JP2012128174A - ダイヘッド及び塗料の塗布方法 - Google Patents

ダイヘッド及び塗料の塗布方法 Download PDF

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Abstract

【課題】塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できるダイヘッド及びそのダイヘッドを用いた塗料の塗布方法を提供する。
【解決手段】マイクロカプセル34を含む塗料22をノズル部4から吐出するダイヘッド100であって、ノズル部4の流入口8からノズル部4の吐出口10に至る間に、塗料34が通過するように配置されたメッシュ16aを備えることを特徴とするダイヘッド100。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダイヘッド及び塗料の塗布方法に関するものである。
粒子の電気泳動を利用した電気泳動表示装置は、電極が形成された一対のシート部材と、これら一対のシート部材の間に設けられた表示層とを有している場合がある。この表示層は、例えば、粒子を移動可能に収容した複数のマイクロカプセルをバインダーで保持した構成をなしている。このような電気泳動表示装置は、例えば、一方のシート部材の表面に、マイクロカプセルを分散させた塗料を塗布し、乾燥することにより製造される。
この表示層を形成する方法としては、マイクロカプセルを分散させた塗料をダイコーター等のノズルからシート部材上に供給し塗布する方法が知られている。このマイクロカプセルを含む塗料の塗布の方法及び装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2007−117987号公報
特許文献1に記載された従来の塗布方法では、まずマイクロカプセルを含む塗料を濾過装置で濾過する。これにより、凝集状態にあるマイクロカプセルを塗料中に分散させる。その後、この塗料をダイヘッドに供給する。そして、最後にこのダイヘッドの吐出口から塗料を吐出させて基材(例えば、シート部材)に塗布する。
しかしながら、このような従来の塗布方法では、塗料を濾過する濾過装置からその塗料を吐出するダイヘッドの吐出口までの間に種々の装置(例えば、アキュームレータやインライン粘度計)が設置されているために、濾過装置から吐出口までの距離が長く、塗料を濾過し吐出口から吐出させるまでに一定の時間を必要とする場合があった。この場合には塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されるという課題があった。
そこで、本発明のいくつかの態様は、このような事情に鑑みてなされたものであって、塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できるダイヘッド及びそのダイヘッドを用いた塗料の塗布方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るダイヘッドは、マイクロカプセルを含む塗料を吐出するノズル部と、前記ノズル部の流入口から前記ノズル部の吐出口に至る間に、前記塗料が通過するように配置されたメッシュと、を備えることを特徴とするものである。
上記ダイヘッドによれば、従来技術の場合(つまり、ノズル部の流入口よりも上流側に濾過機が配置されている場合)と比較して、メッシュからノズル部の吐出口に至るまでの距離が短く、塗料がメッシュを通過してから吐出口より吐出するまでの時間を短縮できる。塗料中に分散したマイクロカプセルは、時間の経過とともに塗料中で再凝集化が進行するが、塗料がメッシュを通過してから吐出口より吐出するまでの時間を短縮できるので、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できる。よって、分散したマイクロカプセルを、例えば基材に塗布することができる。
さらに、上記ダイヘッドにおいて、前記メッシュは、第1のメッシュと、前記第1のメッシュより前記吐出口側に位置する第2のメッシュと、を含み、前記第2のメッシュの目開きのサイズは、前記第1のメッシュの目開きのサイズより小さいことを特徴としても良い。
上記ダイヘッドによれば、流入口から吐出口に向かって、メッシュの目開きのサイズが順に小さくなるように多段に配置されるので、メッシュを一段配置する場合と比較して、塗料中で凝集化したマイクロカプセルをより効率的に(つまり、より細かく)分散化することができる。このため、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをより防止できる。
さらに、上記ダイヘッドにおいて、前記メッシュの目開きのサイズは、前記メッシュを通過する塗料に含まれるマイクロカプセルの平均粒径の2倍以上5倍以下の範囲であることを特徴としても良い。
上記ダイヘッドによれば、メッシュの目開きのサイズはメッシュを通過するマイクロカプセルの平均粒径の2倍以上5倍以下の範囲であるので、塗料中で凝集化したマイクロカプセルを効果的に分散化することができるとともに、メッシュの目詰まりを防止できる。このため、メッシュの目開きのサイズがマイクロカプセルの粒径の2倍より小さい、あるいは5倍より大きい場合と比較して、メッシュの目詰まりを防止しつつ、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをより防止できる。
さらに、上記ダイヘッドにおいて、前記メッシュは、撥水性を有していることを特徴としても良い。
上記ダイヘッドによれば、メッシュは撥水性を有しているので、マイクロカプセルを含んだ塗料がメッシュを通過する際、このマイクロカプセルがメッシュに付着することを防止できる。このため、マイクロカプセルがメッシュに付着することに起因するマイクロカプセルの破壊を防止しつつ、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをより防止できる。また、マイクロカプセルがメッシュに付着することに起因するメッシュの目詰まりを防止しつつ、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをより防止できる。
さらに、上記ダイヘッドにおいて、前記メッシュを形成する(構成する)糸の外周面は、曲面で構成されていることを特徴としても良い。ここで、「糸」とは、天然、または人造の繊維を細長く引き伸ばしたもの指す。また、この細長く引き伸ばしたものに、よりをかけても良い。
上記ダイヘッドによれば、マイクロカプセルを含んだ塗料がメッシュを通過する際、このマイクロカプセルがメッシュと衝突して傷付くことを防止できる。このため、マイクロカプセルがメッシュに衝突することに起因するマイクロカプセルの破壊を防止しつつ、分散したマイクロカプセルがダイヘッドの内部で再度凝集することを防止できる。
さらに、上記ダイヘッドにおいて、前記メッシュの前記塗料が通過する部分の外周部を前記ノズル部分に押さえ付けるためのシール部材をさらに含むことを特徴としても良い。
上記ダイヘッドによれば、例えばネジを用いてメッシュの外周部を押さえ付ける場合と比較して、メッシュの形状の変形を低減できる。このため、メッシュをノズル部分に配置する前と後とで、流路における塗料の流れが変化するのを防止できる。つまり、上記ダイヘッドによれば、メッシュをノズル部分に配置する前と後とで、流路における塗料の流れを均一にすることができる。よって、塗料が流路の内部で留まることを防止できるので、分散したマイクロカプセルがダイヘッドの内部で再度凝集することを防止できる。
また、本発明の別の態様に係る塗料の塗布方法は、マイクロカプセルを含む塗料を、ダイヘッドに含まれるノズル部の流入口から前記ノズル部の吐出口に至る間に形成された流路の一部に充填する工程と、前記流路の一部に充填された前記マイクロカプセルを含む塗料を、前記流路に配置されたメッシュに通過させる工程と、前記メッシュを通過した塗料を、前記ノズル部の吐出口から吐出させる工程と、を含むことを特徴とするものである。
上記塗料の塗布方法によれば、マイクロカプセルを含む塗料がメッシュを通過してから吐出口より吐出するまでの時間を、従来技術の場合と比較して短縮できる。このため、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できる。よって、分散したマイクロカプセルを、例えば基材に塗布することができる。
本発明の第1実施形態に係るダイヘッドを示す図。 本発明の第1実施形態に係るダイヘッドを用いた塗料の塗布方法を示す図。 塗料内において凝集したマイクロカプセルの分散化を示す図。 本発明の第2実施形態に係るダイヘッドを示す図。 本発明の第3実施形態に係るダイヘッドを示す図。 本発明の第4実施形態に係るダイヘッドを示す図。 本発明の第5実施形態に係るダイヘッドを示す図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
図1(a)〜(c)は、本発明の第1実施形態に係るダイヘッド100の断面図及び平面図をそれぞれ示す。そして、図1(d)は、本発明の第1実施形態に係るダイヘッド100全体の斜視図を示す。ここで、図1(c)は、後述する液タンク部及びノズル部に設けられた開口部を拡大した平面図を示す。図1(a)は、図1(b)におけるA−A′線で切断して矢印方面に見た図である。ダイヘッド100は、塗布装置(図示なし)に搭載されるものであり、ステージ上に固定された基材(図示なし)に対して水平方向に、相対的に移動しながら塗料を吐出し、塗料を基材の表面に塗布するものである。
このダイヘッド100は、図1(a)に示すように、ダイヘッド部品2とダイヘッド部品4a、4bとを含んで構成されている。ダイヘッド部品4aと4bとからはノズル部4が構成され、このノズル部4上にダイヘッド部品2が搭載されている。ダイヘッド部品2はその中心部を貫通する開口部を有しているため、このダイヘッド部品2をノズル部4上に搭載することで、ノズル部4に接続された空間が形成される。この空間が、塗料を一時的に溜めるための液タンク部(いわゆる液溜まり部)6となっている。この液タンク部6の形状は直方体であり、平面視では長方形である(図1(b)〜(d)を参照)。この長方形の長手方向の長さ(以下、「液タンク部6の横方向の長さ」ともいう。)をL1とし、この長手方向と直交する方向の長さ(以下、「液タンク部6の縦方向の長さ」ともいう。)をW1とした場合、液タンク部6の横方向の長さL1は液タンク部6の縦方向の長さW1と比べて十分に長いものとなっている(即ち、L1>>W1の関係となっている。)。そして、液タンク部6の横方向と直交する方向(つまり、図1(b)中の矢印で示した方向)に、ダイヘッド100は移動する。
ダイヘッド部品4aと4bとから構成されるノズル部4には流入口8と吐出口10とが設けられており、この流入口8から吐出口10に至るまでの空間が流路12となっている。この流路12の形状は直方体であり、平面視では長方形である(図1(b)及び(c)を参照)。この長方形の長手方向の長さ(以下、「流路12の横方向の長さ」ともいう。)をL2とし、この長手方向と直交する方向の長さ(以下、「流路12の縦方向の長さ」ともいう。)をW2とした場合、流路12の横方向の長さL2の長さは流路12の横方向の長さW2の長さと比べて十分に長いものとなっている(即ち、L2>>W2の関係となっている。)。なお、流路12の横方向の長さL2及び流路12の横方向の長さW2は、上記した液タンク部6の横方向の長さL1及び液タンク部6の縦方向の長さW1とそれぞれ比較して、短いものとなっている(即ち、L1>L2、W1>W2の関係となっている。)。なお、ノズル部4はダイヘッド部品4aと4bとの2つの部品から構成されているため、流路12の横方向の長さW2については、ダイヘッド部品4a、4bの離間距離を調整することによって、任意にその長さを調整することができる。
ノズル部4には、塗料がメッシュ16aを通過するように(つまり、流路12の開口部14を覆うように)、メッシュ16aがノズル部4の流入口8から吐出口10に至る間に配置されている。メッシュ16aの形状は平板状であり、平面視では長方形である(図1(a)〜(c)を参照)。この長方形の長手方向の長さ(以下、「メッシュ16aの横方向の長さ」ともいう。)をL3とし、この長手方向と直交する方向の長さ(以下、「メッシュ16aの縦方向の長さ」ともいう。)をW3とした場合、メッシュ16aの横方向の長さL3の長さはメッシュ16aの横方向の長さW3の長さと比べて十分に長いものとなっている(即ち、L3>>W3の関係となっている。)。メッシュ16aの横方向の長さL3は液タンク部6の横方向の長さL1より短く、流路12の横方向の長さL2よりも長くなっている(即ち、L1>L3>L2の関係となっている。)。また、メッシュ16aの横方向の長さW3は液タンク部6の縦方向の長さW1より短く、流路12の縦方向の長さW2よりも長くなっている(即ち、W1>W3>W2の関係となっている。)。なお、ノズル部4に配置された状態でのメッシュ16aの平面方向は、流入口8から吐出口10へと向かう塗料の移動方向に対して直交している(図1(a)を参照)。
また、メッシュ16aの目開き(つまり、メッシュ16aが有する網目孔)のサイズは、このメッシュ16aを通過する塗料に含まれるマイクロカプセルの平均粒径の2倍以上5倍以下の範囲に設定されている(例えば、後述する図3(a)〜(d)を参照。)。ここで「マイクロカプセルの平均粒径」とは、塗料中に含まれるマイクロカプセルの直径の平均値をいう。また、このメッシュ16aは撥水性を備えている。また、メッシュ16aを形成している糸の外周面は曲面となっている。
ノズル部4に備わる流入口8の近傍にはメッシュ16aを嵌め込むための溝18が形成されている。この溝18に嵌め込まれたメッシュ16aは、シール部材20でその外周部を押さえ付けるようにしてノズル部4に固定されている。この際、図1(a)に示すように、断面視でシール部材20の上面20aとノズル部4の上面4cとは同じ高さとなっている。このため、液タンク部6の底面でもある、シール部材20の上面20aとノズル部4の上面4cとは同一平面を形成している。また、シール部材20は、その中心部に開口部を有しており、その開口部の大きさは平面視で流路の開口部14と同等の大きさとなっている。シール部材20としては、例えばテフロンで形成された部材を用いることができる。
次に、上記第1実施形態で説明したダイヘッド100を用いて、マイクロカプセルの凝集を防止した塗料の塗布方法について、図2(a)〜(e)を参照しながら説明する。
まず、図2(a)に示すように、ダイヘッド100を準備する。ここで、ダイヘッド100には、メッシュ16aとシール部材20とを配置しておく。
次に、図2(b)に示すように、準備されたダイヘッド100の液タンク部6及びノズル部4の流路12の一部にマイクロカプセルを含む塗料22を充填する。
次に、図2(c)に示すように、塗料22を充填した後に、塗料22を圧送するための板型プランジャー24、塗料22を圧送した際に塗料22の漏れを防止するためのテフロンシール26、そしてテフロンシール26を固定するためのシール押さえ28をそれぞれダイヘッド100の上部に配置する。
次に、図2(d)に示すように、板型プランジャー24を吐出口10側に向かって(つまり、図中に示した矢印の方向に向かって)移動させて塗料22を圧送する。これにより、流路12内に充填された塗料22をメッシュ16aで濾過され、塗料22中で凝集化していたマイクロカプセルは分散される。
最後に、図2(e)に示すように、吐出口10から吐出された塗料22を、ステージ30上に固定された基材32に塗布する。これにより、分散したマイクロカプセルを含む塗料22は基材32に塗布される。なお、塗料22を塗布している間、ステージ30及び基材32は図中に示された矢印方向に向かって移動させる。
次に、上記第1実施形態において、塗料22中で凝集化したマイクロカプセルがメッシュ16aを通過することで分散化される過程について、図3(a)〜(d)を参照しながら説明する。
図3(a)及び(b)は、本発明の第1実施形態において、塗料22中で凝集化したマイクロカプセルがメッシュ16aを通過する前の様子を示す平面図及び断面図である。図3(b)は、図3(a)におけるB−B′線で切断して矢印方面に見た図である。また、図3(c)及び(d)は、本発明の第1実施形態において、塗料22中で凝集化したマイクロカプセルがメッシュ16aを通過した後の様子を示す平面図及び断面図である。図3(d)は、図3(c)におけるC−C′線で切断して矢印方面に見た図である。
図3(a)及び(b)に示すように、メッシュ16aを通過する前には、マイクロカプセル34の一部は凝集した状態にある。
この凝集した状態にあるマイクロカプセル34は、図3(c)及び(d)に示すように、メッシュ16aを通過する際にメッシュ16aを形成している糸36により分散化される。なお、上述したように、メッシュ16aの糸36の外周面36aは曲面となっているので、マイクロカプセル34がメッシュ16aと衝突して傷付くことを防止できる。
上記第1実施形態によれば、従来技術の場合と比較して、メッシュ16aからノズル部4の吐出口10に至るまでの距離が短く、塗料22がメッシュ16aを通過してから吐出口10より吐出するまでの時間を短縮できる。塗料22中に分散したマイクロカプセル34は、時間の経過とともに塗料22中で再凝集化が進行するが、塗料22がメッシュ16aを通過してから吐出口10より吐出するまでの時間を短縮できるので、分散したマイクロカプセル34が凝集した状態で吐出されることを防止できる。よって、分散したマイクロカプセル34を、例えば基材32に塗布することができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、流路12の形状は、直方体に限定されず、流入口8側が広く吐出口10側が狭い形状であっても良い。これとは逆に、流入口8側が狭く吐出口10側が広い形状であっても良い。これらの形状であっても、メッシュ16aから吐出口10までの距離をより短くすることができ、塗料を濾過し吐出口10から吐出させるまでの時間を短縮することができる。よって、塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できる。
また、メッシュ16aの平面方向は、塗料の移動方向と直交していることに限定されず、塗料の移動方向に対して傾いていても良い。この場合であっても、塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できる。また、メッシュ16aは流路12の開口部14の少なくとも一部を覆うように配置されていれば良く、流路12の開口部14の全てを覆わなくても良い。この場合であっても、メッシュ16aを通過した塗料については、マイクロカプセルが分散した状態で塗料を吐出させることができる。
(2)第2実施形態
図4(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係るダイヘッド200の断面図及び平面図をそれぞれ示す。図4(a)は、図4(b)におけるD−D′線で切断して矢印方面に見た図である。本実施形態では、上記第1実施形態で示した平面形状のメッシュ16aに代えて、断面視で吐出口10側に向かって凸形状をしたメッシュ16bがノズル部4の流入口8から吐出口10に至る間に配置された構成となっている。なお、メッシュ16b以外の部分に関しては上記第1実施形態と同じであるので、同じ部分の符号及び説明については省略する。
本実施形態では、第1実施形態と比較して、メッシュ16bから吐出口10までの距離をより短くすることができ、塗料を濾過し吐出口10から吐出させるまでの時間を短縮することができる。よって、塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをさらに防止できる。
(3)第3実施形態
図5(a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係るダイヘッド300の断面図及び平面図をそれぞれ示す。図5(a)は、図5(b)におけるE−E′線で切断して矢印方面に見た図である。本実施形態では、上記第1実施形態で示した平面形状のメッシュ16aに代えて、2つのメッシュ16c、16dがノズル部4の流入口8から吐出口10に至る間に配置された構成となっている。なお、メッシュ16c、16d以外の部分に関しては上記第1実施形態と同じであるので、同じ部分の符号及び説明については省略する。
流入口8側に配置されたメッシュ16cの目開きのサイズは、吐出口10側に配置されたメッシュ16dのそれよりも大きくなっている。つまり、メッシュ16c、16dの目開きのサイズは、流入口8から吐出口10に向かって、順に小さくなるように設定されている。メッシュ16c、16dの形状については、流入口8側に配置されたメッシュ16cは断面視で平面形状であり、吐出口10側に配置されたメッシュ16dは断面視で吐出口10側に向かって凸形状をしている。
本実施形態では、流入口8から吐出口10に向かって、メッシュ16c、16dの目開きのサイズが順に小さくなるように多段に配置されるので、第1実施形態又は第2実施形態と比較して、塗料中で凝集化したマイクロカプセルをより細かく分散化することができる。このため、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをより防止できる。
なお、本実施形態ではメッシュを2段備えた形態を示したが、備えるメッシュは2段に限定されるものではなく、例えばメッシュを3段備えても良い。この場合であっても、塗料中で凝集化したマイクロカプセルをより細かく分散化することができる。また、メッシュ16dの形状は、断面視で吐出口10側に向かって凸形状であることに限定されず、平面形状であっても良い。この場合であっても、塗料中で凝集化したマイクロカプセルをより細かく分散化することができる。
(4)第4実施形態
図6(a)〜(c)は、本発明の第4実施形態に係るダイヘッド400の断面図及び平面図をそれぞれ示す。ここで、図6(c)は、液タンク部6及び後述する流路12′を拡大した平面図を示す。図6(a)は、図6(b)におけるF−F′線で切断して矢印方面に見た図である。本実施形態では、断面視における流路12′の形状が、上記第1実施形態で示した流路12の形状(つまり、流入口8から吐出口10に至る流路12の幅が断面視で一定である形状)とは異なったものとなっている。なお、流路12′の形状以外の部分に関しては上記第1実施形態と同じであるので、同じ部分の符号及び説明については省略する。
図6(a)に示すように、本実施形態のノズル部4′は、ダイヘッド部品4a′と4b′とから構成されている。そして、このダイヘッド部品4a′と4b′は、吐出口10側に突出部4d′をそれぞれ備えている。このため、流路12′の幅には差が生じている。つまり、この流路12′は、流入口8側に設けられた第1の流路(以下、「マニホールド部12a′」ともいう。)と、マニホールド部12a′に接続されて出口10側に設けられた第2の流路(以下、「スリット部12b′」ともいう。)とで構成されたものとなっている。
マニホールド部12a′の形状は直方体であり、平面視では長方形である(図6(c)を参照)。この長方形の長手方向の長さ(以下、「マニホールド部12a′の横方向の長さ」ともいう。)をL4とし、この長手方向と直交する方向の長さ(以下、「マニホールド部12a′の縦方向の長さ」ともいう。)をW4とした場合、マニホールド部12a′の横方向の長さL4の長さはマニホールド部12a′の縦方向の長さW4の長さと比べて十分に長いものとなっている(即ち、L4>>W4の関係となっている。)。なお、マニホールド部12a′の横方向の長さL4及びマニホールド部12a′の縦方向の長さW4は、上記第1実施形態の液タンク部6の横方向の長さL1及び液タンク部6の縦方向の長さW1とそれぞれ比較して、短いものとなっている(即ち、L1>L4、W1>W4の関係となっている。)。マニホールド部12a′の横方向の長さL4については、例えば、上記第1実施形態の流路12の横方向の長さL2と同じ長さとすることができる(即ち、L4=L2とすることができる。)。また、マニホールド部12a′の縦方向の長さW4については、例えば、上記第1実施形態の流路12の縦方向の長さW2と同じ長さとすることができる(即ち、W4=W2とすることができる。)。
スリット部12b′の形状は直方体であり、平面視では長方形である(図6(c)を参照)。この長方形の長手方向の長さ(以下、「スリット部12b′の横方向の長さ」ともいう。)をL5とし、この長手方向と直交する方向の長さ(以下、「スリット部12b′の縦方向の長さ」ともいう。)をW5とした場合、スリット部12b′の横方向の長さL5の長さはスリット部12b′の横方向の長さW5の長さと比べて十分に長いものとなっている(即ち、L5>>W5の関係となっている。)。なお、スリット部12b′の横方向の長さL5及びスリット部12b′の横方向の長さW5は、上記したマニホールド部12a′の横方向の長さL4及びマニホールド部12a′の縦方向の長さW4とそれぞれ比較して、短いものとなっている(即ち、L4>L5、W4>W5の関係となっている。)。
マニホールド部12a′には、図6(a)に示すように、平面形状のメッシュ16aが配置されており、その取付け方法については上記第1実施形態で説明した方法を用いることができる。
本実施形態では、上記第1実施形態の場合と比較して、吐出口10付近の流路12′の幅を狭くする(即ち、スリット部12b′の横方向の長さW5を短くする)ことができる。このため、上記第1実施形態の場合と比較して、マイクロカプセルを含んだ塗料がスリット部12b′を通過する際の速度(つまり、塗料の流速)を高めることができる。よって、塗料がメッシュ16aを通過してから(即ち、マイクロカプセルが分散されてから)吐出されるまでの時間を短縮でき、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをより防止できる。
なお、本実施形態では流路12′の幅が異なる部分(即ち、マニホールド部12a′とスリット部12b′)を2段備えた形態を示したが、この部分は2段に限定されるものではなく、例えば流路12′の幅が異なる部分を3段備えても良い。この場合であっても、塗料がスリット部12b′を通過する際の速度を高めることができるので、塗料がメッシュ16aを通過してから吐出されるまでの時間を短縮することができる。また、本実施形態ではダイヘッド部品4a′、4b′の両方に突出部4d′を備えた形態を示したが、何れか一方にこの突出部4d′を備えても良い。この場合であっても、マイクロカプセルを含んだ塗料がスリット部12b′を通過する際の速度を高めることができるので、塗料がメッシュ16aを通過してから吐出されるまでの時間をより短縮することができ、分散したマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることを防止できる。
(5)第5実施形態
図7(a)及び(b)は、本発明の第5実施形態に係るダイヘッド500の断面図及び平面図をそれぞれ示す。図7(a)は、図7(b)におけるG−G′線で切断して矢印方面に見た図である。本実施形態は、上記第2実施形態と上記第4実施形態とを組み合わせたものであって、上記第4実施形態で示した平面形状のメッシュ16aに代えて、断面視で吐出口10側に向かって凸形状をしたメッシュ16b′をマニホールド部12a′に配置した構成となっている。なお、メッシュ16b′以外の部分に関しては上記第4実施形態と同じであるので、同じ部分の符号及び説明については省略する。
本実施形態では、上記第4実施形態と比較して、メッシュ16b′から吐出口10までの距離をより短くすることができ、塗料を濾過し吐出口10から吐出させるまでの時間をさらに短縮することができる。よって、塗料中に分散させたマイクロカプセルが凝集した状態で吐出されることをさらに防止できる。
なお、本実施形態ではメッシュ16b′を1段備えた形態を示したが、備えるメッシュは1段に限定されるものではなく、例えばメッシュ16b′の上流側(即ち、流入口8側)にメッシュをさらに備えても良い。この場合であっても、塗料中で凝集化したマイクロカプセルをより細かく分散化することができ、塗料を濾過し吐出口10から吐出させるまでの時間を短縮することができる。
2 ダイヘッド部品、4 ノズル部、4′ ノズル部、4a ダイヘッド部品、4a′ ダイヘッド部品、4b ダイヘッド部品、4b′ ダイヘッド部品、4c ノズル部の上面、4d′ 突出部、6 液タンク部、8 流入口、10 吐出口、12 流路、12′ 流路、12a′ マニホールド部、12b′ スリット部、14 開口部、16a メッシュ、16b メッシュ、16b′ メッシュ、16c メッシュ、18 溝、20 シール部材、20a シール部材の上面、22 塗料、24 板型プランジャー、26 テフロンシール、28 シール押さえ、30 ステージ、32 基材、34 マイクロカプセル、36 糸、36a 糸の外周面、100 ダイヘッド、200 ダイヘッド、300 ダイヘッド、400 ダイヘッド、500 ダイヘッド、L1 液タンク部の横方向の長さ、L2 スリット部の横方向の長さ、L3 メッシュの横方向の長さ、L4 マニホールド部の横方向の長さ、L5 スリット部の横方向の長さ、W1 液タンク部の縦方向の長さ、W2 スリット部の縦方向の長さ、W3 メッシュの縦方向の長さ、W4 マニホールド部の縦方向の長さ、W5 スリット部の縦方向の長さ

Claims (7)

  1. マイクロカプセルを含む塗料を吐出するノズル部と、
    前記ノズル部の流入口から前記ノズル部の吐出口に至る間に、前記塗料が通過するように配置されたメッシュと、を備えることを特徴とするダイヘッド。
  2. 前記メッシュは、
    第1のメッシュと、
    前記第1のメッシュより前記吐出口側に位置する第2のメッシュと、を含み、
    前記第2のメッシュの目開きのサイズは、前記第1のメッシュの目開きのサイズより小さいことを特徴とする請求項1に記載のダイヘッド。
  3. 前記メッシュの目開きのサイズは、前記メッシュを通過する塗料に含まれるマイクロカプセルの平均粒径の2倍以上5倍以下の範囲であることを特徴とする請求項2に記載のダイヘッド。
  4. 前記メッシュは、撥水性を有していることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のダイヘッド。
  5. 前記メッシュを形成する糸の外周面は、曲面で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のダイヘッド。
  6. 前記メッシュの前記塗料が通過する部分の外周部を前記ノズル部分に押さえ付けるためのシール部材をさらに含むことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のダイヘッド。
  7. マイクロカプセルを含む塗料を、ダイヘッドに含まれるノズル部の流入口から前記ノズル部の吐出口に至る間に形成された流路の一部に充填する工程と、
    前記流路の一部に充填された前記マイクロカプセルを含む塗料を、前記流路に配置されたメッシュに通過させる工程と、
    前記メッシュを通過した塗料を、前記ノズル部の吐出口から吐出させる工程と、を含むことを特徴とする塗料の塗布方法。
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