JP2012112259A - インジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】インジェクタ1の電磁弁4において、バルブボディ16とアーマチャ24の摺動軸部26との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減する。
【解決手段】バルブボディ16は、アーマチャ24の摺動軸部26に摺接して摺動軸部26を支持するガイド部材29と、ガイド部材29とは別体に設けられて摺動軸部26に摺接しないようにガイド部材29に一体化されるボディ本体30とを有し、ガイド部材29は、先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部26に摺接している。そして、先端側で摺動軸部26に摺接する先端側ガイド部材31と、後端側で摺動軸部26に摺接する後端側ガイド部材32との間には、摺動軸部26に摺接しない非ガイド空間33が形成されている。これにより、バルブボディ16と摺動軸部26との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】バルブボディ16は、アーマチャ24の摺動軸部26に摺接して摺動軸部26を支持するガイド部材29と、ガイド部材29とは別体に設けられて摺動軸部26に摺接しないようにガイド部材29に一体化されるボディ本体30とを有し、ガイド部材29は、先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部26に摺接している。そして、先端側で摺動軸部26に摺接する先端側ガイド部材31と、後端側で摺動軸部26に摺接する後端側ガイド部材32との間には、摺動軸部26に摺接しない非ガイド空間33が形成されている。これにより、バルブボディ16と摺動軸部26との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジンに燃料を噴射供給するインジェクタに関する。
従来から、100MPaを超える超高圧の噴射圧により燃料を噴射供給するインジェクタは、図3に示すような構造を有することが公知である。
すなわち、インジェクタ100は、軸方向に移動して噴孔101を開閉するノズルニードル102と、ノズルニードル102を開弁側に駆動するように動作する電磁弁103と、ノズルニードル102を閉弁側に付勢するスプリング104とを備える。
すなわち、インジェクタ100は、軸方向に移動して噴孔101を開閉するノズルニードル102と、ノズルニードル102を開弁側に駆動するように動作する電磁弁103と、ノズルニードル102を閉弁側に付勢するスプリング104とを備える。
また、ノズルニードル102の後端には、インジェクタ100の本体105において軸方向に摺動自在に支持されるコマンドピストン106の先端が当接しており、コマンドピストン106の後端には、ノズルニードル102の軸方向移動を操作するための制御室107が設けられている。ここで、制御室107は、噴射圧に相当する高圧の燃料が流れる高圧流路108から高圧の燃料が常時流入可能となるように設けられ、かつ、高圧流路108よりも低圧の燃料が流れる低圧流路109との間を電磁弁103により開閉されるように設けられており、制御室107の燃料圧は、コマンドピストン106を介してノズルニードル102を閉弁側に付勢する。
そして、電磁弁103は、制御室107を低圧流路109に開放して制御室107から燃料を逃すことで、制御室107の燃料圧を低下させてノズルニードル102を開弁側に駆動する。
なお、スプリング104は、コマンドピストン106を軸方向先端側に付勢することで、ノズルニードル102を閉弁側に付勢している。
なお、スプリング104は、コマンドピストン106を軸方向先端側に付勢することで、ノズルニードル102を閉弁側に付勢している。
また、電磁弁103は、通電により磁気回路を形成するソレノイドコイル(図示せず)と、ソレノイドコイルへの通電により磁気吸引されるアーマチャ110と、アーマチャ110の先端に保持されて制御室107を開閉する弁体111と、アーマチャ110を軸方向に摺動自在に支持するバルブボディ112とを備える。
そして、電磁弁103は、ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャ110を軸方向後端側に磁気吸引して弁体111により制御室107を低圧流路109に開放させ、ソレノイドコイルへの通電停止によりアーマチャ110を第2スプリング(図示せず)に付勢させて弁体111により制御室107を低圧流路109に対し閉鎖させる。また、アーマチャ110は、バルブボディ112に摺動自在に支持される柱状の摺動軸部113を有し、摺動軸部113の先端に弁体111を保持している。
ところで、インジェクタ100の電磁弁103では、バルブボディ112と摺動軸部113との摺動隙間に異物が堆積すると、摺動阻害が発生して噴射量異常や噴射の不安定化を引き起こす虞がある。このため、将来の更なる噴射圧の高圧化や、異物の多い低品質の燃料使用に備えて、異物堆積によるバルブボディ112と摺動軸部113との摺動阻害の虞を低減する要請が高まっている。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、インジェクタの電磁弁において、バルブボディとアーマチャの摺動軸部との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段によれば、インジェクタは、軸方向に移動して噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルニードルを開弁側に駆動するように動作する電磁弁と、ノズルニードルを閉弁側に付勢する付勢手段とを備える。電磁弁は、ノズルニードルを閉弁側に付勢する燃料圧を発生する制御室を開閉するものであり、制御室を開放して制御室から燃料を逃すことで、制御室の燃料圧を低下させてノズルニードルを開弁側に駆動する。
請求項1の手段によれば、インジェクタは、軸方向に移動して噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルニードルを開弁側に駆動するように動作する電磁弁と、ノズルニードルを閉弁側に付勢する付勢手段とを備える。電磁弁は、ノズルニードルを閉弁側に付勢する燃料圧を発生する制御室を開閉するものであり、制御室を開放して制御室から燃料を逃すことで、制御室の燃料圧を低下させてノズルニードルを開弁側に駆動する。
また、電磁弁は、通電により磁気回路を形成するソレノイドコイルと、ソレノイドコイルへの通電により磁気吸引されるアーマチャと、アーマチャの先端に保持されて制御室を開閉する弁体と、アーマチャを軸方向に摺動自在に支持するバルブボディとを備え、ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを磁気吸引して弁体により制御室を開放させ、ソレノイドコイルへの通電停止によりアーマチャを第2付勢手段に付勢させて弁体により制御室を閉鎖させる。また、アーマチャは、柱状の軸部においてバルブボディに摺動自在に支持されている。
また、バルブボディは、軸部に摺接して軸部を支持するガイド部材と、ガイド部材とは別体に設けられて軸部に摺接しないようにガイド部材に一体化されているボディ本体とを有し、ガイド部材は、軸方向に関して少なくとも先端側および後端側の2位置に分かれて軸部に摺接している。そして、先端側で軸部に摺接する先端側ガイド部と、後端側で軸部に摺接する後端側ガイド部との間には、軸部に摺接しない非ガイド空間が形成されている(以下、軸部を摺動軸部と呼ぶ。)。
これにより、バルブボディと摺動軸部との間の摺動隙間は、先端側、後端側ガイド部のそれぞれと摺動軸部との間に2つに分かれて形成され、先端側の摺動隙間と後端側の摺動隙間との間に非ガイド空間が形成される。このため、非ガイド空間を異物の堆積余裕のスペースとして利用することができるので、先端側、後端側の摺動隙間における異物の堆積を抑制することができる。また、非ガイド空間の形成により、摺接面積を大幅に低減して摺動性を円滑にすることができる。
以上により、インジェクタの電磁弁において、バルブボディとアーマチャの摺動軸部との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することができる。
以上により、インジェクタの電磁弁において、バルブボディとアーマチャの摺動軸部との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段によれば、ボディ本体には、ネジ締結によりバルブボディをインジェクタの一部として組み込むためのネジが設けられており、ガイド部材はボディ本体よりも高剛性である。
バルブボディをネジ締結によりインジェクタに組み込む場合、バルブボディの剛性が高すぎるとネジ締結時にバルブボディが割れてしまう虞がある。そこで、ガイド部材をボディ本体よりも高剛性にすることで、摺動に対する耐久性を高める必要があるガイド部材のみ、剛性を高めることができる。
請求項2の手段によれば、ボディ本体には、ネジ締結によりバルブボディをインジェクタの一部として組み込むためのネジが設けられており、ガイド部材はボディ本体よりも高剛性である。
バルブボディをネジ締結によりインジェクタに組み込む場合、バルブボディの剛性が高すぎるとネジ締結時にバルブボディが割れてしまう虞がある。そこで、ガイド部材をボディ本体よりも高剛性にすることで、摺動に対する耐久性を高める必要があるガイド部材のみ、剛性を高めることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段によれば、先端側ガイド部と後端側ガイド部とは、別部材に分かれており、先端側ガイド部をなす部材(以下、先端側ガイド部材と呼ぶ。)と後端側ガイド部をなす部材(以下、後端側ガイド部材と呼ぶ。)とは、非ガイド空間を挟んで軸方向に離れている。
これにより、先端側、後端側ガイド部材を、例えば、ワッシャのような環状かつ板状の簡易な形状の部品で設けることができる。
請求項3の手段によれば、先端側ガイド部と後端側ガイド部とは、別部材に分かれており、先端側ガイド部をなす部材(以下、先端側ガイド部材と呼ぶ。)と後端側ガイド部をなす部材(以下、後端側ガイド部材と呼ぶ。)とは、非ガイド空間を挟んで軸方向に離れている。
これにより、先端側、後端側ガイド部材を、例えば、ワッシャのような環状かつ板状の簡易な形状の部品で設けることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段によれば、ガイド部材は、先端側ガイド部と後端側ガイド部とを軸方向に連結する連結部を有している。
これにより、バルブボディにおいてガイド部材を一体化して固定するための孔を、バルブボディの貫通により簡便に設けることができる。
請求項4の手段によれば、ガイド部材は、先端側ガイド部と後端側ガイド部とを軸方向に連結する連結部を有している。
これにより、バルブボディにおいてガイド部材を一体化して固定するための孔を、バルブボディの貫通により簡便に設けることができる。
実施形態1のインジェクタは、軸方向に移動して噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルニードルを開弁側に駆動するように動作する電磁弁と、ノズルニードルを閉弁側に付勢する付勢手段とを備える。電磁弁は、ノズルニードルを閉弁側に付勢する燃料圧を発生する制御室を開閉するものであり、制御室を開放して制御室から燃料を逃すことで、制御室の燃料圧を低下させてノズルニードルを開弁側に駆動する。
また、電磁弁は、通電により磁気回路を形成するソレノイドコイルと、ソレノイドコイルへの通電により磁気吸引されるアーマチャと、アーマチャの先端に保持されて制御室を開閉する弁体と、アーマチャを軸方向に摺動自在に支持するバルブボディとを備え、ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャを磁気吸引して弁体により制御室を開放させ、ソレノイドコイルへの通電停止によりアーマチャを第2付勢手段に付勢させて弁体により制御室を閉鎖させる。また、アーマチャは、柱状の軸部(摺動軸部)においてバルブボディに摺動自在に支持されている。
また、バルブボディは、摺動軸部に摺接して摺動軸部を支持するガイド部材と、ガイド部材とは別体に設けられて摺動軸部に摺接しないようにガイド部材に一体化されているボディ本体とを有し、ガイド部材は、軸方向に関して少なくとも先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部に摺接している。そして、先端側で摺動軸部に摺接する先端側ガイド部と、後端側で摺動軸部に摺接する後端側ガイド部との間には、摺動軸部に摺接しない非ガイド空間が形成されている。
さらに、ボディ本体には、ネジ締結によりバルブボディをインジェクタの一部として組み込むためのネジが設けられており、ガイド部材はボディ本体よりも高剛性である。
また、先端側ガイド部と後端側ガイド部とは、別部材(先端側、後端側ガイド部材)に分かれており、先端側ガイド部材と後端側ガイド部材とは、非ガイド空間を挟んで軸方向に離れている。
また、先端側ガイド部と後端側ガイド部とは、別部材(先端側、後端側ガイド部材)に分かれており、先端側ガイド部材と後端側ガイド部材とは、非ガイド空間を挟んで軸方向に離れている。
実施形態2のインジェクタによれば、ガイド部材は、先端側ガイド部と後端側ガイド部とを軸方向に連結する連結部を有している。
〔実施例1の構成〕
実施例1のインジェクタ1の構成を、図面に基づいて説明する。
インジェクタ1は、例えば、内燃機関(図示せず)の気筒内に燃料を噴射供給するものであり、内燃機関の気筒ごとに装着されている。そして、インジェクタ1は、例えば、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール(図示せず)、燃料を高圧化してコモンレールに供給する燃料供給ポンプ(図示せず)、およびインジェクタ1や燃料供給ポンプの動作を制御する電子制御装置(図示せず:以下、ECUと呼ぶ。)等とともに、蓄圧式の燃料噴射装置を構成し、100MPaを超える超高圧の噴射圧により燃料を噴射供給する。
実施例1のインジェクタ1の構成を、図面に基づいて説明する。
インジェクタ1は、例えば、内燃機関(図示せず)の気筒内に燃料を噴射供給するものであり、内燃機関の気筒ごとに装着されている。そして、インジェクタ1は、例えば、燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール(図示せず)、燃料を高圧化してコモンレールに供給する燃料供給ポンプ(図示せず)、およびインジェクタ1や燃料供給ポンプの動作を制御する電子制御装置(図示せず:以下、ECUと呼ぶ。)等とともに、蓄圧式の燃料噴射装置を構成し、100MPaを超える超高圧の噴射圧により燃料を噴射供給する。
インジェクタ1は、例えば、図1に示すように、軸方向に移動して噴孔2を開閉するノズルニードル3と、ノズルニードル3を開弁側に駆動するように動作する電磁弁4と、ノズルニードル3を閉弁側に付勢するスプリング5とを備える。
また、ノズルニードル3の後端には、インジェクタ1の本体7において軸方向に摺動自在に支持されるコマンドピストン8の先端が当接しており、コマンドピストン8の後端には、ノズルニードル3の軸方向移動を操作するための制御室9が設けられている。さらに、スプリング5は、コマンドピストン8を先端側に付勢することで、ノズルニードル3を閉弁側に付勢している。なお、ノズルニードル3は、噴射ノズル10において軸方向に摺動自在に支持されている。
ここで、本体7とは、スプリング5やコマンドピストン8を収容するとともに制御室9を形成する部分であり、噴射圧に相当する高圧の燃料が流れる高圧流路11、および、高圧流路11よりも低圧の燃料が流れる低圧流路12が設けられている。そして、本体7は、コモンレールから導入した高圧の燃料を高圧流路11に導くとともに、低圧の燃料を低圧流路12から燃料タンクに導出する。
また、本体7の先端側に、噴射ノズル10がリテーニングナット14のネジ締結により接続され、本体7の後端側に、電磁弁4がリテーニングナット15のネジ締結により接続されている。
なお、電磁弁4のバルブボディ16は、リテーニングナット15による締結とは別に、自身の外周面に設けられたネジにより本体7に締結されている。
なお、電磁弁4のバルブボディ16は、リテーニングナット15による締結とは別に、自身の外周面に設けられたネジにより本体7に締結されている。
また、噴射ノズル10は、ノズルニードル3を軸方向に摺動自在に支持して収容するノズルボディ17を有し、ノズルボディ17の先端に噴孔2が設けられている。そして、噴射ノズル10にも高圧流路11が設けられており、噴射ノズル10の高圧流路11は、本体7の高圧流路11と噴孔2とが連通するように設けられている。また、ノズルニードル3の先端には、ノズルボディ17の先端に設けられたシート面18に離着座するシート部19が設けられており、シート部19がシート面18に離着座することで噴孔2と高圧流路11との間が開閉されて噴射ノズル10が開閉する。
また、制御室9は、高圧流路11から高圧の燃料が常時流入可能となるように設けられ、かつ、低圧流路12との間を電磁弁4により開閉されるように設けられており、制御室9の燃料圧は、コマンドピストン8を介してノズルニードル3を閉弁側に付勢する。そして、電磁弁4は、制御室9を低圧流路12に開放して制御室9から燃料を逃すことで、制御室9の燃料圧を低下させてノズルニードル3を開弁側に駆動する。
なお、本体7において、制御室9と高圧流路11とを連通する流路には流入側の絞り21が設けられ、制御室9と低圧流路12とを連通する流路には流出側の絞り22が設けられている。そして、流出側の絞り22は、流入側の絞り21よりも燃料が通過しやすくなるように設けられているので、電磁弁4が開弁すると、制御室9からの燃料の流出流量が制御室9への燃料の流入流量よりも大きくなって制御室9の燃料圧が低下する。
また、電磁弁4は、通電により磁気回路を形成するソレノイドコイル(図示せず)と、ソレノイドコイルへの通電により磁気吸引されるアーマチャ24と、アーマチャ24の先端に保持されて制御室9を低圧流路12に対し開閉する弁体25と、アーマチャ24を軸方向に摺動自在に支持するバルブボディ16とを備える。
そして、電磁弁4は、ソレノイドコイルへの通電によりアーマチャ24を後端側に磁気吸引して弁体25により制御室9を低圧流路12に開放させ、ソレノイドコイルへの通電停止によりアーマチャ24を第2スプリング(図示せず)に付勢させて弁体25により制御室9を低圧流路12に対し閉鎖させる。また、アーマチャ24は、バルブボディ16に摺動自在に支持される柱状の摺動軸部26を有し、摺動軸部26の先端で弁体25を保持している。
以上の構成により、電磁弁4のソレノイドコイルに通電が開始されると、アーマチャ24および弁体25が後端側に移動して制御室9が低圧流路12に開放され、制御室9の燃料圧が低下する。このため、ノズルニードル3が開弁側に駆動されて噴孔2を開放し、燃料の噴射が開始される。そして、電磁弁4のソレノイドコイルへの通電が停止されると、アーマチャ24および弁体25が先端側に移動して制御室9が低圧流路12に対して閉鎖され、制御室9の燃料圧が上昇する。このため、ノズルニードル3が閉弁側に駆動されて噴孔2を閉鎖し、燃料の噴射が停止される。
〔実施例1の特徴〕
実施例1のインジェクタ1の特徴を、図1に基づいて説明する。
実施例1のインジェクタ1によれば、バルブボディ16は、摺動軸部26に摺接して摺動軸部26を支持するガイド部材29と、ガイド部材29とは別体に設けられて摺動軸部26に摺接しないようにガイド部材29に一体化されているボディ本体30とを有し、ガイド部材29は、軸方向に関して先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部26に摺接している。
実施例1のインジェクタ1の特徴を、図1に基づいて説明する。
実施例1のインジェクタ1によれば、バルブボディ16は、摺動軸部26に摺接して摺動軸部26を支持するガイド部材29と、ガイド部材29とは別体に設けられて摺動軸部26に摺接しないようにガイド部材29に一体化されているボディ本体30とを有し、ガイド部材29は、軸方向に関して先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部26に摺接している。
すなわち、ガイド部材29は、先端側で摺動軸部26に摺接する先端側ガイド部材31と、後端側で摺動軸部26に摺接する後端側ガイド部材32とに分かれており、先端側ガイド部材31と後端側ガイド部材32との間には、摺動軸部26に摺接しない非ガイド空間33が形成されている。ここで、先端側ガイド部材31と後端側ガイド部材32とは、別部材であって非ガイド空間33を挟んで軸方向に離れている。
また、ボディ本体30の外周には、本体7にネジ締結するためのネジが設けられており、ガイド部材29はボディ本体30よりも高剛性である。
また、ボディ本体30の外周には、本体7にネジ締結するためのネジが設けられており、ガイド部材29はボディ本体30よりも高剛性である。
ここで、先端側、後端側ガイド部材31、32は、例えば、図1(b)に示すように、円環板状に設けられており、それぞれの内周面が摺動軸部26の外周面に摺接するように、溶接によってボディ本体30に一体化されている。また、ボディ本体30において、先端側、後端側ガイド部材31、32が溶接される部位は、段部35a、35bであり、段部35a、35bは、例えば、ボディ本体30の先端側および後端側をザグリ加工により面取りした後、先端側の面取り領域と後端側の面取り領域とを連通するように孔36を開けることにより設けられている。
そして、段部35a、35bにそれぞれ先端側、後端側ガイド部材31、32が溶接され、先端側、後端側ガイド部材31、32のそれぞれの内周面が、孔36を形成する内壁面よりも内周側に突出して摺動軸部26の外周面に摺接する。また、孔36の内壁面と摺動軸部26の外周面との間に非ガイド空間33が形成される。
〔実施例1の効果〕
実施例1のインジェクタ1によれば、電磁弁4のバルブボディ16は、アーマチャ24の摺動軸部26に摺接して摺動軸部26を支持するガイド部材29と、ガイド部材29とは別体に設けられて摺動軸部26に摺接しないようにガイド部材29に一体化されているボディ本体30とを有し、ガイド部材29は、軸方向に関して先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部26に摺接している。そして、先端側で摺動軸部26に摺接する先端側ガイド部材31と、後端側で摺動軸部26に摺接する後端側ガイド部材32との間には、摺動軸部26に摺接しない非ガイド空間33が形成されている。
実施例1のインジェクタ1によれば、電磁弁4のバルブボディ16は、アーマチャ24の摺動軸部26に摺接して摺動軸部26を支持するガイド部材29と、ガイド部材29とは別体に設けられて摺動軸部26に摺接しないようにガイド部材29に一体化されているボディ本体30とを有し、ガイド部材29は、軸方向に関して先端側および後端側の2位置に分かれて摺動軸部26に摺接している。そして、先端側で摺動軸部26に摺接する先端側ガイド部材31と、後端側で摺動軸部26に摺接する後端側ガイド部材32との間には、摺動軸部26に摺接しない非ガイド空間33が形成されている。
これにより、バルブボディ16と摺動軸部26との間の摺動隙間は、先端側、後端側ガイド部材31、32のそれぞれの内周面と摺動軸部26の外周面との間に2つに分かれて形成され、先端側の摺動隙間と後端側の摺動隙間との間に非ガイド空間33が形成される。このため、非ガイド空間33を異物の堆積余裕のスペースとして利用することができるので、先端側、後端側の摺動隙間における異物の堆積を抑制することができる。また、非ガイド空間33の形成により、摺接面積を大幅に低減して摺動性を円滑にすることができる。
以上により、電磁弁4において、バルブボディ16とアーマチャ24の摺動軸部26との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することができる。
以上により、電磁弁4において、バルブボディ16とアーマチャ24の摺動軸部26との摺動隙間に異物が堆積して摺動阻害が発生する虞を低減することができる。
また、ボディ本体30には、本体7にネジ締結するためのネジが設けられており、ガイド部材29はボディ本体30よりも高剛性である。
バルブボディ16をネジ締結によりインジェクタ1に組み込む場合、バルブボディ16の剛性が高すぎるとネジ締結時にバルブボディ16が割れてしまう虞がある。そこで、ガイド部材29をボディ本体30よりも高剛性にすることで、摺動に対する耐久性を高める必要があるガイド部材29のみ、剛性を高めることができる。
バルブボディ16をネジ締結によりインジェクタ1に組み込む場合、バルブボディ16の剛性が高すぎるとネジ締結時にバルブボディ16が割れてしまう虞がある。そこで、ガイド部材29をボディ本体30よりも高剛性にすることで、摺動に対する耐久性を高める必要があるガイド部材29のみ、剛性を高めることができる。
また、先端側ガイド部材31と後端側ガイド部材32とは、別部材であって非ガイド空間33を挟んで軸方向に離れている。
これにより、先端側、後端側ガイド部材31、32を、例えば、ワッシャのような環状かつ板状の簡易な形状の部品で設けることができる。
これにより、先端側、後端側ガイド部材31、32を、例えば、ワッシャのような環状かつ板状の簡易な形状の部品で設けることができる。
〔実施例2〕
実施例2のインジェクタ1によれば、ガイド部材29は、例えば、図2に示すように、それぞれ先端側、後端側で摺動軸部26に摺接する円環板状の先端側、後端側ガイド部38、39、および、先端側、後端側ガイド部38、39の外周側同士を軸方向に連結する円筒状の連結部40を有する。すなわち、ガイド部材29は円柱状の中空41を有しており、中空41は軸方向の両端で開口している。そして、中空41の開口縁が先端側、後端側ガイド部38、39の摺動軸部26に対する摺接面をなす。
実施例2のインジェクタ1によれば、ガイド部材29は、例えば、図2に示すように、それぞれ先端側、後端側で摺動軸部26に摺接する円環板状の先端側、後端側ガイド部38、39、および、先端側、後端側ガイド部38、39の外周側同士を軸方向に連結する円筒状の連結部40を有する。すなわち、ガイド部材29は円柱状の中空41を有しており、中空41は軸方向の両端で開口している。そして、中空41の開口縁が先端側、後端側ガイド部38、39の摺動軸部26に対する摺接面をなす。
また、ボディ本体30において、ガイド部材29が溶接される部位は、ボディ本体30の先端側と後端側とを連通するように孔42を開けることにより設けられている。そして、孔42を形成する内壁面に連結部40の外周面が溶接されてガイド部材29がボディ本体30に一体化されている。また、非ガイド空間33は、中空41を形成する連結部40の内周面と摺動軸部26の外周面との間に形成される。
これにより、バルブボディ16においてガイド部材29を一体化して固定するための孔42を、バルブボディ16の貫通により簡便に設けることができる。
これにより、バルブボディ16においてガイド部材29を一体化して固定するための孔42を、バルブボディ16の貫通により簡便に設けることができる。
〔変形例〕
インジェクタ1の態様は、実施例1、2に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例1、2のインジェクタ1によれば、ガイド部材29は、先端側および後端側の2箇所で摺動軸部26に摺接していたが、3箇所以上でガイド部材29を摺動軸部26に摺接させてもよい。
インジェクタ1の態様は、実施例1、2に限定されず種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例1、2のインジェクタ1によれば、ガイド部材29は、先端側および後端側の2箇所で摺動軸部26に摺接していたが、3箇所以上でガイド部材29を摺動軸部26に摺接させてもよい。
1 インジェクタ
2 噴孔
3 ノズルニードル
4 電磁弁
5 スプリング(付勢手段)
9 制御室
16 バルブボディ
24 アーマチャ
25 弁体
26 摺動軸部(軸部)
29 ガイド部材
30 ボディ本体
31 先端側ガイド部材(先端側ガイド部をなす部材)
32 後端側ガイド部材(後端側ガイド部をなす部材)
33 非ガイド空間
38 先端側ガイド部
39 後端側ガイド部
40 連結部
2 噴孔
3 ノズルニードル
4 電磁弁
5 スプリング(付勢手段)
9 制御室
16 バルブボディ
24 アーマチャ
25 弁体
26 摺動軸部(軸部)
29 ガイド部材
30 ボディ本体
31 先端側ガイド部材(先端側ガイド部をなす部材)
32 後端側ガイド部材(後端側ガイド部をなす部材)
33 非ガイド空間
38 先端側ガイド部
39 後端側ガイド部
40 連結部
Claims (4)
- 軸方向に移動して噴孔を開閉するノズルニードルと、このノズルニードルを開弁側に駆動するように動作する電磁弁と、前記ノズルニードルを閉弁側に付勢する付勢手段とを備え、
前記電磁弁は、前記ノズルニードルを閉弁側に付勢する燃料圧を発生する制御室を開閉するものであり、前記制御室を開放して前記制御室から燃料を逃すことで、前記制御室の燃料圧を低下させて前記ノズルニードルを開弁側に駆動し、
また、前記電磁弁は、
通電により磁気回路を形成するソレノイドコイルと、このソレノイドコイルへの通電により磁気吸引されるアーマチャと、このアーマチャの先端に保持されて前記制御室を開閉する弁体と、前記アーマチャを軸方向に摺動自在に支持するバルブボディとを備え、
前記ソレノイドコイルへの通電により前記アーマチャを磁気吸引して前記弁体により前記制御室を開放させ、前記ソレノイドコイルへの通電停止により前記アーマチャを第2付勢手段に付勢させて前記弁体により前記制御室を閉鎖させ、
前記アーマチャは、柱状の軸部において前記バルブボディに摺動自在に支持され、
前記バルブボディは、前記軸部に摺接して前記軸部を支持するガイド部材と、このガイド部材とは別体に設けられて前記軸部に摺接しないように前記ガイド部材に一体化されているボディ本体とを有し、
前記ガイド部材は、軸方向に関して少なくとも先端側および後端側の2位置に分かれて前記軸部に摺接しており、
先端側で前記軸部に摺接する先端側ガイド部と、後端側で前記軸部に摺接する後端側ガイド部との間には、前記軸部に摺接しない非ガイド空間が形成されていることを特徴とするインジェクタ。 - 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
前記ボディ本体には、ネジ締結により前記バルブボディを前記インジェクタの一部として組み込むためのネジが設けられており、
前記ガイド部材は、前記ボディ本体よりも高剛性であることを特徴とするインジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のインジェクタにおいて、
前記先端側ガイド部と前記後端側ガイド部とは、別部材に分かれており、
前記先端側ガイド部をなす部材と前記後端側ガイド部をなす部材とは、前記非ガイド空間を挟んで軸方向に離れていることを特徴とするインジェクタ。 - 請求項1または請求項2に記載のインジェクタにおいて、
前記ガイド部材は、前記先端側ガイド部と前記後端側ガイド部とを軸方向に連結する連結部を有することを特徴とするインジェクタ。
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-
2010
- 2010-11-22 JP JP2010260063A patent/JP2012112259A/ja active Pending
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