JP2012108568A - プログラム作成支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数台の制御装置がネットワークに収容された制御システムに用いられる制御プログラムの作成を容易にするプログラム作成支援装置を得ること。
【解決手段】プログラム作成支援装置20を構成するにあたり、制御プログラムを作成すべき制御システムでの制御装置間の経路情報を設定する経路情報設定部13bと、デバイス毎に異なる名称で設定されたラベルと経路情報設定部が設定した経路情報とに基づいて、ラベルとデバイスと経路情報との対応関係を管理するためのラベル管理用データベースDBを作成するシステムラベル管理部14と、ラベルリストを作成して画面表示させるラベルリスト作成部と、ラベルを用いたプログラミング情報に基づいて制御装置毎に制御プログラムを作成するプログラム設定部15と、ラベル管理用データベースに基づいて制御プログラム中のラベルにデバイスと経路情報とを割り付ける割り付け処理部とを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】プログラム作成支援装置20を構成するにあたり、制御プログラムを作成すべき制御システムでの制御装置間の経路情報を設定する経路情報設定部13bと、デバイス毎に異なる名称で設定されたラベルと経路情報設定部が設定した経路情報とに基づいて、ラベルとデバイスと経路情報との対応関係を管理するためのラベル管理用データベースDBを作成するシステムラベル管理部14と、ラベルリストを作成して画面表示させるラベルリスト作成部と、ラベルを用いたプログラミング情報に基づいて制御装置毎に制御プログラムを作成するプログラム設定部15と、ラベル管理用データベースに基づいて制御プログラム中のラベルにデバイスと経路情報とを割り付ける割り付け処理部とを設ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は、複数台の制御装置を備えた制御システムに用いられる制御プログラムの作成を支援するプログラム作成支援装置に関するものである。
製造ラインやプラント等での機器の自動制御は、一般に、プログラマブルロジックコントローラやモーションコントローラ等の制御装置を所望台数用いて行われ、複数台の制御装置がネットワークを介して互いに接続された大規模な制御システムも開発されている。複数台の制御装置の各々を1つのネットワークに収容して制御システムを構築することもあれば、一部の制御装置を1つのネットワークに収容し、該ネットワークに接続された他のネットワークに残りの制御装置を収容して制御システムを構築することもある。また、個々の制御装置による制御状況等をオペレータに提示するために、ヒューマンマシンインターフェス(HMI)表示装置を上記の制御システムに組み込むこともある。
制御装置やHMI表示装置等の動作制御に用いられるラダープログラム等の制御プログラムは、従来、プログラミングの対象となる制御装置やHMI表示装置等に接続される入出力機器等のデバイスのアドレス(デバイスアドレス)を用いて作成されていたが、今日では、制御プログラムの可読性を向上させてその作成効率を高めるために、ラベルプログラミングにより行われるようになってきている。このラベルプログラミングでは、個々のデバイスにユーザが任意にラベルを設定し、該ラベルをデバイスアドレスの代わりに用いて制御プログラムを作成する。ラベルプログラミングされた制御プログラム中のラベルは、コンパイル時に所定のデバイスアドレスに変換される。
例えば特許文献1には、複数の制御装置を備えた制御システムに用いられる制御プログラムを制御装置毎にラベルを用いて作成するにあたって、制御プログラムで使用可能なラベル情報を制御装置毎に作成し、他制御装置のラベル情報から自制御装置の制御プログラムにラベルを引用するときには当該ラベルに引用元の識別情報を付し、制御プログラムの表示時には、上記引用したラベルに引用元の識別情報を付して表示するプログラム作成支援装置が記載されている。
特許文献1のプログラム作成支援装置では、複数のネットワークを介して自制御装置と他制御装置とが互いに接続される場合に、他制御装置のラベル情報から自制御装置の制御プログラムへのラベルの引用ができない。また、ネットワーク設定を各制御装置の制御プログラムで行うことから、自制御装置の制御プログラムでネットワーク設定を行う際には、他制御装置の制御プログラムでのネットワーク設定を参照しなければならない。
そのため、たとえ特許文献1のプログラム作成支援装置を用いたとしても、複数台の制御装置が複数のネットワークに分散して収容された制御システムに用いられる制御プログラムを作成する際には、他からラベルを引用することなく作成しなければならない制御プログラムや、他の制御プログラムを参照して作成しなければならい制御プログラムが多量になり、不具合のない制御プログラムを作成するのに長時間を要する。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、複数台の制御装置がネットワークに収容された制御システムに用いられる制御プログラムのラベルプログラミングを容易にするプログラム作成支援装置を得ることを目的とする。
この発明のプログラム作成支援装置は、所定のデバイスが接続された複数台の制御装置を備え、該複数台の制御装置が複数のネットワークに分散して収容された制御システムに用いられる制御プログラムのラベルプログラミングを支援するプログラム作成支援装置であって、制御システムのハードウェア構成とネットワーク構成とを示すシステム構成データに基づいて、制御システムでの制御装置間の経路情報を設定する経路情報設定部と、デバイス毎に異なる名称で設定されたラベルと経路情報設定部が設定した経路情報とに基づいて、ラベルとデバイスと経路情報との対応関係を管理するためのラベル管理用データベースシステムラベル管理部と、設定されたラベルのリストを作成して画面表示させるラベルリスト作成部と、ラベルを用いたプログラミング情報に基づいて、制御装置毎に制御プログラムを作成するプログラム設定部と、ラベル管理用データベースに基づいて、制御プログラム中のラベルにデバイスと経路情報とを割り付ける割り付け処理部とを有することを特徴とする。
この発明のプログラム作成支援装置では、個々の制御装置の制御プログラム中に他制御装置のデバイスに対応するラベルを引用することができる。また、他制御装置の制御プログラムでのネットワーク設定を参照しなくても、自制御装置の制御プログラムでのネットワーク設定を行うことができる。したがって、この発明のプログラム作成支援装置によれば、複数台の制御装置がネットワークに収容された制御システムに用いられる制御プログラムのラベルプログラミングが容易になる。
以下、この発明のプログラム作成支援装置について、図面を参照して詳細に説明する。最初に、この発明のプログラム作成支援装置の構成および該プログラム作成支援装置による制御プログラムの作成手順それぞれの概要を説明し、その後に実施の形態を挙げて制御プログラムの作成について具体的に説明する。なお、この発明は下記のプログラム作成支援装置に限定されるものではない。
図1は、この発明のプログラム作成支援装置の一例を概略的に示すブロック図であり、図2〜図4の各々は、図1に示したプログラム作成支援装置での入力画面の一例を示す概略図であり、図5は、図1に示したプログラム作成支援装置により制御プログラムを作成する際の手順の一例を概略的に示すフローチャートである。
図1に示すプログラム作成支援装置20は、入力デバイス、出力デバイス、リンクデバイス等の所定のデバイスが接続された複数台の制御装置を備え、これら複数台の制御装置が複数のネットワークに分散して収容されている制御システムに用いられるラダープログラム等の制御プログラムのラベルプログラミングを支援する。そのために、当該プログラム作成支援装置20は、入力部10と、表示部11と、表示処理部12と、システム構成管理部13と、システムラベル管理部14と、プログラム設定部15と、コンパイル処理部16と、出力部17と、これら各部の動作を制御する制御部18と、記憶部19とを備えている。
上記の入力部10は例えばマウスやキーボード等を用いて構成され、ユーザが制御プログラムの作成に係る情報を入力するために用いられる。また、表示部11は例えば液晶表示装置等を用いて構成され、表示処理部12および制御部18による制御の下に動作して初期画面や後述する各種の入力画面、および入力部10から入力された情報をその画面11A(図2および図3参照)に表示する。
表示処理部12は、初期画面21A(図2参照)、初期画面21B(図3参照)、または初期画面21C(図4参照)を表示部11の画面11Aに表示させる。そして、入力部10から所定の指令が入力されると、該指令に応じてシステム構成編集画面22S1、システム構成編集画面22S2、経路情報編集画面22S3、ラベル編集画面23S1、ラベル−デバイス関連付け画面23S2、またはプログラム編集画面24S(図2〜図4参照)等の入力画面や、所定のダイアログボックス(図示せず)等を画面11Aに表示させる。
図2〜図4に示す各初期画面21A〜21Cはいずれもツリービューであり、各初期画面21A〜21Cには、プログラム作成支援装置20で入力や編集が可能な項目としてシステム構成22、ラベル23、およびプログラム24が含まれている。また、初期画面21B(図3参照)には、システム構成22の下位項目に相当するハードウェア構成22aおよび経路情報22bが更に含まれており、初期画面21C(図4参照)には、ラベル23の下位項目に相当するラベル編集23aおよびデバイス関連付け23bが更に含まれている。
上記のシステム構成編集画面22S1(図2および図4参照)およびシステム構成編集画面22S2(図3参照)は、制御プログラムを作成すべき制御システムに対応したシステム構成データを編集するための入力画面であり、経路情報編集画面22S3(図3参照)は、上記の制御システムでの制御装置間の経路情報を編集するための専用の入力画面である。また、ラベル編集画面23S1は、デバイス毎に異なる名称のラベルを設定するための入力画面であり、ラベル−デバイス関連付け画面23S2は、ラベルとデバイスとを関連付けるための専用の入力画面である。そして、プログラム編集画面24Sは、制御装置毎に制御プログラムを編集するための入力画面である。
システム構成管理部13(図1参照)は、システム構成設定部13aと経路情報設定部13bとを有し、制御プログラムを作成すべき制御システムでのハードウェア構成とネットワーク構成とを示すシステム構成データを管理する。このシステム構成管理部13におけるシステム構成設定部13aは、図2および図4に示す初期画面21Aでシステム構成22を選択する指令が入力部10から入力されたときに、あるいは図3に示す初期画面21Bでハードウェア構成22aを選択する指令が入力部10から入力されたときに、システム構成編集画面22S1またはシステム構成編集画面22S2を画面11Aに表示させる。そして、システム構成編集画面22S1,22S2上でシステム構成データが編集されたときに、該システム構成データに基づいて制御システムのハードウェア構成を設定し、そのデータ(ハードウェア構成データ)DHを記憶部19(図1参照)に格納する。
一方、経路情報設定部13bは、システム構成編集画面22S1,22S2上でシステム構成データが編集されたときに、上記の経路情報を設定してそのデータ(経路情報データ)DRを記憶部19に格納する。例えば、システム構成図の描画が可能な情報量のシステム構成データがシステム構成編集画面22S1,22S2上で編集されると、該システム構成図でのネットワークユニットの設定やネットワーク経路の描画状態等から経路情報設定部13bが上記の経路情報を抽出して設定する。
また、図2および図4に示すように、システム構成編集画面22S1に「経路情報」の項目(図2参照)を設け、当該システム構成編集画面22S1からユーザが経路情報を入力するようにプログラム作成支援装置20を構成することもできる。さらには、図3に示すように、初期画面21Bでのシステム構成22の下位にハードウェア構成22aおよび経路情報22bの各項目を設け、経路情報22bが選択されると経路情報設定部13bが画面11Aに経路情報編集画面22S3を表示させ、該経路情報編集画面22S3からユーザが経路情報を入力するようにプログラム作成支援装置20を構成することもできる。
システムラベル管理部14(図1参照)は、経路情報設定部13bが設定した経路情報と、デバイス毎に異なる名称で入力部10(図1参照)から入力されたラベルとに基づいてラベル管理用データベースDBを作成し、該ラベル管理用データベースDBに基づいてラベルとデバイスと経路情報との対応関係を管理する。そのために、図示のシステムラベル管理部14は、ラベル設定部14aと、ラベル−デバイス関連付け処理部14bと、ラベル−経路情報関連付け処理部14cとを有している。
上記のラベル設定部14aは、初期画面21A,21B(図2および図3参照)でラベル23を選択する指令が入力部10から入力されたとき、あるいは初期画面21C(図4参照)でラベル編集23aを選択する指令が入力部10から入力されたときに、デバイス毎に異なる名称のラベルを設定するためのラベル編集画面23S1(図2〜図4参照)を画面11Aに表示させる。そして、該ラベル編集画面23S1上で編集されたラベルのデータ(ラベルデータ)DL(図1参照)をラベル管理用データベースDBの一部として記憶部19に格納する。このラベルデータDLは、例えば、制御プログラムを作成すべき制御システム毎に作成される。
ラベル−デバイス関連付け処理部14bは、上記のラベルデータDLに基づいてラベルとデバイスとの関連付け、すなわち対応関係の指定を行い、そのデータ(ラベル−デバイスデータ)DLD(図1参照)をラベル管理用データベースDBの一部として記憶部19に格納する。このラベル−デバイスデータDLDは、例えば、制御プログラムを作成すべき制御システム毎に作成される。
例えば、初期画面21A,21B(図2および図3参照)を有するプログラム作成支援装置20では、入力部10から所定の指令が入力されたときにラベル−デバイス関連付け処理部14bがラベルとデバイスとの関連付けを自動的に行うように構成される。このように構成されたプログラム作成支援装置20では、上述したラベルの設定時に、ラベルの名称に加えて該ラベルに対応するデバイス、および該デバイスが接続される制御装置をそれぞれ指定する情報がラベル編集画面23S1に入力される。ラベルに対応するデバイスの接続先の制御装置についての情報は、ラベル−デバイスデータDLDに盛り込まれる。
また、初期画面21A,21Bを有するプログラム作成支援装置20では、ラベル編集画面23S1中に「デバイス関連付け」という項目(図示せず)が設けられ、該項目にラベルとデバイスとの関連付けを指定する情報が入力される。そして、初期画面21C(図4参照)を有するプログラム作成支援装置20では、初期画面21C中のデバイス関連付け23bを選択したときに表示されるラベル−デバイス関連付け画面23S2に、ラベルとデバイスとの関連付けを指定する情報が入力される。
ラベル−経路情報関連付け処理部14cは、入力部10から所定の指令が入力されたときに、経路情報設定部13bが作成した経路情報データDRとラベル設定部14aが作成したラベルデータDLとに基づいてラベルと該ラベルに対応する経路情報との関連付け、すなわち対応関係の指定を行い、そのデータ(ラベル−経路情報データ)DLR(図1参照)をラベル管理用データベースDBの一部として記憶部19に格納する。このラベル−経路情報データDLRは、例えば、制御プログラムを作成すべき制御システム毎に作成される。なお、上記「ラベルに対応する経路情報」とは、後述するように、ラベルに対応するデバイスが実際に接続される制御装置と他の制御装置との間の経路情報を意味する。
プログラム設定部15(図1参照)は、前述の初期画面21A〜21Cでプログラム24を選択する指令が入力部10から入力されたときに、ラベルを用いた制御プログラムを編集するためのプログラム編集画面24S(図2〜図4参照)を画面11Aに表示させる。そして、入力部10から入力されたプログラミング情報に基づいて制御プログラムCP(図1参照)を作成し、該制御プログラムCPを記憶部19に格納する。プログラム編集画面24Sは、制御プログラムCPを作成すべき制御装置毎に表示することが好ましい。
図示を省略しているが、プログラム作成支援装置20には、設定済みのラベルのリストをラベルデータDR(図1参照)に基づいて作成して制御プログラムCPの編集時に画面11Aに表示するラベルリスト作成部を有している。このラベルリスト作成部は、例えばプログラム設定部15等、所望の構成要素に組み込むこともできるし、他の構成要素から独立した1つの構成要素とすることもできる。ここでは、プログラム設定部15にラベルリスト作成部が組み込まれているものとする。
制御プログラムCPの編集時に上記設定済みのラベルのリスト(以下、「ラベルリスト」という)を表示すると、制御プログラムCPのラベルプログラミングが容易になる。ラベルリストは、全てのラベルを1つに纏めたものであってもよいし、制御装置毎に該制御装置に対応するラベルを纏めたものであってもよい。さらには、ユーザの指定に従ってラベルをグループ分けし、グループ毎にラベルリストを作成して画面表示するようにプログラム作成支援装置20を構成することもできる。ユーザの指定に従ってラベルをグループ分けしてラベルリストを表示させる場合には、個々のラベルリストLの属性を判別し易くするために、ラベルリストに付すことができる名称の自由度を高くすることが好ましい。
コンパイル処理部16(図1参照)は、入力部10から所定の指令が入力されたときに記憶部19から制御プログラムCPを読み出し、まず、ラベル管理用データベースDBに基づいて当該制御プログラムCS中のラベルの各々に所定のデバイスと経路情報とを割り付ける。具体的には、制御プログラムCP中のラベルの各々に該ラベルに対応するデバイスを割り付けると共に、制御プログラムCP中のラベルの各々に該ラベルに対応する経路情報、すなわちラベルに対応するデバイスが実際に接続される制御装置と当該制御プログラムCPが用いられる制御装置との間の経路情報を割り付ける。コンパイル処理部16は、制御プログラムCP中のラベルにデバイスと経路情報とを割り付ける割り付け処理部としても機能する。勿論、コンパイル処理部16以外の構成要素に割り付け処理部としての機能を付加してもよいし、他の構成要素から独立した1つの構成要素として割り付け処理部を設けてもよい。
この後、コンパイル処理部16はコンパイル処理を行い、デバイス(デバイスアドレス)と経路情報とが盛り込まれたオブジェクトコードOC(図1参照)を作成して記憶部19に格納する。このオブジェクトコードOCは、入力部10から所定の指令が入力されたときに出力部17により記憶部19から読み出だされて、所定のネットワークや補助記憶装置(図示せず)に出力される。
上述の構成要素を有するプログラム作成支援装置20により制御システムの制御プログラムを作成するプログラミングの際には、例えば図5に示すステップS11〜S18の各処理が順次行われる。
図示の例で最初に行われるステップS11は、図2または図4に示した初期画面21A,21Cでシステム構成22が選択されることにより、あるいは図3に示した初期画面21Bでハードウェア構成22aが選択されることにより開始される。このステップS11では、システム構成編集画面22S1(図2および図4参照)またはシステム構成編集画面22S2(図3参照)が表示部11(図1参照)の画面11A(図2〜図4参照)に表示される。そして、システム構成編集画面22S1,22S2上で上記の制御システムに係るシステム構成データの編集が終了すると、当該制御システムでのハードウェア構成をシステム構成設定部13aが設定してハードウェア構成データDHを記憶部19(図1参照)に格納する。図5では、ステップS11を「システム構成の編集」と表記している。
このステップS11で編集されたシステム構成データ中にネットワーク構成のデータが含まれているときには、次いで行われるステップS12で、システム構成データに基づくシステム構成図でのネットワークユニットの設定やネットワーク経路等から、経路情報設定部13b(図1参照)が制御装置間の経路情報を自動的に抽出して上記の制御システムでの経路情報を設定し、経路情報データDR(図1参照)を記憶部19に格納する。
また、ステップS11で編集されたシステム構成データ中にネットワーク構成のデータが含まれていないときには、初期画面21A,21Cでシステム構成22(図2および図4参照)が選択されることにより、あるいは初期画面21Bで経路情報22b(図3参照)が選択されることにより、ステップS12が開始される。この場合のステップS12では、システム構成編集画面22S1(図2および図4参照)または経路情報編集画面22S3(図3参照)が画面11Aに表示される。そして、システム構成編集画面22S1または経路情報編集画面22S3上で経路情報の編集が終了すると、該経路情報に基づいて経路情報設定部13bが上記の制御システムでの経路情報を設定し、経路情報データDRを記憶部19に格納する。
ステップS13は、初期画面21A〜21Cでラベル23(図2〜図4参照)が選択されることにより開始される。このステップS13では、デバイス毎に異なる名称でラベルを設定するためのラベル編集画面23S1(図2〜図4参照)が画面11Aに表示され、ラベル編集画面23S1上でラベルの編集が終了すると、ラベル設定部14aがラベルデータDL(図1参照)を作成して記憶部19に格納する。
ステップS14は、初期画面21A〜21Cでプログラム24(図2〜図4参照)が選択されることにより開始される。このステップS14では、ラベルを用いた制御プログラムを制御装置毎に編集するためのプログラム編集画面24S(図2〜図4参照)が画面11Aに表示され、入力部10から入力されたプログラミング情報に基づいてプログラム設定部15が制御プログラムCP(図1参照)を作成して記憶部19に格納する。
当該ステップS14で新たなラベルを追加設定することが必要になった場合には、その都度、ラベルの編集を行ってもよい。すなわち、ステップS14で制御プログラムCPの編集を行っている最中にステップS13に戻ってラベルの編集を行ってもよい。ラベル設定部14aは、ラベルの編集が終了するたびにラベルデータDLを更新する。制御プログラムの編集時には、ラベルリスト作成部(プログラム設定部15)によりラベルリストが画面11Aに表示される。このため、ラベルを用いた制御プログラムCPの編集を容易に行うことができる。
ステップS15は、例えば、制御プログラムCPの編集の終了を指示する指令が入力部10(図1参照)から入力されたとき、あるいは、「デバイス関連付け」という項目が設けられているラベル編集画面(図示せず)上でラベルとデバイスとの関連付けが終了したときや、ラベル−デバイス関連付け画面23S2(図4参照)上でラベルとデバイスとの関連付けが終了したときに開始される。このステップS15では、ラベル−デバイス関連付け処理部14b(図1参照)が上記のラベルデータDLに基づいてラベル−デバイスデータDLD(図1参照)を作成し、記憶部19に格納する。
ステップS16は、例えば制御プログラムCPの編集の終了を指示する指令が入力部10(図1参照)から入力されたときに開始される。このステップS16では、前述の経路情報データDRとラベルデータDLとに基づいてラベル−経路情報関連付け処理部14c(図1参照)がラベル−経路情報データDLR(図1参照)を作成し、記憶部19に格納する。
ステップS17は、例えば入力部10からコンパイルを指示する指令が入力されることにより開始される。このステップS17では、割り付け処理部(コンパイル処理部16(図1参照))が記憶部19から各制御プログラムCPを読み出し、ラベル管理用データベースDB(図1に参照)に基づいて、制御プログラムCP中のラベルの各々に該ラベルに対応するデバイスと経路情報とを割り付ける。
ステップS18は、例えば、上記の割り付け処理が終了すると自動的に開始される。このステップS18では、ラベルにデバイスと経路情報とが割り付けられた制御プログラムCPをコンパイル処理部16がコンパイルしてオブジェクトコードOC(図1参照)を作成し、記憶部19に格納する。
上述のようにして制御プログラムCPの作成を支援するプログラム作成支援装置20では、ラベルとデバイスと経路情報とを対応付けて管理するので、個々の制御装置の制御プログラムCP中に他制御装置のデバイスに対応するラベルを引用することができる。また、他制御装置の制御プログラムCPでのネットワーク設定を参照しなくても、自制御装置の制御プログラムCPでのネットワーク設定を行うことができる。
したがって、プログラム作成支援装置20によれば、複数台の制御装置が1または複数のネットワークに収容された制御システムに用いられる制御プログラムのラベルプログラミングが容易になる。以下、この発明のプログラム作成支援装置による制御プログラムの作成について実施の形態を挙げて具体的に説明する。
実施の形態1.
図6〜図8は、それぞれ、所定の制御システムに用いられる制御プログラムを図1のプログラム作成支援装置20により作成する際の画面表示の具体例を示す概略図である。これらの図に示す構成要素のうちで図2に示す構成要素と共通する構成要素については、図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図6〜図8は、それぞれ、所定の制御システムに用いられる制御プログラムを図1のプログラム作成支援装置20により作成する際の画面表示の具体例を示す概略図である。これらの図に示す構成要素のうちで図2に示す構成要素と共通する構成要素については、図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図6には、システム構成データの編集と経路情報の編集とを終えたシステム構成編集画面22S1が概略的に示されている。このシステム構成編集画面22S1には、システム構成データに基づくシステム構成図SCが表示されており、プログラム作成支援装置20の記憶部19には、ハードウェア構成データDHと経路情報データDR(図1参照)とが格納されている。
図示のシステム構成図SCから判るように、上記の制御システムでは、リンク型のネットワークLNに1台のプログラマブルロジックコントローラ(以下、「PLC1」と略記する)が接続され、バス型のネットワークBNに2台のプログラマブルロジックコントローラ2,3(以下、「PLC2」、「PLC3」と略記する)が接続されている。そして、これらリンク型のネットワークLNとバス型のネットワークBNとは互いに接続されている。各PLC1〜PLC3が制御装置に相当する。図示を省略しているが、PLC1、PLC2、PLC3の各々には、それぞれ別個に、入力デバイス、出力デバイス、リンクデバイス等のデバイスが所定数、接続されている。
なお、初期画面21Dでのプログラム24の下位には、プログラム(PLC1)24a、プログラム(PLC2)24b、およびプログラム(PLC3)24cの各項目が設けられている。プログラム(PLC1)24aを選択すると、PLC1用の制御プログラムを編集するためのプログラムPLC1編集画面24S1が画面11Aに表示される、また、プログラム(PLC2)24bを選択すると、PLC2用の制御プログラムを編集するためのプログラムPLC2編集画面24S2が画面11Aに表示され、プログラム(PLC3)24cを選択すると、PLC3用の制御プログラムを編集するためのプログラムPLC3編集画面24S3が画面11Aに表示される。
システム構成データの編集時にラベル編集画面23S1、プログラムPLC1編集画面24S1、プログラムPLC2編集画面24S2、およびプログラムPLC3編集画面24S3の各々を画面11Aに表示させることは、必ずしも必要ではない。図6では、プログラム作成支援装置の機能を理解し易くするために、各編集画面23S1,24S1〜24S3を描いている。図6中の破線の矢印は、初期画面21C中のツリービューの構成要素と編集画面との対応関係を示しており、一点鎖線の矢印は、初期画面21C中のツリービューの構成要素とシステム構成図SC中の構成要素との対応関係を示している。
システム構成データの編集および経路情報の編集が終了した後、初期画面21C中のラベル23を選択して画面11Aにラベル編集画面23S1を表示させて、ラベルの編集を開始する。
図7には、ラベル編集画面23S1が具体的に示されている。同図に示すラベル編集画面23S1では、デバイスの各々に付す所望名称のラベルが「ラベル」の欄Laに入力される。また、ラベルに対応するデバイス(デバイスアドレス)がラダーロジックでの取決めに従って「デバイス/定数値」の欄Deに入力され、デバイスの種別がラダーロジックでの取決めに従って「デバイス種別」Dtの欄に入力される。「コメント」の欄Coには、ユーザが所望するコメントを入力することができる。図示を省略しているが「デバイス/定数値」の欄Deには、ラベルに対応するデバイスがどのPLC(プログラマブルロジックコントローラ)に接続されるものであるのかを示す属性情報や、ラベルが公開ラベルであるか非公開ラベルであるかを示す属性情報が入力される。勿論、これらの属性情報を入力するための専用の欄を設けることもできる。
ここで、上記の「公開ラベル」とは、該ラベルに対応するデバイスが接続されるプログラミング対象装置を除いた他のプログラミング対象装置の制御プログラムを作成するにあたって引用可能なラベルを意味し、「非公開ラベル」とは、該ラベルに対応するデバイスが接続されるプログラミング対象装置を除いた他のプログラミング対象装置の制御プログラムを作成するにあたって引用不能なラベルを意味する。ラベルを公開ラベルと非公開ラベルとに予め分類しておくと、公開したくないラベルにセキュリティをかけたことになるので、例えばシステム構成図に現れない上位のプログラミング対象装置の制御プログラムを作成する際に、下位のプログラミング対象装置の制御プログラムで用いたラベルと同じラベルが使用される可能性が低くなり、結果として、誤動作を起こすような制御プログラムの作成を回避し易くなる。
ラベルの編集が終了すると、ラベル編集画面23S1に入力された情報に基づいて、システムラベル管理部14中のラベル設定部14a(図1参照)が1つのラベルデータDL(図1参照)を作成して記憶部19に格納する。このラベルデータDLには、ラベルの名称、該ラベルに対応するデバイス(デバイスアドレス)およびデバイスの種別、ならびに該ラベルに対応するデバイスの属性情報が含まれている。
この後、初期画面21Dでのプログラム(PLC1)24a、プログラム(PLC2)24b、プログラム(PLC3)24cを任意の順番で選択して画面11AにプログラムPLC1編集画面24S1、プログラムPLC2編集画面24S2、プログラムPLC3編集画面24S3を表示させ、PLC1、PLC2、およびPLC3(図6参照)それぞれの制御プログラムの編集を開始する。
図8には、プログラムPLC1編集画面24S1と、制御プログラムの編集時に画面11A(図6参照)に表示されるラベルリスト25とが具体的に示されている。同図に示すプログラムPLC1編集画面24S1では、PLC1用の制御プログラムCP1が8つのラベルを用いて編集されている。また、ラベルリスト25は、前述のラベルデータDLに基づいてラベルリスト作成部(プログラム設定部15(図1参照))が作成して画面11Aに表示したものであり、設定済みの全てのラベルが1つに纏められている。プログラムPLC1編集画面24S1の隣にラベルリスト25が表示されるので、制御プログラムCP1を容易に編集することができる。
PLC1、PLC2、およびPLC3それぞれの制御プログラムの編集が終了すると、上述のラベルデータDLに基づいて、ラベル−デバイス関連付け処理部14b(図1参照)がラベルと該ラベルに対応するデバイとを関連付けてラベル−デバイスデータDLD(図1参照)を作成し、記憶部19に格納する。また、前述の経路情報データDRとラベルデータDLとに基づいて、ラベル−経路情報関連付け処理部14c(図1参照)がラベルと該ラベルに対応する経路情報とを関連付けてラベル−経路情報データDLR(図1参照)を作成し、記憶部19に格納する。
図9は、ラベル−経路情報関連付け処理部の具体例を示すブロック図であり、図10は、図9に示したラベル−経路情報関連付け処理部がラベルと経路情報とを関連付ける際の手順の一例を概略的に示すフローチャートである。そして、図11は、図10に示したフローチャートでの他装置用ラベル一覧情報作成処理の具体例を概略的に示すフローチャートである。
図9に示すラベル−経路情報関連付け処理部14c1は、他装置用ラベル一覧情報作成部141と、自装置−他装置間経路情報設定処理部142と、ラベル−経路情報関連付け設定処理部143とを有しており、図10に示す他装置用ラベル一覧情報作成処理(ステップS110)、自装置−他装置間経路情報設定処理(ステップS120)、およびラベル−経路情報関連付け設定処理(ステップS130)を順次行ってラベル−経路情報データDLR(図1参照)を作成する。作成したラベル−経路情報データDLRは、上述したように、記憶部19に格納される。
上記の他装置用ラベル一覧情報作成部141(図9参照)は、個々のPLCの制御プログラム毎に、該制御プログラム中のラベルのうちで他PLCに接続されるデバイスのラベル(他装置用ラベル)を抽出し、抽出した他装置用ラベルをPLC毎に分類して、他装置用ラベル一覧情報を作成する。前述したように、ラベル編集画面23S1の「デバイス/定数値」の欄De(図7参照)には、ラベルに対応するデバイスがどのPLCに接続されているかを示す属性情報が入力され、ラベルデータDL(図1参照)には当該属性情報が含まれているので、他装置用ラベル一覧情報作成部141は、例えばラベルデータDL(図1参照)に基づいて他装置用ラベル一覧情報を作成することができる。このとき、例えば図11に示すステップS111〜ステップS117が行われる。
最初に行われるステップS111では、1つの制御プログラムが任意に選ばれ、該制御プログラム中から1つのラベルが任意に抽出される。次いで行われるステップS112では、ステップS111で抽出したラベルがラベルデータDL中に存在するか否かを他装置用ラベル一覧情報作成部141が判断する。
ステップS112で上記のラベルがラベルデータDL中に存在しないと判断されたときにはステップS113に進み、ラベルデータDL中に存在しないラベルを制御プログラムに入力した構文エラーと判定してその旨を表示部11(図1参照)に表示させて処理を終了する。一方、上記のラベルがラベルデータDL中に存在すると判断されたときにはステップS114に進み、ステップS111で抽出したラベルにデバイスが割り付けられているか否かを他装置用ラベル一覧情報作成部141が判断する。
ステップS114で上記のラベルにデバイスが割り付けられていないと判断されたときには前述のステップS113に進み、デバイスが割り付けられていないラベルを制御プログラムに入力した構文エラーと判定してその旨を表示部11に表示させて処理を終了する。一方、上記のラベルにデバイスが割り付けられていると判断されたときにはステップS115に進み、ラベルに対応するデバイスを管理しているのが他装置であるか否か、すなわちラベルに対応するデバイスが他PLCに接続されているものであるか否かを他装置用ラベル一覧情報作成部141が判断する。
ステップS115で上記のデバイスが他PLCに接続されているものではない、すなわち自PLCに接続されているものであると判断されたときには後述のステップS117に進み、他PLCに接続されているものであると判断されたときにはステップS116に進んで当該ラベルを他装置用ラベル一覧に登録し、その後にステップS117に進む。
ステップS117では、ステップS111で選んだ制御プログラム中の全てのラベルについてステップS112の判定を行ったか否かを他装置用ラベル一覧情報作成部141が判断する。このステップS117でステップS112の判定を未だ行っていないラベルがあると判断されたときにはステップS111に戻って該ステップS111以降を繰り返し、全てのラベルについてステップS112の判定を行ったと判断されたときには、ステップS111で先に選定した制御プログラムを除いた残りの制御プログラムから1つの制御プログラムを任意に選んで、当該ステップS111以降を繰り返す。そして、全ての制御プログラムについてステップS111〜S117を行って他装置用ラベル一覧情報を作成し終えた後に、図10に示したステップS120に進む。
図10に示したステップS120では、自装置−他装置間経路情報設定処理部142(図9参照)が自装置−他装置間の経路情報を設定する。具体的には、制御プログラム中に他装置用ラベルを含んでいるPLC毎に、他装置用ラベルに対応するデバイスが接続される他PLCと自PLCとの間の経路情報を前述の経路情報データDRから抽出して、自PLCと他PLCとの間の経路情報として設定する。
次いで、図10に示したステップS130が行われる。このステップS130では、ラベル−経路情報関連付け設定処理部143(図9参照)がラベルと経路情報とを関連付ける。具体的には、自装置−他装置間経路情報設定処理部142が設定した経路情報を上述の他装置用ラベル一覧情報中のラベルに関連付けてラベル−経路情報データDLRを作成し、該ラベル−経路情報データDLRを記憶部19(図1参照)に格納する。自PLCに接続されるデバイスに対応するラベルについては、経路情報の関連付けを省略することができる。
上記のステップS130の終了後、入力部10からコンパイルを指示する指令を入力する。これにより、割り付け処理部(コンパイル処理部16(図1参照))が記憶部19から各制御プログラムCPを読み出し、ラベル管理用データベースDB(図1参照)に基づいて各制御プログラム中のラベルの各々にデバイスと経路情報とを割り付ける。
この後、ラベルにデバイス(デバイスアドレス)と経路情報とが割り付けられた制御プログラムをコンパイル処理部16がコンパイルして、オブジェクトコードOC(図1参照)を作成する。作成されたオブジェクトコードOCは、記憶部19に格納される。PLC1、PLC2、およびPLC3それぞれのオブジェクトコードOCが得られる。これらのオブジェクトコードOCは、その後、出力部17(図1参照)から所定のネットワークや補助記憶装置(図示せず)に出力される。
実施の形態2.
この発明のプログラム作成支援装置には、既に説明したように、制御プログラムを作成すべき制御装置毎にラベル編集画面を表示する機能や、制御プログラムの編集時に複数のラベルリストを表示する機能をもたせることもできる。
この発明のプログラム作成支援装置には、既に説明したように、制御プログラムを作成すべき制御装置毎にラベル編集画面を表示する機能や、制御プログラムの編集時に複数のラベルリストを表示する機能をもたせることもできる。
制御装置毎にラベル編集画面を表示する機能を有するプログラム作成支援装置は、図1に示した表示処理部12およびラベル設定部14aに所定の機能を付与する以外は図1に示したプログラム作成支援装置20と同様にして構成することができる。また、制御プログラムの編集時に複数のラベルリストを表示する機能を有するプログラム作成支援装置は、図1に示した表示処理部12およびラベルリスト作成部(プログラム設定部15)に所定の機能を付与する以外は図1に示したプログラム作成支援装置20と同様にして構成することができる。ここでは、プログラム作成支援装置の構成の図示を省略し、上記の各機能について図12または図13を参照して説明する。
図12は、制御装置毎にラベル編集画面を表示する機能を有するプログラム作成支援装置でラベルを編集する際の画面表示の一例を示す概略図である。同図に示す画面表示は、3台のPLCがリンク型のネットワークとバス型のネットワークとに分散して収容された制御システムに用いられる制御プログラムを作成する際のものであり、システム構成編集画面22S1では当該制御システムのシステム構成図SCを含むシステム構成データが既に編集されている。図12に示す構成要素のうちで図6に示す構成要素と共通する構成要素については、図6で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図12に示す初期画面21Eでのラベル23の下位には、ラベル(PLC1)23a、ラベル(PLC2)23b、およびラベル(PLC3)23cの各項目が設けられている。ラベル(PLC1)23aを選択すると、PLC1との間で指令や情報等の授受を行うデバイスにラベルを設定するためのラベルPLC1編集画面23S11が画面11Aに表示される。また、ラベル(PLC2)23bを選択すると、PLC2との間で指令や情報等の授受を行うデバイスにラベルを設定するためのラベルPLC2編集画面23S12が画面11Aに表示され、ラベル(PLC3)23cを選択すると、PLC3との間で指令や情報等の授受を行うデバイスにラベルを設定するためのラベルPLC3編集画面23S13が画面11Aに表示される。
上述のようにしてPLC毎にラベル編集画面23S11〜23S13が表示されると、設定すべきラベルの総数が多くてもラベルを混同し難くなるので、ラベルを編集する際の利便性が高まる。ラベルの編集時に画面11Aに同時に表示可能なラベル編集画面の数は、適宜選定可能である。
なお、ラベルの編集時に図12に示すシステム構成編集画面22S1、プログラムPLC1編集画面24S1、プログラムPLC2編集画面24S2、およびプログラムPLC3編集画面24S3の各々を画面11Aに表示させることは、必ずしも必要ではない。図12では、プログラム作成支援装置の機能を理解し易くするために、各編集画面22S1,24S1〜24S3を描いている。図12中の破線の矢印は、初期画面21Dでのツリービューの構成要素と編集画面との対応関係を示しており、一点鎖線の矢印は、初期画面21Dでのツリービューの構成要素とシステム構成図SC中の構成要素との対応関係を示している。図示を省略しているが、PLC1、PLC2、PLC3の各々には、それぞれ別個に、入力デバイス、出力デバイス、リンクデバイス等のデバイスが所定数、接続されている。
図13は、制御プログラムの編集時に複数のラベルリストを表示する機能を有するプログラム作成支援装置で制御プログラムを編集する際の画面表示の一例を示す概略図である。同図に示す画面表示は、3台のPLCがリンク型のネットワークとバス型のネットワークとに分散して収容された制御システムに用いられる制御プログラムを作成する際のものであり、図示のプログラムPLC1編集画面24S1は、図12に示したプログラムPLC1編集画面24S1に対応する。
図示の例では、プログラムPLC1編集画面24S1の隣に、ラベルリスト作成部(プログラム設定部15(図1参照))によりPLC毎に作成された3つのラベルリスト25a〜25cが同時に表示されている。プログラムPLC1編集画面24S1では、PLC1用の制御プログラムCP1が8つのラベルを用いて編集されている。プログラムPLC1編集画面24S1の隣にPLC毎のラベルリスト25a〜25cが表示されるので、制御プログラムCP1で使用すべきラベルを他のラベルと混同することなく選定し易い。その結果として、制御プログラム編集時の利便性が高まる。
以上、この発明のプログラム作成支援装置について実施の形態を挙げて説明したが、前述のように、この発明は上述のプログラム作成支援装置に限定されるものではない。この発明のプログラム作成支援装置は、ラベルを用いて作成された制御プログラム中の個々のラベルに、該ラベルに対応するデバイスと経路情報とを割り付けることができるものであれば基本的によく、その構成は適宜変更可能である。
例えば、他の装置で作成されたシステム構成図等のシステム構成データを通信回線を通じて入力部から入力したり、他の装置で作成されてリムーバブルメディアに記憶されたシステム構成図等のシステム構成データを入力部で読み込んだりすることができるようにプログラム作成支援装置を構成してもよい。また、各デバイスにどのような名称のラベルが設定されているのかを判り易くするために、システム構成編集画面に表示させたシステム構成図中に、各デバイスと該デバイスに対応するラベルとが一緒に表示されるようにプログラム作成支援装置を構成することもできる。
さらには、入力部から複数の制御システムそれぞれのシステム構成データを入力することができ、かつ当該複数の制御システムの各々について、システムラベル管理部がラベルとデバイスと経路情報との対応関係を管理することができるようにプログラム作成支援装置を構成することもできる。
また、この発明のプログラム作成支援装置は、ラベルプログラミングにより制御プログラムの作成が可能な装置であれば、上述した制御装置の制御プログラムと同様にしてその制御プログラムを作成することができ、制御装置と制御装置以外の機器(例えばHMI表示装置等)それぞれの制御プログラムを同時進行で作成することもできる。そして、この発明のプログラム作成支援装置は、複数台の制御装置が1つのネットワークに収容された制御システムに用いられる制御プログラム、および複数台の制御装置が複数のネットワークに分散して収容された制御システムのいずれの制御システムに用いられる制御プログラムも作成することができる。当該制御システムは、たとえば、複数台の制御装置のうちの少なくとも1台がリンク型ネットワークに接続されたものであってもよいし、複数台の制御装置のうちの少なくとも1台がバス型ネットワークに接続されたものであってもよい。この発明のプログラム作成支援装置については、上述した以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
なお、この発明のプログラム作成支援装置により制御プログラムを作成する際の処理手順を書き込んだプログラムは、コンピュータで読取可能な記録媒体に記録して、あるいは通信回線を通じて配布可能である。
この発明のプログラム作成支援装置は、所定のデバイスが接続された複数台の制御装置を備え、該複数台の制御装置が複数のネットワークに分散して収容されている制御システムに用いられる制御プログラム、例えば製造ラインやプラント等で機器を自動制御するための制御システムに用いられる制御プログラムの作成支援に有用である。
10 入力部
11 表示部
12 表示処理部
13 システム構成管理部
13a システム構成設定部
13b 経路情報設定部
14 システムラベル管理部
14a ラベル設定部
14b ラベル−デバイス関連付け処理部
14c,14c1 ラベル−経路情報関連付け処理部
15 ラベルリスト作成部を兼ねたプログラム設定部
16 割り付け処理部を兼ねたコンパイル処理部
17 出力部
18 制御部
19 記憶部
20 プログラム作成支援装置
11 表示部
12 表示処理部
13 システム構成管理部
13a システム構成設定部
13b 経路情報設定部
14 システムラベル管理部
14a ラベル設定部
14b ラベル−デバイス関連付け処理部
14c,14c1 ラベル−経路情報関連付け処理部
15 ラベルリスト作成部を兼ねたプログラム設定部
16 割り付け処理部を兼ねたコンパイル処理部
17 出力部
18 制御部
19 記憶部
20 プログラム作成支援装置
Claims (5)
- 所定のデバイスが接続された複数台の制御装置を備え、該複数台の制御装置がネットワークに収容された制御システムに用いられる制御プログラムのラベルプログラミングを支援するプログラム作成支援装置であって、
前記制御システムのハードウェア構成とネットワーク構成とを示すシステム構成データに基づいて、前記制御システムでの制御装置間の経路情報を設定する経路情報設定部と、
前記デバイス毎に異なる名称で設定されたラベルと前記経路情報設定部が設定した経路情報とに基づいて、ラベルとデバイスと経路情報との対応関係を管理するためのラベル管理用データベースを作成するシステムラベル管理部と、
設定されたラベルのリストを作成して画面表示させるラベルリスト作成部と、
前記ラベルを用いたプログラミング情報に基づいて、前記制御装置毎に制御プログラムを作成するプログラム設定部と、
前記ラベル管理用データベースに基づいて、前記制御プログラム中のラベルにデバイスと経路情報とを割り付ける割り付け処理部と、
を有することを特徴とするプログラム作成支援装置。 - 前記ラベルリスト作成部は、全てのラベルを1つのリストに纏めて画面表示させることを特徴とする請求項1に記載のプログラム作成支援装置。
- 前記ラベルリスト作成部は、前記制御装置毎に該制御装置に対応するラベルのリストを作成して画面表示させることを特徴とする請求項1に記載のプログラム作成支援装置。
- 前記制御システムでは、前記複数台の制御装置のうちの少なくとも1台がリンク型のネットワークに収容されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のプログラム作成支援装置。
- 前記制御システムでは、前記複数台の制御装置のうちの少なくとも1台がバス型のネットワークに収容されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のプログラム作成支援装置。
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