JP2012120119A - 移相器 - Google Patents

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Abstract

【課題】位相特性の劣化を低減し、伝送特性の劣化を抑えることができる移相器を提供する。
【解決手段】移相器100は、線路4、5と、該線路4、5から隔てて設けられる接地導体11、12、13とが誘電体層の主面上に積層された金属層に形成されるコプレーナ線路を用いて構成され、入力端子1に接続されている入力線路2と、出力端子8に接続されている出力線路7と、前記入力線路2と前記出力線路7との間に設けられた移相線路4及び基準線路5と、前記移相線路4の一端を前記入力線路2に接続した状態と、前記基準線路5の一端を前記入力線路2に接続した状態とを切り替える第1スイッチ3と、前記移相線路4の他端を前記出力線路7に接続した状態と、前記基準線路5の他端を前記出力線路7に接続した状態とを切り替える第2スイッチ6と、前記移相線路4を挟むように設けられている接地導体11、13を接続する第1ブリッジ21とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波帯や、ミリ波帯などの高周波帯において用いられる移相器に関する。
2つのマイクロストリップ線路を切り替えて信号の移相量を変化させる線路切換型の移相器では、異なる線路長のマイクロストリップ線路を備え、当該マイクロストリップ線路を切り替えることにより、移相量を変化させている。このような線路切換型の移相器では、このマイクロストリップ線路のうち線路長が長いマイクロストリップ線路を折り曲げる曲げ部を設けることによりレイアウト面積を小さくしている(特許文献1)。
特開2005−051363号公報
しかしながら、マイクロストリップ線路のレイアウトパターンに曲げ部を設けると、曲げ部において不用モードによる寄生成分が生じてしまい、移相器の伝送特性が劣化してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、位相特性の劣化を低減し、伝送特性の劣化を抑えることができる移相器を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、線路と、該線路から隔てて設けられる接地導体とが誘電体層の主面上に積層された金属層に形成されるコプレーナ線路を用いた移相器であって、入力端子に接続されている入力線路と、出力端子に接続されている出力線路と、前記入力線路と前記出力線路との間に設けられた移相線路及び基準線路と、前記移相線路の一端を前記入力線路に接続した状態と、前記基準線路の一端を前記入力線路に接続した状態とを切り替える第1スイッチと、前記移相線路の他端を前記出力線路に接続した状態と、前記基準線路の他端を前記出力線路に接続した状態とを切り替える第2スイッチと、前記移相線路を挟むように設けられている接地導体を接続する第1ブリッジとを備えていることを特徴とする移相器である。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記誘電体層を平面視して前記第1ブリッジが前記移相線路と交差している領域の面積は、前記基準線路の両端を前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを用いて接続して前記出力端子から出力される信号の位相に対して、前記移相線路の両端を前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを用いて接続して前記出力端子から出力される信号に要求される移相の差に基づいて定められることを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記移相線路と、前記基準線路とは、同一方向に長細の形状を有するとともに、同じ線路長を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記に記載の発明において、前記第1ブリッジは、前記誘電体層内に設けられたアンダーブリッジ、又は前記誘電体層上に設けられたエアブリッジのいずれかであることを特徴とする。
この発明によれば、移相線路とブリッジとの間に生じる静電容量を用いて移相線路における移相量を変化させることにより、移相量を変化させるために基準線路より長くした移相線路を、短くすることができる。その結果、移相線路における曲げ部の数を減らして、曲げ部に生じる不用モードによる寄生成分の発生を減らすことができ、移相器の伝送特性の劣化を抑えることができる。
本実施形態における移相器100の構成を示す概略図である。 図1におけるAA’断面線に沿った断面図である。 同実施形態における移相線路4の等価回路を示す回路図である。 アンダーブリッジ35を用いて、グランド11とグランド13とを接続する構成例を示す概略図である。 同実施形態の変形例における移相器101の構成を示す概略図である。 本発明による移相器の効果を説明するための第1の図である。 本発明による移相器の効果を説明するための第2の図である。 本発明による移相器の効果を説明するための第3の図である。 本発明による移相器の効果を説明するための第4の図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における移相器を説明する。
図1は、本実施形態における移相器100の構成を示す概略図である。移相器100は、絶縁体基板の主面に積層された誘電体層上の金属層において形成された、入力端子1、入力線路2、切替スイッチ3、6、移相線路4、基準線路5、出力線路7、出力端子8、及びグランド(接地導体)11、12、13を備えている。また、移相器100は、金属層上に形成されたエアブリッジ21、22、23が形成されている。
入力線路2は、一端が入力端子1に接続され、他端が切替スイッチ3に接続されている。また、切替スイッチ3は、移相線路4の一端、及び基準線路5の一端と接続され、入力線路2を移相線路4の一端に接続した状態と、入力線路2を基準線路5の一端に接続した状態とを切り替える。
移相線路4と基準線路5とは、同一方向に長細の矩形形状を有しており、それぞれの長手方向の長さ(線路長)が同じである。この移相線路4及び基準線路5の線路長は、移相器100に入力される信号の周波数に応じて定められる。
切替スイッチ6は、移相線路4の他端、基準線路5の他端、及び出力線路7の一端に接続され、出力線路7を移相線路4の他端に接続した状態と、出力線路7を基準線路5の他端に接続した状態とを切り替える。出力線路7は、他端が出力端子8に接続されている
グランド11、12、13は、入力線路2、切替スイッチ3、6、移相線路4、基準線路5、及び、出力線路7と一定の間隔を空けて配置されている。また、グランド11、12は、入力線路2及び出力線路7の両側を挟む部分を有している。また、グランド13は、切替スイッチ3、6、移相線路4、及び、基準線路5に囲まれた領域に形成されている。
エアブリッジ21、22は、導体を用いて形成され、移相線路4を挟むように移相線路4の両側に配置されているグランド11、13を接続して、グランド11、13の電位を等電位にする。エアブリッジ23は、導体を用いて形成され、基準線路5を挟むように基準線路5の両側に配置されているグランド12、13を接続して、グランド12、13の電位を等電位にする。このように、移相器100は、誘電体層の主面に形成される入力線路2、移相線路4、基準線路5、及び、出力線路7の両側に間隔を空けてグランド11、12、13(接地導体)が形成されるコプレーナ線路を用いて形成されている。
図2は、図1におけるAA’断面線に沿った断面図である。上述したように、絶縁体基板31の主面に誘電体層32が形成され、誘電体層32上において、移相線路4上を横断するように、高架形状に形成されたエアブリッジ21が金属層のグランド11、13を接続している。また、エアブリッジ22は、エアブリッジ21と同様に、高架形状に形成されており、グランド11、13を接続している。また、エアブリッジ23は、エアブリッジ21と同様に、高架形状に形成されており、グランド12、13を接続している。
図1に戻って、説明を続ける。
エアブリッジ21、22を上述のように設けることにより、移相線路4は、誘電体層32を平面視して、エアブリッジ21、22と重なり合う領域S1、S2を有することになる。また、移相線路4を横断するようにエアブリッジ21、22を設けることにより、移相線路4とエアブリッジ21、22との間に静電容量が生じる。この静電容量が生じる領域S1、S2により、移相線路4を4a、4b、及び4cで示される区間に分けることができる。
図3は、本実施形態における移相線路4の等価回路を示す回路図である。移相線路4の区間4a、4b、及び4cは、それぞれが回路41、43、45に対応する。エアブリッジ21が設けられていることにより生じる静電容量には回路42が対応し、エアブリッジ22が設けられていることにより生じる静電容量には回路44が対応する。
また、基準線路5は、エアブリッジ23と重なり合う領域を有しているので、移相線路4等同様に、エアブリッジ23との間に静電容量が生じる。
移相線路4を横断するエアブリッジ21、22との間に生じる静電容量と、基準線路5を横断するエアブリッジ23との間に生じる静電容量を適切な値に設定することにより、移相線路4における移相量と、基準線路5における移相量とに差を生じさせて、移相量を切り替えることができる移相器100を構成することができる。
続いて、移相線路4を横断するエアブリッジ21、22との間に生じる静電容量を決定する手順について説明する。
一般に、2つの伝送線路L1、L2が設けられている場合、伝送線路L1、L2の位相差Δφは、次式(1)により表すことができる。
Δφ=β(l−l) …(1)
ただし、β=(ω/V),Vp=1/((εeff0.5
ここで、l、lは伝送線路L1、L2の線路長であり、ωは伝送線路L1、L2を用いて伝送する信号の周波数、εeffは実効誘電率である。
また、伝送線路に対してシャントに静電容量(キャパシタンス)が接続された場合、位相状態は次式(2)により表すことができる。
φ=−tan−1(b/2) …(2)
ここで、bは正規化サセプタンスである。
移相器100において、移相線路4を接続した状態と、基準線路5を接続した状態との位相差Δφは、式(1)及び(2)に基づいて、次式(3)により表される。
Δφ=β(l−l)−tan−1(b/2)
−(−tan−1(b/2)) …(3)
ここで、式(3)において、lは基準線路5の線路長であり、lは移相線路4の線路長である。また、bは基準線路5におけるエアブリッジ23との静電容量(キャパシタンス)に対する正規化サセプタンスであり、bは移相線路4におけるエアブリッジ21、22との総静電容量に対する正規化サセプタンスである。
ここで、説明を簡単にするために、エアブリッジ23がない場合について説明する。移相線路4と、基準線路5とは同じ線路長であるので、式(3)は、次式(3−1)と表される。
Δφ=−tan−1(b/2)−(−tan−1(b/2)) …(3−1)
また、ここでは、エアブリッジ23による静電容量を考慮しないので、式(3−1)は次式(3−2)と表される。
Δφ=−tan−1(b/2) …(3−2)
ここで、式(3−2)を変形した次式(3−3)を次式(4)に代入することにより、移相線路4の特性インピーダンスZを算出し、算出した特性インピーダンスZを次式(5)に代入することにより、移相線路4において必要な静電容量Cを算出する。
=−2tan(Δφ) …(3−3)
jb=jBZ …(4)
=1/(jωC) …(5)
ここで、Bは容量性サセプタンスであり、jは虚数単位であり、ωは移相器100に入力する信号の周波数である。
このようにして、エアブリッジ21、22と移相線路4との間に設ける静電容量Cを算出する。ここでは、基準線路5のエアブリッジ23による静電容量を考慮せずに、エアブリッジ21、22による静電容量Cの算出を説明した。しかし、エアブリッジ23の静電容量を予め算出しておき、式(3−1)を用いて、同様に、計算を行うことにより静電容量Cを算出することができる。
このとき、エアブリッジ21、22は、移相線路4との間の距離dと、移相線路4とが重なる領域S1、S2の総面積Sとが、次式(6)を満たすように形成される。
C=(εS)/d …(6)
ただし、εはエアブリッジ21、22と、移相線路4との間の誘電率であり、例えば、エアブリッジの場合、εは空気中の誘電率となる。
上述のように、移相器100は、同じ線路長の移相線路4及び基準線路5を備えるとともに、移相線路4を挟むように設けられているグランド11、13を接続するエアブリッジ21、22を備えるようにした。これにより、移相線路4に対して静電容量をシャントに挿入することになる。この静電容量を集中回路素子として用いることにより、波長短縮が可能になるとともに、移相線路4と基準線路5との間に位相差を生じさせることができる。
このように、移相器100は、移相線路4において位相差を生じさせるために必要となる線路長を短くして、曲げ部を設ける数を減らして移相線路4を配置することができる。その結果、曲げ部の生じる不用モードによる寄生成分の発生を削減し、移相器100の伝送特性の劣化を抑えることができる。
また、移相器100では、移相線路4と基準線路5との線路長を同じにしているので、移相線路4に曲げ部を設ける必要がなく、曲げ部に生じる不用モードによる寄生成分の発生を防ぐことができ、伝送特性の劣化を押させるとともに、レイアウト面積を縮小することができる。
なお、本実施形態において、グランド11、13、及びグランド12、13を接続するブリッジとして、エアブリッジ21,22,23を用いた構成を示したが、これに限ることなく、アンダーブリッジを用いて接続するようにしてもよい。
図4は、アンダーブリッジ35を用いて、グランド11とグランド13とを接続する構成例を示す概略図である。同図に示すように、グランド11、13を接続するためのアンダーブリッジ35を誘電体層32中に形成し、ビア15を介してアンダーブリッジ35をグランド11、13に接続する。アンダーブリッジを用いた場合、アンダーブリッジ35と移相線路4との間に、空気より誘電率εの高い誘電体が挟まれる構成となるため、誘電体層32を平面視してアンダーブリッジ35と移相線路4とが重なる領域を小さくしても、即ち、アンダーブリッジ35を細くしても十分な静電容量を構成することが容易になる。また、アンダーブリッジは、エアブリッジより静電容量を大きくすることができるので、移相量の選択の幅を広げることができる。
なお、本実施形態において、移相線路4と、基準線路5との線路長を同じ長さにした構成について説明したが、これに限ることなく、移相器100に要求される移相量に応じて、移相線路4の線路長を基準線路5の線路長をなくしてもよい。このような場合においても、移相線路4に対してエアブリッジ又はアンダーブリッジを設けることにより、移相線路4の線路長を短くすることができるので、設ける曲げ部の数を減らして、伝送特性の劣化を抑えることができる。
また、本実施形態において、グランド11、13を接続するために2つのエアブリッジ21、22を用いた構成を示したが、これに限ることなく、1つのエアブリッジを設けるようにしてもよい。
図5は、本実施形態の変形例における移相器101の構成を示す概略図である。同図に示すように、移相器101では、複数のエアブリッジを設ける代わりに、1つのエアブリッジ24を設けるようにしている。なお、同図において、図1と同じ構成に対して同じ符号を付して、その説明を省略する。
また、電磁界解析等を用いてリターンロスや、インサーションロスの条件を満たすように最適化されたエアブリッジの形状を決定し、当該エアブリッジの容量値で、移相線路4において要求される静電容量Cを割ることにより、移相線路4に対して設けるエアブリッジの数を決定するようにしてもよい。
図6は、本発明による移相器の効果を説明するための第1の図である。同図には、計算機シミュレーションの対象とした移相器100A、移相器900の構成を示している。図6(a)が本発明の移相器100Aの構成を示す図であり、図6(b)が比較例としての一般的な線路切換型の移相器900の構成を示す図である。
図6(a)に示す移相器100Aは、移相線路4に対して3つのアンダーブリッジ35、36、37を設けている点と、基準線路5に対して1つのアンダーブリッジ38を設けている点とが、移相器100(図1)と異なる。なお、移相器100Aにおいて、移相器100と同じ構成には同じ符号を付して、その説明を省略する。
図6(b)に示す移相器900は、入力端子91が接続された入力線路92、移相線路93、基準線路94、入力線路92を移相線路93あるいは基準線路94のいずれかに接続する切替スイッチ95、出力線路96、出力線路96を移相線路93あるいは基準線路94のいずれかを出力線路96に接続する切替スイッチ97、及び、出力線路96に接続された出力端子98を備えている。同図に示すように、移相器900は、一般的な、線路切換型の移相器(Switched Line Phase Shifter)である。
上述の移相器100A、移相器900は、9[GHz]の信号を入力した場合、基準線路5(94)を接続した状態において出力される信号に対して、移相線路4(93)を接続した状態において出力される信号に、11.25[degree]の位相差を生じさせるものである。
ここで、移相器100Aにおいて、移相線路4と基準線路5との線路長は120[μm]であり、移相器900において、移相線路93の線路長は520[μm]であり、基準線路94の線路長は120[μm]である。また、移相器100Aにおいて、アンダーブリッジ35、36、37と、移相線路4との間の静電容量Cは72[fF]としている。なお、切替スイッチ3、5、95、97は理想的な切替スイッチとしている。
図7は、本発明による移相器の効果を説明するための第2の図である。図7(a)は、移相器100A(900)の基準線路5(94)を接続した状態の移相量s1、移相器900の移相線路93を接続した状態の移相量s2、及び、移相器100Aの移相線路4を接続した状態の移相量s3を示すグラフである。図7(b)は、移相量s1に対する移相量s2の差d1、及び、移相量s1に対する移相量s3の差d2を示すグラフである。同図において、横軸は周波数を示し、縦軸は移相量[degree]を示している。
同図に示すように、移相器100Aは、一般的な線路切替型の移相器900と同等の位相差を生じさせることができる。更に、移相器100Aは、移相線路4に曲げ部(例えば、図6における93aなど)を設ける必要がないため、不用モードによる寄生成分の発生を避けることができ、伝送特性の劣化を抑えることができる。
図8は、本発明による移相器の効果を説明するための第3の図である。同図には、計算機シミュレーションの対象とした移相器100B、移相器900の構成を示している。図8(a)が本発明の移相器100Bの構成を示す図であり、図8(b)が比較例としての一般的な線路切換型の移相器900の構成を示す図である。
図8(a)に示す移相器100Bは、移相線路4に対して幅広の1つのアンダーブリッジ39を設けている点と、基準線路5に対して1つのアンダーブリッジ38を設けている点とが、移相器100(図1)と異なる。なお、移相器100Bにおいて、移相器100と同じ構成には同じ符号を付して、その説明を省略する。
また、図8(b)に示す移相器900は、図6(b)に示した移相器900と同じ構成であるので、その説明を省略する。
上述の移相器100B、移相器900は、9[GHz]の信号を入力した場合、基準線路5(94)を接続した状態において出力される信号に対して、移相線路4(93)を接続した状態において出力される信号に、11.25[degree]の位相差を生じさせるものである。
ここで、移相器100Bにおいて、移相線路4と基準線路5との線路長は120[μm]であり、移相器900において、移相線路93の線路長は520[μm]であり、基準線路94の線路長は120[μm]である。また、移相器100Bにおいて、アンダーブリッジ39と、移相線路4との間の静電容量Cは72[fF]としている。なお、切替スイッチ3、5、95、97は理想的な切替スイッチとしている。
図9は、本発明による移相器の効果を説明するための第4の図である。図9(a)は、移相器100B(900)の基準線路5(94)を接続した状態の移相量s5、移相器900の移相線路93を接続した状態の移相量s6、及び、移相器100Aの移相線路4を接続した状態の移相量s7を示すグラフである。図7(b)は、移相量s5に対する移相量s6の差d5、及び、移相量s5に対する移相量s7の差d6を示すグラフである。同図において、横軸は周波数を示し、縦軸は移相量[degree]を示している。
同図に示すように、移相器100Bは、一般的な線路切換型の移相器900と同等の位相差を生じさせることができる。更に、移相器100Bは、移相線路4に曲げ部を設ける必要がないため、不用モードによる寄生成分の発生を避けることができ、伝送特性の劣化を抑えることができる。
1,91…入力端子、2,92…入力線路、3,6,95,97…切替スイッチ、4,93…移相線路、5,94…基準線路、7,96…出力線路、8,98…出力端子、11,12,13…グランド(接地導体)、15…ビア、21,22,23,24…エアブリッジ、31…絶縁体基板、32…誘電体層、35,36,37,38,39…アンダーブリッジ、41,42,43,44,45…回路、100,100A,100B,101,900…移相器

Claims (4)

  1. 線路と、該線路から隔てて設けられる接地導体とが誘電体層の主面上に積層された金属層に形成されるコプレーナ線路を用いた移相器であって、
    入力端子に接続されている入力線路と、
    出力端子に接続されている出力線路と、
    前記入力線路と前記出力線路との間に設けられた移相線路及び基準線路と、
    前記移相線路の一端を前記入力線路に接続した状態と、前記基準線路の一端を前記入力線路に接続した状態とを切り替える第1スイッチと、
    前記移相線路の他端を前記出力線路に接続した状態と、前記基準線路の他端を前記出力線路に接続した状態とを切り替える第2スイッチと、
    前記移相線路を挟むように設けられている接地導体を接続する第1ブリッジと
    を備えていることを特徴とする移相器。
  2. 前記誘電体層を平面視して前記第1ブリッジが前記移相線路と交差している領域の面積は、前記基準線路の両端を前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを用いて接続して前記出力端子から出力される信号の位相に対して、前記移相線路の両端を前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを用いて接続して前記出力端子から出力される信号に要求される移相の差に基づいて定められる
    ことを特徴とする請求項1に記載の移相器。
  3. 前記移相線路と、前記基準線路とは、同一方向に長細の形状を有するとともに、同じ線路長を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の移相器。
  4. 前記第1ブリッジは、前記誘電体層内に設けられたアンダーブリッジ、又は前記誘電体層上に設けられたエアブリッジのいずれかである
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移相器。
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