JP2012102453A - コルセットカップ - Google Patents

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ヨーゼフ マイヤー カール
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】洗濯時に歪みやオレンジピール効果が生じない、また平易且つ低コストで製造され得るコルセットカップ、とりわけブラジャーのカップを供給する。
【解決手段】夫々の面が材料層にしっかりと接合され、発泡材、繊維素材又はスペーサーファブリック製の予備成形されたパッド層12を備えて成るコルセットカップ10であって、パッド層12と接合された材料層14,16が所定の温度範囲にて疎水性及び/又は水不透過性であるコルセットカップ10。
【選択図】図1

Description

本発明は、1つの予備成形された、発泡材、不織布(フリース)、又はスペーサーファブリック(立体織物、spacing textiles)製のパッド層を備えて成るコルセットカップ(補整用カップ)に関するものであり、当該パッド層は夫々の面で材料層にしっかりと接合されている。
コルセットカップは通常、バストにより大きな外観を与えるために、例えばブラジャーのカップの中に組み入れられる。コルセットカップには普通、発泡材、不織布、又はスペーサーファブリック製のパッド層が用いられる。これらの素材は特別に着用が快適であるわけでも、見た目が非常に美しいわけでもないので、基本的には発泡材又は不織布製のパッド層の周回に織物層があしらわれる。
とはいえ発泡材、不織布、又はスペーサーファブリック製のパッド層は洗濯の際、収縮する傾向がある。パッド層を取り囲む織物層は普通、発泡材、不織布、又はスペーサーファブリック製のパッド層に比べあまり収縮しないので、下着類にユーザーの望まない歪み(型崩れ)、例えば「オレンジピール効果」と呼ばれる形状、をもたらす結果となる。
所謂オレンジピール効果を回避するために、多数の方法が既に知られている。
幾つかの方法は、最初の洗濯の前にパッドの収縮を軽減することを指向している。例を挙げると、特許文献1は例えばブラジャーのカップに使用される織物の成形あるいはプレスのための方法を記載しており、当該方法では水をしみ込ませた織物混合物は成形中に温度プロセス(温度処理)を受け、それに続く洗濯で縮むことがない。特許文献2も、例えばコルセット用の多孔性の不織布物品の製造方法を記載している。当該不織布は様々な繊維で製造され、所定の温度プロセスを受けるので、その結果、不織布が後に温度の影響を受けたとき、形態が安定したままである。この2つの記載された方法は非常に煩雑であり、コストが嵩む。
特許文献3は、一方のカップ本体と他方の裏地の間の様々な収縮の問題に取り組んでいる。この問題は特許文献3において、軟化点がカップ材料の永久変形のために用いられる成形温度とほぼ同じ温度範囲にある、熱可塑性のプラスチック繊維製の織物を裏地として使用することで解決される。この方法は適合する材料が非常に限られている上、煩雑であるという欠点を有する。
DE 1460112 A DE 1410794 A DE 1920586 A
本発明の課題は、洗濯時に歪みやオレンジピール効果が生じない、また平易且つ低コストで製造され得るコルセットカップ、とりわけブラジャーのカップを供給することにある。
この課題は、本発明に従い、1つの予備成形された、夫々の面が材料層にしっかりと接合された、発泡材、繊維素材、又はスペーサーファブリック製のパッド層を備えて成るコルセットカップであって、パッド層と接合された材料層が所定の温度範囲において防水性(疎水性)及び/又は水不透過性であるコルセットカップにより解決される。
本発明の根底には、発泡材、不織布のような繊維素材、又はスペーサーファブリック製のカップのパッドの収縮は、洗濯の間の上昇した温度だけに起因するのではなく、洗濯中にパッド層の中へ入り込む水と洗剤の強い流れもまたパッド層の崩壊、つまり収縮をもたらし得る、という認識がある。
本発明に従うコルセットカップは、パッド層に連結された材料層が水と洗剤がパッド層の中に流入するのを防ぐので、洗濯の際に下着類の歪みやオレンジピール効果を生じさせることなく、低コストで製造し得る、縮み易いパッド層をも使用可能であるという長所を有する。予備成形されたパッド層は、所定の温度範囲において洗濯された場合、用途に応じた本来の形態を維持する。
材料層は、例えばプラスチック・フィルム層であって良く、実施形態の一例では、材料層は片面に疎水性及び/又は水不透過性の層を備える。
着用快適性を改善するため、材料層が通湿性と通気性のあるメンブラン(薄膜)であれば更に有利である。
好適な実施例では、材料層は所定の温度範囲において実質的に形態安定である。とりわけ、材料層が所定の温度範囲において縮まないことが望ましい。
所定の温度範囲とは、好ましくは、洗濯時に一般的な0℃から100℃のレンジを有する。
低コストのコルセットカップの製造のためには、材料層とパッド層が共に少なくとも部分的に接着剤により結合していれば有利である。
洗濯中に水が可能な限りパッド層に到達しないことを担保するため、両方の材料層は共に結合、とりわけ共にシールされる。
多くの発泡材、不織布、又はスペーサーファブリックには、時間が経過すると、例えば紫外線や窒素酸化ガスにより、黄色く変色する傾向がある。好適な実施例では従って、材料層は予備成形されたパッド層が黄色く変色するのを防ぐのに適している。これは例えば、材料層が紫外線プロテクトを備えることにより達成され得る。
着用快適性を改善するため、少なくとも1つの織物層を備え、当該織物層が少なくとも1つの材料層を備えたパッド層を、少なくとも部分的に取り囲んでいれば有利である。
好適な実施例に従うコルセットカップの横断面図である。
本発明の有利な実施例を添付した図面を基に詳説する。
図1は好適な実施例に従うコルセットカップ10の横断面図を示している。コルセットカップ10は1つの予備成形された、発泡材製のパッド層12から成る。予備成形されたパッド層12の内側及び外側には、夫々1つのフィルム層14及び16が配設されている。2つのフィルム層14及び16はパッド層12と接着剤により結合、とりわけラミネート加工されている。
プラスチック製のフィルム層14,16は疎水性であり、また着用快適性を改善するため通気性がある。フィルム層14,16は、例えばメンブランで形成される。
図示されたコルセットカップ10を、例えばブラジャーのカップに縫い付けても良く、その結果、図示しない織物層が2つのフィルム層14,16を備えるパッド層12を包み込む。織物層とは異なり、パッド層12の材料は洗濯に一般的な温度範囲において比較的高い収縮を呈するので、洗濯の際、織物層とパッド層はまちまちに収縮し、ブラジャーの歪みと望まないオレンジピール効果を結果として伴う。
洗濯中、フィルム層14及び16は水と洗剤を退けるので、予備成形されたパッド層12には可能な限り水が到達せず、洗濯の際、所定の温度範囲において、予備成形されたパッド層12はその用途に応じた元々の形態を維持する。フィルム層14,16の素材はこれに加えて、0℃から100℃の間の所定の温度範囲において形態安定であること、とりわけ熱や水の影響を受けて縮まないことが担保されている。
図示された実施例において、フィルム層14及び16が、予備成形されたパッド層12と全面にわたり接着剤により結合、とりわけラミネート加工されているならば、本発明の枠組みにおいて、2つのフィルム層を予備成形されたパッド層12と一部だけで結合しても良い。
水がパッド層12に達するのを可能な限り回避するため、2つの材料層が互いに接合され、パッド層12を完全に取り囲んでも良い。
使用されるフィルム層14又は16は、その上更に、予備成形されたパッド層12が紫外線や何らかのガスにより黄色く変色するのを防ぐために適している。加えて、フィルム層14又は16が紫外線プロテクトを備えて形成されていても良い。
フィルム層には上述した疎水性のプラスチックだけでなく、疎水性及び/又は水不透過性のあらゆる材料が適合する。更に、片面に疎水性及び/又は水不透過性の材料の層を有する材料層も利用可能である。
予備成形された発泡材製のパッド層の代わりに、本発明の目的のために、織物素材やスペーサー・ニットやスペーサー・メリヤスのようなスペーサーファブリック製のパッド層も利用可能である。
10 コルセットカップ
12 パッド層
14,16 フィルム層(材料層)

Claims (11)

  1. 発泡材、繊維素材又はスペーサーファブリック製の予備成形されたパッド層(12)を備えて成るコルセットカップであって、前記パッド層は夫々の面が材料層(14,16)に固着されている、コルセットカップにおいて、
    パッド層(12)に固着された材料層(14,16)が所定の温度範囲にて疎水性及び/又は水不透過性であることを特徴とするコルセットカップ。
  2. 前記材料層(14,16)がプラスチックフィルム層であることを特徴とする、請求項1に記載のコルセットカップ。
  3. 前記材料層(14,16)が片面に疎水性及び/又は水不透過性の層を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコルセットカップ。
  4. 前記材料層(14,16)が通湿性と通気性のあるメンブランであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコルセットカップ。
  5. 前記材料層(14,16)が前記所定の温度範囲にてほぼ形態安定であり、とりわけ収縮しないことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコルセットカップ。
  6. 前記所定の温度範囲が約0℃から100℃のレンジであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコルセットカップ。
  7. 前記材料層(14,16)と前記パッド層(12)が少なくとも部分的に接着剤により共に連結されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコルセットカップ。
  8. 2つの材料層(14,16)が共に連結され、とりわけ相互にシールされていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のに記載のコルセットカップ。
  9. 材料層(14,16)が予備成形されたパッド層(12)の黄変を防ぐのに適していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のコルセットカップ。
  10. 材料層(14,16)が紫外線プロテクトを備えることを特徴とする、請求項9に記載のコルセットカップ。
  11. 少なくとも1つの織物層が備えられ、少なくとも1つの材料層(14,16)を備えたパッド層(12)を前記織物層が、少なくとも部分的に取り囲んでいることを特徴とする、請求項1〜10いずれか一項に記載のコルセットカップ。
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