JP7236675B2 - 固体酸化物形燃料電池セル、及び電気化学セル - Google Patents

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Description

本開示は、膜-電極接合体の両面に燃料極層と空気極層との二つの電極層を有し、燃料極層に水素を含有する燃料ガスを供給するとともに、空気極層に酸化剤ガスを供給して発電する固体酸化物形燃料電池セルに関する。また、固体酸化物形電解セルなどの電気化学セルに関する。
燃料電池は、単位セル1つでは高い発電出力が得られない。このため、燃料電池は、複数の単位セルを積層させてスタック化(集積化)することにより高い発電出力を実現している。以下では、単位セルをスタック化したものをセルスタックと称する。
セルスタックを構成する単位セルの形状が、例えば、平板型の場合、単位セルの積層方向に沿って所定の大きさの荷重をセルスタック全体に加える。そして、各単位セル間でのガスシール性を維持するとともに、単位セルの電極層と集電部との電気的接触抵抗の低減を図り、良好な集電性能を維持するように構成する必要がある。ところでこのような構成を実現する上で、最適値が異なるガスシール性と電気的接触抵抗とのバランスをとることが困難となっていた。
例えば、電気的接触抵抗の低減を図る構成として特許文献1~3に係る燃料電池が提案されている。特許文献1及び2では、一対のインターコネクタと、インターコネクタ間に位置し、電解質の一方の面に空気極が形成され他方の面に燃料極が形成されたセル本体と、空気極とインターコネクタまたは燃料極とインターコネクタとの間に配置されて、空気極とインターコネクタまたは燃料極とインターコネクタとを電気的に接続する集電部と、集電部の間に配置されたスペーサとを備えた燃料電池が提案されている。特許文献1及び2に係る燃料電池は、集電部とスペーサとは、平板型セル本体とインターコネクタとの間隔が拡大する方向に弾性を有するとともに、スペーサの弾性量は集電部の弾性量より大きくなっている。
特許文献1及び2に係る燃料電池では、金属製の集電部の厚み方向の弾性量とマイカ等のスペーサの厚み方向の弾性量とが異なることを利用し、集電部と平板型セルとの間ならびに集電部とインターコネクタとの間の電気的接触抵抗の低減を実現している。特に特許文献2では、折り曲げた集電部の端部よりもスペーサの端部がはみ出した構成となっている。そして、この構成により単位セルの積層方向に荷重が加えられた場合に、集電部における平板型セルと接するセル当接部と、インターコネクタと接するコネクタ当接部とが直接触れ合って焼結することを防ぐことができる。
また、特許文献3では、隣り合うセル間を電気的に接続する集電部の構成として、酸化物セラミックの焼成体で構成された複数の第1部材(バルク体)と、ばね構造を有し且つ金属で構成された1つまたは複数の第2部材とからなる構成が提案されている。
特許第5346402号公報 特許第5685349号公報 特許第5837253号公報
福村雄一、外2名、「排気系ガスケット用高機能ステンレスばね鋼板の開発」ばね論文集、2015年、60号 p.1-6
本開示は、一例として、高温時であっても優れた性能を維持することができるスタッキング構造を有する固体酸化物形燃料電池セル、または固体酸化物形電解セルなどの電気化学セルを提供することを課題とする。
本開示に係る固体酸化物形燃料電池セル及び電気化学セルの一態様は、単位セル同士の電気的接続を行う一対のインターコネクタと、電解質膜と、前記電解質膜を挟持するように配置された一対の電極層とを有する膜-電極接合体と、前記電極層と前記インターコネクタとの間においてそれぞれと接するように配置されるとともに、前記電極層と前記インターコネクタとを電気的に接続させる一対の集電部と、一対の前記集電部のうち少なくともいずれか一方の集電部を前記電極層に向かって付勢するとともに、オーステナイト系ステンレス鋼から構成された弾性体と、を備える。
本開示は、以上に説明したように構成され、高温時であっても優れた性能を維持することができるスタッキング構造を有することができるという効果を奏する。
本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池が備えるセルスタックの一例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池が備える単位セルの構成の一例を示す分解斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える集電部及び弾性体の一例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える集電部及び弾性体の配置関係の一例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルの概略構成を示すX-X断面図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルの概略構成を示すY-Y断面図である。 図5に示す単位セルにおける燃料極側での各部材の変位方向を模式的に示すX-X断面図である。 図6に示す単位セルにおける燃料極側での各部材の変位方向を模式的に示すY-Y断面図である。 本開示の実施の形態に係る弾性体の変位の大きさと膜-電極接合体に作用する反力の大きさとの関係を示すグラフである。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る単位セルが備える弾性体の変形例を示す斜視図である。 本明の実施の形態に係る単位セルが備える集電部の変形例を示す斜視図である。
(本開示の一形態を得るに至った経緯)
ここで、本発明者らは、特許文献1~3に開示された燃料電池について鋭意検討した。特許文献1及び2に係る燃料電池では、集電部及びスペーサそれぞれの弾性量、特に、スペーサの厚み方向への変位によって生じる反力によって、集電部と平板型セル間、及び集電部とインターコネクタ間の電気的接触抵抗の増大を抑制している。しかしながら、スペーサの変位量は概して小さく、平板型セルの変形やスタックの組み立て誤差によるバラツキ等に十分に対処することが困難であるという問題を見出した。
一方、特許文献3に係る燃料電池は、隣接する単位セル間を電気的に接続する集電部を備えている。集電部は、酸化物セラミックの焼成体(バルク)で構成された第1部材と、電気的な導電性を有する金属で構成された第2部材とを有する。
ここで、特許文献3に係る集電部の第2部材は良好な電気伝導性を有する必要があるため、第2部材を構成する金属をステンレス鋼とする場合、フェライト系ステンレス鋼を選択することとなる。しかしながら集電部の第2部材をフェライト系ステンレス鋼で構成した場合、高温時における強度が不足し、バネ性が低減し、電気的接触抵抗が増加するという問題を見出した。
さらにまた、第2部材は金属部分をセラミックによりコーティングした構成のため、第2部材を設けるにあたり安価で容易な接続工法(溶接等)を用いることができないという問題もあることに気が付いた。
また、特許文献3では、燃料マニホールドの上壁の上に複数の円筒平板型セルをスタック状に整列させ、隣り合う円筒平板型セルの間に集電部材が介装された構成となっている。そして、この集電部材は円筒平板型セルの燃料マニホールド側(基端側)の端部近傍に配置されているが、この位置は円筒平板型セルの変位がそもそも生じにくい位置である。一方、平板型セルでは、燃料電池の起動停止及びさまざまな発電モードにおける温度変化によって平板型セルの変形量が大きくなる傾向があり、かつ電極層の主面全体と集電部とをきっちりと接触させなくてはならないため、集電部は平板型セルのより大きくかつ一様ではない変位に対応する必要がある。しかしながら特許文献3の構成ではこのような平板型セルにおける問題については想定されておらず、平板型セルの変位に十分に対処することができないことに気がついた。
そこで、本発明者はこの問題点に関し、鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。すなわち、燃料電池の平板型セルを含む単位セルの構成を、一対のインターコネクタと、これら一対のインターコネクタの間に配置され、燃料極層、電解質膜、空気極層を有する、膜-電極接合体と、インターコネクタと電極層とを電気的に接続する一対の集電部と、一対の集電部のうち少なくともいずれか一方の集電部を電極に向かって付勢する弾性体と、を備える構成とする。
そして、弾性体を、オーステナイト系ステンレス鋼から構成することで、高温時においても弾性体の機械強度を維持することができる。このため、弾性体は、高温時においても集電部を電極層に向かって付勢する力を維持することができる。
それゆえ、弾性体によって付勢されている集電部は、膜-電極接合体の変位が大きくなるような高温時であっても、電極層とインターコネクタとの電気的接続を維持し、両者間の電気的接触抵抗を低減させることができるため、優れた集電性能を得ることができることを見出し、本開示に至った。そして、本開示では以下に示す態様を提供する。
本開示の第1の態様に係る固体酸化物形燃料電池セルは、単位セル同士の電気的接続を行う一対のインターコネクタと、電解質膜と、前記電解質膜を挟持するように配置された一対の電極層とを有する膜-電極接合体と、前記電極層と前記インターコネクタとの間においてそれぞれと接するように配置されるとともに、前記電極層と前記インターコネクタとを電気的に接続させる一対の集電部と、一対の前記集電部のうち少なくともいずれか一方の集電部を前記電極層に向かって付勢するとともに、オーステナイト系ステンレス鋼から構成された弾性体と、を備える。
上記構成によると、弾性体がオーステナイト系ステンレス鋼から構成されているため、高温時においても弾性体の機械強度を維持することができる。このため、弾性体は、高温時においても集電部を電極層に向かって付勢する力を維持することができる。それゆえ、弾性体によって付勢されている集電部は、膜-電極接合体の変位が大きくなるような高温時であっても、電極層とインターコネクタとの電気的接続を維持し、電極層との電気的接触抵抗を低減させることができるため、優れた集電性能を得ることができる。
よって、本開示に係る固体酸化物形燃料電池セルは、高温時であっても優れた性能を維持することができるスタッキング構造を有することができるという効果を奏する。
なお、インターコネクタと電極層との電気的接続は集電部を介して行われるため、弾性体の有する電気抵抗の大きさを考慮する必要がなくオーステナイト系ステンレス鋼の中から弾性体の構成材料として選択できる鋼材の自由度を高くすることができる。
本開示の第2の態様に係る固体酸化物形燃料電池セルは、上記した第1の態様において、前記弾性体は、ASTM-USN-S31060として規定された、質量%でC:0.05~0.10%、Si:0.50%以下、Mn:1.00%以下、P:0.040%以下、S:0.030%以下、Cr:22.0~24.0%、Ni:10~12.5%、N:0.18~0.25%、REM:0.025~0.070%を含む高Cr低Ni耐熱オーステナイト系ステンレス鋼であってもよい。
上記構成によると、弾性体は高温の運転条件下においてもばね性を維持することができるため、固体酸化物形燃料電池セルは、高い耐久性と集電性能とを得ることができる。
本開示の第3の態様に係る固体酸化物形燃料電池セルは、上記した第1または第2の態様において、前記電解質膜は、プロトン伝導体であってもよい。
上記構成によると、電解質膜はプロトン伝導体であるため、例えば、酸化物イオン伝導体から構成される電解質膜と比較して、固体酸化物形燃料電池の作動温度の低温化を図ることができる。
このため弾性体の機械強度を保持するとともに、クリープの発生を抑制することができる。
本開示の第4の態様に係る固体酸化物形燃料電池セルは、上記した第1から第3の態様のいずれか1つの態様において、前記弾性体の表面は、金属あるいはセラミックにより被覆されていてもよい。
上記構成によると、弾性体の表面は金属あるいはセラミックにより被覆されているため、弾性体を構成するオーステナイト系ステンレス鋼からのクロムの飛散を防ぐことができる。
酸化剤ガス雰囲気に置かれた場合、弾性体を構成するオーステナイト系ステンレス鋼からのクロムの飛散が発生する。このため、空気極層側に設けられた弾性体の表面を金属酸化物などの金属あるいはセラミックによって被覆することが特に好ましい。
本開示の第5の態様に係る固体酸化物形燃料電池セルは、上記した第1から第4の態様のいずれか1つの態様において、一対の前記電極層は、空気極層及び燃料極層であり、一対の前記集電部は、前記空気極層と接する第1の集電部と前記燃料極層と接する第2の集電部であり、前記第1の集電部は、フェライト系ステンレス鋼を含み、前記第2の集電部は、ニッケル鋼を含むように構成してもよい。
上記構成によると空気極層と接する第1の集電部を、フェライト系ステンレス鋼を含む構成として耐酸化性を向上させ、燃料極層と接する第2の集電部を、ニッケル鋼を含む構成として燃料極層との密着性を向上させ、空気極層及び燃料極層それぞれを通過するガス種に応じた材料におり集電部を構成することができる。
本開示の第6態様に係る電気化学セルは、膜-電極接合体同士の電気的接続を行う一対のインターコネクタと、電解質膜と、前記電解質膜を挟持するように配置された一対の電極層とを有する膜-電極接合体と、前記電極層と前記インターコネクタとの間においてそれぞれと接するように配置されるとともに、前記電極層と前記インターコネクタとを電気的に接続させる一対の集電部と、一対の前記集電部のうち少なくともいずれか一方の集電部を前記電極層に向かって付勢するとともに、オーステナイト系ステンレス鋼から構成された弾性体と、を備える。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも上記した各態様の一例を示すものであって、以下で示される形状、材料、構成要素、及び構成要素の配置位置などは、あくまで一例でありこれらに限定されるものではない。
また、全ての図を通じて同一または対応する構成部材には同一の参照符号を付して、その説明については省略する場合がある。図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したものであり、形状及び寸法比などについては正確な表示ではない場合がある。
(実施の形態)
本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池では、平板型形状を有した単位セルを備える構成を例に挙げて説明するが、固体酸化物形燃料電池の単位セル(固体酸化物形燃料電池セル)の形状は、平板型に限定されるものではなく、例えば、円筒平板型であってもよい。
本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池の構成について図1、2を参照して以下に説明する。
図1は、本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池が備えるセルスタック100の一例を示す斜視図である。図2は、本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池が備える単位セル5の構成の一例を示す分解斜視図である。
図1に示すようにセルスタック100は、複数の単位セル5を積層(スタッキング化)させて構成される。なお、図1では3つの単位セル5を積層させた構成を示している。セルスタック100は、同一の単位セル5を積み重ね、積層方向B(図1の紙面上下方向)に締結圧力を印加してガスシールを確保する。
図1、2に示すようにセルスタック100の外周に沿って複数の貫通孔20、21が設けられている。貫通孔20は、積層した複数の単位セル5に対して締結荷重を印加するためのシャフト(不図示)が挿通される孔である。シャフトの少なくとも上下どちらかに複数の単位セル5に対して荷重を印加するようにばね機構が設けられている。貫通孔21はセルスタック100に供給される燃料ガスと酸化剤ガスとが流通する流路であり、貫通孔21の開口部が燃料ガス及び酸化剤ガスの出入口となる。なお、本明細書において、燃料ガス(水素)と酸化剤ガス(酸素)とを特に区別して説明する必要がない場合は単にガスと称する場合がある。
なお、セルスタック100の積層数は、固体酸化物形燃料電池において必要となる発電量及び単位セル5の面積等によって変化する。単位セル5の形状は、図1、2に示すような四角形の平板に限定されるものではなく、丸形、多角形等の平板であってもよい。
図2に示すように、単位セル5では、膜-電極接合体12の縁部においてセパレータ1が接合されており、内部に膜-電極接合体12の外周よりも大きな寸法となる開口を有した枠形状のスペーサ2と重ね合わせたうえ密着接合する。集電部3には、膜-電極接合体12の電極層30に向かって集電部3を付勢させるように弾性体6が組み合わされている。また、この集電部3とインターコネクタ4とを重ね合わせて、溶接または篏合結合させ電気的に接続する。このようにインターコネクタ4と集電部3とを結合したものを、密着接合されたセパレータ1及びスペーサ2に接合する。一対のインターコネクタ4、一対の集電部3、一対のスペーサ2、及びセパレータ1それぞれには、図2に示すように複数の貫通孔20、21がそれぞれ対応する位置に設けられている。そこで、それぞれに設けられている貫通孔20、21を位置合わせする。そして、貫通孔20にシャフトを挿通させてセルスタック100を単位セル5の積層方向Bに沿って付勢させる。
以下、単位セル5の構成について説明する。単位セル5は、図2に示すように、膜-電極接合体12、一対のスペーサ2、一対の集電部3、一対のインターコネクタ4を備えてなる構成である。
[膜-電極接合体]
膜-電極接合体12は、電解質膜14、燃料極層15、及び空気極層16を備え、電解質膜14の一方の主面側に燃料極層15が、他方の主面側に空気極層16がそれぞれ配置される構成である。なお、燃料極層15及び空気極層16を特に区別して説明する必要が無い場合は、単に電極層30と称する場合がある。
電解質膜14は、酸素イオンを伝導するYSZ系セラミック、あるいはプロトンを伝導するイットリウム添加ジルコン酸バリウム(BZY)またはイッテルビウムを添加したジルコン酸バリウム(BZYb)系セラミックにより構成されている。なお、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池の動作温度は約600から700℃程度となる。特に、電解質膜14としてプロトン伝導性を有する電解質膜を用いた場合、固体酸化物形燃料電池の動作温度を600℃程度まで低下させることができる。このため、集電部3及び弾性体6等のクリープの発生を抑制することができる。
燃料極層15は、電解質膜14が酸素イオンを伝導させる場合、Ni及びFe等の金属と、Sc、Y等の希土類元素のうちの少なくとも1種により安定化されたジルコニア等からなるZrO系セラミック及びCeO系セラミックのうちの少なくとも1つとを含む組成物から構成できる。さらには、燃料極層15は、Pt、Au、Ag、Pb、Ir、Ru、Rh、Ni、及びFe等の金属から構成されてもよい。また、燃料極層15は、これらの金属のうちの1種のみから構成されてもよく、これらの金属のうちの2種以上を含む合金から構成されていてもよい。一方、電解質膜14がプロトンを伝導するBZYbセラミックの場合、燃料極層15は、Ni及びFe等の金属と、Sc、Y、Yb等の希土類元素のうちの少なくとも1つにより安定化されたセラミックとを含む組成物から構成できる。
一方、空気極層16は、ランタンストロンチウムコバルト複合酸化物(LSC)、ランタンストロンチウムコバルト鉄複合酸化物(LSCF)、及びランタンストロンチウム鉄複合酸化物(LSF)のいずれかから構成することができる。
[燃料極室(アノード)]
燃料極室(ガス流通室)17は、集電部3が配置されるとともに、固体酸化物形燃料電池の発電時に燃料極層15にて利用する燃料ガスが流通する、インターコネクタ4と燃料極層15との間に設けられた空間である。燃料極室17は、膜-電極接合体12の燃料極層15と接合されるスペーサ2によって形成される。より具体的には、燃料極室17は、燃料極層15とスペーサ2とインターコネクタ4とによって囲まれた空間である。燃料極室17には、貫通孔21を介して外部から供給された、水素を含む燃料ガスが流通する。
燃料極室17内は高温ではあるが還元雰囲気であるため、燃料極室17内に配置される部材はフェライト系ステンレス鋼で形成してもよいし、ニッケル鋼によって形成してもよい。
[空気極室(カソード)]
空気極室(ガス流通室)18は、集電部3が配置されるとともに、固体酸化物形燃料電池の発電時に空気極層16にて利用する酸化剤ガスが流通する、インターコネクタ4と空気極層16との間に設けられた空間である。空気極室18は、膜-電極接合体12の空気極層16と接合されるスペーサ2によって形成される。より具体的には、空気極室18は、空気極層16とスペーサ2とインターコネクタ4とによって囲まれた空間である。空気極室18には、貫通孔21を介して外部から供給された酸素を含む酸化剤ガスが流通する。
空気極室18内は高温酸化雰囲気のため、空気極室18内に配置される部材はフェライト系ステンレス鋼が主に用いられる。
[スペーサ]
スペーサ2は、中央に膜-電極接合体12の形状よりも大きな開口部を備えた、例えばフェライト系ステンレスからなる厚み0.5~2.5mmの板材である。スペーサ2の厚みは、集電部3及び集電部3に設けられる弾性体6の構成に応じて適宜を設定される。
一対のスペーサ2のうち、燃料極層15側に配置されるスペーサ2(以下、燃料極層側スペーサと称する場合がある)は、燃料ガスが流通する位置に配置される。そして、燃料極層側スペーサの開口部内は、集電部3及び集電部3に設けられる弾性体6等が収納されるとともに、燃料ガスが流通するスペースを形成する。
一方、一対のスペーサ2のうち、空気極層16側に配置されるスペーサ2(以下、空気極層側スペーサと称する場合がある)は、酸化剤ガスが流通する位置に配置される。そして、空気極層側スペーサの開口部内は、集電部3及び集電部3に設けられる弾性体6等が収納されるとともに、酸化剤ガスが流通するスペースを形成する。空気極層側スペーサは、上記したフェライト系ステンレスの代わりに、酸素を透過しない例えばマイカ等によって構成されてもよい。
[集電部]
集電部3は、燃料極層15または空気極層16とインターコネクタ4とを電気的に接続する。燃料極層15とインターコネクタ4とを電気的に接続する集電部3(第2の集電部)は、燃料極室17側が還元雰囲気となるため、主にニッケル鋼から構成される。一方、空気極層16とインターコネクタ4とを電気的に接続する集電部3(第1の集電部)は、空気極室18側が高温酸化雰囲気となるため、主に耐酸化性の優れたフェライト系ステンレス鋼材から構成される。集電部3の詳細な構成については後述する。
[インターコネクタ]
インターコネクタ4は、膜-電極接合体12間の電気的接続を行うとともに、膜-電極接合体12で発生した電力を集める部材である。膜-電極接合体12で発生した電力は集電部3を介してインターコネクタ4に供給される。また、インターコネクタ4は、電極層30及びスペーサ2を介して隣接する膜-電極接合体12に積層されており、燃料ガスと酸化剤ガスとを区分(シール)する役割も担う。
インターコネクタ4は、例えばフェライト系ステンレスからなる厚み0.2~2.0mmの板材である。インターコネクタ4は、膜-電極接合体12の形状が平板の場合、四角形、円形、または多角形の平板形状となるように形成される。
[セパレータ]
セパレータ1は、主にフェライト系ステンレスからなる厚み0.05~0.30mmの、中心部を膜-電極接合体12形状に応じて形成された開口部を有し、電解質膜14の上面において2~10mm程度の糊代で、ガラスシールまたは銀ろう付けにより接合し、空気流路と燃料ガス流路との間をシールすると同時に膜-電極接合体12を単位セル5内に固定するものである。
[セルスタック]
セルスタック100は、単位セル5を複数(例えば、15~50個)積層させて構成されており、各単位セル5を電気的に直列接続している。各単位セル5の起電圧は1V弱であり、各単位セル5を積層させることで15~40V程度の起電圧、20~30Aの大きな直流電流を得ることができる。一般家庭用に用いられる商品の場合は、約DC780W(AC700W)が得られるように積層数と単位セル5の面積とが決定される。大型設備向け商品の場合は、家庭用向け商品よりも電力量がさらに大きくなっても良い。
ここで、上記したようにセパレータ1、一対のスペーサ2、及び一対のインターコネクタ4それぞれには、それぞれの外周において同形状の各貫通孔20及び貫通孔21が形成されている。そして、貫通孔20には、積層させた複数の単位セル5に対して締結用荷重を印加するためのシャフトが挿通される。一方、貫通孔21の入口側には高温(約600℃)の燃料ガスまたは酸化剤ガスの供給管が接続されており、後述する燃料電池ホットボックスが備える改質器から燃料ガスが、空気熱交換器から酸化剤ガスがそれぞれ供給される。供給された燃料ガス及び酸化剤ガスは、適切に分配されて各単位セル5へ送られ単位セル5における発電に寄与する。貫通孔21の出口側には排出管が接続され、燃料電池ホットボックス内に備えられた燃焼器へ送られる。
セパレータ1と燃料極層側に設けられたスペーサ2との間は、水素リーク抑制のため、溶接またはガラスシールで密着固定される。セパレータ1と空気極層側に設けられたスペーサ2との間は、溶接、ガラスシール、またはマイカシート等によって密着固定されるが、セパレータ1とスペーサ2との間が電気的に絶縁されていない場合は、電気絶縁可能なマイカシート等が選択される。
[燃料電池ホットボックス]
燃料電池ホットボックス(不図示)は、発電用の燃料ガスと酸化剤ガスとを高温(約550~650℃)化させてセルスタック100に供給する。燃料電池ホットボックスは、原料と水とから改質反応によって水素を含む燃料ガス(改質ガス)を生成するために蒸発器及び改質器を備える。また、酸化剤ガス、原料、及び水を昇温させるための熱交換器を備える。また、単位セル5から排出されたオフガスを燃焼させ、燃焼熱に変換するための燃焼器を備える。さらにまた、単位セル5を積層させてスタッキングしたセルスタック100を内包するための筐体を備える。
筐体の外郭は、断熱材で包まれており、放熱量を削減するように構成されている。この構成によって、固体酸化物形燃料電池の発電性能の高性能化を図っている。なお、燃料電池ホットボックスから排出された排気ガスは給湯等の熱源として利用されてもよい。
上述のように燃料電池ホットボックスには原料として炭化水素系ガスが供給され、改質器における改質反応によって原料から水素を生成し、この水素と酸化剤ガス中の酸素とを膜-電極接合体12において反応させ、電気を生成する。
原料ガスは、例えば、炭化水素ガスとして、都市ガスまたはプロパンガス等が挙げられる。その他、天然ガス、ナフサ、石炭ガス化ガス等であってもよい。また、原料ガスは、水素ガス、水素ガスと炭化水素ガスとの混合ガスであってもよい。原料ガスは1種類のガスであってもよいし、複数種類のガスを混合或いは併用してもよい。さらに、原料ガスは、窒素またはアルゴン等の不活性ガスを含有していてもよい。
また、固体または液体の原料を気化したものを原料ガスとして使用したり、上述した炭化水素ガス以外のガスを改質して生成した水素ガスを原料ガスとして使用したりしても良い。
酸化剤ガスとしては、安全で安価な空気であることが好ましいが、酸素と他の気体との混合ガスでもよい。
(集電部と弾性体の構成)
次に、図3~図6を参照して、本開示の実施の形態に係る単位セル5が備える集電部3及び弾性体6の詳細な構成について説明する。図3は、本開示の実施の形態に係る単位セル5が備える集電部3及び弾性体6の一例を示す斜視図である。図4は、本開示の実施の形態に係る単位セル5が備える集電部3及び弾性体6の配置関係の一例を示す斜視図である。
なお、ここでは、単位セル5の積層方向Bを上下方向とし、積層方向Bに対して直角に交わる方向を水平方向と称することとする。
一対の集電部3のうち少なくとも1つは、図3に示すようにインターコネクタ4と接する平板の集電部母材(第1母材面)13と、集電部母材13から電極層30に向かって立ち上がり、電極層30と接する集電部凸状部8とを備えた構成を有する。
一方、弾性体6は、ばね性を有しており、集電部母材13と集電部凸状部8との間に配置される。集電部凸状部8は、電極層30と当接する当接面である電極当接面8aを備えており、弾性体6はこの電極当接面8aを支持する。
より具体的には図3及び図4に示すように、矩形形状の平板である集電部母材13において略コの字の切り込み(スリット)を形成し、集電部母材13と結合されている切り残した部分(集電部屈曲部8b)で屈曲させて集電部母材13から立ち上げて形成した集電部凸状部8を備える。なお、集電部屈曲部8bは、集電部凸状部8と集電部母材13とを連結する本開示の連結部を実現する。
集電部屈曲部8bで集電部母材13から立ち上がった集電部凸状部8はさらに屈曲し、その先端部の所定の範囲に、集電部母材13と略水平となるとともに、燃料極層15または空気極層16と当接する電極当接面8aが形成される。
なお、集電部凸状部8は、膜-電極接合体12の燃料極層15の主面または空気極層16の主面に接するように、単位セル5の積層方向Bに対して例えば約1mm程度、突出している。
一方、弾性体6は、細長い矩形形状の平板である弾性体母材(第2母材面)10において、略コの字の切り込み(スリット)を形成し、弾性体母材10と結合されている切り残した部分(弾性体屈曲部9b)で屈曲させて弾性体母材10から立ち上げて形成した弾性体凸状部9を備える。弾性体凸状部9は、さらに屈曲しており、その先端部の所定の範囲に、集電部3の電極当接面8aの燃料極層15または空気極層16と当接する側とは反対側の面と接し、集電部3の電極当接面8aを支持する支持面9aを有する。すなわち、図3に示すように弾性体凸状部9は、片持ち梁の突出形状となっている。
図4に示すように、集電部3の平面上を流通するガスの流れ方向Aに対して集電部凸状部8は、直角方向に等間隔に所定個、配置されている。例えば、図4の例では膜-電極接合体12を一辺50mmの正方形とした場合、集電部凸状部8が、等間隔(約10mm)で5つ配置されている列(集電部凸状部列)を形成する。この集電部凸状部列は、ガスの流れ方向Aに沿って、等間隔で複数配置されている。図4の例では、集電部凸状部列は、等間隔(約8mm)で7つ配置されている。
隣接する集電部凸状部列間では、図4に示すようにガスの流れ方向Aに対して直角方向に、集電部凸状部8が半ピッチずつずれるように配置されている。すなわち、集電部母材13において集電部凸状部8がいわゆる千鳥状に配置されている。また、集電部凸状部8の集電部屈曲部8bから立ち上がった面は、集電部3の面上を、ガスの流れ方向Aに沿って流れてきたガスと当たるように、設けられている。このため、図4に示すように、集電部母材13の面上を流通するガスは、集電部凸状部8と当たり、隣接した集電部凸状部8の間を流れる。そして、ガスの流れ方向Aにおいてさらに下流側となる位置に配置された集電部凸状部列の集電部凸状部8と当たる。このように、ガスは、集電部凸状部8と当たりながら、ガスの流れ方向Aの上流側に位置する集電部凸状部列から下流側に位置する集電部凸状部列に向かって流れる。このため、ガスは、集電部3の面上を十分に拡散された状態で流通することができる。
なお、集電部3が燃料極側に配置される場合、集電部3は、板厚0.04mm~0.2mmのニッケル鋼板から形成することができる。一方、集電部3が空気極側に配置される場合、集電部3は、板厚0.04mm~0.2mmのフェライト系ステンレス鋼板(NCA1またはZMG)から形成することができる。なお、集電部3は、穴を有したパンチングメタルまたは金網メッシュ、針金加工品、ポーラスメタルであっても良い。
集電部凸状部8の数は、膜-電極接合体12の大きさ、またはガスの拡散抵抗及び通風抵抗等に応じて変更可能とすることが好適である。
弾性体6は、例えば、板厚0.2mmのステンレス鋼板から作成されており、幅×長さが約6mm×約50mmの矩形形状の板材とすることができる。弾性体6では、弾性体凸状部9は、弾性体母材10において集電部凸状部8に対応する位置に設けられている。
そして、この弾性体6を集電部凸状部8の電極当接面8aの下方(電極当接面8aの電極層30と接しない側)に挿入し、弾性体6の一方の端部のみ集電部母材13上に点溶接で固定されている(図4に示す固定部11)。弾性体6の他方の端部は溶接等を行わず、例えばリブ等のガイド部材(不図示)または爪状凸状部(不図示)等によって外れない程度に軽く支持している。
本開示の実施の形態では、複数の弾性体凸状部9が形成された板状の弾性体6を複数用意し、集電部凸状部8と集電部母材13との間に形成された間隙に串状に差し込む。図4に示すように、千鳥状に配置された集電部凸状部8の位置に弾性体凸状部9を対応させるように、ガスの流れ方向Aにおいて交互に反対方向から板状の弾性体6が差し込まれている。このため、固定部11の位置も隣接する弾性体6同士において逆となっている。
このように、弾性体6は一方の端部のみ固定し、他方の端部はフリーとなっているため、弾性体6の熱物性、特には熱膨張率が集電部3と大きく異なる材料であっても、弾性体6は、フリーとなっている他の端部側に変位することができる。このため、高温下において弾性体6が集電部3よりも変位(膨張)して集電部3に対して突っ張ったり、あるいは、温度低下に伴い収縮しすぎてしまったりすることで、集電部3または膜-電極接合体12にストレスをかけてしまうことを防ぐことができる。
なお、弾性体6は、穴を有したパンチングメタルまたは金網メッシュ、針金加工品、ポーラスメタルであっても良い。
本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池では、集電部3として熱膨張係数(CTE)がセラミックに近く、小さい値を示すフェライト系ステンレス鋼(CTE:約10×10-6(/℃))を用いる。一方、弾性体6として熱膨張係数(CTE)の大きいが高温機械強度に優れたオーステナイト系ステンレス鋼(SUS430等、CTE:約15×10-6(/℃))を用いている。
このように、集電部3と弾性体6とでは、熱膨張率が大きく異なる材料から構成されているが、弾性体6は一方の端部のみを固定しているため、固体酸化物形燃料電池の発電時等の高温時において、両者の熱膨張率の差に起因する異常現象を防ぐことができる。例えば、弾性体6の長さが50mmの場合、高温時において約0.15mm、弾性体6の方が集電部3よりも膨張するが、固定されていない弾性体6の他方の端部において、位置決めするリブ等のガイドに例えば約0.3mmの遊びを設けておくだけで膨張率の差に起因する影響に対して十分に対処できる。
弾性体6の弾性体凸状部9は、例えば、矩形形状の弾性体母材10長さ方向の中心線に沿って、配置されており、弾性体凸状部9を平面視したときの外径寸法(幅×長さ)が約2mm×約3mmとなるような形状に作成する。この形状は、集電部凸状部8を平面視したときの外径寸法よりも小さくなっており、図3、4に示すように、平面視したとき弾性体凸状部9が集電部凸状部8に隠れるように配置される。集電部凸状部8と弾性体凸状部9との寸法関係をこのように設定しているため、弾性体6が膜-電極接合体12の電極層30に直接触れることを防ぐことができる。
また弾性体6は、ばね性を有する弾性体凸状部9(凸部)を介して、集電部凸状部8の電極当接面8aを支持し、弾性体母材10は集電部母材13上に配置されている。つまり弾性体6は集電部凸状部8と集電部母材13との間に挟まれるように配置されており、弾性体凸状部9によって集電部凸状部8を支持する構成である。
このような構成のため、膜-電極接合体12からインターコネクタ4へ供給される電流は、集電部3のみを介して流れることができる。それゆえ、弾性体6の電気抵抗を無視することができる。このため、弾性体6を形成する材料の選択自由度を増すことができる。
また、集電部3は、集電部母材13全体でインターコネクタ4と接し、集電部凸状部8の電極当接面8aで電極層30と接する構成である。このため、集電部3とインターコネクタ4との接触面積、及び集電部3と電極層30との接触面積は十分に大きくなり、電気抵抗は十分に小さくなる。なお、電極当接面8aと電極層30との接触面積は、集電部母材13とインターコネクタ4との接触面積の約半分以上あれば、電極層30とインターコネクタ4との電気的接続において十分に問題とならないレベルを維持することができる。
また、本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池では、上述したように集電部凸状部8を弾性体凸状部9によって支持する構成であるため、弾性体6によって、膜-電極接合体12の変位に対して集電部3を追従させることができる。また、このような構成とすることで、集電部3を構成する鋼材の厚さを、特許文献1、2では0.03mmであったところ、例えば0.2mmとすることができる。ここで、本開示の実施の形態に係る単位セル5の構成の場合、集電部3における通電抵抗の大きさは集電部3を構成する鋼材の厚さに反比例する。したがって、本実施の形態に係る単位セル5は、この単位セル5の構成において特許文献1、2で採用されている厚さの鋼材を用いた場合と比較して、理論上約6分の1まで電気抵抗を低減させることができる。
(単位セルにおける変位)
次に、図5~図8を参照して単位セル5における膜-電極接合体12周りの変位方向について説明する。図5は、本開示の実施の形態に係る単位セル5の概略構成を示すX-X断面図である。図6は、本開示の実施の形態に係る単位セル5の概略構成を示すY-Y断面図である。図7は、図5に示す単位セル5における燃料極側での各部材の変位方向を模式的に示すX-X断面図である。図8は、図6に示す単位セル5における燃料極側での各部材の変位方向を模式的に示すY-Y断面図である。
つまり、図5は、図4の切断線X-Xにおける単位セル5の断面図であり、図7は、図5に示す単位セル5における燃料極(アノード)側の膜-電極接合体12からインターコネクタ4までのスタッキング構造を拡大して示した断面図である。図6は、図4の切断線Y-Yにおける単位セル5の断面図であり、図8は、図6に示す単位セル5における燃料極(アノード)側の膜-電極接合体12からインターコネクタ4までのスタッキング構造を拡大して示した断面図である。
図5、6に示すように、単位セルは、電解質膜14を基準にしてその上側において、インターコネクタ4と空気極層16とによって挟まれた、酸化剤ガス(酸素)が流れる空気極室18が形成されている。一方、電解質膜14を基準にしてその下側において、インターコネクタ4と燃料極層15とによって挟まれた、燃料ガス(水素)が流れる燃料極室17が形成されている。
なお、図5、6に示す単位セル5では、空気極室18側及び燃料極室17側両方において、集電部凸状部8及び弾性体凸状部9が設けられた構成であるが、いずれか一方は、電極層30に従来の集電部3及びインターコネクタ4を積層させた構成としてもよい。
なお、集電部凸状部8を有した集電部3及び弾性体凸状部9を有した弾性体6の表面をめっき処理してもよい。また、弾性体6の表面を金属酸化物などの金属あるいはセラミックにより被覆させてもよい。ただし、集電部凸状部8を有した集電部3及び弾性体凸状部9を有した弾性体6を燃料極室17側のみに用いる場合、酸化やクロム飛散による悪影響は小さいため、それぞれの表面にめっき処理等を施さなくてもよい。
単位セル5では、膜-電極接合体12は、3層のセラミック(電解質膜14、燃料極層15、空気極層16)から構成されている。そして、3層のセラミックはそれぞれ熱膨張係数をはじめとする熱物性が異なっているとともに、焼結時の残留応力、燃料極層還元時の変形応力等の影響により、膜-電極接合体12の形状が角型の平板であれ、丸型の平板であれ中心部が凸となる変位を示す。すなわち、実際の膜-電極接合体12は中心部を凸とするすり鉢状の不均一な変位を示す。このような不均一な変位に対して、本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池では、図5、6に示すように集電部3の電極層30と接する領域において等間隔に複数、集電部凸状部8及び弾性体凸状部9が配置されているため対応可能である。また、複数の集電部凸状部8によって電極層30の面と当接することができるため、膜-電極接合体12の変位により集電部3にかかる力を分散して受けることができる。
ここで、図7、8を参照して燃料極室17側を例に挙げて集電部3及び弾性体6の変位方向について説明する。図7、8において斜線により塗りつぶされた矢印は単位セル5の膜-電極接合体12の変位方向を示し、白抜きの矢印は単位セル5の膜-電極接合体12の変位に伴い変位する弾性体6の変位方向を示し、黒で塗りつぶされた矢印は膜-電極接合体12の変位に伴い変位する集電部3の変位方向を示している。
単位セル5において膜-電極接合体12は、固体酸化物形燃料電池のさまざまな運転状況によって変形して変位することが知られている。例えば常温(5~35℃)から発電中の運転温度(600~700℃)まで温度が上昇すると、膜-電極接合体12を構成するセラミック材料にもよるが、膜-電極接合体12は、厚み方向(積層方向B)に約±0.2~0.4mm変位する可能性がある。
このような膜-電極接合体12の積層方向B、つまり厚み方向への大きな変位に対して本開示の実施の形態に係る単位セル5は、図7に示すように2方向に向かって変位可能な集電部凸状部8と、図8に示すように2方向に変位可能な弾性体凸状部9とによって対応することができるように構成されている。
つまり、集電部凸状部8は、積層方向Bに変位可能であるとともに、ガスの流れ方向Aに変位可能となっている。集電部3では、集電部母材13にスリットを形成し、曲げ加工により集電部凸状部8を形成している。このとき、集電部屈曲部8bが形成される位置によってこの2方向へ変位可能となるように規定することができる。
集電部凸状部8は、ガス流れ方向Aに変位したとき、この方向には障害となる構造体がなく、集電部凸状部8の変位によってストレスがかかる部材は存在しない。一方、集電部凸状部8が積層方向Bにおいて例えば、図7に示すようにインターコネクタ4に向かって変位した場合は、弾性体凸状部9に対して積層方向Bへの力を作用させることとなる。
弾性体凸状部9は、図8に示すように、積層方向Bにおいてインターコネクタ4に向かって変位するとき、弾性体母材10面上(水平面上)において、ガスの流れ方向Aに対して直角に交わる方向にも変位することができる。つまり、集電部凸状部8から積層方向Bに力が及ぼされた場合、片持ち梁の突出形状となっている弾性体凸状部9は、積層方向Bに変位するとともに、図8に示すように、弾性体母材10面上(水平面上)においてガスの流れ方向Aに対して直角に交わる方向でかつ、弾性体屈曲部9bが設けられる側とは反対側となる弾性体凸状部9の端部方向に変位する。
なお、本開示の実施の形態に係る弾性体6の弾性体凸状部9は、片持ち梁の突出形状となっているが、両持ち梁の突出形状であってもよい。このような形状の場合、片持ち梁の突出形状よりもガスの流れ方向Aに対して直角に交わる方向への変位量が大きくなる傾向が強くなる。
以上のように、膜-電極接合体12の変位に伴って集電部凸状部8が積層方向Bに変位すると、弾性体6では、弾性体凸状部9は積層方向Bへの変位が大きくなるにつれ、上述したガス流れに方向に対して直角に交わる方向へ大きく変形する。このようにして、弾性体6は、膜-電極接合体12の変位を吸収することができる。
換言すると、集電部凸状部8及び弾性体凸状部9は、それぞれ膜-電極接合体12の積層方向B、及び積層方向Bと直角に交わる水平方向に移動可能となっており、集電部凸状部8が水平方向において移動可能とする方向と、弾性体凸状部9が水平方向において移動可能とする方向とは互いに交差する方向となっている。
つまり、集電部凸状部8及び弾性体凸状部9それぞれの水平方向における移動可能な方向が、交差する方向であって、一致する方向となっていない。このため、水平方向において集電部凸状部8及び弾性体凸状部9が同じ方向に変位して衝突することを防ぐことができる。
さらにまた、集電部凸状部8の電極当接面8aを支持するとともに、電極層30に向かって付勢する弾性体6は、上述のように、積層方向Bだけではなく水平方向へも移動可能となっている。このため、膜-電極接合体12の積層方向Bへの変位に伴って、集電部3が積層方向Bに変位する場合であっても、弾性体6は積層方向Bだけではなく水平方向へも移動して集電部3において積層方向Bに及ぼされる力の一部を水平方向へも逃がすことができる。このため、弾性体6は、集電部3及び電極層30に対して過大なストレスがかかることを防ぐことができる。
なお、集電部凸状部8が水平方向において移動可能とする方向と、弾性体凸状部9が水平方向において移動可能とする方向とは、好ましくは互いが直交交差する方向であってもよい。
また、弾性体6は、上述したように集電部母材13において一方の端部に固定し、他方の端部はリブ等のガイドによって位置決めをした構成となっている。このように、弾性体6は、両端部を固定していないためガスの流れ方向Aに対して直角に交わる方向に変位したとしても、弾性体6が強く張ってしまい、破断することを防ぐことができる。
また集電部屈曲部8bが形成される位置は、集電部屈曲部8bから立ち上がった集電部凸状部8の面によってガスの流れを阻害することができる位置ともなっている。そして、集電部屈曲部8bから立ち上がった集電部凸状部8の面に衝突したガスは、膜-電極接合体12が配置されている方向へ向かう。
このように供給されたガスは、集電部凸状部8と衝突することで膜-電極接合体12へ向かうことができるためガスが流れる空間(燃料極室17または空気極室18)の厚み(高さ)を従来よりも大きく設定したとしても、燃料極層15に水素を、空気極層16に酸素をそれぞれ供給させることができる。つまり、外部から供給されたガス(水素または酸素)が、電極層30に向わず集電部3の集電部母材13面上を流通してバイパスしてしまうことを抑制することができる。
なお、本開示の実施の形態では、膜-電極接合体12の積層方向Bにおける変位量を±約0.3mmと想定した。このため集電部3及び弾性体6それぞれの変位量も±0.3mmと想定した。このように想定した場合、燃料極室17及び空気極室18それぞれの厚み(高さ)はそれぞれ約0.7mmと約0.5mmとなった。この燃料極室17及び空気極室18の厚み(高さ)は従来の燃料極室及び空気極室の厚み(高さ)に比して大きくなるが、上述したようにガスが集電部屈曲部8bと衝突することで、ガスが集電部母材13面上を流通してバイパスしてしまうことを抑制することができる。
さらに集電部凸状部8は、集電部母材13上において、上述したように千鳥配置となっているため、図4のガス流れを表す矢印で示すように、発電に寄与したガスとバイパスしたガスとを拡散混合させて、不均一性が発生することを抑制することができる。
したがって、膜-電極接合体12において局所的な発電ムラが発生することを防ぐことができ、高性能高耐久性の実現に寄与することができる。つまり、高効率発電運転の希薄燃料ガス運転時において、本開示の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池は、燃料枯れに強いという効果を奏することができる。
ところで、上記では、膜-電極接合体12が積層方向Bにおいて、インターコネクタ4に向かって変位する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、膜-電極接合体12は、その逆に向かって変位する場合(インターコネクタ4から離れる方向に変位する場合)もある。このように、膜-電極接合体12の積層方向Bにおける変位に対して、膜-電極接合体12と接する集電部3が変位せず固定された構造の場合、脆弱なセラミック製の膜-電極接合体12にストレスがかかり、破損の原因となる。本開示の実施の形態では、上述したように膜-電極接合体12の変位に合わせ集電部3の集電部凸状部8と弾性体6の弾性体凸状部9とが変位することで対応することができる。
特に、膜-電極接合体12が積層方向Bにおいてインターコネクタ4から離れる方向に変位した場合、ステンレス鋼あるいはニッケル鋼で形成された集電部3は、高温化でクリープし、膜-電極接合体12の電極層30から離れてしまい電気抵抗が増大する恐れがある。そこで、本開示の実施の形態に係る単位セル5では、弾性体6を高温化でばね性を有することができるオーステナイト系ステンレス材から形成している。このように弾性体6がオーステナイト系ステンレス材から形成されているため、膜-電極接合体12の、積層方向Bにおける、インターコネクタ4から離れる方向への変位にも追随し、集電部3を膜-電極接合体12の電極層30へ押し付けるように付勢力を得ることができる。
また、弾性体6の集電部凸状部8をインターコネクタ4側から膜-電極接合体12側へ押し付けた場合、押し付け反力が発生する。ここで、弾性体6が集電部凸状部8によって形成された間隙に挿入されているため、押し付け反力によって弾性体6が集電部母材13をインターコネクタ4へ向かって押し付けることとなり、結果として集電部3と電極層30との間の電気的接触抵抗の低減に寄与することができる。
また、複数の集電部凸状部8が等間隔に配置され電極層30と接する構成であるため、膜-電極接合体12の主面の中央部分の変位量がその周りよりも大きくなり、いわゆるすり鉢状に変形した場合、あるいは膜-電極接合体12の主面における一部が突出するように変形した場合であっても対応することができる。
(弾性体材料)
上述したように、弾性体6は、オーステナイト系ステンレス材から形成されている。より具体的には、オーステナイト系ステンレス材として、ASTM規格:ASTM-USN-S31060(以下AH-4)鋼材を好適に用いることができる。
すなわち、本発明者らが、知見したのは、集電部3の支持体として弾性体6を使用するときの、弾性体6の材料としての高クロム含有ステンレス鋼の有効性である。具体的には、ASTM-USN-S31060として規定されたREM(希土類元素:Rare Earth Metal)含有の高Cr低Ni耐熱オーステナイト系ステンレス鋼の有効性である。このREM含有の高Cr低Ni耐熱オーステナイト系ステンレス鋼の成分組成上の特徴点は「23Cr―11Ni―N―REM―B」という成分系であり、従来の代表的な耐熱オーステナイト系ステンレス鋼であるSUS310S(25Cr―20Ni系)と同程度の量のCrを含有するとともに、その一方で、Ni量がSUS310Sの半分程度と少ないことである。その結果として、冷間加工による加工硬化、窒素の添加による固溶強化、窒化クロム(CrN)の析出硬化によって、高温環境下でも優れた硬度保持性を有し、600℃程度までの実用的なばね材として優れた耐熱性を有することができる。
そこで、弾性体6の鋼材として、AH-4鋼材を用いた場合について評価を行った(例えば、非特許文献1を参照)。
<AH-4の組成>
AH-4は、質量%でC:0.05~0.10%、Si:0.50%以下、Mn:1.00%以下、P:0.040%以下、S:0.030%以下、Cr:22.0~24.0%、Ni:10~12.5%、N:0.18~0.25%、REM:0.025~0.070%を含む。
上記した組成からなるAH-4鋼材により形成された弾性体6を備える一辺50mmの正方形となる膜-電極接合体12について、弾性体6の変位(mm)と、膜-電極接合体12を押し上げる反力の大きさとの関係を調べたところ図9に示す関係を得た。図9は、本開示の実施の形態に係る弾性体6の変位の大きさと膜-電極接合体12に作用する反力の大きさとの関係を示すグラフである。
図9に示すように膜-電極接合体12の変位に伴い、弾性体6の変位量が大きくなるにつれ、弾性体6から膜-電極接合体12に及ぼす反力の大きさが大きくなることが分かる。また、一辺50mmの正方形となる膜-電極接合体12における反力の大きさと電気的接触抵抗の値とを調べたところ、反力が0N以上10N未満の値の範囲では電気的接触抵抗の値の大きさは、反力の大きさに反比例して減少することが分かった。さらに、反力の大きさが10N以上となると、電気的接触抵抗の値は飽和し略変化が見られなかった。つまり、一辺50mmの正方形となる膜-電極接合体12において、弾性体6は集電部3を膜-電極接合体12の電極層30へ10N~20N程度の力で押し付ければ電気的接触抵抗を十分低減させることができ、反力をこれ以上の大きさとする必要がないことが分かった。
以上のように、オーステナイト系ステンレス鋼(AH-4)からなる弾性体6の変位と荷重の関係を常温で測定すると、弾性体6の変位が約0.15~0.3mm程度のとき、膜-電極接合体12への押付力(反力)は約10~20Nとなり、電気的接触抵抗を十分低減でることが分かった。またこの程度の力ではセラミックから形成される膜-電極接合体12を破壊するレベルにはなく、強度上の問題がないことも分かった。
以上の検証結果を参照して、本発明者らは単位セルでの発電スタック試験を以下の条件により行った。まず、燃料ガスとして水素/窒素混合ガスを、酸化剤ガスとして空気をそれぞれ100cc/min供給し、膜-電極接合体12として一辺50mmの正方形となるYSZセルを用いた。このとき、0.22A/cm、燃料利用率(Uf)=80%において、0.7~0.8V(600℃~700℃)の発電を確認した。このとき、電極層30と集電部3との間における電気的接触抵抗は十分に小さい値となった。その後、発電を停止させたが、発電中の高温状態(600℃~700℃)から発電停止による温度低下でも膜-電極接合体12において割れ等はなく、良好な発電性能を得ることができることが分かった。
なお、オーステナイト系ステンレス鋼材から形成された弾性体6を空気極室18側で用いる場合、オーステナイト系ステンレス鋼材から飛散するクロムが膜-電極接合体12の空気極層16に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため空気極室18側でオーステナイト系ステンレス鋼材から形成された弾性体6を用いる場合、弾性体6の表面に酸化被膜あるいはセラミック被膜を生成したり、メッキ処理等を施したりすることでクロム飛散を抑制することができる。メッキ方法としては、マンガンコバルト合金やニッケルコバルト合金等があげられる。
(変形例)
なお、本開示の実施の形態に係る単位セル5が備える弾性体6の弾性体凸状部9は、上述したように、弾性体屈曲部9bで弾性体母材10から立ち上がった片持ち梁で、弾性体凸状部9の支持面9aを支持した突出形状となっている。しかしながら、弾性体凸状部9の形状はこれに限定されるものではない。
例えば、図10~図17に示すように様々な変形例が挙げられる。図10~図17は本開示の実施の形態に係る単位セル5が備える弾性体6の変形例を示す斜視図である。
すなわち、弾性体6の弾性体凸状部9は、図10に示すように、支持面9aを両持ち梁で支持した突出形状としてもよい。あるいは、図11に示すように、弾性体凸状部9は、平板の弾性体母材10にプレス加工によって形成した直方体形状としてもよい。また、図12に示すように、弾性体凸状部9は、平板の弾性体母材10にプレス加工によって形成した円柱形状としてもよい。さらにまた、図13に示すように、弾性体凸状部9は、平板の弾性体母材10にプレス加工によって形成した半球形状としてもよい。弾性体凸状部9をこのように半球形状とした場合、支持面9aは半球の頂点に相当する。
あるいは、図14に示すように、弾性体凸状部9は、平板の弾性体母材10において折り曲げ加工によって形成した、両持ち梁で支持面9aを支持する凸形状としてもよい。または、図15に示すように、弾性体凸状部9は、平板の弾性体母材10において折り曲げ加工によって形成した断面が山型となる山型形状としてもよい。なお、弾性体凸状部9をこのように山型形状とした場合、支持面9aは山型の頂点を形成する線に相当する。また、折り曲げ加工による断面を山型ではなくサインカーブを描いた形状としてもよい。
また、本開示の実施の形態に係る弾性体凸状部9は、弾性体母材10の長さ方向における中心線に沿って等間隔に配置される構成であったが、図16に示すように、弾性体凸状部9は長さ方向に延びる弾性体母材10の一辺に沿って等間隔に配置されてもよい。このように弾性体凸状部9を形成する場合、弾性体凸状部9を弾性体母材10の長さ方向における中心線に沿って配置させる構成と比較して、弾性体母材10に入れるスリット数を減らすことができる。
さらにまた、本開示の実施の形態に係る単位セル5では、複数の細長形状をした、弾性体凸状部9を有する弾性体6を、集電部3の集電部凸状部8の位置に対応させて配置させる構成であったがこれに限定されるものではない。例えば、図17に示すように、弾性体6は、複数の、弾性体凸状部9を有した細長形状の板を、これら細長形状の板の一方の端部側で連結させて形成した一体構造としても良い。
弾性体6がこのような一体構造となる場合、細長形状の板を連結させる連結部分に、弾性体6を集電部母材13に固定させるための固定部11が配置されてもよいし、あるいはこの連結部分とは反対側となる端部に固定部11が配置されてもよい。このように一体構造で形成された弾性体6の一方の端部側だけを固定する構成であるため、弾性体6において変位が生じても、その変位の影響を固定されていない側の端部に逃がすことができる。このため、弾性体6において座屈または異常応力が発生することを防ぐことができ、弾性体6を形成する素材の熱物性等に制約をなくすことができる。
図17の例では、弾性体6の連結部分に複数の固定部11を配置させた構成となっているが、この連結部分の中央にのみ固定部11を配置させた構成であってもよい。また、弾性体6が有する弾性体凸状部9の形状は、上記した図10~図16に示すいずれかの形状としてもよい。
また、本開示の実施の形態に係る集電部3では、集電部凸状部8を形成するために集電部母材13を切り欠いた部分と、集電部凸状部8の電極当接面8aとが対向する位置となるように構成されていた。しかしながら、図18に示すように、集電部屈曲部8bで屈曲させて立ち上げた部分を集電部母材13における切り欠いた部分とは反対側となる方向(図18の矢印の方向)にさらに折り曲げ、集電部凸状部8を形成する構成としてもよい。図18は、本明の実施の形態に係る単位セル5が備える集電部3の変形例を示す斜視図である。
このような構成とする場合、弾性体6を集電部母材13の上に配置後、集電部凸状部8を図18の矢印方向へ曲げることで、集電部3と弾性体6とを組み合わせた構造を容易に形成することができる。
本開示は、複数のセルから構成される固体酸化物形燃料電池システム、また固体酸化物形電解セルなどの電気化学セルに広く適用できるものである。
1 セパレータ
2 スペーサ
3 集電部
4 インターコネクタ
5 単位セル
6 弾性体
8 集電部凸状部
8a 電極当接面
8b 集電部屈曲部
9 弾性体凸状部
9a 支持面
9b 弾性体屈曲部
10 弾性体母材
11 固定部
12 電極接合体
13 集電部母材
14 電解質膜
15 燃料極層
16 空気極層
17 燃料極室
18 空気極室
20 貫通孔
21 貫通孔
30 電極層

Claims (6)

  1. 単位セル同士の電気的接続を行う一対のインターコネクタと、
    電解質膜と、前記電解質膜を挟持するように配置された一対の電極層とを有する膜-電極接合体と、
    前記電極層と前記インターコネクタとの間においてそれぞれと接するように配置されるとともに、前記電極層と前記インターコネクタとを電気的に接続させる一対の集電部と、
    一対の前記集電部のうち少なくともいずれか一方の集電部を前記電極層に向かって付勢するとともに、オーステナイト系ステンレス鋼から構成された弾性体と、を備える固体酸化物形燃料電池セル。
  2. 前記弾性体は、ASTM-USN-S31060として規定された、質量%でC:0.05~0.10%、Si:0.50%以下、Mn:1.00%以下、P:0.040%以下、S:0.030%以下、Cr:22.0~24.0%、Ni:10~12.5%、N:0.18~0.25%、REM:0.025~0.070%を含む高Cr低Ni耐熱オーステナイト系ステンレス鋼である請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  3. 前記電解質膜は、プロトン伝導体である、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  4. 前記弾性体の表面は、金属あるいはセラミックにより被覆されている請求項1から3のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  5. 一対の前記電極層は、空気極層及び燃料極層であり、
    一対の前記集電部は、前記空気極層と接する第1の集電部と前記燃料極層と接する第2の集電部であり、
    前記第1の集電部は、フェライト系ステンレス鋼を含み、前記第2の集電部は、ニッケル鋼を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池セル。
  6. 単位セル同士の電気的接続を行う一対のインターコネクタと、
    電解質膜と、前記電解質膜を挟持するように配置された一対の電極層とを有する膜-電極接合体と、
    前記電極層と前記インターコネクタとの間においてそれぞれと接するように配置されるとともに、前記電極層と前記インターコネクタとを電気的に接続させる一対の集電部と、
    一対の前記集電部のうち少なくともいずれか一方の集電部を前記電極層に向かって付勢するとともに、オーステナイト系ステンレス鋼から構成された弾性体と、
    を備える電気化学セル。
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