JP2012117715A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置において、冷媒回路内の冷媒量を適切に管理することができるようにする。
【解決手段】冷凍装置Rは、ガスクーラ46から出た冷媒を二つの流れに分流して、第1の冷媒流を補助絞り手段83を経て中間熱交換器80の第1の流路に流し、第2の冷媒流を中間熱交換器の第2の流路に流した後、主絞り手段62Aを経て蒸発器63Aに流すことにより、中間熱交換器にて第1の冷媒流と第2の冷媒流とを熱交換させ、蒸発器から出た冷媒を圧縮機11の低圧部に吸い込ませ、中間熱交換器から出た第1の冷媒流を圧縮機11の中間圧部に吸い込ませると共に、高圧側が超臨界圧力となる。冷凍機ユニットコントローラ194は、中間熱交換器における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果に応じて、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば店舗等において冷却貯蔵設備の庫内冷却を行うための冷凍装置に関するものである。
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗の店内(室内)には、冷凍ケースや冷蔵ケース等の冷却貯蔵設備が設置されている。そして、これらの庫内を冷凍機により冷却し、商品を冷却しながら陳列販売している。
このような冷凍装置では、近年自然環境問題などからフロン系冷媒が使用できなくなってきている。このため、フロン冷媒の代替品として自然冷媒である二酸化炭素を使用するものが開発されている。当該二酸化炭素冷媒は、高低圧差の激しい冷媒で、圧縮により冷凍サイクルの高圧側が超臨界状態となることが知られている(例えば、前記特許文献1参照)。
また、このような超臨界冷凍サイクルでは、ガスクーラ側の熱源温度(例えば、ガスクーラと熱交換する熱媒体である外気温度)が高い等の原因により、ガスクーラ出口の冷媒温度が高くなる条件下においては、蒸発器入口の比エンタルピが大きくなるため、冷凍効果が著しく低下する問題が生じていた。この場合、冷凍能力を確保するには、高圧圧力を上昇させる必要があるため、圧縮動力が増大して、成績係数も低下するという不都合が生じる。
そこで、ガスクーラで冷却された冷媒を2つの冷媒流に分流し、分流された一方の冷媒流(第1の冷媒流)を補助絞り手段で絞った後に中間熱交換器の一方の通路(第1の流路)に流し、もう一方の冷媒流(第2の冷媒流)を中間熱交換器の前記第1の流路と交熱的に設けられた他方の流路(第2の流路)に流した後、主絞り手段を介して蒸発器にて蒸発させる所謂スプリットサイクル(二段圧縮一段膨張中間冷凍サイクル)の冷凍装置も提案されている。
係るスプリットサイクルの冷凍装置では、ガスクーラで放熱した後の冷媒を分流し、減圧膨張された第1の冷媒流により、第2の冷媒流を冷却することができるようになり、蒸発器入口の比エンタルピを小さくすることができるようになる。これにより、冷凍効果を大きくすることが可能となり、従来の装置に比べて効果的に性能を向上させることができるようになる。
特公平7−18602号公報
ところで、上記のように二酸化炭素冷媒を封入して高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置では高圧側が極めて高い圧力となるため、通常のHFC冷媒を使用する場合のように、大型のレシーバタンクを取り付け、余裕を見た比較的多量の冷媒を封入しておくことができない。そのため、適正量の冷媒が冷媒回路内に封入されることは、効率的且つ効果的な運転に不可欠であるが、従来では初期冷媒封入時及びその後の運転中における冷媒漏洩時において冷媒量を判定することは極めて困難であった。
本発明は、以上のような状況を踏まえ、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置において、冷媒回路内の冷媒量を適切に管理することができるようにすることを目的とするものである。
本発明の冷凍装置は、圧縮手段と、ガスクーラと、補助絞り手段と、中間熱交換器と、主絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、ガスクーラから出た冷媒を二つの流れに分流して、第1の冷媒流を補助絞り手段を経て中間熱交換器の第1の流路に流し、第2の冷媒流を中間熱交換器の第2の流路に流した後、主絞り手段を経て蒸発器に流すことにより、中間熱交換器にて第1の冷媒流と第2の冷媒流とを熱交換させ、蒸発器から出た冷媒を圧縮手段の低圧部に吸い込ませ、中間熱交換器から出た第1の冷媒流を圧縮手段の中間圧部に吸い込ませると共に、高圧側が超臨界圧力となるものであって、制御手段は、中間熱交換器における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果に応じて、冷媒回路内の冷媒量を判定することを特徴とする。
請求項2の発明の冷凍装置は、上記において回収用開閉手段を介して冷媒回路の高圧側に接続され、放出用開閉手段を介して冷媒回路の中間圧領域に接続された冷媒回収タンクを備え、制御手段は、冷媒回路の高圧側圧力に基づき、当該高圧側圧力が上昇したことに基づいて回収用開閉手段を開放することにより冷媒を冷媒回収タンクに回収し、高圧側圧力が低下したことに基づき、放出用開閉手段を開放して冷媒回収タンクから冷媒を放出すると共に、中間熱交換器を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差と回収用開閉手段の状態に応じて冷媒回路内の冷媒量を判定することを特徴とする。
請求項3の発明の冷凍装置は、上記において第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きく、且つ、回収用開閉手段が閉じている状態が発生する頻度が高い場合、冷媒回路内の冷媒量が不足しているものと判定すると共に、第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きくなる状態が発生する頻度が低く、且つ、ガスクーラを空冷する送風機の回転数が高く、回収用開閉手段が開いている状態が発生する頻度が高い場合、冷媒回路内の冷媒量が過剰であるものと判定することを特徴とする。
請求項4の発明の冷凍装置は、上記各発明において制御手段は、ガスクーラを経た冷媒と中間熱交換器を経た第2の冷媒流の温度差に応じて冷媒回路内の冷媒量を判定することを特徴とする。
請求項5の発明の冷凍装置は、上記において制御手段は、ガスクーラを経た冷媒と中間熱交換器を経た第2の冷媒流の温度差が小さい場合、冷媒回路内の冷媒量が不足しているものと判定することを特徴とする。
請求項6の発明の冷凍装置は、上記各発明において制御手段は、冷媒量の判定結果を表示する手段を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明の冷凍装置は、上記各発明において制御手段は、判定した冷媒量が不足している場合、又は、過剰である場合、所定の警報を発することを特徴とする。
請求項8の発明の冷凍装置は、上記各発明において冷媒回路は高圧サービス口及び低圧サービス口を備え、制御手段は、圧縮手段の運転が継続される冷媒封入運転モードを有することを特徴とする。
請求項9の発明の冷凍装置は、上記各発明において冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を使用したことを特徴とする。
本発明は、圧縮手段と、ガスクーラと、補助絞り手段と、中間熱交換器と、主絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、ガスクーラから出た冷媒を二つの流れに分流して、第1の冷媒流を補助絞り手段を経て中間熱交換器の第1の流路に流し、第2の冷媒流を中間熱交換器の第2の流路に流した後、主絞り手段を経て蒸発器に流すことにより、中間熱交換器にて第1の冷媒流と第2の冷媒流とを熱交換させ、蒸発器から出た冷媒を圧縮手段の低圧部に吸い込ませ、中間熱交換器から出た第1の冷媒流を圧縮手段の中間圧部に吸い込ませると共に、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置であるので、ガスクーラで放熱した後の冷媒を分流し、補助絞り手段で減圧膨張された第1の冷媒流により、中間熱交換器にて第2の冷媒流を冷却することができるようになり、蒸発器入口の比エンタルピを小さくして冷凍効果を大きくすることが可能となり、従来の装置に比べて効果的に性能を向上させることができるようになる。
このとき、冷媒回路内の冷媒が適正量で無い場合、或いは、適正量から変動した場合には、第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果が変化するので、中間熱交換器における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果を監視することで、当該冷媒回路内の冷媒量を判定することが可能となる。
そこで、本発明では中間熱交換器における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果に応じて、冷媒回路内の冷媒量を判定する。例えば、請求項2の如く回収用開閉手段を介して冷媒回路の高圧側に接続され、放出用開閉手段を介して冷媒回路の中間圧領域に接続された冷媒回収タンクを備え、制御手段が、冷媒回路の高圧側圧力に基づき、当該高圧側圧力が上昇したことに基づいて回収用開閉手段を開放することにより冷媒を冷媒回収タンクに回収し、高圧側圧力が低下したことに基づき、放出用開閉手段を開放して冷媒回収タンクから冷媒を放出する制御を実行している場合、冷媒回路内の冷媒量が不足していると、冷媒回路の高圧側圧力が上がらなくなるため、回収用開閉手段が閉じている状態が多くなる。また、補助絞り手段が流す第1の冷媒流も減少する傾向となるので、中間熱交換器における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果は低下し、中間熱交換器を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きくなる状態が多くなる。
そこで、中間熱交換器を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差と回収用開閉手段の状態に応じて冷媒回路内の冷媒量を判定するようにし、例えば、請求項3の如く第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きく、且つ、回収用開閉手段が閉じている状態が発生する頻度が高い場合、冷媒回路内の冷媒量が不足しているものと判定することにより、冷媒回路内の冷媒不足、或いは、冷媒回路からの冷媒漏洩を的確に検出することができるようになる。
逆に、冷媒回路内の冷媒量が過剰である場合には、冷媒回路の高圧側圧力も高くなるため、回収用開閉手段は開いている状態が多くなり、補助絞り手段も中間熱交換器で第2の冷媒流をより一層冷やすために第1の冷媒流を増加させる傾向となるので、中間熱交換器において第2の冷媒流は第1の冷媒流からより強い冷却作用を受け、中間熱交換器を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差は小さくなる。また、ガスクーラを空冷する送風機の回転数も高くなるので、第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きくなる状態が発生する頻度が低く、且つ、ガスクーラを空冷する送風機の回転数が高く、回収用開閉手段が開いている状態が発生する頻度が高い場合、冷媒回路内の冷媒量が過剰であるものと判定することにより、冷媒回路への冷媒の過封入を的確に検出することができるようになる。
また、冷媒回路内の冷媒量が不足していると、上述したように単純に中間熱交換器における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果が低下するので、ガスクーラを経て分流される前の冷媒と中間熱交換器を経た第2の冷媒流の温度差は小さくなる。
そこで、請求項4の如く制御手段によりガスクーラを経て分流される前の冷媒と中間熱交換器を経た第2の冷媒流の温度差に応じて冷媒回路内の冷媒量を判定するようにし、例えば、請求項5の如くガスクーラを経て分流される前の冷媒と中間熱交換器を経た第2の冷媒流の温度差が小さい場合、冷媒回路内の冷媒量が不足しているものと判定するようにしても冷媒回路内の冷媒不足、或いは、冷媒回路からの冷媒漏洩を的確に検出することができるようになる。
これらにより、初期冷媒封入時における冷媒回路への適切な量の冷媒封入を実現し、効率的な運転と冷凍能力の確保を行い、また、不必要な冷媒封入も防止して無駄となる冷媒消費を削減することが可能となる。更に、封入後における冷媒回路からの冷媒漏洩も検出することができるので、円滑且つ効率的な運転管理を実現することが可能となる。
また、請求項6の発明の如く制御手段に冷媒量の判定結果を表示する手段を設ければ、初期冷媒封入時の作業性を改善し、また、冷媒漏洩の的確な把握を実現することができるようになる。
更に、請求項7の発明の如く制御手段が判定した冷媒量が不足している場合、又は、過剰である場合、所定の警報を発するようにすれば、迅速な対応を実現することができるようになる。
この場合、請求項8の発明の如く冷媒回路に高圧サービス口及び低圧サービス口を設け、制御手段には圧縮手段の運転が継続される冷媒封入運転モードを設けることで、冷媒不足或いは漏洩時の封入作業を円滑に行うことができるようになる。
特に、請求項9の如く冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を使用して高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置においては高圧側で冷媒が液化しないため、冷媒適正量の判別が難しくなるが、本発明を適用することで、冷媒量管理の著しい改善を図ることが可能となる。
本発明を適用した実施例の冷凍装置の冷媒回路を含むシステム構成図である。 図1の冷凍機ユニットコントローラの表示装置の表示例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る冷凍装置Rの冷媒回路を含むシステム構成図である。実施例の冷凍装置Rは、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケットの室内152(店舗)の空調と、そこに設置されている冷却貯蔵設備としての冷凍設備である冷凍ケース5Aや冷蔵設備である冷蔵ケース5Bの庫内冷却を実現するものである。
尚、これら冷凍ケース5A、冷蔵ケース5Bは、前面や上面が開口するオープンショーケースの他、透明ガラス扉にて開口が開閉自在に閉塞されたショーケースであり、冷凍ケース5Aの庫内は所定の冷凍温度(例えば−20℃〜−30℃)に冷却され、冷凍食品やアイスクリーム等の冷菓が陳列されると共に、冷蔵ケース5Bの庫内は所定の冷蔵温度(例えば0℃〜+10℃)に冷却され、飲料やサンドイッチ等の冷蔵食品が陳列されるものである。
この図において、153は室内152の空調を行うための空調用冷媒回路154を備えた空調系統であり、156は冷凍ケース5Aや冷蔵ケース5Bの庫内を冷却するための冷蔵用冷媒回路1を備えた冷蔵系統である。空調系統153は、室内152の天井等に設置された室内機157と、店外に設置された室外ユニット158と温水利用空気調和機159等から構成されている。尚、実施例では1を冷蔵用冷媒回路と称するが、冷蔵のみ、冷凍のみ、或いは、実施例の如く冷凍と冷蔵を対象とした冷媒回路の何れでも良いものとする。
空調側冷媒回路154は室外ユニット158に設けられており、圧縮機(圧縮手段)161(COMP4)と、放熱器162と、空調用の膨張弁(絞り手段)163と、蒸発器164と、アキュームレータ166を順次環状に配管接続して冷凍サイクルが構成されている。この空調側冷媒回路154で使用する冷媒は、実施例では後述する冷却貯蔵用冷媒回路1で使用する二酸化炭素であるが、通常のHFC冷媒でも差し支えない。但し、後述する温水生成には、自然環境問題を考慮すれば二酸化炭素冷媒が好適であることは云うまでもない。
圧縮機161にて圧縮され、吐出された冷媒は放熱器162に入り、そこで放熱する。このときに加熱作用を発揮する。放熱器162を出た冷媒は高圧側配管167を通り、膨張弁163で絞られた後、蒸発器164にて蒸発する。このときに吸熱作用を発揮し、低圧側配管168を通り、アキュームレータ166を経て圧縮機161に吸い込まれるサイクルを繰り返す。この場合、高圧側配管167と低圧側配管168とは熱交換関係に配置されて内部熱交換器169を構成する。これにより、高圧側配管167を経て膨張弁163に至る冷媒を過冷却し、低圧側配管168を経てアキュームレータ166に入る冷媒のガス化を促進する。
また、図1において171は室外ユニット158に設けられた貯湯タンクである。この貯湯タンク171には給水栓172より市水が供給され、この貯湯タンク171内の水(湯)はポンプ173によって水循環配管174に循環される。この水循環配管174は空調側冷媒回路154の放熱器162と熱交換関係に配置されて水熱交換器176を構成する。これにより、水循環配管174内を循環する水は放熱器162からの放熱による加熱作用で加熱され、貯湯タンク171には湯が生成されて貯留される。
貯湯タンク171内に生成された湯は温水循環配管177により温水利用空気調和機159に循環される。この温水利用空気調和機159のは、デシカント空調装置、又は、吸収式空調装置から構成される。デシカント空調装置は乾燥剤を用いて冷却作用を発揮するものであり、温水循環配管177を循環される温水の熱はこの乾燥剤の再生に用いられる。また、吸収式空調装置の場合には再生器の加熱に温水循環配管177を循環する湯が使用される。そして、これらデシカント空調装置、又は、吸収式空調装置の冷却能力により室内機157の利用側熱交換器178と送風機179を用いて室内152の空調を行う。
尚、図中181は室内機157に設けられた室内機コントローラ、182は室外ユニット158に設けられた室外ユニットコントローラである。また、183は冷凍装置Rの統合制御を実施するためのマスターコントローラ(制御手段)であり、店舗の管理室等に設置される。これらコントローラ181〜183は何れもマイクロコンピュータにより構成され、マスターコントローラ183、室内機コントローラ181、及び、室外ユニットコントローラ183は相互にデータ通信を行えるように接続されている。
一方、冷蔵系統156は室外に設置された冷凍機ユニット3と前記冷凍ケース5Aや冷蔵ケース5Bから構成され、これら冷凍機ユニット3と各ケース5A、5Bとが冷媒配管7及び9により連結されて冷蔵用冷媒回路1の所定の冷凍サイクルを構成する。
この冷蔵用冷媒回路1の冷凍サイクルは、高圧側の冷媒圧力(高圧圧力)がその臨界圧力以上(超臨界)となる二酸化炭素を冷媒として用いる。この二酸化炭素冷媒は、地球環境に優しく、可燃性及び毒性等を考慮した自然冷媒である。また、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等、既存のオイルが使用される。
冷凍機ユニット3は、並列に配置された2台の圧縮機(圧縮手段)11、11(COMP2、COMP3)を備える。本実施例において、圧縮機11は、内部中間圧型多段圧縮式ロータリ圧縮機であり、鋼板から成る円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間に配置収納された電動要素及びこの電動要素の回転軸により駆動される第1の(低段側)回転圧縮要素(第1の圧縮要素)及び第2の(高段側)回転圧縮要素(第2の圧縮要素)から成る回転圧縮機構部にて構成されている。
第1の回転圧縮要素は、冷媒配管9を介して冷蔵用冷媒回路1の低圧側から圧縮機11に吸い込まれる低圧冷媒を圧縮して中間圧まで昇圧して吐出し、第2の回転圧縮要素は、第1の回転圧縮要素で圧縮されて吐出された中間圧の冷媒を更に吸い込み、圧縮して高圧まで昇圧し、冷蔵用冷媒回路1の高圧側に吐出する。圧縮機11は、周波数可変型の圧縮機であり、電動要素の運転周波数を変更することで、第1の回転圧縮要素及び第2の回転圧縮要素の回転数を制御可能とする。
圧縮機11の密閉容器12の側面には、前記第1の回転圧縮要素に連通する低段側吸込口22及び低段側吐出口24と、前記第2の回転圧縮要素に連通する高段側吸込口26及び高段側吐出口28が形成されている。各圧縮機11、11の低段側吸込口22、22には、それぞれ冷媒導入管30が接続され、それぞれの上流側で合流し冷媒配管9に接続される。
低段側吸込口22により前記第1の回転圧縮要素の低圧部に吸い込まれた低圧(LP:通常運転状態で4MPa程)の冷媒ガスは、当該第1の回転圧縮要素により中間圧(MP:通常運転状態で8MPa程)に昇圧されて密閉容器12内に吐出される。これにより、密閉容器12内は中間圧(MP)となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスが吐出される各圧縮機11、11の低段側吐出口24、24には、それぞれ中間圧吐出配管36、36が接続され、それぞれの下流側で合流し、インタークーラ38の一端に接続される。このインタークーラ38は、前記第1の回転圧縮要素から吐出された中間圧の冷媒を空冷するものであり、当該インタークーラ38の他端には、中間圧吸入管40が接続され、この中間圧吸入管40は2つに分岐した後に各圧縮機11、11の高段側吸込口26、26に接続される。
高段側吸込口26により前記第2の回転圧縮要素の中圧部に吸い込まれた中圧(MP)の冷媒ガスは、当該第2の回転圧縮要素により2段目の圧縮が行われて高温高圧(HP:通常運転状態で12MPa程の超臨界圧力)の冷媒ガスとなる。
そして、各圧縮機11、11の前記第2の回転圧縮要素の高圧室側に設けられた高段側吐出口28、28には、それぞれ高圧吐出配管42、42が接続され、それぞれの下流側で合流し、オイルセパレータ44、ガスクーラ46、詳細は後述するスプリットサイクルを構成する中間熱交換器80及び排熱回収用配管70を介して、冷媒配管7に接続される。この排熱回収用配管70は空調系統153の空調用冷媒回路154の蒸発器164と熱交換関係に配置され、これらでカスケード熱交換器90を構成する。
ガスクーラ46は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒を冷却するものであり、ガスクーラ46の近傍には当該ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47が配設されている。本実施例では、ガスクーラ46は上述したインタークーラ38及び詳細は後述するオイルクーラ74と並設されており、これらは同一の風路に配設されている。当該風路には、当該冷凍機ユニット3が配設される外気温度を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)56が設けられている。
また、高段側吐出口28、28には、前記第2の回転圧縮要素から吐出された冷媒の吐出圧力を検出する高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48と、吐出冷媒温度を検出する吐出温度センサ(吐出温度検出手段)50が設けられている。更に、オイルセパレータ44は、圧縮機11から吐出された高圧の吐出冷媒中に含まれるオイルを冷媒と分離して捕捉するものであり、このオイルセパレータ44には、捕捉したオイルを圧縮機11に戻すオイル戻し回路73が接続されている。このオイル戻し回路73中には、捕捉したオイルを冷却するオイルクーラ74が設けられ、このオイルクーラ74の下流側で、オイル戻し回路73は2系統に分岐され、それぞれ流量調整弁(電動弁)76を介して圧縮機11の密閉容器12に接続される。圧縮機11の密閉容器12内は、上述のように中間圧に保たれるため、捕捉されたオイルは、オイルセパレータ44内の高圧と密閉容器12内の中間圧との差圧によって当該密閉容器12内に戻される。
一方、冷凍ケース5A、冷蔵ケース5Bは、それぞれ室内152に設置され、冷媒配管7及び9に対してそれぞれ並列に接続されたかたちとなる。冷凍ケース5A、冷蔵ケース5Bは、冷媒配管7と冷媒配管9とを連結するケース側冷媒配管60A、60Bを有しており、各ケース側冷媒配管60A、60Bには、それぞれ電磁弁61A、61B、主絞り手段62A、62Bと、蒸発器63A、63Bが順次接続されている。各蒸発器63A、63Bには、それぞれ当該蒸発器に送風する冷気循環用送風機65A、65Bが隣接されている。
尚、冷凍ケース5Aの蒸発器63Aの出口と冷媒配管9との間には、冷凍増幅機186が接続されている。この冷凍増幅機186は圧縮機187及びオイルセパレータ188を備え、入口に至った冷媒を圧縮して圧力上昇させた後、出口から吐出する装置であり、この冷凍増幅機186の入口が蒸発器63Aの出口に接続され、冷凍増幅機186の出口が冷媒配管9に接続されている。そして、当該冷媒配管9は、上述したように冷媒導入管30を介して各圧縮機11、11の前記第1の回転圧縮要素に連通する低段側吸込口22に接続されている。これにより、本実施例における冷凍装置Rの冷蔵系統の冷蔵用冷媒回路1が構成される。
図中191及び192は冷凍ケース5A、冷蔵ケース5Bにそれぞれ設けられた冷凍ケースコントローラ及び冷蔵ケースコントローラ、193は冷凍増幅機186に設けられた冷凍増幅機コントローラである。また、194は冷凍機ユニット3に設けられた冷凍機ユニットコントローラ(制御手段)であり、これらコントローラ191〜194はマイクロコンピュータにて構成され、相互に、及び、前記マスターコントローラ159とデータ通信可能となるように接続されている。
冷凍機ユニットコントローラ194は、入力側に各種センサが接続されていると共に、出力側には、各種弁装置、圧縮機11、11、ガスクーラ用送風機47のファンモータ等が接続されている。冷凍機ユニットコントローラ194は後述する低圧圧力センサ32が検出する低圧側圧力LTと所定の低圧側圧力制御値LPSに基づき、圧縮機11、11の運転周波数を制御し、低圧側圧力LPが低下することで、圧縮機11の運転台数を削減し、或いは、停止し、上昇することで運転台数を増加させる。尚、当該冷凍機ユニットコントローラ194の詳細については各制御に応じて後述する。
(A)冷媒量調整制御
次に、本実施例における冷凍装置Rの冷蔵系統156を構成する冷蔵用冷媒回路1の冷媒量調整制御について説明する。冷蔵用冷媒回路1の超臨界圧力となる高圧側、本実施例では、冷凍機ユニット3の中間熱交換器80の下流側には、第1の連通回路101を介して冷媒回収タンク100が接続されている。当該冷媒回収タンク100は、所定の容積を有するものであり、当該タンク100上部に第1の連通回路(回収用連通回路)101が接続されている。この第1の連通回路101には、絞り機能を有する回収用開閉手段(第1の開閉手段)として電動膨張弁102が介設されている。尚、絞り機能を有する開閉手段は、これに限定されるものではなく、例えば、第1の連通回路101に絞り手段として例えばキャピラリーチューブと電磁弁(開閉弁)により構成しても良い。
そして、この冷媒回収タンク100には、当該タンク100内上部と、冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第2の連通回路103が接続されている。本実施例では、第2の連通回路103の他端は、中間圧領域の一例として冷蔵用冷媒回路1のインタークーラ38の出口側の中間圧吸入管40に連通させる。この第2の連通回路103には、第2の開閉手段としての電磁弁104が介設されている。
また、この冷媒回収タンク100には、当該タンク100内下部と、冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第3の連通回路(放出用連通回路)105が接続されている。本実施例では、第3の連通回路105の他端は、中間圧領域の一例として上記第2の連通回路103と同様に、冷蔵用冷媒回路1のインタークーラ38の出口側の中間圧吸入管40に連通させる。この第3の連通回路105には、放出用開閉手段(第3の開閉手段)としての電磁弁106が介設されている。
上記冷凍機ユニットコントローラ194は、入力側にユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)58と、外気温度センサ56が接続されている。このユニット出口側圧力センサ58は、冷媒回収タンク100の下流側であって、排熱回収用配管70を経て冷凍ケース5A、冷蔵ケース5Bに向かう冷媒の圧力を検出するものである。冷凍機ユニットコントローラ194の出力側には、電動膨張弁(第1の開閉手段)102、電磁弁(第2の開閉手段)104、電磁弁(第3の開閉手段)106と、上記ガスクーラ46用の送風機47のファンモータが接続されている。当該冷凍機ユニットコントローラ194は、詳細は後述する如く外気温度センサ56の検出温度(外気温度)に基づき、ガスクーラ用送風機47のファンモータの回転数制御を行う。
(A−1)冷媒回収動作
以下、冷蔵用冷媒回路1の冷媒回収動作について説明する。冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力(高圧側圧力HP)が所定の回収閾値を超えたか否か、又は、当該ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が先の回収閾値よりも低い所定の回収保護値を超え、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値となっているか否かを判断する。
本実施例では、冷蔵用冷媒回路1の中間圧(MP)は、一例として8MPa程を適正値としているため、当該値を回収保護値として設定し、回収閾値は当該回収保護値よりも高い例えば)9MPaに設定する。また、本実施例におけるガスクーラ用送風機47の回転数の最大値は、一例として800rpmとする。また、ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値となってから所定時間経過することを条件としても良い。
これにより、冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が回収閾値である9MPaを超えた場合、若しくは、検出圧力が回収閾値以下であっても回収保護値である8MPaを超え、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値の800rpmとなっている場合には、冷蔵用冷媒回路1内に過剰のガス冷媒によって、高圧側圧力が異常上昇したものと判断し、冷媒回収動作を実行する。
この冷媒回収動作では、冷凍機ユニットコントローラ194は、電磁弁(放出用開閉手段)106を閉じた状態で、電動膨張弁(回収用開閉手段)102及び電磁弁104を開放する。これにより、圧縮機11、11の高段側吐出口28から吐出された高温高圧冷媒は、オイルセパレータ44を経て、ガスクーラ46、中間熱交換器80にて冷却された後、その一部が開放されている電動膨張弁102が介設された第1の連通回路101を介して冷媒回収タンク100内に流入する。
このとき、電磁弁104が開放されていることにより、冷媒回収タンク100の上部と冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域とを連通する第2の連通回路103を介して、冷媒回収タンク100内の圧力をタンク外に逃がすことができる。そのため、外気温度が高くなった場合など、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が液化しないガスサイクル運転している場合であっても、タンク100内の圧力が低下して当該タンク内に流入した冷媒は液化して当該タンク100内に溜まる。即ち、冷媒回収タンク100内の圧力は超臨界圧力以下に降下することによって、冷媒がガス領域から飽和領域となり、液面を確保することができる。
これにより、迅速に、且つ、効率的に、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒を冷媒回収タンク100に回収することができる。従って、冷蔵用冷媒回路1内の高圧側が余剰となった冷媒によって異常高圧となる不都合を解消することができ、高圧異常による圧縮機11、11の過負荷運転を防止することが可能となる。特に、冷媒回収タンク100の上部と冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域とを第2の連通回路103を介して連通させることにより、冷蔵用冷媒回路1の低圧側領域と連通させる場合と異なり、低圧側圧力が上昇されることによる冷却効率の低下を回避することが可能となる。
また、本実施例では、ユニット出口側圧力センサ58により検出された高圧側の圧力が回収閾値以下であっても、所定の回収保護値を超えており、且つ、ガスクーラ46を空冷する送風機47の回転数が最高値である場合には、当該冷媒回収動作を行うため、当該送風機47の運転状態をも考慮して、冷蔵用冷媒回路1の高圧側が異常に高くなった状態が続くことによる効率低下を防止することが可能となる。
(A−2)冷媒保持動作
一方、冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口側圧力センサ58により検出された高圧側の圧力が回収保護値、本実施例では、8MPa以下となったか否かを判断し、回収保護値を下回った場合、冷媒回収動作を終了して冷媒保持動作に移行する。この冷媒保持動作では、冷凍機ユニットコントローラ194は、電磁弁(放出用開閉手段)106を閉じた状態を維持し、電磁弁104を閉じ、電動膨張弁(回収用開閉手段)102の開度を先ほどの冷媒回収動作における開度を維持する。
尚、上記電動膨張弁102の開度を冷媒回収動作における開度よりも小さくしても良い。これにより、電磁弁104が閉じられることで、開放された電動膨張弁102を介し、冷蔵用冷媒回路1の高圧側領域による圧力にて冷媒回収タンク100内の液面を維持することが可能となる。そのため、冷媒回収タンク100内における液封を回避でき、安全性を確保することができる。これにより、冷蔵用冷媒回路1内の循環冷媒量を適切に維持することが可能となる。
また、冷凍機ユニットコントローラ194は、当該冷媒保持動作における電動膨張弁102の開度を、冷媒回収動作における開度よりも小さくすることにより、冷媒保持動作において、冷媒回収タンク100内に冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が過剰に回収されることにより、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒不足が生じてしまう不都合を効果的に解消することが可能となる。
(A−3)冷媒放出動作
そして、冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が上記回収保護値(この場合8MPa程)より低い所定の放出閾値(本実施例では、7MPa程)を下回った場合、又は、当該ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が先の回収保護値以下となり、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が最大値よりも低い所定の規定値以下となっているか否かを判断する。なお、当該所定の規定値とは、本実施例では、一例として最大値の3/8程度、即ち、最高値800rpmとした場合、300rpm程度とする。また、ガスクーラ用送風機47の回転数が所定の規定値以下となってから所定時間経過することを条件としても良い。
これにより、冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口側圧力センサ58の検出圧力が放出閾値である7MPaを下回った場合、若しくは、検出圧力が回収保護値である8MPa以下となり、且つ、上記ガスクーラ用送風機47の回転数が所定の規定値、この場合300rpm以下となっている場合には、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が不足してきたものと判断し、冷媒放出動作を実行する。
この冷媒放出動作では、冷凍機ユニットコントローラ194は、電動膨張弁(回収用開閉手段)102及び電磁弁104を閉じ、電磁弁(放出用開閉手段)106を開放する。これにより、冷媒回収タンク100内に溜まった液冷媒は、当該タンク100の下部に接続された電磁弁106が開放されている第3の連通回路105を介して冷蔵用冷媒回路1に放出する。そのため、冷媒回収タンク100の上部からガス冷媒が混入した状態で冷蔵用冷媒回路1に放出する場合と異なり、迅速に冷媒回収タンク100内の冷媒を冷蔵用冷媒回路1に放出できる。これにより、冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1を高い効率にて運転することが可能となる。
(A−4)冷媒保持動作
その後、冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口側圧力センサ58により検出された高圧側の圧力が回収保護値、本実施例では、8MPa以上となったか否かを判断し、回収保護値を超えた場合、冷媒放出動作を終了して上述した如き冷媒保持動作に移行する。以後、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力に基づき、当該冷媒回収動作−冷媒保持動作―冷媒放出動作―冷媒保持動作を繰り返して実行することにより、高圧側圧力に基づいて冷媒回収・放出を制御でき、的確に高圧保護及び過負荷運転の防止することができる。これにより、冷蔵用冷媒回路1の冷却能力を確保することができ、COPの適正化を図ることが可能となる。
特に本実施例では、高圧側圧力のみならず、ガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47の回転数をも考慮して冷媒回収・放出動作を制御することが可能となり、冷蔵用冷媒回路1の高圧側が異常に高くなった状態が続くことによる効率低下を防止することが可能となる。また、本実施例において、第2の連通回路103及び第3の連通回路105はいずれも冷蔵用冷媒回路1のインタークーラ38の出口側に連通させている。これにより、インタークーラ38における圧力損失を防止して、円滑に冷媒回収タンク100から冷蔵用冷媒回路1に冷媒を放出することが可能となる。
なお、圧縮機11、11が運転を停止した場合には、冷凍機ユニットコントローラ194は、冷媒放出動作を実行するものとする。これにより、圧縮機11、11の起動時において冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足する不都合を解消することができ、運転する圧縮機11による高圧側の圧力に応じて適切な高圧側圧力を実現できる。また、この場合において、圧縮機11(圧縮手段)は、密閉容器12内に前記第1、第2の圧縮要素と電動要素を組み込んだ二段圧縮式ロータリコンプレッサを採用しているが、このほかにも、2台の単段のロータリコンプレッサ、又は、その他の形式のコンプレッサで中間圧部から冷媒を取り出し、導入できる形式のものであってもよいものとする。
(B)スプリットサイクル
次に、本実施例における冷凍装置Rの冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1のスプリットサイクルについて説明する。本実施例における冷蔵用冷媒回路1は、各圧縮機11、11の前記第1の回転圧縮要素(低段側)、インタークーラ38、2つの流体の流れを合流させる合流装置としての合流器81、各圧縮機11、11の前記第2の回転圧縮要素(高段側)、オイルセパレータ44、ガスクーラ46、分流器82、補助絞り手段(補助膨張弁)83、中間熱交換器80、主絞り手段(主膨張弁)62A、62B、蒸発器63A、63B及び、冷凍増幅機193とから冷凍サイクルが構成される。
分流器82は、ガスクーラ46から出た冷媒を二つの流れに分岐させる分流装置である。即ち、本実施例の分流器82は、ガスクーラ46から出た冷媒を第1の冷媒流と第2の冷媒流とに分流し、第1の冷媒流を補助回路に流し、第2の冷媒流を主回路に流すように構成されている。
図1における主回路とは、圧縮機11、11の前記第1の回転圧縮要素、インタークーラ38、合流器81、圧縮機11、11の前記第2の回転圧縮要素20、ガスクーラ46、分流器82、中間熱交換器80の第2の流路80B、主絞り手段62A、62B、蒸発器63A、63A等から成る環状の冷媒回路であり、補助回路とは、分流器82から補助絞り手段83、中間熱交換器80の第1の流路80Aを順次経て合流器81に至る回路を示す。
補助絞り手段83は、上記分流器82で分流され、補助回路を流れる第1の冷媒流を減圧するものである。中間熱交換器80は、補助絞り手段83で減圧された補助回路の第1の冷媒流と分流器82で分流された第2の冷媒流との熱交換を行う熱交換器である。当該中間熱交換器80には、第2の冷媒流が流れる第2の流路80Bと、上記第1の冷媒流が流れる第1の流路80Aとが熱交換可能な関係で設けられており、該中間熱交換器80の第2の流路80Bを通過することにより、第2の冷媒流は第1の流路80Aを流れる第1の冷媒流により冷却されるので、蒸発器63A、63Bにおける比エンタルピを小さくすることができる。
冷凍機ユニットコントローラ194は、入力側に吐出温度センサ(吐出温度検出手段)50、ユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)58、中間圧圧力センサ(中間圧圧力検出手段)49、スプリット出口温度センサ(スプリット出口温度検出手段)64、低圧圧力センサ(吸込圧力検出手段)32、ガスクーラ出口温度センサ(ガスクーラ出口温度検出手段)52、ユニット出口温度センサ(ユニット出口温度検出手段)54、ユニット入口温度センサ(入口温度検出手段)34が接続されている。
吐出温度センサ50は、圧縮機11、11の高段側吐出口28に設けられ、前記第2の回転圧縮要素から吐出された冷媒の吐出温度(DT)を検出する。ユニット出口側圧力センサ58は、冷媒回収タンク100の下流側であって、排熱回収用配管70(カスケード熱交換器90)を経て冷凍ケース5A、冷蔵ケース5Bに向かう冷媒の圧力を検出するものである。低圧圧力センサ32は、冷蔵用冷媒回路1の低圧側、本実施例では各蒸発器63A、63Bの下流側であって、圧縮機11、11の低段側吸込口22、22に接続される冷媒配管9に設けられ、当該冷媒導入管30に向かう冷媒の吸込圧力を検出する。中間圧圧力センサ49は、冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域、本実施例では、スプリットサイクルの補助回路であって、中間熱交換器80の第1の流路80Aを経た後の第1の冷媒流の圧力を検出する。スプリット出口温度センサ64は、中間熱交換器80の第1の流路80Aを経た後の第1の冷媒流の温度(Tsp)を検出する。
ガスクーラ出口温度センサ52は、ガスクーラ46の出口側に設けられ、当該ガスクーラ46を出て分流される前の冷媒の温度(GCT)を検出する。ユニット出口温度センサ54は、冷媒配管7に接続される中間熱交換器80の出口側に設けられ、中間熱交換器80の第2の流路80Bを経た後の第2の冷媒流の温度であるユニット出口温度(LT)を検出する。ユニット入口温度センサ34は、圧縮機11の低段側吸込口22に接続される冷媒配管9に設けられ、当該冷媒導入管30に向かう冷媒の吸込温度を検出する。そして、冷凍機ユニットコントローラ194の出力側には、当該スプリットサイクルを構成する補助絞り手段83が接続されている。当該補助絞り手段83は、ステップモータによって開度が制御される。
以下、補助絞り手段83の開度制御について詳述する。補助絞り手段83は、圧縮機11の運転開始時点では、所定の初期弁開度とする。その後、冷凍機ユニットコントローラ194は、以下の第1の制御量、第2の制御量、第3の制御量に基づき補助絞り手段83の弁開度を増大させる操作量を決定する。
(B−1)補助絞り手段の弁開度増大制御
第1の制御量(DTcont)は、圧縮機11の吐出冷媒温度DTに基づいて得られる。冷凍機ユニットコントローラ194は、上記吐出温度センサ50にて検出される温度DTが所定値DT0より高いか否かを判断し、当該吐出冷媒温度DTが所定値DT0より高い場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する制御量とする。当該所定値DT0は、圧縮機11の適正な運転を実現可能とする限界温度(一例として+100℃)より少許低い温度(一例として+95℃)とし、温度が上昇した場合、補助絞り手段83の開度を増大させることで、当該圧縮機11の温度上昇を抑制し、圧縮機11が限界温度に達しないような制御を行う。
第2の制御量(MPcont)は、スプリットサイクルの補助回路に流す冷媒量を調整して中間圧力(MP)の適正化を図る制御量である。本実施例では、ユニット出口側圧力センサ58により検出される冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPと、低圧圧力センサ32により検出される冷蔵用冷媒回路1の低圧側圧力LPとから算出される(求められる)適正中間圧力値よりも、中間圧圧力センサ49により検出される冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPが高いか否かを判断し、当該中間圧領域の圧力MPが適正中間圧力値よりも低い場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用させる。
尚、適正中間圧力値は、検出された高圧側圧力HPと、低圧側圧力LPとの相乗平均から算出してもよく、これ以外に、予め高圧側圧力HPと低圧側圧力LPとから適正な中間圧力値を実験的に取得し、これに基づいて構築されるデータテーブルから決定しても良い。
また、本実施例では、高圧側圧力HPと、低圧側圧力LPとから求められる適正中間圧力値と、中間圧領域の圧力MPとを比較して第2の制御量(MPcont)を決定しているが、これに限定されるものではなく、例えば、下記のものを採用しても良い。即ち、中間圧圧力センサ49により検出される冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPと、低圧圧力センサ32により検出される冷蔵用冷媒回路1の低圧側圧力LPから過圧縮判定値MPOを求め、当該過圧縮判定値MPOがユニット出口側圧力センサ58により検出される冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPよりも低いか否かを判断し、過圧縮判定値MPOが高圧側圧力HPよりも低い場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用させる。当該第2の制御量を補助絞り手段83の開度制御に反映させることで、高圧側圧力HP、中間圧領域の圧力MP、低圧側圧力LPの圧力差を適正に保つことができ、冷凍サイクルの運転の安定化を図ることができる。
第3の制御量(SPcont)は、中間熱交換器80の第2の流路から出た冷媒温度LTの適正化を図る制御量である。本実施例では、冷凍機ユニットコントローラ194は、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経て分流される前の冷媒の温度GCTと、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTとの差(GCT−LT)が所定値SPより小さいか否かを判断し、小さい場合には、補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用させる。
ここで、所定値SPは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なるものとする。本実施例では、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度センサ56により検出された外気温度に基づき、当該外気温度が高い場合、例えば、+31℃以上では、超臨界領域であると判断し、外気温度が低い場合、例えば、+31℃未満では飽和領域であるものと判断する。そして、超臨界領域と判断した場合には、所定値SPは上げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値SPを下げた設定とする。本実施例では、超臨界領域では所定値SPは+35℃、飽和領域では+20℃とする。
冷凍機ユニットコントローラ194は、上述した如く得られた3つの制御量、即ち、第1の制御量(DTcont)と、第2の制御量(MPcont)と、第3の制御量(SPcont)とを合算して、補助絞り手段83の弁開度の操作量を決定し、これに基づき弁開度を増大させる。
(B−2)補助絞り手段の弁開度縮小制御
また、冷凍機ユニットコントローラ194は、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LT、又は、圧縮機11からの吐出冷媒温度DTとガスクーラ46を経て分流される前の冷媒の温度GCTとの差から補助絞り手段83の弁開度を縮小させる操作量を決定する。
即ち、冷凍機ユニットコントローラ194は、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTが所定値より低いか否かを判断する。本実施例では、当該所定値は一例として−5℃とする。これにより、ユニット出口温度が−5℃以下である場合には、補助絞り手段83の開度を縮小させる方向に操作し、中間熱交換器80において冷却される第2の冷媒流が過剰に冷却されてしまう不都合を解消することができる。
また、冷凍機ユニットコントローラ194は、吐出温度センサ50にて検出される温度DTと、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経て分流される前の冷媒の温度GCTとの差(DT−GCT)が所定値TDTより低いか否かを判断し、低い場合には、補助絞り手段83の開度を縮小させる方向に作用させる。
ここで、所定値TDTは、高圧側圧力HPが当該冷媒の超臨界領域である場合と、飽和領域である場合とで異なる。本実施例では、上記第3の制御量を求めた場合と同様に、高圧側圧力HPが超臨界領域であるか飽和領域であるかは、外気温度に基づき判断する。そして、超臨界領域と判断した場合には、所定値TDTは下げた設定とし、飽和領域と判断した場合には、所定値TDTを上げる設定とする。本実施例では、超臨界領域では所定値TDTは+10℃、飽和領域では+35℃とする。
冷凍機ユニットコントローラ194は、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTが所定値(0℃)以下である場合、又は、圧縮機11からの吐出冷媒温度DTとガスクーラ46を経て分流される前の冷媒の温度GCTとの差が所定値TDTより低い場合、補助絞り手段83の弁開度の操作量を決定し、上記弁開度増大制御にかかわらず、これに基づき弁開度を縮小させる。
上述したようなスプリットサイクルを備えた冷凍装置Rの冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1では、ガスクーラ46で放熱した後の冷媒を分流し、補助絞り手段83で減圧膨張された第1の冷媒流により、第2の冷媒流を冷却することができるようになり、各蒸発器63A、63B入口の比エンタルピを小さくすることができるようになる。これにより、冷凍効果を大きくすることが可能となり、従来の装置に比べて効果的に性能を向上させることができるようになる。また、分流された第1の冷媒流は圧縮機11の高段側吸込口26から前記第2の回転圧縮要素(中間圧部)に戻されるため、圧縮機11の低段側吸込口22から前記第1の回転圧縮要素(低圧部)に吸い込まれる第2の冷媒流の量が減少し、低圧から中間圧まで圧縮するための第1の回転圧縮要素(低段部)における圧縮仕事量が減少する。その結果、圧縮機11における圧縮動力が低下して成績係数が向上する。
ここで、上記所謂スプリットサイクルの効果は中間熱交換器80を流れる第1の冷媒流と第2の冷媒流の量に依存する。即ち、第1の冷媒流の量が多すぎれば蒸発器63A、63Bにおいて最終的に蒸発する第2の冷媒流の量が不足することにより、逆に第1の冷媒流の量が少なすぎればスプリットサイクルの効果が薄れてくる。一方、補助絞り手段83で減圧された第1の冷媒流の圧力は冷蔵用冷媒回路1の中間圧力であり、当該中間圧力を制御することは第1の冷媒流の量を制御することになる。
ここで、本実施例では、上述したように圧縮機11からの吐出冷媒の温度DT(吐出温度センサ50)が所定値DT0より高い場合に補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する第1の制御量と、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPと低圧側圧力LPとから求められる適正中間圧力値よりも、冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPが低い場合に補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する第2の制御量と、ガスクーラ46を経て分流される前の冷媒の温度GCTと中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTとの差(GCT−LT)が所定値SPより小さい場合に補助絞り手段83の開度を増大させる方向に作用する第3の制御量を演算し、これら第1乃至第3の制御量を合算することにより、補助絞り手段83の弁開度を増大させる操作量を決定する。また、温度LTが所定値よりも低い場合、又は、温度DT−GCTが所定値TDTより低い場合に補助絞り手段83の弁開度を縮小する方向で操作量を決定する。
これにより、第1の制御量によって吐出冷媒の温度DTを所定値DT0以下に保つことができ、第2の制御量によって、冷蔵用冷媒回路1の中間圧力MPを適正化でき、これによって、低圧側圧力LP、中間圧力MP、高圧側圧力HPの圧力差を適正に保つことができる。また、第3の制御量によって中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTを低くし、冷凍効果を保つことができる。これらにより、総じて冷凍装置の高効率化と安定化を達成することが可能となる。
また、冷凍機ユニットコントローラ194は、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合、所定値SPを上げ、所定値TDTを下げると共に、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合、所定値SPを下げ、所定値TDTを上げることにより、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合と飽和領域にある場合とに分けて第3の制御量と第1の制御量の所定値SP及びTDTを変更して制御することが可能となる。
これにより、高圧側圧力HPが飽和領域にある場合であっても中間熱交換器80における過熱度を確実に確保することができ、圧縮機11に液バックが生じる不都合を回避することができる。また、高圧側圧力HPが超臨界領域にある場合には、このような液バックが生じないため、効率を優先した設定とすることができる。
尚、上記実施例における第2の制御量を、冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域の圧力MPと低圧側圧力LPから求められる過圧縮判定値MPOが、冷媒回路の高圧側圧力HPより低い場合に補助絞り手段の開度を増大させる方向に作用する第2の制御量として、第1乃至第3の制御量を合算することにより、補助絞り手段の弁開度の操作量を決定することとしても、上記と同様に、冷媒回路の中間圧力MPを適正化でき、これによって、低圧側圧力LP、中間圧力MP、高圧側圧力HPの圧力差を適正に保つことができる。
また、当該実施例における中間熱交換器80から出た第1の冷媒流は、インタークーラ38の出口側に設けられた合流器81によって当該インタークーラ38の出口側に戻すことができ、インタークーラ38における圧力損失を防止して、円滑に中間熱交換器80から出た冷媒流を冷蔵用冷媒回路1の中間圧側に合流することが可能となる。
(C)カスケード熱交換器
次に、冷凍装置Rに採用されたカスケード熱交換器90について説明する。本実施例におけるカスケード熱交換器90は、ガスクーラ46を経て分流器82で分流され、中間熱交換器80を経て排熱回収用配管70を流れる第2の冷媒流(冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1の高圧側)と、空調系統153の空調用冷媒回路154の蒸発器164を流れる冷媒(空調系統153の空調用冷媒回路154の低圧側)との熱交換を行わせる熱交換器である。これにより、冷蔵用冷媒回路1の中間熱交換器80を経た第2の冷媒流が空調用冷媒回路154の蒸発器164で蒸発する冷媒により冷却され、当該空調用冷媒回路154の蒸発器164を流れる冷媒には冷蔵用冷媒回路1の第2の冷媒流の熱が汲み上げられることになる。
このように、空調系統153の空調用冷媒回路154の低圧側と冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1の高圧側とを熱交換させるカスケード熱交換器90を設けており、このカスケード熱交換器90を、冷蔵系統156の中間熱交換器80を経て主絞り手段62A、62Bに至る前の第2の冷媒流が流れる排熱回収用配管70と、空調系統153の蒸発器164とで構成し、この蒸発器164を流れる冷媒と、冷蔵系統156の第2の冷媒流とを熱交換させているので、空調系統153の空調用冷媒回路154の蒸発器164で蒸発する冷媒によって、冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1の主絞り手段62A、62Bに至る第2の冷媒流の過冷却を図り、所謂スプリットサイクルの超臨界冷凍サイクルで冷凍ケース5Aや冷蔵ケース5Bの庫内をそれぞれ冷却する冷蔵系統156の運転効率と能力の改善を一段と図ることができるようになる。
一方、空調系統153では蒸発器164において冷蔵系統156の排熱を効果的に吸い上げ、放熱器162からの放熱により貯湯タンク171内に湯を生成し、当該湯を用いてデシカント空調装置や吸収式空調装置から成る温水利用空気調和機159で室内152の空調を行うことにより、著しい空調効率と能力の改善を図ることができるようになる。総じて、室内空調と冷却貯蔵設備の庫内冷却を行う冷凍装置Rのエネルギーバランスと効率の改善を図り、著しい省エネルギー化を実現することが可能となる。特に、冷蔵系統156の冷蔵用冷媒回路1の冷媒として二酸化炭素を使用した場合に、冷凍能力を効果的に改善でき、性能の向上を図ることができる。
図1では示さないが、貯湯タンク171内の湯は店舗で調理室等に直接給湯しても良い。また、貯湯タンク171内の湯を用いて室内(店舗)152の床暖房を行っても良く、空調系統153における室内空調の概念としては、温水利用空気調和機159に限らず、係る床暖房も含むものとする。
(D)ガスクーラ用送風機の制御
次に、上述した如きガスクーラ46を空冷するガスクーラ用送風機47の制御について説明する。本実施例における冷凍機ユニットコントローラ(制御手段)194は、入力側に高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)48、48、低圧圧力センサ32と共に外気温度センサ56が接続され、出力側にはガスクーラ用送風機47が接続されている。
冷凍機ユニットコントローラ194にはガスクーラ用送風機47の制御モードとして高圧側圧力HPに基づいて制御する送風機制御モード1と、後述する外気温度ATと基本回転数BHzによって制御する送風機制御モード2を有する。冷凍機ユニットコントローラ194は、送風機制御モード1では高圧圧力センサ48が検出する高圧側圧力HPが上昇した場合にガスクーラ用送風機47の回転数を上昇させ、低下した場合に回転数も低下させる制御を実行する。そして、この送風機制御モードの切り換えは、冷凍機ユニットコントローラ194又はマスターコントローラ183のスイッチ操作で行うことができる。
ここで、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPは外気温度ATによって変化し、外気温度ATが高い程、高圧側圧力HPも高くなる。また、ガスクーラ用送風機47の回転数を高くすればガスクーラ46の空冷能力が増大するため、高圧側圧力HPは低下する。従って、種々の外気温度ATの条件に対して、ガスクーラ用送風機47をどの程度の回転数で運転すれば、高圧側圧力HPが所定の目標値(目標高圧:THP)になるかは実験により予め求めておくことが可能である。
そこで、冷蔵用冷媒回路1に適正量の冷媒が封入されている状態で、そのときの外気温度ATでガスクーラ用送風機47を運転した場合に、高圧圧力センサ48により検出される高圧側圧力HPが所定の目標値(目標高圧:THP)となる当該ガスクーラ用送風機47の回転数を予め実験により求めておき、冷凍機ユニットコントローラ194には当該回転数を基本回転数BHzのデータとして記憶(保有)させておく。
尚、このガスクーラ用送風機47の基本回転数BHzに関するデータは、想定される各外気温度ATに対応してそれぞれ求められた基本回転数BHzのデータテーブルとして書き込まれていても良く、外気温度ATと基本回転数BHzの関数として冷凍機ユニットコントローラ194にプログラムされていても良い。
そして、送風機制御モード2においては、冷凍機ユニットコントローラ194は、外気温度センサ56が検出する外気温度ATに基づき、それに対応する基本回転数BHzを読み出し、或いは、算出する。そして、回転数がこの基本回転数BHzとなるようにガスクーラ用送風機47を制御する。このように、冷凍機ユニットコントローラ194に、外気温度ATに応じたガスクーラ用送風機47の基本回転数BHzに関するデータを保有させておき、外気温度センサ56が検出する外気温度ATに基づき、基本回転数BHzとなるようガスクーラ送風機47の回転数を制御すれば、ガスクーラ送風機47の基本回転数BHzを、外気温度ATに応じた基本回転数BHzでガスクーラ送風機47を運転することにより、当該外気温度ATにおいて冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPが目標値THPとなる回転数としておくことで、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置Rの冷蔵用冷媒回路1であっても、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPが目標値THPとなるようにガスクーラ送風機47の回転数を制御することができる。
ここで、高圧圧力センサ48が検出する冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPは短期的に変動するので、この高圧側圧力HPに基づいてガスクーラ送風機47の回転数を制御すると、回転数の変動幅が多くなって騒音が大きくなる。
しかしながら、上述の如く高圧圧力センサ48が検出する冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPに基づいてガスクーラ送風機47の回転数を制御せず、予め外気温度ATに対応した基本回転数BHzでガスクーラ用送風機47を制御すれば、短期的な高圧側圧力HPの変動によってガスクーラ送風機47の回転数の変動幅が大きくなってしまう不都合も回避できるようになり、全体としてガスクーラ送風機47の運転による騒音を低減しつつ、高効率で安定した運転を実現することができるようになる。尚、外気温度ATが制御レンジを超えた場合には、ガスクーラ用送風機47の回転数は当然に最大値となるので、前述した如く冷凍機ユニットコントローラ194は、冷媒回収タンク100に冷媒を回収する冷媒回収動作を実行し、冷蔵用冷媒回路1内を循環する冷媒量を調整して高圧側圧力HPが異常に上昇することを防止する。
特に、冷蔵用冷媒回路1の冷媒として二酸化炭素を使用した超臨界冷凍サイクルでは、外気温度ATによって飽和サイクルとガスサイクルの何れかが行われる。ガスサイクルが行われるとき、冷媒は液化しないため、そのときの冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量で温度と圧力とは一意に決定されない。そのため、外気温度ATによって適切な高圧側圧力HPである目標値THPは異なってくるので、外気温度ATに応じて適切な高圧側圧力HPとなるガスクーラ用送風機47の基本回転数BHzに関するデータを保有しておいて、外気温度ATに基づいてその基本回転数BHzとなるようにガスクーラ用送風機47の回転数を制御するが極めて有効なものとなる。
(E)冷媒量判定及び調整
次に、冷凍装置Rの冷蔵系統156における冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量の判定動作について説明する。実施例のように二酸化炭素冷媒を封入して高圧側が超臨界圧力となる冷蔵用冷媒回路1では高圧側が極めて高い圧力となるため、通常のHFC冷媒を使用する場合のように、大型のレシーバタンクを取り付けて比較的多量の(余分な)冷媒を封入しておくことができず、実施例のように冷媒回収タンク100を取り付けて循環冷媒量の調整を行ったとしても適正量の冷媒が冷蔵用冷媒回路1内に封入されること、及び、その後の運転中における冷蔵用冷媒回路1からの冷媒漏洩を的確に検出することは、効率的且つ効果的な運転に不可欠である。
そこで、冷凍機ユニットコントローラ194は、以下に説明する冷媒量の判定動作を所定のサンプリング周期で常時実行している。この判定動作には二種類のモード(後述する第1の判定動作モード(E−1)と第2の判定動作モード(E−2))があり、何れか若しくは双方を実行するものとする。この場合の判定動作モードの切り換えも冷凍機ユニットコントローラ194又はマスターコントローラ183のスイッチ操作で行われる。
尚、冷凍機ユニット3のユニット出口に位置する冷蔵用冷媒回路1の高圧側の排熱回収用冷媒配管70には高圧サービス口196が接続されており、ユニット入口に位置する低圧側の冷媒配管9には低圧サービス口197が接続されているものとする。また、冷凍機ユニットコントローラ194には図2の(a)に示すような表示器(表示手段)198が取り付けられている。実施例の表示器198には四桁の7セグメントLED201と4つの小数点LED202、更に、警報手段として機能する冷媒量LED203が設けられている。
(E−1)外気温度と高圧側圧力に基づく冷媒量の判定動作モード1
前述した如く送風機制御モード2で冷凍機ユニットコントローラ194は、外気温度ATとそれに対応するガスクーラ用送風機47の基本回転数BHzにより、この基本回転数BHzとなるようにガスクーラ用送風機47を制御する。この基本回転数BHzは前述した如く、冷蔵用冷媒回路1に適正量の冷媒(二酸化炭素)が封入されいているという条件のもとで、そのときの外気温度ATにおいて冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPが目標値THPとなるガスクーラ用送風機47の回転数である。
従って、このようなガスクーラ用送風機47の制御を行っている状態で、高圧圧力センサ48が検出する冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPを目標値THPに維持できなくなった場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が適正量では無いものと判断できる。この場合、冷媒量が不足していれば高圧側圧力HPは目標値THPより低くなり、逆に冷媒量が過剰な場合には高圧側圧力HPが目標値THPより高くなる。
そこで、冷凍機ユニットコントローラ194は、所定のサンプリング周期で高圧圧力センサ48が検出する高圧側圧力HPを常時監視する。そして、使用者が冷蔵用冷媒回路1に冷媒を封入して冷凍装置Rの運転を開始した後(封入直後、及び、その後の運転中)、冷凍機ユニットコントローラ194に接続された所定のスイッチを操作すると、冷凍機ユニットコントローラ194は表示器198を冷媒量表示モードに切り換え、判定結果を表示する。
図2の(b)は判定中を示しており、この場合冷凍機ユニットコントローラ194は小数点202を点灯させる。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は右端(一端)の小数点202から左(他端)に向かって順次点灯させていくことにより、判定中の時間経過を表示する。また、判定ができなかった場合には図2の(c)に示すように下一桁目の7セグメントLED201にバー表示を行う。
一方、高圧側圧力HPが目標値THPか若しくはその上下の許容範囲Y(例えば5%以内等)内であった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒量が適正量であるものと判定して表示器198の表示を図2の(f)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は下三桁の7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述した如く小数点202を順次点灯して行って4つの小数点202を点灯する。また、冷媒量LED203も点灯する。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内に適正量の冷媒が封入できたことを確認することができる。
一方、高圧側圧力HPが目標値THPに達しない状況であり、目標値THPよりも極めて低く、その差が所定の閾値X(例えば20%等)以上であった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒不足と判定して表示器198の表示を図2の(d)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は下一桁目の7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述した如く小数点202を順次点灯して行って4つの小数点202を点灯する。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が著しく不足していることを確認することができる。
また、高圧側圧力HPが目標値THPに達しない状況であり、目標値THPよりも少々低く、その差が前記閾値Xより小さいものの、前記許容範囲Y(5%)より大きかった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒が不足気味と判定して表示器198の表示を図2の(e)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は下二桁の7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述した如く小数点202を順次点灯して行って4つの小数点202を点灯する。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が不足気味であることを確認することができる。
逆に、高圧側圧力HPが目標値THPよりも高く、その差が前記許容範囲Y(5%)より大きかった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒が過剰と判定して表示器198の表示を図2の(g)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は四桁全ての7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述した如く小数点202を順次点灯して行って4つの小数点202を点灯する。また、冷媒量LED203を点滅させる。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が過剰(過充填)であることを確認することができる。
このように、冷凍機ユニットコントローラ194が、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPに基づき、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量を判定するので、実施例のように冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPが目標値THPに達しない場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足しているものと判定し、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPが目標値THPより高くなった場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が過剰であるものと判定することにより、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒不足、或いは、冷蔵用冷媒回路1からの冷媒漏洩、及び、冷蔵用冷媒回路1への冷媒の過封入を的確に検出することができる。
(E−2)中間熱交換器前後の温度差に基づく冷媒量の判定動作モード2
次に、もう一つの冷媒量判定動作を説明する。冷蔵用冷媒回路1はスプリットサイクルであるので、回路内の冷媒が適正量で無い場合、或いは、適正量から変動した場合には、ガスクーラ46から出て分流器82で分流された第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果も変化する(冷媒不足の場合には冷却効果が減少する)ので、中間熱交換器80における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果を監視することで、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量を判定することが可能である。
そこで、中間熱交換器80における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果に応じて、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量を判定する。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は前述したように、冷凍機ユニットコントローラ194が、ユニット出口側圧力センサ58の検出する高圧側圧力HPに基づき、当該高圧側圧力HPが上昇したことに基づいて電動膨張弁(回収用開閉手段)102を開放することにより冷媒を冷媒回収タンク100に回収し、高圧側圧力HPが低下したことに基づき、電磁弁(放出用開閉手段)106を開放して冷媒回収タンク100から冷媒を放出する制御を実行している場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足していると、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPが上がらなくなるため、電動膨張弁102が閉じている状態が多くなる。
また、圧縮機11の吐出冷媒温度DTに基づいて補助絞り手段83の開度を制御する場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足していると、圧縮機11の吐出冷媒温度DTも上がらなくなるため、補助絞り手段83が流す第1の冷媒流も減少する傾向となり、中間熱交換器80における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果は低下し、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTと第1の冷媒流の温度Tspとの差が大きくなる状態が多くなる。従って、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差(例えば、LT−Tspの絶対値)と電動膨張弁(回収用開閉手段)102の状態に応じて冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量不足を判定することができる。
逆に、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が過剰である場合には、冷蔵用冷媒回路1の高圧側圧力HPも高くなるため、電動膨張弁102(回収用開閉手段)は開いている状態が多くなり、補助絞り手段83も中間熱交換器80で第2の冷媒流をより一層冷やすために第1の冷媒流を増加させる傾向となるので、中間熱交換器80において第2の冷媒流は第1の冷媒流からより強い冷却作用を受け、中間熱交換器80を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差(例えば、LT−Tspの絶対値)は小さくなる。また、前述した送風機制御モード1の如く高圧側圧力HPでガスクーラ用送風機47を制御する場合には、過剰冷媒による高圧側圧力HPの上昇に伴って当該ガスクーラ用送風機47の回転数も高くなるので、それらによって冷蔵用冷媒回路1の冷媒量が過剰であることを判定することができる。
そこで、冷凍機ユニットコントローラ194は、所定のサンプリング周期でユニット出口温度センサ54とスプリット出口温度センサ64が検出する中間熱交換器80を経た第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差(例えば、LT−Tspの絶対値)と電動膨張弁102の状態を常時監視する。そして、使用者が冷蔵用冷媒回路1に冷媒を封入して冷凍装置Rの運転を開始した後(封入直後、及び、その後の運転中)、冷凍機ユニットコントローラ194に接続された所定のスイッチを操作すると、冷凍機ユニットコントローラ194は表示器198を冷媒量表示モードに切り換え、判定結果を表示する。図2の(b)、(c)は前述同様である。
一方、LT−Tspの絶対値が所定の閾値Xdより大きい状態の所定時間当たりの発生頻度が所定の閾値Z%(例えば5%等)以内であった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒量が適正量であるものと判定して表示器198の表示を図2の(f)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は下三桁の7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述同様に4つの小数点202も点灯する。また、冷媒量LED203も点灯する。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内に適正量の冷媒が封入できたことを確認することができる。
一方、LT−Tspの絶対値が所定の閾値Xdより大きく、且つ、電動膨張弁102が閉じている状態の所定時間当たりの発生頻度が所定の閾値W%(例えば70%等)より高かった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒不足と判定して表示器198の表示を図2の(d)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は下一桁目の7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述同様に4つの小数点202も点灯する。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が著しく不足していることを確認することができる。
また、LT−Tspの絶対値が所定の閾値Xdより大きく、且つ、電動膨張弁102が閉じている状態の所定時間当たりの発生頻度が閾値Z%より高く閾値W%以下であった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒が不足気味と判定して表示器198の表示を図2の(e)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は下二桁の7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述同様に4つの小数点202も点灯する。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が不足気味であることを確認することができる。
逆に、LT−Tspの絶対値が所定の閾値Xdより大きい状態の所定時間当たりの発生率が閾値Z%以下であり、ガスクーラ用送風機47の回転数が所定の閾値QHzより高い状態の所定時間当たりの発生率が所定の閾値P%以上であり(前記送風機制御モード1でガスクーラ用送風機47を高圧側圧力HPで制御する場合)、且つ、電動膨張弁102が開いている状態の所定時間当たりの発生頻度が所定の閾値N%以上であった場合、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒が過剰と判定して表示器198の表示を図2の(g)とする。この場合、冷凍機ユニットコントローラ194は四桁全ての7セグメントLED201の下半分を点灯し、前述同様に4つの小数点202も点灯する。また、冷媒量LED203を点滅させる。これにより、使用者は冷蔵用冷媒回路1内の冷媒が過剰(過充填)であることを確認することができる。
このように、第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差(LT−Tspの絶対値)が大きく、且つ、電動膨張弁(回収用開閉手段)102が閉じている状態が発生する頻度が高い場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足しているものと判定することにより、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒不足、或いは、冷蔵用冷媒回路1からの冷媒漏洩を的確に検出することができるようになる。また、第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差(LT−Tspの絶対値)が大きくなる状態が発生する頻度が低く、且つ、ガスクーラ用送風機46の回転数が高く(ガスクーラ用送風機46を高圧側圧力HPで制御する場合のみ)、電動膨張弁102が開いている状態が発生する頻度が高い場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が過剰であるものと判定することにより、冷蔵用冷媒回路1への冷媒の過封入を的確に検出することができるようになる。
尚、上記の判定動作でも冷媒量が決定できない場合、冷凍機ユニットコントローラ194は、ガスクーラ出口温度センサ52により検出されるガスクーラ46を経て分流される前の冷媒の温度GCTと、ユニット出口温度センサ54により検出される中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度LTとの差に応じて冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量を判定する。
冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足していると、前述したように単純に中間熱交換器80における第1の冷媒流による第2の冷媒流の冷却効果が低下するので、ガスクーラ46を経た冷媒と中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度差(GCT−LT)は小さくなる。そこで、冷凍機ユニットコントローラ194は所定のサンプリング周期でこの温度差(GCT−LT)を監視し、GCT−LTが所定の閾値Mdegより高い場合、適正量であるものと判定して表示器198の表示を図2の(f)とする。逆にMdeg以下の場合には冷媒不足と判定して図2の(d)とする。
このようにガスクーラ46を経て分流される前の冷媒と中間熱交換器80を経た第2の冷媒流の温度差GCT−LTが小さい場合、冷蔵用冷媒回路1内の冷媒量が不足しているものと判定するようにしても冷蔵用冷媒回路1内の冷媒不足、或いは、冷蔵用冷媒回路1からの冷媒漏洩を的確に検出することができる。
これらの冷媒量の判定動作により、初期冷媒封入時における冷蔵用冷媒回路1への適切な量の冷媒封入を実現し、効率的な運転と冷凍能力の確保を行い、また、不必要な冷媒封入も防止して無駄となる冷媒消費を削減することが可能となる。更に、封入後における冷蔵用冷媒回路1からの冷媒漏洩も検出することができるので、円滑且つ効率的な運転管理を実現することが可能となる。
この場合、冷凍機ユニットコントローラ194に表示器198を設けて冷媒量の判定結果を表示するようにしているので、初期冷媒封入時の作業性を改善し、また、冷媒漏洩の的確な把握を実現することができるようになる。判定した冷媒量が過剰である場合、冷媒量LED203を点滅させて警報を発するようにしているので、冷媒漏洩が発生した場合の迅速な対応を実現することができるようになる。尚、実施例では点灯させていないが、冷媒不足の場合にも冷媒量LED203を点滅等させれば、同様の警報となることは云うまでもない。
また、冷凍機ユニットコントローラ194は、図2の(d)の表示が複数回連続して発生した場合、表示器198に所定の警報表示を行う。また、図2の(g)の表示が複数回連続して発生した場合にも、表示器198にこれとは異なる所定の警報表示を行う。これにより、後述する補充、パージの迅速な対応を促すことができる。
(E−3)冷媒封入
以上のような冷媒量の判定で不足と判定された場合、使用者は高圧サービス口196に冷媒ボンベを繋ぎ、液チャージを行う。このとき、冷凍機ユニットコントローラ194は冷媒封入運転モードを備えており、所定のスイッチ操作でこの冷媒封入運転モードに移行する。この冷媒封入運転モードでは、冷凍機ユニットコントローラ194は冷凍ケースコントローラ191と冷蔵ケースコントローラ192に指示を送り、前記低圧側圧力制御値で圧縮機11が停止する各ケースの庫内温度設定値よりも十分低い値に設定値を変更させる。また、主絞り手段62A、62Bの開度の上限を規制すると共に、過熱度が無くなって開度を縮小する制御のみを許容するようにする。
即ち、冷凍機ユニットコントローラ194は、冷媒封入運転モードでは圧縮機11、11の運転が継続されるようにするので、冷媒不足或いは漏洩時の封入作業を円滑に行うことができるようになる。そして、表示器198で適正量となるまで封入する。
(E−4)冷媒パージ
逆に冷媒量の判定で過充填(過封入)と判定された場合、使用者は低圧サービス口197より冷媒をパージする。そして、表示器198で適正量となるまでパージする。
上記実施例では冷媒量の判定動作を冷凍機ユニットコントローラ198が実行し、図2に示した表示器198を冷凍機ユニットコントローラ194に設けたが、それに限らず、或いは、それにあわせてこれらの判定動作をマスターコントローラ183が行い、表示器198もマスターコントローラ183に設けても良い。
(F)圧縮機の始動性改善(バイパス回路)
次に、圧縮機11の始動性改善制御について説明する。図2に示すように上述した如き冷凍装置Rのインタークーラ38の出口側の冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域、本実施例では、当該インタークーラ38の出口側に接続される上記第2又は第3の連通回路103、105と、冷蔵用冷媒回路1の低圧側、本実施例では、蒸発器63A、63Bの冷媒出口側である冷媒配管9とを連通するバイパス回路84が設けられている。このバイパス回路84には、電磁弁(弁装置)85が介設されている。そして、冷凍機ユニットコントローラ194の出力側には、圧縮機11、11及び電磁弁85が接続されている。冷凍機ユニットコントローラ194は、圧縮機11の運転周波数を検出(取得)可能とする。
以上の構成により、圧縮機11の始動性改善制御動作について説明する。上述したように圧縮機11が運転されている状態では、低段側吸込口22により第1の回転圧縮要素18の低圧部に吸い込まれた低圧の冷媒ガスは、当該第1の回転圧縮要素18により中間圧に昇圧されて密閉容器12内に吐出される。密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、圧縮機11の低段側吐出口24から中間圧吐出配管36に吐出され、インタークーラ38が接続された中間圧吸入管40を介して高段側吸込口26に吸い込まれる。第1の回転圧縮要素18から吐出され、高段側吸込口26を介して第2の回転圧縮要素20に吸い込まれるまでの領域が中間圧領域とされる。
高段側吸込口26により第2の回転圧縮要素20の中圧部に吸い込まれた中圧の冷媒ガスは、当該第2の回転圧縮要素20により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、高段側吐出口28より高圧吐出配管42に吐出され、オイルセパレータ44、ガスクーラ46、排熱回収熱交換器70、中間熱交換器80、冷媒配管7及びショーケースユニット5A、5Bの主絞り手段62A、62Bまでの領域が高圧側とされる。
そして、主絞り手段62A、62Bにて減圧膨張されることにより、それより下流の蒸発器63A、63Bから第1の回転圧縮要素18に連通する低段側吸込口22までが冷蔵用冷媒回路1の低圧側とされる。
上記圧縮機11の運転が停止した後、圧縮機11を再始動する際には、冷凍機ユニットコントローラ194は、圧縮機11の起動から所定の運転周波数に上昇するまでの間、電磁弁85を開放してバイパス回路84の流路を開放する。当該所定の運転周波数とは、圧縮機11が実効的なトルク制御が可能となる運転周波数であり、本実施例では、一例として35Hzとする。
これにより、圧縮機11の停止状態から起動され、当該所定の運転周波数に上昇するまでの間、電磁弁85が開放されることにより、第1の回転圧縮要素18により中間圧に昇圧され、低段側吐出口24から中間圧吐出配管36に吐出され、インタークーラ38を経た後の中間圧領域の冷媒は、バイパス回路84を介して、冷蔵用冷媒回路1の低圧側領域に流入する。これにより、冷蔵用冷媒回路1の中間圧領域と低圧側領域との圧力が均圧される。
これにより、圧縮機11の起動から所定の運転周波数に上昇するまでの始動時は、所定のトルクが確保できないが、この間、中間圧領域と低圧側領域とを均圧とすることで、外気温度が高いため中間圧が高くなりやすい状況であっても、中間圧が高圧に接近する不都合を解消できる。
そのため、圧縮機11の始動時におけるトルク不足が生じている間に、中間圧領域の圧力と高圧領域の圧力とが接近してしまうことによる始動不良を未然に回避することができ、安定した、且つ、高効率な運転を実現することができる。尚、冷凍機ユニットコントローラ194は、検出される圧縮機11の運転周波数が所定の運転周波数に上昇した後は、電磁弁85を閉鎖し、バイパス回路84の流路を閉塞することで、上述したような通常の冷凍サイクルを行う。
(G)圧縮機の始動性改善(周波数制御)
前述した如く冷凍機ユニットコントローラ194は低圧圧力センサ32が検出する低圧側圧力LPと所定の低圧側圧力制御値LPSに基づき、圧縮機11、11の運転周波数及び運転する台数を制御している。即ち、冷凍機ユニットコントローラ194は、低圧側圧力LPが上昇した場合に圧縮機11の運転周波数を上昇させ、低下した場合に運転周波数も低下させる。また、何れか1台の圧縮機11で運転している状態で、当該圧縮機11の運転周波数が最大値となっても低圧側圧力LPが制御値LPSより下がらない場合、もう一台の圧縮機11も始動して2台の圧縮機11を運転する状態に移行する。
その場合、冷凍機ユニットコントローラ194は、現在最大周波数で運転している一方の圧縮機11の運転周波数を当該最大周波数よりも低い所定の規定周波数Hzsまで低下させる。この低下させる過程で、或いは、低下させた後、冷凍機ユニットコントローラ194は現在停止している他方の圧縮機11を始動し、上記規定周波数Hzsまで運転周波数を上昇させる。その後、所定期間この規定周波数Hzsにて2台の圧縮機11、11を運転した後、冷凍機ユニットコントローラ194は低圧側圧力LPに基づいて各圧縮機11、11の運転周波数を決定する制御に移行する。
このように、一方の圧縮機11が運転している状態から他方の圧縮機11を起動して2台の圧縮機11、11を運転する状態に移行する際、冷凍機ユニットコントローラ194は現在運転している一方の圧縮機11の運転周波数を一旦低下させるので、冷蔵用冷媒回路1の高低圧差が低減される。これにより、停止状態から始動する他方の圧縮機11の始動負荷が軽減され、省エネルギーに寄与できると共に、騒音も低減できるようになる。
尚、冷凍機ユニットコントローラ194は2台の圧縮機11、11を運転するときの運転周波数の制御量(ステップ)を、1台の圧縮機11を運転するときの制御量(ステップ)よりも小さくする。例えば、1台の圧縮機11を運転するときにfHzステップで運転周波数を変化させる場合、2台の圧縮機11、11を運転する場合にはf/2Hzステップで運転周波数を変化させる。これにより、2台運転時の大幅な能力変化を防止して騒音を低減する。
R 冷凍装置
1 冷蔵用冷媒回路
3 冷凍機ユニット
5A 冷凍ケース(冷凍設備)
5B 冷蔵ケース(冷蔵設備)
7、9 冷媒配管
11 圧縮機(圧縮手段)
32 低圧圧力センサ(吸込圧力検出手段)
34 ユニット入口温度センサ(入口温度検出手段)
46 ガスクーラ
47 ガスクーラ用送風機(送風機)
48 高圧圧力センサ(高圧圧力検出手段)
49 中間圧圧力センサ(中間圧圧力検出手段)
50 吐出温度センサ(吐出温度検出手段)
52 ガスクーラ出口温度センサ(ガスクーラ出口温度検出手段)
54 ユニット出口温度センサ(ユニット出口温度検出手段)
56 外気温度センサ(外気温度検出手段)
58 ユニット出口側圧力センサ(ユニット出口側圧力検出手段)
62A、62B 主絞り手段
63A、63B 蒸発器
70 排熱回収用配管
80 中間熱交換器
80A 第1の流路
80B 第2の流路
83 補助絞り手段
90 カスケード熱交換器
100 冷媒回収タンク
102 電動膨張弁(回収用開閉手段)
106 電磁弁(放出用開閉手段)
153 空調系統
154 空調用冷媒回路
156 冷蔵系統
159 温水利用空気調和機
161 圧縮機(圧縮手段)
162 放熱器
163 膨張弁(絞り手段)
164 蒸発器
171 貯湯タンク
178 利用側熱交換器
183 マスターコントローラ
194 冷凍機ユニットコントローラ
196 高圧サービス口
197 低圧サービス口
198 表示器(表示手段)

Claims (9)

  1. 圧縮手段と、ガスクーラと、補助絞り手段と、中間熱交換器と、主絞り手段と、蒸発器とから冷媒回路が構成され、前記ガスクーラから出た冷媒を二つの流れに分流して、第1の冷媒流を前記補助絞り手段を経て前記中間熱交換器の第1の流路に流し、第2の冷媒流を前記中間熱交換器の第2の流路に流した後、前記主絞り手段を経て前記蒸発器に流すことにより、前記中間熱交換器にて前記第1の冷媒流と第2の冷媒流とを熱交換させ、前記蒸発器から出た冷媒を前記圧縮手段の低圧部に吸い込ませ、前記中間熱交換器から出た前記第1の冷媒流を前記圧縮手段の中間圧部に吸い込ませると共に、高圧側が超臨界圧力となる冷凍装置において、
    前記制御手段は、前記中間熱交換器における前記第1の冷媒流による前記第2の冷媒流の冷却効果に応じて、前記冷媒回路内の冷媒量を判定することを特徴とする冷凍装置。
  2. 回収用開閉手段を介して前記冷媒回路の高圧側に接続され、放出用開閉手段を介して前記冷媒回路の中間圧領域に接続された冷媒回収タンクを備え、
    前記制御手段は、前記冷媒回路の高圧側圧力に基づき、当該高圧側圧力が上昇したことに基づいて前記回収用開閉手段を開放することにより冷媒を前記冷媒回収タンクに回収し、前記高圧側圧力が低下したことに基づき、前記放出用開閉手段を開放して前記冷媒回収タンクから冷媒を放出すると共に、
    前記中間熱交換器を経た前記第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差と前記回収用開閉手段の状態に応じて前記冷媒回路内の冷媒量を判定することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きく、且つ、前記回収用開閉手段が閉じている状態が発生する頻度が高い場合、前記冷媒回路内の冷媒量が不足しているものと判定すると共に、前記第2の冷媒流と第1の冷媒流の温度差が大きくなる状態が発生する頻度が低く、且つ、前記ガスクーラを空冷する送風機の回転数が高く、前記回収用開閉手段が開いている状態が発生する頻度が高い場合、前記冷媒回路内の冷媒量が過剰であるものと判定することを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記制御手段は、前記ガスクーラを経て分流される前の冷媒と前記中間熱交換器を経た前記第2の冷媒流の温度差に応じて前記冷媒回路内の冷媒量を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  5. 前記制御手段は、前記ガスクーラを経て分流される前の冷媒と前記中間熱交換器を経た前記第2の冷媒流の温度差が小さい場合、前記冷媒回路内の冷媒量が不足しているものと判定することを特徴とする請求項4に記載の冷凍装置。
  6. 前記制御手段は、前記冷媒量の判定結果を表示する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  7. 前記制御手段は、判定した前記冷媒量が不足している場合、又は、過剰である場合、所定の警報を発することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  8. 前記冷媒回路は高圧サービス口及び低圧サービス口を備え、
    前記制御手段は、前記圧縮手段の運転が継続される冷媒封入運転モードを有することを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の冷凍装置。
  9. 前記冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を使用したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の冷凍装置。
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