JP2012119507A - シャント抵抗器、電子制御装置、及び、実装方法。 - Google Patents

シャント抵抗器、電子制御装置、及び、実装方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者がシャント抵抗器を溶接により被実装対象へ実装する際の作業効率を向上させることができ技術を提供する。
【解決手段】シャント抵抗器を被実装対象へ位置決めされて溶接される際に、位置決め部材に対して、抵抗体の一辺と、第1端子と、第2端子とが同時に接触する。このため、その溶接の際に、第1端子及び第2端子において、接続される抵抗体とは逆側の端部に位置決め部材を接触させずに、シャント抵抗器が位置決めされる。従って、夫々の端子を被実装対象の電極へ溶接される際は位置決め部材が邪魔にならず溶接させ易くできる。結果、作業者は溶接する作業の効率を向上させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、シャント抵抗器の構造の技術に関する。
被制御対象を制御する電子制御装置は、シャント抵抗器などの電子部品を実装した被実装対象を備える。
図1は、シャント抵抗器1Xの外観を示す図である。シャント抵抗器1Xは、端子2X、端子3X、端子4X、及び、端子5Xを備える。更に、シャント抵抗器1Xは、所定の抵抗値を有する天板抵抗体6X、側板抵抗7X、及び、側板抵抗8Xを備える。このようなシャント抵抗器1Xを利用すれば、電子制御装置は被制御対象を電子制御する際に利用する電流値を導出することができる。
より具体的に説明すると、電子制御装置がシャント抵抗器1Xに備わる端子2Xから端子4Xへと電気を流した際に、端子3Xと端子4Xとの電位差、即ち、電圧を測定する。つまり、電子制御装置は、その際に天板抵抗体6X、側板抵抗7X、及び、側板抵抗8Xをあわせた抵抗体の両端にかかる電圧を測定する。そして、電子制御装置は測定した電圧値とシャント抵抗器1Xの所定の抵抗値とに基づいて電流値を導出する。この導出方法は四端子法と呼ばれる。
図2は、この四端子法を説明した回路図である。図2に示す端子2X〜5Xは図1に示す端子2X〜5Xと対応する。また、図2に示す抵抗Rは、図1に示す天板抵抗体6X、側板抵抗7X、及び、側板抵抗8Xをあわせたものである。
つまり、シャント抵抗器1Xを利用した四端子法においては、端子2Xから端子4Xへと電気を通電させた際に、抵抗Rの両端の端子3Xと端子5Xとの間の電位差、即ち、電圧を測定していることがわかる。
このようなシャント抵抗器が、例えば、特許文献1に開示されている。
シャント抵抗器1Xを作業者が溶接によって被実装対象へ実装する際は、シャント抵抗器1Xを被実装対象へ実装する位置へ仮で固定(以降、この固定を位置決めという)してからその溶接を行う必要がある。
図3は、その位置決めがされてからその溶接がされたシャント抵抗器1Xを示した図である。図3に示す被実装対象はバスバー基板9Xを例にしている。
バスバー基板9Xは、複数のバスバー11Xから構成される。更に、バスバー基板9Xは、バスバー11Xを部分的に覆うカバー部材10X、シャント抵抗器1Xへ電気を流す電極12X及び電極13X、並びに、シャント抵抗器1Xへ電気を流した際の天板抵抗体6X、側板抵抗7X、及び、側板抵抗8Xをあわせた両端の電圧を測定する電極14X及び電極15Xを備える。このようなバスバー基板9Xへシャント抵抗器1Xが図3に示すように位置決めがされてから溶接がされる。
より具体的に説明すると、シャント抵抗器1Xが備える端子2X〜5Xが位置決め部材F1〜F4によってそれぞれ固定される。
このため、シャント抵抗器1Xが備える端子2X〜5Xが電極12X〜15Xに接触して固定される。
従って、作業者は、シャント抵抗器1Xをバスバー基板9Xへ溶接する際に、シャント抵抗器1Xをバスバー基板9Xなどの被実装対象へ実装する位置へ位置決めすることができ、シャント抵抗器1Xを適切な位置に溶接することができる。
ところで、シャント抵抗器1Xをバスバー基板9Xなどの被実装対象へ位置決めした後のその溶接は、溶接用治具の電極を端子2X〜5Xの所定位置WAへ一定時間にわたって当接されることによって行われる。
溶接用治具の電極を所定位置WAへ当接する際には、溶接用治具の電極を夫々の位置決め部材F1〜F4及び夫々の側板抵抗7X、8Xへ当たらないようにしなければならない。溶接用治具の電極がそれらと当たってしまうとシャント抵抗器1Xの機能が低下するなどの虞があるためである。
従って、その溶接作業をする作業者は、溶接用治具の電極がそれらと当たらないように細心の注意を払いながら溶接作業をしなければならない
特開平8−115802号公報
しかし、そのような注意を払いながら溶接作業をするとなると、作業者の作業効率が低下してしまうという問題が発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、作業者がシャント抵抗器を溶接により被実装対象へ実装する際の作業効率を向上できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、被実装対象へ溶接により実装されるシャント抵抗器であって、所定の抵抗値を有する板状の抵抗体と、前記抵抗体の一辺に接続される第1端子と、前記抵抗体の前記一辺に接続される第2端子と、を備え、前記シャント抵抗器を前記被実装対象へ配置した場合に、前記抵抗体の前記一辺と、前記第1端子と、前記第2端子とは、前記被実装対象に設けられる位置決め部材に同時に接触することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のシャント抵抗器において、前記第1端子及び前記第2端子のペアが2つあり、一のペアが前記抵抗体の前記一辺に接続され、他のペアが前記抵抗体の前記一辺に対向する他の一辺に接続されることによって、前記抵抗体は前記被実装対象から離間して支持されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の何れかに記載のシャント抵抗器において、前記第1端子と前記第2端子との間の前記抵抗体の前記一辺の一部に切込が形成されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載のシャント抵抗器において、前記第1端子は前記第2端子と比して断面積が大きいことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のシャント抵抗器と、前記シャント抵抗器が実装される前記被実装対象と、前記被実装対象に設けられる前記位置決め部材と、を備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の電子制御装置において、前記被実装対象の一部を覆うカバー部材、をさらに備え、前記位置決め部材と前記カバー部材とは、絶縁素材によって一体形成されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項5または6に記載の電子制御装置において、前記電子制御装置は、モータを電子制御するものであり、前記シャント抵抗器を利用して、前記モータを電子制御する際に利用する電流値を導出する導出手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1に記載のシャント抵抗器を被実装対象へ実装する実装方法であって、(a)前記抵抗体の前記一辺と前記第1端子と前記第2端子とを、前記位置決め部材に同時に接触させて、前記シャント抵抗器を前記被実装対象へ配置する工程と、(b)前記工程(a)の後に、前記第1端子及び前記第2端子を前記被実装対象の電極へ溶接して、前記シャント抵抗器を前記被実装対象へ実装する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1ないし8の発明によれば、シャント抵抗器を被実装対象へ位置決めされて溶接される際に、位置決め部材に対して、抵抗体の一辺と、第1端子と、第2端子とが同時に接触する。このため、その溶接の際に、第1端子及び第2端子において、抵抗体と接続される側とは逆側の端部に位置決め部材を接触させずに、シャント抵抗器が位置決めされる。従って、夫々の端子を被実装対象の電極へ溶接される際は位置決め部材が邪魔にならず溶接させ易くできる。結果、作業者が溶接する作業の効率を向上できる。
請求項2の発明によれば、抵抗体が被実装対象から離間して支持されるため、シャント抵抗器が被実装対象へ溶接される際に抵抗体が誤って溶接されないようにできる。
請求項3の発明によれば、第1端子と第2端子との間の抵抗体の一辺の一部に切込が形成されるため、溶接される際にシャント抵抗器を被実装対象へ位置決めする機能を損なわずに、切込を形成することによって期待する抵抗値に調整することができる。
請求項4の発明によれば、第1端子は第2端子と比して断面積が大きくするため、シャント抵抗器へ比較的大きな電気を通電させることができる。従って、シャント抵抗器を用いて比較的大きな電流値に対する電圧を測定することができる。
請求項5の発明によれば、電子制御装置が備えるシャント抵抗器の夫々の端子を被実装対象の電極へ溶接される際に位置決め部材が邪魔にならず溶接させ易くできる。
請求項6の発明によれば、位置決め部材とカバー部材とは、絶縁素材によって一体形成されるため、製造コストを低減することができる。
請求項7の発明によれば、モータを電流により制御する電子制御装置において、その電流値を精度良く導出できる。
請求項8の発明によれば、工程(a)を行った後に工程(b)を行えば、夫々の端子を被実装対象の電極へ溶接される際に位置決め部材が邪魔にならず溶接させ易くできる。結果、作業者が溶接する作業の効率を向上できる。
図1は、シャント抵抗器の外観を示す図である。 図2は、シャント抵抗器を含めた回路図を示す図である。 図3は、シャント抵抗器の外観を示す図である。 図4は、電子制御装置の概要を示す図である。 図5は、シャント抵抗器の外観を示す図である。 図6は、シャント抵抗器の平面図である。 図7は、シャント抵抗器の断面図である。 図8は、シャント抵抗器をバスバー基板へ実装する方法を示す図である。 図9は、シャント抵抗器の平面図である。 図10は、シャント抵抗器の外観を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、図中においては三次元の直交座標軸(XYZ)を付し、説明において適宜この座標軸を用いて方向を示すこととする。
<代表の実施の形態>
本発明の実施の形態として、まず、代表の実施の形態について説明する。図4は、本代表の実施の形態の電子制御装置20の概要を示す図である。電子制御装置20は、例えば、被制御対象(例えば、車両に備わる高出力のステアリングモータ30)を制御する。この電子制御装置20は、シャント抵抗器1、電流導出部21、及び、マイコン22などを備える。
マイコン22は、ステアリングモータ30を駆動する比較的大きな電流値(例えば、110A)を決定しインバータ回路へ伝達する。インバータ回路23は、伝達された電流値に基づいて各スイッチ24〜31をオン・オフ制御して、三相モータであるステアリングモータ30へ三相の交流電流を流す。スイッチの24、25のうち下段側のスイッチ25にはシャント抵抗器1が直列に接続されている。このシャント抵抗器1の端子間電圧を電流導出部21が測定する。更に、電流導出部21は、測定した電圧に基づいて電流値を導出する。そして、マイコン22は導出された電流値に基づいて前述した電流値を決定する。つまり、マイコン22は、決定した電流値が実際に利用されているかを検知して、決定した電流値でステアリングモータ30を制御できるようにフィードバック制御処理を実行する。
図5は、シャント抵抗器1の外観を示す図である。シャント抵抗器1がハンダ付けによって被実装対象(例えば、バスバー基板9)へ実装された場合は、例えば、110A程度の比較的大きな電流が通電された際にハンダが解けてしまう虞がある。このため、シャント抵抗器1は溶接によってバスバー基板9へ実装される必要がある。
溶接によってシャント抵抗器1がバスバー基板へ実装される際は、まず、シャント抵抗器1はバスバー基板9へ実装される位置において仮で固定(以降、位置決めという)される必要がある。
そのためシャント抵抗器1は、位置決め部材によって位置決めされるように構成される。また、シャント抵抗器1は、溶接用治具の電極によってその溶接がされるが、その際はその電極が位置決め部材及びシャント抵抗器1の抵抗体に接触させないことが望ましい。
このような要望に応えたシャント抵抗器1及びバスバー基板9を、以降において詳細に説明する。
(シャント抵抗器)
まず、シャント抵抗器1について説明する。図5は本代表の実施の形態のシャント抵抗器1の外観を示す図である。図6は、シャント抵抗器1の平面図である。図7は図6のバスバー基板9へ実装されたシャント抵抗器1におけるX軸方向に沿ったVII−VII線での断面図である。
シャント抵抗器1は、抵抗体6、端子2、端子3、端子4、及び、端子5を備える。抵抗体6は所定の抵抗値を有する平面視で(Z軸方向からみたときに)矩形の板状体である。端子2〜5は側面視で(Y軸方向から見たときに)S字に変形し、平面視で長方形の板状体である。2つの端子2、3は抵抗体6の一辺6aに接続され、それぞれ平面視でその一辺6aの直交方向(X軸方向)に延びる。また、2つの端子4、5は抵抗体6の他の一辺6bに接続され、それぞれ平面視で一辺6bの直交方向(X軸方向)に延びる。
すなわち、端子2及び端子3のペアが抵抗体6の一辺6aに接続される一方で、端子4及び端子5のペアが抵抗体6のその一辺6aに対向する一辺6bに接続される。このため、バスバー基板9へシャント抵抗器1が配置された際においては、抵抗体6はバスバー基板9から離間して支持される。
更に、端子2と端子3とは互いに離間して抵抗体6の一辺6aに接続されており、端子2と端子3の相互間には空間が形成される。同様に端子4と端子5との相互間にも空間が形成される。シャント抵抗器1を位置決めする際には、これらの空間に位置決め部材が位置することになる。
更に、端子2及び端子4は比較的大きな(例えば、110A)の電流を流せるようにするために、端子3及び端子5と比して断面積が大きい。
このようなシャント抵抗器1を利用することによって、電子制御装置20は、高出力のステアリングモータを電子制御する際に利用する比較的大きな電流値を精度良く導出できる。
より具体的に説明すると、シャント抵抗器1は、自らが備える端子2から端子4へと電流が流された際に、端子3と端子5との間の電位差、即ち、電圧を精度良く測定されるような構成になっている。
比較例である、図2に示す従来のシャント抵抗器1Xでは、精度良く電流が測定されない虞がある。なぜならば、従来のシャント抵抗器1Xは、天板抵抗体6Xと、側板抵抗7X及び側板抵抗8Xとの間の折り曲げ部BTの存在により、期待される抵抗値を備えにくくなっているからである。つまり、期待される抵抗値を備えにくいシャント抵抗器1Xでは電圧が精度良く測定されない虞がある。
このような従来のシャント抵抗器1Xとは異なって、本代表の実施の形態のシャント抵抗器1は、側板を備えない平面視で板状態である抵抗体6に直接に端子2〜5を接続する。端子2〜5は、夫々側面視でS字形状を成し、夫々において折り曲げ部BTが存在する。結果、シャント抵抗器1は、抵抗体に側板を備えないため抵抗体自体に折り曲げ部BTが存在せず、期待される抵抗値が備わりやすい。
従って、シャント抵抗器1は、端子2及び端子4へ電気が通電された際に抵抗体6の両端の電位差、即ち、電圧が精度良く測定される。そして、このシャント抵抗器1を用いて測定した端子3と端子5との間の電圧値と、抵抗体6の抵抗値とに基づいて電流値を精度良く導出することができる。
以上説明したシャント抵抗器1がバスバー基板9へ実装される位置において、シャント抵抗器1はバスバー基板9が備える立方体の位置決め部材F6、F7によって位置決めされてからその溶接がされる。
より具体的に説明すると、シャント抵抗器1をバスバー基板9へ配置した場合に、平面視で矩形の板状体である抵抗体6の一辺6aと、平面視で長方形の板状態である端子2の一辺2aと、端子3の一辺3aとは、バスバー基板9に設けられる立方体の位置決め部材F6の3つの辺に同時に接触する。また、その場合において、抵抗体6の一辺6aに対抗する一辺6bと、平面視で長方形の板状態である端子4の一辺4aと、端子5の一辺5aとは、バスバー基板9に設けられる立方体の位置決め部材F7の3つの辺に同時に接触する(以降において、このように接触する状態を3辺同時接触という)。このような3辺同時接触によってシャント抵抗器1を定められた位置に精度よく配置することができ、その後の溶接によってシャント抵抗器1をバスバー基板9の定められた位置へ固定することができる。
(バスバー基板)
次に、バスバー基板9について説明する。バスバー基板9は、電源から各ファクターへ比較的大きな電流を供給する機能を備えたバスバー11を複数組み合わせた基板である。
また、バスバー基板9は、カバー部材10、電極12及び電極13、並びに、電極14及び電極15を備える。
カバー部材10は、バスバー11を部分的に覆う。このカバー部材10は、耐熱樹脂などの耐熱性及び非通電性の機能を備えた材料により形成される。更に、カバー部材10は、立方体の位置決め部材F6、F7をカバー部材において垂直方向(Z軸方向)へ突出させて一体的に形成している。
位置決め部材F6、F7は立方体の形状を成す。この位置決め部材F6、F7は、耐熱樹脂などの耐熱性及び非通電性の機能を備えた材料により形成される。更に、位置決め部材F6、F7は、カバー部材10において垂直方向(Z軸方向)へ突出して一体的に形成される。また、シャント抵抗器1がバスバー基板9へ配置された際に、抵抗体6の一辺6a及びこの一辺6aと対抗する他の一辺6bを挟む位置に位置決め部材F6、F7がカバー部材10において形成される。また、シャント抵抗器1が配置された際に、端子2と端子3とによって挟まれる位置へ位置決め部材F6がカバー部材10において形成される。また、シャント抵抗器1がバスバー基板9へ配置された際に、端子4と端子5とによって挟まれる位置へ位置決め部材F7がカバー部材10において形成される。
電極12、13は、バスバー11と接続されている。このため、電極12、13へシャント抵抗器1が実装された場合は、バスバー11へ流れた電流がシャント抵抗器1へも流れる。
電極14、15はシャント抵抗器1へ電気を流した際の抵抗体6の両端の電位を検知する電極である。電極14、15は電子制御装置20が備える電流導出部21などへ接続される。
(実装方法)
次に、シャント抵抗器1がバスバー基板9へ溶接されて実装される方法を図8に基づいて説明する。
まず、図8のSTEP1に示すように、シャント抵抗器1がバスバー基板9の実装する位置へ位置決めされる。つまり、前述した3辺同時接触の状態になるようにシャント抵抗器1がバスバー基板9へ配置される。
次に、図8のSTEP2に示すように、シャント抵抗器1の端子2〜5がバスバー基板9の電極12〜15へ溶接用治具によって溶接されて、シャント抵抗器1がバスバー基板9へ実装される。
より具体的に説明すると、溶接用治具の電極EP1が端子2〜5の所定位置WAへ一定時間にわたって当接される。そして、溶接用治具のEP2が端子2〜5の所定位置WAの裏の位置へ一定時間にわたって当接される。このため、端子2〜5及び電極12〜15は高温状態となる。結果、端子2〜5と電極12〜15とは相互に溶接される。
このような実装方法によりシャント抵抗器1がバスバー基板9へ実装されるため、その溶接の際はシャント抵抗器1がバスバー基板9の実装する位置へしっかり固定される。更に、溶接用治具の電極EP1が端子2〜5へ当接される際には、位置決め部材F6、F7が端子2〜5の所定位置WAと殆ど接していないため邪魔にならない。
従って、この実装方法によれば、作業者がシャント抵抗器1を溶接によりバスバー基板9へ実装する際の作業効率を向上させることができる。
<変形例>
以上、本発明の代表の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記代表の実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では他の実施形態である変形例について説明する。もちろん、以下で説明する変形例を適宜組み合わせても良い。
<変形例1>
図9は、代表の実施の形態において説明したシャント抵抗器1と略同じシャント抵抗器1の平面図である。このシャント抵抗器1において、接続される端子4と端子5との間の抵抗体6の一辺6aの一部に切込みC1が形成される。更に、シャント抵抗器1において、接続される端子2と端子3との間の抵抗体6の一辺6bの一部に切込みC2が形成される。
つまり、設計者は、抵抗体6に形成する切込みC1、C2の程度を調整することによって、シャント抵抗器1において期待する抵抗値を得ることができる。
更に、抵抗体6の一辺の一部に切込みC1、C2が形成されるため、シャント抵抗器1は前述した3辺同時接触が可能となる。
<変形例2>
代表の実施の形態のシャント抵抗器1は、S字に変形した複数の端子2〜5で抵抗体6をバスバー基板9から離間するように支持するものであったが、図10に示すシャント抵抗器1Yのように、抵抗体及び端子を含めた形状が平面状となっていても良い。
より具体的に説明すると、図10に示すシャント抵抗器1Yは、抵抗体6Y、端子2Y、端子3Y、端子4Y、及び、端子5Yを備える。抵抗体6Yは所定の抵抗値を有する平面視(Z軸方向で見たときに)矩形の板状体である。端子2Y〜5Yは平面視で長方形の板状体である。端子2Y、3Yは、抵抗体6Yの一辺6Yaに接続されるとともにその一辺6Yaの直交方向に延びる。また、端子4Y、5Yは、抵抗体6Yの一辺6Ybに接続されるとともに一辺6Ybの直交方向に延びる。
更に、平面視で長方形の板状体である端子2Y、3Yのペアが抵抗体6の一辺6Yaに接続され、平面視で長方形の板状体である端子4Y、5Yのペアが抵抗体6Yの一辺6Yaに対向する他の一辺6Ybに接続される。このため、バスバー基板9へ実装された際に抵抗体6Yはバスバー基板9から離間せずに略接触状態となる。
なお、端子2Y、4Yは端子3Y、5Yと比して断面積が大きい。
このような構成のシャント抵抗器1Yにより代表の実施の形態と略同様の効果を奏させることができる。
<変形例3>
代表の実施の形態において、電子制御装置20が制御する被制御対象は、例えば、車両に備わる高出力のステアリングモータであると説明したが、被制御対象は、クーリングファンモータなどの車両に備わる高出力のファンモータであっても良い。被制御対象がファンモータの場合においても、電子制御する際に比較的大きな電流値が必要となるが、上述したシャント抵抗器を利用することによって比較的大きな電流値を精度良く導出できる。
1 シャント抵抗器
2 端子
3 端子
4 端子
5 端子
6 抵抗体
9 バスバー基板
10 カバー部材
11 バスバー

Claims (8)

  1. 被実装対象へ溶接により実装されるシャント抵抗器であって、
    所定の抵抗値を有する板状の抵抗体と、
    前記抵抗体の一辺に接続される第1端子と、
    前記抵抗体の前記一辺に接続される第2端子と、
    を備え、
    前記シャント抵抗器を前記被実装対象へ配置した場合に、前記抵抗体の前記一辺と、前記第1端子と、前記第2端子とは、前記被実装対象に設けられる位置決め部材に同時に接触することを特徴とするシャント抵抗器。
  2. 請求項1に記載のシャント抵抗器において、
    前記第1端子及び前記第2端子のペアが2つあり、
    一のペアが前記抵抗体の前記一辺に接続され、他のペアが前記抵抗体の前記一辺に対向する他の一辺に接続されることによって、前記抵抗体は前記被実装対象から離間して支持されることを特徴とするシャント抵抗器。
  3. 請求項1又は2の何れかに記載のシャント抵抗器において、
    前記第1端子と前記第2端子との間の前記抵抗体の前記一辺の一部に切込が形成されることを特徴とするシャント抵抗器。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のシャント抵抗器において、
    前記第1端子は前記第2端子と比して断面積が大きいことを特徴とするシャント抵抗器。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のシャント抵抗器と、
    前記シャント抵抗器が実装される前記被実装対象と、
    前記被実装対象に設けられる前記位置決め部材と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項5に記載の電子制御装置において、
    前記被実装対象の一部を覆うカバー部材、
    をさらに備え、
    前記位置決め部材と前記カバー部材とは、絶縁素材によって一体形成されることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項5または6に記載の電子制御装置において、
    前記電子制御装置は、モータを電子制御するものであり、
    前記シャント抵抗器を利用して、前記モータを電子制御する際に利用する電流値を導出する導出手段、
    をさらに備えることを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項1に記載のシャント抵抗器を被実装対象へ実装する実装方法であって、
    (a)前記抵抗体の前記一辺と前記第1端子と前記第2端子とを、前記位置決め部材に同時に接触させて、前記シャント抵抗器を前記被実装対象へ配置する工程と、
    (b)前記工程(a)の後に、前記第1端子及び前記第2端子を前記被実装対象の電極へ溶接して、前記シャント抵抗器を前記被実装対象へ実装する工程と、
    を備えることを特徴とする実装方法。
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