リニアフィーダによって搬送されて計量ホッパに投入される被計量物の重量の複数回の平均値を求め、この平均値が、ホッパ目標重量となるように、リニアフィーダによる被計量物の搬送量を制御する従来例では、リニアフィーダによって搬送される被計量物の層の厚み、いわゆる、被計量物の層厚が、なだらかに変化しているような場合には、計量ホッパへ投入される被計量物の重量がホッパ目標重量となるように被計量物の搬送量を制御することができる。
例えば、分散フィーダから各リニアフィーダへ供給される被計量物の量が徐々に増えて層厚がなだらか厚くなっているような場合には、計量ホッパに投入される被計量物の重量の複数回の平均値も徐々に大きくなるので、この平均値がホッパ目標重量となるように、リニアフィーダの搬送力を弱めに制御することによって対応することができ、逆に、分散フィーダから各リニアフィーダへ供給される被計量物の量が徐々に少なくなって層厚がなだらかに薄くなっているような場合には、計量ホッパに投入される被計量物の重量の複数回の平均値も徐々に小さくなるので、この平均値がホッパ目標重量となるように、リニアフィーダの搬送力を強めに制御することによって対応することができる。
しかしながら、リニアフィーダによって搬送される被計量物は、例えば、その性状によって、絡み易く、塊が生じるような場合がある。かかる場合には、分散フィーダからリニアフィーダに一定量の被計量物が供給されても、リニアフィーダによって搬送される被計量物の層厚が、塊によって部分的に厚くなったり、逆に、塊が形成された分、その近傍が部分的に薄くなったりすることになるが、計量ホッパに投入される被計量物の重量の複数回の平均値を求めてリニアフィーダによる搬送量を制御する従来例では、被計量物の重量が平均化されるために、被計量物の部分的な層厚の変化には対応できない。
すなわち、被計量物が絡まって塊が生じたために部分的に層厚が厚くなった部分の被計量物がリニアフィーダによって搬送されて、計量ホッパに過剰の被計量物が投入されたり、逆に、前記塊が形成された分、その近傍の層厚が薄くなった部分の被計量物がリニアフィーダによって搬送されて、計量ホッパに被計量物が過少に投入されたりしても、それらの平均値をとる従来例では、対応することができない。
このため、従来例の組合せ秤では、リニアフィーダによって搬送される被計量物の層厚の部分的な変化のために、被計量物が過剰に投入される計量ホッパ、逆に、被計量物が過少に投入される計量ホッパが生じることが多くなり、組合せが成立しにくくなって組合せ計量精度が低下するという課題がある。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、搬送される被計量物の厚さが、厚くなったり、薄くなったりすることによって生じる組合せ計量精度の低下を抑制することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明の組合せ秤は、被計量物をそれぞれ搬送する複数の搬送部と、各搬送部にそれぞれ対応して設けられ、各搬送部からそれぞれ搬送される被計量物を一時保持して排出する複数の供給ホッパと、各供給ホッパにそれぞれ対応して設けられ、各供給ホッパから排出される被計量物がそれぞれ供給される複数の計量ホッパと、各計量ホッパにそれぞれ対応して設けられ、各計量ホッパに供給される被計量物をそれぞれ計量する複数の計量ホッパ用計量部と、前記各搬送部を制御すると共に、前記計量ホッパ用計量部で計量される被計量物の計量値に基づいて組合せ演算を行う制御部とを備える組合せ秤であって、前記各供給ホッパにそれぞれ対応して設けられ、各供給ホッパに保持される前記被計量物をそれぞれ計量する複数の供給ホッパ用計量部を備え、前記制御部は、前記供給ホッパ用計量部で計量される被計量物の計量値が、所定範囲にある供給ホッパに対応する搬送部の搬送力を、通常の搬送力に制御し、被計量物の前記計量値が、前記所定範囲未満にある供給ホッパに対応する搬送部の搬送力を、次回の搬送では、前記通常の搬送力よりも弱い搬送力に制御し、被計量物の前記計量値が、前記所定範囲を超える供給ホッパに対応する搬送部の搬送力を、次回の搬送では、前記通常の搬送力よりも強い搬送力に制御する。
本発明によると、搬送部によって搬送される被計量物が、例えば、その性状によって絡まって塊が生じ易く、被計量物の層厚が、部分的に厚くなったり、部分的に薄くなったりするような場合に、例えば、塊のために部分的に層厚が厚くなった部分の被計量物が搬送部によって搬送されて供給ホッパに供給されたときには、供給ホッパ用計量部によって計量される計量値が、所定範囲を超えるので、次回の搬送では、通常の搬送力よりも強い搬送力によって搬送される。塊が生じて層厚が厚くなった部分の近傍は、層厚が薄くなる傾向があるので、次回の搬送では、この層厚の薄い部分の被計量物が搬送されることになり、同じ搬送力で搬送したのでは、被計量物の搬送量が過少となってしまうが、この次回の搬送では、通常の搬送力よりも強い搬送力によって被計量物が搬送されるので、供給ホッパに供給される被計量物の量、したがって、供給ホッパを介して被計量物が投入される計量ホッパの被計量物の量が過少となるのを防止することができる。
また、逆に、層厚が薄くなった部分の被計量物が搬送部によって搬送されて、供給ホッパに供給されたときには、供給ホッパ用計量部によって計量される計量値が、所定範囲未満となるので、次回の搬送では、通常の搬送力よりも弱い搬送力によって搬送される。層厚が薄くなった部分の近傍は、塊が生じて層厚が厚くなる傾向があるので、次回の搬送では、この層厚の厚い部分の被計量物が搬送されることになり、同じ搬送力で搬送したのでは、被計量物の搬送量が過剰となるが、この次回の搬送では、通常の搬送力よりも弱い搬送力によって被計量物が搬送されるので、供給ホッパに供給される被計量物の量、したがって、供給ホッパを介して被計量物が投入される計量ホッパの被計量物の量が過剰となるのを防止することができる。
このように、被計量物の厚さが、厚くなった部分、あるいは、薄くなった部分の被計量物が搬送されて供給ホッパに供給されると、次回の搬送では、搬送力を強め、あるいは、弱めるので、過少の被計量物が投入される計量ホッパ、あるいは、過剰の被計量物が投入される計量ホッパが生じるのを低減して、組合せ計量精度が低下するのを抑制することができる。
(2)本発明の組合せ秤の好ましい実施態様では、前記搬送部の搬送力を制御するパラメータを設定するパラメータ設定部を備え、前記制御部は、前記パラメータ設定部に設定される前記パラメータに基づいて、前記搬送部の搬送力を制御する。
この実施態様によると、パラメータの設定によって各搬送部の搬送力、したがって、各搬送部によってそれぞれ搬送されて、各供給ホッパに供給され、更に、各供給ホッパを介して各計量ホッパへそれぞれ投入される被計量物の量を制御できるので、各計量ホッパへそれぞれ投入される被計量物の量を、組合せが成立しやすい目標の投入量となるように調整することができる。
(3)本発明の組合せ秤の別の好ましい実施態様では、前記複数の搬送部は、振動によって前記被計量物をそれぞれ搬送する複数の振動フィーダであり、前記制御部は、前記パラメータに基づいて、前記複数の振動フィーダそれぞれの振動振幅および駆動時間の少なくともいずれか一方を制御する。
この実施態様によると、制御部は、設定されたパラメータに基づいて、各振動フィーダの振動振幅および駆動時間の少なくともいずれか一方を制御することによって、各振動フィーダの搬送力を制御することができる。
(4)本発明の組合せ秤の好ましい実施態様では、前記パラメータは、通常の搬送力の通常搬送用パラメータと、前記通常の搬送力よりも弱い搬送力の弱搬送用パラメータと、前記通常の搬送力よりも強い強搬送用パラメータとを含み、前記通常搬送用パラメータ、前記弱搬送用パラメータ、および前記強搬送用パラメータは、それぞれ、前記各振動フィーダの振動振幅および駆動時間を規定するものであり、前記制御部は、前記供給ホッパ用計量部で計量される被計量物の計量値が前記所定範囲にある供給ホッパに対応する搬送部の搬送力を前記通常搬送用パラメータに基づいて制御し、被計量物の前記計量値が前記所定範囲未満にある供給ホッパに対応する搬送部の搬送力を、次回の搬送では、前記弱搬送用パラメータに基づいて制御し、被計量物の前記計量値が前記所定範囲を超える供給ホッパに対応する搬送部の搬送力を、次回の搬送では、前記強搬送用パラメータに基づいて制御する。
この実施態様によると、通常の搬送力、弱い搬送力および強い搬送力の各パラメータを、各振動フィーダの振動振幅および駆動時間としてそれぞれ設定することができる。
(5)上記(4)の実施態様では、前記制御部は、前記搬送部が搬送して前記供給ホッパに供給すべき被計量物の目標量と、前記弱搬送用パラメータまたは前記強搬送用パラメータに基づいて制御される前記搬送部が搬送して前記供給ホッパに供給される被計量物の計量値とに基づいて、前記弱搬送用パラメータまたは前記強搬送用パラメータを補正してもよい。
この実施態様によると、供給ホッパに搬送すべき被計量物の目標量と、弱搬送用パラメータまたは強搬送用パラメータで制御される搬送部によって搬送されて供給ホッパで計量される被計量物の計量値とに基づいて、弱搬送用パラメータまたは強搬送用パラメータを補正するので、弱搬送力による搬送または強搬送力による搬送においても、各供給ホッパには、被計量物が目標の量となるように供給され、したがって、各供給ホッパを介して各計量ホッパにも、被計量物が目標の量になるように投入されることになり、目標組合せ重量に近い組合せが多くなって組合せ計量精度が向上する。
(6)本発明の組合せ秤の好ましい実施態様では、供給される被計量物を前記複数の搬送部へ分散させる分散部と、該分散部における前記被計量物の量を検出する検出部とを備え、前記制御部は、前記検出部の検出出力に基づいて、前記分散部における前記被計量物の量が第1所定量以下になったときには、前記分散部による前記被計量物の分散および前記搬送部による被計量物の搬送を停止させる一方、前記分散部における前記被計量物の量が第2所定量以上になったときには、前記分散部による被計量物の分散および前記搬送部による被計量物の搬送を再開させると共に、前記搬送部の搬送力を一時的に弱めるように制御する。
第1所定量は、分散部および搬送部を駆動しても計量ホッパに必要な量の被計量物を投入できない量であり、この第1所定量は、予め設定するのが好ましい。また、第2所定量は、第1所定量よりも多量であり、予め設定するのが好ましい。
搬送部による搬送力を弱めた搬送は、複数回の計量サイクルにおいて行うのが好ましい。
この実施態様によると、分散部における被計量物の量が第1所定量以下になったときには、分散部による被計量物の分散および搬送部による被計量物の搬送を一旦停止させ、分散部に被計量物が供給されて第2所定量以上になる迄待機する。
この待機している期間に、分散部に被計量物が供給されて、分散部に被計量物が山状に堆積すると共に、外周側に広がることによって、分散部の周囲の各搬送部の被計量物も外周側に押しやられる結果、各搬送部の外周端では、被計量物の層厚が厚くなり、したがって、分散部による分散および各搬送部による搬送を再開したときに、通常と同じ搬送力で搬送すると、被計量物の搬送量が多めとなって、各計量ホッパには、被計量物が多めに供給されて組合せが成立しにくくなる。
この実施態様によると、分散部における被計量物の量が第2所定量以上になったときには、分散部による被計量物の分散および搬送部による被計量物の搬送を再開させると共に、一時的に搬送部の搬送力を弱めるので、搬送部による被計量物の搬送量が少なくなり、したがって、計量ホッパに投入される被計量物の投入量が多めになるのを防止することができ、これによって、組合せが成立しにくくなるのを回避して、組合せ計量精度の低下を抑制することができる。
本発明によると、搬送される被計量物が、例えば、その性状によって、絡まって塊を生じ易く、被計量物の厚さが、厚くなったり、薄くなったりするような場合に、厚くなった部分、あるいは、薄くなった部分の被計量物が搬送されて供給ホッパに供給されると、次回の搬送では、搬送力を強め、あるいは、弱めるので、被計量物が過少に投入される計量ホッパ、あるいは、被計量物が過剰に投入される計量ホッパが生じるのを低減して、組合せ計量精度の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一つの実施形態に係る組合せ秤の概略構成を示す模式図である。この実施形態の組合せ秤は、その装置上部の中央に、供給装置1から供給される被計量物2を振動によって放射状に分散させる円錐形のトップコーン3と、このトップコーン3を振動させるメインフィーダ4とが設けられており、トップコーン3およびメインフィーダ4によって分散部(分散フィーダ)が構成される。
供給装置1は、図示しないベルトコンベアから供給される被計量物2を振動によって搬送してトップコーン3の中央部へ供給する。トップコーン3では、供給装置1からその中央部に供給される被計量物2を振動によってその周縁部方向へ搬送する。トップコーン3の周囲には、トップコーン3から送られてきた被計量物2を複数の各供給ホッパ5に搬送する複数のリニアフィーダパン6と、このリニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ7とが放射状に設けられており、各リニアフィーダパン6および各リニアフィーダ7によって複数の各搬送部が構成される。
リニアフィーダパン6の周縁部には、複数の供給ホッパ5および計量ホッパ8がそれぞれ対応して設けられ、それぞれ円周状に配置されている。供給ホッパ5および計量ホッパ8の下部には、開閉可能な排出用のゲート5a,8aがそれぞれ設けられている。
供給ホッパ5はリニアフィーダパン6から送り込まれた被計量物2を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ8が空になると排出用のゲート5aを開いて計量ホッパ8へ被計量物2を投入する。各供給ホッパ5には、供給ホッパ用計量部として、供給ホッパ5内の被計量物2の重量を計測するロードセル等の重量センサ20が取り付けられている。各重量センサ20による計量値は、制御部としての制御装置10へ出力される。
また、各計量ホッパ8には、計量ホッパ用計量部として、計量ホッパ8内の被計量物2の重量を計測するロードセル等の重量センサ9が取り付けられている。各重量センサ9による計量値は制御装置10へ出力される。
リニアフィーダパン6、リニアフィーダ7、供給ホッパ5、供給ホッパ用の重量センサ20、計量ホッパ8および計量ホッパ用の重量センサ9は、1組のヘッドを構成しており、組合せ秤は、複数のヘッドを備えている。
制御装置10による組合せ演算によって複数の計量ホッパ8の中から被計量物2を排出すべきホッパの組合せが求められ、包装機13から排出要求信号の入力があると、その組合せに該当する計量ホッパ8の排出用のゲート8aを開いて被計量物2を集合シュート11へ排出し、更にその下方の集合ファネル12を介して包装機13へと排出される。
トップコーン3の上方には、被計量物2の量を検出する、例えば光センサからなるレベル検出器14が設けられている。このレベル検出器14によって、トップコーン3上の被計量物2の層厚が検出され、その検出出力が制御装置10に与えられる。制御装置10では、レベル検出器14によって検出されるトップコーン3上の被計量物2の層厚に基づいて、トップコーン3上の被計量物2を一定量に保つように、供給装置1を制御する。
操作設定表示器15は、例えばタッチパネル等を用いて構成され、組合せ秤の操作およびその動作パラメータの設定等を行うための設定部と、運転速度、組合せ計量値等を画面に表示する表示部とを備えている。
制御装置10では、供給装置1の動作制御および組合せ秤の全体の動作制御を行うとともに、組合せ演算を行う。組合せ演算では、計量ホッパ8内の被計量物2の重量が重量センサ9により計量され、得られた重量が計量ホッパ8の計量値として用いられる。複数の計量ホッパ8の中から、被計量物2の計量値の合計である組合せ重量が、組合せ目標重量に等しいか、あるいは、組合せ目標重量よりも重く、かつ、最も近い計量ホッパ8の組合せが1つ求められる。
図2は、この実施形態における組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図である。 図2に示すように、制御装置10は、演算制御部16と、A/D変換回路部17と、ゲート駆動回路部18と、振動制御回路部19とを備えている。
演算制御部16は、CPUおよびメモリを内蔵しており、メモリには、組合せ秤の動作プログラムおよび設定される動作パラメータ等を記憶しており、CPUに対する演算などの作業領域となる。A/D変換回路部17は、レベル検出器14、各供給ホッパ5の各重量センサ20および各計量ホッパ8の各重量センサ9からのアナログ信号をデジタル信号に変換して演算制御部16へ出力する。ゲート駆動回路部18は、演算制御部16からの制御信号に基づいて、供給ホッパ5および計量ホッパ8の排出用のゲート5a,8aの開閉を制御する。振動制御回路部19は、演算制御部16からの制御信号に基づいて、供給装置1、メインフィーダ4および各リニアフィーダ7のそれぞれの振動動作を制御する。また、演算制御部16は、操作設定表示器15と相互に通信できるように接続されている。また、演算制御部16は、上述の包装機13とも通信可能に接続されている。
制御装置10は、演算制御部16のCPUがメモリに記憶されている動作プログラムを実行することにより、供給装置1および組合せ秤全体の動作を制御する。
組合せ秤では、上述のような動作を行うための多数の動作パラメータの設定が必要であり、その設定は操作者が操作設定表示器15を用いて行い、設定された動作パラメータの値は演算制御部16へ送られて記憶される。動作パラメータには、組合せ演算における目標値である組合せ目標重量およびそれに対する許容範囲、メインフィーダ4の振動の振幅、メインフィーダ4の駆動時間(1回の振動継続時間)、リニアフィーダ7の振動の振幅、リニアフィーダ7の駆動時間(1回の振動継続時間)、1分間に包装機で包装される袋数(すなわち1分間に組合せ秤から被計量物を排出する回数)である計量速度等がある。
このような組合せ秤においては、リニアフィーダ7によって搬送されて供給ホッパ5を介して計量ホッパ8へ投入される被計量物の重量が重要である。
上述のように、組合せ演算に参加するホッパの数をmとすると、mが偶数の場合には「組合せ目標重量÷(m/2)」の重量の被計量物をホッパに投入し、mが奇数の場合には「組合せ目標重量÷((m−1)/2)」の重量、あるいは、「組合せ目標重量÷((m+1)/2)」の重量の被計量物をホッパに投入すれば、組合せ目標重量に近い組合せの数が多くなるので組合せ計量精度を向上させることができる。
このため、各リニアフィーダ7によって搬送されて各供給ホッパ5を介して各計量ホッパ8に投入されるべき被計量物の目標重量(以下「ホッパ目標重量」という)を、上述の組合せ目標重量に近い組合せ数が多くなる重量となるように、各リニアフィーダ7の振動の振幅および駆動時間を、通常の搬送力の通常運転用の動作パラメータとして操作設定表示器15を操作してそれぞれ設定し、各リニアフィーダ7による被計量物の搬送量を制御している。
この実施形態では、被計量物が、例えば、ポテトチップスなどのように、絡まって塊が生じ易く、リニアフィーダパン6上の被計量物の層厚が、塊によって部分的に厚くなったり、逆に塊が形成される分、その近傍が部分的に薄くなったりした場合に、リニアフィーダ7によって搬送されて供給ホッパ5を介して計量ホッパ8へ投入される被計量物の量が、過剰になったり、過少になったりして組合せ計量精度が低下するのを抑制するために、次のようにしている。
すなわち、この実施形態では、計量ホッパ8の前段の供給ホッパ5に供給される被計量物の重量を重量センサ20によって検出し、供給ホッパ5に被計量物が、所定重量範囲を超えて多めに供給されたときには、塊によって被計量物の層厚が部分的に厚くなった被計量物が供給されたとし、次回は、層厚が薄くなった部分の被計量物が供給されるとして、被計量物の供給量が過少とならないように、リニアフィーダ7の搬送力を強めにして強搬送力の搬送を行う。また、逆に、供給ホッパ5に、被計量物が、前記所定重量範囲未満と少なめに供給されたときには、被計量物の層厚が部分的に薄くなった部分の被計量物が供給されたとし、次回は、層厚が厚い部分の被計量物が供給されるとして、被計量物の供給量が過剰とならないように、リニアフィーダ7の搬送力を弱めにして弱搬送力の搬送を行うようにしている。
強搬送力および弱搬送力の動作パラメータである強搬送用および弱搬送用のパラメータは、各リニアフィーダ7の振動の振幅および駆動時間として予め操作設定表示器15を操作してそれぞれ設定される。また、前記所定重量範囲も上述の「ホッパ目標重量」を含むように、予め操作設定表示器15を操作して設定される。
更に、この実施形態では、弱搬送力または強搬送力の搬送によって、次回の搬送を行って、供給ホッパ5に供給された被計量物の重量が、前記所定重量範囲未満であるか、あるいは、前記所定重量範囲を超えているときには、所定重量範囲になるように、弱搬送力または強搬送力の動作パラメータを補正するようにしている。
なお、この実施形態では、制御装置10は、上述のように、レベル検出器14によって検出されるトップコーン3上の被計量物2の層厚に基づいて、トップコーン3上の被計量物2を一定量に保つように、供給装置1を制御するのであるが、例えば、供給装置1からトップコーン3への被計量物2の供給が間に合わず、トップコーン3上の被計量物が無くなったような場合には、トップコーン3上に、被計量物2が供給されて上限レベル以上になる迄は、組合せ秤の運転を一旦停止させる。具体的には、メインフィーダ4および各リニアフィーダ7の駆動を停止すると共に、各供給ホッパ5および各計量ホッパ8のゲート5a,8aの駆動を停止し、トップコーン3上に、被計量物2が供給されて上限レベル以上になったときには、運転を再開するようにしている。
図3は、この実施形態の組合せ秤の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、制御装置10は、トップコーン3上の被計量物の量を検出するレベル検出器14の検出出力に基づいて、供給装置1のON/OFFを制御して被計量物をトップコーン3に供給する供給部制御を行う(ステップS1)。この供給部制御についての詳細は、更に後述する。
次に、トップコーン3を振動させるメインフィーダ4の駆動を制御してトップコーン3上の被計量物を周囲へ分散させてリニアフィーダパン6に被計量物を供給する分散部制御を行う(ステップS2)。
次に、制御装置10は、リニアフィーダパン6を振動させるリニアフィーダ7の駆動を制御して、空の供給ホッパ5に対応するリニアフィーダパン6を振動させてリニアフィーダパン6上の被計量物を当該空の供給ホッパ5に供給するリニアフィーダ制御を行う(ステップS3)。
次に、制御装置10は、各供給ホッパ5に供給される被計量物の重量を、重量センサ20によって計量し、その計量値に基づいて、リニアフィーダの動作パラメータの制御を行う(ステップS4)。この制御処理の詳細については、更に、後述する。
制御装置10は、供給ホッパ5の排出用のゲート5aを制御し、空の計量ホッパ8に対応する供給ホッパ5の排出用のゲート5aを開いて、被計量物を当該空の計量ホッパ8へ供給する供給ホッパ制御を行う(ステップS5)。こうして空の計量ホッパ8に被計量物が供給されると、対応する重量センサ9により、前記計量ホッパ8に供給された被計量物の重量を計量し、計量値を制御装置10に取込む計量ホッパの計量制御を行う(ステップS6)。
次に、リニアフィーダ7の動作パラメータの変更処理を、後述するように行ない(ステップS7)、制御装置10は、計量ホッパ8に供給されている被計量物の重量に基づいて、組合せ演算を行い、計量物の重量の組合せ重量が、目標組合せ重量に等しいか、あるいは、組合せ目標重量よりも重く、かつ、最も近い最適な計量ホッパ8の組合せの選択を行う(ステップS8)。その後、包装機13からの排出要求信号の入力があるか否かを判断し(ステップS9)、排出要求信号の入力があると、制御装置10は、最適な組合せの計量ホッパ8に指令を与えて被計量物を排出する計量ホッパ制御を行い(ステップS10)、ステップS1に戻る。以下、上述と同様の計量サイクルを繰り返すことによって、一定の条件を満たす量の被計量物が包装機13へと排出される。
図4は、上述の図3のステップS1の供給部制御の処理の詳細を示すフローチャートである。
先ず、レベル検出器14の検出信号を読込み(ステップS101)、組合せ秤が運転を一旦停止していることを示す組合せ秤停止中フラグがONしているか否かを判断し(ステップS102)、組合せ秤停止中フラグがONしているときには、レベル検出器14によって検出されるトップコーン3上の被計量物2のレベルが上限値以上であるか否かを判断し(ステップS103)、被計量物のレベルが上限値以上でないときには、ステップS101に戻る。
ステップS103において、被計量物のレベルが、上限値以上であるときには、供給装置1からトップコーン3上へ被計量物が十分供給されたとして、組合せ秤停止中フラグをOFFにして組合せ秤の運転を再開し(ステップS104)、供給装置1による被計量物の供給を停止するために、供給装置1へOFF信号を送信してステップS101に戻る(ステップS105)。
ステップS102において、組合せ秤停止中フラグがONでないとき、すなわち、組合せ秤が運転中であるときには、レベル検出器14によって検出される被計量物のレベルが「0」であるか否か、すなわち、トップコーン3上に被計量物が無いか否かを判断し(ステップS106)、トップコーン3上に被計量物が無いときには、供給装置1へ被計量物を供給するように、ON信号を送信し(ステップS107)、トップコーン3上に被計量物が所定量供給される迄組合せ秤の運転を一旦停止し(ステップS108)、組合せ秤が運転を一旦停止していることを示す組合せ秤停止中フラグをONにし(ステップS109)、ステップS101に戻る。
ステップS106において、被計量物のレベルが「0」でないとき、すなわち、トップコーン3上に被計量物が有るときには、レベル検出器14によって検出される被計量物のレベルが下限値以下であるか否かを判断し(ステップS110)、下限値以下であるときには、供給装置1へ被計量物を供給するようにON信号を送信し(ステップS111)、ステップS101に戻る。
ステップS110において、被計量物のレベルが下限値以下でないときには、
レベル検出器14によって検出される被計量物のレベルが上限値以上であるか否かを判断し(ステップS112)、上限値以上であるときには、供給装置1へ被計量物の供給を停止するようにOFF信号を送信し(ステップS113)、ステップS101へ戻る。ステップS112において、被計量物のレベルが上限値以上でないときには、ステップS101に戻る。
以上のようにして、トップコーン3上の被計量物が下限値以下になると、供給装置1にON信号を送信して被計量物を供給させ、トップコーン3上の被計量物が、上限値以上になると、供給装置1にOFF信号を送信して被計量物の供給を停止させ、トップコーン3上の被計量物が無くなったときには、組合せ秤の運転を一旦停止し、停止中に、トップコーン3上の被計量物が、上限値以上になると、運転を再開すると共に、供給装置1にOFF信号を送信して被計量物の供給を停止させる。
図5は、図3のステップS3のリニアフィーダ制御処理の詳細を示すフローチャートである。
先ず、複数のヘッドを特定するヘッド番号kを「1」に初期化し(ステップS301)、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の動作パラメータを、弱い搬送力の動作パラメータに変更すべきことを示す弱搬送力変更フラグがONしているか否かを判断する(ステップS302)。この弱搬送力変更フラグは、ヘッド番号kのリニアフィーダ7による前回の被計量物の搬送の結果に基づいて、後述の図6のステップS418に示すようにしてONされる。
ステップS302において、弱搬送力変更フラグがONしているときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の今回の動作パラメータとして弱搬送用の動作パラメータに設定し(ステップS303)、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の弱搬送力変更フラグをOFFにし(ステップS304)、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の動作パラメータを、弱搬送用の動作パラメータに変更したことを示す弱搬送力変更完了フラグをONにし(ステップS305)、kに1を加えて新たなkとし(ステップS306)、ヘッド番号kがヘッドの全数nに1を加えた数(n+1)になったか否かを判断し(ステップS307)、n+1になっていないときには、ステップS302に戻り、次のヘッドのリニアフィーダ7について同様の処理を行なう。ステップS307において、ヘッド番号kがn+1になったときには、各リニアフィーダ7を駆動して終了する(ステップS308)。
ステップS302において、弱搬送力変更フラグがONしていないときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の動作パラメータを、強い搬送力の動作パラメータに変更すべきことを示す強搬送力変更フラグがONしているか否かを判断する(ステップS308)。この強搬送力変更フラグは、ヘッド番号kのリニアフィーダ7による前回の被計量物の搬送の結果に基づいて、後述の図6のステップS420に示すようにしてONされる。
ステップS308において、強搬送力変更フラグがONしているときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の今回の動作パラメータを強搬送力用の動作パラメータに設定し(ステップS309)、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の強搬送力変更フラグをOFFにし(ステップS310)、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の動作パラメータを、強搬送力用の動作パラメータに変更したことを示す強搬送力変更完了フラグをONにしてステップS306に移る(ステップS311)。
ステップS308において、強搬送力変更フラグがONしていないときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の動作パラメータを、通常搬送用の動作パラメータ、すなわち、上述の通常運転用の動作パラメータに設定してステップS306に移る(ステップS312)。
図6は、上述の図3のステップS7のリニアフィーダ動作パラメータ変更処理の詳細を示すフローチャートである。
先ず、分散部の被計量物のレベルが下限値以上であるか否かを判断し(ステップS401)、下限値以上であるときには、計量タイミングであるか否かを判断し(ステップS402)、計量タイミングであるときには、複数のヘッドを特定するヘッド番号kを「1」に初期化する(ステップS403)。
次に、ヘッド番号kの供給ホッパ5の被計量物の計量値を読み込み(ステップS404)、ヘッド番号kの弱搬送力変更完了フラグがONしているか否かを判断し(ステップS405)、ONしているときには、ヘッド番号kの供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下であるか否かを判断し(ステップS406)、下限値以下であるときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の弱搬送用の動作パラメータを、搬送力を強める(増加させる)ように補正し(ステップS407)、弱搬送用の動作パラメータの補正が終了したので、弱搬送力変更完了フラグをOFFし(ステップS408)、kに1を加えて新たなkとし(ステップS421)、ヘッド番号kがヘッドの全数nに1を加えた数(n+1)になったか否かを判断し(ステップS422)、n+1になっていないときには、ステップS404に戻り、次のヘッドのリニアフィーダ7について同様の処理を行なう。ステップS422において、ヘッド番号kがn+1になったときには、終了する。
ステップS406において、供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下でないときには、供給ホッパ5の計量値が目標投入量の上限値以上であるか否かを判断し(ステップS409)、上限値以上であるときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の弱搬送用の動作パラメータを、搬送力を弱める(減少させる)ように補正してステップS408に移り(ステップS410)、弱搬送用の動作パラメータの補正が終了したので、弱搬送力変更完了フラグをOFFする。
また、ステップS409において、供給ホッパ5の計量値が目標投入量の上限値以上でないときには、弱搬送力用の動作パラメータの補正を行なう必要がないとしてステップS408に移り、弱搬送力変更完了フラグをOFFする。
ステップS405において、ヘッド番号kの弱搬送力変更完了フラグがONしていないときには、ヘッド番号kの強搬送力変更完了フラグがONしているか否かを判断し(ステップS411)、ONしているときには、ヘッド番号kの供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下であるか否かを判断し(ステップS412)、下限値以下であるときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の強搬送用の動作パラメータを、搬送力を強める(増加させる)ように補正し(ステップS413)、強搬送用の動作パラメータの補正が終了したので、強搬送力変更完了フラグをOFFしてステップS421に移る(ステップS414)。
ステップS412において、供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下でないときには、供給ホッパ5の計量値が目標投入量の上限値以上であるか否かを判断し(ステップS415)、上限値以上であるときには、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の強搬送用の動作パラメータを、搬送力を弱める(減少させる)ように補正してステップS414に移り(ステップS416)、強搬送用の動作パラメータの補正が終了したので、強搬送力変更完了フラグをOFFする。
また、ステップS415において、供給ホッパ5の計量値が目標投入量の上限値以上でないときには、強搬送力用の動作パラメータの補正を行なう必要がないとしてステップS414に移り、強搬送力変更完了フラグをOFFする。
ステップS411において、ヘッド番号kの強搬送力変更完了フラグがONしていないときには、ヘッド番号kの供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下であるか否かを判断し(ステップS417)、供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下であるときには、層厚の薄い部分の被計量物を通常の搬送力で供給ホッパ5に供給したために、被計量物の量が、目標投入量の下限値以下になったとし、次回の搬送では、層厚の厚い部分の被計量物を搬送することになるので、被計量物が過剰に供給ホッパ5に供給されないように、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の搬送力を、次回の搬送では弱めるべく弱搬送力変更フラグをONにしてステップS421に移る(ステップS418)。
ステップS417において、ヘッド番号kの供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の下限値以下でないときには、ヘッド番号kの供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の上限値以上であるか否かを判断し(ステップS419)、上限値以上であるときには、層厚の厚い部分の被計量物を通常の搬送力で供給ホッパ5に供給したために、被計量物の量が、目標投入量の上限値以上になったとし、次回の搬送では、層厚の薄い部分の被計量物を搬送することになるので、供給ホッパ5に供給される被計量物の量が過少とならないように、ヘッド番号kのリニアフィーダ7の搬送力を、次回の搬送では強めるべく強搬送力変更フラグをONにしてステップS421に移る(ステップS420)。また、ステップS419において、ヘッド番号kの供給ホッパ5の計量値が、目標投入量の上限値以上でないときには、厚くもなく、薄くもない平均的な層厚の部分の被計量物を通常の搬送力で供給ホッパ5に供給して、被計量物の量が、目標投入量の範囲になったとし、通常の搬送力のままでよいとしてステップS421に移る。
このように、被計量物の厚さが、厚くなった部分、あるいは、薄くなった部分の被計量物が搬送されて供給ホッパ5に供給されると、次回の搬送では、搬送力を強め、あるいは、弱めるので、被計量物が過剰に投入される計量ホッパ8、あるいは、被計量物が過少に投入される計量ホッパ8が生じるのを低減して、組合せ計量精度が低下するのを抑制することができる。
この実施形態では、次回の搬送のみ、搬送力を強め、あるいは、弱めたけれども、本発明の他の実施形態として、次回の搬送のみに限らず、次回以降の複数回の搬送でも、搬送力を強め、あるいは、弱めた搬送を継続するようにしてもよい。
(実施形態2)
上述のように、例えば、供給装置1からトップコーン3への被計量物の供給が間に合わず、トップコーン3上の被計量物2が所定量以下、例えば、被計量物2が無くなったような場合には、組合せ秤の運転を一旦停止させて被計量物2がトップコーン3上に供給されて上限値に達したことが検出される迄待機するのであるが、組合せ秤の運転を停止させた状態、すなわち、メインフィーダ4および各リニアフィーダ7の駆動を停止させた状態で供給装置1からトップコーン3上に被計量物2を供給すると、トップコーン3の中央部に被計量物2が山状に堆積すると共に、外周側に広がることによって、トップコーン3の周囲の各リニアフィーダパン6上の被計量物2も外周側に押しやられる結果、各リニアフィーダパン6の外周端では、被計量物2の層厚が厚くなってしまう。
このため、組合せ秤の運転を再開してメインフィーダ4および各リニアフィーダ7の駆動を開始したときには、各供給ホッパ5に、各リニアフィーダパン6の外周端から多めに被計量物が供給され、各計量ホッパ8にも各供給ホッパ5を介して被計量物が多めにそれぞれ供給される結果、組合せが成立しにくくなり、組合せ精度が低下してしまう。
そこで、この実施形態では、組合せ秤の運転を一旦停止させた後の再起動時には、リニアフィーダ7による搬送力を一時的に弱めるようにしている。このため、上述の通常運転用の動作パラメータよりも搬送力を少なくした弱い搬送力の少力運転用の動作パラメータを操作設定表示器15によって予め設定している。この少力運転用の動作パラメータは、搬送力を弱める割合、例えば、50%といった割合で設定される。これによって、通常運転用の動作パラメータとして設定されている各リニアフィーダ7の振動振幅および駆動時間の少なくともいずれか一方、この実施形態では、振動振幅が、少力運転用の動作パラメータとして設定された割合に弱められる。
したがって、少力運転用の動作パラメータとして、例えば、50%が設定されたとすると、組合せ秤の運転を一旦停止させた後の運転の再開時には、一時的に、通常運転用の動作パラメータとして設定されている各リニアフィーダ7の振動振幅が、全て50%に弱められることになる。
また、少力運転用の動作パラメータによる各リニアフィーダ7の制御は、一時的、具体的には、複数回、例えば、3回の搬送が行われる。すなわち、再開後の複数回、例えば、3回の計量サイクルでは、少力運転用の動作パラメータによって各リニアフィーダ7の駆動が制御される。
このように、トップコーン3上の被計量物2が無くなると、組合せ秤を一旦停止し、トップコーン3上の被計量物2の量が、レベル検出器14によって上限値以上になったことが検出されると、運転を再開すると共に、再開時には、リニアフィーダ7による搬送力を、通常の搬送力よりも一次的に弱めて被計量物2を搬送するので、組合せ秤を一旦停止している間に、リニアフィーダパン6の外周端では、被計量物2の層厚が厚くなるけれども、運転の再開時に、計量ホッパ8に投入される被計量物の投入量が多めになるのを防止することができ、これによって、組合せが成立しにくくなるのを回避して、組合せ精度が低下するのを抑制することができる。
その他の構成は、上述の実施形態と同様である。