JP2012105371A - 外転型の電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】インシュレータがステータのティースから抜け出すことを防止して、インシュレータとロータとの接触を確実に防止することができる外転型の電動機を提供する。
【解決手段】ティース11bを有するステータコア11と、径方向外側からティース11bに装着される複数のインシュレータ12と、巻線14をインシュレータ12に巻回し形成される複数のコイル13と、を有するステータ10と、ステータ10の径方向外側に配置されるロータ6と、レゾルバステータホルダ95を介してステータコア11に取り付けられるレゾルバステータ91と、レゾルバステータ91と対向しロータ6又は回転軸8に取り付けられるレゾルバロータ92と、からなるレゾルバ9と、を備える外転型の電動機1であって、インシュレータ12には被係合部61が設けられ、レゾルバステータホルダ95にはインシュレータ12の被係合部61に係合する係合部95cが設けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、外転型の電動機に関し、特に、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載することが可能な外転型の電動機に関する。
従来の外転型の電動機に用いられるステータとしては、隣接するティースの間のスロットの底付近から鋼板の積層方向外側に起立する爪を最外層の鋼板に形成し、渡り線をこの爪の外周側に通して、渡り線がステータの内径側に移動してステータの取付け座面に入るのを防止して、組立性の向上を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のステータは、外周部に周方向突起が形成されたティースに巻線が巻回されているため、ティースと巻線との電気絶縁が十分ではなかった。そこで、周方向突起の無いステータコアのティースに、巻線が巻回された樹脂製のインシュレータをステータコアの径方向外側から挿入するステータを利用することが考えられる。
特開2002‐315250号公報
しかし、インシュレータを用いたステータにおいては、同相のコイル同士を接続している渡り部のスプリングバックによって、インシュレータがステータの径方向外側に押し出される傾向があり、インシュレータとロータが接触する可能性があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、インシュレータがステータのティースから抜け出すことを防止して、インシュレータとロータとの接触を確実に防止することができる外転型の電動機を提供することにある。
前述した目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
周方向に所定の間隔で配置され径方向外側に放射状に突出する複数のティース(例えば、後述する実施形態におけるティース11b)を有するステータコア(例えば、後述する実施形態におけるステータコア11)と、径方向外側から前記ティースに装着される複数のインシュレータ(例えば、後述する実施形態におけるインシュレータ12)と、巻線(例えば、後述する実施形態における巻線14)を前記インシュレータの外周に巻回することで形成される複数のコイル(例えば、後述する実施形態におけるコイル13)と、を有する電動機ステータ(例えば、後述する実施形態におけるステータ10)と、
前記電動機ステータの径方向外側に配置される円環状の電動機ロータ(例えば、後述する実施形態におけるロータ6)と、
レゾルバステータホルダ(例えば、後述する実施形態におけるレゾルバステータホルダ95)を介して前記ステータコアに取り付けられるレゾルバステータ(例えば、後述する実施形態におけるレゾルバステータ91)と、前記レゾルバステータと対向するように、前記電動機ロータ又は前記電動機ロータを支持する支持部材(例えば、後述する実施形態における回転軸8)に取り付けられるレゾルバロータ(例えば、後述する実施形態におけるレゾルバロータ92)と、を有するレゾルバ(例えば、後述する実施形態におけるレゾルバ9)と、を備える外転型の電動機(例えば、後述する実施形態における外転型の電動機1)であって、
前記インシュレータには、被係合部(例えば、後述する実施形態における被係合部61)が設けられ、
前記レゾルバステータホルダには前記インシュレータの前記被係合部に係合する係合部(例えば、後述する実施形態における係合部95c)が設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、
前記インシュレータは、前記巻線が巻回される胴部(例えば、後述する実施形態における胴部24)と、前記胴部の径方向内側に設けられる内周側鍔部(例えば、後述する実施形態における内周側鍔部26)と、を備え、
前記被係合部は、前記インシュレータの前記内周側鍔部の軸方向一方側の周方向両端部から径方向内側に延出する第1,第2被係合部(例えば、後述する実施形態における第1,第2被係合部61A,61B)、から構成され、
該第1,第2被係合部は、径方向内側に延出する基部(例えば、後述する実施形態における基部62)と、該基部の軸方向他方側面から軸方向他方側に突出する凸部(例えば、後述する実施形態における凸部63)と、を有し、
前記係合部は、前記レゾルバステータホルダの径方向外面から、周方向に所定の間隔で径方向外側に延出する複数の抑え部(例えば、後述する実施形態における抑え部96)から構成され、
該抑え部は、軸方向から見て略T字形状であり、隣り合う前記インシュレータにおいて、一方の前記第1被係合部と、他方の前記第2被係合部と、を跨ぐように係合することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2の構成に加えて、
前記レゾルバステータホルダは、前記ステータコアと共に前記電動機ステータを保持するケース部材(例えば、後述する実施形態におけるモータハウジング2)に、締結部材(例えば、後述する実施形態におけるボルト3)で共締めされることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、レゾルバステータホルダの係合部が、インシュレータの被係合部に係合するため、インシュレータがステータのティースから抜け出すことを防止して、インシュレータとロータとの接触を確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、係合部の抑え部は、隣り合う一対のインシュレータにおいて、一方の第1被係合部と、他方の第2被係合部と、を跨ぐように係合され、1つの抑え部で一対のインシュレータを固定することができるため、インシュレータのガタつきを防止でき、インシュレータがティースから径方向外側に抜け出すことをより確実に防止できる。
請求項3の発明によれば、レゾルバステータはレゾルバステータホルダに保持され、レゾルバステータホルダは、ステータコアと共に電動機ステータを保持するケース部材に締結部材で共締めされるので、レゾルバステータホルダがワッシャとして機能しステータコア表面の絶縁被膜が締結部材の座面によって傷つけられることが抑制される。これにより軸力のばらつきを抑制できる。また、レゾルバ取付用の締結部材及びケース部材のネジ穴を省略でき、製造コストを低減でき軽量化することができる。さらに、インシュレータを、ステータコアのティースにより強固に固定することが可能となる。
本発明の電動機の縦断面図である。 図1におけるステータの正面図である。 図1におけるステータの背面図である。 図1におけるステータを一部破断して示す要部斜視図である。 ステータコアの正面図である。 (a)は軸方向一方側から見たインシュレータの斜視図であり、(b)は軸方向他方側から見たインシュレータの斜視図である。 (a)はインシュレータに巻線が巻回された第1のコイルの斜視図であり、(b)はインシュレータに巻線が巻回された第2のコイルの斜視図である。 コイル巻線の接合部を示す拡大斜視図である。 変形例のステータを一部破断して示す要部斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明の電動機の縦断面図である。図1に示すように、本実施形態の電動機は、3相8極対の外転型の電動機1であり、軸心Oを中心として、モータハウジング2にボルト3により固定されたステータ10と、ステータ10の径方向外側に僅かな隙間を介して配置される円環状のロータ6とを備える。
ロータ6は、電磁鋼板が積層されてなるロータコア6aに磁石6bが埋め込まれてなり、略円環形状を有する。ロータ6は、縁付円盤状のアーム部材5の縁部内周面5aに固定されており、モータハウジング2に内嵌する玉軸受7、7によって回転自在に支持された回転軸8に一体回転可能に固定されている。ロータ6は、ステータ10に発生させる回転磁界によって回転駆動される。回転軸8とステータ10の間には、回転軸8の磁極位置を検出するレゾルバ9が配設されている。
ステータ10は、図2〜5に示すように、ステータコア11と、複数のインシュレータ12と、複数(本実施形態では24個)のコイル13(13u、13v、13w)とを備える。
ステータコア11は、複数の電磁鋼板がステータ10の軸方向、即ち、図5において紙面と垂直方向に積層されて構成され、円環部11aから径方向外側に向かって放射状に突出形成され、周方向に並ぶ複数(24個)のティース11bを有し、全体として略円環形状を有する。ステータコア11の円環部11aの内周側には、ボルト穴17をそれぞれ有する複数(本実施形態では6個)の凸部11cが形成されている。このボルト穴17に挿通されるボルト3によりステータ10がモータハウジング2に固定される(図1参照)。
コイル13は、所定本数の導線からなる巻線(本実施形態では、2本の導線からなる束線(パラ巻線)であり、以下束線と呼ぶ。)14を、絶縁特性を有する合成樹脂などで形成されたインシュレータ12を介してステータコア11のそれぞれのティース11bの周囲に突極集中巻きによって巻回することで形成される。
コイル13は、それぞれ8個ずつのU相、V相及びW相の3相のコイルからなり、U相コイル13u、V相コイル13v、及びW相コイル13wが、時計方向にこの順で配置されてティース11bに巻回されている。即ち、他相のコイル13(例えば、V相コイル13v、及びW相コイル13w)を挟んで配置される同相のコイル13(例えば、U相コイル13u)同士は、他相のコイル13を跨いで配索される渡り部14Tにより接続されている。
インシュレータ12は、径方向外側からステータコア11のティース11bに装着されており、図6に示すように、束線14が巻回される胴部24と、該胴部24の径方向両端部に設けられた外周側鍔部25及び内周側鍔部26と、を有する。胴部24は、ステータ10の軸方向に向いて対向する壁20,21及びステータ10の周方向に向いて対向する壁22、23によって、径方向に貫通する角穴24aを有して断面矩形の筒状に形成される。角穴24aの大きさは、ステータコア11のティース11bより僅かに大きく、ティース11bが挿通可能である。壁22、23には、束線14を巻回する際、束線14を位置決めするための複数の凹溝27が、角穴24aの軸芯に対して直交する方向に設けられている。
外周側鍔部25の壁20側の端部には、周方向に離間して一対の略U字型の溝28、29が形成されている。また、内周側鍔部26の軸方向一方側部分(壁20側)は、軸方向一方側(図6(a)において左側)から見て、周方向中間部から周方向両端面に向かって徐々に肉厚に形成されている。
内周側鍔部26の周方向両端面と径方向外側面との隅部には、軸方向一方側に突出する略三角柱状の内側巻線支持部31、32が設けられている。また、内周側鍔部26の軸方向一方側部分には、周方向中間部から周方向両端面に向かうにつれて径方向内側に傾斜する傾斜面33、34が形成されており、この傾斜面33、34は、内側巻線支持部31、32の径方向内向き傾斜面31a、32aと対向して溝部35、36を形成する。
さらに、内周側鍔部26の軸方向一方側部分と、壁20との境界部分には、周方向他端面側(図6(a)において右側端面)から周方向一端面側(図6(a)において左側端面)へと壁20に沿って最初に巻回される束線14を案内する、壁20に対して傾斜した案内部37が形成されており、また、案内部37には、溝部35から胴部24へ向かう束線14を軸方向に案内する段部37aが形成される。
また、内周側鍔部26の軸方向他方側部分(壁21側部分)と、角穴24aとの境界部分には、その周方向両端部から径方向内側に延出する第1,第2被係合部61A,61Bから構成される被係合部61が設けられる。
第1,第2被係合部61A,61Bは、径方向内側に延出した略三角柱形状の基部62と、この基部62の軸方向他方側面の略中央から軸方向他方側に突出した略円柱形状の凸部63と、から形成される。
コイル13は、インシュレータ12の胴部24の周囲に束線14が複数回に亘って巻回されて形成される。なお、本実施形態ではインシュレータ12への巻き方が異なる2種類のコイル13を有する。コイル13は、図7(a)及び(b)に示すように、インシュレータ12の胴部24に巻回されたコイル13の第1巻き端41が、胴部24の径方向外側寄りに位置し、第2巻き端42が胴部24の径方向内側から異相となるコイル13を跨いで径方向外側に延びる。第1のコイル13は、図7(a)に示すように、第1巻き端41が、図中左側の溝29に挿入され、その端部41aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。また、第1のコイル13は、第2巻き端42が、径方向内向き傾斜面33に軸方向に並ぶようにして溝部35を斜め右下方に通過し内側巻線支持部31に係止される。この内側巻線支持部31から先は、図2に示すように径方向外側に延びてその端部42aが周方向に隣り合う同相のコイル13の第1巻き端41の端部41aに溝29の径方向外側において接合されるため、異相となるコイル13を跨ぐ渡り部14T分に加えて端部42aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。
また、図7(b)に示すように、第2のコイル13は、第1巻き端41が、図中右側の溝28に挿入され、その端部41aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。また、第2のコイル13は、第2巻き端42が、内側巻線支持部32に巻き掛けられて径方向内向き傾斜面34に軸方向に並ぶようにして溝部36を斜め左下方に延びる。この内側巻線支持部32から先は、図2に示すように径方向外側に延びてその端部42aが周方向に隣り合う同相のコイル13の第1巻き端41の端部41aに溝29の径方向外側において接合されるため、異相となるコイル13を跨ぐ渡り部14T分に加えて端部42aが外周側鍔部25から径方向外側に僅かに突出するようにその長さが設定される。
図2に戻り、各相8個ずつのコイル13(U相、V相及びW相コイル13u、13v、13w)は、それぞれステータコア11の半周分に相当する4個ずつ、2つのコイル群18(18u、18v、18w)に分けられている。即ち、ステータ10に対して左方向回りに形成されるコイル群18(図2中、境界線Pの左側に位置するコイル群)のコイル13は、第1のコイル13から構成され、ステータ10に対して右回りに形成されるコイル群18(図2中、境界線Pの右側に位置するコイル群)のコイル13は、第2のコイル13から構成されている。
但し、図2に示す実施形態においては、ステータ10に対して右回りに形成されるコイル群18の第2のコイル13の内、後述する中性点に接続される3個のコイル13(13u、13v、13w)は、中性点との接続を容易にするため、第1巻き端41が、溝29に挿入されてその端部41aが上方に導出している。仮にこの3個のコイル13を第3のコイル13と称する。なお、ステータ10に対して右回りに形成されるコイル群18の全てのコイル13を、第2のコイル13で構成するようにしてもよい。この場合、中性点との接続が僅かに異なる。
図2において、境界線Pの両側に最も近接して配置された同相の一対のコイル13から導出される束線14、具体的には、ステータ10に対して左回りに形成されるU相コイル群18uの第1のU相コイル13u、及びステータ10に対して右回りに形成されるU相コイル群18uの第2のU相コイル13uの、それぞれの第2巻き端42の端部42aが、U相接続端子15uに接続されている。
同様に、境界線Pの両側に最も近接して配置された一対のV相コイル13vの第2巻き端42の端部42aがV相接続端子15vに接続され、一対のW相コイル13wの第2巻き端42の端部42aがW相接続端子15wに接続されている。
また、左方向回りに形成されるコイル群18と右方向回りに形成されるコイル群18とが出会う位置、即ち、各相の接続端子15(U相、V相及びW相接続端子15u、15v、15w)の反対側で、境界線Pを挟んで両側に配置された各相一対、6個のコイル13の第1巻き端41の端部41aは、隣り合うコイル13の端部41a同士が、それぞれ接続線40によって接続されて、中性点を構成する。
更に、左方向回りに形成されるコイル群18の各第1のコイル13の第2巻き端42は、インシュレータ12の溝部35を通って隣り合うコイル13の溝部36に挿入されて係止され、その端部42aが、周方向に隣り合う同相コイルの外周側鍔部25の径方向外側に延びる第1巻き端41の端部41aに接合されている。
また、右方向回りに形成されるコイル群18のコイル13も同様に、各第2のコイル13の第2巻き端42は、インシュレータ12の溝部36を通って隣り合うコイル13の溝部35に挿入されて係止され、その端部42aが、周方向に隣り合う同相コイルの外周側鍔部25の径方向外側に延びる第1巻き端41の端部41aに接合されている。図8も参照して、第1巻き端41の端部41aと第2巻き端42の端部42aの接合部14aは、絶縁材50によって覆われてインシュレータ12に固定されている。なお、接合処理は、超音波溶接装置や高周波溶接装置(図示せず)等により超音波又は高周波を印加することでなされ、絶縁処理は、絶縁材50である粉末ワニスを固化させて接合部14aを覆い、インシュレータ12の外周側鍔部25に固定することでなされる。
ここで、レゾルバ9について図1〜図4を参照して説明する。
レゾルバ9は、レゾルバステータ91と、レゾルバロータ92と、から構成される。レゾルバステータ91は、ステータコア11の内周面から径方向内側に突出するようにレゾルバステータホルダ95に保持され、レゾルバロータ92は、アーム部材5の基端部5bより軸方向一方側(図1において左側)に突出するように回転軸8のフランジ部8aに圧入された圧入リング4に支持され、レゾルバステータ91とレゾルバロータ92が径方向に対向するようにステータコア11の径方向内側に配置される。また、レゾルバステータ91とレゾルバロータ92の対向面は、軸方向において電動機1のロータ6とステータ10の対向面内に位置している。即ち、レゾルバ9は、径方向且つ軸方向においてステータコア11の内側に位置している。なお、図中の符号93は、レゾルバ9の出力端子である。
レゾルバステータホルダ95は、背面(軸方向他方側)から見て、径方向内側に略円形状の穴を有する略正24角形状のサイドプレート95aと、サイドプレート95aの内周縁からステータコア11の内周面に沿うように正面(軸方向一方側)に向かって略中央部まで軸方向に延びるインナープレート95bと、が一体に形成される。なお、サイドプレート95aは略円環形状であってもよい。
サイドプレート95aには、その外周面から周方向に所定の間隔で径方向外側に延出する24個の抑え部96から構成される係合部95cと、周方向に所定の間隔でサイドプレート95aの24個の頂点のうち6個の頂点から径方向外側に突出した略半円形状の締結穴用凸部95dと、が形成される。
サイドプレート95aの締結穴用凸部95dが設けられた6個の頂点には、ステータコア11に形成されたボルト穴17と連通する締結穴95eが形成されており、レゾルバステータ91を保持するレゾルバステータホルダ95が、締結穴95eを貫通する複数のボルト3によりステータコア11と共にモータハウジング2に共締めされている。また、インナープレート95bには、その内周面にレゾルバステータ91が取り付けられる。
抑え部96は、軸方向から見て略T字形状であり、サイドプレート95aの外周面をなす一辺の周方向中央部から径方向外側に延出する延出部96aと、延出部96aの径方向外側端部から周方向両側に延出する鉤部96bと、から構成される。
延出部96aは、隣り合うインシュレータ12において、一方の第1被係合部61Aの基部62と他方の第2係合部61Bの基部62との間に位置しており、両基部62に当接している。また、鉤部96bは、これらの隣り合う第1,第2被係合部61A,61Bを跨ぐように係合している。より詳細には、隣り合うインシュレータ12の内周側鍔部26の径方向内側且つ第1,第2被係合部61A,61Bの基部62の軸方向他方側に位置し、被係合部61の凸部63に径方向外側から当接することで係合している。
このように、抑え部96が形成されることによって、レゾルバステータホルダ95の係合部95cが、インシュレータ12の被係合部61に係合することとなるため、インシュレータ12がステータ10のティース11bから径方向外側に抜け出すことを防止して、インシュレータ12とロータ6との接触を確実に防止することができる
また、係合部95cの抑え部96は、その鉤部96bが、隣り合うインシュレータ12において、一方の第1被係合部61A及び他方の第2被係合部61Bを跨ぐように係合し、1つの抑え部96によって隣り合うインシュレータ12を固定することができるため、インシュレータ12のガタつきを防止でき、インシュレータ12がステータ10のティース11bから径方向外側に抜け出すことをより確実に防止できる。
また、レゾルバ9は、ステータコア11の径方向内側に位置するため例えロータ6に倒れが生じた場合であっても、軸心Oからの距離が短いため変移量を小さくできレゾルバ9の検出精度の悪化を抑制することができる。また、レゾルバステータ91とレゾルバロータ92の対向面は、軸方向において電動機1のステータ10とロータ6との対向面内に位置するため、電動機1の軸方向距離を短くできモータハウジング2を小型化することができる。
ここで、ステータコア11と共締めされるレゾルバステータホルダ95は、サイドプレート95aがステータコア11とボルト3の座面に挟まれてワッシャーとして機能する。従って、レゾルバ9の交換時等にボルト3を一度外して再度締結する際にステータコア11側の座面が荒れずに安定した軸力を得られる。また、ステータコア11の絶縁被膜に生じる傷等が防止され、モータ特性の悪化が防止される。
また、レゾルバステータホルダ95が、ステータコア11と共にモータハウジング2に共締めされるため、インシュレータ12を、その被係合部61及びレゾルバステータホルダ95の係合部95cの係合を介して、ステータコア11のティース11bにさらに強固に固定することが可能となる。
また、ステータコア11は、円環部11aと、円環部11aから放射状に突出形成される複数のティース11bとが、一体に形成されるので、ステータコア11を分割して構成しておらず、ステータコア11の分割部からの漏れ磁束が発生することがない。従って、損失を低減することができ、モータ性能が向上する。
以上のように、本実施形態の外転型の電動機1によれば、レゾルバステータホルダ95の係合部95cが、インシュレータ12の被係合部61に、係合するため、インシュレータ12がステータ10のティース11bから径方向外側に抜け出すことを防止して、インシュレータ12とロータ6との接触を確実に防止することができる。
また、係合部95cの抑え部96は、その鉤部96bが、隣り合うインシュレータ12において、一方の第1被係合部61A及び他方の第2被係合部61Bを跨ぐように係合するため、1つの抑え部96によって隣り合うインシュレータ12を固定することができ、インシュレータ12のガタつきを防止でき、インシュレータ12がステータ10のティース11bから径方向外側に抜け出すことをより確実に防止できる。
更に、レゾルバステータ91はレゾルバステータホルダ95に保持され、レゾルバステータホルダ95は、ステータコア11と共にモータハウジング2にボルト3で共締めされるので、レゾルバステータホルダ95がワッシャとして機能しステータコア11表面の絶縁被膜がボルト3の座面によって傷つけられることが抑制される。これにより軸力のばらつきを抑制できる。また、レゾルバ取付用のボルト及びモータハウジング2のネジ穴を省略でき、製造コストを低減でき軽量化することができる。さらに、インシュレータ12を、レゾルバステータホルダ95の係合部95c及びインシュレータ12の被係合部61の係合を介して、ステータコア11のティース11bに強固に固定することが可能となる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。上記説明では、突極集中巻きステータを有する外転型の電動機について説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、分布巻き等他の巻き方で巻回されたステータを有する外転型電動機にも適用することができる。
また、レゾルバステータ91はステータコア11に取り付ける代わりにモータハウジング2に直接取り付けてもよく、レゾルバロータ92は回転軸8に取り付ける代わりにロータ6、例えばアーム部材5等に直接取り付けてもよい。
また、本実施形態では、レゾルバステータホルダ95の係合部95cは、延出部96aと鉤部96bとを有する複数の抑え部96から構成されるとしたが、係合部95cがインシュレータ12に設けられた被係合部61に係合する限り、この構成に限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、係合部95cが、レゾルバステータホルダ95のサイドプレート95aの外周面に設けられ、軸直交方向から見て被係合部61側に開口する断面略U字形状を有し、軸方向他方側から覆うように被係合部61に係合する構成としてもよい。
1 外転型の電動機
2 モータハウジング(ケース部材)
3 ボルト(締結部材)
6 ロータ(電動機ロータ)
8 回転軸(支持部材)
9 レゾルバ
10 ステータ(電動機ステータ)
11 ステータコア
11b ティース
12 インシュレータ
13 コイル
14 巻線
24 胴部
26 内周側鍔部
61 被係合部
61A 第1被係合部
61B 第2被係合部
62 基部
63 凸部
91 レゾルバステータ
92 レゾルバロータ
95 レゾルバステータホルダ
95c 係合部
96 抑え部

Claims (3)

  1. 周方向に所定の間隔で配置され径方向外側に放射状に突出する複数のティースを有するステータコアと、径方向外側から前記ティースに装着される複数のインシュレータと、巻線を前記インシュレータの外周に巻回することで形成される複数のコイルと、を有する電動機ステータと、
    前記電動機ステータの径方向外側に配置される円環状の電動機ロータと、
    レゾルバステータホルダを介して前記ステータコアに取り付けられるレゾルバステータと、前記レゾルバステータと対向するように、前記電動機ロータ又は前記電動機ロータを支持する支持部材に取り付けられるレゾルバロータと、を有するレゾルバと、を備える外転型の電動機であって、
    前記インシュレータには、被係合部が設けられ、
    前記レゾルバステータホルダには、前記インシュレータの前記被係合部に係合する係合部が設けられることを特徴とする外転型の電動機。
  2. 前記インシュレータは、前記巻線が巻回される胴部と、前記胴部の径方向内側に設けられる内周側鍔部と、を備え、
    前記被係合部は、前記インシュレータの前記内周側鍔部の軸方向一方側の周方向両端部から径方向内側に延出する第1,第2被係合部、から構成され、
    該第1,第2被係合部は、径方向内側に延出する基部と、該基部の軸方向他方側面から軸方向他方側に突出する凸部と、を有し、
    前記係合部は、前記レゾルバステータホルダの径方向外面から、周方向に所定の間隔で径方向外側に延出する複数の抑え部から構成され、
    該抑え部は、軸方向から見て略T字形状であり、隣り合う前記インシュレータにおいて、一方の前記第1被係合部と、他方の前記第2被係合部と、を跨ぐように係合することを特徴とする請求項1に記載の外転型の電動機。
  3. 前記レゾルバステータホルダは、前記ステータコアと共に前記電動機ステータを保持するケース部材に、締結部材で共締めされることを特徴とする請求項1又は2に記載の外転型の電動機。
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