JP2012127289A - 排気管の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接部の放熱を促進して疲労強度の低下を防止できる排気管の接続構造を提供する。
【解決手段】連結用排気管17と熱回収器−マフラ間上流側排気管10を溶接により接続してなる排気管の接続構造9において、連結用排気管17および熱回収器−マフラ間上流側排気管10の溶接部25に一端部24aが溶接される放熱部材24を備えたことを特徴とする。溶接部25に放熱部材24の一端部24aが溶接されているので、連結用排気管17および熱回収器−マフラ間上流側排気管10の熱は溶接部25に伝導するものの、溶接部25の熱は放熱部材24から周囲に放出される。このため、溶接部25が過熱されることを抑制できるので、溶接部25の疲労強度の低下を防止できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関を搭載した車両に用いられる排気管の接続構造に関し、特に、排気管同士を溶接により接続する排気管の接続構造に関する。
一般に、自動車などの車両に搭載される内燃機関(以下、単にエンジンと呼ぶ)においては、排気ガスを大気中に排出するための排気管が設置されている。このような排気管の途中には、熱回収器やマフラなどの部品が設けられる。そして、これら部品と排気管、あるいは排気管同士は、溶接により連結されている場合がある。
従来、この種の排気管として、例えば、上流側排気管と下流側排気管とを溶接により連結するとともに、排気管を覆うことなく剥き出しのまま車体フレームに取り付けて使用するものがあった。しかし、この場合、排気管に高温の排気ガスを流通させることにより、排気管の加熱により溶接部が過熱して、溶接部の疲労強度が低下してしまうことがある。また、排気管から周囲へは高温の放熱がなされるので、排気管の周囲に設置される耐熱性の低い懸架ゴムや電子部品などに対して熱害を与えてしまうことがある。
溶接部の疲労強度の低下および周囲部品の熱害を防止するために、例えば、図3に示すように、V型エンジンの図示しない左排気マニホールドに連結された左側排気管100と、図示しない右排気マニホールドに連結された右側排気管101とを溶接により連結するとともに、放熱機能を有する遮熱カバー102により覆った排気管の接続構造103が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この接続構造103は、左側排気管100の外周に溶接して設けられた左側中間筒104と、右側排気管101の外周に溶接して設けられた右側中間筒105と、左側中間筒104の外周に設けられた金属メッシュからなる左側摺接部106と、右側中間筒105の外周に設けられた金属メッシュからなる右側摺接部107と、左側摺接部106および右側摺接部107を連結するよう外周に設けられた伝熱ブラケット108と、伝熱ブラケット108の外周の溶接部109にてスポット溶接されて設けられた遮熱カバー102とを備えている。
そして、左側中間筒104は、左側排気管100に対して左側溶接部110で溶接されている。また、右側中間筒105は、右側排気管101に対して右側溶接部111で溶接されている。
このような排気管の接続構造103では、排気ガスの熱は、左側排気管100からは左側中間筒104→左側摺接部106→伝熱ブラケット108→遮熱カバー102と伝わるとともに、右側排気管101からは右側中間筒105→右側摺接部107→伝熱ブラケット108→遮熱カバー102と伝わって、遮熱カバー102から周囲に放出される。これにより、左側排気管100の左側溶接部110と右側排気管101の右側溶接部111の熱が放出されて、左側溶接部110および右側溶接部111の過熱が防止されるようになっている。
特開2004−204742号公報
しかしながら、上述のような排気管の接続構造103の構成にあっては、左側中間筒104および右側中間筒105と伝熱ブラケット108との間に伝熱性の低い左側摺接部106および右側摺接部107が介在されているので、左側中間筒104および右側中間筒105から伝熱ブラケット108への伝熱抵抗が大きくなってしまい、左側溶接部110および右側溶接部111の放熱効率がよくないという問題があった。これにより、左側溶接部110および右側溶接部111からの放熱が不十分になり、左側溶接部110および右側溶接部111が過熱して疲労強度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、溶接部の放熱を促進して疲労強度の低下を防止できる排気管の接続構造を提供することを目的とする。
本発明に係る排気管の接続構造は、上記目的達成のため、(1)第1の排気管および第2の排気管を溶接により接続してなる排気管の接続構造において、前記第1の排気管および前記第2の排気管の溶接部に一端部が溶接される放熱部材を備えたことを特徴とする。
この構成により、溶接部に放熱部材の一端部が溶接されているので、排気管の中を高温の排気ガスが流通したときは排気ガスの熱が排気管から溶接部に伝導するものの、溶接部の熱は放熱部材から周囲に放出されるようになる。このため、溶接部が過熱されることを抑制できるので、溶接部の疲労強度の低下を防止することができる。
上記(1)に記載の排気管の接続構造においては、(2)前記放熱部材は、前記第1の排気管と前記第2の排気管との少なくとも一方を囲む管であることが好ましい。この構成により、溶接部の全周に亘って放熱部材を溶接することができるので、放熱効率を高めることができる。
上記(1)または(2)に記載の排気管の接続構造においては、(3)前記放熱部材は、前記第1の排気管と前記第2の排気管との少なくとも一方の少なくとも一部の外周面に対して空間を開けて覆うことが好ましい。この構成により、排気管から周囲への放熱を放熱部材により遮蔽することができる。このため、排気管の周囲にゴムや電子部品などの耐熱性の低い部品が配置されている場合でも、そのような部品を排気管の熱から保護して熱害を防止することができる。
上記(1)から(3)に記載の排気管の接続構造においては、(4)前記溶接は全周に亘るろう付であることが好ましい。この構成により、排気管同士が気密になるように溶接できるので、溶接部からの排気ガスの漏出を防止することができる。
上記(1)から(4)に記載の排気管の接続構造においては、(5)前記放熱部材の他端部は開放されていることが好ましい。この構成により、放熱部材の一端部のみが溶接されるので、放熱部材と排気管とで熱膨張差が生じても溶接部に応力が発生することはない。
すなわち、放熱部材の一端部および他端部の2箇所が排気管に対して溶接されていると、排気管が放熱部材よりも高温である場合に、排気管の熱膨張率が放熱部材の熱膨張率を上回って放熱部材の一端部および他端部の2箇所の溶接部に応力を生じてしまう。これに対し、本発明の排気管の接続構造のように放熱部材の一端部とは反対側の他端部を開放することにより、放熱部材と排気管との熱膨張差が生じても溶接部に応力が発生することを防止できる。
上記(1)から(5)に記載の排気管の接続構造においては、(6)前記放熱部材は、前記放熱部材と一体的に形成された放熱手段を備えるようにしてもよい。この構成により、放熱部材の熱が放熱手段から放出されるので、放熱部材の放熱効率を向上することができる。
本発明によれば、第1の排気管および第2の排気管の排気管の溶接部に一端部が溶接される放熱部材を備えているので、溶接部の放熱を促進して疲労強度の低下を防止できる排気管の接続構造を提供することができる。
本発明の実施の形態の排気管の接続構造を搭載した自動車の排気装置の概略図である。 本発明の実施の形態の排気管の接続構造を示す中央縦断面図である。 従来の排気管の接続構造を示す中央縦断面図である。
以下、本発明の排気管の接続構造の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明の排気管の接続構造を自動車の排気装置に適用した例を示している。
まず、本実施の形態に係る自動車の排気装置1の構成について説明する。
図1および図2に示すように、排気装置1は、図示しないエンジンから排出される排気ガスの流れる方向の下流側に向けて、排気マニホールド2と、第1のボールジョイント3と、排気ガスを浄化する触媒コンバータ4と、触媒−熱回収器間排気管7と、エンジンの暖機促進や暖房維持のために排気ガスから熱を回収する熱回収器8と、熱回収器−マフラ間上流側排気管10と、第2のボールジョイント11と、熱回収器−マフラ間下流側排気管12と、排気音を低減するマフラ13と、テール排気管14とを順にして備えている。これら排気マニホールド2からテール排気管14までの排気ガスの接触する部材は、全てステンレス製としている。
排気マニホールド2は、エンジンの図示しないシリンダヘッドに取り付けられている。この排気マニホールド2には、排気ポートから排出される排気ガスが導入されるようになっている。
第1のボールジョイント3は、触媒コンバータ4に設けられた球面部を有する図示しないフランジと、排気マニホールド2に設けられるとともにフランジの球面部に摺動可能に接する図示しないガスケットと、これらフランジとガスケットとを近接方向に付勢する図示しない付勢ばねとを備えている。この第1のボールジョイント3は、排気マニホールド2と触媒コンバータ4とを任意の方向に角度変位可能かつ僅かに相対回転可能に連結している。そして、第1のボールジョイント3によりエンジンからの振動を吸収することで、振動および騒音が低減されるようになっている。
触媒コンバータ4は、三元触媒としている。この触媒コンバータ4は、排気ガスの所定の排気成分を浄化する公知の排気浄化触媒を含んで構成されている。この触媒コンバータ4は、筒状のケースと、ケース内に収められた例えばハニカム構造のセラミックコアに白金(Pt)などの貴金属を担持させた図示しない酸化触媒とを備えている。
触媒−熱回収器間排気管7は、触媒コンバータ4と熱回収器8とを連結している。
熱回収器8は、ケーシングの内部に設けられた図示しない隔壁パイプと、ステンレス製の円筒状の下流側ケース16と、該下流側ケース16の下流側が縮径されてなる第1の排気管である連結用排気管17と、下流側ケース16の外側面に設けられるとともに排気装置1を車体フレームに懸架する第1の支持ロッド18と、下流側ケース16の軸方向を中心に第1の支持ロッド18と反対側の下流側ケース16の外側面に設けられる図示しない第2の支持ロッドとを備えている。
隔壁パイプは、排気ガスとエンジン冷却水との熱交換を行うために、排気ガスの流路とエンジン冷却水の流路とを隔てるように設けられている。隔壁パイプにより、排気ガスとエンジン冷却水とが混ざり合うことなく、排気ガスの熱によりエンジン冷却水が加温される。すなわち、この熱回収器8は、排気ガスの熱を冷媒としてのエンジン冷却水に回収する構成とされている。熱回収器8が設けられることによりエンジン冷却水が加温され、エンジンの暖機時間短縮により燃費および暖房性能が向上されるようになっている。
また、図2に示すように、連結用排気管17の下流端には、縮径した排気部22が形成されている。
図1に示すように、第2の排気管である熱回収器−マフラ間上流側排気管10は、熱回収器8とマフラ13とを連結する排気経路の上流側を構成するものであり、熱回収器8と第2のボールジョイント11とを連結している。熱回収器−マフラ間上流側排気管10は、図2に示すように上流端に設けられた拡径した導入部23と、図1に示すように外周面に設けられるとともに排気装置1を車体フレームに懸架する第3の支持ロッド19とを備えている。導入部23は、連結用排気管17に外嵌可能な径となっている。
ここで、図2に示すように、熱回収器8と熱回収器−マフラ間上流側排気管10との接続部位では、連結用排気管17の下流側端部近傍の外側に導入部23が嵌合されている。そして、導入部23の外側に、放熱部材24の一端部である上流側の端部24aが嵌合されている。放熱部材24は、上流側の端部24aの端面を導入部23の端面に一致させて設けられている。放熱部材24は、ステンレス製の円管からなり、外周面および内周面ともに平滑面となっている。
これら連結用排気管17と、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の導入部23と、放熱部材24とは、導入部23および放熱部材24の上流側の端部24aの端面部分でろう付により溶接されている。この溶接部25は、全周に亘り形成されている。溶接が全周に亘るろう付であることから、連結用排気管17および熱回収器−マフラ間上流側排気管10は気密に溶接されており、溶接部25からの排気ガスの漏出が防止されるようになっている。
放熱部材24は、下流側を熱回収器−マフラ間上流側排気管10に沿わせて設けられるとともに、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の外周面との間に空間26が設けられている。そして、熱回収器−マフラ間上流側排気管10から周囲に放出される熱を、放熱部材24により遮蔽するようになっている。
また、放熱部材24の他端部である下流側の端部24bは、熱回収器−マフラ間上流側排気管10に溶接されることなく開放されている。ここで、放熱部材24の上流側の端部24aおよび下流側の端部24bの2箇所が熱回収器−マフラ間上流側排気管10に対して溶接されていると、熱回収器−マフラ間上流側排気管10が放熱部材24よりも高温である場合に、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の熱膨張率が放熱部材24の熱膨張率を上回ってしまい、放熱部材24の上流側の端部24aおよび下流側の端部24bの2箇所の溶接部25に応力を生じてしまう。
これに対し、ここでは放熱部材24の下流側の端部24bは、熱回収器−マフラ間上流側排気管10に溶接されることなく開放されていて、放熱部材24と熱回収器−マフラ間上流側排気管10とに熱膨張差が生じても溶接部25に応力が発生することを防止するようになっている。
本実施の形態に係る排気管の接続構造9は、連結用排気管17と、熱回収器−マフラ間上流側排気管10と、放熱部材24と、溶接部25とから構成されている。
図1に示すように、第2のボールジョイント11は、熱回収器−マフラ間上流側排気管10に設けられた球面部を有するフランジ11aと、熱回収器−マフラ間下流側排気管12に設けられるとともにフランジ11aの球面部に摺動可能に接する図示しないガスケットと、これらフランジ11aとガスケットとを近接方向に付勢する付勢ばね11bとを備えている。この第2のボールジョイント11は、熱回収器−マフラ間上流側排気管10と熱回収器−マフラ間下流側排気管12とを任意の方向に角度変位可能かつ僅かに相対回転可能に連結している。そして、第2のボールジョイント11により熱回収器−マフラ間上流側排気管10からの振動を吸収することで、振動および騒音が低減されるようになっている。
熱回収器−マフラ間下流側排気管12は、マフラ13の近傍の外周面に設けられるとともに排気装置1を車体フレームに懸架する第4の支持ロッド20を備えている。
マフラ13は、排気ガスの圧力により排気ガス通路面積を調整可能な図示しない可変バルブと、外周面に設けられるとともに排気装置1を車体フレームに懸架する第5の支持ロッド21とを備えている。可変バルブは、アイドリング時やエンジンの低回転時には閉じていて排気ガスの通路を縮小して消音効果を高めるとともに、エンジンの高回転時には開いていて排気ガスの通路を拡大して低背圧になって排気効率を高めるようになっている。
第1の支持ロッド18と、図示しない第2の支持ロッドと、第3の支持ロッド19と、第4の支持ロッド20と、第5の支持ロッド21とは、図示しない懸架ゴムにより車体フレームに吊下されて取り付けられている。よって、排気装置1は、懸架ゴムによって車体フレームに弾性的に支持されている。車体フレームとしては、サイドメンバ、クロスメンバ、あるいはサイドメンバとクロスメンバ上に設けられたフレーム部材などがある。
次に、排気管の接続構造9の作用について以下に説明する。
まず、熱回収器8と熱回収器−マフラ間上流側排気管10とを連結するときは、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の下流側から放熱部材24を外周に嵌め合わせる。そして、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の導入部23の端面と放熱部材24の上流側の端部24aの端面とを同一面上に一致させて、そのまま連結用排気管17の外周に嵌め合わせてろう付する。これにより、熱回収器8と熱回収器−マフラ間上流側排気管10とが連結される。
そして、エンジンが稼働して高温の排気ガスがエンジンの排気ポートから排出されると、排気ガスは排気マニホールド2→第1のボールジョイント3→触媒コンバータ4→触媒−熱回収器間排気管7を順に通過して熱回収器8に流入される。排気ガスが熱回収器8を通過することにより連結用排気管17が加熱され、さらには溶接部25も加熱される。
ここで、溶接部25には放熱部材24の上流側の端部24aが直接溶接されているので、溶接部25の熱は放熱部材24に伝導されて周囲に放出される。この放熱部材24を設けることにより、溶接部25の温度を例えば400℃から310℃程度まで約90℃下げることができる。これにより、連結用排気管17が加熱されても溶接部25は過熱されないので、溶接部25の過熱による疲労強度の低下が抑えられる。
また、排気ガスは連結用排気管17の排気部22から排出され、熱回収器−マフラ間上流側排気管10に至る。ここで、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の上流部の周囲には放熱部材24が空間26を開けて設けられているので、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の上流部から周囲への放熱は放熱部材24によって遮蔽される。これにより、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の周囲に設けられた図示しない懸架ゴムや電子部品などの耐熱性の低い部品が、熱回収器−マフラ間上流側排気管10からの熱による熱害を受けることが抑制される。
以上のように、本実施の形態に係る排気管の接続構造9によれば、溶接部25に放熱部材24が溶接されているので、連結用排気管17の中を高温の排気ガスが流通したときに排気ガスの熱が連結用排気管17に伝導しても、溶接部25の熱は放熱部材24により周囲に放出されるようになる。このため、溶接部25が過熱されることを抑えて、溶接部25の疲労強度の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る排気管の接続構造9によれば、放熱部材24が管からなるとともに熱回収器−マフラ間上流側排気管10の上流部の周囲に空間26を開けて設けられているので、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の上流部からの放熱は放熱部材24によって遮蔽される。これにより、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の上流部という比較的高温の放出がなされる部位を遮蔽することができるので、熱回収器−マフラ間上流側排気管10の周囲に設けられた懸架ゴムや電子部品などの耐熱性の低い部品が、熱回収器−マフラ間上流側排気管10からの熱による熱害を受けることを抑制できる。
ここで、上述した本実施の形態の排気管の接続構造9においては、熱回収器8の連結用排気管17と、熱回収器−マフラ間上流側排気管10と、放熱部材24とを全周に亘るろう付により溶接しているが、本発明に係る排気管の接続構造においては、溶接は他の方法でもよく、例えば、全周に亘るアーク溶接であってもよい。
また、上述した本実施の形態の排気管の接続構造9においては、放熱部材24の外周面は平滑な面としているが、本発明に係る排気管の接続構造においては、放熱部材24の外周面は平滑でなくてもよく、例えば、放熱手段としてのフィン、歯状突起、エンボスなどを一体成型あるいは他部材として一体的に取り付けるようにしてもよい。この場合、放熱部材24からの放熱効率を向上することができる。
また、上述した本実施の形態の排気管の接続構造9においては、放熱部材24の上流側の端部24aが溶接部25に溶接されるとともに下流側が熱回収器−マフラ間上流側排気管10に沿って延びた形状としているが、本発明に係る排気管の接続構造においては、放熱部材24の形状はこれに限られず、例えば、放熱部材24の下流側の端部24bが溶接部25に溶接されるとともに上流側が連結用排気管17に沿って延びた形状であってもよく、あるいは上流側の端部24aが溶接部25に溶接された放熱部材24と下流側の端部24bが溶接部25に溶接された放熱部材24との2つを備えるようにしてもよい。
また、上述した本実施の形態の排気管の接続構造9においては、放熱部材24は円管から成るようにしているが、本発明に係る排気管の接続構造においては、放熱部材24の形状はこれに限られず、例えば、角管や、周方向に広がった円盤状であってもよい。あるいは、放熱部材24は管や円盤のように全周に亘る形状にも限られず、例えば、溶接部25の一部のみに溶接されるとともに熱回収器−マフラ間上流側排気管10に沿って延びた平板や、熱回収器−マフラ間上流側排気管10に沿って湾曲した曲板などとしてもよい。
また、上述した本実施の形態の排気管の接続構造9においては、連結用排気管17は先端に縮径された排気部22を備えたものとしているが、本発明に係る排気管の接続構造においては、連結用排気管17の形状はこれに限られず、例えば、排気部22を備えていなくてもよい。
さらに、上述した本実施の形態の排気管の接続構造9においては、排気管の接続構造9を熱回収器8と熱回収器−マフラ間上流側排気管10との接続に適用しているが、本発明に係る排気管の接続構造においては、適用箇所はこれに限られず、例えば排気管同士の接続や、他の部品と排気管との接続に適用してもよい。
以上説明したように、本発明に係る排気管の接続構造は、溶接部の放熱を促進して疲労強度の低下を防止するとともに、排気管の周囲に設けられた耐熱性の低い部品の熱害を抑える場合に好適な排気管の接続構造全般に有用である。
1 排気装置
8 熱回収器
9 排気管の接続構造
10 熱回収器−マフラ間上流側排気管(第2の排気管)
17 連結用排気管(第1の排気管)
24 放熱部材
24a 上流側の端部(放熱部材の一端部)
24b 下流側の端部(放熱部材の他端部)
25 溶接部
26 空間

Claims (6)

  1. 第1の排気管および第2の排気管を溶接により接続してなる排気管の接続構造において、
    前記第1の排気管および前記第2の排気管の溶接部に一端部が溶接される放熱部材を備えたことを特徴とする排気管の接続構造。
  2. 前記放熱部材は、前記第1の排気管と前記第2の排気管との少なくとも一方を囲む管であることを特徴とする請求項1に記載の排気管の接続構造。
  3. 前記放熱部材は、前記第1の排気管と前記第2の排気管との少なくとも一方の少なくとも一部の外周面に対して空間を開けて覆うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排気管の接続構造。
  4. 前記溶接は、全周に亘るろう付であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載の排気管の接続構造。
  5. 前記放熱部材の他端部は開放されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1の請求項に記載の排気管の接続構造。
  6. 前記放熱部材は、前記放熱部材と一体的に形成された放熱手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の排気管の接続構造。
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