JP2012109293A - 半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ Download PDF

Info

Publication number
JP2012109293A
JP2012109293A JP2010254695A JP2010254695A JP2012109293A JP 2012109293 A JP2012109293 A JP 2012109293A JP 2010254695 A JP2010254695 A JP 2010254695A JP 2010254695 A JP2010254695 A JP 2010254695A JP 2012109293 A JP2012109293 A JP 2012109293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor chip
density
pattern
region
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010254695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Kanai
大 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2010254695A priority Critical patent/JP2012109293A/ja
Publication of JP2012109293A publication Critical patent/JP2012109293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】信頼性の高い半導体装置を高い歩留りで製造し得る半導体装置の製造方法及び半導体ウェハを提供する。
【解決手段】複数の半導体チップ領域が形成された半導体ウェハ10上に絶縁膜14を形成する工程と、配線30aを埋め込むための配線溝26aと、化学的機械的研磨用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝26bとを、各々の半導体チップ領域内における絶縁膜に形成する工程と、配線溝内、複数の溝内及び絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、化学的機械的研磨法により絶縁膜上の導電膜を除去し、配線溝内に導電膜の配線を埋め込み、複数の溝内に導電膜のダミーパターンを埋め込む工程とを有し、各々の半導体チップ領域内におけるダミーパターンの密度が、半導体ウェハ内における半導体チップ領域の位置に応じて異なっている。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体装置の製造方法及び半導体ウェハに関する。
近時、層間絶縁膜に溝を形成し、溝内及び層間絶縁膜上に導電膜を形成し、層間絶縁膜上の導電膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的研磨)法により除去することにより、溝内に配線を埋め込む技術が提案されている。
このような技術を用いれば、平坦性を確保しつつ配線層を積層し得るため、微細化に伴う多層配線化の実現に寄与することができる。
特開平11−45868号公報 特開2009−182056号公報
しかしながら、提案されている技術では、必ずしも十分に高い歩留りが得られない場合があった。
本発明の目的は、信頼性の高い半導体装置を高い歩留りで製造し得る半導体装置の製造方法及び半導体ウェハを提供することにある。
実施形態の一観点によれば、複数の半導体チップ領域が形成された半導体ウェハ上に絶縁膜を形成する工程と、配線を埋め込むための配線溝と、化学的機械的研磨用のダミーパターンを埋め込むための複数の溝とを、各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程と、前記配線溝内、前記複数の溝内及び前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去し、前記配線溝内に前記導電膜の前記配線を埋め込み、前記複数の溝内に前記導電膜の前記ダミーパターンを埋め込む工程とを有し、各々の前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度が、前記半導体ウェハ内における前記半導体チップ領域の位置に応じて異なっていることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
実施形態の他の観点によれば、複数の半導体チップ領域が形成されたウェハと、前記複数の半導体チップ領域上に形成された絶縁膜であって、配線を埋め込むための配線溝と、化学的機械的研磨用のダミーパターンを埋め込むための複数の溝とが、各々の前記半導体チップ領域内に形成された絶縁膜と、各々の前記半導体チップ領域内における前記配線溝内に埋め込まれた前記配線と、各々の前記半導体チップ領域内における前記複数の溝内に埋め込まれた前記ダミーパターンとを有し、各々の前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度が、前記ウェハ内における前記半導体チップ領域の位置に応じて異なっていることを特徴とする半導体ウェハが提供される。
開示の半導体装置の製造方法によれば、各々の半導体チップ領域内におけるダミーパターンの密度が、半導体ウェハ内における半導体チップ領域の位置に応じて異なっている。研磨速度が速くなる傾向のある箇所においては、研磨速度が低下するようにダミーパターンの密度が設定されている。一方、研磨速度が遅くなる傾向のある箇所においては、研磨速度が上昇するようにダミーパターンの密度が設定されている。従って、ウェハ面内における研磨速度のばらつきを低減することができ、ひいては、研磨後における層間絶縁膜の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することができる。従って、本実施形態によれば、信頼性の高い半導体装置を高い歩留りで提供することができる。
第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その1)である。 第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その2)である。 第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その3)である。 第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その4)である。 第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その5)である。 第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その6)である。 第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その7)である。 第1実施形態において用いられるレチクルの一例を示す図である 第1実施形態において用いられる研磨装置の一例を示す斜視図である。 ダミーパターンの密度と研磨速度との関係を示すグラフである。 第1実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 第1実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 第1実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 第1実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 第1実施形態の変形例において用いられるレチクルの一例を示す図である。 第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その1)である。 第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その2)である。 第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その3)である。 第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その4)である。 第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図(その5)である。 導電膜に対する溶解速度が絶縁膜に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いた場合における、ダミーパターンの密度と研磨速度との関係を示すグラフである。 第2実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。 第2実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。 第2実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。 第2実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。 半導体ウェハを示す平面図である。 半導体ウェハの中心からの距離と研磨後における層間絶縁膜の膜厚との関係を示すグラフである。 多層配線構造が形成された半導体ウェハを示す断面図である。
図26は、半導体ウェハを示す平面図である。図27は、半導体ウェハの中心からの距離と研磨後における層間絶縁膜の膜厚との関係を示すグラフである。なお、図27は、ダマシン法により層間絶縁膜に配線を埋め込んだ後における層間絶縁膜の膜厚を示したものである。図27におけるD0、D1、D2は、図26に示すD0、D1、D2の位置に対応している。
図27に示すように、半導体ウェハ110の中心D0からの距離があまり大きくない箇所では、研磨後における層間絶縁膜の膜厚は比較的厚い。
一方、半導体ウェハ110の中心からの距離が大きい箇所では、研磨後における層間絶縁膜の膜厚が比較的薄くなる。即ち、図26においてハッチングを用いて示すように、半導体ウェハの110の周縁部近傍においては、層間絶縁膜の膜厚が比較的薄くなってしまう。
図28は、多層配線構造が形成された半導体ウェハを示す断面図である。図28(a)は、半導体ウェハ110に形成される複数の半導体チップ領域のうちの、半導体ウェハ110の中心近傍に位置する半導体チップ領域を示している。図28(b)は、半導体ウェハ110に形成される複数の半導体チップ領域のうちの、半導体ウェハ110の周縁部近傍に位置する半導体チップ領域を示している。
図28に示すように、トランジスタ(図示せず)等が形成された半導体ウェハ110上には、層間絶縁膜112が形成されている。層間絶縁膜112には、トランジスタのソース/ドレイン拡散層(図示せず)等に接続された導体プラグ(図示せず)が埋め込まれている。層間絶縁膜112上には、層間絶縁膜114が形成されている。層間絶縁膜114には、ダマシン法により、配線116が埋め込まれている。なお、図示しないCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的研磨)用のダミーパターンも埋め込まれている。層間絶縁膜114上には、層間絶縁膜118が形成されている。層間絶縁膜118には、デュアルダマシン法により配線120a及び導体プラグ120bが埋め込まれている。層間絶縁膜118には、図示しないCMP用のダミーパターンも埋め込まれている。層間絶縁膜118上には、層間絶縁膜122が形成されている。層間絶縁膜122には、デュアルダマシン法により配線124a及び導体プラグ124bが埋め込まれている。層間絶縁膜122には、図示しないCMP用のダミーパターンも埋め込まれている。
図28(a)に示すように、半導体ウェハ110の中心近傍の半導体チップ領域では、層間絶縁膜114、118、122の厚さは十分であり、層間絶縁膜114、118、122に埋め込まれた配線116、120a、125aの高さも十分である。
一方、図28(b)に示すように、半導体ウェハ10の周縁部近傍の半導体チップ領域においては、層間絶縁膜114、118、122の厚さが薄くなってしまっている。また、層間絶縁膜114、118、122に埋め込まれた配線116、120a、124aの高さも低くなってしまっている。そして、これらが積層された多層配線構造の高さも低くなってしまっている。
図28(b)のようになってしまった場合には、不良品と判定される場合があり、歩留り低下の要因となる。
高い歩留りで半導体装置を製造するためには、研磨後における層間絶縁膜114、118、122の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することが好ましい。
本願発明者は鋭意検討した結果、以下のようにして、研磨後の層間絶縁膜の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することに想到した。
[第1実施形態]
第1実施形態による半導体装置の製造方法について図1至図10を用いて説明する。図1乃至図7は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図である。図1は平面図であり、図2乃至図6は断面図であり、図7は平面図である。図2乃至図6における紙面左側は、半導体ウェハの中心D0からの距離がD1以下である領域2内に位置する半導体チップ領域12の一部を示している(図1参照)。図2乃至図6における紙面中央は、半導体ウェハの中心D0からの距離が、D1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12の一部を示している。図2乃至図6における紙面右側は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上である領域6内に位置する半導体チップ12の一部を示している。
まず、図1に示すように、複数の半導体チップ領域12が形成された半導体ウェハ10を用意する。各々の半導体チップ領域12の間には、各々の半導体チップ領域12を半導体チップに個片化するための切断領域であるスクライブ領域(図示せず)が形成されている。各々の半導体チップ領域12内には、トランジスタ(図示せず)等が形成されている。トランジスタ等が形成された半導体ウェハ10上には、例えばシリコン酸化膜の層間絶縁膜11が形成されている(図2(a)参照)。層間絶縁膜11には、トランジスタのソース/ドレイン拡散層(図示せず)等に接続された導体プラグ(図示せず)が埋め込まれている。
次に、図2(b)に示すように、全面に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition、化学気相堆積)法により、層間絶縁膜11上に、例えば膜厚数百nmのシリコン酸化膜の層間絶縁膜14を形成する。
次に、全面に、例えばスピンコート法により、フォトレジスト膜16を形成する。
次に、配線30a(図6(b)参照)を埋め込むための配線溝のパターン22aと、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、以下のようにして、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に転写する。かかるダミーパターン30bは、CMP(Chemical Mechanical Polishing、化学的機械的研磨)用のダミーパターンであり、一般に、パターン密度の面内均一性等を改善し、研磨量の面内ばらつき等を改善するために設けられる。
図8は、本実施形態において用いられるレチクルの一例を示す図である。
図8に示すように、レチクル18として、例えば複数のパターン領域20a〜20dが形成されたマルチレイヤレチクルを用いる。
図8の紙面左上には、パターン領域20aのうちの丸印で囲まれた部分が拡大された拡大図が示されている。図8の紙面右上には、パターン領域20bのうちの丸印で囲まれた部分が拡大された拡大図が示されている。図8の紙面左下には、パターン領域20cのうちの丸印で囲まれた部分が拡大された拡大図が示されている。
各々のパターン領域20a〜20dには、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとが形成されている。
図8に示すように、パターン領域20aには、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bが、比較的高い密度である第1の密度で形成されている。第1の密度は、例えば75%程度とする。
また、パターン領域20bには、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bが、第1の密度より低く、第2の密度より高い、中程度の密度である第3の密度で形成されている。第3の密度は、例えば55%程度とする。
また、パターン領域20cには、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bが、比較的低い密度である第2の密度で形成されている。第2の密度は、例えば35%程度とする。
なお、パターンの密度とは、単位面積当たりのパターンの面積の割合のことである。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の範囲内は、図27から分かるように、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚が比較的厚い範囲である。半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する各々の半導体チップ領域12に対しては、レチクル18に形成された複数のパターン領域20a〜20dのうちのパターン領域20aを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、比較的高い密度である第1の密度で複数の溝のパターン22bが露光されるとともに、配線溝のパターン22aが露光される(図3(a)参照)。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい範囲内は、図27から分かるように、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚が中程度となる範囲である。半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する各々の半導体チップ領域12に対しては、レチクル18に形成された複数のパターン領域20a〜20dのうちのパターン領域20bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、中程度の密度である第3の密度で複数の溝のパターン22bが露光されるとともに、配線溝のパターン22bが露光される(図3(b)参照)。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の範囲内は、図27から分かるように、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚が比較的薄い領域である。半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する各々の半導体チップ領域12に対しては、レチクル18に形成された複数のパターン領域20a〜20dのうちのパターン領域22cを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、比較的低い密度である第2の密度で複数の溝のパターン22bが露光されるとともに、配線溝のパターン22aが露光される(図4(a)参照)。
次に、フォトレジスト膜16を現像する。これにより、配線溝26a(図5(a)参照)を形成するための開口部24aと、CMP用の複数の溝26b(図5(a)参照)を形成するための開口部24bとが、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に形成される(図4(b)参照)。
次に、フォトレジスト膜16をマスクとして層間絶縁膜14をエッチングする。これにより、配線30a(図6(b)参照)を埋め込むための配線溝26aと、CMP用のダミーパターン30b(図6(b)参照)を埋め込むための複数の溝26bとが層間絶縁膜14に形成される(図5(a)参照)。
次に、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜16を剥離する(図5(b)参照)。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、例えば膜厚10nm程度のTaN膜のバリアメタル膜28を形成する。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、例えば膜厚数十nmのCu膜のシード層(図示せず)を形成する。
次に、全面に、例えば電気めっき法により、例えば膜厚数百nmのCu膜の導電膜30を形成する。
次に、例えばCMP法により、層間絶縁膜14の表面が露出するまで、導電膜30、シード層及びバリアメタル膜28を研磨する。
図9は、本実施形態において用いられる研磨装置の一例を示す斜視図である。
図9に示すように、回転可能な研磨テーブル40上には、研磨パッド42が設けられている。
図示しないアームには、回転可能な研磨ヘッド44が設けられている。研磨ヘッド44は、半導体ウェハ10を支持する。研磨ヘッド44は、半導体ウェハ10を回転させながら、半導体ウェハ10を研磨パッド42に押し付ける。
研磨テーブル40の上方には、ノズル46が設けられている。ノズル46は、研磨剤等を研磨パッド42上に供給するためのものである。
回転する研磨パッド42上に研磨剤を供給しつつ、半導体ウェハ10を回転させながら研磨パッド42に押し付けることにより、被研磨膜の研磨が行われる。
こうして、配線溝26a内に導電膜30により形成された配線30aが埋め込まれ、複数の溝内26bに導電膜30により形成されたダミーパターン30bが埋め込まれる(図6(b)参照)。
本実施形態では、研磨剤として、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜14に対する溶解速度より速い研磨剤を用いる。このような研磨剤としては、例えば、EKCテクノロジー株式会社製の研磨剤(型番:Micro Planer STI2100)等が挙げられる。なお、研磨剤はこれに限定されるものではなく、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜14に対する溶解速度より速い研磨剤を適宜用いることができる。
複数の半導体チップ領域12のうち、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の範囲内に位置する半導体チップ領域12aにおいては、半導体チップ領域12a内におけるダミーパターン30bの密度は、比較的高い密度である第1の密度となる。第1の密度は、上述したように、例えば75%程度とする。なお、図7においては、ダミーパターンが第1の密度で形成された半導体チップ領域12aを、細かいハッチングを用いて示している。
複数の半導体チップ領域12のうち、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の範囲内に位置する半導体チップ領域12cにおいては、半導体チップ領域12c内におけるダミーパターン30bの密度は、比較的低い密度である第2の密度となる。第2の密度は、上述したように、例えば35%程度とする。なお、図7においては、ダミーパターンが第2の密度で形成された半導体チップ領域12cを、粗いハッチングを用いて示している。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい範囲内に位置する半導体チップ領域12bにおいては、半導体チップ領域12b内におけるダミーパターン30bの密度は、中程度の密度である第3の密度となる。なお、第3の密度は、第1の密度より低く、第2の密度より高い。第3の密度は、上述したように、例えば55%程度とする。なお、図7においては、ダミーパターンが第3の密度で形成された半導体チップ領域12bを、中程度の粗さのハッチングを用いて示している。
このように、本実施形態では、各々の半導体チップ領域12a〜12c内におけるダミーパターン30bの密度が、半導体ウェハ10内における半導体チップ領域12a〜12cの位置に応じて異なっている。より具体的には、本実施形態では、各々の半導体チップ領域12a〜12c内におけるダミーパターン30bの密度が、半導体ウェハ10の中心からの距離に応じて異なっている。
半導体チップ領域12a〜12c内におけるダミーパターン30bの密度を、半導体ウェハ10内における半導体チップ領域12a〜12cの位置に応じてこのような異なる密度に設定しているのは、以下のような理由によるものである。
図27から分かるように、半導体ウェハ10の中心からの距離があまり大きくない箇所では、研磨後における層間絶縁膜の膜厚は比較的厚い一方、半導体ウェハの中心からの距離が大きい箇所では、研磨後における層間絶縁膜の膜厚が薄くなる。
研磨後における層間絶縁膜14のウェハ面内におけるばらつきを低減するためには、層間絶縁膜14の膜厚が薄くなる傾向のある箇所においては研磨速度の低減を図り、層間絶縁膜14の膜厚が厚くなる傾向のある箇所においては研磨速度の上昇を図ればよい。
図10は、ダミーパターンの密度と研磨速度との関係を示すグラフである。なお、図10は、導電膜に対する溶解速度が絶縁膜に対する溶解速度より速い研磨剤を用いた場合のものである。また、図10は、層間絶縁膜が露出した後における研磨レートを示している。
図10に示すように、ダミーパターン30bの密度が高いほど研磨速度が速くなる。
なお、ダミーパターンの密度が高くなるほど研磨速度が速くなるのは、以下のような理由によるものである。即ち、ダミーパターン30bの密度が高い箇所においては、溶解速度が相対的に速いダミーパターン30bが単位面積内に多く存在するため、研磨速度が速くなる。一方、ダミーパターン30bの密度が低い箇所においては、溶解速度が相対的に遅い層間絶縁膜14が単位面積内に多く存在するため、研磨速度が遅くなる。このような理由により、ダミーパターン30bの密度が高くなるに伴って、研磨速度が速くなる。
研磨速度が遅くなる領域2内において研磨速度の上昇を図るためには、ダミーパターン30bの密度を高くすればよい。
そこで、本実施形態では、半導体チップ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12aについては、半導体チップ領域12a内におけるダミーパターン30bの密度を、比較的高い密度である第1の密度に設定している。
これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域において、研磨速度の向上を図ることが可能となる。
研磨速度が速くなる領域6内において研磨速度の低下を図るためには、ダミーパターン30bの密度を低くすればよい。
そこで、本実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12cについては、半導体チップ領域内12cにおけるダミーパターンの密度を、比較的低い密度である第2の密度に設定している。
これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域において、研磨速度の低下を図ることが可能となる。
研磨速度が中程度となる領域4内においては、研磨速度を中程度のまま維持すればよい。
そこで、本実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きくD2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12bについては、半導体チップ領域12b内におけるダミーパターンの密度を、中程度の密度である第3の密度に設定している。
これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域においては、研磨速度が中程度に維持される。
このように、本実施形態によれば、研磨速度が遅くなる傾向のある箇所において研磨速度の上昇が図られ、研磨速度が速くなる傾向のある箇所において研磨速度の低下が図られる。このため、本実施形態によれば、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することができる。
この後、更にダマシン法やデュアルダマシン法により複数の配線層(図示せず)が形成され、図示しない多層配線構造が形成される。
こうして、本実施形態による半導体装置が製造される。
このように、本実施形態によれば、半導体チップ領域12a〜12c内におけるダミーパターン30bの密度が、半導体ウェハ10内における半導体チップ領域12a〜12cの位置に応じて異なっている。研磨速度が速くなる傾向のある箇所においては、研磨速度が低下するようにダミーパターン30bの密度が設定されている。一方、研磨速度が遅くなる傾向のある箇所においては、研磨速度が上昇するようにダミーパターン30bの密度が設定されている。従って、本実施形態によれば、ウェハ面内における研磨速度のばらつきを低減することができ、ひいては、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することができる。従って、本実施形態によれば、信頼性の高い半導体装置を高い歩留りで提供することが可能となる。
また、本実施形態によれば、1枚のレチクルに複数のパターン領域20a〜20dが形成されたマルチレイヤレチクル18を用いる。このため、1枚のレチクルにパターン領域が1つだけ形成されたレチクルを複数枚用意する場合と比較して、コストの低減を図ることができる。
(変形例)
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法の変形例を図11乃至図15を用いて説明する。図11乃至図14は、本変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本変形例による半導体装置の製造方法は、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、二重露光によりフォトレジスト膜16に転写することに主な特徴がある。
まず、複数の半導体チップ領域12が形成された半導体ウェハ10を用意する工程から、フォトレジスト膜16を形成する工程までは、図1及び図2を用いて上述した第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
次に、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、以下のようにして、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に転写する。
図15は、本変形例において用いられるレチクルの一例を示す図である。図15の紙面右側には、レチクルに形成されたパターン領域のうちの丸印で囲まれた部分が拡大された拡大図が示されている。
レチクル32のパターン領域33には、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aが形成されている。なお、レチクル32には、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bは形成されていない。
レチクル34のパターン領域35には、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bが、比較的高い密度である第1の密度で形成されている。なお、レチクル34には、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aは形成されていない。
レチクル36のパターン領域37には、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bが、第1の密度より低く、第2の密度より高い、中程度の密度である第3の密度で形成されている。なお、レチクル36には、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aは形成されていない。
レチクル38のパターン領域39には、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターンが、比較的低い密度である第2の密度で形成されている。なお、レチクル38には、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aは形成されていない。
まず、各々の半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて、配線溝のパターン22aを露光する。
図11(a)は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて配線溝のパターン22aを露光した場合を示している。
図11(b)は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて配線溝のパターン22aを露光した場合を示している。
図12(a)は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて配線溝のパターン22aを露光した場合を示している。
次に、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル34を用いて、CMP用の複数の溝のパターン22bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、比較的高い密度である第1の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図12(b)参照)。
次に、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル36を用いて、CMP用の複数の溝のパターン22bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、中程度の密度である第3の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図13(a)参照)。
次に、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル38を用いて、CMP用の複数の溝のパターン22bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、比較的低い密度である第2の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図13(b)参照)。
こうして、二重露光により、各々の半導体チップ領域12内におけるフォトレジスト膜16に、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとが露光される。
次に、フォトレジスト膜16を現像する。これにより、配線溝26aを形成するための開口部24aと、CMP用の複数の溝26bを形成するための開口部24bとが、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に形成される(図14(a)参照)。
この後の層間絶縁膜14をエッチングする工程から導電膜30を研磨する工程までは、図5及び図6を用いて上述した第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
こうして、本変形例による半導体装置が製造される(図14(b)参照)。
このように、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、二重露光によりフォトレジスト膜16に転写するようにしてもよい。高精度に形成する必要のある配線のパターン22aが形成されたレチクル32は比較的高価となる一方、ダミーパターン22bが形成されたレチクル34,36、38は比較的安価である。従って、配線のパターン22aとダミーパターン22bとが混載されたレチクルを複数枚用意する場合と比較して、コストの低減を図ることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態による半導体装置の製造方法を図16乃至図21を用いて説明する。図16乃至図20は、本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程図である。図16乃至図19は断面図であり、図20は平面図である。図16乃至図19における紙面左側は、半導体ウェハの中心D0からの距離がD1以下である領域2内に位置する半導体チップ領域12の一部を示している(図1参照)。図16乃至図19における紙面中央は、半導体ウェハの中心D0からの距離が、D1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12の一部を示している。図16乃至図19における紙面右側は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上である領域6内に位置する半導体チップ12の一部を示している。図1乃至図15に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同一の構成要素には、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
本実施形態による半導体装置の製造方法は、導電膜に対する溶解速度が絶縁膜に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いることに主な特徴がある。
まず、複数の半導体チップ領域12が形成された半導体ウェハ10を用意する工程から、フォトレジスト膜16を形成する工程までは、図1及び図2を用いて上述した第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
次に、レチクル18(図8参照)を用い、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、ダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、以下のようにして、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に転写する。
半導体ウェハ10の中心D0からの距離がD1以下の領域2(図1参照)内に位置する半導体チップ領域12に対しては、レチクル18に形成された複数のパターン領域20a〜20dのうちのパターン領域20cを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の範囲内に位置する各々の半導体チップ領域12に対して、比較的低い密度である第2の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図16(a)参照)。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4(図1参照)内に位置する半導体チップ領域12に対しては、レチクル18に形成された複数のパターン領域20a〜20dのうちのパターン領域20bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12に対して、中程度の密度である第3の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図16(b)参照)。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12に対しては、レチクル18に形成された複数のパターン領域20a〜20dのうちのパターン領域20aを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12に対して、比較的高い密度である第1の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図17(a)参照)。
次に、フォトレジスト膜16を現像する。これにより、配線溝26aを形成するための開口部24aと、CMP用の複数の溝26bを形成するための開口部24bとが、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に形成される(図17(b)参照)。
次に、フォトレジスト膜16をマスクとして層間絶縁膜14をエッチングする。これにより、配線30aを埋め込むための配線溝26aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝26bとが層間絶縁膜14に形成される(図18(a)参照)。
次に、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜16を剥離する(図18(b)参照)。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、例えば膜厚10nm程度のTaNのバリアメタル膜28を形成する。
次に、全面に、例えばスパッタリング法により、例えば膜厚数十nmのCu膜のシード層(図示せず)を形成する。
次に、全面に、例えば電気めっき法により、例えば膜厚数百nmのCu膜の導電膜30を形成する(図19(a)参照)。
次に、例えばCMP法により、層間絶縁膜14の表面が露出するまで、導電膜30、シード層及びバリアメタル膜28を研磨する。これにより、配線溝26a内に導電膜30により形成された配線30aが埋め込まれ、複数の溝26b内に導電膜30により形成されたダミーパターン30bが埋め込まれる(図19(b)参照)。本実施形態では、上述したように、研磨剤として、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜16に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いる。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2(図1参照)内に位置する半導体チップ領域12dにおいては、半導体チップ領域12d内におけるダミーパターンの密度は、比較的低い密度である第2の密度となる。第2の密度は、例えば35%程度とする。なお、図20においては、ダミーパターン30bが第2の密度で形成された半導体チップ領域12dを、粗いハッチングを用いて示している。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12eにおいては、半導体チップ領域12e内におけるダミーパターン30bの密度は、中程度の密度である第3の密度となる。第3の密度は、第1の密度より低く、第2の密度より高い。第3の密度は、例えば55%程度とする。なお、図20においては、ダミーパターン30bが第3の密度で形成された半導体チップ領域12eを、中程度の粗さのハッチングを用いて示している。
半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12fにおいては、半導体チップ領域12f内におけるダミーパターン30bの密度は、比較的高い密度である第1の密度となる。第1の密度は、例えば75%程度とする。なお、図20においては、ダミーパターン30bが第1の密度で形成された半導体チップ領域12fを、粗いハッチングを用いて示している。
半導体チップ領域12d〜12f内におけるダミーパターン30bの密度を、半導体ウェハ10内における半導体チップ領域12d〜12fの位置に応じてこのような異なる密度に設定しているのは、以下のような理由によるものである。
図21は、導電膜に対する溶解速度が絶縁膜に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いた場合における、ダミーパターンの密度と研磨速度との関係を示すグラフである。なお、図21は、層間絶縁膜が露出した後における研磨レートを示している。
図21に示すように、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜14に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いた場合には、ダミーパターン30bの密度が高くなるに伴って、研磨速度が遅くなる。
なお、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜14に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いた場合に、ダミーパターン30bの密度が高くなるほど研磨速度が遅くなるのは、以下のような理由によるものである。即ち、ダミーパターン30bの密度が高い箇所においては、溶解速度が相対的に遅いダミーパターン30bが単位面積内において多く存在するため、研磨速度が遅くなる。一方、ダミーパターン30bの密度が低い箇所においては、溶解速度が相対的に速い層間絶縁膜14が単位面積内において多く存在するため、研磨速度が速くなる。このような理由により、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜14に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いた場合には、ダミーパターン30bの密度が高くなるほど研磨速度が遅くなる。
研磨速度が遅くなる領域2(図1参照)における研磨速度の上昇を図るためには、ダミーパターン30bの密度を低くすればよい。
そこで、本実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12dについては、半導体チップ領域12d内におけるダミーパターン30bの密度を、比較的低い密度である第2の密度に設定している。
これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内において、研磨速度の向上を図ることができる。
研磨速度が速くなる領域6(図1参照)において研磨速度の低下を図るためには、ダミーパターン30bの密度を高くすればよい。
そこで、本実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の箇所に位置する半導体チップ領域12eについては、半導体チップ領域12e内におけるダミーパターン30bの密度を、比較的高い密度である第1の密度に設定している。
これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内において、研磨速度の低下を図ることが可能となる。
研磨速度が中程度の領域4(図1参照)においては、研磨速度を中程度のまま維持すればよい。
そこで、本実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きくD2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12eについては、半導体チップ領域12e内におけるダミーパターン30bの密度を、中程度の密度である第3の密度としている。
これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域においては、研磨速度が中程度に維持される。
このように、本実施形態においても、研磨速度が遅くなる傾向のある領域2内において研磨速度の上昇が図られ、研磨速度が速くなる傾向のある領域4内において研磨速度の低下が図られる。このため、本実施形態においても、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することができる。
こうして、本実施形態による半導体装置が製造される。
このように、導電膜30に対する溶解速度が絶縁膜14に対する溶解速度より遅い研磨剤を用いてもよい。本実施形態においても、研磨速度が速くなる傾向のある箇所においては、研磨速度が低下するように半導体チップ領域12内におけるダミーパターン30bの密度を設定する。また、研磨速度が遅くなる傾向のある箇所においては、研磨速度が上昇するように半導体チップ領域12内におけるダミーパターン30bの密度を設定する。従って、本実施形態においても、ウェハ面内における研磨速度のばらつきを低減することができ、ひいては、研磨後における層間絶縁膜14の膜厚のウェハ面内におけるばらつきを低減することができる。従って、本実施形態によっても、信頼性の高い半導体装置を高い歩留りで提供することが可能となる。
(変形例)
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法の変形例を図22乃至図25を用いて説明する。図22乃至図25は、本変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
本変形例による半導体装置の製造方法は、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、二重露光によりフォトレジスト膜16に転写することに主な特徴がある。
まず、複数の半導体チップ領域12が形成された半導体ウェハ10を用意する工程から、フォトレジスト膜16を形成する工程までは、図1及び図2を用いて上述した第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
次に、各々の半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて、配線溝のパターン22aを露光する。
図22(a)は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて配線溝のパターン22aを露光した場合を示している。
図22(b)は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて配線溝のパターン22aを露光した場合を示している。
図23(a)は、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル32を用いて配線溝のパターン22aを露光した場合を示している。
次に、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域に対して、レチクル38を用いて、CMP用の複数の溝のパターン22bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12に対して、比較的低い密度である第2の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図23(b)参照)。
次に、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル36を用いて、CMP用の複数の溝のパターン22bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12に対して、中程度の密度である第3の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図24(a)参照)。
また、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の範囲内に位置する半導体チップ領域12に対して、レチクル34を用いて、CMP用の複数の溝のパターン22bを露光する。これにより、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12に対して、比較的高い密度である第1の密度でCMP用の複数の溝のパターン22bが露光される(図24(b)参照)。
こうして、二重露光により、各々の半導体チップ領域12内におけるフォトレジスト膜16に、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとが露光される。
次に、フォトレジスト膜16を現像する。これにより、配線溝26aを形成するための開口部24aと、CMP用の複数の溝26bを形成するための開口部24bとが、各々の半導体チップ領域12におけるフォトレジスト膜16に形成される(図25(a)参照)。
この後の層間絶縁膜14をエッチングする工程から導電膜30を研磨する工程までは、図5及び図6を用いて上述した第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
こうして、本変形例による半導体装置が製造される(図25(b)参照)。
このように、配線30aを埋め込むための配線溝のパターン22aと、CMP用のダミーパターン30bを埋め込むための複数の溝のパターン22bとを、二重露光によりフォトレジスト膜16に転写するようにしてもよい。高精度に形成する必要のある配線のパターン22aが形成されたレチクル32は比較的高価となる一方、ダミーパターン22bが形成されたレチクル34,36、38は比較的安価である。従って、配線のパターン22aとダミーパターン22bとが混載されたレチクルを複数枚用意する場合と比較して、コストの低減を図ることができる。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、第1実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2内に位置する半導体チップ領域12aにおけるダミーパターン30bの密度を、比較的高い密度である第1の密度に設定した。また、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12cにおけるダミーパターンの密度を、比較的低い密度である第2の密度に設定した。また、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12bにおけるダミーパターンの密度を、中程度の密度である第3の密度に設定した。しかし、半導体チップ領域内におけるダミーパターン30bの密度は、高密度、中密度、低密度の3段階に設定することに限定されるものではない。例えば、ダミーパターン30bの密度を2段階に設定してもよい。この場合には、半導体ウェハ10の中心からの距離が所定距離以下の領域内に位置する半導体チップ12におけるダミーパターン30bの密度を、比較的高い密度である第1の密度、または、中程度の密度である第3の密度に設定すればよい。また、半導体ウェハ10の中心からの距離が所定距離より大きい箇所に位置する半導体チップ12におけるダミーパターン30bの密度を、比較的低い密度である第2の密度に設定すればよい。
また、第2実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1以下の領域2に位置する半導体チップ領域12dにおけるダミーパターン30bの密度を、比較的低い密度である第2の密度に設定した。また、半導体ウェハ10の中心からの距離がD2以上の領域6内に位置する半導体チップ領域12eにおけるダミーパターンの密度を、比較的高い密度である第1の密度に設定した。また、半導体ウェハ10の中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域4内に位置する半導体チップ領域12fにおけるダミーパターンの密度を、中程度の密度である第3の密度に設定した。しかし、半導体チップ領域12内におけるダミーパターン30bの密度は、低密度、中密度、高密度の3段階に設定することに限定されるものではない。例えば、ダミーパターン30bの密度を2段階に設定してもよい。この場合には、半導体ウェハ10の中心からの距離が所定距離以下の領域内に位置する半導体チップ12におけるダミーパターン30bの密度を、比較的低い密度である第2の密度、または、中程度の密度である第3の密度に設定すればよい。また、半導体ウェハ10の中心からの距離が所定距離より大きい領域内に位置する半導体チップ領域12におけるダミーパターン30bの密度を、比較的高い密度である第1の密度に設定すればよい。
また、上記実施形態では、半導体ウェハ10の中心からの距離があまり大きくない箇所おける研磨速度が遅く、半導体ウェハ10の中心からの距離が大きい箇所における研磨速度が速い場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、半導体ウェハ10の中心からの距離があまり大きくない箇所において研磨速度が速く、半導体ウェハ10の中心からの距離が大きい箇所において研磨速度が遅い場合に対しても、適用することが可能である。この場合には、半導体ウェハ10の中心からの距離があまり大きくない箇所において研磨速度が低下するように、半導体チップ領域12内におけるダミーパターン30bの密度を設定すればよい。また、半導体ウェハ10の中心からの距離が大きい箇所において研磨速度が上昇するように、半導体チップ領域12内におけるダミーパターン30bの密度を設定すればよい。
また、上記実施形態では、多層配線構造のうちの第1層目の金属配線層30a、30bを形成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、第2層目以降の金属配線層を形成する場合にも適用することができる。
また、上記実施形態では、レチクル18として、1枚のレチクルに複数のパターン領域20a〜20dが形成されたマルチレイヤレチクルを用いる場合を例に説明したが、レチクルはマルチレイヤレチクルに限定されるものではない。1枚のレチクルに1つのパターン領域が形成されたレチクルを複数枚用いるようにしてもよい。
上記実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
複数の半導体チップ領域が形成された半導体ウェハ上に絶縁膜を形成する工程と、
配線を埋め込むための配線溝と、化学的機械的研磨用のダミーパターンを埋め込むための複数の溝とを、各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程と、
前記配線溝内、前記複数の溝内及び前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去し、前記配線溝内に前記導電膜の前記配線を埋め込み、前記複数の溝内に前記導電膜の前記ダミーパターンを埋め込む工程とを有し、
各々の前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度が、前記半導体ウェハ内における前記半導体チップ領域の位置に応じて異なっている
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)
付記1記載の半導体装置の製造方法において、
化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去する際に用いられる研磨液は、前記導電膜に対する溶解速度が前記絶縁膜に対する溶解速度より速く、
前記半導体ウェハの中心からの距離が第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、第1の密度であり、
前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離より大きい第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、前記第1の密度より小さい第2の密度である
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記3)
付記1記載の半導体装置の製造方法において、
化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去する際に用いられる研磨液は、前記導電膜に対する溶解速度が前記絶縁膜に対する溶解速度より遅く、
前記半導体ウェハの中心からの距離が第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、第1の密度であり、
前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離より大きい第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、前記第1の密度より大きい第2の密度である
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記4)
付記2又は3記載の半導体装置の製造方法において、
前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程は、前記絶縁膜上に前記フォトレジスト膜を形成する工程と;レチクルを用いて、前記配線溝のパターンと前記複数の溝のパターンとを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程と;前記フォトレジスト膜を現像する工程と;前記フォトレジスト膜をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程とを有し、
前記レチクルには、前記配線溝を形成するためのパターンと前記複数の溝を形成するためのパターンとがそれぞれ形成された複数のパターン領域が形成されており、
前記複数のパターン領域のうちの第1のパターン領域には、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第1の密度で形成されており、
前記複数のパターン領域のうちの第2のパターン領域には、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第2の密度で形成されており、
前記配線溝のパターンと前記複数の溝のパターンとを各々の半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程では、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離である前記半導体チップ領域に前記レチクルの前記第1のパターン領域を露光し、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第2の距離である前記半導体チップ領域に前記レチクルの前記第2のパターン領域を露光する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記5)
付記2又は3記載の半導体装置の製造方法において、
前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程は、前記絶縁膜上に前記フォトレジスト膜を形成する工程と;前記配線溝のパターンが形成された第1のレチクルを用いて、前記配線溝のパターンを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程と;前記複数の溝のパターンを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程と;前記フォトレジスト膜を現像する工程と;前記フォトレジスト膜をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程とを有し、
前記複数の溝のパターンを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程では、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第1の密度で形成された第2のレチクルを用いて、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に前記複数の溝のパターンを露光し、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第2の密度で形成された第3のレチクルを用いて、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に前記複数の溝のパターンを露光する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記6)
複数の半導体チップ領域が形成されたウェハと、
前記複数の半導体チップ領域上に形成された絶縁膜であって、配線を埋め込むための配線溝と、化学的機械的研磨用のダミーパターンを埋め込むための複数の溝とが、各々の前記半導体チップ領域内に形成された絶縁膜と、
各々の前記半導体チップ領域内における前記配線溝内に埋め込まれた前記配線と、
各々の前記半導体チップ領域内における前記複数の溝内に埋め込まれた前記ダミーパターンとを有し、
各々の前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度が、前記ウェハ内における前記半導体チップ領域の位置に応じて異なっている
ことを特徴とする半導体ウェハ。
(付記7)
付記6記載の半導体ウェハにおいて、
前記半導体ウェハの中心からの距離が第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、第1の密度であり、
前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離より大きい第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、前記第1の密度より小さい第2の密度である
ことを特徴とする半導体ウェハ。
(付記8)
付記6記載の半導体ウェハにおいて、
前記半導体ウェハの中心からの距離が第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、第1の密度であり、
前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離より大きい第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、前記第1の密度より大きい第2の密度である
ことを特徴とする半導体ウェハ。
2…半導体ウェハの中心からの距離がD1以下の領域
4…半導体ウェハの中心からの距離がD1より大きく、D2より小さい領域
6…半導体ウェハの中心からの距離がD2以上の領域
10…半導体ウェハ
11…層間絶縁膜
12、12a〜12f…半導体チップ領域
14…層間絶縁膜
16…層間絶縁膜
18…レチクル
20a〜20d…パターン領域
22a、22b…パターン
24a、24b…開口部
26a…配線溝
26b…CMP用の溝
28…バリアメタル膜
30…導電膜
30a…配線
30b…ダミーパターン
32…レチクル
33…パターン領域
34…レチクル
35…パターン領域
36…レチクル
37…パターン領域
38…レチクル
39…パターン領域
40…研磨テーブル
42…研磨パッド
44…研磨ヘッド
46…ノズル

Claims (6)

  1. 複数の半導体チップ領域が形成された半導体ウェハ上に絶縁膜を形成する工程と、
    配線を埋め込むための配線溝と、化学的機械的研磨用のダミーパターンを埋め込むための複数の溝とを、各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程と、
    前記配線溝内、前記複数の溝内及び前記絶縁膜上に導電膜を形成する工程と、
    化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去し、前記配線溝内に前記導電膜の前記配線を埋め込み、前記複数の溝内に前記導電膜の前記ダミーパターンを埋め込む工程とを有し、
    各々の前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度が、前記半導体ウェハにおける前記半導体チップ領域の位置に応じて異なっている
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去する際に用いられる研磨液は、前記導電膜に対する溶解速度が前記絶縁膜に対する溶解速度より速く、
    前記半導体ウェハの中心からの距離が第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、第1の密度であり、
    前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離より大きい第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、前記第1の密度より小さい第2の密度である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    化学的機械的研磨法により前記絶縁膜上の前記導電膜を除去する際に用いられる研磨液は、前記導電膜に対する溶解速度が前記絶縁膜に対する溶解速度より遅く、
    前記半導体ウェハの中心からの距離が第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、第1の密度であり、
    前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離より大きい第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度は、前記第1の密度より大きい第2の密度である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項2又は3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程は、前記絶縁膜上に前記フォトレジスト膜を形成する工程と;レチクルを用いて、前記配線溝のパターンと前記複数の溝のパターンとを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程と;前記フォトレジスト膜を現像する工程と;前記フォトレジスト膜をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程とを有し、
    前記レチクルには、前記配線溝を形成するためのパターンと前記複数の溝を形成するためのパターンとがそれぞれ形成された複数のパターン領域が形成されており、
    前記複数のパターン領域のうちの第1のパターン領域には、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第1の密度で形成されており、
    前記複数のパターン領域のうちの第2のパターン領域には、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第2の密度で形成されており、
    前記配線溝のパターンと前記複数の溝のパターンとを各々の半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程では、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離である前記半導体チップ領域に前記レチクルの前記第1のパターン領域を露光し、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第2の距離である前記半導体チップ領域に前記レチクルの前記第2のパターン領域を露光する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項2又は3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の溝と前記第2の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程は、前記絶縁膜上に前記フォトレジスト膜を形成する工程と;前記配線溝のパターンが形成された第1のレチクルを用いて、前記配線溝のパターンを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程と;前記複数の溝のパターンを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程と;前記フォトレジスト膜を現像する工程と;前記フォトレジスト膜をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングすることにより、前記配線溝と前記複数の溝とを各々の前記半導体チップ領域内における前記絶縁膜に形成する工程とを有し、
    前記複数の溝のパターンを各々の前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に露光する工程では、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第1の密度で形成された第2のレチクルを用いて、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第1の距離である前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に前記複数の溝のパターンを露光し、前記複数の溝を形成するためのパターンが前記第2の密度で形成された第3のレチクルを用いて、前記半導体ウェハの中心からの距離が前記第2の距離である前記半導体チップ領域内における前記フォトレジスト膜に前記複数の溝のパターンを露光する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 複数の半導体チップ領域が形成されたウェハと、
    前記複数の半導体チップ領域上に形成された絶縁膜であって、配線を埋め込むための配線溝と、化学的機械的研磨用のダミーパターンを埋め込むための複数の溝とが、各々の前記半導体チップ領域内に形成された絶縁膜と、
    各々の前記半導体チップ領域内における前記配線溝内に埋め込まれた前記配線と、
    各々の前記半導体チップ領域内における前記複数の溝内に埋め込まれた前記ダミーパターンとを有し、
    各々の前記半導体チップ領域内における前記ダミーパターンの密度が、前記ウェハ内における前記半導体チップ領域の位置に応じて異なっている
    ことを特徴とする半導体ウェハ。
JP2010254695A 2010-11-15 2010-11-15 半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ Pending JP2012109293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010254695A JP2012109293A (ja) 2010-11-15 2010-11-15 半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010254695A JP2012109293A (ja) 2010-11-15 2010-11-15 半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012109293A true JP2012109293A (ja) 2012-06-07

Family

ID=46494627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010254695A Pending JP2012109293A (ja) 2010-11-15 2010-11-15 半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012109293A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9543193B2 (en) Non-hierarchical metal layers for integrated circuits
US9520350B2 (en) Bumpless build-up layer (BBUL) semiconductor package with ultra-thin dielectric layer
US20100293515A1 (en) Method of layout of pattern
US10692733B2 (en) Uniform back side exposure of through-silicon vias
TW201732883A (zh) 用於後段製程線路(beol)互連之柵格自行對準金屬穿孔處理方法及由其所生成的結構
JP3645129B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US20090061615A1 (en) Method for forming contact in semiconductor device
KR20000058186A (ko) 반도체장치의 제조방법 및 노광용 마스크
JP4634180B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2001118845A (ja) ダマシン配線の形成方法及び半導体装置
US11367682B2 (en) Vias and gaps in semiconductor interconnects
KR20230098237A (ko) 자기-정렬된 상단 비아
CN108054137B (zh) 金属互连结构及其制作方法
JP2012109293A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体ウェハ
CN109887880B (zh) 一种半导体连接结构及其制作方法
CN108231599B (zh) 改善晶片表面平坦均匀性的方法
JP2006108571A (ja) 半導体装置
TW200931490A (en) Semiconductor structure having alignment marks and method of forming the same
JP2005072403A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2012253121A (ja) 半導体装置の製造方法
KR101184714B1 (ko) 반도체 소자의 패드 형성방법
KR100887019B1 (ko) 다중 오버레이 마크를 갖는 마스크
KR100668960B1 (ko) 반도체 소자의 금속 배선 및 그의 형성 방법
KR20020060334A (ko) 균일성을 갖는 웨이퍼의 제조 방법
JP2016134544A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131030