JP2012107848A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換性能を過度に妨げることなく安定して送風できる空気調和機の室内ユニットを提供する。
【解決手段】貫流ファン130と、貫流ファン130によって送風された空気を吸い込む吸込部を貫流ファン130との対向部の先端部に形成したリアガイダ340と、貫流ファン130を挟んでリアガイダ340と対向する位置に吸込部への吸込流を吐き出す通風路を形成したスタビライザと、を備え、ファンブロック300Aには貫流ファン130をモータ321に接続するための空隙部360が設けられ、空隙部360を備えたファンブロック300Aに対応する位置でのリアガイダ340の領域が、空隙部360を備えない他の位置でのリアガイダ340の領域に比べて高静圧領域となるようにリアガイダ340に延長リアガイダ340Aを形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、主に貫流ファンを送風機として用いた空気調和機の室内ユニットに関する。
従来の空気調和機の室内ユニットとしては、以下に示す特許文献1ないし4に記載されたものが知られている。特許文献1には、貫流ファンの吸入側流路中に貫流ファンの両端側に位置する側板から貫流ファンの軸方向中央に向かって板材を突出させた技術が記載されている。また、特許文献2には、リアガイダに、突端部から延出した延出部を、リアガイダ横の側壁の近傍に形成することにより、側壁近傍では吸込部への空気の流入を促進させることができ、側壁近傍での空気の流れを高静圧化させることができる。すなわち、特許文献2には、通風抵抗を最小限に抑えながら吹き出し風量の安定化を図る技術が記載されている。また、特許文献3には、クロスフローファン(貫流ファン)のファン特性を、クロスフローファンの軸に沿った方向で部分的抵抗に応じて変更するための手段が記載されている。また、特許文献4には、ファンボスが取り付けられた羽根車におけるファンボスのねじ締め付けのために、翼羽根の空隙部を設けた技術が記載されている。
特開平3−87529号公報(第2図参照) 特開2000−291973号公報(図2参照) 特開平2002−195595号公報(図6ないし図10参照) 特開平8−159081号公報(図1参照)
ところで、室内ユニットの通風抵抗が大きい場合、安定した送風ができなくなり、風量が低下し、さらに悪い場合にはファンに風が逆流したりする「サージ現象」に至り、送風騒音が大きくなるなど、空気調和機の快適性が低下する。通風抵抗が大きくなる要因としては、例えばプレフィルタに埃が付着して開口面積が減少した場合であり、プレフィルタに付着した埃を除去するためのプレフィルタ掃除機構が普及してきている。また、近年、省エネ性能の向上を目的とした熱交換性能向上を背景に、熱交換器を構成する熱交換フィンの設置間隔(フィンピッチ)が狭くなってきており、これにより熱交換器の開口面積が低下して、通風抵抗が大きくなる傾向にある。また、近年、室内ユニットのコンパクト化が進んだ結果、熱交換器を室内ユニット内に隙間なく詰め込む傾向にあるため、通風路が複雑になるとともに、開口率の低下によって通風抵抗が大きくなる要因となっている。また、熱交換性能向上のため熱交換フィンが大型化しており、この点においても通風抵抗を増大させる要因となっている。このように、安定して送風する課題は、近年、ますます大きくなっている。
また、貫流ファンを備えた室内ユニットにおいては、ファンのケーシングの一部であるスタビライザ付近に、ファンとスタビライザ間の漏れ流れが原因となって、循環渦が生じることが知られている。安定して送風が行われているときには、循環渦は形状も位置も安定しているが、送風量が低下すると、形成されているはずの循環渦が消失したり、循環渦の位置が変化し、送風が不安定になる。この送風の不安定化は、ファンの回転軸方向に長い貫流ファンのなかでも、側壁の影響を受ける両端部が起点となって生じる。
しかし、特許文献1では、両端から貫流ファンの軸方向に延びる板材を設けて循環渦の安定化を図っているが、逆にこの板材によって熱交換性能は低下するおそれがある。
特許文献2では、リアガイダを長く形成すると、リアガイダの後側に位置する背面熱交換器に風が流れなくなり、熱交換性能が低下する。また、近年、室内ユニットのコンパクト化が進んでおり、リアガイダの後側の熱交換器での熱交換性能も重要視されているため、貫流ファンの両端である熱交換器の両端で熱交換性能が低下する影響は大きくなる。また、特許文献2では、リアガイダをどの程度延長すればよいのかについては検討されておらず、熱交換性能の低下の課題が残されている。また、特許文献2に図示されているような三角形のリアガイダ形状では高静圧部の領域が狭くなり、安定した送風への寄与は小さい。
特許文献3では、プレフィルタが室内ユニットの全面に位置しており、プレフィルタ部に対応する位置すべてのリアガイダの形状を変えると、熱交換性能が低下するおそれがあり、またファンケーシングの製造性も悪くなるおそれがある。また、前記したように送風の不安定化を防止するにはファン端部で生じる送風の不安定化を解消することが有効であるが、プレフィルタ部分の改良では安定した送風への寄与は小さい。
特許文献4では、空隙部を設けることにより、室内ユニットに貫流ファンをコンパクトに収めることができるが、空隙部のあるブロックは他のブロックに比べ風量が低下するおそれがある。このため、前記したような循環渦が安定して形成されず、不安定な送風となるおそれがある。また、ファンボスがファンの内側にあることにより、ファン内を通過する風の流れが阻害され、不安定な送風となるおそれがある。
本発明は、熱交換性能を過度に妨げることなく安定して送風できる空気調和機の室内ユニットを提供することを課題とする。
本発明は、熱交換器と、複数のファンブレードおよび仕切板で構成されるファンブロックを複数個連結してなる貫流ファンと、前記貫流ファンの軸方向に延びて形成され、前記貫流ファンによって送風された空気を吸い込む吸込部を前記貫流ファンとの対向部の先端部に形成したリアガイダと、前記貫流ファンを挟んで前記リアガイダと対向する位置に前記吸込部への吸込流を吐き出す通風路を形成したスタビライザと、前記貫流ファンを回転するモータと、を備え、前記貫流ファンのファンブロックには、前記貫流ファンを前記モータに接続するための空隙部が設けられ、前記空隙部を備えたファンブロックに対応する位置での前記リアガイダの領域が、他の位置での前記リアガイダの領域に比べて高静圧領域となるように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、熱交換性能を過度に妨げることなく安定して送風できる空気調和機の室内ユニットを提供できる。
第1実施形態に係る空気調和機の室内ユニットの内部を切り欠いて示す正面概略図である。 第1実施形態に係る室内ユニットを側面側から見たときの概略断面図である。 第1実施形態に係る室内ユニットの一部を取り出した概略図を示し、(a)正面図、(b)はリアガイダを軸方向に切断したときの断面図である。 図3(a)のA−A線での一部省略断面図である。 図3(a)のB−B線での一部省略断面図である。 (a)第1実施形態に係る室内ユニットの変形例を示す正面図、(a)は第1実施形態に係る室内ユニットの別の変形例を示す断面図、(b)は第1実施形態に係る室内ユニットのさらに別の変形例を示す断面図である。 室内ユニットの貫流ファンの風量と静圧の特性を示すグラフである。 室内ユニットの貫流ファンの軸方向位置と風速の関係を示すグラフである。 (a)は第2実施形態に係る室内ユニットの一部を取り出した概略図、(b)は第2実施形態に係る室内ユニットの変形例を示す概略図である。 図9(a)のC−C線での一部省略断面図である。 (a)は第2実施形態に係るリアガイダを軸方向に切断したときの断面図、(b)は第2実施形態に係る室内ユニットの変形例を示す断面図、(c)は第2実施形態に係る室内ユニットの別の変形例を示す断面図である。 (a)は第3実施形態に係る室内ユニットの一部を取り出した概略図、(b)は第3実施形態に係る室内ユニットの変形例を示す概略図である。 図12のD−D線での一部省略断面図である。
以下、各実施形態に係る空気調和機の室内ユニット(以下、室内ユニットと略記する)100A,100B,100Cについて図面を参照して説明する。なお、本実施形態に係る室内ユニット100Aないし100Cは、公知の室外機(室外ユニット)と冷媒配管を介して接続され、室内の空気を調和するように構成されている。
(第1実施形態)
図1および図2に示すように、第1実施形態の室内ユニット100Aは、前面側にフロントパネル101、上面側に上面グリル102が設けられ、下面側に吹き出し口103を備えている。
フロントパネル101は、下部を支点にして上部が前方に向けて回動するように構成されており、室内ユニット100Aの運転中には、フロントパネル101の上部が開口し、図2において矢印F1,F2で示すように、前面と上面から空気を吸い込んで、矢印F3で示すように、吹き出し口103から空気が吐き出される。
また、室内ユニット100Aの吹き出し口103には、横風向板104が設けられている。横風向板104は、室内ユニット100Aの吹き出し口103の両端部において回動自在に支持されており、横風向板104が図示しないモータの駆動力によって回転することで吹き出し口103を開閉できるように構成されている。
また、室内ユニット100Aの内部には、プレフィルタ110、フィルタ掃除機構112(図1参照)、熱交換器120、貫流ファン130が設けられている。
プレフィルタ110は、フロントパネル101と上面グリル102のすぐ内側に設けられている。このプレフィルタ110は、フィルタフレーム111(図1参照)に取り付けられ(一部のみ図示)、所定の方向にスライドさせることで、プレフィルタ110を着脱できるように構成されている。なお、図示していないが、プレフィルタ110のすぐ内側にさらに別の種類のフィルタが設けられていてもよい。
フィルタ掃除機構112(図1参照)は、プレフィルタ110の外側に設けられている。このフィルタ掃除機構112は、ブラシ(図示せず)や塵埃捕集部(図示せず)などで構成され、プレフィルタ110上を室内ユニット100Aの長手方向(図1での左右方向)に水平移動することでプレフィルタ110に付着した埃をブラシで除去することができ、除去後に埃を塵埃捕集部に捕集するようになっている。
熱交換器120は、プレフィルタ110の内側に設けられ、前面側熱交換器122,122,122と背面側熱交換器123とで構成されている。また、熱交換器120は、前面側熱交換器122,122,122と背面側熱交換器123とで後記する貫流ファン130を囲うように配置されている。
また、熱交換器120は、図2に示すように、熱交換フィン121aと冷媒管121bとで構成されている。さらに説明すると、前面側熱交換器122は、例えば、複数のブロックに分けて構成され、上段に位置する前面側熱交換器122が、前方に向かって斜め上向きに配置され、中段に位置する前面側熱交換器122が、前方に向けて配置され、下段に位置する前面側熱交換器122が、前方に向かって斜め下向きに配置されている。また、背面側熱交換器123は、例えば、例えば単一のブロックで構成され、後方に向けて、斜め上向きに配置されている。
このように前面側熱交換器122,122,122と背面側熱交換器123とで熱交換器120を構成することにより、貫流ファン130を取り囲むように配置することができ、さらに熱交換器120の表面積が拡大され、熱交換性能を高めるようになっている。
なお、前記した実施形態に係る熱交換器120の構成は一例であり、貫流ファン130を囲う構成であれば、熱交換器120のブロックの分割パターンや配置については、適宜変更することができる。
貫流ファン130は、複数枚のファンブレード131と仕切板132a,132b,132c(図3(a)参照)とで構成され、仕切板132a,132b,132cにファンブレード131が周方向に等間隔で配置されている。また、貫流ファン130の両端の仕切板132b,132cを除く仕切板132aは、それぞれ円環状に形成されている。
また、貫流ファン130は、フロントケーシング331とバックケーシング333とで挟まれるように配置されている。なお、貫流ファン130は、図2において矢印Wで示す時計回り方向に回転するように支持されている。
フロントケーシング331は、貫流ファン130の前方に位置し、下段に位置する前面側熱交換器122の下方近傍において、フロントパネル101の下端から貫流ファン130に向けて延びている。また、フロントケーシング331の先端には、略矩形状に曲げ形成されたスタビライザ332が形成されている。このスタビライザ332と貫流ファン130との間には、後記する吸込部T1への吸込流を吐き出す通風路T2が形成されている。
バックケーシング333は、貫流ファン130の背面側に位置するとともに、凹面が貫流ファン130側を向くように湾曲形成されたリアガイダ340を有している。また、リアガイダ340は、貫流ファン130と背面側熱交換器123との間を通るように上方に延びている。なお、リアガイダ340の上端部分には、貫流ファン130との間において、この貫流ファン130によって送風された空気を吸い込む吸込部T1が形成されている。
図3(a)は、貫流ファン130とバックケーシング333、およびその周辺を取り出して示している。また、図3(a)は、熱交換器120やフロントケーシング331などを図示せず、貫流ファン130およびバックケーシング333を正面から見たときであり、後記するリアガイダ340の一部(図示右端)が他部より突出している。また、図3(b)は、リアガイダ340を軸方向に切断したときの断面図を示し、リアガイダ340と貫流ファン130との位置関係を示している。
図3(a)に示すように、貫流ファン130は、複数枚のファンブレード131と仕切板132a,132a,132a,132a,132a,132a,132b,132cとで構成されるファンブロック300を軸方向に複数個連結して構成されている。具体的には、貫流ファン130は、軸方向に間隔を空けて複数設けられた仕切板132aと、該仕切板132aの間に延び且つ仕切板132aの周縁に沿って多数設けられたファンブレード131とを備える。なお、左右両端の仕切板132b,132cは、例えば全面または一部が壁面となる円板状を呈している。両端の仕切板132b,132cを除く仕切板132aは、軸方向に空間が連通する円環状(図2参照)である。
また、貫流ファン130には、左側端部の仕切板132bに軸芯133が、軸方向の外方に突出するように固定され、該軸芯133が軸受311を介して室内ユニット100Aの左側側壁312に架設されている。
また、貫流ファン130には、右側端部の仕切板132cにファンボス134が、仕切板132cの内側に位置するように固定され、該ファンボス134が室内ユニット100Aの右側側壁324に架設されたモータ321のモータ軸322に留めネジ323を介して留められている。
なお、室内ユニット100Aは、左側側壁312および右側側壁324が室内ユニット100Aの内部に位置しており、軸受311の左側近傍およびモータ321の右側近傍に、室内ユニット100Aの左右のパネル(化粧パネル)105,106(図1参照)が位置している。
このようにファンボス134が貫流ファン130(ファンブロック300A)の外側ではなく内側に位置する構成にすることで貫流ファン130をコンパクトに室内ユニット100A内に収めることができる。ちなみに、このようなコンパクトな収納を可能とするために、貫流ファン130の右側端部のファンブロック300A(300)において、ファンブレード131の枚数を一枚減らして横長四角形状の空隙部360を形成している。これにより、貫流ファン130のファンボス134をモータ軸322に固定するためのドライバなどのネジ留め用の工具を差し込めるようになっている。なお、空隙部360を形成する手段としては、ファンブレード131の枚数を変えずに、その箇所の翼間(ファンブレード131とファンブレード131との間隔)を広げることによって形成してもよい。
また、図3(b)に示すように、貫流ファン130は、ファンブレード131の外周形状が貫流ファン130の軸方向と平行に延びて形成されている。また、リアガイダ340の貫流ファン130と対向する内壁面340aは、ファンブレード131の外周形状と平行、換言すると貫流ファン130の軸方向と平行に形成されている。
図4は図3(a)のA−A線での一部省略断面図、図5は図3(a)のB−B線での一部省略断面図であり、熱交換器120とフロントケーシング331を含めて図示している。
図4に示すように、リアガイダ340は、空隙部360(図5参照)を備えていないファンブロック300において、これまでと同様の標準のリアガイダとなっている。このリアガイダ340の先端部(上端部)p1は、貫流ファン130の上端部130sよりも下方に位置している。
図5に示すように、リアガイダ340には、空隙部360を備えたファンブロック300Aに対応する位置において、延長リアガイダ340Aが形成されている。この延長リアガイダ340Aは、空隙部360が形成されていないファンブロック300に対応する位置のリアガイダ340(図4参照)と比べて長く形成されている。
すなわち、延長リアガイダ340Aは、リアガイダ340に対して、貫流ファン130と背面側熱交換器123との間を上方に向けて延びて形成されている。なお、延長リアガイダ340Aは、例えば貫流ファン130の曲面に略沿うように湾曲して形成されていてもよく、または直線状に形成されていてもよく、その形状については適宜選択できる。
なお、リアガイダ340は、延長リアガイダ340Aと延長されていないリアガイダ340との境界部分340u(図3(a)参照)が空隙部360のあるファンブロック300Aの仕切板132A(図3(a)参照)の位置から、隣接するファンブロック300のリアガイダ340に向けてなだらかな曲線(またはテーパー状)となるように形成されている。なお、なだらかな曲線(またはテーパー状)の部分(図3(a)参照)は、隣接するファンブロック300の軸方向の中間部まで形成されている。
このような形状とすることにより、空隙部360のあるファンブロック300Aでの送風の不安定性が隣接するファンブロック300に伝播するのを遅らせることができ、安定送風に寄与できる。また、仮に組み立て誤差によって空隙部360のあるファンブロック300Aの位置が軸方向にずれたとしてもそのずれをカバーできて安定送風に寄与できる。
なお、リアガイダ340は、仕切板132A(132a)の位置で延長リアガイダ340Aから延長されていないリアガイダ340まで垂直(鉛直)に切り落とされている形状であってもよい。このような場合でも、熱交換性能を低下させず、材料費も抑えられる。
次に、第1実施形態に係る室内ユニット100A内における空気の流れについて図4および図5を参照して説明する。図4に示すように、貫流ファン130が図示時計回り方向に回転すると、貫流ファン130とフロントケーシング331の先部に位置するスタビライザ332との間に形成された狭隘部Q1で発生する漏れ流れが発端となって、スタビライザ332付近に図示時計回り方向の循環渦R1が形成される。
この循環渦R1は負圧領域であるが、リアガイダ340と貫流ファン130との間の狭隘部Q2に形成される高静圧領域R2によって抑えつけられる作用により、循環渦R1が安定して形成されるようになる。すなわち、循環渦R1が安定しているとは、循環渦R1の位置が変化せず、また循環渦R1が消失したりしないことを意味している。このようなときに、室内ユニット100Aは、外気からの風を吸い込んで送風されるようになる。
すなわち、室内ユニット100Aの外部から内部に取り込まれた、矢印A0,B0,C0で示す外気風は、前面側熱交換器122や背面側熱交換器123の熱交換フィン121aで熱交換され冷媒管121bの間隙を通流する。ここでは、熱交換された送風を流線に沿って熱交換風として矢印A1,B1,C1で示した。例えば、前面側熱交換器122によって熱交換された熱交換風A1、背面側熱交換器123によって熱交換された熱交換風B1は、例えば、それぞれ貫流ファン130の内部を通って吹き出し口103に送られる。また、背面側熱交換器123の下部の領域で熱交換された熱交換風C1は、リアガイダ340を回り込むようにして、貫流ファン130とリアガイダ340との間の狭隘部Q2を通って吹き出し口103に送られる。
ところで、貫流ファン130は、ファンブレード131が一枚少ない空隙部360が形成されたファンブロック300Aを備えているため、プレフィルタ110にホコリが堆積したりして通風抵抗が大きくなると、貫流ファン130の回転速度が同じでも送風量が減少する。このとき、貫流ファン130に空隙部360が形成されていると、図4で示したような短いリアガイダ340では、高静圧領域R2が狭いために循環渦R1は安定せず、消滅したり、あるいはスタビライザ332の位置から離れ、図5において破線で示すように循環渦R3の位置がずれたりする。このような場合、貫流ファン130が回転しても、ファンブロック300Aでは風が出ないか、場合によっては逆流が生じたりして、不安定な送風となる。さらにこのような場合、空隙部360が形成されたファンブロック300Aから風が出ない状態は隣のファンブロック300に伝播するため、次第に全ての貫流ファンで風が安定して出ないようになる。
そこで、前記したように、延長リアガイダ340Aによってリアガイダ340の長さを長く形成すると、延長リアガイダ340Aと貫流ファン130との間に形成される狭隘部Q3の領域が広くなって、高静圧領域R4は広がるため、低静圧部である循環渦R1をスタビライザ332付近に押しつけることができるようになり、循環渦R1がスタビライザ332の近くに安定して形成されるようになる。したがって、本実施形態のように貫流ファン130に空隙部360が形成されたファンブロック300Aが存在していたとしても安定した送風が可能となる。
なお、このとき、図5において破線の矢印C0で示すように、延長リアガイダ340Aの背面に位置する背面側熱交換器123には風が流れにくくなり、熱交換性能が低下する。図5には、外気風C0が無くなり、熱交換風もなくなっていることを図示している。しかし、図3(a)を参照して説明したように、延長リアガイダ340Aの部分は空隙部360を有するファンブロック300Aの範囲のみであるので、熱交換性能の低下分を小さく抑えることが可能になる。
また、図4に示すように、貫流ファン130の回転中心Oからスタビライザ332の先端p2とリアガイダ340の先端p1とでなす角度をガイド角αとして表し、図5に示すように、貫流ファン130の回転中心Oからスタビライザ332の先端p2と延長リアガイダ340Aの先端p3とでなす角度をガイド角βとして表す。そうすると、延長リアガイダ340Aの延長長さ(延長角度)は、延長しない場合に比べ、+50°以下に設定すれば熱交換性能を著しく低下させることなく安定して送風することが可能になる。
ちなみに、製造工程上は、リアガイダ340はバックケーシング333と一体で金型成形されるので、+10°〜+20°程度にすれば製造工程上好ましい。なお、延長リアガイダ340Aの延長長さが長い場合には、延長リアガイダ340Aをバックケーシング333と別パーツにして、あとから取り付けるようにしてもよい。
また、空隙部360を備えたファンブロック300Aにおいては、図3(a)に示すように、空隙部360が軸方向に一律に形成されているので、ファンブロック300A内では均等に送風性能が低下することになる。このことから、延長リアガイダ340Aの先端(上端)340s(図3(a)参照)は、ファンブロック300Aの軸方向に平行な直線となっていることが好ましい。
なお、ファンブレード131の形状、特に外周側のファンブレード131の形状が軸方向に変形している場合には、リアガイダ340の先端の形状を、軸方向に対して平行ではなく、ファンブレード131の外周形状に対して平行な形状にしてもよい。例えば、図6(a)に示すように、ファンブレード131の外周形状が軸方向に対して角度θで傾斜している場合には延長リアガイダ340A(図5参照)の先端(上端縁部)340tが位置する部分を含めてリアガイダ340Tの先端(上端縁部)が軸方向に対して同角度θで傾斜するようにしてもよい。また、貫流ファン130Aを適用した場合であっても、リアガイダ340の先端(上端縁部)が軸方向に平行となるように構成してもよい。また、貫流ファン130Aを適用した場合、延長リアガイダ340A(図5参照)の先端の部分のみをファンブレード131の外周形状に対して平行になるように傾斜させて、延長リアガイダ340Aが位置していない他の位置でのリアガイダ340の先端の部分が軸方向に平行になるようにしてもよい。
また、図6(b)に示すように、貫流ファン130Aのファンブレード131の外周形状が軸方向に対して角度θで傾斜している場合には延長リアガイダ340A(図5参照)が位置する部分を含めてリアガイダ340Bの内壁面(貫流ファン130Aと対向する面)340bを軸方向に対して同角度θで傾斜するようにしてもよい。
また、図6(c)に示すように、軸方向に対してファンブレード131の外周形状が軸方向に対して角度θで傾斜している貫流ファン130Aと、軸方向に平行な内壁面340aを有するリアガイダ340とを組み合わせて配置してもよい。
図7は、本実施形態の貫流ファン130の単体での特性、つまり貫流ファン130を熱交換器120やプレフィルタ110を除いてケーシング(フロントケーシング331、スタビライザ332、バックケーシング333、リアガイダ340、延長リアガイダ340A)のみに取り付けた状態での特性を示している。これにより、貫流ファン130のみを特性を確認することができる。
図7に示すように、破線で示す従来の貫流ファンに比べ、実線で示す本実施形態では同一静圧において風量Qsを増大させることができる。また、サージを生じる最大静圧での風量Qsは低く、静圧は高くなり、安定して送風できる範囲を広くできる。
図8は、図7の風量Qsのときにおける、サージを生じる直前での、吹き出し口103での貫流ファン130の軸方向位置に対する風速分布の概略を示している。つまり、図8に示すように、軸受311側とモータ321側の吹き出し口103の両端部で風速はゼロとなり、中央付近では均一な風速分布となる。モータ321側の空隙部360のあるファンブロック300Aに相当する範囲Sにおいて、従来では風速が著しく小さくなっていた。しかし、本実施形態では延長リアガイダ340Aにより循環渦R1の固定効果が働き、風速低下幅を小さくできる。したがって、本実施形態では、従来に比べ風量が大きく静圧も高くなり、安定した送風に寄与できる。
以上説明したように、第1実施形態に係る室内ユニット100Aでは、空隙部360を備えたファンブロック300Aに対応する位置での延長リアガイダ340Aにおいて、延長リアガイダ340Aの先端p3と貫流ファン130の中心Oとスタビライザ332の先端p2とでなす角度であるガイド角β(図5参照)が、他の位置での延長されていないリアガイダ340におけるガイド角α(図4参照)に比べて大きく形成されている。
これにより、延長リアガイダ340Aと貫流ファン130との間に形成される狭隘部Q3(図5参照)となる領域が広く形成されるので、高静圧領域R4が広がり、低静圧部である循環渦R1をスタビライザ332付近に押しつけることができるようになり、循環渦R1がスタビライザ332の近くに安定して形成されるようになる。したがって、貫流ファン130に空隙部360が形成されたファンブロック300Aが存在していたとしても安定した送風が可能となる。しかも、第1実施形態では、延長リアガイダ340Aの部分は空隙部360を有するファンブロック300Aの範囲のみであるので、熱交換性能の低下分を小さく抑えることが可能になる。
また、第1実施形態によれば、空隙部360を備えたファンブロック300Aのすべての領域において、延長リアガイダ340Aの先端(上端)340s(図3(a)参照)が貫流ファン130の軸方向あるいはファンブレード131の外周形状と、平行な形状となるように形成されているので(図3(a)および図6参照)、さらに安定した送風に寄与できる。
ちなみに、貫流ファン130による送風の不安定化は、貫流ファン130の両端部が起点になる影響に比べ、空隙部360のあるファンブロック300Aが起点になる影響の方が大きく、前記したような本実施形態の構成にすることによって、安定送風に大きく寄与できる。さらに、本実施形態では、従来の室内ユニットに比べて送風の不安定性が抑えられているため、同一風量での騒音は小さくなり、室内ユニット100Aの快適性に寄与できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る室内ユニット100Bについて図9および図10を参照して説明する。図9(a)は第2実施形態に係る室内ユニットの一部を取り出した概略図、図9(b)は第2実施形態に係る室内ユニットの変形例を示す概略図である。図10は図9(a)のC−C線での一部省略断面図である。なお、図9(a)および(b)は、説明の便宜上、正面から見た状態ではなく、リアガイダ340と貫流ファン130との間の隙間を視認できる方向(斜め上方)から見た概略図である。また、図10は、熱交換器120とフロントケーシング331を含めた状態を図示している。室内ユニット100Bは、前記した室内ユニット100Aの延長リアガイダ340Aに替えて張出し部350を設けた構成である。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9(a)に示すように、室内ユニット100Bは、空隙部360(図10参照)を有するファンブロック300Aに対応する位置(領域)において、リアガイダ340が貫流ファン130側に張り出された張出し部350を備えている。また、リアガイダ340は、空隙部360のあるファンブロック300Aの仕切板132A(132a)の位置から、隣接するファンブロック300のリアガイダ340に向けて傾斜面(または湾曲した面)t1となるように連続した面で形成されている。
図10に示すように、張出し部350は、空隙部360を備えたファンブロック300Aに対応する位置において、リアガイダ340が貫流ファン130側に押し出された形状となり、貫流ファン130とリアガイダ340の張出し部350との間の狭隘部Q4が、張出し部350が形成されていない他の位置での破線で示すリアガイダ340と貫流ファン130との間の狭隘部Q5(図9(a)参照)よりも狭く形成されている。なお、張出し部350は、貫流ファン130の背面側の湾曲面の全体が張り出されてもよく、あるいは貫流ファン130に近い一部が張り出されていてもよい。
なお、第2実施形態における、狭隘部Q4が、特許請求の範囲に記載の貫流ファン130とリアガイダ340との間の狭隘部に相当し、狭隘部Q5が、特許請求の範囲に記載の他の位置での狭隘部に相当する。
このような室内ユニット100Bでは、空隙部360が形成されたファンブロック300Aに対応する位置において、空隙部360が形成されていないファンブロック300に対応する他の位置の狭隘部Q5(図9(a)参照)より狭い狭隘部Q4を形成したことにより、該狭隘部Q4によって通風抵抗が増し、高静圧領域R5が形成される(図10参照)。したがって、広域の高静圧領域R5が形成されることによって、空隙部360があるファンブロック300Aにおいても循環渦R1が安定して形成されるようになり、安定送風に寄与できる。
また、第2実施形態の室内ユニット100Bによれば、背面側熱交換器123に風が流れるため熱交換性能は低下することがない。また、リアガイダ340の張出し部350によってリアガイダ340と背面側熱交換器123との間の空隙S1(図10参照)が広がり、風が流れやすくなるため、熱交換性能が向上する。したがって、安定送風と熱交換性能の両立に寄与できる。
また、第2実施形態では、空隙部360があるファンブロック300Aにおいて、軸方向に一律に空隙部360が形成されているので、ファンブロック300A内では均等に送風性能が低下することから、張出し部350のファンブロック300Aに向いた面350a(図10参照)の形状が、図9(a)に示すようにファンブロック300Aの軸方向に平行な形状となっている。したがって、さらに安定した送風に寄与できる。
なお、図9(a)に示すように、室内ユニット100Bは、張出し部350と貫流ファン130とによって形成されるクリアランスGa1は、組み立て精度の範囲内で小さければ小さいほど好ましい。張出し部350の軸方向の長さLaは、リアガイダ340の右端の右側側壁324からの長さであり、リアガイダ340の仕切板132Aを超えるようにファンブロック300Aよりも長く形成されている。これにより、高静圧領域R5の高い静圧からの漏れ流れが抑えられる。例えば、張出し部350は、仕切板132Aの位置から隣接するファンブロック300の半分の長さ程度まで傾斜面t1となるように形成されている。
また、図9(a)では、ファンブロック300Aと隣接するファンブロック300との境界部分において、張出し部350が傾斜して形成されているが、仮に、図9(b)に示すように、クリアランスGa1がそれ以上小さくなる場合には、張出し部350に段差を設けて、ファンブロック300AにおけるクリアランスGa1を小さくし、隣接するファンブロック300のクリアランスGa2を、クリアランスGa3の半分程度などと大きめに確保することが好ましい。
すなわち、図9(b)に示す張出し部350は、右側側壁324からファンブロック300Aの仕切板132A(132a)まで貫流ファン130の軸方向に平行にクリアランスGa1で形成される。そして、張出し部350は、仕切板132Aの位置において傾斜面t2が短く形成された後、ファンブロック300に隣接するファンブロック300の仕切板132aまで軸方向に平行にクリアランスGa2で形成される。そして、張出し部350は、仕切板132aの位置において、傾斜面t3が短く形成された後、最終的にクリアランスGa3となるように形成される。ただし、この場合、ファンブロック300Aに隣接するファンブロック300でのクリアランスGa2は、他のファンブロック300でのクリアランスGa3の半分程度までとし、それ以上小さくしないことで騒音を抑えることができ、低騒音かつ風量安定化に寄与することができる。
図11(a)に示すように、ファンブレード131の外周側の形状が軸方向に平行に形成されている場合には、張出し部350(内壁面350a)を含むリアガイダ340(内壁面340a)も同様に軸方向に平行に形成することができる。
なお、ファンブレード131の形状、特にファンブレード131の外周側の形状が軸方向に変形している場合には、軸方向に対してではなく、ファンブレード131の形状に対して平行な形状にすることが好ましい。例えば、図11(b)に示すように、軸方向に対してファンブレード131の外周形状が傾斜している場合には、リアガイダ340´の張出し部350´の面350aも軸方向に同程度で傾斜していることによって、狭隘部Q4の狭隘の程度が均等になるので好ましい。なお、空隙部360を備えないファンブロック300に対応する位置でのリアガイダ340´と貫流ファン130Aとの関係についても同様に、貫流ファン130Aの外周形状の傾斜に合わせてリアガイダ340´が傾斜して形成されている。
また、図11(c)に示すように、図11(a)のリアガイダ340と図11(b)の貫流ファン130Aとを組み合わせて、軸方向に対してファンブレード131の外周形状が傾斜している貫流ファン130Aと、軸方向に平行な内壁面340a、350aを有するリアガイダ340としてもよい。
さらに、第2実施形態について、第1実施形態と組み合わせ、延長リアガイダ340Aに張出し部350を設けるようにしてもよい。この場合、張出し部350によって狭隘部Q4が狭くなるので、高静圧領域での静圧をさらに高くでき、ガイド角γ(図10参照)を小さくできる。これにより、張出し部350を形成した延長リアガイダ340Aと背面側熱交換器123との間の空間が広がるので、背面側熱交換器123に風が流れやすくなり、熱交換性能の低下分を小さくすることができるようになり、安定した送風と高い熱交換性能の両立に寄与する。また、第2実施形態に比べて狭隘部が広くなるため、貫流ファン130の室内ユニットへの組み込み製造が容易となる。
(第3実施形態)
図12(a)は第3実施形態に係る室内ユニットの一部を取り出した概略図、(b)は第3実施形態に係る室内ユニットの変形例を示す概略図、図13は図12(a)のD−D線での一部省略断面図である。なお、図12は、説明の便宜上、図9と同様に、正面から見た状態ではなく、リアガイダ340と貫流ファン130との隙間、および貫流ファン130とスタビライザ332との隙間を視認できる方向(斜め上方)から見た概略図である。また、図13は、熱交換器120とフロントケーシング331を含めた状態を図示している。
図12(a)および図13に示すように、室内ユニット100Cは、空隙部360を有するファンブロック300Aに対応する位置において、スタビライザ332に、このスタビライザ332と貫流ファン130との間の狭隘部Q6を狭くした張出し部351を形成したものである。すなわち、空隙部360を備えたファンブロック300Aに対応する位置でのスタビライザ332において、貫流ファン130とスタビライザ332との間の狭隘部Q6が、空隙部360を備えていないファンブロック300に対応する他の位置での狭隘部Q7(図9(a)参照)に比べて狭く形成されている。
このような室内ユニット100Cでは、スタビライザ332の張出し部351と貫流ファン130との間の狭隘部Q6が他の位置の狭隘部Q7よりも狭くなるため、狭隘部Q6での通風抵抗が増し、高静圧領域R6が形成される。したがって、貫流ファン130の風上側の静圧が高くなって循環渦R1が安定して形成されるようになり、安定送風に寄与できる。また、このような構成の場合、背面側熱交換器123には風(C1)が流れるため、熱交換性能が低下することはない。その結果、安定送風と熱交換性能の両立に寄与できる。
また、室内ユニット100Cでは、空隙部360を有するファンブロック300Aにおいて、貫流ファン130に対して一律に空隙部360(図12(a)参照)が形成されているので、ファンブロック300A内で均等に送風性能が低下する。このことから、張出し部351のファンブロック300Aに向いた面351a(図13参照)の形状については、図9(a)および(b)で説明したように、ファンブロック300Aの軸方向に平行となるように形成されていることが好ましい。
また、室内ユニット100Cでは、張出し部351と貫流ファン130とで形成されるクリアランスGb1は、組み立て精度の範囲内で小さければ小さいほど好ましい。よって、張出し部351の軸方向の長さLb(図12(a)参照)は、仕切板132Aを超えるようにファンブロック300Aよりも長く形成すると高静圧領域R2の高い静圧からの漏れ流れが抑えられるので好ましい。例えば、張出し部351は、ファンブロック300Aに隣接するファンブロック300の軸方向の半分の長さ程度にまで傾斜面t4とすることが好ましい。
また、図12(a)では、ファンブロック300Aと隣接するファンブロック300との境界部分において、張出し部351が傾斜して形成されているが、仮に、図12(b)に示すように、クリアランスGb1がそれ以上小さくなる場合には、張出し部351に段差を設けて、ファンブロック300AにおけるクリアランスGb1を小さくし、隣接するファンブロック300のクリアランスGb2を、クリアランスGb3の半分程度などと大きめに確保することが好ましい。
すなわち、図12(b)に示す張出し部351は、右側側壁324からファンブロック300Aの仕切板132A(132a)まで貫流ファン130の軸方向に平行にクリアランスGb1で形成される。そして、仕切板132Aの位置において傾斜面t5が短く形成された後、ファンブロック300に隣接するファンブロック300の仕切板132aまで軸方向に平行にクリアランスGb2で形成される。そして、仕切板132aの位置において、傾斜面t6が短く形成された後、最終的にクリアランスGb3となるように形成される。ただし、この場合、ファンブロック300Aに隣接するファンブロック300でのクリアランスGb2は、他のファンブロック300でのクリアランスGb3の半分程度までとし、それ以上小さくしないことで騒音を抑えることができ、低騒音かつ風量安定化に寄与することができる。
なお、本発明は、前記した各実施形態に限定されるものではなく、第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態を適宜組み合わせてもよい。このような室内ユニットであっても、低騒音かつ風量安定化に寄与できる。
100A,100B,100C 室内ユニット
120 熱交換器
130 貫流ファン
131 ファンブレード
132 仕切板
300,300A ファンブロック
321 モータ
331 フロントケーシング
332 スタビライザ
333 バックケーシング
340 リアガイダ
340A 延長リアガイダ
340s 先端
350,351 張出し部
360 空隙部
α,β,γ ガイド角

Claims (6)

  1. 熱交換器と、
    複数のファンブレードおよび仕切板で構成されるファンブロックを複数個連結してなる貫流ファンと、
    前記貫流ファンの軸方向に延びて形成され、前記貫流ファンによって送風された空気を吸い込む吸込部を前記貫流ファンとの対向部の先端部に形成したリアガイダと、
    前記貫流ファンを挟んで前記リアガイダと対向する位置に前記吸込部への吸込流を吐き出す通風路を形成したスタビライザと、
    前記貫流ファンを回転するモータと、を備え、
    前記貫流ファンのファンブロックには、前記貫流ファンを前記モータに接続するための空隙部が設けられ、
    前記空隙部を備えたファンブロックに対応する位置での前記リアガイダの領域が、他の位置での前記リアガイダの領域に比べて高静圧領域となるように構成したことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 前記高静圧領域は、前記空隙部を備えたファンブロックに対応する位置での前記リアガイダにおいて、前記リアガイダの先端と前記貫流ファンの中心と前記スタビライザの先端とでなす角度であるガイド角が、前記他の位置でのガイド角に比べて大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
  3. 前記空隙部を備えたファンブロックのすべての領域において、前記リアガイダの先端が前記貫流ファンの軸方向あるいは前記ファンブレードの外周形状と平行な形状となっていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機の室内ユニット。
  4. 前記高静圧領域は、前記空隙部を備えたファンブロックに対応する位置での前記リアガイダにおいて、前記貫流ファンと前記リアガイダとの間の狭隘部が、前記他の位置での狭隘部に比べて狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内ユニット。
  5. 前記空隙部を備えたファンブロックのすべての領域において、前記貫流ファンとの間で形成される前記リアガイダの狭隘部を形成する面の形状が、前記貫流ファンの軸方向あるいは前記ファンブレードの外周形状と平行な形状となっていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機の室内ユニット。
  6. 熱交換器と、
    複数のファンブレードおよび仕切板で構成されるファンブロックを複数個連結してなる貫流ファンと、
    前記貫流ファンの軸方向に延びて形成され、前記貫流ファンによって送風された空気を吸い込む吸込部を前記貫流ファンとの対向部の先端部に形成したリアガイダと、
    前記貫流ファンを挟んで前記リアガイダと対向する位置に前記吸込部への吸込流を吐き出す通風路を形成したスタビライザと、
    前記貫流ファンを回転するモータと、を備え、
    前記貫流ファンのファンブロックには、前記貫流ファンを前記モータに接続するための空隙部が設けられ、
    前記空隙部を備えたファンブロックに対応する位置での前記スタビライザにおいて、前記貫流ファンと前記スタビライザとの間の狭隘部が、他の位置での狭隘部に比べて狭く形成されていることを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
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