JP2012108734A - 設計支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品設計の期間や工数を低減可能な設計支援装置を提供する。
【解決手段】基準部品情報記憶部12には、基準箱部品の形状を特定する外形寸法を含む第1形状情報と、この基準箱部品の各面に隣接して配置可能な他の部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第1隣接部品情報が記憶されている。基準アセンブリ情報記憶部14には、基準アセンブリ部品の形状を特定する外形寸法を含む第2形状情報と、この基準アセンブリ部品の各面に隣接して配置可能な他の部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第2隣接部品情報が記憶されている。合成部19は、基準箱部品又は基準アセンブリ部品を複数組み合わせて組立品を構成する際に、隣接配置される2つの部品の第1、第2形状情報並びに第1、第2隣接部品情報に基づいて、これら2つの部品を隣接して配置することが可能か否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばシステム収納家具やシステムキッチンのように、複数の箱部品を組み合わせて構成される組立品の設計作業を支援する設計支援装置に関するものである。
従来、コンピュータを利用して製品の設計作業を支援する設計支援システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された設計支援システムでは、作成済み又は標準的な形状のデータを雛形データとして登録し、設計者は、作成しようとする形状に最も近い雛形データを呼び出して、雛形データの寸法値を変更することで、新たな製品の設計を行っていた。
特開2006−18461号公報
ところで、一般家庭において使用される製品として、システム収納家具やシステムキッチンのように、複数の箱部品を組み合わせて構成される組立品があり、このような組立品の設計作業を支援するためにコンピュータを利用することが考えられている。
このような組立品では、ユーザの多様なニーズに応えるため、組立品を構成する箱部品として、外形寸法の異なるものや、扉などの可動部分の形状及び寸法が異なるものなどが多品種用意されている。そのため、組立品を構成する箱部品の組み合わせによっては、うまく組み立てられないものや、組立は行えるものの可動部を動かすと干渉してしまい、意図した機能が提供できないような箱部品の組み合わせができてしまう可能性があった。
組立がうまく行えなかったり、組立は可能であるが所定の機能を実現できないような箱部品の組み合わせを設計段階で発見する作業は、組立品を構成する箱部品の数や種類が多いほど、長い時間が必要になる。このような作業を3次元CADやデジタルモックアップツールの機能を利用して自動的に行うことも考えられるが、検証対象の箱部品の数や種類が多い場合、検証対象の箱部品の3次元モデルを作成する工数が負担となって、やはり長い時間が必要になる。
このように、箱部品の組み合わせが適正に行えるか否かを検証するのに長時間を必要としている状況では、昨今の商品開発サイクルの短期化に対応できず、商品の開発期間の短縮や開発業務の効率化を図ることができないという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、商品設計の期間や工数を低減可能な設計支援装置を提供することにある。
本発明の設計支援装置は、複数種類の第1箱部品及び第1箱部品を複数組み合わせて構成される複数種類の第1アセンブリ部品のうち少なくとも何れか一方を複数組み合わせて構成される組立品の設計作業を支援するものである。この設計支援装置は、第1箱部品、第1アセンブリ部品、及び組立品の仕様を設計者が入力するための入力部と、第1箱部品の部品情報を記憶する第1記憶部と、第1アセンブリ部品の部品情報を記憶する第2記憶部と、入力部を用いて設計対象の組立品に使用する第1箱部品又は第1アセンブリ部品の組み合わせが入力されると、入力された情報をもとに第1箱部品又は第1アセンブリ部品の部品情報を第1記憶部又は第2記憶部から検索する検索部と、入力部を用いて入力された組み合わせの情報をもとに、検索部によって検索された第1箱部品又は第1アセンブリ部品を複数組み合わせた組立品を作成する合成部を備える。第1記憶部には、第1箱部品の部品情報として、この第1箱部品の形状を特定する外形寸法を含む第1形状情報と、この第1箱部品の各面に隣接して配置可能な他の第1箱部品又は第1アセンブリ部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第1隣接部品情報とが少なくとも記憶される。第2記憶部には、第1アセンブリ部品の部品情報として、この第1アセンブリ部品の形状を特定する外形寸法を含む第2形状情報と、この第1アセンブリ部品の各面に隣接して配置可能な第1箱部品又は他の第1アセンブリ部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第2隣接部品情報とが少なくとも記憶される。合成部は、第1箱部品又は第1アセンブリ部品を複数組み合わせて組立品を構成する際に、隣接配置される2つの部品の第1又は第2形状情報並びに第1又は第2隣接部品情報に基づいて、これら2つの部品を隣接して配置することが可能か否かを判断することを特徴とする。
この設計支援装置において、第1箱部品の第1形状情報が、この第1箱部品の高さ、幅、奥行きの寸法、及び、この第1箱部品の正面方向を表す方向ベクトルからなる基本パラメータと、この第1箱部品に付随する扉板の開閉に必要な空間を示す第1必要空間情報と、この第1箱部品から収納物品を出し入れするのに必要な空間を示す第2必要空間情報を含むことも好ましい。
この設計支援装置において、第1箱部品の部品情報が、この第1箱部品を構成する部材の種類及び個数からなる部材構成情報と、部材の種類及び高さ、幅、奥行きの各寸法からなる基本パラメータと、部材に必要な加工内容を示す部材パラメータとを含むことも好ましい。
この設計支援装置において、第1隣接部品情報及び第2隣接部品情報が、第1箱部品及び第1アセンブリ部品の各面に隣接して配置可能な他の部品の有無、並びに、配置可能な部品が有れば、その部品の種類と、その部品を直付けできるか否かの情報と、直付けできない場合は他の部品との間に設ける間隔を表す情報とを含むことも好ましい。
この設計支援装置において、入力部を用いて指定された第1箱部品の部品情報を第1記憶部から検索する検索部と、検索部により検索された第1箱部品の部品情報をもとに、入力部を用いて入力された仕様変更情報にしたがって、第1箱部品の仕様を変更した第2箱部品を生成する派生生成部とを備え、派生生成部で生成された第2箱部品が設計者によって承認されると、第1箱部品として第1記憶部に追加登録されることも好ましい。
この設計支援装置において、第1箱部品の部品情報が、この第1箱部品を構成する部材の種類及び個数からなる部材構成情報と、部材の種類及び高さ、幅、奥行きの各寸法からなる基本パラメータを含み、派生生成部が第1箱部品の仕様を変更して第2箱部品を生成する際に、変更元の第1箱部品を構成する部材の基本パラメータを、仕様の変更内容に応じて変更することで、基本パラメータが変更された部材を組み合わせてできる第2箱部品を生成することも好ましい。
この設計支援装置において、入力部を用いて入力された情報をもとに、第1記憶部又は第2記憶部から該当する第1箱部品又は第1アセンブリ部品を複数抽出する検索部を備え、合成部は、検索部によって抽出された複数の第1箱部品又は第1アセンブリ部品を組み合わせて第2アセンブリ部品を生成し、合成部で生成された第2アセンブリ部品が設計者によって承認されると、第1アセンブリ部品として第2記憶部に追加登録されることも好ましい。
この設計支援装置において、入力部を用いて入力された検索条件にしたがって、第1記憶部および第2記憶部を検索し、検索条件に一致する第1箱部品及び第1アセンブリ部品を抽出する検索部と、この検索部で抽出された第1箱部品及び第1アセンブリ部品を表示する表示部とを備えることも好ましい。
本発明によれば、2つの部品(第1箱部品同士、第1アセンブリ部品同士、又は第1箱部品と第1アセンブリ部品)を隣接させて組み合わせる場合に、合成部は、第1箱部品及び第1アセンブリ部品に対してそれぞれ設定された外形寸法を含む第1、第2形状情報と、各部品の各面に隣接して配置可能な他の部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第1、第2隣接部品情報とに基づいて、2つの部品を隣接して配置できるか否かを判断している。したがって、従来のように各部品の3次元モデルを作成し、3次元モデルを用いて部品同士の組み合せが可能か否かを判断する必要が無く、各部品の3次元モデルを作成する工数やコストが削減できるから、商品設計の期間や工数を低減可能な設計支援装置を実現できる。
本実施形態の設計支援装置のブロック図である。 (a)は箱部品の外観斜視図、(b)はアセンブリ部品の外観斜視図、(c)はアセンブリ部品の構成を示す説明図である。 (a)〜(c)は箱部品の外観斜視図、(d)は箱部品の上面図である。 (a)は箱部品の分解斜視図、(b)は箱部品を構成する左側板の外観斜視図、(c)は左側板と天板の結合部分を示す一部破断せる上面図、(d)は左側板と裏板の結合部分を示す上面図である。 (a)(b)は箱部品の必要空間情報を説明する外観斜視図である。 (a)は箱部品と箱部品から作成された派生箱部品の外観斜視図、(b)は箱部品及び派生箱部品をそれぞれ構成する部材の外観斜視図、(c)は箱部品及び派生箱部品の必要空間情報を説明する外観斜視図である。 (a)はアセンブリ部品の外観斜視図、(b)はアセンブリ部品を構成する箱部品の必要空間情報を説明する外観斜視図、(c)はアセンブリ部品の必要空間情報を説明する外観斜視図である。 (a)(b)は箱部品を並べてアセンブリ部品を作成する場合に隣接部品情報をもとに隣接できるか否かを判断する方法を説明する外観斜視図である。 (a)(b)は箱部品を並べてアセンブリ部品を作成する場合に必要空間情報が干渉していないかを判断する方法を説明する外観斜視図である。 検索部によるアセンブリ部品の検索方法を説明する外観斜視図である。
以下に図面を参照して実施形態を説明する。尚、以下では、それぞれ什器などを収納する箱部品を複数組み合わせて構成される組立品(例えば一般家庭向けのシステム収納家具やシステムキッチンなど)の設計作業を支援する装置を例にして説明を行う。
ここで、本実施形態の設計支援装置1によって設計される組立品は複数の箱部品を組み合わせて構成されるのであるが、以下ではその最小単位を箱部品といい、箱部品を複数組み合わせたものをアセンブリ部品という。箱部品には、部品仕様が決定され、繰り返し使用できるように本装置に登録された基準箱部品(第1箱部品)と、設計者の変更命令に応じて基準箱部品の部品仕様を変更することで派生的に作成される派生箱部品(第2箱部品)がある。またアセンブリ部品にも、部品仕様が決定され、繰り返し使用できるように本装置に登録された基準アセンブリ部品(第1アセンブリ部品)と、設計者の変更命令に応じて基準アセンブリ部品の部品仕様を変更することで派生的に作成される派生アセンブリ部品(第2アセンブリ部品)がある。
そして、この設計支援装置1を用いて設計される組立品は、複数の箱部品を組み合わせたり、箱部品及びアセンブリ部品を複数組み合わせたり、複数のアセンブリ部品を組み合わせたりすることで構成される。例えば図2(a)〜(c)はシステムキッチンを構成する基準アセンブリ部品C1の一例を示している。図2(c)は基準アセンブリ部品C1の部品構成を示し、この基準アセンブリ部品C1は、2つのサブアセンブリ部品B1,B2を組み合わせて成り、これらのサブアセンブリ部品B1,B2を左右に並べて連結することによって構成される。サブアセンブリ部品B1は、換気用のファンを収納した所謂レンジフードからなる箱部品A1を左側、扉を有する収納戸棚(所謂ウォールキャビネット)からなる箱部品A2を右側にし、両箱部品A1,A2を並べて連結することで構成される。またサブアセンブリ部品B2は、扉を有する収納戸棚からなる箱部品A3,A4を左右に並べて連結することで構成される。
図1は設計支援装置1の概略構成を示したブロック図である。この設計支援装置1は、入力部11、基準箱部品情報記憶部12(第1記憶部)、派生箱部品情報記憶部13、基準アセンブリ情報記憶部14(第2記憶部)、派生アセンブリ情報記憶部15、派生生成部16、出力部17(表示部)、検索部18、合成部19、派生更新部20を備えている。ここにおいて、派生生成部16、検索部18及び合成部19は、例えばコンピュータにプログラムを実行させることによって、コンピュータの演算機能により実現される。以下、各部の構成及び動作について説明する。
入力部11は、例えばキーボードやマウスのような入力装置で構成される。この入力部11は、設計者が設計対象の製品に要求する情報(製品の形状、寸法、色、材料など製品仕様を特定する情報)や、上述した派生箱部品及び派生アセンブリ部品を生成するために部品仕様を変更させる命令などの各種命令を入力するために用いられる。
基準箱部品情報記憶部12は、基準箱部品についての部品情報(基準部品情報と言う。)が登録されたデータベースである。基準部品情報とはアセンブリ部品や組立品の設計作業において使用される情報であり、部品形状パラメータ(第1形状情報)、部材構成情報、部材パラメータ、部材組立情報、隣接部品情報(第1隣接部品情報)の5つの情報からなる。
ここにおいて、部品形状パラメータとは、箱部品の形状を特定する寸法値などからなる。例えば図3(a)〜(d)に示すような箱部品A4について部品形状パラメータを説明する。この箱部品A4の部品形状パラメータは、当該箱部品の形状を特定する高さ(H)、幅(W)、奥行き(D)の寸法値、及び、正面方向を表す方向ベクトル(N)からなる基本パラメータと、箱部品の周囲に設ける空間を示した第1、第2必要空間情報からなる。ここで、箱部品の正面とは、ユーザが箱部品に物を出し入れする際に利用する面をいい、開口や開口を塞ぐ蓋が設けられている面をいう。第1必要空間情報は、箱部品A4に設けられた扉板a6,a7の開閉に必要な空間Z1を示す情報であり、高さ(H1)、幅(W1)、奥行き(D1)の各寸法値からなる。第2必要空間情報は、箱部品A4に収容物を出し入れするために必要な最低限の空間Z2(図3(d)でハッチングを施した領域)を示す情報であり、高さ(H2)、幅(W2)、奥行き(D2)の各寸法値からなる。尚、図3の例では第1必要空間情報及び第2必要空間情報の高さと奥行きは同じであり(H1=H2、D1=D2)、第1必要空間Z1の幅W1は第2必要空間Z2の幅W2よりも広めに設定されている。
部材構成情報は、箱部品を構成する天板、底板、側板、裏板、扉板、引出しなどの部材の種類と個数からなる情報であり、各々の部材について後述の部材パラメータが設定されている。例えば図4(a)(b)に示す箱部品A4の場合は、天板a1、底板a2、左側板a3、右側板a4、裏板a5、左扉板a6,右扉板a7の7種類の部材とその数量の情報が部材構成情報として記憶されている。また各部材について部材パラメータが記憶されており、例えば左側板a3の場合、部材の品番と、材料と、高さ(H3)、幅(W3)、奥行き(D3)の各寸法からなる基本パラメータとが記憶され、この基本パラメータは、上述した部品形状パラメータの基本パラメータと所定の関係式で関係付けられている。また図4(c)に示すように、水平方向に沿って配置される部材(天板a1、底板a2、棚板など)と、鉛直方向に沿って配置される部材(側板a3,a4など)をダボ22で接続する場合、ダボ穴21が開けられる部材には、穴開け加工を行うために必要な穴加工データ(穴径、穴深さ、ダボ穴21の間隔と側板の奥行寸法から求めた穴個数、穴開け位置の座標など)が部材パラメータとして記憶されている。また図4(d)に示すように、側板a3,a4に設けられた溝23に裏板a5を嵌合して固定する場合、溝23が形成される部材には、溝23の加工位置座標、方向、本数、幅、深さ、加工方法などの溝加工データが部材パラメータとして記録されている。
部材組立情報とは、箱部品を構成する部材についてその組立方法を示す情報である。
隣接部品情報とは、箱部品の各面(正面、背面、左側面、右側面、上面、底面)に隣接させることのできる他の箱部品又はアセンブリ部品(基準アセンブリ部品、サブアセンブリ部品)の有無、並びに、隣接可能な他の箱部品又はアセンブリ部品が存在する場合はその種類を示す情報である。また、隣接可能な他の箱部品又はアセンブリ部品が存在する場合は、隣接可能な他の部品を当該箱部品に直接取り付けるのか、間に間隔を開ける必要があるのかを示す情報である。
例えば図5(a)に示すウォールキャビネット(箱部品A4)の場合、側面以外の4つの面は隣接不可であり、背面を壁面に密着させるとともに上面を天井に密着させるよう設定され、正面には第1、第2必要空間Z1,Z2を示す必要空間情報が登録されている。一方、箱部品A4の左側面及び右側面には他の箱部品又はアセンブリ部品を直接取り付けて隣接可能であり、その種類として箱部品A2,A3,A4が登録されている(表1参照)。
また、図5(b)に示すレンジフード(箱部品A1)の場合、側面及び下面以外の3つの面は隣接不可であり、背面を壁面に密着させるとともに上面を天井に密着させるよう設定され、正面には必要空間Z3を示す必要空間情報が登録されている。一方、箱部品A1の左側面及び右側面には他の箱部品又はアセンブリ部品を直接取り付けて隣接可能であり、その種類として箱部品A2,A3,A4が登録されている。また箱部品A1の下面には、レンジ台を備えたアセンブリ部品C2が間隔を開けた状態で隣接可能であり、必要空間Z4を示す必要空間情報が登録されている(表2参照)。
Figure 2012108734
Figure 2012108734
派生箱部品情報記憶部13は、派生箱部品についての部品情報(派生部品情報と言う。)が登録されたデータベースである。派生部品情報とは、アセンブリ部品や組立品の設計作業において使用される情報であり、基準部品情報と同様に、部品形状パラメータ、部材構成情報、部材パラメータ、部材組立情報、隣接部品情報の5つの情報からなる。
基準アセンブリ情報記憶部14は、基準アセンブリ部品についての部品情報(基準アセンブリ部品情報と言う。)を記憶するデータベースである。基準アセンブリ部品情報とは、例えば組立品の設計作業において使用される情報であり、アセンブリ部品形状パラメータ(第2形状情報)、部品構成情報、隣接部品情報(第2隣接部品情報)の3つの情報からなる。ここにおいて、アセンブリ部品形状パラメータとは、基準アセンブリ部品の形状を特定する縦、横、奥行きなどの寸法値からなる。
部品構成情報とは、基準アセンブリ部品を構成する箱部品の種類及び個数を示す情報と、基準アセンブリ部品を構成する部品の組立作業を示す組立作業情報からなる。尚、基準アセンブリ部品が、複数の箱部品を組み合わせて構成されるサブアセンブリ部品を構成部品として備える場合、基準アセンブリ部品の部品構成情報には、サブアセンブリ部品の種類及び個数を示す情報が含まれる。例えば図2(a)に示す基準アセンブリ部品C1の場合、この基準アセンブリ部品C1を構成する箱部品として箱部品A1,A2,A3,A4が各1個と登録され、サブアセンブリ部品の情報としてサブアセンブリ部品B1,B2が各1個と登録されている。
また組立作業情報は、組立対象や、組立手順や、締結・結合方法や、部品間を締結・結合するための結合部品、必要な工具・設備などを示す情報であり、この情報は設計者が入力部11を用いて手入力する。例えば図2(a)に示す基準アセンブリ部品C1の場合、サブアセンブリ部品B1の組立作業情報として、以下の表3に示すような情報が登録されている。
Figure 2012108734
隣接部品情報は、基準アセンブリ部品の各面(正面、背面、左側面、右側面、上面、底面)に隣接させることのできる他の部品(他の箱部品又は他のアセンブリ部品)の有無、並びに、隣接可能な他の部品が存在する場合はその種類を示す情報である。
派生アセンブリ情報記憶部15は、派生アセンブリ部品についての部品情報(派生アセンブリ部品情報と言う。)を記憶するデータベースである。派生アセンブリ部品情報とは、例えば組立品の設計作業において使用される情報であり、基準アセンブリ部品情報と同様、アセンブリ部品形状パラメータ、部品構成情報、隣接部品情報の3つの情報からなる。
派生生成部16は、入力部11を用いて設計者が入力した派生生成命令に従い、基準箱部品情報記憶部12から該当する基準箱部品の基準部品情報を読み出して、この基準部品情報をメモリ上にコピーする。そして、派生生成部16は、メモリ上にコピーした基準部品情報の一部乃至全部を、入力部11を用いて設計者が入力した新しいデータに書き換えて、新たに作成された派生箱部品の派生部品情報とし、この派生部品情報を派生箱部品情報記憶部13に登録する。尚、箱部品に設定された部品形状パラメータのうち基本パラメータのデータを操作して、箱形状を変形させると、この基本パラメータは、箱部品を構成する個々の部材に設定された部材パラメータのうちの基本パラメータと関係式で関係付けられている。したがって、派生生成部16が、部品形状パラメータの基本パラメータを変更すると、それに応じて、当該箱部品を構成する各部材の基本パラメータの値が変更され、各部材が変形した結果、各部材を組み合わせた派生箱部材が形成されるのである。尚、部材パラメータの基本パラメータが変更されると、それに応じて穴加工データや溝加工データも変更され、穴個数や溝長さが増減する。また必要空間情報も、箱部材の大きさに合わせて変更される。すなわち、箱部材の開口の大きさや扉板の大きさが変更されるため、扉板の開閉に必要な必要空間情報や、物の出し入れに必要な最低限の必要空間情報も、箱部材の形状変更に応じて都度再計算されるのである。
例えば、図6(a)に示す箱部品A4が基準箱部品として登録されている場合に、設計者が箱部品A4の幅寸法Wを600(mm)から900(mm)に変更するよう入力すると、派生生成部16が、箱部品A4の部品形状パラメータのうち幅寸法を900(mm)に変更した部品形状パラメータを有する派生箱部品A5を作成する。また図6(b)に示すように、派生生成部16は、部品形状パラメータに連動して、派生箱部品A5を構成する部材の部材パラメータを変更する。上述のように幅寸法が変更された場合、派生生成部16は、派生箱部品A5を構成する天板a1、底板a2、裏板a5、左扉板a6、右扉板a7の幅寸法を大きくし、またそれに伴って穴加工データや溝加工データを変更する。また図6(c)に示すように、派生生成部16は、箱部品A5の開口の大きさや扉板a6,a7の大きさが変更されたのに伴い、第1,第2必要空間Z1,Z2のデータを更新する。
派生箱部品情報記憶部13に登録された派生箱部品の情報は、派生更新部20によって閲覧でき、実際に使用する箱部品として問題が無いかを設計者が確認した後、問題が無ければ、入力部11を用いた登録操作に応じて、派生箱部品の情報が基準箱部品として、基準箱部品情報記憶部12に追加登録される。設計者が確認した結果、何らかの問題があれば、この派生箱部品の情報は、入力部11からの削除命令にしたがって、派生箱部品情報記憶部13から削除される。
出力部17は、例えばディスプレイ装置やプリンタなどの外部出力装置からなり、入力部11を用いて設計者が入力したデータや、派生生成部16や後述の合成部19で作成されたデータや、後述の検索部18による検索結果を表示するために用いられる。
検索部18は、入力部11を用いて設計者が入力した検索条件(例えば基準部品情報、派生部品情報、基準アセンブリ情報又は派生アセンブリ情報の一部)をもとに記憶部12〜15を検索する。そして、検索部18は、検索条件に合致する箱部品又はアセンブリ部品の情報を選択すると、選択した箱部品又はアセンブリ部品の情報を、出力部17に表示させるか、若しくは、派生生成部16や合成部19に出力する。例えば入力部11を用いて部品形状パラメータなどの検索条件が入力されると、検索部18は、基準箱部品情報記憶部12及び基準アセンブリ情報記憶部14を検索し、検索条件に該当する基準箱部品又は基準アセンブリ部品の情報を出力部17に表示させる。また合成部19で基準箱部品や基準アセンブリ部品を組み合わせて新たなアセンブリ部品を作成する際に、選択済みの部品に隣接して配置できる部品の候補を、選択済みの部品の隣接部品情報などをもとに検索して、出力部17に表示させる機能も備えている。また、新規に作成するアセンブリ部品のアセンブリ部品形状パラメータ(例えば幅)を入力した後、図10に示すように端から順番に箱部品A11,A12を組み入れていくと、残った幅寸法(W−W10)に合わせて、組み合わせが可能な箱部品A13やアセンブリ部品B11を選択して、出力部17に出力させる機能も備えている。
また検索部18は、入力された検索条件をもとに、箱部品又はアセンブリ部品を構成する部材を検索する機能も備えている。入力部11を用いて設計者が部品形状パラメータなどの検索条件を入力すると、検索部18は、基準箱部品情報記憶部12を検索して、検索条件に該当する基準部品情報を有する部材を出力部17に表示させる。また、派生生成部16が基準箱部品の部品形状パラメータを変更して派生箱部品を作成すると、その変更内容が、変更元の基準箱部品を構成する部材の部品形状パラメータに反映されて、変更後の値が派生箱部品の部品形状パラメータとして設定されるのであるが、この時、検索部18は、変更後の部品形状パラメータを検索条件として基準箱部品情報記憶部12を検索し、派生箱部品に合致する基準箱部品が存在するか否かを検索する。そして、派生生成部16で作成された派生箱部品と基本パラメータが同じ基準箱部品が既にあれば、検索部18は派生生成部16に検索結果を出力し、新たな派生箱部品を生成する代わりに既存の基準箱部品を流用するよう指示する。また、部品形状パラメータが変更された部材と同じ部材が既にあれば、検索部18は、派生箱部品を構成する部材の構成部材情報を、変更内容に合致した既存の部材の構成部材情報に置き換えた後、出力部17に変更内容を出力して設計者に既存の部材で流用することを報知する。
また、合成部19は、複数の箱部品(基準箱部品、派生箱部品)、或いは複数のアセンブリ部品(基準アセンブリ部品、派生アセンブリ部品)、或いは複数の箱部品とアセンブリ部品を組み合わせることによって、さらに大きなアセンブリ部品(派生アセンブリ部品)を作成する。尚、合成部19で派生アセンブリ部品を作成する際も、検索部18は、基準アセンブリ部品からの変更内容をもとに、基準アセンブリ情報記憶部14内を自動検索して、既に同じ構成のアセンブリ部品が存在するか否かを検索しており、既存のアセンブリ部品が存在すれば、新たな派生アセンブリ部品を作成する代わりに、既存のアセンブリ部品を流用するよう促すメッセージを出力部17に出力する。
合成部19によって派生アセンブリ部品が作成される場合の処理について説明する。入力部11を用いて設計者が複数の基準箱部品又は基準アセンブリ部品を指定すると、検索部18が設計者の指定した条件に合致する基準箱部品又は基準アセンブリ部品を基準箱部品情報記憶部12又は基準アセンブリ情報記憶部14から読み出して、合成部19に出力する。合成部19は、検索部18から入力された基準箱部品又は基準アセンブリ部品のうち任意の1つの部品(基準箱部品、基準アセンブリ部品)を作業空間内の基準位置に配置し、他の部品(基準箱部品、基準アセンブリ部品)を基準位置に配置した部品の隣に配置する。合成部19は、隣接配置された2つの部品の隣接部品情報を参照し、隣接部品情報に合致した組み合わせであれば、両部品の配置を承認するが、隣接部品情報に合致していない組み合わせであれば、両部品の配置は承認しない。また、隣接部品情報に合致した組み合せの場合、合成部19は、隣接して配置した2つの部品(基準箱部品、基準アセンブリ部品)の必要空間情報を参照し、2つの部品の必要空間情報(第1必要空間情報)に重なり合う領域がある場合は、出力部17に警告メッセージを表示させ、設計者に対して両部品の配置を承認するか否かを判断させる。第1必要空間情報に重なり合う部分があったとしても、第2必要空間情報に重なり合う部分がなければ、両部品の組み合わせは成立するので、合成部19で、この配置を承認するか否かの判断は行わず、設計者に対してその判断を行わせるようにしている。尚、複数の部品が隣接して配置される場合に、ある部品の第2必要空間と、他の部品の第1必要空間や基本パラメータが干渉している場合、合成部19はこの組み合わせでは箱部品を隣接して配置できないようになっている。
そして、合成部19が部品の配置を承認するか、又は、入力部11を用いて設計者が承認の命令を入力すると、複数の箱部品又はアセンブリ部品を組み合わせて構成されたアセンブリ部品が基準アセンブリ部品として基準アセンブリ情報記憶部14に登録される。
例えば図7(a)に示すように検索部18から合成部19へ2つの箱部品A2,A3の情報が出力され、合成部19が2つの箱部品A2,A3をその側面同士を接触させて配置した場合、箱部品A2,A3からなるアセンブリ部品について基本パラメータの高さ、奥行き、正面の法線ベクトルは、箱部品A2又はA3の高さ、奥行き、正面の法線ベクトルのデータを入力し、幅寸法は箱部品A2,A3の幅の合計値を入力する。また箱部品A2,A3からなるアセンブリ部品の必要空間情報は、箱部品A2,A3に付随した扉板の開閉に必要な空間となり、扉板の可動域が大きい箱部品A3の必要空間に、扉板の可動域が小さい箱部品A2の必要空間を合わせた形で、両箱部品A2,A3の必要空間を合計したものが代入される。図7(b)に示すように、箱部品A2の方が箱部品A3に比べて扉板が小さい場合、その第1必要空間Za2は箱部品A3の第1必要空間Za3に比べて前方への出代が小さくなっている。そこで、合成部19は、箱部品A2に設定された第1必要空間Za2の前方への出代を箱部品A3の第1必要空間Za3に合わせて、両部品の第1必要空間Za2,Za3を合計したものをアセンブリ部品の第1必要空間Z1として設定する(図7(c)参照)。
また、図8(a)(b)に示すようにアセンブリ部品B3に別のアセンブリ部品を連結して新たなアセンブリ部品を作成する場合、アセンブリ部品B3の隣接部品条件は表4に示す通りであり、右側面に隣接する部品の条件として高さが200mm、奥行きが100mm以下という条件が設定されている。
Figure 2012108734
合成部19が、アセンブリ部品B3を基準位置に配置し、このアセンブリ部品B3の右側面に他の部品を隣接配置する場合、隣接配置される部品は正面をアセンブリ部品B3と揃え、正面のエッジをアセンブリ部品B3に接した状態で配置される。この時、合成部19は、アセンブリ部品B3とこれに隣接する部品の隣接部品条件を参照し、隣接可能な部品の種類や基本パラメータが合致しない場合はその組み合わせを成立させない。アセンブリ部品B3は背面を壁面に密着させるととともに、上面を天井に密着させて配置されるので、右側面に隣接可能な部品の条件として高さが同じで(H=200mm)、奥行きがアセンブリ部品B3の奥行き以下(D≦100mm)という条件が設定されている。したがって、図8(a)に示すように高さが150mmのアセンブリ部品B4とは隣接部品条件が合致せず、この組み合わせは成立させない。一方、図8(b)に示すアセンブリ部品B5は高さが200mm、奥行きが50mmであり、アセンブリ部品B3の隣接部品条件に合致しているので、合成部19はアセンブリ部品B3,B5の組み合わせを成立させる。
このように合成部19は、アセンブリ部品B3と隣接配置される候補の部品B4,B5とにそれぞれ設定された基準アセンブリ情報のうち隣接部品情報をもとに、隣接条件に合致しているか否かを判断し、不適合ならばその組み合わせを成立させないので、三次元モデルを作成し、三次元モデルを解析して組み合わせの可否を判断する場合に比べて簡単に組み合わせの可否を判断できる。
また合成部19では、2つのアセンブリ部品を連結する場合に以下のようにして必要空間情報を求めている。図9(a)に示すように2つの部品B6,B7が隣接配置される場合、合成部19は、各部品B6,B7の正面と左側面と底面が接する頂点座標を(0,0,0)として、必要空間の各頂点の座標を求める。そして、2つのアセンブリ部品B6,B7が隣接する場合、合成部19は、左側のアセンブリ部品B6において正面と右側面と底面が接する頂点の座標(100,0,0)を、右側のアセンブリ部品B7の頂点座標(0,0,0)に代入して、アセンブリ部品B7の各頂点座標を再計算する。この時、アセンブリ部品B7の必要空間の各頂点座標は図9(b)に示す通りであり、それぞれの頂点から必要空間の座標を容易に求めるとができる。また、それぞれの頂点の座標から、必要空間の境界面が算出できるため、アセンブリ部品B6,B7の必要空間の境界面が互いに交わっていないかを、各頂点の座標から容易に判断することができる。
派生更新部20は、入力部11を用いて設計者が指定した派生箱部品又は派生アセンブリ部品のデータを、派生箱部品情報記憶部13又は派生アセンブリ情報記憶部15から読み出し、基準箱部品情報記憶部12又は基準アセンブリ情報記憶部14にコピーするとともに、元データを削除する。また、入力部11を用いて派生箱部品又は派生アセンブリ部品の削除命令が入力されると、派生更新部20は、入力部11からの入力データをもとに、派生箱部品情報記憶部13又は派生アセンブリ情報記憶部15に登録された派生箱部品又は派生アセンブリ部品のデータを削除する。尚、派生更新部20が、複写又は削除する対象のデータを選択する際は、上述の検索部18から引き渡されたデータについて処理を行う。
尚、合成部19によって新規に作成されたアセンブリ部品の情報は、派生アセンブリ部品の情報として派生アセンブリ情報記憶部15に保存される。
新規に作成された派生アセンブリ部品の閲覧を入力部11を用いて設計者が指示すると、派生更新部20が、入力部11からの閲覧命令にしたがって、派生アセンブリ情報記憶部15に登録されたアセンブリ部品の情報を出力部17に出力させるので、新規に作成された派生アセンブリ部品の情報を設計者が閲覧することができる。設計者は派生アセンブリ部品の内容を確認し、箱部品として問題がないことを確認すると、入力部11を用いて承認の入力を行い、承認された場合は派生アセンブリ情報記憶部15に記憶されたアセンブリ部品の情報が基準アセンブリ部品の情報として基準アセンブリ情報記憶部14に追加登録される。また設計者が確認した結果、箱部品として問題があると判断した場合、設計者が入力部11を用いて不承認の入力を行うと、このアセンブリ部品の情報が派生アセンブリ情報記憶部から削除される。
本実施形態の設計支援装置1の各部の構成及び動作は以上の通りであり、合成部19が、入力部11を用いて設計者が入力した命令に従って、複数の箱部品、又は、複数のアセンブリ部品、又は箱部品とアセンブリ部品を複数組み合わせて新たなアセンブリ部品(組立品)を生成する場合、合成部19は、隣接配置される2つの部品の部品形状パラメータ(第1形状情報)又はアセンブリ部品形状パラメータ(第2形状情報)、並びに、隣接部品情報(第1又は第2隣接部品情報)を基準部品情報記憶部12、基準アセンブリ情報記憶部14から読み出し、これらの情報に基づいて、2つの部品を隣接して配置することが可能か否かを判断している。
これにより、2つの部品(基準箱部品同士、基準アセンブリ部品同士、又は基準箱部品と基準アセンブリ部品)を隣接させて組み合わせる場合に、合成部19は、基準箱部品及び基準アセンブリ部品に対してそれぞれ設定された第1、第2形状情報と第1、第2隣接部品情報とに基づいて、2つの部品を隣接して配置できるか否かを判断することができる。したがって、従来のように各部品の3次元モデルを作成し、3次元モデルを用いて部品同士の組み合せが可能か否かを判断する必要が無く、各部品の3次元モデルを作成する工数やコストが削減できるから、商品設計の期間や工数を低減可能な設計支援装置を実現できる。
また設計支援装置1の基準箱部品情報記憶部12には、基準箱部品の部品形状パラメータ(第1形状情報)として、この基準箱部品の高さ、幅、奥行きの寸法、及び、この基準箱部品の正面方向を表す方向ベクトルからなる基本パラメータと、この基準箱部品に付随する扉板の開閉に必要な空間を示す第1必要空間情報と、この基準箱部品から収納物品を出し入れするのに必要な空間を示す第2必要空間情報とが記憶されている。
これにより、合成部19では、基準箱部品に対して設定された基本パラメータと第1、第2必要空間情報を用いることで、2つの基準箱部品が、互いに干渉することなく隣接して配置できるか否かを容易に判断でき、各部品の3次元モデルを用いて隣接配置が可能か否かを判断する場合に比べて簡単に判断することができる。
また、基準箱部品情報記憶部12及び基準アセンブリ情報記憶部14には、隣接部品情報(第1隣接部品情報、第2隣接部品情報)として、当該部品(基準箱部品又は基準アセンブリ部品)の各面に隣接して配置可能な他の部品の有無、並びに、配置可能な部品が有れば、その部品の種類と、その部品を直付けできるか否かの情報と、直付けできない場合は他の部品との間に設ける間隔を表す情報とが記憶されている。
このように基準箱部品及び基準アセンブリ部品にはそれぞれ隣接部品情報が設定されているので、合成部19では、隣接配置される2つの部品に設定された隣接部品情報をもとに、この2つの部品を隣接して配置できるか否かが容易に判断でき、各部品の3次元モデルを用いて隣接配置が可能か否かを判断する場合に比べて簡単に判断することができる。
また、基準箱部品から派生箱部品を生成させる際に、設計者が入力部11を用いて変更元の基準箱部品を指定する検索条件を入力すると、検索部18によって検索条件に合致する基準箱部品の情報が基準部品情報記憶部12から検索され、検索結果が派生生成部16に出力される。派生生成部16では、設計者が入力部11を用いて入力した仕様変更情報にしたがって、変更元の基準箱部品の仕様を変更した派生箱部品を生成し、派生箱部品情報記憶部13に記憶させる。そして、派生生成部16で生成された派生箱部品の内容を設計者が確認し、この派生箱部品を承認する命令を設計者が入力部11を用いて入力すると、派生更新部20は、派生箱部品情報記憶部13に記憶された派生箱部品を基準箱部品として基準部品情報記憶部12に追加登録する。
これにより、基準部品情報記憶部12に登録された基準箱部品をもとに、その部品仕様が変更された派生箱部品を生成し、問題がなければ派生箱部品が基準箱部品として追加登録されるので、設計者の要求に応じて、基準箱部品の設計変更を容易に行うことができる。
また、基準箱部品情報記憶部12には基準箱部品の部品情報として、基準箱部品を構成する部材の種類及び個数からなる部材構成情報と、部材の種類及び高さ、幅、奥行きの各寸法からなる基本パラメータが登録されている。各部材の基本パラメータは、当該基準箱部品の部品形状パラメータを構成する基本パラメータと所定の関係式で関係付けられている。そして、派生生成部16が、基準箱部品の仕様を変更して派生箱部品を生成する際には、変更元の基準箱部品を構成する部材の基本パラメータを、仕様の変更内容に応じて変更することで、基本パラメータが変更された部材を組み合わせてできる派生箱部品を生成している。
これにより、基準箱部品の仕様を変更して派生箱部品を生成する場合に、仕様の変更内容を変更元の箱部品を構成する部材に反映させることによって、派生箱部品を構成する部材の基本パラメータを求めることができる。そして、派生箱部品を構成する部材の基本パラメータが求まれば、派生箱部品を構成する部材に、基準箱部品を構成する既存の部材を流用できるか否かを容易に判別でき、既存の部材が流用できれば箱部品を構成する部材の種類を低減できる。
また、合成部19を用いて派生アセンブリ部品を生成させる際に、入力部11を用いて使用する部品の検索条件が入力されると、検索部18が基準箱部品情報記憶部12及び基準アセンブリ情報記憶部14から該当する基準箱部品又は基準アセンブリ部品を複数抽出する。合成部19は、検索部18によって抽出された複数の基準箱部品又は基準アセンブリ部品を組み合わせて派生アセンブリ部品(第2アセンブリ部品)を生成し、派生アセンブリ情報記憶部15に記憶させる。そして、合成部19で生成された派生アセンブリ部品を設計者が確認し、入力部11を用いて派生アセンブリ部品を承認する命令が入力されると、基準アセンブリ部品として基準アセンブリ情報記憶部14に派生アセンブリ部品の情報が追加登録される。
これにより、基準部品情報記憶部12に登録された基準箱部品又は基準アセンブリ情報記憶部14に登録された基準アセンブリ部品を組み合わせて新たなアセンブリ部品(派生アセンブリ部品)が生成され、派生アセンブリ部品の内容に問題がなければ派生アセンブリ部品が基準アセンブリ部品として追加登録されるので、設計者の要求に応じて基準アセンブリ部品の追加を容易に行うことができる。
また、本設計支援装置1では、入力部11を用いて入力された検索条件にしたがって、検索部18が基準箱部品情報記憶部12および基準アセンブリ情報記憶部14を検索し、検索条件に一致する基準箱部品又は基準アセンブリ部品を抽出すると、検索部18で抽出された基準箱部品及び基準アセンブリ部品が出力部17に出力され、出力部17によって検索結果が設計者に提示される。
これにより、設計者は、入力部11を用いて入力した検索条件に合致する基準箱部品及び基準アセンブリ部品を確認できるから、出力部17に出力された検索結果をもとに、部品の組み合せを指示したり、検索条件の変更を指示することができ、最適な基準箱部品又は基準アセンブリ部品を選択させることができる。
1 設計支援装置
11 入力部
12 基準箱部品情報記憶部(第1記憶部)
13 派生箱部品情報記憶部
14 基準アセンブリ情報記憶部(第2記憶部)
15 派生アセンブリ情報記憶部
16 派生生成部
17 出力部(表示部)
18 検索部
19 合成部
A1〜A4 基準箱部品(第1箱部品)
C1,C2 基準アセンブリ部品(第1アセンブリ部品)

Claims (8)

  1. 複数種類の第1箱部品及び前記第1箱部品を複数組み合わせて構成される複数種類の第1アセンブリ部品のうち少なくとも何れか一方を複数組み合わせて構成される組立品の設計作業を支援する設計支援装置であって、
    前記第1箱部品、前記第1アセンブリ部品、及び前記組立品の仕様を設計者が入力するための入力部と、
    前記第1箱部品の部品情報を記憶する第1記憶部と、
    前記第1アセンブリ部品の部品情報を記憶する第2記憶部と、
    前記入力部を用いて設計対象の組立品に使用する前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品の組み合わせが入力されると、入力された情報をもとに前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品の部品情報を前記第1記憶部又は前記第2記憶部から検索する検索部と、
    前記入力部を用いて入力された組み合わせの情報をもとに、前記検索部によって検索された前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品を複数組み合わせた組立品を作成する合成部とを備え、
    前記第1記憶部には、前記第1箱部品の部品情報として、この第1箱部品の形状を特定する外形寸法を含む第1形状情報と、この第1箱部品の各面に隣接して配置可能な他の前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第1隣接部品情報とが少なくとも記憶されるとともに、
    前記第2記憶部には、前記第1アセンブリ部品の部品情報として、この第1アセンブリ部品の形状を特定する外形寸法を含む第2形状情報と、この第1アセンブリ部品の各面に隣接して配置可能な前記第1箱部品又は他の前記第1アセンブリ部品の有無並びに配置可能であればその種類の情報からなる第2隣接部品情報とが少なくとも記憶され、
    前記合成部は、前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品を複数組み合わせて組立品を構成する際に、隣接配置される2つの部品の第1又は第2形状情報並びに第1又は第2隣接部品情報に基づいて、これら2つの部品を隣接して配置することが可能か否かを判断することを特徴とする設計支援装置。
  2. 前記第1箱部品の前記第1形状情報が、この第1箱部品の高さ、幅、奥行きの寸法、及び、この第1箱部品の正面方向を表す方向ベクトルからなる基本パラメータと、この第1箱部品に付随する扉板の開閉に必要な空間を示す第1必要空間情報と、この第1箱部品から収納物品を出し入れするのに必要な空間を示す第2必要空間情報を含むことを特徴とする請求項1記載の設計支援装置。
  3. 前記第1箱部品の部品情報が、この第1箱部品を構成する部材の種類及び個数からなる部材構成情報と、前記部材の種類及び高さ、幅、奥行きの各寸法からなる基本パラメータと、前記部材に必要な加工内容を示す部材パラメータとを含むことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の設計支援装置。
  4. 前記第1隣接部品情報及び前記第2隣接部品情報が、第1箱部品及び第1アセンブリ部品の各面に隣接して配置可能な他の部品の有無、並びに、配置可能な部品が有れば、その部品の種類と、その部品を直付けできるか否かの情報と、直付けできない場合は他の部品との間に設ける間隔を表す情報とを含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の設計支援装置。
  5. 前記入力部を用いて指定された前記第1箱部品の部品情報を前記第1記憶部から検索する検索部と、前記検索部により検索された前記第1箱部品の部品情報をもとに、前記入力部を用いて入力された仕様変更情報にしたがって、前記第1箱部品の仕様を変更した第2箱部品を生成する派生生成部とを備え、
    前記派生生成部で生成された前記第2箱部品が設計者によって承認されると、前記第1箱部品として前記第1記憶部に追加登録されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の設計支援装置。
  6. 前記第1箱部品の部品情報が、この第1箱部品を構成する部材の種類及び個数からなる部材構成情報と、前記部材の種類及び高さ、幅、奥行きの各寸法からなる基本パラメータを含み、
    前記派生生成部が前記第1箱部品の仕様を変更して第2箱部品を生成する際に、変更元の第1箱部品を構成する部材の基本パラメータを、仕様の変更内容に応じて変更することで、基本パラメータが変更された部材を組み合わせてできる前記第2箱部品を生成することを特徴とする請求項5記載の設計支援装置。
  7. 前記入力部を用いて入力された情報をもとに、前記第1記憶部又は前記第2記憶部から該当する前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品を複数抽出する検索部を備え、
    前記合成部は、前記検索部によって抽出された複数の前記第1箱部品又は前記第1アセンブリ部品を組み合わせて第2アセンブリ部品を生成し、
    前記合成部で生成された前記第2アセンブリ部品が設計者によって承認されると、前記第1アセンブリ部品として前記第2記憶部に追加登録されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の設計支援装置。
  8. 前記入力部を用いて入力された検索条件にしたがって、前記第1記憶部および前記第2記憶部を検索し、前記検索条件に一致する前記第1箱部品及び前記第1アセンブリ部品を抽出する検索部と、この検索部で抽出された前記第1箱部品及び前記第1アセンブリ部品を表示する表示部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の設計支援装置。
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