JP2010175391A - 組合せ秤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 計量精度を悪化させることなく排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる組合せ秤を提供する。
【解決手段】 制御部31は組合せ演算手段31bとして機能し、被計量物が保持されている計量ホッパ1及びメモリホッパ7(排出ホッパ)のうちから、重量センサ2及び制御部31を含む計量手段で計量された被計量物の重量の1以上の組合せの合計が目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる排出ホッパの組合せを、被計量物を排出すべき排出ホッパの組合せ(以下、排出組合せという)として選択する組合せ演算を行う(ステップS7)。制御部31は制御手段31bとして機能し、排出組合せに選ばれ難い排出ホッパ(以下、滞留ホッパという)を検出し、滞留ホッパを検出した場合に、空いている排出ホッパに供給する被計量物の重量を、滞留ホッパを検出する前より減少するように制御する(ステップS9からステップS13)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、組合せ秤に関する。
複数の排出ホッパを有する組合せ秤において、被計量物が保持されている排出ホッパのうちから、計量手段で計量された被計量物の重量の1以上の組合せの合計が目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる排出ホッパの組合せを、被計量物を排出すべき排出ホッパの組合せ(以下、排出組合せという)として選択する組合せ演算を行うことが公知である。組合せ演算において排出組合せに選ばれた排出ホッパ内の被計量物は排出処理されるが、ある排出ホッパに供給された被計量物の重量が過大である場合等において当該排出ホッパが排出組合せに選ばれ難い排出ホッパ(以下、滞留ホッパという)となる場合がある。
滞留ホッパが生じると、当該滞留ホッパに保持されている被計量物が排出されないで長時間滞留ホッパ内に残留することになる。従って、滞留ホッパ内に長時間残留した被計量物の品質が劣化する問題が生じる。特に、被計量物が生ものや冷凍物である場合には品質劣化の問題は特に重要である。
上記問題に対し、下記特許文献1では、滞留ホッパを検出した際、当該滞留ホッパを強制的に排出組合せに含める組合せ演算を行っている。また、下記特許文献2では、滞留ホッパを検出した際、当該滞留ホッパを排出組合せに含める組合せ演算を行うとともに、当該排出組合せに選ばれた排出ホッパに保持されている被計量物の総重量と目標組合せ重量とを比較して、被計量物の総重量が目標組合せ重量より少ない場合に、排出組合せに選ばれた排出ホッパの何れかに不足分の被計量物を追加供給するように供給部を制御している。
実公昭55−119933号公報 特開2004−125694号公報
特許文献1に記載の組合せ秤においては、滞留ホッパが強制的に排出組合せに選択されて被計量物が排出されるため、排出ホッパに被計量物が滞留し続けることは防止することができるが、滞留ホッパを含む排出組合せについては計量精度が悪化してしまう。
また、特許文献2に記載の組合せ秤においては、滞留ホッパが排出組合せに選択され、且つ、不足分が追加で供給されるため、理論上は目標組合せ重量に近づけることができるが、不足分の追加供給は、直進フィーダを用いた既存の供給部により行われるため、その追加供給の精度を高めることが困難であり、結果として滞留ホッパを含む排出組合せについては計量精度が悪化してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、計量精度を悪化させることなく、排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる組合せ秤を提供することを目的とする。
本発明に係る組合せ秤は、被計量物を保持して排出する複数の排出ホッパと、前記排出ホッパに保持されている被計量物の重量を計量する計量手段と、前記被計量物が保持されている前記排出ホッパのうちから、前記計量手段で計量された被計量物の重量の1以上の組合せの合計が目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる前記排出ホッパの組合せを、前記被計量物を排出すべき排出ホッパの組合せ(以下、排出組合せという)として選択する組合せ演算手段と、前記排出組合せに選ばれ難い排出ホッパ(以下、滞留ホッパという)を検出し、前記滞留ホッパを検出した場合に、空いている前記排出ホッパに供給する前記被計量物の重量を、前記滞留ホッパを検出する前より減少するよう動作する制御手段と、を備えている。
上記組合せ秤によれば、排出組合せに選ばれ難い排出ホッパが滞留ホッパとして検出された場合に、それ以後において排出ホッパに供給される被計量物の重量を減少させることにより、実質的に排出組合せに選ばれ得る排出ホッパの数を増やすことができるため、それ以後の組合せ演算において滞留ホッパを排出組合せに選ばれ易くすることができる。従って、計量精度を悪化させることなく排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる。
上記組合せ秤は、さらに、前記複数の排出ホッパのそれぞれに対して被計量物を供給する供給手段を備え、前記制御手段は、前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパへの供給量が前記滞留ホッパを検出する前より減少するように前記供給手段を制御するよう構成されてもよい。これにより、滞留ホッパが検出された場合に、空いている排出ホッパへ供給される被計量物の供給量を自動的に減少させることができる。
さらに、前記供給手段は、前記複数の排出ホッパのそれぞれに振動により被計量物を搬送する直進フィーダを有し、前記制御手段は、前記直進フィーダの振動振幅又は振動駆動時間を変更することにより前記排出ホッパへの供給量を変更するよう構成されてもよい。これにより、滞留ホッパが検出された場合に、空いている排出ホッパへ供給される被計量物の供給量を定量的に減少させることができる。
さらに、前記制御手段は、前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパへの供給量が前記滞留ホッパの検出前の1/3以上2/3以下となるように前記供給手段を制御するよう構成されてもよい。これにより、空いている排出ホッパへの供給量を検出前の2/3以下とすることで、以後の排出組合せにおいて滞留ホッパを含む組合せが目標組合せ重量を含む所定範囲に含まれ易くすることができ、且つ、前記供給量を1/3以上とすることで、滞留ホッパを含む排出組合せの数(排出ホッパ数)を可及的に低減することができる。
好ましくは、前記制御手段は、前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパへの供給量が前記滞留ホッパの検出前の1/2となるように前記供給手段を制御するよう構成される。
また、前記制御手段が前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパに保持させるべき被計量物の重量を前記滞留ホッパの検出前より減少させるための報知を行う表示装置を備えていてもよい。この場合、滞留ホッパが検出された場合に、空いている排出ホッパへ供給すべき被計量物の重量を、滞留ホッパを検出する前より減らすべきことが組合せ秤に設けられた表示装置において報知されるため、次回以降の被計量物の供給作業において空いている排出ホッパへ供給する被計量物の重量を滞留ホッパを検出する前より確実に減らすことができる。
前記滞留ホッパは、前記目標組合せ重量に対して所定割合以上の重量を有する被計量物が保持されている排出ホッパであってもよい。あるいは、前記滞留ホッパは、被計量物が供給されてから前記排出組合せの選択を行った回数が所定回数となるまでの間に被計量物が排出されなかった排出ホッパであってもよい。あるいは、前記滞留ホッパは、前記複数の排出ホッパに保持されている被計量物の平均重量に対する自身が保持する被計量物の差の絶対値が所定値以上となっている排出ホッパであってもよい。
上記組合せ秤において、前記組合せ演算手段は、前記制御手段が前記滞留ホッパを検出した場合、以後の排出組合せの選択において、前記滞留ホッパを含む排出組合せを優先的に選択する優先制御を行うよう構成されてもよい。この構成によれば、滞留ホッパが検出された以後の排出組合せ演算において、目標組合せ重量を含む所定範囲内に滞留ホッパを含む排出組合せがあれば、滞留ホッパを含まない排出ホッパの排出組合せであって、より目標組合せ重量に近い重量となる排出組合せが存在したとしても、滞留ホッパを含む排出組合せが優先的に選択される。従って、滞留ホッパが検出された場合、滞留ホッパを優先的に排出させることができる。
以下、特許請求の範囲及び明細書の記載に用いられる用語の定義について説明する。
特許請求の範囲及び明細書にいう「排出ホッパ」とは、排出組合せの選択対象となるホッパを意味する。より具体的には、例えば、計量ホッパでもよいし、計量ホッパの下流に配設されたメモリホッパでもよい。
特許請求の範囲及び明細書にいう「目標組合せ重量」とは、被計量物の定貫すべき目標重量を意味する。
特許請求の範囲及び明細書にいう「組合せに選ばれ難い排出ホッパ」である「滞留ホッパ」とは前述した条件を満たした排出ホッパを意味する。
特許請求の範囲及び明細書にいう「計量手段」は、計量ホッパの重量を検出する重量センサと、この重量センサで検出された重量に基づいて計量ホッパに保持されている被計量物の重量を演算する(計量する)演算手段と、この演算手段で演算された被計量物の重量を記憶する記憶手段とを含んだ概念である。
本発明は以上に説明したように構成され、計量精度を悪化させることなく、排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る組合せ秤の概略構成を側方から見た断面で示す断面図である。 図1に示す組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す組合せ秤の制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る組合せ秤の概略構成を示す平面図である。 図4に示す組合せ秤の概略構成を示す正面図である。 図4に示す組合せ秤の概略構成を示す側面図である。 図4に示す組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図である。
(本発明の原理)
まず、本発明の原理について以下に説明する。
組合せ演算は、複数の排出ホッパの全ての組合せについてその組合せた排出ホッパに保持されている被計量物の総重量を演算し、その全ての組合せのうちから、当該総重量が目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる排出ホッパの組合せを選択するものである。組合せ演算による計量精度は、選択された排出ホッパに保持されている被計量物の総重量が目標組合せ重量に如何に近いかで評価される。より具体的には、計量精度は、複数組の排出組合せの被計量物の総重量の平均値及び標準偏差を用いて評価される。
被計量物が保持されている排出ホッパ(排出組合せに選ばれ得る排出ホッパ)の総数をnとすると、組合せ演算において演算される組合せの数は2−1通りである。ここで、各排出ホッパに供給する被計量物の重量を目標組合せ重量の1/m前後とすると、排出組合せに選ばれる排出ホッパの数は実質的にmとなる。従って、このとき組合せ演算によって実質的に排出組合せに選ばれ得る排出ホッパの組合せの数は、通りである。
ここで、被計量物が保持されている排出ホッパの総数を10とした例を説明する。目標組合せ重量の1/2前後の重量を排出ホッパに供給した場合、排出組合せに選ばれる排出ホッパの数は実質的に2個であり、実質的に排出組合せに選ばれ得る排出ホッパの組合せの数(以下、実質的な組合せの数という)は10=45通りである。mの値を変更して同様に計算すると以下のようになる。
Figure 2010175391
従って、各排出ホッパに供給する被計量物の重量は、目標組合せ重量の1/4前後、1/5前後、又は1/6前後とすることにより、実質的な組合せの数が増えるため、計量精度は高くなるといえる。
続いて、被計量物が保持されている排出ホッパの総数を10とし、各排出ホッパに供給される被計量物の重量(設定重量)を目標組合せ重量の1/4前後とした場合を例にさらに説明する。
本例においては、目標組合せ重量の1/4前後の被計量物を各排出ホッパに供給すべきところ、被計量物のくっつきや供給部における供給ムラ等により、目標組合せ重量の1/2前後の被計量物が排出ホッパの1つに供給された場合を考える。このとき、当該排出ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通りとなる。これに対し、当該排出ホッパを含まない実質的な組合せの数は、=126通りとなるため、目標組合せ重量の1/2前後の被計量物が保持されている排出ホッパが排出組合せに選ばれる確率は、他の排出ホッパが排出組合せに選ばれる確率より低くなる。
本発明の発明者らは、以上の知見に基づいて、排出組合せに選ばれる確率が低下して排出組合せに選ばれ難い排出ホッパ(即ち、滞留ホッパ)が存在する場合に、空いている排出ホッパに供給する被計量物の供給量を減少させることにより滞留ホッパが排出組合せに選ばれる確率を向上させる本発明を想到した。
即ち、例えば、上記例において、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の半分にした場合、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量は、目標組合せ重量の1/8前後となる。このため、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと、1/4前後の被計量物が保持されている排出ホッパ2つが選ばれる)から=126通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと、1/8前後の被計量物が保持されている排出ホッパ4つが選ばれる)に増加する。従って、目標組合せ重量の1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパが排出組合せに選ばれる確率は、空いている排出ホッパへの供給量を減少する前より高くなる。このとき、滞留ホッパが排出組合せに選ばれた場合であっても、排出組合せに選ばれた排出ホッパに保持されている被計量物の総量は、目標組合せ重量を含む所定範囲内であることに変わりがないため、計量精度は悪化しない。
以上の原理により、本発明に係る組合せ秤は、計量精度を悪化させることなく排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる。
続いて、以下に、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係る組合せ秤の概略構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る組合せ秤の概略構成を側方から見た断面で示す断面図である。
本実施の形態に係る組合せ秤は、図1に示すように、複数(例えば14個)の計量ホッパ1を有している。これらの複数の計量ホッパ1は、例えば、円状(円周上)に配置されているが、他の態様(楕円状、直線状等)に配置されていても構わない。複数の計量ホッパ1は、上方から供給された被計量物を一時的に保持し、その下部に設けられた開閉可能なゲート11,12を開放することにより、被計量物を下方へ排出する。複数の計量ホッパ1のそれぞれは、当該計量ホッパ1の重量を検出する重量センサ2に支持されている。重量センサ2には、例えば、ロードセルが用いられる。重量センサ2は、制御装置3に接続されており、重量センサ2で計量された重量は、制御装置3に送信される。ここで、計量ホッパ1の重量は、既知であるので、制御装置3は、重量センサ2によって検出された重量から計量ホッパ1の重量を差し引くことにより当該計量ホッパ1に保持されている被計量物の重量を計量する。このように、本実施形態における重量センサ2及び制御装置3は、計量手段を構成している。
計量ホッパ1の上流には、供給ホッパ4が設けられている。本実施形態においては、複数の計量ホッパ1の上方に複数の供給ホッパ4がそれぞれ配設されている。供給ホッパ4は、上方から供給された被計量物を一時的に保持し、その下部に設けられた開閉可能なゲート41を開放することにより、被計量物を下方へ排出する。
供給ホッパ4の上流には、供給部5が設けられている。供給部5は、組合せ秤上部の中央に外部の供給装置10から供給される被計量物を振動によって放射状に分散させるメインフィーダ51と、メインフィーダ51から送られてきた被計量物を振動によって送り込む複数の直進フィーダ52と、を有している。メインフィーダ51は、外部の供給装置10の供給口の下方に配設された円錐形のトップコーン511と、トップコーン511を上下方向に振動させる加振器512と、を有している。また、複数の直進フィーダ52は、トップコーン511の周囲に配置された複数の直進フィーダパン521と、複数の直進フィーダパン521のそれぞれをその先端方向の斜め上方に振動させる複数の加振器522と、を有している。複数の直進フィーダ52は、供給ホッパ4に対応して設けられており、複数の直進フィーダ52により送り込まれた被計量物は、対応する供給ホッパ4に供給される。このように、本実施形態の組合せ秤には、直進フィーダ52、供給ホッパ4、計量ホッパ1及び重量センサ2を一組とするヘッド部が複数組設けられている。加振器512,522は、例えば、電磁石のON−OFFを連続的に切り替えることによりトップコーン511又は直進フィーダパン521を振動させる。
供給ホッパ4の下流には、後述する排出組合せに選ばれた1又は複数の排出ホッパ(計量ホッパ1及び後述するメモリホッパ)に保持されている被計量物を集合させつつ機外へ排出する集合排出部6が配設されている。集合排出部6は、逆円錐状の集合シュート61と、集合シュート61の下方に配設された排出シュート62と、を有している。ゲート12を通じて1又は複数の排出ホッパから排出された被計量物は、集合シュート61を滑落することによって集合され、集合シュート61の下方に設けられた排出シュート62を通じて機外の包装機(図示せず)へと排出される。なお、集合排出部6は、排出シュート62の位置にホッパが配設された構成としてもよい。
本実施形態の組合せ秤は、複数の計量ホッパ1の下流に被計量物を保持可能な複数のメモリホッパ7を備えている。メモリホッパ7は、計量ホッパ1と同様に、上方から供給された被計量物を一時的に保持し、その下部に設けられた開閉可能なゲート71を開放することにより、被計量物を下方の集合排出部6へ排出する。より具体的には、各計量ホッパ1の内側のゲート11と外側のゲート12とは互いに独立して開閉可能に構成されており、メモリホッパ7は、各計量ホッパ1の内側のゲート11の下方に配設されている。即ち、計量ホッパ1に保持されている被計量物を直接的に集合排出部6へ排出させる場合には、外側のゲート12が開かれ、計量ホッパ1に保持されている被計量物を次回以降に排出させる場合であって、且つ、対応するメモリホッパ7が空の場合には、内側のゲート11が開かれて被計量物をメモリホッパ7に保持させる。制御装置3は、被計量物が計量ホッパ1から対応するメモリホッパ7へ移動した場合には、移動前の計量ホッパ1において計量された被計量物の重量値を移動先のメモリホッパ7に関連付けて記憶する。このように、本実施形態における計量ホッパ1及びメモリホッパ7は、排出ホッパを構成している。
本実施形態において、制御装置3は、さらに、各供給ホッパ4のゲート41、各計量ホッパ1のゲート11,12及び各メモリホッパ7のゲート71の開閉制御、供給部5の供給制御並びに外部の供給装置10の供給制御を行っている。また、本実施形態の組合せ秤は、種々の操作設定を行い、当該設定を表示可能な操作設定表示装置8を備えている。操作設定表示装置8も制御装置3によって制御される。
本実施形態の組合せ秤における制御系統についてより詳しく説明する。図2は、図1に示す組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図である。
制御装置3は、例えば、制御部31及び記憶部32を有する制御基板30で構成されている。制御装置3は、例えば、マイクロコンピュータを備えており、制御部31には、例えばこのマイクロコンピュータのCPUが用いられる。記憶部32には例えばこのマイクロコンピュータの内部メモリが用いられる。制御部31と記憶部32とは相互に接続されている。記憶部32には制御プログラムが格納されている。さらに、記憶部32は各種データを記憶する。また、制御部31は、記憶部32に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、演算等の処理や制御を行う。具体的には、制御部31は、操作設定表示装置8及び複数の重量センサ2から信号を受け取り、これらの信号に基づいて組合せ演算を含む処理を行い、これらの処理結果を記憶部32に記憶する。また、これらの信号に基づいて、複数の計量ホッパ1、複数のメモリホッパ7、メインフィーダ51、複数の直進フィーダ52及び操作設定表示装置8に制御信号を送信してこれらを制御する。換言すると、制御部31は、組合せ演算手段31a及び制御手段31bとして機能する。
なお、本実施形態においては1つの制御基板で制御装置3を構成しているが、本発明は同様の制御を行い得る限りこれに限られない。即ち、例えば、各種制御に応じて複数の制御基板を設け、その複数の制御基板で制御装置3を構成してもよい。また、この制御装置3を、必ずしも組合せ秤に備える必要はなく、例えば、パソコン等を外部の制御装置3として接続することにより当該外部の制御装置3で制御することとしてもよい。
また、本実施形態の組合せ秤は、図1及び図2に示すように、外部の供給装置10からメインフィーダ51のトップコーン511への被計量物の供給状況を検出する供給レベル検出器9を備えている。供給レベル検出器9及び外部の供給装置10は、それぞれ制御装置3に接続されており、制御装置3は、供給レベル検出器9で検出された被計量物の供給状況に応じて被計量物の供給量を変化させるように外部の供給装置10を制御する。外部の供給装置10は、例えば、ベルトコンベヤでもよいし、トラフ状の供給パンを振動させるものでもよい。
以下に、制御装置3の動作を順に説明する。図3は、図1に示す組合せ秤の制御動作を示すフローチャートである。
この制御においては、初期設定として、後述する供給量変更フラグがOFFされる(図3には示さず)。その後、制御装置3の制御部31は、外部の供給装置10からメインフィーダ51のトップコーン511へ供給される被計量物に応じて加振器512を駆動制御し、直進フィーダパン521へ被計量物を供給する(ステップS1)。さらに、制御部31は、加振器522を駆動制御し、直進フィーダパン521を振動させることでトップコーン511から供給された被計量物を供給ホッパ4に供給する(ステップS2)。本実施形態において、供給ホッパ4の供給量は、直進フィーダパン521を振動させる加振器522の振動振幅及び/又は振動駆動時間によって制御される。
供給ホッパ4に所定量の被計量物が供給されたとき(供給ホッパ4のゲート41が閉じられてから加振器522を設定された振動振幅で所定時間駆動したとき)、下流の計量ホッパ1が空であれば、制御部31は、対応する供給ホッパ4のゲート41を開放制御し、下流の計量ホッパ1へ被計量物を供給する(ステップS3)。制御部31は、ゲート41を開放した後、所定時間経過したときに再び当該ゲート41を閉鎖する制御を行う。制御部31は、空のメモリホッパ7の有無を検出し、当該空のメモリホッパ7があれば、対応する計量ホッパ1のゲート11を開放制御し、空のメモリホッパ7へ被計量物を供給する(ステップS4)。
制御部31は、被計量物が新たに供給された計量ホッパ1に保持されている被計量物の重量を対応する重量センサ2により計量する計量制御を行う(ステップS5)。被計量物の重量は、当該被計量物が保持されている計量ホッパ1に関連付けて記憶部32に記憶される。さらに、ステップS4において、新たに被計量物が保持されたメモリホッパ7がある場合、制御部31は、前回の計量制御において当該メモリホッパ7の上流の計量ホッパ1で計量された被計量物の重量を記憶部32から読み出し、当該重量を新たに被計量物が保持されたメモリホッパ7に関連付けて記憶部32に記憶する。
計量制御の後、後述する供給量変更フラグがONしているか否かを判定する(ステップS6)。ここで、供給量変更フラグがONしている場合は、後述する滞留ホッパが検出されていることを意味し、供給量変更フラグがOFFしている場合は、滞留ホッパが検出されていないことを意味する。初期設定では供給量変更フラグがOFFしているので、まず、供給量変更フラグがOFFしている場合について説明し、供給量変更フラグがONしている場合については後で説明する。
供給量変更フラグがOFFしている場合(ステップS6でNo)には、制御部31は、組合せ演算手段31aとして機能する。即ち、制御部31は、被計量物が保持されている計量ホッパ1及びメモリホッパ7(排出ホッパ)のうちから、重量センサ2及び制御部31を含む計量手段で計量された被計量物の重量の1以上の組合せの合計が目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる排出ホッパの組合せを、被計量物を排出すべき排出ホッパの組合せ(以下、排出組合せという)として選択する組合せ演算を行う(ステップS7)。なお、目標組合せ重量を含む所定範囲とは、例えば、目標組合せ重量を下限値とし、且つ、当該目標組合せ重量に所定の上限許容値を付加した重量を上限値とするものである。
制御部31は、組合せ演算の結果、排出組合せとして選択された排出ホッパに保持されている被計量物を排出する排出制御を行う(ステップS8)。より具体的には、排出組合せとして選択された計量ホッパ1の外側のゲート12及びメモリホッパ7のゲート71を全て開放制御する。これにより、目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる被計量物が集合排出部6を通じて機外へ排出される。このとき、制御部31は、記憶部32に記憶されている被計量物の重量及び排出ホッパのうち、排出制御された排出ホッパに関連付けられている被計量物の重量をリセットする(排出ホッパが空であることを記憶部32に記憶させる)。
ここで、本実施形態において、制御部31は制御手段31bとして機能し、排出組合せに選ばれ難い排出ホッパ(以下、滞留ホッパという)の検出を行う(ステップS9)。
これを、より詳しく説明する。まず、制御部31は、記憶部32に記憶されている排出ホッパのうち、滞留ホッパの条件を満たしている排出ホッパを検出する。
検出すべき滞留ホッパの条件は、種々設定可能であるが、例えば、滞留ホッパは、目標組合せ重量に対して所定割合以上の重量を有する被計量物が保持されている排出ホッパである。この場合、制御部31は、記憶部32に記憶されている被計量物の重量のうち、目標組合せ重量に対して所定割合以上の重量を有する被計量物があれば、当該被計量物が保持されている排出ホッパを滞留ホッパとして検出する。所定割合は、被計量物によって種々設定し得るが、例えば、目標組合せ重量の1/2以上を設定し得る。なお、排出ホッパに保持される被計量物の重量が少ない場合はほとんど問題にならない。一般的に排出組合せに選択される排出ホッパの数を増やすことで排出組合せができ易いからである。また、既知の追加投入機能を備えた組合せ秤においては、被計量物の供給量が所定量より少ない排出ホッパに対して被計量物を追加供給して排出組合せを作ることが可能である。
なお、上記条件に加えて又は代えて、滞留ホッパは、被計量物が供給されてから排出組合せ演算において排出組合せの選択を行った回数が所定回数となるまでの間に被計量物が排出されなかった排出ホッパとしてもよい。この場合、制御部31は、ステップS5において記憶部32に被計量物の重量が新たに記憶されてからステップS7の組合せ演算において排出組合せの選択を行った回数を排出ホッパごとにカウントし、当該被計量物が排出されたときに当該被計量物が保持されていた排出ホッパにおける排出組合せ選択回数をリセットする。そして、排出組合せの選択を行った回数が所定回数を超えた排出ホッパを滞留ホッパとして検出する。
また、上記条件に加えて又は代えて、滞留ホッパは、複数の排出ホッパに保持されている被計量物の平均重量に対する自身が保持する被計量物の差の絶対値が所定値以上となっている排出ホッパとしてもよい。この場合、制御部31は、記憶部32に記憶されている被計量物の重量の平均重量を算出し、当該平均重量から各被計量物の重量を差し引いた値の絶対値を算出する。各被計量物が平均重量から所定値以上離れていることは、平均重量からの偏差が大きく排出組合せに選ばれ難いことを意味している。従って、制御部31は、被計量物が平均重量から被計量物の重量を差し引いた値の絶対値が所定値以上である排出ホッパを滞留ホッパとして検出する。
上記のような滞留ホッパ検出制御の後、滞留ホッパを検出したか否かを判定する(ステップS10)。そして、滞留ホッパを検出した場合(ステップS10でYes)には、空いている排出ホッパに供給する被計量物の重量を、滞留ホッパを検出する前より減少するように制御する(ステップS11からステップS13)。その後、制御部31は、運転をOFFするか否かを判定する(ステップS14)。滞留ホッパを検出しなかった場合(ステップS10でNo)には、制御部31は、その後、運転をOFFするか否かを判定する(ステップS14)。
そして、組合せ秤の運転を継続する場合(ステップS14でNo)には、制御部31は、再びステップS1からの制御(通常の組合せ演算)を行う。
ここで、滞留ホッパを検出した場合(ステップS10でYes)の制御を詳しく説明する。この場合、制御部31は、滞留ホッパ検出制御で検出された滞留ホッパを記憶部32に優先処理ホッパとして設定し記憶させる(ステップS11)。このとき、供給量変更フラグをOFFからONに切り替える(ステップS12)。
続いて、制御手段31bとして機能する制御部31は、空いている排出ホッパへの供給量が滞留ホッパを検出する前より減少するように供給手段である直進フィーダ52を制御する(ステップS13)。より詳しくは、制御部31は、直進フィーダ52の振動振幅又は振動駆動時間を変更することにより空いている全ての排出ホッパへの供給量を変更する。これにより、滞留ホッパが検出された場合に、空いている排出ホッパへ供給される被計量物の供給量を自動的且つ定量的に減少させることができる。
本実施形態の組合せ秤によれば、排出組合せに選ばれ難い排出ホッパが検出された場合に、それ以後において排出ホッパに供給される被計量物の重量を減少させることにより、実質的に排出組合せに選ばれ得る排出ホッパの数を増やすことができるため、それ以後の組合せ演算において滞留ホッパを排出組合せに選ばれ易くすることができる。従って、計量精度を悪化させることなく排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる。
制御部31は、ステップS13の供給量減少制御において、例えば、空いている排出ホッパへの供給量が滞留ホッパの検出前の1/3以上2/3以下となるように制御する。これにより、空いている排出ホッパへの供給量を検出前の2/3以下とすることで、以後の排出組合せにおいて滞留ホッパを含む組合せが目標組合せ重量を含む所定範囲に含まれ易くすることができ、且つ、供給量を1/3以上とすることで、滞留ホッパを含む排出組合せの数(排出ホッパ数)を可及的に低減することができる。
冒頭の本発明の原理で説明した例を用いてより具体的に説明する。即ち、被計量物が保持されている排出ホッパの総数を10、各排出ホッパに供給される被計量物の重量(設定重量)を目標組合せ重量の1/4前後としたときに、排出ホッパの1つに目標組合せ重量の1/2前後の被計量物が供給された場合を例に取る。この場合において、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の1/3にした場合、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量は、目標組合せ重量の1/12前後となるため、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通りから=84通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと1/12前後の被計量物が保持されて入り排出ホッパ6つとが選ばれる)に増加する。ここで、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の1/4にした場合、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量は、目標組合せ重量の1/16前後となるため、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通りから=9通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと1/16前後の被計量物が保持されている排出ホッパ8つとが選択される)に減少してしまう。被計量物が保持されている排出ホッパの総数がより多い場合(例えば12の場合)には、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の1/4にした場合であっても、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、12=66通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと1/4前後の被計量物が保持されている排出ホッパ2つとが選ばれる)から12=495通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと1/12前後の被計量物が保持されている排出ホッパ8つとが選ばれる)に増加するが、滞留ホッパを含む排出組合せの数(排出ホッパ数)が3から9へと大幅に増加する。従って、次回以降の組合せに選択され得る排出ホッパ数が少なくなり計量速度が大幅に遅くなってしまう。
同様に、冒頭の本発明の原理で説明した例において、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の2/3にした場合、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量は、目標組合せ重量の1/6前後となるため、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通りから=84通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持されている滞留ホッパ1つと1/6前後の被計量物が保持されている排出ホッパ3つとが選ばれる)に増加する。空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の2/3を超える値にした場合には、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通り以下となり、供給量減少制御前に比べて増加しない。
以上に説明したように、制御部31が、ステップS13の供給量減少制御において、空いている排出ホッパへの供給量が滞留ホッパの検出前の1/3以上2/3以下となるように制御することにより、以後の排出組合せにおいて滞留ホッパを含む組合せが目標組合せ重量を含む所定範囲に含まれ易くすることができ、且つ、滞留ホッパを含む排出組合せの数(排出ホッパ数)を可及的に低減することができる。
なお、より好ましくは、制御部31は、前記滞留ホッパを検出した場合、空いている排出ホッパへの供給量が滞留ホッパの検出前の1/2となるように制御する。これにより、以後の排出組合せにおいて滞留ホッパを含む組合せが目標組合せ重量を含む所定範囲に含まれ易く、しかも、滞留ホッパを含む排出組合せの数(排出ホッパ数)を可及的に低減することができる。
再び本発明の原理において説明した例を用いてより具体的に説明すると、前述した通り、本例において、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量を滞留ホッパ検出前の半分にした場合、空いている各排出ホッパに供給される被計量物の重量は、目標組合せ重量の1/8前後となるため、滞留ホッパが排出組合せに選ばれる実質的な組合せの数は、=36通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持された滞留ホッパ1つと1/4前後の被計量物が保持された排出ホッパ2つとが選ばれる)から=126通り(このとき、1/2前後の被計量物が保持された滞留ホッパ1つと1/8前後の被計量物が保持された排出ホッパ4つとが選ばれる)に増加する。しかも、滞留ホッパを含む排出組合せの数の増加を3から5の2つだけに抑えることができる。
ステップS13の供給量減少制御の後、上述のように、制御部31は、次回以降の組合せ演算のために空いている各排出ホッパへ被計量物を供給し、当該被計量物を計量する制御を行う(ステップS1からステップS5)。
その後、組合せ演算手段31aとして機能する制御部31は、供給量変更フラグがONしているか否かを判定する(ステップS6)が、ここでは、滞留ホッパを検出したことによって供給量変更フラグがONになっているため(ステップS6でYes)、以後の排出組合せ演算において、滞留ホッパを含む排出組合せを優先的に選択する優先制御を行う(ステップS15からステップS17)。
これをより詳しく説明する。制御部31は、組合せ演算(ステップS15)によって得られた排出組合せのうち、優先処理ホッパ(即ち、滞留ホッパ)を含む組合せの有無を判定する(ステップS16)。優先処理ホッパを含む排出組合せがなければ(ステップS15でNo)、制御部31は、通常の場合と同様に優先処理ホッパを含まない排出組合せについて排出制御を行う(ステップS8)。一方、優先処理ホッパを含む排出組合せがあれば、優先処理ホッパを含まない排出組合せであって、より目標組合せ重量に近い重量となる排出組合せが存在しても、制御部31は、優先処理ホッパを含む排出組合せを優先的に選択し、排出制御する(ステップS17)。従って、滞留ホッパが検出された場合、滞留ホッパを優先的に排出させることができる。
制御部31は、優先処理ホッパを排出制御した後、供給量変更フラグをONからOFFに切り替える(ステップS18)。さらに、制御部31は、空いている排出ホッパへの供給量が滞留ホッパを検出する前の状態に戻るように供給手段である直進フィーダ52を制御する(ステップS19)。以後の制御は、滞留ホッパの検出前と同様であり、一連の制御が運転終了まで繰り返される(ステップS14)。
以上に説明したように、本実施形態によれば、全自動式の組合せ秤において、計量精度を悪化させることなく排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る組合せ秤の概略構成について説明する。図4から図6は、本発明の第2実施形態に係る組合せ秤の概略構成を示す平面図、正面図及び側面図である。また、図7は、図4に示す組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態のように被計量物の供給から排出までを全自動で行う組合せ秤の代わりに被計量物の供給を人手で行う半自動式の組合せ秤に本発明を適用したものであり、当該組合せ秤が、制御手段31bが滞留ホッパを検出した場合に、空いている排出ホッパに保持させるべき被計量物の重量を滞留ホッパの検出前より減少させるための報知を行う表示装置である操作設定表示装置8を備えていることである。
本実施形態の組合せ秤は、図4から図6に示すように、直線状に配置された複数(ここでは9つ)の計量ホッパ1Bを有している。複数の計量ホッパ1Bのそれぞれは、被計量物を保持し得る2つの保持部に区画されており、各保持部の下部に、それぞれ、互いに独立して開閉可能に構成されたゲート11B,12Bが配設されている。従って、これらのゲート11B,12Bを開放することにより、2つの保持部に保持されている被計量物を下方へ排出可能である。即ち、本実施形態における組合せ秤は、総計18個の保持部(即ち、18個の排出ホッパ)を有している。
複数の計量ホッパ1Bのそれぞれは、当該計量ホッパ1Bの重量を検出するロードセル等の重量センサ2によって支持されている。重量センサ2は、図7に示すように、制御装置3Bに接続されており、重量センサ2で検出された重量は、制御装置3Bに送信される。制御装置3Bは、組合せ秤の本体13の下部に配設された電装品収納部15に収納されている。本実施形態においても、計量ホッパ1Bの重量は、既知であるので、制御装置3Bは、計量ホッパ1Bの2つの排出ホッパのうちのいずれか一方に被計量物が供給された際、重量センサ2によって検出された重量から計量ホッパ1Bの重量を差し引くことにより当該計量ホッパ1Bのいずれか一方の排出ホッパに保持されている被計量物の重量を計量している。さらに、計量ホッパの1Bの2つの排出ホッパのうちのいずれか他方に被計量物が供給された際、重量センサ2によって検出された重量から計量ホッパ1Bの重量及び計量ホッパ1Bのいずれか一方の排出ホッパに保持されている被計量物の重量を差し引くことにより当該計量ホッパ1Bのいずれか他方の排出ホッパに保持されている被計量物の重量を計量している。このように、本実施形態における重量センサ2及び制御装置3Bは、計量手段を構成している。
複数計量ホッパ1Bの上流には、図4から図6に示すように、供給ホッパ4Bが設けられている。本実施形態においては、複数の計量ホッパ1Bの上方に複数(9つ)の供給ホッパ4Bがそれぞれ配設されている。供給ホッパ4Bの下方には、対応する計量ホッパ1Bの2つの排出ホッパのそれぞれに被計量物を供給可能な開閉可能なゲート41B,42Bが設けられている。これにより、被計量物の供給箇所が少なくなるため、人手による被計量物の供給作業を効率的に行うことができる。
本実施形態の組合せ秤には、供給ホッパ4Bごとに被計量物が供給されたか否かを検出する複数の被計量物検出センサ20が設けられている。被計量物検出センサ20には、例えば、被計量物の重量を検出可能なロードセル等が用いられる。被計量物検出センサ20は、図7に示すように、制御装置3Bに接続されている。制御装置3Bは、被計量物検出センサ20が検出する重量が所定重量以上であるか否かによって、その対応する供給ホッパ4Bが被計量物を保持しているか空であるかを検出する。制御装置3Bは、供給ホッパ4Bが空である状態を検出している間は当該供給ホッパ4Bのゲート41B,42Bを閉鎖した状態に保持し、供給ホッパ4Bが被計量物を保持した状態を検出し且つ対応する計量ホッパ1Bの少なくとも何れか一方の排出ホッパが空いている状態である場合には当該供給ホッパ4Bのゲート41B,42Bのいずれか一方(対応する排出ホッパが空いている方)を開放する制御を行う。
本実施形態の組合せ秤は、さらに、図4から図6に示すように、本体13の上部に天板14が設けられている。天板14には、複数(9つ)の供給口14aが設けられており、当該供給口14aのそれぞれの下方に上述の供給ホッパ4Bが配設されている。従って、作業者が、天板14上に供給された被計量物を小分けにして各供給口14aに投入することにより、各計量ホッパ1Bに被計量物が供給される。
計量ホッパ1Bの下方には、計量ホッパ1Bから排出された被計量物を搬送する搬送コンベヤ16が設けられている。搬送コンベヤの両側には、被計量物の落下を防止するガイド17が設けられている。ガイド17のさらに外側には、作業者がガイド17内に誤って触れるのを防止する進入防止用の柵18が設けられている。
本実施形態の組合せ秤においても、図3に示すステップS1からステップS12及びステップS14からステップS18までは第1実施形態と同様の制御を行っている。ただし、本実施形態の組合せ秤においては、滞留ホッパが検出された場合に、ステップS13の供給量減少制御として、空いている排出ホッパへ供給すべき被計量物の重量を滞留ホッパの検出前より減らすべきことが組合せ秤に設けられた操作設定表示装置8に表示される。これにより、次回以降において作業者が空いている排出ホッパへ被計量物を供給する際に、その供給する被計量物の重量を滞留ホッパの検出前より減少させる。また、優先処理ホッパが排出された場合に、ステップS19の供給量通常制御として、空いている排出ホッパへ供給すべき被計量物の重量を滞留ホッパの検出前より減らすべき旨の表示が操作設定表示装置8において消滅される。
このような本実施形態によれば、半自動式の組合せ秤において、計量精度を悪化させることなく排出ホッパに被計量物が滞留し続けることを有効に防止することができる。
なお、本実施形態においては、半自動式の組合せ秤に本発明を適用した例を説明したが、本実施形態と同様に、制御手段31bが滞留ホッパを検出した場合、操作設定表示装置8において空いている排出ホッパに保持させるべき被計量物の重量を滞留ホッパの検出前より減少させるための報知を行う構成を採用することによって、被計量物の供給及び排出を人手で行う手動式の組合せ秤にも本発明を適用することが可能である。
本発明の組合せ秤は、被計量物の形状、重量が均一でなく排出ホッパへの供給量にムラが生じ易い被計量物を計量する組合せ秤等に有用である。特に、生ものや冷凍物を被計量物として計量する組合せ秤等に有用である。
1,1B 計量ホッパ(排出ホッパ)
2 重量センサ(計量手段)
3,3B 制御装置
4,4B 供給ホッパ
5 供給部
6 集合排出部
7 メモリホッパ
8 操作設定表示装置
9 レベル検出器
10 外部の供給装置
11,12,11B,12B 計量ホッパのゲート
13 本体
14 天板
14a 供給口
15 電装品収納部
16 搬送コンベヤ
17 ガイド
18 柵
20 被計量物検出センサ
30 制御基板
31 制御部(計量手段、組合せ演算手段、制御手段)
31a 組合せ演算手段
31b 制御手段
32 記憶部
41,41B,42B 供給ホッパのゲート
51 メインフィーダ
52 直進フィーダ(供給手段)
61 集合シュート
62 排出シュート
71 メモリホッパのゲート
511 トップコーン
512,522 加振器
521 直進フィーダパン

Claims (9)

  1. 被計量物を保持して排出する複数の排出ホッパと、
    前記排出ホッパに保持されている被計量物の重量を計量する計量手段と、
    前記被計量物が保持されている前記排出ホッパのうちから、前記計量手段で計量された被計量物の重量の1以上の組合せの合計が目標組合せ重量を含む所定範囲内の重量となる前記排出ホッパの組合せを、前記被計量物を排出すべき排出ホッパの組合せ(以下、排出組合せという)として選択する組合せ演算手段と、
    前記排出組合せに選ばれ難い排出ホッパ(以下、滞留ホッパという)を検出し、前記滞留ホッパを検出した場合に、空いている前記排出ホッパに供給する前記被計量物の重量を、前記滞留ホッパを検出する前より減少するよう動作する制御手段と、を備える組合せ秤。
  2. 前記複数の排出ホッパのそれぞれに対して被計量物を供給する供給手段を備え、
    前記制御手段は、前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパへの供給量が前記滞留ホッパを検出する前より減少するように前記供給手段を制御するよう構成されている請求項1に記載の組合せ秤。
  3. 前記供給手段は、前記複数の排出ホッパのそれぞれに振動により被計量物を搬送する直進フィーダを有し、
    前記制御手段は、前記直進フィーダの振動振幅又は振動駆動時間を変更することにより前記排出ホッパへの供給量を変更するよう構成されている請求項2に記載の組合せ秤。
  4. 前記制御手段は、前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパへの供給量が前記滞留ホッパの検出前の1/3以上2/3以下となるように前記供給手段を制御するよう構成されている請求項2に記載の組合せ秤。
  5. 前記制御手段が前記滞留ホッパを検出した場合、空いている前記排出ホッパに保持させるべき被計量物の重量を前記滞留ホッパの検出前より減少させるための報知を行う表示装置を備えている請求項1に記載の組合せ秤。
  6. 前記滞留ホッパは、前記目標組合せ重量に対して所定割合以上の重量を有する被計量物が保持されている排出ホッパである請求項1に記載の組合せ秤。
  7. 前記滞留ホッパは、被計量物が供給されてから前記排出組合せの選択を行った回数が所定回数となるまでの間に被計量物が排出されなかった排出ホッパである請求項1に記載の組合せ秤。
  8. 前記滞留ホッパは、前記複数の排出ホッパに保持されている被計量物の平均重量に対する自身が保持する被計量物の重量の差の絶対値が所定値以上となっている排出ホッパである請求項1に記載の組合せ秤。
  9. 前記組合せ演算手段は、前記制御手段が前記滞留ホッパを検出した場合、以後の排出組合せの選択において、前記滞留ホッパを含む排出組合せを優先的に選択する優先制御を行うよう構成されている請求項1に記載の組合せ秤。
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