JP2012104272A - X線発生装置 - Google Patents

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欣治 高瀬
Motohiro Suyama
本比呂 須山
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Abstract

【課題】ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができるX線発生装置を提供すること。
【解決手段】X線発生装置1では、電子通過路26をベローズ24によって形成することで、移動手段36により筐体5に対して筐体7を移動させる際、ベローズ24を撓ませて電子銃2とターゲット部3との位置関係を調整し、電子ビームBをセンタリングさせる。ベローズ24は、内面に複数の凸部24aを有しており、電子通過路26を通過する電子ビームBにおいて散乱電子が発生した場合であっても、散乱電子の進行を遮断し、散乱電子がターゲット3aに到達することを抑制する。さらに、ベローズ24の内面は導電性を有しており、散乱電子を遮断した場合でも、その内面の帯電を抑制し、電子通過路26内における電子の進行に対する影響を抑制する。これにより、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線発生装置に関する。
従来、X線発生装置として、電子銃から出射された電子ビームをターゲットに入射させることにより、ターゲットからX線を発生させるものが知られている。このようなX線発生装置では、電子ビームをターゲットの所望の位置に到達させるよう、電子銃とターゲットとの位置関係を調整するための機構が設けられている。
例えば、下記特許文献1に記載された装置は、電子銃を収容するガラス陰極筒と、先端部にターゲットが取り付けられたガラス陽極筒とを備えており、ガラス陰極筒とガラス陽極筒とが弾性のあるベローズ筒体によって結合されている。この装置では、ガラス陰極筒およびガラス陽極筒をベローズ筒体で結合することにより、ガラス陰極筒に対するガラス陽極筒の傾動を可能にし、ターゲットの位置を調整している。
下記特許文献2に記載された装置では、X線管球が固定された下部の筐体とターゲットを保持する上部の筐体とがベローズによって結合されている。また、下記特許文献3に記載された装置では、真空容器と真空容器内に挿入された電子銃とを備えており、この真空容器に対し、ベローズを介して電子銃を保持している。
実公昭46−33169号公報 特許第3812165号公報 実開昭61−4347号公報
しかしながら、上述した従来の装置では、電子銃とターゲットとの位置関係を調整したとしても、電子ビームにおいて散乱電子が発生した場合、その散乱電子までもがターゲットに到達してしまうことがある。その結果、電子銃とターゲットとの位置関係を調整したのにも関わらず、ターゲットの所望の位置以外にも電子が入射してしまうことがあり、ボケのあるX線焦点が生じてしまうといった問題がある。
そこで本発明は、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができるX線発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線発生装置は、電子銃から出射された電子ビームをターゲット部のターゲットに入射させることによりターゲットからX線を発生させるX線発生装置であって、電子銃を収容する第1の筐体と、第1の筐体に隣接して配置され、電子ビームの出射方向の先端側にターゲット部を保持する第2の筐体と、第1の筐体の出射方向の先端側に形成され、電子ビームを通過させる電子通過開口と、第2の筐体内において電子通過開口とターゲット部との間に延在し、電子ビームを通過させる電子通過路と、第1の筐体に対して第2の筐体を相対的に移動させることで、ターゲット部と電子銃との位置関係を変更させる移動手段と、を備え、電子通過路の少なくとも一部は、内面に複数の凸部を有すると共に内面が導電性を有する可撓性の管状部材によって形成されていることを特徴とする。
本発明に係るX線発生装置によれば、電子銃から出射された電子ビームは、第1の筐体における電子ビームの出射方向先端側に形成された電子通過開口を通り、電子通過路を通過してターゲットに到達する。ここで、電子通過路の一部は可撓性の管状部材によって形成されているため、移動手段により第1の筐体に対して第2の筐体を相対的に移動させる際、この管状部材が撓むことで電子銃とターゲット部との位置関係が調整可能になる。しかも、この管状部材は、内面に複数の凸部を有するため、電子通過路を通過する電子ビームにおいて散乱電子が発生した場合であっても、散乱電子の進行を遮断することにより、散乱電子がターゲットに到達することが抑制される。さらに、管状部材の内面は導電性を有するため、散乱電子が凸部により遮断された場合であっても、その内面の帯電が抑制され、その結果として電子通過路内における電子の進行に対する影響も抑制される。したがって、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
ここで、管状部材は、電子通過路の電子通過開口側の端部を含むように配置されてもよい。この場合、管状部材は電子通過開口寄り、すなわち第1の筐体寄りに配置されるため、第1の筐体と第2の筐体との間の可動部寄りに管状部材が位置することとなり、移動手段による第2の筐体の移動量を大きく取ることができ、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
また、管状部材は、電子通過路のターゲット部側の端部を含むように配置されてもよい。この場合、管状部材はターゲット部寄りに配置されるため、電子通過路内で発生した散乱電子をターゲット部の手前で確実に遮断し、ターゲットに到達することを抑制できる。よって、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
また、管状部材は、電子通過路の出射方向における中間部を含むように配置されてもよい。このような構成によっても、ターゲット部の位置調整と散乱電子の遮断とを好適に実現し、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
また、管状部材は、電子通過路の全体を含むように配置されてもよい。この場合、管状部材が電子通過路の一部を含む場合に比して管状部材の長さが長くなるため、第2の筐体を移動させる際の管状部材の撓みをなだらかにすることができ、電子銃とターゲット部との位置関係の調整を容易に行うことができる。さらには、散乱電子を遮断し得る領域も長くなるため、より好ましい状態で、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
また、第2の筐体内には、電子ビームを集束するコイルが電子通過路を囲むように配置され、管状部材は非磁性材料からなる構成であってもよい。この場合、コイルによる電子ビームの集束作用が管状部材によって妨げられることを防止でき、電子ビームの集束効果により散乱電子の発生を抑制しつつ、発生してしまった散乱電子を遮断することで、散乱電子がターゲットに到達することを抑制できる。したがって、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
また、移動手段は、電子通過開口の周囲で第1の筐体に固定されると共に、第2の筐体内に突出する突出部と、出射方向に対し垂直に延びるように設けられ、その一端側が第2の筐体の外側に露出すると共に、その他端側が突出部に当接する複数の位置調整用部材と、を備え、位置調整用部材の一端側における操作により、突出部と第2の筐体との位置関係が変更される構成であってもよい。
また、第1の筐体は第2の筐体内に配置されると共に、第1の筐体の出射方向の基端側は、電子銃と一体化された筐体固定部に固定されており、移動手段は、第1の筐体の周囲で筐体固定部に固定されると共に、第2の筐体内に突出する突出部と、出射方向に対し垂直に延びるように設けられ、その一端側が第2の筐体の外側に露出すると共に、その他端側が突出部に当接する複数の位置調整用部材と、を備え、位置調整用部材の一端側における操作により、突出部と第2の筐体との位置関係が変更される構成であってもよい。
上記各構成によれば、第2の筐体の外側から複数の位置調整用部材の一端側を操作することにより、第2の筐体を電子ビームの出射方向に対し垂直な方向に移動させることができる。よって、第1の筐体に収容された電子銃に対してターゲット部の位置を容易に調整することができ、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
さらに、突出部及び位置調整用部材は、出射方向に対し垂直で且つ互いに直交する2本の軸線上に配置され、突出部と第2の筐体の内壁面との間における位置調整用部材の長さが変更されることにより、突出部と第2の筐体との位置関係が変更される構成であってもよい。この場合、互いに直交する2本の軸線上において突出部と第2の筐体の内壁面との間における位置調整用部材の長さを変更することで、第2の筐体を電子ビームの出射方向に対し垂直な、あらゆる方向に移動させることができる。よって、第1の筐体に収容された電子銃に対してターゲット部の位置を容易に調整することができ、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
位置調整用部材は位置調整用ネジであり、突出部と第2の筐体の内壁面との間における位置調整用部材の長さは、位置調整用ネジのねじ込み量を変えることで変更される構成であってもよい。この場合、位置調整用ネジのねじ込み具合を調整することにより、第2の筐体を電子ビームの出射方向に対し垂直な方向に容易に移動させることができる。よって、第1の筐体に収容された電子銃に対してターゲット部の位置を容易に調整することができ、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
本発明によれば、ターゲットに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
本発明の第1実施形態に係るX線発生装置の縦断面図である。 図1中の電子通過路付近を拡大して示す縦断面図である。 図1のX線発生装置における固定部分および可動部分を概念的に示す図である。 第2実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。 第3実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。 第4実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。 第5実施形態に係るX線発生装置の縦断面図である。 第6実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。 第7実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係るX線発生装置1は、開放型のX線発生装置である。X線発生装置1は、電子ビームBを出射する電子銃2と、電子銃2から出射された電子ビームBの入射によりターゲット3aからX線を発生するターゲット部3とを備えている。開放型のX線発生装置は、使い捨てに供される密封型とは異なり、真空状態を任意に作り出すことができ、電子銃2のカソードフィラメント(図示せず)やターゲット部3等の交換が可能である。電子銃2は、カソードフィラメントからZ軸の正方向に電子を出射する。電子銃2から出射された電子により電子ビームBが形成される。以下の説明において、「出射方向」は、Z軸の正方向を意味する。また、「先端」もしくは「基端」は、「出射方向」を基準とする。
X線発生装置1は、電子銃2を収容する円筒形状の筐体5と、筐体5の先端側に隣接して配置された円筒形状の筐体7とを備えている。筐体5及び筐体7の内部は、動作時に真空状態が保持される領域を備える。筐体5の先端側、すなわち筐体5と筐体7との間には、出射方向に延在して電子ビームBを通過させる電子通過開口14が形成されている。
筐体5は、電子銃2を収容する円筒部6と、円筒部6の先端側に固定されると共に筐体7内に突出する連結部13とを有している。円筒部6及び連結部13は、いずれもステンレス鋼からなる。円筒部6の先端側には円環状のフランジ部6aが形成され、連結部13の基端側には略円板状の下側フランジ部13aが形成されている。円筒部6のフランジ部6aと連結部13の下側フランジ部13aとは、ボルト等により真空保持可能に接合されている。
また、下側フランジ部13aの先端側には、筐体7内に突出する筒状部13bが連設されており、この筒状部13bの先端側には、筐体7内に配置される略円板状の上側フランジ部13cが連設されている。これらの一体化された下側フランジ部13a、筒状部13b、及び上側フランジ部13cの中心線に沿って、上記した電子通過開口14が形成されている。
円筒部6の基端側には、電子銃2との一体化が図られたモールド電源部12が固定されている。モールド電源部12は、電気絶縁性の樹脂(例えば、エポキシ樹脂)でモールド成形させたものであると共に、金属製のケース内に収容されている。円筒部6とモールド電源部12との間にはメタルパッキンが設けられており、これにより、筐体5内の真空保持性能の向上が図られている。
モールド電源部12内には、高圧発生部(図示せず)が封入されている。高圧発生部は、高電圧(例えば、ターゲット部3を接地させる場合には最大−300kV程度)を発生させるトランスを有している。モールド電源部12は、基端側に位置して直方体形状をなすブロック状の電源部本体部12aと、電源部本体部12aから先端側に向けて円筒部6内に突出する円柱状のネック部12bとからなる。なお、モールド電源部12には、電源部本体部12aを収容する筐体が設けられるが、ここでは筐体の図示は省略されている。
高圧発生部は、電源部本体部12a内に封入されている。ネック部12bの先端部には、電子通過開口14を挟んでターゲット部3に対峙させるように配置させた電子銃2が装着されている。モールド電源部12の電源部本体部12a内には、高圧発生部に電気的に接続させた電子放出制御部(図示せず)が封入されている。電子放出制御部は、電子銃2に接続されており、電子の放出のタイミングや管電流等を制御している。
円筒部6には排気ポンプ8及び排気ポンプ9が固定されている。排気ポンプ8及び排気ポンプ9は、筐体5内および電子ビームBが通過する空間(電子通過開口14及び後述する電子通過路26を含む空間)内の全体を高真空状態にする。X線発生装置1がこれらの排気ポンプ8や排気ポンプ9を装備することによって、ターゲット部3やカソードフィラメント等の交換が可能である。排気ポンプ8及び排気ポンプ9と円筒部6との間には、バルブ部10及びバルブ部11がそれぞれ設けられている。
筐体7は、筐体5の先端側に連結された円筒部17と、円筒部17の先端側に連結された二重円筒部18と、二重円筒部18の先端側に固定された円錐台形状出射端部21とを有している。円筒部17は、ステンレス鋼からなり、その基端部は筐体5の下側フランジ部13aに対して摺動可能になっている。二重円筒部18及び出射端部21は、軟鉄等の磁性材料からなる。
図2に示すように、二重円筒部18は、基端部において一体的に接続された内筒部19及び外筒部20により構成される。内筒部19内には、出射方向に延在する電子通過路26が形成されている。
内筒部19と外筒部20との間には、電子通過路26を囲むようにコイル22が配置されている。コイル22は、電子ビームBを集束する集束レンズとして機能する。二重円筒部18及び出射端部21は磁性材料からなるため、二重円筒部18及び出射端部21は、コイル22によって生じる磁束が通過する磁気回路の一部を構成している。また、二重円筒部18の基端側には、電子通過路26を囲むようにコイル23が配置されている。コイル23は、電子ビームBを偏向させる偏向コイルとして機能する。
ここで、内筒部19内には、電子ビームBの出射方向に延在するステンレス製のベローズ(管状部材)24が配置されている。ベローズ24は、蛇腹形状を呈しており、可撓性を有している。このベローズ24は、内面に多数の凸部24aを有すると共に、その内面は導電性を有している。また、ベローズ24は、コイル22により形成される磁場に影響を与えないよう、非磁性材料からなる。更には、ベローズ24は、内筒部19の内壁面に当接しているが、固定はされていない。これにより、ベローズ24は、内筒部19内で多少撓み、又は屈曲することができるようになっている。
図1に示すように、筐体7の円筒部17内に突出した上側フランジ部13cの先端側には、筐体5及び電子通過開口14の内部を高真空状態に保つためのバルブ部27,28が出射方向に並設されている。ベローズ24の基端部は、バルブ部28の先端側に固定された円環状の基端固定部29に対し、溶接もしくはロー付け等によって接合されている。
このような構成により、電子銃2から出射されて電子通過開口14を通った電子ビームBは、バルブ部27,28を介してベローズ24内を進行する。すなわち、ベローズ24によって、電子通過開口14とターゲット部3との間に延在する電子通過路26が形成されている。より詳しくは、電子通過開口14に連続し且つターゲット部3に至るまでの空間が、真空状態が保持される空間であり、このベローズ24は、その真空状態が保持される空間の一部である電子通過路26を画成している。
なお、上記のようにベローズ24と電子通過開口14との間にバルブ部27,28を設けることにより、例えばターゲット部3の交換のためにターゲット部3を取り外しても大気に開放されるのはバルブ部28より先端側だけとなり、バルブ部27よりも電子銃2側の空間すなわち筐体5及び電子通過開口14の内部空間を高真空状態に保持することができる。これにより、ターゲット部3の交換時にカソードフィラメントが大気に晒されて劣化するようなことを抑制し、加えて排気時間を短縮することが可能になっている。バルブ部27,28は、ゲートバルブとして機能する。また、バルブ部28は排気ポンプ9にも接続されており、これにより差動排気が可能になっている。
図2に示すように、出射端部21の内側には、ステンレス鋼製のアパーチャ部30が配置されている。アパーチャ部30は、円筒形状の本体部31と、本体部31の先端側に連設された円板形状のフランジ部32とを有している。また、内筒部19の先端部の内側にはパイプ33が隙間無く挿入されており、そのパイプ33内に本体部31が挿入されている。フランジ部32は出射端部21の内側にネジ等によって固定されると共に、本体部31は内筒部19との間でパイプ33を挟んでいる。そして、パイプ33の基端部には、ベローズ24の先端部が溶接もしくはロー付け等によって接合されている。
フランジ部32の中心部には、電子ビームBを絞るための電子通過孔32aが設けられている。コイル22は、電子通過路26を通過する電子ビームBを電子通過孔32aを介してターゲット部3に集束させる。
出射端部21の先端部には、ターゲット部3が配置されている。ターゲット部3は、円形状でベリリウム製のX線出射板3bと、X線出射板3bの裏面の電子通過路26への露出面に形成されたタングステン製のターゲット3aとを有している。
ターゲット部3は、中央に開口を有するキャップ状のターゲット保持部34によって保持されている。ターゲット保持部34は、ターゲット部3を保持すると共に、出射端部21に固定されている。ターゲット保持部34と出射端部21との間には、樹脂シートやOリング(いずれも図示せず)等が設けられる。
ここで、本実施形態のX線発生装置1にあっては、筐体5に対して筐体7を相対的に移動させることで、ターゲット部3と電子銃2との位置関係を変更させる移動手段36が設けられている(図1参照)。移動手段36は、下側フランジ部13aの先端側に固定されると共に円筒部17内に向けて円筒状に突出する突出部16と、一端側が円筒部17の外側に露出し、他端側が円筒部17の内側に向かって出射方向に対し垂直に(円筒部17の径方向内方に)延びるように挿入される複数の位置調整用部材、具体的には円筒部17の外側からねじ込まれる4個の位置調整用ネジ37とを有している。
突出部16は、電子通過開口14の周囲に配置されると共に円筒部17の内壁面に対し離間して対面しており、この離間距離に対応して、位置調整可能量が決まっている。4個の位置調整用ネジ37は、円筒部17の周方向において等間隔に配設されている。より具体的には、位置調整用ネジ37は、それぞれ出射方向に対し垂直で且つ互いに直交する軸線上、つまりX軸上およびY軸上で、2個ずつが対向して配置されている。一方、円筒部17には、4個の位置調整用ネジ37と同じ位置関係で、雌ネジであるネジ孔38が径方向に形成されている。
位置調整用ネジ37は、円筒部17の外側に露出した位置調整用ネジ37の一端側の頭部に形成された溝などの調整部をドライバー等の調整具を用いて回転操作されることで、その他端側のネジ先(先端)がネジ孔38にねじ込まれ、さらに円筒部17の内壁面と突出部16との間の離間部を出射方向に対して直交して延びて、突出部16に摺接状態で突き当てられる。
対向する各位置調整用ネジ37,37は、そのねじ込み方向も対向しているために、例えばY軸方向(図示左右方向)において、位置調整用ネジ37のねじ込み量を増し、他方の位置調整用ネジ37のねじ込み量を減じることで、一方の位置調整用ネジ37における円筒部17の内壁面と突出部16との長さ、つまり円筒部17の内壁面と突出部との間の距離が長くなり、他方の位置調整用ネジ37における円筒部17の内壁面と突出部16との長さ、つまり円筒部17の内壁面と突出部との間の距離が短くなる。それにより、円筒部17すなわち筐体7が、筐体5に対してY軸方向に沿って一方側に移動可能になっている。そして、X軸方向(紙面垂直方向)においても、同様の移動が可能であるので、各位置調整用ネジ37のねじ込み量を調節することで、XY平面上のあらゆる方向に円筒部17すなわち筐体7が、筐体5に対して移動可能になっている。
図3は、X線発生装置1における固定部分および可動部分を概念的に示す図である。電子銃2、筐体5、モールド電源部12、排気ポンプ8、排気ポンプ9、連結部13、及びバルブ部27,28は、固定部分A1を構成している。一方、筐体7、コイル22,23、アパーチャ部30(図2参照)、及びターゲット部3は、可動部分A2を構成している。そして、固定部分A1及び可動部分A2は、可撓性を有するベローズ24によって接続されている。
このような構成により、移動手段36におけるねじ込み量の調節によって、ベローズ24が屈曲し、円筒部17と下側フランジ部13aとの合わせ面であり、XY平面に平行な可動面40に沿って筐体7を移動させる(筐体7の位置をずらす)ことができる。これにより、電子銃2に対するターゲット部3の相対的な位置関係が出射方向に垂直な方向で変更され、電子ビームBが適切な状態でターゲット3aに入射するよう調整される。
ここで、可動面40は、筐体5内の空間、電子通過開口14、及び電子通過路26を含む空間には接していないため、移動手段36による位置調整中にあっても、その空間の高真空状態は確保される。よって、真空度の低下、及びそれによるカソードフィラメントの劣化等を抑制することができる。
以上のように構成されたX線発生装置1によれば、排気ポンプ8及び排気ポンプ9によって筐体5内、電子通過開口14、及び電子通過路26を含む空間に対して真空引きが行われつつ、電子銃2から電子ビームBが出射される。出射された電子ビームBは、電子通過路26を通過しながら、コイル22によってターゲット3aに集束させられる。これにより、ターゲット部3におけるターゲット3a上の集束スポットから前方にX線が発生し、X線出射板3bを透過したX線を放射することになる。
ここで、電子通過路26はベローズ24によって形成されているため、移動手段36により筐体5に対して筐体7を移動させる際、ベローズ24が撓む(又は屈曲する)ことで電子銃2とターゲット部3との位置関係が調整され、電子ビームBがターゲット3aに対して適切な状態で入射するよう、電子ビームBがセンタリングされる。しかもベローズ24は、内面に複数の凸部24aを有するため、電子通過路26を通過する電子ビームBにおいて散乱電子が発生した場合であっても、散乱電子の進行が遮断されて、散乱電子がターゲット3aに到達することを抑制している。さらに、ベローズ24の内面は導電性を有するため、散乱電子が凸部24aにより遮断されても、その内面の帯電を抑制し、電子通過路26内における電子の進行に対する影響を抑制している。よって、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。さらには、散乱電子のターゲット3aへの到達に起因するX線焦点のボケを抑制することができる。
また、ベローズ24は、電子通過路26の全体を含むように配置されているため、その分ベローズ24が長くなっており、筐体7を移動させる際のベローズ24の撓みをなだらかにすることができ、電子銃2とターゲット部3との位置関係の調整を容易に行うことができる。さらには、散乱電子を遮断し得る領域も長くなるため、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。さらには、X線焦点のボケも高度に抑制することができる。
また、筐体7内には、電子ビームBを集束するコイル22が電子通過路26を囲むように配置され、ベローズ24は非磁性材料からなるため、コイル22による電子ビームBの集束作用がベローズ24によって妨げられることを防止でき、電子ビームBの集束効果により散乱電子の発生を抑制しつつ、発生してしまった散乱電子を遮断することで、散乱電子がターゲット3aに到達することを抑制できる。したがって、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。さらには、X線焦点のボケを最小限に抑えることができる。
また、円筒部17の外側から位置調整用ネジ37のねじ込み具合を調節することにより、筐体7を出射方向に対し垂直な方向に容易に移動させることができるため、筐体5に収容された電子銃2に対してターゲット部3の位置を容易に調整することができ、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
また、互いに直交するX軸上およびY軸上において突出部16と円筒部17の内壁面との間における位置調整用ネジ37の長さを変更することで、円筒部17すなわち筐体7を電子ビームBの出射方向に対し垂直な、XY平面上のあらゆる方向に移動させることができるため、筐体5に収容された電子銃2に対してターゲット部3の位置を容易に調整することができ、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
図4は、第2実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。図4に示すX線発生装置1Aが図1〜図3に示した第1実施形態のX線発生装置1と異なる点は、電子通過路26の全体を含むように配置されたベローズ24に代えて、電子通過路26の電子通過開口14側の端部を含むように配置されたベローズ42と、ベローズ42とパイプ33とを連結する導電性材料からなる直管状のパイプ41と、を備えた点である。すなわち、ベローズ42及びパイプ41によって、電子通過路26が画成されている。ベローズ42は、ベローズ24とは長さのみが異なっており、形状および材質は同様になっている。パイプ41は、コイル22により形成される磁場に影響を与えないよう、非磁性材料からなる。パイプ41は、内筒部19の内壁面から多少離間しているが、当接していてもよい。また、パイプ33とパイプ41、パイプ41とベローズ42、及びベローズ42と基端固定部29は、それぞれ溶接もしくはロー付け等によって接合されている。
このような構成を有するX線発生装置1Aによれば、ベローズ42は電子通過開口14寄り、すなわち筐体5寄りに配置されるため、筐体5と筐体7との間の可動面40寄りにベローズ42が位置することとなり、移動手段36による筐体7の移動量を大きく取ること、換言すれば可動域(調整幅)を大きくとることができ、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。また、可動域が大きい分、移動をスムーズに行うことができると共に、電子通過路26の全体にわたってベローズを設ける場合に比して低コスト化が図られる。
図5は、第3実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。図5に示すX線発生装置1Bが図1〜図3に示した第1実施形態のX線発生装置1と異なる点は、電子通過路26の全体を含むように配置されたベローズ24に代えて、電子通過路26のターゲット部3側の端部を含むように配置されたベローズ43と、ベローズ43と基端固定部29とを連結する導電性材料からなる直管状のパイプ44と、を備えた点である。すなわち、ベローズ43及びパイプ44によって、電子通過路26が画成されている。ベローズ43は、ベローズ24とは長さのみが異なっており、形状および材質は同様になっている。パイプ44は、コイル22により形成される磁場に影響を与えないよう、非磁性材料からなる。パイプ44は、内筒部19の内壁面から多少離間している。また、パイプ33とベローズ43、ベローズ43とパイプ44、及びパイプ44と基端固定部29は、それぞれ溶接もしくはロー付け等によって接合されている。
このような構成を有するX線発生装置1Bによれば、ベローズ43はターゲット部3寄りに配置されるため、電子通過路26内で発生した散乱電子をターゲット部3の手前で確実に遮断し、ターゲット3aに到達することを抑制でき、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。さらにまた、X線焦点のボケを確実に抑制することができる。
図6は、第4実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。図6に示すX線発生装置1Cが図1〜図3に示した第1実施形態のX線発生装置1と異なる点は、電子通過路26の全体を含むように配置されたベローズ24に代えて、電子通過路26の出射方向における中間部を含むように配置されたベローズ47と、ベローズ47とパイプ33とを連結する導電性材料からなる直管状のパイプ46と、ベローズ47と基端固定部29とを連結する導電性材料からなる直管状のパイプ48と、を備えた点である。すなわち、パイプ46、ベローズ47、及びパイプ48によって、電子通過路26が画成されている。ベローズ47は、ベローズ24とは長さのみが異なっており、形状および材質は同様になっている。パイプ46及びパイプ48は、コイル22により形成される磁場に影響を与えないよう、非磁性材料からなる。パイプ46及びパイプ48は、内筒部19の内壁面から多少離間しているが、パイプ46は、内筒部19の内壁面に当接していてもよい。また、パイプ33とパイプ46、パイプ46とベローズ47、ベローズ47とパイプ48、及びパイプ48と基端固定部29は、それぞれ溶接もしくはロー付け等によって接合されている。
図7は、第5実施形態に係るX線発生装置の縦断面図である。図7に示すX線発生装置1Dが図1〜図3に示した第1実施形態のX線発生装置1と異なる点は、筐体5が筐体7の円筒部17内に配置されると共に、筐体5の円筒部6の基端側と筐体7の円筒部17の基端側とがモールド電源部12の筐体(筐体固定部)12cの先端側に固定されている点と、突出部16が円筒部6の周囲で筐体12cに固定されている点と、可動面40が筐体7の円筒部17と筐体12cとの合わせ面である点と、円筒部6には排気ポンプ9が設けられず、排気ポンプ8のみが円筒部17を貫通して接続されている点と、バルブ部27,28が設けられていない点である。X線発生装置1Dでは、連結部13の上側フランジ部13cには、基端固定部29が直接固定されている。
X線発生装置1Dの移動手段36では、各位置調整用ネジ37のねじ込み量を調節することで、XY平面上のあらゆる方向に円筒部17すなわち筐体7が、筐体5及びモールド電源部12に対して移動可能になっている。
上記の各構成を有するX線発生装置1C,1Dによっても、ターゲット部3の位置調整と散乱電子の遮断とを好適に実現し、ターゲット3aに到達する電子を所望の位置に特定することができる。
図8は、第6実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。図8に示すX線発生装置1Eが図1〜図3に示した第1実施形態のX線発生装置1と異なる点は、ターゲット部3に代えて、反射型ターゲット部50を備えた点である。反射型ターゲット部50は、電子ビームが入射するターゲット51が先端部に設けられたターゲット支持部52を有している。ターゲット支持部52の先端部は、電子通過孔32aを通過した電子ビームが通る通路53内に配置されており、ターゲット51は、通路53内で出射方向に対し傾いた状態で固定されている。X線発生装置1Eでは、ターゲット51に電子ビームが入射すると、その入射した面からX線が出射され、そのX線がX線出射窓54から出射される。
このような構成を有するX線発生装置1Eによっても、反射型ターゲット部50の位置調整と散乱電子の遮断とを好適に実現し、ターゲット51に到達する電子を所望の位置に特定することができる。
図9は、第7実施形態に係るX線発生装置の一部を示す縦断面図である。図9に示すX線発生装置1Fが図1〜図3に示した第1実施形態のX線発生装置1と異なる点は、ターゲット部3に代えて、柱状ターゲット部60を備えた点である。柱状ターゲット部60は、円形板状でダイヤモンド等のX線透過性が高く、かつ放熱性に優れた材料からなる基板61と、基板61の基端側(電子通過路26側)の中心部に埋設されたターゲット62とを有している。基板61の厚みは、例えば100μm程度に設定されている。ターゲット62は、基板とは異なる材料からなる金属(例えば、タングステン、金、白金等)によって円柱状に形成されており、ナノサイズ(例えば、外形が100nm程度)とされている。
微小なターゲット62を有するX線発生装置1Fにおいては、ターゲット62と電子ビームの位置合わせが出来なければ、所望のX線が全く発生しないために、位置の調整は非常に重要となる。一方、散乱電子が基板61へ入射した場合もX線が発生してしまい、このX線はターゲット62から発生するX線に対するボケの成分となってしまう。よって、上記の構成を有するX線発生装置1Fによれば、柱状ターゲット部60の位置調整と散乱電子の遮断とによって、柱状ターゲット部60に到達する電子を所望の位置に特定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、可撓性の管状部材としてベローズを用いる場合について説明したが、ベローズに限られず、可撓性を有する柔軟な材質からなる管状部材であってもよい。また、管状部材は、電子による帯電を防止するためには少なくともその内面が導電性を有していればよく、例えば、内面を含む全体が導電性を有していてもよいし、内面のみが導電性を有していてもよい。
また、上記実施形態では、移動手段36は、雌ネジであるネジ孔38に位置調整用ネジ37がねじ込まれる場合ついて説明したが、移動手段は、筐体5と筐体7との位置関係を変更できるものであれば如何なる機構であってもよい。
例えば、突出部16に、位置調整用ネジ37の先端の位置に対応してその先端を挿入可能であり、かつ雌ネジの形成されない有底の孔が設けられてもよい。この場合、位置調整用ネジ37がその有底の孔に挿入され、位置調整用ネジ37の先端が孔の底部に圧接することにより、筐体5に対して筐体7を固定することもできる。すなわち、移動手段は、固定手段としても機能する。
また、上記のような有底の孔に雌ネジ部が形成されると共に、位置調整用ネジ37の頭部が円筒部17に対し回転可能に固定されている場合でも、突出部16に対する位置調整用ネジ37のねじ込み量を調整することで、円筒部17すなわち筐体7を筐体5に対して移動可能とすることができる。この場合においても、移動手段は、固定手段としても機能する。なお、この場合、円筒部17のネジ孔には雌ネジは形成されず、位置調整用ネジ37は、ネジ孔の周面に摺接するのみである。
さらにまた、突出部16に位置調整用ネジの頭部が固定され、円筒部17の外側に露出した位置調整用ネジのネジ先(先端)に対して、ナット等の雌ネジ形成部材を螺合することでも、円筒部17すなわち筐体7を筐体5に対して移動可能とすることができる。すなわち、突出部16には、X軸およびY軸に沿って延出し、円筒部17を貫通して外側に突出するネジ部材が固定される。この場合、雌ネジ形成部材の締め込み具合(相対的に言えば雌ネジ形成部材に対する位置調整用ネジのねじ込み量)によって筐体7の移動量等を調整する。この場合においても、移動手段は、固定手段としても機能する。
1,1A〜1F…X線発生装置、2…電子銃、3…ターゲット部、3a…ターゲット、5…筐体(第1の筐体)、7…筐体(第2の筐体)、12c…筐体(筐体固定部)、14…電子通過開口、16…突出部、22…コイル、24…ベローズ(管状部材)、24a…凸部、26…電子通過路、36…移動手段、37…位置調整用ネジ(位置調整用部材)、42,43,47…ベローズ(管状部材)、50…反射型ターゲット部、51…ターゲット、60…柱状ターゲット部、62…ターゲット、B…電子ビーム。

Claims (10)

  1. 電子銃から出射された電子ビームをターゲット部のターゲットに入射させることにより前記ターゲットからX線を発生させるX線発生装置であって、
    前記電子銃を収容する第1の筐体と、
    前記第1の筐体に隣接して配置され、前記電子ビームの出射方向の先端側に前記ターゲット部を保持する第2の筐体と、
    前記第1の筐体の前記出射方向の先端側に形成され、前記電子ビームを通過させる電子通過開口と、
    前記第2の筐体内において前記電子通過開口と前記ターゲット部との間に延在し、前記電子ビームを通過させる電子通過路と、
    前記第1の筐体に対して前記第2の筐体を相対的に移動させることで、前記ターゲット部と前記電子銃との位置関係を変更させる移動手段と、を備え、
    前記電子通過路の少なくとも一部は、内面に複数の凸部を有すると共に前記内面が導電性を有する可撓性の管状部材によって形成されていることを特徴とするX線発生装置。
  2. 前記管状部材は、前記電子通過路の前記電子通過開口側の端部を含むように配置されていることを特徴とする請求項1記載のX線発生装置。
  3. 前記管状部材は、前記電子通過路の前記ターゲット部側の端部を含むように配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のX線発生装置。
  4. 前記管状部材は、前記電子通過路の前記出射方向における中間部を含むように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のX線発生装置。
  5. 前記管状部材は、前記電子通過路の全体を含むように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載のX線発生装置。
  6. 前記第2の筐体内には、前記電子ビームを集束するコイルが前記電子通過路を囲むように配置され、前記管状部材は非磁性材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載のX線発生装置。
  7. 前記移動手段は、
    前記電子通過開口の周囲で前記第1の筐体に固定されると共に、前記第2の筐体内に突出する突出部と、
    前記出射方向に対し垂直に延びるように設けられ、その一端側が前記第2の筐体の外側に露出すると共に、その他端側が前記突出部に当接する複数の位置調整用部材と、を備え、
    前記位置調整用部材の前記一端側における操作により、前記突出部と前記第2の筐体との位置関係が変更されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のX線発生装置。
  8. 前記第1の筐体は前記第2の筐体内に配置されると共に、前記第1の筐体の前記出射方向の基端側は、前記電子銃と一体化された筐体固定部に固定されており、
    前記移動手段は、
    前記第1の筐体の周囲で前記筐体固定部に固定されると共に、前記第2の筐体内に突出する突出部と、
    前記出射方向に対し垂直に延びるように設けられ、その一端側が前記第2の筐体の外側に露出すると共に、その他端側が前記突出部に当接する複数の位置調整用部材と、を備え、
    前記位置調整用部材の前記一端側における操作により、前記突出部と前記第2の筐体との位置関係が変更されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のX線発生装置。
  9. 前記突出部及び前記位置調整用部材は、前記出射方向に対し垂直で且つ互いに直交する2本の軸線上に配置され、
    前記突出部と前記第2の筐体の内壁面との間における前記位置調整用部材の長さが変更されることにより、前記突出部と前記第2の筐体との位置関係が変更されることを特徴とする請求項7又は8記載のX線発生装置。
  10. 前記位置調整用部材は位置調整用ネジであり、
    前記突出部と前記第2の筐体の内壁面との間における前記位置調整用部材の長さは、前記位置調整用ネジのねじ込み量を変えることで変更されることを特徴とする請求項9記載のX線発生装置。
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