JP5808957B2 - 組合せ秤 - Google Patents

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Description

本発明は、野菜や果物あるいは菓子類などの被計量物を計量する組合せ秤に関する。
組合せ秤で計量されて所定重量とされた野菜や果物等の被計量物は、例えば包装機によって袋詰めされるのが一般的である。
図8は、特許文献1の従来の組合せ秤の概略構成を模式的に示す図である。
この組合せ秤は、供給装置30からメインフィーダ(分散フィーダ)31の円錐状の中央部に被計量物が供給され、メインフィーダ31では振動によって被計量物をその周縁部方向へ送り出し、メインフィーダ31の周辺に放射状に設置された複数のリニアフィーダ32へ搬送する。
複数のリニアフィーダ32には振動装置が取り付けられており、各々のリニアフィーダ32を振動させることによって被計量物を搬送して複数の供給ホッパ33に投入する。複数の供給ホッパ33では一時的に被計量物を保持し、投入用のゲート34を開放して、供給ホッパ33の下方に配設された計量ホッパ35に被計量物を投入する。各計量ホッパ35では、投入された被計量物の重量が重量センサ36によって計量され、図示しない制御部は、その計量値に基づいて組合せ演算を行うことにより、組合せた計量値の合計である組合せ重量が、目標組合せ重量と一致するか最も近い所定重量範囲の計量ホッパ35の組合せを最適組合せとして選択し、この最適組合せとして選択された計量ホッパ35の排出用のゲート37を開放して被計量物を排出し、集合シュート38を介して包装機39へ投入し、包装機39で包装する。
特開昭62−113024号公報
かかる組合せ秤によって、例えば、ピーマン、タマネギ、ジャガイモなどの被計量物の組合せ計量を行って、例えば、数個入りのパック製品を生産するような場合には、目標組合せ重量に対して被計量物の単体重量が大きいので、所定重量範囲の適量組合せを成立し易くするために、計量ホッパ35には、各計量サイクルで被計量物が1個投入されるように運転される。
すなわち、各計量サイクルでリニアフィーダ32から供給ホッパ33に1個の被計量物が供給されるように、リニアフィーダ32の駆動時間等が設定され、これによって、リニアフィーダ32から供給ホッパ33に1個の被計量物を供給し、更に、供給ホッパ33から計量ホッパ35に1個の被計量物を投入するようにしている。
しかしながら、ピーマン等の被計量物は、産地やロットなどによってサイズや形状あるいは単体重量がばらつくので、リニアフィーダ32の駆動時間等の設定を固定したままでは、リニアフィーダ32から供給ホッパ33へ供給される被計量物が、必ずしも1個にならず、2個以上供給されたり、あるいは、全く供給されなかったりする場合がある。
かかる場合には、所定重量範囲の適量組合せが成立しにくくなり、計量速度が低下したり、組合せ精度が低下して歩留まりが悪くなる。
このため、従来では、被計量物の産地やロットなどが替わって被計量物のサイズや単体重量などが変化し、適量組合せが成立しにくくなったようなときには、その都度、リニアフィーダ32の駆動時間等を再度調整して設定し直しているが、この調整作業は、経験を有し、非常に手間がかかるという課題がある。
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、被計量物のサイズや単体重量などが変化しても、所要数の被計量物を計量部に投入できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明の組合せ秤は、被計量物をそれぞれ搬送して搬送終端から排出する複数の搬送部と、各搬送部に対応して配置されると共に、前記搬送終端から排出される被計量物を保持し、保持した被計量物を下方へ供給する複数の供給部と、各供給部に対応して配置されると共に、各供給部から供給される被計量物を保持し、該保持した被計量物の重量を計量する複数の計量部と、前記計量部で計量される被計量物の計量値に基づいて組合せ演算を行うと共に、前記搬送部の駆動を制御する演算制御部とを備える組合せ秤であって、
前記各搬送部の搬送終端の被計量物をそれぞれ検出する被計量物センサを設け、前記演算制御部は、各駆動時間に亘って前記各搬送部をそれぞれ駆動するものであって、前記各搬送部の駆動を開始してから、前記被計量物センサの検出出力が、所要の変化をするまでの各搬送部の経過時間をそれぞれ計測し、計測した過去の各経過時間に基づいて、次回以降に適用する前記各駆動時間をそれぞれ補正する。
被計量物センサは、搬送終端の被計量物を検出するので、被計量物の有無に応じた検出出力を与える。
したがって、被計量物センサは、搬送終端の被計量物が供給部へ排出供給されることに伴って検出出力が変化することになり、この検出出力の変化に基づいて、搬送部の搬送終端から供給部へ排出供給される被計量物の数を把握することができる。
本発明の組合せ秤によると、演算制御部は、駆動時間に亘って搬送部を駆動し、この駆動の開始から、被計量物センサの検出出力が所要の変化をするまでの経過時間、例えば、所要数の被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給されるのに伴う被計量物センサの検出出力の変化があるまでの経過時間を計測し、計測した経過時間に基づいて、搬送部の駆動時間を補正するので、例えば、被計量物の産地やロットなどが替わって、所要数の被計量物を搬送終端から供給部へ排出供給するのに必要な駆動時間、すなわち、経過時間が変化したときには、それに応じて搬送部の駆動時間を自動的に補正することができる。
このように、被計量物の産地やロットなどが替わって、被計量物のサイズや単体重量などが変化し、所要数の被計量物を搬送終端から供給部へ排出供給するのに必要な駆動時間(経過時間)が変化したときには、それに応じて駆動時間が自動的に補正されるので、従来のように、被計量物の産地やロットなどが替わる度に、搬送部の駆動時間等を調整して設定し直すことなく、所要数の被計量物を搬送終端から供給部へ排出供給することができ、更に、供給部から計量部へ所要数の被計量物を投入することができる。
このように供給部から計量部へ所要数の被計量物を投入することができるので、計量部に被計量物が所要数を超えて投入されたり、あるいは、被計量物が所要数投入されず、適量組合せが成立しにくくなって、計量速度が低下したり、歩留まりが低下するのを防止することができる。
(2)本発明の組合せ秤の他の実施態様では、前記被計量物センサの検出出力の前記所要の変化が、被計量物を検出している検出状態から被計量物を検出していない非検出状態へ所要回数の変化であり、前記演算制御部は、前記駆動時間内に、前記被計量物センサの検出出力の前記所要の変化があったときには、前記搬送部の駆動を停止させる。
所要回数とは、各搬送部の搬送終端から各供給部に排出供給される被計量物の数に対応した回数である。
この実施態様によると、演算制御部は、駆動時間に亘る搬送部の駆動を開始し、駆動時間内に、搬送終端の所要数の被計量物が供給部へ排出供給されることに伴って被計量物センサの検出出力が、被計量物を検出している検出状態から被計量物を検出していない非検出状態へ所要回数変化したときには、所要数の被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給されたとして、搬送部の駆動を停止するので、駆動時間を長めに補正してその駆動時間内に、所要数の被計量物を、搬送終端から供給部へ排出供給できる一方、所要数の被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給できたときには、搬送部を直ちに停止することができるので、所要数を超えて被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給されることがない。
(3)本発明の組合せ秤の好ましい実施態様では、前記演算制御部は、計測した過去の前記各経過時間に基づいて、搬送部毎の移動平均値をそれぞれ算出し、算出した各移動平均値に、補正値をそれぞれ加算して、次回以降に適用する補正した前記各駆動時間とする。
この実施態様によると、搬送部の駆動を開始し、被計量物センサの検出出力が所要の変化をするまで、すなわち、所要数の被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給されるまでの経過時間の移動平均値に補正値を加算して補正した駆動時間とするので、補正した駆動時間に亘って搬送部を駆動することによって、この駆動時間内に、所要数の被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給されることになる。
(4)上記(3)の実施態様では、前記補正値が、前記移動平均値と共に算出した搬送部毎の各標準偏差に、係数を乗じた値としてもよい。
この実施態様によると、係数の選択によって、駆動時間の補正量を調整することができる。
(5)本発明の組合せ秤の更に他の実施態様では、前記複数の搬送部は、被計量物を振動によって搬送する複数の振動フィーダであり、前記複数の供給部は、保持した被計量物を前記計量部に投入する複数の供給ホッパであり、前記複数の計量部は、重量センサによって被計量物の重量を計量する複数の計量ホッパであり、前記演算制御部は、前記振動フィーダの駆動を制御する。
この実施態様によると、演算制御部は、振動フィーダの駆動を開始して、被計量物センサの検出出力が所要の変化をするまで、すなわち、所要数の被計量物が搬送終端から供給ホッパへ排出供給されるまでの振動フィーダの経過時間を計測し、計測した経過時間に基づいて、振動フィーダの駆動時間を補正するので、例えば、被計量物の産地やロットなどが切替わっても、駆動時間等を設定し直すことなく、所要数の被計量物を、搬送終端から供給ホッパに排出供給し、この供給ホッパから計量ホッパに所要数の被計量物を投入することができる。このように供給ホッパから計量ホッパへ所要数の被計量物を投入することができるので、計量ホッパに被計量物が所要数を超えて投入されたり、あるいは、被計量物が所要数投入されず、適量組合せが成立しにくくなって、計量速度が低下したり、歩留まりが低下するのを防止することができる。
本発明によると、演算制御部は、駆動時間に亘って搬送部を駆動し、この駆動の開始から、被計量物センサの検出出力が所要の変化をするまでの経過時間、例えば、所要数の被計量物が搬送終端から供給部へ排出供給されるのに伴う被計量物センサの検出出力の変化があるまでの経過時間を計測し、計測した経過時間に基づいて、搬送部の駆動時間を補正するので、例えば、被計量物の産地やロットなどが替わって、所要数の被計量物を搬送終端から供給部へ排出供給するのに必要な駆動時間、すなわち、経過時間が変化したときには、それに応じて搬送部の駆動時間を自動的に補正することができる。
したがって、従来のように、被計量物の産地やロットなどが替わる度に、搬送部の駆動時間等を調整して設定し直すことなく、所要数の被計量物を搬送終端から供給部へ排出供給することができ、更に、供給部から計量部へ所要数の被計量物を投入することができ、これによって、計量部に被計量物が所要数を超えて投入されたり、あるいは、被計量物が所要数投入されず、適量組合せが成立しにくくなって、計量速度が低下したり、歩留まりが低下するのを防止することができる。
図1は本発明の実施形態の組合せ秤の概略構成を示す模式図である。 図2は図1の組合せ秤の概略構成を示すブロック図である。 図3は組合せ秤の動作を説明するためのフローチャートである。 図4は組合せ秤の動作例を説明するためのタイムチャートである。 図5は図3のリニアフィーダ制御の詳細を示すフローチャートである。 図6は本発明の他の実施形態の組合せ秤の動作例を説明するためのタイムチャートである。 図7は図6の実施形態のリニアフィーダ制御の詳細を示すフローチャートである。 図8は従来例の組合せ秤の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一つの実施形態に係る組合せ秤の概略構成を示す模式図である。この実施形態の組合せ秤は、その装置上部の中央に、供給装置1から供給される被計量物20を振動によって放射状に分散させる円錐形のトップコーン3と、このトップコーン3を振動させるメインフィーダ(分散フィーダ)4と、トップコーン3及びメインフィーダ4を支持し、トップコーン3に供給される被計量物の量を計測するトップコーン用重量センサ5とを備えている。
被計量物20は、特に限定されないが、例えば、ピーマン、パプリカ、トマト、ジャガイモ等の野菜類やオレンジ、リンゴ等の果物類などの計量に好適であり、組合せ計量を行って複数個入りの包装品を生産するのに好適である。
供給装置1は、図示しないベルトコンベアから供給されるピーマン等の被計量物20を振動によって搬送してトップコーン3の中央部へ供給する。トップコーン3では、供給装置1からその中央部に供給される被計量物20を振動によってその周縁部方向へ搬送する。トップコーン3の周辺には、トップコーン3から送られてきた被計量物20を複数の各供給ホッパ12に搬送する複数のリニアフィーダパン6と、このリニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ8とが放射状に設けられている。
各リニアフィーダパン6の周縁部下方には、供給部としての複数の供給ホッパ12が設けられ、各供給ホッパ12の下方には、計量部としての計量ホッパ13がそれぞれ設けられ、両ホッパ12,13は、円周状に配置されている。供給ホッパ12及び計量ホッパ13の下部には、開閉可能な投入用のゲート12a及び排出用のゲート13aがそれぞれ設けられている。
供給ホッパ12は、リニアフィーダパン6によって搬送されてその先端である搬送終端6aから落下排出される被計量物20を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ13が空になると投入用のゲート12aを開放して被計量物20を計量ホッパ13へ落下投入する。また、各計量ホッパ13には、計量ホッパ13内の被計量物20の重量を計測するロードセル等の重量センサ10がそれぞれ連結され、各重量センサ10による計量値は制御装置9へ出力される。
複数のリニアフィーダパン6及び各リニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ8によって、対応する各供給ホッパ12に被計量物20をそれぞれ搬送する複数の搬送部が構成される。
計量ホッパ13は、被計量物20を集合シュート14へ排出可能である。制御装置9による後述の組合せ演算によって、複数の計量ホッパ13の中から被計量物20を排出すべき計量ホッパ13の適量組合せが求められ、包装機15から排出要求信号の入力があると、その適量組合せに該当する計量ホッパ13から被計量物20が集合シュート14へ排出され、更にその下方の包装機15へと投入されて包装される。
制御装置9には、操作設定表示部11によって、動作パラメータなどの設定が行なわれ、この操作設定表示部11は、例えばタッチパネル等を用いて構成され、運転速度や組合せ計量値等を画面に表示する。設定される動作パラメータには、組合せ演算における目標値である目標組合せ重量及びそれに対する許容範囲、メインフィーダ4の振動の振幅や駆動時間、及び、リニアフィーダ8の振動の振幅や駆動時間等がある。
制御装置9では、供給装置1の動作制御および組合せ秤の全体の動作制御を行うと共に、組合せ演算を行う。組合せ演算では、計量ホッパ13内の被計量物20の重量が重量センサ10によって計量される。複数の計量ホッパ13の中から、被計量物20の重量値の合計である組合せ重量が、目標組合せ重量に等しいあるいは許容範囲内の最も近い所定重量範囲となる最適組合せが1つ求められる。
この実施形態では、ピーマン等の被計量物20の組合せ計量を行って、目標組合せ重量及びその許容範囲で規定される所定重量範囲となる複数個の被計量物20を包装機15へ排出し、包装機15で複数個の被計量物20を包装する。
前記目標組合せ重量に対して、ピーマン等の被計量物20の単体重量が大きいので、所定重量範囲の適量組合せを成立し易くするために、計量ホッパ13には、各計量サイクルで被計量物20が供給ホッパ12から所要数として、1個投入されるようにしている。
供給ホッパ12から計量ホッパ13に、被計量物20を1個投入するためには、各計量サイクルで、リニアフィーダパン6から供給ホッパ12に被計量物20を1個供給する必要がある。
従来では、上述のように、リニアフィーダパン6から供給ホッパ12に被計量物20を1個供給するように、リニアフィーダパン6を振動させるリニアフィーダ8による振動の駆動時間などが設定される。
かかる設定を固定したままでは、ピーマン等の被計量物20が、産地やロットなどによってサイズや形状あるいは単体重量がばらつくために、リニアフィーダパン6から供給ホッパ12へ供給される被計量物20が、必ずしも1個にならず、2個以上供給されたり、あるいは、全く供給されなかったりする場合が生じ、このため、リニアフィーダ8による振動の駆動時間などを再度調整して設定し直す必要があるが、かかる調整は、経験が必要であって、手間がかかるという難点がある。
そこで、この実施形態では、各リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20をそれぞれ検出する複数の被計量物センサ7をそれぞれ設け、制御装置9は、被計量物センサ7の検出出力に基づいて、リニアフィーダパン6から供給ホッパ12に被計量物20が1個供給されるように、リニアフィーダ8の駆動時間を補正するようにしている。
被計量物センサ7は、例えば、光電センサからなり、リニアフィーダパン6の搬送終端6aにおける被計量物20を検出するものであり、被計量物20が存在しているときには、検出状態に対応する、例えばハイレベルの検出出力を与え、被計量物20が存在していないときには、非検出状態に対応するローレベルの検出出力を与える。この実施形態では、被計量物を検出する被計量物センサ7として、光電センサを用いているが、光電センサに限らず、リミットスイッチなどの他のセンサを用いてもよい。
図1では、簡略化して示しているが、リニアフィーダパン6上では、隣合う被計量物20同士が当接して隙間がない状態で連続的に搬送される。
被計量物センサ7の搬送終端6aにおける検出領域は、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が供給ホッパ12に落下供給された時点から次の被計量物20が前記検出領域内に搬入される時点までの期間に亘って被計量物20が存在せず、前記次の被計量物20が前記検出領域内に搬入された時点から検出領域を搬送されて供給ホッパ12に落下供給される時点までの期間は、被計量物20が前記検出領域に存在するように設定されている。
したがって、被計量物センサ7は、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が供給ホッパ12に落下した時点から次の被計量物20が検出領域内に搬入される時点までの期間に亘って、被計量物20を検出していない非検出状態に対応する検出出力を与え、次の被計量物20が検出領域内に搬入された時点から供給ホッパ12に落下供給される時点までの期間は、被計量物20を検出している検出状態に対応する検出出力を与えることになる。
制御装置9は、設定された駆動時間に亘ってリニアフィーダ8を駆動するのであるが、リニアフィーダ8の駆動を開始し、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が供給ホッパ12に落下したことが、被計量物センサ7によって検出されるまでの経過時間を計測し、計測した経過時間に基づいて、前記駆動時間を補正するようにしている。
図2は、この実施形態における組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図であり、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
図2に示すように、制御装置9は、演算制御部としてのCPU部16と、メモリ部17と、A/D変換回路部18と、ゲート駆動回路部19と、振動制御回路部21と、包装機15に接続されたI/O回路部22と、被計量物センサ7の検出出力が与えられるI/O回路部25とを備えている。
演算制御部としてのCPU部16は、各部を制御すると共に、組合せ演算を行う。メモリ部17は、組合せ秤の動作プログラム及び設定される動作パラメータ等を記憶しており、CPU部16に対する演算などの作業領域となる。
A/D変換回路部18は、トップコーン3上の被計量物20の重量を検出するトップコーン用重量センサ5及び各計量ホッパ13の被計量物20の重量を検出する各重量センサ10からのアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU部16へ出力する。また、CPU部16には、I/O回路部25を介して各リニアフィーダパン6の搬送終端6aにおける被計量物20をそれぞれ検出する被計量物センサ7からの検出出力が与えられる。
ゲート駆動回路部19は、CPU部16からの制御信号に基づいて、供給ホッパ12の投入用のゲート12a及び計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開閉を制御する。振動制御回路部21は、CPU部16からの制御信号に基づいて、供給装置1、メインフィーダ4及び各リニアフィーダ8のそれぞれの振動動作を制御する。また、CPU部16は、操作設定表示部11と相互に通信できるように接続されている。
制御装置9は、CPU部16がメモリ部17に記憶されている動作プログラムを実行することにより、供給装置1及び組合せ秤全体の動作を制御する。
組合せ秤では、上述のような動作を行うための多数の動作パラメータの設定が必要であり、その設定は操作者が操作設定表示部11を用いて行い、設定された動作パラメータの値はCPU部16へ送られ、メモリ部17に記憶される。
図3は、この実施形態の組合せ秤の全体の処理動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、制御装置9は、トップコーン用重量センサ5の検出出力に基づいて、供給装置1をON/OFF制御して、トップコーン3上への被計量物20の供給量を制御する供給装置制御を行う(ステップs1)。
次に、トップコーン3を振動させるメインフィーダ4の駆動を制御してトップコーン3上の被計量物20を周囲へ分散させてリニアフィーダパン6に被計量物20を供給するメインフィーダ制御を行う(ステップs2)。
次に、リニアフィーダパン6を振動させるリニアフィーダ8の駆動を制御して、空の供給ホッパ12に対応するリニアフィーダパン6を振動させてリニアフィーダパン6上の被計量物20を当該空の供給ホッパ12に供給するリニアフィーダ制御を行う(ステップs3)。
次に、ステップs4の供給ホッパ制御に移る。この供給ホッパ制御では、空の計量ホッパ13に対応する供給ホッパ12の投入用のゲート12aを開放して、被計量物20を当該空の計量ホッパ13へ投入し、ステップs5へ移る。
ステップs5では、計量ホッパ13に被計量物20が供給されると、対応する重量センサ10によって、前記計量ホッパ13に供給された被計量物20の重量を計量し、計量値を制御装置9に取込む計量制御を行う。
次に、計量ホッパ13に供給されている被計量物20の重量に基づいて、組合せ演算を行い、被計量物20の重量を種々組合せた合計重量である組合せ重量が、目標組合せ重量に等しいか、あるいは、目標組合せ重量よりも重く、かつ、目標組合せ重量に近い所定重量範囲の計量ホッパ13の組合せである最適組合せの選択を行う(ステップs6)。その後、包装機15からの排出要求信号の入力があるか否かを判断し(ステップs7)、排出要求信号の入力があると、組合せ演算で選択された最適組合せの計量ホッパ13の排出用のゲート13aを開放して被計量物20を排出する計量ホッパ制御を行い(ステップs8)、ステップs1に戻る。以下、上述と同様の計量サイクルを繰り返すことによって、最適組合せの被計量物20が包装機15へと排出される。
この実施形態では、ピーマン等の被計量物20が、産地やロットなどが切替わってサイズや形状あるいは単体重量が変化しても、リニアフィーダパン6を振動させるリニアフィーダ8による振動の駆動時間などを設定し直すことなく、リニアフィーダパン6から供給ホッパ12に被計量物20を1個供給できるようにするために、次のようにしている。
すなわち、各リニアフィーダ8を設定された駆動時間に亘って駆動すると共に、各リニアフィーダ8の駆動を開始してから、各リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20を検出する被計量物センサ7の検出出力が所要の変化をするまでの経過時間、具体的には、被計量物センサ7の検出出力が、被計量物を検出している検出状態から被計量物を検出していない非検出状態へ1回変化するまでの経過時間をそれぞれ計測し、計測した各経過時間に基づいて、次回以降の各駆動時間を補正するものである。
被計量物センサ7は、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20を検出するので、搬送終端6aの被計量物20の1個が供給ホッパ12に落下供給されると、被計量物センサ7の検出出力は、被計量物20を検出している検出状態から被計量物20を検出していない非検出状態へ1回変化することになる。
したがって、リニアフィーダ8の駆動を開始してから、被計量物センサ7の検出出力が、被計量物を検出している検出状態から被計量物を検出していない非検出状態へ1回変化するまでの経過時間を計測するということは、リニアフィーダ8の駆動を開始してから、搬送終端6aの被計量物20の1個が供給ホッパ12に落下供給されるまでの駆動時間を計測することになる。
この実施形態では、駆動時間の補正は、計測した経過時間の移動平均値に補正値を加算することによって行う。
このように被計量物センサ7の検出出力に基づいて、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が、供給ホッパ12に1個供給されるまでの経過時間を計測し、計測した経過時間に基づいて、次回以降の駆動時間を補正するので、例えば、ピーマン等の被計量物20の産地やロットが替わってサイズや形状あるいは単体重量が変化し、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が、供給ホッパ12に1個供給されるまでの経過時間(駆動時間)が変化すると、その変化に応じて駆動時間が補正されることになる。これによって、従来例のように、被計量物20の産地やロットが替わった場合に、リニアフィーダ8の駆動時間などを再度調整して設定し直す必要がない。
次に、この実施形態の駆動時間の補正について、更に詳細に説明する。
この実施形態では、各リニアフィーダ8の駆動をそれぞれ開始してから、各被計量物センサ7によって被計量物20の落下がそれぞれ検出されるまでの各経過時間をそれぞれ計測し、計測した各経過時間の各移動平均値及び各標準偏差をそれぞれ算出し、各移動平均値に、各標準偏差に係数を乗じた補正値を加算した値を、次回以降の各リニアフィーダ8の駆動時間としている。
ここで、リニアフィーダの駆動による被計量物の落下の確率変数Xが、正規分布N(μ,σ2)に従うとすると、駆動を開始してから落下を検出するまでの経過時間の平均値μからのずれが±1σ以下の範囲にXが含まれる確率は68.26%、前記経過時間の平均値μからのずれが±2σ以下の範囲にXが含まれる確率は95.44%、更に前記経過時間の平均値μからのずれが±3σ以下の範囲にXが含まれる確率は、99.74%となる。
したがって、補正した駆動時間を、前記経過時間の平均値μ+標準偏差σとすると、68.26%の被計量物20は、その補正した駆動時間内に落下し、補正した駆動時間を、前記経過時間の平均値μ+2倍の標準偏差2σとすると、95.44%の被計量物20は、その補正した駆動時間内に落下し、補正した駆動時間を、前記経過時間の平均値μ+3倍の標準偏差3σとすると、99.74%の被計量物20は、その補正した駆動時間内に落下することになる。
そこで、この実施形態では、計測した経過時間の移動平均値μに、標準偏差σに係数3を乗じた補正値を加算し、この加算した値(μ+3σ)を、補正した駆動時間とするようにしている。
図4は、この実施形態の動作の一例を説明するためのタイムチャートであり、計量ホッパ13、供給ホッパ12、リニアフィーダ8及び被計量物センサ7の対応する一組の状態を代表的に示すものである。図4(a)は計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開閉状態を、図4(b)は供給ホッパ12の投入用のゲート12aの開閉状態を、図4(c)はリニアフィーダ8の駆動状態を、図4(d)は被計量物センサ7の検出出力をそれぞれ示している。
先ず、計量サイクルT1では、適量組合せに選択された計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開放が、図4(a)に示されるようにt1の時点で開始され、計量ホッパ13の被計量物20が集合シュート14に排出されて包装機15に投入され、包装機15で包装される。
被計量物20を排出して空となった計量ホッパ13に対して、供給ホッパ12の投入用ゲート12aの開放が、図4(b)に示されるように開始され、供給ホッパ12から計量ホッパ13へ被計量物20が投入される。
次に、被計量物20を計量ホッパ13に投入して空となった供給ホッパ12に対して被計量物20を供給するために、図4(c)に示されるようにリニアフィーダ8の駆動時間Tdに亘る駆動を開始する。
図4(d)に示される被計量物センサ7の検出出力は、計量サイクルT1よりも前の計量サイクルにおいて、被計量物20を検出している検出状態に対応するオンとなっている。これは、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が、供給ホッパ12へ落下した時点以後もリニアフィーダ8が駆動時間の終了まで駆動されるために、新たな被計量物20が、被計量物センサ7の検出領域内に搬入されるからである。
この実施形態では、図4(c)に示されるリニアフィーダ8の駆動時間Td内に、図4(d)に示される被計量物センサ7の検出出力が、オンの検出状態からオフの非検出状態に変化したときには、その時点t4、すなわち、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから被計量物20が、供給ホッパ12に1個落下供給された時点t4までのリニアフィーダ駆動開始時点からの経過時間Tmを計測し、それまでに計測した経過時間Tmの計測結果に基づいて、上述のように、次回以降の駆動時間Tdを補正するようにしている。リニアフィーダ8は、被計量物センサ7の検出出力がオフの非検出状態に変化した時点t4以降も駆動時間Tdに亘って駆動される、すなわち、t5の時点まで駆動されるので、次の被計量物20が、被計量物センサ7の検出領域内に搬入され、被計量物センサ7の検出出力が、図4(d)に示されるように、非検出状態に対応するオフから検出状態に対応するオンに変化する。
次の計量サイクルT2においても、適量組合せに選択された計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開放が、図4(a)に示されるようにt6の時点で開始され、被計量物20が集合シュート14に排出される。被計量物20を排出して空となった計量ホッパ13に対して供給ホッパ12の投入用ゲート12aの開放が、図4(b)に示されるように開始され、供給ホッパ12から計量ホッパ13へ被計量物20が投入される。
次に、被計量物20を計量ホッパ13に投入して空となった供給ホッパ12に対して被計量物20を供給するために、図4(c)に示されるように、リニアフィーダ8の駆動時間Tdに亘る駆動を開始する。
リニアフィーダ8の駆動時間Td内に、図4(d)に示される被計量物センサ7の検出出力が、オンの検出状態からオフの非検出状態に変化したときには、その時点t9、すなわち、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから被計量物20が1個落下供給された時点t9までのリニアフィーダ駆動開始時点からの経過時間Tmを計測し、それまでの経過時間Tmの計測結果に基づいて、次回以降の駆動時間Tdを補正する。
このようにリニアフィーダ8の駆動時間Tdに亘る駆動を開始して、被計量物センサ7の検出出力が、検出状態に対応するオンから非検出状態に対応するオフに変化する時点、すなわち、駆動を開始してから、被計量物20が、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから供給ホッパ12に1個落下供給される時点までの経過時間Tmを計測し、次回以降の駆動時間Tdを補正するので、ピーマン等の被計量物20のサイズや単体重量などが産地やロットなどによって変化して経過時間Tmが変化したときには、それに応じて駆動時間Tdが補正されることになる。
これによって、被計量物20のサイズや単体重量などが産地やロットによって変化しても、リニアフィーダ8を駆動時間Tdに亘って駆動することによって、被計量物20を、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから供給ホッパ12に1個供給することができる。
しかも、被計量物20のサイズや単体重量などが産地やロットによって変化したときに、従来のように、リニアフィーダ32の駆動時間等を再度調整して設定し直すといった作業も不要となる。
図5は、この実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
この図5の処理は、一定時間、例えば、10ms毎に実行される。
先ず、1〜nの複数のリニアフィーダ8を特定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs351)。
次に、リニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs352)、オンしているときには、リニアフィーダ8(k)の駆動開始からの経過時間を計測するリニアフィーダ経過時間計測タイマをセットして経過時間の計測を開始すると共に(ステップs353)、リニアフィーダ8(k)の駆動時間を計測するリニアフィーダ駆動時間計測タイマをセットして駆動時間の計測を開始する(ステップs354)。
次に、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオンし(ステップs355)、リニアフィーダ8(k)の駆動を開始してステップs369に移る(ステップs356)。
ステップs369では、番号kを1つ増加し、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs370)、n+1になっていないときには、ステップs352に戻って次のリニアフィーダ8について同様の処理を行ない、n+1になったときには、複数のリニアフィーダ8について処理が終了したとして終了する。
ステップs352において、リニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしていないときには、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs357)、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグがオンしているときには、リニアフィーダ8(k)が駆動されているので、被計量物センサ7が、被計量物20の落下を検出したか否か、すなわち、被計量物センサ7の検出出力が、オンの検出状態からオフの非検出状態に変化したか否かを判断する(ステップs358)。
ステップs358において、被計量物20の落下を検出していないときには、リニアフィーダ8(k)の経過時間計測タイマの計測時間を増加し(ステップs359)、リニアフィーダ8(k)の駆動時間計測タイマを減算し(ステップs360)、この駆動時間計測タイマが駆動時間となったか否か、すなわち、タイムアップしたか否かを判断し(ステップs361)、タイムアップしたときには、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオフし(ステップs367)、リニアフィーダ8(k)の駆動を停止してステップs369に移る。また、ステップs361において、タイムアップしていないときには、ステップs369に移る。
ステップs358において、被計量物20の落下を検出したときには、リニアフィーダ8(k)の経過時間計測タイマの計測時間、すなわち、計測した経過時間を記憶し(ステップs362)、それまでに経過時間計測タイマによって計測された経過時間の記憶値の所定回分の移動平均値を算出すると共に、標準偏差を算出し、この移動平均値(μ)に3倍の標準偏差(3σ)を加算した時間を、リニアフィーダ8(k)の暫定の駆動時間とし(ステップs363)、この暫定の駆動時間が閾値、例えば、次の計量サイクルに悪影響を与えないリニアフィーダ8の最大の駆動時間以下であるか否かを判断し(ステップs364)、閾値以下でないときには、ステップs369に移り、閾値以下であるときには、暫定の駆動時間を、次回以降のリニアフィーダ8(k)の新たな駆動時間とし、ステップs369に移る(ステップs365)。
この実施形態によれば、駆動時間が、実測された経過動時間によって自動的に適切な駆動時間に補正されることになる。
(実施形態2)
上述の実施形態では、リニアフィーダ8は、駆動時間が終了するまで駆動するようにしたけれども、本発明の他の実施形態として、駆動時間内に、被計量物センサ7の検出出力が、被計量物を検出している検出状態から被計量物を検出していない非検出状態へ変化した時点、すなわち、搬送終端6aの被計量物20が。供給ホッパ12に落下供給された時点でリニアフィーダ8の駆動を直ちに停止するようにしてもよい。
図6は、この実施形態の動作の一例を説明するための図4に対応するタイムチャートであり、図6(a)は計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開閉状態を、図6(b)は供給ホッパ12の投入用のゲート12aの開閉状態を、図6(c)はリニアフィーダ8の駆動状態を、図6(d)は被計量物センサ7の検出出力をそれぞれ示している。
先ず、計量サイクルT1では、適量組合せに選択された計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開放が、図6(a)に示されるようにt1の時点で開始され、計量ホッパ13の被計量物20が集合シュート14に排出されて包装機15に投入され、包装機15で包装される。
被計量物20を排出して空となった計量ホッパ13に対して、供給ホッパ12の投入用ゲート12aの開放が、図6(b)に示されるように開始され、供給ホッパ12から計量ホッパ13へ被計量物20が投入される。
次に、被計量物20を計量ホッパ13に投入して空となった供給ホッパ12に対して被計量物20を供給するために、図6(c)に示されるようにリニアフィーダ8の駆動時間Tdに亘る駆動を開始する。
図6(d)に示される被計量物センサ7の検出出力は、計量サイクルT1よりも前の計量サイクルにおいて、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物20が、供給ホッパ12へ落下した時点でリニアフィーダ8の駆動が直ちに停止されるので、リニアフィーダパン6の搬送終端6aの被計量物センサ7の検出領域内には、新たな被計量物20が搬入されておらず、非検出状態に対応するオフとなっている。
図6(c)に示されるリニアフィーダ8の駆動の開始によって、新たな被計量物20が、被計量物センサ7の搬送終端6aの検出領域に搬送されるので、被計量物センサ7の検出出力は、図6(d)に示されるようにt4の時点で被計量物20を検出している検出状態に対応するオンに変化する。
この実施形態では、図6(c)に示されるリニアフィーダ8の駆動時間Td内に、図6(d)に示される被計量物センサ7の検出出力がオンの検出状態からオフの非検出状態に変化したときには、その時点t5、すなわち、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから被計量物20が、供給ホッパ12に1個落下供給されたとしてリニアフィーダ8の駆動を直ちに停止するようにしている。
また、リニアフィーダ8の駆動を開始してから、被計量物センサ7の検出出力がオフの非検出状態に変化する時点t5までの経過時間Tmを上述の実施形態と同様に計測し、それまでの経過時間の計測結果に基づいて、上述の実施形態と同様に、次回以降の駆動時間Tdを補正するようにしている。
次の計量サイクルT2においても、適量組合せに選択された計量ホッパ13の排出用のゲート13aの開放が、図6(a)に示されるようにt6の時点で開始され、被計量物20が集合シュート14に排出される。被計量物20を排出して空となった計量ホッパ13に対して供給ホッパ12の投入用ゲート12aの開放が、図6(b)に示されるように開始され、供給ホッパ12から計量ホッパ13へ被計量物20が投入される。
次に、被計量物20を計量ホッパ13に投入して空となった供給ホッパ12に対して被計量物20を供給するために、図6(c)に示されるように、リニアフィーダ8の駆動を開始し、これによって、次の被計量物20が、被計量物センサ7の検出領域内に搬送され、被計量物センサ7の検出出力が、図6(d)に示されるように、t9の時点で検出状態に対応するオンに変化する。
リニアフィーダ8の駆動時間Td内に、被計量物センサ7の検出出力が、オンの検出状態からオフの非検出状態に変化したときには、その時点t10、すなわち、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから被計量物20が1個落下供給されたときにリニアフィーダ8の駆動を直ちに停止すると共に、リニアフィーダ8の駆動を開始してから被計量物センサ7の検出出力が、オフの非検出状態に変化する時点t10までの経過時間Tmを計測し、それまでの経過時間の計測結果に基づいて、次回以降の駆動時間Tdを補正する。
このようにリニアフィーダ8の駆動を開始して、駆動時間Td内において、被計量物センサ7の検出出力が検出状態に対応するオンから非検出状態に対応するオフに変化したときに、被計量物20が、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから供給ホッパ12に1個落下供給されたとして、リニアフィーダ8の駆動を直ちに停止する一方、リニアフィーダ8の経過時間Tmを計測し、次回以降の駆動時間Tdを補正するので、ピーマン等の被計量物20のサイズや単体重量などが産地やロットによってばらついても、リニアフィーダ8を駆動時間Tdに亘って駆動する間に、被計量物20を、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから供給ホッパ12に1個供給することができる。
しかも、駆動時間Td内に、計量物20が、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから供給ホッパ12に1個落下供給されたときには、リニアフィーダ8の駆動を直ちに停止するので、被計量物20が供給ホッパ12に2個以上供給されるのを防ぐことができ、これによって、計量速度が低下したり、歩留まりが悪くなるのを防止することができる。
しかも、被計量物20のサイズや単体重量などが産地やロットによってばらついたときに、従来のように、リニアフィーダ32の駆動時間等を再度調整して設定し直すといった作業も不要となる。
図7は、この実施形態の動作を説明するためのフローチャートであり、上述の実施形態の図5に対応するフローチャートである。
先ず、1〜nの複数のリニアフィーダ8を特定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs351)。
次に、リニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs352)、オンしているときには、リニアフィーダ8(k)の駆動開始からの経過時間を計測するリニアフィーダ経過時間計測タイマをセットして経過時間の計測を開始すると共に(ステップs353)、リニアフィーダ8(k)の駆動時間を計測するリニアフィーダ駆動時間計測タイマをセットして駆動制限時間の計測を開始する(ステップs354)。
次に、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオンし(ステップs355)、リニアフィーダ8(k)の駆動を開始してステップs369に移る(ステップs356)。
ステップs369では、番号kを1つ増加し、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs370)、n+1になっていないときには、ステップs352に戻って次のリニアフィーダ8について同様の処理を行ない、n+1になったときには、複数のリニアフィーダ8について処理が終了したとして終了する。
ステップs352において、リニアフィーダ8(k)の駆動フラグがオンしていないときには、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグがオンしているか否かを判断し(ステップs357)、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグがオンしているときには、リニアフィーダ8(k)が駆動されているので、被計量物センサ7が、被計量物20の落下を検出したか否か、すなわち、被計量物センサ7の検出出力が、オンの検出状態からオフの非検出状態に変化したか否かを判断する(ステップs358)。
ステップs358において、被計量物20の落下を検出していないときには、リニアフィーダ8(k)の経過時間計測タイマの計測時間を増加し(ステップs359)、リニアフィーダ8(k)の駆動時間計測タイマを減算し(ステップs360)、この駆動時間計測タイマが駆動時間となったか否か、すなわち、タイムアップしたか否かを判断し(ステップs361)、タイムアップしたときには、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオフし(ステップs367)、リニアフィーダ8(k)の駆動を停止してステップs369に移る。また、ステップs361において、タイムアップしていないときには、ステップs369に移る。
ステップs358において、被計量物20の落下を検出したときには、リニアフィーダ8(k)の経過時間計測タイマの計測時間を記憶し(ステップs362)、それまでの経過時間計測タイマによる計測時間の記憶値の所定回分の移動平均値を算出すると共に、標準偏差を算出し、この移動平均値(μ)に3倍の標準偏差(3σ)を加算した時間を、リニアフィーダ8(k)の暫定の駆動時間とし(ステップs363)、この暫定の駆動制限時間が閾値、例えば、駆動制限時間以下であるか否かを判断し(ステップs364)、閾値以下でないときには、ステップs366に移り、閾値以下であるときには、暫定の駆動時間を、次回以降のリニアフィーダ8(k)の新たな駆動時間とし、ステップs366に移る(ステップs365)。
ステップs366では、リニアフィーダ8(k)の駆動時間計測タイマを初期化してステップs367に移り、リニアフィーダ8(k)の駆動中フラグをオフし、リニアフィーダ8(k)の駆動を停止してステップs369に移る(ステップs368)。
この実施形態によれば、駆動時間が、実測された経過時間によって自動的に駆動時間が補正されると共に、駆動時間内に、搬送終端6aの被計量物20が供給ホッパ12に落下供給されたときには、直ちに駆動が停止されるので、被計量物20が2個以上供給ホッパ12に落下供給されることがない。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、リニアフィーダ8は、補正された駆動時間を越えて駆動しなかったけれども、本発明の他の実施形態として、駆動時間内に、被計量物センサ7の検出出力が検出状態に対応するオンから非検出状態に対応するオフに変化しないときには、リニアフィーダ8の駆動時間を、被計量物センサ7の検出出力が検出状態に対応するオンから非検出状態に対応するオフに変化するまで延長するようにしてもよい。
この場合、リニアフィーダ8の駆動時間を無制限に延長すると、次の計量サイクルにおける供給ホッパ12の投入用のゲート12aが開閉している期間に被計量物20が落下して、ゲート12aに挟まったり、直接、計量ホッパ13に投入されることになるので、駆動制限時間になったときには、強制的に駆動を停止させればよい。
上述の各実施形態では、被計量物20を、リニアフィーダパン6の搬送終端6aから供給ホッパ12に、所要数として1個供給する場合に適用して説明したけれども、本発明は、1個に限らず、複数個を供給するようにしてもよいのは勿論である。この場合には、被計量物センサ7の検出出力が、検出状態から非検出状態に変化し、更に、検出状態、非検出状態に順次複数回変化するのに基づいて、所要数が供給されたとして経過時間を計測すればよい。
上述の各実施形態では、リニアフィーダ8の駆動を開始して、被計量物センサ7の検出出力が、検出状態から非検出状態に変化したときに、被計量物20が落下したとして経過時間を計測したけれども、本発明の他の実施形態として、被計量物センサ7の検出領域の設定などによって、被計量物センサ7の検出出力が、非検出状態から検出状態に変化したときに、被計量物20が落下したとして経過時間を計測するようにしてもよい。
1 供給装置
3 トップコーン
4 メインフィーダ
5 トップコーン用重量センサ
6 リニアフィーダパン
7 被計量物センサ
8 リニアフィーダ
9 制御装置
10 重量センサ
12 供給ホッパ
13 計量ホッパ
15 包装機
16 CPU部
20 被計量物

Claims (5)

  1. 被計量物をそれぞれ搬送して搬送終端から排出する複数の搬送部と、
    各搬送部に対応して配置されると共に、前記搬送終端から排出される被計量物を保持し、保持した被計量物を下方へ供給する複数の供給部と、
    各供給部に対応して配置されると共に、各供給部から供給される被計量物を保持し、該保持した被計量物の重量を計量する複数の計量部と、
    前記計量部で計量される被計量物の計量値に基づいて組合せ演算を行うと共に、前記搬送部の駆動を制御する演算制御部と、
    を備える組合せ秤であって、
    前記各搬送部の搬送終端の被計量物をそれぞれ検出する被計量物センサを設け、
    前記演算制御部は、各駆動時間に亘って前記各搬送部をそれぞれ駆動するものであって、前記各搬送部の駆動を開始してから、前記被計量物センサの検出出力が、所要の変化をするまでの各搬送部の経過時間をそれぞれ計測し、計測した過去の各経過時間に基づいて、次回以降に適用する前記各駆動時間をそれぞれ補正する、
    ことを特徴とする組合せ秤。
  2. 前記被計量物センサの検出出力の前記所要の変化が、被計量物を検出している検出状態から被計量物を検出していない非検出状態へ所要回数の変化であり、
    前記演算制御部は、前記駆動時間内に、前記被計量物センサの検出出力の前記所要の変化があったときには、前記搬送部の駆動を停止させる、
    請求項1に記載の組合せ秤。
  3. 前記演算制御部は、計測した過去の前記各経過時間に基づいて、搬送部毎の移動平均値をそれぞれ算出し、算出した各移動平均値に、補正値をそれぞれ加算して、次回以降に適用する補正した前記各駆動時間とする、
    請求項1または2に記載の組合せ秤。
  4. 前記補正値が、前記移動平均値と共に算出した搬送部毎の各標準偏差に、係数を乗じた値である、
    請求項3に記載の組合せ秤。
  5. 前記複数の搬送部は、被計量物を振動によって搬送する複数の振動フィーダであり、
    前記複数の供給部は、保持した被計量物を前記計量部に投入する複数の供給ホッパであり、
    前記複数の計量部は、重量センサによって被計量物の重量を計量する複数の計量ホッパであり、
    前記演算制御部は、前記振動フィーダの駆動を制御する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の組合せ秤。
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