JP2012124855A - 無線中継局装置、無線基地局装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線中継局装置、無線基地局装置及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タイプIIリレーにおいて、ユーザスループットを向上させてキャパシティを増大させること。
【解決手段】移動端末装置のチャネル品質を測定し、前記移動端末装置に対して他の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値を算出し、前記他の移動端末装置から所定の移動端末装置を選択するチャネル品質情報制御部と、前記移動端末装置の前記チャネル品質情報、選択した前記所定の移動端末装置情報及び前記チャネル品質低減値を、無線基地局装置に送信する送信部とを設ける。
【選択図】図14

Description

本発明は、リレー伝送するための無線中継局装置、無線基地局装置及び無線通信方法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、第3世代移動通信システムの発展規格であるLTE(Long Term Evolution)からのさらなる高速・大容量通信を実現する第4世代移動通信システムとして、LTE−Advanced(LTE−A)の標準化が進められている。LTE−Aは、高速・大容量通信の実現に加え、セル端ユーザのスループット向上を重要課題としており、その一手段として、無線基地局装置〜移動端末装置間の無線伝送を中継するリレー技術が検討されている。リレーを用いることで、有線バックホールリンクの確保が困難な場所などで、効率的にカバレッジを拡大できることが期待される。
リレー技術においては、タイプIリレー(L3リレー)と、タイプIIリレー(Advanced−L1リレー、Advanced−L2リレー)がある。タイプIリレーは、無線中継局装置(リレーノード:RN)のセルが独自のセルIDを有し、自セル用の共通/共有の制御信号を送信するタイプの中継技術である。したがって、リレーノードは、移動端末装置(ユーザ端末:UE)に対して無線基地局装置のような機能を果たす。また、リレーノードは、固有のスケジューラを備えている。したがって、タイプIリレーは、無線基地局装置(Donor eNodeB:DeNB)〜リレーノードRN間の無線バックホールリンクを介してカバレッジの拡大に寄与する。このタイプIリレーは、LTE Release-10で標準化されている(非特許文献1、2)。
一方、タイプIIリレーは、リレーノードのセルが独自のセルIDを有さず、セル固有の参照信号や制御信号を送信しないタイプの中継技術である。タイプIIリレーにおいては、DeNBが自装置のリソースを割り当てると共に、リレーノードのリソースを割り当てる(スケジューリングする)。したがって、タイプIIリレーは、ユーザスループットを向上させてキャパシティの増大に寄与する。このタイプIIリレーは、LTE Release-11以降で標準化される予定である。なお、L1リレーは、ブースター、若しくはリピータとも呼ばれる中継技術であり、無線基地局装置DeNBからの下り受信RF信号を電力増幅して移動端末UEに送信するAF(Amplifier and Forward)型中継技術である。また、L2リレーは、無線基地局装置DeNBからの下り受信RF信号を復調・復号後、再度符号化・変調を行い、移動端末UEに送信するDF(Decode and Forward)型中継技術である。
3GPP,TS36.216(V10.0.0) 3GPP,TR36.806(V9.0.0)
タイプIIリレーは、無線基地局装置DeNBとリレーノードRNとの間で同じ周波数を使用するので、タイプIリレーに比べて相対的に容易に干渉のコントロールが可能である。したがって、タイプIIリレーにおいては、無線基地局装置DeNBとリレーノードRNとの間の協調により、さらにユーザスループットを向上させてキャパシティの増大させることが望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、タイプIIリレーにおいて、ユーザスループットを向上させてキャパシティを増大させることができる無線中継局装置、無線基地局装置及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の無線中継局装置は、移動端末装置のチャネル品質を測定し、前記移動端末装置に対して他の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値を算出し、前記他の移動端末装置から所定の移動端末装置を選択するチャネル品質情報制御部と、前記移動端末装置の前記チャネル品質情報、選択した前記所定の移動端末装置情報及び前記チャネル品質低減値を、無線基地局装置に送信する送信部と、を有することを特徴とする。
本発明の無線基地局装置は、複数の移動端末装置のチャネル品質をそれぞれ測定し、各移動端末装置について、他の移動端末装置から受ける干渉を考慮した無線基地局側チャネル品質情報を生成するチャネル品質情報生成部と、無線中継局装置から受信したフィードバック情報信号を復調するフィードバック情報信号復調部と、前記無線基地局側チャネル品質情報及び前記フィードバック情報信号に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択すると共に、スケジューリング情報を生成するスケジューラと、前記スケジューリング情報を前記無線中継局装置に送信する送信部と、を有し、前記フィードバック情報信号は、前記無線中継局装置における複数の移動端末装置のチャネル品質と、当該複数の移動端末装置の各々について所定の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値と、前記所定の移動端末装置情報を含む情報であることを特徴とする。
本発明の無線通信方法は、無線中継局装置において、複数の移動端末装置のチャネル品質をそれぞれ測定し、各移動端末装置について、他の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値を算出し、前記他の移動端末装置から所定の移動端末装置を選択するステップと、前記移動端末装置の前記チャネル品質情報、選択した前記所定の移動端末装置情報及び前記チャネル品質低減値を有するフィードバック信号情報を無線基地局装置に送信するステップと、無線基地局装置において、複数の移動端末装置のチャネル品質をそれぞれ測定し、各移動端末装置について、他の移動端末装置から受ける干渉を考慮した無線基地局側チャネル品質情報を生成するステップと、前記無線基地局装置が、前記フィードバック信号情報及び前記無線基地局側チャネル品質情報に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択すると共に、スケジューリング情報を生成するステップと、前記スケジューリング情報を前記無線中継局装置に通知するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置間の干渉の影響を適切に制御することができる。これにより、ユーザスループットを向上させ、キャパシティを増大させることができる。
上りリンクCoMP受信を説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信システムを説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信を説明するための図である。 チャネル品質情報の補正値の算出方法を説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信を説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信を説明するための図である。 無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合のビームフォーミングの形成方向を説明するための図である。 無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合に移動端末装置のCQIの測定方法を説明するための図である。 無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合に移動端末装置のCQIの測定方法を説明するための図である。 無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合に移動端末装置のCQIの測定方法を説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信を説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信を説明するための図である。 タイプIIリレーを用いた無線通信を説明するための図である。 無線中継局装置の概略構成を示すブロック図である。 無線基地局装置の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。以下、図中におけるDeNBは無線基地局装置を示し、RNは無線中継局装置を示し、UEは移動端末装置を指す。
タイプIIリレーにおいて、ユーザスループットを向上させてキャパシティを増大させるためには、無線基地局装置DeNBと無線中継局装置RNとの間の協調が重要となる。本発明者らは、無線基地局装置DeNBと無線中継局装置RNとの間の協調を考える上で、CoMP(Coordinated multi-point transmission and reception)に着目した。
図1は、上りリンクCoMP受信を説明するための図である。図1においては、リモート基地局(Remote Radio Equipment)構成を示している。RRE構成では、複数のRREのベースバンド信号処理及び制御を行う集中eNBと、各セル、すなわちRREとの間が光ファイバ(有線バックホールリンク)で接続される。集中eNBは、集中管理スケジューラを備えており、無線リソース制御を一括して行う。
このような構成において、すべてのUEのチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)及びチャネル品質(CQI:Channel Quality Indicator)が有線バックホールリンクを介して集中eNBに送信される。集中eNBでは、これらのCSIやCQIを用いて無線リソース制御を行って、セル端のUE(CoMP UE)からの信号の上りCoMP受信を実現する。このように、上りCoMPにおいては、有線バックホールリンクを用いて、種々の情報を送受信しながら集中eNBとRREが協調する。
図2は、タイプIIリレーを用いた無線通信システムを説明するための図である。図2に示す無線通信システムでは、無線基地局装置DeNBが形成するセル内に、無線中継局装置RN1及びRN2が設けられる。無線中継局装置RN1及びRN2は、それぞれ、無線バックホールリンク(破線)を介して、自局に接続する移動端末装置RUE(Relay UE)(以下、リレー端末RUEという)のCSIやCQIを無線基地局装置DeNBに送信する。無線中継局装置RN1及びRN2は、無線基地局装置DeNBから、リレー端末RUEに対する信号を受信する。また、無線中継局装置RN1及びRN2は、それぞれリレーリンクを介して、リレー端末RUEに対して信号を送受信する。また、無線基地局装置DeNBは、ダイレクトリンクを介して自局に接続する移動端末DUE(Donor User Equipment)(以下、ドナー端末DUE)に対して信号を送受信する。
図2に示す無線通信システムにおいても、無線基地局装置DeNBが集中管理スケジューラを備えており、無線基地局装置DeNB並びに無線中継局装置RN1及びRN2の無線リソース制御を一括して行う。このように、図2に示す無線通信システムにおいても、無線基地局装置DeNBと無線中継局装置RNとの間で協調することが可能である。しかしながら、この無線通信システムにおいては、ドナー端末DUEと無線基地局装置DeNBとの間のダイレクトリンクでの送受信と、リレー端末RUEと無線基地局装置DeNBとの間の送受信とでは無線リソースを使う量が異なる。すなわち、リレー端末RUEと無線基地局装置DeNBとの間の送受信では、無線リソースとして、リレー端末RUEと無線中継局装置RNとの間のリレーリンクと、無線中継局装置RNと無線基地局装置DeNBとの間のバックホールリンクとを使うこととなり、ドナー端末DUEと無線基地局装置DeNBとの間のダイレクトリンクのみの無線リソースを使うドナー端末DUEと無線基地局装置DeNBとの間の送受信よりも、より多くの無線リソースを使うことになる。
したがって、効率良く干渉をコントロールすることにより、ユーザスループット向上やキャパシティ増大を実現するためには、リレーリンクを使う通信とダイレクトリンクを使う通信とで、無線リソースの使用量を考慮して、無線基地局装置DeNBと無線中継局装置RNとの間の協調を考える必要がある。この点で、無線基地局装置DeNBと無線中継局装置RNとの間の協調は、有線バックホールリンクを用いて集中eNBとRRHが協調する上りCoMPと異なる。なお、無線リソースとは、無線通信する際の資源をいい、時間、周波数、空間、コードなどを含む。
ところで、タイプIIリレーを用いた無線通信システムにおいては、無線基地局装置が、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を同一のリソースブロックに割り当てる場合が考えられる。この場合、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置間の干渉を適切に制御する必要がある。
ダイレクトリンクを介して通信する移動端末装置と、リレーリンクを介して通信する移動端末装置の選択は、例えば、無線基地局装置に対する各移動端末装置のチャネル品質(CQIDeNB)情報と、無線中継局装置に対する各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)情報に基づいて決定する。
具体的には、まず、無線基地局装置が、セル内の移動端末装置(例えば、UE#1〜UE#3)のチャネル品質(CQIDeNB)を測定する。同様に、無線中継局装置が、セル内の移動端末装置(例えば、UE#1〜UE#3)のチャネル品質(CQIRN)を測定する。各移動端末装置のチャネル品質(CQI)は、移動端末装置から送信される参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)に基づいて測定することができる。
次に、無線中継局装置は、バックホールリンクを介して、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)情報を無線基地局装置に通知する(図3参照)。無線基地局装置は、受信した無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)情報と、無線基地局側のチャネル品質(CQIDeNB)情報に基づいて、ダイレクトリンクで通信する移動端末装置と、リレーリンクで通信する移動端末装置を選択する。例えば、無線基地局装置は、無線基地局側のチャネル品質(CQIDeNB)の値が最も高い移動端末装置と、無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)の値が最も高い移動端末装置を選択する方法が考えられる。
しかし、上記チャネル品質情報は、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置とダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置間の干渉の影響が考慮されておらず、実際にこれらの移動端末装置を同一のリソースブロックに割り当てた場合に干渉の影響が大きくなるおそれがある。
したがって、無線基地局装置は、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択する際に、選択する移動端末装置間の干渉の影響を考慮する必要がある。具体的には、他の移動端末装置からの干渉の影響を考慮したチャネル品質の補正値を算出し、当該チャネル品質の補正値情報に基づいて、無線リソースを割り当てる移動端末装置を選択する。
例えば、図4に示すように、無線中継局装置に対するチャネル品質(CQIRN1)が10dBであるUE#1と、チャネル品質(CQIRN2)が3dBであるUE#2を想定した場合、UE#2からの干渉を考慮したUE#1のチャネル品質の補正値は、以下の式(1)で求めることができる。
f(x,y)=x−10log10(10y/10+1) ・・・(1)
図4の場合、各UEのチャネル品質情報と上記式(1)を適用すると、UE#2の干渉の影響を考慮したUE#1のチャネル品質の補正値は、5.2dBとなる。算出したチャネル品質の補正値は、スケジューリングや適応変調チャネル符号化(AMC:Adaptive Modulation and Coding)に適用できる。
このように、各移動端末装置のチャネル品質情報と上記式(1)を用いて、各移動端末装置について他の移動端末装置からの干渉の影響を考慮したチャネル品質の補正値を求め、当該チャネル品質の補正値に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置とリレーリンクを介して通信を行う移動端末装置の組み合わせを決定することが好ましい。
無線基地局側のチャネル品質(CQIDeNB)の補正値は、無線基地局側のチャネル品質(CQIDeNB)情報に基づいて、無線基地局装置が算出する。また、無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)の補正値についても、無線中継局装置から送信された無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)情報に基づいて、無線基地局装置が算出することができる。
以下に、同一セル内に無線基地局装置(DeNB)、無線中継局装置(RN)、移動端末装置(UE#1〜UE#3)がある場合に、チャネル品質の補正値に基づいて、無線リソースを割り当てる移動端末装置の選択方法について説明する。
まず、無線中継局装置、無線基地局装置において、各移動端末装置のチャネル品質の測定を行う(図5参照)。ここでは、一例として、無線中継局装置に対し、UE#1のCQIRNが9、UE#2のCQIRNが3、UE#3のCQIRNが17である場合を示している。また、無線基地局装置に対し、UE#1のCQIDeNBが7、UE#2のCQIDeNBが15、UE#3のCQIDeNBが5である場合を示している。
次に、無線中継局装置は、バックホールリンクを介して、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)情報を無線基地局装置に通知する。無線基地局装置は、各移動端末装置について、得られたチャネル品質情報と上記式(1)を用いて、無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)と、無線基地局側のチャネル品質(CQIDeNB)の補正値をそれぞれ算出する。図6では、無線基地局側のチャネル品質(CQIDeNB)情報において、UE#3の干渉を考慮した場合のUE#2のチャネル品質の補正値を算出する場合を示している。また、無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)情報において、UE#2の干渉を考慮した場合のUE#3のチャネル品質の補正値を算出する場合を示している。
無線基地局装置は、各移動端末装置について他の移動端末装置との全ての組み合わせについてチャネル品質の補正値を算出する。その後、算出したチャネル品質の補正値に基づいて、無線基地局装置は、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置と、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置の最適な組み合わせを選択する。
このように、あらかじめ移動端末装置間の干渉の影響を考慮して、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置と、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択することにより、移動端末装置間の干渉を効果的に低減することが可能となる。また、無線基地局装置が移動端末装置間の干渉の影響を適切に見積もって最適な移動端末装置を選択することにより、ユーザスループットを向上させ、キャパシティを増大させることができる。
なお、干渉の影響を考慮する他の移動端末装置の数は、同一のリソースブロックに割り当てる移動端末装置の数に応じて決定すればよい。例えば、リレーリンクとダイレクトリンクを介してそれぞれ一つの移動端末装置が通信を行う場合には、各移動端末装置に対して他の一つの移動端末装置からの干渉の影響を考慮して、チャネル品質の補正値を算出すればよい。また、同一のリソースブロックに配置する移動端末装置の数が3つ以上である場合には、配置する移動端末装置の数に応じて他の移動端末装置からの干渉の影響を考慮して、チャネル品質の補正値を算出する。
次に、無線中継局装置及び/又は無線基地局装置が複数のアンテナを有する場合について説明する。
無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合には、無線中継局装置が移動端末装置との通信を行う際に、効率的に受信できる方向に向けてビームフォーミングパターンを形成する(図7参照)。この場合、上述したチャネル品質の補正値の算出において、ビームフォーミングパターンを考慮することが好ましい。
以下に、無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合に、他の移動端末装置からの干渉を考慮して算出されたチャネル品質の補正値に基づいて、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置とダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択する方法について説明する。なお、以下の説明では、説明の簡略化のために、ビームフォーミングパターンの方向を特定の方向に規定(RBI:Receive Beam Index、f〜f)した場合を示しているが、ビームフォーミングパターンの形成方向はこれに限られず、移動端末装置の位置等に応じて適宜調整される。
まず、無線中継局装置、無線基地局装置において、上述したように各移動端末装置のチャネル品質の測定を行う。複数のアンテナを有する無線中継局装置は、各移動端末装置に対して効率的に受信できる方向に向けてビームフォーミングパターンを形成して、チャネル品質を測定する(図8〜図10参照)。
図8では、無線中継局装置が、移動端末装置(UE#1)に対して所定の方向(f)にビームフォーミングパターンを形成して、UE#1のチャネル品質を測定する場合を示している。また、図9では、無線中継局装置が、移動端末装置(UE#2)に対して所定の方向(f)にビームフォーミングパターンを形成し、図10では、無線中継局装置が、移動端末装置(UE#3)に対して所定の方向(f)にビームフォーミングパターンを形成して、チャネル品質(CQIRN)を測定する場合を示している。
次に、無線中継局装置は、バックホールリンクを介して、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)情報を無線基地局装置に通知する。無線基地局装置は、各移動端末装置について、得られたチャネル品質情報と上記式(1)を用いて、チャネル品質情報の補正値を算出する。
しかし、この場合、無線基地局装置は、無線中継局装置から送信された無線中継局装置側のチャネル品質(CQIRN)情報に基づいて、無線中継局装置側のチャネル品質(CQIRN)の補正値を算出することとなる。この場合には、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)の補正値が、他の移動端末装置から干渉により実際に受ける影響より高く算出してしまうおそれがある。
例えば、無線基地局装置において、無線中継局装置から送信されたチャネル品質情報に基づいて、UE#2の影響を考慮したUE#3のチャネル品質(CQIRN)の補正値を算出する場合を図11に示す。無線基地局装置は、UE#3のチャネル(品質CQIRN)情報(ここでは、20)と、UE#2のチャネル品質(CQIRN)情報(ここでは、6)と、上記式(1)に基づいてチャネル品質の補正値を求めることとなる。しかし、この場合には、UE#2のチャネル品質情報は、無線中継局装置がUE#3との通信に適用するビームフォーミングパターン方向(f)と異なる方向(f)のビームフォーミングパターンを適用した数値となっている。
無線中継局装置がUE#3と通信を行う場合には、ビームフォーミングパターンの方向をfとするため、図11に示す場合には、UE#2からの干渉の影響を過剰に見積もってUE#3のチャネル品質の補正値を算出していることとなる。その結果、無線基地局装置は、移動端末装置間の干渉の影響を適切に考慮して無線リソースを割り当てる移動端末装置の組み合わせを選択することが困難となる。
したがって、無線中継局装置が複数のアンテナを具備し、ビームフォーミングパターンを形成する場合には、当該ビームフォーミングパターンの方向を考慮して、各移動端末装置のチャネル品質の補正値を算出することが望ましい。
例えば、UE#2の干渉を考慮してUE#3のチャネル品質の補正値を算出する場合には、UE#3のチャネル品質(CQIRN)の測定に適用するビームフォーミングパターンの方向(ここでは、f)を適用した場合におけるUE#2のチャネル品質(CQIRN)を求める。そして、上記式(1)を用いてUE#3のチャネル品質の補正値を算出する。
このように、ビームフォーミングパターンの方向を考慮して、チャネル品質の補正値を算出することにより、実際の通信環境に応じて各移動端末装置のチャネル品質の補正値を適切に算出することができる。その結果、無線基地局装置は、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置とダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置間の干渉を適切に見積もって選択することができ、ユーザスループットを向上させ、キャパシティを増大させることができる。
なお、無線基地局装置が複数のアンテナを有する場合には、上述したように各移動端末装置に適用するビームフォーミングパターンを考慮して、無線基地局装置に対する各移動端末装置のチャネル品質(CQIDeNB)の補正値を算出すればよい。
一方で、無線基地局装置において、ビームフォーミングパターンの方向を考慮してチャネル品質の補正値を算出する場合には、各移動端末装置で適用されるビームフォーミングパターンに対する他の移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)情報を、バックホールリンクを介して無線基地局装置に送信する必要がある。しかし、この場合には、オーバーヘッドが大きくなってしまう問題がある。
そのため、本実施の形態では、無線中継局装置が各移動端末装置のチャネル品質の補正値を算出した後、干渉の影響を受ける他の移動端末装置の中から所定の移動端末装置を選択して、当該所定の移動端末装置から受ける干渉を考慮した情報を無線基地局装置に送信する。
具体的には、無線中継局装置は、移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)を測定し、移動端末装置に対して他の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値(ΔCQIRN)を算出すると共に、移動端末装置に対して干渉する他の移動端末装置の中から所定の移動端末装置を選択する。そして、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)、各移動端末装置で選択した所定の移動端末装置情報及びチャネル品質低減値(ΔCQIRN)を無線基地局装置に通知する。
つまり、無線中継局装置は、各移動端末装置について、チャネル品質の補正値又はチャネル品質低減値(ΔCQIRN)に基づいて、干渉の影響を受ける他の移動端末装置の中で所定の移動端末装置を選択し、当該所定の移動端末装置からの干渉の影響を考慮したチャネル品質に関する情報を無線基地局装置に送信する。なお、チャネル品質低減値(ΔCQIRN)は、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)とチャネル品質(CQIRN)の補正値の差分に相当する。チャネル品質低減値(ΔCQIRN)を送信することにより、チャネル品質(CQIRN)の補正値を送信する場合と比較してビット数を低減することができる。
他の移動端末装置の中から選択する所定の移動端末装置としては、例えば、移動端末装置に対して最も干渉の影響が小さい最少干渉移動端末装置を選択する。この場合、無線中継局装置は、測定したチャネル品質情報に基づいてチャネル品質情報の補正値を算出した後、チャネル品質低減値(ΔCQIRN)を算出し、移動端末装置に対して最も干渉の影響が小さい最少干渉移動端末を選択する。
図12は、UE#1に対する最少干渉移動端末はUE#3(ΔCQIRN=−1)であり、UE#2に対する最少干渉移動端末はUE#3(ΔCQIRN=−2)であり、UE#3に対する最少干渉移動端末はUE#2(ΔCQIRN=−1)である場合を示している。上述したように、各移動端末装置のチャネル品質(CQIRN)とチャネル品質(CQIRN)の補正値との差分がチャネル品質低減値(ΔCQIRN)に相当する。
また、無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合には、上述したように、各移動端末装置に対して所定の移動端末装置の干渉を考慮して算出するチャネル品質の補正値は、各移動端末装置のチャネル品質の測定に適用するビームフォーミングパターンの方向を考慮して行う。
無線中継局装置は、バックホールリンクを介して、各移動端末装置のチャネル品質CQIRN、最少干渉移動端末に関する情報及び当該最少干渉移動端末から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値(ΔCQIRN)を無線基地局装置に送信する。
無線基地局装置は、無線中継局装置から受信した情報及び無線基地局装置における各移動端末のチャネル品質情報の補正値に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択する。
例えば、無線基地局装置において、リレーリンクに割り当てられる移動端末装置としてUE#3が選択される場合には、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置としてUE#3の最少干渉移動端末となる移動端末装置(ここでは、UE#2)を選択することが好ましい。これにより、バックホールリンクを介して無線中継局装置から無線基地局装置に送信する際のオーバーヘッドを低減すると共に、無線基地局装置がリレーリンクとダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置を適切に選択することができる。
また、無線中継局装置において、複数の移動端末装置の中から選択する所定の移動端末装置としては、移動端末装置に対して最も干渉の影響が小さい最少干渉移動端末装置に限られない。他にも、移動端末装置に対して最も干渉の影響が大きい最大干渉移動端末装置を選択してもよい。この場合、無線中継局装置は、測定したチャネル品質情報に基づいてチャネル品質情報の補正値を算出して、チャネル品質低減値(ΔCQIRN)を算出し、移動端末装置に対して最も干渉の影響が大きい最大干渉移動端末を選択する。
図13は、UE#1に対する最大干渉移動端末はUE#2(ΔCQIRN=−3)であり、UE#2に対する最大干渉移動端末はUE#1(ΔCQIRN=−3)であり、UE#3に対する最少干渉移動端末はUE#1である(ΔCQIRN=−2)場合を示している。また、無線中継局装置が複数のアンテナを有する場合には、上述したように、各移動端末装置に対して所定の移動端末装置の干渉を考慮して算出するチャネル品質の補正値は、各移動端末装置のチャネル品質の測定に適用するビームフォーミングパターンの方向を考慮して行う。
無線中継局装置は、バックホールリンクを介して、各移動端末装置のチャネル品質CQIRN、最大干渉移動端末に関する情報及び当該最大干渉移動端末から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値(ΔCQIRN)を無線基地局装置に送信する。
無線基地局装置は、無線中継局装置から受信した情報及び無線基地局装置における各移動端末のチャネル品質情報の補正値に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択する。
例えば、無線基地局装置において、リレーリンクに割り当てられる移動端末装置としてUE#3が選択される場合には、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置としてUE#3の最大干渉移動端末(ここでは、UE#1)以外の移動端末装置(ここでは、UE#2)を選択することが好ましい。これにより、バックホールリンクを介して無線中継局装置から無線基地局装置に送信する際のオーバーヘッドを低減すると共に、無線基地局装置が移動端末装置間の干渉を適切に見積もって、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置とリレーリンクを介して通信を行う移動端末装置の組み合わせを選択することができる。
また、各移動端末装置に対して最大干渉移動端末装置を選択し、チャネル品質低減値に基づいて、移動端末装置の選択を行うことにより、無線基地局装置は、移動端末装置の選択において、最低限のチャネル品質を保証することが可能となる。
なお、無線中継局装置において、所定の移動端末装置として最大干渉移動端末を選択する場合には、最大干渉移動端末装置となる移動端末装置情報を送信しない構成としてもよい。これは、無線基地局装置が無線中継局装置から少なくともチャネル品質低減値(ΔCQIRN)を受信することにより、無線基地局装置がいずれの移動端末装置を選択した場合であっても、最低限のチャネル品質は保証することができるためである。
また、上記説明では、各移動端末装置において一つの情報(最少干渉移動端末におけるチャネル品質低減値、又は最大干渉移動端末におけるチャネル品質低減値)を無線基地局装置に送信する場合を示しているが、一つに限られない。例えば、各移動端末装置に対して、最大干渉移動端末装置及び最少干渉移動端末装置をそれぞれ選択し、それぞれのチャネル品質低減値を送信する構成としてもよい。また、最大干渉移動端末装置及び最少干渉移動端末装置以外の移動端末装置を選択してもよい。
なお、干渉の影響を考慮する他の移動端末装置の数は、同一のリソースブロックに割り当てる移動端末装置の数に応じて決定すればよい。例えば、リレーリンクとダイレクトリンクを介してそれぞれ一つの移動端末装置が通信を行う場合には、各移動端末装置に対して他の一つの移動端末装置からの干渉の影響を考慮して、チャネル品質の補正値を算出すればよい。また、同一のリソースブロックに配置する移動端末装置の数が3つ以上である場合には、配置する移動端末装置の数に応じて他の移動端末装置からの干渉の影響を考慮して、チャネル品質の補正値を算出する。
以下、上述した無線中継局装置及び無線基地局装置の構成に関して、添付図面を参照して説明する。
図14は、本実施の形態に係る無線中継局装置(DF型リレーノード)RNの構成を示すブロック図である。なお、図14は、説明のために簡略化したものであり、上りリンクの受信部及び送信(転送)部のみを記載しているが、無線中継局装置が有する構成は備えているものとする。また、無線中継局装置が有するアンテナ等の数も図に示した数に限られない。
図14に示す、無線中継局装置において、移動端末装置から送出された送信信号は、アンテナ101a,101bにより受信され、デュプレクサ(Duplexer)102a,102bにて送信経路と受信経路とに電気的に分離された後、RF受信回路103a,103bに出力される。そして、RF受信回路103a,103bにて、無線周波数信号からベースバンド信号に変換する周波数変換処理が施された後、CP除去部104a,104bに出力される。なお、アンテナ101a,101b、デュプレクサ102a,102b、RF受信回路103a,103bは、移動端末装置からのSRS等の情報を受信する受信部を構成する。
CP除去部104a,104bでは、周波数変換処理後の信号からCP(Cyclic Prefix)が除去され、CP除去後の信号が高速フーリエ変換部(FFT部)105a,105bに出力される。FFT部105a,105bでは、CP除去後の信号がフーリエ変換され、時系列の信号から周波数領域の信号に変換される。変換後の信号は、IDFT部106a,106bに出力される。逆離散フーリエ変換部(IDFT部)106a,106bでは、周波数領域の信号に変換された信号が逆離散フーリエ変換され、周波数領域の信号から時系列の信号に変換される。変換後の信号は、チャネル推定部108a,108b及びデータチャネル信号復調部107a,107bに出力される。
チャネル推定部108a,108bは、IDFT部106a,106bから出力された受信信号に含まれる復調用参照信号(DM-RS:Demodulation Reference Signal)およびSRSからそれぞれチャネル状態を推定し、DM−RSで推定したチャネル状態をデータチャネル信号復調部107a,107bに通知する。データチャネル信号復調部107a,107bにおいては、通知されたチャネル状態に基づいて、データチャネル信号を復調する。復調されたデータチャネル信号は、チャネル復号部109a,109bにおいて、チャネル復号されてユーザ信号に再生される。再生されたユーザ信号は、バッファ部110に出力され、無線基地局装置DeNBからの転送のリクエストがあるまでバッファ部110で蓄積される。
チャネル品質情報制御部111a,111bは、各移動端末装置から送信された参照信号(SRS)に基づいて各移動端末装置のチャネル品質(CQI)を測定する。また、得られたチャネル品質情報に基づいて、上述したように、各移動端末装置に対して他の移動端末装置から受ける干渉の影響を考慮したチャネル品質の補正値を算出した後、チャネル品質低減値(ΔCQIRN)を算出する。また、算出した情報に基づいて、移動端末装置に対して干渉を及ぼす他の移動端末装置の中から所定の移動端末装置を選択する。所定の移動端末装置としては、例えば、移動端末装置に対して最も干渉の影響が小さい最少干渉移動端末装置及び/又は移動端末装置に対して最も干渉の影響が大きい最大干渉移動端末装置等を選択することができる。チャネル品質情報制御部111a,111bで算出された情報は、フィードバック情報信号生成部112に出力される。
フィードバック情報信号生成部112は、チャネル品質情報制御部111a,111bから送信された情報(各移動端末装置のチャネル品質情報、所定の移動端末装置情報、所定の移動端末装置からの干渉により低減するチャネル品質低減値)を、無線基地局装置にフィードバックするためのフィードバック情報信号を生成する。フィードバック制御信号生成部112は、生成したフィードバック情報信号を多重部117に出力する。
プリコーディングウエイト生成部115は、無線基地局装置DeNBから通知される下り制御情報に含まれるリレーノード送信時のPMI情報を用いてプリコーディングウエイトを生成する。プリコーディングウエイト生成部115は、生成したプリコーディングウエイトをプリコーディング部116に出力する。
プリコーディング部116は、PMI情報に対応するプリコーディングウエイトに基づいて、アンテナ101a,101b毎に送信データを位相シフト及び/又は振幅シフトする。プリコーディング部116により位相シフト及び/又は振幅シフトされた送信データは、多重部117に出力される。プリコーディング部116では、プリコーディング前に送信データにバックホールリンク参照信号が多重される。このバックホールリンク参照信号は、無線基地局装置DeNBで復調するために用いられる参照信号であり、DM−RSと同様である。
ここで、送信データは、バッファ部110に蓄積されたユーザ信号(転送データ)である。転送データは、チャネル符号化部113a,113bによりチャネル符号化された後に、データ変調部114a,114bに出力される。データ変調部114a,114bでは、チャネル符号化後の転送データがデータ変調される。データ変調部114a,114bは、データ変調後の転送データをプリコーディング部116に出力する。
多重部117は、位相シフト及び/又は振幅シフトされた転送データと、フィードバック情報信号生成部112により生成されたフィードバック情報信号および、バックホールリンクのチャネル品質(CQI)測定用のサウンディング参照信号(SRS)とを合成し、アンテナ101a,101b毎の送信信号を生成する。
多重部117で合成された送信信号は、離散フーリエ変換部(DFT部)118a,118bで離散フーリエ変換して時系列の信号から周波数領域の信号に変換され、変換後の信号が逆高速フーリエ変換部(IFFT部)119a,119bに出力される。IFFT部119a,119bにおいては、DFT後の信号が逆高速フーリエ変換され、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換される。変換後の信号は、CP付加部120a,120bに出力される。CP付加部120a,120bにおいては、変換後の信号にCPが付加される。CP付加後の信号は、RF送信回路121a,121bに出力される。
RF送信回路121a,121bにおいて、CP付加後の信号は、無線周波数帯に変換する周波数変換処理される。その後、周波数変換処理された信号は、デュプレクサ102a,102bを介してアンテナ101a,101bに出力され、アンテナ101a,101bから上りリンクで無線基地局装置DeNBに送出される。なお、これらのRF送信回路121a,121b、デュプレクサ102a,102b及びアンテナ101a,101bは、リレーリンクのチャネル品質の測定結果を含むフィードバック情報信号を無線基地局装置DeNBに送信する送信部を構成する。
図15は、本実施の形態に係る無線基地局装置DeNBの構成を示すブロック図である。なお、図15は、説明のために簡略化したものであり、無線基地局装置が有する構成は備えているものとする。また、無線基地局装置が有するアンテナ等の数も図に示した数に限られない。
図15に示す無線基地局装置DeNBにおいて、移動端末装置UE#1〜UE#3から送出された送信信号及びバックホールリンクを介してリレーノードRNから送出された送信信号は、アンテナ201a,201bにより受信され、デュプレクサ202a,202bにて送信経路と受信経路とに電気的に分離された後、RF受信回路203a,203bに出力される。そして、RF受信回路203a,203bにて、無線周波数信号からベースバンド信号に変換する周波数変換処理が施された後、CP除去部204a,204bに出力される。なお、アンテナ201a,201b、デュプレクサ202a,202b、RF受信回路203a,203bは、移動端末装置からのSRSを受信すると共に、リレーノードRNからの、リレーリンクのチャネル品質の測定結果を含むフィードバック情報を受信する受信部を構成する。
CP除去部204a,204bでは、周波数変換処理後の信号からCPが除去され、CP除去後の信号がFFT部205a,205bに出力される。FFT部205a,205bでは、CP除去後の信号がフーリエ変換され、時系列の信号から周波数領域の信号に変換される。変換後の信号は、IDFT部206a,206bに出力される。IDFT部206a,206bでは、周波数領域の信号に変換された信号が逆離散フーリエ変換され、周波数領域の信号から時系列の信号に変換される。変換後の信号は、CQI測定・チャネル推定部208a,208b及びデータチャネル信号復調部207a,207bに出力される。
CQI測定・チャネル推定部208a,208bは、IDFT部206a,206bから出力された受信信号に含まれる復調用参照信号(DM−RS)およびチャネル品質測定用の参照信号(SRS)からチャネル状態を推定し、このうちDM−RSにて推定したチャネル状態をデータチャネル信号復調部207a,207bに通知する。データチャネル信号復調部207a,207bにおいては、通知されたチャネル状態に基づいて、データチャネル信号を復調する。復調されたデータチャネル信号は、チャネル復号部209a,209bにおいて、チャネル復号されてユーザ信号に再生される。
CQI測定・チャネル推定部208a,208bは、移動端末装置からのSRSを用いて推定したチャネル状態を用いてチャネル品質(CQI)を測定する。すなわち、CQI測定・チャネル推定部208a,208bにおいては、セル内の各移動端末装置からのSRSを用いてCQI(CQIDeNB1〜CQIDeNB3)を測定する。これらのCQIの測定結果は、ダイレクトリンクCQI情報として、無線リソースの割り当ての際に用いられる。なお、CQI測定・チャネル推定部208a,208bは、同様にしてバックホールリンクのCQIも測定する。
CQI測定・チャネル推定部208a,208bは、推定したチャネル状態をフィードバック情報信号復調部210a,210b及びRNフィードバック情報信号復調部212にも通知する。フィードバック情報信号復調部210a,210bにおいては、通知されたチャネル状態に基づいて、各移動端末装置からのフィードバック情報信号(各移動端末装置のダイレクトリンクのPMI情報、ランク情報など)を復調する。フィードバック情報信号復調部210a,210bは、復調したフィードバック情報信号をPMI情報抽出部214a,214bに出力する。
RNフィードバック情報信号復調部212は、通知されたチャネル状態に基づいて、バックホールリンクを介してリレーノードRNから送信されたフィードバック情報信号(無線中継局装置RNで測定したCQIやPMI、リレータイプの情報)を復調する。復調したRNフィードバック情報信号は、リレーリンクCQI情報として、無線リソースの割り当ての際に用いられる。なお、フィードバック情報信号には、各移動端末装置のチャネル品質情報の他にも、上述した所定の移動端末装置情報、所定の移動端末装置からの干渉により低減するチャネル品質低減値に関する情報が含まれている。
PMI情報抽出部214a,214bは、復調したフィードバック情報信号からPMI情報を抽出し、抽出したPMI情報をプリコーディングウエイト生成部215に出力する。プリコーディングウエイト生成部215は、フィードバック情報信号から抽出されたPMI情報を用いてプリコーディングウエイトを生成する。プリコーディングウエイト生成部215は、生成したプリコーディングウエイトをプリコーディング部220a,220bに出力する。
プリコーディング部220a,220bは、PMI情報に対応するプリコーディングウエイトに基づいて、アンテナ201a,201b毎に送信データを位相シフト及び/又は振幅シフトする。プリコーディング部220a,220bにより位相シフト及び/又は振幅シフトされた送信データは、多重部221に出力される。プリコーディング部220a,220bでは、プリコーディング前に送信データに個別参照信号が多重される。この個別参照信号は、移動端末装置UEで復調するために用いられるDM−RSである。
ここで、送信データは、各移動端末装置宛ての信号である。送信データは、チャネル符号化部218a,218bによりチャネル符号化された後に、データ変調部219a,219bに出力される。データ変調部219a,219bでは、チャネル符号化後の転送データがデータ変調される。データ変調部219a,219bは、データ変調後の転送データをプリコーディング部220a,220bに出力する。
スケジューラ213は、上記復調したRNフィードバック情報信号及びダイレクトリンクのCQI情報に基づいて、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置とダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択して無線リソースを割り当てる。例えば、スケジューラは、無線中継局側のチャネル品質(CQIRN)情報のうち最もチャネル品質の高い移動端末装置をリレーリンクを介して通信を行う移動端末装置に選択して無線リソースを割り当てる。また、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置に選択した移動端末装置に対する所定の移動端末装置に関する情報に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置として選択し無線リソースを割り当てる。一例として、図12において、無線中継局側の各移動端末装置のチャネル品質情報(CQIRN)から最もチャネル品質の高い移動端末装置UE#3(リレーリンク)を選択すると共に、この移動端末装置の最少干渉移動端末装置UE#2(ダイレクトリンク)を選択して無線リソースを割り当てる。
ユーザ制御信号生成部216a,216bは、各移動端末装置用のPDCCH(Physical Downlink Control Channel)信号を生成する。ここで、PDCCH信号には、例えば、リソース割り当て情報、MCS情報、再送関連の情報(RV(Redundancy version)、NDI(New Data Indicator)、送信電力制御の情報、プリコーディング情報(PMI情報)、ランク情報(RI)などが含まれる。ユーザ制御信号生成部216a,216bは、生成したPDCCH信号を多重部221に出力する。
RN制御信号生成部217は、リレーノード用のPDCCH信号を生成する。ここで、PDCCH信号には、例えば、リソース割り当て情報、MCS情報、再送関連の情報(RV(Redundancy version)、NDI)、送信電力制御の情報、プリコーディング情報(PMI情報)、ランク情報(RI)などが含まれる。RN制御信号生成部217は、生成したPDCCH信号を多重部221に出力する。
スケジューラ213において、無線リソースが割り当てられる移動端末装置が決定されると、その移動端末装置に応じてMCSを決定する。この決定されたMCSは、無線中継局装置RN又は移動端末装置UEにPDCCHで送信される。例えば、無線リソースが割り当てられた移動端末装置がダイレクトリンクの移動端末装置であれば、その移動端末装置に適切なMCSの情報をユーザ用のPDCCH信号として移動端末装置UEに送信する。一方、無線リソースが割り当てられた移動端末装置がリレーリンクの移動端末装置であれば、その移動端末装置に適切なMCSの情報をRN用のPDCCH信号として無線中継局装置RNに送信する。
多重部221は、位相シフト及び/又は振幅シフトされた送信データと、RN制御信号生成部217により生成されたRN制御信号と、ユーザ制御信号生成部216a,216bにより生成されたユーザ制御信号、およびUEにおいて下りリンクのチャネル品質を測定するためのチャネル品質測定用参照信号(CSI−RS)とを合成し、アンテナ201a,201b毎の送信信号を生成する。
多重部221で合成された送信信号は、IFFT部223a,223bに出力される。IFFT部223a,223bにおいては、DFT後の信号が逆高速フーリエ変換され、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換される。変換後の信号は、CP付加部224a,224bに出力される。CP付加部224a,224bにおいては、変換後の信号にCPが付加される。CP付加後の信号は、RF送信回路225a,225bに出力される。
RF送信回路225a,225bにおいて、CP付加後の信号は、無線周波数帯に変換する周波数変換処理される。その後、周波数変換処理された信号は、デュプレクサ202a,202bを介してアンテナ201a,201bに出力され、アンテナ201a,201bから下りリンクで無線中継局装置RN又は移動端末装置UEに送出される。なお、これらのRF送信回路225a,225b、デュプレクサ202a,202b及びアンテナ201a,201bは、無線中継局装置RN又は移動端末装置UEに信号を送信する送信部を構成する。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。例えば、上述の実施形態において、ユーザ数や装置における処理部数については、これに限定されず、装置構成に応じて適宜変更することが可能である。また、本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
101a,101b,201a,201b アンテナ
102a,102b,202a,202b デュプレクサ
103a,103b,203a,203b RF受信回路
104a,104b,204a,204b CP除去部
105a,105b,205a,205b FFT部
106a,106b,206a,206b IDFT部
107a,107b,207a,207b データチャネル信号復調部
108a,108b チャネル推定部
109a,109b,209a,209b チャネル復号部
110 バッファ部
111a,111b チャネル品質情報制御部
112 フィードバック情報信号生成部
113a,113b,218a,218b チャネル符号化部
114a,114b,219a,219b データ変調部
115,215 プリコーディングウエイト生成部
116,220a,220b プリコーディング部
117,221 多重部
118a,118b DFT部
119a,119b,223a,223b IFFT部
120a,120b,224a,224b CP付加部
121a,121b,225a,225b RF送信回路
208a,208b CQI測定・チャネル推定部
210a,210b フィードバック情報信号復調部
212 RNフィードバック情報信号復調部
214a,214b PMI情報抽出部
216a,216b ユーザ制御信号生成部
217 RN制御信号生成部

Claims (11)

  1. 移動端末装置のチャネル品質を測定し、前記移動端末装置に対して他の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値を算出し、前記他の移動端末装置から所定の移動端末装置を選択するチャネル品質情報制御部と、
    前記移動端末装置の前記チャネル品質情報、選択した前記所定の移動端末装置情報及び前記チャネル品質低減値を、無線基地局装置に送信する送信部と、を有することを特徴とする無線中継局装置。
  2. 前記チャネル品質情報制御部は、前記所定の移動端末装置として、前記移動端末装置に対して最も干渉の影響が小さい最少干渉移動端末装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の無線中継局装置。
  3. 前記チャネル品質情報制御部は、前記所定の移動端末装置として、前記移動端末装置に対して最も干渉の影響が大きい最大干渉移動端末装置を選択することを特徴とする請求項1に記載の無線中継局装置。
  4. 前記チャネル品質情報制御部は、前記所定の移動端末装置として、前記移動端末装置に対して最も干渉の影響が小さい最少干渉移動端末装置と、前記移動端末装置に対して最も干渉の影響が大きい最大干渉移動端末装置とを選択することを特徴とする請求項1に記載の無線中継局装置。
  5. 前記チャネル品質情報制御部は、前記移動端末装置のチャネル品質測定を特定のビームフォーミングパターン形状で行う場合に、前記ビームフォーミングパターン形状を適用した際の前記所定の移動端末装置から受ける干渉に基づいて、前記チャネル品質低減値を算出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線中継局装置。
  6. 前記チャネル品質情報制御部は、前記チャネル品質低減値の算出する際に、前記移動端末装置に干渉する前記所定の移動端末装置として、一つの移動端末装置を選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の無線中継局装置。
  7. 前記チャネル品質情報制御部は、前記チャネル品質低減値の算出する際に、前記移動端末装置に干渉する前記所定の移動端末装置として、複数の移動端末装置を選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の無線中継局装置。
  8. 複数の移動端末装置のチャネル品質をそれぞれ測定し、各移動端末装置について、他の移動端末装置から受ける干渉を考慮した無線基地局側チャネル品質情報を生成するチャネル品質情報生成部と、
    無線中継局装置から受信したフィードバック情報信号を復調するフィードバック情報信号復調部と、
    前記無線基地局側チャネル品質情報及び前記フィードバック情報信号に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択すると共に、スケジューリング情報を生成するスケジューラと、
    前記スケジューリング情報を前記無線中継局装置に送信する送信部と、を有し、
    前記フィードバック情報信号は、前記無線中継局装置における複数の移動端末装置のチャネル品質と、当該複数の移動端末装置の各々について所定の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値と、前記所定の移動端末装置情報を含む情報であることを特徴とする無線基地局装置。
  9. 前記スケジューラは、前記所定の移動端末装置が最も干渉の影響を小さくする最少干渉移動端末装置である場合に、前記複数の移動端末装置のいずれかの最少干渉移動端末装置を前記ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置に設定することを特徴とする請求項8に記載の無線基地局装置。
  10. 前記スケジューラは、前記所定の移動端末装置が最も干渉の影響を大きくする最大干渉移動端末装置である場合に、前記複数の移動端末装置の最大干渉移動端末装置以外の移動端末装置を前記ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置に設定することを特徴とする請求項9に記載の無線基地局装置。
  11. 無線中継局装置において、複数の移動端末装置のチャネル品質をそれぞれ測定し、各移動端末装置について、他の移動端末装置から受ける干渉により低減するチャネル品質低減値を算出し、前記他の移動端末装置から所定の移動端末装置を選択するステップと、
    前記移動端末装置の前記チャネル品質情報、選択した前記所定の移動端末装置情報及び前記チャネル品質低減値を有するフィードバック信号情報を無線基地局装置に送信するステップと、
    無線基地局装置において、複数の移動端末装置のチャネル品質をそれぞれ測定し、各移動端末装置について、他の移動端末装置から受ける干渉を考慮した無線基地局側チャネル品質情報を生成するステップと、
    前記無線基地局装置が、前記フィードバック信号情報及び前記無線基地局側チャネル品質情報に基づいて、ダイレクトリンクを介して通信を行う移動端末装置と、リレーリンクを介して通信を行う移動端末装置を選択すると共に、スケジューリング情報を生成するステップと、
    前記スケジューリング情報を前記無線中継局装置に通知するステップと、を有することを特徴とする無線通信方法。
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