JP3009135B2 - 薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置と方法 - Google Patents

薄板金属製作設備全体にわたって設計製作情報を分配する装置と方法

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JP3009135B2 JP18338997A JP18338997A JP3009135B2 JP 3009135 B2 JP3009135 B2 JP 3009135B2 JP 18338997 A JP18338997 A JP 18338997A JP 18338997 A JP18338997 A JP 18338997A JP 3009135 B2 JP3009135 B2 JP 3009135B2
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Description

【発明の詳細な説明】
関連出願データ 本出願は1996年5月6日出願の「薄板金属製作設備
全体に亘って設計製作情報を管理し分配する装置と方
法」と題したU.S.仮出願No.60/016,94
8に準拠し、その明細書を全般的に参照する事によって
本明細書に明白にとりいれていることを主張する。 著作権についての注意書き 本特許文書の明細書の一部は、著作権保護の対象になっ
ている。著作権保有者はU.S.特許・商標局の特許フ
アイルや記録に記載されている特許明細書の何人かによ
る複写には異議を申し立てないが、それ以外のものにつ
いては著作権保有者は著作権すべてを保留する。 発明の背景 発明の分野 本発明は一般的に、製造分野及び薄板金属部品のような
部品の製作に関するものである。特に、本発明は曲げ薄
板金属部品の製作を容易にするために設計・製作情報を
工場全体にわたって管理・分配する装置と方法に関する
ものである。 背景情報 伝統的に、たとえば薄板金属の進歩的な製造設備での曲
げ薄板金属の製作は、連続的な製作製造段階を含む。第
一段階は設計段階で、そこでは顧客の仕様にもとづいて
薄板金属部品の設計が行われる。通例顧客は特定の薄板
金属部品の設備での製作を注文する。顧客の注文は通
例、部品を工場で製造するのに必要な製品と設計の情報
を含んでいる。この情報は、たとえば部品の幾何学的寸
法、部品に必要な材料(たとえば鋼鉄、ステインレス
鋼、またはアルミニウム)、特殊な成形の情報、分量、
引き渡し年月日等を含むことがある。客先から要請され
た薄板金属部品は広範囲の種類の応用に設計・製作する
ことが出来る。たとえば、製作された部品は最終的には
コンピュータのケース、配電盤、航空機の肘掛け、また
は自動車のドアのパネルに使われるかもしれない。設計
段階では、薄板金属部品の設計は、適当なコンピュータ
支援設計(CAD)システムによって製造設備の設計部
でなされる。顧客の仕様に応じて、プログラマーがCA
Dシステムを用いて薄板金属部品の2次元(2−D)モ
デルを作成することもできる。通例、客先は部品の重要
な幾何学的寸法を含む青写真を提供する。この青写真
は、部品に含まれる特別の成形や記号、または薄板金属
部品の表面の孔や他の開口を示すこともある。設計プロ
グラマーはCADシステムで2−Dモデルを作成するた
め、この青写真を度々用いる。この2−Dモデルはま
た、薄板金属部品の曲げ線及び/または寸法情報を含む
平面図と、一つまたは一つ以上の透視図を含むこともあ
る。実際に薄板金属部品の曲げ加工を開始する前に、先
ず原材料から部品を打ち抜き切断するか/または切断し
なければならない。在庫材料の処理に当たって、打ち抜
きプレスやプラズマまたはレーザー切断機を制御作動す
るのに、普通コンピュータ数値制御(CNC)または数
値制御(NC)が用いられる。この在庫材料の処理を容
易にするため、設計プログラマーは、コンピュータ支援
製造(CAM)システムまたはCAD/CAMシステム
を用いて2−Dモデルにもとづいた制御コードを作成す
ることが出来る。この制御コードには、打ち抜きプレス
及び/または切断機にとりいれて、在庫材料からの薄板
金属部品の打ち抜き、または切断に利用できる部品プロ
グラムが含められていることもある。製造プロセスの次
の段階は曲げ加工計画段階である.この段階で、曲げ加
工計画が作業場で曲げ加工オペレータによって立てられ
る。オペレータには通常切断または打ち抜かれた一つま
たは一つ以上の在庫材料とともに、部品の青写真または
2−D図面が渡される。これらの材料で曲げ加工オペレ
ータは使用する工具と実施される曲げの手順を定める曲
げ加工計画を立てる。曲げ作業場には、オペレータがデ
ータを入力した曲げコード、または曲げ計画にもとづい
たプログラムが作成できるCNCプレスブレーキのよう
なCNC金属曲げ機も含まれる。曲げ加工計画が作成さ
れると、オペレータは曲げ加工の順序の初期テストのた
めの作業場を設置する。このテスト段階では、打ち抜き
または切断された材料はプレスブレーキに手で組み込ま
れ、プレスブレーキはプログラムされた順序に従って製
作品に曲げを加工するように操作される。オペレータは
出来上がった曲げ薄板金属部品を分析して顧客の仕様に
適合しているかどうかを検査する。このプレスブレーキ
の初期作業の結果によって、オペレータは曲げプログラ
ムを編集し、曲げ順序を修正することもある。オペレー
タはまた、薄板金属部品の設計が適当に修正出来るよう
に、設計部に結果をフイードバックすることもある。テ
ストは通常曲げ薄板金属部品が要求されている設計仕様
内におさまるまで続けて行われる。製作プロセスの最後
の段階の一つは曲げ段階である。曲げ計画が作成され、
テストされた後、曲げオペレータは曲げ加工場に必要な
工具を装備し、曲げ計画と記憶されている曲げプログラ
ムまたはコードに従ってプレスブレーキを作動する。曲
げ加工場に必要な量の打ち抜きまたは切断された材料が
確保されるように、また他の作業が指定された引き渡し
年月日までに完了しているように、作業日程も作成され
る。作業日程は製作過程の初期段階と/または全過程に
平行して作業場監督によって作成または修正されること
もある。最後の曲げ薄板金属部品の製作が完了すると、
顧客への引き渡しのために部品は集められ、梱包され
る。通常の製作、製造過程は幾つかの欠点や不利な点が
ある。たとえば、各々顧客の設計製造データは通常物理
的に(たとえば紙によってフアイルキャビネットに)、
電子的に(たとえばデイスクまたは磁気テープに)保管
されるが、こうしたデータは普通別々に保管されていて
検索するのが容易でない。さらに、多くの工場環境で
は、重要な仕事情報の分配は工場全体にわたって配布さ
れる仕事または企画用紙の形をとる。その結果、データ
がしばしば紛失または損傷し、以前または類似の仕事に
関する設計製造データを検索するのが困難になる。加う
るに、データの保管方法の不備によって、設計製造情報
を全工場の作業場やその他の場所に配布するのに貴重な
時間が失われる。また部品の設計や曲げ計画の作成は、
主として設計プログラマーと曲げオペレータによって行
われ、個人の知識、手腕と経験によるところが大きいの
で、薄板金属部品と曲げ計画の作成の間に製造時間がか
なり失われる。近年、慣習的な薄板金属製造過程を改善
し、過程全体にわたる効率を改善するための開発と試み
がなされてきた。たとえば、市販のCAD/CAMシス
テムにおける2次元(2−D)および3次元(3−D)
モデル作成の使用と開発によって曲げ薄板金属の製作過
程とモデル作成を促進され、改善された。今では設計プ
ログラマーやオペレーターは2−D及び3−D表示を用
いて、部品の形状をよりよく理解し、部品設計と曲げコ
ードの順序をより効率的’に作成出来るようになってい
る。データを電子的に記憶し、トランスフアーする機能
は、設計部から作業場への情報の流れを改善した。コン
ピュータとデータ通信ネットワークの進歩により、最早
古い紙テープや磁気デイスクをキャビネットまたはフア
イルから探し出すことが不要になった。こうした進歩が
あるにもかかわらず、組織と工場環境全体にわたる設計
と製造情報の組織化と流れを改善する必要がまだある。
たとえば、在来の製造システムでは、各顧客の注文の重
要な設計及び製造情報が、工場のどの場所でも容易にア
クセスでき、検索できるような論理的関係づけがなされ
ていない。今までのシステムはまた、薄板金属部品の特
徴や特質のような、色々な特色にもとづいた仕事情報を
探索する機能をもたない。たとえば同一または類似の部
品の探索にもとづいた、以前の仕事情報が探索でき、検
索出来ることは、全体的な製作プロセスを大幅に増強
し、将来の仕事の必要製造時間を短縮する。過去の試み
はまた、設計プログラマーや作業場オペレータによる薄
板金属部品の設計を容易にすることに欠けている。2−
Dや3−Dモデリング・システムによって、設計者は部
品の形状や幾何学をよりよく理解出来るようになった
が、このシステムによって設計プログラマーや作業場オ
ペレータに科せられた負担は軽減されていない。たとえ
ば、これらのシステムによって設計プログラマーが現存
の2−DCADモデルを簡単に3−D表示に変換するこ
とはできない。また作業場オペレータに曲げ加工計画を
立てる助けとなる部品の2−D及び/また3−D図面が
提供されても、オペレータは必要な工具や曲げ手順を手
で/または試行によって決めなければならない。 発明の要約 上記に照らして、本発明は、発明の一つまたは一つ以上
の見地、実施例及び/または特色あ、るいはサブコンポ
ーネントを通して、以下にに特記する一つまたは一つ以
上の目的と利点をもたらすために供するものである。本
発明の一般的な目的は、曲げ薄板金属部品のような部品
の製作を促進するために、設計と製造情報を全工場に亘
って管理し、分配する装置と方法の提供である。さらに
本発明の目的としては、たとえば進歩的な薄板金属製作
設備における重要な仕事情報の紛失または破壊を防止
し、専門的知識の蓄積の有効活用と整理を助長する装置
と方法の提供がある。もう一つの本発明の目的は、各顧
客の注文の設計と製造情報の双方を、論理的に記憶する
装置と方法を備えることによって、工場のどの場所でも
容易にアクセスでき、検索できるようにすることにあ
る。さらにもう一つの本発明の目的は、仕事データが中
央のデータベースまたはフアイルサーバーに、全工場の
どの場所でも容易に探索し、検索できるよう論理的に記
憶されている設計と製造情報を管理し、分配する装置と
方法の提供にある。仕事データは仕事に関連した設計と
製造情報ばかりでなく、必要な曲げ操作を遂行するため
の実際の曲げコードも提供できる。またさらに本発明の
目的は、色々な探索基準にもとづいた、設計と製造情報
を含む以前の仕事情報を探索する装置と方法の提供であ
る。探索基準は、たとえばこれから製造される薄板金属
部品の特色や特徴を含むことができ、これによって同一
または類似の部品に関連した以前の仕事情報を、将来の
仕事の全体的な製造時間の短縮に利用できる。本発明の
もう一つの目的は、各顧客の注文に関連した従来の書類
仕事または企画用紙を、工場の何処からでも瞬間的にア
クセスできる電子的ジョッブシートに置き換えることで
ある。電子的なジョッブシートはどの場所でも表示で
き、部品の2−D及び/または3−Dモデル像、工具の
選択、最適曲げ手順、必要なステイジング情報やバーコ
ードまたは認識番号を含む、仕事に関連した重要な設計
と製造情報を含む。この電子的ジョッブシートには、曲
げオペレータによって将来再び同じ、または類似の仕事
を行うときに役立つと思われる、特別の指図または手順
を録音録画したオーデイオ及び/またはビデオ部品も備
えられる。本発明のもう一つの目的は薄板金属部品の2
−Dと3−Dコンピュータ画像を提供することによって
部品図面の解析に要する時間を短縮する事にある。固体
3−D画像モード、3−Dワイヤフレーム画像モード、
2−D平面画像モード及び正射画像モードを含む、色々
な画像が提供できる。薄板金属部品の解析に役立つズー
ミング、パンニング、回転及び自動寸法入れを含む色々
な異なる画像機能も備えられる。さらに本発明は設計者
の薄板金属部品の設計と曲げ計画の製作を容易にする装
置と方法を提供する目的を持つ。たとえば、現存する部
品の2−Dモデルから部品の3−D表示を容易に製作す
ることができるようにするのも本発明の目的である。さ
らにもう一つの本発明の目的として、曲げ計画とプログ
ラムされた曲げコードを作成する時間を短縮するための
グラフィックスインターフエイスの提供がある。従っ
て、この発明は、高知能製造設備において製造されるべ
き部品の曲げモデルを生成するための装置及び方法に向
けられ、前記パーツは複数の面と少なくとも1つの曲げ
線を有する。前記装置は前記パーツに関する初期パーツ
情報を受け取るための受取システムを含み、前記パーツ
情報は第1の所定の座標空間の中での前記パーツの表現
に関連するデータを含む。面検出装置が更に設けられ、
それは前記第1所定座標空間内において、前記初期パー
ツ情報に基づいて前記パーツの面を検出する。更に装置
は、検出された面に基づいて前記パーツの少なくとも1
つの曲げ線を特定するための曲げ線特定システムと前記
面検出システムにより検出された面の各々に対して所定
の操作を行なうことにより、第2の所定の座標空間内で
の前記パーツの表現に関連するデータを含み且つ前記パ
ーツに関連する追加のパーツ情報を生成するためのシス
テムとを含む。前記所定の操作は、少なくとも初期パー
ツ情報と前記曲げ線特定システムにより特定される少な
くとも1つの曲げ線に基づいて行なわれる。前記第1の
所定の座標空間は2次元座標空間からなり前記第2の所
定座標空間は3次元座標空間からなる。前記所定の操作
は、前記面検出システムにより検出された前記面に対し
てなされる折り曲げ操作からなる。前記折り曲げ操作
は、前記曲げ線特定システムにより特定された少なくと
も1つの曲げ線に対して前記面検出システムにより特定
された複数の面のうちの各々を回転し且つ並行移動する
操作を含む。更に、前記初期パーツ情報は、更に前記パ
ーツの少なくとも1つの曲げ線に関連する曲げ角度量を
含み、前記折り曲げ操作は、この折り曲げ角度量に基づ
いて行なわれる。この発明の他の側面によれば、前記第
1の所定の座標空間は3次元座標空間からなり第2の所
定の座標空間は2次元座標空間からなり、前記所定の操
作は、前記面検出システムにより検出された面に対して
なされる展開操作からなる。前記展開操作は、前記曲げ
線特定システムにより特定された少なくとも1つの曲げ
線に対して前記面検出システムにより検出された複数の
面の各々を回転し且つ並行移動する操作を含む。更に前
記初期パーツ情報は更に前記パーツの少なくとも1つの
曲げ線に関連する曲げ角度量を含み、前記展開操作は、
この曲げ角度量に基づいて行なわれる。前記製造される
べきパーツは板金パーツからなり、前記第1の所定の座
標空間内によるパーツの表現に関連するデータは、座標
データ及び/又はベクトルデータを含む。更に、前記パ
ーツの複数の面は、前記パーツの複数又は単数の基本的
表面並びに前記パーツの屈曲された表面からなる。この
発明の他の側面によれば、前記初期パーツ情報は、3次
元空間におけるパーツの表現に関連するデータを含み、
前記データは、前記3次元空間における前記パーツの厚
さデータを含む。曲げモデルを生成するための装置は更
に、前記初期パーツ情報に関連するデータに対して自動
装飾及びクリーンアップ操作を行ない、前記面検出シス
テム及び曲げ線特性システムのためのデータを作成する
自動装飾及びクリーンアップシステムを含む。前記デー
タは少なくとも前記パーツの線分エンティティー及び曲
げ線エンティティーを表現するパーツエンティティーデ
ータを含み、前記自動装飾及びクリーンアップシステム
は、前記エンティティーの交差点を検出し且つ検出され
た交差点において前記エンティティーを選択的に分断す
るためのシステムと検出された交差点に基づいて、結果
としての分断されたエンティティーが共通端点を有する
ように割り当てるシステムとを含む。前記自動装飾及び
クリーンアップシステムは、又、隣接するエンティティ
ーの間の空白の交差領域を検出し且つ、共通端点を前記
隣接したエンティティーに対して付与することにより隣
接したエンティティーを選択的に接続するためのシステ
ムを有する。空白交差領域は、前記隣接エンティティー
の端点が相互に所定の間隔の間に存在すると判断される
時空白交差領域を検出するための前記装置により検出さ
れる。この発明の更に他の特徴によれば、前記初期パー
ツ情報に関連するデータは、少なくとも前記パーツの線
分エンティティーを表現するパーツエンティティーデー
タを含み、前記面検出システムは、前記パーツの複数の
面を検出するために、前記パーツエンティティーデータ
に基づいて前記パーツのループ及びエンティティー分析
を行なうようにされている。前記ループ及びエンティテ
ィー分析は、最初、前記パーツの外側境界に対して行な
われ、然る後、前記パーツの内側境界及び領域に対して
行なわれる。前記面検出システムは、前記パーツの外側
領域に対して前記ループ及びエンティティー分析を行な
う際に、エンティティーの最初の結合されたリストを生
成し、前記エンティティーの最初の結合されたリストは
前記パーツの外側ループ及び境界を定義する。前記面検
出システムは更に前記パーツの内部境界及び領域に対し
て前記ループ及びエンティティー分析を行なう際に前記
エンティティーの追加の結合されたリストを生成し、前
記エンティティーの追加の結合されたリストは、前記パ
ーツの内部のループ及び境界を定義する。更に、前記面
検出システムは更に前記エンティティーの初期連結リス
トにより定義される外側ループ及び前記エンティティー
の追加の連結リストにより定義される内側ループに基づ
いてループツリーを生成するためのシステムを有する。
更に前記面検出システムは前記ループツリー及び前記初
期連結リストエンティティー及び前記エンティティーの
追加の連結リストにより定義される境界のシーケンスに
基づいて前記パーツの面を検出する。この発明の曲げ線
特定システムは、前記エンティティーの最初の連結リス
トと前記エンティティーの追加の連結リストを解析し、
前記面検出システムにより検出された面の間の共通の線
分エンティティーを決定するシステムを有する。曲げ線
は、前記面の1つが前記面の他の1つとただ1つの共通
線分エンティティーを有することの検出に基づいて特定
される。更に、前記曲げ線特定システムは、前記共通線
分エンティティーを決定するためのシステムが前記面の
間に1つ以上の共通線分が存在すると検出した時、前記
パーツの曲げ線を特定するための所定のヒューリスティ
ックを適用する。前記ヒューリスティックは、前記部品
に対して最小数の全曲げ線が特定されるように前記パー
ツの曲げ線を特定する操作を含む。前記ヒューリスティ
ックは又、前記面の1つが前記面の他の1つと1以上の
共通線分エンティティーを有する時最も長い長さを有す
る共通線分エンティティーに基づいて前記部品の曲げ線
を特定することを含む。この発明の他の特徴によれば、
縮小量を受け取るためのシステムが設けられ、前記部品
に関連する縮小量を受け取る。前記面に対して所定の操
作を行なう際に前記縮小量に基づいて曲げ縮小について
の補正を行なうための装置も設けてある。曲げ縮小につ
いての補正を行なうための装置は、折り曲げ操作を行な
う際に前記パーツの前記曲げ線の両側において前記縮小
量の半分だけ前記面の寸法長さを増大する。前記曲げ縮
小についての補正を行なうためのシステムは、更に、展
開操作を行なう際に、前記パーツの前記曲げ線の両側に
おいて前記縮小量の半分だけ前記面の寸法長さを減少せ
しめるようになっている。前記曲げモデルを生成する方
法は、以下の工程を含む。前記パーツに関連する初期パ
ーツ情報を受け取る工程。前記初期パーツ情報は、第1
の所定の座標空間内で前記パーツの表現に関連するデー
タを含む。前記第1所定座標空間内において前記初期パ
ーツ情報に基づいて前記パーツの面を検出する工程。前
記検出により検出された複数の面に基づいて前記パーツ
の少なくとも1つの曲げ線を特定する工程。前記検出に
より検出された前記複数の面の各々に対して所定の操作
を行なうことにより、第2の所定の座標空間内における
前記パーツの表現に関連するデータを含む追加のパーツ
情報を生成する工程。前記操作は、前記初期パーツ情報
及び前記特定操作により特定される少なくとも1つの曲
げ線とに基づいて行なわれる。前記第1の所定の座標空
間は2次元座標空間からなり、前記第2の所定の座標空
間は3次元座標空間からなる。更に、前記方法は、前記
検出の工程により検出された前記面に対して折り曲げ操
作を行なう工程を含む。前記折り曲げ操作は、前記特定
するための工程により特定された少なくとも1つの曲げ
線に対して前記面の各々を回転し且つ並行移動する操作
を含む。更に、前記初期パーツ情報は、前記パーツの少
なくとも1つの曲げ線に関連する曲げ角度量を含み、前
記折り曲げ操作は、この曲げ角度量に基づいて行なわれ
る。この発明の他の特徴によれば、前記第1の所定の座
標空間は、3次元座標空間からなり、前記第2の所定座
標空間は2次元座標空間からなる。前記方法は更に前記
検出の工程により検出された面に対して展開操作を行な
う工程を有する。この展開操作は、前記特定するという
工程により特定された少なくとも1つの曲げ線に対して
前記複数の面の各々を回転及び並行移動する操作を含
む。更に前記初期パーツ情報は、前記パーツの少なくと
も1つの曲げ線に関連する曲げ角度量を含み、前記展開
操作は、この曲げ角度量に基づいて行なわれる。前記操
作は、更に前記面を検出し且つ前記少なくとも1つの曲
げ線を特定する前に、前記初期パーツ情報のデータに対
して自動装飾及びクリーンアップ操作を行なう工程を有
する。前記初期パーツ情報のデータは、前記パーツの少
なくとも線分エンティティーを表現するパーツエンティ
ティーデータを含み、前記面を検出する工程は、前記パ
ーツの面を検出するために前記パーツエンティティーデ
ータに基づいて前記パーツのループ及びエンティティー
分析を行なうことを含む。前記ループ及びエンティティ
ー分析は、最初に前記パーツの外側境界に対してなさ
れ、次に前記パーツの内側境界及び領域に対してなされ
る。更にこの発明によれば、前記特定する工程は、更に
前記面の間に1以上の共通端部が検出される時前記部品
の曲げ線を特定するために所定のヒューリスティックを
適応することを含む。前記ヒューリスティックは、前記
パーツに対して最小数の全曲げ数が特定されるように前
記パーツの曲げ線を特定する工程を含む。前記ヒューリ
スティックは又、前記面の1つが当該面の他の1つと1
以上の共通線分エンティティーを有する時最も長い長さ
を有する共通線分エンティティーに基づいて前記部品の
曲げ線を特定することを含む。この発明は製造設備にお
いて製造されるパーツの曲げモデルを生成するためのシ
ステムを含み、そこにおいて前記パーツは複数の面と少
なくとも1つの曲げ線を含む。前記システムは、前記部
品に関連する初期パーツ情報を受け取る手段を含み、前
記初期パーツ情報は、第1の所定の座標空間内での前記
パーツの表現に関連するデータを含む。前記第1所定空
間内で前記初期パーツ情報に基づいて前記パーツの面を
検出するための検出手段もまた設けてある。システムは
更に、前記面検出手段により検出された面に基づいて前
記パーツの少なくとも1つの曲げ線を同定する手段を含
む。前記システムは又、前記検出手段により検出された
面に対して所定の操作を行なうことにより第2の所定の
座標空間内での前記パーツの表現に関連するデータを含
む追加のパーツ情報を生成する手段を含む。前記所定の
操作は、前記システムの曲げ線決定手段により特定され
る曲げ線に少なくとも部分的には基づいて行なわれる。
この発明の他の側面によれば、高知能製造設備において
製造されるべきパーツのベンドモデルを生成するための
装置及び方法が提供される。このシステムは、前記部品
に関連する初期パーツ情報を受け取るための受取システ
ムを備え、前記初期パーツ情報は、2次元空間内での前
記パーツの複数の姿の各表現を含み、前記表現の各々は
前記パーツのパーツ厚さ表現を含む。クリーンアップ操
作システムが更に設けられ前記初期パーツ情報に対して
2次元クリーンアップ操作を行ない、任意の余分な情報
を消去し且つ、前記表現の各々を特定する。前記システ
ムは又、前記特定された表現の各々におけるパーツ厚さ
表現を選択的に消去し2次元座標空間内での厚さを有し
ない前記パーツの姿の修正された表現を提供する。前記
システムはまた2次元座標空間内での厚さを有しない前
記パーツの前記修正された表現に基づいて3次元座標空
間内での前記パーツの表現を生成するシステムを含む。
前記初期パーツ情報は、少なくとも前記パーツの線分エ
ンティティーを表現するパーツエンティティーデータを
含み、前記クリーンアップ操作は、前記エンティティー
の交差点を検出し且つ、検出された交差点において前記
エンティティーを選択的に分断するための分断・装飾シ
ステムを含む。更にこの分断・装飾システムは、前記検
出された交差点に基づいて、前記結果としての分断エン
ティティーが共通端点を有するように割り付けを行な
う。前記分断及び装飾システムは、更に、隣接するエン
ティティーの間の空白の交差領域を検出し且つそれらの
隣接エンティティーに対して共通の端点を付与すること
によりそれらの隣接エンティティーを選択的に接続する
ためのシステムを有する。空白交差領域は、前記隣接す
るエンティティーの端点が相互に所定距離の間に存在す
ると判断される時、前記空白交差領域を検出するシステ
ムにより検出される。この発明の他の側面によれば、前
記クリーンアップ操作システムは、前記初期パーツ情報
に基づいて連結性グラフ構造を展開するためのシステム
を備え、前記クリーンアップ操作システムは、前記連結
性グラフ構造に基づいて余分の情報を消去する。前記消
去される余分の情報は、連結されない線分エンティティ
ーを含み、前記連結されない線分エンティティーは少な
くとも寸法線に関連する。前記初期パーツ情報は、パー
ツエンティティーデータ及びテキストに関連する余分の
情報を特定するためのキーワードを含む。前記クリーン
アップ操作システムは、前記初期パーツ情報に含まれる
キーワードに基づいてテキストに関連する余分の情報を
消去する。この発明の更に他の特徴によれば、クリーン
アップ操作システムは、前記初期パーツ情報に基づいて
前記パーツの平面図及び正面図及び右側面図の表現を検
出するためのシステムを有する。ここに開示されるよう
に、前記パーツの複数の姿(図)は、2次元座標空間に
おける前記パーツの平面図及び正面図及び右側面図から
なる。更に前記生成システムは、2次元座標空間におけ
るパーツの表現に基づいて3次元座標空間におけるパー
ツの表現を生成するための射影操作を行なうシステムを
含む。前記射影操作は、前記複数の図面の各々の相対的
な深さを検出し、これらの複数の図面の各々を3次元座
標空間へ射影することを含む。曲げモデルを生成する方
法は以下の工程を含む。前記パーツに関連する初期パー
ツ情報を受け取る工程。前記初期パーツ情報は、2次元
座標空間における前記パーツの複数の図のそれぞれの表
現を含み、前記表現の各々は前記パーツのパーツ厚さ表
現を含む。前記初期パーツ情報に対して2次元クリーン
アップ操作を行ない、余分の情報を消去し且つ前記表現
の各々を特定する工程。前記特定された表現の各々にお
いてパーツ厚さ表現を選択的に消去し2次元座標空間に
おける厚さを有しない前記パーツの図面の修正された表
現を提供する工程。前記2次元座標空間における厚さを
有しないパーツの前記修正された表現に基づいて3次元
座標空間における前記パーツの表現を生成する工程。前
記初期パーツ情報は、少なくとも前記パーツの線分エン
ティティーを表現するパーツエンティティーデータを含
み、前記操作の工程は、前記エンティティーの交差点を
検出し前記検出された交差点において前記エンティティ
ーを選択的に分断する工程を含み、結果としての分断さ
れたエンティティーは、検出された交差点に基づいて1
つの共通の端点を持つように割り付けられる。前記操作
の工程は更に隣接するエンティティーの間の空白の交差
領域を検出し当該隣接エンティティーに対して共通の端
点を付与することにより当該隣接エンティティーを選択
的に接続することを含む。空白交差領域は、隣接するエ
ンティティーの端点が相互に所定距離の間に存在する時
検出される。前記方法は更に、前記初期パーツ情報に基
づいて連結性グラフ構造を生成し且つこの連結性グラフ
構造に基づいて前記初期パーツ情報から余分の情報を消
去する工程を含む。前記余分の情報は、連結されない線
分エンティティーを含み、前記連結されない線分エンテ
ィティーは少なくとも寸法線に関連する。更に前記初期
パーツ情報は、前記パーツエンティティーデータとテキ
ストに関連する余分の情報とを特定するためのキーワー
ドを含み、前記操作の工程は、前記キーワードに基づい
てテキストに関連する余分の情報を削除する工程を含
む。この発明の他の特徴によれば、前記パーツ厚さを選
択的に消去する工程は、前記複数の図面の各々において
消去されるべきパーツ厚さ表現を特定し且つ前記複数の
図面の各々において残されるべきパーツの寸法を特定す
るようにユーザに促す操作を含む。前記パーツの寸法
は、前記パーツの外側寸法又は内側寸法の1つを含む。
更に前記生成の工程は、前記2次元空間におけるパーツ
の修正された表現に基づいて3次元空間におけるパーツ
の表現を生成するための射影操作を行なうことを含む。
前記射影操作は、前記複数の図面の各々の相対的な深さ
を検出し且つ前記複数の図面の各々を3次元空間へ射影
することを含む。上記の特徴に加えて、さらに特徴と/
またはその変形を設けることができる、たとえば、発明
を上述した特徴の色々な組み合わせ、または再組み合わ
せ及び/または下記の詳細な記述にある幾つかの特徴の
組み合わせとの再組み合わせに適用させることができ
る。上に列記したものや他の本発明の対象物、特徴及び
利点については、この後により詳細に記述する。 付録の要約 本発明の詳細な記述をさらに促進するため、付記の限定
されない本発明の望ましい実施例の例に沿っての発明の
色々な特徴、操作及び機能に関するソースコードの例や
コメントを記した、以下の多数の付録を参照する:付録
Aはたとえば一つの類似部品を探索するときの特徴抽出
演算実行の典型的なソースコードであり;付録Bはたと
えば本発明の幾つかの類似部品の探索時に類似指数演算
を行使する典型的なソースコードであり;付録Cはこの
発明で曲げ線検出操作を行う典型的なソースコードであ
り;付録Dは本発明の2−Dクリーンアップを補充する
ための典型的なソースコードであり、これによって薄板
金属部品の3−Dモデルを元の3方向からの2−D図面
にもとづいて作成するのに使用出来;付録Eは本発明の
曲げモデルビューアーに色々なビューモードや機能を補
充するための典型的ソースコードであり;付録F,G,
HとIは本発明の自動寸法入れ特性を実行するための典
型的なソースコードとコメントであり;付録Jは本発明
の曲げモデルビューアーに部品とエンテイテイの視感度
関数を補充するための典型的なソースコードであり;付
録Kは曲げモデルの実施と部品構造の構成に関する、本
発明の色々な教訓をふまえた一般的なコメントを含み、
付録Lは与えられた部品の回転軸の動的計算による
3−D操作とナビゲーションシステムを補充する典型的
なソースコードである。本発明はこの後の詳細記述で限
定されない本発明の望ましい実施例の例についての多数
の図面を参照しながら記述されており、記述の中の同じ
参照番号は全図面中の類似の部品を示す。 詳細な説明 本発明の見地に沿って、全工場に亘って設計製造情報を
管理分配し、工場内での部品の製造を促進するための装
置と方法が具備される。この本発明の特徴は広範囲の工
場環境や装置に利用することができ、特にこの発明は一
続きの製作製造段階が異なる場所で行われる工場環境の
充足に利用できる。限定されない実施例や種々の例を通
じて、本発明を、たとえば進歩的な薄板金属製造設備に
おける曲げ薄板金属部品の製作を参照しながら記述す
る。図1に、本発明の実施例に従って、進歩的な薄板金
属製造設備38一般が、ブロック線図で図示されてい
る。図1に示すように、薄板金属製造設備または工場3
8は全工場に分散している多数の場所10,12,1
4...20をもつ。これらの場所には設計事務所1
0、出荷作業場14、打ち抜き作業場16、曲げ作業場
18及び溶接作業場20が含まれる。図1に画かれてい
る薄板金属工場38には分離した場所が六つしかない
が、勿論工場は六つ以上の分離した場所をもちうるし、
また図1に画かれている各タイプの事務所または作業場
は一つ以上の場所を占めることもある。たとえば設備3
8の大きさと製産必要容量により、一つ以上の打ち抜き
作業場16、曲げ作業場18と/または溶接作業場20
を設けることができる。さらに工場38は一つ以上の設
計事務所10、組立作業場12または出荷作業場14を
もちうるし、曲げ薄板金属部品の製作製造を促進するた
めの他のタイプの場所をもちうる。工場38内の各場所
10,12,14...20は部品の製作製造に伴う一
つまたは一つ以上の別個の製作製造段階や処理に対応
し、実行する用具を備えている。たとえば、設計事務所
10は顧客の仕様にもとづいた薄板金属部品の設計を促
進するために、適当なキャド/キャム(CAD/CA
M)システムをもちうる。このCAD/CAMシステム
には一つまたは一つ以上のパソコンとデイスプレイ、プ
リンター及び市販のCAD/CAMソフトウエアーを含
みうる。限定されない例として、設計事務所10のCA
D/CAMシステムはオートキャドまたはキャドキー、
またはアマダ・アメリカ U.S.社(以前はアマダ株
式会社の社名で営業)ビユエナ パーク、カリフオルニ
アから入手できるアマダAP40またはAP60 CA
D/CAMシステムを含みうる。さらに、ベールムのよ
うなアシュラー社から入手できるウインドウズにもとづ
いたCADシステムも使用できる。このCAD/CAM
システムを用いて設計プログラマーは客先の注文にある
図面やデータにもとづいて薄板金属部品の2−Dモデル
と/または3−Dモデルを作成できる。設計プログラマ
ーはまた薄板金属部品の設計にもとづいた制御コードを
作成し、これによってたとえば被加工材から薄板金属部
品を打ち抜きまたは切断するための、CNC打ち抜きプ
レスと/または切断機を制御する部品プログラムが作成
できる。打ち抜き作業場16と曲げ作業場18は各々C
NC及び/またはNC機械工具のどのような組み合わせ
でも備えられる。たとえば打ち抜き作業場16は、コマ
・シリーズ及び/またはペガ・シリーズのアマダ・タレ
ット打ち抜きプレス、あるいは他の市販されているCN
C及び/またはNC打ち抜きプレス一つまたは一つ以上
もつことができ、また曲げ作業場18は、RGシリーズ
アマダ・プレスブレーキまたは他の市販されている多
軸ゲージング・プレスブレーキのようなCNC及び/ま
たはNCプレスブレーキを一つまたは一つ以上もつこと
ができる。さらに溶接作業場20は、薄板金属部品に対
して必要な如何なる溶接をも果たすために適当な溶接機
器を備えることができる。打ち抜き作業場16、曲げ作
業場18と溶接作業場20は設備38の工場内のどの場
所にも設置出来、熟練オペレータによって手動で動かす
ことができる機械(たとえば打ち抜きプレスオペレー
タ、曲げ機オペレータ等)も備えている。アマダ セル
ロボミニやアマダ プロムキャムのような全自動または
ロボット支援機械もこれらの場所に備えることができ
る。必要な打ち抜きと曲げの作業、あるいは必要な如何
なる溶接作業もこれらの作業場で製作過程中に行うこと
ができる。さらに図1に示すように、進歩的な薄板金属
設備38は組立作業場12と出荷作業場14も含む。組
立作業場12と出荷作業場14には、顧客への製造部品
の組立と出荷を促進するために必要な梱包、ルート割り
当て及び/または輸送機器も含まれる。部品の組立と出
荷は工場職員によって手動で行使または管理される
が、、機械自動化及び/または機械支援にすることもで
きる。さらに組立作業場12と出荷作業場14は、物理
的に工場作業場(たとえば打ち抜き作業場16、曲げ作
業場18及び/または’溶接作業場20に近接した)に
近い場所に置くか、または薄板金属工場38とは別の設
備または区域に置くことができる。本発明の見地に沿っ
て、重要な設計と製造情報の管理と分配は、設計と製造
情報を電子的に記憶し、分配することによって行われ
る。伝統的な紙上の仕事の段取りまたはワークシート
を、工場のどの場所からでも瞬時的にアクセスできる電
子的なジョッブシートに置き換え、または補足すること
によって、本発明は工場の全体的な効率を改善すること
ができる。加えて、本発明の色々な側面や特徴によっ
て、記憶された設計製造情報の編成とアクセスが改善さ
れる。さらに類似または同一の薄板金属部品に関する以
前の仕事情報のアクセスや検索が、この発明の色々な特
徴を通じて出来るようになっている。この目的は本発明
の色々な側面を、サーバーモジュール32とデータベー
ス30を薄板金属設備38内の多数の場所10,12,
14...20各々と結ぶ通信ネットワーク26を設け
ることによって果たすことができる。このあと論ずるよ
うに、各場所10,12,14...20は通信ネット
ワーク26とデータベース30にインターフエイスする
ステーションモジュールをもつ。図1、2と3に発明の
これらの特色と実装の限定されない例を示す。図1と2
に示すように、通信ネットワーク26は設備38の色々
な場所10,12,14...20の各々とサーバーモ
ジュール32とデータベース30を結んでいる。通信ネ
ットワーク26はデータや情報を場所10,12,1
4...20とサーバーモジュール32とデータベース
30間で伝送できるものであれば、どのようなネットワ
ークでもよい。伝送は電子的または光学的に、無線周波
数伝送または遠赤外伝送によって行われる。限定されな
い例として、通信ネットワーク26は、ローカルエリア
ネットワーク(LAN)、エーテルネットまたは同様の
ネットワーク構造で構成出来る。後でさらに述べるよう
に、場所10,12,14...20の各々はまた、通
信ネットワーク26を通じて情報を伝送し、受信するた
めネットワーク終端接続装置(たとえばコンピュータ、
ミニコンピュータまたはワークステイション)及び/ま
たは周辺機器(たとえばデイスプレイモニターまたは画
面、プリンター、CD−ROM、及び/またはモデム)
をもつことができる。ネットワーク終端接続装置と周辺
機器は通信ネットワーク26とインターフエイスするた
めと、あとで詳しく論ずるよに、本発明の色々な特徴と
側面を備えるためのハードウエアと適当なソフトウエア
またはプログラム論理を含む。工場内の場所にコンピュ
ータを設置する場合のコンピュータは独立型、パソコン
またはその場所にある装備や機械類のインターフエイス
装置の一部である汎用コンピュータであってもよい。た
とえば、コンピュータはIBM互換性パソコンまたはア
マダAMNCのような機械類のインターフエイス/制御
システムの一部であるコンピュータであってもよい。サ
ーバーモジュール32とデータベース30も通信ネット
ワークにつながれている。サーバーモジュール32は、
通信ネットワーク26とインターフエイスするのに適し
たハードウエアとソフトウエアをもつパソコン、ミニコ
ンまたはミニフレームを含む。サーバーモジュール32
はまた、あとで詳細に期述する、この発明の色々な特徴
を満たすソフトウエアやフアームウエアも含められる。
さらに本発明の見地に沿って、サーバーモジュール32
は顧客の注文に関連する設計製造情報を記憶するための
データベース30をもちうる。データベース30は十分
な記憶容量をもつ市販のデータベースを備えることによ
り、工場の顧客の設計製造情報やその他のデータ、表、
及び/またはプログラムを記憶しておくことができる。
たとえば、データベース30に4GBまたはそれ以上の
記憶容量をもつスカジー(SCSI)メモリー・デイス
クを含めることができる。データベース30に記憶され
た設計製造情報をアクセスして、通信ネットワーク26
を通じて薄板金属設備38の色々な場所10,12,1
4...20に分配することができる。構造的問い合わ
せ言語(SQL)のような、色々なデータフオーマット
をデータベース30にデータをアクセスまたは記憶させ
ることができる。さらに、データベース30に記憶され
ている情報は色々な種類の記憶媒体、たとえば磁気テー
プ、光学デイスクあるいはフロッピーデでバックアップ
し、記憶しておくことができる。サーバーモジュール3
2とデータベース30の通信ネットワーク26との連結
は、工場38内の別々の区域または場所(たとえば図1
参照)、あるいは予め定められたステイションの中に
(たとえば設計事務所内)、または近接した場所で行う
ことができる。図1の実施例では、データベース30が
サーバーモジュール32の一部で通信ネットワーク26
とサーバーモジュールを通してインタフエースしている
ように画かれているが、データベース30は勿論サーバ
ーモジュール32と物理的に離れた場所に置かれてい
て、図2に示すように通信ネットワーク26とネットワ
ークデータベースモジュール34を介してつなぐことが
できる。本発明の望ましい実施例に沿った限定されない
例として、サーバーモジュール32と各場所10,1
2,14...20は100−200MHzの、ペンテ
イアムまたは同等のマイクロプロセッサーを含む中央処
理装置(CPU)と、少なくとも32MBの記憶容量と
市販の800×600分解能をもつSVGAモニターの
ような高分解能デイスプレースクリーンをもつ、IBM
互換機のようなパソコンを含む。サーバーモジュール3
2と場所10,12,14...20にはまた、情報の
デイスプレイとのインターフエスと制御のための、ジョ
イステイックまたはマウスとサウンド・ブラスターまた
はそれに代わる音響とゲームポートアダプターカードが
含まれる。通信を支援するための実行システムのソフト
ウエアも備えられる。たとえば、サーバーモジュール3
2はマイクロソフトウィンドウズニューテクノロジー
(NT)またはウインドウズ95実行システムソフトウ
エア(両方ともマイクロソフト社、レッドモンド、ワシ
ントン州から入手できる)を備え、また各場所10,1
2,14...20はマイクロソフトウインドウズ95
実行システムソフトウエアを含められる。さらにサーバ
ーモジュール32と場所10,12,14...20は
多数の言語(たとえば英語、日本語等)の支援に対応で
き、またOLE2サーバーのようなオブジェクトリンク
と埋め込み(OLE)サーバーの全面的な支援を具備で
きる。色々なデータベース言語と管理システムはまたデ
ータベースに記憶された情報を創りだしたり、保持した
り見たりすることに用いられる。構造的問い合わせ言語
(SQL)のようなデータベース言語をデータベース3
0のデータを確定したり、操作したり、制御したりする
のに用いることができる。たとえば、SQLサーバー
(マイクロソフト社から入手できる小売り製品)は本発
明の実施に利用できる。さらに、この発明は開いたデー
タベース連結オープン・データベース・コネクテイビテ
イー(ODBC)互換ドライバーを備えることによって
通信ネットワーク26を通してのデータベース30から
の情報のアクセスを促進できる。ODBCに関するより
詳しい情報はマイクロソフトオープン・データベース。
コネクテイビテイー・ソフトウエア開発キットプログラ
マー用レフアランス・マニュエルでえられる。図2に本
発明の別の実施例に従って建設された進歩的な薄板金属
製造設備のブロック線図である。図2の実施例では、デ
ータベース30とサーバーモジュール32は別々に設置
されており、データベース30はネットワークデータベ
ースモジュール34を介して通信ネットワーク26につ
ながれている。上記のように、本発明はこの構成に限定
されたものではなく、データベース30とサーバーモジ
ュール32は一緒に設置でき(たとえば図1にし示すよ
うに)、ネットワークデータベースモジュール34のデ
ータベースにアクセスする機能をサーバーモジュールに
取り入れることができる。図2はまた、薄板金属製造設
備38内の色々な場所10,12,14...20に設
置できるステイションモジュール36の例を示す。図示
の目的で、図2には曲げステイション18に設置された
ステイションモジュール36が例示されている。図2の
例には示されていないが、同様のステーションモジュー
ル36を設備38内の他の場所にも設置できる。図2に
示すように、各モジュール(サーバーモジュール32、
ネットワークデータベースモジュール34及びステイシ
ョンモジュール36)はネットワークインターフエイス
カードまたはポート42を介して通信ネットワーク26
につなぐことができる。ネットワークインターフエイス
カード26はベンダー専用で、選ばれた通信ネットワー
クの形式にもとづいて選択できる。各モジュール32.
34. 36は通信ネットワーク26とインターフエイ
スするためのネットワークソフトウエアまたはプログラ
ムされた論理を含むことができる。通信ネットワーク2
6はイーサネット(Ethernet)で、10ベース
/T(ツイスト対)、10ベース/2(同軸)、または
10ベース/5(厚膜ケーブル)のような多くのタイプ
の市販ケーブルから設備38の大きさと必要なケーブル
長さにもとづいて選んだタイプのケーブルを用いたもの
であってもよい。図2でサーバモジュール32はデイス
プレイモニターまたはCRT44とキーボード、マウス
及び/またはジョイステイックを含む入力/出力デバイ
スをもつパソコンを含めうる。ネットワークインターフ
エスカード42は備えられている拡張スロットまたはパ
ソコン40のポートに挿入できる。さらに、パソコン4
0は100−200MHzの処理速度とペンテイアムま
たはペンテイアム・プロマイクロプロセッサーを含むこ
とができる。パソコン40はまた、たとえば32MBま
たはそれ以上の主記憶装置と1.2GBまたはそれ以上
のランダムアクセス記憶装置(RAM)を含むことがで
きる。デイスプレイ44は高解像度の表示画面、たとえ
ば800×600の解像度をもつ市販のSVGAモニタ
ーを含むことができる。デイスプレイ44に表示された
色々なグラフークスや情報を支援するため、パソコン4
0はまた、PCIグラフイックス・カードのような市販
のグラフイックスクス・カードを含むことができる。さ
らに、コンピュータ40はサウンド・ブラスター、また
は互換の音声及びゲームポートアダプターカードを含
み、入力/出力装置46はキーボード、ジョイステイッ
クと/またはマウスを含むことができる。この発明の色
々な特徴を満たすために、サーバーモジュール32には
ソフトウエアや色々なパッケージソフトが備えられてい
る。たとえば、サーバーモジュール32はマイクロソフ
ト ウインドウズ NT(ワーク ステーション型)ま
たはウインドウズ95を備えている。さらに、サーバー
モジュールにこの発明特有の機能と特徴(たとえば図4
を見よ)を持たせるために、サーバーモジュール32は
ソフトウエアまたはプログラムされた論理を備えたルー
チンを含ませることができる。後でより詳しく論ずるよ
うに、これらのルーチンは、C++のような高レベルの
プログラム言語とオブジェクト指向プログラミングによ
って作成できる。サーバーモジュール32はまた、顧客
の仕様にもとづいた2−D及び3−D図面を入力及び/
または作成するために、ベルムまたはアマダAP40ま
たはAP60ソフトウエアのよなCADまたはCAD/
CAMソフトウエアを含むか、インタフエースできるよ
うになっている。この理由で、サーバーモジュールは製
造設備38の設計事務所10におくことができる。デー
タベース30からデータをアクセスするために、サーバ
ーモジュール32は、マイクロソフトODBドライバー
のようなODBCドライバーをもち、またSQLをデー
タ アクセスの標準に用いることができ。OLE2サー
バーのようなOLEサーバーを、データをリンクするた
めに備えることができる。図2の実施例では、データベ
ース30はサーバーモジュール32から分離して備えら
れており、ネットワーク データベース モジュール3
4を経由して通信ネットワーク26につなげられてい
る。先に述べたように、データベース30は工場38の
規模と、データベースに記憶させる部品情報の量にもと
づいて選ばれた、適当な記憶スペースをもったSCSI
デイスク(たとえば1−4 GB)を含むことができ
る。ネットワーク データベース モジュール34は、
ペンテイウム マイクロプロセッサーを備えたIBM互
換機のようなパソコン40と、通信ネットワーク26と
インターフェースするためのネットワーク インターフ
エースカード42を備えた拡張スロットを含むことがで
きる。データベース30はデータ母線を介してパソコン
40に連結でき、パソコン40は標準的なデイスプレイ
やデイスプレイ モニターまたはCRTとキーボードの
ような入力/出力デバイス(図2には示されていない)
も含む。SQLに基づいたデータベース30へのアクセ
スを容易にするため、ネットワークデータベース モジ
ュール 34のパソコン40は、マイクロソフトSQL
サーバーやオラクルSQLサーバーのような、市販のS
QLサーバーと合わせて設置することができる。OLE
2サーバーのようなOLEサーバーをデータをリンクす
るために備えておくことができる。パソコン40もDO
Sやマイクロソフト・ウインドウズNT(サーバー バ
ージョン)のような、色々なソフトウエアを備えておく
ことができる。図2の実施例は一つのステーションモジ
ュール36の典型的な実装例を含んでいる。この実施例
では、ステーションモジュール36は、曲げステーショ
ン18に装備されている。図2に示すように、ステーシ
ョンモジュール36はサーバーモジュール32と同様の
ハードウエアを含んでいる。つまり、各ステーションモ
ジュール(たとえば図1に示すたのステーション)はデ
イスプレイ モニターまたはCRT44と、ジョイステ
イックまたはマウスを含む入力/出力デバイス46をも
つコンピュータ48を備えている。ネットワーク・イン
ターフエイス・カード42はコンピュータ40に備えら
れている拡張スロットまたはポートに差し込むことがで
きる。前に論じたように、ステーションモジュール36
のコンピュータは独立型、またはパソコン、またはその
場所に備えられた装置または機械類のインターフエイス
・デバイスの一部である汎用コンピュータであってもよ
い。たとえば、コンピュータ48は、100−200
MHzの動作速度とペンテイウムまたはペンテイウム
プロマイクロプロセッサーをもつIBM互換機のような
自立型パソコンであってもよいし、コンピュータ48は
アマダAMNCシステムのような機械類のインターフエ
イス/制御システムの一部、あるいはシステムに組み込
まれたコンピュータであってもよい。コンピュータ48
はまた、たとえば32MBまたはそれ以上の主記憶と、
1.2GBまたはすれ以上のランダム・アクセス記憶
(RAM)を保有することができる。デイスプレイ44
は高解像度デイスプレイ画面、市販のたとえば解像度8
00×600をもつSVGAモニターを含みうる。デイ
スプレイ44にデイスプレイされる色々なグラフイック
スや情報を支援するために、コンピュータ48はPCI
グラフイックス・カードのような市販のグラフイックス
・カードを備えることができる。さらに、コンピュータ
48はサウンド・ブラスター、または互換できる音響及
びゲームポート・アダプターとそれを支援する入力/出
力デバイス46のジョイステイックまたはマウスを含む
ことができる。この発明の色々な特徴を具体化するため
に、ステイション・モジュール36はソフトウエアとい
ろいろな市販ソフトウエアが配置されている。たとえ
ば、ステーション・モジュール36はマイクロソフト・
ウインドウズ95またはウインドウズNT(ワークステ
ーション版)のような基本ソフトが備えられている。さ
らに、ステーション・モジュールに、この発明固有の機
能と特徴をもたせるために(たとえば図5を見よ)、ス
テーション・モジュール36にソフトウエアまたはプロ
グラム化論理装備ルチーンが備えられる。後でより詳し
く論ずるように、これらのルチーンは高レベルのプログ
ラム言語、たとえばC++、及びオブジェクト指向プロ
グラミング技術を用いることによって開発できる。デー
タをアクセスし、リンクするために、ステーション・モ
ジュール36はマイクロシフトOBCDドライバーとO
LE2サーバーのようなOLEサーバーが含まれてい
る。サーバー・モジュール32と同様、ステーション・
モジュールもSQLをデータベース30からデータをア
クセスする基準に用いることができる。曲げステーショ
ン18のステーション・モジュール36が自立型パソコ
ンとして備えられている場合、曲げコードデータを作成
するためと曲げ機械類25(たとえばCNCまたはNC
制御プレス・ブレーキ)とインターフエースするための
ソフトウエアを装備できる。図2の実施例では、コンピ
ュータ36はパソコンとして装備され、標準RS−23
2−C配線インターフエースを通じて曲げ機械25とイ
ンターフエースするソフトウエアを配備しているように
画かれている。このインターフエースはステーション・
モジュール36が、RS−232−Cインターフエース
を通じて曲げ機械25と通信し、曲げコードを送受でき
るために装備されている。このインターフエースはベン
ダー用で、データ書式と曲げ機械25に用いられる命令
セットに依存する。ステーション・モジュール36から
曲げ機械25に送られるすべてのデータは、機械に決め
られている機械命令セットにもとづいてフオーマットし
たものでなければならない。ステーション・モジュール
36のコンピュータ48は、曲げコード生成のため、市
販で入手できるCNCまたはNCソフトウエアを備える
ことにより、このような機械類のためにCNCまたはN
Cシステム(たとえばアマダAMNC)の組み込みコン
ピュータに通常備わっている機能をシミュレートでき
る。図3はデータのサーバー・モジュール32、データ
ベース30と薄板金属製造設備38の間のそれぞれのデ
ータの流れを示す実施例の典型である。図で表すためと
実施例におけるそれぞれのデータの流れの記述を容易に
するため、図3ではサーバー・モジュール32とデータ
ベース30(ネットワーク・データベース・モジュール
34に統合されている)は、各々別々に通信ネットワー
ク26と直接に接続されていて、これらの構成要素間の
データの流れは通信ネットワークを通して行われる。勿
論、この技術に熟練した人なら分かるように、これら構
成要素間には多種多様のデータの流れ方式を用いること
ができる;また、データベース30がサーバー・モジュ
ール32に直接接続されている場合、データと情報はサ
ーバー・モジュールからデータベースに直接に、通信ネ
ットワーク26を用いることなく伝達できる。さらに、
記述を容易にするため、図3の通信ネットワーク26は
簡略化されており、図には打ち抜きステーション16と
曲げステーション18しか示されていない。しかしなが
ら、場所10,12,14...20(工場内のたのあ
らゆる場所や区域も含めて)からのデータのやりとりの
流れは、打ち抜きステーション16と曲げステーション
18について示したのと同様の方法で行うことができ
る。各顧客の注文に関連した設計製造情報は、編成して
データベース30に記憶することができる。最初に顧客
から注文を受けると、基本的な製品と設計情報がサーバ
ー・モジュール32に入力され、それからデータベース
30に伝送され、記憶される。前に論じたように、サー
バー・モジュール32は、キーボードを備えたパソコン
等のような、データを入力する適当な手段を備えてい
る。サーバー・モジュール32でパソコンが用いられる
とき、工場職員によるデータの入力を容易にするため、
メニュー方式画面を生成するソフトウエアを備えること
ができる。データ入力プログラムは、たとえばマイクロ
ソフト・ウインドウズをベースとした応用で、ヘルプ及
び/またはメニュー画面をもつものであってよい。限定
されない例として、サーバー・モジュール32に入力さ
れ/または作成されて、データベース30に転送された
データは、図3に一般的に示してあるように、部品情
報、曲げモデル、特徴抽出データ及び曲げ線情報を含む
ことができる。部品情報は、たとえば部品または注文参
照番号、顧客の名前、部品の簡単な説明、バッチの大き
さまたは量及び引き渡し予定日を含むことができる。曲
げモデル データは、たとえば部品の全体的な寸法(た
とえば幅、高さ、深さ)と材料のタイプ(たとえば鋼
鉄、ステインレス鋼またはアルミニウム)、厚さ及び引
っ張り強さのような部品材料の情報を含むことができ
る。さらに、特徴抽出データは手動による入力と/また
は自動的に生成することによって、部品の主要な特徴を
識別し、データベースの類似部品の探索やその他の探索
を容易にする。特徴抽出データはデータベース30の別
のフアイルに格納するか、曲げモデル データや各部品
の仕事情報と一緒に格納することができる。特徴抽出デ
ータは、たとえば表面や面の数、曲げタイプの数(たと
えば二面間の正の折り曲げ、または二面間の負の折り曲
げ)、面の間の関係及び/または部品にある孔や他のタ
イプの開口の数を含むことができる。後でより詳しく論
ずるように、このようなデータは特徴ベース部品マトリ
クスと/または逐次探索キー(たとえば下記の図6−1
0を見よ)によって表現し、編成できる。最後に、曲げ
線情報はデータベース30に格納するため、サーバー・
モジュール32に入力できる。曲げ線情報は、たとえば
部品の各折り曲げの曲げ角度、曲げ長さ、曲げの内半径
(IR),縮め高及び曲げ方向(たとえば前方または後
方)を含む主要な曲げ線情報を含む。通信ネットワーク
26を通じてデータベース30へデータを送受信するた
め、各場所10,12,14...20は通信ネットワ
ークに接続されているステーション・モジュール(前に
述べたステーション・モジュール36のような)を含め
ることができる。図3には、打ち抜きステーション16
と曲げステーション18は一般的にステーション・モジ
ュールと合わせたブロック線図で示されている。前に論
じたように、ステーション・モジュールは、たとえばソ
フトウエア、または制御論理と独立型パソコン、または
その場所に備えられた装置または機械類の一部である汎
用コンピュータを含む。各顧客の注文に応じて、設計製
造情報(部品情報、曲げ線情報および曲げモデル・デー
タを含む)が、事前定義参照番号またはコードを入力す
ることによってアクセスでき、検索できる。参照番号ま
たはコードは手動(たとえばキーボードまたはデジタル
入力パッドによって)またはバー・コードをステーショ
ン・モジュールに備えられているバー・コード読みとり
装置またはスキャナーでスキャンすることによって入力
できる。さらに、本発明の見地に沿って、以前の仕事情
報はデータベース30から、工場内のどの場所10,1
2,14...20からでも、同様の部品探索を行うこ
とによってアクセスし、検索できる。引き続く詳しい記
述で論ずるように、類似部品の探索は、特徴抽出デー
タ、またはデータベース30に記憶されている探索キー
にもとづいて行うことができ、これによって同一または
類似の部品に関する以前の仕事情報が検索され、将来の
仕事の全体的な製造時間の短縮に利用できる。データベ
ース30から検索された製造情報は、作業場オペレータ
が曲げ計画を作成し、テストするのに用いられる。たと
えば、曲げステーション18の曲げオペレータは、薄板
金属部品に必要な工具や最適な曲げ手順を決めるため
に、データベース30から部品情報、曲げ線情報や曲げ
モデル・データをアクセスし、検索することができる。
本発明の見地に沿って、ODBCドライバーを備えるこ
とにより、各ステーション・モジュールがデータベース
30とインターフエースし、データベースに記憶されて
いる情報を表示できるようにすることができる。さら
に、サーバー・モジュール32またはデータベース30
のネットワーク・データベース・モジュールは、データ
ベースに記憶されているデータのアクセスと検索を容易
にするために、SQLサーバーを含むことができる。最
終曲げ計画に基づいて曲げコードがプログラムされる
と、曲げコードは曲げ手順とともに、図3に一般的に示
すように通信ネットワーク30を通じて、曲げステーシ
ョンのステーション・モジュール18からデータベース
30に送られる。この情報は、当該の仕事に関連する他
の設計製造情報とともに記憶される。他の情報もデータ
ベース30に記憶することができる。たとえば、部品の
2−D及び/または3−D画像表現は曲げモデル デー
タとともに記憶することができる。この2−Dまたは3
−D画像表現は設計ステーション10または他の場所で
CAD/CAMシステムを用いて作成し、設計ステー
ション(あるいは他の適当な場所)のステーション・モ
ジュールを介して通信ネットワーク26を通じ、データ
ベース30に転送できる。あるいはまた、2−Dまたは
3−D画像はサーバー・モジュール32で、後でより詳
しく述べるように、適当なCAD/CAMシステムまた
はモデル化ソフトウエアを用いて、一連の機能または演
算を実行することによって作成できる。図4と5を参照
しながら、サーバー・モジュール32と各場所10,1
2,14...20においてプログラムし、実行できる
処理や演算について詳述する。図4と5はサーバー・モ
ジュール32と薄板金属製造設備38内の各場所10,
12,14...20で実行できる基本論理の流れの流
れ図である。図5は、たとえば曲げステーション18で
実行される典型的な処理や操作に対するものであるが、
設備38内の特定な場所にで実行される操作によって
は、これ以外の処理やステップも実行できることは理解
できよう。以下にのベル処理や操作はソフトウエア、ま
たは多種類のプログラム作成言語と技法の一つを利用す
ることによって実施できる。たとえば、本発明の見地に
沿って、関連図面を参照しながら記述する下記の処理や
操作は、C++のような高レベルのプログラム作成言語
とオブジェクト指向プログラミング技法を用いることに
よって実施できる。さらに、限定されない例として、ウ
インドウズ・ベース アプリケーション用にマイクロソ
フト社が作成した、プログラム作成言語のバージョンで
あるヴイジュアルC++を利用することができる。図4
は本発明の見地に沿って、サーバー・モジュール 32
が行う基本的な処理と操作の流れ図である。図4はサー
バー・モジュール32がソフトウエアまたはプログラム
化論理によって実行する処理と操作の基本論理フローで
ある。サーバー・モジュール32は、オペレータまたは
ユーザーがサーバー・モジュールの色々な処理や操作の
選択と実行を支援するためにツール・バーやヘルプ及び
/またはメニュー画面をもつウインドウズ・ベース ア
プリケーションを含むことができる。処理は薄板金属製
造設備38で顧客の注文を受けたステップS.1から開
始される。顧客の注文は通常部品が工場で製造するのに
必要な製品と設計の情報を含む。この情報は、たとえば
部品の幾何学的寸法、部品に必要な材料や他の設計情報
も含む。顧客から受けた情報をもとに、サーバー・モジ
ュール32は、ステップS.3に画かれているように、
データベース30に記憶されている以前の仕事情報の探
索を実行する。データベース30に記憶されている仕事
情報は多様な探索基準にもとづいて探索できる。たとえ
ば、情報は事前定義参照または仕事番号にもとづいて探
索でき、あるいは類似部品の探索は部品のある設計特徴
にもとづいて実行でき、これによって同一または類似の
部品に関する以前の仕事情報が現在の仕事のために検索
でき、利用できる。利用できる類似部品探索のさらに詳
しい記述は、図6−10を参照しながら以下に記す。ス
テップS.5では、データベースの検索結果が解析さ
れ、現在の顧客の注文が新しい部品か、以前の仕事に類
似の部品か、あるいは以前の仕事の繰り返しかが決定さ
れる。同一の突き合わせが見いだされる(たとえば同じ
部品または参照番号が見いだされる)と、顧客の現在の
注文は工場で行った以前の仕事の完全な繰り返しにな
り、仕事情報に対するこれ以上の修正は不必要で、以前
の仕事情報をデータベース30からアクセスしてステッ
プS.11に示すように現在の顧客の注文の遂行に利用
できる。データベースの探索は以前の仕事の部品または
参照番号及び/またはフアイル名を与え、それによって
サーバー・モジュール32またはどのステーション・モ
ジュールにいるオペレータでもデータベースから仕事情
報をアクセスすることができる。部品または参照番号し
かえられない場合、変換テーブルを備えることによっ
て、オペレータが部品参照または仕事番号を入力するこ
とによって以前の仕事情報のフアイル名を決定し、アク
セスできる。従って、たとえばサーバー・モジュール3
2にいるオペレータは、仕事情報と2−Dと3−Dモデ
ル化情報をデータベース30からアクセスすることによ
って部品の幾何学を解析し、繰り返しの注文と類似であ
ることを確認することができる。注文が繰り返しの注文
であることが確認されると、曲げステーション18のス
テーション・モジュールにいる曲げオペレータは、さら
に以前の仕事情報をアクセスし、曲げコードのデータと
工具段取り情報を含む製造情報を曲げと部品の製作に利
用することができる。かかる記憶された専門的知識を利
用することによっては、このようにして繰り返しの注文
を、より効率的に、以前に入力され開発された仕事情報
を必要とせずに製造することを可能にする。しかしステ
ップS.5で、もし現在の顧客の注文が以前の仕事と類
似か、以前の仕事と同じであるが、たとえば仕事または
参照番号またはバッチの大きさ等の修正が必要と決定さ
れれば、ステップS.7での探索で捜し出した以前の仕
事情報データをデータベース30から検索し、サーバー
・モジュール32にいるオペレータによって編集し、修
正される。編集機能を備えることによって、以前の仕事
データを編集し、修正して新しい仕事データを作成し、
現在の顧客の注文のためにデータベース30に格納でき
る。必要とする編集の量は、以前の仕事と現在の仕事間
の類似性の程度による。編集の量は、参照または仕事番
号またはバッチの大きさの単なる修正から/または、部
品の寸法や定められた曲げ手順の編集のような、より広
範囲な修正を含むものにわたる。以前の仕事情報の編集
が終わると、修正された仕事情報はステップS.9でデ
ータベース30に格納される。修正された仕事情報は新
しい参照または仕事番号で格納できる。さらに、色々な
データベース管理機能(コーピー、削除、保管、再命名
等)を備えることによって、特別なコマンドの入力でデ
ータベース30の以前の仕事情報の保持、または以前の
仕事情報の消去または上書きができる。現在の仕事に適
合する類似または同一のものが無く、従って現在の顧客
の注文は新しい仕事に関係することが決定されると、論
理フローは図4に示すステップS.15に進む。この場
合、現在の仕事は新しい仕事に関するものになるので、
設計製造情報を独立に作成し、入力しなければならな
い。サーバー・モジュール32からメニュー及び/また
はヘルプ画面を提供することによって、オペレータが必
要な仕事情報すべてを入力するのを支援することができ
る。本発明の見地に沿って、サーバー・モジュール32
のオペレータは、最初に新しい仕事の基本的な部品情報
を入力することによって新しいフアイルを作成できる。
部品情報は、たとえば参照または仕事番号、顧客の名
前、部品の簡単な記述、仕事に必要なバッチの大きさま
たは量及び予定引き渡し年月日を含む。特徴抽出データ
または探索キーもステップS.15で入力できるし、ま
た、以下に記すように、このデータを自動的に作成する
か、曲げモデルデータの作成と同時に抽出することがで
きる。他のデータや情報もステップS.15で入力する
か、部品の各曲げ線の曲げ角度、半径や長さを含む曲げ
線情報のような曲げモデルデータの入力後か入力中に入
力できる。ステップS.15に引き続き、論理フローは
図4に示すように、オペレータによって曲げモデルデー
タがサーバー・モジュール32で開発され、入力される
ように進む。曲げモデルの開発と入力は、顧客から提供
された原図や情報に依存する。顧客の注文は、たとえば
製造される部品の2−Dの一方向平面図及び/または部
品の2−D、三方向図(たとえば上面、前面、側面図)
を含むかも知れない。たまには顧客は、部品材の厚さが
図に示されている、またはいない部品の3−Dワイヤー
フレームを提供することもある。本発明の見地に沿っ
て、曲げモデルデータは、製造される部品の展開(2−
D平面表示)と折りたたみ(3−D表示)情報を双方と
も含む。従って顧客が2−D平面図しか提供しない場
合、たとえば2−D図面に対して折りたたみアルゴリズ
ムまたは処理を適用することによって3−D図面を作成
する必要がある。これにひきかえ、部品の3−D図面が
提供された場合、3−D図面に対して展開アルゴリズム
またはプロセスを適用することによって2−D平面図を
作成しなければならない。本発明の別の見地に沿って、
曲げモデルに保管されている2−D及び3−Dモデル
は、薄板材料厚さなし(つまり厚さなし)作成し表現で
きる。これが可能なのはすべての薄板金属部品に特有の
対称性による。厚さなしの2−Dと3−D図面の提供と
表現は、設計プログラマー、曲げオペレータや他のユー
ザがより容易に解釈し、理解できる部品のモデリングと
シミュレーションの視点を与える。厚さ情報を省くこと
はまた、サーバー・モジュールやステーション・モジュ
ールで、文中に記述の本発明の色々な特徴を実行し、達
成するのに要する処理時間を短縮し、改善する。このよ
うな特徴のより詳細な記述や、本発明で利用することが
できる折りたたみと展開あアルゴリズムについては、以
下に付図を参照しながら記述する。図4は曲げモデルを
開発するときに行われる一般的な処理と操作を示す。受
理した、または顧客の注文にもとづいて開発され、曲げ
モデルデータを作成するために入力できる色々なタイプ
の図面は、一般的にステップS.19,S.23,S.
27とS.31に示されている。ツール・アイコン・バ
ーとメニュー及び/またはヘルプ画面を、サーバー・モ
ジュール32によって、これらの各ステップを選択し、
実施するオペレータを支援するために提供できる。これ
らの図面から曲げモデルのための部品の2−Dと3−D
モデルを作成する処理は、最初に、提供された図面のタ
イプに依存する。これらの図面は、サーバー・モジュー
ル32で手動で入力または作成するか、テープまたはデ
イスクからダウンロードできる。サーバー・モジュール
32は、たとえば、設計事務所10にあるCAD/CA
Mシステムとインターフエイスするか、またはサーバー
・モジュール32が独立型CAD/CAMシステムをも
つことができる。さらに、2−Dと3−D図面は、DX
FまたはIGESフアイルとして保管され、サーバー・
モジュール32に取り入れられる。一方向平面図が提供
された場合は、曲げモデルを作成する処理は、図4に示
すように、ステップS.19から始められる。ステップ
S.19で、受理または作成された2−D平面図はサー
バー・モジュール32に入力される。部品の全体的な寸
法(幅、高さ、深さ)のような他の曲げモデルデータ及
び部品材料情報もステップS.19で入力できる。その
後、折りたたみアルゴリズムまたは処理を用いて、ステ
ップS.21に一般的に示されているように、元の2−
D一方向図面にもとづいて3−Dモデル(材料の厚さの
ない)を作成することができる。2−D平面図から3−
Dモデルを作成するのに行われる処理や操作の例は、図
11−18を参照しながら後で述べる。部品の3−Dワ
イヤーフレーム図(材料厚さの無い)が受理または作成
された場合、図の情報はステップS.27で入力され
る。さらに、他の曲げモデルデータ、たとえば部品の全
体的な寸法(幅、高さ、深さ)及び部品材料情報もステ
ップS.27で入力できる。この後に、ステップS.2
7に示すように、部品の2−Dモデルを作成するため
に、サーバー・モジュール32で展開のアルゴリズムま
たは処理が実行される。2−Dモデルを3−D図面(厚
さのない)から作成するために行われる処理と操作の例
は、たとえば図19を参照しながら後で述べる。部品の
2−Dと3−Dモデル表示は、その部品のための曲げモ
デルの一部として格納される。さらに、前に注記したよ
うに、2−Dと3−Dモデルの作成と格納の間に、他の
曲げモデルデータ(部品材料情報やその他の製造情報の
ような)も入力し、曲げモデルデータとともにデータベ
ース30に格納できる。曲げモデルデータを編成し、格
納するために実施できる、いろいろな機能やデータ構造
配列についてはあとでより詳しく記述する(たとえば図
26と27を見よ)。図4に示すように、簡単な3−D
図面(材料厚さなしの)がもともと作成または受理され
ていない場合は、最終的な2−Dモデルを作成するのに
必要な展開アルゴリズムまたは処理を行う前に、部品の
3−Dモデル(厚さなし)を作成するための付加的な処
理が必要となる。ステップS.23、S.25、S.3
1とS.33は、ステップS.29で展開アルゴリズム
を実行し、2−Dモデルを作成する前に、サーバー・モ
ジュール32で一般に実施される付加的な処理と操作を
示す。たとえば、部品の2−D、三方向図面がはじめに
提供または作成されていれば、ステップS.23で図面
はサーバー・モジュール32に入力または取り入れるこ
とができる。さらに部品の全体的な寸法(幅、高さ、深
さ)のような他の曲げモデルデータや部品材料情報も
S.23で入力できる。引き続きステップS.25で
は、入力された2−D三方向図面にもとづいて、部品の
簡単な3−D平面図が作成できる。作成された3−D図
面は、図4に示すように、ステップS.29で2−Dモ
デルを作成するのに用いられる。3−Dモデルを2−D
三方向図面から作成する処理と操作の例は、あとでたと
えば図20を参照しながら述べる。しかしながら、もし
材料厚さが入っている3−D図面がもともと受理または
作成されていれば、展開アルゴリズムを適用する前に、
さらに先の処理のため図面情報をステップS.31で入
力する事ができる。他の曲げモデルデータ、部品の全体
的な寸法(幅、高さ、深さ)と部品材料情報もステップ
S.31で入力できる。そのあとステップS.33で、
3−D図面にある厚さを削除するための厚さ削除手順を
行うことができる。本発明の見地に沿って、サーバー・
モジュール32は、オペレータまたはユーザーが厚さ削
除手順を実行するとき、図面に厚さを示し、どの表面
(外側か内側か)を保存するかを示せ指示することがあ
る。本発明で利用できる厚さ削除手順については、たと
えば図24(a)と24(b)を参照しながら下記に述
べる。ステップS.33で3−D図面の厚さが削除され
た後、論理の流れはステップS.29に進み、そこでは
最終的2−Dモデルを作成するために、改訂された厚さ
の無い3−Dモデルを利用して適当な展開アルゴリズム
または処理が施される。3−D図面から2−Dモデル作
成するための展開処理と色々な処理や操作は、たとえば
図19を参照しながら下記に述べる。図4に示すよう
に、すべての重要な情報が作成され、入力された後、顧
客の注文に関連する部品情報、曲げモデル情報及びその
他のデータは、ステップS.35でサーバー・モジュー
ル32からデータベース30に移されて格納される。デ
ータベース30に格納されたデータは、データベース探
索を行うときに利用できる特徴抽出または探索データも
含む。下記に述べるように、特徴抽出または探索データ
は、各仕事に関連した部品の基本的または主要な特徴を
指示するデータも含まれ、これによって仕事情報や格納
されている同一または類似部品に関する専門的知識の探
索が実施できる。サーバー・モジュール32に入力され
たデータと情報は、たとえば図3に示すように、直接デ
ータベース30に、または通信ネットワーク26を介し
て転送することができる。上述のように、曲げモデルデ
ータを作成するときに、色々な図面に対して実施できる
各種の処理や操作についての詳しい記述は、下記に付図
を参照しながら記す。図5は薄板製造設備38の場所1
0,12,14...20に設けられ、各ステーション
・モジュールで実施される基本的な処理や操作の流れ図
を示す。図示のため、図5は、たとえば曲げステーショ
ン18に置かれたステーション・モジュールで実施され
る基本的な処理や操作の基本論理の流れの例を示す。本
発明の教示にもとづく技術に熟練した者には理解できる
ように、図5に示す論理の流れは、各場所で実施される
操作や処理の性格により、各ステーション・モジュール
で修正できることは勿論である。さらに、サーバー・モ
ジュール32と同様、下記に述べるステーション・モジ
ュールでの処理や操作にはソフトウエアまたはプログラ
ム化論理を装備できる。加うるに、ステーション・モジ
ュールは、オペレータまたはユーザーによる色々な処理
や操作の選択と実施を容易にするために、ツール・バー
・アイコンまたはヘルプ及び/またはメニュ−画面をも
つウインドウズ・ベース・アプリケーションを含むこと
ができる。このようなヘルプ及び/またはメニュー画面
は、ステーション・モジュールにおいてデータの入力ま
たは転送を容易にするためにも設けることができる。図
5に示すように、ステップS.51でステーション・モ
ジュールを初期設定した後、オペレータはステップS.
53で一つまたは一つ以上のデータベース探索基準また
はキー項目を入力することができる。探索基準は、デー
タベース30に格納されている以前の仕事情報、または
新しいまたは現在の仕事に関する仕事情報を捜し出すた
めに入力できる。オペレータは、たとえばデータベース
30から特定の仕事情報を検索するために、予め定めれ
た番号またはコードを入力できる。たとえば、本発明の
見地に沿って、バーコードを経路指定シートに付すか、
せん孔された材料につけて、ステーション・モジュール
でバーコード読みとり装置でスキャンすることによって
情報をアクセスすることができる。あるいは、参照コー
ドまたは番号を、ステーション・モジュールでキーボー
ドまたはデイジタル入力パッドを介して、手動で入力で
きる。変換テーブルを備えることによって、部品参照ま
たは仕事番号のオペレータによる入力によって、以前の
仕事情報を定めることもできる。さらに、探索基準また
はキーを入力することによって、以前に格納した仕事情
報の類似部品探索を行うことも予想される。このような
探索は、部品の色々な設計特性または特徴抽出データに
もとづいて行うことができる。本発明の見地に沿って実
行できる類似部品探索の説明は、下記に図6−10を参
照しながら記す。探索基準をステップS.53で入力し
た後、ステーション・モジュールはステップS.55
で、通信ネットワーク26とネットワーク・データベー
ス・モジュール34を介してデータベース30の探索を
実行できる。探索の結果はステーション・モジュールに
戻され、ステップS.57でオペレータまたはユーザー
が新しい仕事または類似の以前の仕事に関する情報を要
請したのか、または要請が以前の仕事の完全な繰り返し
に関するものなのかを決めるために解析される。同一の
ものが見いだされる(たとえば同じ部品または参照番号
が突きとめられる)と、以前の仕事の繰り返しが決定さ
れ、仕事に関する格納されている設計と製造情報がデー
タベース30からステーション・モジュールに転送さ
れ、ステップS.59に一般的に示しているように、オ
ペレータが見られるように表示される。ステーション・
モジュールは一つまたは一つ以上のメニュー表示画面ま
たは登録簿をもち、オペレータがデータベース30から
検索された色々な情報を選択し、表示できるようになっ
ている。オペレータは表示された情報をレビューし、ス
テップS.61における3−D曲げシミュレーションの
ような、色々なシミュレーションを走らせて、その仕事
の曲げ手順の色々な段階を観察し、部品の幾何学を理解
することができる。オペレータははまた、必要工具や仕
事情報に記録されている他の特別な命令やメッセージの
ような他の情報をレビューすることもできる。仕事情報
の確認が終わると、オペレータは曲げ、または他の必要
な機械類を構成し、機械を操作して指定された薄板金属
部品を製作することができる。データベース30から検
索された仕事情報は、たとえば曲げステーション18の
機械類を制御する曲げコードを含む最終曲げ計画データ
を含む。機械類の構成と実際の操作は、このようにして
図5のステップS.63に一般的に示してあるように、
オペレータによって遂行される。もし同一または類似の
仕事情報が捜し出されず、情報が新しい仕事(つまりサ
ーバー・モジュール32には予備的な仕事情報のみ入力
され、完全な仕事情報が作成されていない)に関するも
のであることが決定した場合、部分的な部品情報と曲げ
モデルデータはデータベース30から引き出されてステ
ーション・モジュールに送られ、ステップS.77でオ
ペレータによって観察される。要請した情報は新しい仕
事に関するものなので、オペレータは必要な工具と曲げ
手順を含む曲げ計画を作成し、入力する必要がある。下
記により詳しくのべるように、曲げオペレータによる曲
げ計画の作成を容易にするため、ステーション・モジュ
ールにグラフイカル・ユーザー・インターフエース(G
UI)や他の機能を備えることができる。GUIは、た
とえば工具の選択、部品と工具間の潜在的な不一致の自
動点検、及び提案された曲げ手順の各中間段階のシミュ
レーションを表示することによってオペレータが曲げ計
画を作成するのを支援するために設けることができる。
サーバー・モジュールで曲げ計画を作成し、入力したオ
ペレータは、ステップS.80で曲げコード(曲げ機械
で曲げ手順を実行するためのCNCまたはNCコード)
を生成するために曲げ手順をプログラムする。曲げコー
ドは直接サーバー・モジュールで入力するか、曲げ機械
類のCNまたはCNC制御装置とインターフエースして
サーバー・モジュールに取り入れることができる。しか
る後、オペレータはステップS.81で、曲げ作業ステ
ーションにおいて曲げ計画を整え、テストすることがで
きる。曲げ計画に必要なすべてのテストと必要な修正が
完了すると、ステップS.83で最終的な曲げデータを
データベース30に入力し、格納する。最終的な曲げデ
ータは、曲げプログラムとともに、曲げ手順と工具構成
情報を含む。この情報は、たとえば曲げステーション1
8のステーション・モジュールからデータベース30に
送られ、新しい仕事に関する他の設計製造情報とともに
格納される。図5のステップS.57で、情報が以前の
仕事の類似部品または同じ部品に関係しているが、たと
えば異なる参照あるいは仕事番号またはバッチ量等をも
つことが決定されれば、論理の流れはステップS.65
に進む。ステップS.65では、以前の仕事情報がデー
タベース30から検索され、曲げステーション18で表
示される。曲げオペレータまたはユーザーはデータを見
て、類似部品に必要なデータの変更が何かを決める。こ
の場合もステーション・モジュールは一連のメニュー表
示画面または登録簿を備えて、オペレータが表示する情
報と情報をどのように表示または修正するかの選択がで
きるようにされている。たとえば、ステップS.69で
は、オペレータの類似部品の曲げ計画の作成を容易にす
るため、検索された情報にもとづいた3−D曲げシミュ
レーションを備えることができる。以前の仕事情報をレ
ビューした後、オペレータはステップS.70で、曲げ
プログラムとともに、工具と曲げ情報を修正する。部品
の寸法、参照番号やバッチ量のような他の仕事情報もス
テップS.70で修正し、編集することができる。これ
が終わると、ステップS.71で実際の工具構成とテス
トが、オペレータによって作業場において、修正された
曲げ計画をテストするために行われる。テストと曲げ計
画をさらに修正することが完了すれば、オペレータはス
テップS.73で最終的な曲げデータを入力し、それに
新しい参照番号または仕事番号をつけてデータベース3
0に格納する。上記のように、以前の仕事情報もデータ
ベース30に、他の格納された仕事フアイルとともに保
持できる。さらに、色々なデータベース管理機能を、デ
ータベースに格納されているフアイルを格納、消去、再
命名等するために備えることができる。次に図6−10
を参照しながら、本発明の教えるところに従って実行で
きる類似部品探索機能の例を詳しく述べる。本発明の見
地に沿って、特徴ベース形態類似性探索アルゴリズムを
利用する類似部品探索手続きをデータベース30から以
前の仕事情報を探索し、検索するのに備えることができ
る。類似部品探索は製作される部品に関する設計特徴及
び/または製造情報にもとづいた同一及び/または類似
部品の探索を含むことがある。また類似部品探索は、た
とえばサーバー・モジュール32及び/または工場38
内の色々なステーション・モジュールにあるソフトウエ
アまたはプログラム化論理の使用によっても実施でき
る。類似部品探索はサーバー・モジュール32または薄
板金属曲げ工場38内の場所10,12,14...2
0のいずれかで実行できる。C++またはマイクロソフ
ト社のビジュアルC++プログラム言語のような、高レ
ベルのプログラム言語とオブジェクト指向プログラム技
法が類似部品探索の色々な処理や操作を実施するのに利
用することができる。図6と7は利用できる類似部品探
索アルゴリズムまたは処理の論理の流れを示す。図6に
示すように、重要な部品モデルデータフアイルはステッ
プS.100でアクセスできる。部品モデルには、たと
えば設計事務所10に置かれたCADシステムで作成さ
れた曲げモデルデータ及び/またはサーバー・モジュー
ル32で作成され、入力されたデータが含まれる。部品
モデルには、たとえば部品の色々な表面または面及び曲
げ線の向き、幾何学的関係及び相対位置を表す部品形態
データが含まれる。部品モデルデータが検索され、また
は曲げモデルデータが手動で入力された後、ステップ
S.102で、当該部品の曲げモデル及び/または部品
形態データにもとづいた特徴抽出データを自動的に導出
するための特徴抽出操作を行うことができる。本発明の
見地に沿って、特徴抽出データは、薄板金属部品の色々
な特徴を解析することによって導出できる。たとえば、
部品の色々な面の解析によって、隣り合わせの面が開放
または接触コーナーをもつかどうかを決めることができ
る。平行曲げ、直列曲げ、共線曲げまた対向曲げのよう
な他の特徴も、各部品の明確かつ独特な特徴を決定し、
抽出するために解析することができる。表1は類似部品
探索を行うときに解析される色々な曲げと面の特徴を示
す。特徴抽出操作に含めなければならない抽出特徴は、
正の曲げ、負の曲げ特徴とともに接触コーナー、開放コ
ーナー特徴である。さらに特徴抽出操作は、少なくとも
平行曲げ、直列曲げ、共線曲げ、異相共線曲げ及び厚さ
オフセット曲げの特徴解析を含まなければならない。ス
テップS.102で行った特徴抽出操作は、各特徴の曲
げモデルデータと形態の解析、形態の修正、今後の解析
のための形態にもとづく特徴ベース行列の作成からなる
一連の操作を含むこともある。図示のため、図8(a)
−9(d)に接触コーナーをもつ4折り曲げ箱部品と開
放コーナーをもつ4折り曲げ箱部品に対する特徴抽出操
作を示す。
【表1】 ★図示のため、図8(a)−9(d)には隣接面のコー
ナー関係にもとづく特徴抽出を示されている。図8
(a)に示す五つの面(1−5)をもつ閉じた4折り曲
げ箱や、図8(b)に示す五つの面(1−5)をつ開い
た4折り曲げ箱については、いずれの部品も図8(c)
に示す同じ簡単な面形態を表すのに用いることができ
る。この形態は部品または曲げモデルデータとともに格
納し、提供することができる。しかしながら、図8
(c)の単純な面形態は、部品の面(1−5)の間の関
係の基本的な情報しか与えず、隣接する面間のコーナー
の関係や曲げの種類のような、部品の色々な特徴の情報
は与えない。従って、特徴抽出操作時に、部品または曲
げモデルデータとともに格納されている関連面形態をを
解析することにより、基本的な面形態が部品の色々な特
徴についての付加的な情報を含むように修正することが
できる。たとえば、図8(a)の閉じた4折り曲げ箱の
部品または曲げモデルデータを調べることにより、隣接
面間のコーナーが解析でき、図9(a)に示されている
修正された面形態が作成でき、これによって各面間の接
触コーナー状況を示すことができる。同様に、図9
(a)に示されている開いた4折り曲げ箱の部品または
曲げモデルデータを調べることにより、図9(b)に示
す修正された面形態を作成し、それによって部品の色々
な隣接する面の間の開放コーナー関係を示すことができ
る。図9(a)と9(b)に示すように、面形態に面の
コーナーの関係(たとえば接触または開放)を示す特別
の連結線を加えることができる。他のデータも他のの特
徴(たとえば存在する曲げの形式)を示すため、及び特
徴ベース面形態を作成するために加えることができる。
特徴ベース情報が含められるように形態を修正した後、
抽出情報をより簡単に解析し、比較するために行列を作
成することができる。たとえば、図9(a)の特徴ベー
ス面幾何学にもとづいて、図9(c)に示す行列を作成
し、これによって図8(a)の閉じた4折り曲げ箱の色
々な特徴を示すことができる。同様、開いた4折り曲げ
箱に対しては、たとえば図9(b)に示す特徴ベース面
形態にもとづいて、図9(d)に示す行列を作成でき
る。他の特徴抽出データ、たとえば部品の曲げ特徴(た
とえば90゜正の曲げ角度または90゜負の曲げ角度
等)も行列の中に示すことができる。上記のように、ス
テップS.102の特徴抽出操作は、曲げモデルデータ
と形態を解析することによって、部品に色々な特徴が存
在するかどうかを決めるために実施できる。本発明の見
地に沿って、特徴抽出操作は部品に提供されている曲げ
モデルと形態データについて行うことができる。このデ
ータは、面のデータ、曲げ線データ(たとえば曲げ線長
さと部位等)、面−曲げ線関係データ、曲げ角度データ
及び特別の特徴データ(たとえばZ−曲げや縁取り等)
を含む、薄板金属部品に関するすべての重要な幾何学と
部位のデータ(たとえば2−D空間(X,Y)及び/ま
たは3−D空間(X.Y.Z)における)を含む。線、
曲げ線や他の構成要素はエンドポイントや/またはベク
トルで定義することができる。たとえば各2D線は一組
の2Dエンドポイント(たとえばX1,Y1とX2,Y
2)、各3D線は一組の3Dエンドポイント(たとえば
X1,Y1,Z1,とX2,Y2,Z2)で指定するこ
とができる。曲げ線は2Dまたは3D空間における場所
とともに曲げ線の方向を示すベクトルで表すことができ
る。さらに、2Dの弧は2D空間データ(たとえば中心
X)中心Y、半径、開始角度、終了角度)、3Dの弧は
3D空間データ(たとえば中心X、中心Y、中心Z、ビ
ユー行列、半径、角度開始、角度終了)で指定すること
ができる。部品形態データも、部品の色々な面や曲げ線
の場所やこれらの間の幾何学的関係を示すために提供す
ることができる。各面は線と/または弧の収集または連
結データリストで定義することができる。部品の特徴を
抽出するため、曲げモデルと形態データの特徴抽出操作
を行い、解析することによって、ある特徴が部品に存在
するかどうかを定めることができる。このプロセスは、
抽出する各特徴間の色々な特色や関係にもとづく、曲げ
モデルと形態データの解析を含むこともできる。各特徴
の特色と関係を知るための曲げモデルと形態データの解
析によって、ある特徴(たとえば面間の接触コーナー、
開放コーナー特性、または平行または直列曲げ特性)の
存在が検出できる。異なるプロセスを、各特徴の特定の
特性と関係を特徴抽出操作で検出するために備えること
もできる。解析される各特徴間の特性と関係の類似性に
もとづいて、部品に一つ以上の特徴が存在するかどうか
をチェックするために幾つかのプロセスを組み合わせる
か作成することもできる。限定されない例として、ステ
ップS.102における特徴抽出操作の際に、コーナー
の特徴、たとえば同じ曲げ方向をもつ二つ面の接触コー
ナー特徴(表1のTouchCnr特徴)、を抽出し、
検出するために行うことができるプロセスについて述べ
る。下記のプロセスは、他の特徴の検出、たとえば逆曲
げ方向をもつ二つの面の接触コーナー特徴(表1のto
uchCnr特徴)または同じまたは逆曲げ方向を持つ
二つの面の開放コーナー特徴(表1のOpenCnrと
openCnr特徴)に用いることもできる。プロセス
を修正することによって、他の特徴も検出できる(たと
えば平行曲げ、直列曲げ等)。さらに、面の可能な各組
み合わせに関するデータを、抽出される各特徴の特性と
関係を知るために解析することができる。たとえば、接
触コーナーの特徴をもつTouchCnrの場合、検出
する特徴または関係は:共通の面を持つ二つの面;同じ
曲げ線方向;同じ頂点を(または頂点間の距離が事前に
定めた範囲内にある頂点)をもつ曲げ線を含む。接触コ
ーナーの特徴をもつtouchCnrの場合、同様の特
性または関係を検出しなければならない;ただ同じ方向
の曲げ線をもつ面ではなく、面は逆方向の曲げ線をもっ
ていなければならない(たとえば表1をみよ)。開放コ
ーナー特徴OpenCnrとopenCnrも同様に検
出できるが、各特徴に接触コーナー関係の代わりに、面
間に開放コーナーが存在する(たとえば面の曲げ線が事
前設定の範囲の距離より大きく隔たっている)ことと、
同じまたは逆の曲げ線方向(たとえば表1と表中のOp
enCnrとopenCnrの定義をみよ)をもつ曲げ
線を検出し、解析しなければならない。接触コーナー特
徴(たとえば表1のTouchCnr特徴)を検出する
ためには、先ずある二つの面を解析し、二つの面がが共
通の面に接続しているかを決定する。これは各面の曲げ
線データと各曲げ線の曲げ線−面関係データを探索し
て、共通面が存在するかどうかを決定することによって
検出できる。もし二つの面が共通の面に接続していれ
ば、各面の曲げ線方向を解析して同じ曲げ線方向(また
は、たとえばtouchCnr特徴を検出する場合は逆
の曲げ線方向)をもつかを見る。これは、たとえば各面
の曲げ線方向を示すベクトルデータを解析する事によっ
て決められる。二つの面が共通の面をもち、曲げモデル
と形態データにもとづいて同じ曲げ線方向をもつことが
決定されると、データを検査することによって曲げ線が
平行かどうかが検出できる。色々な方法を用いて、曲げ
モデルと形態データにもとづいて曲げ線が平行かどうか
を検出することができる。たとえば、平行曲げ線の検出
は、曲げ線方向を定めるベクトルの外積をとることによ
って決められる。もしベクトルの外積がゼロ(または近
似的にゼロ)であれば、曲げ線は平行であると決定され
る。もしベクトルの外積がゼロでなければ(または近似
的にゼロでない)、二つの面の曲げ線は平行でない。二
つの面が共通の面をもち、曲げ線方向が同じで曲げ線は
平行ではないことが決まれば、面の間のコーナーの関係
(たとえば接触か開放か)を決めるために、曲げモデル
データを解析することができる。二つの面のコーナー関
係は、曲げモデルデータから、面の曲げ線が共通の頂点
をもつかどうかを検出することによって決められる。曲
げ線が共通の頂点をもっていれば、二つの面は同じ曲げ
線方向の接触コーナー関係(表1のTouchCnr特
徴)をもつ。曲げ線は共通の頂点をもっているが、二つ
の面の曲げ線方向が異なることが決まれば、二つの面は
逆方向の接触コーナー関係(たとえば表1のtouch
Cnr特徴)をもつと決められる。二つの面が共通の頂
点をもっていない場合でも、頂点間の距離が予め定めら
れた範囲内であれば、二つの面は接触コーナー関係をも
つと決定できる。しばしば部品の隣接する面の間に、た
とえば打ち抜き工具を通すためのすき間として最小限の
スペースが設けられることがある。このスペースは、通
常フランジの高さのところでの工具の幅で決められる。
例をあげれば、二つの面の曲げ線の頂点間の距離が0−
5mm以内であれば、接触コーナー特徴の存在が決定で
きる。もし二つの面のコーナー間のスペースが、事前に
定められた範囲より大きければ、開放コーナー特徴の存
在が決定できる(たとえば表1のOpenCnrまたは
openCnr特徴)。上記のプロセスは部品の面のあ
らゆる組み合わせについて、各面のコーナー特徴を決め
るために実施することができる。部品の面や曲げ線に関
連する他の特徴も、同じように部品幾何学と形態データ
の解析によって行うことができる。ステップS.102
における特徴抽出操作を実行するための典型的なコード
を付録Aに示す。このコードはC++プログラム言語で
書かれており、表1に記してあるような特徴を抽出検出
するための色々なプロセスを含む。付録Aのコードに
は、使用されている論理やアルゴリズムの解析を容易に
するためのコメントがついている。またこのコード例で
は、色々な特徴の理解を助けるために、表1と同じ特徴
の用語が使われている。部品の色々な特徴が検出される
と、部品の基本的な形態を修正して抽出された特徴を含
めることができる。特徴ベース形態を提供することは有
用かもしれないが、このような形態をお互いに比較する
ことは容易でない。その代わりに、本応用の発明者達は
行列の形で提供された特徴抽出情報を比較する方が、よ
り有効で容易であることを発見した。従って、本発明の
一つの特徴として、特徴抽出操作の際に、検出された特
徴にもとづいた特徴ベース部品行列(図9(c)と9
(d)に示す代表的な行列のような)が作成される。作
成された部品の特徴ベース行列は、他の定義済みの、格
納された行列と比較することによって、どのような基本
的な形や特徴が部品に含まれているかを決定する。特徴
ベース行列は、部品の色々な特徴を検出し、抽出した後
に、部品毎に作成し、格納される。図9(c)と9
(d)に示すように、行列は対称的な2次元行列で部品
の面の数に等しい次数をもつ。行列は部品のすべての検
出された特徴情報を含み、各面の間の色々な特徴が行列
の各場所に用意されている。特徴ベース行列は、一時的
にサーバーまたはステーションモジュールの記憶装置に
格納し、類似部品探索を実行するときにのみ使用し、定
義済みの行列と比較することができる。あるいは、特徴
ベース部品行列を永久的に他の仕事情報とともにデータ
ベース30に格納し、工場内のどの場所でもアクセスで
きるようにすることができる。図6に戻ると、特徴抽出
操作を行った後、引き出した特徴抽出データ行列を、特
徴形態ライブラリに備えられている定義済みの特徴抽出
データ行列と比較することができる。特徴形態ライブラ
リは、別のデータフアイルとして、データベース30の
ようなデータベース、またはサーバー・モジュールかス
テーション・モジュールに格納しておくことができる。
特徴ライブラリは、基本的または基礎的な部品の形状
(たとえば4折り曲げ箱、橋梁等)に対応する、または
定義する特徴抽出データを含む定義済みの行列よりな
る。各定義済み特徴ベース行列は、特徴ベース部品行列
とともに、ASCIIまたはテキストフアイルとして格
納できる。ステップS.104のおける比較は、ステッ
プS.106に図示されているように、薄板金属部品に
存在する基本的または基礎的な形状/特徴を決めるため
に行われる。格納されルックアップテーブルを、どの基
礎的な形状が各定義済み特徴行列に対応するかを示すた
めにを備えておくことができる。一致するものが見いだ
されると、ステップS.106でどの基礎的形状が存在
するかを決めるために、ルックアップテーブルをアクセ
スできる。事前定義ライブラリにある一致した行列は、
特徴ベース部品行列と同じ次数であるか(この場合は部
品はただ一つの基礎的形状を含み、精確に対応すること
が決定される)、または部品行列のサブ行列かもしれな
い(この場合は部品は一つ以上の基礎的形状を含むかも
しれない)。特徴ベース部品行列を事前定義ライブラリ
にある行列と比較するために再帰プログラミング技法を
利用することができる。含まれている情報を比較すると
き、行列の指標を入れ替えることによって、データ割り
当ての使用が避けられ、必要なプロセス時間が短縮され
る。再帰プログラミング技法と指標の入れ替えはまた、
異なる次数と異なる基底フエースをもつ行列の比較を容
易にする。本発明の見地に沿って、ステップS.104
で実施される比較操作は、一連の比較よりなり、最初に
より複雑な形状(たとえば多数の曲げ、またはタブのよ
うな複雑な成形を含む形状)に関する行列の比較から開
始し、より複雑でない形状(たとえば、より少ない曲
げ、またはより複雑でない曲げ、より少ない数の面をも
つ形状)へと進む。この一連の比較は部品に、定義済み
の数の基本的形状が見いだされるまで行われる。たとえ
ば、比較操作はある特定の部品の三つの最も複雑な特徴
または形状を抽出するために行うことができる。さら
に、この操作を最初に、薄板金属部品によく、または度
々みられる形状に関する行列のグループに対する一連の
比較から始め、次により一般的でない形状に進むことも
できる。部品を事前定義ライブラリと比較するために、
色々な方法を有用な結果をうるために行うことができ
る。たとえば、一連の比較操作を先ず、多数の直角曲げ
を持つ長方形や正方形形状や直角曲げをもつ単純な部品
のような、直角曲げをもつ基本形状を含む行列の直角グ
ループに適用することができる。この行列のグループ
は、グループの中のより複雑な行列(たとえば、タブを
もつ四つ折り曲げ箱に対応する行列)からグループの中
のより単純な行列(たとえば、単純ハット部品に関する
行列)へと進める一連の比較にもとづいて探索すること
ができる。それから一連の比較を多角形部品グループの
行列に、さらに特別特徴グループの行列へ適用すること
ができる。多角形部品グループは五つ以上の側面と、少
なくとも90度以上の曲げを一つもつ部品を定める行列
を含みうる。特別特徴グループの行列は、Z−曲げまた
は縁取り曲げのような、特別な特徴または成形をもつ部
品に関係する事前定義ライブラリ内の行列を含みうる。
ここでもまた、部品の特徴ベース行列と各グループの定
義済み行列との間の一連の比較は、複雑性の度合いの減
少に従って行われる。この後に、部品の一つの面に、二
つまたは二つ以上の特徴をもつ多重特徴グループのよう
な、他のグループの定義済み行列を比較することができ
る。複雑性の度合いに従って部品を事前定義ライブラリ
の行列と比較し、実現と使用頻度にもとづく行列のグル
ープの一連の比較をすることによって、部品にある基本
的な形状の決定するためのライブラリとのより効果的で
有効な比較ができる。さらに、検出特徴の重複が防が
れ、より複雑な形状のみが識別される。ステップS,1
08では、部品にある基本的な特徴または形状間の関係
を決めるために特徴関係操作を行う。特徴または形状間
の関係は距離によって定められる。二つの形状間の距離
は、各々形状の基底面の間の曲げ線または面の数にもと
づいて決めることができる。これに対し、特徴間の関係
は、部品と各特徴の基底面の相対位置と間隔を幾何学的
に解析することにより、特徴間の物理的な距離または実
際の寸法によって定めることができる。図示のため、ス
テップS.106で決定した部品の三つの最も複雑な特
徴または形状は、図10(a)に示す4折り曲げ箱、ブ
リッジと、もう一つの4折り曲げ箱であるとしよう。こ
のような部品については、特徴関係操作を、たとえば各
基本的特徴の基底表面または面の間の曲げ線の数を決め
るために行うことができる。図10(b)で示すよう
に、第一の4折り曲げ箱の基底(1)とブリッジの基底
(2)の間の特徴関係は、二つの曲げ線間の間隔であ
る。さらに、第一の4折り曲げ箱の基底(1)と第二の
4折り曲げ箱の基底(3)の間の関係は、四つの曲げ線
の間隔であり、ブリッジの基底(2)と第二の4折り曲
げ箱の基底(3)の間の関係は、二つの曲げ線の間隔で
ある。いろいろなプロセスによって、部品の基本形状の
基底面間の曲げ線の数を決めることができる。たとえ
ば、特徴ベース部品行列と定義済み形状行列を利用し
て、ステップS.108で特徴関係を決めることができ
る。最初に、部品行列にある各基本形状に対応する基底
面を捜し出す。これは定義済み形状行列の基底面を、部
品行列の面指標と相関することによって行うことができ
る。前に論じたように、比較操作で切り離した定義済み
形状行列は、部品行列のサブ行列かもしれない。部品行
列で各基本形状に対応する基底面を捜し出すには、部品
行列内の形状行列の位置と行列の指標の間の相関を解析
する。各基本形状の基底面は、定義済みで形状行列の第
1列に位置しているので、対応する位置と部品行列内の
基底面を捜しだすことができる。特徴ベース部品行列内
の各基本形状の基底面を決定した後、特徴関係を決める
ために、各形状の基底面間の距離を解析する。この解析
は、如何なる二つの基底面間の距離をも同定する探索プ
ロセスを含んでいる。部品行列内の特徴と曲げ線情報を
見ることによって、どの二つの基底面間の曲げ線の数で
も決定できる、二つの面の間に一つ以上の経路が可能な
場合には、最小距離を用いてスッテプS.108におい
て特徴関係を定義することができる。特徴関係操作を終
えた後の論理の流れはステップS.110に続く。図7
に示すように、ステップS.110では、データベース
の類似部品探索に用いる探索キーを決めるために、デー
タベース探索キーの同定が行われる。探索キーは、部品
に同定された特徴や特徴関係の幾通りもの組み合わせを
含みうる。さらに、探索キーをアセンブルするのに、ど
のような基準の階層も用いることができる。限定されな
い例として、下記の基準に従って探索キーを作成するこ
とができる:(i)部品に同定された一番目と二番目に
複雑な特徴または形状;(ii)最も複雑な二つの特徴
間の距離または特徴関係;(iii)部品に同定された
三番目に複雑な特徴または形状;及び(iv)部品に同
定された一番目に複雑な特徴と三番目に複雑な特徴間の
特徴関係または距離、及び二番目に複雑な特徴と三番目
に複雑な特徴間の距離または特徴関係。図10(c)に
図10(a)の例にもとづいて開発された探索キーを示
す。データベースの探索を容易にするために、形状ライ
ブラリで定義された色々な基本形状に割り当てられた定
義済みコードをもつ整数の列で表すことができる。たと
えば、4折り曲げ箱に整数コード”16”が割り当てら
れ、ブリッジに整数コード”32”が割り当てられたと
しよう。この場合、図10(c)の例の探索キーは、整
数列”16,16,4,32,2,2”で表され、この
なかで”4”と”2”は基本形状または特徴間の色々な
距離を表す。しかしながら、探索キーの表示は、整数列
に限定されるものではなく、どのような組み合わせの整
数及び/または文字列を探索キーの表示に用いることが
できる。各部品の探索キーは、仕事情報とともに(別の
フアイルまたは同じフアイルに)、データベース、たと
えばデータベース30に格納できる。特徴抽出データの
代表的な探索キーは、手動で入力するか、上記のように
自動的に作成できる。特徴ベース部品行列のような付加
的特徴抽出データは、探索キーを用いて格納できる。探
索キーが別のフアイルに格納してあるときには、各探索
キーのセットと関連する部品情報を捜し出すための参照
用テーブルを用意できる。あるいは、探索キーは部品情
報を同定する(たとえば部品または参照番号によって)
データフイールドとともに格納しておくことができる。
ステップS.112では、同定された探索キーにもとづ
くデータベースの協調探索が行われる。協調探索は、協
調データベース探索技法を用いる探索である。協調探索
技法は、同一の探索キーをもつ部品ばかりでなく、類似
の探索キーを持つ部品を捜し出す。これによってデータ
ベースにある、類似と同一部品を同定することができ
る。特定の部品についての探索を行うと、その部品のも
のと同定された探索キーを、データベースにある他の探
索キーデータと比較することができる。ステップS.1
12で行われる協調探索を、データベースにある項目で
探索キーによって同定された特定の部品と、正確に一致
するか、最も類似している項目を同定するのに、探索キ
ーの順序を緩めるか修正することによって適合できるよ
うにすることができる。色々なプロセスと方法を、協調
探索において探索キーを適合させるのに用いることがで
きる。たとえば、最初にデータベースの探索を、探索す
る部品のものと同定されたものと正確に一致する探索キ
ーの順序をもつ部品を同定するために行うとする。これ
は同定された探索キーをデータベースに格納されている
探索キーと比較することによって行われる。同じ探索キ
ーをもつ部品(もしあれば)を同定した後、引き続き他
の類似部品を捜しだすために、異なる修正された探索キ
ー順序に基づくデータベースの探索を行うことができ
る。最初探索キーにある、あまりクリテイカまたは敏感
でない項目または基準(特徴関係または距離のような)
は、よりクリテイカルまたは敏感な探索項目(部品にあ
る基本的な特徴または形状のような)を修正する前に修
正し、探索することができる。さらに、これらの各項目
は、項目の重要度に従って修正し、部品にある一番目と
二番目に複雑な特徴または形状に関連する項目に、より
高い重みまたは重要度を当てることができる。たとえ
ば、ひき続き最初に行う探索は、三番目に複雑な特徴と
一番目、二番目に複雑な特徴間の定義された距離を修正
した後に行うことができる。この距離は、定義済み曲げ
線数(たとえば1−3)または現在の距離に基づいた距
離の定義済み範囲を定義することによって修正できる。
しかる後、一番目と二番目に複雑な特徴または形状間の
距離を変更して、データベース探索用の修正された探索
キーの組をもう一つ備えることができる。部品の特徴関
係または距離の探索キーを修正した後、同定された形状
を、協調探索における付加的な修正探索キーを導くため
に変えることができる。たとえば、三番目に複雑な特徴
または形状に関する探索キー項目を、現在扱っているも
のの特徴または形状によって、関連するがより複雑でな
い形状に変えることができる(たとえばタブのある4折
り曲げ箱を単純な4折り曲げ箱に)。さらに、一番目と
二番目に複雑な特徴の探索キーを同じように変えること
によって、さらに協調探索のための修正探索キーを加え
ることができる。探索キーに関係する距離と特徴/形状
の協調探索中の修正は、いろいろな方法と技法によって
実行できる。上記のように、どのくらい距離を変えるか
は、距離の現在値に依存する。距離の大きさ(たとえば
4曲げ線)を、探索を拡張し、より協調的にするために
距離の範囲(たとえば3−5)に修正することができ
る。特徴または形状についても、類似部品を同定するた
めに探索キーを修正できる。特徴または形状は、特徴タ
イプの階層構造を通して修正できる。たとえば、現在扱
っている特徴タイプ(たとえば4折り曲げ箱)を、関連
し、同じ特徴タイプに属するより複雑でない特徴タイプ
(たとえば3折り曲げ箱)に修正することができる。特
徴/形状を修正するに用いる階層構造は、事前に定義で
き、異なる技法、たとえば型抽象化階層(TAH)、に
基づいて作成できる。TAHとTAH世代に関する詳し
い情報は、たおとえばチューら、ウエスリー、W(CH
UWesley W.)による”型抽象化階層による協
調的問い合わせ応答”(Cooperative Qu
ery Answering via Type Ab
straction Hierarchy)CSD−9
00032,1990年10月、カリフォニア大学ロス
アンジェレス(University of Cali
fornia,LosAngeles,October
1990)および1995年、コンピュータ科学哲学
博士の博士論文、クオーロン・チアング”協調的問い合
わせ応答のための型抽象化階層の自動生成”(CHIA
NG,Kuorong,Automatic Gene
ration of Type Abstractio
n Hierarchies for Coopera
tive Query Answering)にあり、
そこに開示されている情報すべてを参照することによっ
てここに取り入れられている。協調探索の間に、他のプ
ロセスやステップを実施するこができる。たとえば、部
品の特徴に関連していると同定された、探索キーに基づ
いたデータベースの探索に加えて、部品の製造情報に関
連した探索基準に基づいて探索することもできる。たと
えば、付加的な探索キーを利用して、一例として各部品
に必要な機械構成を比較することができる。機械構成情
報は機械のタイプまたは部品を製作するために必要な機
械類、部品を製作するために用いる工具類や工具構成、
および/または機械類のバックゲージング設定を含む。
付加的探索キーは、機械構成情報と/または他の製造情
報に基づいて開発することができ、本発明の協調探索を
する際に、同定された探索キーとともに用いることがで
きる。その結果、製作される部品と同一または類似な部
品は、部品の設計と製造特徴両方に基づいた同定するこ
とができる。最も類似した部品を選ぶために、被選択部
品探索をステップS.114で実行し、協調探索の結果
とのより詳しい比較と、探索された部品と同じまたは最
も類似している部品を定義済み数だけ選ぶ。被選択部品
探索は、協調探索で同定された各部品に対する付加的な
情報や特性の解析を伴いうる。これは部品の寸法や部品
にある孔や開口の形のような、捜し出された部品の色々
な特徴の解析を含む。さらに各部品に要する機械構成の
ような、捜し出された各部品の製造情報の比較も含みう
る。上記のように、機械構成情報は、部品の製作に要す
る機械の種類または機械類、部品の製作に用いる工具や
工具構成、及び/または機械類のバックゲージング設定
を含む。被選択部品探索を行うために、各部品の曲げモ
デルや他の仕事情報を、協調探索で同定された探索キー
に基づいてデータベースからアクセスできる。上記のよ
うに、各探索キーの組に対応する仕事参照番号またはコ
ードを提供するために、ルックアップ表や付加的データ
フイルドを設けることができる。データベースから部品
情報を検索した後、各部品の付加的情報(たとえば部品
寸法、材料のタイプ、特別な成形、部品の孔または開口
等)を、どの部品が探索された部品に最も類似している
かを決めるために解析できる。このプロセスはオプショ
ンで、データベースの部品で部品に最も類似の部品を選
び、集約する付加的な予備選択プロセスの役割を果た
す。この部品の付加的情報または特性を解析し、突き合
わせることによって、選択部品探索を、定義済みの数ま
たは組の最類似部品を同定または選択するために行うこ
とができる。たとえば、選択部品探索で、突き合わせ探
索キーの数と付加的部品特性の突き合わせに基づいて、
五つの最類似部品を同定できる。選択部品探索で選択さ
れる部品の数は五つに限らず、工場の必要性とデータベ
ースに実際に格納されている部品の数に基づいて選ぶこ
とができる。この数は、より有効で役立つ探索結果をう
るために選択的に修正でき、またユーザーに探索の組を
変えるために、この数を修正する機会を与えることもで
きる。選択部品探索を行った後、ステップS.116で
部品をランクする(特徴の類似性や突き合わせ探索キー
の数に従って)ために、類似性指標を計算することがで
きる。類似性指標はステップS.118で計算され、サ
ーバーまたはステーションモジュールの出力として提供
され、これによってユーザーはどの仕事フアイルをデー
タベースから検索し、画面に映し出すかを選択できる。
類似性指標によって、選択された部品と探索部品の特徴
の類似性の程度に基づいて、選択部品のランク付け(た
とえば各部品の仕事または参照番号を付してランク1か
ら5)ができる。このためには各部品の特徴ベース行列
を探索部品のものと比較する。特徴ベース行列の比較
は、選択部品と探索部品の間の類似性をよりよく示す。
前のべたように、特徴ベース部品行列は各部品の探索キ
ーとともに格納できる。しかしながら、各以前の仕事の
特徴ベース部品行列を探索キーとともに永久格納するこ
とは、不必要に大きな記憶スペースを占有する(特にデ
ータベースに多数の部品が格納されている場合)。従っ
て各部品の探索キー・データのみを格納し、類似部品探
索を行うときに自動的に各選択部品の特徴ベース行列を
生成することしかできない。従って、選択部品の曲げモ
デルと他の仕事情報を検索した後、前にステップS.1
02についてのべたように、特徴ベース行列は本発明の
特徴ベース抽出操作を通じて作成する。そのあとで、類
似部品探索時に一時的に格納した探索部品の特徴ベース
行列を、作成した選択部品の特徴ベース行列の各々と比
較できる。色々な方法とプロセスを、部品の特徴ベース
行列の比較と部品間の類似性の決定に利用できる。たと
えば、各選択部品の特徴ベース行列について、行列内の
場所を探索部品のものと比較できる。行列内の各場所
は、再帰的プログラム技法に基づいて比較できる。行列
内の情報は、各行列内の基底面に対応する場所を決め、
行列の指標を交換することによって比較できる。選択部
品は探索部品の副特徴に対応するか形状をもつこともあ
り、行列の指標が同一でないか、または同じ番号付けが
されていないこともあるので、含まれている情報を比較
するときに、部品行列内で比較できる面を捜しだして指
標を振り替えなければならない。さらに探索部品の中に
一つ以上の副特徴が存在する場合、行列内の情報を比較
するとき、同じ次数の行列を用意するために、一つまた
は一つ以上の擬似面(行列の行と列で情報が無いか空白
のもの)を導入しなければならないことがある。行列の
情報を比較するときに、各選択部品と探索部品の類似性
の程度を決めるために、異なる順序づけ方式を用いるこ
とができる。たとえば、事前定義罰金レベルまたは量
を、行列内の整合しない各位置に割り当てる罰金ベース
順序づけ方式を用いることができる。行列内のすべての
情報を比較した後、各選択部品の総罰金レベルを用いて
類似性の程度を決めることができる。最も低い罰金レベ
ルをもつ選択部品が、探索部品に最も類似した部品と決
定される。他の選択部品も、各部品に付せられた総罰金
レベルに基づいて順序づけできる(たとえば罰金レベル
が低いほど類似指標が高い)。本発明のさらなる見地に
沿って、各非整合位置の罰金レベルは、その位置にある
情報のタイプに基づいて割り当てることができる。罰金
レベルは整数量で非整合情報の重大性または重要性に応
じて変えることができる。たとえば、異なる、関係のな
い特徴グループ(たとえば平行曲げ特徴対直列曲げ特
徴)に関する非整合位置に対しては、高い罰金レベルま
たは量を割り当てることができる。これと対照的なの
は、異なるが類似の特徴グループ(たとえば同じ曲げ線
方向をもつ接触コーナー特徴対逆の曲げ線方向をもつ接
触コーナー特徴)である。罰金レベルまたは量は、非整
合位置に存在する情報のタイプと相違のタイプに従って
事前に定義し、類別できる。ステップS.116におけ
る類似性指標操作の典型的なコードは付録Bに示されて
いる。このコードはC++言語で書かれており、上記に
記述した行列の比較と非整合位置に対する罰金レベルの
割り当てに関する色々なプロセスと操作を含んでいる。
上に付記したように、比較された各選択部品の結果とし
てえられた総罰金レベルは、類似性指標を導き、表示す
るのに用いることができる。付録Bにあるコード・リス
テイングには、記されている典型プログラム・コードの
理解を助けるためのコメントも含まれている。次に図1
1−25を参照しながら、曲げモデルの開発と、色々な
2−D、3−D図面に基づいた部品の2−D、3−Dモ
デルの開発を、本発明の見地に沿って、より詳しく記述
する。前に論じたように、各薄板金属部品に関する曲げ
モデルデータは、部品の2−D、3−D表現両方に関連
するデータを含んでいる。顧客の注文に基づいて提供ま
たは作成された原図のタイプに基づいて、色々な折りた
たみと展開アルゴリズムや他のプロセスを、2−D及び
3−Dモデルの開発に利用できる。特に図11−18
は、部品の元の2−D、一方向図面に基づいて、3−D
モデルを作成するに利用できる、折りたたみアルゴリズ
ムの論理の流れの例を示す。図19は、3−D原図(厚
さぬき)に基づいて2−Dモデルを作成するのに用いら
れる展開アルゴリズムや他のプロセスのの基本的な論理
の流れの例を示す。最後に図20−24と図25は、2
−D 三方向図面と厚さありの3−D図面から、厚さぬ
きの3−Dモデルを作成するのに実施できる色々なプロ
セスや操作の論理の流れの例を示す。これらのプロセス
や操作でえられた3−Dモデル(厚さぬき)は、文中に
明示されているように、展開アルゴリズムまたはプロセ
スに基づいて2−Dモデルを作成するのに利用できる。
図11は2−D一方向図面から折りたたみアルゴリズム
を用いて3−Dモデルを作成するプロセスと操作の論理
の流れを示す。図11の流れ図で行われる機能や操作
は、たとえばサーバー・モジュール32にあるソフトウ
エアまたはプログラム論理によって実施できる。ステッ
プS.120では、顧客の仕様に基づいて提供された、
あるいは新たに作成された2−D、一方向平面図が、サ
ーバーモジュール32に入力または取り入れられる。2
−D平面図はCADソフトウエアを用いて作成し、サー
バー・モジュール32に入力するか、適当なCAD、ま
たはベルム、またはキャドキーのようなCAD/CAM
システムとインターフエイスすることによってサーバー
・モジュールに取り入れることができる。2−D図面
は、たとえばDXFまたはIGESフアイルとして格納
し、曲げられる打ち抜き及び/または切断材料を図示す
ることができる。2−D図面はまた、薄板金属部品の表
面や面の曲げ線の位置や、孔または開口を示すことがで
きる。2−D図面を後で処理するための準備として、ス
テップS.124における次の面検出プロセスとステッ
プS.126における曲げ線検出作業を行う前に、ステ
ップS.122でサーバー・モジュール32によって自
動クリーニングやクリーンアップ機能を実施することも
できる。本発明の自動トリミングとクリーンアップ機能
は、2−D平面図を、処理に対して準備するために備え
られている。2−D平面図は、薄板金属部品の展開状態
の2−D表示で、線や弧のような部品の幾何学を構成し
表現する、線及び曲線の如き部品要素を含むとともに、
部品に存在する開口または孔の位置を示す。通常このよ
うな2−D平面図の構成要素は、CADまたはCAD/
CAMシステムを使用して入力し、作成する。しかし、
2−D平面図を作成するとき、このような要素はしばし
ば誤って連結または重ね合わされ、一つの要素が一つ以
上の面の境界を示すのに用いられることがある。さら
に、部品の境界を決めている外側線が、境界の隣接する
コーナーで分断されていて、部品と各面の外側の寸法の
検出を難しくしている。さらに、2−D平面図は、寸法
情報やテキストのような本質的でない情報を含みうる。
このような異常は、元の2−D図面を正確に解析し、部
品の面や曲げ線を同じように検出するのを難しくする。
本発明の自動トリミングとクリーンアップ操作を備える
ことによって、各面は連結された要素の一義的なセット
で表現できる。その結果、2−D平面図は、引き続き行
われる処理と最終的に行われる3−Dモデル表現作成の
ための折りたたみのために、より簡単かつ効率よく解析
できる。図12に示すように、元の2−D図面では面間
のトリミングがされておらず、図中の一つの線要素が一
つ以上の面の外側境界または複数の境界を定めているこ
とがある。上記で論じたように、このような配列は各々
の面の検出を困難にする。本発明の自動トリミング機能
は、連結情報を決定し、上記のような要素を交点で断ち
切るために、各部品要素(線、弧や曲げ線のような)の
終点と交点を解析するのに備えられている。このような
トリミング機能は、断ち切られた各要素の終点を決めら
れた交点に設定する機能ももつ。たとえば、図12に図
示されている交点をトリミングすることによって、各々
が交点に終点を共有する三つの要素(二つの線と一つの
曲げ線)がえられる。このようなトリミング機能を備え
ることによって、要素解析と連結に基づいて部品の面を
より容易に検出することができる。実施できる面検出操
作のさらに詳しい記述は、下記に図15(a)−16
(c)を参照しながら記述する。色々なプロセスや操作
を用いて2−D図面の要素の交点を検出することができ
る。このようなプロセスは、2−D図面のフアイルのデ
ータのフオーマットと配列に基づいて作成できる。通例
2−D平面図は幾何学データ(色々な部品要素を定義す
る)と非幾何学データ(たとえばテキスト等)を含む。
幾何学データは、データの各行または順番にあるキーワ
ードによって非幾何学データと区別できる。このような
キーワードは、2−D図面のデータ書式に従って設定さ
れる。2−D、3−D図面によく用いられる書式として
DXFとTGES書式がある。各要素の幾何学データを
解析することによって、要素の終点や交点が検出でき、
適当であればトリミングができる。上記で論じたよう
に、線、曲げ線や他の要素は終点及び/またはベクトル
で定義できる。たとえば2−D平面図では、各2−D線
は2−D終点の組(たとえばX1,Y1とX2,Y2)
で特定することができ、曲げ線は曲げ線の2−D空間位
置とともに方向を示すベクトルで表すことができる。さ
らに2−D弧は2−D空間データ(たとえば中心X、中
心Y、半径、開始角度、終了角度)で特定することがで
きる。幾何学データはまた、色々なタイプの線要素(た
とえば弧、実線、破線、鎖線等)を区別する属性をも
つ。通常弧要素は薄板金属部品の孔や開口を、実線は部
品の境界や形状を示すのに用いられる。曲げ線は普通破
線で示され、部品の中心線は鎖線で示される。元の2−
D図面の幾何学データの解析から、各要素の交点を決め
ることができる。データ割り当てやデータ反復のよう
な、色々なデータ解析手法を2−D図面の各要素の幾何
学データの解析に用いることができる。各要素の終点及
び/または他の2−D空間データに基づいて、線や他の
要素が交差するかどうかを決める簡単な幾何学解析をす
ることができる。二つの要素が交差することが決まれ
ば、各要素を決定された交点で断ち切り、残った要素の
終点には交点で定められた共有点を割り当てることがで
きる。トリミングの方法は、交差することが検出された
要素のタイプに基づいて行われる。たとえば二つの実線
が交差することが検出されると、図13(a)に示すよ
うに、各線要素を断ち切ることによって、定められた交
点で接する四つの線要素がえられる。また線要素と弧要
素が、図13(b)に示すように交差することが決まる
と、各要素を断ち切ることによって共通の終点をもつ二
つの線要素と二つの弧要素をうることができる。しかし
ながら、要素の交差が検出されても、トリミングを必要
としないこともある。たとえば、如何なる要素でも中心
線(たとえば破線要素)と交差することが決定した場
合、どの部品の中心線も部品の面または曲げ線を定めた
り区別したりすることはないので、トリミングの必要は
ない。また、連結しない要素でも、開いている交点また
は面積が、定義済みの許容度内であれば切断できる。た
とえば、潜在的に交差する線の終点が、実際に他の要素
と交差するときの交点と、事前に定義した許容度または
距離ε(たとえば0.0−0.01mmまたは0.0−
0.001インチ)以内であれば、要素は投影された点
で連結交差しているものと扱ってよい;そしてたとえば
図13(c)に示すように、要素を断ち切ることができ
る。自動トリミングをした後、えられたデータを非連結
要素を検出し、修正するためのクリーンアップ機能で処
理することができる。しかしながら、本発明はこのよう
な処理のみに限られていない;処理時間を短縮するため
に、クリーンアップ機能を各要素が解析されている間
に、自動トリミング機能と同時に行うことができる。ク
リーンアップの間に、2−D図面の幾何学データが、隣
接する要素間の開いた交点または面積を検出するために
解析される。自動トリミング機能と同様に、要素間の開
いた交点の面積を検出するために、各要素の終点や他の
2−D空間データも解析できる。このようなデータに簡
単な幾何学的解析を加えることによって、要素の終点が
互いに事前に定義した許容度または距離(0.0−0.
01mmまたは0.0−0.001インチ)内にあるか
どうかが決定できる。要素の終点がこのような開いた交
点をもつことが決定されると、要素を連結し、図14に
示すように共通の終点を割り当てることができる。ここ
でもまた、クリーンアップ機能をどように行うかは、開
いた交点をもつことが検出された要素のタイプによる。
二つの実線が開いた交点をもつことが検出された場合、
各終点に共通の終点を割り当てることができる(たとえ
ば図14を見よ)。しかしある要素が部品の中心線(た
とえば鎖線要素)と開いた交点をもつことが決まったと
きには、要素を連結したり共通の終点を割り当てたりし
ては駄目で、中心線は無視しなければならない。またク
リーンアップ機能は、2−D図面から非幾何学データ
(テキスト等)を消去するための付加的なプロセスまた
は操作を含みうる。前述べたように、非幾何学データ
は、2−D図面データとともに用意されているキーワー
ドに基づいて幾何学データと区別できる。クリーンアッ
プ機能にはまた、後で本発明の2−Dクリーンアップ機
能を参照しながらより詳しく説明するような、他のクリ
ーンアップ機能を組み込むことができる(たとえば図2
1−23(b)を見よ)。ステップS.122で自動ト
リミングとクリーンアップ機能を行った後、ステップ
S.124で処理された2−D図面について面検出の手
続きを行うことができる。本発明の見地に沿って、面検
出手順は要素(線や弧)とループ解析に基づいた、部品
の面の検出と定義付けを含む。図15(a)−16
(d)に面検出手続きで行われる色々なプロセスと操作
の例を示す。ループ検出技法を本発明で部品の面を検出
し、決定するのに用いることができる。面検出手続き
は、たとえばサーバー・モジュール32にあるソフトウ
エアまたはプログラムされた論理によって実施できる。
本発明の見地に沿って、部品の外側境界のループ検出解
析に引き続く、部品の最小または内側ループの解析を用
いて、面の各々を検出できる。薄板金属部品のユニーク
な幾何学のため、面と部品にある開口は、相対的極大
(たとえば外側)と極小(たとえば内側)ループの順序
の解析によって検出することができる。下記に論じるよ
うに、ループ解析は部品の線と弧要素の連結性にもとづ
いて行うことができる。ループ解析を部品の外側から部
品の中心に向かって行うことにより、部品の開口や面
を、循環順序(たとえば面材料、開口、面材料、開口
等)に従って定義されたループ間の境界に基づいて検出
することができる。図15(a)に示すような、図示の
各面の各種の線要素を含む2−D平面図が提供されたと
しよう。上記のように、ループと要素解析は部品の外側
から始めるように行う。部品の外側境界にあるどの要素
を初期参照点にとってもよい。限定されない例として、
図15(b)に示すように、最も左側の線要素を検出
し、初期参照点に用いる。最も左側の線要素は、2−D
図面にある各要素の幾何学データを比較し、どの要素が
最も小さいX座標の値をもつかを決めることによって検
出できる。最も左側の線要素を検出した後、点P1から
始まる部品の外観を導くことによって、図15(c)に
示すように部品の外側境界を検出することができる。点
P1を決めるには、最も左側の線要素のいずれの終点を
用いてもよい。図15(c)に示す実施例では、上側の
終点(つまり最も大きなY座標の値をもつ終点)が点P
1に用いられている。部品の外観、またはまわりのルー
プを導くのには、通常のループ解析技法を使うことがで
きる。たとえば、リード線ベクトルを、部品の外観を追
ってゆくに従って、始点P1と連結している要素の終点
から投影してゆくことができる。一つ一つの要素が検出
され、トラバースされる毎に、要素が選ばれたことを示
すフラグを設定することができる(たとえば記憶内のフ
ラグは、一度選ばれたことを示すために1に設定す
る)。ループの経路は始点P1からどちらの方向にも始
められる。たとえば、リード線ベクトルを点P1から反
時計方向(たとえばリード線ベクトルをY座標方向に投
影する)に投影することができる。ループはループ経路
が始点(つまり点P1)に戻ったところで完結する。上
記のように、始点P1からリード線ベクトルを反時計方
向に投影できる(たとえば最初のリード線ベクトルをY
座標方向から始めることによって)。引き続きループの
経路にある最初の要素を検出するために、各未検出要素
が点P1のまわりにリード線ベクトルとなす角度を座標
枠に基づいて測定し、解析してリード線ベクトルと最も
小さい角度をもつ要素を選ぶ。外側ループでは、各角度
は要素線がリード線ベクトルの外側に対してなす角度を
測る。点P1の回りの要素は、どの要素が点P1と終点
を共有するかによって決められる。各要素の未選択状況
は、各要素に付したフラグを解析することによって決定
できる。図15(c)に示すように、図示の2−D図面
例では二つの要素線(X座標方向のものとY座標方向の
もの)がP1のまわりにある。これらの要素の解析で
は、Y座標方向の線要素が、リード線ベクトルとなす角
度(0度)が他の線要素がなす角度(270度)より小
さいので選ばれる。続いてループ解析は選択された他の
線要素の終点に進み、選択されたことを示すためにフラ
グが設定される。その終点で、別のリード線ベクトルが
投影され、その点のまわりの非選択要素を比較すること
によって、どの要素がリード線ベクトルと最小の角度を
もつかを決める。ここでもまた、角度はリード線の外側
から測り、座標フレームを用いて角度の大きさを決め
る。弧要素に出会った場合は、リード線ベクトルの外側
から弧の接線までの角度を測らなければならない。ま
た、次の終点にある要素が一つのみであれば(部品のコ
ーナー位置のように)、比較の必要はなく、単にその要
素を選択してループに含めればよい。部品の外観に沿っ
てループ経路が進むにつれ、選択された各要素は、ルー
プ内の要素の連結性を示すためにリンクされたリストに
含めることができる。経路が始点P1に戻るとサイクル
は完了し、ループを外観と部品の外側境界を示す要素ま
たは線の、リンクされたリストに基づいて(L4)と定
義できる。ループL4内の各線または要素は、各終点で
連結できる。ループL4の方向を、外側ループであるこ
とを示すために、図15(d)に示すように、反対方向
(つまり時計方向)に変えることができ、ループの方向
は、ループL4で線がリンクされる順序に基づいて定義
することができる;従って方向を、リンクされたリスト
の順序を逆にすることによって変えることができる。外
側ループの完了後、外側ループ解析に用いたのと類似の
プロセスで部品の内側ループの解析を行うことができ
る。ただ内側ループの解析では、各非選択要素は各要素
がリード線ベクトルの内側となす角度に基づいて比較さ
れる。さらに、内側ループ解析で、ある点のまわりの両
方の要素が選択されていると示された場合(ととえば面
を境する二つの外側線要素を比較するとき)でも、二つ
の要素が二度選択(2のフラッグ設定)されてない限
り、二つの要素を比較することができる。少なくとも一
度選択された要素(たとえば外側要素)と選択されてい
ない要素の場合は、比較はできず、非選択要素をループ
の一部分として選択する。図16(a)−16(c)
に、図15(a)に示す部品の面を検出し、規定するの
に行うことができる内側ループが例示してある。内側ル
ープ解析は、どの外側要素の終点からでも、あるいは選
択されていない要素を検出することによって開始するこ
とができる。たとえば点P1を内側ループ解析の始点に
選び、リード線ベクトルを投影するのに用いることがで
きる;あるいは外側ループ解析の際に選ばなかった内側
の線要素の一つも解析の始点に用いることができる。外
側ループ解析と同じように、リード線ベクトルを反時計
方向(たとえば一番目のリード線ベクトルをY座標方向
から始める)に延ばしてゆくことができる。次いで点P
1のまわりの各要素を比較し、どの要素がリード線ベク
トルと最小の角度をもつかを決める。リード線ベクトル
となす角度を決めるのに、座標枠を用いることができ
る。前記のように、内側ループ解析に際には、要素の比
較は各要素がリード線ベクトルの外側でなく、内側とな
す角度をもとに行う。最初の要素が選ばれ、ループのリ
ンクされたリストに含めたら、そのフラグを1だけ増分
し、つぎのリード線ベクトルを投影することによって解
析を進めることができる。このプロセスはループが最初
の始点に戻るまで続けられ、そこで第一の内側ループが
対応する要素のリンクされたリストによって定義(たと
えばL1)される。さらに部品の内部に進んで、同じよ
うに内側ループ解析を行うことができる。次の始点は、
どの要素が一度しか選ばれていないかを決めることによ
って選ぶことができる。二度選ばれたフラグをもつ要素
は、その要素がすでに外側ループ(たとえばL4)と少
なくとも内側ループの一つ(たとえばL1)で選ばれた
外側要素であることを示す。ここでもまた、各要素が選
ばれるたびに、それが内側ループのリンク・リストに含
まれたことを示すために、フラグを1だけ増分する。す
べての内側ループが定められた後(たとえば図16
(c)の例ですべての要素が二度選ばれた後)、えられ
たループを用いてループツリー(樹木)を作成すること
ができる。図16(d)に、検出されたループL1−L
4に基づいて作成したループツリーの例を示す。部品の
外側ループ(L4)はツリーの根と定義し、外側ループ
と共通の要素をもつ各内側ループ(L1−L3)は、根
の子どもと定義されている。共通要素の存在は、各ルー
プを規定する要素のリンクされたリストの解析との比較
によって検出できる。内側ループ内に、さらに要素(た
とえば孔または開口)が検出された場合には、これらの
ループを、それが位置する内側ループの子ども(つまり
ループツリーの根の孫)と定義することができる。ステ
ップS.124で面検出手続きを行った後、ステップ
S.126で曲げ線検出操作を行うことができる。たと
えば図17に示すように、ステップS.124で部品の
ループを検出し、解析するときに、本発明の面検出論理
で面情報を規定し、曲げグラフ・データ構造にノードと
して格納するのに、ループツリーを利用することができ
る。部品の面は、ループツリーにおける外側と内側ルー
プの順序から検出できる。上記のように、各ループは要
素または線のリンクされたリストを含む。これらの要素
は、部品の各面の境界を定めるのに用いられる。それか
らステップS.126において曲げ線検出操作を行い、
部品の面と曲げ線の間の関係を決めることができる。ス
テップS.126の曲げ線検出操作は、ある二つの隣接
する面が共有する端または線要素を検出することによっ
て、部品の色々な面間のすべての曲げ線を検出する曲げ
線検出論理を含むことができる。また一つ以上の領域で
接続している面(たとえば3−Dモデルに曲げ線検出ア
ルゴリズムを適用する場合−たとえば下記に論ずる図1
9)については、いろいろな発見的方法を用いて、部品
の曲げ線の最小数を検出し、選択することができる。検
出された曲げ線は、たとえば図18に示すように、最終
的な曲げグラフ・データ構造を作成するための、面の節
の間の連結エージェントとして格納しておこことができ
る。本発明の曲げ線検出操作は、たとえばサーバー・モ
ジュール32に備えたソフトウエアまたはプログラムさ
れた論理によて実施できる。曲げ線検出操作の目的は、
部品が最も少ない数の曲げ線で連結されるよう、部品の
曲げ線を検出し、選択することにある。曲げ線検出操作
は、部品の2−Dと3−Dバージョン両方に備えること
ができる。元の3−Dモデルについての曲げ線検出の適
用は、下記に図19を参照しながら論ずる。上記のよう
に、検出された曲げ線は、最終的な曲げグラフ・データ
構造を作成するための面の節の間の連結エージェントと
して格納できる。この最終的曲げグラフ・データ構造
は、2−Dデータ・モデルから折りたたんで部品の3−
Dバージョンを作成するのに利用できる。図11のステ
ップS.120で入力として提供された2−D図面は、
曲げ線情報を含まないか、曲げ線情報が不明確で一義的
に、または矛盾なく定義されていないことがある。その
場合、曲げ線検出操作を、曲げ線を検出し、部品の検出
された面との関係を検出するために行うことができる。
このプロセスの間に、各面を定義する要素(エンティテ
ィ)のリンクされたリストを解析し、隣接する端または
各面が部品の他の面ともつ線要素を決めることができ
る。これはある与えられた二つの面の間の、可能なすべ
ての接触を解析することによって行うことができる。接
触は、長さが0以上の(つまり線要素が点ではなく、実
際の線である)、共通する線要素(またはお互いに事前
に定めた距離許容度にあるもの)の存在によって決定で
きる。リンクされたリストにある幾何学データを解析す
ることによって、部品のすべての二つの面間のこのよう
な接触の存在を決めることができる。ある特定の面が、
他の面と共通の端または接触領域を一つしかもっていな
い場合、両方の面に共通の要素は曲げ線であると定義す
ることができる。一つ以上の領域で共通接触を持つ複数
の面(たとえば3−Dモデル;ただし2−Dモデルでも
起こりうる)については、色々な発見的方法(ヒューリ
スティック)を用いて部品の最小数の曲げ線を検出し、
選択することができる。使用する発見的方法は、面が曲
げ線で連結され、複数の面にわたる連続ループが形成さ
れない(このような曲げ薄板金属部品の製作は不可能な
ため)ようになっていなければならない。利用できる発
見的方法の例として、共通する領域で最も長い接触領域
をもつものを曲げ線に選ぶ方法がある。ある面が、他の
面と一つ以上の共通端をもっている場合、この発見的方
法によって最も長い長さをもつ共通要素を面の曲げ線に
選ぶことができる。この発見的方法は、曲げ薄板金属部
品を製作するときに、通常長い接触領域を持っている方
が良いという原則にもとづいている。使用できるもう一
つの発見的方法に、異なる可能な曲げ線の組み合わせ
(3−Dモデルの曲げ線を決めるときのような)に関係
したものがある。この発見的方法では、すべての可能な
共通領域が検出され、曲げ線の色々な組み合わせが選択
されると、曲げ線の組み合わせで最小の曲げ線の数をも
つ組み合わせが選ばれる。曲げ線が検出されると、部品
の面と決められた曲げ線は、確認のためにオペレータに
表示される。オペレータが部品の曲げ線の選択に満足し
ない場合には、曲げ線検出操作に手動選択機能を備える
ことによって、サーバー・モジュール32でオペレータ
が選択的に、薄板金属部品に好ましい曲げ線を指示でき
るようにすることができる。オペレータは、マウスやキ
ーボード等、適当な入力手段を用いて、曲げ線を保持す
るか変更するかを指示することができる。しかる後、オ
ペレータによって選ばれた修正された曲げ線を用いて、
最終的な3−D(または2−D)部品を作成することが
できる。本発明の曲げ線検出操作を実施するために、色
々なプロセスや操作を備えることができる。曲げ線検出
操作を実施するためのコードの例を、付記の付録Cに与
える。例示のコードはC++プログラム言語で書かれて
おり、記述の論理フローの理解を助けるためのコメント
が含まれている。例示コードは、2−Dまたは3−Dモ
デルについて行うことができる曲げ線検出操作の実施例
で、曲げ線の最適選択を決める発見的方法(上述のよう
な)を含む。検出された面と曲げ線情報は、本発明の折
りたたみと展開プロセスに利用することができる。折り
たたみまたは展開の際、各曲げ線の回りに3次元回転を
行うと、結果として3−Dまたは2−Dモデルが導かれ
る。この仕事を行うには、単に部品の各面と他の要素に
対して、回転と並進を含む行列変換を行えばよい。色々
な市販で入手できる展開と折りたたみソフトウエア適用
の特性を、本発明の基本的な展開または折りたたみステ
ップを実施するのに利用できる。たとえばアマダアンフ
オルドとフオルド システム・ソフトウエアをこれらの
基本操作を行うのに利用できる。アマダ アンフオルド
とフオルド システム・ソフトウエアはアマダ・アメリ
カ社(以前は社名U.S.アマダ社で業務)、ベユナ・
パーク、カリフオルニアから入手できる。アマダアンフ
オルドとフオルド・システム・ソフトウエアについての
情報は、オートキャドのためのアマダ・アンフオルド・
マニュアル(1994年3月版)、キャドキーのための
アマダ・アンフオルド・マニュアル(1994年5月
版)とキャドキーのためのアマダ・ウインドウズ・アン
フオルド・マニュアルにあり、その明細を全般的に参照
することによって本文書に明白に取り入れてある。2−
Dモデルから3−Dモデルを作成するための折りたたみ
操作については、後でステップS.132を参照しなが
ら論ずる。図11に戻って、曲げ線検出操作をステップ
S.126で行った後、サーバー・モジュール32がユ
ーザーに対し、この後の折りたたみプロセスに用いる主
要な曲げと差引高(縮小量)の情報を指令することがあ
る。たとえば、ステップS.128で、サーバー・モジ
ュール32はユーザーに、曲げ方向(たとえば前方、後
方等)も含む曲げ角度及び/または曲げ内側半径を含む
各曲げ線の曲げ量の指示を求めることがある。ステップ
S.130で、サーバー・モジュール32はまたユーザ
ーに対し、V−幅、材料のタイプ、及び/または差引高
の入力を求めることがある。これらの情報は、折りたた
み操作における曲げ差引高を補償するのに利用できる。
材料の厚さとタイプとともに、曲げ角度と使用するダイ
スのV−幅によって、実際の薄板金属部品は薄板金属部
品を折りたたむときに、差引高だけ引き伸ばされる傾向
がある。モデルでこの効果を補償するために、差引高情
報を利用して、折りたたみ操作で3−Dモデルを作成す
るときに、曲げ線のいずれかの側で部品の面の寸法を差
引高の半分だけ引き延ばす。本発明の見地に沿って、こ
の差引高はユーザーによってサーバー・モジュール32
に入力(たとえばキーボード等によって)できる。ある
いは、部品の材料のタイプと厚さにもとづいた差引高を
含む材料表をオペレータに表示することができる。材料
表は、異なる曲げ角度やV−幅に対する色々な差引高を
示す。ユーザーは、サーバー・モジュール32で表示さ
れた材料表から適切なV−幅と曲げ角度を選ぶ(たとえ
ばマウスまたはキーボードを用いて)ことによって、自
動的に差引高をセットすることができる。曲げ角度の内
側半径も、材料表から適切なV−幅を選ぶときに、ユー
ザーによって自動的にセットできる。オペレータが入力
する(あるいは入力後にオペレータによって変換され
る)差引高は、部品幾何学データを表すものと同じ長さ
の単位(たとえばmm)で表す。折りたたみ操作時に、
曲げ線のいずれかの側の各面の長さ寸法を、注目してい
る曲げ線の差引高の半量だけ増やす。面の曲げ線に垂直
な長さ寸法は、曲げ線のいずれかの側にある面の境界を
定める要素の終点を引き伸ばすことによって、増やすこ
とができる。このような差引高補償は、各折り曲げにつ
いてオペレータによって供給された差引高にもとづい
て、部品の他の曲げ線の各々について行うことができ
る。ステップS.132では、プロセスされた2−D平
面図にもとづいて、3−Dモデルを作成するための、差
引高補償を含めた折りたたみ操作が行われる。前記のよ
うに、折りたたみ手続きは、行列変換の使用と最終的曲
げグラフ・データ構造で定義されたそれぞれの曲げ線を
回転軸に用いることを含む、通常の幾何学的模型化法に
よって遂行することができる。さらに、差引高の効果を
補償するために、3−Dモデルを作成する折りたたみの
際に、部品の面を曲げ線のいずれかの側で差引高の半量
だけ引き伸ばすことによって、薄板金属を実際に折り曲
げるときの面の寸法の変化をより正確に反映することが
できる。たとえば、ステップS.132で折りたたみ操
作を行う時に、曲げパラメータ(たとえば曲げ角度、内
側半径)とともに、部品幾何学と形態データ(または曲
げグラフ構造)を利用することができる。2−D空間で
表わされた部品の各面、曲げ線、孔と成形の変換行列を
計算できる。通常の行列変換を、2−D平面図に適用す
ることによって、3−D空間データをうることができ
る。変換は一般に回転に続く並進を含む。上記のよう
に、回転は曲げ角度の大きさに従って、各曲げ線軸の回
りに行われる。並進操作は、幾何学データを空間の中で
移したり、動かしたりすることによって行われる。この
ような並進操作は、曲げ半径、曲げ角度と各曲げの差引
高にもとづいて決められる。折りたたみの際に、差引高
補償は前述べたように曲げ線のどちらか一方の側で、面
の寸法を差引高の半量だけ伸ばすか増やすことによって
行われる。このような差引高補償は部品の3−D表現
で、曲げ機で曲げられたとき2−D薄板金属部品の寸法
を、より正確に反映するものを与える。幾何学的モデル
化と変換のさらに進んだ情報は、たとえば、その明細を
全般的に参照することによって本文書に明白に取り入れ
られているモルテンソン、マイケル M著、幾何学的モ
デル化、ジョン・ワイリー&サンズ、ニューヨーク(1
988年)及びフオリーら著、ジェイムス システム・
プログラミング・シリーズ:会話形コンピュータ・グラ
フイックスの基礎、アデイソン・ウエスリー出版、レデ
イング、マセチューセッツ(1983年)を見られた
い。モルテンソンの8章には、並進と回転を含む幾何学
的変換が論じられている(たとえば345−354頁参
照)。さらにフオリーらは7章、245−265頁で、
2−Dと3−D変換の行列表示を含む、幾何学的変換の
情報を与えている。モデル化と幾何学的変換についての
付加的情報は、その明細を全般的に参照することによっ
て本文書に明白に取り入れられている、マンテイラ、マ
ルッテイ著、固体モデル化入門、コンピュータ・サイエ
ンス出版社、ロックビル、メリーランド(1988年)
にも与えられている。座標変換に関する情報は、マンテ
イラの365−367頁にある。次に図19を参照しな
がら、本発明の別の見地に沿って、元の厚さぬきの3−
D平面図にもとづいて2−Dモデルを作成するプロセス
と操作について説明する。図11を参照しながら前に説
明した折りたたみプロセスと同様に、3−D図面を展開
し、2−Dモデルを作成する色々なプロセスや操作は、
サーバー・モジュール32にあるソフトウエアや/また
はプログラム化論理を用いて実施できる。図19に示さ
れているように、提供または顧客の仕様にもとづいて作
成した元の3−D図面は、ステップS.140で入力さ
れるかサーバー・モジュール32に取り入れられる。3
−D図面はDXFまたはIGESフアイルとして格納さ
れ、サーバー・モジュール32からCADまたはCAD
/CAMシステムとインターフエイスするか、利用する
かして入力できる。3−D図面を入力後、ステップS.
142でサーバー・モジュール32によって、引き続き
行われる面検出や他のプロセスのための図面の準備のた
めに、自動トリミングとクリーンアップ操作が行われ
る。図12−14に関連して論じたように、自動トリミ
ングとクリーンアップ機能は、部品の色々な面が適正に
検出定義されされるよう、構成要素や表面を切り離した
り、連結したりする。図11と12、13に関連した上
記の自動トリミングとクリーンアップ操作は、図19の
ステップS.140で入力した3−D図面の幾何学デー
タに対しても、同じように適用できる。データを2−D
空間で解析する(2−D平面図の場合のように)代わり
に、3−D図面に図示されている各構成要素(たとえば
線、弧等)は、図中の3−D座標と空間情報にもとづい
て解析することができる。交点と開放交差領域は、各構
成要素を個別的に解析し、他の構成要素の一つ一つと比
較することによって解析できる。ここでもまた、終点や
構成要素の他の特質の基本的な幾何学的解析を用いて、
許容度内で交点と開放交差領域を決めることができる。
前記3次元図面に対しての自動トリミング及びクリーン
アップ機能を実行した後、ステップS144で、前記板
金パーツの面の各々を検出し定義するために面検出操作
が行なわれる。前記3次元図面についての面検出は2次
元空間における各面を分析し且つ検出し且つ上記と同様
にしてループツリーを生成することにより行なわれる。
面検出は任意の所定のエンティティで開始することによ
り実行される。例えば、一番左側のエンティティ(即ち
最小のx座標を有するエンティティ)が最初のエンティ
ティとして使用される。その後、1つの面は前記最初の
線分エンティティ及び他の連結するまたは隣接する線エ
ンティティ(即ち前記最初のエンティティと共通の端点
を有する任意のエンティティ)を取出すことにより定義
される。面検出操作は次に、図15(a)−16(d)
に関連して上記に説明したようにループ及びエンティテ
ィ解析を用いて行なわれる。各エンティティは前記定義
された2次元平面内で検出されるため、種々の外側及び
内側ループが定義され、且つ前記エンティティがマーク
され(即ち前記選択されたエンティティのフラグを設定
し或いは増加することにより)、それらが、前記面にお
ける複数のループの1つを定義する連結されたリストに
選択され且つ含まれたことを示す。引き続くループ解析
は、次に前記3次元図面を構成する他の2次元平面にお
いて行なわれる。前記他のエンティティのループ解析を
行なうために、前記3次元図面内でのマークされてない
或いは選択されてないエンティティを検索することによ
り追加の平面が定義される。そのような平面は、2つの
選択されてないエンティティの間或いは選択されてない
エンティティと以前に選択されたエンティティとの間に
定義される。追加の2次元平面の各々において、更なる
ループ解析が行なわれ前記内側及び外側ループを検出す
る。再び連結されたエンティティの連結リストが保持さ
れ、前記複数のループ経路の各々が定義されるにつれ
て、前記選択されたエンティティがマークされる(即ち
前記選択されたエンティティに付随するフラグを増加す
ることにより)。全てのエンティティが検出された後、
すでに解析された2次元平面の各々についてのループツ
リーを生成するために、結果の複数のループが使用され
る。すでに述べたように、ループツリーは、板金パーツ
における複数の面及び開口部及び穴を定義するために提
供される。3次元の図面については、前記板金パーツの
各面について生成される。各面内で検出された複数のル
ープは、各ループツリーを生成するためにグループ化さ
れ分析される。各ツリーのルーツは前記平面において検
出された外側ループとして定義される。前記外側ループ
と共通のエンティティを有する前記平面の各内側ループ
は前記ツールの子供として定義される。共通エンティテ
ィの存在は、各ループを定義する連結されたエンティテ
ィのリストの分析及び比較に基づいて検出される。追加
のエンティティ(即ち穴或いは開口部)が前記平面の内
側ループにおいて検出される時、これらのループはそれ
らがその内部に存在する内側ループの子供(即ち前記ル
ープツリーのルーツの孫)として定義される。生成され
た複数のループツリーは次に、前記3次元図面の全ての
面を検出するために用いられる。検出された面は次に曲
げグラフデータ構造におけるノードとして格納される。
前記結果としての曲げグラフ構造はステップS146に
おける曲げ線検出操作の実行の後、連結する曲げ線連結
エージェントにより補足される。曲げ線検出操作及び最
終曲げグラフ構造またはパーツ・トポロジーの生成は図
17及び18を参照して上記したと同様のやり方で実行
される。上記したように、前記曲げ線検出操作を実行す
るための代表的なコードがここに添付された付録Cに提
供される。このサンプルコードは、2次元或いは3次元
モデルに対してなされる曲げ線検出操作のための代表的
実行例であり、曲げ線の最適選択を決定するためのヒュ
ーリスティック(例えば上記したような)を含む。前記
曲げ線検出操作は、検出された曲げ線に満足しない時、
サーバモジュール32におけるオペレータが前記板金パ
ーツのための好ましい曲げ線を選択的に指定することを
許すマニュアル選択特性を含む。前記オペレータは、マ
ウスあるいはキーボード等のごとき適宜の入力手段によ
り曲げ線を維持し或いは変更することを指示する。前記
オペレータにより選択され改定された曲げ線は最終的2
次元パーツを生成するために用いられる。最終的曲げグ
ラフ構造の複数の曲げ線を中心とする展開工程を実行す
る前に、ユーザは、ステップS148でV幅、材料タイ
プ及びまたは縮小量について促される。上記したよう
に、板金は折り曲げられる時伸びる傾向を有するため、
3次元パーツの寸法は前記2次元平面パーツのそれより
少し大きい。従って、板金パーツの展開の過程で、パー
ツの寸法は、選択された材料タイプ及びV幅に基づく縮
小量だけ縮み或いは減少される。従ってこの発明の1つ
の側面によれば、3次元モデルを展開する際、前記2次
元モデル及びその表面の各々の寸法をより正確に生成す
るために縮小操作が行なわれる。上記したように、前記
縮小量は、前記ユーザにより直接入力され或いは所望の
V幅及び曲げ角度を選択することによりユーザが自動的
に前記縮小量を設定することができるように、材料テー
ブルが表示される。前記オペレータにより入力される前
記縮小量は前記パーツ幾何学データにより表現されるそ
れと同じ長さの単位(例えばミリメートル)である(或
いはオペレータによる入力の後その単位に変換され
る)。展開操作の間に、前記曲げ線の両側の面の各々の
寸法長さは前記所定の曲げ線について入力された縮小量
の半分だけ減少される。前記曲げ線に直交する前記面の
寸法長さは前記曲げ線の両側に位置する前記面の境界を
定義するエンティティの終点を減少することにより減少
される。前記縮小補償は、各曲げについて前記オペレー
タにより提供される前記縮小量に基づいて、前記パーツ
の他の曲げ線のそれぞれにおいて行なわれる。前記全て
の必要なデータの入力の後、ステップS150で、前記
2次元モデルを生成するために展開プロセスが行なわれ
る。前記3次元曲げモデルを展開するために通常の方法
が用いられ、それは前記複数の曲げ線の各々を回転軸と
して用いるマトリックス変換の使用を含む。この展開プ
ロセスの間に各曲げ角度が測定され、前記平面曲げモデ
ルを生成するために前記曲げ角度量だけ前記パーツは展
開される。更に、前記入力された縮小量に基づいて、前
記板金材料の物理的性質及び前記3次元及び2次元モデ
ルの間の差をより正確にシミュレートするために、前記
曲げ線の両側で前記縮小量の半分だけの前記面の寸法の
縮小或いは減少が行なわれる。ステップS150で前記
展開工程を実行する時、前記パーツの寸法及びトポロジ
ーデータ(または曲げグラフ構造)が前記曲げパラメー
タ(例えば曲げ角度、内側半径等)と共に用いられる。
前記3次元空間において表現された前記パーツにおける
各面及び曲げ線及び穴及び成形部についての変換マトリ
ックスが計算される。通常のマトリックス変換が前記2
次元空間データを得るために前記3次元データに対して
適用される。前記変換は一般的に回転を含み、その後に
並進がくる。上記したように、回転は、曲げ角度量に応
じて各曲げ線の周りに行なわれる。展開のために、2つ
の面の間に180゜が存在するまで(即ち面が平面にな
るまで)回転は逆方向に行なわれる。並進は空間内で前
記幾何学的データをシフトし移動するために行なわれ
る。そのような並進は、各曲げについての前記曲げ半径
及び曲げ角度及び縮小量に基づいて決定される。展開の
間、上記したように、曲げ線の両側で前記縮小量の半分
だけ前記複数の面の寸法を縮め或いは減少せしめるため
に行なわれる。そのような縮小補償はそれが曲げ工程の
間に折り曲げられる前の前記板金パーツの寸法をより正
確に反映する前記パーツの2次元表示を提供する。再び
幾何学的モデル化及び変換についての情報はモルテンソ
ン、フォリー等及びマンティラに見出される。上記した
ように、モルテンソンの8章は変換及び回転(例えば3
45〜354頁を見よ)を含む幾何学的変換の議論を提
供する。更にフォリー等は、7章の245〜265頁で
2次元及び3次元変換のマトリックス表示を含む幾何学
的変換についての情報を提供する。更に座標変換につい
ての情報はマンティラの365頁〜367頁に見出され
る。図4を参照して上記したように、前記顧客の注文に
基づいて、2次元3面図或いは厚さを有しない3次元ワ
イヤフレーム図が最初に提供され或いは生成される場
合、厚さを有しない3次元モデルを生成するために更な
る工程が必要とされる。そしてその後、前記厚さを有し
ない生成された3次元モデルは展開プロセス或いはアル
ゴリズムを適用することにより2次元モデルを生成する
ために用いられる。図20−24は、最初の2次元3面
図に基づいて3次元モデルを生成するために適用される
種々のプロセス或いは操作を図示する。更に図25は、
この発明の他の側面に応じて、厚さを有する最初の3次
元ワイヤフレーム図から厚さを有しない3次元モデルを
生成するために適用される追加のプロセス或いは操作を
図示する。再び、図20−25において図示される種々
のプロセス及び操作は、例えば前記サーバモジュール3
2に存在するソフトウエア及びまたはプログラム論理に
より実行される。図20を参照するに、この発明の教示
に応じて、最初の2次元3面図に基づいて3次元モデル
(厚さを有しない)を生成するために行なわれる操作或
いはプロセスの論理フローの記載が提供される。最初、
ステップS160で2次元3面図がサーバモジュール3
2へ入力され或いは搬入される。前記最初の2次元3面
図は、前記パーツの種々の図(例えば正面図及び平面図
及び右側面図、例えば図22(a)及び22(b)を見
よ)を含み、前記サーバモジュール32へダウンロード
され或いは搬入されるDXF或いはIGESファイルの
ごときCAD図面である。しかる後、ステップS162
で、前記3次元モデルへの引き続く操作のための図面を
作成するために、サーバモジュール32により2次元ク
リーンアップ操作が行なわれる。この2次元クリーンア
ップ操作は、前記パーツの実際の幾何学形状を表現しな
い余分な及び非幾何学的な情報、それはテキスト及び中
心線及び寸法線を含む、を消去するために行なわれる。
前記2次元クリーンアップ操作はまた全ての外側線分
を、例えばそれらの接続端部で接続し、或いは任意の交
差するライン或いはエンティティを分断し或いはトリミ
ングするために行なわれる。図21は、前記サーバモジ
ュール32により前記クリーンアップ操作が行なわれる
際実行される種々のプロセスの論理フローの例を図示す
る。図21に示されるように、2次元図面が最初に前記
サーバモジュール32により、ステップS180でデー
タファイルから読み取られ或いはロードされる。しかる
後ステップS182でサーバモジュールは、2次元図面
において各々のエンティティ或いは幾何学データを分析
し次の工程のための図面を作成するために種々のエンテ
ィティを分割する。ステップS182において行なわれ
る前記分割或いはトリミング機能は、この発明の前記自
動トリミング及びクリーンアップ機能に関連して上記に
記載したと同様な方法で実行される。従ってステップS
182で前記2次元3面図における全ての幾何学的デー
タは、エンティティの交差点及び所定の誤差範囲内にあ
る空白交差部を検出するために分析される。任意の交差
線は分断され、結果のエンティティは交差点により定義
される共通の終点で出会う。更に所定の誤差の範囲内に
ある(例えば0.0−0.01mm或いは0.0−0.
001インチ)空白交差領域を有するエンティティにつ
いてはそれらのエンティティは、例えば図12−14に
関連して上で記載されたと同様の方法で結合される。ス
テップS184で前記2次元図面シートの周辺が検出さ
れ任意の外部の線分またはデータ(例えば境界線分及び
座標格子及び数字等)が消去される。図22(a)に示
されるように2次元3面図は、しばしば図面シート上に
提供される。前記図面シートは前記板金パーツの種々の
図面を生成するために必要でない余分な及び非幾何学的
な情報を含む。従ってステップS184で、本発明の2
次元クリーンアッププロセスを利用して、前記3次元モ
デルを展開するにあたってこのタイプの情報が検出され
前記2次元図面から消去される。前記2次元図面データ
はそこに含まれるデータのタイプ(例えば幾何学的或い
は非幾何学的/テキスト)を指示するためのキーワード
或いはタイプフィールドを含む。従ってこれらのキーワ
ードあるいはタイプフィールド(それらは図面ファイル
のデータフォーマットに基づいて提供される)はテキス
ト或いは他の非幾何学的データのごとき種々の余分の情
報を削除するために用いられる。しかし全ての不必要な
図面シートデータを正しく削除するためには更なる操作
が通常必要である。しばしば、前記境界線或いは他の外
側情報はエンティティー(例えば線分等)として保存さ
れ、それらは前記データキーワード或いはタイプフィー
ルドに基づいて容易に識別することができない。従って
この発明の1つの側面によれば、前記2次元図面のデー
タを分析する際に連結性グラフ構造が生成される。この
連結性グラフ構造は各エンティティーについて複数の付
随的頂点のリスト及び連結されたエンティティーのリス
トを示す。各頂点については、隣接する複数の頂点のリ
スト及びそれが付随するところのエンティティーのリス
トが提供される。このグラフ構造により、(それはステ
ップS182の分断及びトリミング機能を実行する際に
生成されるが)、どのエンティティーがくっつき合う終
点により結合されるかが決定される。結果として、境界
線及び情報ボックス及び他の非幾何学的データのような
余分なデータは削除される。これは、このデータは典型
的に連結されたエンティティーで構成されることがなく
またそれを含まないからである。上記したように、2次
元3面図は寸法線及び矢印線及び中心線及びテキストの
ような余分の情報を含み、それらは前記パーツの実際の
幾何学形状を表現しない。これらのエンティティーはス
テップS186で検出され、次の工程のための2次元図
面を作成するために前記2次元データファイルから削除
される。これらの余分のエンティティーの検出はサーバ
モジュール32により自動的に行なわれる(例えば前記
パーツの実際の幾何学形状に関連しない2次元データフ
ァイル中の項目を検出することにより)。例えば、前記
連結性データグラフ構造を用いて、両端が開放されたエ
ンティティー(例えばテキストにアンダーラインをする
ため或いは寸法或いはパーツの中心線を示すために用い
られる複数の線)が検出され消去される。矢印のごとき
他のエンティティーもまた、浮動する終点或いはそのよ
うなエンティティーの他の特徴の存在に基づいて検出さ
れる。全ての不必要なデータを効果的に削除するため
に、サーバモジュール32は前記2次元図面中のいずれ
の項目が消去されるべきかを(例えばマウスまたはキー
ボードにより)オペレータをして指示することができる
ようにためのマニュアル編集機能を提供する。オペレー
タのこの援助或いは確認により、追加の余分の情報が図
面から除去される。ステップS186の後、前記2次元
図面の種々の図が、ステップS188でグループ化され
且つそれぞれ定義される。この発明の1つの側面によれ
ば、サーバモジュール32は、図22(b)及び23
(a)に示されるような平面図及び正面図、右側面の配
置のごとき、予め定められた或いは標準的な図と向きを
サポートする。平面図及び正面或いは背面図及び右或い
は左図のような他の図及びレイアウトもまたサポートさ
れ得る。更に以下に記載されるように、サーバモジュー
ル32はまた前記2次元図面の図を前記パーツの3次元
表現へ加工するために、回転された図(例えば図23
(a)を見よ)もサポートする。いずれにしても、パー
ツの3次元モデルが構成されるためには、厚さ表現を有
するパーツの少なくとも2つ(そして好ましくは3つ)
の異なる図が提供される必要がある。連結性グラフ構造
において前記エンティティーの連結性及びグループ化を
解析することにより、サーバモジュール32は、複数の
図の各々の相対的位置及び/又は座標位置に基づいて前
記複数の図を分類し且つ定義する。限定しない事例とし
て、サーバモジュール32による前記図の定義は、予め
定義された或いは通常の配置或いは前記データファイル
における図の解析をするためのレイアウトにより、及び
/又は前記複数の図の向きの検出及び前記図面の各々の
図のそれぞれにおける前記パーツの種々の寸法の重ね合
わせに基づいて実行される。図23(b)において示さ
れるそれのごとき予め定義された或いは標準的フォーム
は、潜在的な図のタイプに応じて前記図の各々を決定し
定義するために用いられる。種々の終点及び各グループ
を定義する複数のエンティティーの間の関係の幾何学的
比較は、前記ステップS188を実行するために行なわ
れる。サーバモジュール32の図検出特性は、複数の潜
在的図面タイプ(例えば平面図、正面図、背面図、左
図、右図)の1つに応じて前記図面の各々にラベルを付
ける。前記複数の図の各々の検出は、予め定義された或
いは標準的図の配置或いは形状及び存在する図の各々の
間の検出された関係に基づく。種々の工程或いは操作
が、ステップS188で、前記2次元3面図における複
数の図を分類し且つ定義するために使用される。例えば
前記加工された2次元3面図にアクセスした後、前記サ
ーバモジュール32はまずこの図面データにおけるパー
ツの平面図を特定する。前記平面図は、予め定義された
或いは標準的な形状または図配置(例えば図23(b)
におけるそれのような)に基づいて検出される。仮に3
つの異なる図が水平方向或いは垂直方向において検出さ
れる場合には、中央の図が平面図であると定義される。
更に仮に3つの別個の図が検出されず且つ垂直方向にお
いてただ2つの別個の図が検出される場合には、上側の
図が平面図であると定義される。再び前記連結性グラフ
構造における前記エンティティーの連結性及びグループ
化が前記複数の図の各々を検出するために使用される。
前記予め定義された或いは標準的形態を表現する、格納
されたルックアップテーブル或いはマトリックスが前記
2次元図面の各図を比較し且つ複数の図の各々を検出す
るために用いられる。前記2次元3面図データから平面
図を検出した後、前記パーツの他の図は前記検出された
平面図に対する前記複数の図の各々の相対的位置に基づ
いて検出される。例えば、図23(b)の標準的レイア
ウトに基づいて、例えば図グループが前記平面図の上に
位置している場合には、その図は背面図であると定義さ
れる。しかしもし図グループが前記平面図の下に位置し
ている場合には、その図は前記パーツの正面図であると
定義される。更に右図及び左図は、前記平面図のそれぞ
れ対応する右側及び左側におけるそれらの相対的位置に
基づいて検出される。しかる後、前記標準的形態(例え
ば図23(b))に合致しない任意の残りの図は前記検
出された図(例えば検出された背面図或いは正面図)に
対するそれらの相対的位置に基づいて検出される。例え
ば図23(a)に示されるレイアウトBについて、前記
右図は前記平面図に対して回転された位置に設けてあ
る。しかしながらレイアウトBにおける右図は前記検出
された正面図に対するその関係に基づいて検出される。
即ち検出された背面図或いは正面図の右側或いは左側に
存在する、検出されていない図はそれぞれ前記パーツの
右図或いは左図として定義される。種々の予め定義され
た或いは標準的な図のレイアウトが前記2次元3面図図
面において複数の図を検出し且つ定義するために用いら
れる。標準的な形態(例えば図23(b)または図23
(a)におけるそれ)は、製造設備において広く行き渡
っており或いは選択され/要求される図レイアウトにサ
ポートされ、及び/又はそれに基づいている図タイプの
数に基づいて選択される。仮にいずれの図も検出されな
い場合には、サーバモジュールにより警告信号が提供さ
れ、オペレータは、好ましい図面レイアウトに応じて前
記2次元3面図データを変形したり、他の適当な動作を
行なう。前記2次元図面における複数の図を検出するた
めに予め定められた或いは標準的形態に加えて、予め定
められた標準的形態(例えば図23(a)のレイアウト
Aのように)が検出された図を加工し前記パーツの3次
元モデルを生成するために設けられる。従って更なる加
工が行なわれる前に前記標準的形態に基づいて検出され
た図を正しく分類するために、回転された図の特徴が提
供される。上記したように、前記2次元クリーンアップ
操作は図面において複数の図を検出するための予め定め
られた、或いは標準的形態に合致しない回転された複数
の図をサポートし且つ検出する。回転された図のオプシ
ョンでは、検出された標準的でない複数の図は、パーツ
の3次元モデルを加工し且つ生成するために、前記複数
の図の各々が前記予め定められた或いは標準的な図の形
態に合致するように、回転され或いは並行移動される。
前記パーツの複数の図を検出するために図23(b)に
図示されるそれのような標準的形態を仮定して、図23
(a)におけるレイアウトBにおける複数の図の各々
は、上記したように、前記平面図及び他の検出された図
に対する当該複数の図の相対的な位置に基づいて検出さ
れる。例えば仮に図23(a)のレイアウトAが、平面
図及び正面図及び右図を有する2次元図面における種々
の図を加工するための予め定められた或いは標準的図レ
イアウトとして使用される場合、ステップS188でレ
イアウトBにおける右図は90度回転されレイアウトA
と同様な、前記パーツの変形された図レイアウトを提供
する。前記パーツの右図が前記パーツの平面図の右側に
位置するように前記レイアウトBにおいて右図を90度
回転することにより、図面中の前記複数の図はレイアウ
トAで表現される標準的な形態に応じて加工される。格
納されたルックアップテーブル或いは予め定められた或
いは標準的な形態を表現するマトリックスが、前記2次
元図面の複数の図を比較し且つどの図が回転或いは並進
運動を必要とするかを決定するために用いられる。前記
2次元図面における複数の図から前記パーツの正確な3
次元モデルが生成されることを保証するために、前記複
数の図の各々においてそれぞれの寸法が相互に矛盾がな
いか或いは一致しているかチェックされる。図21にお
いて更に示されるようにステップS190で前記データ
ファイルにおける前記複数の図の境界が、それぞれの図
の全ての寸法が相互に同じ寸法であるかを確認するため
に検出される。仮に複数の図が所定の誤差の範囲内で
(例えば0.0−0.01インチ)一致しないことが判
断されるとステップS190で、全ての複数の図が同じ
スケールになるように任意の特定の図の寸法を変更する
ために適宜の修正が行なわれる。図面の寸法が相互に一
致せず現在存在する2次元図面データに対して必要な修
正が行なわれるようにユーザに警告するためにサーバモ
ジュール32に警報要素が設けられる。前記パーツの各
々の図における寸法の一貫性を検出し且つ確認するため
に種々の操作或いは工程が使用される。例えば、前記複
数の図の各々の対応する寸法が、それらが相互に所定の
誤差の範囲内にあるかどうかを決定するために比較され
る。そのような解析は、前記パーツの各図の境界線を定
義する線分エンティティーを比較することを含む。図2
3(b)における標準的な形態を仮定して以下のようで
あれば平面図は右図または左図と一致すると検出され
る。即ちそれぞれの図について、最大Y座標位置と最小
Y座標位置が所定の誤差範囲(例えば0.0−0.01
インチ)内にある。更に前記平面図は、以下の場合には
正面図または背面図と一致すると検出される。即ち各図
について、最大X座標位置と最小X座標位置とが所定の
誤差範囲(例えば0.0−0.01インチ)内にある。
更に左図または右図は、最大Y座標位置と最小Y座標位
置との間の差に比較して最大X座標位置と最小X座標位
置との差が所定の誤差範囲(例えば0.0−0.01イ
ンチ)内にあれば正面図または背面図と一致すると決定
される。再び前記図の寸法或いは関連する面の寸法が一
致しないとき前記2次元図面データに対して必要な修正
が加えられるようにユーザに警告するように、サーバモ
ジュール32に警告要素或いはモジュールが設けられ
る。最後にステップS192で、本発明の面検出方法の
教示に基づいて、前記パーツの内側ループ及び穴及び形
状が検出される。各図の複数の面の内側に設けられてい
る種々の穴或いは形状は、前記パーツの種々の線及び境
界を通ってパーツの外側から中央へ向かってループを形
成していくことにより検出される。ループ及びエンティ
ティーの分析は、前記2次元図面における前記パーツの
各図に対してなされる。前記パーツの外側から作用的に
中央へ向かって内側に各々の図を分析することにより、
検出されたループが前記パーツの物質と開口部の境界及
び領域を、周期的順番(即ち物質、開口部、物質等)に
基づいて決定する。図16(d)におけるそれのごとき
ループツリーが複数の面の位置及び各々の面の内部の任
意の穴の位置を決定するために各図面について生成され
る。浮遊する円弧或いは線分のごとき前記パーツの面の
内部で連結されないエンティティーは、ステップS19
2の中で検出され消去される。本発明の前記2次元クリ
ーンアップ操作を行なうための代表的なコードは付録D
に提供される。このコードはC++プログラム言語で記
載されており、そこに使用される論理及びアルゴリズム
の解析を円滑にするためのコメントを含む。そのコード
は、図21−22(b)を参照して上で議論したそれら
のごとき、2次元クリーンアップモードの種々の工程及
び操作を含む。図20を再び参照するに、2次元クリー
ンアップ操作が行なわれた後論理フローはステップS1
64へ連続しそこで前記2次元図面が材料の厚さを表現
しまたは含むか否か(即ち前記2次元図面が厚さを有す
るか否か)が決定される。もし前記2次元図面が厚さの
量を含むと判断される場合には、ステップS166で3
次元モデルへの引き続く操作のための2次元図面を作成
するためにサーバモジュール32により厚さ消去手続き
が行なわれる。前記2次元図面における厚さの存在の判
断は図面のデータに基づいてサーバモジュール32によ
り自動的に行なわれ、或いはオペレータからの援助或い
は応答を介して前記サーバモジュールにより行なわれる
(オペレータは厚さ除去が必要であるか或いは好ましい
かを指示するように促される)。前記パーツの厚さは全
ての板金パーツの独特の対象性により消去される。前記
パーツの厚さを消去することにより、厚さを有しない、
結果としての板金パーツは板金オペレータ或いは設計者
により、より容易に分析される。更にこの出願の発明者
は、前記2次元3面図の厚さを除去することにより、2
次元図面を変換し3次元モデルを生成するに必要な時間
が著しく短縮されることを見出した。殆どの2次元3面
図は材料厚さ量を含むため、オペレータはしばしば、2
次元図面から3次元モデルを作成するためにいずれの曲
げ線が選択されなければならないかで混乱する。結果と
して、2次元3面図が3次元モデルへ変換されるように
適切な曲げ線を選択する際に相当の時間が無駄になる。
厚さを有する2次元3面図の例が図24に示されてい
る。この発明の1つの側面によれば、材質厚さを持つこ
となく表現され且つ処理されるが、当該材質厚さ量及び
前記パーツの内側及び外側寸法を曲げモデルデータ中に
保有する簡単化された2次元3面図モデルを表示するよ
うに、厚さ除去手続きが設けられている。図24(b)
は前記厚さ除去工程を行なった後、前記サーバモジュー
ル32において前記オペレータに対して観察され且つ表
示される簡単化された2次元3面図を図示する。前記厚
さ除去手続きが実行される時、ユーザは、2次元3面図
表示における材質厚さを特定するように促されてもよ
く、また前記表示内においていずれの寸法(即ち外側寸
法或いは内側寸法)が保持されるべきであるかを特定す
るように促されても良い。オペレータは、例えばマウス
を用いて複数の図の中の1つにおいて保持される厚さ及
び表面を指示する。このユーザにより入力されたデータ
に基づいて、サーバモジュール32は前記2次元3面図
を修正し、ユーザにより指示された材料厚さを消去し、
前記オペレータの選択に基づいて内側或いは外側寸法を
残す。前記2次元3面図図面において厚さを消去するた
めに、前記サーバモジュール32は前記オペレータによ
り行なわれた選択に基づいて前記3つの図の各々を分析
する。選択された表面は幾何学的計算により(即ち選択
されたエンティティー線分或いは表面と同じX座標或い
はY座標射影に存在する対応するエンティティーを検出
することにより)他の図の1つへ射影され、前記複数の
図の各々における対応するエンティティー及び線分を検
出する。対応するエンティティーは、マークされ且つ保
持され、合致しないエンティティー或いは表面は削除さ
れ或いは図24(b)に示されるそれのように、スクリ
ーン上に表示されない。更にオペレータにより指示され
る厚さ寸法線は他の図の各々へ同様に射影され合致する
厚さ寸法線或いはエンティティーは図24(b)の例に
更に示されるように削除される。結果として、図面内の
複数の図の各々は適宜に修正され、前記サーバモジュー
ル32においてユーザに対して表示される。厚さを有し
ない、結果として2次元3面図は前記パーツの3次元モ
デルを生成するために次の工程で使用される。この発明
の厚さ削除手続は、各図において削除されるべき厚さ線
及び残されるべき表面エンティティーをオペレータが選
択的に指示するようにするためのマニュアル厚さ消去モ
ードを含む。表示された図の各々においてどの領域が削
除されるべきであり、どの表面が残されるべきであるか
を指示するためにマウス或いは他の適当な入力装置がオ
ペレータにより使用される。前記オペレータにより入力
されるデータに基づいて前記サーバモジュール32は、
厚さを有しない図面を提供するために、前記2次元3面
図からオペレータにより選択される各線分エンティティ
ーを削除する。この発明はまた全ての厚さ表現が前記2
次元3面図図面において正しく特定されたか否かを分析
し且つ検出し且つ、マークされない厚さ要素が存在する
時及び/又は図面データ中に矛盾が存在する時、ユーザ
に警告するための警告システム或いはモジュールを含
む。例えば厚さ警告要素は、前記表示スクリーン上で潜
在的なマークされない厚さ部分を強調するために設けら
れ、面警告要素は面の寸法が他の図における厚さのマー
クと一致しない時、前記スクリーン上で潜在的な一致し
ない面を強調するために設けられる。曲げ線警告要素
は、また矛盾する曲げ線を強調し及び一致しない厚さ曲
線を強調するために設けられる。曲線は、この曲線上に
射影される少なくとも1つの曲げ線が2つの横断厚さ線
分により挟まれないとき強調される。例えば図24
(c)は、2つ或いは他の零でない偶数の横断厚さ線分
(即ち各図において厚さを横断する短い線)により正し
く挟まれている厚さ曲線を図示する。各曲げ線は2つ又
は他の零でない偶数の横断厚さ線分により挟まれるべき
である。各図面における前記パーツのこれらのエンティ
ティーの分析は、ループ分析を実行し且つ各図を作り上
げる線分及び円弧エンティティーの連結性を解析するこ
とに基づく。開放された厚さ線分は他の厚さ線分或いは
曲線と接続しない少なくとも1つの端点を有する厚さ線
分に基づいて定義される。1つの開放厚さ線分を含むサ
イドは開放厚さサイドと定義される。厚さ線分は、開放
厚さ線分の開放厚さサイドが最小ループの境界箱に一致
しない場合に強調される。前記加工された2次元3面図
の像に関連する警告をユーザに与えることにより、ユー
ザは図面データ中の矛盾を警告され、ユーザはパーツの
3次元モデルを生成するために更に加工を行なう前に、
前記図面データを修正及び/又は訂正することができ
る。そのような警告システム及びユーザとの相互作用を
含むことが3次元モデルにより前記パーツの表現の精密
さを改善する。図20のステップS168で、厚さを有
しない加工された2次元3面図図面は3次元モデルへ変
換され発展させられる。2次元3面図図面から前記3次
元モデルへの変換及び展開は良く知られ或いは確立され
た射影及び/又は突出方法を用いて行なわれる。例えば
前記2次元3面図から3次元モデルを生成するために、
各図の深さが検出され3次元モデルを展開するために各
図が射影される。結果としての3次元モデルは次に曲げ
モデルデータを生成する際に使用され、また上記した展
開アルゴリズムを適応することにより単一の2次元平面
図へ変換される。幾何学的モデル化技術についての更な
る情報については、モルテンソン、フォリー等及びマン
ティラを見よ。2次元図面から3次元モデルを構成する
ための射影技術についての追加の情報については例えば
以下を見よ。ウェズレイ等,W.A.「投影図の肉付
け」I.B.M.J,RES,DEVELOP、25
巻、NO.6、934−954頁(1981)、アオム
ラ・シゲル、「機械的図面を用いてソリッドモデルを形
成すること」第6回コンピュータメカニクスコンファレ
ンス、JSME、NO.930−71、日本、497−
98頁(1993)、アオムラ・シゲル、研究及び実際
使用の最近の傾向及び将来の可能性(図面から3次元モ
デルの自動的再構成)東京工学株式会社、日本、6−1
3頁(1995)。これらの開示はここにそれらの全て
において明示的に取り込まれる。ステップS168で3
次元モデルを展開する際、結果としての3次元モデルを
更に加工し且つ精密化するために追加のクリーンアップ
工程が含まれる。この発明の1つの側面によれば、3次
元クリーンアップ工程は、前記パーツの2次元3面図に
おいて存在し且つ前記パーツの生成された3次元表現に
おいて余計な或いは過剰な情報を生成する不明瞭さを補
償するために設けられる。当業者に理解されるように、
パーツの2次元3面図表現は3次元座標空間における前
記パーツの種々の特徴の表現に関連して不明瞭さを含
む。前記2次元3面図から3次元モデルを生成する際余
計な且つ過剰な情報がこれらの不明瞭さの結果として生
成される。従ってこの発明の側面によれば、前記3次元
クリーンアップ工程は、1つの端部がつながっていない
線分を検出し且つ除去すると共に曲げ線を検出し且つき
れいにすると共に面をトリミングする工程を含む。前記
3次元クリーンアッププロセスは前記パーツの結果とし
ての3次元モデルを生成する際に自動的に行なわれ或い
は前記生成された3次元モデルが追加の工程を要求する
と判断される時、オペレータからの入力に基づいて選択
的に行なわれる。前記3次元クリーンアップ工程によれ
ば、前記生成された3次元図面データを分析することに
より、一端部において他のエンティティーと接続されな
いと判断される全ての線分或いは曲線が特定され片側開
放線分として定義される。片側開放線分であると判断さ
れる任意のエンティティーは前記パーツの3次元表現か
ら除去される。一旦開放線分が除去されると、それは他
の線分或いはエンティティーが開放されることを導くか
もしれない。従って新しい片側開放線分がまた特定さ
れ、全ての開放線分或いはエンティティーが除去される
まで、繰り返し除去される。図63は片側開放線分が除
去される前のパーツの3次元表現の例を図示し、図64
は片側開放線分が前記3次元表現から除去された後の前
記パーツを図示する。上記したように、ステップS16
8で行なわれる3次元クリーンアップ工程は曲げ線を検
出しきれいにする工程も含む。曲げ線は、3次元空間に
おけるパーツの面情報の検出を促進するために特定され
且つきれいにされる(例えばモールド線分を加えること
により)。前記生成された3次元モデルデータに基づい
て、各曲げ線は、それぞれの中心により定義される同一
の法線を有する一対の3次元曲線(例えばそれは図面デ
ータにおける曲線エンティティーにより表現される)の
検出に基づいて同定される。この過程において、特定さ
れた前記曲げ線に対してモールド(形取り)線分が付加
される。前記モールド線分は、3次元曲線の各対におい
て対応する終点を特定し且つ前記3次元曲線の対応する
終点の間でモールド線分(例えば線分エンティティーで
表現される)を延長することにより追加される。図65
は曲げ線が特定される前のパーツの代表的3次元表示を
図示し図66は前記モールド線分(図において破線で表
現される)が追加された後のパーツを図示する。曲げ線
が特定され且つモールド線分が追加された後、3次元ク
リーンアップ工程は更に前記パーツの全ての曲げ線をき
れいにし且つ面をトリミングするために前記パーツの3
次元表現を加工する。前記2次元3面図データの図にお
ける頻繁に生ずる不明瞭さにより、前記パーツの3次元
表現に前記面の過剰な部分が生成される。前記3次元ク
リーンアップ工程は前記面の過剰な部分を特定しそして
板金領域知識(例えば何が折り畳めないかについての知
識)を用いて前記面をトリミングする。余分な穴或いは
開口部のような他の余分な情報も特定され消去される。
結果として前記パーツの過剰な部分は除去され前記3次
元表現は前記板金パーツのより精密な表現を提供する。
図67は前記曲げ線をきれいにし且つ前記面をトリミン
グする前のパーツの代表的な部分を図示し、図68は正
常化及びトリミングがなされた後のパーツの前記部分を
示す。図25は材料厚さを持つ最初の3次元図面から材
料厚さを持たない3次元図面を生成するためになされる
工程及び操作の論理フローの例を示す。ステップS20
0で、材料厚さを有する最初の3次元図面が入力されサ
ーバモジュール32へ搬入される。前記3次元モデルは
材料厚さを有する3次元のワイヤフレーム図面で、DX
F或いはIGESファイルのごときCAD図面ファイル
である。前記3次元図面が前記サーバモジュール32へ
搬入された後、厚さ除去工程がステップS204で行な
われる。ステップS204における前記3次元モデルに
対する厚さ除去工程は上記したアマダUNFOLDソフ
トウエア・システムにおいて提供されると同じ方法で行
なわれる。前記3次元モデルにおいて厚さを消去するた
めに、オペレータはまず厚さを指示し且つ残される面を
選択するように促される。このオペレータの選択に基づ
いて厚さを定義するエンティティー線分の終点を解析す
ることにより厚さが測定される。しかる後、選択された
表面の境界が、前記ループ及びエンティティー解析工程
に関連して上記したと類似の方法により探索される。そ
して保持されるエンティティーはマークされ(例えばフ
ラグを設定し或いは増加することにより)、対応する厚
さエンティティーは除去される。前記3次元パーツのエ
ンティティーを探索する際、前記エンティティーは、ユ
ーザにより選択された厚さエンティティーの長さに基づ
いて識別される。一般的に前記厚さエンティティーと同
じ長さを有する全てのエンティティーは選択されず除去
され、同じ長さでない他のエンティティーがマークされ
残される。前記3次元パーツの表面の探索でマークされ
なかった残りのエンティティーもまた除去されることが
ある。再びサーバモジュール32はマニュアル厚さ除去
モードを提供し、そこではオペレータは除去されるべき
3次元パーツにおける各エンティティーを手動で指示す
る。ステップS204の後、厚さを有しない、結果とし
ての3次元モデルがステップS206で展開され及び/
又はオペレータに対して表示される。展開アルゴリズム
或いは工程が次にその材料厚さを有しない3次元モデル
に適用され上に詳細に説明したように、曲げモデルデー
タについての単一の2次元平面図を生成する。上記した
ように前記データベース30に格納されるデザイン及び
製造情報は、板金要素についての製造データのみならず
板金の幾何学形状及びトポロジーを含む曲げモデル・デ
ータファイルを含む。更にこの発明の種々の特徴を実行
するために使用されるソフトウエアはC++のごとき高
度のプログラム言語を用い且つオブジェクト指向プログ
ラム技術を用いて生成される。この発明の種々の特徴を
実行するためには、Booch或いはOMTのごとき異
なるオブジェクト指向技術も使用される。オブジェクト
指向プログラムが使用される場合は、前記板金パーツを
表現するためにオブジェクト指向データが使用され、前
記パーツのための曲げモデルは完全に自己充足的クラス
・ライブラリを用いて実行される。この発明の1つの側
面により、オブジェクト指向プログラム技術に基づく、
前記曲げモデルのための代表的データ構造及びアクセス
・アルゴリズムの記述が提供される。図26は、本願発
明をオブジェクト指向プログラムにより実行する際使用
される前記曲げモデルの代表的データ構造及びアクセス
アルゴリズムを図示する。オブジェクト指向プログラム
は、データを含む複数のオブジェクト或いはモジュール
のみならずそのデータに作用する複数の指示を結合する
ことにより現実世界をモデル化することができるソフト
ウエア展開の1つのタイプ或いは形態である。オブジェ
クト指向プログラムにおいては、オブジェクトは板金パ
ーツのごとき、何か物理的なものをモデル化するソフト
ウエアエンティティーであり、或いはそれらはビジネス
上の商取引のごとき仮想的な何かをモデル化するもので
ある。オブジェクトはそのオブジェクトの状態を集合的
に定義する1つもしくはそれ以上の属性(即ちフィール
ド)を含み、且つ全ての他のオブジェクトからそれを識
別するための識別子を含む。更にオブジェクトはある種
の条件の存在に基づいて、前記属性を修正し或いは前記
オブジェクトに対して作用をなす一群の方法(即ち手続
き)により定義される振る舞いを含む。この発明の実施
例によれば、前記板金パーツはオブジェクト指向データ
モデルとして表現される。図26に示されるように板金
パーツの曲げモデルは完全に自己充足的なクラスライブ
ラリとして定義される。前記板金パーツのための全ての
要求されるデータ操作及び機能(例えば折曲げ、展開
等)はこのクラスライブラリの要素機能として取り込ま
れる。全ての幾何学的或いはトポロジーデータは前記曲
げモデルの中で分類される複数のオブジェクトの内部で
定義される。前記曲げモデルクラスライブラリは複数の
クラス或いはオブジェクトの階層であり、パーツクラス
はその階層の最上レベルのクラスである。前記パーツク
ラスは種々のパーツ属性を有するパーツオブジェクトを
含み、前記パーツ及び前記パーツに対してなされる複数
の作用を定義する種々のオブジェクトを含む。図26
は、前記曲げモデルクラスライブラリにおいて分類され
る種々のオブジェクトの例を示す。例えば種々の属性5
2を含むパーツクラス50が提供される。前記パーツ属
性52はパーツ番号及び/又は名前、パーツ材料タイプ
及びパーツの厚さのごとき種々のパーツ情報を含む。前
記属性52はまた、複数の曲げがなされる順番を指示す
るための曲げ順情報及び前記パーツの種々の寸法につい
ての誤差要求のごとき他の製造情報を含む。前記パーツ
クラス50はまた図26に示されるように面オブジェク
ト54、穴オブジェクト56、成形部オブジェクト5
8、及び曲げ線オブジェクト60のごとき種々のオブジ
ェクトを含む。前記オブジェクト54,56,58及び
60の各々はそこに表現されたエンティティー(例えば
面、穴、成形部、及び曲げ線)の各々についての一群の
オブジェクトからなる。前記面オブジェクト54、穴オ
ブジェクト56、成形部オブジェクト58、及び曲げ線
オブジェクト60はそれぞれ幾何学形状及び寸法デー
タ、2次元及び3次元空間表現における位置及び座標デ
ータ、及び前記パーツのそれらの各エンティティー(例
えば面、穴、成形部、及び曲げ線)の端及び表面に関連
するデータを含む。例えば、前記面オブジェクト54
は、前記複数の面の各々についての幾何学形状及び寸法
データ、2次元及び3次元表現における前記複数の面の
空間位置データ、及び前記複数の面の端及び表面につい
ての端及び表面データを含む。更に、成形部オブジェク
ト58は、前記パーツにおける特殊な成形部に関連する
データを含み、このデータは幾何学形状及び寸法デー
タ、2次元及び3次元空間位置データ、及び端及び表面
データを含む。図26の実施例に更に示されるように、
パーツクラス50は更にトポロジー・オブジェクト62
及び曲げ特性オブジェクト64を含む。前記トポロジー
オブジェクト62は、前記パーツの前記面、穴、成形部
及び曲げ線についてのパーツトポロジーデータを含む。
前記トポロジーオブジェクト62におけるデータは前記
パーツの前記種々の特徴の構造的及び幾何学的関係を示
す。前記曲げ特性オブジェクト64は前記パーツの1つ
或いはそれ以上の特徴についての特殊な製造上の拘束に
関する情報を含む。例えば如何に前記板金パーツが曲げ
られるべきであるかに関する曲げ特性情報が、前記曲げ
特性オブジェクト64に設けられる。前記曲げ特性情報
は、異なる曲げ特性タイプ(例えば同時曲げ、同一直線
上曲げ、Z曲げ等)についての特殊製造データを含む。
前記曲げ線オブジェクト60は、また行なわれる曲げに
関連する製造特殊データを含む。従って、各曲げ線につ
いての幾何学的或いは寸法データ、2次元及び3次元空
間位置データ、端データに加えて、前記曲げ線オブジェ
クト60はまた、各曲げ線についてのV幅データ、曲げ
ピッチデータ、曲げ数データ及び/又は配向データを含
む。各曲げ線は、図26に示すように付随する曲げ操作
を含む。この曲げ操作は、各曲げ線において曲げを行な
うためのデータ及び操作/指示を有する一群のオブジェ
クトとして実行される。仮にオブジェクトとして提供さ
れると、各曲げ操作は、曲げ角度、曲げ半径及び/又は
曲げ縮小量のごとき固有の曲げデータのみならず、如何
に或いはどのタイプの曲げを行なうべきか(例えば円錐
曲げ、Z曲げ、ヘミング、円弧曲げ等)を指示するデー
タ及び指令を含む。前記パーツの曲げモデルを、オブジ
ェクト指向データモデルを介して実行することにより、
全ての複雑な数学的計算、計算幾何学及びマトリックス
変換が単一のクラスライブラリに組み込まれる。ヘミン
グ、Z曲げ及び円弧曲げのごとき特殊な曲げ操作もその
クラスライブラリに取り込まれる。更にV幅及び曲げ縮
小量及び曲げ順のごとき製造情報もそのクラスライブラ
リに取り込まれる。前記曲げモデルにより、前記2次元
平面モデル及び3次元モデルの同時二重表示が図26に
示すように行なわれる。更に、前記曲げモデルの曲げ線
オブジェクト60に応じて曲げ加工が行なわれる。前記
曲げモデル及びパーツ構造に関連する一般的なコメント
並びにそれらについての実行はここに添付した付録Kに
提供される。曲げモデルビューアが前記曲げモデルを解
釈し、2次元及び/又は3次元表現における前記パーツ
の視覚的な画像を表示するために設けられる。図27
は、この発明の他の側面による、前記曲げモデルビュー
アの構造と前記曲げモデルとの関係のブロック図を図示
する。前記曲げモデルビューアはオブジェクト指向プロ
グラム技術を介して実行され、前記設備38における種
々の場所10,12,14,…20の前記ステーション
モジュールにおけるユーザが前記曲げモデルに設けた情
報に基づいて前記パーツの種々の図を表示できるように
するウインドウズに基づくアプリケーションである。前
記曲げモデルビューアは、前記板金パーツを視覚化する
ために用いられる一群のアプリケーション・ライブラリ
・モジュールを含む。更に、前記曲げモデルビューア
は、ウインドウズ・アプリケーションの画像クラスとし
て設計され、従ってそれは任意のウインドウズ・アプリ
ケーションについての基本的画像クラスとして使用され
る。前記2次元及び3次元モデルを見るための殆どの標
準的操作(例えばズーム92、回転96、パン100、
寸法102等)は前記曲げモデルビューアの要素機能と
して実行される。幾何学的変換及び基本的コンピュータ
グラフィックス技術は、画像操作を実行する際に前記曲
げモデルオブジェクトに対して適用される。更に、前記
曲げモデルビューアは、画像モデル属性88を含み、そ
れはソリッド画像、ワイヤフレーム画像、2次元平面画
像及び正射影画像を含む4つの主なる画像モードを有す
る。この発明の1つの側面によれば、前記曲げモデルク
ラスライブラリ80は、選択された画像(例えばソリッ
ド、ワイヤ、2次元平面又は正射影画像)に応じて、前
記板金パーツに作用する一群の手続き又は機能を含む。
前記曲げモデルビューア観察クラス84は、ズーム9
2、回転96、パン100及び寸法102のごとき、一
連の標準的操作を含む。そして、前記曲げモデルビュー
アの状態に応じて、前記曲げモデルビューア観察クラス
は、前記曲げモデル・クラス・ライブラリ80から複数
の機能を呼び出す。図27に示されるように、ユーザに
より選択される前記種々の観察モデル属性或いは特徴8
8は、ソリッド画像、ワイヤフレーム画像、2次元平面
画像及び正射影画像を含む。この発明に設けてあるこれ
らの種々の観察モードの記述は図28−31を参照して
以下に提供される。基本的コンピュータグラフィックス
及び幾何学的モデル化技術、例えば幾何学的変換及び3
次元幾何学的技術は、前記曲げモデルの種々の特徴を実
行し且つ異なる観察モード或いは機能を提供するために
使用される。コンピュータに基づいた2次元及び3次元
のモデル化及びシミュレーションにおける最近の発展及
び展開、例えばグラフィックライブラリ或いはパッケー
ジの効用はこの発明のこれらの特徴を実行するために適
用される。更に、コンピュータグラフィックス及びモデ
ル化については広い種類の刊行物或いは文献が利用可能
である。例えば、モルテンソン、フォリー等、マンティ
ラを見よ。それらの各々は上に記載した。この発明の種
々の観察及びモデル化の特徴を提供するために各ステー
ションモジュール及びサーバモジュールは、800×6
00の解像度を有するSVGAスクリーンのごとき高解
像度表示スクリーンを有する。ジョイスティック及び或
いはゲームカードも前記ステーションモジュール及びサ
ーバモジュールに提供され、ユーザが、前記パーツの異
なる2次元及び3次元表現を選択的に修正し且つ観察す
ることを可能とする。ソフトウエアに基づいたグラフィ
ックス・パッケージ、例えばオープンGL及びレンダウ
ェアは、グラフィック計算を行なうために使用される。
それらのグラフィックライブラリ或いはパッケージはウ
インドウズに基づいたアプリケーションで種々の観察モ
ードを実行するために使用される。例えばオープンGL
は前記曲げモデルに設けてあるパーツ幾何形状及びトポ
ロジーデータに基づいて種々の2次元ワイヤフレーム画
像を実行するために使用される。更にレンダウェアは前
記曲げモデルに設けてあるパーツデータに基づいて、前
記板金パーツの種々の2次元及び3次元ソリッド画像を
表示するために使用される。オープンGLについての更
なる情報については、例えばオープンGL・レファレン
スマニュアル及びオープンGL・プログラミングガイ
ド、リリース1、オープンGL・アーキテクチャ・レビ
ュー・ボード、アディソン−ウエズレイ発行社、リーデ
ィング、マサチューセッツ(1992)を見よ。レンダ
ウェアの情報については例えばレンダウェアAPIレフ
ァレンスマニュアルV2.0、クライテリオンソフトウ
エア株式会社、イギリス(1996)を見よ。前記パー
ツの種々の画像を表示するために、前記曲げモデルは例
えばオペレータのステーションモジュールにより前記デ
ータベース30からアクセスされる。前記曲げモデルデ
ータは、使用されているグラフィック・ライブラリ或い
はパッケージ(例えばオープンGL又はレンダウェア)
により使用されるデータフォーマットに応じて再フォー
マット化される。しかる後、前記グラフィックデータ
は、オペレータにより選択された観察モード(ワイヤ、
ソリッド等)を表示し、或いは前記ユーザにより実行さ
れた観察機能(ズーム、パン等)を実行するために種々
のプログラムされた順序に従って加工される。特定の観
察モードがオペレータにより選択される時、選択された
観察モードは、前記画像の現在のズーム比率或いはファ
クター及び向きと共に検出される。この情報は、次に前
記現在の表示を更新するために前記グラフィックパッケ
ージに対して機能コールを行なうために使用される。前
記グラフィックパッケージに対する機能コールは、表示
される観察モード並びに実行されるズーム或いはその他
の観察機能に応じて行なわれる。これらの機能コールに
基づいて前記グラフィックパッケージは必要なデータを
提供し、従って前記ステーションモジュールは前記オペ
レータに対して前記パーツの画像を表示する。前記ユー
ザによる前記2次元又は3次元表現の修正(例えばジョ
イスティック或いはマウスを移動することにより)に基
づいて前記表示された画像を更新するために追加の機能
コールは前記グラフィックライブラリに対してなされ
る。前記パーツのワイヤフレーム画像を提供するため
に、前記グラフィックパッケージに対して前記パーツの
線分エンティティーデータが提供され必要なグラフィッ
ク計算がなされる。しかし、ソリッド画像については、
前記面の各々について1つもしくはそれ以上の多角形が
引き出され、前記画像を表示するために前記グラフィッ
クパッケージへ入力として提供される。オープンGL及
びレンダウェアのようなグラフィックパッケージは、多
角形データを入力として取得し、ソリッド画像を提供す
るために前記多角形により定義される領域を満たす。前
記多角形は、前記曲げモデルにおける面及び曲げ線情報
から導出され各面の境界を決定することにより導出され
る。前記多角形は前記パーツの各面を表示し且つ定義す
るために生成されなければならない。これらの面は次
に、板金パーツ全体を表示するために、前記曲げモデル
における前記パーツトポロジー及び他のデータに基づい
て接続される。仮に面が開口部或いは穴を有する場合に
は、そのような開口部を囲まない幾つかの多角形を有す
る面を定義することが必要となる。正射図については、
個々の図の各々(それはワイヤフレーム又はソリッドで
ある。)についてのデータは前記グラフィックパッケー
ジに送られ、図31に示されるごとく、結果としての複
数の図が単一の表示スクリーン上で結合される。前記曲
げモデル像の種々の観察モード及び機能を実行するため
の代表的コードは付録Eに提供される。前記サンプルコ
ードはC++で記載され前記プロセス及びそこで実行さ
れる操作に関連する複数のコメントを含む。適当なグラ
フィックパッケージ(例えばオープンGL及びレンダウ
ェア)との結合における前記コードは異なった図(例え
ば2次元及び3次元ワイヤフレーム或いはソリッド)を
表示するために使用されるだけでなく、前記観察機能
(例えばズーム、回転、パン等)の各々の機能を提供す
る。表示される種々の観察モード表示スクリーンの簡単
な説明が以下に与えられる。ソリッド図モードは、前記
曲げモデルにより定義される前記パーツの、ソリッドで
表示される3次元図を表示する。図28は前記板金設備
38内での位置10,12,14,…20のいずれかに
おいて設けてある表示スクリーンへ出力として提供され
る代表的ソリッド図ウインドウを図示する。このソリッ
ド図モードにおいて、ユーザ或いはオペレータは、3次
元空間でのナビゲーション及び3次元自動寸法付けを操
作するための複数の観察機能を与えられる。前記パーツ
のソリッド図を変更するために設けられる基本的な機能
は回転、ズーミング、パンニング、及び/又は標準図選
択を含む。前記ユーザにより与えられ或いは選択される
前記標準図は以下を含む。即ち等測投影法図、平面図、
底面図、正面図、背面図、左図、及び右図。自動及びマ
ニュアル寸法付け操作がまた提供され、現在の観察角度
に基づいて前記パーツの重要な寸法を表示する。この発
明の寸法付け特性の代表的例が、図32−36を参照し
て以下に提供される。図28に示されるようにソリッド
図ウインドウはウインドウズに基づいたアプリケーショ
ンであり、従って前記パーツの複数のウインドウ或いは
部分図が提供される。前記複数の図のウインドウは、ウ
インドウの中で1つの極めてクローズアップされた単一
の図を提供する拡大図及び単一のウインドウにおいて前
記パーツの極めて遠くからの図を与える鳥瞰図を含む。
前記部分図はユーザにより選択されたオブジェクトの部
分図を与える。前記種々の観察機能を制御するために、
前記場所10,12,14,…20の各々の前記サーバ
モジュール32及びステーションモジュールに、ジョイ
スティックインタフェースが設けられる。前記ジョイス
ティックだけ及び/又はキーボード上の所定のキー(例
えばシフトキー又はコントロールキー)の操作との組み
合わせの操作が、回転及びパンニング及びズーミングの
ごとき種々の機能を実行するためにユーザにより行なわ
れる。更に、前記パーツのソリッド図の表示される生地
は、データベース内での前記パーツについて特定された
材質をシミュレートするように選択される。この目的の
ために、スチール、ステンレススチール、アルミニウム
等のごとき材料の生地のライブラリを有する材料生地ラ
イブラリが提供される。格納された材料生地ライブラリ
はソリッド図が存在する時オペレータによりアクセスさ
れ適用される。従って、表示されるパーツの表面は前記
板金パーツの実際の生地をより忠実にシミュレートす
る。前記ワイヤフレーム図モードは、前記板金パーツの
ワイヤフレーム図のウインドウズに基づいた表示を提供
する。ワイヤフレームウインドウの例が図29に示され
ている。前記ワイヤフレームにおける3次元空間ナビゲ
ーション及び3次元寸法付けを提供するためのキーの機
能は、前記ソリッド図に関して上に記載したと類似であ
る。例えば回転、ズーミング、パンニング及び標準図の
選択のごとき機能が提供される。自動寸法付け、多重図
ウインドウ及び断面図オプションも前記ワイヤフレーム
図モードにおいて提供される。更に、ジョイスティック
及び/又はキーボードインタフェースが、ユーザが前記
種々の観察機能を選択し且つ活性化することができるよ
うに提供される。前記2次元平面図モードはワイヤフレ
ーム表示において、前記パーツの展開された2次元平面
図を表示する。2次元平面図ウインドウの例が図30に
示されている。この2次元平面図モードはユーザがウイ
ンドウ中の図を変更し又は解像するのを可能とするため
の複数の観察機能を有する。例えばユーザが前記2次元
平面ワイヤフレーム図を選択的にズームし且つパンする
のを可能とするようにズーミング及びパンニング機能が
設けてある。更に、寸法付け及び多重ウインドウ観察機
能が、前記ソリッド図モードに関して上記したと同様の
態様で設けてある。ジョイスティック及び/又はキーボ
ードインタフェースはユーザがパンしズームし他の観察
機能を制御するのを可能とするように設けてある。前記
パーツに設けられている特殊な成形部または形状は、特
殊な成形部の指示又は記載を有する、前記成形領域の前
記最も外側の境界上に成形部または形状として表示され
る。図31に図示されるような正射図ウインドウも前記
曲げモデルビューアの一部として提供される。前記正射
図モードはワイヤフレーム表示において平面図、正面
図、右図及び等測投影法図を表示する。隠れ線オプショ
ンが、観察角度に基づいてブロックされた線を見えなく
するために設けられる。この隠れ線オプションは各図の
ウインドウを簡単化するために用いられる。前記正射図
モードにおいても種々の観察機能が提供され、ユーザが
前記ウインドウにおいて現在の図を選択的に操作し且つ
変更するのを可能とする。例えば、ズーミング及びパン
ニング機能が寸法付け及び多重ウインドウ観察機能と共
に設けられる。上記したように、多重ウインドウ観察機
能が設けられ、ユーザが、多重ウインドウにおいて前記
正射図の拡大図及び/又は鳥瞰図を選択的に表示するこ
とを可能とする。ジョイスティック及び/又はキーボー
ドインタフェースが、前記複数の場所の各々に設けら
れ、ユーザが、前記正射図モードにおいて前記複数の観
察機能の各々を選択的に活性化し且つ操作するのを可能
とする。上記した種々の図の表示の各々を表示せしめる
のに加えて、前記曲げモデルビューア観察クラスは他の
特徴と共に実行される。例えば前記曲げモデルビューア
はオペレータにより選択され強調されている現在の図に
おいて複数の項目或いはエンティティーを指示するため
の選択集合を含み且つ維持する。この発明の1つの側面
によれば、オペレータは、選択された項目に関連するデ
ータを修正し或いは前記パーツのそれらの項目の所定の
操作を行なうために前記表示されたパーツの面及び曲げ
線及び他の特徴を選択することを可能とされる。例えば
オペレータは、表示されたパーツの面を選択し、その面
のその幅或いは長さに沿っての寸法データを変更するこ
とができる。オペレータはまた曲げ角度又はV幅のごと
き各曲げ線に付随する種々のの曲げデータを修正するこ
とができる。前記曲げモデルビューアはユーザにより選
択されたエンティティー或いは項目(例えば面、曲げ
線、面或いは曲げ線の端等)のリストを保持する。観察
者はそのリストを更新する。従ってオペレータにより現
在選択されている現在の項目は前記選択リストに常に保
持される。この発明におけるソフトウエアの他の部分
は、異なる手順(例えばマニュアル寸法付け等)を実行
し或いは行なう際、選択されたエンティティーの前記現
在のリストの図面クラスを呼び出す。更に前記曲げモデ
ルビューアは観察可能性機能を提供する。それは現在表
示されている図に基づいて観察可能性情報及び座標情報
を提供する。以下に更に十分に説明されるように、前記
観察可能性機能は前記パーツの特定な部分或いはエンテ
ィティーがスクリーン上で現在観察可能であるか否かに
ついての情報を提供し且つスクリーンエンティティーが
現在位置する場所についての座標情報を提供する。前記
曲げモデルビューアの観察可能性機能は、前記パーツの
どの部分が現在スクリーン上で観察可能であるかを決定
するためにこの発明の寸法付け特性により呼び出され
る。従ってスクリーン上で観察可能である前記パーツの
部分の寸法情報のみが観察者に対して表示される。この
発明の寸法付け及び観察可能性機能のより詳細な説明は
以下に提供される。更に前記曲げモデルビューアの観察
可能性機能を実行するための代表的コードはここに添付
する付録Jに提供される。図32−36を参照するに、
この発明の1つの側面に基づく、寸法付け特性の事例が
説明される。上記したように、観察モードの各々は現在
の観察方向に基づいて、前記パーツの寸法を自動的に表
示する寸法付け機能を含む。自動寸法付け機能は、現在
の観察角度においては見ることができないフランジ或い
は曲げ線の寸法がユーザに対して表示されないように提
供される。前記自動寸法付け機能或いはモードが活性化
される時、前記パーツの観察可能な寸法のみが、現在の
観察角度に基づいて表示される。更に、自動寸法付けモ
ードにおいては、所定の寸法のみ(即ち前記曲げ操作に
対して重要である寸法)が現在の観察角度の状態に基づ
いて表示される。マニュアルの寸法付けモードも提供さ
れ、ユーザがどの寸法が表示されるべきであるかを選択
的に指示することを可能とする。このマニュアル寸法付
けモードにおいては、ユーザにより選択された寸法事項
のみが、現在のパーツの観察角度に基づいて表示され
る。いずれの寸法付けモードにおいても、表示された寸
法事項は、前記パーツがズーム化され或いはパンされる
時ウインドウ表示から消去され或いは除去される。図3
2は自動寸法付けモードにおいて表示される種々の寸法
事項の例を図示する。前記自動寸法付けモードにおいて
表示される寸法事項は、曲げ操作に重要な事項(例えば
フランジ長さ、曲げ線長さ、曲げ角度等)からなり、パ
ンチ加工された穴或いは開口部の寸法のような余分な寸
法事項ではない。前記表示される寸法事項は例えば前記
板金パーツの幅、深さ、及び高さ並びにフランジ長さを
含む。更に、各曲げ線の前記曲げ線長さL、曲げ角度
A、内側半径R及び曲げ縮小Dは単独で或いは一緒に、
1つのウインドウに或いはグループ情報ボックスに表示
される。上記したように、現在の観察角度に基づいて観
察可能な寸法事項のみが表示される。更に前記オペレー
タが、前記パーツの観察角度を変えるために回転、ズー
ミング或いはパンニングをする時全ての寸法は表示から
消去され或いは除去され、各操作が完了した時それらの
寸法は再び表示される。表示情報(任意のテキスト或い
は参照矢印)の寸法及び向きは、現在のズームの比率或
いは観察角度ではなくスクリーンの寸法に対して常に寸
法調整される。しかしながら、前記寸法情報の可読性を
改良するために前記寸法情報の色、スタイル、重み及び
/又はフォントはユーザがそれらを変更できるように形
成可能である。結果としてオペレータ或いはデザイナー
は、前記寸法情報の特殊の色、フォントサイズ等を選択
することによりパーツにおける重要な寸法を強調するこ
とができる。例えば、寸法テキストの色、寸法又はフォ
ント又は、寸法参照事項、線又は矢印の色、線の重み或
いはスタイルは、パーツにおける重要な寸法を指示する
ために強調され或いは選択的に変更される。オペレータ
はまたウインドウ情報ボックスを色付けし満たし或いは
スタイル付けし或いは特定の曲げ線を色付けし或いはパ
ーツ内の他の重要な寸法を強調する。この発明の寸法付
け特性を実行するために種々のプロセス或いは操作が利
用される。更に上記したように本発明の寸法付け特性に
対して観察可能性情報を提供する観察可能性機能を、前
記曲げモデルビューアは備える。これらの機能或いは特
性は、例えばサーバモジュール32及び/又は工場全体
に位置するステーションモジュールのそれぞれで、ソフ
トウエアにより実行される。この発明の自動寸法付け特
性を実行するための代表的コードが付録F−Iに設けて
ある。更に、曲げモデルビューアの観察可能性機能のた
めのサンプルコードが付録Jに設けてある。これらの付
録におけるコードはC++プログラム言語で書かれてお
り、そこで行なわれる手続き及び操作の論理フローの理
解を容易にするためのコメントを含む。この発明の寸法
付け特性の論理フローは一般的に3つの段階に分類され
る。第1の段階で、前記パーツの曲げモデル幾何形状及
びトポロジーデータがデータベース30からアクセスさ
れ、前記パーツの全ての寸法並びにそれらの寸法が表示
され得る全ての態様を計算するために使用される。前記
パーツの各曲げ線及び面について、データが表示され得
る全ての最も遠い点が計算され、これらの点について、
寸法線或いは矢印が表示され得る全ての方法が計算され
る。前記寸法データ或いは他の情報が表示され得る場所
を決定する際に一定のヒューリスティックが適用され
る。例えば一般的なルールとして、全ての情報は前記パ
ーツの外側にのみ表示されると決定される。このような
ヒューリスティックが、前記ビューアに対してより意味
のあるそしてより込み合わない情報の表示を提供するた
めに適用される。上記した第1の段階は、本発明の寸法
付け特性がオペレータにより活性化された際常に実行さ
れる。或いは、前記第1段階の計算は前記パーツが最初
にオペレータにより観察された際にのみ行なわれる。こ
のような場合に、前記計算されたデータは次の使用のた
めにメモリに格納され、前記パーツの寸法或いは他の幾
何学的データがユーザにより修正され或いは変更された
時変更される。更に前記第1段階の全ての計算は図面ス
クリーンに対してではなくパーツの幾何学形状に対して
行なわれる。従って前記データは、現在の図面に関わり
なく或いはその図面が変更されても何時でも再び使用さ
れ得る。この発明の自動寸法付け特性の第2段階は前記
パーツの図面が更新された時常に行なわれる。この第2
段階の主たる目的は、変更された図において前記パーツ
のどのエンティティーが観察可能であるかに基づいて前
記第1段階中に生成されたデータをふるいにかけること
である。この第2段階において、現在の図において観察
可能でない全てのデータはふるいにかけられ、現在観察
可能である、前記第1段階において計算されたデータの
みが残る。前記パーツのいずれの点あるいは部分が現在
観察可能であるかを決定するために前記曲げモデルビュ
ーアに対する機能コールがなされる。上記したように、
前記曲げモデルビューアは、表示されている現在の図に
基づいて前記パーツの観察可能な部分についての情報を
保持し且つ提供する観察機能を含む。前記パーツの向き
に基づいて前記曲げモデルビューアは前記パーツのどの
面及び曲げ線(並びにそれらの面及び曲げ線のどの端或
いは部分)が観察可能であるか、そして何がスクリーン
上で隠されているかを決定する。上記したように、前記
曲げモデルビューアの観察可能機能を実行するためのサ
ンプルコードは付録Jに提供される。前記パーツのいず
れの点あるいは部分が観察可能であるかを決定するため
に、前記曲げモデルビューアは前記パーツの現在の図の
向き及び現在のズーム面又は表示されているパーツの比
率を決定し且つ維持する。前記曲げモデルビューアはこ
の現在の図の向きを決定し維持するために従来の透視図
射影技術(モルテンソンの例えば12章を見よ)を使用
する。前記パーツの任意の点の観察可能性を決定する際
に前記点の世界座標(即ちそこにおいて前記パーツが表
現されているところの座標)を前記観察可能性機能は獲
得する。次に、前記現在の図面の向き及びズーム面ある
いは比率に基づいてその点について、前記世界座標に対
応するスクリーン座標(即ちスクリーン上の画素の位
置)が決定される。その後、前記スクリーン座標に基づ
いて、前記スクリーンの観察点の眺めから前記部品の任
意のエンティティー或いは部分が問題の点の前方にある
か否かが決定される。前記パーツの上の点の隠されてい
る特性は、前記パーツの他のエンティティー或いは部分
が問題の点と同じスクリーン上の点を割り当てられてい
るかどうかに基づいても決定され得る。グラフィックパ
ッケージ或いはライブラリ(例えばオープンGLあるい
はレンダウェア)への機能コールは、前記パーツの1つ
の点以上が同じスクリーン上の点に割り当てられている
かどうかを決定するために使用される。もし何かが同じ
スクリーン上の点に割り当てられているならば、それら
の点のそれぞれのZバッファ深さに基づいて、前記パー
ツの点がそれの後ろにあるかどうかが決定される。前記
Zバッファ深さはオープンGL或いはレンダウェアのご
ときグラフィックパッケージにより使用され、観察点或
いはカメラ位置からそれぞれの点への距離を定義する。
前記Z深さは、興味のある前記パーツの複数の点につい
て前記グラフィックパッケージへ機能コールを行なうこ
とにより決定される。前記曲げモデルビューアの観察可
能性機能の前記プロセスはこの発明の自動寸法付け特性
から前記曲げモデルビューアへ催促がある時いつでも実
行される。そのようなプロセスは従って前記オペレータ
により表示されているパーツの現在の図が修正され或い
は変更される時いつでも実行される。上記したように、
前記曲げモデルビューアは、表示された画像の向きに対
して変更がなされる時は常に、現在の図の向き及びズー
ム比の状態を維持し且つ更新し従って要求される時観察
可能性情報を正確に提供する。どのデータが観察可能で
あるかを決定した後、自動寸法付け機能は、(例えば第
1段階での計算に基づいて)前記寸法データ或いは他の
情報が表示され得る全ての可能な方法及び位置を決定す
る。前記データが表示され得る全ての可能な方法からデ
ータを表示するための最適の方法を選択するために一群
のヒューリスティックが適用される。例えば第1のヒュ
ーリスティックは、観察者の観察点により近いスクリー
ン上の領域が好ましいと要求する。第2のヒューリステ
ィックは、前記寸法を定義するための2つの可能な点の
間の距離が最小であるところの領域により近い領域にデ
ータは表示されるべきであると規定する。他のヒューリ
スティックはまた、スクリーン上での重なり合い或いは
混雑を避けるために、他の寸法データ或いは他の情報の
相対的位置に基づいて適用される。前記パーツの観察可
能な部分及び前記観察可能な領域についての情報を表示
するための最適の領域を決定した後、前記自動寸法付け
機能の第3の段階は前記表示スクリーン上で種々の情報
を描くために事項される。例えば、前記情報を表示する
ための領域の選択に基づいて、寸法情報は前記パーツの
観察可能な寸法の各々についてスクリーン上に表示され
る。更にどの曲げ線が観察可能であるかに基づいて、曲
げ線情報がまた、他のパーツ情報とオーバーラップしな
いスクリーンの領域において情報ボックス(例えば図3
2に示されるそれ)に表示される。前記パーツの幅、高
さ、及び深さを含むパーツの寸法はまた前記スクリーン
上の所定の位置(例えば前記パーツの右下)或いは前記
パーツに最も近く他の情報にオーバーラップしない或い
はそれを邪魔しない位置に表示される。図33−36は
前記寸法付けモードにおいて寸法事項を表示する際に、
使用される種々の方法及び定義を図示する。特に図33
(a)−33(b)及び33(c)は、種々の異なるパ
ーツについてフランジ寸法が定義される方法を図示す
る。この発明の1つの側面によれば、前記フランジ長さ
は、各曲げ線からフランジ上で最も遠い点として定義さ
れる。もし前記曲げ線と並行であるフランジの最も長い
端部に前記フランジの最も遠い点が存在しない場合に
は、前記寸法付けモードにおいて最も長いフランジが追
加され表示される。限定しない事例として図34(a)
及び34(b)は、2つの異なるタイプのパーツについ
て補助的なフランジ長さを追加することを図示する。前
記パーツの厚さが表示される時、フランジ長さは外側寸
法の外側として表示される。例えば図35(a)、35
(b)及び35(c)は、厚さを有して表示される種々
のパーツについて前記フランジ長さが指示される態様を
図示する。更に、鋭角の曲げを備えたパーツについて、
前記フランジ長さは種々の方法で表示される。例えば図
36(a)に示されるように、フランジ長さは、接線寸
法定義に基づいて表示され、そこでは前記フランジ長さ
は前記鋭角曲げから延長される接線から測定される。或
いは、前記鋭角曲げ角度の2つの辺から延長された2つ
の直線の交差により定義される点に基づいてフランジ長
さを定義するために、図36(b)に示されるそれのご
とき交差寸法方法が使用される。オペレータは、前記フ
ランジ長さを表示するために前記接線寸法或いは交差寸
法方法のうちから選択することを可能とされ、及び/又
は特定の寸法方法(例えば接線寸法方法)はデフォルト
設定として提供される。曲げコード順番の生成を促進す
るために、種々の表示機能を有した図形的ユーザインタ
フェースが設けられ、オペレータによる曲げプランの生
成を助ける。図37−44はこの発明の他の側面によ
り、図形的ユーザインタフェースの使用により曲げコー
ド順番を生成するために実行される種々の手続き及び操
作を図示する。通常、最初の曲げモデルデータ及び他の
作業情報はサーバモジュール32において重要な幾何学
的及び製造データを入力することにより設計プログラマ
により生成される。結果としての曲げモデルファイルは
次にデータベース30に格納される。板金パーツが製造
される前に、曲げオペレータが、所望の曲げ操作を実行
するための曲げ順を生成する必要がある。この曲げオペ
レータは、どのタイプの工具が必要であるかを決定し且
つ前記曲げ機械装置について工具取付けを定義しなけれ
ばならない。この曲げプラン生成の工程は、図形的ユー
ザインタフェースの使用によりまたこの発明の種々の教
示により援助され、且つより効率的となる。前記曲げプ
ランを生成するために、例えば曲げステーション18の
曲げオペレータは、前記データベース30から前記曲げ
モデル及び他の作業情報へアクセスし且つダウンロード
する。前記関連するパーツについての曲げモデルは前記
コミュニケーションネットワーク26を介して曲げステ
ーション18における工場フロア上のステーションモジ
ュールへ搬入され或いは移入される。この工程は、一般
的に図37のステップS220に示される。その後、ス
テップS224で曲げオペレータは、前記曲げモデルビ
ューアを用いて前記パーツの形状及び寸法を調べる。こ
こで、前記曲げオペレータは、前記曲げステーションに
位置付けられた表示スクリーンで前記パーツの種々の2
次元及び3次元図を選択的にズームし且つパンする。こ
の発明の自動寸法付け特性を活性化することにより、前
記曲げオペレータはまた曲げ操作を実行するために前記
パーツの重要な曲げ寸法を観察する。一旦オペレータが
前記パーツの形状及び寸法を理解すると、この曲げオペ
レータはステップS228で曲げ順入力ウインドウを選
択し且つ表示することにより前記曲げプランを生成する
ことを開始する。前記曲げ順入力ウインドウは、曲げオ
ペレータが曲げ順を生成し且つ修正し且つ消去するのを
援助するために図形的ユーザインタフェースを提供し且
つオペレータが、前記曲げ順における各段階についての
種々の製造パラメータ(例えばバックゲージ位置、工
具、NCデータ等)を特定し且つ入力することを可能と
する。前記曲げ順入力ウインドウは前記スクリーンの一
部(例えばスクリーンの中央部或いはスクリーンの左側
の方)に表示される前記パーツの2次元平面図画像を含
む。前記2次元平面図画像は、前記パーツのフランジ、
穴及び開口部を含む、前記展開パーツの種々の特徴を含
む。前記曲げオペレータが前記複数の曲げ線及び各曲げ
線についての曲げ順を選択し且つ指示すると、各曲げ段
階における前記中間的パーツ形状のソリッド2次元或い
は3次元画像が現れ、例えば図38に示されるように、
スクリーンの右側の端のごときスクリーンの一部にそれ
らが提供される。前記中間パーツ形状の画像は入力され
た曲げ順に対応した順番で表示され且つ(図38の例に
示されるように)前記パーツの2次元平面図と共にスク
リーン上に同時に表示され或いは別個のスクリーン表示
に別個に表示される。更に各曲げ線が選択されるにつれ
て、前記曲げ線は強調され、図39(a)に一例として
示されるように、曲げ順番号及び挿入方向(例えば矢印
で表現される)が前記曲げ線の上或いは近くに表示され
る。各曲げ線についての前記曲げ線番号は、それが選択
される順番に基づいて自動的に設定され、或いは各曲げ
線が選択された後オペレータによりマニュアルで入力さ
れる。曲げ角度、曲げ線長さ、及びバックゲージ位置の
ごとき曲げ線に関連する他の製造情報も、図40及び4
1に例として示されるように、各曲げ線が選択され強調
されるとき入力され及び/又はスクリーン上に表示され
る。図40及び41に示すように、ダイアログ或いは情
報ボックスがスクリーン上に表示され、曲げオペレータ
が各曲げ線に関連する製造情報及び他のパラメータを選
択し、入力し或いは修正することを可能とする。前記ダ
イアログ或いは情報ボックスは、曲げオペレータが曲げ
線を強調し或いは選択するのを可能とする。ホット機能
きー或いは高速スイッチキーが前記曲げシーケンス入力
ウインドウに表示され、オペレータが工具立てを選択し
或いは入力し且つNCデータを監視し且つ修正するのを
可能とする。例えば曲げオペレータは、工具機能キーを
選択し、前記曲げ順入力ウインドウから、工具立て情報
を入力するための工具入力表示スクリーン或いは複数の
表示スクリーンへ切替える。NC機能制御キー(例えば
NC9EX)も設けられ、オペレータが実行されるべき
曲げ操作に関連するNCデータを監視し及び/又は修正
するのを可能とする。更に図40及び41に示されるよ
うに、曲げ線を定義し及び/又は修正すること及び関連
する製造情報に関連して他の機能キー及び制御部が設け
られている。例えばZOOM ALLキーが、前記2次
元平面図画像をズームイン及びズームアウトするために
設けられている。バックゲージキーは、前記バックゲー
ジの位置を選択し或いは設定するために設けられてい
る。グループ化及びグループ解除化制御キーは、一緒に
曲げられる複数の曲げ線を可能とし或いは制御するため
に表示される。更に制御キー(例えばアマ曲げ)が特殊
な曲げ操作を定義するために設けられている。他の機能
キーを表示されオペレータが前記曲げ順を選択し、修正
し及び/又は消去するために設けられている(例えばR
EMOVE CLEAR FWD、CLEAR AL
L、OK、CANCELL)この曲げ順入力ウインドウ
により、曲げオペレータは、前記曲げ順及び種々の製造
情報を効率的に監視し且つ修正することが可能となる。
更にこの発明の他の側面によれば、前記パーツの断面図
及び/又はパーツの曲げシミュレーションが、前記曲げ
順における各曲げ工程についてスクリーン上に表示され
る(例えば図41を見よ)。前記断面図及び曲げシミュ
レーションは前記スクリーン上に選択的に表示され或い
は曲げオペレータにより各曲げ線が選択される時表示さ
れる。前記断面図及び曲げシミュレーションは、例えば
上下曲げ工具(例えばパンチ及びダイ)又はバックゲー
ジ位置或いは設定の表現を含み、それらは前記2次元平
面図画像と共に同時にスクリーン上に表示され或いは異
なるスクリーン表示上に別個に表示される。前記バック
ゲージ位置は前記パーツのトポロジーに基づいて自動的
に決定され或いはオペレータにより設定され或いは修正
される。前記曲げ線のための工具立て情報が入力されて
おらず或いは曲げオペレータにより設定される場合に
は、前記断面図及び/又は曲げシミュレーションはスク
リーン上に表示されず又は前記中間パーツ形状の表現及
び計算され或いは定義されたバックゲージ位置のみが表
示される。前記曲げシミュレーションは、前記パーツの
所望の反転、前記パーツの操作及び配向動作及び/又は
各曲げ線でなされる前記パーツの曲げ加工の表示される
シミュレーションを含む。前記表示スクリーン上に前記
パーツの2次元平面図画像と共に、曲げ工程の前のパー
ツの断面図及び曲げ工程がなされた後の前記パーツの断
面図を同時に表示することはまた可能である(例えば図
41を見よ)。これらの断面図は、スクリーンの右側に
提供され前記曲げ順における各曲げ工程についての前記
上下曲げ工具及びバックゲージの表現を含む。更にズー
ム制御或いは機能キー(ZOOM IN及びZOOM
OUT)が表示され、オペレータが、前記曲げ前及び曲
げ後断面図に関連してズームの比或いは向きを制御する
ことを可能とする。日本公告公報平7−121418
(丹羽等の名前で1995年12月15日に発行)及び
日本公開公報平1−309728(長沢等の名前で19
89年12月14日に発行)に開示されるそれと類似の
技術及び手続きが前記パーツの断面図或いは曲げシミュ
レーションを表示するために使用される。前記文献の開
示はここにその全体において参考により積極的に取り込
まれる。この発明の1つの側面によれば、選択された曲
げ線に関連して前記パーツの短い或いは小さいサイドを
計算することにより前記曲げについて挿入方向を自動的
に決定するためのソフトウエア或いはプログラム論理が
提供される。この発明の特徴に基づいて、各曲げ線はそ
のパーツを2つのサイドに分断するために使用される。
挿入方向は、より小さい或いは短い長さ(例えば前記曲
げ線に直交する辺の寸法)を有する前記パーツのサイド
に基づいて或いは、より小さい全体的面積を有するサイ
ドに基づいて各曲げ線について決定される。もしオペレ
ータが前記選択された挿入方向に満足しない場合には、
図39(b)に図示されるように、オペレータは挿入方
向を反転する。オペレータは挿入方向を、例えば曲げ線
が強調されている際にマウス或いはキーパッドの選択ボ
タンをクリックすることにより変更し或いは反転する。
挿入方向情報は、曲げ装置或いは機械装置で前記パーツ
を曲げ加工するために、前記曲げ線により定義されるフ
ランジの挿入方向を指示するための矢印及び/又はテキ
ストを含む。前記挿入方向情報は、曲げ線の上或いは近
く(例えば図39(a)及び39(b)を見よ)或いは
関連するフランジの端の上或いは近く(例えば図40を
見よ)表示される。更に前記挿入方向情報は、各曲げ線
が選択された時に表示され或いはジョイスティック装
置、マウス装置、或いはキーボード装置から受け取った
入力に基づいて選択的に表示される。従って図形的ユー
ザインタフェースの使用を介して、曲げオペレータは、
種々の中間形状及び最終パーツの形を、オペレータによ
り入力された選択された曲げ順に基づいて見ることがで
きる。再び、オペレータはジョイスティックインタフェ
ース、マウスインタフェース及び又はキーボードインタ
フェースのごとき適宜の入力装置を通して前記スクリー
ン上にデータを入力し選択することができる。曲げオペ
レータが提案された曲げ順に満足しない場合には、曲げ
オペレータは、ステップS232に一般的に示されるよ
うに曲げプランを最終化する前に曲げ順を編集する。こ
の曲げ順の編集は種々のやり方及び方法において実行さ
れる。特にこの発明の1つの側面によれば、ドラッグ及
びドロップ編集特性が提供され図42に示されるように
オペレータは単に、前記スクリーンの左側或いは右側に
提供された中間的パーツ形状アイコン或いは表示の1つ
をつかみ且つそれを前記順番の所望の位置へドロップす
ることにより選択された曲げ順を編集する。その後、前
記曲げ順に対する曲げオペレータの修正に基づいて前記
スクリーン上の前記種々の中間パーツ形状が修正され、
改定された曲げ順に基づく中間的曲げ段階を示す。更に
前記曲げオペレータの前記曲げ順をドラッグ及びドロッ
プ編集に基づいて、前記2次元平面図画像上の曲げ順番
号が改定される。前記曲げ順が決定された後、オペレー
タは、ステップS236に示すように、格納された工具
立てデータのライブラリから工具を選択することにより
どのタイプの工具立てが使用されるべきであるかを決定
する。関連する工具立て情報は、工場フロアの曲げオペ
レータに対して表示され、曲げオペレータが前記ライブ
ラリから工具立てを選択するのを図形的に支援するため
に表示メニューが提供される。一旦特定の工具が前記ラ
イブラリから選択されると、前記工具に関連するデータ
がスクリーン上に表示される。図43は、マニュアル工
具選択のために前記曲げオペレータに対して図形的に表
示される種々の表示メニュー及びデータテーブルの事例
を図示する。図43の例では前記曲げオペレータが前記
工具ライブラリから特定の工具を取り出すのを支援する
ために、連続的な表示メニュー或いはスクリーン表示が
図形的に表示される。連続的に表示されるスクリーン表
示は前記表示装置上に連続的に表示され(例えばオーバ
ーラップする或いはカスケードする対応で)或いはそれ
は個々に表示され、そのスクリーンは次の引き続くスク
リーン表示が表示される前にクリアされる。一旦特定の
工具が選択されると、その工具に対する特定のデータが
テーブルに提供され且つオペレータに表示される。工具
ライブラリにおけるデータは、前記ソフトウエアの最初
のセットアップ手続きにおいて、(例えばデータベース
37下に)予め定義され且つ可能されている。この発明
のマニュアル工具選択特性はオペレータが工具タイプを
選択し且つ各タイプにおいて工具の形状を選択すること
を可能とする。例えば、パンチ、ダイ、ダイホルダ、及
びダイレールを含む種々の工具タイプが選択される。各
タイプは多数の形状からなり、且つ各形状に対して異な
ったサイズ及び寸法の多数の工具が存在する。1つの工
具を選択するために、ユーザは、図43に示されるよう
な、表示される工具タイプアイコンから1つのアイコン
を選択することにより1つの工具タイプをまず特定す
る。その後ユーザは選択された工具について利用できる
異なる形状のメニューを提供される。工具形状を分析し
た後、ユーザは選択された工具について、表示された形
状アイコンから1つの形状アイコンを選択することによ
り工具形状を選択する(例えば図43では、ケースネッ
ク形状パンチが選択された)。最後にユーザは選択され
た工具形状について適当なサイズ及び寸法を選択する。
図43に更に示されるように、選択された工具形状に対
して利用可能な工具の異なるサイズ及び寸法を示すため
のテーブルがユーザに対して表示される。このテーブル
から1つの項目を選択することにより、選択された工具
がアイコンとして表示され一般的な工具タイプアイコン
に置き変わり、且つ工具の選択を確認する。ステップS
240で、曲げオペレータは次に図形インタフェースの
支援により、プレスブレーキにおける種々の工具段階を
設定する。図44は前記曲げプランにおいて使用される
工具セットアップの定義を容易にするために曲げオペレ
ータに対して与えられる代表的工具セットアップウイン
ドウを図示する。図44に例として示されるように、種
々のパンチ、ダイ及びレールのデータが前記ツールセッ
トアップウインドウに表示される。前記板金パーツのた
めの工具及びダイの情報はオペレータにより入力され
る。ジョイスティックが曲げオペレータのステーション
モジュールに提供され曲げオペレータが工具位置を指示
し且つ利用可能な工具及びダイのリストから工具及びリ
ストを選択することを可能とする。この工具セットアッ
プウインドウにおいてスクリーンの左側は現在の工具セ
ットアップの断面形状を表し、スクリーンの右側はプレ
スブレーキにおける現在のセットアップの位置を表示す
る。現在のセットアップの位置は図44に示されるよう
に強調され或いは影が付けられる。最後にオペレータが
曲げ順に満足すると前記工具立て及び曲げシーケンスを
含む曲げプラン情報が、図37におけるステップS24
2に一般的に示されるように、前記データベース30の
中に前記曲げモデルと共に保存される。前記曲げ順の実
際のテストが、前記曲げオペレータにより選択された曲
げ順を確認するためにプレスブレーキにより行なわれ
る。もし必要なら、前記工具立ての定義或いは曲げ順に
対する更なる修正が、前記ステーションモジュールにお
けるオペレータ或いはデザイナーにより実行される。こ
の発明の種々の他の特徴は、前記曲げプランの生成にお
ける前記曲げオペレータを支援するために設けられる。
例えばこの発明の他の側面によれば、工具立てエキスパ
ートが設けられ、前記曲げオペレータに対して前記曲げ
モデルに格納されたパーツ形状及び他の情報に基づい
て、工具立て及び曲げ順の示唆を自動的に与える。前記
工具立てエキスパートからの示唆は当該示唆の分析の
後、曲げオペレータにより改定される。更に、より複雑
な工具立てエキスパートシステムが提供され、前記曲げ
ファイルにおける前記パーツの形状及び潜在的な衝突及
び干渉をチェックするための工具の形状分析に基づいて
更に複雑な操作について工具立て示唆及び曲げ順示唆を
行なう。そのようなエキスパートシステムはマニュアル
或いはロボットにより支援された曲げ機械装置により使
用され実行される。限定しない例として、この発明は米
国特許出願第08−386.369、「板金曲げプラン
を生成し且つ実行するための知的システム」と題され
る、デービッドAボーン等の名前による、及びデービッ
ドAボーン等の名前による「ロボットウインドウの計画
/制御の方法」と題される米国特許出願第08−33
8.115号に開示される特徴及び教示により実行され
る。これらの開示はこおに全体として参照により積極的
に取り込まれる。上記したように図形的ユーザインタフ
ェース或いは種々の機能は、板金パーツのための曲げプ
ランを生成する際に曲げオペレータを支援するために設
けられる。この発明の他の側面によれば、追加の特徴が
更に設けられ、前記パーツの設計及び製造において支援
を行なう。以下に更に十分に説明するように、音声的或
いは視覚的情報の格納のごとき種々のマルチメディア特
徴が本発明において実行され前記曲げプランを生成し或
いは曲げ順を実行する際に曲げオペレータに対して追加
の支援を行なう。更に、中間の曲げ段階の各々において
前記工具及びパーツの間の潜在的干渉及び衝突を自動的
にチェックする衝突チェック特徴が提供される。この衝
突チェック特徴は、工具形状及びパーツにおける空間の
面倒で時間のかかるマニュアルチェックに置き変わるた
めに提供される。前記マニュアルチェックは曲げプラン
を生成する際曲げオペレータにより通常行なわれる。こ
れらの特徴及びその他のものは添付する図面を参照して
今から説明される。この発明の1つの側面によれば、前
記曲げモデルデータと共に音声及び映像情報を格納する
ための方法が設けられる。種々の音声及び映像情報は、
工場フロアにおいて記録され、例えば板金パーツの操作
及び曲げ加工に関連する特殊な指令を提供する。この目
的のためCCDカメラ又はディジタルカメラが音声マイ
クロフォンと共に種々の場所10,12,14,…20
のステーションモジュールの各々に設けられる。他の装
置、例えばオーディオマイクロフォンを有するビデオカ
メラ、をオペレータ或いはユーザが音声或いは映像の情
報を記録することを可能とするために前記ステーション
モジュールに設けられる。前記種々の記録装置は工場フ
ロアにおけるステーションモジュールコンピュータに接
続される。限定しない事例としてインテルのPROSH
ARE個人会議CCDカメラ(インテル株式会社から入
手可能)が音声及び映像情報を記録するために使用され
る。他の商業的に入手可能なCCDカメラ或いはディジ
タルカメラもそのような情報を記録するために使用され
る。前記曲げモデルデータと共に格納された種々の音声
及び映像情報は種々の方法及び手続きにより、ユーザに
よりアクセスされ且つ読み出される。例えば格納された
音声及び映像情報を再生するために、前記ステーション
モジュールによりメニューオプションが表示される。更
に、この発明の好適な実施例によれば、オペレータは、
観察ウインドウに表示されるアイコンを選択し且つ生成
することにより、格納されている音声及び映像情報に種
々の表示スクリーン及びパーツの図を付随させる能力を
有する。この特徴は、ソフトウエア及びオブジェクト指
向プログラム技術により実行される。これによりアイコ
ンオブジェクトは曲げモデルデータ構造の中に生成され
且つ格納される。このアイコンオブジェクトは、ある種
の条件(例えばマウスのダブルクリック或いはジョイス
ティック或いは他の入力手段の使用による選択の指示に
よるオペレータによるアイコンの選択)に基づいてメモ
リから付随された音声及び映像情報を読み出すための手
続きを含む。この発明のアイコンの特徴によりオペレー
タは異なる音声及び映像メッセージ或いは情報を前記板
金パーツの異なる部分及び任意の表示に関連させる。こ
のアイコンを前記パーツの表現に組み込むことにより、
前記アイコンは、スクリーン上で画面が変わるにつれて
前記パーツの2次元及び/又は3次元モデルの表示をズ
ームし、回転し並進運動させるように構成される。図4
5は前記パーツの3次元ソリッドモデルに張り付けられ
たアイコンの使用を介して音声及び映像情報を添付する
事例を図示する。ユーザが前記音声及び映像情報を記録
した後、オペレータが前記3次元モデルウインドウの任
意の位置にアイコンを張り付ける。前記アイコンがオペ
レータ或いはユーザにより次に選択される時、格納され
た音声及び映像情報は再生され、前記ウインドウに表示
され、そのアイコンが配置された前記パーツのある部分
或いは領域に関する特殊な指令又はメッセージを提供す
る。他の情報、例えば前記曲げ運動のシミュレーション
或いは記録、は前記パーツの種々の曲げ線の近傍にアイ
コンを置くことにより前記パーツに関連される。前記曲
げ運動に関連する映像情報は次に前記アイコンが選択さ
れる時ユーザに対して再生される。オペレータ或いはユ
ーザは、音声及び映像情報を記録し、或いは単に1つの
音声メッセージ或いは静止或いは運動映像信号を記録
し、それらユーザに対して選択的に再生される。前記ウ
インドウ表示に対して付着されたアイコンは格納された
情報のタイプを図形的に指示する(例えば、音声情報が
格納されていることを示しているためにマイクロフォン
のアイコンが表示され又は映像情報が格納されているこ
とを示すために表示モニタのアイコンが表示される)。
特殊なアイコンは、そのアイコンに音声及び映像情報が
関連されていることを示すために設けられる(例えば
「A/V」の記号或いはマイクロフォンを含むビデオカ
メラのアイコン)。アイコンの一覧が、設けられ且つ表
示され、ユーザが、前記スクリーン表示或いは画像に対
して音声及び或いは映像情報を添付する際に種々のアイ
コンから選択することを可能とする。図46は格納され
た音声及び映像情報を読み出すためのアイコンを組み込
んだ表示ウインドウの他の事例を図示する。図46に表
示された表示ウインドウは、図42を参照して上で説明
したそれのごとき、ツールセットアップスクリーン画像
に関連する。図46の例では、音声情報が格納され、マ
イクロフォンのアイコンにより読み出される。そして別
個の映像情報が格納され、前記表示ウインドウに対して
ビデオアイコンを張り付けることにより読み出される。
前記音声及び映像情報は工具セットアップ或いは操作に
関連する特殊な指令或いは情報に関連する。更に現在活
性化されているウインドウ表示のタイプに関係なく、オ
ペレータは、異なる音声及び映像情報を後に読み出すた
めに、前記ウインドウ表示における種々の領域に必要な
だけ多数のアイコンを張り付けることができる。この発
明の他の側面によれば、画像編集ウインドウ特性が提供
され、オペレータが格納された画像を選択しそれらを異
なるスクリーンへ適用するのを容易にする。前記画像編
集ウインドウ特性はウインドウに基づくアプリケーショ
ンとして提供され、それは例えばサーバモジュール32
或いは製造設備を通して設けられたステーションモジュ
ールのいずれかにおいてアクセスされる。図47は、こ
の発明の教示により実行される画像編集ウインドウの例
を図示する。前記イメージ編集ウインドウに表示される
画像はディジタルカメラ或いはCADコーダによる画像
写真を含む。前記スクリーンに表示される画像はオペレ
ータにより(例えばマウス或いは他の適当なデータ入力
手段により)選択的に選ばれ、他のスクリーンにコピー
され、それらはパーツの特定のモデルの図に関連させら
れる。オペレータは次にその画像或いはアイコンを前記
モデルのウインドウ(例えば図46に関連して上で示し
たそれのごとき前記パーツの3次元ソリッドモデルウイ
ンドウ)へ張り付ける。図45、46及び47の画像は
実際のスクリーン画像の写真再生である実際の画像イメ
ージは、使用されるカメラ或いはスクリーンの解像度に
応じてそれ自体更に明瞭である。前記画像は例えば、曲
げ操作に関連する特殊な操作或いは他の指令を議論し或
いは図示する曲げオペレータの静止或いは運動映像イメ
ージを含み、或いは板金曲げ操作の映像イメージであ
る。換言するば、有用であると思われる実際の画像が取
られ後に表示される。従って図45−47に示される実
際の画像はゲージ的な目的のためのみのものである。図
48及び49を参照するに、この発明の衝突チェック機
能の例が設けてある。この発明の1つの側面によれば、
衝突チェック機能が設けられ、ユーザは前記パーツ及び
パンチ工具の間の潜在的な衝突を、図形的ユーザインタ
フェースの使用によりチェックすることを可能とする。
前記衝突チェック機能はウインドウズに基づくアプリケ
ーションであり、前記製造設備における任意のステーシ
ョンモジュール或いは場所でアクセスされる。この発明
の自動的衝突チェック機能は、前記曲げプランを生成す
る際に通常行なわれている伝統的なそして面倒なマニュ
アルの形状チェックに変わり曲げオペレータにより使用
される。伝統的には、板金パーツの曲げプランを生成す
る際、曲げオペレータはまず前記パーツの曲げ順を決定
する。前記曲げ順は前記板金パーツが製造の間に曲げら
れる順番或いは対応を決定する。その曲げ順が決定され
た後、曲げオペレータはその曲げ操作の各々を実行する
ために使用される工具を選択し定義する。この過程で、
選択された前記工具の形状及び前記パーツの中間的形状
が、前記曲げ工程の各々を実行する際に前記工具とパー
ツとの間の干渉あるいは衝突が存在しないことを確実に
するために解析される。衝突或いは干渉が検出される場
合には、選択された工具のタイプ(或いは必要に応じて
曲げ順)は、前記工具と板金パーツとの間の干渉或いは
衝突を生ずることなく曲げ操作が実行されるように修正
されなければならない。潜在的な衝突或いは干渉を検出
する際に、前記工具の形状と板金要素の曲げられた部分
或いは形状との間のクリアランスを分析するために、曲
げオペレータは伝統的にマニュアルの方法に頼ってい
た。典型的には、曲げオペレータにより工具形状のモデ
ルが構成され使用されている。工具形状モデルは、板金
の種々の中間的形状の工学的或いは技術的図面(前記工
具形状モデルと同じスケールの寸法を有する)に対して
マニュアルで合わせられ或いはその上に置かれる。この
工具形状モデルを前記パーツの図面に対して適合させ及
び合わせることにより前記曲げオペレータは、曲げ工程
の各々において工具とパーツとの間に十分な空間或いは
クリアランスがあるかどうかを決定することができる。
しかしながらこの工程は面倒で且つ時間を浪費する傾向
がある。この発明は自動的干渉チェック機能を設けるこ
とにより、そのような伝統的な方法の不利益を克服する
ことである。この発明の干渉チェック機能は、図形的ユ
ーザインタフェースを介して実行され、曲げオペレータ
が所定の曲げ順における各中間的工程において衝突をチ
ェックするのを可能とする。図48及び49は図形的ユ
ーザインタフェースを介して実行される衝突チェック機
能の例を図示する。活性化される時、前記衝突チェック
機能は前記曲げ順における前記パーツの各中間的形状と
その順番に対して定義されるパンチ工具或いは複数の工
具との間の衝突を自動的にチェックする。前記中間形状
はスクリーンに表示され(例えば図48及び49を見
よ)、衝突が発見されると、当該衝突が検出される工程
がスクリーン上に強調される。更にテキストのごとき他
の表示示唆が検出された衝突の数を指示するために提供
される。図48及び49の例では、前記衝突情報は表示
ウインドウの右上領域に提供される。更に、前記衝突が
チェックされたパンチ工具或いは複数の工具のタイプは
表示ウインドウの左上領域に表示され或いは指示され
る。衝突が、オペレータにより選択されたパンチ工具に
ついて検出される時、衝突が検出される中間的形状或い
は段階がスクリーン上に強調される。この場合、オペレ
ータはその特定の曲げ段階について他のパンチ工具を選
択することもでき、前記パンチ工具の第2の選択につい
て衝突が起きるか否か決定するために前記衝突チェック
機能が再び実行される。オペレータは、各曲げについて
パンチ工具を選択し、前記衝突チェック機能により衝突
をチェックすることができる。ドラッグ及びドロップ編
集が、中間的曲げ形状をドラッグし、それを前記提案さ
れた曲げ順内の所望の位置へドロップすることにより、
前記ウインドウ表示中に表示された曲げ順をオペレータ
が変更することを可能とするように設けられてもよい。
前記曲げ順は図44を参照して上に記載したそれと同様
の対応で、オペレータによりなされた前記ドラッグ及び
ドロップ編集に基づいて修正される。この発明の衝突チ
ェック機能を実行するために種々の手続き及び操作が使
用される。例えば潜在的な衝突を検出するために、選択
された工具の幾何形状と中間的形状におけるパーツの幾
何形状とがアクセスされる。各中間工程における前記パ
ーツに関連する幾何形状データは前記曲げ順及びパーツ
寸法及びトポロジーデータに基づいて生成される。前記
パーツの各フランジは、前記曲げ順における各中間段階
における前記パーツを表示するために、曲げデータ(例
えば曲げ角度、曲げ線位置、縮小量等)に応じて折り曲
げられる。上記折り曲げ工程及びこの発明の縮小量保証
特性は各中間段階での前記パーツに対する幾何形状デー
タを生成する際に適用される。この工具及びパーツの幾
何形状により、前記曲げ段階の各々において前記工具の
先端をパーツの曲げ線へ置くことにより、前記工具及び
パーツが相互に適合される。これ以上は、前記幾何学的
データ及び前記工具とパーツとの境界を分析し、前記工
具及びパーツにおいて共通な点或いは重なり合う点が存
在するか否かを決定することにより検出される。衝突
は、特定の曲げ工程で検出される時、その工程は、ユー
ザに対して衝突の検出を示すためにスクリーン上で強調
される。衝突を検出するために使用される。工具データ
は、ユーザによりなされる工具選択に基づいて、工具形
状ライブラリから積極的に取り出される。任意の中間曲
げ工程での衝突の再計算は異なる工具形状或いは曲げ順
の修正に基づいて行なわれる。そのような特性を設け、
ここに記載されるごとき、図形的ユーザインタファース
を用いてそのような情報を表示することにより、衝突の
可能性は、曲げオペレータにより、より容易に決定され
且つ修正される。上記したように、ジョイスティック或
いはマウス装置は、板金パーツの表示されるモデルを観
察する際、ユーザが選択的に種々の観察機能(例えばズ
ーム、パン、回転等)を活性化し及び制御することを可
能とするために、前記製造設備を通して前記ステーショ
ンモジュールの各々及びそれらの場所に設けられる。前
記ジョイスティック装置は多重の軸を有するジョイステ
ィックで、選択或いは制御ボタンを有する。前記ジョイ
スティックはマイクロソフトサイドワインダジョイステ
ィックを含む種々の商業的に入手可能なジョイスティッ
ク装置を介して実行され、各ステーションモジュール及
び/又は当該設備の他の位置のコンピュータのゲームポ
ートに差し込まれる。前記マウスはまたウンドウズ95
或いはウインドウズNTのごとき任意の商業的に入手可
能なマウスをサポートするソフトウエア及び各設備位置
におけるコンピュータのゲームポート或いはマウスポー
トに差し込まれる任意の商業的に入手可能なマウス装置
により実行される。限定しない事例として図50−55
は、ジョイスティック装置或いはマウス装置を用いて、
3次元幾何学的形状を操作し且つ前記パーツを表示する
ためのシステムの種々の側面を図示する。この発明の3
次元ナビゲーションシステムは、ユーザが回転、ズーミ
ング及びパンニングのごとき種々の観察機能を制御する
ことを可能とする。この発明の1つの側面によれば、シ
ステムはまた3次元モデルを観察する際に、現在のズー
ム画像に基づいて計算される動力学的回転軸を用いる。
この側面によれば、回転の中心は現在の図及びズーム比
或いは係数に基づいて動力学的に変化され且つ計算さ
れ、従って前記パーツのズームされた領域は前記パーツ
が例えば高いズーム比或いは係数において回転される
時、前記スクリーンから消えることがない。この発明の
1つの側面によれば、3次元操作及びナビゲーションシ
ステムが前記設備のステーションモジュール及び/又は
サーバモジュールに提供される。3次元ナビゲーション
システムの工程及び操作は、ソフトウエア或いはプログ
ラムされた論理を介して且つ広い範囲のプログラム言語
及び教示の1つを用いて実行される。例えば前記システ
ムはC++のごとき高レベルのプログラム言語を用いて
且つオブジェクト指向プログラム技術を用いて実行され
る。更に限定しない例として、VISUAL C++が
使用される。それはウィンドウズに基づくアプリケーシ
ョンのためにマイクロソフト株式会社により提供される
C++プログラム言語の1つのバージョンである。前記
観察機能(例えばズーム、回転、パン等)上記した本発
明の曲げモデルビューアの観察クラスの要素機能として
実行される(例えば図27及び上記関連の開示を見
よ)。前記現在ズーム係数及びパーツの位置(例えば3
次元空間におけるパーツの位置)に関する情報は、ま
た、前記動力学的回転軸を計算し且つ所望の観察機能を
提供するために前記曲げモデルビューアからアクセスさ
れる。種々のハードウエア成分及びインタフェースが、
本発明の3次元ナビゲーションシステムを実行するため
に提供される。例えばシステムを実行するために使用さ
れるソフトウエアが前記ステーションモジュール及びサ
ーバモジュールのコンピュータ或いはパーソナルコンピ
ュータに設けてあり或いは存在する。上で議論したよう
に、前記コンピュータ或いはパーソナルコンピュータ
は、板金パーツの3次元表示をユーザに対して表示する
ために、高解像度モニタのごとき図形的カード及び表示
スクリーン或いはターミナルを含む。前記コンピュータ
或いはパーソナルコンピュータはまた、前記マウス或い
はジョイスティック装置と接続し及びインタフェースす
るためのマウス或いはゲームポートアダプタを含む。商
業的に入手可能なソフトウエアも設けられており、ユー
ザにより操作されるマウス或いはジョイスティック装置
からマウス或いはゲームアダプタカードにより受信され
る指令信号を解釈する。図50a及び50bは、例えば
単純な3次元箱形状パーツを回転するために多重軸ジョ
イスティック112により行われる回転機能の例を図示
する。上に述べたように、ジョイスティックは設備を通
して設けられているステーションモジュール及び/又は
サーバモジュールに設けられているコンピュータ或いは
装置に設けられ且つ接続されている。図50a及び50
bに示すように、前記パーツの回転は、前記ジョイステ
ィック112を前後に且つ左右に移動することにより行
なわれる。前記回転軸の方向或いは向きは前記ジョイス
ティック112(或いはマウス)の移動に基づいて設定
される。例えば前記ジョイスティック112を前後に移
動させることは、パーツを前記X座標軸に沿って定義さ
れる回転軸の周りに時計方向或いは反時計方向に回転さ
せることをもたらす(例えば図50aを見よ)。更に前
記ジョイスティック112を左右に動かすことは、前記
パーツを前記Y座標軸に沿って定義される回転軸を中心
として時計方向或いは反時計方向に回転させることをも
たらす(例えば図50bを見よ)。現在の図のズーム比
或いは係数が低く、パーツの全体表示がスクリーン上に
提供される時、前記回転軸は前記パーツの幾何学的中心
或いは図芯を通るように定義される。上記したように、
前記ズーム係数及びスクリーン上のパーツの観察可能性
は、本発明の曲げモデルビューアにより提供される観察
可能性機能に基づいて決定される。スクリーン上にパー
ツ全体が表示されると判断される時(図50a及び50
bにおけるそれのように)、回転軸を定義しそしてその
回転軸を前記パーツの幾何学中心へ設定するために座標
幾何技術が用いられる。前記パーツの回転は、次に、前
記ジョイスティック装置のユーザにより定義された移動
に基づき、且つ回転要素、この発明の曲げモデルビュー
アの観察機能を介して実行される。しかし仮に前記オブ
ジェクトの一部のみが画面に表示され、前記パーツの幾
つ化の部分は見えない場合(例えば高いズーム係数或い
は比率が選択された時)、前記回転軸は、前記パーツの
幾何学中心或いは図芯に維持されるべきではない。それ
はそのようにすることは、回転中に前記パーツのズーム
化された部分がスクリーンから消えるからである。実際
この発明によれば、ズーム比が増大される時、回転軸は
動力学的に再計算され、前記スクリーンのセンターにお
ける観察点(或いはカメラ視野)に最も近い点の座標を
通る。前記ズーム係数の変化に基づいて、前記回転軸を
動力学的に再計算することにより、前記パーツは、前記
パーツの観察可能な部分が回転の間に画面からはみ出す
ことにならない軸を中心として回転される。前記3次元
モデルのズーミング及びパンニングを行なうために、前
記ジョイスティック或いはマウス装置と別個に或いはそ
れと共に設けられたキーパッドに追加の制御ボタンが設
けられる。例えばズームボタン114を押すと共に、ジ
ョイスティック112を前後に移動することにより、図
51に示すように、所定の割合で前記パーツはズームイ
ンまたはズームアウトされる。上記したように、前記回
転軸は各ズームウィンドウの中で再計算され、ユーザ
が、回転がなされる時、前記パーツのズーム化された部
分を観察することができるようにする。更に、3次元形
状のパンニングは、図52に示すように、パンボタン1
16を押圧し或いは活性化し且つジョイスティック11
2を移動することにより、ユーザにより制御される。前
記ズームボタン114の場合と同様に、前記設備の種々
の位置の各々における前記ジョイスティックまたはマウ
ス装置と別個に或いはそれらと一緒に設けられたディジ
タル入力パッドの上に設けてある。この発明の代表的な
実施例に応じて、前記3次元ナビゲーション及び操作を
実行するために設けられた種々の工程及び操作が図53
−55を参照して以下に記載される。上に示したよう
に、前記3次元ナビゲーションシステムの必要な工程及
び操作はソフトウエア或いはプログラムロジック及びハ
ードウエア成分及びインタフェースの組み合わせを介し
て実行される。ジョイスティック或いはマウス装置のご
ときユーザにより制御される装置からの入力信号は所望
の表示されたパーツの運動及び再配向の量を決めるよう
に解釈される。この発明によれば、表示されたパーツの
回転軸は、回転中にパーツのズーム化された領域が画面
から消えるのを防止するため、現在の画面及びズーム係
数に基づいて動力学的に計算される。表示されたパーツ
の現在の画面を更新する際に、図53のステップS30
1に一般的に示されるように、前記ジョイスティック或
いはマウス装置の操作に基づいてユーザからの信号が受
信される。ユーザにより前記ジョイスティック或いはマ
ウス装置の特定の方向の運動及び/又は特殊な制御ボタ
ンの活性化との組み合わせが、所定の観察機能(例えば
回転、ズーム、パン等)及び表示されたパーツの所定の
方向(例えば時計回り或いは反時計回り、ズームイン又
はズームアウト、右又は左等)の運動を、図50−52
に例えば記載されるように、引き起こす。受信された信
号は、それらがジョイスティックからであるかマウス装
置であるかを問わず、カーソルの移動に写像され、ユー
ザにより所望されるスクリーン上の移動量を決定する。
ユーザが前記観察機能モードのうちの1つにいない場合
(例えばユーザがスクリーン上の情報を選択しているか
或いはダイアログボックス或いはウィンドウ内の情報を
観察している場合)、前記受信した信号の写像は要求さ
れない。当業者により理解されるように、通常のジョイ
スティック或いはマウス装置から受信される信号はスク
リーン空間のそれとは異なる座標或いは参照システムに
基づいており、従ってそれらは前記スクリーン上のカー
ソル移動に関する意味のある情報を提供するために翻訳
されなければならない。従って前記ユーザからの入力信
号を受け取った後、ステップS303に示されるよう
に、回転軸の計算及び表示されたパーツの現在の図を更
新する前に受信された信号はカーソル移動に写像され
る。ユーザにより制御される装置からの入力信号をスク
リーン空間上のカーソル運動に翻訳及び写像するために
異なる方法及び工程が使用される。伝統的には、マウス
装置の移動は、商業的に入手可能なソフトウエアにより
カーソル移動へ翻訳され且つ写像されていた。例えばウ
ィンドウズ95及びウィンドウズNTは、マウス移動を
カーソル移動へ翻訳するためのソフトウエアルーチンを
含む。従って、マウス装置の移動は、そのような商業的
に入手可能なソフトウエアによりカーソル移動に写像さ
れる。しかしながらユーザにジョイスティックインタフ
ェースが与えられている場合、有用な情報を提供するに
は、前記ジョイスティック運動もカーソル運動へ翻訳さ
れ且つ写像されなければならない。前記ジョイスティッ
ク仮想空間におけるジョイスティックの運動をスクリー
ン空間におけるカーソル運動へ写像するために種々の方
法及び技術が使用される。例えば、ジョイスティックの
移動信号は、最終的にカーソル運動へ写像される前に、
まずマウス運動へ加工され且つ翻訳される。或いは、前
記ジョイスティック仮想空間のサイズに対するスクリー
ン空間のサイズの比率の関数として、前記ジョイスティ
ック信号は直接カーソル運動へ写像される。図54は、
この発明の1つの側面に基づく、ジョイスティック運動
のスクリーン空間内でのカーソル運動への写像の例を図
示する。上に示したように、ジョイスティック装置は自
身の仮想的座標システム或いは空間218を含む。前記
ジョイスティック仮想空間218は、前記ジョイスティ
ックが中心或いは中立位置(即ちジョイスティックが移
動しない位置)に存在する位置に対応する原点J1を含
む。前記ジョイスティックが新しい位置(例えば図54
に示されるように現在の位置J2)へ移動する時、前記
ジョイスティック装置は前記ジョイスティックの仮想空
間内での新しい或いは現在の位置を示す信号を生成す
る。前記ジョイスティック仮想空間218は、しばしば
スクリーン空間212よりも大きい(画素の言葉で)の
で、前記ジョイスティックの仮想座標及び移動は、所望
のカーソル移動従ってスクリーン上でのパーツの移動を
決定するためにスクリーン座標へ翻訳されなければなら
ない。前記ジョイスティックの仮想座標移動をスクリー
ン座標移動へ写像し且つ翻訳するために種々の方法及び
工程が使用される。例えば、前記ジョイスティック仮想
空間サイズに対するスクリーン空間サイズの比率に基づ
いて、ジョイスティック運動はスクリーンカーソル運動
へ写像される。より詳細には、観察機能モード(例えば
ズーム、回転、パン等)が活性化され、ジョイスティッ
ク装置がユーザにより操作された時、前回の点C1から
現在の点C2へのカーソルの実際の移動は次の式で決定
される。 現在の点=前回の点+(スケール係数+V) ここに「現在の点」はカーソルの現在の点C2であり、
「前回の点」は前記カーソルの前回の点C1であり、
「スケール係数」はジョイスティック仮想空間サイズに
対するスクリーンサイズの比であり(いずれも画素にお
いて)、「V」はジョイスティック原点J1からジョイ
スティック現在位置J2へのジョイスティックの運動及
び方向を表すベクトルである。従ってジョイスティック
運動をカーソル運動へ写像するために、ジョイスティッ
ク装置がユーザにより操作される時ジョイスティック装
置から受け取られる信号に基づいて、前記原点J1から
現在位置J2へのジョイスティックの方向及び運動を示
すベクトル「V」が最初に計算される。このベクトル
「V」が計算された後、前記ジョイスティック運動は、
前記工程式における前記ベクトル「V」量及び前記「ス
ケール係数」量を用いてカーソル運動へ写像される。即
ち、前記カーソルの新しい或いは現在の位置C2は、前
記ベクトル「V」に前記ジョイスティック空間サイズに
対するスクリーンサイズの比(即ちスケール係数)を掛
け合わせ、次にこの計算の結果を以前のカーソル位置C
1に足し合わせることにより計算される。前記スケール
係数に応じて、前記スケール或いは運動の割合を所定の
或いはユーザにより選択された調整係数だけ増大し又は
減少することが必要となる。そのような場合には、そし
てユーザの好みにより、前記スケールの割合を増大し又
は減少するために、前記カーソルの現在位置を計算する
時に、前記スケール係数に調整係数が掛けられる。例え
ば、前記ジョイスティック空間サイズに対するスクリー
ンサイズの割合がスケール係数1/64を与える場合、
ジョイスティックの運動とスクリーン上の表示されたパ
ーツの運動の割合との間の一層満足できる関係を与える
ために、スケールの割合を増大するのが望ましい。限定
的でない例として、スケール係数1/64について、前
記表示されたパーツをズームし或いは回転する際調整係
数3が用いられる。更にスケール係数1/64につい
て、表示されたパーツのパンニングが行なわれる際には
調整係数6が使用される。勿論、スケーリング(縮尺)
の割合は、ユーザの特定の必要に基づいて修正され、前
記調整係数は予め決定され或いはユーザは、前記スケー
ルの割合を修正するための調整係数を調整或いは選択す
るためにオプションを与える。更に上に議論した事例に
おいて示したように、前記調整係数は複数の観察機能の
各々について同じ量に設定されてもよいし、前記観察機
能の各々について、同じ或いは異なる量に個別に設定さ
れてもよい。受信された信号が適当に写像され翻訳され
た後、前記パーツの回転軸が、図53のステップS30
5に一般的に示されるように動力学的に計算される。前
記パーツの現在の図に依存して、前記パーツが例えば高
いズーム比率或いはファクターで回転される時、前記パ
ーツのズーム化された領域がスクリーンから消えないよ
うに、前記回転軸は前記パーツの中心を通るか或いは他
の点を通るか決定される。現在のズーム図に基づいて、
前記パーツの回転軸を動力学的に再計算するために種々
の方法及び工程が使用される。この発明の他の側面に応
じて、図55は前記パーツの図がユーザにより修正され
た時いつでも前記回転軸を計算するために行なわれるプ
ロセス及び工程の代表的論理フロー及び手順を図示す
る。図55に示されるように、現在のズーム係数或いは
比率及びパーツの位置及び現在の図がステップS311
及びS313で決定される。ユーザにより選択された表
示パーツのズーム係数及び向きが、パーツ全体をスクリ
ーン上で観察可能にする(即ち全体図)か或いは前記パ
ーツの一部のみをスクリーン上で観察可能にする(即ち
部分図)。従って現在のズーム係数及びパーツの向き
が、表示パーツの回転軸を適正に設定するために定めら
れなければならない。前記パーツの現在の図を決定する
ために種々の方法及び工程が使用される。上に記載した
ように、観察可能性機能は、本発明の曲げモデルビュー
アを備え、表示される画像に対する変更が存在する場合
には何時も、現在の図の向き及びズーム比率の状態を維
持しそして更新する。前記曲げモデルビューアに対する
機能コールがなされ、前記パーツのどの点或いは部分が
現在観察可能であるかを決定する。スクリーン上に前記
パーツの全てが表示されているかどうかは画像体積をパ
ーツの境界基本線サイズと比較することにより決定され
る。ステップS315でパーツの全体図が現在スクリー
ン上で観察可能であると決定される場合には、ステップ
S317で前記回転軸は前記パーツの中心を通るように
設定される。全体図が存在する時、前記パーツの中心を
前記回転軸が通るように設定することは可能である。と
いうのは全体が表示されたパーツはユーザにより回転さ
れる時スクリーン上で観察可能であるからである。スク
リーン上で全てのパーツが観察可能である時、回転軸は
パーツの幾何学中心或いは図芯を取るように定義され
る。従来の座標幾何学技術が、前記パーツの幾何学中心
へ前記回転軸を定義し設定するために用いられる。更に
前記回転軸の方向は、前記前回のカーソル位置から現在
のカーソル位置へのベクトルに直交するベクトルとして
定義されることもできる。ステップS315で、スクリ
ーン上にパーツの部分図のみが現在観察可能であると判
断される場合、ズーム化されたパーツがユーザにより回
転される時表示されたパーツの一部がスクリーンから消
えないようにするために、回転軸を計算するために、前
記論理フローはステップS319−S325へ引き続
く。上記したように、ユーザにより高いズーム係数が選
択され前記パーツの一部のみがスクリーン上に表示され
る時、前記回転軸は、前記パーツの幾何学中心を通るよ
うに設定されてはならない。というのは、そのようにす
ることは、回転中に表示されたパーツのズーム化された
部分(ズームアップされた部分がスクリーンから消える
からである。パーツの表示された部分がスクリーンから
見えなくなり或いは消えることを防止するために、スク
リーンの中心における観察点(即ちカメラ)に最も近い
点の座標を前記回転軸が通るようにされなければならな
い。そのような場合、回転軸の向きは前回のカーソル位
置から今回のカーソル位置へのベクトルに直交するベク
トルとして定義される。従ってステップS319で、ス
クリーンの中心が決定され、カメラに最も近いスクリー
ンの中心におけるオブジェクト或いは前記パーツの部分
が選択される。即ち、スクリーンのセンターに位置する
表示パーツの部分及びカメラに最も近い或いはスクリー
ンのユーザの観察点に最も近い表示パーツの部分が取り
出される。ステップS321で、前記カメラにおけるオ
ブジェクトが存在するか(例えば前記スクリーンの中止
に位置する及び前記カメラに最も近い前記パーツのソリ
ッド部分が存在することが決定される場合、ステップS
325で前記回転軸は前記取り出された点を通るように
設定される。上記したように、回転軸の方向は前回のカ
ーソル位置から今回のカーソル位置へのベクトルに直交
するベクトルとして定義される。ステップS321でカ
メラにおけるオブジェクトが存在しない(例えば前記パ
ーツは前記スクリーンの中心に位置する及び前記カメラ
に最も近い穴或いは開口部を含む)と判断される場合、
論理フローはステップS323へ引き続く。ステップS
323で、前記回転軸は前記スクリーンの中心(例えば
前記スクリーンの物理的中心のX及びY座標)を通り且
つ前記パーツの幾何学中心に等しいZ座標(深さ)にあ
るように定義される。従って回転軸は前記X,Y,Z座
標を通るように設定され、回転軸の向きは前回のカーソ
ル位置から今回のカーソル位置へのベクトルに直交する
ベクトルとして定義される。図53を再び参照するに、
前記動力学的回転軸が決定された後、選択された観察機
能(例えばズーム、回転、パン等)がステップS307
で呼び出される。上記したように3次元操作システムの
種々の観察機能は前記曲げモデルビューアの観察クラス
の要素機能として定義され実行される(例えば図27及
び関連する上記開示を見よ)。そのような場合、ユーザ
により選択された観察機能に基づいて、機能コールが前
記曲げモデルビューアになされ、ステップS309で表
示されたパーツの現在の図が更新される。前記パーツの
現在の図及び向きは、ユーザにより選択された観察機能
及びユーザにより操作された入力装置(マウス或いはジ
ョイスティック装置)からの受信された写像カーソル運
動に基づいて更新される。オープンGL或いはレンダウ
ェアのごときグラフィックパッケージが、ユーザに提供
される現在の図の更新を容易にするために提供される。
図53及び55の代表的フローチャートにおいて行なわ
れる論理フロー及びプロセスはソフトウエアにより及び
広い種類のプログラム言語及び技術を用いて実行され
る。例えばオブジェクト指向プログラム技術及びC++
が前記プロセス或いは操作を実行するために使用され
る。この発明の3次元操作システムを実行するための代
表的コードが付録Lに提供される。代表的コードはC+
+プログラム言語で書かれ、前記動力学的回転軸を計算
するための種々の工程及び操作を含む。付録Lのコード
にはコメントが提供され、そこに使用される論理及びア
ルゴリズムの解析を容易にする。上記3次元操作システ
ムはジョイスティック装置及び制御ボタンの使用に関し
て記載されているが、このシステムは、マウス或いはキ
ーボードを含む他の特定のタイプの入力手段により実行
されることもできる。更に図51−52の上記実施例で
は、前記オブジェクトのスクリーンから無限へのその反
対のズーミング或いはパンニングを制限するために境界
が定義される。というのは連続的なズーミング或いはパ
ンニングはシステムを故障させ或いは破壊させるからで
ある。更に、前記ジョイスティックインタフェースに関
連して種々の他の特性が実行される。例えば、前記観察
機能のいずれかにおける移動は、ジョイスティックがジ
ョイスティックセンター位置から所定の範囲或いは距離
を越えて移動されなければ実行されない。パーツの移動
が許される前にそのようなジョイスティックの移動のし
きい値を要求することは、前記中心点からの前記ジョイ
スティックの不注意な操作或いは押圧に基づいて、表示
されたパーツの偶然の移動の発生を防止する。ユーザと
のジョイスティックインタフェース及びシステム相互作
用を改善するために他の特性がまた設けられる。例えば
ユーザによるジョイスティックの単一の操作に基づい
て、前記観察機能(例えばズーム、回転、パン等)のい
ずれか1つにおける連続的或いは増加的(例えばステッ
プごと)の移動が提供される。前記連続的或いは増加的
移動の選択はまた単一の方向におけるジョイスティック
の移動の量或いは時間に基づいて提供される。必要なら
ば表示されるパーツのスケール或いは移動の割合は、任
意の方向におけるジョイスティックの運動の程度或いは
時間に基づいて増加される。上記した速度調整係数の修
正をまた、ユーザが前記スケールの比率を増加し或いは
減少するために、マニュアルで調整係数に対する補正を
入力することを可能とすることにより実行される。工場
における部品の設計及び製造における支援を行なうため
に、本発明において種々の他の特性及び実施例が実行さ
れる。例えば各顧客のオーダに関する情報を追跡し且つ
アクセスするためにバーコードシステムが実行される。
所定の参照番号或いは作業番号を有するバーコードが顧
客により注文される各部品へ割り当てられる。このバー
コードはデータベース30にアクセスし作業情報を読み
取るために用いられる。ユタ、サンディにおけるゼブラ
テクノロジVTIからのバーコード・エニシング・バー
コードSCAN CCDセンサのごときバーコードリー
ダ或いはスキャナが各場所に設けられ、ユーザが前記サ
ーバモジュール或いはステーションモジュールにおいて
所定の作業のためのバーコードをスキャンすることを可
能にし、またデータベース30に格納されているそのパ
ーツに付随する重要な設計及び製造情報をアクセスし読
み出すことを可能にする。前記バーコードリーダは各ス
テーションモジュール及び/或いはサーバモジュールの
コンピュータに差し込まれている。前記バーコードは任
意の通常のバーコードフォーマットに基づいてフォーマ
ット化されている。例えばUPS−A CODA BA
RCODE39 EAN/JAN−8或いはPLESS
EYである。そして結果としてのバーコードナンバーは
ルックアップテーブルに基づいて翻訳され、前記データ
ベースから作業情報を読み出すために、対応する作業参
照番号及び/又はファイル名を検出する。或いは、前記
作業番号は、工場全体にわたって存在する任意のステー
ションにおいて表示される指示へタイプ打ちされ或いは
そこから選択され、瞬時にユーザの位置で作業情報を読
み出し表示する。そのような情報を瞬時に読み出す能力
は、コミュニケーションネットワーク26の使用及びデ
ータベース30のごとき中央に位置するデータベースへ
の前記デザイン及び情報の格納により支援される。この
発明の更に他の側面によれば、作業をスケジュールし割
り当てるための装置及び方法が提案されるシステムに設
けられる。従来、製造設備にわたる作業のスケジュール
化及び割り当てはショップ或いは工場の工場長により行
なわれた。工場長は、機械装置の現在のセットアップ及
び利用可能性のみならず現在の仕事の状態を決定する。
これらの情報を集め且つ分析した後、ショップ或いは工
場の工場長はスケジュールを生成し且つ工場における種
々の場所においてなされる作業について割り当てを分配
する(例えば工場フロアに分配される作業スケジュール
シートの形態で)。作業のスケジュール割り当ては、各
顧客の作業がタイミングの良い形態で且つ所定の出荷日
までに完了することを確実にするために行なわれる。作
業のスケジュール化及び割り当ての従来の工程はしかし
骨の折れるものであり、通常工場長によりマニュアルで
行なわれていた。この発明の1つの側面によれば、ショ
ップ或いは工場の工場長がその工場についての作業のス
ケジュールを立てることを支援するために、作業割り当
て及びスケジュールシステムが設けられている。そのシ
ステムはコミュニケーションネットワーク及びデータベ
ース30に格納されている曲げモデル情報を利用し、自
動的に必要な情報を集め、従って工場長はより容易に作
業スケジュールを生成することができる。このシステム
は前記サーバモジュール或いは工場にわたって配置され
ているステーションモジュールにおいてソフトウエア又
はプログラムロジックを介して実行される。スケジュー
ルされるべき種々の作業を入力することにより、システ
ムソフトウエアはデザイン及びパーツ情報を分析し所定
の作業を行なうためにどの機械が最も適しているかを決
定する。この目的のため、工場における機械の現在の状
態及びセットアップが定義され、データベース30に格
納され、作業スケジュールソフトウエアによりアクセス
される。種々の条件に基づいて、表示の形態で、特定の
作業を実行するためにどの機械が利用可能であるか及び
どの機械が他の仕事を実行することができないかを示唆
する。この点について、特定の作業について機械の利用
可能性をランク付け且つ提案作業スケジュールを提供す
るテーブルが表示される。前記提案作業スケジュールは
工場長により実行され或いは修正される。作業スケジュ
ールを設定し且つ推薦するために使用される条件は広い
種類の条件を含む。そしてそれは、工場における各マシ
ンの現在のセットアップ、各作業について必要とされる
曲げのタイプ及び工具、及び同じ時間枠或いは時間の間
に実行されなければならない他のタイプの作業を含む。
どの機械が特定の作業を実行できるかを決定するため
に、前記曲げ角度、フランジ長さ及び曲げのタイプを含
む各パーツについての曲げモデルファイルからの情報を
利用される。例えばデータベース30に格納されている
テーブルは前記工場フロアにおけるパンチング及び曲げ
機械の各々の現在のセットアップ及び能力についての重
要な情報を含む。提案された作業スケジュールに基づい
て、工場長は、工場の生産及び出力能力を最大限にする
ために、複数の作業を工場全体にわたる種々の場所へ割
り当てる。最後の作業スケジュール或いは割り当ては電
子的に入力されコミュニケーションネットワーク26を
介して機械の各々へ送られる。LEDのごときパイロッ
トランプが曲げ及び機械装置ワークステーションの各々
に設けられ、そのステーションに作業が割り当てられ転
送されたことを指示し且つ確認する。前記作業割り当て
及びスケジュールは、工場内の任意の位置から瞬時にア
クセス可能なサーバモジュールのファイルに格納され
る。上記特性に加えて、その他の特性が、この発明の教
示に応じて実行される。例えば種々のステーションモジ
ュール或いは位置にメニュースクリーンが設けられ且つ
表示され、ユーザがこの発明の種々の表示及び機能モー
ドを選択するのを容易にする。例えば図56に示される
それのごときメインのメニュースクリーンが、前記ステ
ーションモジュールが開始される際にユーザに対して提
供される。このメインメニューウインドウ表示はステー
ションモジュールにより提供される利用可能なウインド
ウ表示及び観察モードの各々のアイコン画像を含む。こ
のメインメニュースクリーンはメニューボタン(例えば
F1キー)が選択されるとき何時でも現れる。ユーザ
は、強調されたブロックを所望のウインドウアイコンへ
移動しそれを選択することによりそのウインドウを選択
する。そのような操作は、キーボード、マウス或いはジ
ョイスティックの使用を介して行なわれる。他のウイン
ドウスクリーンのユーザに対して提供され且つ表示され
作業情報の入力及び表示を容易にする。例えばパーツ情
報ウインドウは、ユーザがパーツ情報を入力し或いは修
正するのを可能にするために表示される。パーツ情報ウ
インドウ表示の例が図57に与えられる。このパーツ情
報ウインドウは全ての関連するパーツ情報(例えばパー
ツ番号、材料タイプ、寸法等)を含み、板金パーツの2
次元平面図及び等測投影法図を含む。曲げ線情報ウイン
ドウ、例えば図58に示されるもの、はユーザが各曲げ
線についての曲げ順及び縮小量を含む種々の曲げ線情報
を監視することを可能とするために設けられる。前記曲
げ線情報ウインドウはユーザが、各曲げについての曲げ
線情報を入力し或いは修正するのを可能とし、板金パー
ツの2次元平面図及び等測投影図を含む。オペレータの
曲げ順の分析を容易にするために、追加のウインドウ表
示が提供される。例えば曲げシーケンスウインドウ表示
及び曲げシミュレーションウインドウ表示が提供され、
前記パーツの種々の曲げ段階を表示し、且つ曲げ操作中
におけるパーツの向きをシミュレートする。図59に示
されるような曲げシーケンスウインドウは前記メインメ
ニュースクリーンから選択され曲げシーケンスの各段階
における前記パーツの(静止状態における)中間形状を
ユーザに対して表示する。曲げシミュレーションウイン
ドウ(例えば図60を見よ)もユーザにより選択され、
曲げ段階の静止情報(スクリーンの右側に提供されるパ
ーツアイコンの形態で)及び、曲げ順における各段階で
行なわれる位置付け及び曲げの動的シミュレーション
(表示装置の中央において)を提供する。スクリーン上
のパーツアイコンを簡潔的に選択することにより、ユー
ザは選択されたパーツアイコンにより表現される段階に
おける、曲げ加工中でのパーツの向きの動的シミュレー
ションを見ることができる。各曲げ順を動的にシミュレ
ートするために、パーツは反転され、並進移動され、曲
げ線の周りで曲げられ/回転される。図57−60の上
記ウインドウ表示の各々は、図56のメインメニューウ
インドウ表示からユーザに対して選択され且つ表示され
る。更に、任意のステーションモジュールにおけるユー
ザは、メインメニューウインドウ表示において適宜のウ
インドウアイコンを選択し、この発明の観察モード(例
えば2次元平面、ワイヤフレーム、ソリッド、正射図)
に応じて表示されるパーツの2次元及び/又は3次元表
示を得る。これは図28−31を参照して上で詳細に説
明された。種々のメニューウインドウがまた例えばステ
ーションモジュールに設けられ、この発明の特性及び機
能の操作を容易にする。図61は2次元から3次元操作
のために表示される代表的メニューを図示する。更に図
62はこの発明の2次元クリーンアップ操作のための代
表的メニュー構造を図示する。この発明はしかしこれら
のメニュー配置に限定されるものではなく、他のメニュ
ースクリーン及び/又は工具アイコンバーが設けられ、
ユーザのシステムとの相互作用を容易にする。他の特性
もまたこの発明において実行される。例えば、高いレベ
ルの自動装置も提供され曲げプランの生成を容易にす
る。例えば曲げ及び工具立てエキスパートシステムが提
供され、各作業についてのパーツの幾何形状及び形状に
基づいて工具立てセットアップ及び曲げ順を生成し且つ
提案する。それは例えば米国特許出願出願番号08/3
86.369及び08/338.115に開示されるよ
うなものである。この発明は幾つかの代表的な実施例を
参照して記載されたがここで用いられた用語は、限定の
用語ではなく、記載及び説明の用語である。この発明の
範囲及び精神及び種々の側面から逸脱することなく種々
の変形がなされ得る。この発明はここで特定の手段、材
料及び実施例を参照して記載されたが、発明はここに開
示された特定のものに限定されるように意図されるもの
ではない。むしろ発明は全ての機能的に等価な構造、方
法及び使用に広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に基づいて構成された、進歩
的板金製造設備のブロックダイヤグラム図である。
【図2】この発明の他の実施例に基づいて構成された進
歩的板金製造設備のブロックダイヤグラム図である。
【図3】この発明の1つの側面による、サーバモジュー
ル、データベース及びステーションモジュールの間のそ
れぞれのデータの流れを図示する。
【図4】この発明の他の側面による、サーバモジュール
により実行される一般的な工程及び操作のフローチャー
トである。
【図5】この発明の教示による、前記ステーションモジ
ュールの各々により実行される基本的工程及び操作の代
表的フローチャートである。
【図6】この発明の一側面による類似パーツ検索アルゴ
リズム或いは工程の論理フローを説明するフローチャー
トである。
【図7】この発明の一側面による類似パーツ検索アルゴ
リズム或いは工程の論理フローを説明するフローチャー
トである。
【図8】図8(a)、(b)、(c)はこの発明の側面
による、接触した角部を有する4曲げ箱及び開放された
角部を有する4曲げ箱についての特徴抽出操作を説明す
る。
【図9】図9(a)、(b)、(c)及び(d)はこの
発明の側面による、接触した角部を有する4曲げ箱及び
開放された角部を有する4曲げ箱についての特徴抽出操
作を説明する。
【図10】図10(a),(b)及び(c)は、この発
明の他の側面による、4曲げ箱、ブリッジ及び他の4曲
げ箱を有するパーツについての検索キーを特定するため
の特徴関連操作及び工程を説明する。
【図11】図11は、折り曲げアルゴリズムを用いて、
2次元単一図面図から3次元モデルを生成するためにな
される工程及び操作の論理フローを説明するフローチャ
ートである。
【図12】面検出工程のための図面を作成するために行
なわれる自動整形機能及びクリーンアップ機能の例を説
明する。
【図13】図13(a)、(b)、(c)は、面検出工
程のための図面を作成するために行なわれる自動整形機
能及びクリーンアップ機能の例を説明する。
【図14】面検出工程のための図面を作成するために行
なわれる自動整形機能及びクリーンアップ機能の例を説
明する。
【図15】図15(a)、(b)、(c)、(d)はこ
の発明の側面による、面検出工程においてなされる種々
の工程及び操作を説明する。
【図16】図16(a)、(b)、(c)、(d)はこ
の発明の側面による、面検出工程においてなされる種々
の工程及び操作を説明する。
【図17】この発明の側面による、面検出工程及び曲げ
線検出工程の実行から最終曲げグラフデータの生成を説
明する。
【図18】この発明の側面による、面検出工程及び曲げ
線検出工程の実行から最終曲げグラフデータの生成を説
明する。
【図19】はこの発明の教示による、展開アルゴリズム
及び他の工程を用いて最初の3次元図面(厚さを有しな
い)に基づいて2次元モデルを生成するための基本的論
理フローのフローチャートである。
【図20】この発明の側面による、2次元クリーンアッ
プ操作を用いて最初の2次元3面図に基づいて3次元モ
デルを生成するための基本的論理フローのフローチャー
トである。
【図21】この発明の側面による、2次元3面図に対し
て2次元クリーンアップ操作を行なうための工程及び操
作の基本的論理フローのフローチャートである。
【図22】図22(a)及び(b)は、この発明の2次
元クリーンアップ操作により加工される代表的2次元3
面図の図及び側面を説明する。
【図23】図23(a)はこの発明の2次元クリーンア
ップ操作の回転された図の特徴を説明する。図23
(b)はこの発明の側面による、この発明の2次元クリ
ーンアップ操作に関連する標準形態を説明する。
【図24】図24(a)及び(b)は、この発明の教示
による、厚さを有する2次元3面図及び厚さ除去工程を
用いて生成される厚さを有しない簡単化された2次元3
面図を説明する。図24(c)はこの発明の側面によ
る、代表的パーツの横断厚さ線分及び厚さ円弧の図であ
る。
【図25】本発明の側面による、厚さを有する3次元図
面から厚さを有しない3次元モデルを展開するために実
行される種々の工程及び操作の論理フローのフローチャ
ートである。
【図26】例えばオブジェクト指向プログラム技術を通
して本発明を実行する際に、使用される曲げモデルの代
表的データ構造及びアクセスアルゴリズムを説明する。
【図27】この発明の他の側面による、曲げモデルビュ
ーアの構造のブロックダイヤグラムを説明する。
【図28】表示スクリーンへ出力として提供される代表
的ソリッド図ウインドウ表示を説明する。
【図29】表示スクリーンへ出力として提供される代表
的ワイヤフレーム図ウインドウを説明する。
【図30】表示スクリーンへ出力として提供される2次
元平面スクリーン像ウインドウ表示を説明する。
【図31】表示スクリーンへ出力として提供される等測
投影図スクリーン像を説明する。
【図32】この発明の自動寸法付けモードにおいて表示
される種々の寸法事項の例を説明する。
【図33】図33(a)、(b)及び(c)は、この発
明の1つの側面による、種々の異なるパーツについてフ
ランジ長さが定義される対応を図示する。
【図34】図34(a)及び(b)は、この発明の他の
側面による、2つの異なるタイプのパーツについて補助
的なフランジ長さを追加することを図示する。
【図35】図35(a)、(b)及び(c)は、この発
明の更に他の側面による、厚さを備えて表示される種々
のパーツについてフランジ長さが指示される対応を図示
する。
【図36】図36(a)及び(b)は、この発明の接線
寸法方法及び交差寸法方法による、鋭角曲げ角度を有す
るパーツのフランジ長さが表示される対応を示す。
【図37】この発明の他の側面による、図形的ユーザイ
ンタフェースの使用により曲げプランが生成されるため
に行なわれる工程及び操作の論理フローのフローチャー
トである。
【図38】曲げ順を生成するために曲げオペレータに対
して表示される曲げ順入力スクリーン像の例を図示す
る。
【図39】図39(a)及び(b)は、この発明の他の
側面による、曲げ順の選択及び挿入方向の修正の例を示
す。
【図40】曲げ順入力スクリーン画像及び関連するスク
リーン表示の更なる例を示す。
【図41】曲げ順入力スクリーン画像及び関連するスク
リーン表示の更なる例を示す。
【図42】この発明の1つの側面による、オペレータが
提案された曲げ順を修正し且つ編集するのを容易にする
ために設けられるドラッグ及びドロップ編集特性を示
す。
【図43】曲げオペレータが工具を選択するのを支援す
るために図形的に表示される種々の表示メニュー及びデ
ータテーブルの例を示す。
【図44】提案された曲げプランにおいて工具のセット
アップを容易にするために曲げオペレータに対して表示
される代表的工具セットアップウインドウを示す。
【図45】張り付けられたアイコンの使用を介して、添
付された音声及び映像情報を有する3次元ソリッド図ウ
インド表示の例を示す。
【図46】この発明の一側面による、格納された音声及
び映像情報を読み出すためのアイコンと共に組み込まれ
た表示ウインドウの他の例を示す。
【図47】この発明の教示に基づいて実行されるイメー
ジ編集ウインドウの例を示す。
【図48】図形的ユーザインタフェースを介して実行さ
れるこの発明の干渉チェック機能の例を示す。
【図49】図形的ユーザインタフェースを介して実行さ
れるこの発明の干渉チェック機能の例を示す。
【図50】図50(a)及び(b)は、例えばジョイス
ティックを用いて3次元幾何学形状の回転及び表示を操
作するための、この発明の操作システムを示す。
【図51】例えばジョイスティック及びズームボタンを
用いて3次元幾何学形状のズーミング及び表示を操作す
るためのこの発明の操作システムを示す。
【図52】例えばジョイスティック及びパンボタンを用
いて、3次元幾何学形状のパンニング及び表示を操作す
るための、この発明の操作システムを示す。
【図53】この発明の3次元ナビゲーション及び操作シ
ステムを実行するために、実行される工程及び操作の代
表的フローチャートである。
【図54】この発明の側面による、ジョイスティック運
動をカーソル運動へ写像する例を示す。
【図55】表示されたパーツの回転軸を動力学的に計算
するためになされる工程及び操作の代表的フローチャー
トである。
【図56】例えばステーションモジュールにおいて設け
られ且つ表示されるメインメニューウインドウ表示の例
を示す。
【図57】ユーザがパーツ情報を入力し且つ修正するこ
とを可能とするように設けられた代表的パーツ情報ウイ
ンドウ表示を示す。
【図58】ユーザが曲げ情報を入力し且つ修正すること
を可能とするように設けられた代表的曲げ線情報ウイン
ドウ表示を示す。
【図59】板金パーツの中間的曲げ段階を観察するため
の、この発明の代表的曲げ順ウインドウ表示を示す。
【図60】板金パーツの中間曲げ段階をシミュレートす
るための、この発明の代表的曲げシミュレーションウイ
ンドウ表示を示す。
【図61】2次元から3次元への変換のためユーザに対
して設けられ且つ表示される、この発明の代表的メニュ
ースクリーン図及び構造である。
【図62】この発明の2次元クリーンアップ操作のため
の代表的メニュースクリーン図及び構造である。
【図63】一端が開放された線分が除去される前のパー
ツの3次元表示の例を示す。
【図64】パーツの2次元3面図からパーツの3次元モ
デルを生成する際に使用されるこの発明の3次元クリー
ンアップ工程による、前記一方が開放された線分が3次
元表示から除去された後のパーツを示す。
【図65】曲げ線が特定される前のパーツの代表的3次
元表現を示す。
【図66】この発明の3次元クリーンアップ工程によ
る、モールド線が追加された後のパーツを示す。
【図67】曲げ線をきれいにし且つ面を整形する前のパ
ーツの代表的部分を示す。
【図68】この発明の3次元クリーンアップ工程によ
る、前記正常化及び整形が行なわれた後のパーツの部分
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サトシ サカイ アメリカ合衆国 92657 カリフォルニ ア州 ニューポート コースト アヴィ グノン 9 (72)発明者 モシェ エドワード シュワルブ アメリカ合衆国 92715 カリフォルニ ア州 アーバイン バレー ヴュー 26 (56)参考文献 特開 平7−56974(JP,A) 特開 平6−139319(JP,A) 特開 平5−151322(JP,A) 特開 平7−182018(JP,A) 特開 平2−171863(JP,A) 特開 昭63−140373(JP,A) 特開 平7−141527(JP,A) 特開 昭62−210580(JP,A) 特開 昭55−116160(JP,A) 特開 平6−176109(JP,A) 特開 平7−44731(JP,A) 特開 平7−29035(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50

Claims (35)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高知能製造設備において製造されるべき
    部品の曲げモデルを生成するためのシステムにして、前
    記部品は複数の面と少なくとも一つの曲げ線とを含み、
    前記システムは、 前記部品に関連する初期部品情報を受信する受信システ
    ムにして、前記初期部品情報は、第1座標空間における
    前記部品の表現に関連するデータものと; 前記第1座標空間内で前記初期部品情報に基づいて、前
    記部品の面を検出するための面検出システムと; 前記面検出システムにより検出された前記面に基づい
    て、前記部品の少なくとも一つ曲げ線を同定するための
    曲げ線同定システムと; 前記面検出システムにより検出された前記面の各々に対
    して所定操作を加えることにより、前記部品に関連し且
    つ第2座標空間内での前記部品の表現に関連するデータ
    を含む追加部品情報を生成するためのシステムにして、
    前記所定操作は、少なくとも前記初期部品情報と前記曲
    げ線同定システムにより同定された少なくとも一つの曲
    げ線とに基づいて行われるものと; を含み、 前記初期パーツ情報に関連する前記データは、少なくと
    も前記パーツの線分エンティティーを表現するパーツエ
    ンティティーデータからなり、 前記面検出システムは、前記パーツエンティティーデー
    タに基づき前記パーツのループ及びエンティティ分析を
    行ない、前記パーツの前記面を検出し、且つ、前記面検出システムは、 前記部品エンティティーデータに基づき前記パーツの外
    側境界に対応する外側ループを検出する手段と、 前記外側ループの検出の後、前記部品エンティティーデ
    ータに基づき前記パーツの内側境界に対応する内側ルー
    プを検出する手段と、 を備える。
  2. 【請求項2】 請求項1によるシステムにして、前記第
    1所定座標空間は2次元座標空間からなり、前記第2所
    定座標空間は3次元座標空間からなり、前記所定操作
    は、前記面検出システムにより検出された前記各面にな
    される折り畳み操作からなり、前記折り畳み操作は、前
    記面検出システムにより検出された各面の、前記曲げ線
    同定システムにより同定された少なくとも1つの曲げ線
    に対する回転及び移動を含む。
  3. 【請求項3】 請求項1によるシステムにして、前記第
    1所定座標空間は3次元座標空間からなり、前記第2所
    定座標空間は2次元座標空間からなり、前記所定操作
    は、前記面検出システムにより検出された前記面に対し
    てなされる展開操作からなり、前記展開操作は、前記面
    検出システムにより検出された前記各面の、前記曲げ線
    同定システムにより同定された前記少なくとも1つの曲
    げ線に対する回転及び移動操作を含む。
  4. 【請求項4】 請求項1によるシステムにして、前記部
    品の追加の特徴を検出するシステムを更に含み、前記所
    定操作は、前記部品の前記追加の特徴に対してなされ、
    前記追加の特徴は、前記部品の複数の穴、開口部及び特
    殊な成形部を含む。
  5. 【請求項5】 請求項1によるシステムにして、前記初
    期部品情報は3次元座標空間内での前記部品の表現に関
    連するデータを含み、前記データは前記3次元座標空間
    内での前記部品の厚さデータを含み、前記システムは更
    に、前記厚さデータを削除し、厚さを含まない前記3次
    元座標空間内での前記部品の表現に関連する変形された
    部品データを提供するシステムを含む。
  6. 【請求項6】 請求項5によるシステムにして、前記面
    検出システムは、前記変形された部品データ及び厚さを
    有しない前記3次元座標空間内での前記部品の前記表現
    とに基づいて前記部品の前記複数の面を検出する。
  7. 【請求項7】 請求項6によるシステムにして、前記第
    2所定座標空間は2次元座標空間を含み、前記所定操作
    は、前記面検出システムにより検出された前記面に対し
    てなされる展開操作を有する。
  8. 【請求項8】 請求項1によるシステムにして、前記初
    期部品情報に関連する前記データに対しての自動トリミ
    ング及びクリーンアップ操作を行ない、前記面検出シス
    テム用及び前記曲げ線同定システム用のデータを作成す
    る自動トリミング及びクリーンアップシステムを更に含
    む。
  9. 【請求項9】 請求項1によるシステムにして、前記曲
    げ線同定システムは、前記面検出システムにより検出さ
    れた前記複数の面の間の共通の端部を検出するシステム
    を有し、少なくとも1つの曲げ線は、前記複数の面の1
    つが前記複数の面の他の1つとただ1つの共通端部を有
    することの検出に基づいて同定される。
  10. 【請求項10】 請求項1によるシステムにして、前記
    部品に関連する縮小量を受け取るシステムと、前記複数
    の面に対して前記所定の操作を行なう際に、前記縮小量
    に基づいて曲げ縮小に対して補正を行なうシステムとを
    更に備えてなるもの。
  11. 【請求項11】 請求項10によるシステムにして、前
    記所定の操作は、前記面検出システムにより検出された
    前記複数の面に対してなされる折り曲げ操作からなり、
    前記曲げ縮小に対する補正用システムは、前記折り曲げ
    操作を行なう際に、前記部品の前記曲げ線の各サイドに
    おいて、前記縮小量の半分だけ前記各面の寸法長さを増
    大する。
  12. 【請求項12】 請求項10によるシステムにして、前
    記所定の操作は、前記面検出システムにより検出された
    前記複数の面に対してなされる展開操作からなり、前記
    曲げ縮小量に対する補正用システムは、前記展開操作を
    行なう際に、前記部品の前記曲げ線の両サイドにおいて
    前記縮小量の半分だけ前記各面の寸法長さを縮小する。
  13. 【請求項13】 複数の面と少なくとも一つの曲げ線と
    を含む部品の曲げモデルを生成するためのプログラムを
    記憶した記憶媒体にして、 前記プログラムはコンピュータを、 前記部品に関連する初期部品情報を受信する受信手段し
    て、前記初期部品情報は、第1座標空間における前記部
    品の表現に関連するデータを含む受信手段;及び前記第
    1座標空間内で前記初期部品情報に基づいて、前記部品
    の面を検出するための面検出手段;及び前記面検出手段
    により検出された前記面に基づいて、前記部品の少なく
    とも一つ曲げ線を同定するための曲げ線同定手段;及び
    前記面検出手段により検出された前記面の各々に対して
    所定操作を加えることにより、前記部品に関連し且つ第
    2座標空間内での前記部品の表現に関連するデータを含
    む追加部品情報を生成するための手段にして、前記所定
    操作は、少なくとも前記初期部品情報と前記曲げ線同定
    手段により同定された少なくとも一つの曲げ線とに基づ
    いて行われる手段; として機能させることを特徴とするプログラムを記憶し
    た記憶媒体であり、 前記初期パーツ情報に関連する前記データは、少なくと
    も前記パーツの線分エンティティーを表現するパーツエ
    ンティティーデータからなり、 前記面検出システムは、前記パーツエンティティーデー
    タに基づき前記パーツのループ及びエンティティ分析を
    行ない、前記パーツの前記面を検出し、かつ、前記面検出システムは、 前記部品エンティティーデータに基づき前記パーツの外
    側境界に対応する外側ループを検出する手段と、 前記外側ループの検出の後、前記部品エンティティーデ
    ータに基づき前記パーツの内側境界に対応する内側ルー
    プを検出する手段と、 を備える。
  14. 【請求項14】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記第1所定座標空間は2次元座標空間からなり、前記第
    2所定座標空間は3次元座標空間からなり、前記所定操
    作は、前記面検出システムにより検出された前記各面に
    なされる折り畳み操作からなり、前記折り畳み操作は、
    前記面検出システムにより検出された各面の、前記曲げ
    線同定システムにより同定された少なくとも1つの曲げ
    線に対する回転及び移動を含む。
  15. 【請求項15】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記第1所定座標空間は3次元座標空間からなり、前記第
    2所定座標空間は2次元座標空間からなり、前記所定操
    作は、前記面検出システムにより検出された前記面に対
    してなされる展開操作からなり、前記展開操作は、前記
    面検出システムにより検出された前記各面の、前記曲げ
    線同定システムにより同定された前記少なくとも1つの
    曲げ線に対する回転及び移動操作を含む。
  16. 【請求項16】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記部品の追加の特徴を検出するシステムを更に含み、前
    記所定操作は、前記部品の前記追加の特徴に対してなさ
    れ、前記追加の特徴は、前記部品の複数の穴、開口部及
    び特殊な成形部を含む。
  17. 【請求項17】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記初期部品情報は3次元座標空間内での前記部品の表現
    に関連するデータを含み、前記データは前記3次元座標
    空間内での前記部品の厚さデータを含み、前記システム
    は更に、前記厚さデータを削除し、厚さを含まない前記
    3次元座標空間内での前記部品の表現に関連する変形さ
    れた部品データを提供するシステムを含む。
  18. 【請求項18】 請求項17による記憶媒体にして、前
    記面検出システムは、前記変形された部品データ及び厚
    さを有しない前記3次元座標空間内での前記部品の前記
    表現とに基づいて前記部品の前記複数の面を検出する。
  19. 【請求項19】 請求項18による記憶媒体にして、前
    記第2所定座標空間は2次元座標空間を含み、前記所定
    操作は、前記面検出システムにより検出された前記面に
    対してなされる展開操作を有する。
  20. 【請求項20】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記初期部品情報に関連する前記データに対しての自動ト
    リミング及びクリーンアップ操作を行ない、前記面検出
    システム用及び前記曲げ線同定システム用のデータを作
    成する自動トリミング及びクリーンアップシステムを更
    に含む。
  21. 【請求項21】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記曲げ線同定システムは、前記面検出システムにより検
    出された前記複数の面の間の共通の端部を検出するシス
    テムを有し、少なくとも1つの曲げ線は、前記複数の面
    の1つが前記複数の面の他の1つとただ1つの共通端部
    を有することの検出に基づいて同定される。
  22. 【請求項22】 請求項13による記憶媒体にして、前
    記部品に関連する縮小量を受け取るシステムと、前記複
    数の面に対して前記所定の操作を行なう際に、前記縮小
    量に基づいて曲げ縮小に対して補正を行なうシステムと
    を更に備えてなるもの。
  23. 【請求項23】 請求項22による記憶媒体にして、前
    記所定の操作は、前記面検出システムにより検出された
    前記複数の面に対してなされる折り曲げ操作からなり、
    前記曲げ縮小に対する補正用システムは、前記折り曲げ
    操作を行なう際に、前記部品の前記曲げ線の各サイドに
    おいて、前記縮小量の半分だけ前記各面の寸法長さを増
    大する。
  24. 【請求項24】 請求項22による記憶媒体にして、前
    記所定の操作は、前記面検出システムにより検出された
    前記複数の面に対してなされる展開操作からなり、前記
    曲げ縮小量に対する補正用システムは、前記展開操作を
    行なう際に、前記部品の前記曲げ線の両サイドにおいて
    前記縮小量の半分だけ前記各面の寸法長さを縮小する。
  25. 【請求項25】 製造設備において製造されるべき部品
    の曲げモデルを作成するためのシステムにして、前記部
    品は複数の面と少なくとも一つの曲げ線とを有し、前記
    システムは、 前記部品に関連する初期部品情報を受取る手段にして、
    前記初期部品情報は、第1の所定座標空間内における前
    記部品の表現に関連するデータを含むものと; 前記第1の所定座標空間内で前記初期部品情報に基づい
    て前記部品の面を検出するための手段と; 前記面検出手段により検出された前記面に基づいて前記
    部品の少なくとも一つの曲げ線を同定するための手段
    と; 前記検出手段により検出された前記面に対して所定の操
    作を行うことにより、第2の所定座標空間内における前
    記部品の表現に関連するデータを含む追加の部品情報を
    生成するための手段にして、前記所定の操作は、少なく
    とも一部は、前記曲げ線検出手段により同定された曲げ
    線に基づいて行われるものと; を含み、 前記初期パーツ情報に関連する前記データは、少なくと
    も前記パーツの線分エンティティーを表現するパーツエ
    ンティティーデータからなり、 前記面検出システムは、前記パーツエンティティーデー
    タに基づき前記パーツのループ及びエンティティ分析を
    行ない、前記パーツの前記面を検出し、且つ前記面検出
    システムは、 前記部品エンティティーデータに基づき前記パーツの外
    側境界に対応する外側ループを検出する手段と、 前記外側ループの検出の後、前記部品エンティティーデ
    ータに基づき前記パー ツの内側境界に対応する内側ルー
    プを検出する手段と、 を備える。
  26. 【請求項26】 請求項25によるシステムにして、前
    記第1所定座標空間は2次元座標空間からなり、前記第
    2所定座標空間は3次元座標空間からなり、前記所定操
    作は、前記面検出手段により検出された前記面に対して
    なされる曲げ操作からなり、前記曲げ操作は、前記曲げ
    線同定手段により同定された少なくとも1つの曲げ線に
    対する、前記面検出手段により検出された前記複数の面
    の各々の回転及び並行移動を含む。
  27. 【請求項27】 請求項25によるシステムにして、前
    記第1所定座標空間は3次元座標空間からなり、前記第
    2所定座標空間は2次元座標空間からなり、前記所定動
    作は、前記面検出手段により検出された前記複数の面に
    対してなされる展開操作からなり、前記展開操作は、前
    記面検出手段により検出された前記複数の面の各々を、
    前記曲げ線同定手段により同定された少なくとも1つの
    曲げ線に対して回転し及び並行移動する操作を含む。
  28. 【請求項28】 請求項25によるシステムにして、前
    記初期部品情報は3次元空間における前記部品の表現に
    関連するデータを含み、前記データは前記3次元座標空
    間内での前記部品の厚さデータを含み、前記システム
    は、前記厚さデータを消去し前記3次元座標空間におい
    て厚さを有しない前記部品の表現に関連する変形された
    部品データを提供する手段を更に含む。
  29. 【請求項29】 請求項25によるシステムにして、前
    記初期部品情報に関連する前記データに対して自動トリ
    ミング及びクリーンアップ操作を行ない、前記面検出手
    段及び前記曲げ線同定手段のための前記データを作成す
    るための自動トリミング及びクリーンアップ手段を更に
    含む。
  30. 【請求項30】 請求項25によるシステムにして、前
    記初期部品情報に関連するデータは、少なくとも前記部
    品の線分エンティティーを表現する部品エンティティー
    データを含み、前記面検出手段は、前記部品の前記面を
    検出するために、前記部品エンティティーデータに基づ
    いて前記部品のループ及びエンティティー分析を行な
    う。
  31. 【請求項31】 請求項25によるシステムにして、前
    記部品に関連する縮小量を受け取る手段と前記面に対す
    る所定の操作を行なう際に、前記縮小量に基づいて曲げ
    縮小のための補正を行なう手段とを有する。
  32. 【請求項32】 複数の面と少なくとも一つの曲げ線と
    を有する部品の曲げモデルを生成する際に、第1座標空
    間における前記部品の表現に関連する初期部品情報に基
    づいて、前記部品の面を検出する面検出システムにし
    て、 初期部品情報は、少なくとも前記部品の線分エンティテ
    ィーを表現する部品エンティティーデータを含み、前記面検出システムは、 前記部品エンティティーデータに基づき前記パーツの外
    側境界に対応する外側ループを検出する手段と、 前記外側ループの検出の後に、前記部品エンティティー
    データに基づき前記パーツの内側境界に対応する内側ル
    ープを検出する手段と、 前記外側ループ検出手段がパーツの外側境界に対する前
    記外側ループを検出したとき、エンティティーの外側結
    合リストを生成する手段と、 前記内側ループ検出手段がパーツの内側境界に対する前
    記内側ループを検出したとき、エンティティーの内側結
    合リストを生成する内側結合リスト生成手段と、 前記エンティティの外側結合リストと内側結合リストに
    基づきループツリーを生成するための手段と、 を備える。
  33. 【請求項33】 請求項1又は32のシステムにして、
    前記面検出システムは、 リード線ベクトルを生成する手段と、 未選択要素線が前記リード線ベクトルの外側に対して成
    す角度を検出する手段と、 未選択要素線が前記リード線ベクトルの内側に対して成
    す角度を検出する手段と、 を有することを特徴とするシステム
  34. 【請求項34】 複数の面と少なくとも一つの曲げ線と
    を有する部品の曲げモデルを生成する際に、第1座標空
    間における前記部品の表現に関連する初期部品情報に基
    づいて、前記部品の面を検出するためのプログラムを記
    憶した記憶媒体にして、初期部品情報は、少なくとも前
    記部品の線分エンティティーを表現する部品エンティテ
    ィーデータを含み、 前記プログラムは、コンピュータに、前記部品エンティティーデータに基づき前記パーツの外
    側境界に対応する外側ループを検出する工程と、 前記工程の後に、前記部品エンティティーデータに基づ
    き前記パーツの内側境界に対応する内側ループを検出す
    る工程と、 前記外側ループ検出手段がパーツの外側境界に対する前
    記外側ループを検出したとき、エンティティーの外側結
    合リストを生成する工程と、 前記内側ループ検出手段がパーツの内側境界に対する前
    記内側ループを検出したとき、エンティティーの内側結
    合リストを生成する工程と、 前記エンティティの外側結合リストと内側結合リストに
    基づきループツリーを生成する工程と、 を実行させるもの。
  35. 【請求項35】 請求項34の記憶媒体にして、前記プ
    ログラムは、コンピュータに、 リード線ベクトルを生成する工程と、 未選択要素線が前記リード線ベクトルの外側に対して成
    す角度を検出する工程段と、 未選択要素線が前記リード線ベクトルの内側に対して成
    す角度を検出する工程と、 を実行させるもの
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