JP2012127355A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポンプシリンダ21内に組み付けられポンプシリンダ21内と偏心カムロータ室26とをシールするシール27の軸方向への位置決めを行うバックアップ部材28と、ハウジング1に対して固定されバックアップ部材28に当接する有底筒状部材25と、を備えた。
【選択図】 図2
Description
本発明の目的は、部品点数を削減できるブレーキ装置を提供することにある。
〔実施例1〕
まず、構成を説明する。
[油圧回路構成]
図1は、実施例1のブレーキ装置の油圧回路図である。
ブレーキ装置は、P系統とS系統の2系統からなるX配管と呼ばれる配管構造を有する。P系統には、左前輪FL、右後輪RRのホイルシリンダが接続され、S系統には、右前輪FR、左後輪RLのホイルシリンダが接続されている。
また、ブレーキ装置においてP系統とS系統とは同一構造であるため、P系統のみを説明し、S系統の説明は省略する。
油圧制御回路のマスタシリンダM/CとポンプPPの吸入側とは、管路2Pによって接続されている。実施例1のポンプPPは、往復動ポンプであるピストンポンプを用いている。管路2P上には、常閉型の電磁弁であるゲートインバルブ3Pが設けられている。また管路2P上であって、ゲートインバルブ3PとポンプPPとの間には、チェックバルブ(吸入弁)4Pが設けられている。このチェックバルブ4Pは、ゲートインバルブ3PからポンプPPへ向かう方向へのブレーキ液の流れを許容し、反対方向の流れを禁止する。
図2は、実施例1のピストンポンプPの構成を示す断面図であり、実施例1のピストンポンプPは、ポンプシリンダ21と、ピストン22と、偏心カムロータ23と、球状プラグ24と、有底筒状部材25と、吸入弁4と、吐出弁7と、を有する。以下の説明では、ピストン22の軸方向であって、ハウジング1の表面1a側を軸正方向、反対側を軸負方向という。
シール27、バックアップ部材28は、いずれも環状に形成され、所定の締め代をもってピストン22の外周に取り付けられている。シール27は、圧力室29と偏心カムロータ室26とをシールし、バックアップ部材28は、シール27の軸正方向への移動を規制することで、シール27のはみ出しによる損傷を防止する。
筒状部32の外周面であって、ポンプシリンダ21と接する部分の一部は、ポンプシリンダ21の内周面と接合されている。つまり、有底筒状部材25は、ハウジング1に固定されている。
ピストン付勢部33は、底部31に設けられた3つの板バネ片35から構成されている。各板バネ片35は、略矩形状に形成されて筒状部32の周方向に等間隔(120度ピッチ)で配置されている。各板バネ片35の先端部35bは、底部31側の基端部35aから筒状部32の中心方向へ向かって延びている。各基端部35aは筒状部32の軸方向内部側(頂部37側)へ向かって折れ曲がっているため、各板バネ片35は、底部31に対して角度を有している。ピストン付勢部33において、ピストン22に対する各板バネ片35の押付力は、各板バネ片35の底部31に対する角度、すなわち基端部35aの曲げ角度を調整することで設定する。
各板バネ片35の底部31側は、球状プラグ24と当接している。また、頂部37は、バックアップ部材28と当接している(図1参照)。
板バネ片36と筒状部32との間に形成された隙間は、ポンプシリンダ21の圧力室29において、有底筒状部材25の内外を連通する油路38を構成する。
ン22、シール27、バックアップ部材28、ボール弁体4a、有底筒状部材25、球状プラグ24は、ハウジング1の表面1a側からポンプシリンダ21内に組み付けられる。まず、ポンプシリンダ21内にボール弁体4aを挿入し、シート面4bに載せる。続いて、シール27およびバックアップ部材28をピストン22に圧入後、ピストン22をポンプシリンダ21内に組み付ける。次に、有底筒状部材25を組み付ける。ここで、有底筒状部材25の筒状部32の一部を、ポンプシリンダ21の内周面と溶接固定する。最後に、球状プラグ24を挿入し、カシメ部21aを形成する。
モータMを駆動すると、ピストン22は、偏心カムロータ23の回転により第2端部22bに作用する軸正方向への軸力と、ピストン付勢部33のバネ力により第1端部22aに作用する軸負方向への軸力とを受けることで、ポンプシリンダ21内を軸方向へ往復動する。この往復動によって圧力室29が容積変化し、内部のブレーキ液の圧力が変動することで、吸入弁4と吐出弁7とが選択的に開閉し、ポンプ作用が行われる。
実施例1では、ブレーキ液を吸入する吸入弁4と、ブレーキ液を吐出する吐出弁7と、吸入弁4のボール弁体4aを閉弁方向へ付勢する吸入スプリングと、ハウジング1内を軸方向へ往復運動するピストン22と、このピストン22を駆動するモータMおよび偏心カムロータ23と、ピストン22を偏心カムロータ23側へ付勢するリターンスプリングと、を有するピストンポンプPにおいて、リターンスプリングと吸入スプリングを一体に形成した。これにより、部品点数の削減および組み付け工数の簡素化を図ることができる。
図4は、実施例2の有底筒状部材41の構成を示す正面図(a)および側面一部断面図(b)であり、実施例2の有底筒状部材41は、底部31のピストン付勢部33として、コイルスプリング42を有している。このコイルスプリング42は、基端部42aから先端部42bにかけて曲率半径が徐々に小さくなる渦巻き型に形成され、底部31から頂部37側へ螺旋状に立ち上がっている。なお、他の構成については、実施例1と同一であるため、説明を省略する。
実施例3は、実施例1のピストンポンプPを2輪車のブレーキ装置に適用した例である。
図5は、実施例3のブレーキ装置の油圧回路図である。
以上、本発明を実施するための形態を、各実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、各実施例に示した構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
W/C ホイルシリンダ
1 ハウジング
14 リザーバ
21 ポンプシリンダ
22 ピストン
23 偏心カムロータ
25 有底筒状部材
26 偏心カムロータ室
27 シール
28 バックアップ部材
41 有底筒状部材
Claims (1)
- 内部に通路が形成されたハウジングと、
ホイルシリンダから流入する作動液を貯留するリザーバと、
ピストンを備え前記リザーバに貯留した作動液をマスタシリンダ側に還流させるピストンポンプと、
前記ハウジングに形成され前記ピストンが収容されるポンプシリンダと、
前記ポンプシリンダと貫通して形成され、前記ピストンを駆動する偏心カムロータが収容される偏心カムロータ室と、
前記ポンプシリンダ内に組み付けられ、ポンプシリンダ内の壁と前記ピストンの外周に接して、前記ポンプシリンダ内と前記偏心カムロータ室とをシールするシールと、
前記ポンプシリンダ内に組み付けられ、前記シールの軸方向への位置決めを行うバックアップ部材と、
前記ハウジングに対して固定され、前記バックアップ部材に当接する有底筒状部材と、
を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
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JPH1111297A (ja) * | 1997-06-20 | 1999-01-19 | Toyota Motor Corp | 液圧ブレーキ装置 |
JP2005105831A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-21 | Ybm Co Ltd | プランジャ型ポンプのパッキン装置 |
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