JP2012117556A - インコア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インコア10は、樹脂パイプ14の端部に内挿される筒部11の一端に樹脂パイプ14の端面が当接する鍔部12が設けられて構成され、樹脂パイプ14の端部に内挿された状態で筒状をなす継手内に挿着されるようになっている。筒部11の外周面には該筒部11の軸線方向に延びる突条17が設けられている。鍔部12の内端面12aには樹脂パイプ14の端面が当接したとき、鍔部12の内端面12aと樹脂パイプ14の端面との間に隙間を形成するための突起18が設けられている。該突起18は、突条17の延長線と筒部11の軸線とを通る面上に設けられ、鍔部12側ほど高くなる傾斜状に形成されている。
【選択図】図1
Description
前記筒部の外周面には該筒部の軸線方向に延びる突条を設けるとともに、鍔部の内端面にはパイプの端面が当接したとき鍔部の内端面とパイプの端面との間に隙間を形成するための突起を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載のインコアは、請求項1又は請求項2に係る発明において、前記突条は、鍔部側ほど高くなる傾斜状に形成されていることを特徴とする。
本発明のインコアでは、その筒部の外周面には該筒部の軸線方向に延びる突条が設けられるとともに、鍔部の内端面にはパイプの端部が当接したとき鍔部の内端面とパイプの端面との間に隙間を形成するための突起が設けられている。このため、インコアがパイプの端部に内挿されたとき、パイプの端面とインコアの鍔部の内端面との間には突起によって隙間が形成される。従って、この隙間を介してインコアの筒部の外周面とパイプの内周面との間の空隙部が外部と連通される。その結果、該空隙部に入った水はそこに滞留することが回避される。
まず、インコアについて説明する。図1に示すように、インコア10は、円筒状をなす筒部11の一端(図1の左端)に該筒部11と直交するように外周方へ円環状に延びる鍔部12が設けられて構成されている。筒部11の内端部(図1の右端部)外周には外端側ほど縮径するテーパ面13が形成され、インコア10を樹脂パイプ14の端部に内挿する際にスムーズに挿入できるようになっている。そして、インコア10の筒部11が樹脂パイプ14の端部に内挿され、鍔部12の内端面12aに樹脂パイプ14の端面14aが当接するようになっている。
さて、インコア10の筒部11を樹脂パイプ14の端部に内挿し、樹脂パイプ14の端面14aがインコア10の鍔部12の内端面12aに当接するまで挿入する。このとき、インコア10の筒部11の外周面11aには3本の突条17がその軸線方向に延びるように設けられていることから、樹脂パイプ14の内周面14bがその突条17にガイドされてインコア10が樹脂パイプ14内に円滑に内挿される。
(1)本実施形態のインコア10によれば、その筒部11の外周には該筒部11の軸線方向に延びる突条17が設けられるとともに、鍔部12の内端面12aには樹脂パイプ14の端面14aが当接したとき鍔部12の内端面12aと樹脂パイプ14の端面14aとの間に隙間19を形成するための突起18が設けられている。このため、インコア10が樹脂パイプ14に内挿されたとき、樹脂パイプ14の端面14aとインコア10の鍔部12の内端面12aとの間に形成された隙間19を介してインコア10の筒部11の外周面11aと樹脂パイプ14の内周面14bとの間の空隙部20が外部と連通される。その結果、該空隙部20に入った水はそこに滞留することなく、出入りが可能となり、死水の形成が回避される。
(2)インコア10の鍔部12の突起18は、筒部11の突条17の延長線と筒部11の軸線とを通る面上に設けられている。このため、インコア10の筒部11の外周面11aと樹脂パイプ14の内周面14bとの間の空隙部20が突条17部分で形成されやすく、その空隙部20に対応するように突起18による隙間19を設けることができ、死水の形成を有効に防止することができる。
(3)インコア10の筒部11の突条17は、鍔部12側ほど高くなる傾斜状に形成されている。そのため、樹脂パイプ14の端部が突条17によって若干浮き上がるとともに、樹脂パイプ14の端面14aがわずかに傾斜し、鍔部12の突起18による隙間19を形成しやすくすることができ、かつ樹脂パイプ14に挿入されたインコア10の脱落を一層防止することができる。
(4)インコア10の鍔部12には、該鍔部12の外端側から内端側へ貫通する貫通孔21が形成されている。従って、インコア10の筒部11の外周面11aと樹脂パイプ14の内周面14bとの間の空隙部20と貫通孔21との間の水の流動を一層容易に行うことができ、空隙部20における死水を効果的に防止することができる。
(5)インコア10の鍔部12の貫通孔21は、インコア10が樹脂パイプ14の端部に内挿されたとき、突条17を境とする筒部11の周方向両側における筒部11の外周面11aと樹脂パイプ14の内周面14bとの間の第1空隙部20aと第2空隙部20bとに連通するように形成されている。このため、1つの貫通孔21により、該貫通孔21と、突条17を境とする筒部11の周方向両側における第1空隙部20a及び第2空隙部20bとを連通させることができ、簡単な構成で空隙部20における死水を有効に防止することができる。さらに、複数の貫通孔21を形成することなく、1つの貫通孔21を形成するだけであることから、鍔部12の強度低下を防止することができる。
・ 前記突条17を、同一高さで同一幅、又は鍔部12側ほど高くなる傾斜状で同一幅、或いは同一高さで鍔部12側ほど幅広等に形成することができる。
・ 前記突起18を、2、8等の数字のほか、アルファベット等任意の形状に形成することができる。さらに、突起18の数を2つ以上に設定することができ、この場合隙間19を広げることができる。
Claims (5)
- パイプの端部に内挿される筒部と、その一端に設けられパイプの端面が当接する鍔部とを備え、パイプの端部に内挿された状態で筒状をなす継手内に挿着されるように構成されたインコアであって、
前記筒部の外周面には該筒部の軸線方向に延びる突条を設けるとともに、鍔部の内端面にはパイプの端面が当接したとき鍔部の内端面とパイプの端面との間に隙間を形成するための突起を設けたことを特徴とするインコア。 - 前記突起は、突条の延長線と筒部の軸線とを通る面上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインコア。
- 前記突条は、鍔部側ほど高くなる傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインコア。
- 前記鍔部には、該鍔部の外端側から内端側へ貫通する貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインコア。
- 前記貫通孔は、インコアがパイプの端部に内挿されたとき、突条を境とする筒部の周方向両側における筒部の外周面とパイプの内周面との間の空隙部に連通するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載のインコア。
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JP2007170549A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Maezawa Kyuso Industries Co Ltd | 樹脂管接続継手 |
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JP7295503B2 (ja) | 2017-07-27 | 2023-06-21 | 株式会社オンダ製作所 | 樹脂製エルボ継手 |
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