JP2012124019A - 平板型固体電解質燃料電池 - Google Patents

平板型固体電解質燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】集電部材と燃料電池との接触面積を向上させた上で、発電効率の更なる向上を図ることができる平板型固体電解質燃料電池を提供する。
【解決手段】メッシュ部32は波状に形成された金属薄板で構成され、メッシュ部32の山部34または谷部35をアノードまたはカソードに接触する接触面とし、山部34と谷部35とを接続する接続部36に燃料ガスまたは酸化剤ガスが通流するガス流路用の貫通孔38を設け、燃料ガスまたは酸化剤ガスは、貫通孔38を介してメッシュ部32の山部34の延長方向に交差する方向に流通可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、平板型固体電解質燃料電池に関するものである。
従来から、燃料電池の電解質にセラミックス系の平板型固体電解質膜を用い、この電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟んでセルを形成した固体酸化物型燃料電池(以下、SOFCという)が知られている。このSOFCは、ダイレクト・メタノール型燃料電池等の固体高分子型燃料電池に比べ発電効率が高く、また燃料ガスとして水素ガス以外に一酸化炭素やメタン等、炭化水素系燃料全般をそのまま利用できる。さらに、作動温度が高いため、反応にPt(白金)のように高価な触媒を利用せずに済む、等のメリットがある。
上述したSOFCは、隣接するセル間に中間部材を挟んだ状態で積層されることで、燃料電池スタックを構成している。中間部材は、セルのアノード及びカソード上に配置された集電材と、集電材を取り囲むように収容するガスケットと、集電材を介してセルで発電された電力を取り出すとともに、セルのアノードに燃料ガス、カソードに酸化剤ガスをそれぞれ分配するインターコネクタと、を備えている。
ところで、上述した集電材には耐熱SUS材や貴金属性の線材を編み込んだメッシュが採用され、セル面内を反応ガス(燃料ガス及び酸化剤ガス)が流通しうるように構成されている。また、発泡金属や、多孔質導電性セラミックそのもの、またはそれらに金属棒を埋め込んで集電材として採用する例もある。
しかしながら、上述した従来の構成では、燃料電池スタックの作動時等におけるセルの反りや歪みに追従することができず、集電材とセル表面との接触が不十分になるという問題がある。さらに、従来の集電材は、セル表面との接触が点接触となるため接触面積が少なく、電気抵抗が大きい。これに対して、電気抵抗を低下させるためにはばね等により集電材に大きな圧力を負荷して、セルとの接触面積を向上させる必要があるが、この場合にはセルに局所的に応力が作用したり、圧力を負荷するためのばねとして耐熱性に優れた材料を採用する必要があるため、製造コストが増加したりする。
そこで、特許文献1,2に示されるように、金属薄板の表面にプレス加工等により凹凸を形成することで集電材を構成するとともに、その凹凸の先端をセルの表面に接触させる構成が知られている。この構成によれば、燃料電池作動時等における温度変化により各部が膨張、収縮しても凹凸の弾性変形により熱応力を吸収できるので、セルとの接触を保ち、各セル間の通電が遮断されることなく、また熱応力によるセルの破損を抑制できるとされている。
特開2001−35514号公報 特開2001−68132号公報
しかしながら、上述した特許文献1,2の構成では、SOFCに供給される反応ガスが集電材の凹凸間を通過するため、流路抵抗が比較的少なく、反応ガスがカソードまたはアノード上で反応せずに素通りしてしまう場合が多い。そのため、発電効率の向上を図るためには限界があった。
そこで、本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、集電部材と燃料電池との接触面積を向上させた上で、発電効率の更なる向上を図ることができる平板型固体電解質燃料電池を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、平板型固体電解質の表裏面のうち、一方の面に燃料極、他方の面に酸化剤極を設けた燃料電池(例えば、実施形態におけるセル11)と、前記燃料極または前記酸化剤極に接触して前記燃料電池からの電力を集電する集電部材(例えば、実施形態におけるメッシュ部32)と、を備えた平板型固体電解質燃料電池において、前記集電部材は波状に形成された金属薄板で構成され、前記集電部材の山部(例えば、実施形態における山部34)または谷部(例えば、実施形態における谷部35)を前記燃料極または前記酸化剤極に接触する接触面とし、前記山部と前記谷部とを接続する接続部(例えば、実施形態における接続部36)に燃料ガスまたは酸化剤ガスが通流するガス流路用の第1の孔(例えば、実施形態における貫通孔38)を設け、前記燃料ガスまたは前記酸化剤ガスは、前記第1の孔を介して前記集電部材の前記山部の延長方向に交差する方向に沿って流通可能に構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明では、前記金属薄板における前記接触面に前記燃料極及び前記酸化剤極を露出させる第2の孔(例えば、実施形態における貫通孔37)を設け、前記第2の孔を前記燃料極及び前記酸化剤極の反応部とすることを特徴とする。
請求項3に記載した発明では、前記燃料極及び前記酸化剤極のそれぞれに前記集電部材を設けるとともに、前記集電部材の接触面が前記燃料電池の表裏面の面内位置で少なくとも部分的に重なっていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明では、前記燃料極及び前記酸化剤極のそれぞれに前記集電部材を設けるとともに、前記集電部材は前記延長方向が交差するように配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明では、前記山部及び前記谷部には、前記延長方向に交差する方向に沿って延在する枝葉部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明では、前記燃料電池と前記集電部材とが交互に複数積層され、前記集電部材を間に挟んで隣接する前記燃料電池は、前記燃料極同士及び前記酸化剤極同士がそれぞれ対向配置されるとともに、前記燃料極同士の間に燃料ガス流路(例えば、実施形態における燃料ガス流路57)が形成される一方、前記酸化剤極同士の間に酸化剤ガス流路(例えば、実施形態における酸化剤ガス流路56)が形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、従来のように線材を編み込んで形成されたメッシュや発泡金属により集電部材を形成する場合と異なり、燃料電池との接触が点接触ではなく線接触または面接触となるため、燃料電池との接触面積を向上させることができる。そのため、集電部材の電気抵抗を低減させ、燃料電池で発電された電力を効率的に集電できる。この場合、燃料電池との接触面積を向上させるために、燃料電池の積層方向に沿って大きな圧力を負荷する必要もないので、燃料電池の要求強度を低下させて薄型化及び軽量化を実現できる。そして、燃料電池を薄型化することで、燃料電池の電気抵抗を低下させ、発電効率を向上させることができる。さらに、燃料電池を薄型化することで、熱容量を低下させることができるので、加熱時間を短縮させ、燃料電池の起動を速やかに行うことができる。
また、集電部材を波状に形成することで、集電部材自体が弾性を有することになるので、燃料電池の温度変動等により生じる反りや歪み、また寸法バラツキ等を効果的に吸収して、集電部材と燃料電池との全面において良好な接触状態を維持することができる。この場合、従来のように燃料電池と集電部材との接触面積を向上させるために、高価なセラミックバネ等を用いる必要もなく、例えばボルトによりエンドプレートを固定するだけで、集電部材と燃料電池との良好な接触状態を維持できる。これにより、低コスト化を図ることができる。
さらに、燃料電池の全面に対して圧力が均一に分散されるため、燃料電池の耐久性を向上させることができる。
しかも、集電部材の接続部に燃料ガスまたは酸化剤ガスが流通する反応ガス流通用の第1の孔を形成することで、反応ガスの流路内において反応ガスのガス流れに適度な抵抗を与えることができる。すなわち、メッシュや発泡金属等に反応ガスを流通させる場合に比べて流路抵抗を少なく、また例えば山部及び谷部の延長方向に沿って反応ガスを流通させる場合に比べて流路抵抗を多くすることができる。よって、反応ガスの素通りを少なくして、燃料電池の全域に亘って反応ガスを行渡らせることができる。したがって、反応ガスの利用率を向上させ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、山部及び谷部に燃料電池の燃料極及び酸化剤極を露出させる第2の孔を形成することで、反応ガスと燃料電池との接触面積を向上させることができる。そのため、反応ガスの利用率を確実に向上させ、燃料電池の発電効率を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、燃料電池を間に挟んで一方側の集電部材と、他方側の集電部材と、を燃料電池の面内位置において部分的に一致させることで、この一致部分により燃料電池を確実に挟み込むことができる。これにより、燃料電池の曲げ剛性を向上させ、燃料電池の破損を抑制できる。そのため、燃料電池の要求強度を低下させて薄型化及び軽量化を実現できる。そして、燃料電池を薄型化することで、燃料電池の電気抵抗を低下させ、発電効率を向上させることができる。さらに、燃料電池を薄型化することで、熱容量を低下させることができるので、加熱時間を短縮させ、燃料電池の起動を速やかに行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、各集電部材を山部の延長方向が交差するように配置することで、燃料電池を間に挟んで一方側の集電部材の山部と、他方側の集電部材の谷部と、の交差部分により燃料電池を確実に挟み込むことができる。これにより、燃料電池の曲げ剛性を向上させ、燃料電池の破損を抑制できる。そのため、燃料電池の要求強度を低下させて薄型化及び軽量化を実現できる。そして、燃料電池を薄型化することで、燃料電池の電気抵抗を低下させ、発電効率を向上させることができる。さらに、燃料電池を薄型化することで、熱容量を低下させることができるので、加熱時間を短縮させ、燃料電池の起動を速やかに行うことができる。
請求項5に記載した発明によれば、山部及び谷部に枝葉部を形成することで、燃料電池との接触面積を向上させるとともに、燃料電池に作用する圧力を分散して支持することができる。
請求項6に記載した発明によれば、隣り合う燃料電池において、同極を対向させた状態で積層することで、これら燃料電池間で囲まれた領域を反応ガスの流路とすることができる。そのため、異なる電極を対向させた状態で燃料電池を積層させる場合と異なり、電極間を区画する必要がないので、各流路を拡大できる。さらに、反応ガスの流路の両面で発電を行うことができるので、通路断面積に対する反応面積を増加させることができる。また、隣り合う燃料電池に対して、同様の条件で反応ガスを供給することができるため、セル間での発電効率の均一化を図ることができる。これにより、燃料利用率を向上させ、高効率な燃料電池スタックを提供できる。
本発明の第1実施形態における燃料電池スタックの分解斜視図である。 本図1のA−A線に沿う断面図である。 セルがセパレータに挟持された状態を示す斜視図である。 セパレータの接触領域を説明するためのセルの斜視図である。 反応ガスの流通方向を説明するためのセル及びセパレータの斜視図である。 本発明の変形例におけるメッシュ部の斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるメッシュ部の斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(燃料電池スタック)
図1は実施形態における燃料電池の分解斜視図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。
本実施形態の燃料電池スタック10(以下、燃料電池10という)は、セラミックス系の平板型固体電解質膜(以下、電解質膜という)をアノードとカソードとで両側から挟み込んで形成されたセル11と、隣り合うセル11の間に配置される中間部材21と、を備えている。これらセル11及び中間部材21が厚さ方向に沿って交互に積層されて、平面視矩形状の燃料電池10が構成されている。
燃料電池10には、図示しない燃料ガス供給手段からアノードに向けて燃料ガス(例えば、HC系ガス燃料)が供給され、図示しない酸化剤ガス供給手段からカソードに向けて酸化剤ガス(例えば、空気)が供給されるようになっている。
セル11の電解質膜は、例えばYSZ(Yttria Stabilized Zirconia)等の材料で構成されている。アノードは例えばニッケルとYSZとの焼結体で構成され、カソードは例えばランタン、ストロンチウム、マンガンの焼結体で構成されている。また、セル11の外周部分には、酸化剤ガス供給手段から供給される酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス連通孔12と、セル11で発電に供された酸化剤排ガスが流通する酸化剤排ガス連通孔13と、燃料ガス供給手段から供給される燃料ガスが流通する燃料ガス連通孔14と、セル11で発電に供された燃料排ガスが流通する燃料排ガス連通孔15と、が各辺に対応して形成されている。各連通孔12〜15のうち、酸化剤ガス連通孔12及び酸化剤排ガス連通孔13と、燃料ガス連通孔14及び燃料排ガス連通孔15と、はセル11における各辺の外周部分でそれぞれ対向するように配置されている。
(中間部材)
中間部材21は、セル11のカソード側に配置されるカソード中間部材21aと、アノード側に配置されるアノード中間部材21bと、を備えている。
まず、カソード中間部材21aは、セパレータ22と、セパレータ22を厚さ方向両側から挟み込み、セル11及びセパレータ22の間をシールする一対のガスケット23と、を備えている。
ガスケット23は、マイカ等により構成された矩形平板状のものであり、その中央部には厚さ方向に沿って貫通する矩形状の貫通孔24が形成されている。すなわち、ガスケット23は、矩形の額縁形状に形成されたシール部29を有している。ものである。
また、ガスケット23のシール部29の各辺には、セル11の各連通孔12〜15に重なるようにシール部29を厚さ方向に貫通する酸化剤ガス連通孔25、酸化剤排ガス連通孔26、燃料ガス連通孔27、及び燃料排ガス連通孔28がそれぞれ形成されている。酸化剤ガス連通孔25及び酸化剤排ガス連通孔26と、燃料ガス連通孔27及び燃料排ガス連通孔28は、それぞれシール部29の対向する辺に形成されている。また、シール部29において、酸化剤ガス連通孔25及び酸化剤排ガス連通孔26が形成された辺には、貫通孔24と酸化剤ガス連通孔25及び酸化剤排ガス連通孔26とをそれぞれ連通させる切欠き部31が形成されている。これにより、ガスケット23における各連通孔25〜29のうち、酸化剤ガス連通孔25及び酸化剤排ガス連通孔26は、貫通孔24内に向けて開放されている。
(セパレータ)
セパレータ22は、矩形平板状の部材であり、面内方向中央部に形成されたメッシュ部32と、メッシュ部32の外側を取り囲む金属部材33とが一体的に形成されたものである。
図3は、セルがセパレータに挟持された状態を示す斜視図である。なお、図3では説明を分かりやすくするため、金属部材33及びセル11とセパレータ22との間のガスケット23の記載を省略している。
図1〜図3に示すように、まず金属部材33は、ガスケット23に挟み込まれるシール面を有している。そして、金属部材33の各辺には、セル11の各連通孔12〜15に重なるように金属部材33を厚さ方向に貫通する酸化剤ガス連通孔41、酸化剤排ガス連通孔42、燃料ガス連通孔43、及び燃料排ガス連通孔44がそれぞれ形成されている。
また、金属部材33における酸化剤ガス連通孔41から酸化剤排ガス連通孔42に向かう方向(以下、酸化剤ガスの流通方向Caという)に対向する辺には、外側に向けて突出する端子部39が形成されている。
なお、上述した酸化剤ガス連通孔12,25,41は、燃料電池10の積層方向に沿って酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス連通路52を構成し、酸化剤排ガス連通孔13,26,42は燃料電池10の積層方向に沿って酸化剤排ガスが流通する酸化剤排ガス連通路53を構成している。
メッシュ部32は、薄板状の部材が矩形波状に屈曲形成されてなるものであり、その頂面を構成する複数の山部34及び谷部35と、これら山部34及び谷部35を接続する接続部36と、を有している。山部34は金属部材33に対して厚さ方向一方側に向けて突出し、谷部35は金属部材33に対して厚さ方向他方側に向けて突出している。この場合、山部34及び谷部35は、金属部材33を間に挟んで厚さ方向に沿って対称位置に配置され、酸化剤ガスの流通方向Caに沿って交互に配列されている。
また、山部34及び谷部35は、その延長方向(稜線方向)を後述する燃料ガス連通孔43から燃料排ガス連通孔44に向かう方向(以下、燃料ガスの流通方向Anという)と一致させた状態で、互いに平行に延在している。
そして、山部34及び谷部35には、それぞれの厚さ方向に向けて貫通する複数の貫通孔(第2の孔)37が形成されている。各貫通孔37は、山部34及び谷部35の延長方向に沿って等間隔に形成されている。
接続部36は、山部34の一端側と谷部35の他端側、及び山部34の他端側と谷部35の一端側同士をそれぞれ接続する傾斜面とされている。そして、この接続部36には、その厚さ方向に沿って貫通する複数の貫通孔(第1の孔)38が形成されている。各貫通孔38は、山部34及び谷部35の延長方向に沿って上述した貫通孔37と同ピッチで形成されている。なお、メッシュ部32は、機械加工や、打ち抜き加工、エッチング加工等で貫通孔37,38を形成した後、曲げ加工を行うことで作製できる。
各中間部材21のうち、アノード中間部材21bは、上述したカソード中間部材21aと略同一の構成であり、カソード中間部材21aに対して燃料電池10の積層方向回りに90度回転させた状態で配置されている。なお、以下の説明では、上述したカソード中間部材21aと同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
アノード中間部材21bのガスケット23は、燃料ガス連通孔27及び燃料排ガス連通孔28が形成された辺には、貫通孔24と燃料ガス連通孔27及び燃料排ガス連通孔28をそれぞれ連通させる切欠き部51が形成されている。これにより、各連通孔25〜28のうち、燃料ガス連通孔27及び燃料排ガス連通孔28は、貫通孔24内に向けて開放されている。なお、上述した燃料ガス連通孔14,27,43は、燃料電池10の積層方向に沿って燃料ガスが流通する燃料ガス連通路54を構成し、燃料排ガス連通孔15,28,44は、燃料電池10の積層方向に沿って燃料排ガスが流通する燃料排ガス連通路55を構成している。
図4はセパレータの接触領域を説明するためのセルの斜視図である。
図1〜図4に示すように、アノード中間部材21bにおけるメッシュ部32は、その頂面を構成する複数の山部34及び谷部35と、これら山部34及び谷部35を接続する接続部36と、を有している。山部34及び谷部35は、燃料ガスの流通方向Anに沿って交互に配列されている。また、山部34及び谷部35は、その延長方向(稜線方向)を酸化剤ガスの流通方向Caと一致させた状態で、互いに平行に延在している。すなわち、本実施形態では、カソード中間部材21aのセパレータ22と、アノード中間部材21bのセパレータ22と、の山部34及び谷部35の延長方向がセル11を間に挟んで直交するように配置されている。そして、一方の中間部材21のセパレータ22における山部34と、他方の中間部材21のセパレータ22における谷部35と、によりセル11が厚さ方向両側から挟持されている。この場合、セル11を間に挟んで山部34と谷部35との接触領域(重なる部分)を交差領域Kとしている。
そして、図1に示すように、セル11のカソード側にカソード中間部材21aを配置する一方、アノード側にアノード中間部材21bを配置し、これら中間部材21を間に挟んで、カソード同士、アノード同士がそれぞれ対向するように隣接するセル11を積層することで本実施形態の燃料電池10が構成されている。この場合、セパレータ22は、山部34及び谷部35が隣接するセル11の同極に面接触した状態で、挟み込まれている。
具体的に、カソード同士が対向する隣接するセル11間において、一方のセル11のカソードには、カソード中間部材21aのセパレータ22の山部34が、ガスケット23の貫通孔24を通して面接触している。また、他方のセル11のカソードには谷部35が、ガスケット23の貫通孔24を通して面接触している。アノード同士が対向する隣接するセル11間において、一方のセル11のアノードには、アノード中間部材21bのセパレータ22の山部34が、ガスケット23の貫通孔24を通して面接触している。また、他方のセル11のアノードには谷部35が、ガスケット23の貫通孔24を通して面接触している。これにより、セル11で発電された電力は、メッシュ部32を介して金属部材33に集電され、端子部39から電流として取り出される。
また、各カソード中間部材21aにおけるセパレータ22の端子部39同士、アノード中間部材21bにおけるセパレータ22の端子部39同士は、それぞれ配線(不図示)により並列接続され、燃料電池10で出力される電力を取り出している。なお、取り出した後の電力は、図示しないDC−DCコンバータにより昇圧して使用する。
そして、燃料電池10の積層方向の両端部には、それぞれエンドプレート(不図示)が配置され、これらエンドプレートが締結手段によって締結されることで、エンドプレート間に燃料電池10が挟持されている。燃料電池10の積層方向一端側には、コンプレッサ等の図示しない酸化剤ガス供給手段が配置され、酸化剤ガス供給手段から供給される酸化剤ガスが酸化剤ガス連通路52を通ってカソード中間部材21aと対向するセル11のカソードとで囲まれた空間に供給される。すなわち、カソード中間部材21aと対向するセル11のカソードとで囲まれた空間は、酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス流路56を構成している。
一方、燃料電池10の積層方向一端側には、図示しない燃料ガスの燃料ガス供給手段が配置され、燃料ガス供給手段から供給される燃料ガスが燃料ガス連通路54を通ってアノード中間部材21bと対向するセル11のアノードとで囲まれた空間に供給される。すなわち、アノード中間部材21bと対向するセル11のアノードとで囲まれた空間は、アノードの面内に沿って燃料ガスが流通する燃料ガス流路57を構成している。
ところで、中間部材21に用いる材料としては、燃料電池10の作動温度(例えば、600℃以上)に耐えうる温度であって、熱伝導率が高く、セル11と熱膨張係数が近い材料であることが好ましい。
これは本実施形態で用いるセラミック系のセル11は、機械的に弱く、セル11面内における温度不均一による応力によって破壊され易いためである。さらにセル11の熱伝導率は2(W/m・K)程度と比較的低く、温度不均一になり易い特性を有している。この場合、中間部材21に耐熱ステンレス(使用可能温度750℃程度)を用いると、熱伝導率がセラミックよりも大きいため温度不均一を緩和する効果がある。ところが、耐熱ステンレスの熱伝導率は26(W/m・K)と金属材料の中では小さいため、燃料電池10を運転可能温度に予熱する際に温度不均一が生じないように長い時間をかけて加熱しなければならない。
このようなことから、本実施形態の中間部材21に採用する材料として、耐熱ステンレスの他に、銅−炭素の複合材料や、銅、銅合金、さらにはこれらの材料の表面にメッキ処理を施したもの等が挙げられる。
具体的に、複合材料は、熱伝導率が約2000(W/m・K)である高熱伝導率材料として、黒鉛の結晶を銅の中に配合したものであり、その配合割合によって熱膨張係数は7〜17×10−6となるため、セル11(セラミッ)の11×10−6と一致させることが可能である。この場合、複合材料の熱伝導率は500(W/m・K)と耐熱ステンレスに比べて約20倍であり、温度差の減少作用によりセル11の破壊を抑制できるので、加熱時間を大幅に短縮することができる。
また、銅または銅合金は、その熱伝導率がステンレスに比べて15倍の390(W/m・K)であるため、温度差減少効果で加熱時間を短縮することができる。ただし、熱膨張係数が17.7程度とセル11に比べて大きいため、熱膨張差を吸収するためにセル11と中間部材21との間に平面シール構造及び位置決め構造が必要となる。
なお、銅合金の使用可能温度は燃料電池10の作動温度よりも高い(700℃程度)ため、中間部材21としてそのまま使用可能である。一方で、銅及び複合材料の使用可能温度は燃料電池10の作動温度よりも低い(470℃程度)ため、表面に銀やニッケル、金等のメッキや、ニッケルによるクラッド等の耐酸化処理を施す必要がある。
(作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、図1に示す燃料電池10を所定温度に加熱しつつ、酸化剤ガス供給手段から酸化剤ガスを供給し、燃料ガス供給手段から燃料ガスを供給する。
図5は反応ガスの流通方向を説明するためのセル及びセパレータの斜視図である。
酸化剤ガス供給手段から供給された酸化剤ガスは、燃料電池10に形成された酸化剤ガス連通路52を流通し、切欠き部31から酸化剤ガス流路56内に流入する。図5に示すように、酸化剤ガス流路56に流入した酸化剤ガスは、カソードの面内を酸化剤排ガス連通孔26に向けて流通する。すなわち、酸化剤ガスは、接続部36に形成された貫通孔38を通って、メッシュ部32の山部34及び谷部35の配列方向(山部34及び谷部35の延長方向に直交する方向)に沿って流通する。この際に、酸化剤ガスは、山部34及び谷部35の貫通孔37を通って対向するセル11のカソードに到達する。
一方で、燃料ガス供給手段から供給された燃料ガスは、燃料電池10に形成された燃料ガス連通路54を流通し、切欠き部51から燃料ガス流路57内に流入する。燃料ガス流路57に流入した燃料ガスは、アノードの面内を燃料排ガス連通孔44に向けて流通する。すなわち、燃料ガスは、接続部36に形成された貫通孔38を通って、メッシュ部32の山部34及び谷部35の配列方向(山部34及び谷部35の延長方向に直交する方向)に沿って流通する。この際、カソード中間部材21aのセパレータ22と、アノード中間部材21bのセパレータ22と、の山部34及び谷部35同士はセル11を間に挟んで直交するように配置されているため、燃料ガスの流通方向Anと上述した酸化剤ガスの流通方向Caに直交する方向とが直交することになる。そして、燃料ガスは、山部34、及び谷部35の貫通孔37を通って対向するセル11のアノードに到達する。
ここで、酸化剤ガス流路56内を流通する酸化剤ガスがカソードに到達すると、カソードにおいて触媒反応により酸化物イオンとなる。すると、カソードで発生した酸化物イオンが、電解質膜を透過してアノードまで移動する。
一方、燃料ガス流路57内を流通する燃料ガスがアノードに到達すると、アノードに到達した燃料ガスと、アノードまで移動した酸化物イオンとが結合する。この反応過程において、電子を放出することで発電が行われる(H+O2−→HO+2e)。
そして、酸化剤ガス流路56内において発電に供された酸化剤排ガスは、切欠き部31から酸化剤排ガス連通孔26に流入し、酸化剤排ガス連通路53を通って燃料電池10から排出される。一方で、燃料ガス流路57内において発電に供された燃料排ガスは、切欠き部51から燃料排ガス連通孔44内に流入し、燃料排ガス連通路55を通って燃料電池10から排出される。
このように、本実施形態では、薄板状の部材を矩形波状に屈曲形成してメッシュ部32を構成した。
この構成によれば、従来のようにメッシュや発泡金属により集電部材を形成する場合と異なり、セル11との接触が点接触ではなく線接触または面接触となるため、セル11との接触面積を向上させることができる。そのため、セパレータ22の電気抵抗を低減させ、燃料電池10で発電された電力を効率的に集電できる。この場合、セル11との接触面積を向上させるために、燃料電池10の積層方向に沿って大きな圧力を負荷する必要もないので、セル11の要求強度を低下させて薄型化及び軽量化を実現できる。そして、セル11を薄型化することで、セル11の電気抵抗を低下させ、発電効率を向上させることができる。さらに、セル11を薄型化することで、熱容量を低下させることができるので、加熱時間を短縮させ、燃料電池10の起動を速やかに行うことができる。
また、メッシュ部32を矩形波状に屈曲形成することで、メッシュ部32自体が弾性を有することになるので、セル11の温度変動等により生じる反りや歪み、また寸法バラツキ等を効果的に吸収して、セパレータ22とセル11との全面において良好な接触状態を維持することができる。この場合、従来のようにセル11と集電部材との接触面積を向上させるために、高価なセラミックバネ等を用いる必要もなく、ボルトによりエンドプレートを固定するだけで、セパレータ22とセル11との良好な接触状態を維持できる。これにより、低コスト化を図ることができる。
さらに、セル11の全面に対して圧力が均一に分散されるため、燃料電池10の耐久性を向上させることができる。
しかも、本実施形態ではメッシュ部32の接続部36に燃料ガスまたは酸化剤ガスが流通する反応ガス流通用の貫通孔38を形成する構成とした。
この構成によれば、反応ガスの流路内において反応ガスのガス流れに適度な抵抗を与えることができる。すなわち、メッシュや発泡金属等に反応ガスを流通させる場合に比べて流路抵抗を少なく、また山部34及び谷部35の延長方向に沿って反応ガスを流通させる場合に比べて流路抵抗を多くすることができる。よって、反応ガスの素通りを少なくして、セル11の全域に亘って反応ガスを行渡らせることができる。したがって、反応ガスの利用率を向上させ、燃料電池10の発電効率を向上させることができる。
また、山部34及び谷部35にセル11のカソード及びアノードを露出させる貫通孔37を形成することで、各流路を流通する反応ガスとセル11との接触面積を向上させることができる。そのため、反応ガスの利用率を確実に向上させ、燃料電池10の発電効率を向上させることができる。
さらに、各中間部材21a,21bのセパレータ22において、山部34(谷部35)の配列方向を直交させて配置することで、セル11を間に挟んで一方側のセパレータ22の山部34と、他方側のセパレータ22の谷部35と、の交差部分Kによりセル11を確実に挟み込むことができる。これにより、セル11の曲げ剛性を向上させ、セル11の破損を抑制できる。そのため、セル11の要求強度を低下させて薄型化を実現し、セル11の発電効率を向上させることができる。
また、酸化剤ガスと燃料ガスの出入口(連通孔12〜14,25〜28,41〜44)、及びカソード中間部材21aとアノード中間部材21bとの端子部39を、燃料電池10の積層方向回りに90度異ならせることができるので、レイアウト性を向上させることができ、構成の簡素化を図ることができる。
また、メッシュ部32の貫通孔37,38の間隔や大きさを変更することで、流路内の抵抗等を容易に変更できるので、設計の自由度を向上させることができる。
さらに、本実施形態の燃料電池10では、隣り合うセル11において、同極を対向させた状態で積層することで、これセル11間で囲まれた領域を反応ガスの流路56,57とすることができる。そのため、異なる電極を対向させた状態でセル11を積層させる場合と異なり、電極間を区画する必要がないので、各流路を拡大できる。さらに、反応ガスの流路56,57の両面で発電を行うことができるので、通路断面積に対する反応面積を増加させることができる。また、隣り合うセルに対して、同様の条件で反応ガスを供給することができるため、セル11間での発電効率の均一化を図ることができる。これにより、燃料利用率を向上させ、高効率な燃料電池10を提供できる。
(変形例)
図6は、本発明の変形例におけるメッシュ部の斜視図である。なお、図6では、説明を分かりやすくするため、上述した中間部材21のうち、メッシュ部32のみを示している。
上述した実施形態では、メッシュ部32を矩形波状に屈曲形成した場合について説明したが、これに限らず、図6に示すような湾曲面が連続してなる波状等、適宜設計変更が可能である。具体的に、図6に示すメッシュ部32は、薄板状の部材が波状に屈曲形成されてなるものであり、山部34及び谷部35と、これら山部34及び谷部35を接続する接続部36と、を有している。山部34及び谷部35は、その延長方向(稜線方向)に沿って延在する梁状に形成され、波状に形成されたメッシュ部32の頂面を構成している。すなわち、山部34及び谷部35が、ガスケット23を間に挟んで配置されるセル11の電極同士(カソード同士またはアノード同士)に線接触している。
接続部36は、山部34及び谷部35間を接続する湾曲面とされ、その厚さ方向に沿って貫通する複数の貫通孔38が形成されている。各貫通孔38は、山部34及び谷部35の延長方向に沿って等間隔で形成されている。
この構成によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することに加え、第1実施形態の矩形波状のメッシュ部32に比べてバネ定数を低くすることができる。そのため、セル11の温度変動等により生じる反りや歪み、また寸法バラツキ等をより効果的に吸収して、セパレータ22とセル11との全面において良好な接触状態を維持することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図7は、第2実施形態におけるメッシュ部の斜視図である。
図7に示すように、本実施形態のメッシュ部32は、山部34及び谷部35に枝葉部61が形成されている。これら枝葉部61は、山部34及び谷部35の延長方向に直交する方向に向けてそれぞれ延在し、山部34及び谷部35とともに、セパレータ22及びガスケット23を間に挟んで配置されるセル11の電極同士(カソード同士またはアノード同士)に接触可能に構成されている。なお、メッシュ部32は、機械加工や、打ち抜き加工、エッチング加工等で貫通孔38を形成する際に、貫通孔38を横断するように枝葉部61に相当する部分を残存させ、その後山部34及び谷部35の曲げ加工時にこれら山部及び35と平行になるように曲げ加工を行うことで作製できる。
この構成によれば、山部34及び谷部35に枝葉部61を形成することで、セル11との接触面積を向上させるとともに、セル11に作用する圧力を分散して支持することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、メッシュ部32と金属部材33とをセパレータ22として一体的に形成する場合について説明したが、これに限らず、メッシュ部32と金属部材33とを別体で形成しても構わない。この場合、金属部材33をガスケット23と同様に矩形枠状に形成し、その内側にメッシュ部32を配置する構成が可能である。
また、上述した実施形態では、本発明の燃料電池をセル11と中間部材21とを交互に積層した燃料電池スタック10を例にして説明したが、単層の燃料電池にも適用可能である。すなわち、セル11の両側に中間部材21を配置し、その積層体をエンドプレートにより挟み込むことで、単層の燃料電池を作製できる。
さらに、上述した実施形態では、各中間部材21のセパレータ22を直交させて配置する構成について説明したが、これに限らず、同方向に沿って配置しても構わない。
11…セル(燃料電池) 32…メッシュ部(集電部材) 34…山部 35…谷部 36…接続部 37…貫通孔(第2の孔) 38…貫通孔(第1の孔) 56…酸化剤ガス流路 57…燃料ガス流路 61…枝葉部

Claims (6)

  1. 平板型固体電解質の表裏面のうち、一方の面に燃料極、他方の面に酸化剤極を設けた燃料電池と、
    前記燃料極または前記酸化剤極に接触して前記燃料電池からの電力を集電する集電部材と、を備えた平板型固体電解質燃料電池において、
    前記集電部材は波状に形成された金属薄板で構成され、
    前記集電部材の山部または谷部を前記燃料極または前記酸化剤極に接触する接触面とし、
    前記山部と前記谷部とを接続する接続部に燃料ガスまたは酸化剤ガスが通流するガス流路用の第1の孔を設け、
    前記燃料ガスまたは前記酸化剤ガスは、前記第1の孔を介して前記集電部材の前記山部の延長方向に交差する方向に沿って流通可能に構成されていることを特徴とする平板型固体電解質燃料電池。
  2. 前記金属薄板における前記接触面に前記燃料極及び前記酸化剤極を露出させる第2の孔を設け、前記第2の孔を前記燃料極及び前記酸化剤極の反応部とすることを特徴とする請求項1記載の平板型固体電解質燃料電池。
  3. 前記燃料極及び前記酸化剤極のそれぞれに前記集電部材を設けるとともに、前記集電部材の接触面が前記燃料電池の表裏面の面内位置で少なくとも部分的に重なっていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の平板型固体電解質燃料電池。
  4. 前記燃料極及び前記酸化剤極のそれぞれに前記集電部材を設けるとともに、前記集電部材は前記延長方向が交差するように配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の平板型固体電解質燃料電池。
  5. 前記山部及び前記谷部には、前記延長方向に交差する方向に沿って延在する枝葉部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の平板型固体電解質燃料電池。
  6. 前記燃料電池と前記集電部材とが交互に複数積層され、
    前記集電部材を間に挟んで隣接する前記燃料電池は、前記燃料極同士及び前記酸化剤極同士がそれぞれ対向配置されるとともに、前記燃料極同士の間に燃料ガス流路が形成される一方、前記酸化剤極同士の間に酸化剤ガス流路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の平板型固体電解質燃料電池。
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