JP2005093403A - 支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック及びその作製方法 - Google Patents

支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック及びその作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】支持膜式固体酸化物形燃料電池の単電池における反りないし歪みによる発電性能低下の問題を解決する。
【解決手段】支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、その空気極と接する部分に波状部を備え且つその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。本発明は、従来のように煩鎖で数多くの工程を経ることなく構成でき且つガス封止部を格段に減じてなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体、支持膜式SOFCスタックに対しても適用することができる。
【選択図】図24













































Description

本発明は、支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体、その作製方法、支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ及び該インターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックに関する。
固体酸化物形燃料電池〔SOFC(=Solid Oxide Fuel Cell):以下適宜「SOFC」と略称する〕の単電池すなわち単セルは、固体酸化物電解質を挟んでアノード(燃料極)及びカソード(空気極、酸化剤として酸素が用いられる場合は酸素極)が配置され、燃料極/電解質/空気極の3層ユニットで構成される。本明細書及び図面中、単セルを適宜「セル」とも言い、固体酸化物電解質を適宜「電解質」または「電解質膜」とも言う。また、カソードは、酸化剤として酸素が用いられる場合は酸素極であるが、本明細書及び特許請求の範囲においては、酸化剤として酸素または酸素富化空気が用いられる場合を含めて空気極という。
電解質材料としては、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)等のシート状焼結体が用いられ、燃料極としては、例えばニッケルとイットリア安定化ジルコニアの混合物(Ni/YSZサーメット)等の多孔質体が用いられ、空気極としては、例えばSrドープのLaMnO3等の多孔質体が用いられ、通常、電解質材料の両面に燃料極と空気極を焼き付けることにより単電池が構成される。その作動時に、空気極に導入される空気中の酸素は空気極で酸化物イオン(O2-)となり、電解質を通って燃料極に至る。ここで、燃料極に導入される燃料と反応して電子を放出し、電気と水、二酸化炭素等の反応生成物を生成する。空気極での利用済み空気は空気極オフガスとして排出され、燃料極での利用済み燃料は燃料極オフガスとして排出される。
ところで、従来のSOFCはその作動温度が1000〜800℃程度と高いが、最近ではそれ以下、800〜650℃程度の範囲、例えば750℃程度の温度で作動するSOFCが開発されつつある。図1〜3はそのSOFCのセルの態様例を説明する図である。図1は単セルの断面図、図2は空気極側から見た斜視図、図3は燃料極側から見た斜視図である。図1〜3のとおり、セルは、燃料極の上に電解質膜が配置され、電解質膜の上に空気極が配置されて構成される。
固体酸化物電解質として例えばジルコニア系やLaGaO3系などの電解質材料が用いられ、これを膜厚の厚い燃料極で支持するように構成されており、支持膜式と称される。支持膜式においては、電解質膜の膜厚を薄く構成でき、その膜厚が例えば10μm程度となり、800〜650℃という低温で運転できる。このため、その構成材料として耐熱合金、例えばステンレス鋼などの安価な材料の使用を可能とし、また小型化が可能であるなど各種利点を有する。
図4〜5は、そのようにして構成された単セルを組み込んだSOFCスタックの構成例であり、図4では各構成部材の位置関係等を示すため間隔を置き斜視図として示している。図5は、図4中X−X線断面図である。ここで、空気極とセパレータAとの間に空気が流通し、両者間は電気的に接触している必要がある。このため、空気極とセパレータAの間には、空気流通用の溝を有し且つ導電性のインターコネクタが設けられるが、図示は省略している。インターコネクタは、セパレータAとは別個に設けてもよく、それと一体に設けてもよい。
図4〜5のとおり、支持膜式SOFCスタックは、上部から下部へ順次セパレータA、セパレータB、セパレータC、接合材、セル、セパレータDが配置される。このうちセパレータCはセルサポートフォイルともいわれる。セパレータAの上部、セパレータDの下部には集電板等が配置されるが、図示は省略している。セパレータA〜Dはステンレス鋼等の耐熱合金で構成される。なお、図5中、燃料極と集電板との間に間隙を置いて示しているが、両者は電気的に接触している必要がある。このため、燃料極下面と集電板を直かに接するようにしてもよく、両者間にニッケルフェルト等を介在させてもよい。燃料極は多孔質体であるので、燃料は燃料極中やその下面を流通しながら発電に寄与する。
ところで、上記のような低温作動の支持膜式SOFCにおいても、単セル一個の電圧は低いため、通常、単セルを複数層電気的に直列に積層して構成される。単セルをセルサポートフォイル(すなわち図4〜5中セパレータC)に接合し、それをマニホールド(図4〜5中セパレータB、D)に納まるように配置、接合したものをユニットとし、これを耐熱合金製のインターコネクタを介して次のユニットに接合することによりスタックが形成される。加えて、SOFCスタックを流通する燃料、空気、燃料極オフガス、空気極オフガスはすべて気体であることからガス封止をするが、その封止性を高めるために各部材間にはシール材を挟み込む必要があるなど、SOFCスタックを構成するには数多くの部材に加え、煩鎖で数多くの工程を必要とする。
本発明者らは、そのような数多くの部材や煩鎖で数多くの工程を経ることなく構成でき、且つ、ガス封止部を格段に減じてなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体、これを用いた支持膜式SOFCスタック及びモジュールを先に開発している(特願2003−112202)。図6〜8はその構成例を示す図である。図6(a)は第1合金箔板1、図6(b)は第2合金箔板2であり、合金箔板を短冊状の形状に形成した例であるが、合金箔板は矩形状その他適宜の形状とすることができる。図6(a)のとおり、第1の短冊状合金箔板1は、その中央部に空気極用の開口(窓)3と長手方向の両端に燃料流通用開口4、4を設けるとともに、その長手方向に対する左右両端に図6(b)に示す第2の短冊状合金箔板2との接合部5、5を設けて構成される。
特願2003−112202
また、図6(b)のとおり、第2の短冊状合金箔板2は、その長手方向の両端に燃料流通用開口7、7を設けるとともに、その短冊状合金箔板の長手方向に対する左右両端に図6(a)に示す第1の短冊状合金箔板1との接合部6、6を設けて構成される。ここで、第2の短冊状合金箔板2の接合部6、6はその端部を折曲げて構成し、第1の短冊状合金箔板1の接合部5、5はその端部を2回折曲げ、第2の短冊状合金箔板2の接合部6、6で係止されるように構成しているが、その形状は、第2の短冊状合金箔板2の接合部6、6と第1の短冊状合金箔板1の接合部5、5とが接合材により接合し得る適宜の形状に構成することができる。接合材としては金属ろうやガラス接合材等が用いられる。
図7は、上記のように構成した第1の短冊状合金箔板1及び第2の短冊状合金箔板2と、前述図1〜3に示すような支持膜式SOFCの単セル10と、スペーサ8、8を用いて支持膜式SOFCスタック構成用構造体を構成する例を示す図である。ここで、図7のとおり、SOFCの単セル10は空気極を上にして配置される。スペーサ8、8は、第1の短冊状合金箔板1の長手方向の両端に設けられた開口4、4及び第2の短冊状合金箔板2の長手方向の両端に設けられた開口7、7に対応した開口を有し、両短冊状合金箔板と同様の合金部材で構成される。スペーサ8、8には内部に向けてガスが通るように開口部側面に複数の孔9が設けてある。
図7のとおり、まず第2の短冊状合金箔板2の中央部に単セル10を載置する。そして、第1の短冊状合金箔板1と第2の短冊状合金箔板2との間で、第1の短冊状合金箔板1の長手方向の両端開口4、4と第2の短冊状合金箔板2の長手方向の両端開口7、7に対応した位置にスペーサ8、8を配置する。その後、第2の短冊状合金箔板2の接合部6、6で第1の短冊状合金箔板1の接合部5、5を係止し、その間を接合材で接合する。図8〜9は、こうして構成された支持膜式SOFCスタック構成用構造体11を示し、図8は空気極側すなわち表面側から見た斜視図、図9は燃料極側すなわち裏面側から見た斜視図である。
図8〜9に示すような支持膜式SOFCスタック構成用構造体は、1枚の合金箔板を折曲げて単セルを包み込むことで作製することもできる。図10〜11はその作製過程を示す図である。図10〜11中、図6〜9に記載の部材と同じ部材については同一の符号を用いている。図10のとおり、該合金箔板12は、折曲部13の両側の箔板部14、16のうち、一方の箔板部14には、その長手方向の両端に燃料流通用開口15、15を設け、他方の箔板部16には、その中央部に空気極用の開口(窓)17を設けるとともに、その長手方向の両端に燃料流通用開口18、18を設ける。
そして、図11のとおり、該一方の箔板部の中央部に支持膜式SOFCの単セル10を空気極を上にして配置する。次いで、燃料流通用開口部15、15と燃料流通用開口部18、18との間にスペーサ8、8を介在させて配置した後、折曲部13の両側の箔板部14、16を折曲部13と相対する端部19、20で当接、接合して構成される。本構成によれば、接合する箇所が短冊状合金箔板の両折曲箔板の折曲部と相対する端部19、20だけであるので、その工作上も簡単且つ容易で非常に有利である。
こうして、前述図8〜9に示すのと同様の支持膜式SOFCスタック構成用構造体が得られる。図10〜11では、折曲部13は両側の箔板部14、16間で間隔をとるため2度(図10〜11中13′と13″の2箇所)折曲げているが、ここは、構造体の複数個を用いてスタック化する際に、箔板部14、16に荷重がかかることになるため、1度(1箇所)の折曲げだけでもよい。この場合、構造体の作製時点では、折曲げを軽く行い(すなわち当該折曲部分を湾曲状等にしておき)、スタック化の際に折り曲がるようにしてもよい。
このように、図6〜7、図10〜11のように構成される支持膜式SOFCスタック構成用構造体は、単セルのほか、その構成部材として合金箔板とスペーサを使用するだけで足り、しかもそのように合金箔板を使用することにより、従来形式のSOFCスタックに対して合金の使用量を抑えることができる。また、接合は、図6〜7の場合には第1の合金箔板1の接合部5、5と第2の合金箔板2の接合部6、6の2箇所の接合だけであり、図10〜11の場合には折曲部13と相対する端部19、20での1箇所の接合だけであるので、その作製も簡単且つ容易であり、従来のように煩鎖で数多くの工程を必要としない。また、接合部分が、図6〜7の場合には両端の2箇所だけであるので、ガスシール性の優れた支持膜式SOFCスタック構造体とすることができ、図10〜11の場合には端部19、20での1箇所だけであるので、さらにガスシール性の優れた支持膜式SOFCスタック構造体とすることができる。
上記支持膜式SOFCスタック構成用構造体を用いてスタックが構成される。構成部材としては、以上のようにして作製した支持膜式SOFCスタック構成用構造体と絶縁体部材とインターコネクタを用いる。絶縁体部材は、スタック構成用構造体の開口と対応した開口を有し、例えば雲母等の耐熱性材料で構成され、インターコネクタは例えばステンレス鋼等の耐熱性合金で構成される。
インターコネクタは通常波状に構成され、その波状部により空気流通(つまりガス流通)及び電気的接続が行われる。すなわち、インターコネクタは、空気流通及び電気的接続用の波状部を備えて構成し、これを単セルの空気極に対応する部位に配置する。インターコネクタは、その点を基本とし、空気流通及び電気的接続用の波状部をその両側に延長し、その両端部に絶縁体部材の開口及び構造体の開口に対応した開口を備えて構成してもよい。この場合にも、空気流通及び電気的接続用の波状部を単セルの空気極に対応する部位に配置する。
図12は、図8〜9に示すような支持膜式SOFCスタック構成用構造体11を用いた支持膜式SOFCスタックの構成過程を示す図で、インターコネクタとして、上記空気流通及び電気的接続用の波状部からその両側に面状に延長し、その両端部に絶縁体部材の開口及び構造体の開口に対応した開口を備えたインターコネクタを用いる場合を示している。図12のとおり、インターコネクタ22は、その両端に絶縁体部材21、21の開口及び構造体11の開口4(7)、4(7)に対応した開口23、23を備え、その中央部の単セル10の空気極に対応する部位に空気流通及び電気的接続用の波状部(溝)24が設けてある。ここで、当該波状部24の形状は図示のような形状とは限らず、空気流通機能に加え、後述ばね性や空気流通性等の観点から適宜の形状とすることができる。
支持膜式SOFCスタック構成用構造体11に、その長手方向両端の開口部4(7)、4(7)に対応した開口を有する絶縁体部材21、21を載置し、その上にインターコネクタ22を載置することにより支持膜式SOFCスタックが形成される。図10中、矢印(↓)はその載置方向を示すものである。こうして作製した支持膜式SOFCスタックは上下両面に集電板を配し、ケーシング内に納めて使用される。図13はこうして構成された支持膜式SOFCスタックの長手方向中央部の断面図である。
以上は単セル1個を配置したスタックであるが、当該スタックの複数個を積層して複数個の単セルを備えた支持膜式SOFCスタックが構成される。図14は、図8〜9に示すような支持膜式SOFCスタック構成用構造体11の2個を積層して2個の単セルを備えた支持膜式SOFCスタックの構成過程を示す図である。インターコネクタ22として、波状に構成し、その波状部24で空気流通及び電気的接続を行うインターコネクタを用いる場合を示している。この場合には、波状部24がすなわちインターコネクタ22であるので、図14中、符号22(24)として示している。図14のとおり、インターコネクタ22(24)は波状に構成され、単セル10の空気極に対応する部位すなわちその上面にその波状部が配置される。ここで、当該波状部の形状は図示のような形状とは限らず、空気流通機能に加え、後述ばね性や空気流通性等の観点からジグザク状その他適宜の形状とすることができる。
上下の各支持膜式SOFCスタック構成用構造体11に、その長手方向両端の開口部4(7)、4(7)に対応した開口を有する絶縁体部材21、21を載置し、各絶縁体部材21、21間にインターコネクタ22(24)を配置することにより支持膜式SOFCスタックが形成される。図14中、矢印(↓)はその載置方向を示すものである。こうして作製した支持膜式SOFCスタックは上下両面に集電板を配し、ケーシング内に納めて使用される。図15はこうして構成された支持膜式SOFCスタックの長手方向中央部の断面図である。こうして、2個以上の複数個の構造体11が積層される。この点、インターコネクタとして、前記のとおり、空気流通及び電気的接続用の波状部24からその両側に面状に延長し、その両端部に絶縁体部材の開口及び支持膜式SOFCスタック構成用構造体の開口に対応した開口を備えたインターコネクタを用いる場合も同様である。
その際、スタックを構成する各部材間でガスシールをする必要がある。このためスタックの両面から荷重をかけるが、セル部分は上下のインターコネクタの波状部24のばね構造によって荷重を緩和するので、荷重によるセル破壊が回避される。その際、波状部24を、そのばね性の観点から、それに適応した形状とすることにより、ばね構造の変形の自由度を増加させ、たとえセルに若干の歪みがあっても良好な電気的接続が達成される。
ところが、以上のような支持膜式SOFCスタック構成用構造体及びこれを用いた支持膜式SOFCスタックについても、以下のような問題点があり、さらに改良の余地があることが分かった。支持膜式SOFCの単セルを模式的に示せば前述図1〜3のように平面になる。しかし、単セルは、その作製に際して焼成工程を必須とする上、燃料極や電解質などの部材間の熱膨張係数の差が原因で完全な平面乃至スタック化するに際して許容できる範囲の平面にはなり難く、図16〜18に示すように、反りや歪みが生じる。図16は断面図、図17は燃料極側すなわち裏面から見た斜視図、図16は空気極側すなわち表面から見た斜視図である。なお、燃料極や電解質などの部材間の熱膨張係数の差、その他の条件如何によっては、上記反りないし歪みは、図16〜18に示すのとは逆に生じることもあり得る。以下では、図16〜18に示すように反りや歪みが生じる場合につて説明するが、上記反りないし歪みが図16〜18に示すのとは逆に生じる場合についても同様である。
〈問題点1〉
まず、単セルの燃料極側すなわちその裏面は、図16、図17に示すように、中央部が凹み(窪み)、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。すると、支持膜式SOFC単セルを合金箔板で包み込む形式のスタック構成用構造体では、その裏面に配置される合金箔板が平板であると、電気的接触にむらが生じて接触抵抗が増大し、発電性能を低下させてしまう。
〈問題点2〉
一方、単セルの空気極側すなわちその表面は、図16、図18に示すように、中央部が膨らみ、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。このセルをインターコネクタを介してスタック化する際には、その空気極面に図12〜15に示すようにインターコネクタの波状部24を当接させるが、その反りないし歪みにより、空気極面とインターコネクタの波状部24間の接触が阻害され、電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。
図19はその状況を説明する図である。図19(a)〜(b)中、A−A線で示す部分はインターコネクタの波状部24の下部の節部(図示のように、波状部がジグザグ状である場合には折曲部)であるが、これを空気極面に当接すると、図19(c)のように、波状部24の下部の節部の一部は空気極面に接するが、その余の部分は、図19(c)中非接触部分として示すように、離間してしまう。このため電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。
〈問題点3〉
また、セルをインターコネクタを介してスタック化した場合、インターコネクタの波状部24で形成される空隙が空気の流通路となる。波状部24のうち、セルの空気極に面する側の流路(空気極面の側の流路)を流れる空気は発電に寄与するが、波状部24のうち、セルの空気極に面しない側の流路(空気極面と反対側の流路)を流れる空気は空気極面を流通しないことになり、発電に寄与しないことになる。図20はその状況を説明する図である。図20(a)はインターコネクタの波状部24と空気極との配置関係を示し、図20(b)〜(c)は空気の流通状況を示している。
インターコネクタの波状部で形成されるセルの空気極に面する側の流路(空気極面の側の流路)を流れる空気は、図20(b)中矢印(←)で示すようになる。この空気流は、空気極面に接して流れるので発電に寄与する。これに対して、インターコネクタの波状部で形成されるセルの空気極に面しない側の流路(空気極面と反対側の流路)を流れる空気は、図20(c)中矢印(←)で示すようになる。この空気流は、空気極側を流通しないので空気極面に接せず、発電に寄与しないことになり、発電性能を低下させてしまう。
そして、以上の問題点1〜3のうち、問題点2〜3は、(i)図6〜15に示すような、支持膜式SOFCの単セル全体を、空気極用の開口、並びに、ガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタックの場合はもちろん、(ii)支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口、並びに、ガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタックや、(iii)図4〜5に示すような、従来形式の支持膜式SOFCスタックにおいて、空気極上に空気流通用波状部を配置する場合や燃料極上に燃料流通用波状部を配置する場合にも生じる。
そこで、本発明は、図6〜11に示すような支持膜式SOFCスタック構成用構造体、これを用いた図12〜15に示すような支持膜式SOFCスタック、支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック、および、図4〜5に示すような従来形式の支持膜式SOFCスタックにおける以上の問題を解決することを目的とするものである。
本発明は(1)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体において、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板が予め燃料極の形状に合わせて加工してなる合金箔板であり、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体を提供する。
本発明は(2)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体を作製するに際して、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板の部分を予め燃料極の形状に合わせて加工し、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置することを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の作製方法を提供する。
本発明は(3)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板が予め燃料極の形状に合わせて加工してなる合金箔板であり、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(4)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを作製するに際して、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板の部分を予め燃料極の形状に合わせて加工し、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置することを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックの作製方法を提供する。
本発明は(5)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、(6)このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(7)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、(8)このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(9)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその空気極と接する部分に波状部を備え、且つ、その波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、その波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、(10)このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(11)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、(12)このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(13)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、(14)このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(15)支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその燃料極と接する部分に波状部を備え、且つ、その波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、その波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ、および、(16)このインターコネクタを用いてなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(17)支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セルの空気極面に、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(18)支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セルの空気極面に、波状で且つその波状部に複数個の孔を設けたインターコネクタを配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明は(19)支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セルの空気極面に、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを提供する。
本発明によれば、合金箔板で包み込んだ支持膜式SOFCスタック構成用構造体、これを用いた支持膜式SOFCスタック、および、従来形式の支持膜式SOFCスタックにおける単セルの反りないし歪みによる発電性能低下の問題を解決することができる。また、本発明は、従来のように煩鎖で数多くの工程を経ることなく構成でき且つガス封止部を格段に減じてなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体、支持膜式SOFCスタックに対して適用することができる。
本発明(1)は、支持膜式SOFCの単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体において、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板が予め燃料極の形状に合わせて加工してなる合金箔板であり、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置してなることを特徴とする。また、本発明(2)は、本発明(1)の支持膜式SOFCスタック構成用構造体の作製方法であり、その作製に際して、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板の部分を予め燃料極の形状に合わせて加工し、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置することを特徴とする。
本発明(3)は、本発明(1)の支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタックにおいて、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板が予め燃料極の形状に合わせて加工してなる合金箔板であり、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置してなることを特徴とする。また、本発明(4)は、本発明(3)の支持膜式SOFCスタックの作製方法であり、その作製に際して、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板の部分を予め燃料極の形状に合わせて加工し、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置することを特徴とする。
支持膜式SOFC単セルの裏面すなわち燃料極面は、前述図16、図17のように、中央部が窪み、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。すると、支持膜式SOFC単セルを合金箔板で包み込む形式のスタックでは、その裏面に配置される合金箔板が平板であると、電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。そこで、本発明(1)〜(4)においては、単セルの燃料極に接する合金箔板を予め燃料極の形状に合わせて加工し、この予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を燃料極面に当接して配置する。これにより、燃料極面と合金箔板面をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。
本発明(5)は、支持膜式SOFCの単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタック構成用のインターコネクタであって、その空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする。ここで、平行とは、その波方向と正に平行である場合のほか、その波方向とほぼ平行の場合を含む意味であり、この点、波状部の波方向と平行にスリットを入れる他の発明についても同じである。本発明(6)は、このインターコネクタを用いてなる支持膜式SOFCスタックである。
すなわち、本発明(6)の支持膜式SOFCスタックは、支持膜式SOFCの単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなり、インターコネクタが、その空気極と接する部分に波状部を備え且つその波方向と平行にスリットを入れてなることを特徴とする。
支持膜式SOFC単電池の表面すなわち空気極面は、図16、図18のように、中央部が膨らみ、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。すると、スタック作製に際して、その空気極面に図12〜15に示すようにインターコネクタの波状部を当接させる場合、その反りないし歪みにより、図19(c)に示すように、空気極面とインターコネクタの波状部間に非接触部分が生じて、両者間の接触が阻害され、電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。そこで、本発明(5)〜(6)においては、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成する。これにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。
本発明(7)は、支持膜式SOFCの単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタック構成用のインターコネクタであって、その空気極上に配置される波状部に複数個の孔を設けてなることを特徴とする。また、本発明(8)は、このインターコネクタを用いてなる支持膜式SOFCスタックである。
すなわち、本発明(8)は、支持膜式SOFCの単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタックにおいて、空気極上に配置される波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを用いることを特徴とする。
支持膜式SOFCの単電池をインターコネクタを介してスタック化した場合、その空気極面とインターコネクタの波状部の位置関係は図20(a)に示すようになる。そして、インターコネクタの波状部の空隙が空気の流通路となるが、図20(b)に示すように波状部のうちセルの空気極面に面する側の流路を流れる空気は発電に寄与するが、図20(c)に示すように波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気は空気極面を流通しないことになり、発電に寄与しないことになる。そこで、本発明(7)〜(8)においては、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設ける。この孔により、波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気を空気極側に流通させ、空気極に接触させて発電に寄与させることができる。
本発明(9)は、支持膜式SOFCの単セル全体を空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタック構成用のインターコネクタであって、その空気極と接する部分に波状部を備え、且つ、該波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなることを特徴とする。本発明(10)は、このインターコネクタを用いてなる支持膜式SOFCスタックである。
すなわち、本発明(10)は、支持膜式SOFCの単セル全体を空気極用の開口、並びに、ガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタックにおいて、その空気極と接する部分に波状部を備え、且つ、該波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを用いることを特徴とする。
本発明(9)〜(10)は、本発明(5)〜(6)の特徴点及び本発明(7)〜(8)の特徴点を合わせて備え、両者の作用効果を併せた作用効果を達成できる。すなわち、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成し、また、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設けることにより、波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気を空気極側に流通させ、空気極に接触させて発電に寄与させることができる。
本発明(11)は、支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタック構成用のインターコネクタであって、その燃料極と接する部分に波状部を備え且つ該波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする。本発明(12)は、このインターコネクタを用いてなる支持膜式SOFCスタックである。
すなわち、本発明(12)は、支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口、並びに、ガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタックにおいて、そのインターコネクタとして、その燃料極と接する部分に波状部を備え、且つ、該波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタを用いることを特徴とする。
支持膜式SOFC単電池の裏面すなわち燃料極面は、図16、図17のように、中央部が凹み(窪み)、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。すると、スタック作製に際して、その燃料極面にインターコネクタの波状部を当接させる場合、その反りないし歪みにより、燃料極面とインターコネクタの波状部間の接触が阻害され、電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。そこで、本発明(11)〜(12)においては、インターコネクタを、その波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成する。これにより、燃料極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。
本発明は(13)支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタック構成用のインターコネクタであって、その燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなることを特徴とする。また、本発明(14)は、このインターコネクタを用いてなる支持膜式SOFCスタックである。
すなわち、本発明(14)は、支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口、並びに、ガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタックにおいて、そのインターコネクタとして、燃料極上に配置される波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを用いることを特徴とする。
支持膜式SOFCの単電池をインターコネクタを介してスタック化した場合、その燃料極面とインターコネクタの波状部の空隙が燃料の流通路となり、波状部のうちセルの燃料極面に面する側の流路を流れる燃料は発電に寄与するが、セルの燃料極面に面しない側の流路を流れる燃料は燃料極面を流通しないことになり、発電に寄与しないことになる。そこで、本発明(13)〜(14)においては、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設ける。この孔により、波状部のうちセルの燃料極面に面しない側の流路を流れる燃料を燃料極側に流通させ、燃料極に接触させて発電に寄与させることができる。
本発明(15)は、支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタック構成用のインターコネクタであって、その燃料極と接する部分に波状部を備え、且つ、該波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなることを特徴とする。また、本発明(16)は、このインターコネクタを用いてなる支持膜式SOFCスタックである。
すなわち、本発明(16)は、支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口、並びに、ガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式SOFCスタックにおいて、インターコネクタとして、燃料極と接する部分に波状部を備え、且つ、該波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを用いることを特徴とする。
本発明(15)〜(16)は、本発明(11)〜(12)の特徴点及び本発明(13)〜(14)の特徴点を合わせて備え、両者の作用効果を併せた作用効果を達成できる。すなわち、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、燃料極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成し、また、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設けることにより、波状部のうちセルの燃料極面に面しない側の流路を流れる燃料を燃料極側に流通させ、燃料極に接触させて発電に寄与させることができる。
以上、本発明(3)〜(16)において用いるインターコネクタは、例えば前述図14〜15中、符号22(24)として示すように、単セルの空気極に対応する部位が波状であること、すなわち波状部を備えることが必須である。これがガス流通(すなわち空気または燃料の流通)及び電気的接続の役割を果たすことになるが、他の態様として、例えば前述図12〜13に示すように、その波状部24からその両側に面状に延長し、その両端部に絶縁体部材21、21の開口及び支持膜式SOFCスタック構成用構造体の開口4(7)、4(7)に対応した開口23、23を備えた形式で構成することができる。本発明(3)〜(16)におけるインターコネクタにはこれらのいずれの態様も含まれる。
本発明(17)〜(19)は、例えば前述図4〜5に示すような、従来形式の支持膜式SOFCスタックに対して本発明を適用したものである。
本発明(17)は、支持膜式SOFCスタックにおいて、支持膜式SOFCの単セルの空気極面に、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする。支持膜式SOFC単電池の表面すなわち空気極面は、図16、図18のように、中央部が膨らみ、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。すると、スタック作製に際して、その空気極面に図12〜13に示すようにインターコネクタの波状部を当接させる場合、その反りないし歪みにより、図19のように、空気極面とインターコネクタの波状部間の接触が阻害され、電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。そこで、本発明(17)においては、インターコネクタを、その波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成する。これにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。
また、本発明(18)は、支持膜式SOFCスタックにおいて、支持膜式SOFCの単セルの空気極面に、波状で且つその波状部に複数個の孔を設けたインターコネクタを配置してなることを特徴とする。前述のとおり、図4〜5に示すような従来形式の支持膜式SOFCスタックにおいては、空気極とセパレータAとの間に空気が流通し、両者間は電気的に接触している必要がある。このため、空気極とセパレータAの間には、空気流通用の溝を有するインターコネクタが設けられる。本発明(18)においては、そのインターコネクタとして、波状で且つその波状部に複数個の孔を入れてなるインターコネクタを用いる。この孔により、波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気をセルの空気極面に面する側の流路に流通させ、空気極面に接触させて発電に寄与させることができる。
さらに、本発明(19)は、支持膜式SOFCスタックにおいて、支持膜式SOFCの単セルの空気極面に、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする。本発明(19)は、本発明(17)〜(18)の特徴点を合わせて備え、両者の作用効果を併せた作用効果を達成できる。すなわち、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成し、また、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設けることにより、波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気を空気極側に流通させ、空気極に接触させて発電に寄与させることができる。
以上における、インターコネクタの波状部における波状の形状は各種形状を採ることができる。図21はその形状の態様例を示す図である。図21(a)は断面ジグザグ状の形状、図21(b)は断面波状の形状、図21(c)は断面マシュマロ状の形状、図21(d)は断面台形状の形状、図21(e)は断面コ字状の形状であり、さらにはこれらの変形形状を採ることができる。ここで、本明細書及び特許請求の範囲における、インターコネクタの波状部あるいはその波状とは、図21(b)に示すような断面波状の形状そのものを意味するほか、当該断面波状の形状を含む上記各種形状のものを包括した意味でも用いている。
また、以上では、支持膜式SOFCの単セルについて、燃料極側すなわちその裏面が、図16、図17に示すように、中央部が凹み(窪み)、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じ、空気極側すなわちその表面が、図16、図18に示すように、中央部が膨らみ、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる場合を基に説明したが、本発明は、燃料極側すなわちその裏面が、図16、図17に示すのとは逆に、中央部が膨らみ、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じ、また、空気極側すなわちその表面が、図16、図18に示すのとは逆に、中央部が凹み(窪み)、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じ場合についても同様である。
本発明におけるスタックを構成する合金箔板及びインターコネクタの構成材料としてはステンレス鋼等の耐熱性合金が用いられる。また、接合用の材料としては金属ろうやガラス接合材が用いられるが、好ましくは金属ろうが用いられる。また、スタックに供給する燃料としては、炭化水素、都市ガス、LPガス、天然ガス、ガソリン、軽油、灯油、ディーゼル油、アルコール類(メチルアルコール、エチルアルコール等)、ジメチルエーテル(DME)などが用いられる。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、本発明が実施例に限定されないことはもちろんである。
〈実施例1:本発明(1)〜(4)の構成例〉
図22〜23は本実施例1を示す図である。前述図16、図17のとおり、支持膜式SOFC単セルの燃料極側すなわち裏面は中央部が凹み、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。そこで、本例においては、図22(b)〜(c)のように、単セルの燃料極に接する合金箔板すなわち第2の合金箔板2を予め燃料極の形状に合わせて、中央部が凹み(窪み)、周縁部に向けて漸次湾曲するように加工する。そして、その加工面を燃料極面に当接して配置する。
これにより、燃料極面と合金箔板面をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。これら以外の工程、構成は前述図6〜9を基に説明したとおりである。図23は、こうして構成した支持膜式SOFCスタック構成用構造体を裏面側(すなわち燃料極側)から見た斜視図である。図23のとおり、予め燃料極の形状に合わせた合金箔板を燃料極面に当接して配置しているので、燃料極面と合金箔板面をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。この構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層することにより支持膜式SOFCスタックを構成する。
〈実施例2:本発明(5)〜(6)の構成例〉
図24は本実施例2を示す図である。前述のとおり、支持膜式SOFC単セルの空気極側すなわちその表面は、図16、図18に示すように、中央部が膨らんで凸状になり、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。当該セルをインターコネクタを介してスタック化する場合、その空気極面にインターコネクタの波状部を当接させるが、その反りないし歪みにより、図19(c)に示すように、空気極面とインターコネクタの波状部間に非接触部分が生じて接触が阻害される。
そこで、本実施例においては、空気極と接する部分を波状に形成したインターコネクタにおいて、図24に示すように、その波状部に、その波方向と平行にスリットを入れる。図24(a)はジグザグ状のインターコネクタに対して適用した場合、図24(b)は波状のインターコネクタに対して適用した場合、図24(c)はマシュマロ状のインターコネクタに対して適用した場合である。これにより、支持膜式SOFC単セルの空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく接触させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。また、本スリットは、前述図21(d)のような断面台形状のインターコネクタに適用してもよく、前述図21(e)のような断面コ字状のインターコネクタに適用してもよく、これらの変形形状のインターコネクタに適用してもよい。
〈実施例3:本発明(7)〜(8)の構成例〉
図25は本実施例3を示す図である。前述のとおり、インターコネクタの波状部と空気極との配置関係は図20(a)のようになり、インターコネクタの波状部で形成されるセルの空気極面に面しない側の流路(空気極と反対側の流路)を流れる空気は、図20(c)中矢印(←)で示すように、空気極に接しない。このため、その空気流は、空気極面を流通せず、発電に寄与しないことになり、発電性能を低下させてしまう。そこで、本例においては、インターコネクタにおいて、その波状部に複数個の孔を設ける。図25(a)はジグザグ状のインターコネクタに対して適用した場合、図25(b)は波状のインターコネクタに対して適用した場合、図25(c)はマシュマロ状のインターコネクタに対して適用した場合である。これら複数個の孔により、波状部のうちセルの空気極に面しない側の流路を流れる空気を空気極側に流通させ、空気極に接触させて発電に寄与させることができる。本複数個の孔は、前述図21(d)のような断面台形状のインターコネクタに適用してもよく、前述図21(e)のような断面コ字状のインターコネクタに適用してもよく、これらの変形形状のインターコネクタに適用してもよい。
〈実施例4:本発明(9)〜(10)の構成例〉
図26は本実施例4を示す図である。前述のとおり、支持膜式SOFC単セルの空気極側は、図16、図18に示すように、中央部が膨らんで凸状になり、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。当該セルをインターコネクタを介してスタック化する場合、その空気極面にインターコネクタの波状部を当接させるが、その反りないし歪みにより、図19(c)のように、空気極面とインターコネクタの波状部間に非接触部分が生じて接触が阻害される。また、前述のとおり、インターコネクタの波状部と空気極との配置関係は図20(a)のようになり、インターコネクタの波状部で形成されるセルの空気極に面しない側の流路(空気極と反対側の流路)を流れる空気は、図20(c)中矢印(←)で示すように、空気極側を流通せず、空気極に接しないので、発電に寄与しないことになり、発電性能を低下させてしまう。
そこで、本例においては、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成し、また、その波状部に複数個の孔を設けることにより、波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気を空気極側に流通させ、空気極面に接触させて発電に寄与させる。図26(a)はジグザグ状のインターコネクタに対して適用した場合、図26(b)は波状のインターコネクタに対して適用した場合、図26(c)はマシュマロ状のインターコネクタに対して適用した場合である。本スリット及び複数個の孔は、前述図21(d)のような断面台形状のインターコネクタに適用してもよく、前述図21(e)のような断面コ字状のインターコネクタに適用してもよく、これらの変形形状のインターコネクタに適用してもよい。
〈実施例5:本発明(11)〜(16)の構成例〉
図27〜31は本実施例5を示す図である。支持膜式SOFCの単セル全体を燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式SOFCスタック構成用構造体は、図27のように、その開口側に単セルの燃料極が臨むように配置される。図28はその断面を模式的に示す図である。図28では、合金箔板、スペーサ等の各部材は、便宜上、上下間隔を置いて示している。図29のとおり、開口寄り合金箔板の周縁下面と燃料極の周縁上面が当接するが、両者間はガラスまたは金属ろう等のろう材で接合シールされる。支持膜式SOFCの単セルでは、燃料極面(両面のうちの一方の面)のみに電解質が配置される場合と、燃料極面に加えて側周面にも電解質が配置される場合とがあるが、図29(a)は燃料極面のみに電解質が配置される場合のシールの仕方を示し、図29(b)は燃料極面に加えて側周面にも電解質が配置される場合のシールの仕方を示している。
上記のように構成した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の一個または複数個(通常は複数個)を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層し、支持膜式SOFCスタックを構成する。図30はその構成例を模式的に示す図で、各部材は、便宜上、一部を除き間隔を置いて示している。図30には一個の該構造体による場合を示しているが、該構造体の複数個を積層する場合も同様である。図30のとおり、合金箔板の開口に臨ませた燃料極と接する部分にインターコネクタを配置する。インターコネクタと合金箔板との間は電気絶縁体で絶縁される。電力はインターコネクタと構造体の裏面との間から取り出される。図30中電子の流れを示している。
図31はここで用いるインターコネクタの構成例である。図31(a)は、インターコネクタを波状に形成し、且つ、その波方向と平行にスリットを入れて構成する例である。支持膜式SOFC単セルの燃料極面は、前述図16、図17のように、中央部が凹み(窪み)、周縁部に向けて漸次湾曲して反りないし歪みが生じる。すると、スタック作製に際して、その燃料極面にインターコネクタの波状部を当接させる場合、その反りないし歪みにより、燃料極面とインターコネクタの波状部間の接触が阻害され、電気的接触にむらが生じて接触抵抗を増大させ、発電性能を低下させてしまう。そこで、インターコネクタを上記のように波状に形成し、且つ、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、燃料極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。
図31(b)は、インターコネクタを波状に形成し、且つ、その波状部に複数個の孔を設けて構成する例である。支持膜式SOFCの単電池をインターコネクタを介してスタック化した場合、その燃料極面とインターコネクタの波状部の空隙が燃料の流通路となり、波状部のうちセルの燃料極面に面する側の流路を流れる燃料は発電に寄与するが、セルの燃料極面に面しない側の流路を流れる燃料は燃料極面を流通しないことになり、発電に寄与しないことになる。そこで、本例では、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設ける。その複数個の孔により、該波状部のうちセルの燃料極面に面しない側の流路を流れる燃料を燃料極側に流通させ、燃料極に接触させて発電に寄与させることができる。
図31(c)は、インターコネクタを波状に形成し、且つ、その波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けて構成する例である。図31(c)のように、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、燃料極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成し、また、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設けることにより、波状部のうちセルの燃料極面に面しない側の流路を流れる燃料を燃料極側に流通させ、燃料極に接触させて発電に寄与させることができる。
図31(a)〜(c)の例は波状のインターコネクタに対して適用した例であるが、前述図21(a)のような断面ジグザグ状のインターコネクタに対して適用してもよく、前述図21(c)のような断面マシュマロ状のインターコネクタに対して適用してもよく、前述図21(d)のような断面台形状のインターコネクタに適用してもよく、前述図21(e)のような断面コ字状のインターコネクタに適用してもよく、さらにこれらの変形形状のインターコネクタに適用してもよい。これらいずれの場合にもそれぞれ上記と同じ効果が達成される。
〈実施例6:本発明(17)〜(19)の構成例〉
図32〜35は本実施例6を示す図である。例えば、前述図4〜5に示すような従来形式の支持膜式SOFCスタック、すなわち合金箔板で包み込まない形式の支持膜式SOFCスタックにおいては、空気極とセパレータAとの間に空気が流通し、且つ、両者間は電気的に接触している必要がある。このため、空気極とセパレータAの間には、図32に示すように、空気流通用の溝を有し且つ電気伝導性のインターコネクタが設けられる。図33〜35は、本発明(17)〜(19)のインターコネクタを配置した支持膜式SOFCスタックのうち、単セルの空気極面に対するインターコネクタの配置例を斜視図として示している。
図33は、そのインターコネクタとして、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタを用いる例である。図33(a)は断面ジグザグ状のインターコネクタにその波方向と平行にスリットを入れた例、図33(b)は断面波状のインターコネクタにその波方向と平行にスリットを入れた例、図33(c)は断面マシュマロ状のインターコネクタにその波方向と平行にスリットを入れた例である。図33のとおり、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成することができる。
図34は、そのインターコネクタとして、波状で且つその波状部に複数の孔を設けてなるインターコネクタを用いる例である。図34(a)は断面ジグザグ状のインターコネクタに多数の孔を設けた例、図34(b)は断面波状のインターコネクタに多数の孔を設けた例、図34(c)は断面マシュマロ状のインターコネクタに多数の孔を設けた例である。図34のとおり、インターコネクタに複数の孔を設けることにより、その波状部のうち、セルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気をセルの空気極面に面する側の流路に流通させ、空気極面に接触させて発電に寄与させることができる。
図35は、そのインターコネクタとして、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを用いる例である。図35(a)は断面ジグザグ状のインターコネクタにスリットを入れ且つその波状部に複数の孔を設けた例、図35(b)は断面波状のインターコネクタにスリットを入れ且つその波状部に複数の孔を設けた例、図35(c)は断面マシュマロ状のインターコネクタにスリットを入れ且つその波状部に複数の孔を設けた例である。図35のとおり、インターコネクタの波状部に、その波方向と平行にスリットを入れて構成することにより、空気極面とインターコネクタの波状部をむらなく当接させ、両者間で均等な電気的接触を達成し、また、インターコネクタの波状部に複数個の孔を設けることにより、波状部のうちセルの空気極面に面しない側の流路を流れる空気を空気極側に流通させ、空気極に接触させて発電に寄与させることができる。
図33〜35の例は断面ジグザグ状、断面波状及び断面マシュマロ状のインターコネクタに対して適用した例であるが、前述図21(d)のような断面台形状のインターコネクタに適用してもよく、前述図21(e)のような断面コ字状のインターコネクタに適用してもよく、これらの変形形状のインターコネクタに適用してもよい。これらいずれの場合にもそれぞれ上記と同じ効果が達成される。
支持膜式SOFC単セルの態様例を説明する図 支持膜式SOFC単セルの態様例を説明する図 支持膜式SOFC単セルの態様例を説明する図 支持膜式SOFC単セルを組み込んだSOFCスタックの構成例を示す図 支持膜式SOFC単セルを組み込んだSOFCスタックの構成例を示す図(断面図) 先に開発した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の構成例を示す図 先に開発した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の構成例を示す図 先に開発した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の構成例を示す図 先に開発した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の構成例を示す図 先に開発した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の構成例を示す図 先に開発した支持膜式SOFCスタック構成用構造体の構成例を示す図 支持膜式SOFCスタックの構成過程を示す図 図12のようにして構成された支持膜式SOFCスタックの長手方向中央部の断面図 支持膜式SOFCスタックの構成過程を示す図 図14のようにして構成された支持膜式SOFCスタックの長手方向中央部の断面図 支持膜式SOFCの単セルで生じる反りや歪みを説明する図 支持膜式SOFCの単セルで生じる反りや歪みを説明する図 支持膜式SOFCの単セルで生じる反りや歪みを説明する図 支持膜式SOFCの単セルで生じる反りや歪みによる問題点を説明する図 支持膜式SOFCの単セルで生じる反りや歪みによる問題点を説明する図 インターコネクタの波状部における波状の形状の態様例を示す図 実施例1を示す図 実施例1を示す図 実施例2を示す図 実施例3を示す図 実施例4を示す図 実施例5を示す図 実施例5を示す図 実施例5を示す図 実施例5を示す図 実施例5を示す図 実施例6を示す図 実施例6を示す図 実施例6を示す図 実施例6を示す図
符号の説明
1 第1の短冊状合金箔板
2 第2の短冊状合金箔板
3 空気極用の開口(窓)
4 開口
5 接合部
6 接合部
7 開口
8 スペーサ
9 孔
10 支持膜式SOFCの単セル
11 支持膜式SOFCスタック構成用構造体
12 1枚の短冊状合金箔板
13 折曲部
14、16 両側の箔板部
15 燃料流通用開口
17 空気極用の開口(窓)
18 燃料流通用開口
19、20 折曲部13と相対する端部
21 絶縁体部材
22 インターコネクタ
23 開口
24 波状部(溝)

Claims (33)

  1. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体において、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板が予め燃料極の形状に合わせて加工してなる合金箔板であり、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体。
  2. 請求項1に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体において、前記合金箔板が短冊状の箔板であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体。
  3. 請求項1または2に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体において、前記合金箔板の構成材料が耐熱性合金であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体。
  4. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体を作製するに際して、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板の部分を予め燃料極の形状に合わせて加工し、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置することを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の作製方法。
  5. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板が予め燃料極の形状に合わせて加工してなる合金箔板であり、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  6. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックを作製するに際して、単セルの燃料極に接する部分の合金箔板の部分を予め燃料極の形状に合わせて加工し、該予め燃料極の形状に合わせて加工した合金箔板の部分を単セルの燃料極に対して配置することを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックの作製方法。
  7. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  8. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  9. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタが、その空気極と接する部分に波状部を備え、且つ、その波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、その波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  10. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  11. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  12. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用のインターコネクタであって、該インターコネクタがその燃料極と接する部分に波状部を備え、且つ、その波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、その波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  13. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタにおいて、前記波状部の形状が断面ジグザグ状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  14. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタにおいて、前記波状部の形状が断面マシュマロ状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  15. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタにおいて、前記波状部の形状が断面台形状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  16. 請求項7乃至12のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタにおいて、前記波状部の形状が断面コ字状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用インターコネクタ。
  17. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、該インターコネクタが、その空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  18. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、該インターコネクタが、その空気極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  19. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、空気極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、該インターコネクタが、その空気極と接する部分に波状部を備え且つその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  20. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、該インターコネクタが、その燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタであることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  21. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、該インターコネクタが、その燃料極と接する部分に波状部を備え且つその波状部に複数個の孔を設けてなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  22. 支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セル全体を、燃料極用の開口並びにガスの導入用の孔及び導出用の孔を備えた合金箔板で包み込んでなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック構成用構造体の複数個を、ガス流通及び電気的接続を行うインターコネクタを介して積層してなる支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、該インターコネクタが、その燃料極と接する部分に波状部を備え、且つ、その波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、その波状部に複数個の孔を設けてなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  23. 請求項17乃至22のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、インターコネクタの前記波状部の形状が断面ジグザグ状の形状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  24. 請求項17乃至22のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、インターコネクタの前記波状部の形状が断面マシュマロ状の形状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  25. 請求項17乃至22のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、インターコネクタの前記波状部の形状が断面台形状の形状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  26. 請求項17乃至22のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、インターコネクタの前記波状部の形状が断面コ字状の形状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  27. 支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セルの空気極面に、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  28. 支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セルの空気極面に、波状で且つその波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  29. 支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、支持膜式固体酸化物形燃料電池の単セルの空気極面に、波状で且つその波状部にその波方向と平行にスリットを入れるとともに、該波状部に複数個の孔を設けてなるインターコネクタを配置してなることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  30. 請求項27乃至29のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、前記インターコネクタの波状の形状が断面ジグザグ状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  31. 請求項27乃至29のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、前記インターコネクタの波状の形状が断面マシュマロ状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  32. 請求項27乃至29のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、前記インターコネクタの波状の形状が断面台形状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
  33. 請求項27乃至29のいずれか1項に記載の支持膜式固体酸化物形燃料電池スタックにおいて、前記インターコネクタの波状の形状が断面コ字状であることを特徴とする支持膜式固体酸化物形燃料電池スタック。
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