JP2575115Y2 - 組合せ秤の異常計量ホッパ検出装置 - Google Patents

組合せ秤の異常計量ホッパ検出装置

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JP2575115Y2
JP2575115Y2 JP1992050890U JP5089092U JP2575115Y2 JP 2575115 Y2 JP2575115 Y2 JP 2575115Y2 JP 1992050890 U JP1992050890 U JP 1992050890U JP 5089092 U JP5089092 U JP 5089092U JP 2575115 Y2 JP2575115 Y2 JP 2575115Y2
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  • Weight Measurement For Supplying Or Discharging Of Specified Amounts Of Material (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、物品の供給を人手に
よって行う型式の組合せ秤に関し、特に物品が組合せ秤
の投入ホッパ等に噛み込んだ等の異常状態が生じたかど
うかを検出する組合せ秤の異常計量ホッパ検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品の供給を人手によって行う型
式の噛み込み検出装置付き組合せ秤には、特開昭63-281
023 号公報に記載されているものがあり、これに記載さ
れている噛み込み検出装置を説明するが、その前にこの
装置が取り付けられている組合せ秤を説明する。この組
合せ秤は、図8(a)に示すように複数の投入ホッパ4
0(1台のみを図示する)と、これらの下方に夫々配置
された計量ホッパ43(1台のみを図示する)と、各計
量ホッパ43の下方に配置されたベルトコンベア(図示
せず)とを有する。各投入ホッパ40は両側開きのゲー
ト41、42を有し、人手によって物品が供給されるも
のである。各計量ホッパ43は、区画壁46により2つ
の部屋47、48に区画されており、図8(a)に示す
上方の投入ホッパ40の一方のゲート42が開くと、計
量ホッパ43の一方の部屋47に物品が供給され、上方
の投入ホッパ40の他方のゲート41が開くと、計量ホ
ッパ43の他方の部屋48に物品が投入される。また、
各計量ホッパ43の各部屋47、48には夫々ゲート4
4、45が設けられており、これらゲート44、45を
開くことによって各部屋47、48の物品はベルトコン
ベア上に排出される。これら各ゲートの開閉制御はマイ
クロコンピュータによって行われる。なお、各計量ホッ
パ43は、ロードセル(図示せず)により支持されてお
り、計量ホッパ43に物品が正常に投入されると、ロー
ドセルが図7に示す計量信号を発生し、この信号は低域
通過フィルタ(図示せず)によりロードセル及び計量ホ
ッパ43等の固有振動等を除去した図6のeに示す計量
波形に濾波される。
【0003】そして、この組合せ秤に設けられている噛
み込み検出装置は、この図6に示す計量波形e又はfを
データにして、物品の噛み込み等を検出する。つまり、
このような物品の供給を人手によって行う組合せでは、
一定期間ごとに到来する投入ホッパ40のゲート41、
42が閉じている期間(物品供給可能期間)に空である
投入ホッパ40に投入するものであるが、投入ホッパ4
0が空であり、かつこれら空の投入ホッパ40から物品
の投入を受ける計量ホッパ43の一方又は両方の部屋4
7、48も空のことがある。このような状態において
も、設定された時限になると、上記の空の投入ホッパ4
0のゲート41又は42が開き、やがて閉じる。この閉
じようとしている最中に、図8(b)に示すように上記
空の投入ホッパ40に物品が供給されると、投入ホッパ
40のゲート42にこの物品が噛み込み、計量ホッパ4
3の区画壁46に接触することがある。このような場
合、計量信号は、図6のfに示すように投入開始時点t
0 からt2 時間経過した時から現れる。これは、投入ホ
ッパ40が閉じようとするときに物品を投入ホッパ40
に投入したからである。この場合、ロードセルの計量信
号は投入ホッパ40のゲート42が開閉する前よりも増
加する。従って、噛み込み検出装置がなければ、マイク
ロコンピュータは計量ホッパ43の空の部屋47に物品
が投入されたと判断し、以降の処理を行うので、正確な
組合せ演算を行えない可能性がある。しかし、噛み込み
検出装置により、投入開始時間t0 から判定時限t3
過した時にその時点における計量値が図6に示す予め設
定した値Aよりも大きいか否かが判定されて、計量ホッ
パ43に物品が正常に投入されたか否かが判断される。
即ち、計量波形がeであるときは物品が正常に投入され
たと判断し(実際、正常に投入されている。)、fであ
るときは物品がゲートに噛み込んでいると判断し(実
際、噛み込んでいる場合が多い。)、このとき例えば警
報音を発生させる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、投入ホッパが
閉じようとするときに物品を投入ホッパ40に投入した
とき、図8(c)に示すように物品が投入ホッパ40の
ゲート42に噛み込まずに計量ホッパ43に投入される
場合もある。この場合の計量波形は、fと同様に発生す
るので、従来の噛み込み検出装置では、噛み込んでいな
いのに噛み込んでいると判断してしまうという問題があ
る。また、図9(a)に示すように投入ホッパ40に正
常に供給されている物品が投入ホッパ40のゲート42
が開いて計量ホッパ43に投入された場合であっても、
物品の形状が大きい為に物品の上端部がゲート42に噛
み込むこともある。この場合、計量波形はeと略同様に
発生するので、噛み込んでいるのに噛み込んでいないと
判断してしまうという問題がある。更に、図9(e)に
示すように正常に物品が供給されている投入ホッパ40
に作業者のミスにより更に別の物品を投入した場合、同
図に示すように2個の物品が計量ホッパ43に投入され
た状態で上側の物品がゲート42に噛み込むことがあ
る。この場合、計量波形はeと略同様に発生するので、
噛み込んでいるのに噛み込んでいないと判断してしまう
という問題がある。
【0005】本考案は、上記のような噛み込みを検出し
て、異常処理をする組合せ秤の異常計量ホッパ検出装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の考案は、物品が供
給される複数の投入ホッパと、夫々が複数の部屋を有し
対応する上記投入ホッパの排出動作により各部屋に投入
された物品を計量して計量信号を生成する複数の計量ホ
ッパと、これら計量ホッパが生成する計量信号を種々に
組合せてこれらの組合せの中から予め定めた目標重量と
等しいか若しくはそれに近い合計重量の組を選択する組
合せ演算手段と、該選択された組の物品を上記部屋から
排出させる排出動作を上記計量ホッパに行わせる第1の
排出指令手段と、を有する組合せ秤において、上記選択
された組の物品を排出させるための排出動作を行った該
計量ホッパに再計量を行わせる第1の計量指令手段と、
該再計量を行った計量ホッパに設けられている部屋のう
ち該排出動作により物品が排出される該部屋以外の部屋
に投入されている物品の合計計量信号を算出する算出手
段と、この合計計量信号と上記再計量信号とが等しいか
否かを比較して両者が等しくないと判定したとき上記再
計量した計量ホッパが異常であると判定する第1の判定
手段と、第1の判定手段が上記再計量した計量ホッパが
異常であると判定したときに該再計量を行った計量ホッ
パの各部屋に収容されている物品を排出させる排出動作
を該計量ホッパに行わせる第2の排出指令手段と、第2
の排出指令手段の指令により排出動作を行った該計量ホ
ッパに再々計量を行わせる第2の計量指令手段と、該計
量ホッパの生成する再々計量信号と該計量ホッパに物品
が収容されていないときに生成される計量信号とが等し
いか否かを比較して両者が等しくないと判定したとき上
記再々計量した計量ホッパが異常であると判定する第2
の判定手段と、を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】第1の考案によれば、組合せ演算手段が所定の
組を選択して、その選択された組の物品を計量ホッパの
部屋から排出させる排出動作を第1の排出指令手段がそ
の計量ホッパに行わせる。そして、第1の計量指令手段
がその計量ホッパに再計量を行わせる。次に、再計量を
行った計量ホッパに設けられている部屋のうち、その排
出動作により物品が排出されるその部屋以外の部屋に投
入されている物品の合計計量信号を算出手段が算出す
る。そして、第1の判定手段が、この算出された合計計
量信号と上記再計量信号とが等しいか否かを比較して、
両者が等しくないと判定したときその再計量した計量ホ
ッパが異常であると判定する。
【0010】そして、再計量した計量ホッパが異常であ
ると第1の判定手段が判定したときに、再計量を行った
計量ホッパの各部屋に収容されている物品を排出させる
排出動作を第2の排出指令手段がその計量ホッパに行わ
せる。しかる後に、第2の計量指令手段が、第2の排出
指令手段の指令により排出動作を行った計量ホッパに再
々計量を行わせる。そして、第2の判定手段は、その計
量ホッパの生成する再々計量信号とその計量ホッパに物
品が収容されていないときに生成する計量信号とが等し
いか否かを比較して、両者が等しくないと判定したとき
に、再々計量した計量ホッパを異常であると判定する。
【0011】
【0012】
【実施例】この実施例は、半自動式組合せ秤に、本考案
を実施したもので、図4及び図5に示すように、本体フ
レーム2と、その上部に設けた額板4とを有している。
この額板4には図5に示すように7つの物品供給口6−
1乃至6−7が設けられている。本体フレーム2内に
は、各物品供給口6−1乃至6−7の下方位置に示すよ
うに、投入ホッパ8−1乃至8−7が配置されている。
これら投入ホッパ8−1乃至8−7は、両側開きのゲー
ト10−1a、10−1b乃至10−7a、10−7b
を有している。これらゲート10−1a、10−1b乃
至10−7a、10−7bは、これらに夫々設けている
例えばエアーシリンダ等のゲート駆動装置21、21、
21、・・・によって開閉される。
【0013】各投入ホッパ8−1乃至8−7の下方に
は、図4に示すように、夫々計量ホッパ12−1乃至1
2−7が設けられている。これら計量ホッパ12−1乃
至12−7は、本体フレーム2の内部に設けられている
例えばロードセル等の重量検出器13−1乃至13−7
に結合されていると共に、夫々区画壁14によって2つ
の部屋16−1a、16−1b乃至16−7a、16−
7bにこれら各計量ホッパ12−1乃至12−7の各部
屋16−1a、16−1b乃至16−7a、16−7b
には、その上方の投入ホッパ8−1乃至8−7のゲート
10−1a、10−1b乃至10−7a、10−7bが
開かれたとき、物品が投入される。例えば、投入ホッパ
8−1のゲート10−1aが開かれると、計量ホッパ1
2−1の部屋16−1aに物品が投入され、同様に投入
ホッパ8−1のゲート10−1bが開かれると、計量ホ
ッパ12−1の部屋16−1bに物品が投入される。ま
た、各計量ホッパ12−1乃至12−7の各部屋16−
1a、16−1b乃至16−7a、16−7bには、夫
々ゲート18−1a、18−1b乃至18−7a、18
−7bが設けられている。これらゲート18−1a、1
8−1b乃至18−7a、18−7bは、これらに夫々
設けられている例えばエアーシリンダ等のゲート駆動装
置21、21、21、・・・によって開閉される。これ
らゲート18−1a、18−1b乃至18−7a、18
−7bを開くことによって、計量ホッパ12−1乃至1
2−7の各部屋16−1a、16−1b乃至16−7
a、16−7bから排出された物品は、各計量ホッパ1
2−1乃至12−7の下方に位置するように、本体フレ
ーム2の内側に設けた搬送コンベア20上に落下し、搬
送コンベア20によって包装機(図示せず)に搬送され
る。
【0014】上述した各計量ホッパ12−1乃至12−
16に供給された物品の計量は、図3に示す計量ユニッ
トAによって行われる。同図に示していないが、計量ユ
ニットAは実際には7組設けられている。計量ユニット
Aは、重量検出器13を有している。重量検出器13が
生成する計量信号は、増幅器で増幅された後に、マルチ
プレクサ(図示せず)を介して制御ユニットBのA/D
変換器22に供給され、ここでデジタル計量信号に変換
されて、演算制御部5に供給される。
【0015】そして、演算制御部5は、これらデジタル
計量信号に基づいて組合せ演算を行い、これら計量信号
の組合せのうち合計値が予め定めた所定範囲内の組を選
択する。そして、その選択した組を構成する物品を対応
する各計量ホッパ12の部屋16から排出させる為にゲ
ート駆動装置21を駆動すると共に、搬送コンベア20
を所定方向に駆動させる為に駆動回路7に信号を出力す
る(請求項1に記載の第1の排出指令手段)。
【0016】また、演算制御部5には、図3に示すよう
に、記憶部23、タイマ24、入力部25、表示部26
が接続している。記憶部23は、プログラムの内容を書
き込んであるPROMと、計量信号等が書き込まれ、こ
の書き込んだ記憶内容を自由に書き替えることができる
RAMとを備えている。タイマ24は、演算制御部5の
動作における時間制御を行うためのものである。入力部
25は、運転に必要な各種定数を設定したり、運転のO
N、OFFを指令することができるものである。表示部
26は、例えば組合せに選択された計量ホッパ等を表示
することができるものである。
【0017】次に、上記組合せ秤に設けられている異常
計量ホッパ検出装置について説明する。この異常計量ホ
ッパ検出装置は、演算制御部5及び予め記憶部23に書
き込まれているプログラムによって構成されている。即
ち、演算制御部5は、各々の重量検出器より供給される
計量信号をデータとして、記憶部23に書き込まれてい
るプログラム従って演算処理し、その処理結果に基づい
て異常計量ホッパを検出する機能を備えており、この機
能を達成するための第1の計量指令手段、算出手段、第
1の判定手段を備えており、更に、第2の排出指令手
段、第2の計量指令手段、第2の判定手段を備えてい
る。
【0018】第1の計量指令手段は、組合せ演算の結果
選択された組を構成する物品を、計量ホッパ12の部屋
16から排出させる為の排出動作(計量ホッパ12のゲ
ート18の開閉)が行われた後に、その排出動作を行っ
た計量ホッパ12の重量検出器13に再計量を行わせる
指令をする。
【0019】算出手段は、第1の計量指令手段の指令に
より再計量を行った計量ホッパ12に設けられている2
つの部屋16のうち、排出動作により物品が排出される
部屋16ではなく、他方の部屋16に投入されている物
品の計量信号を記憶部23より読み出す処理を行う。た
だし、該他方の部屋16に物品が投入されていないとき
は、物品が投入されていない状態の「0」を示す信号を
生成する。なお、この実施例では、2つの部屋16が計
量ホッパ12に設けてあるが、計量ホッパ12に3つ以
上の部屋16が設けてある場合は、該他方の部屋16の
数は2つ以上であり、この2つ以上の部屋16に投入さ
れている物品の計量信号を記憶部23から読み出して、
その読み出した2つの計量信号の合計値を算出する。な
お、計量ホッパ12に3つ以上の部屋を設ける場合は、
投入ホッパ8に3つ以上のゲートを設け、所定のゲート
を開放させることにより対応する部屋に物品を投入する
ことができるようにする。そして、計量ホッパ12にも
3つ以上のゲートを設け、所定のゲートを開放させるこ
とにより対応する部屋の物品を排出できるようにする。
【0020】第1の判定手段は、算出手段が記憶部23
から読み出した計量信号(物品が投入されていない状態
の「0」を示す信号を含む。)と再計量信号とを比較し
て、両者が実質的に等しいか否かを判定する。そして、
両者が実質的に等しくないと判定したときは、再計量し
た計量ホッパ12が異常であると判定する。
【0021】第2の排出指令手段は、再計量した計量ホ
ッパ12が異常であると第1の判定手段が判定したとき
に、再計量を行った計量ホッパ12の該他方の部屋16
に収容されている物品を排出させる排出動作をするよう
にその計量ホッパ12のゲート駆動装置21に指令す
る。
【0022】第2の計量指令手段は、再計量を行った計
量ホッパ12の重量検出器13に再々計量を行わせる指
令をする。
【0023】第2の判定手段は、計量ホッパ12の生成
する再々計量信号がその計量ホッパ12に物品が収容さ
れていないときの計量信号と実質的に等しいか否かを判
定する。
【0024】次に、上記半自動式組合せ秤により物品を
計量する手順及び異常計量ホッパの検出手順を図1及び
図2に示すフローチャートを参照して説明する。このフ
ローチャートに対応するプログラムは、記憶部23のP
ROMに記憶されている。まず、作業者が入力部25を
操作して、イニシャル値及び運転定数等を設定する(ス
テップ100)。次に、作業者が図5に示す7つの夫々
の物品供給口6に物品を投入する(ステップ102)。
これら投入ホッパ8に投入された物品は、物品が供給さ
れていない空の部屋16に供給されて、空の部屋16に
供給された物品は夫々対応する重量検出器13により重
量が計量される。そして、夫々の重量検出器13が発生
する計量信号を演算制御部5が読み取り、各計量信号は
全て記憶部23のRAMに記憶される。なお、各部屋1
6に供給された物品の計量信号は、各部屋16ごとに計
量信号の最も新しいものが記憶部23に記憶される。一
方、演算制御部5は、読み取った計量信号の全ての組合
せを実行し、これらの組合せの中から目標重量に等しい
か最も近い合計重量の組を1組だけ選択する(ステップ
104)。そして、この選択した組を構成する物品を収
容する部屋16を記憶部23のRAMに記憶し(ステッ
プ106)、排出のタイミングとなったときに記憶部2
3に記憶されている部屋16のゲート18を開閉して、
組合せに選択された各物品を搬送コンベア20上に排出
する(ステップ108、110)。ただし、物品が搬送
コンベア20上に排出されたときは、搬送コンベア20
は停止している。次に、予め定めた安定時間経過後に、
この開閉動作させたゲート18が設けられている計量ホ
ッパ12の重量検出器13に第1の計量指令手段が再計
量を行わせる(ステップ112)。そして、この再計量
により得られた再計量信号は、第1の判定手段により判
定されて(ステップ114)、この再計量信号に基づい
て再計量を行った計量ホッパ12に異常が有るか否かが
判定される。
【0025】この第1の判定手段の判定手順の詳細を図
2のフローチャートを参照して説明する。上記再計量を
行った計量ホッパ12が例えば複数台あるとすると、各
計量ホッパ12について異常が有るか否かについて判定
する。まず、再計量を行った計量ホッパ12の内の1つ
の計量ホッパMについて、再計量信号WMDからこの再計
量を行った計量ホッパ12の他方の部屋16に収容され
ている物品の計量信号MMaを減算して、偏差DEVM
算出する(ステップ200)。ただし、他方の部屋16
とは、組合せに選択された物品が収容されている部屋1
6と対に設けられている他方の部屋16をいう。そし
て、この他方の部屋16に収容されている物品の計量信
号MMaは、記憶部23に記憶されているものであり、算
出手段によって読み出される。なお、この他方の部屋1
6に物品が収容されていないときは0を表す信号が計量
信号MMaとなる。次に、この算出した偏差DEVM が略
0に等しいか否かを第1の判定手段が判定し(ステップ
202)、偏差DEVM が略0に等しいと判定したとき
は、この再計量を行った計量ホッパ12に異常がないと
判定する。そして、偏差DEVM が略0ではないと判定
したときは、この再計量を行った計量ホッパ12に異常
があると判定する(ステップ204)。同様にして、上
記再計量を行った計量ホッパ12の残りの計量ホッパ1
2について異常が有るか否かを判定する(ステップ20
6、208、210)。
【0026】つまり、第1の判定手段の例えばステップ
202において、偏差DEVM が略0に等しいと判定し
た場合は、再計量信号と他方の部屋16に収容されてい
る物品の計量信号とが実質的に等しいということであ
り、即ち、組合せに選択された物品が、例えば区隔壁等
に引っ掛かっておらず、その収容されていた部屋16か
ら正常に排出されたことが判明する。更に、この計量ホ
ッパ12の両方の部屋16に収容されている物品が、例
えば噛み込み等を起こさずに各部屋16に正常に投入さ
れて、計量されていたことが判明する。従って、偏差D
EVM が略0に等しくないと判定した場合は、例えば選
択された物品が排出されずに計量ホッパ12内に残って
いるか、若しくは各部屋16に収容されている物品が正
常に計量されていないこと等が判明し、この再計量した
計量ホッパ12に異常があることを検出することができ
る。
【0027】上記のように、図1に示すステップ114
において、再計量した計量ホッパ12に異常が有るか否
かを判定することができ、異常の有る計量ホッパ12が
存在せず、全て正常であると判定したときは(ステップ
116)、搬送コンベア20を正転させて(ステップ1
18)、組合せに選択した物品を包装機側に搬送する。
これにより、今回の計量サイクルが終了し、ステップ1
02に戻り、次の計量サイクルが始まる。つまり、作業
者によって投入ホッパ8に新たに投入された物品が計量
ホッパ12の空の部屋16に供給されて、上記と同様の
計量サイクルを実行する。
【0028】ただし、ステップ114において、異常有
りとの判定があった場合は、ステップ116でNOと判
断して、搬送コンベア20を逆転させて(ステップ12
0)、組合せに選択した物品を包装機と反対側の所定の
場所に搬送する。これらの物品は正常に計量されていな
い恐れがあるからである。そして、第2の排出指令手段
が、異常と判定した計量ホッパ12に設けられている2
つのゲート18を開放して(ステップ122)、この再
計量を行った計量ホッパ12に収容されている物品を全
て排出させる動作を行わせて、計量ホッパ12に噛み込
んでいる物品及び正確に計量されていない物品等をこの
異常と判定した計量ホッパ12から排出させる。しかる
後、所定の安定時間経過後に、第2の計量指令手段がこ
の計量ホッパ12の重量検出器13に再々計量を行わせ
て(ステップ124)、再々計量したときに得られた再
々計量信号がこの計量ホッパ12に物品が収容されてい
ない状態での計量信号「0」と等しいか否かを第2の判
定手段が判定する(ステップ126)。つまり、異常の
原因となっている物品が計量ホッパ12から排出されず
に計量ホッパ12内に残留していないかどうかを判定す
ることができる。そして、ステップ126において、再
々計量信号が0であると判定したときは、異常の原因と
なっていた物品がその計量ホッパ12から排出されて、
搬送コンベア20により所定の場所に搬送されていると
見なし、ステップ102に戻り、次の計量サイクルが始
まる。
【0029】ただし、ステップ126において、再々計
量したときに得られた計量信号がこの計量ホッパ12に
物品が収容されていない状態での計量信号「0」と等し
くないと第2の判定手段が判定したときは、この計量ホ
ッパ12又はこの計量ホッパ12と対応する投入ホッパ
8に物品が例えば噛み込んでいるか若しくは引っ掛かっ
ていることにより計量ホッパ12に荷重が掛かっている
ことを認識することができ、これによって異常のある計
量ホッパ12を検出することができる。そして、これら
物品を作業者によって除去することができるように、こ
の異常と判定した計量ホッパ12と対応する投入ホッパ
8の2つのゲート10を開放する(ステップ128)。
そして、警報を鳴らして計量動作を停止させる(ステッ
プ130)。作業者が物品を除去した後に(ステップ1
32)、再起動スイッチをONにして(ステップ13
4)、次の計量サイクルを実行するためにステップ10
2に戻る。
【0030】なお、異常のある計量ホッパ12を作業者
に明示するために、その計量ホッパ12を示す例えば計
量ホッパ12に付されているナンバ等を表示部26に表
示させてもよい。また、各物品投入口6に表示灯を設
け、計量ホッパ12に異常が起こったときに、その計量
ホッパ12と対応する表示灯を点灯させてもよい。
【0031】つまり、ステップ126において、再々計
量によって得られた計量信号とこの計量ホッパ12に物
品が収容されていない状態での計量信号「0」とが等し
いか否かを第2の判定手段が判定することにより、この
ステップ126の段階で再々計量した計量ホッパ12の
異常が除去されたか否かを判定することができ、異常が
除去されている場合は、この半自動式組合せ秤を停止さ
せずに次の計量サイクルに移ることができ、これにより
計量能率の向上を図ることができる。
【0032】ただし、上記実施例では、各計量ホッパ1
2に2つの部屋16を設けた例を示したが、3つ以上の
複数の部屋16が設けられている計量ホッパ12を備え
る組合せ秤に本考案の異常計量ホッパ検出装置を適用す
ることができる。
【0033】
【0034】また、上記実施例では、人手によって各物
品供給口に物品を投入したが、各物品供給口に従来公知
の物品供給装置により自動的に物品を供給させてもよ
い。
【0035】更に、上記実施例では、計量ホッパ12の
数を7台としたが、7台以外の他の複数台の計量ホッパ
12を設けた組合せ秤に本考案の異常計量ホッパ12検
出装置を適用することができる。
【0036】
【考案の効果】第1の考案によると、計量ホッパの各部
屋に物品が正常に投入されて、正常に計量され、そし
て、組合せに選択された物品が正常に排出されておれ
ば、組合せに選択されずに計量ホッパに残留している物
品の合計計量信号と再計量信号とが一致するはずであ
り、両者が一致しない場合は、例えば計量が正常に行わ
れなかったとか、排出が正常に行われなかったと判断し
て異常であると判定することができる。即ち、物品が計
量ホッパにより正常に計量されて、この計量された物品
が正常に排出されたかどうかを正確に検出することがで
る。つまり、図8(b)、(c)に示すように計量ホ
ッパに物品がどの様なタイミングで投入されようとも、
そして、図9(a)、(b)に示すように物品が計量ホ
ッパにどの様な状態で投入されていようとも、従来のよ
うに噛み込んでいるのに噛み込んでいないと判断した
り、噛み込んでいないのに噛み込んでいると判定するこ
とがなく、信頼性の高い組合せ秤の異常計量ホッパ検出
装置を提供することができる。
【0037】そして、第1の判定手段により或る計量ホ
ッパが異常であると判定されたとき、その計量ホッパの
各部屋に収容されている全ての物品を排出させる排出動
作を行わせる。これにより計量ホッパに噛み込んでいる
物品があれば排出させることができ、計量ホッパの異常
を除去することができるという効果がある。そして、各
部屋から物品が正常に排出されるか若しくは各部屋に物
品が存在していなければ、その計量ホッパに物品が収容
されていないときの計量信号と再々計量信号とが一致す
るはずであり、両者が一致しない場合は、例えば図9
(b)に示すように区画壁46に物品が引っ掛かってい
ると判断してその計量ホッパが異常であると判定するこ
とができる。即ち、物品が計量ホッパに引っ掛かってい
るかどうかを正確に検出することができるという効果が
ある。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る組合せ秤の異常計量
ホッパ検出装置の動作手順及び組合せ秤の計量手順を示
すフローチャートである。
【図2】同実施例の第1の判定手段の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図3】同実施例の組合せ秤の異常計量ホッパ検出装置
及び組合せ秤の電気回路を示すブロック図である。
【図4】同実施例の半自動式組合せ秤の拡大側面図であ
る。
【図5】同実施例の半自動式組合せ秤の平面図である。
【図6】従来の噛み込み検出装置付き組合せ秤のタイミ
ングチャートである。
【図7】同従来の組合せ秤のロードセルが発生する計量
波形を示す図である。
【図8】(a)、(b)、(c)は同従来の組合せ秤に
おいて物品が投入ホッパから計量ホッパに投入される状
態を示す図である。
【図9】(a)、(b)は同従来の組合せ秤において物
品が投入ホッパから計量ホッパに投入される状態を示す
図である。
【符号の説明】
5 演算制御部 8 投入ホッパ 12 計量ホッパ 13 重量検出器 20 搬送コンベア

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品が供給される複数の投入ホッパと、
    夫々が複数の部屋を有し対応する上記投入ホッパの排出
    動作により各部屋に投入された物品を計量して計量信号
    を生成する複数の計量ホッパと、これら計量ホッパが生
    成する計量信号を種々に組合せてこれらの組合せの中か
    ら予め定めた目標重量と等しいか若しくはそれに近い合
    計重量の組を選択する組合せ演算手段と、該選択された
    組の物品を上記部屋から排出させる排出動作を上記計量
    ホッパに行わせる第1の排出指令手段と、を有する組合
    せ秤において、 上記選択された組の物品を排出させるための排出動作を
    行った該計量ホッパに再計量を行わせる第1の計量指令
    手段と、該再計量を行った計量ホッパに設けられている
    部屋のうち該排出動作により物品が排出される該部屋以
    外の部屋に投入されている物品の合計計量信号を算出す
    る算出手段と、この合計計量信号と上記再計量信号とが
    等しいか否かを比較して両者が等しくないと判定したと
    き上記再計量した計量ホッパが異常であると判定する第
    1の判定手段と、第1の判定手段が上記再計量した計量
    ホッパが異常であると判定したときに該再計量を行った
    計量ホッパの各部屋に収容されている物品を排出させる
    排出動作を該計量ホッパに行わせる第2の排出指令手段
    と、第2の排出指令手段の指令により排出動作を行った
    該計量ホッパに再々計量を行わせる第2の計量指令手段
    と、該計量ホッパの生成する再々計量信号と該計量ホッ
    パに物品が収容されていないときに生成される計量信号
    とが等しいか否かを比較して両者が等しくないと判定し
    たとき上記再々計量した計量ホッパが異常であると判定
    する第2の判定手段と、を設けたことを特徴とする組合
    せ秤の異常計量ホッパ検出装置。
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