JP2012124696A - 無線通信方法及び無線通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ通信機能を備えた無線局間でのグループモードを設定したメッセージ通信において、各無線局は、送信無線局として、グループ通信の周波数でグループ通信運用情報(コールサイン等の自局識別情報を含む)とメッセージを送信し、受信無線局として、前記送信無線局が送信した[自局識別情報とメッセージ]を、受信時刻の新しい順に一覧形式でタッチパネル一体型液晶表示器に表示させる。宛先無線局の自局識別情報を符号化キーとして送信データを符号化することで親展方式のメッセージ送信や、受信時からの時間管理による削除も可能である。
【選択図】図13
Description
また、判定の結果、圏内/圏外間での変化があった場合には、図21(A),(B)に示す表示画面内の「in range」/「out range」の表示を変更すると共に、通知音を発声させるようにしている。
即ち、DCSのコード一致だけが判定条件になっているために相手局を特定できず、「in range」の表示ではグループ内のいずれかの無線局と通信可能状態にあるということになり、また「out range」の表示についてはグループ内の一つの無線局と通信不能状態であるということになるが、単にそれだけの事実が確認できるだけであって、他の無線局との関係では何も分からない。
尚、前記特許文献2,3は単なる圏内/圏外の状態表示に係る提案であり、グループモードでの通信を前提としていない。
この発明の場合、送信無線局では自局識別情報を含むグループ通信運用情報をメッセージデータと共に送信するため、受信無線局では送信無線局の自局識別情報をメッセージデータに対応付けて表示することができ、送信無線局を個別的に特定しながらメッセージの通信状態を把握できる。
尚、この発明において、「グループ通信運用情報」には、自局識別情報以外に、グループ名、グループ通信に用いるパスワード、グループ通信に使用する無線周波数等を含ませることができ、「自局識別情報」にはコールサインやユーザ名を使用することができる。
そこで、前記各無線局が、受信して記憶しているグループ通信運用情報とメッセージデータとそれらに基づく前記タッチパネル一体型液晶表示器でのメッセージ通信情報を削除する場合には、メッセージデータの受信時から所定時間以上経過していると共に、そのグループ通信運用情報とメッセージデータの送信元無線局に対してメッセージ再送要求を送信していることも条件としておけば、その再送要求を契機にメッセージの交換が再開されるという利点がある。
この発明によれば、グループに属する各無線局において、他局の識別情報と信号強度データを対応付けた表示事項を一覧形式で視覚的に確認でき、また前記各表示情報を受信時の信号強度、相互間の距離又は受信時刻を基準にしてソートすることができ、各無線局との通信状態を多面的に確認できる。
<第1の発明に適用できる無線通信装置>
(1) 少なくとも、アンテナ部と送信部と受信部とタッチパネル一体型液晶表示器と操作部と制御部とを備え、データ通信機能とグループ通信機能を有する無線通信装置であって、前記制御部が、前記操作部からのグループセットアップモードの設定指示により、前記タッチパネル一体型液晶表示器に運用情報の入力画面を表示させ、前記タッチパネル一体型液晶表示器から自局識別情報を含むグループ通信運用情報が入力されるとそれを第1記憶手段に保存させる運用情報設定手段と、前記操作部からのメッセージデータによるグループ通信モードの設定により、前記第1記憶手段に保存させたグループ通信運用情報と前記タッチパネル一体型液晶表示器にメッセージ入力画面を表示させて作成したメッセージデータとを、前記送信部の送信周波数をグループ通信周波数に設定して前記アンテナから無線送信させるメッセージ送信処理手段と、前記操作部からのメッセージデータによるグループ通信モードの設定により、前記受信部の受信周波数をグループ通信周波数に設定し、グループの他の無線局からその無線局のグループ通信運用情報とメッセージデータを受信すると、それらを第2記憶手段に保存させるメッセージ受信処理手段と、前記第2記憶手段に保存させたグループ通信運用情報に含まれている前記他の無線局の識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部とを対応付けたメッセージ通信情報を、受信時刻が新しい順に一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示する表示制御手段とを具備していることを特徴とする無線通信装置。
(7) 少なくとも、アンテナ部と送信部と受信部とGPS受信部とタッチパネル一体型液晶表示器と操作部と制御部とを備え、データ通信機能とグループ通信機能を有する無線通信装置であって、前記制御部が、前記操作部からのグループセットアップモードの設定指示により、前記タッチパネル一体型液晶表示器に運用情報の入力画面を表示させ、前記タッチパネル一体型液晶表示器から自局識別情報を含むグループ通信運用情報が入力されると、それを第1記憶手段に保存させる運用情報設定手段と、後記送信局情報受信手段が第3記憶手段に保存させた情報・データの内、他の無線局の自局識別情報と信号強度データを前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させる際のソート条件を信号強度と距離と受信時刻のいずれかに設定する表示設定手段と、前記操作部からのグループ通信モードの設定により、一定時間毎に、前記GPS受信部から得られるGPSデータに基づいて自局位置データを求め、前記第1記憶手段に保存させたグループ通信運用情報と前記自局位置データを、前記送信部の送信周波数をグループ通信周波数に設定して前記アンテナから無線送信させる自局情報送信処理手段と、前記操作部からのグループ通信モードの設定により、前記受信部の受信周波数をグループ通信周波数に設定し、グループの他の無線局からの受信があると、その受信時刻データと前記グループ通信周波数の電波の信号強度データ、受信データである前記他の無線局の前記グループ通信運用情報と位置データ、及びその位置データと自機の前記GPS受信部から得られるGPSデータに基づいて求まる自局位置データとから求めた自機と前記他の無線局間の距離データを、前記グループ通信運用情報が未保存である場合には新規保存し、前記グループ通信運用情報が既保存である場合には上書き保存する条件で第3記憶手段に保存させる他局情報受信処理手段と、前記第3記憶手段が保存している情報及びデータの内、他の無線局の自局識別情報と信号強度データを、前記表示設定手段が設定したソート条件に基づく順序による一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させる表示制御手段とを具備していることを特徴とする無線通信装置。
また、グループモードでありながら、送信情報である[グループ通信運用情報とメッセージ]を符号化するための符号化キーとしてメッセージの送信宛先無線局の識別情報を用いることで親展方式のメッセージ通信が可能になり、前記親展方式のメッセージを自動的にアイコンで区別してグループの無線局全体に送信されたメッセージとの相違を明確にできる等の利点がある。
また更には、各無線局(無線通信装置)はタッチパネル一体型液晶表示器を用いているために、タッチ操作によるグループ設定やメッセージ入力や送信宛先設定等が可能であり、使い勝手の良い無線通信端末で通信ネットワークが構築できる。
第2の発明の無線通信方法及びその方法に適用できる無線通信装置によれば、データ通信機能を備えた無線局間でのグループモードを設定した通信において、グループ通信運用情報と位置データを交信し合うことで、各無線局のコールサイン等の識別情報と受信信号強度で示した表示事項を、受信信号強度、無線局間の距離又は受信時刻をソート条件として並べ替えて表示でき、各無線局との通信状態を多面的に確認することを可能にする。
また、時間管理による圏内/圏外判定の結果を前記表示事項の表示態様に反映させて、グループに属している各無線局との通信可能性を確認し易くしている。
先ず、図1はトランシーバのブロック回路図であり、1は通信用アンテナ、2は送信回路部、3は受信回路部、4はマイクロホン、5はMIC-AMP回路、6はスピーカ、7はSPEAKER-AMP回路、8はGPS(Global Positioning System)アンテナ、9はGPS受信回路部、10は操作部、10aは操作部I/F、11は液晶表示器(LCD)、11aはLCDドライバ、12はLCD11の表示面に設けられた透明タッチパネル、12aはタッチパネルI/F、20はマイクロコンピュータ回路(以下、「マイコン回路」という)を示し、各モジュールは図示するような関係で接続されている。
即ち、マイコン回路20はCPU21のバスにタイマー22とROM23とRAM24とI/Oポート25が接続された構成を有し、CPU21がI/Oポート25を介して前記各操作信号を受けると、その操作信号に係るデータをRAM24にセーブして、ROM23に格納されているシステム制御プログラムや各種モードプログラムを実行し、またROM23に格納されている各種画面データとRAM24にセーブされている文字データ等をLCDドライバ11aに読み出してLCD12に各種モード画面等の所要画面を表示させる。
尚、このトランシーバでは、送信回路部2と受信回路部3がそれぞれデジタル変調回路とデジタル復調回路を内蔵していると共に、双方ともパケット通信回路[AX.25プロトコルを実装したターミナル・ノード・コントローラ(TNC)]も内蔵しており、音声通信とデータ通信を行うことができる。
また、通信用アンテナ1で受信した被変調信号を受信回路部3で復調・復号し、その復号後の音声信号をSPEAKER-AMP回路7で増幅してスピーカ6から音声出力させる。
また、通信用アンテナ1で受信した前記信号を受信回路部3で復調して前記フォーマットデータが得られると、そのデータをマイコン回路20へ転送し、マイコン回路20がデータスロットに組み込まれている前記送信データを抽出・処理し、それをLCDドライバ12aへ出力してタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示させる。
ここに、各ボリウムツマミ31,32は144/430MHzデュアルバンドに係る受信音量の調整用ツマミであり、「HOME」ボタン33はホームチャンネルを呼び出すためのボタンであり、各ダイアルツマミ34,35は前記デュアルバンドに係る周波数等を変化させるためのツマミであり、「POW」ボタン36は電源のON/OFFを行うためのボタンであり、「DISPLAY」ボタン37はタッチパネル一体型LCD(11,12)に各種モード画面を切り換えて表示させるためのボタンであり、「F」ボタン38はタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示させる各種機能操作ボタンを順次切り換えるためのボタンである。
尚、これらのツマミ・ボタン類は図1において操作部10に相当する。
以下、このトランシーバにおけるグループセットアップ手順、及びグループ通信を行う場合におけるメッセージモード及びカバレージモードでの各送受信手順について、フローチャート及びタッチパネル一体型LCD(11,12)での各種表示画面を用いて具体的に説明する。
先ず、図2においてタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示されている画面は通常モード画面であり、同モードにおいては144/430MHzデュアルバンドで通常の1対1の音声通信とデータ通信ができる。
このトランシーバでは、「DISPLAY」ボタン37がタッチされる度に前記通常モードとメッセージモードとカバレージモードに順次切り換わるようになっており、各モードでの表示画面はそれぞれ図2、図10及び図11に示されるものである。
一方、「DISPLAY」ボタン37にはもう一つの機能があり、所定時間(例えば、3sec)以上の長押しをすると、グループ通信のためのグループセットアップモードが設定されるようになっている。
但し、同モードでのセットアップに入る前提として、トランシーバのユーザは、同一機能を備えたトランシーバを有している他のユーザに対して、電子メール・電話・FAX等の連絡手段や本機を用いた音声通信による打合せ等により、予めグループへの参加者を募り、参加意思のあるユーザとの間でグループ名とグループパスワードとグループ通信に用いる周波数を定めておくと共に、相互に自己のコールサインを通知しておく。
このSET MODE画面では画面タイトル「SET MODE」の下側領域を区分して12種類の各モード名を表示しており、その各区分表示領域をタッチすることでモード選択ができるようになっている。
ここで、左下の「GSM」ボタンをタッチするとグループセットアップモードが設定され、現在のグループ設定状態を示すグループセットアップ画面がタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示される(S2-2,S3)。
ここで、図4はグループ未設定状態の場合の表示画面であり、GSMS部分とグループを示すG1〜G5のボタンがいずれもグレー表示になっているのに対し、図5及び図6はグループG1,G3がグループ設定済みである場合の表示画面であり、GSMS部分とグループG1,G3のボタンがオレンジ表示になっている。
尚、図6はデュアル運用の場合の表示画面であり、上側の周波数が音声周波数であり、下側の周波数がこの実施形態で利用されるデータ通信に係る周波数である。
このグループ詳細設定画面は、グループが未設定であると、図7におけるG1〜G5のボタンがいずれもグレー表示であり、グループ通信運用情報欄である「MY NAME」/「GROUP NAME」/「GROUP PASSWORD」/「GROUP FREQUENCY」の各入力領域がブランクになっている。
そして、その表示状態でグループG1〜G5のいずれかのボタンをタッチしてグループを選択し(S6)、前記グループ通信運用情報の各入力領域に「予めグループ参加者に伝えてある自局のコールサイン」/「グループの愛称」/「グループで用いるパスワード」/「そのグループ通信での使用周波数」を入力すると、その選択に係るグループのボタンがグレー表示からオレンジ表示に変わる(S7)。
尚、オレンジ表示になっている既設定のグループG1,G3のボタンにタッチすると、グループ通信運用情報の各入力領域に設定情報が表示され、グループ通信の設定内容が確認できるようになっている。
当然に、この操作についてもマイコン回路20がタッチパネル12からの入力信号を検出してタッチパネル一体型LCD(11,12)の表示画面に逐次反映させることになるが、図7はグループ未設定の状態からグループG2が選択されて各入力領域への文字入力が完了した状態を示し、この例では自局のコールサインが「JA2QRV-7」に、グループの愛称が「TKY-WILDS」に、グループで用いるパスワードが「12345678」に、グループ通信で使用する周波数が「145.800MHz」に設定されている。
この選択は、図7のグループ詳細設定画面の右側部に設けられた「SAVE」ボタンをタッチする度にその上側の表示が「1day」→「1week」→「1month」→「Max」の順に変化するようになっており、メッセージ通信においてグループ内の相手局から受信したメッセージの保存期間が選択設定される。
尚、「Max」については、メモリにメッセージ保存容量として割り当てられた最大限まで保存し、FULLになった時点以降は古い順に削除するという保存処理を意味する。
これは、後述のメッセージモードやカバレージモードでの運用と音声通信を同時に行う場合に選択され、音声通信を行わない場合には、図7の表示画面で「DUAL」ボタンをタッチせずに、「OK」ボタンをタッチすればよい。
その結果、選択したグループについて、グループ通信運用情報と後述のメッセージモードでの通信におけるメッセージ保存期間とDUAL運用で音声通信を行う場合の周波数が設定・保存される。
この実施形態におけるメッセージモードは、グループに属するトランシーバ同士がデータ通信を行ってメッセージを交換し合うモードであり、同モードでのメッセージの送信手順は図12のフローチャートに示される。
先ず、前記のように「DISPLAY」ボタン37がタッチされる度に通常モード画面(図2)→メッセージモード画面(図10)→カバレージモード画面(図11)とサイクリックに切り換わるため、「DISPLAY」ボタン37のタッチ操作によってメッセージモード画面をタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示させる(S21)。
尚、図10は全てのグループが選択されている状態(ALL)でのメッセージモード画面である。
このボタン41は、タッチされる度にALL→G1→G2→G3→G4→G5とサイクリックに表示文字が切り換わると共に、「ALL」では全グループの選択設定がなされ、「G1」〜「G5」ではそれぞれの個別グループの選択設定がなされる。
いずれの選択においても、既にメッセージの送受信があった場合には(自局からの送信も含む)、図10のメッセージモード画面に示すように、各送受信についての『通信日時と無線局のコールサインとメッセージ(文字数が多い場合は10文字程度)』とからなる情報(以下、「メッセージ通信情報」という)が表示される(S23)。
尚、図10はグループ選択ボタン41が「ALL」になっており、全てのグループG1〜G5についてのメッセージ通信情報が表示されている。
また、自局からの送信に係るメッセージ通信情報については、他の無線局から受信したそれと区別するために、その表示領域の地色を相違させてある。
具体的には、選択グループ(「ALL」の場合も含む)内のメッセージ通信情報の表示領域をタッチすることにより、そのコールサインを有した無線局を個別宛先として選択設定することができ、一方、画面下側にある「to ALL」ボタン42をタッチすることにより、選択グループ内の全ての無線局を宛先として設定することができる。
選択グループが上記グループセットアップモードで立ち上げられた当初は当然にメッセージが存在しないため、「to ALL」ボタン42をタッチすることになる。
尚、画面中の「BACK」ボタン43と「NEXT」ボタン44は、通信件数が多くて1画面に納まらない場合にページ切り換えを行うためのボタンである。
ここで、図14はグループ内の無線局を個別宛先(図10のJR1QRP-9)として選択設定して応答する場合におけるメッセージ入力画面であり、図16は「to ALL」ボタン42をタッチしてグループの無線局全員を選択設定して送信する場合におけるメッセージ入力画面である。
また、図14や図16における「CUSTOM」ボタン47をタッチすると、図8(A),(B)に相当する画面を表示させて、前記汎用メッセージの後の欄に自作メッセージを作成することができる。
尚、図14〜図17の表示画面における「BACK」ボタン50は全画面に戻す際に用いるボタンである。
尚、ステップS25で選択グループ内の個別無線局が選択されている場合の符号化処理は、前記のように「GROUP PASSWORD」と送信先無線局の「MY NAME」を符号化キーとするが、ステップS25で「to ALL」が選択されている場合には、「GROUP PASSWORD」のみを符号化キーとした符号化処理を行う。
この送信において、メッセージ送信先無線局のグループ周波数はメッセージ受信時に保存したグループ通信運用情報から得て設定しているが、ステップS21で「ALL」を選択し、且つステップS28で「to ALL」を選択している場合には送信先無線局群は複数のグループ周波数を有することになるため、個々の送信先無線局のグループ通信運用情報を参照して、送信周波数を切り換えながら符号化データの送信を行うことになる。
この場合のメッセージモード画面への追加表示については、自局の送信に係るメッセージ通信情報であるため、上記のようにその表示領域の地色が他の無線局からの受信に係るメッセージ通信情報の表示領域の地色と区別され、例えば、前者を橙色とし、後者を黄緑色とすると区別が明瞭となる。
また、ステップS24で個別無線局宛てに送信したか、「to ALL」を選択してグループ全体の無線局宛てに送信したかを区別できるように、個別無線局宛て送信に係るメッセージ通信情報にアイコンを付しておくと便利であり、例えば、図10では黒三角のアイコンが付されている。
メッセージモードでの受信手順は図13のフローチャートに示される。
先ず、メッセージモード画面(図10)をタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示させ、同画面でグループを選択して選択グループに係るメッセージモード画面を表示させることは上記メッセージモード(送信)の場合と同様であるが(S41〜S44)、受信動作に入るためにマイコン回路20は受信回路部3の受信周波数を選択グループのグループ周波数に設定する(S44)。
そして、選択グループのグループ通信運用情報に含まれている「GROUP PASSWORD」を復号キーとして復号が可能か否かを判断し、復号が不能であった場合には「GROUP PASSWORD」と自局の「MY NAME」を復号キーとして復号が可能か否かを判断する(S48,S49)。
これは、上記メッセージモード(送信)において、自局が個別宛先無線局として選択されている場合には「GROUP PASSWORD」と送信先無線局である自局の「MY NAME」とが符号化キーとして用いられ、一方、「to ALL」が選択されて選択グループ内の全無線局が送信先無線局になっている場合には「GROUP PASSWORD」のみが符号化キーとして用いられていることと対応している。
一方、復号可能であった場合には、送信側無線局での送信データである[グループ通信運用情報とメッセージデータ]を受信時刻データに対応させてRAM24に保存する(S48,S49→S51)。
このメッセージ保存タイマーは次に行うメッセージの時間管理に用いられるものであり、このメッセージモード(受信)で既に受信してRAM24に保存されている[グループ通信運用情報とメッセージ]の中に、その保存時点でセットされたメッセージ保存タイマーがタイムアップしているものが有る場合には該当する保存データを削除し(S53,S54)、期間が経過して無駄になったメッセージ通信情報がいつまでも表示されることを回避すると共に、RAM24のメモリ領域を効率的に使用するようにしている。
これにより、図10に示すように、グループ通信での複数のメッセージ通信情報を受信時刻が新しい順に見ながら管理でき、送信無線局をコールサインで特定できることと併せて、上記メッセージモード(送信)による適応的応答を行う上で極めて都合が良いことになる。
そこで、この実施形態では個別宛先無線局として選択されている受信メッセージについては、タッチパネル一体型LCD(11,12)に表示されるメッセージ通信情報に対して「!」マークを入れた吹き出しを付加するようにしており、図10ではコールサインがJA1QRA-9やJQ1QRM-7に係るものがこれに該当する。
当然に、他のアイコンを使用したり色彩を特殊なものにする等の方法であってもよい。
一方、送信側無線局からみるとメッセージを送ったものの、長時間応答がないために宛先へ着信したのかどうか分からず、そのままにしているような場合が少なくない。
また、図13のステップS51において[グループ通信運用情報とメッセージデータ]を受信時刻に対応させて保存する際にはOFF状態の再送要求済フラグも対応付けて保存しておき、前記ステップS63での送信手順が完了した後に、その再送要求済フラグをOFFからONに切り換えて、再送要求がなされたか否かを判別できるようにする(S64)。
そして、図13のステップS53,S54において、[グループ通信運用情報とメッセージデータ]の削除条件に、メッセージ保存タイマーのタイムアップだけでなく、再送要求済フラグのONも加えておけば、如何なる送受信状態でも再送要求がなされた後に[グループ通信運用情報とメッセージデータ]が消去されることになる。
また、タッチパネル一体型LCD(11,12)を用いているため、メッセージの送信元を宛先とした応答メッセージの送信等に係る選択・入力操作もメッセージモード画面上で簡単に行える。
更に、時間管理により無効になったと思われる[グループ通信運用情報とメッセージデータ]とそれに対応する表示情報であるメッセージ通信情報についても、再送要求を行った後に消去するという方法を採用しており、できるだけ交信の継続性が担保されるようにしている。
この実施形態におけるカバレージモードは、グループに属するトランシーバ同士がデータ通信を行ってグループ通信運用情報と自局位置データを交換し合うモードであり、同モードでのデータ送信手順は図18のフローチャートに示される。
先ず、上記メッセージモードでも説明したように、図2の操作パネル面の「DISPLAY」ボタン37を押すことにより、図11に示すようなカバレージモード画面をタッチパネル一体型LCD(11,12)に表示させることができる(S71)。
後述するように、カバレージモード画面には、いずれのグループが選択されても、そのグループに属する他の無線局から[グループ通信運用情報と自局位置データ]を受信すると、各送信元無線局のコールサインとその時点での信号強度(棒グラフ表示)からなる無線局情報が図11に示すような態様で表示される。
尚、1つのコールサインに対して2本の棒グラフからなる信号強度が対応しているものがあるが、これはインターネットでアマチュア無線局を中継するシステムであるWiRES(登録商標)を利用している場合にそのような表示になる。
このボタン61は、タッチされる度にALL→G1→G2→G3→G4→G5とサイクリックに表示文字が切り換わり、「ALL」では全グループの選択設定がなされ、「G1」〜「G5」ではそれぞれの個別グループの選択設定がなされることは、上記[メッセージモード(送信)]の場合と同様である。
そして、グループが選択されると、そのグループに属する無線局情報[コールサイン/信号強度]が表示されることになるが、その表示順序は後述のカバレージモード(送信)で直近に選択されたソート条件に基づいたものとなる。
そして、その符号化データを所定の通信用フォーマットの情報部に組み込み(S79)、送信回路部2の送信周波数を前記選択グループのグループ周波数に設定して符号化データを送信する(S80)。
したがって、時間Δtが経過する度にグループ通信運用情報と直近の自局位置データとが符号化されてグループに属する他の無線局へ送信される。
カバレージモードでの受信手順は図19のフローチャートに示される。
このモードにおいても、図2の操作パネル面の「DISPLAY」ボタン37を押してタッチパネル一体型LCD(11,12)にカバレージモード画面(図11)を表示させ(91)、画面の右上隅角に表示されているグループ選択ボタン61にタッチしてグループを選択する(S92)。
具体的には、画面上における無線局情報[コールサイン/信号強度]のソート条件として信号強度順/距離順/時間順のいずれかを選択し、また無線局が圏内に居るか圏外に居るかを時間で管理する通話可能局判定タイマーの閾値時間を設定するための画面である。
したがって、操作としては、3つのラジオボタンのいずれかにタッチしてソート条件を選択し、また、通話可能局判定タイマーについては、その入力領域へのタッチにより図8(C)のような数字入力画面を表示させて閾値時間の入力を行い、その後、「SET」ボタンをタッチすることにより前記選択・設定を確定させてカバレージモード画面に戻る(S94→S93)。
また、復号後のグループ通信運用情報、前記演算で求めた距離データ、信号強度データ及び先にセーブさせておいた受信時刻データを対応させてRAM24に保存する(S101)。(以下、前記保存データを一括して言うときは「送信元無線局情報」という。)
尚、ステップS101において、同一のグループ運用情報に係る送信元無線局情報が既保存である場合には上書き保存を行うようにする。
この更新表示においては、新規保存又は上書き保存に係る送信元無線局が存在するが、その送信元無線局についてはインレンジ表示とし、表示直後の数秒間は橙色等の明るい地色で点滅表示させ、その後、比較的明度の高いグレー色の地色に変化させる。
尚、カバレージモード画面は送信元無線局が多くなると複数ページで表示されるが、メッセージモード画面の場合と同様に、ページの切り換えは「BACK」ボタン64と「NEXT」ボタン65によって行うことができる。
このアウトレンジ表示は、地色が比較的明度の低いグレー色とされる。
また、このカバレージモード画面(図11)から「MSG」ボタン63や「to ALL」ボタン62をタッチしてメッセージモードへ切り換えることや、音声通信への移行も可能であり、使い勝手のよいトランシーバが実現できる。
Claims (18)
- データ通信機能を有する複数の無線局がグループ通信を行う場合の無線通信方法において、
前記各無線局はタッチパネル一体型液晶表示器を備えており、
前記各無線局が送信無線局として動作する場合には、少なくとも自局識別情報を含むグループ通信運用情報と前記タッチパネル一体型液晶表示器にメッセージ入力画面を表示させて作成したメッセージデータを、予め設定されているグループ通信周波数の電波に乗せて送信し、
前記各無線局が前記電波を受信する受信無線局として動作する場合には、受信した前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータを記憶し、前記グループ通信運用情報に含まれている前記送信無線局の識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部とを対応付けたメッセージ通信情報を、受信時刻の新しい順に一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示することを特徴とする無線通信方法。 - 前記各無線局がグループ内の他の特定の無線局にメッセージを送信する送信無線局として動作する場合には、前記他の特定の無線局の識別情報を符号化キーとして前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータを符号化した後、その符号化データを予め設定されているグループ通信周波数の電波に乗せて送信し、
前記各無線局が前記他の特定の無線局となり、受信無線局として動作する場合には、自局識別情報を復号キーとして前記電波を受信して得られる前記符号化データを復号することにより、前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータを得られるようにした請求項1に記載の無線通信方法。 - 自局識別情報を復号キーとして前記符号化データを復号することにより、前記グループ通信運用情報とメッセージデータを得た場合において、そのグループ通信運用情報に含まれている送信無線局の識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部とを対応付けたメッセージ通信情報を、受信時刻の新しい順に一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示するときには、その表示領域に自局宛のメッセージであることを示すアイコンを付加表示するか、又は色彩を他の受信に係るものと区別するようにした請求項2に記載の無線通信方法。
- 前記各無線局がグループ内の他の特定の無線局にメッセージを送信する送信無線局として動作する場合において、以前に受信無線局となって前記他の特定の無線局から既にグループ通信運用情報とメッセージデータを受信して保存しているときには、前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示されている前記他の特定の無線局に係る自局識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部とを対応付けたメッセージ通信情報の表示領域をタッチすることにより、前記他の特定の無線局の自局識別情報を符号化キーとして設定するようにした請求項2又は請求項3に記載の無線通信方法。
- 前記各無線局は、グループの他の無線局からグループ通信運用情報とメッセージデータを受信すると、その受信時からの経過時間を計測し、所定時間以上経過した場合に、前記受信に係るグループ通信運用情報と前記メッセージデータとそれらに基づく前記タッチパネル一体型液晶表示器でのメッセージ通信情報を削除することとした請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の無線通信方法。
- 前記各無線局は、受信して記憶しているグループ通信運用情報とメッセージデータとそれらに基づく前記タッチパネル一体型液晶表示器でのメッセージ通信情報を削除する場合には、メッセージデータの受信時から所定時間以上経過していると共に、そのグループ通信運用情報とメッセージデータの送信元無線局に対してメッセージ再送要求を送信していることも条件とする請求項5に記載の無線通信方法。
- 前記各無線局は、グループセットアップモードの設定により、複数のグループのそれぞれについて前記グループ通信運用情報を設定するためのセットアップ画面を前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させ、前記タッチパネル一体型液晶表示器に対するタッチ操作により前記グループ通信運用情報を入力・設定できることとした請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の無線通信方法。
- データ通信機能を有する複数の無線局がグループ通信を行う場合の無線通信方法において、
前記各無線局は、GPS受信部と、タッチパネル一体型液晶表示器と、前記タッチパネル一体型液晶表示器に後記送信無線局情報を表示する際のソート条件を信号強度と距離と受信時刻のいずれかに設定する表示設定手段とを備えており、
前記各無線局が送信無線局として動作する場合には、一定時間毎に、前記GPS受信部から得られるGPSデータに基づいて自局位置データを求め、少なくとも自局識別情報を含むグループ通信運用情報と前記自局位置データを予め設定されているグループ通信周波数の電波に乗せて送信し、
前記各無線局が前記電波を受信する受信無線局として動作する場合には、受信時刻データと前記グループ通信周波数の電波の信号強度データ、受信した前記グループ通信運用情報と前記送信無線局の位置データ、及びその位置データと自機の前記GPS受信部から得られるGPSデータに基づいて求まる自局位置データとから求めた自機と前記送信無線局間の距離データを、前記グループ通信運用情報が未保存である場合には新規保存し、前記グループ通信運用情報が既保存である場合には上書き保存するようにし、前記グループ通信運用情報の識別情報と前記信号強度データを対応させて、前記表示設定手段が設定したソート条件に基づく順序による一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させることを特徴とする無線通信方法。 - 前記各無線局が前記電波を受信した受信無線局として動作する場合において、受信に係る前記グループ通信運用情報と前記受信時刻データと前記信号強度データと前記距離データの保存がなされると、所定時間を計測する通話可能局判定タイマーをセットすると共に、前記グループ通信運用情報の識別情報と前記信号強度データを対応させて前記タッチパネル一体型液晶表示器に圏内であることを示す表示態様で表示し、前記通話可能局判定タイマーがタイムアウトになった段階で圏外であることを示す表示態様へ変更するようにした請求項8に記載の無線通信方法。
- 前記各無線局は、グループセットアップモードの設定により、複数のグループのそれぞれについて前記グループ通信運用情報を設定するためのセットアップ画面を前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させ、前記タッチパネル一体型液晶表示器に対するタッチ入力により前記グループ通信運用情報を入力・設定できることとした請求項8又は請求項9に記載の無線通信方法。
- 少なくとも、アンテナ部と送信部と受信部とタッチパネル一体型液晶表示器と操作部と制御部とを備え、データ通信機能とグループ通信機能を有する無線通信装置であって、
前記制御部が、
前記操作部からのグループセットアップモードの設定指示により、前記タッチパネル一体型液晶表示器に運用情報の入力画面を表示させ、前記タッチパネル一体型液晶表示器から自局識別情報を含むグループ通信運用情報が入力されるとそれを第1記憶手段に保存させる運用情報設定手段と、
前記操作部からのメッセージデータによるグループ通信モードの設定により、前記第1記憶手段に保存させたグループ通信運用情報と前記タッチパネル一体型液晶表示器にメッセージ入力画面を表示させて作成したメッセージデータとを、前記送信部の送信周波数をグループ通信周波数に設定して前記アンテナから無線送信させるメッセージ送信処理手段と、
前記操作部からのメッセージデータによるグループ通信モードの設定により、前記受信部の受信周波数をグループ通信周波数に設定し、グループの他の無線局からその無線局のグループ通信運用情報とメッセージデータを受信すると、それらを第2記憶手段に保存させるメッセージ受信処理手段と、
前記第2記憶手段に保存させたグループ通信運用情報に含まれている前記他の無線局の識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部とを対応付けたメッセージ通信情報を、受信時刻が新しい順に一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示する表示制御手段と
を具備していることを特徴とする無線通信装置。 - グループ内の他の特定の無線局とメッセージ通信を行う場合に、
メッセージ送信処理手段は、前記他の特定の無線局の識別情報を符号化キーとして前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータを符号化し、その符号化データを前記送信部の送信周波数をグループ通信周波数に設定して前記アンテナから無線送信させ、
メッセージ受信処理手段は、自局識別情報を復号キーとして受信した符号化データを復号し、その復号後の前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータを前記第2記憶手段に保存させることとした請求項11に記載の無線通信装置。 - 前記メッセージ受信処理手段が、自局識別情報を復号キーとして受信した符号化データを復号し、その復号後の前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータを前記第2記憶手段に保存させた場合に、
前記表示制御手段は、前記他の特定の無線局の識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部を対応付けたメッセージ通信情報を前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させる際に、その表示領域に自局宛のメッセージであることを示すアイコンを付加表示することとした請求項12に記載の無線通信装置。 - 前記メッセージ受信処理手段が、前記他の特定の無線局から既にグループ通信運用情報とメッセージデータを受信して、前記第2記憶手段に保存させている場合において、
前記メッセージ送信処理手段は、前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示されている前記他の特定の無線局に係る自局識別情報と前記メッセージデータの全部又は一部を対応付けたメッセージ通信情報の表示領域に対してタッチ操作があると、そのタッチ操作された前記他の特定の無線局に係る自局識別情報を符号化キーに設定することとした請求項12又は請求項13に記載の無線通信装置。 - 前記メッセージ受信処理手段は、グループの他の無線局からグループ通信運用情報とメッセージデータを受信すると、その受信時からの経過時間を計測し、前記第2記憶手段に保存しているグループ通信運用情報とメッセージデータの内で、所定時間以上経過したものがある場合には、該当するグループ通信運用情報とメッセージデータを削除し、
前記表示制御手段は、前記該当したグループ通信運用情報に係るメッセージ通信情報の表示を削除することとした請求項11、請求項12、請求項13及び請求項14に記載の無線通信装置。 - 前記メッセージ受信処理手段は、グループの他の無線局から受信したグループ通信運用情報とメッセージデータが、その受信時から所定時間以上経過した場合に、前記メッセージ送信処理手段に対して、該当する前記グループ通信運用情報と前記メッセージデータの送信元宛にメッセージ再送要求を送信させた後に、前記第2記憶手段の該当するグループ通信運用情報とメッセージデータを削除し、また前記表示制御手段をして該当するメッセージ通信情報の表示を削除させることとした請求項15に記載の無線通信装置。
- 少なくとも、アンテナ部と送信部と受信部とGPS受信部とタッチパネル一体型液晶表示器と操作部と制御部とを備え、データ通信機能とグループ通信機能を有する無線通信装置であって、
前記制御部が、
前記操作部からのグループセットアップモードの設定指示により、前記タッチパネル一体型液晶表示器に運用情報の入力画面を表示させ、前記タッチパネル一体型液晶表示器から自局識別情報を含むグループ通信運用情報が入力されると、それを第1記憶手段に保存させる運用情報設定手段と、
後記送信局情報受信手段が第3記憶手段に保存させた情報・データの内、他の無線局の自局識別情報と信号強度データを前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させる際のソート条件を信号強度と距離と受信時刻のいずれかに設定する表示設定手段と、
前記操作部からのグループ通信モードの設定により、一定時間毎に、前記GPS受信部から得られるGPSデータに基づいて自局位置データを求め、前記第1記憶手段に保存させたグループ通信運用情報と前記自局位置データを、前記送信部の送信周波数をグループ通信周波数に設定して前記アンテナから無線送信させる自局情報送信処理手段と、
前記操作部からのグループ通信モードの設定により、前記受信部の受信周波数をグループ通信周波数に設定し、グループの他の無線局からの受信があると、その受信時刻データと前記グループ通信周波数の電波の信号強度データ、受信データである前記他の無線局の前記グループ通信運用情報と位置データ、及びその位置データと自機の前記GPS受信部から得られるGPSデータに基づいて求まる自局位置データとから求めた自機と前記他の無線局間の距離データを、前記グループ通信運用情報が未保存である場合には新規保存し、前記グループ通信運用情報が既保存である場合には上書き保存する条件で第3記憶手段に保存させる他局情報受信処理手段と、
前記第3記憶手段が保存している情報及びデータの内、他の無線局の自局識別情報と信号強度データを、前記表示設定手段が設定したソート条件に基づく順序による一覧形式で前記タッチパネル一体型液晶表示器に表示させる表示制御手段と
を具備していることを特徴とする無線通信装置。 - 前記表示制御手段は、前記第3記憶手段に前記グループ通信運用情報と前記受信時刻データと前記信号強度データと前記距離データの保存がなされると、所定時間を計測する通話可能局判定タイマーをセットすると共に、その保存に係る前記グループ通信運用情報の自局識別情報と前記信号強度データを対応付けて、前記タッチパネル一体型液晶表示器に圏内であることを示す表示態様で表示し、前記通話可能局判定タイマーがタイムアウトになった段階で圏外であることを示す表示態様へ変更することとした請求項17に記載の無線通信装置。
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