JP2012106684A - 鉄道車両の排障装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突時の単位重量当たりの吸収エネルギーを向上させて、効率的なエネルギー吸収を実現する。
【解決手段】鉄道車両の車体台枠の前部に設けられる排障装置であって、車両走行中に線路上の障害物から車体を保護する排障板を備え、前記排障板は、障害物を面で受けるように配置されて平面視で走行方向前方に向けて凸状に湾曲した形状を有する主板部と、前記主板部から後方に向けて突出する副板部とを有し、前記副板部は、前記主板部のうち凸状に湾曲した前端部分から走行方向後方の左右一対の両側部分に向けて前記主板部に沿って連続して設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両の車体台枠の前部に設けられる排障装置に関する。
従来、鉄道車両の高速走行中に線路上の障害物から車体を保護するために、その先頭車両の車体台枠の前部に排障装置が取り付けられている。一般的な排障装置は、平面視で走行方向前方に向けて凸状に湾曲した形状を有する排障板を備え、その排障板が障害物を受け止めるよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−53346号公報 特開2006−168709号公報
ところで、近年の鉄道車両は高速化が進んでおり、障害物が車両に衝突したときの衝突エネルギーは増大する傾向にある。そうすると、排障装置を設計する際には、大きな衝突エネルギーを吸収することを想定して排障装置の耐衝突性能を向上させる必要がある。
特許文献2に記載の鉄道車両では、排障板の後方に複数の板バネを備えた緩衝装置を設けている。これによれば、緩衝装置により十分に衝突エネルギーを吸収できるが、排障板と緩衝装置との両方を設けているため、装置重量が大幅に増大してしまう。高速鉄道車両では軽量化の要求が強いため、重量を増加させない構造が望まれる。
そこで本発明は、鉄道車両の排障装置において、衝突時の単位重量当たりの吸収エネルギーを向上させて、軽量でありながらも効率的なエネルギー吸収を実現することを目的としている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る鉄道車両の排障装置は、鉄道車両の車体台枠の前部に設けられる排障装置であって、車両走行中に線路上の障害物から車体を保護する排障板を備え、前記排障板は、障害物を面で受けるように配置されて平面視で走行方向前方に向けて凸状に湾曲した形状を有する主板部と、前記主板部から後方に向けて突出する副板部とを有し、前記副板部は、前記主板部のうち凸状に湾曲した前端部分から走行方向後方の左右一対の両側部分に向けて前記主板部に沿って連続して設けられている。
前記構成によれば、線路上の障害物が排障板の主板部の面に衝突した場合に、副板部が主板部の変形を抑制するため、排障装置の重量を増加させることなく排障板の剛性を高めることができる。したがって、衝突時の単位重量当たりの吸収エネルギーが高くなり、軽量でありながらも効率的なエネルギー吸収を実現することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、鉄道車両の排障装置において、衝突時の単位重量当たりの吸収エネルギーが高くなり、軽量でありながらも効率的なエネルギー吸収を実現することができる。
本発明の実施形態に係る排障装置が鉄道車両に取り付けられた状態を示す左側面図である。 本発明の実施形態に係る排障装置を左斜め前の上方から見た斜視図である。 図2に示す排障装置を左斜め後の下方から見た斜視図である。 図2に示す排障装置の平面図である。 (a)は有限要素解析において100kgの剛球が350km/hで排障装置の中央に前方から衝突した状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。 図5の場合において車体に作用する荷重の経時変化を示すグラフである。 (a)は有限要素解析において100kgの剛球が350km/hで排障装置の側面に前方から衝突した状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。 図7の場合において車体に作用する荷重の経時変化を示すグラフである。 (a)は有限要素解析において剛壁を36km/hで排障装置の排障板に押し込んで押込量が500mmとなった状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。 (a)は図9の状態から更に排障板を押し込んで押込量が700mmとなった状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。 図9及び10の場合において車体に作用する荷重と押込量との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る排障装置10が鉄道車両1に取り付けられた状態を示す左側面図である。図1に示すように、高速走行する鉄道車両1では、その先頭車両2の車体3の台枠4の下側前部に、線路上の障害物から車体3を保護するための排障装置10が取り付けられている。排障装置10は、障害物から車体を保護する排障板11と、排障板11を台枠4に接続するための支持装置12とを備えている。
図2は本発明の実施形態に係る排障装置10を左斜め前の上方から見た斜視図である。図3は図2に示す排障装置10を左斜め後の下方から見た斜視図である。図4は図2に示す排障装置10の平面図である。なお、以下の説明では、車両走行方向(前後方向)をX、車幅方向をY、鉛直方向をZとする。図2乃至4に示すように、排障装置10は、鋼やアルミニウム合金等の金属材料により左右対称に形成されている。排障板11は、前方の障害物を面で受けるように配置されて平面視で走行方向前方に向けて凸となる円弧状に湾曲した形状を有する主板部13と、主板部13の上端部から後方に突出した上副板部14と、主板部13の下端部から後方に突出した下副板部15と、主板部13の上下方向の中間部分から後方に突出して上下に互いに間隔をあけて配置された複数(本例では2つ)の中間副板部16,17とを備えている。
主板部13は、凸状に湾曲した前端部分13aと、前端部分13aから連続して走行方向後方の左右両側に延びる一対の両側部分13bとを有し、その法線方向が略水平方向となるように配置されている。なお、本実施形態では、主板部13の前後方向Xの全長のうち前端から1/3の領域にあたる部分を前端部分13aとし、残り2/3の部分を両側部分13bとする。主板部13の前端部分13aには、複数(本例では4つ)の板状のアンチクライマー29〜32が互いに上下に等間隔をあけて前方に突出している。
上副板部14及び下副板部15は、主板部13の前端部分13aから左右一対の両側部分13bの後端まで連続して設けられており、主板部13の上端縁及び下端縁に溶接等により固定されている。上副板部14及び下副板部15のうち主板部13の前端部分13aから突出した部分は、上副板部14及び下副板部15のうち主板部13の両側部分13bから突出した部分よりも突出量が小さい。具体的には、上副板部14及び下副板部15は、主板部13の前端部分13aから突出して突出量が略一定の前側一定領域14a,15aと、前側一定領域14a,15aと滑らかに連続するように主板部13の両側部分13bから突出して後方にいくにつれて突出量が徐々に増加する漸増領域14b,15bと、漸増領域14b,15bの後側に連続するように主板部13の両側部分13bから突出して突出量が略一定の後側一定領域14c,15cとを有している。
主板部13に沿う方向において、前側一定領域14a,15aの長さは、漸増領域14b,15bの長さよりも長く形成されている。前側一定領域14a,15aの突出量は、主板部13の上下幅よりも小さい。後側一定領域14c,15cの突出量及び漸増領域14b,15bの最大突出量は、前側一定領域14a,15aの突出量の倍以上となっている。
中間副板部16,17は、主板部13の前端部分13aから後述する箱部18まで連続して設けられており、主板部13の後面に溶接等により固定されている。中間副板部16,17の突出量は、上副板部14及び下副板部15の前側一定領域14a,15aの突出量と略同一である。各副板部14〜17は、その法線方向が略鉛直方向となるように配置されている。また、各副板部14〜17は、互いに上下に等間隔に配置されている。副板部14〜17の各々は、アンチクライマー29〜32の各々とそれぞれ主板部13を挟むように略同一高さに配置されている。
主板部13の両側部分13bの後部の背面側(内面側)には、中空六面体からなる箱部18が設けられている。箱部18の上面及び下面は、それぞれ上副板部14及び下副板部15の後側一定領域14c,15cで形成されている。箱部18の外側面は、主板部13の両側部分13bの後部で形成されている。箱部18の内側面は、上副板部14及び下副板部15の後側一定領域14c,15cの突出端に溶接等で接合された内板部材19で形成されている。箱部18の前面及び後面は、上副板部14の下面、下副板部15の上面及び主板部13の背面に溶接等で接合された前板部材20及び後板部材21で形成されている。また、中間副板部16,17のうち主板部13に沿う方向における左右両端部は、箱部18の前板部材20に当接している。また、平面視において、箱部18の前面と主板部13との交点A、即ち、箱部18の前板部材20と主板部13との交点Aは、線路Rよりも車幅方向外側に配置されている。
主板部13には、箱部18を介して支持装置12が接続されている。支持装置12は、鋼等の金属からなる剛体で形成され、排障板11を台枠4(図1参照)に接続するためのものである。支持装置12は、排障板11の上下方向の変位を拘束するための第1支持部材25と、排障板11の前後方向の変位を拘束するための第2支持部材26と、排障板11の車幅方向の変位を拘束するための第3支持部材27と、これらの支持部材25〜27を排障板11の箱部18に取り付けるための取付部材23とを備えている。取付部材23の箱部18に対向する側には取付板24が溶接等で固定されており、その取付板24が箱部18の内板部材19にボルト固定されている。排障板11と支持装置12との接続面、即ち、取付板24と内板部材19との接続面は、平面視で後方にいくにつれて車幅方向外側に広がるように傾斜配置されている。
具体的には、取付部材23は、水平面である上面23aと、法線方向が走行方向後方に向く鉛直面である背面23bと、背面23bと直角に形成された鉛直面である内面23cとを有している。第1支持部材25は、下端が取付部材23の上面23aに固定された状態で上方に延び、その他端が台枠4(図1参照)の下部に取り付けられる。第2支持部材26は、前端が取付部材23の背面23bに固定された状態で斜め後上方に延び、その他端が台枠4(図1参照)の下部に取り付けられる。第3支持部材27は、左右の取付部材23の互いに対向する内面23cを互いに連結するように水平に取り付けられている。このような構成の支持装置12により、排障板11の各方向の変位を拘束することが可能になる。
以上に説明した構成によれば、線路上の障害物が排障板11の主板部13の前面に衝突した場合に、副板部14〜17が主板部13の変形を抑制するため、排障装置10の重量を増加させることなく排障板11の剛性を高めることができる。また、主板部13と上副板部14と下副板部15とにより前方に向けて凸状となる縦断面形状が形成されるため、排障板11の剛性を効果的に高めることができる。さらに、中間副板部16,17も主板部13の変形を抑制するため、障害物が主板部13の上下方向の中間部分に衝突したときの排障板11の剛性をより効果的に高めることができる。したがって、衝突時の単位重量当たりの吸収エネルギーが高くなり、軽量でありながらも効率的なエネルギー吸収を実現することができる。
また、上副板部14及び下副板部15には漸増領域14b,15bが設けられているため、上副板部14及び下副板部15のうち支持装置12に近い部分の強度が上がるため、排障板11の剛性をより高めることができる。また、上副板部14及び下副板部15のうち支持装置12に近い部分の強度が上がることにより、主板部13が支持装置12に近い部分で集中的に変形することを抑制でき、主板部13の前端部分13aによる衝突エネルギー吸収性能を向上させることができる。
しかも、上副板部14及び下副板部15では、平面視で主板部13に沿う方向において一定領域14a,15aが漸増領域14b,15bよりも長くなっているため、障害物が主板部13の前端部分13aに衝突したときの初期荷重が過大となることが抑制され、車体3へ伝達される衝撃を緩和することができる。したがって、衝突エネルギー吸収性能と衝撃緩和性能とを好適に両立することができる。
また、箱部18により排障板11のうち支持装置12に近い部分の強度が上がるため、主板部13に障害物が衝突して前端部分13aが大きく変形したときに、排障板11の前端部分が下方に向けて垂れ下がるように捩れ変形することが抑制され、変形後の排障板11の前端部分の地面への干渉を防ぐことができる。さらに、箱部18は、主板部13、上副板部14及び下副板部15の一部を利用して形成されるので、部品点数及び装置重量を低減することができる。
また、中間副板部16,17の左右両端部が箱部18の前板部材20により規制されるため、障害物が主板部13に衝突したときに中間副板部16,17が変形し、より効果的に衝突エネルギーを吸収することができる。さらに、排障板11のうち強度の高い交点Aの部位は、線路Rよりも車幅方向外側に位置することで排障板11の十分に後側に位置するので、その交点Aよりも前側の部分で車体に伝わる衝撃を十分に吸収することができる。また、主板部13の前端部分13aの前面には複数のアンチクライマー29〜32が設けられているので、前方からの障害物が排障板11に衝突した際に障害物が排障板11の上に乗り上げることを抑制することができる。
また、主板部13のうち前端から支持装置12との接続部分(箱部18)までの間の部分は車体側に支持されておらず、衝突時に変形する部分の前後方向寸法が十分に設定されているため、車両同士の衝突にも十分な変形ストロークを確保することができると共に、車体への取り付けも容易となる。
なお、前記実施形態では、箱部18を中空六面体としているが、その内部に吸収体を収容してもよい。また前記実施形態では、中間副板部16,17のうち主板部13に沿う方向における左右両端部は箱部18の前板部材20に当接しているが、当接するだけでなく溶接等で固定してもよい。本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
次に、有限要素解析を用いたコンピュータシミュレーションにより排障装置10に障害物を衝突させた場合の解析結果について図5乃至11を参照して説明する。なお、解析条件は次の(1)乃至(4)の通りである。
(1)解析モデル
図2に示す形状の排障装置10をメッシュ化した有限要素モデル(図5参照)
(2)材料物性値
表1に解析に用いた材料物性値を示し、表2にその許容応力(MPa)を示す。なお、排障板11にはSS400を使用し、取付部材23及び第1支持部材25にはA5083−Oを使用し、第2支持部材26及び第3支持部材27にはA6N01−T5を使用した。

(3)解析ソルバー
解析コード:LS-DYNA Ver.971(Livermore Software Technology Corporation)
単精度版・陽解法(衝突解析)
(4)解析条件
表3に解析ケースを示す。

図5(a)は有限要素解析において100kgの剛球B1が350km/hで排障装置10の中央に前方から衝突した状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。図6は図5の場合において車体に作用する荷重の経時変化を示すグラフである。図5及び6に示すように、剛球B1が排障板11の主板部13の前端部分13aに衝突した場合、副板部14〜17が主板部13の変形を抑制するので、X方向の初期荷重がある程度大きくなった。但し、上副板部14及び下副板部15のうち前端部分である一定領域14a,15aの突出量は小さくしているので、剛球B1が主板部13の前端部分13aに衝突したときの初期荷重が大きくなり過ぎることは抑制された。よって、車体3へ伝達される衝撃が過大となることを防ぎながらも、衝突エネルギーが良好に吸収されることが確認された。
また、上副板部14及び下副板部15には漸増領域14b,15bが設けられているため、その変形抑制効果により主板部13が支持装置12に近い部分で集中的に変形することが抑制された。よって、車体に伝わる荷重が時間経過に伴って大きく変動することも良好に防止できることが確認された。また、箱部18により排障板11のうち支持装置12に近い部分の強度が上がるため、主板部13に剛球B1が衝突して前端部分13aが大きく変形したときに、排障板11の前端部分が下方に向けて垂れ下がるように捩れ変形することが抑制された。よって、変形後の排障板11の前端部分の地面への干渉を好適に防ぐことができることが確認された。
図7(a)は有限要素解析において100kgの剛球が350km/hで排障装置の側面に前方から衝突した状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。図8は図7の場合において車体に作用する荷重の経時変化を示すグラフである。図7及び8に示すように、剛球B1が排障板11の主板部13の両側部分13bに衝突した場合、X方向及びY方向の両方の初期荷重が大きくなった。このX方向及びY方向の初期荷重は、そのピーク値が図6に示したX方向の初期荷重のピーク値より小さいものの、長い時間にわたって荷重が発生して十分に衝突エネルギーが吸収されることが確認された。また図6と同様に、主板部13が支持装置12に近い部分で集中的に変形することが抑制され、車体に伝わる荷重が時間経過に伴って大きく変動することが良好に防止できると共に、変形後の排障板11の前端部分の地面への干渉を好適に防がれることが確認された。
図9(a)は有限要素解析において剛壁B2を36km/hで排障装置10の排障板11に押し込んで押込量が500mmとなった状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。図10(a)は図9の状態から更に排障板11を押し込んで押込量が700mmとなった状態を示す斜視図、(b)はその側面図である。図11は図9及び10の場合において車体に作用する荷重と押込量との関係を示すグラフである。図9乃至11に示すように、車幅方向の長さが排障板11と同じ程度である剛壁B2を主板部13に押し込んだ場合、X方向の初期荷重が大きくなり、その後、押込量が増加している間は荷重が発生して衝突エネルギーが吸収されることが確認された。そして、押込量が500mmを超えた辺りで、上副板部14及び下副板部15の漸増領域14b,15bが波打つように大きく座屈することで再び荷重が増加した。これにより、衝突初期だけでなく衝突後期にも衝突エネルギーが良好に吸収されることが確認された。
以上のように、本発明に係る鉄道車両の排障装置は、衝突時の単位重量当たりの吸収エネルギーが高くなり、効率的なエネルギー吸収を実現することができる優れた効果を有し、この効果の意義を発揮できる高速鉄道車両等に広く適用すると有益である。
1 鉄道車両
3 車体
4 台枠
10 排障装置
11 排障板
12 支持装置
13 主板部
13a 前端部分
13b 両側部分
14 上副板部
14a,15a 前側一定領域
14b,15b 漸増領域
15 下副板部
16,17 中間副板部
18 箱部
19 内板部材
20 前板部材
21 後板部材
29〜32 アンチクライマー

Claims (10)

  1. 鉄道車両の車体台枠の前部に設けられる排障装置であって、
    車両走行中に線路上の障害物から車体を保護する排障板を備え、
    前記排障板は、障害物を面で受けるように配置されて平面視で走行方向前方に向けて凸状に湾曲した形状を有する主板部と、前記主板部から後方に向けて突出する副板部とを有し、
    前記副板部は、前記主板部のうち凸状に湾曲した前端部分から走行方向後方の左右一対の両側部分に向けて前記主板部に沿って連続して設けられている、鉄道車両の排障装置。
  2. 前記排障板の前記両側部分を前記台枠に接続する支持装置を備え、
    前記副板部は、前記両側部分から突出した部分において、前記前端部分側から前記支持装置側に近づくにつれて突出量が徐々に増加する漸増領域を有している、請求項1に記載の鉄道車両の排障装置。
  3. 前記副板部は、前記前端部分から突出した部分を含んで前記漸増領域に滑らかに連続する突出量が略一定の一定領域を有し、
    平面視で前記主板部に沿う方向において、前記一定領域の長さは前記漸増領域の長さよりも長く形成されている、請求項2に記載の鉄道車両の排障装置。
  4. 前記副板部は、前記主板部の上端部から後方に突出した上副板部と、前記主板部の下端部から後方に突出した下副板部とを含んでいる、請求項1乃至3のいずれかに記載の鉄道車両の排障装置。
  5. 前記副板部は、前記主板部の上下方向の中間部分から後方に突出した中間副板部を含んでいる、請求項1乃至4のいずれかに記載の鉄道車両の排障装置。
  6. 前記排障板の前記両側部分を前記台枠に接続するための支持装置を備え、
    前記主板部と前記支持装置とは箱部を介して結合されている、請求項1乃至5のいずれかに記載の鉄道車両の排障装置。
  7. 前記副板部は、前記主板部の上端部から後方に突出した上副板部と、前記主板部の下端部から後方に突出した下副板部とを含み、
    前記箱部の上面及び下面は、それぞれ前記上副板部及び前記下副板部の一部で形成され、
    前記箱部の外側面は、前記主板部の一部で形成され、
    前記箱部の内側面は、前記上副板部及び前記下副板部の突出端に接合された内板部材で形成され、
    前記箱部の前面及び後面は、その端縁が前記上副板部の下面、前記下副板部の上面及び前記主板部の背面に接合された前板部材及び後板部材で形成されている、請求項6に記載の鉄道車両の排障装置。
  8. 平面視において、前記箱部の前面と前記主板部との交点は、線路よりも左右方向外側に配置されている、請求項6又は7に記載の鉄道車両の排障装置。
  9. 前記副板部は、前記主板部の上下方向の中間部分から後方に突出した中間副板部を含み、
    前記中間副板部のうち前記主板部に沿う方向における左右両端部は、前記箱部に当接している、請求項6乃至8のいずれかに記載の鉄道車両の排障装置。
  10. 前記主板部から前方に向けて突出する板状のアンチクライマーを備えている、請求項1乃至9のいずれかに記載の鉄道車両の排障装置。
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