JP2004077368A - 組合せ秤への物品供給制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組合せ秤の機能のみを利用して、組合せ秤の運転速度と供給装置の搬送速度とのバランスを正確かつ容易に把握する。
【解決手段】組合せ秤の所定時間内にわたる稼働中に供給コンベヤ10から組合せ秤に供給された物品量に基づいて、供給コンベヤ10における単位時間当たりの標準物品供給量を決定する。組合せ秤の稼働中における供給コンベヤ10の単位時間当たりの実供給量を決定する。決定された実供給量が標準供給量に一致するように、供給コンベヤ10からの供給を制御する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組合せ秤に物品を供給する際の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
組合せ秤では、例えば分散フィーダによって、それの周囲に配置された複数の直進フィーダに物品が供給される。これら直進フィーダから、これらに対応させて設けた供給ホッパに物品を供給し、これら供給ホッパから、これらに対応させて設けた計量ホッパに物品を供給する。分散フィーダへの物品の供給は、分散フィーダの上方に設けた、例えばバケットエレベータ、供給コンベヤまたは供給フィーダ等の供給装置によって行われる。また、分散フィーダには、光電センサ、重量センサまたは距離センサ等のセンサが、上記の供給装置から供給される物品の供給量を検出するように設置されている。この検出結果が、組合せ秤の制御装置に入力され、これに基づいて供給装置には、この供給装置を稼働させたり、停止させたりするための信号が、組合せ秤から供給される。
【0003】
例えば、1台の供給コンベヤが供給装置として使用され、分散フィーダのトップコーンの頂上に物品を供給するように配置され、このトップコーンから所定距離だけ上部で物品を検出可能に1台の光電センサが設けられた場合には、光電センサがオンの場合には、分散フィーダ上に物品が不足しているとして、組合せ秤から供給コンベヤに稼働要求の信号が供給される。光電センサがオフの場合には、分散フィーダ上で物品が足りているとして、供給コンベヤへの稼働要求の信号が停止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、組合せ秤の運転速度と、供給装置の搬送速度とは、必ずしもバランスよく制御されているとは言えない場合が多い。例えば、供給装置の搬送速度が速すぎると、分散フィーダ上に物品を供給することができないので、供給装置やそれの前段にある装置で物品があふれる。そこで、物品を供給装置や前段装置から一時的に外部に排出するための装置を設けなければならず、また、一時的に外部に排出された物品を供給装置等に戻すための装置も設けなければならない。
【0005】
逆に、供給装置の搬送速度が遅い場合には、物品が不足がちになり、組合せ秤は、設定されている運転速度通りに運転できなくなり、生産の歩留まりが悪くなる。更に、供給装置上に物品が存在しない状態が長く続くと、組合せ秤は運転を継続しているので、分散フィーダのトップコーン上の物品がどんどん減少し、組合せ秤の計量ホッパに供給される物品の量も減少し、やがては、組合せ秤において所定の組合せが見つかりにくい状態なる。
【0006】
このように、結果として、システムの生産効率が落ちた場合、組合せ秤の運転速度と供給装置の搬送速度とのバランスを正確に把握することが困難であったので、その原因が組合せ秤にあるのか、供給装置にあるのか容易に判断することができず、その解明には、熟練された技術員の知識と経験とに頼らざるを得なかった。
【0007】
本発明は、特別な器具や装置を使用することなく、通常の組合せ秤に付属されている機能を用いて、組合せ秤の運転速度と供給装置の搬送速度とのバランスを容易に把握して、生産の歩留まりを向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による組合せ秤の物品供給制御方法の一態様では、第1段階において、組合せ秤の所定時間内にわたる稼働中に物品供給手段から前記組合せ秤に供給された物品量に基づいて、前記物品供給手段における単位時間当たりの標準物品供給量を決定する。第2の段階では、前記組合せ秤の稼働中における前記物品供給手段の単位時間当たりの実供給量を決定する。第3の段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給手段からの供給を制御する。
【0009】
このように構成した場合、第1の段階における組合せ秤の所定時間における稼働中に、組合せ秤の運転速度と供給手段の供給速度から、組合せ秤に単位時間当たりに供給すべき標準物品供給量が決定されている。この決定された標準物品供給量となるように、物品供給手段からの供給を制御しているので、組合せ秤の運転速度と供給手段の供給速度を一致させることができる。
【0010】
物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の所定位置に物品が不存在の時に物品供給指示信号が供給されると、物品を供給するものとすることができる。例えば、分散フィーダのトップコーンの頂点から所定距離の位置に物品を検出する光電検出手段を設け、これを基にして、物品供給指示信号を発生することができる。第1の段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中に発生した前記物品供給指示信号の発生時間に基づいて、単位時間当たりの標準供給量が決定される。例えば、光電検出手段の出力信号に基づいて供給手段に供給される物品要求信号を物品供給指示信号として使用し、これが単位時間、例えば1分間のうちどの程度の割合で発生するかを記憶することによって、単位時間当たりの標準供給量が決定される。或いは、光電検出手段の出力信号及び物品要求信号の単位時間、例えば1分間のうちどの程度の割合で発生するかを記憶することによって、行うこともできる。第2の段階では、前記物品供給指示信号、例えば物品要求信号の単位時間当たりの発生時間に基づき、単位時間当たりの実供給量が決定される。第3の段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給指示信号の発生時間が補正される。
【0011】
更に、第1の段階では、前記単位時間当たりの標準供給量を、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定することができる。
【0012】
或いは、前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の物品が第1の値よりも小さくなったときから、第1の値よりも大きく定められた第2の値よりも大きくなるまでの物品供給時間にわたって前記分散フィーダに前記物品を供給することができる。例えば2つの光電検出手段を上下方向に間隔をあけて分散フィーダのトップコーン上に配置し、両方の光電検出手段が共に物品を検出していない時を第1の値に対応させ、両方の光電検出手段が共に物品を検出している時を第2の値に対応させることができる。或いは、分散フィーダ上の物品の重量を検出したり、分散フィーダ上の物品の厚さを検出したりすることによって、第1及び第2の値を決定することもできる。この場合、第1の段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中における前記物品供給時間に基づいて、単位時間当たりの標準物品供給量が決定される。即ち、単位時間、例えば1分間のうち、どの程度の割合で、物品の供給が行われているかに基づいて、単位時間当たりの標準物品供給量が決定される。第2の段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の稼働中における単位時間当たりの前記物品供給時間の値に基づいて、単位時間当たりの実供給量が決定される。第3の段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給時間が補正される。
【0013】
この場合でも、第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量を、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定することができる。
【0014】
また、前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の物品が第1の値よりも小さくなったときから、第1の値よりも大きく定められた第2の値よりも大きくなるまでの物品供給時間にわたって前記分散フィーダに前記物品を供給することができる。第1段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中における単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定される。第2段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の稼働中の単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定される。第3段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給時間が補正される。第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量を、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定することができる。
【0015】
前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の物品が第1の値よりも小さくなったときから、第1の値よりも大きく定められた第2の値よりも大きくなるまでの物品供給時間にわたって前記分散フィーダに前記物品を供給することができる。第1段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中における単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定される。第2段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の稼働中の単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定される。第3段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、第1及び第2の値の少なくとも一方が補正される。第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量を、前記組合せ秤の稼働状態も考慮して決定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態の組合せ秤では、図1に示すように、架台2の上面中央に分散フィーダ4を有している。分散フィーダ4は、トップコーン4aを振動手段4bによって振動させることによって、トップコーン4a上の物品6を、それの周囲に配置された複数の直進フィーダ8に供給する。トップコーン4aへの物品の供給は、トップコーン4aの上方に配置された物品供給手段、例えば供給コンベヤ10によって行われる。この供給コンベヤ10は、単位時間、例えば1秒当たりに供給する物品量がほぼ一定のものである。
【0017】
直進フィーダ8は、トラフ8aを振動手段8bによって前後に振動させることによって、分散フィーダ4から供給された物品をトラフ8aの先端側に搬送するものである。架台2の周壁における、各直進フィーダ8に対応する位置に供給ホッパ12が設けられている。各供給ホッパ12には、対応する直進フィーダ8から物品が供給される。この供給ホッパ12の下方に、これらに対応するように計量ホッパ14が配置され、対応する供給ホッパ12から物品が供給され、架台2内に、各計量ホッパ14に対応させて設けられた計量手段、例えばロードセル16によって計量される。
【0018】
架台2内には、制御装置18が設けられ、各ロードセル16からの計量信号に基づいて組合せ演算を行い、目標重量に合計重量が等しいか近い組合せを構成する計量ホッパ14を選択する。制御装置18は、選択された計量ホッパ14から物品を、架台2の下方に配置した排出シュート20に排出させる。制御装置18は、空になった計量ホッパ14に、その上方にある供給ホッパ12から物品を供給させる。制御装置18は、更に、空になった供給ホッパ12には、対応する直進フィーダ8を作動させて、物品を供給する。また、直進フィーダ8の物品が減少すると、制御装置18は、分散フィーダ4を作動させて、各直進フィーダ8に物品を供給する。
【0019】
一方、分散フィーダ4のトップコーン4aの頂上よりも所定距離だけ、上方に光学検出手段、例えば光電センサ22の発光器22aと受光器22bとが、一定の距離を隔てて水平に配置されている。光電センサ22がオフの時、即ち、発光器22aの光が受光器22bにおいて受光されていないとき、所定の高さまで物品が存在していることになる。逆に光電センサ22がオンの時、即ち、発光器22の光が受光器22bにおいて受光されているとき、所定の高さまで物品が存在していないことになる。この物品が不存在の状態では、光電センサ22からのオン信号が制御装置18に供給される。制御装置18は、供給コンベヤ10に対して物品要求信号を出力し、供給コンベヤ10から分散フィーダ4上に物品が供給される。但し、光電センサ22を1組だけ設けていると、物品の切り目では、光電センサ22からの信号が細かくオン、オフを繰り返すので、このタイミングで供給装置を作動させると、供給コンベヤ10が激しくオン、オフを繰り返し、供給コンベヤ10が破損する可能性があるので、光電センサ22からの信号がオンまたはオフになっても、直ちに供給コンベヤ10をオンまたはオフさせずに、或る程度の遅延時間を持たせてある。
【0020】
制御装置18は、図2に示すように、マイクロコンピュータ24を有し、図示しないROM等に記憶されたプログラムに従って、上述したような組合せ演算、計量ホッパ16、供給ホッパ14、直進フィーダ8及び分散フィーダ4の制御を行う。更に、光電センサ22の出力信号を入力し、供給コンベヤ10の制御も行う。また、記憶手段、例えばRAM26を使用して、後述するような供給コンベヤ10の制御のためのデータの収集、解析も行う。なお、組合せ演算の目標重量等を設定するためにキー28が設けられ、組合せ演算の結果等を表示するための表示器30も設けられている。
【0021】
この組合せ秤では、上記の光電センサ22の出力信号の状態、供給コンベヤ10への要求信号の出力状態及び組合せ秤の運転状態の時間的変化を、所定時間にわたって逐次記録し、どのような状態で物品が供給されているのかを把握している。例えば、単位時間、具体的には数秒ごとに、光電センサ22の出力信号がオンになっている時間の累積値、供給コンベヤ10への稼働要求信号がオンしている時間の累積値、組合せ秤の運転状態を、RAM26に記録していく。
【0022】
この記録の一例を図3に示す。これは、単位時間を10秒としたときの、組合せ秤の運転開始から60秒分の記録を示したものである。
【0023】
センサ入力オン時間及び供給出力オン時間は、単位時間10秒のうち何秒間、光電センサ22の出力信号または稼働要求信号がオンであったかを表している。
【0024】
組合せ秤の運転状態としてはA乃至Dがある。Aが設定された速度通りに運転中であることを表し、Bが良い組合せが見つからず、設定速度通りに運転ができていない状態を表し、Cが組合せ秤の次工程にある例えば包装機からの物品の排出要求を待っている状態を表し、Dが組合せ秤の運転中止状態を表している。これらA乃至Dの状態のうち、いずれか1つが記録される。
【0025】
このような記録は、所定時間、例えば数時間にわたって行う。但し、記録を行うのは、供給コンベヤ10の制御が許可されている期間のみで、例えば清掃等のために生産そのものを停止している期間は記録しない。また、単位時間は、この組合せ秤を含むシステム全体の運転速度に応じて変更可能とすることが望ましい。
【0026】
このような記録を行う状態を図4にフローチャートで示す。即ち、まず、供給コンベヤ10の制御が許可されているか、即ち、上述したように清掃等のために生産そのものが停止しているか判断する(ステップS2)。この判断の答えがノーであると、判断の答えがイエスになるまで、ステップS2を繰り返す。
【0027】
ステップS2の判断の答えがイエスであると、単位時間よりも短い周期に予め決定されているサンプリング周期が前回のサンプリング時から経過しているか判断する(ステップS4)。この判断の答えがノーであると、イエスになるまで、ステップS2、S4を繰り返す。
【0028】
ステップS4の判断の答えがイエスであると、そのときの光電センサ22の出力信号、供給コンベヤ10への稼働要求信号を取り込み(ステップS6)、一時的にRAM24に記録する(ステップS8)。
【0029】
次に、単位時間が前回の単位時間経過時から経過しているか判断する(ステップS10)。この答えがノーであると、ステップS2からステップS10までを、単位時間が経過するまで繰り返す。従って、RAM26には、単位時間におけるサンプリング周期ごとの光電センサ22の出力信号、供給コンベヤ10への稼働要求信号が、一時的に記憶される。
【0030】
ステップS10において、単位時間が経過したと判断されると、RAM26の一時記憶データに基づいて、単位時間中における光電センサ22の出力信号のオン時間の累計、供給コンベヤ10への稼働要求信号のオン時間の累計が行われる(ステップS12)。
【0031】
次に、単位時間が経過時の組合せ秤の運転状態、即ち上述したA乃至Dのうちいずれであるかが、決定される(ステップS14)。そして、上記の累計と組合せ秤の運転状態とが、組にされて、RAM26に記憶される。その後、ステップS2から再び実行する。従って、図3に示すようなデータが得られる。このようなデータの収集が数時間にわたって行われる。
【0032】
このようにしてデータを蓄積していくと、所定時間の経過後には、供給コンベヤ10の搬送速度や供給量というものが把握されてくる。それによって、単位時間、例えば1分間にどの程度の物品を組合せ秤に供給するようにすればよいかを表す単位時間当たり標準供給量が判明する。単位時間当たり標準供給量としては、例えば1分間当たりの稼働要求信号のオン時間の累計値を使用できる。これをRAM26に記憶させる。設定する値は、例えば1分間に25秒から35秒の間(30秒±5秒)のように範囲を持つものとする。
【0033】
このようにして単位時間当たりの供給要求信号のオン時間の累計値を決定すると、その後の組合せ秤は、単位時間当たりの供給要求信号のオンである実際の時間が、単位時間当たりの標準供給量である稼働要求信号のオン時間の累計値よりも長いと、物品の供給が遅れていると判断でき、短いと物品の供給が速すぎると判断できる。例えば1分間に30±5秒間の供給要求信号を出力するのが適切なシステムにおいて、それが40秒であれば、被計量物の供給が遅いと判断でき、20秒であれば供給が速いと判断できる。
【0034】
このように、供給コンベヤ10の搬送速度が速いまたは遅いと判断した場合には、供給要求信号の出力状態が自動的に補正される。搬送速度が速いと判断された場合には、供給コンベヤ10への供給要求信号を速めにオフし、逆に遅いと判断された場合には、供給コンベヤ10への供給要求信号を速めにオンにする。供給コンベヤ10への供給要求信号のオン、オフのタイミング及びその長さは、図3に示したようなデータを継続して収集し、その供給要求出力オン時間を見れば判断できる。この供給要求信号をオンしてからオフするまでの時間、オフしてからオンするまでの時間を記録し、その平均値を予め求めておく。この平均値が、基準とする単位時間当たりの標準供給量である供給要求信号のオン時間の累計値よりも長いか短いか判断する。そして、例えば長いと判断されると、その最適である単位時間当たりの供給要求信号のオン時間の累計値よりも、どの程度、平均値が長いか判断する。例えば20パーセント速ければ、平均値よりも20パーセント掛けるa(適当な係数で任意に設定可能)だけオン時間の累計値が短くなるように設定する。
【0035】
これを図5のフローチャートで示すと、まず、供給コンベヤ10の制御が許可されているか判断する(ステップS18)。この判断の答えがノーである場合には、このステップS18を繰り返す。
【0036】
ステップS18の判断の答えがイエスである場合、供給要求信号の単位時間当たりの平均値が、基準値の上限値(上記の例で言えば35秒)よりも長いか判断される(ステップS20)。この答えがイエスの場合、供給コンベヤ10の搬送速度は遅いので、供給コンベヤ10への供給要求信号を速めにオンにするように出力オン時期を速める(ステップS22)。速める量は、上述したように決定する。
【0037】
ステップS20の判断の答えがノーの場合には、供給要求信号の単位時間当たりの平均値が、基準値の下限値(上記の例で言えば25秒)よりも短いか判断される(ステップS24)。この答えがイエスの場合、供給コンベヤ10の搬送速度は速いので、供給コンベヤ10への供給要求信号を速めにオフにするように出力オフ時期を速める(ステップS26)。速める量は、上述したように決定する。
【0038】
この組合せ秤には表示器30が設けられているので、この画面上にメッセージを表示すれば、操作員に注意を促すことができ、例えば供給コンベヤ10の搬送速度が遅いと判断した場合には、「供給コンベヤの搬送速度を速くして下さい。」や「供給量を増やして下さい。」等のメッセージを表示する。
【0039】
また、図6のフローチャートに示すように、供給コンベヤ10へ供給要求信号を出力し続けているにも拘わらず(ステップS28)、組合せ秤に供給される物品が少なく、トップコーン4a上の物品が全く増加しないと判断される場合(ステップS30の判断の答えがノーの場合)には、「停止して供給を待ちます。」等の運転一時停止を表すメッセージを表示し(ステップS32)、組合せ秤を停止させ、物品がトップコーン4a上に貯まるのを待ち、物品が貯まって、例えば光電センサ22の出力信号がオンになると(ステップS34の判断がイエス)、上記のメッセージを消去して、組合せ秤の運転を再開する。
【0040】
また、上述したような収集データは、表示器30の画面上に表やグラフとして表示される。これらを操作員が目で確かめることができる形で表現することにより、物品の供給状態、光電センサ22の位置や設定といった供給要求信号のタイミングを決定するためのパラメータが適切であるか容易に把握することができる。これらを的確に把握することは、効率の良いシステムを構築する上で、重要である。組合せ秤のシステムによっては、パーソナルコンピュータやワークステーションに計量データ等を送信し、生産記録を管理、分析するものがあるが、上記収集データは、それらの管理、分析用のデータの一部として利用することもできる。
【0041】
上記の実施の形態では、光電センサ22は、1つだけ設けたが、例えばトップコーン4a上の物品の下限位置を検出する下限検出用光電センサと、トップコーン4a上の物品の上限位置を検出する上限検出用光電センサとを、トップコーン4aの頂上から上方に、上下方向に間隔をおいて配置し、上限及び下限検出用光電センサが共にオンの時に、供給要求信号をオンすることが可能とし、上限及び下限検出用光電センサが共にオフの時に、供給要求信号をオフすることが可能なように基本的に構成し、上記と同様にデータを収集して、これらデータから単位時間当たりの標準供給量(単位時間当たりの供給要求信号のオン時間の標準累計値)を決定し、これに近づくように、実際の供給要求信号のオンにするタイミング、オフにするタイミングを補正することもできる。
【0042】
なお、上記の実施の形態では、RAM26に記憶した組合せ秤の状態を使用せずに、単位時間当たりの標準供給量を決定したが、組合せ秤が正常に運転している場合には、トップコーン4a上の物品は一定の割合で減少しているはずなので、この分だけ単位時間当たりの標準供給量を補正する必要がある。この補正のために組合せ秤の運転状態を使用する。即ち組合せ秤の状態がAの場合には、トップコーン4a上の物品が組合せ秤に供給されて減少する分を実際の減少量に加算し、この減少量を見込んで、単位時間当たりの標準供給量を決定する。
【0043】
上記の実施の形態では、光電センサ22を使用して、トップコーン4a上の所定位置よりも上まで物品が存在するか否かを判断している。しかし、これに代えて、例えば分散フィーダ4に計量手段を設け、これによって分散フィーダ上の物品の重量を検出してもよい。この場合、センサ入力オン時間の代わりに、センサ値の平均値が記憶される。センサ値の平均値とは、例えば1秒ごとにサンプリングしている場合、基準単位時間を10秒とすると、基準単位時間の経過ごとに10サンプルが集められるので、これらの平均値である。この場合の収集データの例を図7に示す。
【0044】
このようにセンサ値の平均値を使用する場合、変化量、例えばセンサ値の平均値の一つ前の値との増加幅を評価すれば、どの程度の搬送速度で物品がトップコーン4aに供給されているかを判断することができる。この場合も、どの程度の増加幅であれば最適であるかを事前にRAM26に記憶させておく。増加幅が200±30g/単位時間が適当なシステムであれば、実際の供給量が250g/単位時間であれば搬送速度が速く、150g/単位時間であれば搬送速度が遅いと判断できる。この場合も、組合せ秤の運転状態を考慮して、増加幅を決定する。そして、上述したように、供給要求時間のオンのタイミングやオフのタイミングを補正する。
【0045】
ところで、上記のように計量手段を分散フィーダに設ける場合や、超音波センサを用いて分散フィーダ4のトップコーン4a上の物品の厚みを検出する場合には、計量手段や超音波センサの出力は連続値である。そこで、これら出力に対して上下限値を設定して、供給コンベヤ10へのオン、オフのタイミングを基本的に設定している。そこで、この場合には、供給要求信号のオン、オフのタイミングを変更する代わりに、上下限値を自動的に補正するように変更することもできる。例えば搬送速度が速いと判断されると、供給コンベヤ10への供給要求信号を速めにオフにするために上限値を現在値よりも小さく設定し、逆に搬送速度が遅いと判断されると、供給コンベヤ10への供給要求信号を速めにオンにするために、下限値を現在値よりも小さくする。
【0046】
また、ところで、上記のように計量手段を分散フィーダに設ける場合や、超音波センサを用いて分散フィーダ4のトップコーン4a上の物品の厚みを検出する場合には、物品の絶対量を常に検出できる。従って、図6の処理に代えて、例えば上述した下限値の下に第2下限値という概念を設け、計量手段または超音波センサの出力が第2下限値よりも小さくなれば、表示器30にメッセージを表示して、組合せ秤の運転を一時停止させ、物品の供給が再開されて、計量手段または超音波センサの出力が上限値を上回れば、自動的にメッセージを消去して、組合せ秤の運転を再開するように構成しても良い。この場合、第2下限値は、下限値の何パーセントか少なくない値を自動的に第2下限値としても良いし、操作員によって任意に設定可能としても良い。このように第2下限値の概念を導入すると、何らかの原因で、不意に物品の供給が停止しても、それをいち早く検出し、組合せ秤の運転を一時的に停止することにより、組合せが見つけにくい状態となり、安定した運転の継続が困難となる問題の発生を未然に防止できる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、特別な器具や装置を追加することなく、標準の組合せ秤に付属している機能のみを利用して、組合せ秤の運転速度と供給装置の搬送速度とのバランスを正確かつ容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の供給制御方法に使用する組合せ秤の概略構成図である。
【図2】図1の組合せ秤のブロック図である。
【図3】図1の組合せ秤において所定時間にわたって記録されるデータを示す図である。
【図4】図3のデータの記録を示すフローチャートである。
【図5】図1の組合せ秤において行われる図3のデータに基づく供給要求信号の補正処理を示すフローチャートである。
【図6】図1の組合せ秤において行われる物品供給不足時の処理を示すフローチャートである。
【図7】他の組合せ秤において所定時間にわたって記録されるデータを示す図である。
【符号の説明】
4 分散フィーダ
8 直進フィーダ
10 供給コンベヤ(供給手段)
14 計量ホッパ
16 ロードセル(計量手段)
18 制御装置(制御手段)
22 光電センサ(検出手段)

Claims (9)

  1. 組合せ秤の所定時間内にわたる稼働中に物品供給手段から前記組合せ秤に供給された物品量に基づいて、前記物品供給手段における単位時間当たりの標準物品供給量を決定する第1の段階と、
    前記組合せ秤の稼働中における前記物品供給手段の単位時間当たりの実供給量を決定する第2の段階と、
    前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給手段からの供給を制御する第3の段階とを、
    具備する組合せ秤への物品供給制御方法。
  2. 請求項1記載の組合せ秤への物品供給制御方法において、
    前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の所定位置に物品が不存在の時に物品供給指示信号が供給されると、物品を供給し、
    第1の段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中に発生した前記物品供給指示信号の発生時間に基づいて、単位時間当たりの標準供給量が決定され、
    第2の段階では、前記物品供給指示信号の単位時間当たりの発生時間に基づき、単位時間当たりの実供給量が決定され、
    第3の段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給指示信号の発生時間が補正される
    組合せ秤への物品供給制御方法。
  3. 請求項2記載の物品供給制御方法において、第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量が、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定される組合せ秤への物品供給制御方法。
  4. 請求項1記載の物品供給制御方法において、
    前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の物品が第1の値よりも小さくなったときから、第1の値よりも大きく定められた第2の値よりも大きくなるまでの物品供給時間にわたって前記分散フィーダに前記物品を供給し、
    第1の段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中における前記物品供給時間に基づいて、単位時間当たりの標準物品供給量が決定され、
    第2の段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の稼働中における前記物品供給時間の単位時間当たりの値に基づいて、単位時間当たりの実供給量が決定され、
    第3の段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給時間が補正される
    組合せ秤への物品供給制御方法。
  5. 請求項4記載の組合せ秤への物品供給制御方法において、
    第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量が、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定される組合せ秤への物品供給制御方法。
  6. 請求項1記載の物品供給制御方法において、
    前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の物品が第1の値よりも小さくなったときから、第1の値よりも大きく定められた第2の値よりも大きくなるまでの物品供給時間にわたって前記分散フィーダに前記物品を供給し、
    第1段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中における単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定され、
    第2段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の稼働中の単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定され、
    第3段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、前記物品供給時間が補正される
    組合せ秤への物品供給制御方法。
  7. 請求項6記載の組合せ秤への物品供給制御方法において、
    第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量が、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定される組合せ秤への物品供給制御方法。
  8. 請求項1記載の物品供給制御方法において、
    前記物品供給手段は、前記組合せ秤の分散フィーダ上の物品が第1の値よりも小さくなったときから、第1の値よりも大きく定められた第2の値よりも大きくなるまでの物品供給時間にわたって前記分散フィーダに前記物品を供給し、
    第1段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の所定時間にわたる稼働中における単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定され、
    第2段階では、前記組合せ秤及び前記物品供給手段の稼働中の単位時間当たりにおける前記分散フィーダ上の物品重量の変化量から、単位時間当たりの標準供給量が決定され、
    第3段階では、前記決定された実供給量が前記標準供給量に一致するように、第1及び第2の値の少なくとも一方が補正される
    組合せ秤への物品供給制御方法。
  9. 請求項8記載の物品供給制御方法において、
    第1の段階での前記単位時間当たりの標準供給量が、前記組合せ秤の運転状態も考慮して決定される組合せ秤への物品供給制御方法。
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