択されたメモリーセルに接続される第2のビットラインとを含み、第2のワードラインは、対応する一対の第1のビットライン及び第1の相補ビットラインに対し、上面から見て第1の方向又は該第1の方向の反対方向に隣接して、第2の方向に延びるように配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、記憶装置、集積回路装置、及び電子機器等に関する。
記憶装置の1つである半導体記憶装置は、複数のメモリーセルがマトリックス状に配置されるメモリーセルアレイを有する。そして、半導体記憶装置は、例えば行方向に配列される複数のメモリーセル毎に設けられたワードラインと、例えば列方向に配列される複数のメモリーセル毎に設けられたビットラインとを備える。このような半導体記憶装置は、種々の用途で用いられる。例えば、表示装置に表示する画像に対応した画像データを一時的に蓄積するフレームメモリーの用途のように、異なるビット幅で書き込み動作や読み出し動作を行う場合には、半導体記憶装置は、複数のポートを備えるマルチポートメモリーとして機能する。
複数のポートを備える半導体記憶装置については、種々提案されている。例えば特許文献1には、一方のポートからメモリーセルにアクセスするためのビットラインと、他方のポートからメモリーセルにアクセスするためのワードラインとを直交して配置し、データのビット長変換を行うようにした技術が開示されている。
近年、このような半導体記憶装置は、携帯機器等に搭載されるようになり、より一層の高集積化や低電圧動作が求められている。半導体記憶装置においてメモリーセルの高集積化が進むと、配線ピッチが狭くなり、隣接する配線間のクロストークノイズの影響を受けやすくなる。更に、低電圧動作によって信号の振幅が小さくなると、この種のノイズの影響をより一層受けやすくなる。
このような半導体記憶装置における配線間のクロストークノイズを低減させる技術については、種々提案されている。例えば特許文献2には、1ポートの半導体記憶装置において、ビットラインBLと、これに対応する相補ビットライン/BLとを交差配線することで、ビットラインBLと相補ビットライン/BLとの間の配線間容量を低減させる技術が開示されている。
特開2007−305227号公報 特開2006−80253号公報
しかしながら、特許文献2では、マルチポートメモリーとして機能する半導体記憶装置において、ビットラインとこれに対応するワードラインの配置方法については開示も示唆もない。そのため、この種の半導体記憶装置において、第1のポート用のビットラインと第2のポート用のワードラインを単純に互いに直交させて配置した場合、高集積化が進むと、配線間のクロストークの影響を受けてしまうという問題が生ずる。従って、低電圧動作時に、誤動作を招き、回路動作の安定化を図ることが困難になるという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、マルチポートメモリーとして機能する場合に、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置、集積回路装置、及び電子機器等を提供することができる。
(1)本発明の第1の態様は、記憶装置が、マトリックス状に配置された複数のメモリーセルを有するメモリーセルアレイと、第1の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第1のワードラインと、前記第1の方向と交差する第2の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第2のワードラインと、前記第1のワードラインによって選択された前記第1の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第1のビットラインと、前記第1のビットラインが延びる前記第2の方向に延び、該第1のビットラインと互いに交差するように設けられ、前記第1のビットラインによって伝送される前記書き込みデータの相補データ又は前記読み出しデータの相補データが伝送される第1の相補ビットラインと、前記第2のワードラインによって選択された前記第2の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第2のビットラインとを含み、前記第2のワードラインは、対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインに対し、上面から見て前記第1の方向又は該第1の方向の反対方向に隣接して、前記第2の方向に延びるように配置される。
本態様においては、一対の第1のビットライン及び第1の相補ビットラインを互いに交差させながら第2の方向に延びるように配置し、これらに対して第1の方向又は該第1の方向の反対方向に隣接して第2のワードラインを並走させて配置するようにしている。これにより、第1のビットラインと第2のワードラインとの間の配線間容量、及び第2の相補ビットラインと第2のワードラインとの間の配線間容量を、単純に並走させる場合と比較して大幅に小さくすることができる。この結果、第2のワードラインと、これに並走する第1のビットライン及び第1の相補ビットラインとの間のクロストークを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置を提供することができるようになる。
(2)本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記第2のワードラインは、対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインが配置される配線層とは異なる層に配置される。
本態様によれば、第2のワードラインと、対応する一対の第1のビットライン及び第1の相補ビットラインとを異層配線で配置するようにしたので、第2のワードラインと各ビットラインとの間の配線間容量自体を大幅に小さくすることができる。これにより、第2のワードラインと、これに並走する第1のビットライン及び第1の相補ビットラインとの間のクロストークをより一層低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置を提供することができるようになる。
(3)本発明の第3の態様は、記憶装置が、マトリックス状に配置された複数のメモリーセルを有するメモリーセルアレイと、第1の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第1のワードラインと、前記第1の方向と交差する第2の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第2のワードラインと、前記第1のワードラインによって選択された前記第1の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第1のビットラインと、前記第1のビットラインが延びる前記第2の方向に延び、該第1のビットラインと互いに交差するように設けられ、前記第1のビットラインによって伝送される前記書き込みデータの相補データ又は前記読み出しデータの相補データが伝送される第1の相補ビットラインと、前記第2のワードラインによって選択された前記第2の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第2のビットラインとを含み、前記第2のワードラインは、対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインが配置される配線層とは異なる層に、前記第2の方向に延びるように配置される。
本態様においては、一対の第1のビットライン及び第1の相補ビットラインを第2の方向に延びるように配置し、これらに対して第1の方向又は該第1の方向の反対方向に隣接して第2のワードラインを並走させて異層配線により配置するようにしている。これにより、第2のワードラインと各ビットラインとの間の配線間容量自体を大幅に小さくすることができる。その結果、第2のワードラインと、これに並走する第1のビットライン及び第1の相補ビットラインとの間のクロストークを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置を提供することができるようになる。
(4)本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記第2のワードラインは、対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインが配置される配線層の上層に配置される。
本態様によれば、振幅の小さい信号が伝送される一対のビットラインに対する外部からの影響を受けないようにすることができるようになる。これにより、ビットラインへのクロストークノイズをより一層大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置を提供することができるようになる。
(5)本発明の第5の態様は、第1の態様乃至第4の態様のいずれかにおいて、各メモリーセルは、メモリーセルを構成するトランジスターが配置される領域内に基板電位を第1の電位に固定する電位固定手段を含む。
本態様においては、第2のビットラインに伝送されるデータの相補データが伝送される第2の相補ビットラインを省略した構成を採用することができるので、メモリーセルの構成を簡素化できる。その結果、メモリーセル内の空き領域に電位固定手段を設けることができ、回路面積を大きくすることなく、基板電位が揺れることなく、より一層安定した回路動作が可能な記憶装置を提供することができるようになる。
(6)本発明の第6の態様は、第1の態様乃至第5の態様のいずれかにおいて、上面から見て、前記第2のビットライン及び対応する前記第1のワードラインの間に、第2の電位に固定され前記第1の方向に延びるシールド配線が配置される。
本態様によれば、上記の効果に加えて、第2のビットラインへのクロストークノイズを低減し、より一層安定した回路動作が可能な記憶装置を提供することができるようになる。
(7)本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記シールド配線は、前記メモリーセルを構成するトランジスターが配置される領域内に基板電位を第1の電位に固定する電位固定手段と電気的に接続される。
本態様においては、第2のビットラインに伝送されるデータの相補データが伝送される第2の相補ビットラインを省略した構成を採用することができるので、メモリーセルの構成を簡素化できる。その結果、メモリーセル内の空き領域に電位固定手段を設けることができ、回路面積を大きくすることなく、基板電位が揺れず、且つ、第2のビットラインへのクロストークノイズを低減することができるようになる。これにより、より一層安定した回路動作が可能な記憶装置を提供することができるようになる。
(8)本発明の第8の態様は、第1の態様乃至第7の態様のいずれかにおいて、第(n−1)(nは2以上の整数)行の複数のメモリーセル、第n行の複数のメモリーセル及び第(n+1)行の複数のメモリーセルが前記第1の方向に並んで配置されるとき、前記第(n−1)行について前記第1のビットライン、前記第1の相補ビットライン及び前記第2のワードライン(2WL)が上面から見て前記第1の方向に順番に並んで配置され、前記第(n−1)行の前記第2のワードラインに対して上面から見て前記第1の方向に、前記第n行について前記第1の相補ビットライン、前記第1のビットライン及び前記第2のワードラインが順番に並んで配置され、前記第n行の前記第2のワードラインに対して上面から見て前記第1の方向に、前記第(n+1)行について前記第1のビットライン、前記第1の相補ビットライン及び前記第2のワードラインが順番に並んで配置される。
本態様によれば、一対の第1のビットライン及び第1の相補ビットラインへのクロストークノイズを低減し、低電圧動作時でも安定した回路動作が可能な記憶装置を提供することができるようになる。
(9)本発明の第9の態様は、第1の態様乃至第8の態様のいずれかにおいて、前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインに接続される第1のポートと、少なくとも前記第2のビットラインに接続される第2のポートとを含む。
本態様によれば、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図る記憶装置を提供することができるようになる。
(10)本発明の第10の態様は、集積回路装置が、中央演算処理装置と、前記中央演算処理装置によって書き込まれたデータを記憶し、又は記憶しているデータを前記中央演算処理装置によって読み出される第1の態様乃至第9の態様のいずれか記載の記憶装置とを含む。
本態様によれば、低電圧動作時でも安定した回路動作が可能で、例えばビット長変換を用いて複雑で多様な制御を簡単に行うことができる集積回路装置を提供することができるようになる。
(11)本発明の第11の態様は、電子機器が、第1の態様乃至第9の態様のいずれか記載の記憶装置を含む。
本態様によれば、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を記憶装置が適用された電子機器を提供することができるようになる。
本発明の第1の実施形態における半導体記憶装置の構成例を示す図。 図1のメモリーセルアレイを構成するメモリーセルの構成例の回路図。 第1の実施形態における半導体記憶装置の入出力ポートを介した書き込み動作例のフロー図。 第1の実施形態における半導体記憶装置の入出力ポートを介した読み出し動作例のフロー図。 第1の実施形態における半導体記憶装置の出力ポートを介した読み出し動作例のフロー図。 図6(A)、図6(B)は第1の実施形態における第1のビットライン、第1の相補ビットライン及び第2のワードラインの説明図。 第1の実施形態における第1のビットライン、第1の相補ビットライン及び第2のワードラインの並びの説明図。 図8(A)、図8(B)は第1の実施形態の第1の比較例における第1のビットライン、第1の相補ビットライン及び第2のワードラインの説明図。 第1の比較例における制御タイミング例を示す図。 図10(A)、図10(B)は第1の実施形態の第2の比較例における第1のビットライン、第1の相補ビットライン及び第2のワードラインの説明図。 第2の比較例における制御タイミング例を示す図。 第1の実施形態における制御タイミング例を示す図。 第1の実施形態におけるメモリーセルのレイアウトの一例を示す図。 図14(A)、図14(B)は第1の実施形態におけるシールド配線の説明図。 図15(A)、図15(B)は第2の実施形態における第1のビットライン、第1の相補ビットライン及び第2のワードラインの説明図。 第2の実施形態における第1のビットライン、第1の相補ビットライン及び第2のワードラインの並びの説明図。 第3の実施形態におけるメモリーセルの構成例の回路図。 本発明に係るマイクロコンピューターの構成例のブロック図。 本発明に係る電子機器の構成例のブロック図。 図20(A)、図20(B)は図19の電子機器の構成例の斜視図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
〔第1の実施形態〕
図1に、本発明の第1の実施形態における半導体記憶装置の構成例を示す。図1は、半導体記憶装置が、入出力ポート及び出力ポートを有する例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
半導体記憶装置(広義には、記憶装置)100は、メモリーセルアレイ10と、入出力ポート(第1のポート)20と、出力ポート(第2のポート)30と、制御回路40とを含む。
メモリーセルアレイ10は、Y方向(第1の方向)に配列されると共にX方向(第2の方向)に配列されることによりマトリックス状に配置された複数のメモリーセルを有する。X方向は、Y方向と直交する方向(広義には、Y方向と交差する方向)である。メモリーセルアレイを構成する各メモリーセルは、それぞれ同様の構成を有し、1ビットのデータを記憶する。
半導体記憶装置100において、Y方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に第1のワードライン(1WL)が配置され、X方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)が配置される。第1のワードライン(1WL)は、Y方向に並ぶメモリーセルを選択するためのラインである。なお、図1では、第1のワードライン(1WL)及び第1のビットライン(1BL)についてはそれぞれ1本のみ図示している。第1の相補ビットライン(/1BL)には、対応する第1のビットライン(1BL)によって伝送される書き込みデータの相補データ、又は該第1のビットライン(1BL)によって伝送される読み出しデータの相補データが伝送される。
また、半導体記憶装置100では、X方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に、第2のワードライン(2WL)が配置され、Y方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に、第2のビットライン(2BL)が配置される。第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶメモリーセルを選択するためのラインである。なお、図1では、第2のワードライン(2WL)及び第2のビットライン(2BL)についてはそれぞれ1本のみ図示している。
入出力ポート20では、Y方向にパラレルのデータが外部から書き込まれたり、読み出されたりする。より具体的には、第1のワードライン(1WL)により選択されたY方向に並ぶ複数のメモリーセルに接続される第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)を介してデータの書き込み又は読み出しが行われる。データ書き込み時には、対応するメモリーセルに接続される第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位を制御し、当該メモリーセルに書き込む。一方、データ読み出し時には、第1のワードライン(1WL)で選択して、対応するメモリーセルに接続される第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)の電位差をセンスアンプで増幅して、データを読み出す。
出力ポート30では、Y方向にシリアルのデータが読み出される。より具体的には、第2のワードライン(2WL)により選択されたX方向に並ぶ複数のメモリーセルに接続される第2のビットライン(2BL)を介してデータが読み出される。
制御回路40は、第1のビットライン制御回路42、第2のビットライン制御回路44、第1のワードライン制御回路46、第2のワードライン制御回路48を含む。第1のビットライン制御回路42は、X方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に設けられた一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)それぞれについて、各対毎に電位制御を行う。より具体的には、第1のビットライン制御回路42は、各一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)が相補的な関係を有するように各ビットラインの電位を制御する。第2のビットライン制御回路44は、Y方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に設けられた第2のビットライン(2BL)について、各ビットライン毎に電位制御を行う。第1のワードライン制御回路46は、複数の第1のワードライン(1WL)のうち1本の第1のワードライン(1WL)を選択し、選択した第1のワードライン(1WL)に選択状態に対応した電位を供給する。第2のワードライン制御回路48は、複数の第2のワードライン(2WL)のうち1本の第2のワードライン(2WL)を選択し、選択した第2のワードライン(2WL)に選択状態に対応した電位を供給する。
図2に、図1のメモリーセルアレイ10を構成するメモリーセルの構成例の回路図を示す。なお、図2では、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)、第2のビットライン(2BL)、第1のワードライン(1WL)、及び第2のワードライン(2WL)の配置方向を模式的に表している。
メモリーセルアレイ10を構成するメモリーセルMCは、金属酸化膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:以下、MOS)トランジスターTr1〜Tr8を含む。MOSトランジスターTr1、Tr2、Tr5、Tr6は、N型(広義には、第1導電型)のMOSトランジスターである。MOSトランジスターTr3、Tr4、Tr7、Tr8は、P型(広義には、第2導電型)のMOSトランジスターである。MOSトランジスターTr1、Tr2は、ソース同士が接続され、接地電源電圧VSSが供給される。MOSトランジスターTr1は、ゲートがMOSトランジスターTr3のゲート及びMOSトランジスターTr2のドレインに接続される。MOSトランジスターTr1は、ドレインがMOSトランジスターTr3のドレイン、MOSトランジスターTr2のゲート及びMOSトランジスターTr4のゲートに接続される。MOSトランジスターTr2は、ドレインがMOSトランジスターTr1のゲート、MOSトランジスターTr3のゲート、及びMOSトランジスターTr4のドレインに接続される。MOSトランジスターTr3、Tr4は、ソース同士が接続され、電源電圧AVDDが供給される。
MOSトランジスターTr5のソース及びドレインは、それぞれ対応する第1のビットライン(1BL)及びMOSトランジスターTr1のドレインに接続される。MOSトランジスターTr5のゲートは、対応する第1のワードライン(1WL)に接続される。
MOSトランジスターTr6のソース及びドレインは、それぞれ対応する第1の相補ビットライン(/1BL)及びMOSトランジスターTr2のドレインに接続される。MOSトランジスターTr6のゲートは、対応する第1のワードライン(1WL)に接続される。
MOSトランジスターTr7は、ソースがMOSトランジスターTr3、Tr4のソースに接続され、ドレインがMOSトランジスターTr8のソースに接続される。MOSトランジスターTr7は、ゲートがMOSトランジスターTr3のゲートに接続される。MOSトランジスターTr8のドレインは、対応する第2のビットライン(2BL)に接続され、ゲートは、対応する第2のワードライン(2WL)に接続される。
第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)は、X方向に延びる。一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)は、中間地点で互いに交差するようにビットライン交差方式により配置される。第1のワードライン(1WL)は、Y方向に延びる。
第2のビットライン(2BL)は、Y方向に延びる。第2のワードライン(2WL)は、X方向に延びる。
このように、メモリーセルMCは、MOSトランジスターTr1〜Tr4により、データを記憶する。より具体的には、メモリーセルMCでは、MOSトランジスターTr1のドレイン電位とMOSトランジスターTr2のドレイン電位とが相補的な状態で安定し、それぞれの電位が保持される。このように保持された電位は、MOSトランジスターTr5、Tr6を介して第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)に供給され、各ビットラインの電位に対応した1ビットのデータの読み出しが行われる。また、メモリーセルMCでは、MOSトランジスターTr1のドレイン電位とMOSトランジスターTr2のドレイン電位とが相補的な状態となるように第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位が設定される。そして、MOSトランジスターTr5、Tr6を介して、MOSトランジスターTr1のドレイン電位とMOSトランジスターTr2のドレイン電位が設定され、記憶すべき1ビットのデータの書き込みが行われる。また、メモリーセルMCでは、第2のビットライン(2BL)についても同様に、MOSトランジスターTr3、Tr4を介してデータの読み出しが行われる。
このような構成のメモリーセルMCを有する半導体記憶装置100では、入出力ポート20又は出力ポート30を介してデータの書き込み動作又は読み出し動作は、次のように行われる。
図3に、第1の実施形態における半導体記憶装置100の入出力ポート20を介した書き込み動作例のフロー図を示す。
まず、第1のビットライン制御回路42が、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)をプリチャージする(ステップS10)。これにより、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、Hレベルの電位に設定される。
次に、メモリーセルMCにHレベルを書き込むとき(ステップS12:Y)、第1のビットライン制御回路42は、第1のビットライン(1BL)をHレベル電位、第1の相補ビットライン(/1BL)をLレベル電位に設定する(ステップS14)。一方、メモリーセルMCにLレベルを書き込むとき(ステップS12:N)、第1のビットライン制御回路42は、第1のビットライン(1BL)をLレベル電位、第1の相補ビットライン(/1BL)をHレベル電位に設定する(ステップS16)。
ステップS14又はステップS16に続いて、第1のワードライン制御回路46は、対応する第1のワードライン(1WL)を選択する(ステップS18)。これにより、MOSトランジスターTr5、Tr6がオンになる。その結果、Hレベル書き込みのとき、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位が、それぞれMOSトランジスターTr1、Tr2のドレイン電位に設定され、メモリーセルMCの書き込みが行われる(ステップS20)。
図4に、第1の実施形態における半導体記憶装置100の入出力ポート20を介した読み出し動作例のフロー図を示す。
まず、第1のビットライン制御回路42が、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)をプリチャージする(ステップS30)。これにより、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、Hレベルの電位に設定される。
次に、第1のワードライン制御回路46は、対応する第1のワードライン(1WL)を選択する(ステップS32)。これにより、MOSトランジスターTr5、Tr6がオンになる。
MOSトランジスターTr1のドレイン電位がHレベルに対応した電位のとき(ステップS34:Y)、第1のビットライン(1BL)がHレベルに対応した電位、第1の相補ビットライン(/1BL)がLレベルに対応した電位に設定される(ステップS36)。
MOSトランジスターTr1のドレイン電位がLレベルに対応した電位のとき(ステップS34:N)、第1のビットライン(1BL)がLレベルに対応した電位、第1の相補ビットライン(/1BL)がHレベルに対応した電位に設定される(ステップS38)。
ステップS36又はステップS38に続いて、第1のビットライン制御回路42は、第1のビットライン(1BL)の電位と第1の相補ビットライン(/1BL)の電位との電位差を差動増幅する(ステップS40)。この結果、メモリーセルMCから、MOSトランジスターTr1のドレイン電位に対応したHレベルのデータ又はLレベルのデータの読み出しが行われる(ステップS42)。
図5に、第1の実施形態における半導体記憶装置100の出力ポート30を介した読み出し動作例のフロー図を示す。
まず、第2のビットライン制御回路44が、第2のビットライン(2BL)をディスチャージする(ステップS50)。これにより、第2のビットライン(1BL)は、Lレベルの電位に設定される。なお、ステップS50は、第2のビットライン(2BL)をLレベルにプリチャージすることを意味する。
次に、第2のワードライン制御回路48は、対応する第2のワードライン(2WL)を選択する(ステップS52)。これにより、MOSトランジスターTr8がオンになる。
MOSトランジスターTr1のドレイン電位がHレベルに対応した電位のとき、MOSトランジスターTr7がオンとなり(ステップS54:Y)、第2のビットライン(2BL)がHレベルに対応した電位に設定される(ステップS56)。従って、メモリーセルMCからは、第2のビットライン(2BL)を介してHレベルのデータの読み出しが行われる。
一方、MOSトランジスターTr1のドレイン電位がLレベルに対応した電位のとき、MOSトランジスターTr7がオフとなり(ステップS54:N)、第2のビットライン(2BL)がLレベルに対応した電位のままとなる(ステップS58)。従って、メモリーセルMCからは、第2のビットライン(2BL)を介してLレベルのデータの読み出しが行われる。
このように、第1の実施形態では、入出力ポート20に対して、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)によりデータの書き込み及び読み出しが可能に構成される。一方、第1の実施形態では、出力ポート30に対して、第2のビットライン(2BL)のみによりデータの読み出しが可能に構成される。こうすることで、半導体記憶装置100に対して入出力ポート20を介して高速にデータの書き込み及び読み出しを行う一方、出力ポート30を介して低速にデータの読み出しを行うことができる。出力ポート30を介して高速にデータの読み出しが必要とされない用途の場合、少なくとも第2のビットライン(2BL)に対応する第2の相補ビットライン(/2BL)の配置本数を削減できるため、半導体記憶装置100の面積を小さくすることができる。
ところで、第1の実施形態では、微少な振幅で高速な書き込み動作及び読み出し動作を行うための第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)が、第2のワードライン(2WL)と同じ方向に並走して配置される。即ち、第2のワードライン(2WL)は、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)が延びるX方向に延びるように形成される。第2のワードライン(2WL)は、振幅の大きい信号に対応した電位に設定されるため、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)と第2のワードライン(2WL)との間のクロストークノイズの影響が大きくなる。そこで、第1の実施形態では、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)をビット交差方式により配置している。また、第1の実施形態では、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の配線層と、第2のワードライン(2WL)の配線層とを異ならせている。
図6(A)、図6(B)に、第1の実施形態における第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)の説明図を示す。図6(A)は、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)を上面から見た模式図を表す。図6(B)は、図6(A)のA−A´線に沿った断面構造の模式図を表す。
X方向に並ぶ複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、その中間位置において互いに交差するように配置される。更に、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)に対し、上面から見てY方向又はY方向の反対方向に隣接して、対応する第2のワードライン(2WL)が配置される。
また、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、それぞれ第N(Nは1以上の整数)の金属配線層を用いて配置される。第2のワードライン(2WL)は、第Nの金属配線層よりも上層の第(N+M)(Mは1以上の整数)の金属配線層を用いて配置される。
図7に、第1の実施形態における第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)の並びの説明図を示す。図7は、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)を上面から見た模式図を表す。なお、図7では、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)に対し、上面から見てY方向に、第2のワードライン(2WL)が配置される。
X方向に並ぶ第(n−1)(nは2以上の整数)行の複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)に対し、対応する第2のワードライン(2WL)がY方向に隣接して配置される。この第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶ第(n−1)行の複数のメモリーセルで共用されるものである。
また、第(n−1)行に隣接する第n行の複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)に対しても、対応する第2のワードライン(2WL)がY方向に隣接して配置される。この第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶ第n行の複数のメモリーセルで共用されるものである。このとき、第n行の第1の相補ビットライン(/1BL)が、第(n−1)行の第2のワードライン(2WL)とY方向に隣接して配置される部分を有する。
同様に、第n行に隣接する第(n+1)行の複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)に対しても、対応する第2のワードライン(2WL)がY方向に隣接して配置される。この第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶ第(n+1)行の複数のメモリーセルで共用されるものである。このとき、第(n+1)行の第1のビットライン(1BL)が、第n行の第2のワードライン(2WL)とY方向に隣接して配置される部分を有する。
即ち、第(n−1)行の複数のメモリーセル、第n行の複数のメモリーセル及び第(n+1)行の複数のメモリーセルがY方向に並んで配置されるとき、各ビットライン及び対応する第2のワードライン(2WL)は、次のように配置される。第(n−1)行について第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)が上面から見てY方向に順番に並んで配置される。更に第(n−1)行の第2のワードライン(2WL)に対して上面から見てY方向に、第n行について第1の相補ビットライン(/1BL)、第1のビットライン(1BL)及び第2のワードライン(2WL)が順番に並んで配置される。更に第n行の第2のワードライン(2WL)に対して上面から見てY方向に、第(n+1)行について第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)が順番に並んで配置される。
このとき、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の各ビットラインと、第2のワードライン(2WL)との間で、配線間容量C1、C2(図示せず)が形成される。しかしながら、配線間容量C1、C2は、以下に示す比較例と比較して大幅に低減することができるため、クロストークノイズを大幅に軽減して低電圧動作時に、誤動作することなく、回路動作の安定化を図ることができるようになる。
(第1の比較例)
図8(A)、図8(B)に、第1の実施形態の第1の比較例における第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)の説明図を示す。図8(A)は、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)を上面から見た模式図を表す。図8(B)は、図8(A)のB−B´線に沿った断面構造の模式図を表す。
第1の比較例では、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、図8(A)に示すようにビットライン交差方式を採用せずに、図8(B)に示すように各ビットラインを同一配線層(第Nの金属配線層)で並走させている。また、第2のワードライン(2WL)は、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)と同一の配線層で、両ビットラインの間に配置している。
この場合、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)のそれぞれは、第2のワードライン(2WL)との間で、同一の配線間容量C10、C20(図示せず)が形成される。これにより、相補関係を有する第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)が同じ配線間容量が負荷されるため、ビットラインの制御が簡素化される。
ところが、各ビットラインと第2のワードライン(2WL)は、図6(A)と比較して、ほぼ2倍の距離を並走することになり、配線間容量C10は配線間容量C1の2倍、配線間容量C20は配線間容量C2の2倍となる。従って、第1の比較例では、第1の実施形態と比較して、クロストークノイズが大きくなる。
図9に、第1の比較例における制御タイミング例を示す。図9は、第1のワードライン(1WL)、第2のワードライン(2WL)、センスアンプ制御信号、第1のビットライン(1BL)、及びセンスアンプ出力のタイミングの一例を表す。センスアンプは、第1のビットライン制御回路42が有し、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位差を差動増幅する。このセンスアンプは、センスアンプ制御信号がHレベルになったとき、上記の差増増幅動作を行う。なお、図9では、センスアンプがHレベル又はLレベルを出力するスレッショルドレベルもあわせて図示している。
第1のワードライン(1WL)が選択されると、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の一方の電位が下がる。このとき、第2のワードライン(2WL)が選択されると、第2のワードライン(2WL)の電位変動に伴い、配線間容量を介して、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位も変動する。本来Hレベルに維持されるべき一方のビットラインの電位が変動して、スレッショルドレベルを下回ると、両方のビットラインの電位がLレベルとなり、センスアンプの出力は、プリチャージ後の電位であるHレベルがそのまま出力される。即ち、第1の比較例では、Lレベルの読み出しできず、回路の誤動作が発生する場合があるという問題がある。
(第2の比較例)
上記の第1の比較例に対して、第2のワードライン(2WL)を、対応する一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)に隣接して配置することが考えられる。
図10(A)、図10(B)に、第1の実施形態の第2の比較例における第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)の説明図を示す。図10(A)は、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)を上面から見た模式図を表す。図10(B)は、図10(A)のC−C´線に沿った断面構造の模式図を表す。
第2の比較例では、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、図10(A)に示すようにビットライン交差方式を採用せずに、図10(B)に示すように各ビットラインを同一配線層(第Nの金属配線層)で並走させている。また、第2のワードライン(2WL)は、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)と同一の配線層で配置される。しかしながら、第2のワードライン(2WL)は、例えば第1のビットライン(1BL)に隣接して配置し、対応する第1の相補ビットライン(/1BL)とは距離を隔てて配置している。
この場合、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)のそれぞれは、第2のワードライン(2WL)との間で、それぞれ異なる配線間容量C11、C21(図示せず)が形成される。これにより、第2のワードライン(2WL)と第1の相補ビットライン(/1BL)との間の配線間容量C21は大幅に低減できるが、第2のワードライン(2WL)と第1のビットライン(1BL)との間の配線間容量C11と異なる容量が付加される。そのため、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の制御が非常に複雑になる。
図11に、第2の比較例における制御タイミング例を示す。図11は、第1のワードライン(1WL)、第2のワードライン(2WL)、センスアンプ制御信号、第1のビットライン(1BL)、及びセンスアンプ出力のタイミングの一例を表す。なお、図11において、図9と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1のワードライン(1WL)が選択されると、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の一方の電位が下がる。このとき、第2のワードライン(2WL)が選択されると、第2のワードライン(2WL)の電位変動に伴い、配線間容量を介して、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位も変動する。ところが、第1のビットライン(1BL)の方に大きな配線間容量が付加されるため、本来Hレベルに維持されるべき一方のビットラインの電位が変動して他方のビットラインの電位を下回る可能性がある。従って、センスアンプの出力は、本来出力すべき論理レベルとは逆の論理レベルとなり、逆データが読み出される。即ち、第2の比較例では、逆データが読み出される可能性があり、回路の誤動作が発生する場合があるという問題がある。
(第1の実施形態の効果)
これに対して、第1の実施形態では、図6(A)、図6(B)のように配置するため、第2のワードライン(2WL)と各ビットライン間との間の配線間容量を、それぞれ第1の比較例のほぼ2分の1にすることができる。また、第2のワードライン(2WL)と、対応する一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)とを異層間配線としたので、配線間容量自体を大幅に低減することができる。
図12に、第1の実施形態における制御タイミング例を示す。図12は、第1のワードライン(1WL)、第2のワードライン(2WL)、センスアンプ制御信号、第1のビットライン(1BL)、及びセンスアンプ出力のタイミングの一例を表す。なお、図12において、図9と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1のワードライン(1WL)が選択されると、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の一方の電位が下がる。このとき、第2のワードライン(2WL)が選択されると、第2のワードライン(2WL)の電位変動に伴い、配線間容量を介して、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の電位も変動する。ところが、各ビットラインと第2のワードライン(2WL)との間の配線間容量も非常に小さいため、本来Hレベルに維持されるべき一方のビットラインの電位が変動して他方のビットラインの電位を下回ることがない。そのため、センスアンプの出力は、本来出力すべき論理レベルとなる。即ち、第1の実施形態では、クロストークノイズの影響を受けることなく、回路の誤動作を防止し、低電圧動作が可能となる。
更に、第1の実施形態では、低速な読み出し動作を行う出力ポート30側へのデータ読み出し用に第2のビットライン(2BL)を設け、第2の相補ビットライン(/2BL)を省略した構成を採用している。これにより、第1の実施形態におけるメモリーセルMCの構成を例えば8個のMOSトランジスターで構成でき、メモリーセルMCの高集積化が可能となる。
図13に、第1の実施形態におけるメモリーセルMCのレイアウトの一例を示す。図13は、理解を容易にするために金属配線層等の図示を省略し、ポリシリコン層、N型拡散層、P型拡散層のみを図示している。なお、図13は、第1の実施形態におけるメモリーセルMCを上面から見たレイアウトの一例であり、10個のMOSトランジスターでメモリーセルを構成した場合のレイアウトの一例もあわせて図示している。
第1の実施形態におけるメモリーセルMCには、メモリーセルMCを構成するMOSトランジスターのトランジスター形成領域内にポリシリコン層PL、N型拡散層NT、P型拡散層PTが形成される。一方、メモリーセルMC10は、メモリーセルMC10を構成するMOSトランジスターのトランジスター形成領域内にポリシリコン層PL、N型拡散層NT、P型拡散層PTが形成される。このメモリーセルMC10は、10個のMOSトランジスターで構成され、第2のビットライン(2BL)とこれに対応した第2の相補ビットライン(/2BL)を介してデータの読み出しが可能となる。しかしながら、第1の実施形態では、メモリーセルMCを8個のMOSトランジスターで構成するようにしたので、図13のX方向(図1と同じX方向)にΔWdだけメモリーセルの領域が小さくなり、高集積化が可能となる。
また、第1の実施形態では、8個のMOSトランジスターで構成することで、図13のメモリーセルMCの空き領域SPCが得られる。そこで、この空き領域SPCにタップ領域TAPを設け、タップ領域TAPに電位固定手段としてN型拡散層を設け、N型拡散層を介して電源電圧AVDDを基板に与える。こうすることで、基板電位が揺れることなく、より一層安定した回路動作が可能となる。なお、電位固定手段は、基板電位を所定の電位(接地電源電圧VSS又は電源電圧AVDDの電位。広義には、第1の電位)に固定するものであればよい。
また、第1の実施形態において、上面から見て、Y方向に延びる第2のビットライン(2BL)と第1のワードライン(1WL)との間に第2の電位に固定されたシールド配線が配置される。こうすることで、第2のビットライン(2BL)と第1のワードライン(1WL)とのクロストークノイズを低減できる。
図14(A)、図14(B)に、第1の実施形態におけるシールド配線の説明図を示す。図14(A)は、第2のビットライン(2BL)、第1のワードライン(1WL)及びシールド配線を上面から見た図を模式的に表す。図14(B)は、図14(A)に第2の相補ビットライン(/2BL)を追加した場合のシールド配線を上面から見た図を模式的に表す。
図14(A)に示すように、第1の実施形態では、第2のビットライン(2BL)と第1のワードライン(1WL)との間にシールド配線SLDが配置される。この場合、第2のビットライン(2BL)及び対応する第1のワードライン(1WL)の配線領域の幅はWd1で済む。これに対して、第2の相補ビットライン(/2BL)を追加すると、図14(B)に示すシールド配線SLD1の他に、第1のワードライン(1WL)と第2の相補ビットライン(/2BL)との間にもシールド配線SLD2を設ける必要がある。そのため、X方向の幅はWd2だけ必要となり、1本の相補ビットラインの追加は新たなシールド配線の追加を招き、図14(A)と比較して半導体記憶装置100の高集積化が難しくなる。
また、シールド配線SLDが固定される第2の電位は、図13(A)における電位固定手段で固定される第1の電位と同電位であることが望ましい。即ち、シールド配線SLDは、上記の電位固定手段と電気的に接続されることが望ましい。こうすることで、半導体記憶装置100の高集積化と回路のより一層の安定動作とを両立させることができるようになる。
以上説明したように、第1の実施形態では、マルチポートメモリーとして機能する半導体記憶装置100において、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)をビットライン交差方式により配置している。そして、これらに隣接して第2のワードライン(2WL)を並走するように配置している。これにより、各ビットラインと第2のワードライン(2WL)との間の配線間容量を、単純に並走させる場合と比較してほぼ2分の1にすることができる。また、第1の実施形態では、第2のワードライン(2WL)と、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)とを異層間配線としている。こうすることで、従来と比較して、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図ることができるようになる。
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)をビットライン交差方式により配置する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図15(A)、図15(B)に、第2の実施形態における第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)の説明図を示す。図15(A)は、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)を上面から見た模式図を表す。図15(B)は、図15(A)のD−D´線に沿った断面構造の模式図を表す。
X方向に並ぶ複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)に隣接して、上面から見てY方向又はY方向の反対方向に隣接して、対応する第2のワードライン(2WL)が配置される。
また、一対の第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)は、それぞれ第Nの金属配線層を用いて配置され、第2のワードライン(2WL)は、第Nの金属配線層よりも上層の第(N+M)の金属配線層を用いて配置される。
図16に、第2の実施形態における第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)の並びの説明図を示す。図16は、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)及び第2のワードライン(2WL)を上面から見た模式図を表す。
X方向に並ぶ第(n−1)行の複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)に対し、対応する第2のワードライン(2WL)がY方向に隣接して配置される。この第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶ第(n−1)行の複数のメモリーセルで共用されるものである。
また、第(n−1)行に隣接する第n行の複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)に対しても、対応する第2のワードライン(2WL)がY方向に隣接して配置される。この第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶ第n行の複数のメモリーセルで共用されるものである。このとき、第n行の第1の相補ビットライン(/1BL)が、第(n−1)行の第2のワードライン(2WL)とY方向に隣接して配置される。また、第n行の第1のビットライン(1BL)が、第(n−1)行の第2のワードライン(2WL)とY方向に隣接して配置されない。
同様に、第n行に隣接する第(n+1)行の複数のメモリーセルで共用される一対の第1のビットライン(1BL)及び対応する第1の相補ビットライン(/1BL)に対しても、対応する第2のワードライン(2WL)がY方向に隣接して配置される。この第2のワードライン(2WL)は、X方向に並ぶ第(n+1)行の複数のメモリーセルで共用されるものである。このとき、第(n+1)行の第1のビットライン(1BL)が、第n行の第2のワードライン(2WL)とY方向に隣接して配置される。また、第(n+1)行の第1の相補ビットライン(/1BL)が、第n行の第2のワードライン(2WL)とY方向に隣接して配置されない。
第2の実施形態は、その他の点は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。このような第2の実施形態では、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)の各ビットラインと、第2のワードライン(2WL)との間で、配線間容量C3、C4(図示せず)が形成される。しかしながら、配線間容量C3、C4は、異層配線により非常に小さい。そのため、第1の実施形態よりはクロストークノイズが大きくなるものの、上記の第1の比較例及び第2の比較例と比較して大幅に低減することができる。そのため、第2の実施形態によれば、従来と比較して、クロストークノイズを大幅に軽減して低電圧動作時に、誤動作することなく、回路動作の安定化を図ることができるようになる。
〔第3の実施形態〕
第1の実施形態又は第2の実施形態では、メモリーセルMCが8個のMOSトランジスターで構成され、半導体記憶装置100が、第2の相補ビットライン(/2BL)が省略された構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図17に、第3の実施形態におけるメモリーセルの構成例の回路図を示す。なお、図17では、第1のビットライン(1BL)、第1の相補ビットライン(/1BL)、第2のビットライン(2BL)、第2の相補ビットライン(/2BL)の配置方向を模式的に表している。同様に、図17では、第1のワードライン(1WL)、及び第2のワードライン(2WL)の配置方向を模式的に表している。図17において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第3の実施形態におけるメモリーセルMC1が図2に示すメモリーセルMCと異なる点は、MOSトランジスターTr9、Tr10、第2の相補ビットライン(/2BL)が追加された点である。MOSトランジスターTr9、Tr10は、P型のMOSトランジスターである。
MOSトランジスターTr9は、ソースがMOSトランジスターTr3、Tr4のソースに接続され、ドレインがMOSトランジスターTr10のソースに接続される。MOSトランジスターTr9は、ゲートがMOSトランジスターTr4のゲートに接続される。MOSトランジスターTr10のドレインは、対応する第2の相補ビットライン(/2BL)に接続され、ゲートは、対応する第2のワードライン(2WL)に接続される。
一対の第2のビットライン(2BL)及び対応する第2の相補ビットライン(/2BL)は、Y方向に延びる。一対の第2のビットライン(2BL)及び対応する第2の相補ビットライン(/2BL)は、Y方向に並ぶ複数のメモリーセル毎に配置される。その他の点は、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様であり、説明を省略する。
このような第3の実施形態によれば、第1の実施形態又は第2の実施形態と比較すると高集積化は阻害されるものの、出力ポート30に対しても高速なデータ読み出しが可能となる。従って、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様に、従来と比較して、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図ることができるようになる。
なお、第3の実施形態においても、第2の実施形態と同様に、第1のビットライン(1BL)及び第1の相補ビットライン(/1BL)をビットライン交差方式により配置しなくてもよい。この場合でも、クロストークノイズがより大きくなるものの、従来と比較して大幅にクロストークノイズを低減することができる。
また、第3の実施形態において、出力ポート30に代えて入出力ポート20と同様のポートを設けてもよい。こうすることで、第2のビットライン(2BL)及び対応する第2の相補ビットライン(/2BL)に、メモリーセルMCへの読み出しデータのみならず書き込みデータを伝送させることができる。その結果、各ポートを介して、高速なデータの書き込み及び読み出しが可能な半導体記憶装置において、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図ることができるようになる。
〔集積回路装置への適用〕
上記のいずれかの実施形態における半導体記憶装置は、集積回路装置に内蔵させることができる。以下では、本発明に係る集積回路装置としてマイクロコンピューターを例に説明するが、本発明に係る集積回路装置はマイクロコンピューターに限定されるものではない。
図18に、本発明に係るマイクロコンピューターの構成例のブロック図を示す。
マイクロコンピューター200は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)210と、読み出し専用メモリー(Read Only Memory:ROM)212と、ランダムアクセスメモリー(Random Access Memory:RAM)214とを含む。更に、マイクロコンピューター200は、表示ドライバー216と、タイマー回路218と、I/O回路220と、電源回路222とを含む。CPU210、ROM212、RAM214、表示ドライバー216、タイマー回路218、I/O回路220及び電源回路222は、バス224を介して接続される。
CPU210は、バス224を介して、ROM212又はRAM214に記憶されたプログラム又はデータを読み出し、読み出したプログラム又はデータに対応した処理を実行する。これにより、CPU210は、表示ドライバー216、タイマー回路218、I/O回路220及び電源回路222を制御する。ROM212には、予めプログラムが記憶される。RAM214は、マルチポートメモリーとして上記のいずれかの実施形態における半導体記憶装置が適用され、プログラムの記憶領域又は作業領域として用いられる。RAM214にアクセスするCPU210等は、複数のポートを介してアクセスすることで、ビット幅変換されたデータにアクセスすることができる。表示ドライバー216は、CPU210等によって生成されRAM214に格納される画像データに基づいて、マイクロコンピューター200の外部に接続される表示装置に対して画像表示制御を行う。タイマー回路218は、時間を計時し、CPU210へのタイマー割り込み等を行う。I/O回路220は、マイクロコンピューター200の外部に接続される機器からのI/Oアクセスを実現する。電源回路222は、マイクロコンピューター200を構成する各部に供給する電源を生成する。
上記のいずれかの実施形態における半導体記憶装置が適用されたマイクロコンピューター200によれば、クロストークノイズを大幅に低減して、誤動作を防止して回路動作の安定化を図るマルチポートメモリーを備えることができる。
〔電子機器〕
上記のいずれかの実施形態における半導体記憶装置、又は図18のマイクロコンピューター200は、次のような電子機器に適用することができる。
図19に、本発明に係る電子機器の構成例のブロック図を示す。
電子機器500は、処理部510と、記憶部512と、操作部514と、表示部516とを含んで構成される。例えば、処理部510の機能は、公知のマイクロコンピューターにより実現され、記憶部512の機能は、ハードディスクドライブ装置や、上記のいずれかの実施形態における半導体記憶装置により実現される。或いは、例えば処理部510の機能は、図18のマイクロコンピューター200により実現され、記憶部512の機能は、ハードディスクドライブ装置や公知の記憶装置により実現される。操作部514は、電子機器500を制御するための入力データを受け付ける。処理部510は、操作部514により受け付けられた入力データに応じて、処理を変更することができる。表示部516の機能は、液晶表示パネルや有機ELディスプレイ装置等の公知の表示装置により実現される。このような表示部516は、処理部510によって生成された画像を表示する。
図20(A)、図20(B)に、図19の電子機器500の構成例の斜視図を示す。図20(A)は、モバイル型のパーソナルコンピューターの構成例の斜視図を表す。図20(B)は、携帯電話機の構成例の斜視図を表す。
図19の電子機器500の構成例の1つである図20(A)に示すパーソナルコンピューター800は、本体部810と、表示部820と、操作部830とを含む。本体部810は、図19の処理部510、記憶部512等を有する。表示部820は、図19の表示部516に対応し、例えば液晶表示パネル等によりその機能が実現される。操作部830は、図19の操作部514に対応し、キーボード等によりその機能が実現される。このような操作部830を介した操作情報が本体部810の処理部510によって解析され、その操作情報に応じて表示部820に画像が表示される。これにより、クロストークノイズの影響を受けることなく低電圧で動作し、低消費電力のパーソナルコンピューター800を提供することができるようになる。
図19の電子機器500の構成例の1つである図20(B)に示す携帯電話機900は、本体部910と、表示部920と、操作部930とを含む。本体部910は、図19の処理部510、記憶部512等を有する。表示部920は、図19の表示部516に対応し、例えば液晶表示パネル等によりその機能が実現される。操作部930は、図19の操作部514に対応し、ボタン等によりその機能が実現される。このような操作部930を介した操作情報が本体部910の処理部510によって解析され、その操作情報に応じて表示部920に画像が表示される。これにより、クロストークノイズの影響を受けることなく低電圧で動作し、低消費電力の携帯電話機900を提供することができるようになる。
なお、図19の電子機器500として、図20(A)、図20(B)に示すものに限定されるものではない。例えば、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS(Point of sale system)端末、プリンター、スキャナー、複写機、ビデオプレーヤー、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。
以上、本発明に係る記憶装置、集積回路装置及び電子機器等を上記のいずれかの実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記のいずれかの実施形態に限定されるものではない。例えば、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、次のような変形も可能である。
(1)上記の実施形態において、「ゲート」という語句は、ゲート端子、ゲート領域、又はゲート電極を意味する。同様に、「ドレイン」という語句は、ドレイン端子、ドレイン領域、又はドレイン電極を意味する。また、「ソース」という語句は、ソース端子、ソース領域、又はソース電極を意味する。
(2)上記の実施形態において、トランジスターとしてMOSトランジスターを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
(3)上記の実施形態において、8個又は10個のMOSトランジスターによりメモリーセルが構成される例を説明したが、本発明はメモリーセルの構成に限定されるものではない。
(4)上記の実施形態では、説明の便宜上、X方向及びY方向は、図1に示す方向として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
(5)上記の実施形態において、本発明を、記憶装置、集積回路装置及び電子機器等として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記のいずれかの実施形態における半導体記憶装置を構成する第1のビットライン、第1の相補ビットライン、第2のビットライン、第2の相補ビットライン、第1のワードライン及び第2のワードラインの少なくとも1つの配置方法等であってもよい。
10…メモリーセルアレイ、 20…入出力ポート(第1のポート)、
30…出力ポート(第2のポート)、 40…制御回路、
42…第1のビットライン制御回路、 44…第2のビットライン制御回路、
46…第1のワードライン制御回路、 48…第2のワードライン制御回路、
100…半導体記憶装置(記憶装置)、 200…マイクロコンピューター、
210…CPU、 212…ROM、 214…RAM、 216…表示ドライバー、
218…タイマー回路、 220…I/O回路、 222…電源回路、 224…バス、
500…電子機器、 510…処理部、 512…記憶部、 514…操作部、
516,820,920…表示部、 800…パーソナルコンピューター、
810,910…本体部、 830,930…操作部、 900…携帯電話機、
MC,MC1,MC10…メモリーセル、 NT…N型拡散層、 PT…P型拡散層、
PL…ポリシリコン層、 SLD,SLD1,SLD2…シールド配線、
SPC…空き領域、 TAP…タップ領域、
Tr1〜Tr10…MOSトランジスター、 1BL…第1のビットライン、
1WL…第1のワードライン、 2BL…第2のビットライン、
2WL…第2のワードライン、 /1BL…第1の相補ビットライン、
/2BL…第2の相補ビットライン

Claims (11)

  1. マトリックス状に配置された複数のメモリーセルを有するメモリーセルアレイと、
    第1の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第1のワードラインと、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第2のワードラインと、
    前記第1のワードラインによって選択された前記第1の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第1のビットラインと、
    前記第1のビットラインが延びる前記第2の方向に延び、該第1のビットラインと互いに交差するように設けられ、前記第1のビットラインによって伝送される前記書き込みデータの相補データ又は前記読み出しデータの相補データが伝送される第1の相補ビットラインと、
    前記第2のワードラインによって選択された前記第2の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第2のビットラインとを含み、
    前記第2のワードラインは、
    対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインに対し、上面から見て前記第1の方向又は該第1の方向の反対方向に隣接して、前記第2の方向に延びるように配置されることを特徴とする記憶装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2のワードラインは、
    対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインが配置される配線層とは異なる層に配置されることを特徴とする記憶装置。
  3. マトリックス状に配置された複数のメモリーセルを有するメモリーセルアレイと、
    第1の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第1のワードラインと、
    前記第1の方向と交差する第2の方向に並ぶメモリーセルを選択するための第2のワードラインと、
    前記第1のワードラインによって選択された前記第1の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第1のビットラインと、
    前記第1のビットラインが延びる前記第2の方向に延び、該第1のビットラインと互いに交差するように設けられ、前記第1のビットラインによって伝送される前記書き込みデータの相補データ又は前記読み出しデータの相補データが伝送される第1の相補ビットラインと、
    前記第2のワードラインによって選択された前記第2の方向に並ぶメモリーセルの書き込みデータ又は読み出しデータが伝送される第2のビットラインとを含み、
    前記第2のワードラインは、
    対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインが配置される配線層とは異なる層に、前記第2の方向に延びるように配置されることを特徴とする記憶装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第2のワードラインは、
    対応する一対の前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインが配置される配線層の上層に配置されることを特徴とする記憶装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    各メモリーセルは、
    メモリーセルを構成するトランジスターが配置される領域内に基板電位を第1の電位に固定する電位固定手段を含むことを特徴とする記憶装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    上面から見て、前記第2のビットライン及び対応する前記第1のワードラインの間に、第2の電位に固定され前記第1の方向に延びるシールド配線が配置されることを特徴とする記憶装置。
  7. 請求項6において、
    前記シールド配線は、
    前記メモリーセルを構成するトランジスターが配置される領域内に基板電位を第1の電位に固定する電位固定手段と電気的に接続されることを特徴とする記憶装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    第(n−1)(nは2以上の整数)行の複数のメモリーセル、第n行の複数のメモリーセル及び第(n+1)行の複数のメモリーセルが前記第1の方向に並んで配置されるとき、
    前記第(n−1)行について前記第1のビットライン、前記第1の相補ビットライン及び前記第2のワードライン(2WL)が上面から見て前記第1の方向に順番に並んで配置され、
    前記第(n−1)行の前記第2のワードラインに対して上面から見て前記第1の方向に、前記第n行について前記第1の相補ビットライン、前記第1のビットライン及び前記第2のワードラインが順番に並んで配置され、
    前記第n行の前記第2のワードラインに対して上面から見て前記第1の方向に、前記第(n+1)行について前記第1のビットライン、前記第1の相補ビットライン及び前記第2のワードラインが順番に並んで配置されることを特徴とする記憶装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    前記第1のビットライン及び前記第1の相補ビットラインに接続される第1のポートと、
    少なくとも前記第2のビットラインに接続される第2のポートとを含むことを特徴とする記憶装置。
  10. 中央演算処理装置と、
    前記中央演算処理装置によって書き込まれたデータを記憶し、又は記憶しているデータを前記中央演算処理装置によって読み出される請求項1乃至9のいずれか記載の記憶装置とを含むことを特徴とする集積回路装置。
  11. 請求項1乃至9のいずれか記載の記憶装置を含むことを特徴とする電子機器。
JP2010278926A 2010-12-15 2010-12-15 記憶装置、集積回路装置、及び電子機器 Active JP5648460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278926A JP5648460B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 記憶装置、集積回路装置、及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010278926A JP5648460B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 記憶装置、集積回路装置、及び電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2012129337A true JP2012129337A (ja) 2012-07-05
JP2012129337A5 JP2012129337A5 (ja) 2014-01-30
JP5648460B2 JP5648460B2 (ja) 2015-01-07

Family

ID=46646074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010278926A Active JP5648460B2 (ja) 2010-12-15 2010-12-15 記憶装置、集積回路装置、及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5648460B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021019956A1 (ja) 2019-07-26 2021-02-04 株式会社日進製作所 ホーニングツールおよびホーニング加工方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05190817A (ja) * 1991-07-18 1993-07-30 Fujitsu Ltd 半導体集積回路装置
JP2000236029A (ja) * 1999-02-10 2000-08-29 Lucent Technol Inc 平面状にアクセスラインを具備したメモリセル
JP2001156185A (ja) * 1999-10-12 2001-06-08 Motorola Inc 差動信号ラインに均衡交差部を有する集積回路
JP2003078036A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Seiko Epson Corp 半導体記憶装置
JP2004342285A (ja) * 2003-03-14 2004-12-02 Seiko Epson Corp 半導体集積回路
JP2007012656A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Seiko Epson Corp 半導体集積回路
JP2009016646A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置
JP2010165791A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Seiko Epson Corp 半導体集積回路

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05190817A (ja) * 1991-07-18 1993-07-30 Fujitsu Ltd 半導体集積回路装置
JP2000236029A (ja) * 1999-02-10 2000-08-29 Lucent Technol Inc 平面状にアクセスラインを具備したメモリセル
JP2007194657A (ja) * 1999-02-10 2007-08-02 Lucent Technol Inc 平面状にアクセスラインを具備したメモリセル
JP2001156185A (ja) * 1999-10-12 2001-06-08 Motorola Inc 差動信号ラインに均衡交差部を有する集積回路
JP2003078036A (ja) * 2001-08-31 2003-03-14 Seiko Epson Corp 半導体記憶装置
JP2004342285A (ja) * 2003-03-14 2004-12-02 Seiko Epson Corp 半導体集積回路
JP2007012656A (ja) * 2005-06-28 2007-01-18 Seiko Epson Corp 半導体集積回路
JP2009016646A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置
JP2010165791A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Seiko Epson Corp 半導体集積回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP5648460B2 (ja) 2015-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7495988B2 (en) Integrated circuit device and electronic instrument
JP6308831B2 (ja) 半導体記憶装置
US7492659B2 (en) Integrated circuit device and electronic instrument
US8737107B2 (en) Memory circuits and routing of conductive layers thereof
US9767858B2 (en) Register files including distributed capacitor circuit blocks
US20090052262A1 (en) Semiconductor memory device
US9240221B2 (en) Semiconductor memory device with a selection transistor having same shape and size as a memory cell transistor
JP4791855B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2008034037A (ja) 半導体記憶装置
JP2007220262A (ja) 半導体記憶装置
JP3902389B2 (ja) グローバルビット線を有するスタティックランダムアクセスメモリ
US20200243128A1 (en) Semiconductor storage circuit
US8134861B2 (en) Memory access method and semiconductor memory device
JP5648460B2 (ja) 記憶装置、集積回路装置、及び電子機器
JP5549079B2 (ja) 半導体集積回路
JP2004119457A (ja) 半導体記憶装置
US20060098516A1 (en) Semiconductor memory device
JP5306125B2 (ja) 半導体記憶装置
KR20180010860A (ko) 컬럼 디코더를 갖는 반도체 장치
JP2013191262A (ja) 半導体装置
CN101252130A (zh) 半导体集成电路器件及其布图方法
JP2009272587A (ja) 半導体記憶装置
US7649799B2 (en) Semiconductor memory device
JPH1117132A (ja) 半導体記憶装置
JPH06259968A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5648460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350