JPH0344253B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は物品を所定個数搬入する装置に関す
る。

菓子、果物などのように個々の重量にバラツキ
のある物品を、所定個数でほぼ所定重量となるよ
うにひとまとめにするために、組合せ計量機が従
来より用いられている。

このため、組合せ計量機では、第１図に示すよ
うに、複数の計量ホツパ１₁，１₂，……，１_oを
設け、各計量ホツパ１₁，１₂，……，１_oに各供
給装置２₁，２₂，……，２_oから所定個数ずつ物
品Ｗを搬入する。各計量ホツパごとに設けた計量
器３₁，３₂，……，３_oでは、各計量ホツパ１₁，
１₂，……，１_o内の所定個数の物品Ｗの重量を計
量する。そして各計量値に基づいて、所定数の計
量ホツパの組合せによる物品の組合せ重量を、異
なるすべての組合せで算出する。そしてすべての
組合せのうち最も所定重量に近い値となる組合せ
を判別し、この組合せの計量ホツパ内の物品を排
出して集合シユート４などでひとまとめにする。
このようにして空になつた計量ポツパには、直ち
に供給装置から物品を所定個数搬入して、次々に
組合せ計量動作を行なう。

しかして、このような組合せ計量動作を高能率
に行なうには、各供給装置２₁〜２_oによつて迅速
に各計量ホツパ１₁〜１_oへ物品を搬入しなければ
ならないとともに、正確な個数で搬入しなければ
ならない。

一般に供給装置は、第２図に示すように、振動
台５に物品Ｗを供給し、振動装置６で振動台５を
振動させて、物品Ｗを振動台５の先端から１つず
つ計量ホツパ１方向へ落下させ、投受光器７など
で落下する物品Ｗを検出し、検出した物品Ｗの数
が所定数に達すると振動装置６を停止させること
によつて、所定個数ずつ物品Ｗを搬入している。

しかし、このような方法では、物品Ｗの搬入を
高速にすると、振動装置６を停止した後、所定個
数を超えて物品がオーバーランして落下すること
を避けることができない。従つて、初めは振動を
大にして高速で搬入しても、所定数に近づくと振
動を小にして搬入を低速にすることによつてオー
バーランを避けるようにしなければならないた
め、搬入に時間がかかり、この結果、組合せ計量
の動作を高能率に行なうことができなかつた。

このため、オーバーランを防ぐためにストツパ
８を振動台５の先端部に設けて、所定数に達する
とストツパ８が振動台５からの物品の落下を防ぐ
方法も行なわれている。しかし、この方法でも、
ストツパ８の動作を極めて高速且つ精密にしなけ
れば、オーバーランを防ぐことができない。また
ストツパ８で制止されて、振動台５の先端部に物
品Ｗが多数集合した状態になるため、次回の搬入
時において計数動作の誤まりを生じやすい。

本発明は上記の問題を解決し、高速で且つ正確
な個数で物品を搬入できるようにした所定個数搬
入装置を提供することを目的としている。

以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。

第３〜６図は、本発明の所定個数搬入装置を、
組合せ計量機に用いた例を示している。

図中、１１はコンベヤ１２によつて物品Ｗが供
給される振動円板、１３は振動円板１１に堆積し
た物品の高さを検出する検出器である。この検出
高さによつてコンベヤ１２による物品Ｗの供給量
が制御される。１４は振動円板１１を振動させる
振動装置である。

振動円板１１の周囲には、複数個の振動台１
５，１５，……が配置されている。振動円板１１
が振動すると、物品Ｗは振動台１５，１５，……
に供給される。

各振動台１５は第５図に示すように中央がほぼ
Ｖ字型断面に屈曲形成され、第４図に示すように
ほぼ水平に設置されている。振動台１５の上面に
は中央部１５ａ方向へ物品Ｗを整列させるための
複数の、例えば２枚のじやま板１６，１６が立設
されている。じやま板１６，１６は振動台１５の
中央部１５ａ方向へ且つ先端部１５ｂ方向へ傾斜
して立設された平板であつて、振動台１５の振動
によつて先端部１５ｂ方向へ進む物品Ｗの進行を
じやまして中央部１５ａ方向へ偏行させる。

１７は振動台１５を振動させる振動装置（駆動
部）、１８は仕切板である。振動台１５が振動装
置１７によつて振動すると、物品Ｗは、中央部１
５ａ方向へ傾斜があるため、及びじやま板１６が
あるために寄せられつつ先端部１５ｂ方向へと進
み、中央部１５ａの先端側では１個ずつ整列し、
先端部１５ｂから１個ずつ落下する。

該先端部１５ｂの近傍には、先端部１５ｂから
落下する物品Ｗを検出する検出装置１９が設置さ
れている。検出装置１９は投受光器、超音波セン
サ、レバー型センサなどを用いることができる。

物品Ｗの搬入路方向に沿つて、保管装置２０が
設けられ、その下方に中間ホツパ２１、更にその
下方に計量ホツパ２２が設けられている。

保管装置２０はストツパゲート２０ａを備えて
いて、ストツパゲード２０ａを閉じると、振動台
１５から落下した物品Ｗを中間ホツパ２１へ搬入
されないように受け止めて一時保管することがで
き、ストツパゲート２０ａを開くと、一時保管し
た物品Ｗを解放して、中間ホツパ２１へ落下させ
ることができる。このストツパゲート２０ａの開
閉は第６図の制御装置１００によつて制御され
る。２１ａ，２２ａはゲートである。２３は計量
器であつて、計量ホツパ２２内に収容された所定
個数の物品Ｗの重量を計量する。

２４は組合せに選ばれた複数個の計量ホツパ２
２から排出された物品Ｗを集合する集合シユート
である。

第６図は、前記振動装置１７及びストツパゲー
ト２０ａの駆動を制御する回路を示している。

第６図において、３０は検出装置１９が振動台
１５から落下する物品Ｗを検出した時に出力する
検出信号を受けて、その信号の立上りにより個数
を計数し、所定数Ｎに達すると一致信号“Ｈ”を
出力するとともに、アンド回路３１の出力を立上
りによつて計数内容をクリヤするカウンタであ
る。

１００は制御装置であつて、第６図に示すよう
に、駆動制御回路３２、遅延回路３３及び種々の
論理回路で構成されている。３２は、中間ホツパ
２１のゲート２１ａが閉じられると振動装置１７
を作動させる作動信号を出力するとともに、スト
ツパゲート２０ａを開かせて保管装置２０に一時
保管した物品を中間ホツパ２１へ解放させるため
の解放信号“Ｈ”を出力し、カウンタ３０からの
一致信号を受けると、カウンタ３０の計数値をク
リアして零にするクリア信号を出力し、且つ振動
装置１７の作動を停止させる停止信号を出力する
とともに、ストツパゲート２０ａを閉じさせて保
管動作を開始させるための開始信号“Ｌ”を出力
する駆動制御回路である。

３３は駆動制御回路３２からストツパゲート２
０ａを閉じさせるための信号“Ｌ”を受けると、
これを一定時間遅らせるための遅延回路である。
３４はインバータである。遅延時間は落下するＮ
個目の物品Ｗが検出装置１９からストツパゲート
２０ａを通過するに要する時間に設定されてい
る。３５はオア回路である。

３６は、中間ホツパ２１のゲート２１ａが閉じ
られると一定時間後にストツパゲート２０ａを開
くための信号“Ｈ”を出力するストツパゲート用
タイマ回路である。このタイマ回路３６を設けた
のは、保管装置２０の中へすでに物品が所定数Ｎ
入つていた時には、中間ホツパ２１のゲート２１
ａが閉じても駆動制御回路３２からのストツパゲ
ート２０ａを開くための出力信号“Ｈ”が出力さ
れないので、このような場合にもストツパゲート
２０ａを開くためである。

３７，３８はオア回路である。

次に上記実施例の動作を説明する。

物品Ｗはコンベヤ１２から振動円板１１へ、振
動円板１１から周囲の複数の振動台１５，１５，
……へと供給される。

中間ホツパ２１のゲート２１ａが閉じると、駆
動制御回路３２から信号“Ｈ”が出力されて、振
動装置１７は駆動を開始し、オア回路３７のスト
ツパゲート開信号により保管装置２０のストツパ
ゲート２０ａが開く。

振動装置１７が駆動されると、振動台１５は振
動する。このため振動台１５上に物品Ｗは先端部
１５ｂ方向へ進み、じやま板１６，１６によつて
窪んだ中央部１５ａへ寄せられ、この結果１つず
つ整列して、１つずつ先端部１５ｂから落下す
る。落下する際に検出装置１９は物品Ｗを検出し
て検出信号を出力する。

カウンタ３０は検出信号の数を計数する。検出
数が所定数Ｎに達すると、カウンタ３０は一致信
号を出力する。この一致信号を受けると、駆動制
御回路３２からの出力信号は“Ｌ”になり、振動
装置の駆動は停止され、振動台１５の振動は停止
する。またこの駆動制御回路３２からの信号
“Ｌ”は、インバータ３４で反転されて遅延回路
３３から一定時間信号“Ｈ”が出力され、その後
出力されなくなり“Ｌ”になる。このため、スト
ツパゲート２０は振動装置１７の駆動が停止して
一定時間後に閉じる。即ち、この遅延時間のた
め、Ｎ個目の物品Ｗが通過した後ストツパゲート
２０ａは閉じ、以後のオーバーランして落下する
物品Ｗはストツパゲート２０ａで受け止められ
る。また、このように遅延回路３３の出力信号が
“Ｈ”になつている間、この信号“Ｈ”はアンド
回路３１へ入力する。このためカウンタ３０から
一致信号“Ｈ”が出力されると、アンド回路３１
の出力がクリヤ端子に入力して、カウンタ３０の
計数内容はクリヤされ零になる。このため、もし
振動台１５から物品Ｗがオーバーランすると、カ
ウンタ３０は検出信号を計数する。そしてストツ
パゲート２０ａは閉じているのでオーバーランし
た物品Ｗは保管装置２０に保管される。従つてカ
ウンタ３０の計数内容は保管装置２０に保管され
た物品Ｗの個数となつている。

このようにして振動台１５が停止すると、中間
ホツパ２１にはストツパゲート２０ａの働きによ
つて必ず所定個数Ｎ個の物品Ｗが収容されてい
る。中間ホツパ２１内の物品Ｗはゲート２１ａを
開いて計量ホツパ２２へ移され、計量器２３で計
量される。各計量器２３，２３，……による計量
値に基づいて所定数の計量ホツパによるすべての
組合せ重量が算出され、所定重量に最も近い組合
せ重量となる組合せが判別され、それらの計量ホ
ツパのゲート２２ａが開いて集合シユート２４に
集合される。

中間ホツパ２１が空になると、ゲート２１ａは
閉じる。これによつて駆動制御回路３２の出力が
“Ｈ”になり、振動装置１７の駆動が再開される
とともに、ストツパゲート２０ａは開く。このた
め保管装置２０内に保管されていたオーバーラン
した物品Ｗは中間ホツパ２１に落下する。振動装
置１７の駆動によつて振動台１５からは物品Ｗが
落下する。カウンタ３０は検出信号を保管されて
いた物品Ｗの個数を加えて計数する。従つて、保
管された個数がＭならば、振動台１５から（Ｎ−
Ｍ）個落下すると計数値はＮとなり、一致信号が
出力される。一致信号出力による以後の動作は前
記の通りである。

従つて振動台１５からのオーバーランがあつて
も、常に中間ホツパ２１には所定個数Ｎ個の物品
が搬入されることになる。このようにオーバーラ
ンしても何ら支障を来たさないから、振動台１５
から高速で物品Ｗを搬入することができる。

またじやま板１６を設けたため、物品Ｗは振動
台１５において中央部１５ａに一列に並びつつ先
端部１５ｂへと進行するため、１つずつ並んで落
下するため、検出装置１９によつて１つずつ確実
に検出される。このため計数の誤りもなくなる。

なお、もし保管装置２０内にすでに物品がＮ個
保管されていると、一致信号がクリヤ端子に入力
しているため、中間ホツパゲート２１ａが閉じて
も駆動制御回路３２の出力信号は“Ｌ”のままで
あるが、この場合は、ストツパゲート用タイマ回
路３６から一定時間後に出力“Ｈ”が生じてスト
ツパゲート２０ａが開かれる。

本発明は以上の如く構成されているため、計数
装置で所定個数が計数されると、供給装置の駆動
部の作動が停止すると共に、保管装置の保管動作
が開始して、駆動部の作動停止後にも止まらずに
供給装置からオーバーランして放出された物品が
あつても一時保管し、次回の供給装置の駆動部の
作動開始時には、この保管装置に一時保管した物
品を搬入受け部へ解放するとともに、計数装置は
この一時保管した物品の数に加えて新たな供給装
置からの物品を計数する。

従つて、供給装置を高速に駆動して物品を連続
的に高速に供給する場合に従来問題となつていた
物品のオーバーランによる不都合が、完全に解消
される。このため、高速に正しい個数で物品を搬
入できる。従つて、組合せ計量機の物体搬入を用
いれば組合計量動作を高能率にすることができ
る。

なお、本発明の装置は組合せ計量機以外のもの
にも適用できることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は組合せ計量機の概略構成図、第２図は
従来の所定個数搬入装置の概略構成図、第３〜６
図は本発明の一実施例を示すための図であつて、
第３図は本発明の一実施例を用いた組合せ計量機
の要部を示す側面図、第４図は平面図、第５図は
振動台の断面図、第６図は振動装置の駆動及びス
トツパゲートの開閉を制御する回路のブロツク図
である。 １１……振動円板、１２……コンベヤ、１３…
…検出器、１４……振動装置、１５……振動台、
１５ａ……中央部、１５ｂ……先端部、１６……
じやま板、１７……振動装置、１８……仕切板、
１９……検出装置、２０……保管装置、２０ａ…
…ストツパゲート、２１……中間ホツパ、２１ａ
……ゲート、２２……計量ホツパ、２２ａ……ゲ
ート、２３……計量器、２４……集合シユート、
３０……カウンタ、３２……駆動制御回路、３３
……遅延回路、３６……ストツパゲート用タイマ
回路、１００……制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 駆動部の作動によつて物品を搬入受け部方向
   へ連続的に放出する供給装置と、 前記供給装置から前記搬入受け部方向へ放出さ
   れる物品の個数を計数し、予め設定した個数に一
   致すると一致信号を出力し、リセツト信号を受け
   ると、計数値をクリアして、新たな計数を可能に
   する計数装置と、 駆動部の作動停止後に前記搬入受け部方向へ放
   出された物品を前記搬入受け部に搬入されないよ
   うに一時保管する保管動作を開始信号によつて開
   始し、解放信号によつて保管した物品を前記搬入
   受け部へ解放するための、前記搬入受け部の前方
   に設けられた保管装置と、 前記計数装置からの前記一致信号を受けると、
   前記供給装置の前記駆動部の作動を停止させる停
   止信号を出力し、前記計数装置の計数値をクリア
   する前記クリア信号を出力して新たな計数を可能
   にすると共に、前記保管装置の前記保管動作を開
   始させる前記開始信号を、前記駆動部の作動停止
   後、物品が前記保管装置への到達に要する所定時
   間遅延して出力し、且つ、前記搬入受け部からの
   次回の前記搬入信号を受けると、前記供給装置の
   前記駆動部の作動を開始させる作動信号を出力す
   ると共に、前記保管装置に保管された物品を前記
   搬入受け部方向へ解放させる前記解放信号を出力
   する制御装置と を備えた所定個数搬入装置。