JP2012127433A - 構造体の応力集中緩和構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造体に取り付けられる部品の形状変更を不要とした、構造体の応力集中緩和構造を提供する。
【解決手段】直列的に連結する3つの連結面44a、44b、44cにおいて、隣接する2面が凸角をなす取付部44を有するベアリングキャップ40に対し、シリンダブロック10は、取付部44の形状に倣って切欠形成される切欠部36を備え、その切欠部36にベアリングキャップ40の取付部44が取り付けられる。ベアリングキャップ40の連結面のうち、中間の面44bと当接する切欠底面36bと、その他の面44a及び44cと夫々当接する切欠側面36a及び36cと、が交わる交線48の両側に、断面円弧状の溝部50を少なくとも1つずつ、交線48を残しつつ陥凹形成する。これにより、切欠底面36b及び切欠側面36a、36cの少なくとも一方に外力が作用したときに、交線48近傍に集中する応力を溝部50に分散させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、構造体の応力集中緩和構造に関する。
構造体として、例えば、エンジンにおけるシリンダブロックは、その下部とオイルパンとの間に形成されるクランク室にクランクシャフトを収納することが周知である。ここで、シリンダブロックのスカート部内には、シリンダブロックをシリンダ側に切り欠いた切欠部に、それとの間でベアリングを挟持するベアリングキャップを嵌合固定し、このベアリングを介してクランクシャフトを回転自在に軸支する構造が実用化されている。
ところで、切欠部が切欠底面と1対の切欠側面で形成されている場合、クランクシャフトの回転振動はベアリングキャップを介して両切欠側面に外力として伝達されるため、各切欠面の交線近傍において応力集中が発生することが知られている。
このため、特許文献1に記載されるように、各切欠面の交線を中心にその両側に断面円弧状の肉盛部を連続形成して応力集中部の断面積を増加させ、交線近傍での応力集中を緩和する技術が提案されている。
特開2005−140322号公報
しかしながら、このような肉盛部は各切欠面から突出しており、既存のベアリングキャップを取り付けたときに干渉する場合があるため、肉盛部を回避した外形のベアリングキャップを新たに生産する必要がある。これは、ベアリングキャップ及びシリンダブロックにおける加工工程及び寸法管理工数の増加を招き、ひいてはエンジンの生産コストを増大させるおそれがある。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、構造体の切欠部に取り付けられる部品の形状変更を不要とした、構造体の応力集中緩和構造を提供することを目的とする。
このため、本発明に係る構造体の応力集中緩和構造は、隣接する2面が凸角をなす取付部を有する第1の構造体に対し、取付部の形状に倣って切欠形成される切欠部を備え、切欠部に第1の構造体の取付部が取付固定される第2の構造体において、第1の構造体の隣接する2面と当接する、第1の面及び第2の面の交線の両側に、断面円弧状の溝部を少なくとも1つずつ、交線を残しつつ陥凹形成し、第1の面及び第2の面の少なくとも一方に外力が作用したときに、交線近傍に集中する応力を溝部に分散させることを特徴とする。
本発明の構造体の応力集中緩和構造によれば、構造体の切欠部に既存の部品を取り付け可能としつつ、構造体の切欠部における応力集中を緩和できる。
車両エンジンの外観斜視図 図1のA−A断面説明図 図1のB−B部分断面分解図 ウォータージャケットを備えた場合における図1のB−B部分断面説明図 別の実施形態についての断面説明図
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1及び図2は、応力集中緩和構造を適用した構造体の一例としてのシリンダブロック10を含むエンジンの一部を示す。
シリンダヘッド(図示せず)の下端面が当接する、シリンダブロック10の上端面12には、長手方向に複数整列して円柱状にシリンダ14が形成され、その内部にピストン16が上下動自在に嵌入される。
シリンダブロック10は、その長手方向に平行な1対の外壁18が、夫々、シリンダ14の底面に隣接する面20からシリンダ14と反対方向において、外方に膨出しつつ延出したスカート部22を有する。また、その延出端24は、オイルパン(図示せず)の開口端面と接続固定される。そして、シリンダ14の底面(及びその隣接面20)、スカート部22、並びにオイルパンにより、クランクシャフト26をシリンダブロック10の長手方向に収容するクランク室28が形成される。クランク室28はシリンダ14と連通し、各シリンダ14内のピストン16に回動自在に取り付けられたコネクティングロッド30が、クランク室28内のクランクシャフト26と回転自在に接続される。クランクシャフト26は、ピストン16の上下動を、コネクティングロッド30を介して回転運動に変換する。
クランク室28のシリンダ14側の部分のうち、各シリンダ14の間、及び長手方向の両端部からは、シリンダ14と反対方向に突出する板状の突出壁32が、両スカート部22間を接続して、シリンダブロック10と一体的に複数設けられる。各突出壁32には、その突出端面34をシリンダ14側に切欠形成した切欠部36が設けられる。
図3は、突出壁32における切欠部36の詳細を示す。
切欠部36には、それとの間で円筒状のベアリング38を挟持するブロック状のベアリングキャップ40が、ボルト42などにより取付固定される。
ベアリングキャップ40は、直列的に連結する3つの連結面44a、44b、44cにおいて、隣接する2面のなす角が凸角(0°より大きく180°より小さい角)として構成される取付部44を有する。一方、切欠部36は、ベアリングキャップ40の取付部44の形状に倣って切欠形成され、切欠底面36bと、1対の切欠側面36a、36cと、を含んで構成される。取付部44の連結面のうち、中間の面44bは切欠部36の切欠底面36bと、その他の面44a、44cは切欠部36の切欠側面36a、36cと夫々当接する。
切欠部36の切欠底面36b、及び、これに当接するベアリングキャップ40の面44bには、夫々、円筒状のベアリング38をその外周で挟持すべく、断面半円状の切欠面46が更に切欠形成される。円筒状のベアリング38には、その中空部にクランクシャフト26が挿嵌され、切欠部36及びベアリングキャップ40は、ベアリング38を介してクランクシャフト26を回転自在に軸支する。なお、少なくともクランクシャフト26の両端以外で挟持される円筒状のベアリング38は、クランクシャフト26への取り付けを可能とすべく、軸心を含む平面で分割可能であってもよい。
切欠部36において、切欠底面36bと切欠側面36a、36cとが交わる交線48の両側には、断面略円弧状の溝部50が少なくとも1つずつ、交線48を残しつつ陥凹形成される。
このような構造体の応力集中緩和構造によれば、例えば、クランクシャフト26の回転振動などが、ベアリングキャップ40を通して、切欠底面36b、又は切欠側面36a、36cに外力として伝達した場合、切欠底面36bと切欠側面36a、36cとの交線48に生ずる応力集中を、各溝部50に分散して緩和できる。また、かかる応力集中緩和構造をシリンダブロック10に施しても、各溝部50が、切欠底面36b及び切欠側面36a、36cから突出していないため、既存のベアリングキャップ40を継続して使用できる。したがって、ベアリングキャップ40における加工工程及び寸法管理工数の増加を抑制し、ひいては、応力緩和構造の追加以外の面におけるエンジンの生産コストを低減できる。
なお、図4に示されるように、切欠側面36a又は36cに外力が作用した場合に、切欠側面36a、36cに形成された溝部50aの陥凹量を、その溝部50aに発生する応力(溝部が複数設けられる場合には合応力)と、交線48近傍に発生する応力と、が略等しくなるように調整し、切欠底面36bに形成された溝部50bの陥凹量を切欠側面36a、36cに形成された溝部50aの陥凹量より大きくしてもよい。これにより、切欠側面36a、36c近傍に、例えば、ウォータージャケット52などが設けられる場合には、切欠側面36a、36cに形成される溝部50aとウォータージャケット58との間隔を強度的に問題のない距離に保つことができる。
図5に示されるように、前記の構造体の応力集中緩和構造は、隣接する2面が凸角をなす2つの連結面52a、52bから構成された取付部52を有する第1の構造体54に対し、その取付部52の形状に倣って切欠形成された切欠部56を備え、その切欠部56に第1の構造体54の取付部52が取付固定される第2の構造体58にも適用される。これにより、第1の構造体54から切欠部56に外力Fが作用しても、切欠部56に陥凹形成された溝部60で応力集中が緩和されるとともに、かかる応力集中緩和構造の採用に伴い、第1の構造体54の形状を変更する必要がない。
10 シリンダブロック
36 切欠部
36a、36c 切欠側面
36b 切欠底面
40 ベアリングキャップ
44 取付部
44a、44b、44c 取付部の面
48 切欠底面と切欠側面との交線
50 溝部

Claims (2)

  1. 隣接する2面が凸角をなす取付部を有する第1の構造体に対し、前記取付部の形状に倣って切欠形成される切欠部を備え、前記切欠部に前記第1の構造体の前記取付部が取付固定される第2の構造体において、前記第1の構造体の隣接する2面と当接する、第1の面及び第2の面の交線の両側に、断面円弧状の溝部を少なくとも1つずつ、前記交線を残しつつ陥凹形成し、前記第1の面及び前記第2の面の少なくとも一方に外力が作用したときに、前記交線近傍に集中する応力を前記溝部に分散させることを特徴とする構造体の応力集中緩和構造。
  2. 前記第1の面及び前記第2の面のいずれか一方に外力が作用した場合であって、外力の作用する面に形成された一方の溝部の陥凹量を、前記一方の溝部に発生する応力又は合応力と前記交線近傍に発生する応力とが略等しくなるように調整し、他方の溝部の陥凹量を前記一方の溝部の陥凹量よりも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の構造体の応力集中緩和構造。
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