JP2012133892A - 固体酸化物型燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能な固体酸化物型燃料電池スタック1を提供する。
【解決手段】第1金属部材60a、第1ガスケット20、セル15、第2ガスケット30および第2金属部材60bを積層した単位燃料電池10を、積層方向に挟持して締結するボルト4と、その単位燃料電池10を積層方向に貫通し、ボルト4が内周面から離間した状態で挿通される第1貫通孔12、第2貫通孔、第3貫通孔17および第4貫通孔と、第1貫通孔12を含んで形成される燃料ガス供給路、第2貫通孔を含んで形成される酸化剤ガス供給路、第3貫通孔17を含んで形成される燃料排ガス排出路、および第4貫通孔を含んで形成される酸化剤排ガス排出路と、を有する構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池スタックに関するものである。
従来から、燃料電池の電解質にセラミックス系の平板型固体電解質膜を用い、この電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟んでセルを形成した固体酸化物型燃料電池(以下、SOFCという)が知られている。このSOFCは、ダイレクト・メタノール型燃料電池等の固体高分子型燃料電池に比べ発電効率が高く、また燃料ガスとして水素ガス以外に一酸化炭素やメタン等、炭化水素系燃料全般をそのまま利用できる。さらに、作動温度が高いため、反応にPt(白金)のように高価な触媒を利用せずに済む、等のメリットがある。
上述したSOFCのセルは、中央部に反応部を備え、周縁部に周辺シール部を備えている。また、隣接するセル間に中間部材を挟んだ状態で積層されることで、燃料電池スタックを構成している。中間部材として、燃料ガス流路および酸化剤ガス流路が形成されたインターコネクタと、インターコネクタと周辺シール部との間をシールするガスケットとを備えている。燃料ガス流路には、燃料ガスを流通させるとともに、アノードおよびインターコネクタの両方と接触する金属メッシュが配置されている。酸化剤ガス流路にも同様に、金属メッシュが配置されている。これにより、セルで発電した電気をインターコネクタから取り出せるようになっている。
燃料電池スタックの構成部材は、積層された状態でボルトを使用して固定される。しかしながら、金属ボルトを使用すると、複数のインターコネクタが相互に短絡してしまう。またセラミックボルトを使用すると、短絡の心配はないが、金属ボルトに比べて耐衝撃性が弱く信頼性に欠ける。
そこで特許文献1には、導電性を有し、少なくとも一つの貫通孔が形成された多孔質基板と、基板上に形成された燃料極と、燃料極を覆い、さらに基板の貫通孔の内壁面を覆うように形成された電解質と、電解質上に形成され、電解質上における貫通孔の形成されていない領域に配置された空気極と、を備えた固体酸化物形燃料電池が開示されている。貫通孔の内壁面が絶縁性の電解質によって覆われているため、ボルトなどの固定部材が導電性を有していても、各燃料電池の一方の電極同士が各基板から固定部材を介して短絡してしまうといったことを防止することができるとされている。
特開2008−251241号公報
しかしながら、特許文献1技術のように貫通孔の内壁面を覆う電解質を形成するのは困難である。しかも、貫通孔内での電解質の強度を保つためには電解質の厚さを確保する必要があり、セルの外形が大型化することになる。また、電解質とは別の絶縁材を貫通孔に挿入する場合でも、絶縁材の厚さを確保するためセルの大型化は避けられず、またセルの構造および製造工程が複雑になる。なお特許文献1には明記されていないが、固定部材の挿通孔とは別に反応ガスの供給・排出路を設ける必要があるので、やはりセルの外形が大型化することになる。
そこで本発明は、小型化が可能な固体酸化物型燃料電池スタックの提供を課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の固体酸化物型燃料電池スタックは、燃料ガスが供給されるアノード(例えば、実施形態におけるアノードAn)および酸化剤ガスが供給されるカソード(例えば、実施形態におけるカソードCa)を有する反応部(例えば、実施形態における反応部14)を備えた固体酸化物型燃料電池スタック(例えば、実施形態における燃料電池スタック1)において、前記反応部の周囲に配置された周辺シール部(例えば、実施形態における周辺シール部16)と、前記アノードに接続される第1の集電材(例えば、実施形態におけるメッシュ40および第1金属部材60a)と、前記カソードに接続される第2の集電材(例えば、実施形態におけるメッシュ50および第2金属部材60b)と、前記周辺シール部と前記第1の集電材との間をシールするとともに、前記アノードに前記燃料ガスを供給する燃料ガス流路(例えば、実施形態における燃料ガス流路24)を形成する第1のガスケット(例えば、実施形態における第1ガスケット20)と、前記周辺シール部と前記第2の集電材との間をシールするとともに、前記カソードに前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路(例えば、実施形態における酸化剤ガス流路34)を形成する第2のガスケット(例えば、実施形態における第2ガスケット30)と、前記第1の集電材、前記第1のガスケット、前記周辺シール部、前記第2のガスケットおよび前記第2の集電材を積層した単位燃料電池(例えば、実施形態における単位燃料電池10)を、積層方向に挟持して締結する締結部材(例えば、実施形態におけるボルト4)と、前記単位燃料電池を積層方向に貫通し、内周面から離間した状態で前記締結部材が挿通される複数の貫通孔と、前記複数の貫通孔のうち第1の前記貫通孔(例えば、実施形態における第1貫通孔12)と前記燃料ガス流路とを接続するため、前記第1のガスケットに形成された第1の接続部(例えば、実施形態における第1接続部22)と、前記複数の貫通孔のうち第2の前記貫通孔(例えば、実施形態における第2貫通孔13)と前記酸化剤ガス流路とを接続するため、前記第2のガスケットに形成された第2の接続部(例えば、実施形態における第2接続部33)と、前記第1の貫通孔と前記第1の接続部とで形成され、前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、前記第2の貫通孔と前記第2の接続部とで形成され、前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、を備えたことを特徴とする。
また、前記複数の貫通孔のうち第3の前記貫通孔(例えば、実施形態における第3貫通孔17)と前記燃料ガス流路とを接続するため、前記第1のガスケットに形成された第3の接続部(例えば、実施形態における第3接続部27)と、前記複数の貫通孔のうち第4の前記貫通孔(例えば、実施形態における第1貫通孔12)と前記酸化剤ガス流路とを接続するため、前記第2のガスケットに形成された第4の接続部(例えば、実施形態における第4接続部38)と、前記第3の貫通孔と前記第3の接続部とで形成され、前記燃料ガス流路から燃料排ガスを排出する燃料排ガス排出路と、前記第4の貫通孔と前記第4の接続部とで形成され、前記酸化剤ガス流路から酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出路と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、各貫通孔の内周面から離間した状態で締結部材が挿通されるので、締結部材によって第1集電材および第2集電材が短絡するのを防止できる。その際、各貫通孔と締結部材との間に絶縁材を配置する必要がないので、燃料電池スタックを小型化することができる。しかも、反応ガスの供給・排出路として機能する各貫通孔の内部に締結部材が挿通されるので、締結部材の挿通孔とは別に各貫通孔を設ける必要がなく、燃料電池スタックを極めて小型化することができる。
また、前記燃料ガス流路における前記燃料ガスの流れ方向と、前記酸化剤ガス流路における前記酸化剤ガスの流れ方向とが、交差していることが望ましい。
この構成によれば、燃料ガス供給路、酸化剤ガス供給路、燃料排ガス排出路および酸化剤排ガス排出路のレイアウトが簡単かつコンパクトになり、燃料電池スタックを小型化することができる。
また、前記締結部材は金属製であってもよい。
この場合でも、締結部材によって各集電材が短絡するのを防止できる。
また、前記積層方向の端部における前記貫通孔の開口部を覆うように耐熱性およびシール性を有する金属材料からなるシールワッシャ(例えば、実施形態におけるシールワッシャ5)が配置され、前記締結部材により前記シールワッシャが前記第1の集電材または前記第2の集電材に押し付けられて前記開口部がシールされていることが望ましい。
この構成によれば、貫通孔の内周面から離間した状態で締結部材を挿通した場合でも、積層方向の端部における貫通孔の開口部をシールすることができる。また、積層方向の端部に配置された第2の集電材と締結部材との電気絶縁性が確保されるので、締結部材によって各集電材が短絡するのを防止できる。
また、前記第1の集電材と前記第2の集電材との間で位置決めをする複数の爪部(例えば、実施形態における爪部61,62,66,67)を、前記第1の集電材と前記第2の集電材との間に設けることが望ましい。
この構成によれば、第1の集電材と第2の集電材との間が位置決めされるので、各集電材に形成された貫通孔の内周面と締結部材との接触を防止できる。したがって、締結部材によって各集電材が短絡するのを防止できる。
本発明によれば、各貫通孔の内周面から離間した状態で締結部材が挿通されるので、締結部材によって第1集電材および第2集電材が短絡するのを防止できる。その際、各貫通孔と締結部材との間に絶縁材を配置する必要がないので、燃料電池スタックを小型化することができる。しかも、反応ガスの供給・排出路として機能する各貫通孔の内部に締結部材が挿通されるので、締結部材の挿通孔とは別に各貫通孔を設ける必要がなく、燃料電池スタックを極めて小型化することができる。
実施形態に係る燃料電池スタックの分解斜視図である。 単位燃料電池の分解斜視図である。 (a)は第1ガスケットの平面図であり、(b)は第2ガスケットの平面図である。 メッシュの斜視図である。 図1のA−A線における側面断面図である。 単位燃料電池の接続方式の説明図であり、図2のB−B線における側面断面図である。(a)は直列接続の場合であり、(b)は並列接続の場合である。 実施形態の変形例に係る燃料電池スタックの斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る固体酸化物型燃料電池スタック(以下、単に「燃料電池スタック」という。)につき図面を参照して説明する。
図1は燃料電池スタックの分解斜視図であり、図2は単位燃料電池の分解斜視図である。図1に示すように、燃料電池スタック1は、平面視矩形状の単位燃料電池10を積層して形成されている。各図では、平面視矩形状の単位燃料電池10の角部を挟む二辺の延在方向をXY方向とし、単位燃料電池10の積層方向をZ方向として説明する。また各図では、各部材の構造をわかりやすくするため、各部材の(特に厚さ方向の)寸法を現実のものから適宜変更して描いている。
(単位燃料電池)
図2に示すように、単位燃料電池10は、アノードAnおよびカソードCaを有する反応部14と、反応部14の周囲に配置された周辺シール部16と、メッシュ40を介してアノードAnに接続される第1金属部材60aと、メッシュ50を介してカソードCaに接続される第2金属部材60bと、周辺シール部16と第1金属部材60aとの間に配置された第1ガスケット20と、周辺シール部16と第2金属部材60bとの間に配置された第2ガスケット30と、を備えている。
反応部14および周辺シール部16は、矩形状のセル(膜電極構造体)15に一体的に形成されている。反応部14はセル15の中央部に形成され、周辺シール部16はセル15の周辺部に形成されている。セル15は、セラミックス系の平板型固体電解質膜(以下、単に「電解質膜」という。)を、アノードAnおよびカソードCaで両側から挟み込んで形成されたものである。電解質膜は、例えばYSZ(Yttria Stabilized Zirconia)等の材料で構成されている。アノードAnは例えばニッケルとYSZとの焼結体で構成され、カソードCaは例えばランタン、ストロンチウム、マンガンの焼結体で構成されている。周辺シール部16の四隅には、円形の第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔(不図示)が形成されている。
図3(a)は第1ガスケットの平面図である。第1ガスケット20は、マイカ等の電気絶縁性およびシール性を有する材料により、矩形状に形成されている。第1ガスケット20の中央部には、第1ガスケット20を矩形状に開口させた燃料ガス流路24が形成されている。燃料ガス流路24の内部には矩形状のメッシュ40が配置される。燃料ガス流路24の四辺は、第1ガスケット20の対角線と平行に配置されている。第1ガスケット20の四隅には、円形の第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔18が形成されている。第1ガスケット20には、第1貫通孔12と燃料ガス流路24とを接続するように開口させた第1接続部22が形成されている。第1接続部22の幅は、第1貫通孔12の幅から燃料ガス流路24の幅まで徐々に広がっている。同様に第1ガスケット20には、第3貫通孔17と燃料ガス流路24とを接続するように開口させた第3接続部27が形成されている。
図3(b)は第2ガスケット30の平面図である。第2ガスケット30は、第1ガスケット20と同様に形成されている。第2ガスケット30の中央部には、第2ガスケット30を矩形状に開口させた酸化剤ガス流路34が形成されている。酸化剤ガス流路34の内部には矩形状のメッシュ50が配置される。第2ガスケット30には、第2貫通孔13と酸化剤ガス流路34とを接続するように開口させた第2接続部33が形成されている。同様に第2ガスケット30には、第4貫通孔18と酸化剤ガス流路34とを接続するように開口させた第4接続部38が形成されている。
なお、第1ガスケット20をZ軸回りに90°回転させれば、第2ガスケット30として使用することができる。
図4はメッシュの斜視図である。メッシュ40は、ステンレス等の金属平板をプレス成形することにより、矩形状に形成されている。メッシュ40は、図4のP方向から見て矩形波状に形成され、その山部41の稜線49はP方向に沿って伸びている。矩形波の山部41を構成する平板には複数の貫通孔46が形成され、谷部43を構成する平板には複数の貫通孔47が形成され、山部41と谷部43との間の側壁部42を構成する平板には複数の貫通孔48が形成されている。
図2に戻り、メッシュ40は、第1ガスケット20の燃料ガス流路24の内部に配置される。ここで、第1ガスケット20の第1貫通孔12と第3貫通孔17とを結ぶ線と、メッシュ40の稜線49とが直交するように、メッシュ40が配置されている。この場合、燃料ガスはメッシュ40の側壁部に形成された貫通孔を通って流れる。
メッシュ50は、メッシュ40と同様に形成されている。メッシュ50は、第2ガスケット30の酸化剤ガス流路34の内部に配置される。このとき、第2ガスケット30の第2貫通孔13と第4貫通孔18とを結ぶ線と、メッシュ50の稜線59とが直交するように、メッシュ50が配置されている。なお、メッシュ40をZ軸回りに90°回転させれば、メッシュ50として使用することができる。
図5は、図1のA−A線における側面断面図である。図5に示すように、第1ガスケット20の燃料ガス流路24に配置されたメッシュ40は、セル15の反応部14のアノードAnと、第1金属部材60aとの両方に当接している。これにより、反応部14で発電された電気が第1金属部材60aに伝達されるので、第1金属部材60aおよびメッシュ40は第1集電材として機能する。同様に、第2ガスケット30の酸化剤ガス流路34に配置されたメッシュ50は、セル15の反応部14のカソードと、第2金属部材60bとの両方に当接している。これにより、反応部14で発電された電気が第2金属部材60bに伝達されるので、第2金属部材60bおよびメッシュ50は第2集電材として機能する。なお、矩形波状に形成されたメッシュの側壁部がバネ作用を発揮するので、反応部14および金属部材60との接触を確保しつつ、接触面圧の増大による破損等を防止できる。
図2に戻り、第1金属部材60aおよび第2金属部材60bは、同一の金属部材60である。金属部材60は、ステンレス等の金属平板をプレス成形することにより、矩形状に形成されている。金属部材60の四隅には、円形の第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔18が形成されている。金属部材60の四辺には、±Z方向に立ち上げられた複数の爪部が形成されている。X方向に平行な二辺には、+Z方向に立ち上げられた爪部66がX方向中央部に形成され、−Z方向に立ち上げられた爪部67,67がX方向両端部に形成されている。Y方向に平行な二辺には、−Z方向に立ち上げられた爪部61がY方向中央部に形成され、+Z方向に立ち上げられた爪部62,62がY方向両端部に形成されている。
そして、メッシュ40を含む第1ガスケット20、セル15、およびメッシュ50を含む第2ガスケット30が積層された積層体11の両側に、さらに第1金属部材60aおよび第2金属部材60bが積層されて、単位燃料電池10が形成されている。この単位燃料電池10が積層されて、燃料電池スタックが形成される。この単位燃料電池10の第1金属部材60aは、その+Z側に隣接配置される単位燃料電池10の第2金属部材60bとして機能する。同様に、この単位燃料電池10の第2金属部材60bは、その−Z側に隣接配置される単位燃料電池10の第1金属部材60aとして機能する。
図2に戻り、積層体11の両側に第1金属部材60aおよび第2金属部材60bを積層すると、これらの3者が複数の爪部を介してXY方向に位置決めされる。具体的には、積層体11の±X方向の側面に第1金属部材60aの爪部61が当接して、積層体11と第1金属部材60aとがX方向に位置決めされる。また、積層体11の±X方向の側面に第2金属部材60bの爪部62が当接して、積層体11と第2金属部材60bとがX方向に位置決めされる。このように爪部61,62を介して、積層体11、第1金属部材60aおよび第2金属部材60bがX方向に位置決めされる。同様に爪部66,67を介して、積層体11、第1金属部材60aおよび第2金属部材60bがY方向に位置決めされる。
さらに、この単位燃料電池10の第1金属部材60aは、+Z側に隣接配置される+Z側単位燃料電池10の第2金属部材60bとして機能し、+Z側単位燃料電池10の積層体11および第1金属部材60aと位置決めされる。同様に、この単位燃料電池10の第2金属部材60bは、−Z側に隣接配置される−Z側単位燃料電池10の第1金属部材60aとして機能し、−Z側単位燃料電池10の積層体11および第2金属部材60bと位置決めされる。このようにして、燃料電池スタックに含まれる全ての積層体11および金属部材60が、XY方向に位置決めされる。なお燃料電池スタック全体の位置決めは、図5に示す第1貫通孔12、シールワッシャ5の小径部およびボルト4によって行われる。
このように、爪部を供えた金属部材60を組み付けるだけで、燃料電池スタックの全ての単位燃料電池10を位置決めすることができる。したがって、位置決め用のノッチ等を使用することなく組み立てが可能になり、部品点数が減って組み立ても容易になるので、燃料電池スタックを低コスト化することができる。
なお、セル15のアノードAnに含まれる導電体のニッケル粒子は、自然酸化して絶縁体に変化するため、爪部との電気絶縁性が確保される。ただし、セル15と爪部との電気絶縁性を確実にするため、セル15の側面に絶縁材料を塗布するなどの絶縁処理を施すことが望ましい。
(燃料電池スタック)
図1に示すように、複数の単位燃料電池10を積層して燃料電池スタック1が形成されている。燃料電池スタック1の+Z側端部には、+Z端金属部材72が配置されている。+Z端金属部材72の四隅には、円形の第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔18が形成されている。+Z端金属部材72は、金属部材60における複数の爪部のうち、−Z側に立ち上げられた爪部61,67のみを残し、+Z側に立ち上げられた爪部を除去したものである。これにより、燃料電池スタック1の+Z側端部に配置された単位燃料電池10が位置決めされるとともに、燃料電池スタック1の+Z側に爪部が出っ張ることがない。
一方、燃料電池スタック1の−Z側端部には、−Z端金属部材73が配置されている。−Z端金属部材73の四隅には、円形の第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔18が形成されている。−Z端金属部材73は、金属部材60における複数の爪部のうち、+Z側に立ち上げられた爪部62,66のみを残し、−Z側に立ち上げられた爪部を除去したものである。これにより、燃料電池スタック1の−Z側端部に配置された単位燃料電池10が位置決めされるとともに、燃料電池スタック1の−Z側に爪部が出っ張ることがない。
さらに、−Z端金属部材73の−Z側には、ガスケット74を挟んで、反応ガス出入口板80が配置されている。反応ガス出入口板80は、セラミック等の耐熱性および電気絶縁性を有する材料により形成されている。反応ガス出入口板80の+Z側面の四隅には、溝部85が形成されている。溝部85内には、反応ガス出入口板80を貫通するボルト孔84が形成されている。溝部85は長円形状に形成され、−Z端金属部材73の第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔18の形成位置から、反応ガス出入口板80の中央側に伸びている。
第1貫通孔12の形成位置から伸びる溝部85の先端には、反応ガス出入口板80を貫通する燃料ガス入口82が形成されている。第2貫通孔13の形成位置から伸びる溝部85の先端には、反応ガス出入口板80を貫通する酸化剤ガス入口83が形成されている。第3貫通孔17の形成位置から伸びる溝部85の先端には、反応ガス出入口板80を貫通する燃料排ガス出口87が形成されている。第4貫通孔18の形成位置から伸びる溝部85の先端には、反応ガス出入口板80を貫通する酸化剤排ガス出口88が形成されている。各反応ガス出入口82,83,87,88から−Z方向に、反応ガス供給・排出管が伸びている。
燃料電池スタック1は、積層された単位燃料電池10を積層方向に挟持して締結する締結部材を備えている。締結部材として、燃料電池スタック1の四隅に、金属材料からなるボルト4が配置されている。ボルト4は、+Z端金属部材72、複数の単位燃料電池および−Z端金属部材73に形成された第1貫通孔12、第2貫通孔13、第3貫通孔17および第4貫通孔18に挿通され、さらに反応ガス出入口板80に形成されたボルト孔84に挿通されている。そして、反応ガス出入口板80の−Z側に配置された袋ナット6に螺合することで、複数の単位燃料電池10を積層方向に挟持して締結している。
図5に示すように、+Z端金属部材72の第1貫通孔12の開口部を覆うように、シールワッシャ5が配置されている。シールワッシャ5は、耐熱性およびシール性を有する金属材料により形成されている。そして、ボルト4によりシールワッシャ5が+Z端金属部材72に押し付けられ、第1貫通孔12の+Z側の開口部がシールされている。また、袋ナット6と反応ガス出入口板80との間にも、シールワッシャ7が配置されている。これにより、第1貫通孔12の−Z側の開口部(反応ガス出入口板80のボルト孔84とボルト4との隙間)がシールされている。同様に、第2貫通孔、第3貫通孔17および第4貫通孔の開口部も、シールワッシャ5,7によってシールされている。
シールワッシャ5の大径部が第1貫通孔12の開口部を覆い、小径部が第1貫通孔12に入り込んでいる。このシールワッシャ5の中央孔にボルト4が挿通されて、ボルト4が径方向に位置決めされている。なお積層体の全体の位置決めは、第1貫通孔12、シールワッシャ5の小径部およびボルト4によって行われる。
一方、反応ガス出入口板80のボルト孔84の直径は、ボルト4の直径と同等に形成されている。このボルト孔84にボルト4が挿通されることで、ボルト4が径方向に位置決めされている。
第1貫通孔12の直径はボルト4の直径より大きく、ボルト4は第1貫通孔12の中心部に配置されている。すなわちボルト4は、第1貫通孔12の内周面から離間した状態で配置され、単位燃料電池10を構成する金属部材60からも離間配置されている。なお、+Z端金属部材72の第1貫通孔12とボルト4とは、XY方向に位置決めされた燃料電池スタック全体の位置決めをする基準になるので、+Z端金属部材72の第1貫通孔12の内周面からボルト4を離間させずに位置決めしてもよい。また図5に示すように、ボルト4とシールワッシャ5との間、およびシールワッシャ5と第1貫通孔12との間で、それぞれ位置決めしてもよい。いずれにしても、+Z端金属部材72と−Z端金属部材72との間に配置される複数の金属部材60は、相互に絶縁され短絡が防止されているので、燃料電池スタックから電気を取り出すことができる。
(発電作用)
次に、上述した燃料電池スタックの発電作用について説明する。
図1に示すように、燃料電池スタックを所定温度に加熱しつつ、反応ガス出入口板80の燃料ガス入口82から燃料ガスFiとして炭化水素ガス等を供給する。供給された燃料ガスFiは、溝部85を通って反応ガス出入口板80の隅部に移動し、−Z端金属部材73の第1貫通孔12に流入する。同様に、反応ガス出入口板80の酸化剤ガス入口83から酸化剤ガスAiとして空気等を導入する。導入された燃料ガスFiは、溝部85を通って、−Z端金属部材73の第2貫通孔13に流入する。
図5に示すように、−Z端金属部材73および単位燃料電池10を貫通する第1貫通孔12の直径はボルト4の直径より大きく、ボルト4は第1貫通孔12の中心部に配置されている。すなわち、第1貫通孔12の内周面から離間した状態でボルト4が挿通されている。そのため、第1貫通孔12に流入した燃料ガスFiは、ボルト4の外側に沿って第1貫通孔12を流通する。第1ガスケット20には、第1貫通孔12と燃料ガス流路24とを接続する第1接続部22が形成されている。そのため、第1貫通孔12を流通する燃料ガスFiは、第1接続部22を通って燃料ガス流路24に流入する。すなわち、第1貫通孔12および第1接続部22は、燃料ガス供給路として機能する。そして燃料ガスFiは、セル15の反応部14のアノードAnに接触して発電反応に使用される。
また第1ガスケット20には、燃料ガス流路24と第3貫通孔17とを接続する第3接続部27が形成されている。そのため、発電反応に使用された後の燃料排ガスFoは、燃料ガス流路24から第3接続部27を通って第3貫通孔17に排出される。すなわち、第3接続部27および第3貫通孔17は、燃料排ガス排出路として機能する。第3貫通孔17に排出された燃料排ガスFoは、ボルト4の外側に沿って第3貫通孔17を流通し、反応ガス出入口板80の溝部85に流入する。そして図1に示すように、燃料排ガスFoは溝部85を通って燃料排ガス出口87から外部に排出される。
上記と同様に、図1に示す反応ガス出入口板80の酸化剤ガス入口83から酸化剤ガスAiを供給する。供給された酸化剤ガスAiは、ボルト4の外側に沿って第2貫通孔13を流通し、図3(b)に示す第2接続部33を通って酸化剤ガス流路34に流入する。すなわち、第2貫通孔13および第2接続部33は、酸化剤ガス供給路として機能する。発電反応に使用された後の酸化剤排ガスAoは、酸化剤ガス流路34から第4接続部38を通って第4貫通孔18に排出される。すなわち、第4接続部38および第4貫通孔18は、酸化剤排ガス排出路として機能する。そして図1に示すように、酸化剤排ガスAoは酸化剤排ガス出口88から外部に排出される。
図2に戻り、上記のように燃料ガスは第1貫通孔12から第3貫通孔17に向かって燃料ガス流路24を流れる。また酸化剤ガスは第2貫通孔13から第4貫通孔18に向かって酸化剤ガス流路34を流れる。すなわち、燃料ガス流路24における燃料ガスの流れ方向と、酸化剤ガス流路34における酸化剤ガスの流れ方向とが、直交している。これにより、燃料ガス供給路、酸化剤ガス供給路、燃料排ガス排出路および酸化剤排ガス排出路のレイアウトが簡単かつコンパクトになり、燃料電池スタックを小型化することができる。
また、燃料ガス流路24における燃料ガスの流れ方向と、メッシュ40の稜線49とが直交するように、メッシュ40が配置されている。この場合でも、図5に示すように、燃料ガスFiはメッシュ40の側壁部42に形成された貫通孔47を通って流れるので、燃料ガスFiの流通が阻害されることはない。この場合に燃料ガスFiは、山部41および谷部43を避けつつ蛇行しながら流れ、セル15の反応部14のアノードAnに接触して発電反応に使用される。燃料ガスFiが蛇行しながら流れるので、燃料ガスFiとアノードAnとの接触機会が増加し、多くの燃料ガスFiが発電反応に使用される。これにより、未反応の燃料ガスFiの排出が抑制されるので、燃料ガスFiの使用効率を向上させることができる。
一方、酸化剤ガス流路34に流入した酸化剤ガスAiが、反応部14のカソードCaに接触すると、触媒反応により酸化物イオンに変化する。酸化物イオンは、電解質膜を透過してアノードAnまで移動し、アノードAnに接触した燃料ガスFiと反応する。この反応過程において電子が放出され、発電が行われる(H+O2−→HO+2e)。発生した電気は、メッシュ40を介して第1金属部材60aに伝達されるとともに、メッシュ50を介して第2金属部材60bに伝達される。
図6は単位燃料電池の接続方式の説明図であり、図2のB−B線における側面断面図である。図6(a)の直列接続の場合には、全ての単位燃料電池10のセル15につき、Z方向一方側がアノードAnとなり、Z方向他方側がカソードCaとなるように配置されている。そして、各セル15のアノードAnに燃料ガスFiが供給され、各セル15のカソードCaに酸化剤ガスAiが供給されるように、各部材が構成されている。これにより、複数の単位燃料電池10が電気的に直列接続された状態になる。この場合には、燃料電池スタック1の両端部に配置された+Z端金属部材72と−Z端金属部材73との間で、発電した電気を取り出すことになる。
図6(b)の並列接続の場合には、隣り合う単位燃料電池10のセル15につき、内側同士が同極となり、外側同士が同極となるように配置されている。そして、各セル15のアノードAnに燃料ガスFiが供給され、各セル15のカソードCaに酸化剤ガスAiが供給されるように、各部材が構成されている。これにより、複数の単位燃料電池10が電気的に並列接続された状態になる。この場合には、アノードAnに対向配置された金属部材65aと、カソードCaに対向配置された金属部材65cとの間で、発電した電気を取り出すことになる。
以上に詳述したように、図5に示す本実施形態の燃料電池スタック1は、第1金属部材60a、第1ガスケット20、セル15、第2ガスケット30および第2金属部材60bを積層した単位燃料電池10を、積層方向に挟持して締結するボルト4と、その単位燃料電池10を積層方向に貫通し、内周面から離間した状態でボルト4が挿通される第1貫通孔12、第2貫通孔、第3貫通孔17および第4貫通孔と、第1貫通孔12を含んで形成される燃料ガス供給路、第2貫通孔を含んで形成される酸化剤ガス供給路、第3貫通孔17を含んで形成される燃料排ガス排出路、および第4貫通孔18を含んで形成される酸化剤排ガス排出路と、を有する構成とした。
この構成によれば、各貫通孔の内周面から離間した状態でボルト4が挿通されるので、ボルト4によって各金属部材60が短絡するのを防止できる。その際、各貫通孔とボルト4との間に絶縁材を配置する必要がないので、燃料電池スタック1を小型化することができる。しかも、反応ガス供給・排出路の内部にボルト4が挿通されるので、ボルト4の挿通孔とは別に反応ガス供給・排出路を設ける必要がなく、燃料電池スタックを極めて小型化することができる。加えて、各貫通孔の内部にボルト4を挿通して締結するので、各貫通孔の周囲におけるシールの信頼性を向上させることができる。
さらに、第1ガスケット20を開口して燃料ガス流路24を形成し、第2ガスケット30を開口して酸化剤ガス流路34を形成する構成とした。この構成によれば、反応ガス流路を形成したインターコネクタを採用する必要がなく、平板状の金属部材を採用すれば足りる。したがって、燃料電池スタック1を低コスト化することができる。
(変形例)
図7は、実施形態の変形例に係る燃料電池スタックの斜視図である。この変形例では、上述した実施形態とは異なる反応ガス出入口板180を採用している。なお、実施形態と同様の構成となる部分については、その詳細な説明を省略する。
図1の反応ガス出入口板80に比べて、図7の反応ガス出入口板180は、±X方向に引き伸ばされ、Z方向に厚く形成されている。反応ガス出入口板180の四隅には、反応ガス出入口板180を貫通する取付孔182が形成されている。
反応ガス出入口板180は、ガスケット185を挟んで、反応ガスライン90に取付ける。具体的には、反応ガス出入口板180の取付孔182に取付ボルト182を挿通し、反応ガスライン90のねじ孔91に螺合させて取付ける。
反応ガスライン90には、燃料ガスラインに連通する燃料ガス供給口92、酸化剤ガスラインに連通する酸化剤ガス供給口93、燃料排ガスラインに連通する燃料排ガス排出口97、酸化剤排ガスラインに連通する酸化剤排ガス排出口98が形成されている。反応ガスライン90に反応ガス出入口板180を取付けると、燃料ガス供給口92に燃料ガス入82が接続され、酸化剤ガス供給口93に酸化剤ガス入口83が接続され、燃料排ガス排出口97に燃料排ガス出口が接続され、酸化剤排ガス排出口98に酸化剤排ガス出口が接続される。これにより、反応ガスライン90と燃料電池スタック1との間で反応ガスの供給および排出が行われる。
この変形例によれば、反応ガスライン90に燃料電池スタック1を簡単に取付けて、反応ガスの供給および排出を実現することができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態の構成はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、金属部材60の爪部は、積層体の位置決めができるものであればよく、実施形態における爪部の形状および配置に限られない。
また、図6(b)に示す並列接続の場合には、金属部材の両側に同じ反応ガスが流通することになる。この場合には、金属部材の中央に開口を設けるとともに、金属部材の両側のメッシュを一体化してもよい。これにより、燃料電池スタックを極めて低コスト化することができる。
Ai…酸化剤ガス Ao…酸化剤排ガス An…アノード Ca…カソード Fi…燃料ガス Fo…燃料排ガス 1…固体酸化物型燃料電池スタック 4…ボルト(締結部材) 5…シールワッシャ 10…単位燃料電池 12…第1貫通孔 13…第2貫通孔 14…反応部 15…セル 16…周辺シール部 17…第3貫通孔 18…第4貫通孔 20…第1ガスケット 22…第1接続部 27…第3接続部 24…燃料ガス流路 30…第2ガスケット 33…第2接続部 34…酸化剤ガス流路 38…第4接続部 40…メッシュ(第1の集電材) 50…メッシュ(第2の集電材) 60a…第1金属部材(第1の集電材) 60b…第2金属部材(第2の集電材) 61,62,66,67…爪部

Claims (6)

  1. 燃料ガスが供給されるアノードおよび酸化剤ガスが供給されるカソードを有する反応部を備えた固体酸化物型燃料電池スタックにおいて、
    前記反応部の周囲に配置された周辺シール部と、
    前記アノードに接続される第1の集電材と、
    前記カソードに接続される第2の集電材と、
    前記周辺シール部と前記第1の集電材との間をシールするとともに、前記アノードに前記燃料ガスを供給する燃料ガス流路を形成する第1のガスケットと、
    前記周辺シール部と前記第2の集電材との間をシールするとともに、前記カソードに前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路を形成する第2のガスケットと、
    前記第1の集電材、前記第1のガスケット、前記周辺シール部、前記第2のガスケットおよび前記第2の集電材を積層した単位燃料電池を、積層方向に挟持して締結する締結部材と、
    前記単位燃料電池を積層方向に貫通し、内周面から離間した状態で前記締結部材が挿通される複数の貫通孔と、
    前記複数の貫通孔のうち第1の前記貫通孔と前記燃料ガス流路とを接続するため、前記第1のガスケットに形成された第1の接続部と、
    前記複数の貫通孔のうち第2の前記貫通孔と前記酸化剤ガス流路とを接続するため、前記第2のガスケットに形成された第2の接続部と、
    前記第1の貫通孔と前記第1の接続部とで形成され、前記燃料ガス流路に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
    前記第2の貫通孔と前記第2の接続部とで形成され、前記酸化剤ガス流路に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給路と、
    を備えたことを特徴とする固体酸化物型燃料電池スタック。
  2. 前記複数の貫通孔のうち第3の前記貫通孔と前記燃料ガス流路とを接続するため、前記第1のガスケットに形成された第3の接続部と、
    前記複数の貫通孔のうち第4の前記貫通孔と前記酸化剤ガス流路とを接続するため、前記第2のガスケットに形成された第4の接続部と、
    前記第3の貫通孔と前記第3の接続部とで形成され、前記燃料ガス流路から燃料排ガスを排出する燃料排ガス排出路と、
    前記第4の貫通孔と前記第4の接続部とで形成され、前記酸化剤ガス流路から酸化剤排ガスを排出する酸化剤排ガス排出路と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池スタック。
  3. 前記燃料ガス流路における前記燃料ガスの流れ方向と、前記酸化剤ガス流路における前記酸化剤ガスの流れ方向とが、交差していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池スタック。
  4. 前記締結部材は金属製であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池スタック。
  5. 前記積層方向の端部における前記貫通孔の開口部を覆うようにシールワッシャが配置され、前記締結部材により前記シールワッシャが前記第1の集電材または前記第2の集電材に押し付けられて前記開口部がシールされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池スタック。
  6. 前記第1の集電材と前記第2の集電材との間で位置決めをする複数の爪部を、前記第1の集電材と前記第2の集電材との間に設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池スタック。
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