JP2012115916A - ハニカム構造体の固定器具、ハニカム構造体の加工装置、及び、ハニカム構造体の検査装置 - Google Patents

ハニカム構造体の固定器具、ハニカム構造体の加工装置、及び、ハニカム構造体の検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハニカムフィルタの製造や検査の工程において、ハニカムフィルタを固定器具に十分に固定することができるとともに、ハニカムフィルタの外周面を傷つけにくいハニカムフィルタの固定器具等を提供。
【解決手段】筒状体52と、筒状体52の内周面上に、周方向に沿って配置された、環状の弾性チューブ54と、弾性チューブ54に接続された流体供給管56と、を備えるハニカム構造体の固定器具50を備えるとともに、流体供給管56に接続され、前記弾性チューブ54内の圧力を制御可能な圧力制御部をさらに備えることを特徴とするハニカム構造体の固定器具50を用いる。
【選択図】図2

Description

本発明には、ハニカム構造体の固定器具、ハニカム構造体の加工装置、及び、ハニカム構造体の検査装置等に関する。
ハニカムフィルタの製造や検査の工程において、ハニカムフィルタを固定器具に十分に固定する必要がある。
例えば、ハニカムフィルタの検査では、ハニカムフィルタをガス供給装置に固定し、ハニカムフィルタの一端面に粒子を含むガスを供給し、他端面から流出するガス中の粒子を検出し、ハニカムフィルタの欠陥を検出する方法がある。このときに、固定が十分でないと、ガス漏れが起こることがある。
また、ハニカムフィルタの製造では、ハニカムフィルタを固定器具に固定した上で切断や封口をする必要がある。このとき、固定が十分でないと、ハニカムフィルタがずれて加工精度が低下する。
特表2009−532671号公報
しかしながら、従来の固定器具では、十分にハニカムフィルタを固定しようとするとハニカムフィルタの外周面を傷つける場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ハニカムフィルタの外周面を傷つけにくいハニカムフィルタの固定器具等を提供することを目的とする。
本発明に係るハニカム構造体の固定器具は、筒状体と、前記筒状体の内周面上に、周方向に沿って配置された、環状の弾性チューブと、前記弾性チューブに接続された流体供給管と、を備える。
本発明によれば、柱状のハニカム構造体を弾性チューブの環内に挿入した状態で、流体供給管を介して流体を弾性チューブ内に供給すると、弾性チューブが膨張する。そして、弾性チューブの外面が筒状体の内周面に押圧される一方、弾性チューブの内面がハニカム構造体の外周面に押圧され、これによって、筒状体に対してハニカム構造体を固定することができる。このとき、弾性チューブが、ハニカム構造体の外周面に対して、周方向に一周取り囲むように均一に密着するので、ハニカム構造体の外周面を傷つけにくく、しかも、固定能力も高い。
ここで、前記流体供給管は、前記弾性チューブにおける環の外側に接続されることが好ましい。
環の内側は特にハニカム構造体の外周面と接触しこれを押圧する部分であるため、上記構成によれば流体供給管がハニカム構造体の外周面と弾性チューブの内周面との接触及び押圧の邪魔をしにくい。
また、前記筒状体の内周面には、周方向に沿って延びる環状の溝を有し、前記弾性チューブが前記溝内に配置されることが好ましい。
これによれば、弾性チューブが環の中心側に向かって膨張しやすくなり弾性チューブによるハニカム構造体の固定動作をしやすくなる。また、弾性チューブを筒状体の内周面上に容易に固定できる。
また、前記筒状体の軸方向の一端を閉じる底部をさらに備え、前記底部には流体供給口が設けられることが好ましい。
これによれば、ハニカム構造体の一端に対して流体による圧力を印可することが容易である。このとき、本発明によれば、上述の弾性チューブを有しているので、弾性チューブにより、ハニカム構造体の外周面と筒状体の内周面との間の気密シールが可能であり、流体圧力の供給によるハニカム構造体の欠陥等の検査に適する。
また、前記流体供給管に接続され、前記弾性チューブ内の圧力を制御可能な圧力制御部をさらに備えることが好ましい。
これによれば、圧力調整によるハニカム構造体の固定及び開放を容易に行うことができる。
本発明に係るハニカム構造体の加工装置は、上述のハニカム構造体の固定器具と、前記固定器具に固定されたハニカム構造体に対して加工を行う加工部と、を備える。
本発明に係るハニカム構造体の搬送装置は、上述のハニカム構造体の固定器具と、前記固定器具を移動させる移動部と、を備える。
また、本発明に係るハニカム構造体の検査装置は、上述の底部及び流体供給口を有するハニカム構造体の固定器具と、
前記固定器具の流体供給口に接続され、前記固定器具に固定されるハニカム構造体の一端に対して圧力を与えるための流体を導く圧力供給路と、
前記固定器具に固定されたハニカム構造体の他端から排出される物質の検出をする排出物検出部と、を備える。
本発明に係るハニカム構造体の製造方法は、上述のハニカム構造体の固定器具を用いてハニカム構造体を固定する工程と、前記固定されたハニカム構造体に対して加工を行う工程と、を備える。
本発明に係るハニカム構造体の搬送方法は、上述のハニカム構造体の固定器具を用いてハニカム構造体を固定する工程と、前記固定器具を移動させる工程と、を備える。
本発明に係るハニカム構造体の検査方法は、上述の底部及び流体供給口を有するハニカム構造体の固定器具を用いてハニカム構造体を固定する工程と、前記固定器具の流体供給口を介してハニカム構造体の一端に流体による圧力を与える工程と、前記固定器具に固定されたハニカム構造体から排出される物体の検出をする工程と、を備える。
本発明によれば、ハニカムフィルタの外周面を傷つけにくいハニカムフィルタの固定器具等が提供される。
図1の(a)は本発明のハニカム構造体の一例に係るハニカムフィルタの斜視図、(b)は(a)のIb−Ib断面図である。 図2は、本発明の第一の実施形態にかかるハニカム構造体の固定器具の一部破断斜視図である。 図3は、本発明の第一の実施形態にかかるハニカム構造体の固定器具の垂直断面図である。 図4の(a)は図3のハニカム構造体の固定器具の使用状況を示す断面図であり、(b)は、(a)に続く断面図である。 図5は、本発明の第二の実施形態にかかるハニカム構造体の固定器具の断面図である。 図6の(a)は本発明の第一の実施形態にかかるハニカム構造体の検査装置の概略断面図、図6の(b)は本発明の第二の実施形態にかかるハニカム構造体の検査装置の概略断面図である。 図7の(a)、(b)、(c)は、本発明の実施形態にかかる搬送装置の動作を順に示す概略図である。 図8の(a)、(b)は、本発明の実施形態にかかる封口装置の動作を順に示す概略断面図である。 図9は、本発明の実施形態にかかる切断装置の概略斜視図である。 図10は、図9のワーク保持部の概略断面図である。
図面を参照して、発明の実施形態について説明する。
(ハニカム構造体)
まず、本実施形態で固定対象となるハニカム構造体の一例となる、ハニカムフィルタ100について説明する。このハニカムフィルタ100は、例えば、ディーゼルパティキュレートフィルタとして用いることのできるものである。
本実施形態において対象となるハニカムフィルタ100は、図1の(a)及び(b)に示すように、一端面100bから他端面100tに向かい互いに平行に伸びる複数の流路110を形成する隔壁112、及び、複数の流路110の内の一部の一端(図1の(b)の左端)、及び、複数の流路110の内の残部の他端(図1の(b)の右端)を閉鎖する封口部114を有する円柱体である。
ハニカムフィルタ100の流路110が延びる方向の長さは特に限定されないが、例えば、30〜500mmとすることができる。また、ハニカムフィルタ100の外径DI100も特に限定されないが、例えば、30〜500mmとすることできる。流路110の断面のサイズは、例えば、正方形の場合一辺0.5〜2.5mmとすることができる。隔壁112の厚みは、0.05〜0.5mmとすることができる。
ハニカムフィルタ100の隔壁112の材質は、多孔性セラミクス(焼成体)である。セラミクスは特に限定されないが、例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、コーディエライト、ガラス、チタン酸アルミニウム等の酸化物、シリコンカーバイド、窒化珪素、金属等が挙げられる。なお、チタン酸アルミニウムは、さらに、マグネシウム及び/又はケイ素を含むことができる。
封口部114の材質としては、ハニカムフィルタ100と同様のセラミクス材料を用いることができる。上述の「複数の流路110のうちの一部」と「複数の流路110のうちの残部」とは、好ましくは、図1の(a)に示すように、それぞれ、端面側から見て行列状に配列された複数の流路の内の、縦方向及び横方向それぞれ1つおきに選択された流路の組合せである。
図1の(b)に示すように、このようなハニカムフィルタ100に対して流路110の左端から供給されたガスは、隔壁112を通過して隣の流路110に到達し、流路110の右端から排出される。このとき、流入したガス中の粒子が、隔壁112によって除去されてフィルタとして機能する。
このようなハニカムフィルタ100は例えば以下のようにして製造することができる。
まず、無機化合物源粉末と、有機バインダと、造孔剤と、溶媒と、必要に応じて添加される添加物を用意する。そして、これらを混練機等により混合して原料混合物を得、得られた原料混合物を隔壁の形状に対応する出口開口を有する押出機から押し出し、所望の長さに切断後、公知の方法で乾燥することにより、グリーンハニカム成形体を得る。そして、グリーンハニカム成形体の流路の端部を公知の方法によって封口材で封口してから焼成する、または、封口前にグリーンハニカム成形体を焼成して、その後公知の方法によって流路の端部を封口し、封口部を焼成すればよい。
また、焼成前のグリーンハニカム成形体(未封口のもの、及び、封口済みのものいずれも含む)、封口前に焼成したハニカム焼成体(未封口の物、封口済みでかつ封口部が未焼成のものを含む)等も本実施形態にかかるハニカム構造体に含まれる。
また、上記実施形態では、流路110の断面形状は、略正方形であるがこれに限定されず、矩形、円形、楕円形、3角形、6角形、8角形等にすることができる。また、流路110には、径の異なるもの、断面形状の異なるものが混在してもよい。また、流路の配置も、図1では正方形配置であるが、これに限定されず、断面において流路の中心軸が正三角形の頂点に配置される正三角形配置、千鳥配置等にすることができる。さらに、グリーンハニカム成形体の外形も、円柱に限られず、例えば3角柱、4角柱、6角柱、8角柱等とすることができる。
(第一実施形態のハニカム構造体の固定器具)
続いて、図2及び図3を参照して、ハニカム構造体の固定器具50について説明する。ハニカム構造体の固定器具50は、主として、筒状体52、環状の弾性チューブ54、流体供給管56、及び、底部58を主として有する。以下では、ハニカム構造体として、焼成済みのハニカムフィルタ100を例に挙げて説明する。
筒状体52は円筒体である。筒状体52の内径DI52(図3参照)は、ハニカムフィルタ100の外径以上であり、ハニカムフィルタ100の軸と、筒状体52の軸とを平行にした状態で、ハニカムフィルタ100を筒状体52内に挿入可能である。好ましくは、筒状体52の内径DI52は、ハニカムフィルタ100DI100の外径より2〜20mm程度大きいことが好ましい。
筒状体52のZ軸方向の長さは特に限定されず、ハニカムフィルタの全体を収容できる大きさでもよく、一部のみを収容できる大きさでもよいが、例えば、20〜200mmとすることができる。また、筒状体52の筒の厚みも特に限定されないが、20〜200mmとすることができる。
筒状体52の内周面には、周方向に延びる環状の溝53が形成されている。そして、環状の溝53内に、当該溝53に沿って周方向に延びる環状の弾性チューブ54が配置されている。
溝53の断面形状は特に限定されず、図2及び図3に示すように矩形でもよいが、U字型、V字型等でもよい。溝の幅W53は特に限定されない。また、溝53の深さD53も特に限定されず、環状の弾性チューブ54内の流体の圧力が外部雰囲気と同じ状態の時に、環状の弾性チューブ54の一部が溝53から突出する深さでもよいが、当該状態の時に図1及び図2に示すように、環状の弾性チューブ54の全体が溝53内に収容される深さであることが好ましい。これにより、ハニカムフィルタ100の挿入動作をスムーズに行える。
環状の弾性チューブ54は、弾性材料により形成され、その内部の流体の圧力を高めることにより膨張させることができ、流体の圧力を下げることにより収縮させることができる。弾性材料は特に限定されないが、ブチルゴム、天然ゴム、シリコンゴム等のゴム材料を好適に使用できる。
また、環状の弾性チューブ54を構成するチューブの外径DT54は特に限定されないが、例えば、10〜100mmとすることができる。
また、環状の弾性チューブ54が形成する環の内径DI54は、環状の弾性チューブ54内の流体の圧力が外部雰囲気と同じ状態の時に、ハニカムフィルタ100の外径DI100以上であればよいが、好ましいのは、当該状態の時に、ハニカムフィルタ100の外径DI100より2〜20mm大きい場合である。
流体供給管56は、弾性チューブ54に接続された管であり、外部から弾性チューブ54内に流体の供給を可能とすると共に、流体の排出も可能とする。
流体供給管56は、好ましくは、弾性チューブ54が形成する環の外側面に接続されることが好ましい。ここで、この弾性チューブ54の外側面とは、環の反対側の弾性チューブと対面しない部分である。後述するように、固定時には弾性チューブ54の内側面が、ハニカムフィルタ100の外周面と接触するため、このような構成であれば、流体供給管56が、後述する、ハニカムフィルタ100の外周面と弾性チューブの内側面との接触の邪魔をしにくい。
流体供給管56の径は、弾性チューブ54の内径よりも小さいことが好ましい。流体供給管56は、弾性チューブ54と気密性を有して接続されていれば、弾性材料からなる必要はなく、弾性材料はもちろん金属材料等も使用できる。
流体供給管56は、筒状体52を貫通して外部に延びている。流体供給管56には、三方バルブV1(圧力制御部)を介して、第一流体供給源Fluid1が接続されている。三方バルブの他端は、大気開放されている。
筒状体52の下端には、端部を閉鎖する底部58が設けられている。本実施形態では、底部58は、筒状体52から離れるに従って径が細くなるテーパ形状とされているが、平板等でもよい。
底部58には、筒状体52の下端に流体による圧力を供給するための流体供給口59を有し、流体供給口59には管60(圧力供給路)が接続されている。管60には、バルブV2を介して、第二流体供給源Fluid2が接続されている。
続いて、図4の(a),(b)を参照して、このようなハニカム構造体の固定器具50による固定方法について説明する。ここでは、ハニカム構造体としてハニカムフィルタ100を使用する場合について説明する。
まず、図4の(a)に示すように、ハニカムフィルタ100の軸を、筒状体52の軸に対して平行にした状態で、ハニカムフィルタ100を筒状体52内及び環状の弾性チューブ54内に挿入する。このとき、バルブV1により弾性チューブ54内の流体の圧力を大気開放にすることが好ましいが、大気圧力よりも高い所定の初期圧力を維持していてもよい。
続いて、図4の(b)に示すように、バルブV1を制御して、弾性チューブ54内に、第一流体供給源Fluid1から流体を供給し、弾性チューブ54を膨張させる。第一流体供給源Fluid1が弾性チューブ54内に供給する流体は特に限定されないが、水等の液体、空気等の気体等を適宜選択することができる。膨張時の流体の圧力も特に限定されないが、弾性チューブ54が膨張して、弾性チューブ54の内側面が筒状体52の溝の内周面52iと接触してこれを押圧し、弾性チューブ54の外側面がハニカムフィルタ100の外周面と接触してこれを押圧できる程度に膨張できればよい。好ましくは、弾性チューブの内容積が、10〜300%膨張する程度とすることができる。
これにより、膨張した環状の弾性チューブ54によって、筒状体52に対してハニカムフィルタ100を固定することができる。このとき、弾性チューブ54が、ハニカムフィルタ100の外周面に対して、周方向に一周取り囲むように均一に密着するので、ハニカムフィルタ100の外周面を傷つけにくく、しかも、固定能力も高い。また、固定能力が高いので、弾性チューブ54を挟んで筒状体52の両端間において、流体に関して高いシール性を発揮することができる。
また、弾性チューブ54が溝53内に配置されているので、弾性チューブ54の上下方向への膨張が規制され、弾性チューブ54を効率よく左右方向、すなわち、筒状体52の半径方向に膨張させることができる。また、弾性チューブ54を筒状体52の内周面上に容易に固定できる。
そして、必要に応じて、第2流体供給源Fluid2から、所望の流体を供給することにより、ハニカムフィルタ100の下端に流体による圧力を印可することができる。流体は特に限定されず、ガス、液体等を使用でき、また、粒子を含む流体でもよい。
また、ハニカムフィルタ100を開放する場合には、バルブV1を開放して弾性チューブ内の圧力を下げることにより、弾性チューブ54を収縮させればよい。
(第二実施形態のハニカム構造体の固定器具)
続いて、図5を参照して、本発明の第二実施形態にかかるハニカム構造体の固定器具50について説明する。本実施形態にかかる固定器具50が、前記実施形態にかかる固定器具50と異なる点は、筒状体52に、Z軸方向に離間して溝53が複数設けられ、各溝53に環状の弾性チューブ54が配置されている点である。各弾性チューブ54には、前記実施形態と同様に、流体供給管56が設けられており、各流体供給管56には、バルブV1を介して第一流体供給源Fluid1が接続されている。
本実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を示すのに加えて、ハニカム構造体の軸方向において複数箇所で固定が行われるため、各固定場所での傷の発生をより一層抑制しつつより強固な固定が可能となる。そのため、気密性もより高くなる。
(第一の検査装置400)
続いて、図6の(a)を参照して、上述のハニカム構造体の固定器具50を使用したハニカム構造体の検査装置400について説明する。ここでは、ハニカム構造体として、ハニカムフィルタ100を使用する場合を例に挙げるが、封口済みのグリーンハニカム成形体等でも実施可能である。
図6の(a)の検査装置400は、第2流体供給源Fluid2として、ミスト(粒子)Pを含むガスを生成する2流体ノズル(粒子生成器)20と、2流体ノズル20により生成されたミストを含むガスを移送する配管30、配管30に接続されてミストを含むガス及び他のガスを混合して混合ガスを管60に提供する混合器40を備える。また、検査装置400は、さらに粒子濃度検出部(排出物検出部)200を備える。
2流体ノズル20は、タンク10から供給される液体を、ポンプ12を介して受け入れると共に、ガス源14から供給されるガス、例えば、空気をバルブV21及びラインL22を介して受入、ミストを含むガスを生成する。2流体ノズルの形態は特に限定されない。また、液体としては、検査後の除去の容易さを考えると、揮発性の液体が好ましく、特に、水が好ましい。なお、本実施形態では、ミストの生成方法として2流体ノズルを採用しているがこれに限られず、例えば、他のノズルを使用してもよいし、また、水とドライアイスとを混合することによりミストを生成してもよく、グリコール系アルコール(例えば、プロピレングリコール)のミストを使用してもよい。また、上記実施形態では、粒子としてミスト、すなわち、液体の粒子を採用しているがこれに限定されず、カーボンブラック等の固体粒子を用いても実施は可能である。
混合器40は、配管30から供給されるミスト及び他のガスを十分混合するためのものである。混合器40の形状は特に限定されないが、例えば、容器内に、他のガスを高い速度(例えば、1〜10m/s)で流入させる形式のものや、容器内に攪拌翼を有するもの、スタティックミキサーのように容器内に設けた内装物により流れの乱れを起こすものなど種々のものが利用できる。混合器40には、ガス源24から、ガス(例えば、空気)を、バルブV22を有するラインL23を介して供給する。
粒子濃度検出部200は、レーザーシートLSを発生させるレーザ光源210、レーザーシートLSを撮影するカメラ220、カメラ220が取得した画像を解析するコンピュータ230を備える。
本実施形態では、レーザーシートLSは、ハニカムフィルタ100の複数の流路110が伸びるZ方向に垂直な方向であるXY平面に平行に照射され、カメラ220は、レーザーシートLSに対して垂直な方向(Z方向)から、レーザーシートLSの内のハニカムフィルタ100の上端面110tとの対向部を撮影する。ハニカムフィルタ100から粒子が排出される場合、レーザ光が粒子により反射され、反射光がカメラ220に検出される。
コンピュータ230は、カメラ220が撮影した画像を画像解析し、粒子が排出されている部分を検出する。例えば、画像から所定のしきい値に比べて明るい部分を抽出し、この部分を粒子が排出された場所とすればよい。
続いて、上述の検査装置400を使用したハニカムフィルタ100の検査方法について説明する。
ここでは、一例として、図6の(a)に示すように、ハニカムフィルタ100の隔壁112には、欠陥として、上端が封口された流路110xと、下端が封口された流路110yとを連通させる孔hがあるものとする。
まず、前述のようにして、弾性チューブ54の膨張によって、ハニカムフィルタ100を固定器具50に固定する。続いて、2流体ノズル20からミストを含むガスを発生させ、配管30を介して混合器40に供給する一方、ガス源24からのガスも混合器40に供給する。これにより、混合器40内で、配管30からのミストを含むガスと、ラインL23からのガスとが混合し、ミストの濃度の均一性の高い混合ガスが得られる。そして、この混合ガスを、管60及びバルブV2を介して固定器具50の下端側に供給すると、ハニカムフィルタ100の複数の流路110の上端110tからガスが流出する。
そして、流路110間に図6の(a)に示すような孔hが存在する場合、流路110x、孔h、及び、流路110yによって複数の流路110の上端110tと下端110bとを結ぶ流路が形成されるため、矢印Gに示すように、当該欠陥がある流路110yの上端から、ミストを含む混合ガスが他の流路110に比べて高い流量や流速で集中的に流出する。封口部114が欠落している場合や、封口部114と流路110との間に隙間が生じている等の欠陥がある場合も同様にミストを含む混合ガスが集中的に流出する。したがって、このような流路110yの上方では、他の部分と比べて、ミストの濃度が相対的に高くなる。
そして、ハニカムフィルタ100の上端から流出するガスにミストの濃度の不均一がある場合、この濃度の高い部分がレーザーシートLSを通過する際にレーザ光を強く散乱し、カメラ220が撮影する画像において相対的に明るい部分となって現れる。この明るい部分の有無により、粒子の濃度のムラを検出できる。
なお、本実施形態では、粒子の濃度分布の検出方法として、粒子に光をあてることにより生ずる散乱光を検出しているが、これに限られず、例えば、粒子に超音波を当てることにより生ずる反射波等を検出してもよい。
なお、流路110間を連通する等の欠陥が無い場合には、矢印Hに示すように、混合ガスは多孔体である隔壁112をそれぞれ通過して上端出口から流出する。この際、混合ガス中のミストは、ミストの径や隔壁112の空孔のサイズ等に応じて、全部捕集されたり、一部が捕集されたり、まったく捕集されない場合があるが、いずれにしても、各流路110の上端から流出するガスの流速や流量は互いにほぼ均一であり、したがって、流路110の上端110tの上でミストの濃度の不均一は起こりにくい。
本実施形態によれば、上述の固定器具50を採用しているので、検査工程において、ハニカムフィルタ100の外周面に傷がつきにくい。さらに、筒状体52とハニカムフィルタ100の外周面とが環状の弾性チューブ54によってしっかりとシールされるので、ミストを含むガスが、筒状体52とハニカムフィルタ100の外周面との間から漏れることが抑制され、欠陥の検出精度も高まる。
本実施形態では、ハニカム構造体としてハニカムフィルタを使用しており、隔壁が多孔質であるが、焼成前であり隔壁が非多孔質であるグリーンハニカム成形体を使用しも実施は可能である。この場合、欠陥の無い流路からのガスの流出は無い。
(第二の検査装置500)
続いて、図6の(b)を参照して、ハニカム構造体の検査装置500について説明する。本実施形態では、ハニカム構造体として、隔壁112及び封口部114がいずれも未焼成であるグリーンハニカム成形体100’を用いる。
この検査装置500は、上述のハニカム構造体の固定器具50と、グリーンハニカム成形体100’の上端近傍のガス屈折率の分布を可視化する可視化部(排出物検出部)300とを備える。
第二流体供給源Fluid2は、ハニカム構造体の上端110tの近傍の雰囲気ガスとは異なる屈折率のガスを、管60を介して固定装置50内に供給する。異なる屈折率とするためには、ガスの密度を変えればよい。第二流体供給源Fluid2のガスの密度は、0℃、1atmにおける雰囲気ガスの密度(例えば空気)を1として、0℃、1atmにおいて0.1〜0.9、又は、1.1〜5.0であることが好ましい。
具体的には、例えば、第二流体供給源Fluid2が供給するガスとして、雰囲気ガスとは異なる組成のガスを用いればよい。例えば、検査の容易さから雰囲気ガスは空気であることが好ましく、雰囲気ガスが空気である場合には、ヘリウム、ネオン、窒素、アルゴン、キセノン、クリプトン、酸素、及び、二酸化炭素からなる群から選択されるいずれかのガス、又は、この群の内の2種以上の混合ガス(空気組成を除く)、又は、この群の内の1種以上と空気との混合ガスであることが好ましい。また、第二流体供給源Fluid2のガスの温度は0〜30℃であることが好ましい。
また、第二流体供給源Fluid2のガスと雰囲気ガスとの組成が同じ場合であっても、第二流体供給源Fluid2のガスの温度を、雰囲気ガスとは異なる温度とすることにより雰囲気ガス中に漏出した状態で密度差、すなわち屈折率差を与えることもできる。この場合、温度差は、10〜50℃とすることが好ましい。勿論組成、及び、温度の両方に差をつけてもよい。
可視化部300は、グリーンハニカム成形体100’の上端110t近傍のガス屈折率の分布を可視化するものであり、光源部301、及び観測部302をそれぞれ備える。光源部301は、光源340、及び、光源340から出射する光を平行光にするコリメータレンズ350を備える。観測部302は、コリメータレンズ350から出射され、上端110t上を通過した光を収束させるコリメータレンズ320、収束した光の焦点位置に設けられたナイフエッジ330、及び、ナイフエッジ330通過後の光の像を撮影するカメラ310を備える。
なお、本実施形態では、可視化部300はシュリーレン法を採用しているが、ガスの屈折率差を可視化できるものであればこれに限定されず、例えば、シャドウグラフ法やマッハツェンダー法を採用してもよい。
続いて、上述の検査装置500を使用したグリーンハニカム成形体100’の検査方法について説明する。
まず、前述のようにして、弾性チューブ54の膨張によって、グリーンハニカム成形体100’を固定器具50に固定する。そして、バルブV2を開放して、例えば、アルゴンガスにより、グリーンハニカム成形体100’の下端にガスによる圧力を印加する。圧力は特に限定されないが、例えば、大気圧に対する差圧として、0.01〜1MPaとすることができる。
このように圧力を印加すると、グリーンハニカム成形体100’に孔hが存在する場合、上端110tと下端110bとを結ぶ流路Gが形成されるため、当該欠陥がある流路110yの上端から、加圧に使用したガスGが流出する。封口部114が欠落している場合や、封口部114と流路110とのあいだに隙間が生じている等の欠陥がある場合も同様である。これに対して、グリーンハニカム成形体100’に、上述のような欠陥が無い場合には、複数の流路110の下端に圧力が印加されても、複数の流路110の上端110tを越えてガスが流れ出ることはできず、複数の流路110の上端110t上にガスは流出しない。
そして、ガスGの屈折率が、複数の流路110の上端近傍の雰囲気ガスの屈折率と異なるため、欠陥がある場合には流路110yの上端近傍では屈折率のムラが生ずる。
そして、この屈折率のムラを、可視化部300によってそれぞれ明暗の差等として可視化する。屈折率のムラに基づいて人の目によってあるいは、公知の画像処理方法によって、欠陥の有無や位置を判断することができる。
本実施形態でも、上述の固定器具50を採用しているので、検査工程において、グリーンハニカム成形体100’の外周面に傷がつきにくい。さらに、筒状体52とグリーンハニカム成形体100’の外周面とが環状の弾性チューブ54によってしっかりとシールされるので、ガスの漏れも抑制され、欠陥の検出精度も高まる。
そして、本実施形態により良品と判断されたグリーンハニカム成形体を、公知の方法で焼成することにより、セラミクス多孔体から形成されたハニカムフィルタが得られる。このセラミクスハニカム焼成体は、ディーゼル粒子フィルタ(DPF)等として使用できる。
本発明は上記実施形態に限定されずさまざまな変形態様が可能である。
例えば、上記実施形態では、筒状体52は円筒であり、また、環状の弾性チューブ54内も円環であるが、ハニカム構造体の形状に合わせて形状を適宜変更可能であり、例えば、ハニカム構造体の断面形状が矩形であれば、筒状体52や環状の弾性チューブ54の形状も、それぞれ、角筒、四角形の環とすればよい。
また、図3に示される弾性チューブ54のチューブの断面形状も、円形に限らず、矩形、楕円等とすることもできる。
また、底部58も必ずしも必須ではないが、固定時にハニカム構造体の挿入位置を決めるためには、底部58、あるいは、筒状体52に内側に向かって突き出る突起があることが好ましい。
さらに、弾性チューブ54は、必ずしも筒状体52の内周面に設けた溝内に配置する必要はなく、例えば、内周面内に階段状の段差を設けて、階段の上面に配置してもよく、また、段差を設けずに、接着剤等で固定しても実施は可能である。
さらに、ハニカム成形体の検査装置における排出物検出部は、排出されるガス等の流体や、粒子等の排出物を検出する物であるが、上述の構成に限定されず、ハニカム成形体から排出される物を検出する物であればよい。
さらに、上記実施形態では、ハニカム構造体の固定器具50を、ハニカム構造体の検査用に用いているが、他の実施例も可能である。
(搬送装置)
例えば、図7の(a)に示すように、上述のハニカム構造体の固定器具50を用いてハニカム構造体100の搬送装置700を得ることができる。
この搬送装置700は、移動部としてのホイスト710と、ハニカム構造体の固定器具50と、固定器具50とホイスト710とを連結するワイヤ720を主として有している。
ホイスト710は、レール706にそってホイスト710を走行可能とするモータ712と、ワイヤ720を巻きあげるための巻揚機714を有する。
例えば、搬送装置700を使用する場合には、図7の(a)に示すようにホイスト710をハニカム構造体100の上に移動させ、図7の(b)に示すように巻揚機714により固定器具50を下ろしてハニカム構造体100を弾性チューブ54により固定する。その後、図7の(c)に示すように、巻揚機714により、ワイヤ720を巻き上げて固定器具を上昇させ、続いて、モータ712によって固定器具50を例えばレール706に沿って水平に移動させればよい。そして、所望の場所に到達したら、固定器具50を下ろしてハニカム構造体100を地面G上に設置させた後、弾性チューブ54による固定を開放すればよい。
搬送装置における、移動部等の態様は図7に限定されないことは言うまでもない。
また、ハニカム構造体の固定器具50と、ハニカム構造体の加工を行う加工部と組み合わせて加工装置を得ることもできる。具体的には、加工部としては、例えば、固定器具50に固定されたハニカム構造体の貫通孔の一端を封口する封口材供給部を有する封口装置や、加工部として、固定器具50に固定されたハニカム構造体を切断する切断部を有する切断装置を例示することができる。以下にその例を説明する。
(封口装置)
図8には、封口材供給部805と固定器具50を備えた封口装置800の例を示す。封口材供給部805は、主として、本体部810、弾性板820、ポンプ850を備える。
図8の(a)に示すように、本体部810は、金属(例えばステンレス)やポリマー材料(例えば繊維強化プラスチック等の)等から形成された剛性部材である。本体部810には、凹部810dが形成され、凹部810dの内面には、多孔質部材810pが貼り付けられている。
弾性板820は、凹部810dの開口面を覆うように、本体部810の上に配置されている。弾性板820は、弾性を有し、容易に変形しうる。弾性板820としては、ゴム板が好ましい。
弾性板820は、リング部材825により本体部810に固定されている。リング部材825は、本体部810の凹部810dに対応する位置に開口825aを有し、これにより環状形状をなしている。そして、リング部材825は、弾性板820における中央部(凹部810dとの対向部)が露出するように弾性板820上に配置されている。
リング部材825の上には、前述の固定器具50が固定されている。
本体部810は、さらに、凹部810dの底面の多孔質部材810pに連通する連通路810eを有している。連通路810eにはポンプ850が接続されている。
ポンプ850は、シリンダ851、及び、シリンダ851内に配置されたピストン853を備える。ピストン853には、ピストン853を軸方向に往復移動させるモータ855が接続されている。
本実施形態では、弾性板820と、ピストン853と、の間には、本体部810、連通路810e、及び、シリンダ851により形成される閉鎖空間Vが形成され、閉鎖空間V内には、液体等の流体FLが充填されている。
そして、ピストン853を移動させることにより、本体部810の凹部810d内から流体FLを排出して弾性板820を凹部810dの内面に密着させて弾性板820による凹部820dを形成することができ(図8の(a)の状態)、また、凹部810d内に流体FLを供給することにより弾性板820を凹部810dの底部から引き離すこと(図8の(b)の状態)が出来る。
そして、予め、図8の(a)のように、ピストン853を下げることにより、弾性板820による凹部820dを形成し、この凹部820d内に封口ペーストPを貯留しておく。
続いて、本体部810の凹部810d上に、マスク170及び、ハニカム構造体100を配置し、固定器具50の弾性チューブ54によりハニカム構造体100を固定する。マスク170の孔170aは、ハニカム構造体100の貫通孔110の内、封口すべき孔のみに対向するように位置決めされている。
続いて、図8の(b)に示すように、ポンプ850のピストンを上方に移動させることにより、凹部810d内に流体FLを供給し、これによって、弾性板820をマスク170に向かって移動させる。これにより、封口材Pがマスク170の貫通孔170aを介して、ハニカム構造体100の一部の貫通孔110内に供給され、封口部72が形成される。
続いて、図示は省略するが、弾性チューブ54による固定を開放した後、ピストン853をさらに上昇させ弾性板820と本体部810との間にさらに流体FLを供給し、弾性板820を上方向に凸状に変形させ、ハニカム構造体100及びマスク170を、弾性板820から引き離す。そして、必要に応じて、同様の操作により、ハニカム構造体100の他の面に対して同様の封口を行うことができる。そして、封口されたセラミクスハニカム構造体を乾燥、焼成することにより、セラミクスハニカムフィルタを製造することが出来る。このようなセラミクスハニカムフィルタは、例えば、ディーゼルパティキュレートフィルタとして用いることができる。
なお、封口材供給部805が上記実施態様に限定されないことは言うまでもない。
(切断装置)
続いて、図9及び図10を参照して、切断部610と、固定器具50を有するワーク保持部660と、を備えた切断装置600の例を示す。
切断部610は、ワイヤ612と、ワイヤ612を所定の方向(X方向)に張り渡した状態に保持するワイヤ保持部620と、ワーク保持部660に対して、ワイヤ保持部620をワイヤ612が伸びる方向に対して垂直な方向(Z方向)及び、ハニカム構造体100の軸方向であるY方向に相対的に移動させる移動部630と、を備えている。
ワーク保持部660は、台座662と、台座662上にY軸方向に同軸に並んでそれぞれ固定具664により固定された複数の固定器具50を備える。図10に示すように、ワーク保持部660は、複数、例えば、3つの固定器具50により、一つのハニカム構造体100を固定することができる。なお、1番端の固定器具50は、ハニカム構造体100の端面と当接する底部58を有することが好ましく、これによりy軸方向の位置決めが容易となる。
図9に戻って、ワイヤ保持部620は、逆U字状とされた枠板621を有する。枠板621は、水平方向に離間されてそれぞれ下方に延びる2つの先端部621a、621bを有する。先端部621aには送り側サーボモータ617aが設けられ、先端部621bには、受け側サーボモータ617bが設けられている。
送り側サーボモータ617aの回転軸には送り側ボビン618aが設けられ、受け側サーボモータ617bの回転軸には、張力センサ619を介して受け側ボビン618bが設けられている。そして、送り側ボビン618aから受け側ボビン618bまでに亘って、ワイヤ612が張り渡されている。ワイヤ612の材料は特に限定されないが、たとえば、スチールワイヤ等が挙げられる。
送り側サーボモータ617a、受け側サーボモータ617b、及び、張力センサ619は、張力コントローラ624に接続されている。張力コントローラ624は、張力センサ619から取得した張力に基づいて、ワイヤ612の張力が所定の範囲内となるように、送り側ボビン618aや受け側ボビン618bの回転を制御しつつ、ワイヤ612が所定の速度で送り側ボビン618aから受け側ボビン618bに向かってX方向(矢印Aの向き)に移動するように2つのモータを制御する。
移動部630は、枠板621に設けられた支持部621cを鉛直方向(Z軸方向)に移動させることにより、ワイヤ612を、ワイヤの伸びるA方向(X方向)に対して垂直なB方向(−Z方向)に移動させる。これにより、ハニカム構造体100の切断が可能である。また、移動部630は、支持部621cをY軸方向に移動させることができる。これにより、図10に示すように、切断位置、例えば、位置a、bを適宜選択して切断できる。
移動部630の構成は特に限定されず、たとえば、ラックピニオン機構等を使用できる。
なお、切断装置の、切断部の構成も上述には限定されない。たとえば、ワイヤーソーでなく、帯鋸等の他の切断工具を有する物でもよい。
50…ハニカム構造体の固定器具、52…筒状体、53…溝、54…環状の弾性チューブ、56…流体供給管、58…底部、60…管(圧力供給路)、V1…バルブ(圧力制御部)、100…ハニカムフィルタ(ハニカム構造体)、100’…グリーンハニカム成形体(ハニカム構造体)、200…粒子濃度検出部(排出物検出部)、300…可視化部(排出物検出部)、400、500…検査装置、600…切断装置(加工装置)、610…切断部(加工部)、700…搬送装置、710…ホイスト(移動部)、800…封口装置(加工装置)、805…封口材供給部(加工部)。

Claims (11)

  1. 筒状体と、
    前記筒状体の内周面上に、周方向に沿って配置された、環状の弾性チューブと、
    前記弾性チューブに接続された流体供給管と、
    を備えるハニカム構造体の固定器具。
  2. 前記流体供給管は、前記弾性チューブにおける環の外側に接続された請求項1記載の器具。
  3. 前記筒状体の内周面は、周方向に沿って延びる環状の溝を有し、前記弾性チューブは前記溝内に配置された請求項1又は2記載の器具。
  4. 前記筒状体の軸方向の一端を閉じる底部をさらに備え、前記底部には流体供給口が設けられた請求項1〜3のいずれか一項に記載の器具。
  5. 前記流体供給管に接続され、前記弾性チューブ内の圧力を制御可能な圧力制御部をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の器具。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項記載のハニカム構造体の固定器具と、
    前記固定器具に固定されたハニカム構造体に対して加工を行う加工部と、
    を備える、ハニカム構造体の加工装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項記載のハニカム構造体の固定器具と、
    前記固定器具を移動させる移動部と、
    を備える、ハニカム構造体の搬送装置。
  8. 請求項4記載のハニカム構造体の固定器具と、
    前記固定器具の流体供給口に接続され、前記固定器具に固定されるハニカム構造体の一端に対して圧力を与えるための流体を導く圧力供給路と、
    前記固定器具に固定されたハニカム構造体の他端から排出される物の検出をする排出物検出部と、
    を備える、ハニカム構造体の検査装置。
  9. 請求項1〜5のいずれか一項記載のハニカム構造体の固定器具を用いてハニカム構造体を固定する工程と、前記固定されたハニカム構造体に対して加工を行う工程と、を備えた、ハニカム構造体の製造方法。
  10. 請求項1〜5のいずれか一項記載のハニカム構造体の固定器具を用いてハニカム構造体を固定する工程と、前記固定器具を移動させる工程と、を備えた、ハニカム構造体の搬送方法。
  11. 請求項4記載のハニカム構造体の固定器具を用いてハニカム構造体を固定する工程と、前記固定器具の流体供給口を介して前記ハニカム構造体の一端に流体による圧力を与える工程と、前記ハニカム構造体から排出される物体の検出をする工程と、を備えた、ハニカム構造体の検査方法。
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